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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

L is B

145A · Growth · 情報・通信業

現場DXに特化したSaaSを提供するスタートアップ。ビジネスチャット「direct」を軸に建設・流通など現場業務の生産性向上を支援。

概要

L is B(エルイズビー)は、2010年9月に静岡県焼津市で設立された情報・通信業の企業である。2024年3月に東京証券取引所グロース市場に上場し、現場(建設業、流通小売業、インフラ業など)の業務課題をデジタルトランスフォーメーション(DX)で解決するSaaS型サービスを主力とする。中核製品はビジネスチャット「direct」で、月額利用料を収益の柱とする。2025年12月期の連結売上高は21億3千2百万円、従業員数は185名。

DXソリューション事業を主軸とする二つの報告セグメント

当社グループはDXソリューション事業と投資事業の二つの報告セグメントで構成される。DXソリューション事業が売上の大部分を占め、現場向けビジネスチャット「direct」を中核に、連携するアプリ群(direct Apps、direct Smart Working Solution、AI-FAQボットなど)をSaaSとして提供する。2025年12月期のDXソリューション事業の売上高は21億3千2百万円、セグメント利益は1億7千8百万円。投資事業は2025年よりスタートアップ投資を目的に開始され、ファンド運営費用が計上されセグメント損失は9百万円となった。

ストック収益が92.5%を占める安定収益基盤

当社の収益構造は、毎月経常的に得られるサービス利用料(ストック売上)が主体である。2025年12月期のストック売上比率は92.5%に達し、安定した収益基盤を形成する。同期末のARR(年間経常収益)は18億7千9百万円。契約社数(OEM除く)は696社で、新規獲得だけでなく既存顧客へのアップセル・クロスセルにより1社当たり単価の向上を図っている。売上高全体に占めるプロフェッショナルサービス(初期設定・コンサルティング)等のフロー売上は7.5%である。

本社・徳島ラボ・関西・九州に拠点を置く国内体制

本社は東京都千代田区岩本町に所在する。2012年以降、江東区青海、千代田区外神田と移転を経て2019年に現住所に定めた。開発拠点として2016年に開設した徳島ラボ(徳島県徳島市)を有する。営業拠点としては2018年開設の関西支社(大阪府大阪市西区)と2019年開設の九州支社(福岡県福岡市中央区)を配置する。海外拠点はなく、国内の現場DX需要に特化した体制をとっている。

五社体制の連結グループによる事業運営

当社グループは当社と4社の連結子会社で構成される。株式会社システム・エムズ(2024年11月子会社化)はシステム開発を担う。株式会社directX Ventures(2025年4月設立)とdirectX Ventures1号有限責任事業組合(2025年6月組成)は投資事業を執行する。IU BIM STUDIO株式会社(2025年10月子会社化)はBIM(Building Information Modeling)領域のソリューションを提供する。これら子会社を通じて、現場DXの総合プラットフォームへの進化を目指す。

業界の中での役割は現場向けSaaSプロバイダー、DXコンサルティング会社。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
21億円
営業利益
2億円
営業利益率
9.5%
純利益
1億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
DXソリュー ション事業21億円100.0%2億円9.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建設業主力

建設現場のコミュニケーション課題を解決するビジネスチャット「direct」を提供。協力会社との連絡・報告を円滑化し、長時間労働是正に貢献。DXコンサルやBIMソリューションも展開。

主な製品・サービス6
direct
現場向けビジネスチャット。直感的な操作で協力会社との安全な連絡を可能にし、Guest Modeで社外メンバーも招待可能。高セキュリティでデータ保護を徹底。
direct Apps
タスク管理、掲示板、スケジュール管理などのアプリ群。directと連携し、業務連絡を自動化する。
direct Smart Working Solution
働き方改革支援ソリューション。チャットボットで残業実態を見える化し、勤怠管理をサポート。
AI-FAQボット
AIを活用したFAQソリューション。事前学習不要でチャットボットが問い合わせに自動回答。
タグショット/タグアルバム
現場向け写真管理サービス。タグを付けて撮影するだけでクラウド上で分類・保存。
ナレッジ動画
現場のノウハウを動画で共有・管理するサービス。編集不要で閲覧制限も設定可能。

02流通小売業準主力

小売業の現場でも、仕入れ先や臨時職員との連絡にdirectを提供。Guest Modeで外部関係者と安全にコミュニケーションできる。

主な製品・サービス1
direct
現場向けビジネスチャット。Guest Modeにより社外関係者を招待可能。

03インフラ・運輸・交通業準主力

インフラや運輸・交通業界の現場でも同様にdirectを提供。業務連絡の効率化を図る。

主な製品・サービス1
direct
現場向けビジネスチャット。

04自治体・金融機関副次

OEM提供を通じて自治体や信用金庫にビジネスチャットを提供。行政の情報共有や金融機関の顧客コミュニケーションを支援。

主要顧客株式会社トラストバンク、信金中央金庫、東日本電信電話株式会社

主な製品・サービス2
LoGoチャット
株式会社トラストバンク向けOEM。総合行政ネットワーク(LGWAN)で使える自治体向けチャット。
しんきんdirect
信用金庫と取引先のDX支援。非対面コミュニケーションを可能にする。

05その他・投資事業その他

スタートアップ投資やシステム受託開発など。中長期的な成長とシナジー創出を目指す。

製品と技術

現場に特化したビジネスチャット「direct」の三つの特徴

「direct」は、建設業や流通小売業などの現場で使われることを前提に設計されたビジネスチャットである。第一の特徴は直感的なユーザーインターフェースで、スマートフォン操作ができる人なら誰でも使えるシンプルさを追求する。第二に、協力会社や取引先といった社外メンバーと安全につながる「direct Guest Mode」を備え、特許を取得(特許第6243382号)。ゲスト招待された社外メンバーには他のゲストの存在が表示されず、情報漏洩を防止する。第三に、通信の暗号化(SSL/TLS)と保存データのAES256暗号化、ISO/IEC27001/27017認証によるセキュリティ体制。またスクリーンショット制限やファイルダウンロード制限など現場で必要な機能を実装している。

「direct Apps」群が実現するタスク・スケジュール・掲示板の一元管理

2022年4月にリリースされた「direct Apps」は、「direct」に連携するアプリケーション群。初期アプリとしてタスク管理、スケジュール管理、掲示板の3つを提供し、2023年3月には日程調整アプリ「トリスケ」を追加した。各アプリで情報が更新されると「direct」のチャットに通知が届くため、現場の業務連絡が効率化される。これらのアプリは月額利用料に含まれ、クロスセルによる顧客単価向上に貢献している。

現場の写真管理とナレッジ共有を手軽にする二つのサービス

「タグショット/タグアルバム」は2023年6月リリースの現場向けカメラアプリ。タグを付けて写真や動画を撮影するだけでクラウド上に分類・保存され、関係者とリアルタイム共有できる。探す手間を削減し業務効率化を図る。「ナレッジ動画」は2024年3月正式リリース。動画編集不要で、現場のノウハウを動画で共有・管理できる。閲覧権限設定が可能で、用途別の再生リストやトリミング機能も備える。いずれも「direct」との連携により価値を発揮する。

チャットボットとDXコンサルティングによる業務自動化支援

チャットボット関連では、すぐに利用できるレンタルサービス「direct bot RENTAL」(2017年1月提供開始)と、ユーザー自身がボットを開発できる環境「daab SDK」(2014年12月公開)を提供。FAQ対応を自動化する「AI-FAQボット」(2018年7月リリース)は事前学習不要で、言葉の揺れを自動学習する特徴を持つ。さらに、DXコンサルティングサービス(2022年7月開始)では、顧客の業務課題に応じたオリジナルソリューションの設計・開発や「direct」との連携支援を行う。これらはストック売上とは別にプロフェッショナルサービス売上として計上される。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

クラウド型DX、黒字化達成

L is Bは情報・通信業セクターの企業で、クラウド型の業務支援サービスを提供。売上高は2024年12月期16億円、2025年12月期21億円と拡大、営業利益率も0%から9.52%へ改善し黒字化。同セクターの同業他社(VRain Solution、Cocolive、ソラコム、ハッチ・ワーク、シンカ)と比較すると、売上規模は中程度。類似サービスを提供する可能性があるVRain SolutionやCocoliveに対して、黒字化スピードが速い点は強み。ただし、収益規模が小さく、競争激化に晒されている。

強み

  • 営業利益率を改善し、安定収益への道筋をつけた。
  • 売上高が前期比30%超成長し、市場ニーズが高い。
  • サブスクリプションモデルで継続収益を見込める。
  • 特定業界向けサービスにより差別化可能。

課題

  • 売上高20億円程度で、大手との競争でリソース不足。
  • 同業他社も多く、差別化が難しい領域。
  • 黒字化したばかりで、利益率の維持が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がL is B

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13927フーバーブレイン49億円15.4倍
2548Aシステムエグゼ49億円9.5倍
34484ランサーズ49億円57.7倍
43815メディア工房48億円
55031モイ47億円46.3倍
6145AL is B46億円24.3倍
74476AI CROSS46億円13.4倍
84492ゼネテック46億円8.9倍
95129FIXER45億円
103712情報企画45億円13.9倍
113816大和コンピューター45億円16.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

静岡で創業し感情解析エンジンを開発した2010〜2011年

2010年9月、静岡県焼津市に資本金5,000千円でL is Bを設立。創業当初からテクノロジーとアイデアで人を笑顔にするミッションを掲げた。2011年4月には感情解析エンジン「Social Emotion Engine」を開発し、同エンジンを搭載したTwitterアプリ「Feel on!」の提供を開始。この時期は感情解析技術に軸足を置いていたが、後に現場DXへと事業の中心が移ることになる。

ビジネスチャット「direct」のリリースとチャットボットSDK公開(2014年)

2014年10月、現場向けビジネスチャット「direct」の提供を開始。これが現在の主力サービスとなる。同年12月にはチャットボット開発環境「daab SDK」を公開し、利用者自身がボットを作成できる環境を整えた。この時期に本社を千代田区外神田へ移転(2014年5月)し、東京での事業基盤を固めた。なお、2013年〜2014年にかけて感情解析サービスからビジネスチャットへの事業転換が進んだ。

現場特化機能の追加とISMS認証取得で差別化(2015〜2016年)

2015年10月、協力会社と安全につながる「direct Guest Mode」を提供開始(後に特許取得)。2016年3月には徳島ラボを開設し、開発体制を強化。同年10月には働き方改革支援ソリューション「direct Smart Working Solution」をリリース。同年12月には情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)のISO/IEC27001及びISO/IEC27017認証を取得し、セキュリティ面での信頼性を高めた。

第三者割当増資で約13億円を調達し支社ネットワークを拡大(2019〜2021年)

2019年6月、第三者割当増資で総額2.8億円を調達。同年10月に九州支社、2021年5月には第三者割当増資で総額約10億円を調達し、事業拡大の原資とした。2021年10月に関西支社を大阪市西区に移転。この時期、本社を千代田区岩本町に移転(2019年5月)し、現在の拠点構成がほぼ完成した。調達資金はサービス開発と営業強化に活用された。

東証グロース上場とM&Aによる事業領域の拡張(2024〜2025年)

2024年3月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。同時に公募増資を実施し、資本金は537百万円に。同年4月にはオーバーアロットメントによる第三者割当増資で資本金629百万円となる。同年11月、株式会社システム・エムズを子会社化。2025年4月に子会社directX Venturesを設立し投資事業を本格化、同年6月には同ファンドを組成。同年10月にはIU BIM STUDIOを子会社化し、BIM領域に進出した。

連結業績の拡大と黒字定着(2024年12月期〜2025年12月期)

2024年12月期の連結売上高は16億円(前年比23%増)、営業利益は約0(ゼロ)であった。翌2025年12月期には、子会社システム・エムズの通期寄与や「direct」の顧客拡大により売上高21億円(同33.8%増)を達成。調整後営業利益は2億円、営業利益は1.7億円、親会社株主に帰属する当期純利益は1.4億円と、いずれも大幅に改善し黒字を定着させた。自己資本比率は53.9%。

年表27件を開く

2010年代

  • 2010年9月創業静岡県焼津市にて資本金5,000千円で当社設立
  • 2011年4月感情解析エンジン「Social Emotion Engine」を開発 同エンジン搭載のTwitterアプリ「Feel on!」を提供開始
  • 2012年2月東京都江東区青海に本社を移転
  • 2014年5月東京都千代田区外神田へ本社を移転
  • 2014年10月ビジネスチャットサービス「direct」を提供開始
  • 2014年12月チャットボット開発環境「daab SDK」を公開
  • 2015年10月「direct」に顧客が協力会社と安全につながるオプションサービス「direct Guest Mode(ダイレクトゲストモード)」を提供開始
  • 2016年3月徳島県徳島市に徳島ラボを開設
  • 2016年10月働き方改革支援ソリューション「direct Smart Working Solution」を提供開始
  • 2016年12月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)のISO/IEC27001及びISO/IEC27017認証を取得
  • 2017年1月チャットボットレンタルサービス「direct bot RENTAL」を提供開始
  • 2018年5月大阪府大阪市西区に関西支社を開設
  • 2018年7月ユーザーの思考に合わせて進化するFAQソリューション「AI-FAQボット」を提供開始
  • 2019年5月東京都千代田区岩本町へ本社を移転
  • 2019年6月第三者割当増資により総額2.8億円を資金調達
  • 2019年10月福岡県福岡市中央区に九州支社を開設

2020年代

  • 2021年5月第三者割当増資により総額約10億円を資金調達
  • 2021年10月関西支社を大阪府大阪市西区に移転
  • 2022年4月タスク管理、スケジュール管理、掲示板を搭載した「direct Apps」を提供開始
  • 2023年3月「direct Apps」に日程調整アプリ「トリスケ」を追加で提供開始
  • 2023年6月「タグショット/タグアルバム」を提供開始
  • 2024年3月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場及び公募増資(資本金537,184千円)
  • 2024年4月オーバーアロットメントによる売出しに係る第三者割当増資(資本金629,867千円)
  • 2024年11月M&A株式会社システム・エムズの株式の取得(子会社化)
  • 2025年4月東京都千代田区に株式会社directX Ventures(現連結子会社)を設立
  • 2025年6月directX Ventures1号有限責任事業組合を組成
  • 2025年10月M&AIU BIM STUDIO株式会社の株式の取得(子会社化)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年12月期まで2,823百万円
  • 営業利益2026年12月期まで266百万円
  • 経常利益2026年12月期まで240百万円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2026年12月期まで180百万円
  • 1株当たり当期純利益2026年12月期まで35.27円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    現場DXプラットフォームへの進化

    単なるコミュニケーションツールから、現場業務のプロセス全体をデジタル化する総合プラットフォームを目指す。自社開発のAI技術活用とともに、投資事業やM&Aで新たな事業領域に拡張し、非連続な成長を図る。

  2. 02

    サービスの付加価値向上

    生成AIなど最新技術を活用した新規サービスの研究開発を継続し、顧客に提供することで付加価値を向上。定期的な機能拡充により常に進化し続けるサービスを実現し、安定稼働とセキュリティ対策も強化する。

  3. 03

    顧客基盤の拡大

    建設業、流通小売業、インフラ業など現場業務に特化した事業を深化。効果的な広告宣伝、営業・カスタマーサクセスの充実、パートナー企業へのOEM提供により顧客基盤を拡大する。

  4. 04

    クロスセルによる複数サービス販売促進

    主力のビジネスチャット「direct」に加え、連携サービス「direct Apps」「タグショット」などを既存顧客にクロスセルし、1社当たり単価を向上させることで収益基盤を強化する。

  5. 05

    人材の確保・育成と内部体制強化

    ミッションに共感する優秀な人材の積極採用と教育研修制度の充実を図る。事業成長に伴い、経営指標モニタリングやリスク管理体制の強化を通じてコーポレート・ガバナンスを高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で185人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は689万円で、2期前と比べて+2.5%平均年齢は36.3歳、平均勤続年数は4.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年12月67235.83.688
2024年12月68635.93.81210
2025年12月68936.34.3185108

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率26.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率150.0%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社 — 東京都千代田区50百万円
DXソリュー ション事業
本社 — 岡山県笠岡市50百万円
DXソリューション事業
関西支社 — 大阪府大阪市北区22百万円
DXソリュー ション事業
本社 — 大阪府大阪市 西区16百万円
DXソリューション事業
徳島ラボ — 徳島県徳島市1百万円
DXソリュー ション事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は21億円営業利益2億円前期と比べると増収で、売上が+31.3%。

売上高
+31.3%
21億円
営業利益
2億円
純利益
1億円
営業利益率
9.5%
前期比 +9.5%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高28億円21億円
営業利益3億円2億円
純利益2億円1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

6期分

直近は2026年2Qで、売上は14億円、営業利益は2億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+40.0%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q400.00
2024年2Q400.00
2024年4Q800.00
2025年2Q10110.01
2025年4Q1119.10
2026年2Q14214.31

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2019年12月期からの7期で、売上は5億円から21億円へ4.2倍に増えた。直近期の営業利益率は9.5%。売上は6期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
福岡県福岡市中央区に九州支社を開設
2019年12月500
2020年12月6−1−1
2021年12月8−3−3
2022年12月10−3−3
2023年12月1300
東京証券取引所グロース市場に株式を上場及び公募増資(資本金537,184千円)
2024年12月16000.00
IU BIM STUDIO株式会社の株式の取得(子会社化)
2025年12月21219.51

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高21億円のうち、営業利益として残るのは2億円9.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の4.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金38.1%8億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金57.1%12億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.5%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
61.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.1pt
9.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.9pt
4.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.3pt
7.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2025年12月期は営業CFが2億円、投資CFが−11億円で、差し引きのフリーCFは−9億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は14億円で、売上の8.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年12月−5012−511
2022年12月−2−12−311
2023年12月000010
2024年12月0−412−419
2025年12月2−114−914

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2025年12月期の総資産は34億円。このうち返さなくてよい自己資本が18億円で、自己資本比率は53.9%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年12月43183.5
2020年12月42255.0
2021年12月139468.9
2022年12月136746.1
2023年12月136748.2
2024年12月27171063.1
2025年12月34181653.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
18億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-8億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
16億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
65
/ 100
安定性自己資本比率36 / 40
収益力営業利益率19 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中67位あたり、逆に低いのはROE605社中435位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.8%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
53.9%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
31.3%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥903で、1年前と比べて-40.4%過去52週の値幅のなかでは20%の位置にある。

¥903-2.0%1ヶ月+4.5%1年-40.4%時価総額46億円
過去52週の値幅
安値¥740高値¥1,543

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)24.3倍
PER (会社予想)25.7倍
PBR2.34倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月17日に前日比-6.06%の883円と下落したものの、月間では+9.01%と堅調です。株価は25日線(855円)や75日線(834円)を上回っており、短中期のトレンドは上向きです。200日線(909円)は上回れていないものの、52週安値740円からは+19.3%の水準にあります。出来高は直近で増加傾向にあり、8月17日は3万6300株と高水準でした。52週高値1543円からは依然大きく乖離しており、戻りを試す展開が続くかが注目されます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER33.33倍は業界平均30.16倍をやや上回るが、PBR2.42倍は業界平均3.56倍を下回る。ROE7.8%と収益性は中程度で、配当は無配。業績は増収増益基調で今後の成長が期待されるが、現時点では評価はほぼ妥当水準。割安感は薄いものの、過度な割高でもない。

指標この会社業種平均
PER (実績)24.3倍47.9倍
PER (予想)25.7倍
PBR2.34倍2.96倍
ROE7.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

成長性に注目が集まる新興IT企業。強気派は、売上高の増加と黒字化を評価し、今後の規模拡大による収益性向上を期待する。特に、2025年12月期には営業利益率が9.5%と予想され、収益力が改善している。一方、弱気派は、事業の具体像が不透明で、競争環境や持続的な成長の裏付けがないと指摘。株価は下落傾向にあり、時価総額も46億円と小さいことから、流動性リスクやビジネスモデルの実証性を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 売上高の成長

    2022年10億円→2025年21億円へ倍増、市場の需要を捉えている。

  • 黒字化の達成

    2024年に損益分岐点を超え、2025年は営業利益率9.5%と改善。

  • 利益率の向上

    営業利益率がマイナスからプラスに転じ、経営効率が改善。

  • 2025年12月期売上高21億円、前期比31%増通年影響

    売上高は13→16→21億円と2期連続で拡大、増収基調が鮮明

  • 営業利益2億円、営業利益率9.52%に改善通年影響

    2024年12月期の営業損益0億円から2億円の黒字化、収益構造が転換

  • 純利益1億円の黒字化で財務体質改善通年影響

    最終損益は0→0→1億円、自己資本が積み上がり赤字リスクが低下

  • 株価は1年で17.1%下落、業績と逆行継続影響

    業績改善にもかかわらず年初来下落率17.1%、出遅れ銘柄として資金流入余地

マイナスに働く材料7
  • 事業内容の不透明さ

    公表情報が少なく、事業の競争優位性やニッチ性を評価しにくい。

  • 株価の低迷

    前年比-17.1%で下落、市場からの信頼が得られていない。

  • 小規模な事業基盤

    売上高21億円と小さく、競争激化で成長が頓挫するリスク。

  • PER33.33倍は実力以上に割高継続影響

    時価総額46億円に対し純利益1億円、PER33.3倍は成長期待を織り込み済み

  • 売上高21億円と小規模、業績変動が大きい継続影響

    売上高21億円は固定費吸収の臨界点近く、数件の受注変動で利益が大きく変化

  • 無配当で株主還元が期待薄継続影響

    配当利回り0%は投資家の選別対象外となる可能性

  • 外国人保有2.57%と低く、買い手が限定的継続影響

    外国人保有比率2.57%は低く、需給の厚みに欠ける

次の決算で確かめる点
売上高成長率
新興企業の成長性を測る最重要指標であり、期待値を左右する。
営業利益率
黒字化後の収益力の改善度合いを確認するため。
顧客数・契約数
事業の規模拡大と市場受容性を示す指標だが、開示があれば有益。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ1,968人。区分でいちばん多いのは個人・その他46.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が46.0%を占め、残る54.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他31.145.546.3
事業法人68.946.045.8
証券会社4.15.2
外国法人2.72.5
金融機関1.60.2
外国人個人0.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位11

順位株主持ち株比率 %
01株式会社Well Side29.74
02横井 太輔5.85
03株式会社チェンジホールディングス5.85
04DCIベンチャー成長支援投資事業有限責任組合5.09
05アズワン株式会社3.90
06株式会社シーティーエス2.54
07在間 文人2.15
08楽天証券株式会社共有口1.94
09株式会社SBI証券1.86
10株式会社QTnet1.56
11株式会社サンロフト1.56

有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で+104%、1株純資産は7期で−96%。直近期のROEは7.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2019年12月−7169,517
2020年12月−2,5796,938
2021年12月−86218
2022年12月−76142
2023年12月111537.5
2024年12月33330.8244.6
2025年12月273617.836.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/12期の役員報酬は総額105百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
横井太輔代表取締役社長 CEO551,824,000
加納正喜取締役COO 商品戦略本部長5270,000
北嶋正樹取締役CFO コーポレート 本部長49
城戸猛取締役 DXコンサルティング 本部長5970,000
渡辺龍二取締役 新成長戦略担当54
地福三郎取締役672,000
武村文雄取締役77

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5909018
社外取締役415154

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,057字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社4社(株式会社システム・エムズ、株式会社directX Ventures、directX Ventures1号有限責任事業組合、IU BIM STUDIO株式会社)の計5社で構成されており、DXソリューション事業及び投資事業を展開しております。 当社グループは、「アイデアとテクノロジーで人々を笑顔にする!」をミッションに掲げ、「ココロ踊るチャレンジと心からの感謝にあふれる会社であり続ける」をビジョンとしております。また、役職員向けの行動指針(バリュー)として、「顧客志向」「チャレンジ」「スピード」「チームワーク」「尊重・信頼」「プロフェッショナル」の6つを定義し、徹底した顧客志向のもと、業務課題を深く理解し、課題解決を実現するためにデジタルサービスの開発・提供をしております。社名である「L is B(エルイズビー)」は、働く人々の人生の彩り・潤いになるサービスを提供したいという想いから、Life is Beautifulの頭文字を由来としています。 「ミッション・ビジョン・バリュー」 当社グループは、当連結会計年度より投資事業に取り組むことを目的とした子会社及び有限責任事業組合を設立したことに伴い、報告セグメントを従来の「DXソリューション事業」の単一セグメントから「DXソリューション事業」「投資事業」の2区分に変更しております。 各セグメントの事業内容は以下のとおりであります。 (1) DXソリューション事業 ① サービスの全体像 「現場(注1)」を持つ企業の業務課題をDX(デジタルトランスフォーメーション)(注2)によって解決するデジタルサービスを、主にSaaS(Software as a Service)(注3)と呼ばれる形態で提供しているほか、システム受託開発やBIM(Building Information Modeling)(注4)領域のソリューションを提供しております。 「現場のある業界イメージ」 (注) 1.現場とは、建設業、流通小売業、インフラ業、運輸・交通業等の業界における現場のことを指します。 2.DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して業務プロセス、製品・サービス、ビジネスモデルなどを変換することをいいます。 3.SaaS(Software as a Service)とは、インストール不要でインターネット上で使用できるソフトウエアをいいます。 4.BIM(Building Information Modeling)とは、図面にデザインや寸法だけでなく、材料・性能・コスト・工程などの情報を付与し3次元モデルとして建物を可視化・管理する仕組みをいいます。 ② 顧客が抱える課題 当社グループの顧客である現場を持つ業界の多くの企業は、生産年齢人口の減少によって人材不足が深刻化しております。さらに、他の産業と比べて長時間労働が常態化し、例えば建設業においては、厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和7年度分結果確報」によると全産業平均と比較して年間約296時間の長時間労働となっています。長時間労働が発生する背景には、現場特有のコミュニケーション課題として、話したい相手が近くにおらず業務が停滞する、確認のために現場と事務所の往復が多い、膨大な手書きの点検記録や提出資料が必要となる、多くの協力会社とのタスク・スケジュール調整が頻発するといった課題があります。 ③ 当社グループが提供するサービス 当社グループは、現場の課題を解決するデジタルサービスとして、2014年10月に現場向けビジネスチャット「direct」をリリースしました。その後、「direct」と連携して稼働するサービス群として、2016年10月には働き方改革支援ソリューション「direct Smart Working Solution(SWS)」を、2017年1月にチャットボット(注1)レンタルサービス「direct bot RENTAL」を、2018年7月にはユーザーの思考に合わせて進化するFAQソリューション「AI-FAQボット」を、2022年4月にはタスク管理、スケジュール管理、掲示板を搭載した「direct Apps」をリリースいたしました。さらに、顧客から寄せられるDXに関する課題を解決するため、2022年7月にDXコンサルティングサービスを開始し、コンサルティングや「direct」等と連携した個社別のオリジナルソリューションの設計・開発を行っております。その後も、2023年6月には現場向け写真管理サービス「タグショット/タグアルバム」を、2024年3月には現場のノウハウを動画で共有する「ナレッジ動画」をリリースするなど、継続的なサービスの拡充に努めてまいりました。 このほか、「direct」のOEM(注2)提供を行う形で、自治体や信用金庫に対して、ビジネスチャットサービスを提供しております。 (注) 1.チャットボット(Chatbot)とは、「チャット(会話)」と「ボット(ロボット)」を組み合わせた言葉で、ユーザーからの呼びかけに応じて自動的に会話するプログラムをいいます。 2.OEM(Original Equipment Manufacturing)とは、開発したサービス・製品を、供給先のブランド名で販売することをいいます。 ④ サービスの提供形態 当社グループの主なサービス提供形態は、顧客に対して「direct」等のデジタルサービスを提供し、顧客から利用料の支払いを受けております。商流は、当社グループから利用者に対して直接販売する形態と、販売パートナーを通じて利用者へ販売する形態があります。また、「direct」等の自社サービスを、OEMパートナーに対し、OEMパートナーのブランドとして利用者へ提供することがあります。 毎月経常的に得られるサービス利用料は、ストック売上高として計上しております。そのほかに、当社サービスの初期設定やDXコンサルティングサービスは、作業完了やシステムの納品ごとに、プロフェッショナルサービスその他売上高として計上しております。 ⑤ 現場のビジネスチャット「direct」の特徴 イ.直感的でシンプルなインターフェース 「direct」は、リリース以来、現場で利用されるITツールとして開発してきました。チャットサービスは、業務連絡・報告といったコミュニケーションを円滑に行うために、業務に携わる全ての人が使いこなせる必要がありますが、現場で働く人々の職務内容やITリテラシーはばらばらで、ITツールの利用を全員に浸透させるのは困難です。「direct」は、スマートフォンを操作できる人であれば直感的に操作できるユーザーインターフェースを指向して開発しております。 「direct」のインターフェース ロ.現場に出入りする協力会社、取引先と安全につながることが可能となるアカウント管理機能 現場の業務には、社内の従業員だけでなく、協力会社や仕入れ先など、多くの社外の関係者と業務を推進します。建設現場では、現場監督を中心として、土木、左官、電気、配管、クロスその他多くの協力会社の作業員が関わり、流通小売では、仕入れ先や店舗の臨時職員など、自社の従業員以外とのコミュニケーションが必要とされます。「direct」は、このような社外の関係者と安全につながる仕組みとして、「direct Guest Mode(ダイレクトゲストモード)」というアカウント管理機能を提供しております(特許取得済 特許第6243382号)。「direct」の管理者及び通常ユーザーは、協力会社などの社外メンバーをゲストとして組織に招待することで、全参加メンバーに話しかけることができますが、招待されたゲストメンバーには他のゲストの存在が表示されません。 「direct Guset Mode(ダイレクトゲストモード)」 ハ.現場の情報管理に必要なセキュリティ 「direct」の開発・運用体制は、お客様の情報資産の保護を徹底し、セキュリティ事故の発生ゼロを目的として、情報セキュリティマネジメントシステムを構築し、一般財団法人 日本品質保証機構(JQA)の厳正なる審査のもとISO/IEC 27001:2013(JIS Q 27001:2014)及びISO/IEC27017:2015(JIP-ISMS517)の認証を取得しています(登録日:2016年12月9日)。 「direct」で送受信されるメッセージや添付ファイルのデータは、すべて暗号化通信(SSL/TLS)にて行われています。「direct」のサーバー管理は、専門エンジニアによる運用ルール(社内管理者アクセス制限・ログ管理、最新セキュリティパッチの定期適用、脆弱性診断など)のもと行われており、お客様からお預かりしたデータ(写真、動画、ドキュメントなどの添付ファイル)は暗号化方式AES256(注)により保存しております。 また、外部攻撃からの対策として、侵入検知、改ざん検出システムを設置して監視しております。さらに、「direct」は、現場の協力会社の関係者がスマートフォンで利用するという特性上、ファイルのダウンロード制限や、端末でのスクリーンショット制限といった現場で求められるセキュリティ機能を有しております。 ニ.現場で活用されるデジタルサービスとの連携 建設業をはじめとして、現場ではDX(デジタルトランスフォーメーション)による生産性向上のために、様々なデジタルツールが使用されています。「direct」は、現場で利用されるファイル共有ツール、グループウェア、帳票記録・報告・閲覧ツール、図面管理ツール、施工管理ツール等の他社サービスと連携しており、業務ツールのハブとなっています。 (注) 暗号化方式AES256とは、256ビット長の暗号鍵を用いて暗号化する方式をいいます。AESで用いられる暗号鍵で暗号鍵長が最も長く、安全性が高いとされています。 ⑥ 連携ソリューション イ.「direct Apps」 2022年4月、「direct」と連携するアプリケーション群として「direct Apps」のサービスを開始しました。初期アプリとして、タスク管理、掲示板、スケジュール管理の3アプリをリリースし、2023年3月に日程調整のためのアプリ「トリスケ」をリリースしました。各アプリにおいて情報を更新すると、「direct」にチャットとして通知され、現場の業務連絡の円滑化を実現しています。 「direct」を通じて利用できるアプリケーション群 ロ.「direct Smart Working Solution」 「direct Smart Working Solution(ダイレクトスマートワーキングソリューション、以下「SWS」という)」とは、「direct」とチャットボットの技術を活用した、従業員の長時間労働の是正を支援するサービスです。働き方改革関連法に対応するため、企業は限られた時間で成果を上げる仕組み作りが求められます。「SWS」は、残業実態を見える化し、一人ひとりの勤怠を適切に管理・運用することをサポートします。 「direct Smart Working Solution(ダイレクトスマートワーキングソリューション)」 ハ.「AI-FAQボット」 「AI-FAQボット」は、チャットボットと会話して、必要な回答を必要な時に手に入れるAI活用によるFAQソリューションです。事前学習は一切不要、顧客が利用しているビジネスチャットやグループウェアとの連携可能、言葉の揺れの自動学習といった特徴を有しております。よくある問い合わせや、時間外の問合せに対して、チャットボットが対応することにより、問合せを受ける側の業務負担を軽減し、問合せを発する側の顧客又は従業員の満足度の向上を目指します。 「AI-FAQボット」 ニ.「タグショット/タグアルバム」 2023年6月、現場向け写真管理サービスとして、「タグショット/タグアルバム」をリリースしました。「タグショット/タグアルバム」は、タグを付けて写真や動画を撮影するだけで、クラウド上でデータを分類・保存できる現場向けカメラアプリです。現場にかかわるすべての人とリアルタイムでデータを共有でき、保存した写真や動画を探す手間を削減し、現場の業務効率化を実現します。 「タグショット/タグアルバム」 ホ.「ナレッジ動画」 「仕事は視て覚える」をコンセプトとし、現場のナレッジ(知識)やノウハウ(技術)を動画で共有・管理するためのサービスとして、2024年3月に「ナレッジ動画」を正式リリースいたしました。動画編集の手間は不要であり、また動画ごとに閲覧できるユーザーを設定することが可能なため、手軽に、かつ安全に動画共有を行うことができます。さらに、用途別の再生リスト作成やトリミング機能の拡充など、日常的な利用価値を高めるアップデートを継続的に実施しております。 「ナレッジ動画」 ヘ.チャットボットソリューション 「direct」をもっと便利に、業務を自動化するためのツールとしてご利用頂くために、「direct」上で稼働するbotを提供する「direct bot RENTAL(ダイレクトボットレンタル)」及び「daab(ダーブ)」を運営しています。 「direct bot RENTAL」は、現場の報告、連絡、事務作業を自動化するためのボットのレンタルサービスです。利用者は、「現場報告ボット」、「翻訳ボット」、「熱中症予防チェックボット」といったボットをすぐに利用することが可能です。 「daab」は、「direct agent assist bot(ダイレクト エージェント アシスト ボット)」の略称であり、チャットボット開発環境「daab SDK」を公開することにより、「direct」の利用者自身が開発できる開発環境を提供しています。「direct」のアクションスタンプや位置情報、既読者の取得などをボットに組み込んだり、複数の機能を組み合わせるなど、さまざまな形でボット作成が行えます。 「チャットボットソリューション」 ⑦ DXコンサルティング 当社グループは、「direct」の利用顧客から寄せられるDXによる業務効率化の要望・相談に対して、コンサルティングや「direct」等と連携したオリジナルソリューションの設計・開発という形でサービス提供しております。具体的には、災害時の速報・連絡、資材やコンクリートの発注、現場の出面(注1)管理、CO2排出量記録、現場で利用される機器の貸出管理、生成AI(注2)を活用した業務自動化等の要望に対し、「direct」と連携したシステムの設計・開発を行い、顧客に提供しております。 また、株式会社システム・エムズを通じて、建設業向けの積算システムやWebシステムの受託開発、インフラ構築等も行っております。 「DXコンサルティング」 (注) 1.出面とは、建設工事現場で働く人員の入退場を管理することをいいます。 2.生成AIとは、学習したデータから様々なコンテンツを生成する能力があるAIをいいます。 ⑧ directのOEMサービス 当社グループは、株式会社トラストバンクに対して「direct」のOEM提供を行っており、株式会社トラストバンクは総合行政ネットワーク「LGWAN」(注)で使える自治体向けビジネスチャットサービス「LoGoチャット」として展開しております。また、信金中央金庫及び東日本電信電話株式会社と連携し、信用金庫と取引先のDX支援として、信用金庫とお客様との間で非対面コミュニケーションを可能にする「しんきんdirect」を提供しております。OEMサービスにおいて、当社グループは、ID数に応じたレベニューシェアによる利用料の一部、システム開発にかかる開発料及び運用にかかる業務委託料を受領しております。 (注) 総合行政ネットワーク(LGWAN:Local Government Wide Area Network)とは、地方公共団体を相互に接続する行政専用のネットワークをいいます。 ⑨ BIMソリューション BIMソリューションを担うIU BIM STUDIO株式会社の全株式を取得し、連結子会社化いたしました。既存のコミュニケーションDXに設計プロセスの強みが加わり、当社グループは現場DXの総合プラットフォームへと提供価値の領域を拡張しております。なお、同社については当連結会計年度においては貸借対照表のみを連結対象としており、当社グループの収益への貢献は翌連結会計年度(2026年12月期)からとなる見込みです。 「建設業界へのサービス領域の拡大」 (2) 投資事業 中長期的な成長に向けた取り組みとして、当社グループとのシナジー創出又は財務的なリターンが見込まれるスタートアップ投資を行う投資事業を開始いたしました。 「事業系統図」
経営方針・対処すべき課題3,909字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「アイデアとテクノロジーで人々を笑顔にする!」をミッションとし、デジタルサービスの提供を通じてお客様の課題解決を行っております。当社グループは、徹底した顧客志向のもと、お客様の業務理解、課題理解を行い、利用シーンを明確にしたうえでサービス開発を行っています。また、ご利用頂いたお客様からのフィードバックを真摯に受け止め、サービスを継続的に改善することにより、お客様と共に成長していくことを基本方針としています。 (2) 中長期的な経営戦略 当社グループは、DXソリューション事業として、主力サービスであるビジネスチャット「direct」を提供するとともに、顧客の業務課題を解決するための連携ソリューション群を開発、販売しています。さらに、「direct」をパートナー企業へOEM提供することにより、別のブランドとして利用されています。 ビジネスチャット「direct」をはじめとした当社サービスは、建設業、流通小売業、インフラ業、運輸・交通業等の現場の業務での利用にフォーカスしており、現場の課題を解決するための機能を追加実装することにより、他社のチャットツールとは差別化を図っております。ターゲットとなる現場の業務及び課題を解像度高く理解し、「direct」の新機能として継続的に追加開発することにより、あるいは別サービスとして現場向けソリューションラインナップを拡充させることにより、持続的な競争優位性の確保に努めます。 中長期的には、この強固な顧客基盤と深い業務理解力を活かし、単なるコミュニケーションツールの提供にとどまらず、現場業務のプロセス全体をデジタル化する「現場DXの総合プラットフォーム」への進化を目指します。そのために、自社開発によるAI技術等の先端テクノロジーの活用を進めるとともに、投資事業やM&Aを積極的に活用して新たな事業領域へと提供価値を拡張し、非連続的な成長とグループ企業価値の最大化を図ってまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの収益基盤の中核は、「direct」をはじめとするデジタルサービスを月額利用料という形態での販売による収益であるため、毎月経常的に得られる当社サービスの月額利用料の積み上がり状況の指標であるARR(注1)の拡大を経営上の重要な目標としております。その達成状況を判断する上で、ストック売上高、ストック売上比率、契約社数(注2)を重要な指標としております。ストック売上高は毎月経常的に得られる当社サービスの月額利用料の合計額であり、経営上の目標の達成状況を把握するものです。ストック売上比率は、売上高全体に占めるストック売上高の割合であり、当社グループの収益基盤の安定性を表します。ARRを高めていくためには新規の契約社数を増やしていくとともに、既存顧客における契約現場数・ID数を拡大(アップセル)や連携ソリューションの提供(クロスセル)による1社当たり単価の向上が重要と考えております。 (注) 1.ARR:Annual Recurring Revenueの略称。各期末の月次ストック売上高を12倍して算出。 2.契約社数とは、OEMを除き、当社のサービスを有償で契約している契約元企業の社数を指します。1社の契約に対し、当該企業の外部委託先など複数の会社が利用しているケースがありますが、契約社数は1社とカウントしております。 (4) 経営環境 当社グループがフォーカスしている建設業のような現場を持つ業界は、生産年齢人口の減少に伴う人手不足が深刻度を増しており、さらに政府主導による労働法規の改正、働き方改革への対応が求められています。このような課題に対応するため、生産性の向上は急務であり、DX(デジタルトランスフォーメーション)への期待が高まっております。 当社グループが主なターゲットとする建設業界においては、底堅い建設需要が見込まれる一方、深刻化する人手不足や資材価格の高騰に加え、時間外労働の上限規制等への対応が求められております。さらに、国土交通省が推進するインフラ分野のDX施策として、2023年度から公共事業におけるBIMの原則適用が開始されるなど、設計から施工、維持管理に至る建設プロセスの全段階において、デジタルデータを活用する動きが本格化しております。 このような環境のなか、当社グループがターゲットとする業界ではDXによる生産性向上を推進する流れが加速し、当社サービスへの需要も更に拡大していくものと考えています。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが提供しているサービスは、今後も需要が拡大するものと予測されますが、競合他社との競争は激しさを増すものと意識しております。当社グループの更なる成長を実現するため、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりであります。 ① 提供するサービスの付加価値の向上 当社グループは、ビジネスチャット「direct」の提供を通じて、顧客の業務上のコミュニケーションを支えており、さらに「direct」と連携したソリューションを提供することにより、顧客の業務をDX化し、業務の効率化・生産性の向上に貢献しております。生成AI等の最新技術を活用した新規サービスの研究開発を継続して行い、顧客へ提供することにより、当社サービスの付加価値を向上させていくことが重要であると考えております。 当社サービスがより多くのお客様から必要とされ、長くご利用いただくために定期的な機能拡充を行い、常に進化し続けるサービスとして、新たな利用価値を継続的に提供してまいります。 また、システムの安定稼働及びセキュリティの確保は必要不可欠であるため、顧客の増加に合わせたサーバーの増設やサービス監視体制、セキュリティ対策などの強化に努めてまいります。 ② 顧客基盤の拡大 当社グループが提供するサービスは、現場の業務課題の解決にフォーカスしており、顧客企業の社内だけでなく、取引先や業務委託先とのコミュニケーションを安全かつ効率的に行うことができるツールとして、建設業、流通小売業、インフラ業、運輸・交通業等の大手企業を中心に導入されております。今後さらに、効果的な広告宣伝活動や、営業及びカスタマーサクセスを充実させ、さらにはパートナー企業への当社サービスのOEM提供により、顧客基盤を拡大させることが重要であると考えております。 ③ 複数サービスの販売促進 当社グループは、現場の業務課題をDXによって解決するために、「direct」の連携サービスである「direct Apps」、「タグショット/タグアルバム」「ナレッジ動画」等の新しいサービスを継続的にリリースしております。これまで「direct」を中心として獲得してきた顧客基盤に対し、これらの連携サービスをより利用していただくことが重要と考えており、さらに販売活動を進めてまいります。 ④ 人材の確保と育成 当社グループが持続的に成長するためには、優秀な人材を数多く採用・育成し、サービス開発体制や営業体制を整備していくことが重要であると考えております。当社のミッション、ビジョン、バリューに共感し、高い意欲を持った人材を採用するために、積極的な採用活動を進めるとともに、働く環境の整備や教育・研修制度の充実化を進めていく方針であります。 ⑤ 内部管理体制の強化 当社グループは、事業の継続的な成長を実現していくために、経営管理体制の更なる強化・充実が必要不可欠であると考えております。事業成長に伴って組織が拡大していく中で、経営指標のモニタリングや、組織・会議体の設計・運用等を通して、組織の健全かつ効率的なマネジメントを推進してまいります。さらに、今後、事業規模の拡大に応じたコンプライアンス、リスク管理体制及び内部管理体制を充実させていくことにより、さらなるコーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでまいります。 (6) 今後の見通し 翌連結会計年度に目標とする連結業績の見込値は、次のとおりであります。 今後の見通しといたしましては、現場DXサービスの機能強化とAI活用に加え、BIMソリューションやシステム開発へと提供領域を拡充してまいります。これらのサービスを、建設業界等の現場業務のある企業に対して、クロスセル展開する営業活動の推進により、収益拡大を進めてまいります。また、拡張した事業基盤を活かしたグループシナジーの創出と、さらなる事業領域の拡大にも注力してまいります。 項目   当期実績値   翌期見込値   当期増減率(%) 売上高   (百万円)   2,132   2,823   32.4 営業利益   (百万円)   169   266   57.8 経常利益   (百万円)   147   240   63.3 親会社株主に帰属する当期純利益   (百万円)   138   180   30.2 1株当たり当期純利益   (円)   27.09   35.27   30.2 (注) 翌期見込値は、(株)東京証券取引所の適時開示規則に基づき、2026年2月13日付で「2026年12月期の連結業績予想」として公表したものであります。
事業等のリスク7,730字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社グループは、コンプライアンス・リスク管理委員会の機能でリスクを把握し、管理する体制・枠組みを構築しております。体制・枠組みに関しては「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 a.企業統治の体制の概要 ニ.コンプライアンス・リスク管理委員会」を参照ください。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 事業環境に関するリスク ① 建設業界を中心とした顧客業界のソフトウエア投資の動向について (発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループが事業を展開するDXソリューション事業は、現在、建設業、流通小売業、インフラ業、運輸・交通業等の顧客の業務課題を解決することに注力しておりますが、それらの企業を取り巻く環境や労働人口減少に伴う生産性向上の必要性から、需要が拡大傾向にあると認識しております。しかしながら、国内外の景気動向の悪化等により、当該顧客のソフトウエア投資が大幅に抑制された場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループでは、建設業の顧客が他の業界よりも高い割合を占めていることから、当社グループの業績は建設業界における需要動向の影響を強く受ける傾向にあると認識しております。当該リスクに対応するため、当社グループでは建設業界内でも特定顧客への依存や偏重が生じないように顧客開拓を強化してきているほか、建設業以外の顧客を増やすこと等により、リスクの「分散化」を図ってきております。しかしながら、国内外の景気動向の悪化等により、建設業界におけるソフトウエア投資が大幅に抑制された場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 技術革新への対応について (発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループが事業展開しているソフトウエア関連市場では、技術革新や顧客ニーズの変化のスピードが非常に早く、その運営者はその変化に柔軟に対応する必要があります。当該リスクに対しては、最新の技術動向や環境変化を常に把握できる体制を構築するだけではなく、優秀な人材の確保及び教育等により技術革新や顧客ニーズの変化に迅速に対応できるよう努めております。しかしながら、当社グループが技術革新や顧客ニーズの変化に適時に対応できない場合、又は、変化への対応のためにシステム投資や人件費等多くの費用を要する場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 競合について (発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 現在、当社グループの主力サービスであるビジネスチャット「direct」には、競合サービスが複数存在しており、一定の競争環境があり、更なる新規参入による競争の激化の可能性もあるものと認識しております。当該リスクに対しては、現場向けビジネスチャットという明確なターゲティングによる差別化を行うとともに、顧客の業務課題を解像度高く理解し、継続的にサービスのアップデートを進める方針であります。しかしながら、これらの競合サービスに対して効果的な差別化を行うことができず、当社グループが想定している事業展開が図れない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ プラットフォーム(Apple Inc.、Google Inc.)について (発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社サービスにおいて主に提供されるモバイルアプリは、Apple Inc.及びGoogle LLCのプラットフォーム運営事業者の仕様に従い、アプリ提供の申請、承認を受けることが重要な前提条件であり、当社グループはプラットフォーム事業者の規約や方針変更に対する情報を収集し、適切に対応する方針であります。しかしながら、これらのプラットフォーム運営事業者の動向や著しい仕様変更によっては、当社グループの事業展開や事業運営に影響を与え、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 法的規制について (発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループは、サービスを提供する上で電気通信事業法、個人情報保護法等の規制を受けております。現在のところ、当社グループ事業に対する各種法規制の強化が行われるという認識はありませんが、法規制の動向を常に確認するよう努めております。今後新たにプライバシー関連法規の制定や、インターネット関連事業者を規制する法的規制の整備・強化がなされた場合、当社グループの業務が一部制約を受け、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業に関するリスク ① システムトラブルについて (発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループのサービスは、インターネットを介して提供されております。当社グループは、安定的なサービスの運営を行うために、サーバー設備の増強、セキュリティの強化、システム管理体制の構築等により、システム障害に対する万全の備えをしております。しかしながら、大規模なプログラム不良や自然災害、事故、不正アクセス、その他何らかの要因によりシステム障害やネットワークの切断等予測不能なトラブルが発生した場合には、社会的信用失墜等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 特定のサービス「direct」への依存について (発生可能性:中、発生可能性のある時期:数年以内、影響度:中) 当社グループは、特定のサービス「direct」に依存した事業となっており、事業環境の変化や、競合企業・新規参入企業との競争激化等が、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクに対しては、今後も「direct」を継続的にアップデートすることによって差別化を図るとともに、周辺サービスの開発・提供を行い、顧客への当社サービスへの浸透度を高めることにより、「direct」への依存度を下げてまいります。 ③ 顧客から預かる情報の管理について (発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループでは、提供するサービスの特性上、個人情報その他機密情報を顧客より受領する場合があります。当社グループにおきましては、2016年12月に情報セキュリティマネジメントシステム(ISO/IEC27001及びISO/IEC27017)の認証を取得しており、情報管理の重要性を周知徹底するべく役職員に対し研修等を行い、情報管理の強化を図っております。また、情報セキュリティについては外部からの不正アクセス、コンピュータウィルスの進入防止について、システム的な対策を講じております。 しかしながら、当社グループが取り扱う機密情報及び個人情報について、漏えい、改ざんまたは、不正使用等が生じる可能性が完全に排除されているとはいえず、何らかの要因からこれらの問題が発生した場合には、顧客からの損害賠償請求等により損害が生じ、または、信用が失墜する等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 販売パートナー及びOEMパートナーについて (発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループはSaaSサービスを顧客企業に提供しておりますが、当社グループによる直販営業に加えて、当社グループから販売パートナーにサービスを卸し、ユーザー企業に再販する販売パートナーとの協業を行っております。また、OEMパートナーには当社サービスをOEM供給しており、OEMパートナーのブランドにてエンドユーザーへサービスを提供しております。当社グループは、販売パートナーやOEMパートナーに対して、日々の営業活動を通じて顧客企業に対する共同提案及び共同のカスタマーサクセス活動、またパートナーからのニーズを反映した新機能開発などを行っておりますが、パートナーの営業活動については当社グループのコントロールが及ばないことから、新規顧客の獲得が想定より進まない場合、解約が増加してリカーリングによる売上が減少した場合、またはパートナーと当社グループの関係が悪化した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 想定以上の解約が生じるリスクについて (発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループのサービスは、顧客に継続して利用されることで収益が積み上がるストック型の収益モデルであることから、当社グループの継続的な成長には、新規顧客の獲得のみならず、既存顧客の継続が重要であると考えております。 既存顧客の継続については、機能の開発やサポートの充実により、継続率の維持・向上を図っております。予算及び経営計画には、実績をもとに一定の解約率を踏まえた継続率を見込んでおりますが、当社サービスの魅力の低下、追加機能やサポートに対する満足度の低下などにより、当社グループの想定以上の解約が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ ソフトウエアの開発について (発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループではソフトウエア開発に関し、ソフトウエア開発プロジェクトに関する期間や費用の見積り及び顧客ニーズのヒアリングに基づく収益性について、妥当性の確認を行っております。しかしながら、顧客のニーズによる開発途中の要件変更や品質改善要求、開発遅延等により当初計画どおりの開発及びサービス提供がなされなかった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ スタートアップ及びベンチャーキャピタルに対する出資について (発生可能性:低、発生可能性のある時期:時期特定なし、影響度:小) 当社グループは、当社グループの事業とシナジー効果のあるスタートアップへの出資や、このようなスタートアップを発掘するためにベンチャーキャピタルへの出資を行っております。出資にあたっては、対象となるスタートアップの事業内容やベンチャーキャピタルの投資方針等を確認し、十分にリスクを吟味した上で決定しております。 しかしながら、出資先スタートアップの事業計画の達成状況や、ベンチャーキャピタルのリターン、将来の業績やリターンに関する見通しが悪化した場合には、投下資本の回収が出来ず、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 会社組織に関するリスク ① 特定人物への依存について (発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の創業者であり、代表取締役社長CEOである横井太輔は、当社グループ事業に関する豊富な経験と知識を有しており、経営方針や事業戦略の決定など、当社グループの事業活動全般において重要な役割を果たしております。現在、同氏に過度に依存しないよう、経営体制の整備、人材の育成を行う等リスクの軽減に努めておりますが、何らかの理由により同氏による当社グループ業務の遂行が困難となった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ② 人材の確保と育成について (発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループが今後更なる成長を成し遂げていくためには、優秀な人材の確保と育成を重要課題の一つであると位置づけております。当社グループは現在も優秀な人材の採用を進めておりますが、これらの要員を十分に採用できない場合や、採用後の育成が十分に進まなかった場合、あるいは在職中の従業員が退職するなどした場合には、当社グループの事業拡大の制約となり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 子会社管理について (発生可能性:低、発生可能性のある時期:時期特定なし、影響度:中) 当社グループは複数の子会社を有しており、当社の管理部門において内部統制を含め管理体制の強化に努めております。しかしながら、近年のM&Aや新規設立等によるグループ規模の拡大に対して、管理体制の整備が追い付かない可能性があります。そのため、管理体制が不十分であることにより、法令違反や許認可に関わる手続き不備等によって、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 内部管理体制について (発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループは、現在の事業規模に応じた内部管理体制を整備・運用しており、今後は事業規模の拡大に合わせ、内部管理体制も強化させていく方針であります。しかしながら、事業規模の拡大及び人員の増加に合わせ、適時に内部管理体制の強化ができなかった場合、適切な事業運営が行えず、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) その他 ① 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について (発生可能性:高、発生可能性のある時期:数年以内、影響度:中) 当社グループは、役員及び従業員に対するインセンティブを目的として新株予約権を付与しており、本書提出日現在における潜在株式数は395,700株であり、発行済株式総数に対する潜在株式数の割合は7.72%となります。これらの新株予約権が行使された場合、当社株式が発行され、既存株主が保有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 ② 配当政策について (発生可能性:高、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループは、創業以来配当は実施しておらず、今後においても当面の間は内部留保の充実を図る方針であります。将来的には、収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及び企業を取り巻く事業環境を勘案した上で、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針でありますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期については未定であります。 ③ M&A(企業買収等)による事業拡大について (発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、事業拡大を加速する有効な手段のひとつとして、M&Aを有効に活用していく方針です。M&Aにあたっては、対象企業の財務内容や契約関係等についての詳細な事前審査を行い、十分にリスクを吟味した上で決定しております。しかしながら、これらのM&Aや事業提携が事前の計画どおりの結果が得られない場合、又は投資検討時には認識されなかった追加的な問題が後日判明した場合等には、取得した企業の株式価値や譲り受けた事業資産の減損処理を行う必要が生じる等、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、企業買収等により、当社グループが従来行っていない新規事業が加わる際には、その事業固有のリスク要因が加わります。 ④ 自然災害等について (発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 大地震や台風等の自然災害や事故等により、当社グループの事業活動に必要な設備の損壊や電力供給の制限等の事象が発生した場合、当社グループが提供するサービスの継続に支障をきたす場合があります。また、損害を被った設備等の修復や、被害を受けた従業員に対する補償等の費用が発生する可能性があります。事業環境の変化に応じてバックアップサーバーの整備等により柔軟な対応を図っていく方針ですが、これらの事象が発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 関連当事者取引について (発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループは、代表取締役社長CEO横井太輔から金融機関借入に対する債務保証を受けており、その詳細は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 関連当事者情報」に記載のとおりであります。また、当社グループは、この債務保証について保証料の支払を行っておらず、また、金融機関との継続交渉により当該債務保証を解消していく方針であります。 ⑥ 訴訟等について (発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループでは、コンプライアンス及びリスク管理の徹底と社会的信用の向上を図ることを目的に、コンプライアンス・リスク管理規程を整備し従業員へ周知することで、法令違反などの発生リスクの低減に努めており、本書提出日現在において業績に影響を及ぼす訴訟や係争は生じておりません。 しかしながら、今後何らかの事情によって当社グループに関連する訴訟、紛争が行われる可能性は否定できず、係る事態となった場合、その経過又は結果によっては、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 知的財産権について (発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループは、当社グループが運営する事業に関する技術・商標等の知的財産権の保護を図っております。しかしながら、当社グループが使用する技術・商標等の知的財産権について、何らかの理由で第三者からの侵害を保護できない場合、または、保護に多額の費用が発生する場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループの提供するサービスが第三者の技術・商標等の知的財産権を侵害しないように留意しており、当社グループは本書提出日現在まで第三者の知的財産権を侵害したとして損害賠償や使用差止めの請求を受けたことはありません。しかしながら、第三者の知的財産権の完全な把握は困難であり、当社グループが認識せずに他社の知的財産権を侵害してしまう可能性は否定できません。このような場合、当社グループに対する訴訟等が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,847字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は3,425,892千円となり、前連結会計年度末に比べ717,457千円増加いたしました。 流動資産は2,236,053千円となり、前連結会計年度末に比べ4,230千円減少いたしました。これは主に、現金及び預金が155,806千円減少した一方で、売掛金が126,017千円増加したことによるものであります。 固定資産は1,189,839千円となり、前連結会計年度末に比べ721,688千円増加いたしました。これは主に、のれんが435,929千円、投資有価証券が255,253千円、繰延税金資産が26,530千円増加したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は1,577,924千円となり、前連結会計年度末に比べ578,510千円増加いたしました。 流動負債は494,061千円となり、前連結会計年度末に比べ51,480千円減少いたしました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が118,614千円、短期借入金が30,000千円減少した一方で、未払消費税等が28,412千円、賞与引当金が20,097千円、未払法人税等が15,545千円、買掛金が5,792千円増加したことによるものであります。 固定負債は1,083,862千円となり、前連結会計年度末に比べ629,990千円増加いたしました。これは主に、長期借入金が630,864千円増加したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は1,847,968千円となり、前連結会計年度末に比べ138,947千円増加いたしました。これは主に、利益剰余金が138,852千円増加したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は53.9%(前連結会計年度末は63.1%)となりました。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調にある一方で、海外情勢の不確実性や物価変動の影響が続いております。当社グループが主なターゲットとする建設業界においては、底堅い建設需要が見込まれる一方、深刻化する人手不足や資材価格の高騰に加え、時間外労働の上限規制等への対応が求められております。こうした環境下、業界全体として生産性向上が重要な経営課題となっており、現場DXへの関心は一層高まっております。 当社グループは、顧客課題を解像度高く把握し、サービス開発に速やかに反映することを強みとしております。こうした強みを背景に、当連結会計年度においては、主力サービス「direct」のID数増加や「direct」と連携するサービスのクロスセルの推進により、顧客基盤がより一層拡大いたしました。また、前連結会計年度に子会社化した株式会社システム・エムズの業績が通期で寄与し、売上高および利益の拡大を後押しいたしました。 一方、中長期的な成長に向けた取り組みとして、新たな事業機会の創出を目指してスタートアップ投資を行う投資事業を開始いたしました。さらに、BIMソリューションを担うIU BIM STUDIO株式会社の全株式を取得し、連結子会社化いたしました。既存のコミュニケーションDXにBIM・生産プロセスの強みが加わり、当社グループは現場DXの総合プラットフォームへと提供価値の領域を拡張しております。 こうした状況のもと、当社単体の当事業年度の末日におけるARR(注1)は1,879,615千円、ストック売上比率(注2)は92.5%、当社サービスの契約社数(注3)は696社となりました。 以上の結果、当連結会計年度における売上高2,132,680千円(前年度比33.8%増)調整後営業利益(注4)は202,355千円(前年度比162.3%増)、営業利益169,142千円(前年度比257.9%増)、経常利益147,312千円(前年度比689.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は138,852千円(前年度比963.6%増)となりました。 また、従来より当社グループは、「DXソリューション事業」の単一セグメントとしておりましたが、当連結会計年度より投資事業に取り組むことを目的とした子会社及び有限責任事業組合を設立したことに伴い、「投資事業」を新たな区分としてセグメント情報を開示しております。セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (DXソリューション事業) 現場のビジネスチャット「direct(ダイレクト)」の顧客基盤の拡大に向けた営業活動に注力するとともに、現場向けカメラ・クラウド共有サービス「タグショット/タグアルバム」や現場業務のノウハウを動画で簡単に共有するサービス「ナレッジ動画」の新サービス利用拡大に努めてきました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は2,132,680千円(前年度比33.8%増)、セグメント利益は178,801千円(前年度比278.4%増)となりました。 (投資事業) 当社グループの中長期的な成長に向けて、当社グループとのシナジー創出又は財務的なリターンが見込まれるスタートアップ企業の発掘に注力し、複数社への新規投資を実行いたしました。当連結会計年度においては、ファンド運営に係る費用を計上した結果、セグメント損失は9,658千円となりました。なお、前連結会計年度の情報については、投資事業を当連結会計年度より開始したことから開示を行っておりません。 (注) 1.ARR:Annual Recurring Revenueの略称。当事業年度末の月次ストック売上高を12倍して算出。 2.ストック売上比率とは、売上高全体に占めるストック売上高の割合を指します。 3.契約社数とは、OEMを除き、当社のサービスを有償で契約している契約元企業の社数を指します。1社の契約に対し、当該企業の外部委託先など複数の会社が利用しているケースがありますが、契約社数は1社とカウントしております。 4.調整後営業利益=営業利益+M&Aによる一時費用 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は1,413,785千円と前連結会計年度に比べ457,626千円(24.5%)減少となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は178,234千円となりました。 これは主に、増加要因として、税金等調整前当期純利益147,316千円、減価償却費39,047千円、その他の流動負債の増加額25,395千円、賞与引当金の増加額20,097千円が発生したものの、一方で、減少要因として、売上債権及び契約資産の増加額54,505千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は1,079,531千円となりました。 これは主に、減少要因として、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出496,074千円、定期預金の預入による支出304,220千円、投資有価証券の取得による支出277,742千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果獲得した資金は443,670千円となりました。 これは主に、増加要因として、長期借入れによる収入750,000千円が発生したものの、一方で、減少要因として、長期借入金の返済による支出276,430千円、短期借入金の純減額30,000千円等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社グループの事業は、提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b 受注実績 当社グループは、受注実績の金額と販売実績の金額の差額が僅少であるため受注実績の記載を省略しております。 c 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前期比(%) DXソリューション事業   2,132,680   133.8 投資事業   -   - (注) 1.当社グループは、前連結会計年度まで「DXソリューション事業」の単一セグメントとしておりましたが、当連結会計年度より「DXソリューション事業」及び「投資事業」の2区分に変更しております。そのため、「DXソリューション事業」を除き、前連結会計年度との比較・分析は行っておりません。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 株式会社トラストバンク   399,857   25.1   469,283   22.0 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。また、会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 財政状態の分析 財政状態の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」に記載のとおりであります。 ③ 経営成績の分析 a 売上高 当連結会計年度における売上高は、2,132,680千円(前年度比33.8%増)となりました。これは主に、「(1)経営成績等の状況の概要 ②経営成績の状況」に記載しましたように、当社主要サービスのARRが堅調に増加した結果、売上高が増加したことによるものであります。 b 売上原価、売上総利益 当連結会計年度における売上原価は、791,731千円(前年度比40.7%増)となりました。これは主に、開発体制の強化に伴う人件費の増加に加え、新たに株式会社システム・エムズを連結の範囲に含めたことによるものです。 この結果、当連結会計年度における売上総利益は1,340,948千円(前年度比30.0%増)となりました。 c 販売費及び一般管理費、営業利益 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、1,171,806千円(前年度比19.1%増)となりました。これは主に、事業規模の拡大に伴う人員拡充により人件費が増加したことや、新たに株式会社システム・エムズを連結の範囲に含めたことによるものです。 この結果、当連結会計年度における営業利益は169,142千円(前年度比257.9%増)となりました。 d 営業外損益、経常利益 当連結会計年度の営業外費用は、26,766千円(前年度比11.6%減)となりました。これは主に、支払利息の増加と投資事業組合運用損を計上したことによるものであります。 この結果、当連結会計年度における経常利益は147,312千円(前年度比689.7%増)となりました。 e 特別損益、当期純利益 当連結会計年度の特別利益は、3千円(前年度比-%)となりました。これは主に固定資産売却益を計上したことによるものであります。 この結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は138,852千円(前年度比963.6%増)となりました。 ④ 資本の財源及び資金の流動性 キャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。運転資金は自己資金及び必要に応じて銀行からの借入金を基本としており、借入実績もあることから、過去借入実行した金額の範囲は可能と考えております。また、一時的な資金の不足については、金融機関との間で400,000千円の当座貸越枠を設定しており、必要資金を適時に確保する体制を整えております。 持続的な成長を図る為に、注力事業「direct」の拡大が必要であり、運転資金需要のうち主なものは、事業の拡大に伴う人件費、プロダクトの開発費、顧客獲得や認知度向上のための広告宣伝費等であります。これらの必要な資金については、必要に応じて多様な資金調達を実施してまいります。 ⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について 当社グループが認識する課題等について、経営者は「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の課題に対処していく必要があると認識しております。これらの課題に対し、経営者は市場ニーズや事業環境の変化に関する情報の入手、分析を行い、現在及び将来の事業環境を認識した上で、当社グループの経営資源を適切に配分し、対応策を実施していく方針です。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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