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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

有沢製作所

Arisawa Mfg. Co.,Ltd.5208 · Prime · 化学

電子材料・産業・絶縁・ディスプレイと4本柱。フレキシブル基板材料と水処理用FRP容器で存在感

概要

有沢製作所は、新潟県上越市に本社を置く化学メーカーである。1909年創業のバテンレース・織物事業を源泉とし、1949年に株式会社として設立。独自の「織る、塗る、形づくる」技術を核に、電子材料(フレキシブル配線板材料)、産業用構造材料(水処理用FRP圧力容器、航空機用ハニカムパネル)、電気絶縁材料、ディスプレイ材料の4事業を展開する。2026年3月期の連結売上高は565億円、従業員数は1,583名。海外子会社を通じて台湾、欧州、米国でも生産を行う。

4事業セグメントで構成される収益構造

有沢製作所は電子材料、産業用構造材料、電気絶縁材料、ディスプレイ材料の4セグメントで事業を構成する。2026年3月期の連結売上高565億円のうち、最大は電子材料の358億円(構成比63%)で、フレキシブルプリント配線板用材料とガラスクロスが中心である。産業用構造材料は137億円(24%)で、水処理用FRP製圧力容器と航空機用ハニカムパネルが好調。ディスプレイ材料は40億円(7%)で3D表示フィルターや偏光利用部材を扱うが、当期は売上減。電気絶縁材料は25億円(5%)と小規模ながら安定した収益を上げる。営業利益は58億円で、産業用構造材料の利益率が高い。

海外子会社を含むグループ体制

グループは当社と連結子会社12社で構成される。電子材料では台湾の新揚科技股份有限公司がFPC用材料を生産し、2021年に完全子会社化。産業用構造材料では、持株会社のプロテックインターナショナルホールディングス傘下にProtec Arisawa Europe(ベルギー)とProtec Arisawa America(米国)があり、水処理用FRP製圧力容器を現地生産する。2026年2月には米国カリフォルニア州にArisawa Manufacturing Americaを新設。国内ではアリサワファイバーグラスがガラスクロスを製造し、有沢総業が成形品・物流・ゴルフ練習場を手掛ける。グループ全体でグローバルな供給網を構築している。

二本社制と研究開発拠点の再編

2023年7月、東京支店を東京本社に改称し、上越本社と東京本社の二本社制に移行した。これにより情報収集と意思決定の迅速化を図る。研究開発面では、1994年に中田原工場内に技術開発センターを開設。2025年9月には同敷地内にARISAWA Innovation Centerを新設し、先端材料の開発機能を強化した。また、2015年10月に関西営業所を京都に開設(2018年3月に大阪市へ移転)し、西日本での営業基盤を整えている。設備投資も活発で、2026年3月期には有形固定資産取得に68億円を投じた。

経営指標としてROICとROEを重視

有沢製作所は2025年5月に策定した第二次中期経営計画で、ROIC8%以上、ROE10%以上を目標に掲げる。2026年3月期の実績はROIC6.8%、ROE10.1%であり、ROEは目標を達成したがROICは未達。財務戦略として、成長投資へのキャッシュ配分と株主還元のバランスを重視し、資本構成の最適化を進める。また、ESG経営にも積極的で、2030年までのカーボンニュートラル(Scope1,2)達成を目標とし、2022年6月にTCFD提言へ賛同。気候変動への取り組みを開示している。

業界の中での役割は電子・産業用途向け高機能素材の製造販売企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
565億円
営業利益
58億円
営業利益率
10.3%
純利益
50億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
電子材料359億円63.7%
産業用構造材料137億円24.3%
ディスプレイ材料40億円7.1%
電気絶縁材料25億円4.4%
その他3億円0.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電子材料(プリント配線板用)主力

フレキシブルプリント配線板用材料、リジットプリント配線板用材料、プリント配線板用ガラスクロスを製造・販売。スマートフォンや電子機器向け。子会社の新揚科技(台湾)でもFPC用材料を生産。

主な製品・サービス3
フレキシブルプリント配線板用材料
折り曲げ可能なプリント配線板の基材となる銅張積層板やカバーレイフィルム。
リジットプリント配線板用材料
硬質プリント配線板の基材(ガラスエポキシ銅張積層板など)。
プリント配線板用ガラスクロス
ガラス繊維織物で、プリント配線板の補強材として使用。

02産業用構造材料(水処理・航空機等)主力

水処理用FRP製圧力容器(逆浸透膜(RO)モジュール用)で世界市場に展開。航空機用ハニカムパネル・プリプレグ、引抜成形品(パンウォール関連)も製造。子会社のProtec Arisawa Europe/Americaが海外生産。

主な製品・サービス3
水処理用FRP製圧力容器
ガラス繊維強化プラスチック製の圧力容器。逆浸透膜モジュールを収容し、海水淡水化・水処理プラントで使用。
航空機用ハニカムパネル及びプリプレグ
航空機内装材や構造材向けの軽量ハニカムコアパネル、炭素繊維プリプレグ。
引抜成形品
連続引き抜き成形によるFRP製品。土木・建築向け。

03電気絶縁材料準主力

ガラスクロス・テープ(電気絶縁用)、電気絶縁用プリプレグ(ワニス含浸ガラスクロス)を製造・販売。モーター・変圧器・発電機などの電気機器の絶縁用途。

主な製品・サービス2
ガラスクロス・テープ
電気絶縁用途のガラス繊維クロスおよびテープ。耐熱性・絶縁性に優れる。
電気絶縁用プリプレグ
ガラスクロスにワニスを含浸・半硬化した絶縁材料。モーターのコイル絶縁などに使用。

04ディスプレイ材料準主力

3D表示フィルター(裸眼立体視用)、偏光利用部材(光学フィルム)を製造・販売。テレビ・スマートフォン・タブレット向け。子会社カラーリンク・ジャパンが偏光部材を手掛ける。

主な製品・サービス2
3D表示フィルター
裸眼立体視(3D)ディスプレイに用いる光学フィルター。特定の視差画像を分離。
偏光利用部材
偏光板や位相差フィルムなど、液晶ディスプレイ向け光学部材。

製品と技術

スマートフォン向けフレキシブル配線板用材料

有沢製作所の主力製品は、折り曲げ可能なプリント配線板の基材であるフレキシブル銅張積層板やカバーレイフィルムである。独自の樹脂配合と塗工技術により、薄型化・高密度配線・耐熱性を実現。スマートフォン、タブレット、半導体パッケージ向けに供給される。子会社の新揚科技(台湾)も同製品を生産し、グループ全体で受注を拡大。2026年3月期の提出会社単体ベースの受注高は242億円(前年比12.9%増)に達し、電子材料セグメントの成長を牽引した。

海水淡水化に使われるFRP製圧力容器

水処理用FRP製圧力容器は、逆浸透膜(RO)モジュールを収容するガラス繊維強化プラスチック製の円筒容器である。耐食性・耐圧性に優れ、海水淡水化プラントや工業用水処理施設で使用される。当社が設計・製造し、子会社のProtec Arisawa Europe(ベルギー)とProtec Arisawa America(米国)でも現地生産を行う。世界市場で高いシェアを有し、2026年3月期は航空機用ハニカムパネルとともに産業用構造材料セグメントの増収(29.3%増)に大きく貢献した。

航空機内装材向けハニカムパネルとプリプレグ

航空機用途では、軽量なハニカムコアパネルと炭素繊維プリプレグを提供する。ハニカムパネルはアルミやアラミドのハニカムコアにスキンを接着した構造で、内装材・床材・天井材として使用される。プリプレグは炭素繊維に樹脂を含浸させた中間基材で、構造部材に用いられる。これらの製品は当社の「織る」「塗る」技術を応用したもので、軽量化と強度を両立。航空機需要の回復に伴い、セグメント利益は前年比64.7%増の29億円となった。

液晶ディスプレイ向け光学フィルターと偏光部材

ディスプレイ材料事業では、裸眼立体視(3D)用の光学フィルターと、液晶ディスプレイ向けの偏光利用部材を扱う。3D表示フィルターは特定の視差画像を分離する光学素子で、携帯端末や看板向けに供給。偏光利用部材は子会社カラーリンク・ジャパンが製造する偏光板や位相差フィルムで、スマートフォン・タブレット向け。2026年3月期は両製品とも売上減(セグメント売上19.1%減)となったが、新たに産業インフラや医療機器分野への展開を進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

機能性フィルム専業、国内需要依存型

有沢製作所は光学・電子材料向け機能性フィルムを主力とする化学メーカー。同業の東洋紡、クラレに比べ事業領域がフィルムに特化しており、収益の多くを国内顧客向けが占める。売上高は2024年3月期421億円から2026年3月期565億円へ拡大、営業利益率も約10%と改善傾向。しかし海外販路や研究開発規模では東洋紡やクラレに劣り、グローバル競争ではやや弱い立場にある。

強み

  • 光学・電子材料に特化したフィルム事業で高い技術力を有し、ニッチな分野で競争優位を築いている。
  • 過去3期で売上高が拡大し、営業利益率も10%前後と安定した収益性を確保している。
  • 国内の大手電機・化学メーカーとの長期取引により、安定的な需要基盤を確保している。
  • 特定の機能性フィルム分野で高いシェアを持ち、他社が追随しにくい専門性を誇る。

課題

  • 海外売上比率が低く、国内市場の縮小や競争激化の影響を受けやすい体質にある。
  • 東洋紡やクラレに比べ研究開発費が少なく、新製品創出や市場開拓で劣る可能性がある。
  • 特定の大口顧客への依存度が高く、需要変動のリスクを抱える。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

基板・電源・ディスプレイの時価総額近傍。太字が有沢製作所

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16740ジャパンディスプレイ1,785億円
26651日東工業1,744億円14.2倍
33156レスター1,606億円19.5倍
46737EIZO1,333億円17.4倍
53110日東紡績1,185億円13.7倍
65208有沢製作所869億円17.2倍
77613シークス811億円19.4倍
86644大崎電気工業694億円11.6倍
97609ダイトロン416億円13.9倍
106986双葉電子工業324億円12.9倍
116844新電元工業314億円5.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(基板・電源・ディスプレイ)に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

1909年創業の織物事業を承継し1949年に株式会社設立

有沢製作所の起源は1909年に創業されたバテンレース、細幅織物、電気絶縁テープ、ガラス繊維織物等の製造事業にある。1949年7月、この事業を承継する形で株式会社有沢製作所が設立された。1954年4月には樹脂加工部門を開設し、6月に本社を新潟県高田市(現上越市)大町から同市南本町に移転。創業以来の織物技術に樹脂加工を組み合わせることで、後の「織る、塗る、形づくる」技術の基礎を築いた。

1961年東証二部上場と事業基盤の拡大

1960年9月に東京証券業協会店頭に公開され、1961年10月に東京証券取引所市場第二部に上場した。上場後、事業基盤の拡大を進め、1966年12月には産業用構造材向け樹脂製品の成形・加工を行う有沢樹脂工業を設立。1973年8月にはゴルフ練習場経営のイーグルを設立。1974年3月には妙高振興を設立し、電気絶縁材料の樹脂加工に対応。同年6月には有沢商事を合併し、東京支店と大阪支店を開設して営業体制を強化した。この時期、ガラス繊維と樹脂の複合技術を多分野に展開した。

1991年液晶偏光板事業への参入と撤退

1991年7月、日本化薬との共同出資により液晶表示用偏光板の製造を行うポラテクノを設立。1994年12月には中田原工場内に技術開発センターを開設し、新製品開発を加速した。2000年4月には精密光学部品のカラーリンク・ジャパンを設立。しかし、偏光板事業は競争激化により採算が悪化し、2019年10月にポラテクノの全株式を売却、持分法適用関連会社から除外した。この撤退により、ディスプレイ材料事業は3D表示フィルターと偏光利用部材に絞り込まれた。

2002年東証一部指定とガラスクロス事業の分離

2002年9月、東京証券取引所市場第一部に指定替えされ、株式市場での評価が向上した。これに先立ち、2000年7月にアリサワファイバーグラスを設立し、ガラスクロス製織部門を分離して製造委託に切り替えた。2003年4月には妙高振興が有沢ポリワーク、有愛産業、有沢物流を合併し、有沢総業に商号変更。この再編により、グループ内の役割分担が明確化され、当社は販売と技術開発に集中する体制が整った。

2010年代の海外展開と完全子会社化の推進

海外事業の拡大を目的に、2009年10月に台湾の新揚科技の株式を取得。2010年12月には子会社の商号をプロテックインターナショナルホールディングスに変更し、同社を通じてProtec Arisawa EuropeとProtec Arisawa Americaの株式を取得、水処理用FRP圧力容器の海外生産拠点を獲得した。2017年11月には電子材料メーカーのサトーセンを買収。2021年12月には新揚科技を完全子会社化し、台湾でのFPC材料生産体制を強化した。これにより、グループの海外売上高比率は大きく上昇した。

2020年代の成長投資とカーボンニュートラル目標

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場に移行。2023年7月に東京本社を設置した二本社制へ移行し、経営体制を刷新。2025年9月には中田原工場内にARISAWA Innovation Centerを開設し、研究開発を強化。2026年2月には米国カリフォルニア州に製造子会社を設立し、北米市場への直接進出を果たした。環境面では、2021年6月に2030年カーボンニュートラル目標を策定し、TCFD提言にも賛同。2026年3月期には売上高565億円、営業利益58億円と過去最高の業績を達成した。

年表33件を開く

1940年代

  • 1949年7月創業・1909年創業のバテンレース、細幅織物、電気絶縁テープ、ガラス繊維織物等を製造する「有沢製作所」の事業を承継し、株式会社有沢製作所を設立。

1950年代

  • 1954年4月・樹脂加工部門開設。
  • 1954年6月・本社を新潟県高田市(現上越市)大町から同市南本町に移転。
  • 1959年5月・東京出張所、大阪出張所開設。

1960年代

  • 1960年9月・東京証券業協会店頭に公開。
  • 1961年10月上場・東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1966年12月・産業用構造材に関係した樹脂製品の成形・加工を行う有沢樹脂工業株式会社(現・連結子会社)を設立。
  • 1968年6月・新潟県高田市(現上越市)大字中田原に工場開設、樹脂加工設備新設。

1970年代

  • 1973年8月創業・ゴルフ練習場の経営を行う株式会社イーグルを設立。
  • 1974年3月創業・電気絶縁材料に関係した樹脂製品の加工を行う妙高振興株式会社を設立。
  • 1974年6月M&A・有沢商事株式会社を合併、営業部門を東京支店(現東京本社)、大阪支店(2015年9月閉鎖)に改組。
  • 1976年4月創業・電気絶縁材料に関係したガラス・特殊繊維製織製品を製造する有限会社有愛産業を設立。

1980年代

  • 1987年5月創業・倉庫管理、物流業務を行う有限会社有沢物流を設立。

1990年代

  • 1991年7月創業・日本化薬株式会社との共同出資により、液晶表示用偏光板の製造を行う株式会社ポラテクノを設立。
  • 1994年12月・中田原工場内に技術開発センター開設。
  • 1996年10月・有限会社有沢物流の出資により、産業用構造材に関係した樹脂製品の成形・加工を行う株式会社有沢ポリワークを取得。
  • 1999年7月・新潟県上越市大字中田原(現中田原工場西隣)に工場開設、樹脂加工設備新設。

2000年代

  • 2000年4月・精密光学部品の製造、販売を行うカラーリンク・ジャパン株式会社を設立(現・連結子会社)。
  • 2000年7月・アリサワファイバーグラス株式会社(現・連結子会社)を設立、電子材料、電気絶縁材料に関係した提出会社のガラスクロス製織部門を分離し同社に製造委託。
  • 2002年9月・東京証券取引所市場第一部に指定替え。
  • 2003年4月M&A・妙高振興株式会社が株式会社有沢ポリワーク、有限会社有愛産業及び有限会社有沢物流を合併し社名を有沢総業株式会社(現・連結子会社)に変更。
  • 2006年3月上場・株式会社ポラテクノがジャスダック証券取引所に上場。
  • 2009年10月・新揚科技股份有限公司(現・連結子会社)の株式一部取得。

2010年代

  • 2010年12月M&A・子会社有限会社豊和産業を株式会社プロテックインターナショナルホールディングス(現・連結子会社)へ社名変更し、同社においてProtec Arisawa Europe, S.A.及びProtec Arisawa America, Inc.(両社とも現・連結子会社)の株式取得。
  • 2011年7月M&A・有沢総業株式会社が株式会社イーグルを吸収合併。
  • 2015年10月・京都府京都市に関西営業所を新設(2018年3月大阪府大阪市に移転)。
  • 2017年11月・電子材料の製造販売を行う株式会社サトーセンの全株式を取得(現・連結子会社)。
  • 2019年10月・株式会社ポラテクノの全株式を売却し、持分法適用関連会社から除外。

2020年代

  • 2021年12月M&A・新揚科技股份有限公司を完全子会社化(現・連結子会社)。
  • 2022年4月・東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2023年7月・東京支店を東京本社に改称し、上越本社と東京本社の二本社制に改組。
  • 2025年9月・中田原工場内にARISAWA Innovation Center開設。
  • 2026年2月創業・米国カリフォルニア州にArisawa Manufacturing America, Inc.を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROIC2030年3月期まで8%以上
  • ROE2030年3月期まで10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    独自技術による差異化製品の開発

    電子材料では半導体・データセンター・モバイル・次世代モビリティ向け高機能材料、産業用構造材料・電気絶縁材料では水処理・燃料電池・航空機内装・次世代電池・水素エネルギー向け製品、ディスプレイ材料では産業インフラ・医療・次世代コンピューティング向け新製品の開発・拡販を進める。

  2. 02

    事業・財務両面からの企業価値向上

    ROIC8%以上、ROE10%以上を目標に、将来キャッシュフローを生む事業への成長投資と積極的な株主還元を行い、資本構成の最適化と資本効率の向上を図る。

  3. 03

    重要課題(マテリアリティ)への取り組み

    脱炭素社会への貢献(2030年カーボンニュートラル達成)、多様な人材育成と働きがい向上、循環型経済の推進、ガバナンス充実の4つを課題とし、ESG委員会で改善に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,583人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は671万円で、9期前と比べて+14.9%平均年齢は45.4歳、平均勤続年数は21.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,305
2018年3月1,426
2019年3月58442.919.31,432
2020年3月58343.019.31,454
2021年3月58243.820.11,433
2022年3月60744.120.31,425
2023年3月59644.820.91,458
2024年3月56644.920.91,468
2025年3月67745.421.31,498327
2026年3月67145.421.01,583366

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率19.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率57.1%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)79.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社11(国内 7 / 海外 4、うち連結子会社 11) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
中田原工場 — 新潟県上越市9,898百万円
電子材料 産業用構造材料 電気絶縁材料 ディスプレイ材料
- — 中国 昆山市3,990百万円
電子材料
- — 台湾 高雄市2,817百万円
電子材料
- — スペイン ムンギア市1,076百万円
産業用構造材料
- — 新潟県 上越市929百万円
電子材料 電気絶縁材料
中田原西工場 — 新潟県上越市866百万円
電子材料 産業用構造材料 ディスプレイ材料
上越本社 — 新潟県上越市725百万円
本社(共通)
南本町工場 — 新潟県上越市624百万円
電子材料 産業用構造材料 電気絶縁材料
- — 大阪府 大阪市508百万円
電子材料
東京本社 — 東京都台東区482百万円
電子材料 産業用構造材料 電気絶縁材料 ディスプレイ材料 その他 本社(共通)
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    新揚科技股份有限公司(注)2
    台湾 高雄市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ThinFlex Technology Corporation (B.V.I.)(注)2
    英国領 ヴァージン諸島 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    松揚電子材料(昆山)有限公司(注)2、4
    中国 昆山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱サトーセン
    大阪府大阪市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アリサワファイバーグラス㈱(注)2
    新潟県上越市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱プロテックインターナショナルホールディングス
    新潟県上越市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Protec Arisawa Europe, S.A.
    スペイン ムンギア市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Protec Arisawa America, Inc.
    米国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    有沢総業㈱
    新潟県上越市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    有沢樹脂工業㈱
    新潟県上越市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    カラーリンク・ジャパン㈱
    新潟県上越市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は565億円営業利益58億円前期と比べると増収増益で、売上が+13.5%、利益が+18.4%。

売上高
+13.5%
565億円
営業利益
+18.4%
58億円
純利益
+25.0%
50億円
営業利益率
10.3%
前期比 +0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高642億円565億円
営業利益65億円58億円
純利益45億円50億円
1株あたり配当¥110¥110

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は158億円、営業利益は12億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+66.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q922
2024年1Q95−2−2.1−2
2024年2Q10443.88
2024年3Q11043.64
2024年4Q1126
2025年2Q2522710.721
2025年4Q246228.919
2026年2Q265259.416
2026年4Q3003311.034
2027年1Q158127.69

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は270億円から565億円へ2.1倍に増えた。直近期の営業利益率は10.3%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月270129
2014年3月3022740
2015年3月3764548
2016年3月3723527
2017年3月3452720
2018年3月4094035
2019年3月4474329
2020年3月460282
・新揚科技股份有限公司を完全子会社化(現・連結子会社)。
2021年3月4643622
2022年3月4314239
2023年3月4272729
2024年3月4211516
・中田原工場内にARISAWA Innovation Center開設。
2025年3月49849539.840
・米国カリフォルニア州にArisawa Manufacturing America, Inc.を設立。
2026年3月565586210.350

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高565億円のうち、営業利益として残るのは58億円10.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は50億円、売上の8.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.3%431億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.5%76億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.3%58億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.0pt
10.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.5pt
8.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.2pt
10.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが31億円、投資CFが−71億円で、差し引きのフリーCFは−40億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は149億円で、売上の3.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月16−15−8155
2014年3月28803694
2015年3月23−56−2−3360
2016年3月45−18−352749
2017年3月34−1741770
2018年3月22−5−11788
2019年3月29−33−6−477
2020年3月4866−44114147
2021年3月616−5722115
2022年3月5929−4088169
2023年3月355−2640185
2024年3月32−11−3421177
2025年3月45−21−4124164
2026年3月31−7117−40149

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は810億円。このうち返さなくてよい自己資本が507億円で、自己資本比率は62.5%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月48837411472.8
2014年3月58343814571.0
2015年3月65848117769.1
2016年3月61047613473.8
2017年3月63848615272.2
2018年3月72452519968.6
2019年3月73153519669.3
2020年3月71749022764.3
2021年3月67347419968.8
2022年3月68748020769.6
2023年3月67747120669.5
2024年3月68846222667.2
2025年3月71748623267.7
2026年3月81050730462.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
152億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
352億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
58億円
在庫として抱えている分
負債合計
304億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
91
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率21 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率203社中17位あたり、逆に低いのは自己資本比率203社中106位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.1%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.3%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
62.5%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
13.4%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.3%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,586で、1年前と比べて+69.0%過去52週の値幅のなかでは73%の位置にある。

¥2,586-3.4%1ヶ月+1.1%1年+69.0%時価総額869億円
過去52週の値幅
安値¥1,522高値¥2,978

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.2倍
PER (会社予想)18.8倍
PBR1.71倍
配当利回り4.25%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月19日に2562円と前日比7.01%下落しました。月間では3.77%上昇し、25日線(2588円)を下回る水準です。75日線(2468円)は上回っており、中期的には上昇トレンドを維持しています。8月13日には2900円まで上昇しましたが、その後反落しました。52週高値2978円に接近していただけに、高値圏での利益確定売りが優勢です。RSIは60.97とやや過熱感があります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 45/100)

PERは16.18倍で業界平均17.77倍をやや下回る。PBRは1.58倍と平均1.39倍を上回り、ROEは10.1%と健全。配当利回りは5%と平均2.76%を大きく上回るが、配当性向が113.8%と高く持続性に懸念。売上・利益とも増加傾向で、割安感は限定的だが、配当の持続性とPBRの高さを考慮しほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.2倍17.8倍
PER (予想)18.8倍
PBR1.71倍1.41倍
ROE10.1%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025/3期は増収増益(純利益40億円、営業利益率9.84%)で好調。2026/3期も増収増益予想(売上565億円、営業利益率10.27%)と成長が続く。強気派は半導体市場の拡大とデータセンター需要を取り込むと見る。一方、弱気派は業績のサイクル性や株価の上昇(1年で65%上昇)を踏まえ、成長の持続性に疑問も。PBR1.58倍と評価は適正圏か。

プラスに働く材料7
  • 半導体需要の追い風

    データセンター向け半導体基板材料の需要が拡大。

  • 増収増益の継続

    2026/3期も売上・利益率の向上が予想されている。

  • 高収益性

    営業利益率10%前後と、化学業界では高水準を維持。

  • 26/3期は売上高565億円、営業益58億円へ増収増益決算発表後影響

    売上高は前期比13.5%増、営業利益は18.4%増の58億円。

  • ROE10.1%達成、PBR1.58倍と資本効率改善継続影響

    ROE10.1%は良好で、PBR1.58倍と解散価値以上に評価。

  • 配当利回り5%と高株主還元通年影響

    配当利回り5%はインカム需要を喚起。

  • 外国人保有比率14.4%と需給改善余地不定影響

    外国人保有比率14.38%は上昇余地。

マイナスに働く材料7
  • 業績のサイクル性

    半導体市況の変動で業績が左右されやすい。

  • 株価上昇の反動

    1年で65%上昇しており、織り込み済みの可能性。

  • 技術革新のリスク

    次世代材料の登場で自社製品の陳腐化懸念もある。

  • 株価1年で65%上昇、高値警戒感不定影響

    1年で65%上昇し、利益確定売りが出やすい。

  • 26/3期予想未達リスク決算発表後影響

    営業利益58億円未達ならPER16.2倍が割高に転じる。

  • 営業利益率の改善は0.43ptに留まる継続影響

    営業利益率は9.84%→10.27%と小幅改善。

  • 売上高成長率が18.3%→13.5%に鈍化継続影響

    売上高伸び率が前期から5ポイント低下。

次の決算で確かめる点
半導体市場の動向
需要の先行指標であり、業績への影響が大きい
売上高成長率
成長持続性を確認する基本指標
営業利益率
収益力の維持・向上を見る
新製品売上比率
技術革新への適応度と将来の競争力を測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり110で、前期から+27.1%いまの株価に対する利回りは4.25%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥110
1株あたり
配当利回り
4.25%
いまの株価に対して
配当性向
113.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2047.0
2018年3月3470.048.7
2019年3月30−11.855.7
2020年3月300.015.3
2021年3月5376.792.9
2022年3月9579.2134.8
2023年3月90−5.3111.2
2024年3月60−33.3133.0
2025年3月9660.0136.4
2026年3月12227.1113.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥110

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ24,943人。区分でいちばん多いのは個人・その他50.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が31.7%を占め、残る68.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他32.435.445.642.752.050.1
金融機関34.832.626.226.623.926.2
外国法人19.520.718.121.313.214.0
事業法人10.48.28.77.37.55.5
証券会社2.93.01.32.03.23.8
自己株式3.30.61.11.00.92.3
外国人個人0.00.10.10.10.20.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)15.43
02三菱瓦斯化学株式会社(注)34.38
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.60
04株式会社第四北越銀行(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.21
05有澤 三治1.33
06BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.28
07DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.26
08JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.20
09日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)1.16
10森 洋子1.12

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+476%、1株純資産は14期で+52%。直近期のROEは10.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月261,0142.611.7
2014年3月1151,17710.64.825.4
2015年3月1371,28111.17.533.3
2016年3月761,2636.07.636.8
2017年3月571,2914.513.747.0
2018年3月961,3787.210.248.7
2019年3月791,3985.710.055.7
2020年3月61,3880.4130.715.3
2021年3月651,3894.715.492.9
2022年3月1171,4348.38.2134.8
2023年3月861,4226.014.5111.2
2024年3月501,3943.523.0133.0
2025年3月1191,4628.411.6136.4
2026年3月1511,54610.115.1113.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額291百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
有沢悠太代表取締役社長 CEO57161,432
増田竹史取締役 専務執行役員 管理本部長6352,834
中島理取締役 常務執行役員 事業戦略推進本部長兼 イノベーション推進本部 副本部長6154,165
田井誠取締役 常務執行役員 イノベーション推進本部長兼開発支援部担当 事業戦略推進本部副本部長 分析センター担当6123,917
中村康二取締役782,733
我孫子和夫取締役791,246
高田博俊取締役731,712
沼田美穂取締役511,712
堀江磨紀子取締役591,231
増村弥常勤監査役631,100
田中耕一郎監査役611,000
横田晃一監査役56
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
北和英633,000
石田剛史49

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4107884624160
社外取締役7324365
監査役1141414

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,011字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社12社で構成され、電子材料、産業用構造材料、電気絶縁材料、ディスプレイ材料を製造・販売しております。さらに各事業に関連する商品の販売、物流及びその他のサービスの事業活動を展開しております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、次の4部門は「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等  (1)連結財務諸表  注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)電子材料 電子材料として使用されるフレキシブル及びリジットプリント配線板用材料等は当社が製造・販売を行い、プリント配線板用ガラスクロスは子会社のアリサワファイバーグラス㈱が製造しております。フレキシブルプリント配線板用材料等については、子会社の新揚科技股份有限公司においても当該製品の製造・販売を行っております。また、リジットプリント配線板は子会社の㈱サトーセンが製造・販売を行っております。 (2)産業用構造材料 産業用構造材料として使用される水処理用FRP製圧力容器は当社、子会社のProtec Arisawa Europe, S.A.及びProtec Arisawa America, Inc.が、航空機用ハニカムパネル及びプリプレグ等は当社が、引抜成形品等は子会社の有沢総業㈱がそれぞれ製造・販売を行っております。 なお、㈱プロテックインターナショナルホールディングスは、水処理用FRP製圧力容器による水処理事業を行う子会社の持株会社として、各社の経営管理を行っております。 (3)電気絶縁材料 電気絶縁材料として使用されるガラスクロス・テープは子会社のアリサワファイバーグラス㈱が製造し当社が販売を行っております。また、電気絶縁用プリプレグ等は当社が製造・販売を行うほか、子会社の有沢総業㈱及び有沢樹脂工業㈱が製造を行っております。 (4)ディスプレイ材料 ディスプレイ材料として使用される3D表示フィルター等は当社が製造・販売を行い、子会社のカラーリンク・ジャパン㈱が偏光利用部材の製造・販売を行っております。 (5)その他の事業 上記(2)、(3)の関連商品を当社で販売しております。また、子会社の有沢総業㈱が物流業務及びゴルフ練習場の経営を行っております。 以上の事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (事業系統図)
経営方針・対処すべき課題2,387字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループは、創業以来一貫してユーザーニーズにお応えしながら技術革新と製品開発に取り組み、当社独自の「織る、塗る、形づくる」技術を構築し、企業価値の向上を図ってまいりました。近年における市場のグローバル化及びニーズの多様化の急速な進展に伴い、更なる技術の差異化を図るとともに品質と生産性をより一層向上させ、企業価値を創造してまいります。 (1)会社経営の基本方針 当社グループは「創造 Create」「革新 Innovate」「挑戦 Challenge」を基本とし、 Ⅰ.新たな価値を創造し、顧客満足度を高める。 Ⅱ.顧客ニーズを掘り起こし、独創的な技術で新事業を創出する。 Ⅲ.品質と生産性を向上させ、企業体質を強化する。 Ⅳ.社会・環境課題に取り組み、持続的な成長を実現する。 を経営方針としています。 この経営方針の下、顧客の皆様から寄せられた期待値を少しでも上回り、皆様に「驚きと喜び」を粘り強く提供し続けることを通じて、社会の発展に貢献してまいります。 (2)中長期的な会社の経営戦略 当社グループは人材を活かし、社会・環境課題に取り組み、事業と財務の両面から企業価値を高めることを目指しています。 事業戦略では、独自技術を用いた差異化製品の開発によって新たな価値を創出し、既存事業の深掘りと新規事業の創出を進めて収益力の強化を図り、ROIC8%以上、ROE10%以上を達成することを目指しています。各事業セグメントでは、以下の事業戦略を実行します。 ・電子材料においては、独自の樹脂配合と塗工技術を駆使し、高機能材料を開発することにより成長を目指します。具体的には、半導体/データセンター、モバイル通信端末、次世代コンピューティング及び次世代モビリティ分野を中心に新製品開発と事業拡大を進めます。 ・産業用構造材料及び電気絶縁材料においては、差異化製品投入によりモビリティ、エネルギー分野の事業化を加速していきます。具体的には、水処理プラント、燃料電池、航空機内装材、次世代電池、水素エネルギー事業分野並びに環境配慮型製品など個性あふれる製品を開発し、更なる成長を目指します。 ・ディスプレイ材料においては、新製品の開発を通じてデジタル社会の更なる発展に貢献します。具体的には、産業インフラ用途、医療機器及び次世代コンピューティング分野において新製品の拡販を図ります。 財務戦略では、将来キャッシュフローを生み出す事業への成長投資を行うとともに積極的な株主還元を行い、資本構成の最適化を探究しつつ、資本効率を向上させていきます。 また、社会・環境問題に対して積極的に取り組むことが、企業活動に必須の要件であると認識し、①脱炭素社会への貢献(2030年までにカーボンニュートラルを達成、省エネルギー・省資源の推進、再生可能エネルギーへの代替、環境負荷低減材料の提供)、②多様な人材の育成と働きがいの向上(個人の自律性と組織の一体感向上、次世代を担う人材の育成、全ての社員が活き活きと働ける会社)、③循環型経済の推進(排出物の削減、持続可能なサプライチェーンの構築、化学物質の安全性確保)、④ガバナンスの充実(高い倫理観のある組織、リスクマネジメントの強化)の4つを重要課題(マテリアリティ)と特定しました。 業務執行取締役を委員長とするESG委員会において各重要課題に対して目指す姿を明確にし、改善・解決に向けて取り組んでいます。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、上述の経営戦略をより早期かつ確実に達成するため、今後対処すべき課題として次のことを推進します。 ・当社独自の管理技術、固有技術を磨き、品質・コストの競争力強化を進めます。 ・製造・販売・技術各部門の連携を強化し、効率的に事業を運営します。 ・グループ会社との協働を推進し、新用途・分野の開拓を積極的に進めます。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、ROIC及びROEを経営指標としております。2025年5月に策定した第二次中期経営計画では、2030年3月期でROIC8%以上、ROE10%以上を目標としております。なお、2026年3月期の実績はROIC6.8%、ROE10.1%となりました。 (5)気候変動への取組み 近年の異常気象の増加や甚大化など、気候変動に起因する影響は地球規模で深刻化しております。当社グループは、化学品などを原料として製品を製造するメーカーとして、直面する気候変動の問題を重要な経営課題の一つと認識しております。 環境保全活動については、環境方針に則り、電気・ガス使用量、有害化学物質、産業廃棄物の削減などを進め、環境保全管理委員会で審議し、継続的に改善を図っています。重要事項については取締役会に報告しています。環境問題に関する取り組みは事業リスクを低減するだけではなく、社会の価値創造にもつながるという理念のもと、とりわけ、気候変動については喫緊の課題と捉え、2021年6月に自社の事業活動を通じて発生する温室効果ガス(Scope1、Scope2)の排出量を2030年度に実質ゼロにするカーボンニュートラルの目標を策定し、「カーボンニュートラルへの取り組み」として、その進捗状況を当社ウェブサイトで公表しています。また、当社は2022年6月に気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言への賛同を表明し、具体的な活動内容を当社ウェブサイトで開示しています。
事業等のリスク1,186字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 製品需要の変動について 当社グループが製造・販売する製品の主なユーザーは、情報機器メーカー、電子部品メーカー、産業用電子機器メーカー等であり、これら電子機器の需要変動は当社グループの経営成績に影響を及ぼすおそれがあります。 (2) 特定の製品への依存について 当社グループの売上高は、電子材料分野への依存度が高くなっております。当分野の売上が減少した場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼすおそれがあります。 (3) 新規事業の展開について 当社グループは、種々の新規事業の立上げを図っておりますが、その進捗状況によっては、経営成績に影響を及ぼすおそれがあります。 (4) 原材料の調達について 当社グループが購入する原材料において、原油や銅価の高騰により購入価格が著しく高騰した場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼすおそれがあります。 (5) 災害による影響について 当社グループの生産拠点は、その多くが新潟県上越市に集中しており、地震その他の災害が発生した場合には、生産活動の中断等により当社グループの経営成績に影響を及ぼすおそれがあります。 (6) 環境に関する規制について 当社グループの事業は、様々な環境保全やその他の法的規制のもとにあります。これらの環境保全やその他の規制の遵守に伴い甚大な債務や義務が発生した場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼすおそれがあります。 (7) 情報セキュリティに関するリスクについて 当社グループは、事業遂行上の技術情報や個人情報等の機密情報を保有するとともに、生産・販売・会計等の事業活動の多くは各種情報システムを利用しています。災害やサイバー攻撃、不正アクセス等により、これらの情報の漏洩や情報システムに予期せぬ障害が発生し、業務が停止した場合、当社グループの事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 新型感染症に関するリスクについて 重大な新型感染症が発生・感染拡大した場合には、サプライチェーンや生産活動の混乱、国内経済や市場への悪影響などにより、当社グループの経営成績に影響を及ぼすおそれがあります。 当社グループはステークホルダーの皆様の安全・健康を最優先とし、状況に応じた感染防止策を徹底するとともに、テレビ会議システムの有効活用、テレワーク(在宅勤務)の実施、サテライトオフィスの利用等を実施しております。
経営成績の分析 (MD&A)7,045字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかな回復基調で推移しました。一方、継続的な物価上昇や米国の通商政策による影響に加え、中東情勢による原材料・エネルギー価格の高騰など、先行きは依然として不透明な状況が続いております。 このような状況のもと当社グループの当連結会計年度の業績は、ディスプレイ材料が軟調だったものの、主力事業分野である電子材料において、スマートフォン、及び半導体(PC、AIサーバー向けなど)の需要が増加したことに加え、産業用構造材料においても航空機用ハニカムパネル、及び水処理用FRP製圧力容器の売上高が好調に推移したことから、売上高は564億74百万円(前年同期比13.4%増)となりました。利益面につきましては、営業利益は58億5百万円(前年同期比18.6%増)、経常利益は61億57百万円(前年同期比16.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は49億95百万円(前年同期比25.8%増)となりました。 セグメントの業績は次のとおりであります。 電子材料 電子材料では、フレキシブルプリント配線板用材料(受注高242億5百万円12.9%増、生産高13.9%増、前連結会計年度比較、提出会社単体ベース)、及びプリント配線板用ガラスクロスの売上高が増加したこと等により、売上高は358億82百万円(前年同期比14.0%増)、セグメント利益は売上高が増加したことから、35億58百万円(前年同期比24.7%増)となりました。 産業用構造材料 産業用構造材料では、航空機用ハニカムパネル、及び水処理用FRP製圧力容器の売上高が増加したこと等により、売上高は137億31百万円(前年同期比29.3%増)、セグメント利益は売上高が増加したことから、29億1百万円(前年同期比64.7%増)となりました。 電気絶縁材料 電気絶縁材料では、インフラ関連向けの売上高が減少したこと等により、売上高は25億46百万円(前年同期比3.7%増)、セグメント利益は2億64百万円(前年同期比55.5%増)となりました。 ディスプレイ材料 ディスプレイ材料では、3D関連材料、及び偏光利用部材の売上高が減少したこと等により、売上高は39億73百万円(前年同期比19.1%減)、セグメント利益は8億33百万円(前年同期比51.8%減)となりました。 その他(その他の事業分野) その他では、売上高は3億39百万円(前年同期比3.3%減)、セグメント利益は2億33百万円(前年同期比11.2%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度に比べ14億90百万円減少し、148億80百万円(前年同期比9.1%減)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は31億44百万円(前年同期比30.9%減)となりました。主な資金増加の要因は、税金等調整前当期純利益65億79百万円、減価償却費24億65百万円等であり、主な資金減少の要因は、売上債権の増加48億38百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は70億90百万円(前年同期比241.4%増)となりました。主な資金減少の要因は、有形固定資産の取得による支出67億93百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は17億48百万円(前年同期は40億86百万円の支出)となりました。主な資金増加の要因は、短期借入金の増加59億56百万円であり、主な資金減少の要因は、配当金の支払32億58百万円であります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績及び受注実績 当社グループ(当社及び連結子会社 以下同様)の生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その容量、構造、形式等は必ずしも一様ではなく、また受注生産形態をとらない製品も多く、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 このため生産、受注及び販売の実績については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」におけるセグメントの業績に関連付けて示しております。 b.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 電子材料(百万円)   35,882   14.0 産業用構造材料(百万円)   13,731   29.3 電気絶縁材料(百万円)   2,546   3.7 ディスプレイ材料(百万円)   3,973   △19.1 報告セグメント計(百万円)   56,134   13.5 その他(百万円)   339   △3.3 合計(百万円)   56,474   13.4 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、販売実績の割合が100分の10以上となる相手先がないため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度は、主力の電子材料関連を中心に生産能力の向上及び拡大に向けた設備投資を行い、既存事業の継続的成長に取り組んでまいりました。同時に、各セグメントで市場の変化を先取りした新製品の開発を行い、市場拡大と当社グループの成長を促す挑戦を続けております。当社グループの主力製品である電子材料は、多機能携帯端末向けに子会社の新揚科技股份有限公司を含め受注を拡大し、グループ全体の支えとなりました。産業用構造材料、電気絶縁材料及びディスプレイ材料につきましては、更なる成長を期待しており、継続して新規開発と収益力強化を行う考えであります。 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績等の分析は、次のとおりであります。 a.財政状態の分析 (資産の部) 当連結会計年度末の総資産は810億39百万円(前連結会計年度末は717億36百万円)となり、93億2百万円(13.0%)の増加となりました。 主な要因は、受取手形、売掛金及び契約資産が52億32百万円、原材料及び貯蔵品が10億69百万円、有形固定資産が48億76百万円それぞれ増加し、現金及び預金が16億20百万円減少したこと等によるものであります。 (負債の部) 当連結会計年度末における負債合計は303億51百万円(前連結会計年度末は231億77百万円)となり、71億73百万円(31.0%)の増加となりました。 主な要因は、支払手形及び買掛金が10億43百万円、短期借入金が60億62百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。 (純資産の部) 当連結会計年度末における純資産合計は506億88百万円(前連結会計年度末は485億59百万円)となり、21億28百万円(4.4%)の増加となりました。 主な要因は、利益剰余金が17億30百万円、為替換算調整勘定が9億43百万円それぞれ増加し、自己株式が7億5百万円増加(純資産は減少)したこと等によるものであります。 b.経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、564億74百万円(前連結会計年度は498億15百万円)と66億58百万円13.4%の増収となりました。また、売上原価につきましては、430億56百万円(前連結会計年度は381億94百万円)と48億62百万円の増加となりましたが、徹底したコスト削減に努め、売上原価率は76.2%と0.5ポイントの改善となりました。 これにより、売上総利益は134億17百万円(前連結会計年度は116億21百万円)となり、17億96百万円の増益となりました。売上総利益率は23.8%と0.5ポイント増加しております。 (営業損益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、76億12百万円(前連結会計年度は67億28百万円)と8億83百万円の増加となりましたが、売上原価と同様に徹底したコスト削減に努め、販売費及び一般管理費率は前連結会計年度と同等の13.5%となりました。 これにより、営業利益は58億5百万円(前連結会計年度は48億93百万円)となり、9億12百万円の増加となりました。営業利益率は10.3%と0.5ポイント増加しております。 (経常損益) 当連結会計年度における営業外損益は3億52百万円の利益(前連結会計年度は3億74百万円の利益)と21百万円の減少となりました。主な減少要因は、為替差益が90百万円減少したこと等によるものです。 これにより、経常利益は61億57百万円(前連結会計年度は52億67百万円)となり、8億90百万円の増加となりました。経常利益率は10.9%と0.3ポイント増加しております。 (税金等調整前当期純損益) 当連結会計年度における特別損益は4億21百万円の利益(前連結会計年度は4百万円の損失)と4億25百万円の増加となりました。主な増加要因は、投資有価証券売却益が1億4百万円増加し、負ののれん発生益1億68百万円を計上、助成金収入1億64百万円を計上したこと等によるものです。 これにより、税金等調整前当期純利益は65億79百万円(前連結会計年度は52億63百万円)となり、13億16百万円の増加となりました。税金等調整前当期純利益率は11.7%と1.1ポイント増加しております。 (親会社株主に帰属する当期純損益) 当連結会計年度における法人税等は15億83百万円(前連結会計年度は12億93百万円)となり、2億89百万円の増加となりました。これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は49億95百万円(前連結会計年度は39億69百万円)となり、10億26百万円の増加となりました。親会社株主に帰属する当期純利益率は8.8%と0.8ポイント増加しております。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 (キャッシュ・フローの指標) 前連結会計年度 (2025年3月期)   当連結会計年度 (2026年3月期) 自己資本比率(%)   67.7   62.5 時価ベースの自己資本比率(%)   64.1   91.7 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   2.2   4.9 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   23.2   17.3 (注)自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い ※各指標は、いずれも連結ベースの財務数値に基づいております。 ※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。 ※有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。 ※キャッシュ・フロー及び利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業キャッシュ・フロー」及び「利息の支払額」を使用しております。 a.資本の財源及び資金の流動性 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金を基本としておりますが、不足時の一時的な運転資金を効率的に調達するため、主要取引銀行と当座貸越契約を締結しております。設備投資等の資本形成に関わる資金については、調達コストやリスク分散などを勘案しながら自己資金及び金融機関からの長期借入による調達を基本としております。また、資金運用の効率化と金融リスクの低減及び支払利息の削減を図るため、当社グループにおいて、グループファイナンスを進めております。 b.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営財務目標については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計上の見積りを必要としております。経営者はこれらの見積りについて過去の実績や現状等を総合的に勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 また、連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。 a.貸倒引当金 当社グループは、債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し回収不能見込額を計上しております。顧客の財政状態が悪化し支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上が必要となる可能性があります。 b.繰延税金資産の回収可能性の評価 当社グループは、税効果会計の適用にあたり繰延税金資産については、その回収可能性を合理的に見積り、評価性引当額を控除して計上しております。繰延税金資産の回収可能性は有税項目の将来の無税処理の可能性や将来の収益力に基づく将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積額が変動した場合には、繰延税金資産の取崩し又は追加計上により利益が変動する可能性があります。 c.有価証券及び投資有価証券の減損 当社グループは、有価証券及び投資有価証券を保有しており、評価方法は市場価格のない株式等以外のものについては時価法を、市場価格のない株式等については原価法を採用しております。保有する有価証券につき、市場価格のあるものは株式市場の価格変動リスクを負っていること、市場価格のないものは投資先の業績状況等が悪化する可能性があること等から、合理的な基準に基づいて減損処理を行っております。 当社グループでは有価証券及び投資有価証券について必要な減損処理をこれまでに行ってきておりますが、この基準に伴い、将来の市況悪化又は投資先の業績不振等により、現状の簿価に反映されていない損失又は簿価の回収不能が発生し、減損処理が必要となる可能性があります。 d.固定資産の減損 当社グループは、固定資産の減損に係る会計基準を適用しており、独立してキャッシュ・フローを生み出す事業単位を基準にして固定資産をグルーピングしております。資産グループの回収可能価額が帳簿価額を下回る場合には、その差額を減損損失として認識しております。将来、新たに資産グループの回収可能額が低下した場合、追加の減損損失の計上が必要となる可能性があります。 この適用により、当連結会計年度においては提出会社の製造設備について減損損失1,759千円を特別損失として計上しました。 e.棚卸資産の評価 当社グループは、棚卸資産について正味売却価額が簿価を下回った場合に簿価の切下げを行っております。また、一定期間以上滞留が認められる棚卸資産については、販売の実現可能性が低下しつつあると仮定し、期間の経過に応じ規則的に簿価を切り下げる方法で早期に償却を行っております。さらに、販売が困難と認められる場合などには、個別に簿価の切下げも実施しております。 正味売却価額は、販売実績等を基礎として見積っているため、将来の市場環境の変化や販売見込みの相違によっては、棚卸資産の評価損に重要な影響を及ぼす可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。