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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

キッツ

KITZ CORPORATION6498 · Prime · 機械

バルブ専業メーカーの国内最大手。青銅・鉄鋼バルブから伸銅品まで、産業基盤を支える流体制御機器を幅広く供給。

概要

キッツは、バルブや継手などの流体機器と伸銅品(銅合金の板・棒・線など)を製造・販売する機械メーカーである。1951年に東京都北区で創業し、2024年12月期の連結売上高は1,720億円、従業員数5,469人を擁する。青銅バルブから高温高圧用の鉄鋼バルブ、半導体製造向け濾過装置まで幅広い製品を扱い、上下水道・産業プラント・建築設備といった社会インフラを支える。米州、欧州、アジアに生産・販売拠点を置き、34社の連結子会社でグローバルに事業を展開している。

バルブ事業が連結売上の8割を占める主力部門

キッツの事業は大きくバルブ事業、伸銅品事業、その他(ホテル運営)に分かれる。2024年12月期のセグメント別外部売上高は、バルブ事業が1,414億15百万円(構成比80.1%)、伸銅品事業が325億14百万円(同18.4%)、その他が27億52百万円(同1.6%)である。バルブ事業の主力製品は青銅バルブ、鉄鋼バルブ、濾過関連製品の3つ。青銅バルブは耐食性に優れ、水道・空調・消火設備などの建築用途で使われる。鉄鋼バルブは高温・高圧に対応し、化学プラントや発電所向けに供給される。濾過関連製品は半導体、医薬、食品分野の精密濾過工程に用いられる。同事業の営業利益は188億86百万円と高い収益性を示し、グループ全体の利益の大半を稼ぎ出す。主な生産拠点は日本(長坂、伊那、茅野など)のほか、タイ、台湾、中国(昆山、連雲港)、韓国、ブラジル、ベトナム、インドに広がる。

伸銅品事業が材料から製品まで一貫供給

伸銅品事業は、銅合金の板・棒・線材(伸銅品)と、それらを切削・プレス加工した部品(伸銅加工品)を扱う。キッツは1991年に子会社の東洋金属を吸収合併して同事業に本格参入し、現在は株式会社キッツメタルワークスと北東技研工業株式会社の2社で運営する。伸銅品は電子機器部品、建築資材、バルブ材料として広く使用される。特にバルブ事業との連携が強く、グループ内で材料から最終製品まで一貫して供給できる体制を強みとする。2024年12月期の外部売上高は325億14百万円で前年比9.0%増と堅調だが、営業利益は8億65百万円と低水準である。同事業は2026年1月より「メタルソリューション事業」へ名称変更が予定されており、材料開発力の強化と収益性向上が課題とされる。

38の国と地域に広がるグローバル生産・販売網

キッツは2024年12月期末時点で34社の連結子会社を有し、バルブと伸銅品の生産・販売をグローバルに行う。1984年に米国販売子会社(KITZ Corp. of America)を設立して以降、台湾(1985年)、タイ(1988年)、スペイン(1991年)、中国(2002年~2004年)、ドイツ(2009年)、ブラジルと韓国(2015年)、ベトナム(2023年)、インド(2024年)と次々に拠点を広げた。中国には昆山に3社、連雲港に1社の生産子会社と、上海に販売会社を持ち、半導体向け製品を中心に生産する。欧州ではスペインのKITZ Corp. of Europe, S.A.とドイツのPerrin GmbHが主要拠点。アメリカ大陸では米国販売子会社とブラジルのMetalúrgica Golden Art's Ltda.が生産・販売を担う。アジア太平洋地域ではタイ、台湾、韓国、ベトナム、インド、シンガポール(販売子会社)がカバーする。こうした地産地消の体制により、為替変動リスクの低減と現地需要への迅速な対応を図っている。

業界の中での役割は産業用バルブ・伸銅品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,767億円
営業利益
155億円
営業利益率
8.8%
純利益
115億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
バルブ 事業1,414億円80.0%189億円13.4%
伸銅品 事業325億円18.4%9億円2.8%
その他(注)128億円1.6%2億円7.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01バルブ事業主力

青銅バルブ、鉄鋼バルブ、その他バルブ関連製品、濾過関連製品を製造・販売。産業プラントから建築設備まで幅広い分野に供給。国内外に製造拠点を有し、グローバルに事業展開。

主な製品・サービス3
青銅バルブ
耐食性に優れた青銅製のバルブ。主に水道・空調・消火設備など建築用途で使用。
鉄鋼バルブ
鉄鋼製のバルブ。高温・高圧用途に対応し、化学プラント・製鉄所・発電所などで使用。
濾過関連製品
液体・気体から異物を除去する濾過機器。半導体・医薬・食品など精密濾過が必要な工程で使用。

02伸銅品事業準主力

伸銅品(銅合金の板・棒・線など)及びその加工品を製造・販売。バルブ事業と連携し、材料から製品まで一貫供給。

主な製品・サービス2
伸銅品
銅合金を圧延・押出・伸線加工した板・棒・線材。電子機器部品、建築資材、バルブ材料などに使用。
伸銅加工品
伸銅品をさらに切削・プレスなどで加工した部品。バルブ部品や各種機械部品として供給。

03その他その他

ホテル及びレストランの運営。グループの多角化事業として、軽井沢でホテル事業を展開。

製品と技術

青銅バルブ:耐食性を生かした建築用途の定番品

青銅バルブは銅とスズの合金である青銅を主材料とするバルブで、耐食性と加工性に優れる。キッツの創業製品であり、長坂工場で1951年から生産を続ける。主に水道用のゲートバルブ・グローブバルブ、空調用のボールバルブ、消火設備用のバルブとして使用される。日本国内の上下水道や建築設備に幅広く採用されているほか、海外でも同様の用途で販売される。青銅は錆びにくく、飲料水配管にも適するため、公共施設や住宅で長年にわたり標準的に使われている。キッツは青銅バルブで培った鋳造・加工技術を基盤に、ステンレスや鋳鉄など他材質のバルブ開発へと展開した。

鉄鋼バルブ:高温高圧の産業プラントを支える

鉄鋼バルブは鋳鉄、鋳鋼、鍛鋼などの鉄系材料で作られ、高温・高圧の過酷な条件下で使用される。キッツは1973年に伊那工場で鋳鉄バルブの一貫生産を開始し、1982年には鋳鋼バルブの生産体制を整えた。主な製品はゲートバルブ、グローブバルブ、チェックバルブなど。化学プラント、製鉄所、発電所、石油精製などのプロセス配管に不可欠であり、流体の流量制御や遮断に用いられる。特にステンレス鋼製バルブは耐食性と強度を両立し、半導体製造装置や医薬品プラント向けにも供給される。キッツは国内の茅野工場や海外拠点で生産し、地域の規格に合わせた製品を提供している。

濾過関連製品:精密工程に不可欠なマイクロフィルター

キッツの濾過関連製品は、液体や気体中の微細な異物を除去するフィルターや濾過装置である。2001年に半導体製造装置関連事業を譲り受けたことを機に本格化し、2004年には子会社キッツマイクロフィルターが分社化・事業承継した。半導体の洗浄工程やケミカル供給ライン、医薬品製造、食品・飲料のろ過工程で使用される。特に半導体分野では、微粒子レベルでの精密濾過が要求され、キッツは高精度フィルターや濾過カートリッジを供給する。2024年12月期の半導体製造装置向けは前年比で減少したが、中長期的にはデジタル化の進展に伴う需要拡大が見込まれている。

伸銅品:バルブ材料から電子部品までをカバー

伸銅品事業では、銅合金を圧延・押出・伸線加工した板、棒、線材を製造する。キッツメタルワークスと北東技研工業が生産を担当し、材料をバルブ部品や電子機器部品、建築資材として供給する。バルブ事業との連携が深く、グループ内で銅合金材料からバルブ完成品まで一貫生産することで、品質管理とコスト競争力を高めている。主な材料は黄銅(真鍮)や鉛フリー銅合金で、近年は環境規制に対応した鉛レス銅合金の開発に注力する。伸銅品の加工品(切削・プレス部品)も手掛け、バルブの内部部品や各種機械部品として顧客に納入される。2024年12月期の売上高は325億円と堅調だが、原材料価格の変動や修繕費増加が利益を圧迫している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

バルブで国内有数、業績安定

キッツは産業用バルブメーカーで、国内有数のシェアを持つ。売上高1720億円、営業利益率8.26%。同業の三浦工業(ボイラ)や日本製鋼所(産業機械)と比較し、バルブ専業でニッチ市場を押さえる。メンテナンス需要が安定収益を支える。成長は設備投資動向に依存、海外比率は中程度。

強み

  • 産業用バルブで高いシェア、ブランド認知度が高い。
  • メンテナンス・補修需要が安定、景気変動の影響が限定的。
  • 化学、石油、半導体など多様な業界に販売。
  • 海外売上比率が年々増加、グローバルな成長機会。

課題

  • 需要が顧客の設備投資に左右され、不況時には減収リスク。
  • 国内外のバルブメーカーとの競争が激しく価格競争に直面。
  • 鉄鋼など原材料価格の上昇が収益を圧迫。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字がキッツ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17864フジシールインターナショナル1,967億円8.4倍
27004カナデビア1,952億円17.3倍
36250やまびこ1,936億円9.7倍
46395タダノ1,772億円6.9倍
53433トーカロ1,646億円15.9倍
66498キッツ1,637億円13.5倍
79025鴻池運輸1,635億円10.7倍
86379レイズネクスト1,606億円15.3倍
97734理研計器1,588億円15.4倍
106486イーグル工業1,500億円13.9倍
116340澁谷工業1,481億円14.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 41件

青銅バルブの専業メーカーとして1951年に創業

キッツの前身は1951年1月、東京都北区に設立された株式会社北澤製作所である。同年4月には山梨県北巨摩郡長坂町(現・北杜市)に長坂工場を建設し、青銅バルブの生産を開始した。創業当初から青銅バルブに特化した専業メーカーとして出発し、水道・空調向けのバルブを中心に供給した。1962年9月には商号を株式会社北澤バルブに変更し、バルブ専門性を明確に打ち出した。この時期、日本は高度経済成長期にあり、上下水道や建築設備の需要拡大を背景に、同社は堅調に業容を拡大した。

ステンレス・鋳鉄バルブへの技術拡大と工場建設

1970年代に入り、キッツは製品ラインを拡充する。1970年11月にはステンレスの専門鋳造工場と工作機械工場を完成させ、ステンレスバルブの一貫生産体制を確立した。1972年10月には長野県の東洋金属諏訪工場を買収し、黄銅棒の生産に着手。1973年8月には長野県伊那市に伊那工場を建設し、鋳鉄バルブの専門一貫生産工場として操業を開始した。1982年6月には伊那工場に鋳鋼鋳造工場を増設し、鋳鋼バルブの一貫生産を実現した。これにより、青銅、ステンレス、鋳鉄、鋳鋼と材質のバリエーションを広げ、産業プラントや発電所など高温高圧用途への対応力を高めた。

1980年代の海外進出と市場第一部上場

キッツは1984年9月に東京証券取引所市場第一部へ指定され、株式市場での評価を高めた。同年12月には米国に初の海外販売拠点となるKITZ Corp. of Americaを設立。1985年3月には台湾に生産子会社(台湾北澤股份有限公司、現・台湾開滋)を設立し、アジアでの現地生産を開始した。1988年9月にはタイにKITZ (Thailand) Ltd.を設立し、東南アジアの生産拠点を確保した。海外販売と現地生産の両輪でグローバル展開を加速する一方、1986年にはホテル事業にも進出し、多角化の第一歩を踏み出した。

1990年代の商号変更と伸銅品事業への本格参入

1991年4月、キッツは子会社の株式会社東洋金属を吸収合併し、伸銅品事業をグループ内に取り込んだ。これによりバルブの材料である銅合金の一貫生産が可能となった。同年6月にはスペインのバルブ会社の株式を取得し、欧州市場への足がかりを得た。1992年10月には本店を千葉市に移転し、商号を株式会社キッツに変更。英字社名もKITZ CORPORATIONとした。1995年には水道用バルブの清水合金製作所(現・キッツエスジーエス)を子会社化し、国内水道バルブの品揃えを強化した。1999年には三吉バルブ株式会社を子会社化し、さらなる規模拡大を図った。

2000年代の中国展開と半導体関連事業への参入

2001年11月、子会社のキッツジョイントツール(現・キッツエスシーティー)がベンカングループより半導体製造装置関連事業を譲り受け、半導体分野に進出した。2002年から2004年にかけて、中国の昆山に3社の生産子会社(精密機械、バルブ、半導体デバイス)を相次いで設立し、上海には販売会社を設置した。2007年には連雲港にもバルブ工場を設立し、中国での生産能力を拡大した。2004年には分社型新設分割によりキッツメタルワークス(伸銅品)とキッツマイクロフィルター(濾過関連)を設立し、事業を専門会社に分離した。これにより、半導体向け精密濾過や配管部材の供給体制を整えた。

2010年代以降の新興国進出とガバナンス改革

2011年にはシンガポールにアジア太平洋地域の販売子会社を設立。2015年にはブラジルと韓国のバルブメーカーの株式を取得し、南米と韓国市場に参入した。同年、子会社のキッツメタルワークスが北東技研工業の株式を取得し、伸銅品事業の加工能力を強化した。2022年には東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場に移行。2023年にはベトナムに生産子会社を設立、2024年にはインドに合弁会社を設立するなど、新興国でのプレゼンスを拡大し続けている。2023年9月には指名委員会等設置会社へ移行し、コーポレートガバナンスの強化を図った。2025年1月には子会社の東洋バルヴを吸収合併し、国内バルブ事業の再編を完了した。

年表41件を開く

1950年代

  • 1951年1月創業各種バルブの製造及び販売を目的とし、東京都北区に株式会社北澤製作所として設立した。
  • 1951年4月山梨県北巨摩郡(現 山梨県北杜市)長坂町に長坂工場を建設し、青銅バルブの生産を開始した。

1960年代

  • 1962年9月商号変更商号を株式会社北澤バルブに変更した。

1970年代

  • 1970年11月ステンレスの専門鋳造工場及び工作機械工場が完成し、ステンレスバルブの一貫生産体制を確立した。
  • 1972年10月M&A株式会社東洋金属諏訪工場を買収し、当社の諏訪工場として、新たに各種黄銅棒の生産に着手した。
  • 1973年8月長野県伊那市に伊那工場を建設、鋳鉄バルブの専門一貫生産工場として操業を開始した。
  • 1974年1月諏訪工場の黄銅棒生産部門を分離し、株式会社東洋金属に譲渡した。
  • 1975年11月商号変更商号を株式会社北沢バルブに変更した。
  • 1977年3月上場東京証券取引所市場第二部上場の不二家電機株式会社と合併し、同時に、当社株式は合併により同市場に追加上場された。

1980年代

  • 1981年6月商号変更英文社名をKITZ CORPORATIONに変更した。
  • 1982年6月伊那工場に鋳鋼鋳造工場が完成、操業を開始し、鋳鋼バルブの一貫生産体制を確立した。
  • 1984年9月東京証券取引所市場第一部へ指定された。
  • 1984年12月米国にバルブの販売子会社、KITZ Corp. of Americaを設立した。
  • 1985年3月台湾にバルブの生産子会社、台湾北澤股份有限公司(2025年6月に台湾開滋股份有限公司に商号を変更)を設立した。
  • 1986年6月株式会社ホテル紅やの株式を取得し、子会社とした。
  • 1988年9月タイにバルブの生産子会社、KITZ (Thailand) Ltd.を設立した。

1990年代

  • 1991年4月M&A子会社の株式会社東洋金属を吸収合併し、伸銅品事業を承継した。
  • 1991年6月スペインのバルブ製造販売会社、ISO VITRIFICADOS S.A.(現 KITZ Corp. of Europe, S.A.)の株式を取得し、子会社とした。
  • 1992年10月商号変更本店を千葉市美浜区中瀬に移転するとともに、商号を株式会社キッツに変更した。
  • 1995年8月水道用バルブの製造販売を業とする株式会社清水合金製作所(2025年4月に株式会社キッツエスジーエスに商号を変更)の株式を取得し、子会社とした。
  • 1999年8月バルブの製造販売を業とする三吉バルブ株式会社の株式を取得し、子会社とした。

2000年代

  • 2001年11月子会社の株式会社キッツジョイントツール(現 株式会社キッツエスシーティー)が、旧 株式会社ベンカングループより半導体製造装置関連事業を譲り受けた。
  • 2002年1月中国にバルブの生産子会社、北澤精密機械(昆山)有限公司(2025年4月に開滋精密機械(昆山)有限公司に商号を変更)を設立した。
  • 2003年2月中国にバルブ等の仕入販売子会社、上海開滋国際貿易有限公司(現 開滋 流体控制(上海)有限公司)を設立した。
  • 2003年9月中国にバルブの生産子会社、北澤閥門(昆山)有限公司(2025年5月に 開滋閥門(昆山)有限公司に商号を変更)を設立した。
  • 2004年1月中国に半導体製造装置用配管部材の生産子会社、北澤半導体閥門(昆山)有限公司(2025年6月に 開滋半導体器件(昆山)有限公司に商号を変更)を設立した。
  • 2004年3月M&A子会社の株式会社キッツマテリアル(東洋バルヴ株式会社として2025年1月に吸収合併により消滅)が、旧 東洋バルヴ株式会社のバルブ事業及び同社の100%子会社の株式会社トーバルエンジの事業を譲り受けた。
  • 2004年4月創業分社型新設分割により株式会社キッツメタルワークス及び株式会社キッツマイクロフィルターの2社を設立し、当社の伸銅品事業及びマイクロフィルター事業をそれぞれ承継させた。
  • 2007年5月中国にバルブの生産子会社、連雲港北澤精密閥門有限公司(2025年4月に 連雲港開滋精密閥門有限公司に商号を変更)を設立した。
  • 2009年12月M&Aドイツのバルブ製造販売会社、Perrin GmbH(2022年1月に吸収合併により消滅)及びNord Armaturen GmbH(現 Perrin GmbH)の株式を取得し、子会社とした。

2010年代

  • 2011年11月シンガポールにバルブの販売子会社、KITZ Corp. of Asia Pacific Pte. Ltd.を新たに設立した。
  • 2012年1月M&A吸収分割により東洋バルヴ株式会社(2025年1月に吸収合併により消滅)の製造事業を当社が承継し、茅野工場とした。
  • 2015年7月子会社の株式会社キッツメタルワークスが、北東技研工業株式会社の株式を取得し、子会社とした。
  • 2015年11月ブラジルのバルブ製造販売会社、Metalúrgica Golden Art's Ltda.の持分を取得し、子会社とした。韓国のバルブ製造販売会社、Cephas Pipelines Corp.(現 KITZ Corp. of Korea)の株式を取得し、子会社とした。

2020年代

  • 2022年1月M&A子会社の三吉バルブ株式会社を吸収合併した。
  • 2022年1月M&AKITZ Europe GmbH(現 Perrin GmbH)は、Perrin GmbHを吸収合併し、商号をPerrin GmbHに変更した。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行した。
  • 2023年3月創業ベトナムにKITZ Corp. of Vietnam Co., Ltd.を新たに設立した。
  • 2023年9月M&ACephas Pipelines Corp.(現 KITZ Corp. of Korea)は、KITZ Corp. of Koreaを吸収合併し、商号をKITZ Corp. of Koreaに変更した。指名委員会等設置会社に移行した。
  • 2024年6月創業インドにKITZ Valve & Actuation India Private Limitedを新たに設立した。
  • 2025年1月M&A子会社の東洋バルヴ株式会社を吸収合併した。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年度まで200,000百万円
  • 営業利益2027年度まで20,000百万円
  • ROE2027年度まで11%以上
  • 連結配当性向2027年度まで40%以上
  • CO2削減率(2013年度比、国内グループスコープ1・2)2027年度まで△90%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    市場別BU制への組織再編

    2025年1月より従来の機能別組織から8つの市場を軸とした市場別ビジネスユニット制に再編し、製販技一体で顧客志向を強化、事業戦略の遂行を加速する。

  2. 02

    成長分野へのリソース投入

    デジタル化・脱炭素化を背景に、半導体需要対応や水素事業など成長分野・地域へ積極的にリソースを投入し、投下資本収益性(ROIC)を重視した事業展開を行う。

  3. 03

    DXによるビジネス変革

    業務革新活動と連携し、既存事業の効率化と経営リソースの可視化・流動化を図り、顧客志向の機動的な組織へ転換する。デジタルマーケティングや需給予測最適化などを推進。

  4. 04

    サステナビリティ経営の推進

    長期経営ビジョンに基づき、マテリアリティ(デジタル社会・地球環境・ゆたかな暮らしへの貢献など)を設定し、グループ全体でKPI進捗管理を行い非財務情報の開示を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で5,469人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は653万円で、9期前と比べて+2.9%平均年齢は40.1歳、平均勤続年数は14.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,597
2018年3月4,762
2019年3月63540.414.74,945
2020年12月60040.714.75,090
2020年3月63840.214.55,048
2021年12月55940.514.45,153
2022年12月61240.114.35,352
2023年12月62740.114.25,382
2024年12月63040.113.95,415262
2025年12月65340.114.05,469283

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率88.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)83.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社20(国内 5 / 海外 15) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — ベトナム社会主義共和国フート省7,307百万円
バルブ事業
群馬工場 — 群馬県太田市4,951百万円
バルブ事業
本社 — 長野県茅野市4,848百万円
バルブ事業
本社 — 東京都港区4,626百万円
全社
茅野工場 — 長野県茅野市4,145百万円
バルブ事業
本社 — Samutprakarn, Thailand3,852百万円
バルブ事業
伊那工場 — 長野県伊那市3,474百万円
バルブ事業
本社 — 滋賀県彦根市3,346百万円
バルブ事業
長坂工場 — 山梨県北杜市2,922百万円
バルブ事業
厚生施設その他2,460百万円
全社
ほか16件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱キッツエスジーエス(注)6
    滋賀県彦根市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱キッツ エスシーティー(注)4、7
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱キッツマイクロ フィルター
    長野県茅野市
    議決権100.0%
  • 海外
    KITZ Corp. of America (注)1
    Stafford, Texas,U.S.A
    議決権100.0%
  • 海外
    台湾開滋股份有限公司(注)1、8
    台湾高雄市
    議決権100.0%
  • 海外
    KITZ (Thailand) Ltd. (注)1
    Samutprakarn, Thailand
    議決権92.0%
  • 海外
    開滋精密機械(昆山)有限公司(注)9、13
    中国江蘇省 昆山市
    議決権100.0%
  • 海外
    開滋閥門(昆山)有限公司(注)10、13
    中国江蘇省 昆山市
    議決権100.0%
  • 海外
    連雲港開滋精密閥門 有限公司(注)11、13
    中国江蘇省 連雲港市
    議決権100.0%
  • 海外
    開滋半導体器件(昆山)有限公司(注)12、13
    中国江蘇省 昆山市
    議決権100.0%
  • 海外
    開滋流体控制(上海)有限公司(注)13
    中国上海市
    議決権100.0%
  • 海外
    KITZ Corp. of Europe, S.A.
    Barcelona, Spain
    議決権100.0%
残りのグループ会社8社を開く
  • Perrin GmbHNidderau, Germany100%
  • KITZ Corp. of Asia Pacific Pte. Ltd.Singapore100%
  • Metalúrgica Golden Art's Ltda.Rio Grande do Sul Brazil100%
  • KITZ Corp. of Korea韓国 釜山広域市100%
  • KITZ Corp. of Vietnam Co., Ltd. (注)1、14ベトナム社会主義共和国 フート省100%
  • KITZ Valve & Actuation India Private Limitedインド共和国 マハーラーシュトラ州 ムンバイ市100%
  • ㈱キッツメタル ワークス(注)1、4長野県茅野市100%
  • ㈱ホテル紅や長野県諏訪市100%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    超高圧水素インフラ本格普及技術研究開発事業水素ステーションのコスト低減等に関連する技術開発長寿命高圧水素シール部材・継手部材及び機器開発に関する研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-08-06
    4,752万円
  • 調達
    競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業水素ステーションの低コスト化・高度化に係る技術開発水素ステーション低コスト化・高度化基盤技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-06-28
    2,783万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は1,767億円営業利益155億円前期と比べると増収増益で、売上が+2.7%、利益が+9.2%。

売上高
+2.7%
1,767億円
営業利益
+9.2%
155億円
純利益
-2.5%
115億円
営業利益率
8.8%
前期比 +0.5%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高2,100億円1,767億円
営業利益180億円155億円
純利益134億円115億円
1株あたり配当¥62¥62

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は982億円、営業利益は81億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+13.7%、営業利益は+2.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q392358.934
2023年2Q421317.421
2023年3Q421419.730
2023年4Q43521
2024年1Q402287.025
2024年2Q436378.529
2024年4Q882778.764
2025年2Q864799.160
2025年4Q903768.455
2026年2Q982818.265

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,113億円から1,767億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は8.8%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,1136540
2014年3月1,1746536
2015年3月1,1707669
2016年3月1,1737349
2017年3月1,1418854
2018年3月1,2469765
2019年3月1,36611956
2020年3月1,2717249
2020年12月8423221
2021年12月1,3589050
子会社の三吉バルブ株式会社を吸収合併した。
2022年12月1,59912085
ベトナムにKITZ Corp. of Vietnam Co., Ltd.を新たに設立した。
2023年12月1,669145106
インドにKITZ Valve & Actuation India Private Limitedを新たに設立した。
2024年12月1,7201421538.3118
子会社の東洋バルヴ株式会社を吸収合併した。
2025年12月1,7671551618.8115

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高1,767億円のうち、営業利益として残るのは155億円8.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は115億円、売上の6.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.4%1,297億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.8%315億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.8%155億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
26.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.1pt
8.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.5pt
6.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.4pt
10.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが136億円、投資CFが−103億円で、差し引きのフリーCFは33億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は281億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月79−45−323460
2014年3月47−3511279
2015年3月89−10−3779126
2016年3月96−988−2131
2017年3月130−21−68109168
2018年3月69−7153−2220
2019年3月101−93−978129
2020年3月133−80−253179
2020年12月100−247576334
2021年12月83−32−11551277
2022年12月85−75−5610241
2023年12月160−74−5286284
2024年12月186−78−99108304
2025年12月136−103−6133281

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は1,843億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,198億円で、自己資本比率は64.1%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,00060239859.3
2014年3月1,07666840861.1
2015年3月1,15875540364.2
2016年3月1,19476143362.9
2017年3月1,19174944261.9
2018年3月1,33577456157.1
2019年3月1,31776854957.4
2020年3月1,35176958256.0
2020年12月1,40775265552.8
2021年12月1,43481362156.0
2022年12月1,52691061659.0
2023年12月1,6671,02264560.5
2024年12月1,7241,09862662.9
2025年12月1,8431,19864564.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
282億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
777億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
176億円
在庫として抱えている分
負債合計
645億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
88
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率18 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り209社中63位あたり、逆に低いのは売上成長率209社中117位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.1%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.8%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
64.1%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.7%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,870で、1年前と比べて+29.1%過去52週の値幅のなかでは31%の位置にある。

¥1,870-1.8%1ヶ月-19.3%1年+29.1%時価総額1,637億円
過去52週の値幅
安値¥1,482高値¥2,731

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.5倍
PER (会社予想)12.1倍
PBR2.26倍
配当利回り3.32%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月19日に1912円で、前日比5.39%下落した。1ヶ月では-16.51%と大幅に下落しており、25日線(2196円)を大きく下回る。52週高値2731円からは30%下落し、50日線や200日線も割り込む弱含みの展開。RSI44.62と中立圏だが、下落トレンドが続いており、出来高は直近で40万株を超え売り圧力を示す。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER16.6倍は業界平均23.7倍を下回り割安。PBR2.64倍は業界平均1.56倍を上回るが、ROE10.1%と収益性は良好。配当利回り0.63%は業界平均2.20%を下回るが、配当性向51.3%は安定。バリュエーションは総じて割安だが、成長性に課題。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.5倍22.7倍
PER (予想)12.1倍
PBR2.26倍1.50倍
ROE10.1%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は堅調だが、株価は1年で87%上昇し、PER16.6倍・PBR2.6倍とバリュエーションが割高感。強気派はインフラ老朽化更新需要と半導体向けなど高付加価値品の伸びを評価。弱気派はバリュエーションの高さや、原材料高・人手不足によるコスト増を懸念。また、成長率は低く、現在の株価は適正水準を超えているとの見方もある。

プラスに働く材料7
  • インフラ更新需要

    上下水道や橋梁の老朽化更新が今後拡大。バルブ交換需要が安定収益に。

  • 高付加価値製品の拡大

    半導体工場向けクリーン用バルブなど、収益性の高い製品が成長。

  • M&Aによる成長

    積極的なM&Aで周辺事業を拡大し、収益基盤を強化。

  • 営業利益155億円で過去最高更新2025/12決算影響

    営業利益155億円、前期比+9%増で過去最高益を達成

  • 売上高3期連続増加、安定成長2025年通期影響

    売上高1,767億円、前期比+2.7%増で増収基調維持

  • 外国人持ち株比率24.6%と高水準継続影響

    外国人保有比率24.6%で需給改善、株価下支え効果

  • 営業利益率改善トレンド継続2025年通期影響

    営業利益率8.77%は前期比+0.51pt改善、収益性向上寄与

マイナスに働く材料7
  • バリュエーションの高さ

    PER16.6倍、PBR2.6倍は過去レンジの上限。割高感が否めない。

  • コスト上昇リスク

    原材料(銅・鋼材)高や人手不足が利益率を圧迫。

  • 低成長ビジネス

    売上高成長率は年2-3%と低く、高PERを正当化しにくい。

  • 純利益が前期比減少2025/12決算影響

    純利益115億円は前期118億円から-2.5%減、利益率低下懸念

  • 成長鈍化によるバリュエーション調整2025年下期影響

    売上高成長率+2.7%と前期比鈍化、PER16.6倍が割高に

  • 低配当利回り0.63%で魅力乏しい継続影響

    配当利回り0.63%と低く、利回り追求の投資家離れリスク

  • 原材料コスト上昇リスク2025年下期影響

    銅・特殊鋼など原材料価格上昇で営業利益に数億円押し下げ可能性

次の決算で確かめる点
受注高
今後の売上を先取りする先行指標。
営業利益率
コスト上昇に対する価格転嫁の進捗を示す。
海外売上高比率
海外市場でのシェア拡大度合いを測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり62で、前期から+15.2%いまの株価に対する利回りは3.32%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥62
1株あたり
配当利回り
3.32%
いまの株価に対して
配当性向
51.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1336.2
2018年3月1730.831.1
2019年3月2017.664.4
2020年12月8−60.056.6
2020年3月20150.051.1
2021年12月200.067.3
2022年12月3365.071.8
2023年12月4124.252.9
2024年12月4612.253.8
2025年12月5315.251.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥62

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ16,942人。区分でいちばん多いのは個人・その他35.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が38.2%を占め、残る61.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他32.933.735.133.637.735.3
金融機関35.434.035.634.027.026.9
外国法人18.017.314.517.921.524.6
事業法人13.213.713.712.411.811.3
証券会社0.51.31.12.12.01.9
自己株式0.30.30.30.30.30.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社11.08
02北沢会持株会6.29
03日本生命保険相互会社4.91
04株式会社日本カストディ銀行4.70
05公益財団法人北澤育英会3.91
06住友生命保険相互会社3.89
07キッツ取引先持株会3.82
08キッツ従業員持株会2.09
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.02
10セコム損害保険株式会社1.94

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+257%、1株純資産は14期で+150%。直近期のROEは10.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月375427.212.840.8
2014年3月336025.715.561.3
2015年3月636869.89.429.9
2016年3月467006.610.756.3
2017年3月517287.314.436.2
2018年3月667838.714.031.1
2019年3月597947.413.964.4
2020年3月538196.512.351.1
2020年12月238292.826.856.6
2021年12月558976.412.967.3
2022年12月951,00310.08.371.8
2023年12月1181,12411.110.252.9
2024年12月1331,24611.38.653.8
2025年12月1321,35910.113.251.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

18名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は18名。2025/12期の役員報酬は総額506百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢
堀田康之取締役会長71
河野誠取締役 代表執行役社長60
村澤俊之取締役67
天羽稔社外取締役74
藤原裕社外取締役75
菊間千乃社外取締役54
作野周平社外取締役72
小林彩子社外取締役50
前田東一社外取締役70
鈴木康信社外取締役67
小林隆明執行役 建築設備・機械装置 ビジネスユニット長59
杉田泰則執行役 インダストリアル ビジネスユニット長52
残りの役員6名を開く
氏名役職年齢
武居秀治執行役 人財総務本部長57
別所研一執行役 コーポレートファイナンス 本部長61
前川知哉執行役 半導体ビジネスユニット長55
栖関智晴社外取締役69
畑佳秀社外取締役68
細井友美子社外取締役59

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役6144722827245
取締役(社内)2982312161
社外取締役7922111316

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,328字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の子会社は34社ですべてを連結子会社としております。当社のグループの主な事業内容はバルブ事業、伸銅品事業、その他であり、当該各事業区分と当社及び関係会社の関係並びにセグメントとの関連は次の通りであります。 なお、事業区分とセグメントの区分は同一であります。 事業区分   主要製品等   主要な会社 バルブ事業   青銅バルブ 鉄鋼バルブ その他バルブ関連製品 濾過関連製品   当社、㈱キッツエスジーエス、㈱キッツエスシーティー、 ㈱キッツマイクロフィルター、KITZ(Thailand)Ltd.、 台湾開滋股份有限公司、開滋精密機械(昆山)有限公司、開滋閥門(昆山)有限公司、連雲港開滋精密閥門有限公司、開滋半導体器件(昆山)有限公司、開滋流体控制(上海)有限公司、KITZ Corp. of Asia Pacific Pte.Ltd.、KITZ Corp. of America、Metalúrgica Golden Art's Ltda.、KITZ Corp. of Europe, S.A.、Perrin GmbH、KITZ Corp. of Korea、KITZ Corp. of Vietnam Co., Ltd.、KITZ Valve & Actuation India Private Limited 他13社                                       (会社総数 計32社) 伸銅品事業   伸銅品、伸銅加工品   ㈱キッツメタルワークス、北東技研工業㈱       (会社総数 計2社) その他   ホテル及びレストラン   当社、㈱ホテル紅や  (会社総数 計2社) (注)1.東洋バルヴ㈱は、2025年1月1日付で当社を存続会社、東洋バルヴ㈱を消滅会社とする吸収合併により消滅しております。 2.㈱清水合金製作所は、2025年4月1日付で㈱キッツエスジーエスに商号を変更しております。 3.台湾北澤股份有限公司は、2025年6月17日付で台湾開滋股份有限公司に商号を変更しております。 4.北澤精密機械(昆山)有限公司は、2025年4月3日付で開滋精密機械(昆山)有限公司に商号を変更しております。 5.北澤閥門(昆山)有限公司は、2025年5月21日付で開滋閥門(昆山)有限公司に商号を変更しております。 6.連雲港北澤精密閥門有限公司は、2025年4月25日付で連雲港開滋精密閥門有限公司に商号を変更しております。 7.北澤半導体閥門(昆山)有限公司は、2025年6月18日付で開滋半導体器件(昆山)有限公司に商号を変更しております。 8.開滋精密機械(昆山)有限公司、開滋閥門(昆山)有限公司、連雲港開滋精密閥門有限公司、開滋半導体器件(昆山)有限公司及び開滋流体控制(上海)有限公司の各社名は中国語簡体字を含んでいるため、日本語常用漢字で代用しております。 9.「伸銅品事業」は、2026年1月1日より「メタルソリューション事業」にセグメント名称を変更しております。 当社のグループの中核となるバルブ事業及び伸銅品事業に係る企業集団の概要図は次の通りであります。
経営方針・対処すべき課題9,439字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 ① 企業理念「キッツ宣言」 当社は、ゆたかな地球環境と持続可能な未来を創造することが、社会に対して果たすべき使命であると考えています。そのために、創業以来培ってきた流体制御技術と材料開発をさらに磨き上げ、社会インフラを支え続けてまいります。 ② 長期経営ビジョン『Beyond New Heights 2030 「流れ」を変える』 2030年にありたい姿 テクノロジー/ソリューション ・「流す」「止める」「絞る」のあらゆるニーズに、オンリーワンの技術とユーザーの 期待を超える提案力で挑戦し続ける コアビジネス/成長ビジネス ・情報化社会、サステナブル社会に向けて、コアビジネスの基盤を強化し、同時に 成長ビジネスへの参入を、リスクを恐れず加速させる 事業を通じた環境保全 ・環境にやさしい商品・材料の開発や製造プロセスを追求し、持続可能な未来に 貢献することにより、社会から信頼される 多様な人財の活躍 ・性別、年齢、国籍、文化等を超えて、社員一人ひとりがプロフェッショナルとして、 最高のパフォーマンスでいきいきと働いている ③ 行動指針「Do it KITZ Way」 Do it True (誠実・真実) Do it Now  (スピード・タイムリー) Do it New  (創造力・チャレンジ) (2)経営戦略等 ① 長期経営ビジョン『Beyond New Heights 2030「流れ」を変える』 第2期中期経営計画「SHIN Global 2027」を策定するに伴い、一部改訂しております。 1)目指す経営構造と定量目標 2030年に向けて、コア事業を基盤とした成長領域へビジネス領域を拡張させるとともに、成長と投資収益性を重視した両利き経営の経営構造を目指し、定量目標としてROE13%以上を掲げております。 2)ビジネス領域 コア事業と成長分野で収益をあげられる両利きの経営を目指してまいります。 ○デジタル化・脱炭素化を背景とした成長分野・地域への積極的リソースの投入 ○投下資本収益性(ROIC)を重視した事業展開 3)サステナビリティ経営への取り組み 当社グループでは、長期経営ビジョンにおいて、サステナビリティ経営を経営戦略の中核に据えています。第2期中期経営計画「SHIN Global 2027」を策定するにあたり、現状の事業環境の変化や中長期的な将来予想を踏まえ、長期経営ビジョンにおいて定めたマテリアリティの見直しを行いました。これにより、あらためて当社グループが持続的な成長を実現するためのマテリアリティとして「デジタル社会の発展への貢献」、「地球環境の保全への貢献」及び「進化によるゆたかな暮らしへの貢献」を定め、それらを支える経営基盤を確立するためのマテリアリティとして「未来をひらく人財力の強化」、「持続可能なサプライチェーンの確立」及び「攻守の効いたガバナンスの追求」を定めました。マテリアリティやKPIをグループ全体で共有し、目標達成に向けた進捗管理を行い、グループ全社員が一丸となって事業を通じた社会課題の解決に取り組むとともに、企業として非財務情報のパフォーマンス向上及び積極的な情報開示に努めてまいります。詳細については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。 4)DXに向けて(Business Transformation by Digitalization) 業務革新活動との連携によるビジネス変革(BX) □経営ビジョン実現に向け、既存事業の徹底した効率化と経営リソースの可視化・流動化を図り、顧客志向の機動的な組織へと転換することを目指してまいります。 ② 第2期中期経営計画「SHIN Global 2027」 1)経営基本方針 ■当社グループを取り巻く経営環境(リスクと機会)と主要戦略(戦略と対策) ■   経済動向・人口動態 (リスクと機会) アフリカ、インド、中東などで人口増加が継続、中国、日本、欧州などでは人口減少が予想 -中国、日本、欧州などでの労働力確保が困難に -日本、欧州での建築設備市場縮小 (戦略と対策) ・アメリカ、ASEAN、インド、中東での事業拡大と成熟市場(日本)の守り ・エンジニアリング機能強化 ・イニシャル販売情報を活用したアフタービジネス・ソリューション提供の強化 ■   デジタル(DX) (リスクと機会) 社会のデジタル化による半導体関連産業の活況 -データドリブン経営により企業変革が加速 -AIの普及と進化 -情報関連リスクへの対策コストの増加 -IT人財の不足 (戦略と対策) ・半導体需要に対応した製品供給 ・デジタルマーケティング・販売戦略 ・需給予測、生産・在庫・リードタイム最適化 ・製品統廃合(不採算製品やロングテール製品の見直し) ・AI活用・データドリブン経営による課題の抽出・可視化・具体化 ・情報リスク対策の徹底 ■   グリーン(GX) (リスクと機会) 環境規制強化、CO2排出量削減・資源循環要請 -鉛レス銅合金の需要拡大 -石油化学分野の市場縮小 (戦略と対策) ・環境規制強化に対応した製品拡充 -鉛レス銅合金、環境対応製品・他材質シフト -資源循環の強化 ・水素事業・環境ソリューション事業への積極投資による事業拡大 ■   国際情勢 (リスクと機会) 地政学リスクの高まり -自国第一主義の台頭 -高関税による採算悪化 (戦略と対策) ・地域内戦略の推進、地開発・地産・地消 ・グローバル調達ネットワーク構築 ・ステンレス鋼製バルブ生産拠点の再編 ■   気候変動 (リスクと機会) 気候変動による自然災害の激甚化 -自社拠点及び取引先の被災・休業 (戦略と対策) ・BCP対策による他社との差別化 ・持続可能サプライチェーン構築(グローバルベンダー、CSR調達) ・省エネ・CO2削減・生物多様性の積極推進・開示による差別化 ■   ステークホルダーの要請 (リスクと機会) 企業価値の向上(収益性・効率性、成長性・情報開示) 企業の持続可能性 (戦略と対策) ・人財と会社の成長 -人的資本経営・健康経営/労働安全衛生・エンゲージメント向上 -人財の多様性確保 ・コーポレート・ガバナンス、製品安全性・品質保証強化 ■第2期中期経営計画エグゼクティブ・サマリ 2)定量目標(財務・非財務KPI) (単位:百万円) 財務KPI   2025年度実績 (参考)   2026年度目標 (参考)   2027年度目標 売上高   176,682   195,000   200,000 営業利益   15,454   17,000   20,000 ROE   10.1%   10.4%   11%以上 連結配当性向(注)   40.2%   40%以上   40%以上 (注)2026年2月12日開催の取締役会決議により配当方針を変更し、2025年12月期に係る連結配当性向から、35%前後から40%以上としております。詳細につきましては、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載しております。 非財務KPI(注)1   2025年度実績 (参考)   2026年度目標 (参考)   2027年度目標 CO2削減率(注)2 (2013年度比、国内グループ)   △90.8%(注)5   △90%   △90% 社員エンゲージメント   フィードバック指標(注)3   3.36   3.50   3.75 女性社員全体比率   24.6%   24%   24% 女性管理職(注)4比率   8.4%   11%   12% 男性育児休業取得率   88.2%   100%   100% (注)1.CO2削減率以外は当社のみの数値であります。 2.スコープ1・2 3.2026年度より社員エンゲージメント向上の評価指標を、「働きがい・働きやすさ」から、フィードバック文化の醸成・定着を測る「フィードバック指標」に変更しております(5点満点)。 4.管理職:経営専門職に就いている社員 5.2026年3月19日時点の暫定値であります。 3)セグメント別中期経営計画 ■市場別ビジネスユニット制への再編 当社グループはさらなる事業成長を目指し、第2期中期経営計画のスタートに合わせ、2025年1月より従来の機能別組織から8つの市場を軸とした市場別ビジネスユニット(BU)制に組織改革を行いました。BU制組織のもと、製・販・技が一体となり、より顧客志向となることによって、各市場におけるお客様のニーズに素早く応え、事業戦略の遂行を加速させてまいります。 なお、「伸銅品事業」は、2026年1月1日より「メタルソリューション事業」にセグメント名称を変更しております。当該変更はセグメント名称の変更であり、セグメント情報に与える影響はありません。 ■セグメント別中期計画 ①バルブ事業 バルブは、配管内の流体(水・空気・石油・ガスなど)を流したり、止めたり、流量をコントロールする機能を持つ「流体制御機器」の総称です。バルブ事業は、水やエネルギーなどの安定供給を支え、安心して暮らせる環境を創造します。当社グループは、あらゆるフィールドに多彩な商品を提供する総合バルブメーカーとして、青銅・黄銅やステンレス鋼、鋳鉄、鋳鋼などの様々な材質や形状のラインナップを有し、私たちの生活空間から産業分野まで、グローバルに製品を提供してまいります。 バルブ事業では、第1期中期経営計画2024よりターゲット市場を8つに区分し、市場を起点にした事業を展開しております。市場×エリアを軸に以下の戦略を遂行してまいります。 ●市場×エリア戦略 ●市場別売上計画 ●市場別戦略 <コア市場> (注)㈱清水合金製作所は、2025年4月1日付で㈱キッツエスジーエスに商号を変更しております。 <グロース市場> ②伸銅品事業 黄銅棒は、各種機械、建築資材などに幅広く使用されています。当社グループは、黄銅棒及び黄銅加工品(切削品及び鍛造品)の製造・販売を行う伸銅品事業を展開しています。 ③セグメント別定量目標 (単位:百万円) 売上高   2025年度実績 (参考)   2026年度目標 (参考)   2027年度目標 バルブ事業   141,415   156,200   167,200 伸銅品事業   32,514   36,000   30,000 その他   2,752   2,800   2,800 合計   176,682   195,000   200,000 セグメント利益   2025年度実績 (参考)   2026年度目標 (参考)   2027年度目標 バルブ事業   18,886   20,900   23,100 伸銅品事業   865   1,000   1,500 その他   171   100   100 調整額   △4,467   △5,000   △4,700 合計   15,454   17,000   20,000 4)DX・技術・イノベーション戦略 ①業務革新活動との連携によるビジネス変革(DX) 市場×エリア攻略に向けた機動力を最大化するDXを実践してまいります。 (経営リソースと採算性の可視化×顧客接点強化×自動化・生産性向上) ②技術戦略 社会に貢献する技術を開発するとともに、その技術を「進化」と「深化」させ、各市場に向けた製品開発に生かしてまいります。 ③イノベーション戦略 「成長分野への種まき」を標準化/スピードを武器に、新規事業の開発による事業ポートフォリオの変革を進めてまいります。 5)ESG戦略 当社グループは、「2030年にありたい姿」の実現に向けて、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)への取り組みを進めております。第1期中期経営計画での成果を踏まえ、第2期中期経営計画では、より一層のESG推進を図ります。 ①環境(E) ②社会(S) ③ガバナンス(G) 6)財務戦略・資本政策 「ROE向上」及び「PER改善」の両輪による取り組みを軸とし、「ROE向上」については、セグメント別に設定したROIC目標を達成するための戦略投資に向けて、適切なキャッシュ・アロケーションを実施してまいります。また、「PER改善」については、財務目標の安定的な達成及び株主還元の強化を図るとともに、サステナビリティ経営のさらなる浸透やIR戦略及び投資家との対話の強化等の非財務ファクターの拡充を通して、継続的な株主価値(PBR)の向上を目指してまいります。 なお、2026年2月12日開催の取締役会決議により配当方針を変更し、2025年12月期に係る連結配当性向から、35%前後から40%以上としております。詳細につきましては、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載しております。また、2026年度経営計画を策定するに伴い、一部改訂しております。 ①PBR向上 ②キャッシュ・アロケーション 7)長期経営ビジョン『Beyond New Heights 2030 「流れ」を変える』における位置づけ ③ 2026年度経営計画 1)2026年度全社方針 -計画を実現する6つの主要戦略 2)事業別戦略 第2期中期経営計画のスタートに合わせて8つの市場を軸とした市場別ビジネスユニット制(BU制)へ組織を再編。BU長への権限委譲により、意思決定の迅速化を実現した。 なお、「伸銅品事業」は、2026年1月1日より「メタルソリューション事業」にセグメント名称を変更しております。 ■バルブ事業 ●市場×エリア戦略 ●コア市場 ●グロース市場 ■メタルソリューション事業 3)CX 高効率・高収益体質企業への変革 第1期中期経営計画で行ってきたDXを基盤としたビジネス変革活動(BX)を踏まえ、第2期中期経営計画ではグループ全体で組織・しくみ・業務改革(CX)を通じて、さらなる効率化を推進する。 4)財務戦略・資本政策 ■PBR向上 「ROE向上」×「PER改善」の両輪で継続的な株主価値(PBR)向上を目指す。 ■キャッシュ・アロケーション 更なる事業成長実現のため、第2期中期経営計画3ヵ年で600億円の投資を計画。 投資原資はキッツ流ROIC経営により創出した営業CFを中心に、必要に応じて有利子負債を活用。 5)ESG戦略 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループを取り巻く経営環境は、エネルギー・原材料価格の高騰や地政学リスクの高まりなど依然として不透明な状況が続いております。また、働き方の多様化や地球環境への意識の高まり、情報技術の進展など、社会の急速な変化に適応する自己変革のほか、持続可能な社会の実現へ向けた取り組みが求められています。 このような状況において、当社グループは、2030年にROE13%達成を目標に掲げ、長期経営ビジョン『Beyond New Heights 2030 「流れ」を変える』の実現に向けて取り組んでおります。第1期中期経営計画2024(2022~2024年度)では、事業基盤であるコア事業を強化するとともに半導体市場等の成長分野に対して積極的に投資を進めてまいりました。第2期中期経営計画(2025~2027年度)では「SHIN Global 2027」を掲げ、第1期中期経営計画に基づいて実行した投資を成果に結びつけるとともに、成長分野及び成長エリアへのさらなる投資により、真のグローバル企業を目指してまいります。 2025年度は第2期中期経営計画の初年度として、データセンター需要の高まりを背景に、米国販売拠点の拡張投資やタイ生産拠点の能力増強など、市場×エリア戦略の深化を図ってまいりました。また、社内組織をターゲット市場別のビジネスユニット制(BU制)に再編し、市場やお客様のニーズを的確かつ迅速に汲み上げ、そのご期待に応えるための体制を整えたほか、国内グループ会社の拠点を集約し、“Global One KITZ”としてグループシナジーを強化してまいりました。 2026年度は、こうした取り組みを一層加速させるべく、成長市場へのさらなる投資を進めるとともに、当社グループにおけるマテリアリティの実現に向けて、目標及びKPIをまとめたキッツグループStrong Will Sheetに対して“強い意思”をもって取り組み、持続的な企業価値向上に向けてサステナビリティ経営のさらなる推進を図ってまいります。 当社グループでは、社員一人ひとりがこれらのマテリアリティを意識して事業活動に取り組むことにより、持続可能な未来の創造に貢献してまいります。 当社グループはさらなる事業成長を目指し、BU制のもと、製・販・技が一体となり、より顧客志向となることによって、各市場におけるお客様のニーズに素早く応え、事業戦略の遂行を加速させてまいります。 バルブ事業では、ターゲット市場を8つに区分し、市場を起点にした事業を展開しております。コア市場では、米国を中心としたデータセンター需要や都市開発及び次世代エネルギー事業等の需要の高まりを背景に、当社グループの中核となる事業基盤をさらに強化します。グロース市場では、世界的な半導体市場の高まりや、脱炭素社会を見据えた水素サプライチェーンへの参入など、成長戦略に基づく投資を成果に結びつけるとともに、成長市場に向けた製品開発と市場投入により、さらなる収益構造の変化を図ってまいります。 2026年1月1日より伸銅品事業からセグメント名称を変更したメタルソリューション事業では、新材質への挑戦や加工事業の強化、材料リサイクルなどの取り組みを通じた事業ポートフォリオの変革を進めていることから、これらの事業内容をBU・事業セグメント名称にも反映することとしました。成長分野における高付加価値製品の販売拡大のほか、継続的な原価低減を通じてさらなる収益性の向上に取り組んでまいります。 財務戦略・資本政策は、「ROE向上」×「PER改善」の両輪で継続的な株主価値(PBR)の向上を目指し、株主還元も重視してまいります。「ROE向上」については、ROIC経営による事業管理と最適資本構成の維持を通して中長期的な投下資本収益性の向上に努めます。「PER改善」については、ESG経営、IR戦略・投資家との対話、株主構成の改革等の非財務ファクターへの取り組み強化に加え、継続的な利益目標・ROE目標の達成により業績のボラティリティを低減し、高収益領域への事業シフトによる成長期待を醸成し、資本市場の信頼獲得を目指します。株主還元については、経営上の重要課題と位置付けている利益還元に加えて、中長期的な株価上昇による株主還元の実現も同時に目指します。2025年12月期から、株主還元強化、事業環境の変化、最適資本構成やROE目標への影響などを総合的に鑑み、連結配当性向の望ましい水準を35%前後から40%以上へ引き上げました。自己株式取得については、財務安定性、手元資金流動性を勘案し、最適資本構成とROE目標達成に向け、投資状況などの環境に応じて実施を検討してまいります。 なお、詳細につきましては、「(2)経営戦略等 ②第2期中期経営計画「SHIN Global 2027」及び③2026年度年度計画」及び「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載の通りであります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 第2期中期経営計画「SHIN Global 2027」及び2026年度経営計画 1)財務KPI (単位:百万円) 2025年度実績 (参考)   2026年度目標   2027年度目標 売上高   176,682   195,000   200,000 営業利益   15,454   17,000   20,000 ROE   10.1%   10.4%   11%以上 連結配当性向(注)1   40.2%   40%以上   40%以上 売上高   2025年度実績 (参考)   2026年度目標   2027年度目標 バルブ事業   141,415   156,200   167,200 メタルソリューション事業(注)2   32,514   36,000   30,000 その他   2,752   2,800   2,800 合計   176,682   195,000   200,000 セグメント利益   2025年度実績 (参考)   2026年度目標   2027年度目標 バルブ事業   18,886   20,900   23,100 メタルソリューション事業(注)2   865   1,000   1,500 その他   171   100   100 調整額   △4,467   △5,000   △4,700 合計   15,454   17,000   20,000 (注)1.2026年2月12日開催の取締役会決議により配当方針を変更し、2025年12月期に係る連結配当性向から、35%前後から40%以上としております。詳細につきましては、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載しております。 2.「伸銅品事業」は、2026年1月1日より「メタルソリューション事業」にセグメント名称を変更しております。当該変更はセグメント名称の変更であり、セグメント情報に与える影響はありません。 2)非財務KPI(注)1 2025年度実績 (参考)   2026年度目標   2027年度目標 CO2削減率(注)2 (2013年度比、国内グループ)   △90.8%(注)5   △90%   △90% 社員エンゲージメント   フィードバック指標(注)3   3.36   3.50   3.75 女性社員全体比率   24.6%   24%   24% 女性管理職(注)4比率   8.4%   11%   12% 男性育児休業取得率   88.2%   100%   100% (注)1.CO2削減率以外は当社のみの数値であります。 2.スコープ1・2 3.2026年度より社員エンゲージメント向上の評価指標を、「働きがい・働きやすさ」から、フィードバック文化の醸成・定着を測る「フィードバック指標」に変更しております(5点満点)。 4.管理職:経営専門職に就いている社員 5.2026年3月19日時点の暫定値であります。
事業等のリスク12,730字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)リスクマネジメントの基本的な考え方 当社は、企業経営に重大な影響を及ぼす可能性がある様々なリスクをコントロールするため、当社及びグループ各社においてリスクマネジメントに取り組んでいます。 また、取締役会の定めるグループ共通の「リスクマネジメント基本方針」により、リスクマネジメントの目的及びその実現のための行動指針を明確にすると共に、その内容を当社ホームページで公開しています。 https://www.kitz.co.jp/cms/wp-content/themes/kitz/images/sustainability/governance/risk-management/risk_management.pdf (2)リスクマネジメント体制 当社は、指名委員会等設置会社として、経営の監督機能と執行機能を明確に分離し、リスクマネジメントの監督を取締役会の担うべき重要な役割と位置付けています。そのうえで、監督側では、取締役会によるリスクマネジメントの監督を補助し、経営戦略と一体のものとして、その高度化に資するため、委員長及びその委員の過半数を社外取締役とする任意の機関である「リスク委員会」を設置しています。 また、執行側では、取締役会の監督のもと、リスクマネジメント基本方針に基づき、代表執行役社長を委員長とする「C&C管理委員会」(コンプライアンス・危機管理・リスクマネジメントを主管する専門委員会)の指揮のもと、同委員会の委員を兼務するリスクマネジメント担当執行理事が、当社及びグループ各社のリスクマネジメントを推進しています。 その他、当社グループの業務執行における重要事項の意思決定の適正性を確保するため、代表執行役社長の指揮下にサステナビリティ推進、内部統制、投融資審査その他各種機能別専門委員会を設置し、リスク管理・評価及び提言などを行っています。 (リスクマネジメント体制図) (3)リスクの分析評価 当社グループでは、当社のC&C管理委員会が策定したリスク評価に関する基本方針及び評価基準に基づき、グループ各社において事業活動に係る想定リスク(全128項目)について「リスクの発生頻度」と「経営に与える影響度」の2軸からリスクの重要性を定量的に判定し、主要リスク及び重要リスクの特定を行っています。具体的には、リスクの「発生頻度の判定基準」及び「影響度の判定基準」(人的損害、物的損害、賠償責任、利益損害、信用失墜及び環境被害の項目で構成)の評価項目ごとに点数評価し、4象限のリスクマップにおいて、「高損害・高頻度」、「低損害・高頻度」、「高損害・低頻度」及び「低損害・低頻度」のいずれかのゾーンの判定を行います。 (4)リスクマネジメントの実施フロー 当社グループでは、各社・各組織単位で実施するリスク評価の結果を踏まえ、経営会議において「主要リスク」及び主要リスクの中でも特に経営に重大な影響を与える可能性が高い「重要リスク」を特定し、各リスクの重要度から回避、移転、低減または保有のいずれかの対応方針を選択し、各執行役及び執行理事並びにグループ会社社長を責任者として、必要な対策を立案し実施しています。 特定された主要リスク及び重要リスク並びに立案された対策については、リスク委員会及び内部監査室長に共有され、リスク委員会は、取締役会におけるリスクマネジメントに関する監督の補助を行い、内部監査室は、業務監査等において対策の進捗及び結果を確認するなど、独立した立場から、その構築・運用状況の評価を行っています。 また、取締役会は、経営会議で特定された重要リスクと立案された対策及び実施結果並びに内部監査室における評価結果などの報告を受け、当社グループにおけるリスクマネジメントについての最終的な監督を行っています。 (5)当社グループにおける事業リスク ①重要リスク(4項目) イ.自然災害・戦争テロ・感染症拡大等に係るリスク リスク (自然災害) 日本国または他国において、大規模地震、大雨、洪水、落雷及び強風等の自然災害あるいは火災の発生、感染症の蔓延・拡大(パンデミック)、または戦争、テロ、暴動などにより、当社グループの事業所(生産現場・事務所など)や製品・部品供給元企業の事業所閉鎖、あるいは物流に関連したインフラストラクチャー(道路、鉄道、港、空港など)や生産・情報システム設備が甚大な被害を受けた場合、長期間にわたり生産停止やサプライチェーンの停滞あるいは交通網遮断による物流機能マヒなどの事態が生じ、経営成績及び財政状態に著しい影響を与える可能性があります。 自然災害については、当社グループの国内における主要な製造拠点が山梨県北西部から隣接する長野県中・南部の地域に集中しており、今後40年以内にマグニチュード8から9クラスの規模で発生する確率が90%程度とされている「南海トラフ巨大地震」が発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (戦争テロ) 戦争・テロ・暴動については、グローバルに事業活動を展開している当社グループにおいては不可避に内在しているリスクであり、これらのリスクが現実化した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (感染症拡大) 感染症拡大(パンデミック)については、当社グループが感染症拡大の対象国に生産拠点を有する場合、従業員等関係者の感染または当局の政策等により、工場の全部または一部の稼働停止、材料・部品等の調達の困難、あるいは物流の停滞などが考えられ、その場合、製品供給が正常に機能しない状況となる可能性があります。 また、当社グループが感染症拡大の対象国に販売拠点を有する場合、同様の理由により、事業所の全部または一部の使用停止、物流の停滞、あるいは代理店等の顧客が同様の状況に陥ることなどが考えられ、その場合、販売金額及び数量が低下する可能性があります。 その他、感染拡大に起因した経済活動の減退による市況悪化、企業による設備投資の抑制などが考えられ、その場合、販売金額及び数量が低下する可能性があります。 対応策 (自然災害) 当社グループは、自然災害リスクに対応するため、従来から事業継続計画(BCP)の体制構築をはじめ、防災マニュアルの整備、社員安否確認システムの整備、耐震対策及び防災訓練などの対策を進めています。また、当該リスクの移転対策として、地震保険の付保内容を強化しています。 (戦争テロ) 当社グループは、戦争テロリスクに対応するため、当連結会計年度も、一部の地域及び国家間における戦争、紛争及び緊張状態などの「地政学リスク」が増大または顕在化していることによるエネルギー資源や原材料価格の高騰、輸出入規制の厳格化など状況に鑑みて、グローバルな視点での材料・部品等の調達に係るサプライチェーンリスクへの対策強化に向けた取り組みを推し進めました。 (感染症拡大) 当社グループは、感染症拡大リスクに対応するため、全社的にIOTを活用した新しい働き方を推し進めるなど、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しています。   当該リスクの発生により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ロ.情報セキュリティ・個人情報保護に係るリスク リスク 当社グループの事業活動は、情報システムに依拠して行われています。しかし、高度情報化への対応の遅れや予期せぬ自然災害のほか、悪意者によるウイルス感染等のサイバー攻撃などにより情報システムや通信回線システムの停止、重要な経営情報の破損、消去、改ざん、窃取及び漏洩等の重大な障害が発生した場合には、業務効率及び社会的信用の著しい低下が避けられず、システム・データの復旧に時間と費用を要する可能性があります。 また、内部者や業務従事者の不正により、顧客情報及び個人情報等を含む社内情報が漏洩し、社会的信用の低下に至る可能性があります。 このようなリスクが顕在化した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 対応策 当社グループは、サイバー攻撃及び内部者等による情報漏洩や操業停止等の事業継続に支障をきたすリスク並びに顧客・取引先への影響を最小化すべく、情報セキュリティガバナンスを重要な経営課題の一つに位置付け、情報活用による価値創造とリスクマネジメントの両面から対策に取り組んでいます。 キッツグループ情報セキュリティ・個人情報保護ポリシーを定め、社長が任命した執行理事を委員長とする委員会を設置し、情報セキュリティと個人情報保護に関する方針決定や各種施策への取り組みを推進しています。 具体的な施策としては、情報システムの管理体制強化及び社員に対する情報リテラシー向上を図る教育を実施するなど、ハード・ソフトの両面からの適切なセキュリティ対策を講じています。 重要セキュリティ診断を実施し、その結果に基づき、機器の定期更新及び保守サポート体制構築、OA/FAネットワーク網制御、データセンター(クラウド)化によるデータ保全、データバックアップの実施、リモート通信環境の構築、外部Webセキュリティ診断の実施、情報セキュリティ規程の整備・更新などに取り組んでいます。 また、ITリテラシー教育として、毎年実施するeラーニングによる情報管理教育、入社時及び管理職への昇格時の階層別教育、実践的なサイバー攻撃対応訓練などの教育を行っています。 ハ.製品の品質(欠陥、瑕疵等)に関するリスク リスク 当社グループは、社内外の厳格な品質基準のもとに多様な製品を製造しています。 しかし、製品の設計・調達・製造に係る欠陥・不具合が発生し、顧客の使用時点でその不具合が発見される可能性があります。また、万一、製品の欠陥、瑕疵等の品質問題が発生し、リコールや製造物責任が問われた場合、回収費用が発生するだけでなく、顧客の信頼を著しく損ない、場合によっては損害賠償請求を受ける可能性があります。 対応策 当社グループは、過去に発生した問題やクレームなどの実事例をベースにして、製品の設計・調達・製造のプロセスにおける問題点を洗い出し、新製品の開発工程やその工程変更、業務標準及び量産品の取扱説明書やカタログ等の記載事項等について、今後の被害を最小限に留めるための改善を行う取り組みを行っています。また、当該リスクが発現した場合の損失を補填するため、適切な内容の保険見直しを継続的に行っています。 ニ.データ・表示類の正確性に係るリスク リスク 官公庁への提出書類、検査員認証・資格の表示、実験・検査データ及び各種文書・記録に改ざんまたは虚偽の記載が発覚した場合、当社グループの社会的信用やブランドイメージの低下による経営成績及び財政状態に影響を及ぼすとともに、投資家の投資判断に著しい影響を与える可能性があります。 対応策 当社グループでは、実験・検査データ、書類作成プロセス、各種ルールの管理方法の見直しなどの取り組みを継続的に行っています。 ②主要リスク(14項目) 当社は、上記の4項目に加えて、以下の14項目を当社グループにおける主要リスクと考えます。 イ.経営環境に関するリスク (a.経済状況の変動) 当社グループの製品・サービスに対する需要は、それらの販売を行っている国内及び海外の各地域の経済状況の影響を受けるため、景気変動等により影響を受ける可能性があります。 主要製品であるバルブは、建築設備、機械、工場、プラントなどの向け先に幅広く販売されており、その需要は国内外の建設動向、石油、石油化学関連等の製造業の設備投資動向に影響を受ける傾向にあります。 また、半導体製造装置向けの製品については、半導体市況の影響が大きく、短期間のうちに市場環境が大きく変動する場合があるため、売上・利益に対する不安定要因となります。 伸銅品事業については、主要製品である黄銅棒は、水栓金具、ガス機器、家電製品、自動車部品等の素材として幅広く使用され、主に国内市場で販売されており、国内の住宅関連投資動向に影響を受ける可能性があります。また、販売価格は原材料である銅相場に連動するため、市況の影響を大きく受けます。 その他では、ホテル事業については、感染症の拡大に伴う行動制限や入国制限措置が行われた場合、近隣での大規模な催事が中止された場合など、団体旅行による宿泊客及び宴会並びに海外からの団体旅行による観光客の減少による影響を受ける可能性があります。 なお、当社グループの報告セグメントにつきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」をご参照願います。 (b.為替相場の変動) 当社グループは、日本、アジア、欧州及び南米で生産活動を行うとともに、世界市場における販売活動を行っています。このため、生産拠点と販売拠点の取引通貨が異なり、常に為替レート変動の影響を受けています。 当社グループでは、国内にて生産し輸出する金額と海外子会社で生産し国内販売向けに輸出する金額は概ね均衡しており、為替の急激な変動に耐え得る経営構造になっておりますが、米ドルに対して円高が進むと、営業利益には若干の有利なインパクトとなります。 また、輸出入のバランスの変化や、大きなプロジェクト案件等で売上代金の回収に時間を要する場合など一部の外貨建の取引については、為替リスクを回避するため、必要に応じて為替予約を行っています。グループ会社間の借入については、基本的に決算上の機能通貨と同じ通貨で行っていますが、機能通貨と異なる通貨の場合には為替予約によりヘッジを行っています。 なお、当社グループの海外事業への投資については、現地通貨安が進行すると為替換算調整勘定を通じて自己資本が減少するリスクがあります。 (c.資金調達環境) 当社グループは、金融機関等からの借入、社債発行による資金調達を行っていますが、金融市場の環境に変化があった場合、当社グループの資金調達に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの業績悪化等により資金調達コストが上昇した場合、当社グループの資金調達に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、借入金利については、原則固定化しており、借入期間中の金利変動リスクは僅少です。 資金調達環境の影響を受けないよう直接金融と間接金融のバランスをとり資金調達を実行するほか、総額135億円のコミットメントライン契約を当社グループの取引銀行と締結し、有事の際の短期資金需要の発生に備えていますが、営業利益、経常利益及び純資産に関する財務制限条項があります。 ロ.事業活動に関するリスク (a.市場構造の変化及び競合他社との競争) 当社グループは、広範多岐にわたる製品・サービスの開発、生産及び販売を行っており、国内外の大企業から小規模ながらも専門性に優れた企業まで、様々な企業と競合しています。当社グループは、今後も競争力の維持・強化に向けた様々な取り組みを進める方針ですが、競合他社が当社グループよりも優れた技術力、財務力その他の推進力を有している可能性があり、将来にわたって優位に事業を展開できなくなる可能性があります。 バルブ事業について、バルブの原材料は、大きく金属と非金属(樹脂等)に分かれ、市場、用途別にすみ分けられています。現在、非金属製バルブは使用される市場、分野が限定されていますが、技術の変化、顧客ニーズの変化等により、非金属への置き換えが進み、金属製バルブ市場規模が縮小する可能性があります。 また、特に国内建築設備市場について、人口減少による需要の縮小、建設費高騰による建物規模の縮小や着工の見送り、建設業界全体での人手不足による工事の延期等により、市場全体としては縮小する傾向にあり、これらの影響によってバルブの需要が減少する可能性があります。 なお、データセンター市場の需要取り込みにより販売拡大を図っていますが、技術的進歩等により、顧客ニーズに大きな変化が生じた場合、バルブの需要に影響を及ぼす可能性があります。 伸銅品事業について、主力製品である黄銅棒は多種多様の用途に用いられていますが、予期し得ない代替製品の出現により、需要が大きく減少する可能性があります。 ホテル事業について、子会社である「ホテル紅や」のブランドで一般消費者向けの事業を展開していますが、食中毒や火災等のブランドイメージを毀損する事案が発生した場合には、風評被害によりレピュテーションが低下する可能性があります。 (b.販売代理店等) 当社グループのバルブ事業の製品販売は、一部製品についてエンジニアリング会社等のユーザー顧客との直接取引を行うことがありますが、主として販売代理店等を通じて行っており、長年にわたる販売代理店等との協力関係により、当社グループは国内外において強固な販売・サービス網を構築しています。 当社グループは、今後も販売代理店等と友好的な関係を維持できるものと認識していますが、販売代理店等との関係悪化や取引方針の変更あるいは販売代理店等の信用力の低下等により経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社グループの債権回収については、営業部門の責任のもとに確実な回収を徹底するとともに、経理部門において販売代理店等に対する売掛金の回収状況の把握、信用情報の収集などを行っています。また、販売代理店等ごとの与信管理を徹底し、国内取引では商社を経由した販売を行うほか、グループ一体となった取引信用保険の付保を行うなど、債権保全を行っています。 また、海外輸出・仲介取引では、前金、LC決済によりリスク軽減を図っています。 (c.製品価格の下落) 当社グループは、国内外の市場において激しい競争に晒されております。こうした状況に対応するため、高付加価値製品の開発、コストダウン活動等に鋭意取り組んでいますが、これらの企業努力を上回る価格下落圧力が生じた場合、当社グループの利益の維持・確保に深刻な影響を与える可能性があり、その影響は特に製品の需要が低迷した状況において顕著となります。 なお、国内バルブ市場においては、当社グループのシェアが高く、比較的価格は安定していますが、海外バルブ市場においては、多数の競合他社が存在しており、特に近年アジアのバルブメーカーの競争力向上により、価格競争が激化しています。 伸銅品事業については、黄銅棒の売価及び原材料の購入単価は、銅相場に連動して決定されますが、仕入から販売までのリードタイムが数か月であるため、相場が下降する局面においては損益が悪化する可能性があります。 (d.海外事業活動・カントリーリスク) 当社グループのバルブ事業の海外生産比率は約45%であり、主要な拠点は、タイ、台湾及び中国です。また、バルブ事業の海外売上高比率は約42%であり、主要な販売地域はアジア(アセアン、中国、韓国)、米州(北中南米)です。これらの地域の経済、政治、法・税制の変更、自然災害あるいは感染症の蔓延または国家間の外交、安全保障貿易等の情勢により、製品・部品供給等の事業活動及び経営成績が大きな影響を受ける可能性があります。 また、グループ会社間の国際的な取引価格については、当社グループの移転価格方針に基づき適用される日本国及び相手国の移転価格税制を遵守していますが、税務当局から取引価格が不適切であるとの指摘を受ける可能性や協議が不調となった場合に二重課税あるいは追徴課税を受ける可能性があります。 (e.固定資産の減損) 当社グループは、事業用の資産や企業買収の際に生じるのれんなど様々な有形・無形の固定資産を計上しています。それらについて、減損会計基準を適用し、事業環境の変化に伴い、将来キャッシュ・フローの低下が見込まれた場合には、減損損失を認識する可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当連結会計年度末におけるのれんの未償却残高は僅少です。 また、不採算事業からの撤退や関係会社の整理等の事業再編を行った場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (f.購買調達) 当社グループの製品の主要な原材料は、銅、ステンレス、アルミ、鉄、亜鉛等の金属材料であり、こうした原材料及び部品等を安定的かつタイムリーに調達することが当社グループの生産活動にとって不可欠です。なお、金属材料は、市況によって価格が急激に変動する可能性があり、特に銅市況の変動は経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 また、バルブ事業、伸銅品事業ともに原材料価格上昇分をすべて販売価格に転嫁できる保証はありません。なお、伸銅品事業については、原材料である銅の一部につき、ヘッジ取引を行い、変動リスクの軽減を図っています。 当社グループは、複数のサプライヤーの中から信頼のおけるパートナーを選定し、原材料、部品等を調達する方針をとっていますが、調達品目によっては、仕入先の代替が難しいものがあり、それらのサプライヤーに不測の事態が生じ供給が中断した場合、当社グループの生産体制に大きな影響を及ぼす可能性があります。 また、特定のサプライヤーが人権、労働、環境、腐敗行為等の観点で、社会から容認されないような対応を行っていたことが判明した場合、当該サプライヤーとの取引停止により部品等の調達が困難となる可能性があるほか、当社グループの社会的信用やブランドイメージの低下により投資家の投資判断に著しい影響を与える可能性があります。 このため、当社グループでは「サプライヤー・ガイドライン」を策定し、サプライヤーに対し、品質管理のほか、人権、労働、環境、腐敗行為を含む事項についての遵守・尊重を求めています。また「キッツグループグリーン調達指針」を定め、サプライヤーに対して環境負荷を考慮した生産活動を求めるなど、グリーン調達を推進しています。さらには、主要サプライヤーに対し、人権、労働、環境、腐敗行為を含む事項に関するデューデリジェンスを実施し、その遵守状況を確認しています。 (g.知的財産) 当社グループは、有効な特許権、その他の知的財産権を取得して強固な知的財産ポートフォリオを構築する方針のもとに、製品開発の過程で発明あるいはノウハウに係る多くの知的財産権の取得に努めています。また、これを強力に推進するため、経営戦略、技術戦略及び営業戦略にリンクした知的財産権創出、新規性や競合他社の技術を意識した権利範囲の取得及び出願の複合化による権利の強化など経営資源としての知的財産権の活用に重点を置いた知的財産戦略を推進しています。 しかし、当社グループが保有する知的財産権に対して異議申立や無効審判などが申し立てられ、あるいは商標権の不使用取消審判などが申し立てられ、その結果、商標権を含む当該知的財産権が無効とされる可能性があります。 また、第三者による当社グループの知的財産権の侵害による紛争・訴訟に至った場合、期待する賠償金を得られない上に、解決するために多額な費用を支出する可能性があります。 当社グループの事前の入念な他社の権利調査にもかかわらず当社グループの製品が他社の知的財産権を侵害し紛争・訴訟に至り、当社グループが敗訴した場合、多額の賠償金を負担するとともに、解決するために多額な費用を支出する可能性があります。 また、当社グループの知的財産を当社グループの許諾を得ることなく使用して類似品・模倣品を製造・販売することを防止できない可能性があります。 図らずも、これらの可能性が現実化した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (h.退職給付年金債務) 当社グループの従業員退職金制度は、会社が年金運用リスクを負わない確定拠出年金制度、前払退職金及び会社が外部に年金資金を積み立てその運用リスクを負って退職金の額を保証する確定給付年金制度で構成しています。 なお、このうち、確定給付年金制度の割合は小さいものの、定期的にモニタリングを行い、継続的な安定性ある運用となっているか否かを検証しています。また、年金資産構成割合及びその変更は、年金資産運用検討委員会において慎重に検討し決定しています。さらに、年金資産運用に係る方法等については運用委託先の判断に委ねており、利益相反の防止を図っています。 確定給付年金の資産残高は、年金債務に見合う水準にあり、年金資産は最低運用利率の保証された一般勘定を中心にリスクを抑えた運用を行っています。 確定給付年金債務及び確定給付年金費用は、長期期待運用収益率、割引率等の数理計算上の前提条件を基に見積ります。確定給付年金債務は、年金資産の価値の減少、割引率の低下、その他年金数理計算の前提となる比率の変動による予測給付債務の増加に伴う退職給付年金債務の増加をもたらし経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの採用している退職給付年金制度につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (退職給付関係)」をご参照ください。 ハ.法的規制・訴訟・コンプライアンスに関するリスク (a.訴訟・法的処分) 当社グループは、グローバルに事業活動を展開しており、その過程において第三者との間で訴訟が発生し、あるいは規制当局による法的処分を受ける可能性があります。その場合、結果によっては多額の損害賠償金や罰金その他諸費用を負担する可能性があります。 また、事案によっては、当社グループの信用力やブランド力の低下などのレピュテーションリスクが生じる可能性があります。 一方、当社グループが第三者に対して訴訟を提起した場合、結果によっては多額の訴訟費用を費やしながら敗訴し、または勝訴しても当該訴訟費用以上の回収が見込めないこととなる可能性があります。 (b.環境規制) 当社グループは、事業活動を行っているすべての国の様々な環境関連規制の遵守のために必要な経営資源を投入していますが、特に下記のリスク項目について、現在及び過去の生産活動に関わる環境責任に伴う費用負担や賠償責任が発生した場合、社会的信用が著しく失墜する可能性があります。また、環境関連規制が将来さらに厳格化した場合には、追加的義務及び費用が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社グループは、こうしたリスクに対応するため、環境安全担当役員を委員長とする環境安全衛生委員会を設置し、環境データの収集から目標・実績管理、改善施策の立案・実行、効果の把握までPDCAサイクルを運用する環境マネジメント体制を構築し、推進しています。 また、気候変動が事業活動に与える財務上の影響についての情報開示を段階的に進化させていくため、2021年12月に「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言への賛同を表明しました。これにより、今後、データに基づいた分析を段階的に進め、気候変動に関するリスクと機会の把握を行うとともに、TCFD提言に沿った情報開示の質と量の充実を図ります。なお、その具体的な取組みにつきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営戦略等 ② 第2期中期経営計画「SHIN Global 2027」 5)ESG戦略」をご参照願います。   (ⅰ.原材料となる金属や化学物質に係るリスク) 当社グループの製品の原材料である金属や化学物質が、RoHS指令(電子・電気機器における特定有害物質の使用制限についてのEUによる指令)やREACH規則(EUにおける化学品の登録、評価、認可、制限に関する内容について定められた規則)等の環境規制に適合できなくなった場合には、製品を市場に供給することができず、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。   (ⅱ.地球温暖化に伴う温室効果ガスの排出量に係るリスク) 気候変動抑制のため、世界的規模でのエネルギー使用の合理化や温室効果ガスの排出量などに関する法令等の規制が強まっています。 当社グループは、バルブの製造過程で電力や燃料といったエネルギーを大量に消費しているため、エネルギー消費量の現状把握を行い、生産工程や発生源の改善活動を進めています。また、生産性の向上や不良率の低減はもちろんのこと、太陽光パネル等の省エネ機器の導入やCO2フリー電力の採用、また社員への啓発活動を通じて温室効果ガス排出量の削減を進めています。 当社グループは、温室効果ガスの排出量削減に係る効率的な環境経営を推進するため、グループ環境管理体制を構築しています。具体的には、環境安全衛生委員会において温室効果ガスの排出量削減についての基本方針を策定し、経営会議において計画目標を達成する施策について議論しています。また、取締役会は、活動状況及びその効果についての報告を受け、環境リスクへの対応や環境投資の意思決定を行っています。 しかし、このような取り組みにもかかわらず、今後、地球温暖化対策などの法令等の規制がさらに強化された場合、新たな税負担、事業活動における諸資材・燃料の変更あるいは設備の変更等の対応費用を負担することで、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (c.コンプライアンス) 当社グループは、事業活動を行う国や地域における会社法、税法、独占禁止法、中小受託取引適正化法、贈収賄関連諸法、貿易関連諸法、環境関連諸法、各種業法など、多岐にわたる法令や規制に従う必要があります。 当社グループでは、当社及びグループ各社のC&C管理委員会がコンプライアンス課題に対する解決・改善やコンプライアンスリスクの低減のための教育・研修の実施・監督を行っています。当社及び国内グループ会社の全従業員を対象とするコンプライアンス・アンケート結果を踏まえて特定した各グループ会社や各部門固有の課題の解決・改善に取り組んでいます。 しかし、このような施策を講じても、コンプライアンス上のリスクは完全には回避できない可能性があり、万が一、当該リスクが発現した場合に、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、事案によっては、当社グループの信用力やブランド力の低下などのレピュテーションリスクが発生する可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)10,933字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 (経営成績の状況) (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率(%) 売上高   172,042   176,682   4,639   2.7 営業利益   14,220   15,454   1,234   8.7 経常利益   15,276   16,071   794   5.2 親会社株主に帰属する当期純利益   11,824   11,465   △359   △3.0 当連結会計年度における世界経済は、ロシア・ウクライナ戦争、中東情勢などの地政学リスクや中国不動産市場の低迷が継続するほか、米国の関税措置による世界的な景気の下振れ懸念、米中貿易摩擦の激化や不安定な為替相場など依然として先行き不透明な状況が続きました。国内経済においては、好調なインバウンド需要継続や日経平均の最高値更新などはあったものの、政策金利の引き上げやエネルギー資源・原材料価格の高騰、為替の影響による物価上昇等が続き厳しい状況が継続しました。 このような状況の中、当連結会計年度は、バルブ事業において、半導体製造装置向けは減少したものの、海外市場における販売量の増加や価格改定効果等により増収となったほか、伸銅品事業においても、販売量が増加したこと等により増収となった結果、売上高の総額は前期比2.7%増の1,766億82百万円となりました。 損益面では、営業利益は、バルブ事業において販売量の増加による増収等により、前期比8.7%増の154億54百万円となりました。経常利益は、前期比5.2%増の160億71百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、政策保有株式の売却による投資有価証券売却益の減少等により、前期比3.0%減の114億65百万円となりました。 セグメントごとの経営成績は、次の通りであります。 (単位:百万円) 外部売上高   営業利益 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率 (%)   前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率 (%) バルブ事業   139,556   141,415   1,859   1.3   17,419   18,886   1,466   8.4 伸銅品事業   29,838   32,514   2,675   9.0   886   865   △21   △2.4 その他   2,647   2,752   105   4.0   146   171   24   17.0 調整額   -   -   -   -   △4,232   △4,467   △235   - 合計   172,042   176,682   4,639   2.7   14,220   15,454   1,234   8.7 イ.バルブ事業 バルブ事業の外部売上高は、半導体製造装置向けは減少したものの、海外市場における販売量の増加や価格改定効果等により、前期比1.3%増の1,414億15百万円となりました。営業利益は、販売量の増加による増収等により、前期比8.4%増の188億86百万円となりました。 ロ.伸銅品事業 伸銅品事業の外部売上高は、販売量が増加したこと等により、前期比9.0%増の325億14百万円となりました。営業利益は、修繕費の増加等により、前期比2.4%減の8億65百万円となりました。 ハ.その他 その他の外部売上高は、ホテル事業が堅調に推移したこと等により、前期比4.0%増の27億52百万円となりました。営業利益は、売上高の増加等により、前期比17.0%増の1億71百万円となりました。 なお、2026年1月1日より、「伸銅品事業」から「メタルソリューション事業」にセグメント名称を変更しております。当該変更はセグメント名称の変更であり、セグメント情報に与える影響はありません。 (財政状態の状況) (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率(%) 資産   172,406   184,325   11,919   6.9 負債   62,596   64,535   1,938   3.1 純資産   109,809   119,790   9,981   9.1 自己資本比率   62.9%   64.1%   +1.2%   - 当連結会計年度末の資産につきましては、有形固定資産や棚卸資産の増加等により、前連結会計年度末に比べ119億19百万円増加し1,843億25百万円となりました。 負債につきましては、1年内償還予定の社債の減少はありましたが、長期借入金の増加等により、前連結会計年度末に比べ19億38百万円増加し645億35百万円となりました。 純資産につきましては、配当金の支払いはありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益114億65百万円の計上や為替換算調整勘定の増加等により、前連結会計年度末に比べ99億81百万円増加し1,197億90百万円となりました。 (キャッシュ・フローの状況) (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額 営業活動によるキャッシュ・フロー   18,559   13,634   △4,925 投資活動によるキャッシュ・フロー   △7,836   △10,286   △2,449 フリー・キャッシュ・フロー(注)   10,722   3,348   △7,374 財務活動によるキャッシュ・フロー   △9,907   △6,066   3,840 現金及び現金同等物に係る換算差額   1,226   332   △893 現金及び現金同等物の増減額   2,041   △2,385   △4,427 現金及び現金同等物の期首残高   28,398   30,440   2,041 現金及び現金同等物の期末残高   30,440   28,054   △2,385 (注)フリー・キャッシュ・フロー=営業活動によるキャッシュ・フロー+投資活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ23億85百万円減の280億54百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。 イ.営業活動によるキャッシュ・フロー 税金等調整前当期純利益164億18百万円、減価償却費70億15百万円等により、法人税等の支払47億66百万円、棚卸資産の増加36億51百万円等はありましたが、営業活動によるキャッシュ・フローは136億34百万円の資金の増加となりました。 ロ.投資活動によるキャッシュ・フロー バルブ事業を中心に有形固定資産の取得による支出103億90百万円等を行った結果、投資活動によるキャッシュ・フローは102億86百万円の資金の減少となりました。 ハ.財務活動によるキャッシュ・フロー 社債の償還による支出101億35百万円、配当金の支払41億89百万円、長期借入金の返済による支出23億69百万円等により、長期借入れによる収入116億39百万円等はありましたが、財務活動によるキャッシュ・フローは60億66百万円の資金の減少となりました。 ニ.財務の安定性及び返済能力に関する指標の推移 直近3連結会計年度における財務の安定性及び返済能力に関する指標の推移は、下記の通りであります。 2023年12月期   2024年12月期   2025年12月期 自己資本比率(%)   60.5   62.9   64.1 時価ベースの自己資本比率(%)   64.9   57.4   82.1 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(%)   237.0   194.5   271.5 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   60.2   73.1   41.0 自己資本比率 =(自己資本)÷(総資産) 時価ベースの自己資本比率 =(株式時価総額)÷(総資産) キャッシュ・フロー対有利子負債比率 =(有利子負債)÷(キャッシュ・フロー) インタレスト・カバレッジ・レシオ =(キャッシュ・フロー)÷(利払い) (注)1.いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。 2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。 3.キャッシュ・フローは営業キャッシュ・フローを利用しております。 4.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。 (2)生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。 (単位:百万円) セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前年同期比(%) バルブ事業   136,191   104.8 伸銅品事業   41,023   107.9 その他   -   - 合計   177,214   105.5 (注)1.上記金額は、販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.2026年1月1日より、「伸銅品事業」から「メタルソリューション事業」にセグメント名称を変更しております。 ② 商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。 (単位:百万円) セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前年同期比(%) バルブ事業   8,690   113.6 伸銅品事業   606   113.8 その他   967   103.9 合計   10,265   112.6 (注)1.上記金額は、仕入価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.2026年1月1日より、「伸銅品事業」から「メタルソリューション事業」にセグメント名称を変更しております。 ③ 受注状況 当社及び連結子会社は見込生産を主体としており、一部特殊仕様の製品について受注生産を行っていますが、その売上高に占める割合は僅少であります。 ④ 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。 (単位:百万円) セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前年同期比(%) バルブ事業   141,415   101.3 伸銅品事業   32,514   109.0 その他   2,752   104.0 合計   176,682   102.7 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.2026年1月1日より、「伸銅品事業」から「メタルソリューション事業」にセグメント名称を変更しております。 (3)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果とは異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた見積りや仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。また個別財務諸表の作成に当たって用いた見積りや仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 2 個別財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (経営成績の分析) 当連結会計年度の実績値の結果は、以下のとおりです。 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   前期比 実績   実績 売上高   172,042   176,682   102.7% 営業利益   14,220   15,454   108.7% 経常利益   15,276   16,071   105.2% 親会社株主に帰属する当期純利益   11,824   11,465   97.0% ROE   11.3%   10.1%   △1.2ポイント EPS   132.64円   131.85円   △0.79円 売上高及び営業利益については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況(経営成績の状況)」をご参照ください。 経常利益につきましては、営業利益の増加により、前期比105.2%となりました。親会社株主に帰属する当期純利益については、投資有価証券売却益の減少等により、前期比97.0%となりました。なお、ROE及びEPSにつきましては、親会社株主に帰属する当期純利益の減少により、前期比で△1.2ポイント、△0.79円となりました。 (財政状態の分析) 当連結会計年度の財政状態の概要につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況(財政状態の状況)」に記載した通りであります。 (キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報) イ.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況(キャッシュ・フローの状況)」に記載した通りであります。 ロ.資本の財源及び資金の流動性 a.財務政策の基本 当社グループは、資本効率の向上と株主還元を重視するとともに、経営環境の変化やリスクへの対応のために、資本収益性に加えて資金調達力を加味した最適資本構成の維持を財務戦略・資本政策として掲げております。具体的には、ROEやROICなどの資本効率の向上を図るとともに、事業リスクにも対応できるように連結自己資本比率目標を60%前後とし、安定した財務基盤の維持を図ってまいります。また、流動性の維持については、戦略投資や社債償還への対応を含め、機動的な資金調達を実行できるよう、取引銀行と良好な関係を維持しております。加えて公募社債発行にも対応できる借入余力の確保に向けて、格付投資情報センター等の社債格付A格維持に努めており、総額200億円の新規社債発行枠の登録を行っております。当社グループ内での資金管理については、グループ全体の資金を包括して管理するシステム(キャッシュ・マネジメント・システム)により資金効率を最大化すると同時にグループ会社の資金需要に対応する体制を整えております。 b.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資金需要は、主にバルブ事業・伸銅品事業の製品販売に関する原材料・部品の購入費用の他、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用による運転資金、国内及び海外の製造拠点を中心とした設備投資資金及び研究開発費用などであります。将来の成長に向けた戦略的な資金需要に対しては、財務の健全性の維持と資本効率性の向上を両立させる最適資本構成を考慮しつつ機動的に対応しております。 資金調達は、主として営業活動によるキャッシュ・フローや現金預金等の内部資金により充当し、必要に応じて金融機関からの借入や社債による資金調達を実施しています。これらの借入金及び社債については、営業活動によるキャッシュ・フローによって十分完済できると共に、将来の成長に必要となる資金を適切に調達することが可能であると考えております。なお、当社は主要取引銀行との間で短期借入金に関する特定融資枠(コミットメントライン)契約を締結しており、緊急時の流動性確保に備えています。この契約に基づく当連結会計年度末の借入未実行残高は135億円であります。 なお、財務制限条項の抵触リスクについては「3 事業等のリスク (5)当社グループにおける事業リスク ②主要リスク イ.経営環境に関するリスク c.資金調達環境」にそれぞれ記載しております。 c.資金調達の内訳 当社グループの資金調達の過年度の状況は、下記の通りであります。 (単位:億円) 区分   2017.3   2018.3   2019.3   2020.3   2020.12   2021.12   2022.12   2023.12   2024.12   2025.12 有 利 子 負 債   短   期   49   62   46   96   107   140   37   35   126   40 長   期   201   284   291   296   387   258   347   345   235   330 合   計   250   346   337   391   494   397   384   379   361   370 銀行借入(注)2   148   143   135   178   183   89   69   66   48   139 公募社債   100   200   200   200   300   300   300   300   300   200 リース債務   2   3   2   13   11   8   15   14   13   31 (控除)現金預金   182   234   137   187   337   279   244   290   307   282 ネット有利子負債   68   111   200   205   156   118   140   89   54   88 株主資本(注)3   738   762   756   756   743   804   899   1,009   1,084   1,182 資産合計   1,191   1,335   1,317   1,350   1,407   1,434   1,526   1,667   1,724   1,843 (注)1.2020年12月期より決算期を3月から12月に変更しております。 2.銀行借入は、私募債を含んでおります。 3.株主資本は、親会社の所有者に帰属する持分合計になります。 (4)経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載した通りであります。 (5)経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 ① 第2期中期経営計画「SHIN Global 2027」 当社は、第2期中期経営計画「SHIN Global 2027」において、最終年度である2027年度における下記の経営指標を数値目標として掲げております。 なお、「伸銅品事業」は、2026年1月1日より「メタルソリューション事業」にセグメント名称を変更しております。当該変更はセグメント名称の変更であり、セグメント情報に与える影響はありません。 イ.財務KPI a.連結業績 (単位:百万円) 2024年度実績 (参考)   2025年度実績   2026年度計画   2027年度目標 売上高   172,042   176,682   195,000   200,000 営業利益   14,220   15,454   17,000   20,000 ROE   11.3%   10.1%   10.4%   11%以上 連結配当性向(注)   34.7%   40.2%   40%以上   40%以上 (注)2026年2月12日開催の取締役会決議により配当方針を変更し、2025年12月期に係る連結配当性向から、35%前後から40%以上としております。詳細につきましては、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載しております。 b.セグメント別業績 (単位:百万円) 外部売上高   2024年度実績 (参考)   2025年度実績   2026年度計画   2027年度目標 バルブ事業   139,556   141,415   156,200   167,200 メタルソリューション事業   29,838   32,514   36,000   30,000 その他   2,647   2,752   2,800   2,800 合計   172,042   176,682   195,000   200,000 (単位:百万円) 営業利益   2024年度実績 (参考)   2025年度実績   2026年度計画   2027年度目標 バルブ事業   17,419   18,886   20,900   23,100 メタルソリューション事業   886   865   1,000   1,500 その他   146   171   100   100 調整額   △4,232   △4,467   △5,000   △4,700 合計   14,220   15,454   17,000   20,000 第2期中期経営計画「SHIN Global 2027」の初年度である2025年度につきましては、連結売上高は、バルブ事業において、半導体製造装置向けは減少したものの、海外市場における販売量の増加や価格改定効果等により、増収となったほか、メタルソリューション事業(旧 伸銅品事業)においても販売量が増加したこと等により、前期より増加いたしました。 連結営業利益につきましても、バルブ事業において販売量の増加による増収等により、前期より増加いたしました。最終年度である2027年度の目標達成に向けて、引き続き各種施策を着実に実行してまいります。 連結配当性向につきましては、2025年12月期以降の配当方針を変更し、35%前後から40%以上といたしました。当該配当方針に基づき、2025年12月期の連結配当性向は40.2%となりました。なお、詳細につきましては、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載しております。 ロ.非財務KPI(注)1 2024年度実績 (参考)   2025年度実績   2027年度目標 CO2削減率(注)2 (2013年度比、国内グループ)   △89%   △90.8%(注)5   △90% 社員エンゲージメント   フィードバック指標(注)3   -   3.36   3.75 女性社員全体比率   23.6%   24.6%   24% 女性管理職(注)4比率   7.5%   8.4%   12% 男性育児休業取得率   70.6%   88.2%   100% (注)1 CO2削減率以外は当社のみの数値であります。 2 スコープ1・2 3 2026年度より社員エンゲージメント向上の評価指標を、「働きがい・働きやすさ」から、フィードバック文化の醸成・定着を測る「フィードバック指標」に変更しております(5点満点)。なお、2024年度実績については、比較スコアの算出ができないため記載対象外としております。 4 管理職:経営専門職に就いている社員 5 2026年3月19日時点の暫定値であります。 非財務KPIは、2025年度実績については各種施策を実行し上記結果となりました。最終年度である2027年度の目標達成に向けて、引き続き各種施策を着実に実行してまいります。 ② 2025年度 2025年度の業績予想と実績値につきましては、以下になります。 イ.連結業績 (単位:百万円) 2025年度 業績予想   2025年度 実績   対業績予想比 売上高   180,000   176,682   98.2% 営業利益   15,000   15,454   103.0% 経常利益   15,600   16,071   103.0% 親会社株主に帰属する当期純利益   11,200   11,465   102.4% ROE   10.2%   10.1%   △0.1ポイント ロ.セグメント別業績 (単位:百万円) 外部売上高   営業利益 2025年度 業績予想   2025年度 実績   対業績予想比   2025年度 業績予想   2025年度 実績   対業績予想比 バルブ事業   147,300   141,415   96.0%   18,800   18,886   100.5% 伸銅品事業   30,000   32,514   108.4%   900   865   96.2% その他   2,700   2,752   102.0%   100   171   171.1% 調整額   -   -   -   △4,800   △4,467   - 合計   180,000   176,682   98.2%   15,000   15,454   103.0% 連結売上高におきましては業績予想を下回りました。バルブ事業においては、価格改定効果等があったものの、半導体製造装置向けの販売量が業績予想より減少したこと等により、業績予想を下回りました。伸銅品事業においては銅相場上昇に伴う販売価格の上昇により、業績予想を上回りました。その他においては、ホテル事業が堅調に推移したことにより、業績予想を上回りました。 連結営業利益におきましては業績予想を上回りました。バルブ事業においては、半導体製造装置向けの販売量が減少するも、販管費が減少したこと等により、業績予想を上回りました。伸銅品事業においては、銅相場の影響により業績予想を下回りました。その他においては、ホテル事業が堅調に推移したことにより、業績予想を上回りました。

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出典

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