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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

システムズ・デザイン

SYSTEMS DESIGN Co.,Ltd.3766 · Standard · 情報・通信業

システム開発とアウトソーシングの2軸で、企業のIT活用を支援。コンタクトセンターやデータ入力も手掛ける。

概要

システムズ・デザイン株式会社は、1967年設立の情報サービス企業である。システム開発事業とアウトソーシング事業の2本柱で、製造・物流・金融・医療など幅広い業種向けに業務システムの開発からデータ入力、コンタクトセンター運営までを手掛ける。2025年3月期の連結売上高は96億円、従業員数は553名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

二つの事業が支える収益構造

セグメント情報によれば、システム開発事業は売上高の約56%を占め(2025年3月期: 5,615百万円)、営業利益454百万円を計上。アウトソーシング事業は売上高4,378百万円、営業利益141百万円。両事業の利益率はそれぞれ8.1%、3.2%と差があるが、システム開発の高収益がグループ全体を牽引する。子会社3社のうち、株式会社フォーはシステム開発、シェアードシステム株式会社と株式会社アイカムはアウトソーシングを担当する。

地域展開と拠点網

本社は東京都新宿区西新宿に置く。創業以来、本社を複数回移転しており、2025年6月には新宿三井ビルディングに移転した。営業拠点は大阪(開設1973年)、山梨(2001年)、八王子、横浜、成増などに広がる。特に山梨拠点はCTIアウトバウンドサービスの拠点として2001年に開設、2003年には新社屋を増設した。大阪には医療リモートセンターも設けている。

財務の安定性と成長軌道

2025年3月期の自己資本比率は70.0%、流動比率353.1%と財務基盤は強固。売上高は2013年3月期の55億円から2025年3月期には96億円へと拡大。同期間の当期純利益は1億円から3億円へ増加。2026年3月期の経営計画では売上高100億円、営業利益6億円を見込む。ROEは8.3%と10%には届かないが、安定的に利益を計上している。

業界の中での役割はITサービス企業(システムインテグレーター、BPOプロバイダー)。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
100億円
営業利益
6億円
営業利益率
6.0%
純利益
4億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01製造・物流・流通・通信・金融・医療・文教主力

様々な業種の大手・中堅企業向けに、業務システムの開発からインフラ構築、保守・運用まで一貫したシステムインテグレーションを提供。また、ハンディターミナル対応のミドルウェア等のソリューションも展開。

主要顧客製造業、物流企業、金融機関

主な製品・サービス2
業務システム
受注管理、在庫管理、会計など企業の基幹業務を支援するシステム。
ハンディターミナル用ミドルウェア
業務用携帯端末でのデータ収集・処理を効率化するソフトウェア。

02多業種(アウトソーシング)準主力

コンタクトセンター運営、業務プロセス代行、データ入力、パッケージソフトの媒体制作、ID/ICカード発行などのアウトソーシングサービスを提供。

主要顧客企業、自治体

主な製品・サービス1
ID/ICカード発行システム
社員証、会員証などID/ICカードの発行を受託するための自社開発システム。

製品と技術

システム開発事業:SIとソリューションの提供

システム開発事業は、顧客の業務システムを企画・設計・開発し、インフラ構築から保守運用まで一貫して請け負う。特にローコード開発ツールやSalesforce、クラウドを活用したソリューションビジネスに強みを持つ。製造・物流・流通・通信・金融・医療・文教と業種は広範で、2025年3月期の同事業売上は56億円を超える。

アウトソーシング事業:データ処理からコンタクトセンターまで

アウトソーシング事業は、データエントリー、ビジネスプロセッシング、コンタクトセンターの3サービスが柱。データエントリーではドキュメント電子化やファイル形式変換、ビジネスプロセッシングではシステム企画から運用までのトータルサポート、コンタクトセンターではインバウンド・アウトバウンド双方に対応。さらに自社開発のカード発行システムを用いたID/ICカード発行サービスも提供する。

独自ソリューションと新技術への取り組み

2013年にはAI知識検索サービス「Kleioナレッジサーチ」をリリース。第8次中期経営計画では、IoTベンチャーと資本業務提携しAI統合ソリューションを共同開発した。また、「プロジェクト運営力育成サービス」を新たに展開。DX推進室を設置し、外部共創による革新的価値創出を目指している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

組込み開発の中堅、高収益へ復調

当社は情報・通信業に属し、組込みシステム開発やソフトウェア受託を主力とする。同業のVRAIN SolutionやCocoliveと比較して売上規模は100億円前後で中堅。2025/3期の営業利益率5.2%から2026/3期は6.0%へ改善見込みで、収益性向上が進む。競合との差別化として、自動車や家電向けに強みを持つが、人手不足や価格競争が課題。

強み

  • 自動車・家電向け組込みシステム開発で長年の実績と専門性を保有。
  • 売上高95→100億円と堅調に拡大。開発需要の底堅さを反映。
  • 収益性が向上しつつあり、2026/3期は6.0%と業界平均以上。
  • ニッチな組込み技術に特化し、参入障壁が比較的高い。

課題

  • エンジニア不足が深刻で、採用・育成コストが収益を圧迫。
  • 売上成長率が年3%程度と低く、新規領域開拓が不十分。
  • 同業との受注競争で単価下落リスクがあり、差別化が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がシステムズ・デザイン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
13840パス50億円
24728トーセ50億円12.4倍
35571エキサイトホールディングス50億円19.5倍
43766システムズ・デザイン49億円12.2倍
54171グローバルインフォメーション49億円21.3倍
63760ケイブ49億円
73927フーバーブレイン49億円15.4倍
8548Aシステムエグゼ49億円9.5倍
94484ランサーズ49億円57.7倍
103815メディア工房48億円
115031モイ47億円46.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

情報処理会社として創業した1967年

1967年3月、資本金100万円で東京都荒川区に設立。データソリューション業務からスタート。同年8月に港区赤坂へ移転し、1970年には港区麻布十番へ移転、大型汎用コンピュータFACOM 230-25を導入してシステムオペレーションとシステム開発に進出した。

事業拡大と子会社設立の1970年代

1972年8月、データソリューション専門の子会社千代田電子計算株式会社を渋谷に設立。1973年9月には大阪営業所を開設し、関西市場へ参入。1977年に大阪営業所を移転、1979年には本社を新宿区西新宿の平和情報センタービルに移転するなど、事業拡大が続いた。

バブル期から合併・事業再編へ(1986~2000年)

1986年7月、本社を渋谷区西原に移転しIBM4341を導入。1987年には大阪営業所にFACOM M740/10を設置。1994年1月に事業所統合のため本社を渋谷区笹塚に移転。2000年10月、子会社の千代田電子計算と山梨千代田計算を吸収合併し、事業本部制を導入、大阪営業所を支社に昇格、山梨営業所を設置した。

JASDAQ上場とM&Aによるグループ拡大

2005年3月、ジャスダック証券取引所に株式を上場。2006年2月本社を杉並区和泉に移転、同年4月に株式会社アイデスを子会社化。2010年4月、大阪証券取引所JASDAQに上場。2013年7月、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場し、同時にシェアードシステム株式会社と株式会社アイカムを子会社化。横浜事業所開設、成増事業所開設など拠点拡大も進んだ。

創立50周年とデジタルサービスへの転換

2013年、創立50周年を迎え、AIを活用した知識検索サービス「Kleioナレッジサーチ」の提供を開始。2018年7月、株式会社フォーを子会社化する一方、株式会社アイデスの全株式を譲渡。同年、ISO27001を全社で取得。2022年の市場区分再編でスタンダード市場に移行した。

本社移転と中期経営計画の遂行

2025年6月、本社を新宿区西新宿の新宿三井ビルディングに移転。第8次中期経営計画「ONE sdc」の最終年度にあたる2026年3月期には、売上高100億円、営業利益6億円の計画を掲げる。生成AIやローコード開発への投資、IoTベンチャーとの資本業務提携によるAI統合ソリューションの共同開発など、新たな収益基盤の確立を進めている。

年表23件を開く

1960年代

  • 1967年3月創業情報処理業務を目的として、東京都荒川区町屋一丁目8番15号に資本金100万円をもって システムズ・デザイン株式会社を設立、データソリューション業務を開始
  • 1967年8月業務の拡大に伴い、本社を東京都港区赤坂三丁目21番15号に移転

1970年代

  • 1970年2月本社を東京都港区麻布十番一丁目5番6号に移転、大型汎用コンピュータ(FACOM 230‐25)を導入しシステムオペレーション業務及びシステム開発業務に進出
  • 1972年8月データソリューションサービス専門会社として、東京都渋谷区に千代田電子計算㈱を設立
  • 1973年9月システムオペレーション業務の拡大に伴い、大阪市西区靱本町に大阪営業所を開設
  • 1977年3月業務の拡大に伴い、大阪営業所を大阪市西区本町に移転
  • 1979年12月業務の拡大に伴い、本社を東京都新宿区西新宿三丁目9番2号平和情報センタービルに移転

1980年代

  • 1981年7月業務の拡大に伴い、大阪営業所を大阪市東区淡路町に移転
  • 1986年7月業務の拡大に伴い、本社を東京都渋谷区西原一丁目29番2号に移転するとともに、IBM4341
  • 1987年4月大阪営業所にFACOM M740/10を設置、システムオペレーション業務を拡充強化

1990年代

  • 1994年1月M&A事業所の統合・合理化を図るため、本社を東京都渋谷区笹塚一丁目48番3号住友不動産笹塚太陽ビルに移転
  • 1996年4月業務の拡大に伴い、大阪営業所を大阪市北区天満橋OAPビルに移転

2000年代

  • 2000年10月M&A千代田電子計算㈱及び山梨千代田計算㈱を吸収合併、合併を機に事業本部制の導入、大阪営業所の支社への昇格、山梨営業所の設置等の機構改革を実施
  • 2001年4月CTI業務アウトバウンドサービス(情報発信業務)の拠点を山梨に開設
  • 2003年11月アッセンブリー事業の業務の拡大に伴い、山梨竜王センターに新社屋を増設
  • 2004年6月プライバシーマーク取得
  • 2005年3月上場ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2006年2月業務の拡大に伴い、本社を東京都杉並区和泉朝日生命代田橋ビルに移転
  • 2006年4月M&A株式会社アイデスの株式を取得して子会社化

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(現 東京証券取引所スタンダード市場)に上場
  • 2012年5月業務効率化のため、東京都八王子市八王子東町センタービルに渋谷エントリーセンター(現八王子事業所)を移転
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)(現 東京証券取引所スタンダード市場)に上場 業務の拡大に伴い、横浜事業所(旧)を神奈川県横浜市に開設 業務効率化のため、東京都板橋区成増トーセイ三井生命ビルに成増事業所を開設 業務の拡大に伴い、横浜事業所を神奈川県横浜市に開設(旧横浜事業所を分室化)シェアードシステム株式会社の株式を取得して子会社化(現連結子会社)業務効率化のため、天満橋事業所を大阪府大阪市中央区に開設 株式会社アイカムの株式を取得して子会社化(現連結子会社)創立50周年を迎える AIを活用した知識検索サービス「Kleio(クレイオ)ナレッジサーチ」の提供を開始
  • 2018年7月M&A株式会社フォーの株式を取得して子会社化(現連結子会社)株式会社アイデスの全株式を譲渡 業務効率化のため、横浜事業所分室を横浜事業所に統合 業務の拡大に伴い、株式会社フォーを東京都調布市小島町第二荒井麗峰ビルに移転 業務の拡大に伴い、大阪府大阪市北区天満橋に大阪医療リモートセンターを開設 業務効率化のため、大阪府大阪市北区茶屋町アプローズタワーに大阪支社(現大阪事業所)を移転 ISO27001の認証を全社で取得 東京証券取引所の市場区分再編に伴い、スタンダード市場に移行 業務の拡大に伴い、大阪府大阪市北区堂島に大阪医療リモートセンターを移転 業務の拡大に伴い、東京都新宿区西新宿新宿三井ビルディングに本社を移転 業務効率化のため、天満橋事業所を閉鎖し一部の業務を山梨事業所に統合

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高経常利益率2026年3月期まで5%以上
  • ROE(自己資本利益率)2026年3月期まで8%以上
  • DOE(純資産配当率)2026年3月期まで3.5%以上
  • 売上高2036年3月期まで250億円以上
  • 売上高営業利益率2036年3月期まで10.0%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業ポートフォリオの見直し

    組織再編を行い、グループシナジーを最大化できる事業構成を目指す。顧客基盤の拡大と他領域・他業種への展開、ソリューションラインナップの強化とサービスビジネスの本格始動、組織と個人のケーパビリティ拡大によるリソース強化を進める。

  2. 02

    財務・IR戦略の強化

    事業戦略推進により新たな収益基盤を拡大し、累進配当方針継続と利益還元拡充でROE改善を図る。M&A・マイノリティ投資に約7~15億円を投入。キャッシュフローアロケーションの開示等、IR活動の強化によりPER改善とPBR1倍超えを目指す。

  3. 03

    人的資本投資と働きがい向上

    人事戦略強化により従業員のモチベーションアップ、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンと健康経営を推進。AI活用による業務効率改善とナレッジ活用強化で従業員のQOL向上を目指す。

  4. 04

    サステナビリティ推進

    温室効果ガス削減と地域社会との連携で地球環境の持続可能性に貢献。SBT認定取得済み、2035年目標達成に向けた取り組みを継続する。

  5. 05

    デジタル技術による新収益基盤の確立

    DX推進室を中心に、外部と共創しながらデジタル技術を活用し、社内外に革新的な価値を創出。AIやIoT等のデジタル技術を活用した新サービス開発や協業、M&A・マイノリティ投資を積極的に進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で553人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は553万円で、9期前と比べて+9.5%平均年齢は38.9歳、平均勤続年数は9.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月566
2018年3月560
2019年3月50540.09.7490
2020年3月54239.69.9486
2021年3月54240.310.0503
2022年3月53240.210.1504
2023年3月53739.89.8518
2024年3月54139.49.7522
2025年3月55339.39.854592
2026年3月55338.99.8553108

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率16.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率80.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)54.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 東京都新宿区117百万円
全社(共通)システム開発事業 アウトソーシング事業
社員寮 — 東京都国立市101百万円
全社(共通)
大阪事業所 — 大阪府大阪市22百万円
システム開発事業
山梨竜王センター — 山梨県甲斐市20百万円
システム開発事業 アウトソーシング事業
主な関係会社
  • 国内
    シェアードシステム 株式会社
    東京都豊島区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アイカム
    東京都文京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社フォー
    東京都調布市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は100億円営業利益6億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.2%、利益が+20.0%。

売上高
+4.2%
100億円
営業利益
+20.0%
6億円
純利益
+33.3%
4億円
営業利益率
6.0%
前期比 +0.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高104億円100億円
営業利益6億円6億円
純利益4億円4億円
1株あたり配当¥60¥60

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は25億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+8.7%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q241
2024年1Q2314.30
2024年2Q2314.32
2024年3Q2528.01
2024年4Q240
2025年2Q4612.21
2025年4Q5048.02
2026年2Q4924.11
2026年4Q5147.83
2027年1Q2514.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は55億円から100億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は6.0%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)(現 東京証券取引所スタンダード市場)に上場 業務の拡大に伴い、横浜事業所(旧)を神奈川県横浜市に開設 業務効率化のため、東京都板橋区成増トーセイ三井生命ビルに成増事業所を開設 業務の拡大に伴い、横浜事業所を神奈川県横浜市に開設(旧横浜事業所を分室化)シェアードシステム株式会社の株式を取得して子会社化(現連結子会社)業務効率化のため、天満橋事業所を大阪府大阪市中央区に開設 株式会社アイカムの株式を取得して子会社化(現連結子会社)創立50周年を迎える AIを活用した知識検索サービス「Kleio(クレイオ)ナレッジサーチ」の提供を開始
2013年3月5511
2014年3月6543
2015年3月6621
2016年3月7121
2017年3月7820
株式会社フォーの株式を取得して子会社化(現連結子会社)株式会社アイデスの全株式を譲渡 業務効率化のため、横浜事業所分室を横浜事業所に統合 業務の拡大に伴い、株式会社フォーを東京都調布市小島町第二荒井麗峰ビルに移転 業務の拡大に伴い、大阪府大阪市北区天満橋に大阪医療リモートセンターを開設 業務効率化のため、大阪府大阪市北区茶屋町アプローズタワーに大阪支社(現大阪事業所)を移転 ISO27001の認証を全社で取得 東京証券取引所の市場区分再編に伴い、スタンダード市場に移行 業務の拡大に伴い、大阪府大阪市北区堂島に大阪医療リモートセンターを移転 業務の拡大に伴い、東京都新宿区西新宿新宿三井ビルディングに本社を移転 業務効率化のため、天満橋事業所を閉鎖し一部の業務を山梨事業所に統合
2018年3月8321
2019年3月9111
2020年3月84−3−3
2021年3月8022
2022年3月8342
2023年3月9464
2024年3月9563
2025年3月96555.23
2026年3月100666.04

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高100億円のうち、営業利益として残るのは6億円6.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の4.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.0%77億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.0%17億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.0%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.4pt
6.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.6pt
4.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.8pt
8.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
11.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが7億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は33億円で、売上の4.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月100126
2014年3月40−1429
2015年3月00−1028
2016年3月3−2−2128
2017年3月2−51−325
2018年3月2−1−2125
2019年3月10−1125
2020年3月−50−1−519
2021年3月500523
2022年3月2−10124
2023年3月6−1−1528
2024年3月9−4−1532
2025年3月1−3−1−229
2026年3月7−2−2533

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は69億円。このうち返さなくてよい自己資本が48億円で、自己資本比率は70.0%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月48351372.9
2014年3月53371669.7
2015年3月52381472.9
2016年3月53381571.7
2017年3月57381966.0
2018年3月59392066.1
2019年3月59392066.2
2020年3月51351669.5
2021年3月54371768.4
2022年3月54391571.3
2023年3月59421770.8
2024年3月63451870.5
2025年3月64461872.2
2026年3月69482170.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
33億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
43億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
21億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
82
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中77位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中423位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.3%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
70.0%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.2%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,399で、1年前と比べて+8.5%過去52週の値幅のなかでは82%の位置にある。

¥1,399-0.6%1ヶ月-0.3%1年+8.5%時価総額49億円
過去52週の値幅
安値¥1,161高値¥1,450

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.2倍
PER (会社予想)11.5倍
PBR1.02倍
配当利回り4.29%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+4.8%と上昇。25日線(1381.68円)を2.0%上回り、75日線・200日線も上抜け。52週高値1450円に接近し、7/27に1428円まで上昇。ただし、RSIは46.8とやや弱含み。7/24に4200株の出来高を伴い上昇、基調は強いが、高値圏での伸び悩みも見られる。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは12.25倍と同業界平均の29.94倍を大きく下回り、PBRも1.00倍と平均3.45倍に対して割安水準にある。ROEは8.3%と低めだが、配当利回り3.9%は平均3.51%を上回り、株主還元は良好。ただし、売上高は横ばいで成長性は乏しく、利益も小幅な増益にとどまる。割安だが成長余地は限定的で、配当は維持されるものの増配余地は小さい。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.2倍47.9倍
PER (予想)11.5倍
PBR1.02倍2.96倍
ROE8.3%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、低い利益率からの改善可能性と成長性。強気派は、売上高が緩やかに増加し、営業利益率も5%から6%へ改善傾向にあること、業界のデジタル化需要を取り込む余地を指摘。弱気派は、競争激化による低採算構造の固定化、利益率が依然低くROE8%程度と資本効率の低さ、事業のオンリーワン性の欠如を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 利益率の改善傾向

    営業利益率が5.21%から6%へと上昇見込み

  • 安定した売上基盤

    売上高は94→96億円と安定的に推移

  • 成長市場の追い風

    DX需要の拡大で受託開発の需要が増加

  • 売上高100億円、前期比+4.2%増収2026年影響

    売上高96→100億円、営業利益5→6億円に増加

  • 営業利益6億円、前期比+20%増益2026年影響

    営業利益率5.21%→6.00%と改善

  • PER12.25倍、PBR1.00倍の割安水準不定影響

    PER12.25倍・PBR1.00倍で、ROE8.3%を考慮しても低水準

  • 配当利回り3.9%の高水準継続影響

    配当利回り3.9%と高く、株主還元が充実

マイナスに働く材料7
  • 低収益構造

    営業利益率5%程度で業界平均並み、付加価値が低い

  • 競争の激化

    同業他社との価格競争に晒されやすい

  • ROEの低さ

    PBR約1倍、ROE8%台で投資効率が悪い

  • 純利益4億円と絶対額が小さい2026年影響

    純利益は3→4億円と増加も、規模が小さく業績変動の影響大

  • 営業利益率6%の低収益性継続影響

    営業利益率6.00%と低く、売上高の94%はコスト

  • 株価は1年で17.5%上昇、過熱感不定影響

    株価は1,409円と前年比17.48%上昇、反動に注意

  • 時価総額49億円の小型株流動性継続影響

    時価総額49億円と小さく、売買高が細りやすい

次の決算で確かめる点
営業利益率
採算改善が進むか、低収益構造からの脱却の目安
受注高
将来の売上高の先行指標となるため
従業員一人当たり売上高
生産性向上の度合いを測るため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり60で、前期から+22.2%いまの株価に対する利回りは4.29%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥60
1株あたり
配当利回り
4.29%
いまの株価に対して
配当性向
54.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月18222.8
2018年3月13−27.854.8
2019年3月130.026.2
2020年3月130.0
2021年3月130.033.0
2022年3月1515.426.2
2023年3月2460.029.0
2024年3月4066.759.1
2025年3月4512.553.2
2026年3月5522.254.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥60

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,109人。区分でいちばん多いのは個人・その他53.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が43.1%を占め、残る56.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他53.946.446.043.140.553.8
事業法人37.742.443.047.650.938.9
金融機関3.54.44.34.24.24.2
自己株式13.62.62.62.52.32.3
外国法人3.83.94.13.02.11.7
証券会社1.12.92.62.12.31.4

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社Kawashima35.80
02UHPartners2投資事業有限責任組合7.31
03光通信KK投資事業有限責任組合6.31
04竹内 理人3.46
05日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.29
06山下 良久1.69
07川村 洋子1.60
08金田 真吾1.57
09株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.43
10細谷 德男1.37

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-27
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    17.96%
    +1.01pt
  • 2026-05-18
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    7.31%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+457%、1株純資産は14期で+48%。直近期のROEは8.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月219542.215.154.5
2014年3月711,0247.27.826.3
2015年3月321,0573.118.349.0
2016年3月291,0612.718.131.9
2017年3月131,0801.248.1222.8
2018年3月391,1073.517.354.8
2019年3月301,1192.720.726.2
2020年3月−791,036−7.4
2021年3月491,0764.712.933.0
2022年3月701,1386.48.526.2
2023年3月1121,2319.47.029.0
2024年3月1001,3077.99.159.1
2025年3月871,3516.611.853.2
2026年3月1151,4098.310.454.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額103百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
隈元裕代表取締役 社長5835,000
長谷賢一取締役(管理業務担当)623,000
岡田秀明取締役(システム開発事業担当・アウトソーシング事業担当)623,000
梶本繁昌取締役66
三谷香取締役49
戸村敦雄監査役(常勤)65
深澤公人監査役(非常勤)694,000
大久保映貴監査役(非常勤)40
大田茂樹66

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)363198227
社外取締役519194
監査役1222

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容944字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(システムズ・デザイン株式会社)、子会社3社により構成されており、事業内容は (1)システム開発事業 (2)アウトソーシング事業 の2事業に大別され、子会社のうち1社はシステム開発事業を行っており、2社はアウトソーシング事業を行っております。 当社グループの事業にかかわる位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。 なお、上記2事業は「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 区分   事業の内容 システム開発事業   製造、物流、流通、通信、金融、医療、文教等様々な業種の大手・中堅企業様向けの業務システムを開発しております。 システムインテグレーション   情報システムの調査分析・企画からシステム開発、インフラ構築、保守・運用までの一貫したサービスをしております。 ソリューション   ソフトウエアを利用したソリューションや、webやネットワーク構築、さらにハンディターミナルやスマートフォンに対応したミドルウェアパッケージソフト等を提供しております。 アウトソーシング事業 コンタクトセンターサービス   コールセンターサービスとして、インバウンド・アウトバウンドに関わらず、顧客のご要請にお応えする多彩なサービスを提供しております。 ビジネスプロセッシングサービス   個別システムの企画から、開発・運用までのサポートをはじめ、その前後処理を含めたトータルなアウトソーシングまで幅広いサービスの提供が可能となっております。 データエントリーサービス   オペレーターによるデータ入力業務の他、ドキュメントの電子化や、電子データのファイル形式変換を行っております。 プロダクトサービス   パッケージソフトウエア等の媒体制作に伴うCD-ROMの大量プレス、梱包資材の調達・印刷から実際の梱包作業までを一貫してサポートしております。 ID/ICカード発行ソリューションサービス   自社開発のカード発行システムを用いたID/ICカードの受託発行及び、ID/ICカード発行システムの販売・保守を提供しております。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題6,346字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、1967年の創設以来、システム開発事業とアウトソーシング事業を柱とするデジタルサービス企業として着実に実績を重ねてまいりました。近年、社会情勢の変化が激しく不確実性が高い時代と言われる中、社会の持続的な成長に対する社会的な責任も高まってきており、企業としてさらなる変革が求められています。 このような環境を踏まえ、第57期において、企業理念、企業ビジョン、行動理念等の見直しを図りました。以下に掲げたコーポレートスローガンのもと、グループ全社一丸となって、企業理念・ビジョンの実現に向け、経営方針に基づき、企業価値のより一層の向上に取り組んでおります。 [コーポレートスローガン] Design for the future 人とデジタル技術でより良い社会を実現する [企業理念] ステークホルダーとともに 社会の持続的な成長に貢献する [企業ビジョン] デジタルサービス企業として 価値ある技術・サービスを提供し続ける [行動理念] カスタマー・ファースト [経営方針] ・透明性を高め、企業倫理に基づく公正で健全な企業であり続ける ・市場環境および顧客課題の変化に対し、適時対応する ・デジタルサービス企業として、各事業の発展と維持向上を図るとともに、事業の融合により、企業価値をよ り一層高める (2)経営環境 当社グループの属する情報サービス分野においては、生成AIを始めとするテクノロジーへの対応を目的とした投資を背景に、モダナイゼーション需要に伴うサービスがけん引役となり市場が拡大する見通しとなっていますが、生成AIの活用進展によるユーザー企業の内製化加速や、専門技術を有する高度IT人材不足によるサービス提供力の不足やビジネスチャンスの減少が危惧されております。また、「SDGs(持続可能な開発目標)」の達成に向け、社会全体としての取り組みが進んでおり、各企業もビジネスイノベーションを発揮し、事業を通しての社会課題の解決や、ダイバーシティ、働き方改革等に取り組んでいくことが求められております。 当社グループは、システム開発事業、アウトソーシング事業の2つの事業から構成されており、デジタルサービス企業としての強みを活かした取り組みを図っております。 システム開発事業においては、システムの企画、開発から運用までをトータルでサポートするSIサービスを提供しております。なかでも、ローコード開発ツール等を活用したソリューション提供を得意としており、ソリューション・サービス・AIなど先端技術へ拡大し、DXへ展開するべく取り組んでおります。 アウトソーシング事業では、データエントリーサービス、ビジネスプロセッシングサービス、コンタクトセンターサービス等と、業態別に行ってきたサービスで培った技術力と品質を活かし、時代や環境の変化に伴う顧客ニーズに柔軟に対応した複合的なサービスの提供に取り組んでおります。 (3)中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題 このような環境の中、当社グループが持続的な成長を続けていくためには、市場の変化や顧客企業の動向を捉え、ステークホルダーの皆様のご期待にも応えられるよう収益力を高めていくとともに、上場企業として高い信頼を得るべく、コンプライアンスの徹底やコーポレート・ガバナンスの強化に努める必要があります。さらには、社会的課題である働き方改革にもより一層取り組むことにより、社員が働きがいを高めて業務に従事できる環境作りも課題となっております。 このような事業環境、課題認識を踏まえ、当社グループでは、「デジタルサービス企業として、価値ある技術・サービスを提供し続ける」ことを目指し、2024年3月期より第8次中期経営計画を進めてまいりました。「ONE sdc -ステークホルダーとともに新たなステージへ- 」を基本メッセージに掲げ、「安定的収益を拡大する」、「社会の持続的な成長に貢献する」の2つをビジョンとして定め、以下の5つの基本方針に基づき、当社グループの優先的に対処すべき課題等に取り組んでまいりました。 ①成長事業を拡大する システム開発事業における業種別戦略の強化によって、既存主要顧客からの高収益案件の継続した受注に加え、関連グループ会社からも案件を獲得し、着実に収益を拡大しております。また、ローコード・Salesforce・クラウドを活用したソリューションビジネスの拡充によって、既存主要顧客をはじめ顧客開拓を進めながら新規案件を受注しております。アウトソーシング事業では、オンサイトビジネス強化、低収益ビジネスの見直し、新たなビジネスモデルへの変革を引き続き推進しております。 また、グループ会社やビジネスパートナー各社との相互連携や情報共有をより一層強化し、グループ間の営業連携や共同開発などを拡大、ビジネスパートナーのサービスを活かした営業活動や事業展開などを推進しております。 ②新たな収益基盤を確立する AIやIoTといったデジタル技術の革新を受けて事業競争力の強化や事業モデルの変革を目指した攻めのIT投資需要が継続する中、社会の持続的な成長に向け、社会課題の解決に繋がる新たな取り組みを図っていくことも求められています。当社においても、「DX推進室」を中心に、外部と共創しながらデジタル技術を活用し、社内外に対して革新的な価値を創出することを引き続き目指しております。併せて、M&A、マイノリティ投資も積極的に進めております。 システム開発事業においては、IoTベンチャー企業と資本業務提携を行い、AI統合ソリューションを共同で開発いたしました。また、当社のノウハウを活用し「プロジェクト運営力育成サービス」も新たに展開を始めました。アウトソーシング事業においても、新たなビジネスモデルへの変革に向けて、業務提携先との連携を拡大するとともに、新サービスの立ち上げに向けた協業を引き続き進めております。 ③コンプライアンスを徹底する 当社グループでは、企業倫理に基づく公正で健全な企業であり続けるため、コンプライアンス違反を発生させない体制整備に継続して取り組むとともに、コンプライアンス意識の維持向上のための教育を継続的に実施しております。これによりコンプライアンス意識をより一層向上させ、一人一人が自らリスク回避に取り組み、レベルの高い対応をしていけることを目指してまいります。 ④社員の働きがいを高める 人的資本投資の拡充の観点から、第8次中期経営計画において正社員の賃金10%アップを掲げ、達成いたしました。健康経営においてはITS(関東ITソフトウェア健康保険組合)健康優良企業「銀の認定」を取得しました。また、グループ会社がユースエール認定企業や健康優良法人に認定されるなど第三者による評価もいただいております。今後も引き続き健康経営の推進を進めてまいります。また、本社移転等により職場環境の改善を進めるとともに、人事制度等の見直しによって、よりワークライフバランスが実現しやすい環境整備を進めました。人材育成の面では、システム開発事業において自律的な学びのシステムを導入し、等級別ラーニングパスによる継続的なエンジニア育成、リスキリング文化醸成への取り組みを進め全社にも展開中です。さらに、従業員持株会の奨励金を5%から10%に拡充したことで持株会会員数が約80%アップし、活性化に繋がっております。 引き続き、コミュニケーションの活性化、生産性の向上、帰属意識および社員満足度の向上等を通じて働きがいを高めるとともに、優秀な人材の確保を実現し、事業の持続的な成長を目指してまいります。 ⑤SDGsを推進する 企業理念として掲げた「ステークホルダーとともに社会の持続的な成長に貢献する」の実現に向けて、SDGsの取り組みにつき、社内への浸透をより一層図るとともに、サステナビリティ基本方針を定め、持続的な企業価値の向上に繋がる各種取り組みを以下のとおり進めております。 気候変動に伴う温室効果ガス排出量削減に向けた国際的な枠組みであるSBT認定の取得に向けScope1-3の温室効果ガス排出量算定を完了し、当該算定結果をもって申請を進め、2025年10月に認定を取得いたしました。2035年目標の達成に向けた取り組みを進めてまいります。また、脱炭素社会等の実現に寄与するESG投資についても毎年継続して行っております。 ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの推進においては、目標としていた女性管理職比率15%以上を2025年4月に達成いたしました。また、従来より活動していた女性委員会を発展的に解消し、本年1月にはサステナビリティ推進委員会の下、DE&I推進ワーキンググループを立ち上げました。今後も継続して活動してまいります。 また、障がい者雇用支援等をはじめとする地域貢献として、行政と連携し、障がい者の職場実習を通じて参加者の就労支援に貢献したほか、行政が運営する障がい者福祉施設で生産する菓子類を昨年から毎年4月に開催している全社キックオフミーティングで提供する等、継続的な取り組みを実施しております。 これらの取り組みにより、後述の通り、第8次中期経営計画で掲げた数値目標はいずれも達成することができました。 この成果を受け、当社グループの更なる企業価値向上を加速化するため、今般、10年後のありたい姿を定めるとともに、具体的な成果を形として生み出す3ヶ年として、2027年3月期から第9次中期経営計画をスタートさせました。本計画では、「ステークホルダーとともに、広がる価値をカタチに」をスローガンに、ビジョンは、「新たな収益基盤を拡大する」と「社会の持続的な成長に貢献する」を掲げました。後述する第9次中期経営計画の数値目標達成に向けて、「事業戦略」、「財務・IR戦略」、「企業文化」の3つを 重点戦略として定め、各種施策に取り組んでまいります。 事業戦略では、事業ポートフォリオ戦略を基盤に、顧客戦略、ソリューション・サービス戦略、リソース戦略を進めてまいります。 事業ポートフォリオ戦略では、組織再編を行い、当社グループのシナジーを最大限発揮できるような事業構成の見直しを目指してまいります。 顧客戦略では、顧客の理解度を徹底的に深め、顧客基盤の拡大を図るとともに、他領域・他業種に展開してまいります。 ソリューション・サービス戦略では、当社のソリューションラインナップを強化しながら、サービスビジネスを本格始動してまいります。 リソース戦略では、組織と個人のケーパビリティを拡大し、リソースを強化してまいります。以上、4つの戦略を着実に進め、目標達成を目指します。 財務・IR戦略については、中期経営計画で定めた各指標の達成に向け、事業戦略の推進により新たな収益基盤の拡大を図るとともに、累進配当方針の継続、利益還元のさらなる拡充により、ROEの改善を図ってまいります。また、M&A及びマイノリティ投資の活用については、本中期経営計画内において、約7~15億円程度の成長投資を実施する計画です。また、後述の通り、キャッシュフローアロケーションを開示する等、さらなる企業価値の向上を目指し、非財務戦略の推進とIR活動の強化によるPERの改善も図ってまいります。 これらの取り組みにより、各指標の達成と「PBR(=ROE×PER)1倍割れ解消の必達とさらなる向上」を目指してまいります。 企業文化では、ステークホルダーに価値創造を提供し続けていくために、以下の活動を行ってまいります。人的資本投資を継続するとともに、人事戦略強化による従業員のモチベーションアップや、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンと健康経営を推進してまいります。また、温室効果ガス削減と地域社会との連携で地球環境持続可能性に貢献してまいります。さらに、コーポレート・ガバナンスの実践による企業価値向上を推進するとともに、AIの活用による業務効率改善とナレッジ活用の強化による従業員のQOL向上を目指します。以上の施策により企業文化の向上と強化を行ってまいります。 キャッシュフローアロケーションについて 当社グループの現預金残高は、2026年3月期末において約32億円となっておりますが、そのうち17億円は経営の安全性も考慮した運転資金等であり、残り15億円を今後の成長投資に向けた余裕資金としております。第9次中期経営計画で想定しているのれん償却等を含む営業キャッシュフローは新たに約15億円を見込んでおり、合計約30億円の余裕資金を以下の目的に応じて充当していく方針です。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、経営の効率性向上による収益性重視の観点から、売上高経常利益率を主たる経営指標と し、長期目標として8%以上を目指してまいりました。また株主重視、資本コストを意識した経営の観点から ROEについても重要な経営指標と考えております。 PBR向上のためには資本コストを上回るROE(自己資本利益率)の達成が求められるとの認識のもと、当社グ ループは、第8次中期経営計画目標をROE8%以上、売上高経常利益率5%以上に設定しておりましたが、2026 年3月期は、両目標とも達成いたしました。また、2025年3月期より新たな財務指標としてDOE(純資産配当 率)を採用しており、2023年3月期実績2.0%の75%増となる3.5%以上を目標に加えておりましたが、こちらも 達成いたしました。 第58期 2024年3月期   第59期 2025年3月期   第60期 2026年3月期 売上高経常利益率 (%)   6.0   5.0   6.1 (中計目標5%以上) ROE(自己資本利益率) (%)   7.9   6.6   8.3 (中計目標8%以上) DOE(純資産配当率) (%)   3.2   3.4   4.0 (中計目標3.5%以上) 今般、10年後のありたい姿として、2036年3月期に「売上高250億円以上」、「売上高営業利益率10.0%以上」 の企業グループを目指すことを目標に掲げ、長期経営指標の見直しを図りました。 それに向かう第一弾のステージとして、第9次中期経営計画においては、2029年3月期目標として、「売上高 125億円以上」、「売上高営業利益率6.5%以上」、「ROE10.0%以上」、「DOE5.0%以上」を設定し、「PBR1倍割 れ解消の必達とさらなる向上」を目指してまいります。 第61期 2027年3月期 (見通し)   第63期 2029年3月期 (第9次中計目標)   第70期 2036年3月期 (長期目標) 売上高   104億円   125億円以上   250億円以上 売上高営業利益率 (%)   6.1   6.5%以上   10.0%以上 ROE(自己資本利益率) (%)   8.4   10.0%以上   ― DOE(純資産配当率) (%)   4.2   5.0%以上   - ―
事業等のリスク5,266字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 以下のリスクが顕在化する可能性は現時点で認識しておりませんが、リスクの発生の可能性の高い順に記載しております。当社グループは、これらのリスクについて、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。 なお、以下の記載のうち将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月22日)現在において当社グループが判断したものであり、不確実性を内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。 (1)財務リスク ①ソフトウエアの受託開発契約における総原価の見積りに係るリスク 当社グループは、ソフトウエアの受託開発契約については、ごく短期な受託開発を除き、履行義務の充足に係る進捗度を合理的に見積ることができる場合には、履行義務を充足するにつれて、一定の期間にわたり収益を認識しております。履行義務の充足に係る進捗度は見積総原価に対する発生原価の割合として算定されますが、案件毎に業務内容や仕様が異なり、工数の積算を含む総原価の見積りは経営者の判断に依存します。また、見積総原価は、顧客からの仕様変更等により見直される可能性があり、その結果、進捗度が変動する可能性があります。なお、当連結会計年度における売上高9,993,803千円のうち、履行義務の充足に係る進捗度を合理的に見積ることができ、一定の期間にわたり収益を認識しているシステムズ・デザイン株式会社のソフトウエアの受託開発契約に係る売上高は377,906千円であり、当連結会計年度の売上高の3.8%を占めております。 当該見積りについては、決算時点での入手可能な情報に基づき、合理的に判断しておりますが、経済条件の変化等により前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において一定の期間にわたり収益を認識するソフトウエアの受託開発契約に係る売上高に重要な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、システム開発事業において、部門横断的に有識者が参画するレビュー委員会を設置し、プロジェクト毎の進捗管理レビューの体制を強化し、受注案件の管理と情報の共有化を行い業績の向上とリスクの未然防止を図っております。 ②のれんの減損に係るリスク 当社グループは、企業買収に伴い発生した相当額ののれんを連結貸借対照表に計上し、原則としてのれんの効果の発現する期間にわたって償却しておりますが、事業環境の変化等により買収した子会社等の事業計画が未達となった場合には当該のれんについて減損損失を計上することになり、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、当連結会計年度末でののれんの残高は、9,618千円となっており、連結総資産の0.1%を占めております。当社グループでは、各部門及び子会社の営業実績の報告、進捗状況の点検と調整、問題点の抽出と検討を目的とする予算実績会議を毎月開催し、会社の中・長期的な方向性の検討と情報の共有化を行い業績の向上とリスクの未然防止を図っております。 ③繰延税金資産の回収可能性の評価に係るリスク 当社グループは、将来減算一時差異に対して、将来の利益計画に基づき課税所得を合理的に見積った上で回収可能性を判断し、繰延税金資産を計上しております。しかしながら、実際の課税所得が予測と異なり回収可能性の見直しが必要となった場合や税率の変更等を含む税制の変更があった場合には、繰延税金資産の計算の見直しが必要となります。その結果、繰延税金資産の取崩しが必要となった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。なお、当連結会計年度末で繰延税金資産の残高は、279,795千円となっており、連結総資産の4.1%を占めております。当社グループでは、各部門及び子会社の営業実績の報告、進捗状況の点検と調整、問題点の抽出と検討を目的とする予算実績会議を毎月開催し、会社の中・長期的な方向性の検討と情報の共有化を行い業績の向上とリスクの未然防止を図っております。 ④固定資産の減損に係るリスク 当社グループは「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しており、資産又は資産グループに減損が生じている可能性を示す事象(減損の兆候)がある場合は、回収可能性を評価し、回収不能見込額を減損損失として計上する可能性があります。固定資産の回収可能価額について、将来キャッシュ・フロー、割引率、正味売却価額等の前提条件に基づき算出しているため、当初見込んでいた収益が得られなかった場合や、将来キャッシュ・フロー等の前提条件に変更があった場合、固定資産の減損を実施し、当社グループの業績を悪化させる可能性があります。 当社グループでは、各部門及び子会社の営業実績の報告、進捗状況の点検と調整、問題点の抽出と検討を目的とする予算実績会議を毎月開催し、会社の中・長期的な方向性の検討と情報の共有化を行い業績の向上とリスクの未然防止を図っております。 (2)事業環境等について 当社グループは、市場動向や競合会社、顧客企業ニーズの調査・分析を行い、必要な設備投資や技術者の研修、コスト削減等により他社との差別化を図っておりますが、競合の激化や価格競争の激化、急速な技術革新、顧客ニーズの変化等当社グループを取り巻く事業環境が変化した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社としましては、事業の選択と集中を進め、低収益ビジネスから高収益ビジネスへのシフト等により、不採算案件・低採算案件の排除による利益率の改善を進めております。 (3)優秀な人材の確保について 当社グループでは、システム開発事業においてサービスの品質、開発力の両面から、優秀な技術者の確保が必要なものと認識しております。また、アウトソーシング事業においては、業務のあらゆる場面で適切な対応やマネジメントができる豊富な経験と知識を持った人材の確保が必要であります。 当社グループの属する経営環境においては、DX(デジタルトランスフォーメーション)による社会変革が今後より一層進んでいくことが予想される中、IT人材等の技術者が不足しており、その中でも専門技術を有する高度IT人材の確保が急務でありますが、人材需要の高さから、優秀な人材の採用難は否めない状況であります。今後、労働力市場の逼迫等により当社グループが必要とする優秀な人材や労働力を適時に確保できない場合、又は当社グループの従業員が大量に退職した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社としましては、人材の育成・確保に向け、採用活動の強化や、多様な人財が活躍できるよう社内における人材育成に努めるとともに、「働き方改革」により一層取り組み、働きやすい職場環境作りを進めつつ、ダイバーシティを推進し、あらゆる人にとって働きがいのある会社とすることに注力しております。 (4)情報管理について 当社では、今後、想定外のコンピューターウイルスや不正アクセス等のサイバー攻撃、不測の事態による個人情報や顧客の機密情報が外部へ漏洩、又は毀損した場合、当社グループの信用失墜による売上の減少や、損害賠償による費用発生等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 しかしながら、個人情報保護規程等の各種規程の整備と運用、情報セキュリティ方針の策定と実行、社員教育の実施等により、個人情報や顧客の機密情報の取り扱いについて十分に留意しており、子会社各社においても同様の施策を実施しております。 2004年には、一般社団法人情報サービス産業協会の審査に合格し、一般財団法人日本情報経済社会推進協会から「プライバシーマーク」の使用許諾を受けております。 また、2012年から一部の部署で取得していたISMS(情報マネジメントシステム)を、2020年には全社に適用して取得、お客様へ提供するサービスを安心してご利用いただくために、積極的に情報セキュリティに取り組み、単に技術的なセキュリティ対策のみならず、セキュリティ意識向上のため、従業員全員への教育を継続的に実施しております。 当社グループにおいては、コンプライアンス違反を発生させない体制整備をより一層強化し、コンプライアンスに違反するリスクがないかの再点検と不正ができない仕組み作りに継続して取り組むとともに、コンプライアンス意識の維持・向上のための教育を実施しており、個人情報や顧客の機密情報の流出による問題には十分に配慮しております。 (5)大規模災害、パンデミック等の発生について 将来、大規模な災害や新たなパンデミックが発生し、一部あるいは全部の業務が停止した場合、あるいは金融資本市場の大幅な変動や供給制約等が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 しかしながら、大規模な自然災害を原因とする天災や戦争・テロ・暴動等を原因とする人災等が発生した場合に備え、当社グループは事業所の分散化、サーバーのデータセンターへの移行等のBCP対策を実施し、被害を最小限に抑えるための体制整備に努めております。 (6)特定顧客への依存度について 当社は、ピー・シー・エー株式会社(東京証券取引所プライム市場上場)からパッケージソフトウエアの製造・配送及びコールセンター業務の請負を行っております。また、当社の山梨竜王センターと山梨事業所は、ピー・シー・エー株式会社の土地、建物の一部を賃借しております。 なお、当社グループの総売上高に占めるピー・シー・エー株式会社に対する売上高の割合は、2025年3月期において10.9%、2026年3月期において11.1%と推移しております。十分な情報収集や市場動向の調査を行ってまいりますが、ピー・シー・エー株式会社の発注方針等の変更により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社としましては事業の成長とともに顧客層の新規開拓を進め、特定顧客への依存度軽減に努めてまいります。 (7)システム開発作業の不具合や遅延に伴う損失の発生について 当社グループの主要事業であるシステム開発事業においては、受注時に想定していた利益であっても、開発作業開始後の仕様変更、当初の見積りを越えた作業工程の発生、想定外の不具合等により採算悪化の可能性があります。また、契約不適合等による検収後の追加費用の発生の可能性もあります。なお、当連結会計年度末で受注損失引当金の残高は、22,240千円となっております。 上記の理由で発生した受注損失が、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性はありますが、当社グループでは、システム開発事業において、部門横断的に有識者が参画するレビュー委員会を設置し、商談段階、受注前の提案・見積り内容の提出前チェックとして、提案レビュー体制をより一層強化することにより、リスクを早期に発見し、見積り精度を上げて、高リスク、低収益案件を受注しないように留意しております。また、案件受注後の進捗状況のチェックとして、プロジェクト毎の進捗管理レビューの体制も同様に強化することにより、納期遅れ等が発生しないように努めております。 (8)M&Aについて 当社グループは、事業の拡大や低収益ビジネスから高収益ビジネスへのシフトを進めるために、M&Aを行う可能性があります。それを実行する際には事前に十分な分析・検討・評価を行いますが、当初想定した収益性やシナジー効果が得られない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 事前の分析・検討・評価においては、専門家の支援や取締役会における十分な審議を尽くすことと併せ、買収後の統合プロセスをしっかりと進めることによりリスクの低減を図ってまいります。 (9)知的財産権について 当社グループの事業に関連する知的財産権が第三者に成立した場合、または認識していない知的財産権が既に存在した場合には、第三者から損害賠償または使用差止等の請求を受ける可能性があります。このような場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。しかしながら、当社グループは、管理本部内に法務コンプライアンス担当を配置し、契約内容の確認を行うとともに、必要に応じて顧問弁護士等の専門家を活用することにより、第三者の知的財産権を侵害しないよう適切な管理体制の整備に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)5,383字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、賃上げによる個人消費の上昇や高水準な企業収益による設備投資の増加基調による緩やかな回復の動きが見られる一方、米国の関税政策や中東情勢等の緊迫化、円安の影響による物価上昇により先行きが不透明な状況が続いております。また、金融資本市場の変動等の影響に注意する必要があります。 当社グループの属する情報サービス分野においては、生成AIを始めとするテクノロジーへの対応を目的とした投資を背景に、モダナイゼーション需要に伴うサービスがけん引役となり市場が拡大する見通しとなっていますが、生成AIの活用進展によるユーザー企業の内製化加速や、専門技術を有する高度IT人材不足によるサービス提供力の不足やビジネスチャンスの減少が危惧されております。 このような事業環境、課題認識を踏まえ、当社グループでは、「デジタルサービス企業として、価値ある技術・サービスを提供し続ける」ことを目指し、「ONE sdc -ステークホルダーとともに新たなステージへ- 」を基本メッセージに掲げ、「安定的収益を拡大する」、「社会の持続的な成長に貢献する」の2つをビジョンとして定め、さらに、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」にも応えつつ、2024年3月期より第8次中期経営計画を進めてまいりました。 第8次中期経営計画の最終年度である当連結会計年度では具体的に、システム開発事業においては、ソリューションビジネスの拡充を進める中、新たなビジネスモデル構築に向けた重要な布石として、IoTベンチャー企業と資本業務提携を行い、AI統合ソリューションを共同で開発いたしました。また、アウトソーシング事業においては、オンサイトビジネスの強化等に引き続き取り組んでおります。併せて、マテリアリティ(重要課題)の解決に向け、サステナビリティ推進委員会の下、環境面では温室効果ガス排出削減目標でSBT認定を2025年10月に取得いたしました。社会面ではDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)を推進するべく、障がい者就労の新しい形への挑戦を継続するとともに、障がい者就労支援企業から作品を購入しました。また、2025年11月には当社グループの人権方針を策定し開示いたしました。今後も、当社グループ全体の企業理念である「ステークホルダーとともに社会の持続的な成長に貢献する」の実現に向けて、積極的に取り組んでまいります。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 (資産) 当連結会計年度末における資産の残高は6,882,433千円となり487,606千円の増加となりました。 流動資産においては、224,065千円の増加となりました。これは主に、現金及び預金の増加353,396千円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少29,567千円、短期貸付金の減少100,000千円によるものであります。 固定資産においては、263,541千円の増加となりました。これは主に投資有価証券の増加124,789千円、長期貸付金の増加100,000千円、保険積立金の増加84,621千円、のれんの減少44,724千円によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債の残高は2,066,584千円となり、288,577千円の増加となりました。 流動負債においては216,556千円の増加となりました。これは主に未払法人税等の増加90,946千円、流動負債その他に含まれる未払消費税等の増加77,699千円、賞与引当金の増加31,471千円、受注損失引当金の増加17,490千円によるものであります。 固定負債においては72,021千円の増加となりました。これは主にリース債務の増加4,085千円、役員株式報酬引当金の増加18,813千円、退職給付に係る負債の増加49,063千円、によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は4,815,848千円となり、199,029千円の増加となりました。これは主に利益剰余金の増加239,294千円、退職給付に係る調整累計額の減少43,920千円によるものであります。 この結果、自己資本比率は70.0%(前連結会計年度は72.2%)となりました。 財政状態に関しましては、当社グループの自己資本比率は70.0%となっており、健全な財政状態を維持しております。また、流動比率においても353.1%と高い水準を維持しております。 b.経営成績 当連結会計年度における売上高は9,993,803千円(前期比4.0%増)となり、営業利益は595,995千円(前期比31.1%増)、経常利益は604,702千円(前期比26.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は393,126千円(前期比32.1%増)となりました。また、当社グループが重要な経営指標と考える売上高経常利益率は6.1%、ROEは8.3%となりました。 セグメントの業績は次のとおりであります。 システム開発事業につきましては、昨年受注した大規模案件の継続や既存取引先からの請負案件の増加に加え、子会社の業績も順調に推移しました。さらに、本社移転費用の減少もあったことから、売上、利益共に増加いたしました。 この結果、当連結会計年度における売上高は5,615,291千円(前期比6.8%増)、営業利益は454,850千円(前期比36.9%増)となりました。 アウトソーシング事業につきましては、子会社業績が低調に推移したため、売上は伸び悩みましたが、業務効率化や本社移転費用の減少があったため、利益は増加いたしました。 この結果、当連結会計年度における売上高は4,378,511千円(前期比0.6%増)、営業利益は141,144千円(前期比15.6%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ353,396千円増加し、3,293,282千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は730,861千円(前連結会計年度は122,888千円の資金の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の604,660千円、仕入債務の増加額36,461千円、減価償却費38,229千円、のれん償却額44,724千円によるものであります (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は217,949千円(前連結会計年度は271,056千円の資金の使用)となりました。これは主に投資有価証券の取得による支出119,960千円、保険積立金の積立による支出84,621千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は159,515千円(前連結会計年度は141,260千円の資金の使用)となりました。これは主に配当金の支払額153,826千円によるものであります。 ③生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) システム開発事業   3,978,799   101.5 アウトソーシング事業   3,213,843   99.9 合計   7,192,642   100.8 (注)各セグメントの金額については、製造費用によっております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 受注高 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高 (千円)   前年同期比 (%) システム開発事業   5,888,052   108.3   1,653,411   120.9 合計   5,888,052   108.3   1,653,411   120.9 (注)1.システム開発事業以外については、継続業務が大半であり、業務も多岐にわたり、受注高を把握する事が困難なため、システム開発事業についてのみ記載しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) システム開発事業   5,615,291   106.8 アウトソーシング事業   4,378,511   100.6 合計   9,993,803   104.0 (注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) ピー・シー・エー㈱   1,052,110   10.9   1,110,718   11.1 本田技研工業㈱   842,445   8.8   733,927   7.3 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループでは、運転資金及び設備投資資金は基本的に自己資金でまかなっております。 キャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益が604,660千円、仕入債務の増加額36,461千円、減価償却費38,229千円、のれん償却額44,724千円等により、営業活動の結果得られた資金は730,861千円となりました。 結果、当連結会計年度におきましては、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合計したフリーキャッシュ・フローはプラスとなり、自己資本比率70.0%の指標が示すように、健全な財務体質を維持しております。また、当連結会計年度末における流動比率も353.1%となっており、十分な流動性を確保できております。 引き続き安定した営業活動によるキャッシュ・フローを生み出すべく努めてまいります。また、営業活動によるキャッシュ・フローの創出及び内部資金の範囲で、当社グループの事業展開に必要な運転資金及び設備投資資金を調達することが可能と考えております。 当社グループの資金需要の主なものは人件費となります。「1  経営方針、経営環境及び対処すべき課題等  (3)中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題  ④社員の働きがいを高める」の記載にありますとおり、当社グループの基本方針として、引き続き人材投資に注力してまいります。 ②重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。また、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1. 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ③財政状態及び経営成績の状況に関する分析・検討内容 「4  経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析  (1) 経営成績等の状況の概要」に含めて記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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