本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

システムエグゼ

548A · Standard · 情報・通信業

特定業種に特化したSIer。不動産・保険・製造業向けに基幹システムをワンストップで提供。

概要

株式会社システムエグゼ(SystemEXE)は、1998年2月設立の独立系システムインテグレーターである。情報・通信業に属し、本社を東京都中央区日本橋室町に置く。従業員数867名、2026年4月に東京証券取引所スタンダード市場に上場した。売上高124億円(2026年3月期)を計上し、営業利益8億円。創業以来エンドユーザーとの直接取引を基本とし、不動産業、保険業、製造業を主要顧客とする。システムの企画・設計・構築・保守運用までを一気通貫で提供する。

直接取引にこだわるSI事業の収益構造

当社グループはSI事業の単一セグメントで、エンドユーザーとの直接取引(元請け)を重視する。直近3カ年の連結売上高に占める直接取引比率は約9割に達し、この方針が顧客との強固な関係と安定収益を支える。2026年3月期の売上高は124億円で前期比6.9%増、営業利益8億円で同24.6%増、全ての利益項目で増益を達成した。増収の要因は既存顧客からの大型案件受注と新規顧客開拓である。収益性は人材依存度が高いが、開発標準「ExecTORA」や生成AIの活用で生産性向上に努めている。

主要顧客業種:不動産・保険・製造の三本柱

売上の約9割を直接取引で占め、主な顧客は不動産業、保険業、製造業である。不動産業では総合不動産グループや商業施設運営会社向けに基幹システムを提供し、大規模プロジェクト専門組織を常設。保険業では損害保険・生命保険システムの開発実績を蓄積し、国内大手保険グループや外資系生命保険会社を顧客とする。製造業では石油・化学・自動車メーカーなどに加え、近年はDX推進案件が増加。サービス業・その他では通信事業者や放送関連企業も含む。これらの顧客を「主要顧客」(約10グループ)と「戦略顧客」(約20グループ)に分け、中長期的な関係構築を図る。

技術領域の幅:アプリからクラウドまでワンストップ

技術領域はアプリ受託開発、データ関連、デジタルインフラ、クラウドの4つに分かれる。アプリ受託開発ではWebアプリケーションや業務アプリケーションを開発。データ関連ではデータベース、ETL、BIをマルチベンダーで提供し、創業以来の知見を活かす。デジタルインフラではサーバ・ネットワーク・セキュリティの設計構築から運用保守まで対応。クラウド領域では独自フレームワーク「EXE Jet Advisory」により設計パターンを標準化し、マネージドサービス「EXE-Cloud」でクラウド管理を代行。これらの領域をワンストップで提供することで、顧客は単一窓口で対応を受けられ、障害時の切り分けリスクを低減できる。生成AIツール(SmileCHAT、Agentic Coding)も開発工程に組み込み、効率化を進める。

グループとアライアンス:ベトナム子会社とパートナー連携

グループは当社とベトナム子会社SYSTEMEXE VIETNAM COMPANY LIMITEDで構成される。ベトナム拠点ではオフショア開発を担い、独自の「BotDev」手法で日本とベトナムの技術者が一体となった開発を実現。ブリッジエンジニアがコミュニケーションを支援し、セキュリティリスクを低減する。アライアンス面ではウイングアーク1stと資本・業務提携し、同社のソリューションと当社のデータベース知見のシナジーを追求。日本オラクルとはOracle Cloudの導入・運用で連携し、Cloud Solutions Provider認定を取得。日本マイクロソフトやアマゾンウェブサービスジャパンともパートナー契約を結び、技術者の資格保有数が評価されている。これらの取り組みにより新規顧客獲得が増加傾向にある。

業界の中での役割は独立系システムインテグレーター(SIer)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
124億円
営業利益
8億円
営業利益率
6.5%
純利益
6億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01不動産業主力

総合不動産グループ、商業施設運営会社、交通インフラ系不動産会社などに対し、基幹システムの構築・保守運用を提供。上流工程から保守までワンストップ対応が強み。

主な製品・サービス1
基幹システム構築サービス
不動産開発・流通・賃貸・管理業務を支えるシステムを構築。

02保険業主力

損害保険・生命保険業務のシステム開発を創業当初から手がける。大手保険グループや外資系生命保険会社など向けに、ITコンサルティングから開発・保守までトータルサポート。

主な製品・サービス1
EXEX(エグゼクス)少額短期保険
少額短期保険事業者向けのパッケージソフト。短期間でのシステム導入が可能。

03製造業主力

石油・化学・ガス・エネルギー、産業機械、総合電機、自動車メーカーなどに対し、基幹システムや周辺システムを構築。最新デジタル技術を活用したDX支援も行う。

主な製品・サービス1
EXEX(エグゼクス)生産管理
多言語対応の生産管理パッケージ。海外工場での導入実績が豊富。

04サービス業・その他準主力

通信・放送・広告・EC・流通企業などへシステム構築・保守を提供。情報系グループ会社にはPMOサービスなども提供。

製品と技術

自社開発製品「EXEXシリーズ」:少額短期保険と生産管理

自社開発パッケージとして「EXEX少額短期保険」と「EXEX生産管理」を提供する。「EXEX少額短期保険」は少額短期保険事業者向けで、短期間でのシステム導入を可能にする。「EXEX生産管理」は多言語対応であり、海外工場での導入実績が豊富で、生産性向上に貢献する。これらの製品は、SI事業で蓄積した業種固有の業務知識をパッケージ化したものである。また、テレワーク支援ツール「AppRemo」も提供しており、ワークフローシステムとして利用されている。自社製品の販売拡大に向けて、ベトナム子会社を通じた海外販売や、アライアンスパートナーとの連携による機能強化を進めている。

クラウドサービス「EXE-Cloud」と開発標準「EXE Jet Advisory」

クラウドサービス「EXE-Cloud」はOracle Cloudをベースに、移行・運用保守までを一手に引き受けるマネージドサービスである。利用者は専門技術者に任せることで、社内人材不足を解消し、本業に集中できる。このサービスの基盤となるのが開発標準「EXE Jet Advisory」で、検証済みの設計パターンとツール群により、品質と生産性を向上させる。当社は日本オラクルからCloud Solutions Provider認定を取得し、Oracle Cloudの導入・運用実績を有する。また、AWSやAzureともパートナー契約を結び、マルチクラウド対応も可能である。クラウド領域の売上は増加傾向にあり、今後も拡大が見込まれる。

生成AI活用とテストツール「テストエース」

生成AI分野では、社内標準ツールとして「SmileCHAT」と「Agentic Coding」を導入。これらはChatGPTなどの基盤モデルを業務フローに組み込み、コード生成やドキュメント作成を効率化する。また、2025年リリースの「AIワープ」は、運用保守業務をAIで支援するソリューションである。一方、テストデータ生成ツール「テストエース」は、特許取得の個人情報解析機能を持ち、本番データから個人情報をマスキングしたテストデータを生成する。これにより、セキュリティを確保しつつテスト効率を向上させる。これらの製品・ツールは、SI事業で培ったノウハウと最新技術を融合させたものであり、差別化要因となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

ソフト受託開発で一定規模、収益改善途上

システムエグゼは、組込み系から業務系まで幅広いソフトウェア受託開発を手掛ける。同業のVRAIN SolutionやCocoliveも同分野だが、システムエグゼは売上高約114億円と比較的大規模。直近の営業利益率は5%台と改善傾向にあるが、依然として低水準。競合ひしめく受託開発市場で差別化が難しく、人材確保と単価向上が課題。売上高成長は緩やかで、2026年3月期には124億円を見込む。

強み

  • 組込み、業務系、Web系までカバーし、多様な顧客ニーズに対応。
  • 大手企業との取引実績が多く、リピート受注による収益基盤が強固。
  • 営業利益率が5.17%と前年比で向上し、収益性が改善しつつある。
  • 社内研修制度が整備され、エンジニアのスキルアップを支援。

課題

  • 受託開発が主軸で、営業利益率が一桁台と低く、付加価値向上が急務。
  • IT業界全体での人材不足により、優秀なエンジニアの採用・定着が課題。
  • VRAIN Solutionなど同業多数と差別化できず、価格競争に晒されやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がシステムエグゼ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで2番目にあたる。

#企業時価総額PER
15571エキサイトホールディングス50億円19.5倍
2548Aシステムエグゼ49億円9.5倍
34171グローバルインフォメーション49億円21.3倍
43760ケイブ49億円
53766システムズ・デザイン49億円12.2倍
63927フーバーブレイン49億円15.4倍
74484ランサーズ49億円57.7倍
83815メディア工房48億円
95031モイ47億円46.3倍
10145AL is B46億円24.3倍
114476AI CROSS46億円13.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 26件

資本金1,000万円で東京都千代田区に設立

1998年2月、システム開発会社として東京都千代田区神田に資本金1,000万円で設立。当初から保険業界を中心にシステム開発を手掛ける。2003年には日本オラクルおよびウイングアーク1stと相次いでパートナー契約を締結し、クラウドとデータ活用の領域を開拓。2005年には府中オフィスと千葉オフィスを開設し、事業基盤を広げた。2006年には本社を中央区新川に移転し、名古屋オフィスも開設。2007年には日本マイクロソフトとのパートナー契約、プライバシーマーク認証、ISO/IEC27001認証取得と、品質・技術面での基盤を固めた。

海外オフショア開発拠点の設立と本社統合

2010年、経済産業省のシステムインテグレータ登録を受け、同年ベトナム・ホーチミン市に子会社を設立。これが海外オフショア開発の始まりである。2013年には関西オフィスを開設し、関西エリアの顧客開拓を本格化。同時に本社を八重洲に統合移転し、長野オフィスも新設して医療分野に進出。2014年にはタイにも現地法人を設立したが、2023年に解散。2016年にはミャンマーにも拠点を設けたが、こちらも2024年に解散している。海外展開はベトナム子会社に集中させる形となった。同年、大阪と名古屋のオフィスを移転し、拠点を再編した。

グループ再編とウイングアーク1stとの資本提携

2020年3月、子会社のエグゼソリューションズを吸収合併し、グループ体制を簡素化。同年12月、ウイングアーク1stと資本・業務提携を締結。同社との協業により、データ活用分野とベトナム市場での事業を拡大した。2022年4月、本社を日本橋室町に移転。2023年7月、横浜オフィスをみなとみらいに移転。2026年3月、千葉オフィスを移転し、拠点網を再整備した。これにより、首都圏を中心に効率的なオフィス配置を実現している。また、2021年には千葉オフィスでISO/IEC27001認証を取得するなど、情報セキュリティ体制も強化した。

東証スタンダード市場への上場

2026年4月、東京証券取引所スタンダード市場に上場。上場後の資本政策として、調達資金を人材投資や研究開発に充てる計画である。上場前3年間の業績は増収増益基調で、2026年3月期の売上高124億円、営業利益8億円、当期純利益6億円を達成。創業以来の直接取引重視の姿勢が高収益体質を支えている。上場を機に、ブランド認知度向上と優秀な人材の確保を加速し、中長期的な企業価値向上を目指す。

ベトナム子会社によるオフショア開発と事業拡大

ベトナム子会社SYSTEMEXE VIETNAM COMPANY LIMITEDは、2010年の設立以来、連結子会社としてオフショア開発を担う。同社では「BotDev」手法を採用し、日本とベトナムのエンジニアが緊密に連携。これにより、品質とセキュリティを確保しながらコスト競争力を高めている。また、ベトナム国内向けに自社製品「EXEXシリーズ」の販売も行い、現地市場の開拓を進める。2014年に設立したタイ法人や2016年に設立したミャンマー法人はそれぞれ解散・清算済みであり、現在はベトナムに開発拠点を集中させる戦略をとっている。

アライアンス強化と新技術への適応

創業以来、日本オラクル、ウイングアーク1st、日本マイクロソフト、アマゾンウェブサービスジャパンと相次いでパートナー契約を締結。特にウイングアーク1stとは資本提携に発展し、ベトナムでの共同プロダクト開発に至った。また、日本オラクルからはCloud Solutions Provider認定を取得し、Oracle Cloudをベースとした「EXE-Cloud」を提供。日本マイクロソフトやAWSからも技術者の資格保有数の評価を受ける。これらのアライアンスを通じて新規顧客を獲得し、2026年3月期の新規顧客数は約30社と増加傾向にある。また、生成AI分野にも積極的で、社内ツール「SmileCHAT」や「Agentic Coding」を開発工程に導入。運用保守業務を支援するAIソリューション「AIワープ」もリリースした。

年表26件を開く

1990年代

  • 1998年2月創業顧客企業のシステム開発を目的として資本金1,000万円をもって、東京都千代田区神田に株式会社システムエグゼを設立

2000年代

  • 2003年日本オラクル株式会社の製品・技術を活用したクラウドソリューション提供体制強化のため、同社とパートナー契約を締結 ウイングアーク1st株式会社の製品・技術を活用した顧客への最適なデータ活用環境提供を企図し、同社とパートナー契約を締結
  • 2005年4月東京都府中市寿町に府中オフィスを開設
  • 2005年7月千葉県千葉市中央区弁天に千葉オフィスを開設
  • 2006年4月事業拡張のため、本社を東京都中央区新川に移転 名古屋市中村区名駅に名古屋オフィスを開設
  • 2006年5月プライバシーマーク認証取得
  • 2007年2月日本マイクロソフト株式会社の製品・技術を活用したソリューション提供体制強化のため、同社とパートナー契約を締結
  • 2007年4月創業パッケージ製品販売促進のため、ソフトウェアプロダクトの販売専門会社、株式会社エグゼソリューションズ設立(2020年3月株式会社システムエグゼに吸収合併) ISO/IEC27001認証取得(府中オフィス)

2010年代

  • 2010年3月経済産業省システムインテグレータ登録制度の認定システムインテグレーション企業として情報サービス企業台帳に登録
  • 2010年10月事業拡張のため、東京都千代田区神田錦町に神田竹橋オフィスを開設 海外オフショア開発事業立ち上げのため、ベトナム ホーチミン市に連結子会社となる現地法人 SYSTEMEXE VIETNAM COMPANY LIMITED 設立
  • 2011年1月ISO9001認証取得(千葉オフィス)
  • 2013年7月会計ソリューション事業拡大、及び関西エリアの顧客開拓のため、大阪市中央区南久宝寺町に関西オフィスを開設
  • 2013年10月M&A事業規模の拡大、社員間の交流・技術交換を図るため、本社、神田竹橋オフィスを統合し、本社として東京都中央区八重洲に移転
  • 2013年11月医療ソリューション事業拡大のため、長野県松本市中央に長野オフィスを開設
  • 2014年1月創業ソフトウェアの販売及び導入支援のため、タイ シラチャ郡に現地法人 SystemEXE(Thailand)Co., Ltd. 設立(2023年6月解散)
  • 2016年12月創業大阪市北区中之島に関西オフィスを移転 名古屋市中区錦に名古屋オフィスを移転 海外オフショア開発拠点として、ミャンマーに現地法人 SystemEXE Myanmar Company Limited 設立(2024年1月解散)
  • 2017年2月アマゾンウェブサービスジャパン合同会社の製品・技術を活用したクラウドソリューション提供体制強化のため、同社とパートナー契約を締結
  • 2017年4月東京都中央区八丁堀に京橋オフィスを開設
  • 2019年12月神奈川県横浜市神奈川区金港に横浜オフィスを開設

2020年代

  • 2020年3月M&Aグループ経営のスピードアップと効率化のため、株式会社エグゼソリューションズを株式会社システムエグゼに吸収合併
  • 2020年12月大型のシステム導入案件での協業を強化するため、ウイングアーク1st株式会社と資本・業務提携を締結
  • 2021年4月ISO/IEC27001認証取得(千葉オフィス)
  • 2022年4月東京都中央区日本橋室町に本社を移転
  • 2023年7月神奈川県横浜市西区みなとみらいに横浜オフィスを移転
  • 2026年3月千葉県千葉市中央区に千葉オフィスを移転
  • 2026年4月上場東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    顧客ビジネス成長への貢献

    主要顧客・戦略顧客に区分し、全社横断で情報共有・リソース集約し、業界知識や開発力を活かした差別化ソリューションの提案やビジネス共創を目指す。またAPSによる中長期戦略検討で信頼関係を構築し、基幹業務領域の受注拡大を狙う。

  2. 02

    事業変革による収益構造の転換

    独立系SIerとしての現場力と技術選定力をコアコンピタンスとし、品質・生産性向上や研究開発により新たな付加価値を創出し、収益性向上に繋がる事業変革を目指す。

  3. 03

    長期成長基盤の構築

    組織力・技術力強化、人材育成、多様な働き方への環境整備、CSR推進、ガバナンス充実、リスクマネジメント徹底により、持続的成長と企業価値向上を目指す。

  4. 04

    EXE品質の確立と生産性向上

    独自の開発標準体系「ExecTORA」や「EXE Jet Advisory」に基づき品質向上と生成AI活用による生産性向上を推進。自社製品の機能拡張やサービス化で差別化を図る。

  5. 05

    アライアンス・オフショア連携深化

    独立系の強みを活かしアライアンスパートナーとの連携ソリューションを高度化。独自開発手法「BotDev」によるベトナムオフショア体制を拡大し、グループ全体の生産性・収益性向上を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 0 / 海外 1、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
本社 — 東京都中央区127百万円
千葉オフィス — 千葉県千葉市中央区21百万円
本社(ベトナム ホーチミン市)事務所 — ベトナム カントー市13百万円
京橋オフィス — 東京都中央区7百万円
府中オフィス — 東京都府中市3百万円
関西オフィス — 大阪府大阪市北区3百万円
長野オフィス — 長野県松本市2百万円
名古屋オフィス — 愛知県名古屋市中区0百万円
主な関係会社
  • 海外
    SYSTEMEXE VIETNAM COMPANY LIMITED
    Ho Chi Minh City, VIETNAM · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    検疫業務支援システムに関する運用・保守及び改修業務一式(令和8~11年度)
    厚生労働省 · 2026-03-19
    5.3億円
  • 調達
    検疫業務支援システムに関する設計・開発業務等一式
    厚生労働省 · 2025-06-02
    2.7億円
  • 調達
    情報公開等事務に係る大規模言語モデル等活用環境の構築・運用保守一式
    厚生労働省 · 2025-12-15
    1.4億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は124億円営業利益8億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.9%、利益が+33.3%。

売上高
+6.9%
124億円
営業利益
+33.3%
8億円
純利益
+20.0%
6億円
営業利益率
6.5%
前期比 +1.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高134億円124億円
営業利益9億円8億円
純利益6億円6億円
1株あたり配当¥44.48¥44.48

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

業績の推移

有価証券報告書 5期分

2022年3月期からの5期で、売上は95億円から124億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は6.5%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2022年3月9566
2023年3月10169
2024年3月11488
2025年3月116665.25
東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
2026年3月124886.56

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高124億円のうち、営業利益として残るのは8億円6.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の4.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.4%86億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金24.2%30億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.5%8億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
30.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.9pt
6.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.8pt
4.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.2pt
10.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
14.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 3期分

2026年3月期は営業CFが10億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは9億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は38億円で、売上の3.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2024年3月52−4734
2025年3月1−1−3030
2026年3月10−1−2938

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 5期分

2026年3月期の総資産は82億円。このうち返さなくてよい自己資本が58億円で、自己資本比率は70.8%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2022年3月69323746.4
2023年3月69402958.0
2024年3月78492962.4
2025年3月75532270.2
2026年3月82582470.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
42億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
54億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
24億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
83
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中6位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中369位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.9%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
70.8%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.9%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.7%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥946で、1年前と比べて-0.5%過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。

¥946+0.6%1ヶ月-3.3%1年-0.5%時価総額49億円
過去52週の値幅
安値¥878高値¥1,195

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.5倍
PER (会社予想)8.5倍
PBR0.84倍
配当利回り4.70%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で4.32%下落し、25日線(974円)を約4.4%下回る水準。8月12日に108,000株と急増した出来高を伴い907円まで下落したが、以降は930円前後で落ち着いている。52週高値1195円からは約22%低い位置で、週足では下向きのトレンドが継続。ただし、75日線(945円)が下値サポートとして機能しており、RSIは40.58と売られすぎ圏ではない。今後の戻りは25日線を回復できるかが焦点。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER9.32倍、PBR0.82倍で業界平均のPER30.76倍、PBR3.59倍を大きく下回り、極めて割安。配当利回り4.78%は業界平均2.66%を大幅に上回り、株主還元も手厚い。ROE10.9%と収益性も良好で、予想PER8.4倍とさらに割安感が強まる見込み。ただし、成長性は緩やかで、売上高の増加率は低いものの、バリュエーション面では強く割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.5倍47.9倍
PER (予想)8.5倍
PBR0.84倍2.96倍
ROE10.9%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は緩やかな成長を見せるが、利益率改善が課題。強気派は、DX需要の高まりによる受注拡大と、2026/3期の営業利益率6.45%への改善を見込む。一方、弱気派は、競争激化や人件費上昇による収益性の伸び悩みを懸念する。PERは9倍台と割安だが、PBRは0.78倍で、成長性への疑問も。

プラスに働く材料7
  • 営業利益率の改善

    2026/3期予想は6.45%と2期連続で上昇。原価率低減が進む。

  • 業績の安定成長

    売上高は3期連続増収。社会インフラ系の需要が下支え。

  • 株主還元の手厚さ

    配当利回り4.72%と高い。PBR1倍割れで割安感がある。

  • 2026年3月期売上高124億円、前期比6.9%増2026年3月期影響

    売上高116億→124億円、営業利益は6億→8億円と33%増加

  • 営業利益率5.17%→6.45%へ改善2026年3月期影響

    営業利益率が1.28ポイント上昇、コスト管理の進展で収益性が向上

  • 予想PER8.5倍・PBR0.78倍と割安通年影響

    予想PER8.5倍、PBR0.78倍と低迷、ROE10.9%を踏まえ過小評価修正期待

  • 配当利回り4.72%と高水準、株主還元が下支え継続影響

    配当利回り4.72%は高く、減配がなければインカム需要が株価を支える

マイナスに働く材料7
  • 収益性の低さ

    営業利益率は5%前後と低く、人材コスト上昇で悪化リスク。

  • 成長鈍化の懸念

    2026/3期売上成長は+6.9%と減速。大手SIerとの競争が激化。

  • 減益トレンド

    純利益は2023/3期の9億円から2025/3期5億円へ減少傾向。

  • 純利益6億円、2024年3月期の8億円を下回る2026年3月期影響

    純利益は2024/3期8億円に対し2026/3期6億円、水準回復せず利益が低迷

  • 売上高8億円増でも営業利益2億円増2026年3月期影響

    増収効果の一部しか利益に繋がらず、販管費増で利益率は6.45%に留まる

  • 株価は1年で0.9%下落、モメンタム欠く継続影響

    直近1年で-0.95%とほぼ横ばい、出来高の増加が見込めず上値が重い

  • PBR0.78倍でも買われない市場の不信感不定影響

    ROE10.9%の割にPBR0.78倍、利益成長への疑念が解消されない限り評価修正は難航

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性改善の度合いを測る最重要指標。
受注高・受注残
将来の売上高の先行指標。受注環境の変化を捉える。
社員一人当たり売上高
生産性向上の度合いを確認する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり44.48で、前期から73.3%いまの株価に対する利回りは4.70%。

年間配当
¥44.48
1株あたり
配当利回り
4.70%
いまの株価に対して
配当性向
30.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2022年3月1199.0
2023年3月14320.27.8
2024年3月17824.512.8
2025年3月141−20.815.3
2026年3月38−73.330.5

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥44.48

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ118人。区分でいちばん多いのは個人・その他55.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が44.9%を占め、残る55.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2026年3月%
個人・その他55.1
事業法人44.9
自己株式7.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01アセット310合同会社19.48
02東京中小企業投資育成株式会社19.23
03大場康次6.21
04ウイングアーク1st株式会社6.15
05後藤清孝5.77
06髙橋光司5.67
07白銀亨4.23
08荻野弘昭2.06
09新船幸広2.06
10藤林隆司2.02

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近7
  • 2026-04-13
    アセット310合同会社
    新規の大量保有報告
    11.71%
  • 2026-04-13
    アセット310合同会社
    変更報告
    11.71%
  • 2026-04-10
    後藤 清孝
    新規の大量保有報告
    5.73%
  • 2026-04-10
    ウイングアーク1st株式会社
    新規の大量保有報告
    6.11%
  • 2026-04-10
    大場康次
    新規の大量保有報告
    6.17%
  • 2026-04-09
    東京中小企業投資育成株式会社
    変更報告
    19.11%
  • 2026-04-08
    東京中小企業投資育成株式会社
    新規の大量保有報告
    19.11%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 5期分

1株利益は5期で−91%、1株純資産は5期で−82%。直近期のROEは10.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%配当性向%
2022年3月1,3256,62722.19.0
2023年3月1,8258,33324.47.8
2024年3月1591,01117.012.8
2025年3月1001,0959.515.3
2026年3月1251,20510.930.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額168百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
大場康次代表取締役 社長執行役員60323,000
荻野弘昭取締役 副社長執行役員 プロダクト事業担当 海外事業担当 営業担当 SYSTEMEXE VIETNAM COMPANY LIMITED Chairman51107,000
後藤清孝取締役 専務執行役員 SI事業担当51300,000
藤林隆司取締役 専務執行役員 経営基盤担当59105,000
新船幸広取締役 上席執行役員 SI事業担当 R&D(研究開発)担当 クラウド関連担当54107,000
佐藤健取締役66
中山裕之取締役66
中西渉常勤監査役59
高石英明監査役67
西尾江平監査役47

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)51102413427
社外取締役424246
監査役1101010

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,712字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社1社(SYSTEMEXE VIETNAM COMPANY LIMITED)により構成されております。 創業以来培ってきた特定業種に特化した業務知識と開発力を強みとし、「ITで豊かな未来を創る」ことをミッションに、顧客企業の基幹業務システムをはじめとする情報システムの企画や設計、構築、保守・運用まで一気通貫でのサービス提供、自社開発製品の販売・導入支援などのシステムインテグレーション(※1)(以下、「SI」)事業を展開しております。 事業方針として、当社グループではエンドユーザーとの直接取引(元請け)にこだわっており、直近3カ年(2024年3月期~2026年3月期)の連結売上高に占める比率はいずれも約9割を占めております(情報系グループ会社との取引含む)。エンドユーザーとの直接取引は大きな責任が伴い、技術力のみならず顧客との対話を通じた課題解決力が求められる難易度の高いものですが、これらの経験は社員のやりがいや成長に繋がるものと考えております。さらに、優良顧客との信頼関係の構築は中長期的な案件の獲得にも繋がり、景気に左右されない安定経営が目指せます。当社グループの社是の一つとして「社員の成長なくして、EXEの成長なし」という言葉を掲げておりますが、これら直接取引へのこだわりが、社員の能力やスキルの向上、ひいては当社グループの成長の重要な要素となっております。 なお、当社グループの事業はSI事業及びこれらの付随業務の単一セグメントでありますが、顧客別の経営戦略に基づき事業を展開しております。 (1)主要な顧客業種別の概況 主要な顧客業種別の概況は下記のとおりであります。 ①不動産業 総合不動産グループ、大型・全国展開を含む商業施設の運営会社、交通インフラ系不動産会社、公共領域の住宅関連組織などの不動産開発・流通・賃貸・管理といった様々な業態に対して、基幹システムの構築及び保守・運用を通じて最適なITソリューションを提供しております。特に、大規模なシステム開発におけるシステム企画や要件定義といった上流工程から、保守・運用といった最終工程まで一連の工程をワンストップで対応できる強みを有しております。大規模プロジェクトの受注体制については、受注・遂行をリードする大規模プロジェクト専門組織の常設により体制を確保し、受注確度の向上に繋げているほか、受注後の全社的な開発推進やプロジェクトマネジメントの知見獲得機会を通じたハイスキル人材の増強も推進しております。 ②保険業 創業当初より損害保険・生命保険業務及び保険周辺業務のシステム開発に携わっており、蓄積してきた保険業務の知識と最新の技術ノウハウをもとに、業務課題の解決に向けたITコンサルティングや上流工程から開発、保守業務にいたるまで、保険業務システム全般におけるトータルサポートを行っております。主要顧客としては、国内大手保険グループ、外資系生命保険会社、少額短期保険事業者などが挙げられます。 また、当社が開発したソフトウェア・パッケージ「EXEX(エグゼクス)少額短期保険」の提供も行っており、短期間でのシステム導入を必要とする企業向けのサービスとして展開しています。 ③製造業 石油、化学、ガス・エネルギー関連企業、産業機械メーカー、総合電機メーカー、自動車メーカーといった様々な業態の顧客に対して、基幹システムや周辺システムの構築及び保守・運用を通じて最適なITソリューションを提供しております。近年では最新デジタル技術の積極的な活用も進んでおり、当社の技術ノウハウをもとに、顧客のDX推進や業務課題の解決に向けたシステム対応を行っております。 また、当社が開発したソフトウェア・パッケージ「EXEX(エグゼクス)生産管理」の提供も行っており、多言語対応のため主に海外工場での導入実績が豊富で、業務効率や生産性の向上が期待できるサービスとして展開しています。 ④サービス業・その他 国内大手通信事業者・グループ、放送・通信関連企業、広告・マーケティング企業、EC・流通企業、消費財メーカーなどの各種サービス業や公共、教育、医療分野及び事業会社を母体とした情報系グループ会社を中心に、システム構築及び保守・運用を通じて最適なITソリューションを提供しております。情報系企業に対しては、前述した①~③の各業種における当社の強みを活かすとともに、複数のシステム開発プロジェクトを横断的に支援するPMOサービスなども提供することで、情報システム業務を全面的にサポートしています。 (2)幅広い技術領域 当社グループでは、顧客課題解決に繋がる幅広い領域の技術を有しており、上述の顧客別の経営戦略の推進を下支えしております。主な領域は下記のとおりです。 ①アプリ受託開発領域 ユーザーが主に目にするWebアプリケーション(※2)機能や、企業の業務プロセスの効率化に向けて開発・提供する業務アプリケーション等、システム開発における上位レイヤーを担当する領域です。 ②データ関連領域 システム構築におけるデータベースやETL(※3)、BI(※4)等、データ関連レイヤーを担当する領域です。特にデータベースについては、創業時より注力しており、特定のデータベース製品に依存しないマルチベンダー(※5)として最適なサービスを提供できることが当社の強みです。 ③デジタルインフラ領域 当領域では、サーバ・ネットワーク・セキュリティ等のITインフラ部分を担当しております。最新・最適な提案とインフラアーキテクチャの提供により、インフラシステムの設計構築及び運用保守等に幅広く対応し、高付加価値なシステムインフラ、デジタル化を推進しております。 ④クラウド領域 システム構築におけるクラウドレイヤーを担当する領域です。当社グループでは、当社独自のクラウドフレームワークである「EXE Jet Advisory」(※6)を提案時に活用することで生産性向上及び品質の標準化を実現しているほか、煩雑なクラウド管理業務を一括で任せていただける当社グループのマネージドサービス「EXE-Cloud」(※7)の提供により、クラウドプラットフォーマーとして効率的な開発とそれによる高付加価値なサービス提供を可能にしております。 以上のように、システムのアプリケーション部分だけでなく、サーバやネットワークといったITインフラ、クラウド基盤の構築やクラウドサービスの提供、データベースやデータ分析基盤の構築など、システム構築に必要な要素全てをワンストップで提供できる点を当社の強みとしております。こうしたワンストップ体制により、全体最適に基づく設計・投資判断や迅速な意思決定を実現するとともに、ナレッジ集約を可能にします。さらに、各領域の技術力が相乗効果を発揮することで、領域横断での最適化を進め、分断のないシステム構築を実現します。万が一の障害発生時も、複数企業が関与して切り分けが複雑化するリスクを抑え、窓口一本で明瞭な対応が可能です。また、これらの強みに加え、生成AIの活用による開発手法の標準化と生産性向上も進めております。具体的には、システム開発工程において生成AIを用いた標準開発ツール群(SmileCHAT(※8)・Agentic Coding(※9)・EXE Jet Advisory)を使用しております。また、先端技術の研究・実現可能性の検証からAI実装までを一貫して行い、生成AIを活用した自社製品の機能拡張やサービス化を通じて、顧客への提供価値の高度化及び差別化を図れる点も特長としております。 (3)プロダクトの価値向上、シェア拡大への取り組み 当社グループでは、自社製品・サービスの開発にもさらに注力してまいります。長年にわたるSI事業の経験で培った顧客業界の業務知識や開発ノウハウを活用し、市場や顧客の課題解決に繋がる独自製品・サービスを開発ならびに提供することにより、他社との差別化を図り、認知度の向上を目指しております。現在ではテレワーク支援ツールであるワークフローシステム「AppRemo」、特定業務支援に特化した「EXEX(エグゼクス)シリーズ」、特許取得の個人情報解析機能でテストデータを生成することができる「テストエース」などを製品として提供しているほか、上述((2)幅広い技術領域 ④クラウド領域)にて記載のとおり、「EXE-Cloud」をはじめとするクラウド関連のサービスも複数有しております。 インバウンドマーケティングやベトナムでの販売を中心とした新規顧客開拓を進めているほか、アライアンスパートナーの保有する製品との連携による機能強化等のシナジー創出にも取り組むことで、さらなるシェア拡大を図っております。 (4)グループ企業間の連携 事業推進体制として、当社グループではベトナムに連結子会社を有しており、上述の各領域におけるオフショア開発を中心に、自社製品のベトナム国内での販売、社内システムの開発等、グループ一体となって国内外での事業拡大を推進しております。 特にオフショア開発においては、「Borderless OneTeam Development(以下、「BotDev」)」(※10)という当社独自の開発手法により、サービスを提供しております。日本・ベトナムの技術者と双方の橋渡し役となるブリッジエンジニア(※11)がボーダレスかつ一丸となりプロジェクトが推進できる体制を構築しており、従来のオフショアの持つ、コミュニケーションやセキュリティリスク等の課題に対応し、安定したより高い品質のサービス提供が可能である点が特長です。 (5)アライアンスパートナーとの連携 当社グループでは、独立系SIerである強みを活かしアライアンス強化に取り組んでおります。 資本・業務提携先である「ウイングアーク1st株式会社」においては、提携当初よりウイングアーク1stの保有するソリューションと当社のデータベースの知見によるシナジーの発揮を企図しており、直近ではベトナム国内向けのプロダクト開発・提供にも至っております。また、クラウド領域では、「日本オラクル株式会社」が提供する「Oracle Cloud Infrastructure(以下、「OCI」)」の導入・運用保守の知見をもとに、Oracle Cloudをベースとしたクラウドプラットフォームサービス「EXE-Cloud」をリリースする等の実績が評価され、Oracle Cloudに関する構築や導入、管理などのスキルや専門知識を持つパートナーを認定するプログラムであるCloud Solutions Provider認定を受けております。さらに、「日本マイクロソフト株式会社」及び「アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社」からも当社技術者の案件実績や資格保有者数を評価され各種表彰・認定を受けるなど、良好なパートナーシップを構築しております。これら4社とのアライアンスを通じて新規顧客獲得にも繋がっており、2026年3月期における顧客獲得数は約30社と増加傾向にあります。 以上のように、アライアンスパートナーとの信頼関係構築に伴い、成功事例からの新ビジネスやサービスの共創にも至っており、既存顧客の課題解決ならびに新規開拓における要となっております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 [用語の説明] 本書において使用しているIT業界特有の主な用語ならびに当社独自の用語についてご説明いたします。 用語   説明 ※1   システムインテグレーション   顧客の業務内容における課題分析のコンサルティングから、システムの企画・立案、プログラムの開発、ハードウェア・ソフトウェアの選定・導入、完成したシステムの保守・運営までを総合的に行う事業のこと。また、このような事業を営む企業のことをSIer(エスアイヤー)と呼ぶ。 ※2   Webアプリケーション   インターネットを介して、Webブラウザ上で動作するアプリケーションのこと。Webブラウザ上で利用できるため、アプリケーションをパソコンやスマートフォンなどのデバイスにインストールしなくてもよいという特徴がある。高度な機能を持ち、ユーザーとサービス提供者との双方向のやりとりが可能で、各種SNSのブラウザ版やECサイトなど、幅広い分野で利用されている。 ※3   ETL   「Extract (抽出)」「Transform (変換)」「Load (書き出し)」の略で、複数のデータソースからのデータの抽出・変換・書き出しを行い、データウェアハウスと呼ばれる大量のデータの格納庫にまとめる一連のプロセスのこと。 ※4   BI   Business Intelligenceの略で、企業や組織の情報システムなどで蓄積される様々なデータを、ユーザーが自らの必要に応じて分析・加工し、それに基づいて業務や経営の意思決定に活用する仕組みや手法のこと。 ※5   マルチベンダー   さまざまな企業の製品を用いて、それぞれの優れたものを選んで集めることでシステムを構築すること。選択肢が広がり、さまざまな機能が追加できる一方で、設計者には知識の豊富さが求められる上、製品による相性の問題など、運用の難しさが課題となる。 ※6   EXE Jet Advisory   数多くのシステム開発を通じて蓄積され、改善されてきたノウハウに基づき構築された、開発手順、フレームワーク、開発支援ツールを一体化した当社独自の開発標準。当社内で検証済みのクラウド設計パターンを採用することで開発の期間の短縮、コスト削減など開発の容易性が高まると同時に、品質の向上と平準化を可能とする。 ※7   EXE-Cloud   当社が提供するサービスの一つで、Oracle Cloudをベースとしたクラウドプラットフォームの提供、移行作業、運用保守といったクラウド管理業務をすべて含めたマネージドサービス。専門の技術者に全て任せることによるシステム運用負荷の軽減や社内人材不足の解消が期待できるほか、サーバやユーザー情報が一元管理可能であるなど、顧客のクラウド管理業務に割く時間を大幅に短縮し、本来注力すべき業務に集中することが可能となる。 ※8   SmileCHAT   当社で利用している、生成AIを業務プロセスに組み込むための対話型プラットフォーム。利用者がチャット形式でAIと協働し、会話履歴や社内ドキュメント、開発資産などの文脈を参照しながら、文章作成、社内情報の探索、ソフトウェア開発支援等の知的作業を効率化することで、意思決定と実行のサイクル短縮、ならびに成果物の品質向上と平準化を支援するもの。 ※9   Agentic Coding   生成AIを「補助」ではなく自律的な開発エージェントとして活用するソフトウェア開発手法。開発者が目的・仕様・制約を提示し、AIが実装や修正、テスト生成、リファクタリングを反復的に実行し、人が検証と最終判断を担うことで、開発のリードタイム短縮と生産性向上、成果物品質の平準化の実現が期待できる。 ※10   Borderless OneTeam Development(BotDev)   当社独自の開発標準で、グループ会社によるベトナムオフショア開発で最大の費用対効果を実現するシステム開発サービスのこと。一般的にオフショアとは、海外企業に業務の一部又はすべてを委託・移管することを指すが、本サービスでは日本の文化を取り入れ、日本と連結子会社であるシステムエグゼベトナム、ブリッジエンジニアが一体となりプロジェクトを推進することで、従来のオフショアの持つ、コミュニケーションやセキュリティリスク等の問題・課題に対応し、安定したより高い品質のサービスの提供を可能としている。 ※11   ブリッジエンジニア   海外の企業と日本企業の間に立って、開発プロジェクトの調整や取りまとめを行うエンジニア。当社グループでは、日本でのプロジェクトマネジメント経験を有し、日本語を母語としない人の日本語能力を測る試験の最上位レベルである日本語検定N1レベルの社員が担当している。
経営方針・対処すべき課題6,270字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは三方よしの経営理念を柱に、顧客と共に成長し続け、常に顧客の価値を最大化することにより自社も持続的な成長を果たすことを目指しております。 a.経営理念 私たちは3つの理念を追求し、その実現を目指しています。 特に人材育成に注力し、人的資本の向上を通じて顧客や社会に価値を還元してまいります。 ●公平、公正を旨とし、明るくやりがいのある会社 (社員満足度向上 = 社員自身の成長) ●さわやかに、キビキビと礼儀をまもり、お客様に信頼される会社 (顧客満足度向上 = お客様の役に立つ) ●ソフトウェア技術に磨きをかけ、他に勝る技術を持ち、社会に貢献する会社 (社会に役立つ技術満足度向上 = 社会への貢献) b.ミッション ●ITで豊かな未来を創る 社員が成長する環境を作り、お客様からたくさんの「ありがとう」を頂戴し、ITで社会を豊かに、社会に役立つ会社であり続けること c.経営方針 ●顧客ビジネス成長への貢献 お客様の課題と向き合い共に課題を解決 ●事業変革による収益構造の転換 強みにより付加価値の拡大、新たな価値を創造し収益性を向上 ●長期成長基盤の構築 持続的な成長を実現する強固な経営基盤を構築 (2)経営戦略等 当社グループは、顧客企業のIT投資が、業務効率化にとどまらず競争力強化や収益モデルの変革を目的として、既存システムの構成やプロセス技術の最新化、新たな開発手法・運用方法の採用を進め、システム全体の生産性・安全性・パフォーマンスを向上させるDXの推進へ拡大しており、こうした取り組みに対する需要が、継続的に増加していると認識しております。一方で、IT人材不足の継続や求められる技術領域の拡大により、プロジェクト遂行体制の確保、品質確保と納期遵守の両立、収益性の確保が一層重要になると考えております。このような環境認識の下、当社グループは、「3.事業の内容」に記載のとおり、SI事業(システム受託開発、保守・運用、保守開発を含む)を中核として、提案から設計・構築、運用までをワンストップで提供してまいります。併せて、品質・生産性向上と体制確保に向けた取り組みを推進し、以下の各戦略に基づき具体的施策を展開してまいります。 ①顧客ビジネス成長への貢献 当社グループは、常に顧客とともに課題に向き合い、本質を捉えたサービスの提供を第一に考えます。その上で、顧客企業を、長年にわたる取引実績や高い取引規模を有する、各業界のリーディングカンパニーを中心とした約10の企業グループからなる「主要顧客」と、主要顧客に準ずる約20の企業グループからなる「戦略顧客」に区分し、それぞれに向けた戦略を定めております。 「主要顧客」に向けては、全社横断(ALL-EXE(※))で顧客のグループ・関連企業に関する情報共有を進めるとともに、人的資源を含めた社内リソースを集約することで、当社グループの持つ特定業界の知識や開発力を活かした差別化ソリューションの提案、高付加価値なサービス提供に繋げ、さらなるシェア拡大とビジネス共創を目指します。 「戦略顧客」に向けては、アカウント・プランニング・セッション(以下、APS)と呼ばれる、顧客情報の共有・分析・中長期戦略の検討を定期的に行い、顧客へのアプローチに繋げます。こうした取り組みを通じた顧客との信頼関係の構築により、基幹業務や重要業務領域を任せていただける機会創出を目指します。 また、その他既存顧客ならびに新規顧客に向けては、前述の業界知識や開発力に加え、連結子会社やアライアンスパートナーとの連携など、当社グループの強みを活かした提案を行うことで、新たなビジネス創出と信頼関係の構築を目指します。 (※)ALL-EXE:全員参加・全員主役にこだわり、全社一丸となって経営理念・ミッションの達成を目指すこと ②事業変革による収益構造の転換 当社グループは、創業以来エンドユーザーとの直接取引にこだわり続け、業界シェア上位の顧客が抱えるIT課題を直接見聞きし解決することで蓄積されたノウハウや専門知識により、見えない課題を引き出すことのできる「現場力」を強みとしております。さらに、独立系SIerだからこそできる様々な製品、サービス、IT技術の活用により、顧客にとっての最良の方法を提案し「解決する力」を備えております。 これらをコアコンピタンスとし、品質・生産性の向上と技術・トレンドの情報収集や研究開発等に取り組むことにより、より多くの、新たな付加価値を創出し、収益性向上に繋がる事業変革を目指します。 ③長期成長基盤の構築 当社グループは、強固な経営基盤の構築により持続的成長ならびに長期的な企業価値向上を目指します。 基盤構築への具体的戦略として、組織力・技術力の強化、拡大を企図した人材育成、働き方の多様化に対応し個々の能力が最大限発揮できる環境整備、CSR推進に伴う企業総合力の強化、コーポレート・ガバナンス機能の充実による健全経営の推進、経済・市場環境の変化や自然災害をはじめとする、企業活動に影響を及ぼす多様なリスクを予測し、損失の回避・低減を図るリスクマネジメントの徹底に取り組んでまいります。 (3)経営環境 物価上昇の長期化に対する警戒感は根強いものの、継続的な賃上げによる所得環境の改善や活発なインバウンド需要に支えられ、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、原材料価格の高騰や為替変動の影響に加え、緊迫化する中東情勢やウクライナ情勢など地政学リスクの長期化もあり、先行きは不透明な状況が続いております。 当社グループが属する情報サービス業界におきましては、企業のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)による業務変革や、生産性向上を通じた深刻な人手不足への対応など、ITを活用した経営改革の動きが依然として旺盛であり、企業のIT投資意欲は堅調に推移しております。また、生成AIをはじめとする最新技術を活用した新たなサービス開発や、業務効率化への取り組みも一段と加速しております。 これに伴い、上述の「(2)経営戦略等」のとおり、顧客企業のニーズの多様化・高度化が進み、SIerには単なる開発力にとどまらず、業務理解に基づく提案力、特定製品に依存しない技術選定力、ならびに導入後の安定稼働と継続的な改善を支える保守・運用を含めた総合力が求められていると認識しております。このような環境下において当社グループは、エンドユーザーとの直接取引を通じて培った業務理解と課題解決力を基盤に、独立系SIerとして特定の製品・サービスに依存しない技術選定と提案が可能である点を競争優位性と考えております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 前述の経営環境の下、企業が持続的成長を果たすためには、より長期的な視点から社会の本質的な変化を捉え、企業を取り巻く社会課題に対し、事業を通じた解決と価値創造に取り組む必要があります。特に、最新技術の活用推進や人材強化を進め、顧客課題を的確に捉えた提案力や対応力を一層高めることにより、大型案件の受注拡大と安定的な遂行に繋げることが、収益基盤の強化及び事業拡大に向けた重要な課題であると捉えております。加えて、各技術領域や自社製品・サービスを横断した付加価値の創出や、アライアンス及びオフショア活用の深化が求められています。これらの実現に向け、当社グループが対処すべき当面の課題への取り組みは、中期経営計画(2026年4月~2029年3月)を着実に実行し、以下のあるべき姿の実現に向け、諸施策を一層進化・高度化することで、経営方針及び経営戦略の的確な実行に繋げ、顧客の価値創造を通じ社会へ貢献してまいります。 ①コアコンピタンスの強化・進化 顧客企業においては、DX内製化の動きがある一方、実態としては自社の人材や技術のみでの推進は困難であり、多くの顧客がSIerの協力を必要としております。当社グループでは、顧客アイディアを具現化する技術を持ち、顧客に寄り添い課題の本質を捉えた解決策を提供するプロフェッショナルSIパートナーとして、顧客の価値最大化に取り組みます。 具体的には、大型プロジェクトを安定的に遂行できる提案・推進体制の整備、特定業務に精通した技術者の育成により既存の事業領域を盤石なものにしてまいります。これらの取り組みの中で、DXへの対応やクラウド化等、顧客企業を取り巻く事業環境の変化に対して、事業領域間の緊密な連携による技術力・提案力をもって、最適な課題解決を目指します。 ②EXE品質の確立 当社グループでは、顧客の信頼を得る高品質かつ高付加価値なサービスを提供することを使命としており、当該水準を「EXE品質」として、その確立に向け取り組みを推進しております。 システム受託開発においては、プロジェクト管理の不備による顧客満足度の低下や予期せぬ不採算案件の発生による収益低下リスクが懸念されます。このため当社グループでは、独自の開発標準体系として「ExecTORA(エグゼクトラ)」を構築し、プロジェクト品質向上委員会にて計画策定から達成状況の分析及び改善活動に至るまで、継続的かつ全社横断的な品質向上に取り組んでおります。 さらに、生成AIの活用による開発手法の標準化と生産性向上にも取り組んでおり、システム開発工程においては、当社の開発標準である「EXE Jet Advisory」に基づき推進しております。加えて、先端技術の研究を継続し、生成AIを活用した自社製品の機能拡張やサービス化を通じて、顧客への提供価値の高度化ならびに差別化を図っております。 これらの定着・進化を図り、EXE品質の確立ならびに収益性の向上に努めてまいります。 ③アライアンスとの連携の深化 事業を加速させていく上で、アライアンスパートナーとの関係性を強化することが非常に重要と考えております。当社グループでは、独立系SIerである強みを活かし、双方の強みを掛け合わせた連携ソリューションの高度化に取り組んでおります。成功事例を通じてビジネス・サービスの共創等を進めることで、既存事業のみならず、新規事業推進ならびに優良顧客の獲得の契機とし、ともに成長を図ってまいります。 ④オフショア推進(BotDev)の推進 当社グループでは「お客様へ提供するものは価値以外にない」という考えの下、「BotDev」(「3.事業の内容」用語解説を参照)という独自の開発手法により、オフショアを推進しています。前述の通り、日本・ベトナムの技術者とブリッジエンジニアが一丸となりプロジェクトを推進できる体制の維持・拡大に加え、日本国内における運用・保守業務の移管も進め、開発から運用まで一貫して対応できるより強固な体制の構築を図っております。今後も、ブリッジエンジニアの育成及びエグゼベトナムの幹部社員育成を推進するとともに、当該サービスの認知度向上を通じて、BotDevのさらなる規模拡大とグループ全体の生産性向上、収益性向上を目指します。 ⑤自社製品・サービスの強化・拡大 当社グループでは、事業拡大の一環として自社製品・サービスの開発・販売を推進しております。前述の通り、当社グループの保有する製品・サービスは、長年の経験で培った業務知識や技術力を集結した独自性を持つ点が強みです。 こうした強みを活かし、新製品開発や既存製品の機能強化に継続して取り組むことで、市場ニーズを的確に把握し、課題解決力や企画力及び開発生産性の向上を図ってまいります。また、自社製品・サービスの認知度向上を通じて、新規顧客開拓を推進することで、SI事業全体での収益貢献を目指します。 ⑥研究開発体制の強化 前述のとおり、顧客企業のDX推進への対策を始めとする最新技術の活用が急がれる中、当社グループでは新たな価値創造に向けて積極的な研究開発活動を推進しております。全社横断で実施しております社内研究活動「EXE-Innovation」(「6.研究開発活動」を参照)のほか、エグゼベトナムやアライアンスパートナー、既存顧客との共創を通じた新ビジネス・新サービスの創出も進んでおります。今後も顧客課題の解決に資する技術をいち早く見出し、研究開発で得られた知見を活用することで価値提供を図ってまいります。 ⑦戦略的な経営基盤の構築 当社グループを支える経営基盤においては、成長戦略と安定感のバランスを考慮した戦略的な基盤強化を図っております。具体的には、コーポレート・ガバナンスの強化を中心とした健全経営の推進により社会的信用を獲得するとともに、収益向上を企図した経営戦略の立案と遂行、社員一人ひとりが潜在的な能力を高めチャレンジすることのできる社内制度設計や育成体制の強化により、当社グループの事業成長を促し社会からの期待に応えてまいります。 ⑧財務上の課題 当社グループにおいては、本書提出日現在、事業運営に必要な手許資金は確保されており、借入等による機動的な資金調達も可能であることから、対処すべき財務上の課題はありません。ただし、今後の事業拡大に備えて、引き続き財務体質の強化を図ってまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループにおける主な指標は以下のとおりです。特に、事業の安定性及び収益基盤の強化についての達成状況を判断するため、売上高上位30社の売上推移を継続的に把握することで、主要顧客に対する取引の継続性、顧客別売上の増減、及び顧客基盤の安定性を検証しております。加えて、売上高全体に占める保守・運用及び保守開発の比率をモニタリングし、契約継続性の高い収益の積み上がり状況を評価しております。また、当社グループ内でのオフショア活用を推進することで利益の向上に寄与すると考えており、活用状況や収益性の状況を確認しております。これらの指標を総合的に管理することにより、安定した収益の確保ができているかを継続的に検証してまいります。 指標   選定した理由 売上高   事業規模及び成長の状況を端的に示す指標であり、経営目標の達成状況を判断する上で把握することが重要と考えるため。 売上高総利益率   事業の採算性や原価の効率性を示す指標であり、収益性の状況を把握することが重要と考えるため。 売上高営業利益率   販管費を含めた事業運営全体の効率性を示す指標であり、収益力を総合的に把握することが重要と考えるため。 売上高上位30社(顧客)の売上推移   主要顧客との取引継続性や取引深耕の状況、売上の集中度合いを把握する上で重要と考えるため。 サービス別の売上推移 (①保守・運用 ②保守開発 ③新規開発)   事業ポートフォリオの状況と収益の安定性を把握する上で重要と考えるため。 オフショア活用比率   当社グループの総合力が発揮されていることを示す指標であり、収益性の向上を図る上でも重要と考えるため。
事業等のリスク6,938字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループは、事業活動の安定化と企業価値向上に向け、健全な成長を推進することを目的に、事業活動に関わるあらゆるリスクを可能な限り想定し、リスクマネジメントに関する規定を定めるとともに、全社的な視点でグループのリスクマネジメントを統括・推進する体制として、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等(1)コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 ト.リスク・コンプライアンス委員会」に記載のとおり、リスク・コンプライアンス委員会を設置、運営しております。 リスク・コンプライアンス委員会では、毎期リスクの特定・分析・評価を実施しております。リスクの特定については、リスク所管部署にて、直近の内部環境・外部環境を踏まえ当社グループの事業基盤ならびに事業計画の達成に重大な影響を与える可能性のある項目を洗い出し、そのうち、発生頻度・発生時の影響度・優先順位を鑑み、特に重要と考えられる項目を「重要なリスク」として整理しております。その後、各リスク項目の対策の妥当性・進捗状況の定期的な把握ならびに評価を行うことで、リスクの低減を図っております。 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社グループの事業基盤ならびに事業計画の達成に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)特定顧客への依存に関するリスクについて [発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中 ] 当社グループは、三井不動産グループ(4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」④生産、受注及び販売の実績c.販売実績参照)から安定した受注があり、相応の経営基盤を築いております。その業務内容は主に同社グループの事業を支える基幹システムの開発及び運用保守であり、同社グループ業務への深い理解が求められる専門性の高い業務分野に位置づけられます。当社グループは、これらシステム構築の実績とノウハウを多く持っていることから、継続的な取引に繋がっております。一方、同社グループからの売上高は、2026年3月期で当社グループの売上高の21%を占めており、同社グループからの受注動向等によっては、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクに備えるため、当社グループでは、一つの業界に依存せず、複数業界の主要取引先を有することでリスク分散に努めております。また、基盤事業の拡大及び新規事業の創出による事業領域の拡大により、新たな顧客獲得に向けた体制を構築し、対応しております。 (2)特定仕入先への依存に関するリスクについて [発生可能性:低 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ] 当社グループは、アライアンスパートナーである外資系IT企業からのクラウドライセンスやソフトウェアライセンス等の安定した仕入により、2026年3月期で当社グループの仕入高の約13%を占めている状況にあります。背景として、当社グループでは、長年にわたり特定仕入先からのクラウドサービスを活用したソリューションを提供し、多くの実績とノウハウを培っていること、近年のクラウドシフトの加速により、事業戦略を鑑みても、特定仕入先とのアライアンス関係強化は重要課題であることが挙げられます。これらは強みになっている反面、特定仕入先の業績動向等によっては、仕入先の変更を余儀なくされ、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクに備え、当社グループでは、特定仕入先との緊密な関係維持・向上に努めるとともに、他の大手クラウド事業者との関係構築も推進し、仕入先の拡充に努めております。 (3)ビジネスパートナーの確保に関するリスクについて [発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中 ] 当社グループは、業務遂行上必要に応じてビジネスパートナーに業務の一部を委託しており、2026年3月期で当社グループの売上原価に占める外注費の割合は約6割強となっております。ビジネスパートナーを活用する理由としては、固定費の削減や、事業展開が柔軟になる等のメリット確保のためのものと考えております。しかしながら、ビジネスパートナーの活用は、当社グループのみならず、競合他社においても行われており、必ずしも高度な技術レベルのパートナーを一定数以上確保できるとは限りません。優良なパートナーを安定的また継続的に確保できない場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクに備えるため、ビジネスパートナーの活用に際しては、要求事項を明確にし、協力会社の集約を実施、長期・安定的な取引の構築を図ることで、納品物の品質向上を実現しております。また、近年ではベトナム連結子会社との連携をより強化しており、グループ企業間でのオフショア活用による人的リソースや品質の担保にも努めております。 (4)提供するシステム・サービスにおける不具合発生に関するリスクについて [発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ] 当社グループが顧客に提供するシステムにおいて、誤作動、バグ、納期遅延等の不具合が生じた場合、顧客に損害を与えるだけでなく、損害賠償責任の発生や当社に対する信頼を喪失することにより、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクに備えるため、当社グループでは、独自の開発標準体系として「ExecTORA(エグゼクトラ)」を構築しております。具体的には、企画段階から検収・納品までの流れを示した品質保証体系、プロジェクトの進め方や品質指標を定めたプロジェクト管理、各工程で品質管理責任者が行う局面レビュー、本部横断で活動状況を評価する相互チェック、品質指標を検証し改善へ繋げる為の品質指標検証といった5分類で構成されており、継続的かつ全社横断的にリスク管理を行う仕組みを構築しております。 (5)優秀な技術者の確保に関するリスクについて [発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ] 当社グループの提供するサービスは人材、特に情報処理技術者の能力や、資質に大きく依存しております。当社グループの今後の事業戦略を考えると、ITコンサルティングやプロジェクトマネジメントのノウハウを有する人材の確保が重要となります。現時点においては、必要な技術者は確保されていると考えておりますが、労働市場の逼迫やそれに伴う賃上げの加速等により、必要とする優秀な技術者又は労働力を確保できない場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクに備えるため、当社グループでは、新卒者を対象とした定期採用と中途採用を積極的に実施し、実績(貢献度)に基づく評価、役割・能力に基づく報酬体系を導入し、優秀な人材の確保に取り組んでおります。また、各種教育制度の充実やOJTによる技術継承等の入社後の技術力向上を図る等、社員一人ひとりの成長を支えることで、ハイクラス人材を育成し、必要な人材を創り出すことに注力するとともに、継続的な社内環境改善に取り組むことで社員のエンゲージメント向上に繋げ、優秀な人材の流出抑制にも努めております。 (6)技術革新ならびに技術の陳腐化に関するリスクについて [発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中 ] 当社グループが属する情報サービス業においては、技術革新のスピードが速いため、先進のノウハウとシステムを保有し、かつそれらを継続的にアップデートしていく必要があります。当社グループにおいては、環境変化に対応できるような組織運営を努めておりますが、想定している以上の技術革新等による保有技術の陳腐化等が生じた場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクに備えるため、当社グループでは、キャリア・スキルの見える化による技術保有状況の把握と活用を行っているほか、新技術習得に向けた研修の実施や当社独自の社内研究活動「EXE-Innovation」を推進しております。特に「EXE-Innovation」では、技術力底上げに向けた企画・調査・研究・技術検証が組織の垣根を越えて積極的に行われており、将来を見据えた新たな技術・サービスの創出に継続的に取り組んでおります。 (7)法的規制等に関するリスクについて [発生可能性:低 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ] 当社グループは、事業運営上関係する「個人情報の保護に関する法律」、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」、「中小受託取引適正化法」等の各法令へ対応するための体制を整備し、法令遵守に努めており、現状において法令に違反する事象は認識されておりません。 しかしながら、法令違反等の事象の発生、あるいは当社グループの事業を規制する現行法令の改正及び新法令が制定される可能性があります。そうした場合に、当社グループの社会的信用の失墜や、当該規制への対応に際して、サービス内容の変更や新たなコストが発生すること等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクに備えるため、当社グループでは主管部門(主に管理部門)が定期的かつ必要に応じて関連法令の最新改正情報を確認し、確認結果に基づき社内規程の改定など必要な対策を速やかに実施し、法令遵守の徹底に努めております。更に、独立した組織として内部監査室を設け、グループ子会社を含めあらゆる方面での内部監査を実施しております。また、eラーニングの活用をはじめ、コンプライアンス教育にも積極的に取り組むことで、社員の意識の醸成を図っております。 (8)セキュリティ管理に関するリスクについて [発生可能性:低 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ] 当社グループは、顧客の情報システムを構築する過程において、顧客業務に関する内部情報を入手しうる立場にあり、情報セキュリティ体制の確立・維持が重要な課題と認識し、情報管理体制の強化に努めております。しかしながら、不測の事態により、顧客情報や従業員の個人情報が外部へ漏えいした場合には、社会的信用の失墜や損害賠償請求の発生等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクに備えるため、当社グループは、顧客データ管理の安全性や信頼性に重点をおいた施策をとるほか、QMS(品質マネジメントシステム)、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)、プライバシーマーク認証取得企業として、品質と情報セキュリティ重視の開発・運用の推進及び個人情報の管理強化に取り組んでおります。 (9)人権に関するリスク [発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ] 2011年に国連で採択された「ビジネスと人権に関する指導原則」をきっかけに、社会的責任の観点からサプライチェーンを含めた企業活動における人権尊重の確保が企業に求められております。人権にかかわる対応が不十分な場合、当社グループの社会的な信用が低下し、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、創業当初より企業理念である「三方よし」を軸に、事業活動に関わる一人ひとりの個性や価値観を尊重し、互いの力を最大限に活かすことを重視してまいりましたが、さらなるリスクへの備えとして、eラーニング教育等を通じリスク発生の防止、軽減を図るように継続的に取り組んでおります。また、SDGs全般に関する社内での取り組みの定期発信により、持続可能な社会の実現に向けた社内の意識の醸成にも努めております。 (10)自然災害等に関するリスクについて [発生可能性:低 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中 ] 当社グループでは、地震・台風等の自然災害、人的災害、感染症の拡大などの災害発生により被災した場合には、迅速かつ適切な対応による事業継続が優先であると認識しております。しかし、想定を超える規模の災害に被災した場合には、事業の全て又は一部が停止するなど、重大な影響を受ける可能性があります。また、当社グループの取引先が被災された場合についても、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクに備えるため、当社グループでは、事業継続マネジメントマニュアルを策定するとともに、災害等発生時には所定の体制に基づき災害対策本部を設置することとしております。また、緊急事態時においても継続して事業推進ができるよう、テレワークをはじめとする環境整備を併せて行っております。 (11)事業環境の変化に関するリスクについて [発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ] 当社グループでは、独立系SIerであることから、特定の製品やサービスに依存することなく事業を展開しております。そのため、外部環境の変化に柔軟に対応することができます。また、顧客との直接取引が中心であり、他社では代替困難な業務領域を担うことで参入障壁が築けているほか、幅広い業種に顧客基盤を有しているため、特定業界の景気変動リスクを一定程度分散することが可能です。 しかし、事業環境・経営環境の変化等により顧客企業のIT投資への意欲が急速かつ大きく変化した場合や、業界内部での価格競争が今より激化した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、顧客企業におけるIT投資実行の時期と規模は、経済環境、金利・為替動向等に影響を受けるため、間接的に当社グループの業績も影響を受ける可能性があります。 当該リスクに備えるため、当社グループでは、定期的な市場動向や競合企業、顧客企業ニーズの調査・分析により外部環境を認識した上で事業戦略に反映させるとともに、環境に適した人的資本への投資や最新技術の活用を積極推進することで企業総合力強化を図り、収益性・生産性向上を通じて事業環境の変化により柔軟に対応できる体制を目指しております。 (12)海外事業に関するリスクについて [発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:小] 当社グループは、国内に加え、ベトナムでも事業を展開しております。 海外での事業運営においては、政治、文化、法令・規則、税制等が日本と異なります。よって、不測の事態の発生により事業運営に支障をきたす場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに備えるため、ベトナムでの事業運営に際しては、専門家の活用等により、事業環境、法令・規則、税制等の調査を行うことによりリスクの低減を図っております。 (13)係属中の訴訟に関するリスクについて [発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:小] 当社では、取引先との間で請負代金支払請求事件と既払い金の返還請求及び損害賠償請求に関する反訴事件が、現在係争中であります。 これは、当社が納品した受託開発システムに対する請負代金の支払いが取引先から得られなかったことを理由として、当社が原告として未受領となっている請負代金(94,126千円)の支払請求事件を提起し、その後、当該受託開発システムが期日までに正常に稼働しなかったこと等を理由として、当該取引先が原告として契約解除に基づく既払い金(150,715千円)の返還請求及び損害賠償請求(112,438千円)に関する反訴事件(合計263,153千円)を提起しているものであります。 当社としては、当該受託開発システムは本稼働まで至っており、請負契約に基づく業務は完成していること、本稼働後に生じた不具合は、開発過程における当該取引先による仕様の確認や業務内容を反映したテストパターンの検討等への協力が不十分であったことが背景にあること等を理由として、当該取引先に対する請負代金の支払請求が認められるものと考えております。但し、今後の訴訟動向によっては、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、現時点でその影響を予測することは困難であります。 なお、当社グループでは、第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題②EXE品質の確立に記載する通り、独自の開発標準体系(ExecTORA)を構築し、開発プロジェクトの品質向上に恒常的に取り組んでおります。 上記以外で当社グループに係属する訴訟は現状ありません。
経営成績の分析 (MD&A)5,089字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。なお、当社グループは、SI事業及びこれらの付随業務の単一セグメントのため、セグメント別の記載は省略いたします。 ①経営成績の状況 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営環境」に記載の外部環境のもと、当社グループは、得意とする技術領域ごとに、事業を推進してまいりました。 アプリ受託開発領域では、IT投資需要の継続に伴い、既存顧客を中心に、不動産、製造、保険、公共等の当社が知見を有する業種の基幹領域において中~大規模案件を複数受注し、案件遂行と収益確保を進めました。データ関連領域ではデータ活用案件やBI案件の獲得が進展いたしました。インフラ領域では、アライアンスパートナーを通じた提案機会が拡大し、新規大型案件の獲得を実現したほか、クラウド領域では各種クラウドサービスの利用と標準化フレームワークの活用定着が進んでおります。 さらに、各領域を支える取り組みとして、独自の開発標準体系「ExecTORA」の継続推進により、ガバナンス強化とプロジェクト品質の向上を図りました。加えて、社内用生成AIの利用定着に伴い、利用状況の可視化や社内文書の標準化、規程整備と安全運用の仕組み化を進めるとともに、運用保守業務を支援するAIソリューション「AIワープ」をリリースし、生成AIの実用展開を推進しました。あわせて、アライアンスパートナーとの関係強化やエグゼベトナムによるオフショア開発の活用拡大を通じて、グループ全体の生産性向上と収益基盤の強化に努めました。 以上の結果、当連結会計年度の業績につきまして、売上高は12,411,359千円(前期比106.9%)と増収となりました。増収に伴い売上総利益が増加したことから、営業利益は803,558千円(前期比124.6%)、経常利益は805,554千円(前期比124.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は605,690千円(前期比125.5%)と各利益が前年度を上回る結果となりました。 ②財政状態の状況 (資産の部) 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて683,620千円増加し、8,223,521千円となりました。これは主として、現金及び預金が786,657千円、受取手形及び売掛金が139,903千円、前払費用が88,166千円、繰延税金資産が44,460千円それぞれ増加した一方で、契約資産が363,247千円減少したことによるものです。 前連結会計年度末に契約資産として計上していた案件について期中に検収が行われて入金したことなどにより、契約資産の減少及び現金及び預金の増加となっております。 (負債の部) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて152,587千円増加し、2,401,543千円となりました。これは主として、未払法人税等が課税所得の増加により122,451千円、流動負債その他に含まれる未払消費税等が51,212千円、賞与引当金が51,150千円、前受金が39,232千円それぞれ増加した一方で、買掛金が66,968千円、借入金の返済により1年内返済予定の長期借入金が24,962千円、同様に長期借入金が59,983千円それぞれ減少したことによるものです。 (純資産の部) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べて531,033千円増加し、5,821,978千円となりました。これは主として経営成績を反映した親会社株主に帰属する当期純利益の計上と配当金の支払いの差し引きにより利益剰余金が537,546千円増加したことによるものです。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は3,766,249千円で、前連結会計年度末に比べ748,146千円の増加となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは1,019,617千円の収入(前連結会計年度比949,919千円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益789,748千円(前連結会計年度比142,754千円の増加)に対し、賞与引当金の増加額51,780千円(前連結会計年度は3,268千円の減少)、売上債権の減少額244,245千円(前連結会計年度比205,376千円の増加)、前払費用の増加額87,060千円(前連結会計年度比80,838千円の増加)、仕入債務の減少額(前連結会計年度比345,392千円の減少)、未払消費税等の増加額46,485千円(前連結会計年度は57,396千円の減少)、法人税等の支払額112,000千円(前連結会計年度比58,108千円の減少)を計上したことによるものです。 仕入債務の減少額の変動は前々連結会計年度末が銀行休業日であったことによるものです。また売上債権の減少額の変動は、請求済債権である売掛金が増加した一方で進行中の案件に係る契約資産が減少したことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは114,609千円の支出(前連結会計年度比13,296千円の減少)となりました。これは主に定期預金の預入による支出75,475千円(前年同期比3,475千円の増加)、有形固定資産の取得による支出55,048千円(前年同期比5,689千円の増加)を計上したことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは153,088千円の支出(前連結会計年度比124,402千円の減少)となりました。これは、長期借入金の返済による支出84,945千円(前年同期比106,521千円の減少)及び、配当金の支払による支出68,143千円(前年同期比17,881千円の減少)があったことによるものです。 長期借入金の返済による支出は借入残高の減少に伴い同様に減少しております。また前連結会計年度には特別配当の支払いがあったことから配当金の支払額は減少しております。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループが営む事業の性格上、該当事項はございません。 b.受注実績 当社グループは単一セグメントのため、顧客業種別の受注実績を記載いたします。 当連結会計年度 (自2025年4月1日 至2026年3月31日) 業種   受注高 (千円)   前年同期比(%)   受注残高 (千円)   前年同期比(%) 不動産   3,151,377   138.6   753,813   209.7 製造   2,643,719   134.8   1,117,671   157.2 保険   1,259,428   81.1   672,180   123.9 サービス業 他   7,127,417   151.8   3,101,685   221.4 c.販売実績 当社グループは単一セグメントのため、顧客業種別の売上高実績を記載いたします。 当連結会計年度 (自2025年4月1日 至2026年3月31日) 業種   金額(千円)   前年同期比(%) 不動産   2,842,353   92.7 製造   2,342,941   120.1 保険   1,527,294   88.6 サービス業 他   5,698,770   117.1 合計   12,411,359   106.9 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額 (千円)   割合 (%)   金額 (千円)   割合 (%) 三井不動産グループ   2,763,594   23.8   2,638,838   21.3 出光興産㈱   865,367   7.5   1,366,616   11.0 (注)三井不動産グループにおける対象となる企業は下記のとおりです。 三井不動産㈱、三井不動産リアルティ㈱、三井不動産レジデンシャルリース㈱、㈱エム・エス・ビルサポート、 三井不動産レジデンシャルサービス㈱、三井不動産ビルマネジメント㈱、三井不動産レジデンシャル㈱、 三井不動産レジデンシャルウェルネス㈱、㈱NBFオフィスマネジメント (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要」に記載しております。 なお、当社グループの目標とする経営指標の実績値は下表のとおりであります。 指標   実績 2025年3月期   2026年3月期 売上高   11,605百万円   12,411百万円 売上高総利益率   28.5%   30.8% 売上高営業利益率   5.6%   6.5% 売上高上位30社(顧客)の売上推移   9,279百万円   9,923百万円 サービス別売上推移(注)1   ストック   ①保守・運用   3,816百万円   3,679百万円 ②保守開発   2,313百万円   2,385百万円 フロー   ③新規開発   5,475百万円   6,346百万円 オフショア活用比率(注)2   8.4%   9.3% (注)1.内訳は以下のとおり定義しております。 ①保守・運用:稼働中のシステムが安定的に動くための支援 ②保守開発:既存システムの改修(機能追加・利便性向上) ③新規開発:新しいシステムの構築や既存システムの再構築 (注)2.提出会社における、外注費に占めるオフショア外注費の比率 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容ならびに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 当社グループのキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 b.資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、売上原価の主な構成要素でありますソフトウェア開発に伴う人件費及び外注費であります。これらの資金需要につきましては、営業キャッシュ・フローを源泉とする自己資金で賄っており、必要に応じて借入金等による資金調達を実施する方針としております。 また、株主還元については、財務の健全性等に留意しつつ、配当政策に基づき実施してまいります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、採用した会計方針及びその運用方法ならびに見積りの評価については、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の結果は様々な要因により大きく異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。