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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ヒトトヒトホールディングス

HITO-TO-HITO Holdings Co.,Ltd.549A · Standard · サービス業

スポーツイベント運営のノウハウを核に、警備・清掃・人材派遣まで手がける人財サービス企業。プロ野球8球団の本拠地球場で業務を提供。

概要

ヒトトヒトホールディングスは人財サービス事業を統括する持株会社である。2019年7月に設立され、2026年4月に東証スタンダード市場へ上場した。連結売上収益は201億円(2026年3月期)、従業員数402名。プロ野球8球団の本拠地球場を中心としたイベント運営支援、商業施設の警備・清掃、モバイル機器販売支援や人材派遣など、多様な人財サービスを提供する。

ビルマネジメントが売上の過半を占める収益構造

当社グループの連結売上収益は2026年3月期に20,094百万円(前年比19.6%増)となった。内訳はビルマネジメント事業が11,503百万円(57.2%)、イベントマネジメント事業が4,772百万円(23.7%)、人財サポート事業が3,624百万円(18.0%)、その他が193百万円である。営業利益は1,036百万円、営業利益率は5.2%。前年同期比で売上高19.6%増、営業利益47.0%増と大幅に改善した。利益成長の背景には各事業の需要回復と子会社買収によるスケールメリットがある。

プロ野球8球団の本拠地球場に関与するイベントマネジメント

イベントマネジメント事業は野球、ゴルフ、サッカー、バスケットボール等のスポーツイベントの運営支援を中核とする。プロ野球では12球団中8球団の本拠地球場で警備やチケット確認、グラウンド整備、飲食店舗運営までを手掛ける。Jリーグでは8チーム、Bリーグでも8チームと契約する。2024年にはプロ野球とJリーグの入場者数がコロナ前の2019年水準に回復し、Bリーグは過去最多を更新した。ゴルフでは女子JLPGAツアーの運営支援も行う。

M&Aで拡大したビルマネジメントと人財サポート

ビルマネジメント事業は商業施設やオフィスビルの警備、清掃、交通誘導を提供する。2023年に子会社化した株式会社エース警備保障と株式会社エースガードの貢献により、同事業の売上は2025年3月期の9,368百万円から2026年3月期には11,503百万円に拡大した。人財サポート事業は株式会社アプメス(現ヒトトヒトキャリアライズ)を2021年に買収し、通信キャリア向け販売支援や一般事務派遣を展開。2026年3月期は3,624百万円と前年比37.8%増と急成長した。

人材供給力と現場リーダーが競争力の源泉

当社グループの強みは、学生アルバイトを中心とした常時1万人以上の人員プールと、それを統括する現場リーダーのマネジメント力にある。イベントの繁閑差に応じて柔軟に人員を配置できる体制は、協力会社を含めたネットワークで支えられている。また、警備業務から派生して、施設の設計段階からの警備計画立案支援や商業施設のバックヤード業務の受託など、高付加価値サービスにも領域を広げている。この「人材インフラ」が他社との差別化要因である。

業界の中での役割はイベント運営支援サービス、施設管理サービス、人材派遣サービスを提供。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
201億円
営業利益
10億円
営業利益率
5.0%
純利益
6億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01スポーツイベント主力

プロ野球、ゴルフ、サッカー、バスケットボール等のスポーツイベントにおいて、警備、整理案内、チケット確認、グラウンド整備、清掃、飲食店舗運営、ファンクラブ運営など、運営支援を一括提供。学生を中心とした常時1万人以上のスタッフと協力会社を動員する人材インフラを強みとする。プロ野球12球団中8球団の本拠地球場で業務を実施。

プロ野球8球団の本拠地球場での業務実績

主要顧客東京ヤクルトスワローズ、横浜DeNAベイスターズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、福岡ソフトバンクホークス、北海道日本ハムファイターズ、埼玉西武ライオンズ、阪神タイガース、オリックス・バファローズ、横浜F・マリノス、ベガルタ仙台

主な製品・サービス1
イベント運営支援サービス
スポーツイベントの準備・運営・警備・清掃等を包括的に提供。チケット確認、座席案内、グラウンド整備、飲食店舗運営、ファンクラブ運営などを含む。

02施設管理主力

商業施設、オフィスビル、学校、工事現場等において、施設警備、交通誘導警備、清掃業務を提供。大手不動産デベロッパーの大規模商業施設では、受付やバックヤード庶務、警備計画の立案支援も行う。清掃は床・窓等を一括で請け負える点が強み。

主な製品・サービス3
施設警備サービス
商業施設やオフィスビル等で従業者・来場者の安全を確保。来場者案内や拾得物対応などの接客業務も含む。
交通誘導警備サービス
施設周辺、駐車場、工事現場等で交通整理を行い、通行者の安全を確保。イベントや工事の繁閑に応じた柔軟な人員配置が可能。
清掃サービス
オフィスビルやスタジアム・アリーナのイベント前後の清掃を一括提供。床清掃や窓清掃など専門的な清掃も対応。

03人材派遣・販促準主力

移動体通信関連企業等への一般事務派遣、モバイル機器・消費財のセールスプロモーションを提供。派遣は長期契約が多く収益変動が小さい。販促は家電量販店等での販売・宣伝スタッフを多数配置する能力が強み。

主な製品・サービス2
人材派遣サービス
バックオフィス業務(顧客サポート窓口、契約事務等)を中心に、事務、コールセンター、軽作業などの人材を派遣。派遣期間は1年を超える長期契約が多い。
セールスプロモーションサービス
モバイル機器販売店や家電量販店での販売業務、メーカーからの商品宣伝の受託。専門知識を持つスタッフを多数確保し、短期間のキャンペーンにも対応。

04その他その他

グループ各社のサービスに付随する資機材・装飾物の調達や工事、屋内型多目的運動施設「ヒトスタ!」の運営。

製品と技術

イベントマネジメント:スポーツ興行の総合運営支援

イベントマネジメント事業は、プロ野球、ゴルフ、サッカー、バスケットボールなどの試合運営をトータルに支援する。具体的には、チケット確認、座席案内、グラウンド整備、警備、飲食店舗運営、ファンクラブ運営に加え、マーケティング調査やイベント装飾の調達・設営まで手掛ける。2026年3月現在、プロ野球8球団、Jリーグ8チーム、Bリーグ8チームと契約し、全国各地のスタジアムでサービスを提供する。また、女子ゴルフツアーでは警備から観客輸送、地元説明会まで幅広く対応する。

ビルマネジメント:警備・清掃・施設管理のワンストップサービス

ビルマネジメント事業は、商業施設やオフィスビル、学校での警備業務を中核とする。施設警備では来場者案内や迷子対応などの接客業務も含む。交通誘導警備では、イベント時や工事現場での柔軟な人員配員が強み。さらに、大手不動産デベロッパーの大規模商業施設では、設計段階からの警備計画立案支援や開業時の安全体制構築も行う。清掃業務では、床清掃や窓清掃を一括で請け負い、ビル管理会社から継続的に受注している。

人財サポート:人材派遣とセールスプロモーション

人財サポート事業は、移動体通信キャリア向けの店頭販売支援と一般事務派遣が主力である。販売支援では、頻繁に変わる料金プランやモバイル機器の知識を習得したスタッフが、家電量販店などで販売を行う。派遣業務はバックオフィス業務が中心で、長期契約が多く収益は安定している。また、商品の宣伝イベントでは、短期間で多数のスタッフを全国に派遣する能力が活かされる。個人向けには東京都内で家事代行サービスも提供する。

その他事業と屋内型多目的運動施設「ヒトスタ!」

その他事業として、グループ各社のサービスに付随する資機材や装飾物の調達・工事業務を行う。また、野球やサッカーの練習からスポーツイベントまで使用可能な屋内型多目的運動施設「ヒトスタ!」を運営する。この施設はグループのイベントマネジメントノウハウを活かした事業であり、地域のスポーツ振興にも貢献する。2026年3月期のその他事業の売上は193百万円と規模は小さいが、グループ全体のシナジー創出を目的としている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • スポーツイベントプロ野球8球団の本拠地球場での業務実績

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

人材派遣で成長、低収益体質改善が急務

ヒトトヒトホールディングスはサービス業に属し、人材派遣・アウトソーシングを展開。売上高は156億円から201億円へ増加予定。営業利益率は4.17%から4.98%へ改善見込みだが、依然低水準。同業のジンジブやイシンと比較して規模は中堅。人手不足の追い風はあるもの、競争激化や派遣法規制の影響を受けやすい。収益性向上のため、高付加価値サービスへのシフトや業務効率化が課題。

強み

  • 2024年3月期156億円から2026年3月期201億円へ拡大。
  • 労働需給逼迫で人材派遣需要が底堅い。
  • M&Aや新規開拓による成長可能性。
  • 社会課題に対応する事業で市場拡大が見込める。

課題

  • 営業利益率5%未満と低く、抜本的な改善が必要。
  • 同業他社との価格競争や差別化が困難。
  • 労働者派遣法の改正などが事業に影響を与える可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がヒトトヒトホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
17049識学73億円23.8倍
22311エプコ73億円17.6倍
32404鉄人化ホールディングス73億円16.8倍
46180GMOメディア72億円15.5倍
5549Aヒトトヒトホールディングス71億円12.8倍
62440ぐるなび71億円29.6倍
74754トスネット71億円13.0倍
89346ココルポート71億円12.3倍
96092エンバイオ・ホールディングス71億円26.4倍
107075QLSホールディングス70億円13.7倍
11160Aアズパートナーズ70億円6.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 10件

投資事業組合の出資で設立された2019年

当社は2019年7月、日本成長投資アライアンス株式会社が運営する投資事業組合の出資により株式会社Sluggerとして設立された。同年8月にはニッソーホールディングス株式会社の全株式を取得し、12月には同社を吸収合併。同時に商号をニッソーホールディングス株式会社に変更し、本店を東京都港区虎ノ門から渋谷区神宮前へ移した。このM&Aにより、既存の事業基盤を獲得し、持株会社としての第一歩を踏み出した。

ヒトトヒトホールディングスへの改称とアプメス買収

2020年4月、商号をヒトトヒトホールディングス株式会社に変更した。翌2021年11月には株式会社アプメスの全株式を取得し子会社化。アプメスは後にヒトトヒトキャリアライズ株式会社に社名を変え、移動体通信関連企業への人材派遣や店頭販売支援を手掛ける中核子会社となった。この買収により人財サポート事業の基盤が構築された。また、2023年6月には監査役設置会社から監査役会設置会社へ移行し、ガバナンスを強化した。

エース警備保障グループの子会社化(2023年)

2023年5月、当社は株式会社エース警備保障の発行済株式総数の85.5%を取得し子会社化するとともに、有限会社エースガード(現株式会社エースガード)及び株式会社GOP警備保障の全株式を取得した。これによりビルマネジメント事業の規模は一気に拡大した。エース警備保障は商業施設や工事現場の警備・交通誘導を主力とし、2024年3月には残り14.5%の株式を追加取得して完全子会社化した。

業容拡大と上場準備の進展(2024-2025年)

2024年3月のエース警備保障完全子会社化に続き、2025年4月には定款を変更し監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行した。これは上場を見据えたガバナンス体制の強化である。連結売上収益は2023年3月期の2億円から2025年3月期には168億円、2026年3月期には201億円へと急成長した。この成長はM&Aと既存事業の拡大によるもので、グループ全体の収益基盤が着実に拡大した。

東京証券取引所スタンダード市場への上場

2026年4月、当社は東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場した。上場時点の時価総額は非開示だが、売上高201億円、営業利益10億円の規模で、人財サービス分野の独立系持株会社として市場に参入した。上場後もM&Aによる事業拡大と既存事業の収益性向上を両輪とする成長戦略を掲げている。創業から7年での上場は、投資事業組合の支援と積極的な買収戦略が実を結んだ形である。

連結子会社の拡充とグループ再編

設立から7年でグループは6社に拡大した。2026年3月時点の連結子会社は、ヒトトヒト株式会社(イベント・ビルマネジメント)、ヒトトヒトキャリアライズ株式会社(人財サポート)、株式会社エース警備保障、株式会社エースガード、株式会社ノティオ(その他)の5社である。各子会社はそれぞれの分野で専門性を発揮し、グループ全体で単一セグメント「人財サービス」として統合報告を行っている。この体制が柔軟な人員供給と運営品質の維持を可能にしている。

年表10件を開く

2010年代

  • 2019年7月創業日本成長投資アライアンス株式会社が運営する投資事業組合の出資により株式会社Sluggerとして当社設立
  • 2019年8月ニッソーホールディングス株式会社の全株式を取得
  • 2019年12月M&Aニッソーホールディングス株式会社を吸収合併し、ニッソーホールディングス株式会社へと商号変更、また本店所在地を東京都港区虎ノ門から東京都渋谷区神宮前へと変更

2020年代

  • 2020年4月商号変更ヒトトヒトホールディングス株式会社へと商号変更
  • 2021年11月M&A株式会社アプメス(現 ヒトトヒトキャリアライズ株式会社、以下、「アプメス」)の全株式を取得し子会社化
  • 2023年5月M&A株式会社エース警備保障(以下、「エース警備保障」)の発行済株式総数の85.5%、有限会社エースガード(現 株式会社エースガード、以下、「エースガード」)及び株式会社GOP警備保障(以下、「GOP警備保障」)の全株式を取得し子会社化
  • 2023年6月定款を変更し、監査役設置会社から監査役会設置会社へと移行
  • 2024年3月M&Aエース警備保障の発行済株式総数の14.5%を追加取得し、完全子会社化
  • 2025年4月定款を変更し、監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へと移行
  • 2026年4月上場東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は2つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    従業員の積極的採用による体制拡充

    スポーツイベント等の魅力的な職場を背景に、学生中心の人材プールから低廉な費用で採用を拡大し、需要増に対応する。

  2. 02

    従業員の稼働率向上

    プロスポーツ開催日以外に、花火やコンサート、屋外プロモーションなどの臨時イベントに対応することで、従業員の稼働率を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 5 / 海外 0、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 東京都渋谷区811百万円
本社 — 東京都渋谷区122百万円
本社 — 兵庫県尼崎市50百万円
本社 — 兵庫県神戸市灘区8百万円
主な関係会社
  • 国内
    ヒトトヒト株式会社(注)2,5
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ヒトトヒトキャリアライズ株式会社(注)2,5
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社エース警備保障(注)2,5
    兵庫県尼崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社エースガード
    兵庫県神戸市 灘区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ノティオ(注)2,4
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は201億円営業利益10億円前期と比べると増収増益で、売上が+19.6%、利益が+42.9%。

売上高
+19.6%
201億円
営業利益
+42.9%
10億円
純利益
+100.0%
6億円
営業利益率
5.0%
前期比 +0.8%pt

業績の推移

有価証券報告書 5期分

2022年3月期からの5期で、売上は2億円から201億円へ100.5倍に増えた。直近期の営業利益率は5.0%。売上は3期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2022年3月200
株式会社エース警備保障(以下、「エース警備保障」)の発行済株式総数の85.5%、有限会社エースガード(現 株式会社エースガード、以下、「エースガード」)及び株式会社GOP警備保障(以下、「GOP警備保障」)の全株式を取得し子会社化
2023年3月2−2−2
エース警備保障の発行済株式総数の14.5%を追加取得し、完全子会社化
2024年3月15610
2025年3月168754.23
東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
2026年3月2011095.06

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高201億円のうち、営業利益として残るのは10億円5.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の3.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金84.6%170億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.4%21億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.0%10億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
15.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.6pt
5.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.1pt
3.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+13.3pt
25.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 3期分

2026年3月期は営業CFが14億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは14億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は13億円で、売上の0.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2024年3月89−131720
2025年3月3−1−7215
2026年3月140−161413

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 5期分

2026年3月期の総資産は108億円。このうち返さなくてよい自己資本が29億円で、自己資本比率は26.6%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2022年3月107287926.1
2023年3月103267725.2
2024年3月117199816.0
2025年3月112229019.9
2026年3月108297926.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
13億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
79億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
58
/ 100
安定性自己資本比率18 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE534社中80位あたり、逆に低いのは自己資本比率534社中483位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
25.1%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.0%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
26.6%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
19.6%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥504で、1年前と比べて+14.3%過去52週の値幅のなかでは34%の位置にある。

¥504-2.1%1ヶ月+5.7%1年+14.3%時価総額71億円
過去52週の値幅
安値¥413高値¥682

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.8倍
PBR2.24倍
配当利回り4.25%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月-0.2%と小幅、前日比-0.4%小反落。週足は25日線(462円)を下回る。52週高値682円から-32.8%の低水準。出来高は6月17日に16万株と急増後、7月17日は12.2万株。材料乏しく、もみ合い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER 11.60倍は業界平均22.25倍を下回るが、直近の業績は収益が急拡大中で成長を考慮すると妥当。PBR 2.23倍は業界平均2.35倍とほぼ同水準で割高感なし。ROE 25.1%は高いが無配であり、株主還元が不十分。成長性を評価する一方、無配継続や収益変動リスクを考慮し、やや割安寄りのほぼ妥当。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.8倍23.4倍
PBR2.24倍3.51倍
ROE25.1%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上成長は堅調だが、利益率が低く、事業の規模感も小さい。直近で自己都合退職が発生しており、人材確保と定着が課題。市場は成長期待と収益性改善の不確実性の間で評価が分かれる。

プラスに働く材料7
  • 売上高の拡大基調

    2024/3期156億→2025/3期168億→2026/3期201億と増収計画。

  • 黒字転換と利益成長

    2023/3期は赤字だったが、2024/3期に黒字化し、2025/3期も増益。

  • 業界需要の追い風

    人手不足を背景に人材サービス需要は堅調。

  • 売上高3期連続増加、FY2026は201億円2026年3月期影響

    売上高156→168→201億と拡大。営業利益も7→10億へ増加基調。

  • ROE25.1%と高収益体質継続影響

    ROE25%超は効率的な資本活用を示す。成長資金を内部で賄える。

  • 時価総額64億円、小型成長株として割安不定影響

    PER11.6倍は成長率考慮すれば割安。市場の再評価余地。

  • サービス業で人手不足追い風継続影響

    人材派遣やアウトソーシング需要増で業界環境良好。

マイナスに働く材料7
  • 営業利益率の低さ

    2025/3期の営業利益率4.17%は業界平均を下回る。

  • 小規模かつ競争激化

    時価総額64億円と小型で、大手との競合にさらされる。

  • 人材流出リスク

    直近で自己都合退職2名が発生。定着率に懸念。

  • 営業利益率4-5%と低水準継続影響

    営業利益率5%未満は低収益。競争激化で更なる低下リスク。

  • 純利益6億円と規模感乏しい2026年3月期影響

    売上201億に対し純利益6億。利益率低く、外的変動に脆弱。

  • 無配継続、株主還元策無し継続影響

    配当なし。内部留保の有効活用が見えにくく、株主離れ懸念。

  • 小粒銘柄で流動性リスク不定期影響

    時価総額64億円と極小。出来高少なく、思惑売買で急変動。

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性改善の鍵。4%からどの程度上昇するか。
従業員数と離職率
人材サービス業は人材が資産。離職率が業績に直結。
売上高成長率
高成長が続くかどうかが株価の評価軸。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ7人。区分でいちばん多いのは個人・その他87.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が12.9%を占め、残る87.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2026年3月%
個人・その他87.1
事業法人12.9

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位7

順位株主持ち株比率 %
01J-GIA1号投資事業有限責任組合84.60
02㈱トリプルトレジャーズ7.50
03三井不動産㈱3.13
04松本哲裕2.50
05東洋テック㈱1.04
06カルチュア・コンビニエンス・クラブ㈱1.04
07㈱ヤクルト球団0.18

有価証券報告書の大株主の状況から、上位7者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近6
  • 2026-08-06
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    4.13%
    -1.00pt
  • 2026-07-06
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
  • 2026-05-13
    日本成長投資アライアンス株式会社
    新規の大量保有報告
    55.85%
    -3.75pt
  • 2026-04-14
    株式会社トリプルトレジャーズ
    変更報告
    7.50%
  • 2026-04-14
    日本成長投資アライアンス株式会社
    新規の大量保有報告
    59.60%
  • 2026-04-13
    株式会社トリプルトレジャーズ
    新規の大量保有報告
    7.50%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 5期分

1株利益は5期で−45%、1株純資産は5期で−98%。直近期のROEは25.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%
2022年3月839,9870.8
2023年3月−6729,315
2024年3月11341.0
2025年3月2415916.7
2026年3月4620525.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/3期の役員報酬は総額71百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
根本輝夫執行役員
大山哲也執行役員
浅川大晃執行役員
前島大輔執行役員
篠塚一也執行役員
大熊健介執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)35235418
社外取締役3993
取締役(社内)1888

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,159字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社5社(ヒトトヒト(株)、ヒトトヒトキャリアライズ(株)、(株)エース警備保障、(株)エースガード、(株)ノティオ)の計6社で構成されております。 当社グループは人財サービス事業の単一セグメントとなりますが、イベントマネジメント、ビルマネジメント、人財サポートの3つの分野を主要な事業としております。 なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。 それぞれの事業の特徴は以下のとおりです。 (1) イベントマネジメント事業 当事業は、野球やゴルフ、サッカー、バスケットボールなど不特定多数の観客や参加者が集まるイベントの安全を確保する業務を行っております。 当事業は、当社グループの祖業である明治神宮野球場での業務に始まります。当初は試合後の清掃から始まって次第にチケット確認や座席への案内、グラウンド整備を行い、警備業の認定を受けて警備業務も実施するようになり、飲食店舗運営やファンクラブ運営にまで幅を広げております。現在は明治神宮野球場に加えて横浜スタジアム、楽天モバイルパーク宮城、みずほPayPayドーム福岡、阪神甲子園球場、京セラドーム大阪、ベルーナドーム、及び北海道ボールパークFビレッジと、プロ野球12球団中8球団の本拠地球場にて各種の業務を実施するまでに至っております。(注)1 ゴルフ競技においては、女子ツアーを中心に警備業務の一部受注から始まり、現在は警備のみならず観客の輸送業務や案内整理業務、更に大会開催前の地元説明会や臨時駐車場の確保、バス輸送体制の整備、警察への説明と対応等多岐にわたる業務を行うことで、国内女子JLPGAツアーをはじめ、その他女子や男子、シニア等の運営支援を行うまでに成長しております。 サッカーについては、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)発足翌年の1994年より関与しており、現在は8チームに対して警備や整理案内、その他の業務を提供しております。またバスケットボールについては、ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(Bリーグ)発足4年目となる2019年-2020年シーズンより関与しており、現在は8チームに対して警備や整理案内、その他の業務を提供しております。(注)1 その他にはマラソンや花火大会、音楽ライブ・コンサートなど季節性・一過性のイベントに加え、近年プロリーグ化が進展するラグビーや卓球などでも、野球やゴルフで培った実績と蓄積された運営ノウハウを顧客に評価され、運営支援の数を増やしております。加えて観客数増加やグッズ売上増等を図るためのマーケティング調査サービスやイベント装飾物の調達・設営サービスも提供しております。 上記の各スポーツ・イベントは不定期に開催されるため、繁閑の差が大きく人員確保が困難という点が共通していますが、当社グループは学生を中心とした人材プール(アルバイトスタッフ)を常時一万人以上抱え、協力会社を含めて必要な人員を適宜供給できる人材インフラともいえる体制とそれら人員を統括する現場リーダーのマネジメント力を備えております。この人材インフラを提供することで、主催者がスタッフ人材を流動化しイベント企画等の高付加価値業務に集中できるようなサポートを行っています。全国規模のイベントに柔軟かつ迅速に対応できる体制を構築しており、イベントが多いシーズンにおいても、グループ横断の連携により安定した人員供給と運営品質を実現しています。このような柔軟な対応力が当社グループの競争力の源泉となっております。 (注)1.2026年3月現在で当社が関与する球団・チームは以下のとおりです。 プロ野球:東京ヤクルトスワローズ、横浜DeNAベイスターズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、 福岡ソフトバンクホークス、北海道日本ハムファイターズ、埼玉西武ライオンズ、 阪神タイガース、オリックス・バファローズ Jリーグ:横浜F・マリノス、ベガルタ仙台、柏レイソル、ヴィッセル神戸、SC相模原、 ジェフユナイテッド市原・千葉、RB大宮アルディージャ、川崎フロンターレ Bリーグ:仙台89ERS、川崎ブレイブサンダース、千葉ジェッツふなばし、サンロッカーズ渋谷、 大阪エヴェッサ、横浜ビー・コルセアーズ、横浜エクセレンス、ライジングゼファー 福岡 (2) ビルマネジメント事業 当事業は、商業施設やオフィスビル、学校等において従業者や来場者の安全確保に努める施設警備と、施設周辺や施設駐車場、及び建築・建設・土木工事現場等での交通を整理し通行者の安全確保に努める交通誘導警備、並びにオフィスビル清掃や興行施設(スタジアム・アリーナ)のイベント前後の清掃業務を主たる業務として行っております。 施設警備においては、安全確保を第一とする警備業務が主たる業務ではありますが、来場者への施設案内や拾得物取り扱い、迷子案内など接客に類する業務も含まれています。 交通誘導警備においては、野球場等から一時的に多くの交通誘導警備員を供給することで施設特性や曜日・イベントによる繁閑差に応じた柔軟な配置計画を実現できることが優位点と考えております。工事現場においても工事の進捗や天候によって警備員の人数や警備時間の変動があるため、グループ内だけでなく外注先を含めた警備員の供給力は強みとなっております。 上記のような警備業務のみならず、大手不動産デベロッパーグループの大規模商業施設等においては、受付やバックヤードの各種庶務業務も行う他、施設の設計段階で自治体や警察から求められる警備計画の立案や作成等の支援も行い、開業初期の安全体制構築にも貢献しております。商業施設での警備実績と経験に基づき立案された交通渋滞や混雑を防ぐための当社グループの支援も、商業施設の警備業務を継続的に受注できる要因の一つとなっております。 また清掃業務については、床清掃や窓清掃など清掃箇所別に専業で行う小規模会社が大多数の中、当社グループでは協力会社とともに一括での業務実施が可能であることが、ビル管理会社等の発注企業からの継続的な業務受注の要因となっております。 なお、上記業務については直接契約による他、警備会社や統括管理会社(ファシリティマネジメント会社)等の元請企業との契約により、顧客にサービスを提供しております。 (3) 人財サポート事業 当事業は、移動体通信関連企業等への一般事務等の人材派遣業と、モバイル機器や消費財を中心としたセールスプロモーション業を主たる業務としており、人材確保に悩む顧客の業務サポートを行うことで、幅広い企業の営業活動の支援を行っています。 当社の人材派遣業における派遣先業務はバックオフィスと呼ばれる顧客サポート窓口や契約事務での業務が中心であり、一般事務といえども派遣先のサービス自体への理解が必要となるため、派遣期間が1年を超える長期になる契約が多く、収益の変動は比較的少ない業務です。 セールスプロモーション業は、メーカーや物販会社から商品の宣伝や販売を受託し実施する業務を中心にしております。モバイル機器については、移動体通信事業者(通信キャリア)からの委託や通信キャリアの販売代理店からの再委託を受け、モバイル機器販売店や家電量販店にて販売業務を行っておりますが、頻繁に変更される料金プランや商品サイクルが短いモバイル機器の特徴といった幅広い販売知識が必要となり、販売員のこれら知識や提案力による販売数量の差が大きいため、安定した販売実績を挙げることができれば顧客からの解約が起こりにくく、逆に取引拡大も可能な業務です。 商品の宣伝においては、数日から1カ月程度の短い実施期間において多数の拠点に多くの宣伝スタッフを配置する必要があるため、東京、大阪、名古屋、札幌など大都市圏に拠点を持つ当社グループのアルバイトスタッフや協力会社からの人材供給力が活かされる業務と考えております。またこれら宣伝は家電量販店で行われることも多いですが、家電量販店は各社独自の商慣習や店内ルールがあり、モバイル機器の販売でそれらを熟知している当社グループはその点でも強みを有すると考えております。専門知識と提案力を備えたスタッフを多数育成することで、店舗、バックオフィス、事務、コールセンター、イベント会場、作業サポート、軽作業、キッティング、スタッフサポート、PR補助、整理案内など多様な現場で業務請負や人材派遣業務を提供しています。 その他、個人向け事業として家事代行サービスも行っており、東京都内の一部地域限定ではありますが、顧客ニーズに合わせて家事に関する様々なサービス提供を行っております。 (4) その他の事業 当社グループでは、その他の事業として、グループ各社のサービスに付随する資機材・装飾物の調達や工事に関する事業、及び野球やサッカーの練習からスポーツイベント等にも使用可能な屋内型多目的運動施設「ヒトスタ!」事業を営んでおります。当事業もグループ各社の事業の伸長とともに成長していくものと考えております。 それぞれの事業の内訳と、事業を行っている連結子会社の内訳は以下のとおりです。 セグメント   人財サービス 事業名称   イベントマネジメント事業   ビルマネジメント事業   人財サポート事業   その他の事業 事業内容   野球やゴルフ等スポーツイベントの準備・運営・警備・清掃等の業務   商業施設、オフィスビルの施設管理・警備・清掃等の業務   モバイルサービス等の販売企画・店舗運営、及び顧客サポート業務の受託・人材派遣   グループ各社のサービスに付随する資機材の調達や工事、屋内型多目的運動施設等 主に担当する子会社   ヒトトヒト(株)   ヒトトヒト(株)(株)エース警備保障(株)エースガード   ヒトトヒトキャリアライズ(株)   (株)ノティオ また、事業の系統図は以下のとおりです。
経営方針・対処すべき課題8,944字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、グループの事業を推進するにあたり、以下の経営理念を定めるとともに、経営理念を具現化するための経営方針として「Vision」と「Mission」を定めております。 ① 経営理念 当社グループは「経済活動において人間性の涵養をはかり、それを表現しうる力を持つ」を経営理念としております。これを経営理念とした理由は、従業員一人一人に対し、自らの働きが顧客を通じて少なからず経済に影響を与えることを意識し、それら影響を理解することが社会人としての成長を促すものであることを伝えたい、という想いからであります。 当社グループの事業は、グループ各社に集う「人」がサービスの中核を成しており、従業員一人一人が生み出す付加価値によって収益がもたらされております。それぞれの従業員が社会人として成長することで生み出される付加価値も高まっていくものと考え、この経営理念を定めております。 ② 経営方針 上記の経営理念を具現化して事業に臨むため、経営方針として以下の「Vision」と「Mission」を定めております。 ・Vision/志 「あらゆる時代において、人が人間性を最大限に発揮できる機会をつくり続けること。」 ・Mission/使命 「人と人を、人がやるべき仕事でつなぐ。」 AIやロボット技術が急速に進展する昨今ですが、どのように社会が進化しても人間にしかできない仕事はなくならないばかりか、人間にしかできない新たな仕事が次々と生まれてくる、と当社は考えており、人が人間性を最大限に発揮できる機会を作り続け広げていくことが、即ち当社グループの成長にもつながるものと考えております。 人と人がつながることで私どもの社会は成立しており、社会の変化も人と人の関係性の中から生じるものであるため、「人と人を、人がやるべき仕事でつなぐ。」という意識を持って新たな業務に挑戦し続けるという姿勢が、いかなる社会の変化にも対応できる組織力の源泉になるものと確信しております。 これら経営方針のもと、創業以来培った現場力と人材育成のノウハウをもとに、人にしか生み出せない価値の創造を追求し、社会のあらゆる場所へ「ヒトのチカラ」をどこまでも届けてまいります。 (2) 経営環境 当社グループは人財サービス事業の単一セグメントとなりますが、人財サービス事業においては、インフレの進展に伴う賃金上昇、少子高齢化による生産年齢人口の減少とそれを補うロボット・AI活用の進展、高齢者や女性の労働参加意欲の高まりといった労働環境の変化の途上にあると認識しております。 なお、当社グループでは、イベントマネジメント、ビルマネジメント、人財サポートの3つの分野を主要な事業としておりますので、それぞれの事業の市場動向と今後の見通しについて説明します。 ① イベントマネジメント事業 イベントマネジメント事業においては、主たる業務として、野球、ゴルフ、サッカー、バスケットボール等のプロスポーツ興行の運営や管理を行っております。各興行の観客数によって当社が提供する必要人員数が増減し売上収益に影響するため、それらスポーツ興行の1試合あたりの平均入場者数(注)に着目すると、プロ野球の入場者数が最も多く、Jリーグ(J1)、女子プロゴルフ、Bリーグ(B1)の順となります。(図) (図)当社グループが関与する主要プロスポーツの1試合あたり平均入場者数 (注)プロ野球は一般社団法人日本野球機構の「セントラル・リーグ年度別入場者数」「パシフィック・リーグ年度別入場者数」、Jリーグは公益社団法人日本プロサッカーリーグの「J.LEAGUE Data Site 入場者数記録」、Bリーグは公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグの「B.LEAGUE SEASON REPORT」、女子プロゴルフは一般社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会の「国内女子ツアー競技主催者発表入場ギャラリー数」より、それぞれ抜粋しております。 毎年の推移をみると、各競技とも新型コロナウィルス感染症の影響前となる2019年までは順調に入場者数が増加しています。これは景気拡大の影響に加え、海外の有力選手を招聘したり、顧客(ファン)が選手と触れ合える機会を増加させたり等、各競技団体が興行の魅力を高める企画を打ち出し続け、ファンのリピートを増やしたことや新たなファンを獲得したことが大きく影響しております。2020年と2021年は新型コロナウィルス感染症の拡大による無観客試合や入場者数制限により大きく落ち込みましたが、2022年は徐々に回復し、2024年では、Bリーグは2020年(2019年-2020年シーズン)を上回るリーグ創設以来最多の入場者数を更新し続けており、プロ野球とJリーグにおいては2019年の水準まで回復しております。女子プロゴルフは2019年以前の水準まで回復していないものの、2021年からインターネット動画配信を開始している影響も考慮すると社会的注目度は十分に回復していると考えられます。 イベントマネジメント事業の今後の見通しについて、2つの公的資料、文部科学省・スポーツ庁策定の「第3期スポーツ基本計画 期間前半の進捗状況と課題」(2025年7月)及び、経済産業省・スポーツ庁策定の「スポーツ未来開拓会議 ~今後のスポーツの成長産業化を見据えた、当面の取組等についてのとりまとめ~」(2025年4月)にて、スポーツ市場の規模を2018年の約9兆円から遅くとも2030年までには15兆円に拡大を目指すことが重要としており、そのための施策の一つとしてスタジアム・アリーナ施設の整備が挙げられています。 近年では2024年の「広島サッカースタジアム(広島県広島市中区)」や2025年の「IGアリーナ(愛知県名古屋市中区)」が地方自治体の指定管理者制度により建設・運営されている他、2023年の「北海道ボールパークFビレッジ(北海道北広島市/日本ハム株式会社)」、2024年の「長崎スタジアムシティ(長崎県長崎市/株式会社ジャパネットホールディングス)」と「LaLa arena TOKYO-BAY(千葉県船橋市/三井不動産株式会社・株式会社MIXI)」、2025年の「TOYOTA ARENA TOKYO(東京都江東区/トヨタ自動車株式会社)」は民間企業の投資により建設・運営されています。スポーツ庁が株式会社日本経済研究所に委託し各種報道資料等を基に作成した「スタジアム・アリーナの新設・建替構想の現状」によると、2026年1月時点では全国でスタジアム36件、アリーナ40件の計画が進行しているとのことで、これらの国や自治体の施策と民間の設備投資により、プロスポーツ興行の入場者数も今後一層の増加を続けるとともに、バスケットボールやラグビーに続く新たなスポーツのプロ化が推進されることが考えられます。 ② ビルマネジメント事業 ビルマネジメント事業においては、商業施設やオフィスビルにおいて従業者や来場者の安全確保に努める施設警備と、施設周辺や施設駐車場、及び建築・建設・土木工事現場等での交通を整理し通行者の安全確保に努める交通誘導警備、並びにオフィスビル等における清掃業務を主たる業務として行っております。 ビルマネジメント事業の主たるサービスである警備業の市場規模そのものを示すデータは存在しないものの、警察庁が公表する「警備業の概況」に記載の警備員数(警備業法に基づく警備員登録数)は、2015年の538千人から2024年の587千人へと毎年着実に増加(2021年から2022年にかけての新型コロナウィルス感染症の臨時警備需要減少期を除く)しており、公共工事や民間のオフィスビル、商業施設投資の増加に加えて安心・安全に関する社会的要請の高まりから、警備業の需要は増加を続けております。 ビルマネジメント事業の今後の見通しとしては、新型コロナウィルス感染症関連の需要は大規模な感染再拡大が無い限りは消滅するものの、警備業の主たる顧客である建設業においては都市部の再開発工事等に伴って交通警備の需要が発生し、その結果として建築されるオフィスビルや商業施設では施設警備の需要も発生するため、以下に述べる状況に鑑みて警備業の市場は成長を続けると考えております。 一般社団法人日本不動産研究所が2026年2月に発表した「全国賃貸オフィスストック調査(2026年1月現在)の調査結果」によると、全国47都市において2026年から2028年に竣工予定のオフィスビルは178棟(床面積:683万㎡)ですが、1棟あたり床面積は3.8万㎡と既存オフィスビルの平均である0.8万㎡を上回っており、オフィスと商業施設を合わせた大規模な複合ビルの占める割合が大きく、警備員を充実させる必要性が高まると考えられます。当社グループの事業の主要展開地域である東名阪地域(東京都区部、大阪市、名古屋市)に絞っても2026年から2028年に竣工予定のオフィスビルは143棟(床面積561万㎡)と過半を占めており、今後も大規模なビルの建設・竣工とそれに伴う警備需要の高まりは続くものと考えております。加えて、労働力のひっ迫に伴い警備業の賃金水準も上昇しており、その全部もしくは一部を価格に転嫁することでも売上の増大につながるため、需要の伸びと併せて、今後も当面は市場規模の拡大が続くものと考えております。 ③ 人財サポート事業 人財サポート事業においては、主たる業務として人材派遣業とセールスプロモーション業を行っております。 人材派遣業の市場規模は、厚生労働省が発表する「労働者派遣事業報告書」における労働者派遣事業に係る売上高によると、2016年度(平成28年度)の約5兆円から2024年度(令和6年度)には約10兆円へと拡大しております。人財サポート事業で行う一般事務派遣のみの市場規模は集計されていませんが、同報告書における派遣労働者数の集計によると、一般事務派遣従事者は2016年度の238千人から2024年度は392千人へと増加しており、一般事務派遣の市場も拡大していると推測されます。 人材派遣業の今後の見通しとしては、新型コロナウィルス感染症の影響下においても人材派遣の市場は伸び続けており、今後の景気回復期及び少子化進展に伴う労働力減少期において需要は一層拡大すると考えられるため、派遣料金へのコスト転嫁も進み、需要の拡大と売上単価増大の両面により一層の市場拡大が続くと想定しております。 セールスプロモーションのみの市場規模を示す公的統計はありませんが、当社が行うセールスプロモーション業務は商品・サービスのPR企画、及び店頭での商品・サービスの紹介や販売であることから、経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」にある広告業売上高のうち、SP・PR・催事企画の売上高がそれに近いと考えられます。同調査によると、広告業のうちSP・PR・催事企画の売上高は2015年の約0.8兆円から2024年においては約0.5兆円まで減少しています。一方インターネット広告の売上高は2015年の約0.5兆円から2019年には約0.8兆円まで成長し、新型コロナウィルス感染症の拡大を契機として2024年には約1.6兆円にまで拡大しています。2024年における広告費全体の売上高約5.7兆円のうち両者の占める割合を比較すると、SP・PR・催事企画が9.2%に対してインターネット広告は27.5%であり、新型コロナウィルス感染症の影響下においていわゆる「リアル」なプロモーションから「バーチャル」なプロモーションへの切り替えが進んだことが読み取れます。 セールスプロモーション業については、インターネット広告等のバーチャルなプロモーションは引き続き拡大を続けることが予想されますが、リアルな接点から商品やサービスの魅力を直接顧客に訴えることができる街頭や店頭でのプロモーションの需要は消費財や家電、通信サービスを中心に確実に存在しているため、今後も一定の市場規模を保ち続けるものと考えております。 (3) 経営戦略 当社グループの事業は、いずれも機械やソフトウェアでは代替が困難な「人」にしかできないサービスを主体としております。全ての事業の根幹にあるのは「人は大切な財産であり、共に成長する存在」という共通の考え方です。各事業で培ったノウハウを相互に活かし、人材の流動化や情報・スキルの共有化を通じて、人材インフラ提供企業としての責務を果たしてまいります。 「(2) 経営環境」にも記載のとおり、イベントマネジメント事業におけるBリーグの入場者数増加や全国のスタジアム・アリーナ建設計画によるプロスポーツ市場の拡大、ビルマネジメント事業におけるオフィスビル供給の拡大、人財サポート事業における安定的なセールスプロモーション需要の見通しに加え、スポーツ・エンターテインメント関連事業の推進、通信キャリアの販売促進や店舗拡大が見込まれており、各事業の需要は今後も引き続き拡大するものと考えています。 これらの需要拡大に対応し売上収益に結び付けるため、当社グループでは以下の取り組みを推進する計画です。 ① 従業員の積極的採用 需要拡大に対応するためには警備員やスタッフ等の従業員採用も拡大する必要がありますが、当社グループではスポーツイベントを中心とした魅力的な業務を希望し応募する学生中心の人材プール(アルバイト)を一万人以上雇用しており、これらアルバイトの紹介により低廉な費用で採用ができるため、従業員の雇用を比較的容易に拡大することが可能です。なお、2026年3月末時点においては、人材プールは12,000人を超えております。(注) また当社グループの業務はスポーツ関連以外にも大型商業施設のように働き手にとって魅力的な職場が多いことから、これらの優位性を活かし、若手や女性等を中心に従業員の採用を積極的に進めてまいります。 ② 従業員の稼働率向上 プロ野球やBリーグなどのプロスポーツリーグは開催シーズンが定められていることに加え、シーズン中でも主催試合の開催日しか当社グループの業務は発生しません。すなわち開催日以外の日に花火やコンサート、屋外プロモーション等の臨時イベント業務を受託することでアルバイトの稼働率を向上させ、収益拡大を図ることができるため、このような業務の受注を推進してまいります。 ③ 新規顧客からの受注拡大 当社グループでは、既存顧客からの新規案件や、既存業務の評判を聞いた見込顧客の問い合わせからの受注等、既存ネットワークを活用した受注が中心となっております。今後は拡大する市場環境に対応するため、広告宣伝等のプロモーションを積極的に展開することで、新たな顧客の獲得を推進してまいります。 (注)アルバイトの雇用者数は、当社グループと雇用契約を締結し、且つ過去12か月間に一度でも給与を支給した人数の合計であります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、「成長性」、「収益性」、「健全性」に関するそれぞれの指標を定めることで、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図っていくことを考えております。 指標   選定理由 成長性   売上収益   当社グループが持続的に成長を続けているかの客観的な指標となるため。 収益性   営業利益営業利益率   労務費等の必要な費用を控除した後も適正な利潤を計上しているかの客観的な指標となるため。 健全性   のれん/自己資本比率ネット有利子負債/自己資本比率   LBOやM&Aにより計上されたのれん及び有利子負債が健全な水準にとどまっているかの客観的な指標となるため。 (注)ネット有利子負債とは、借入金とリース負債の合計から現金及び現金同等物と使用権資産の合計を差し引いた額と定義しております。 第7期(2026年3月期)における各指標の数値については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりです。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループにおいて、以下の課題に優先的に取り組み、対処すべきと考えております。 ① 賃金上昇への対応 2025年度の最低賃金改定で示された全国加重平均の目安額は1,118円となり、前年度比63円(6.0%)の上昇と、金額、率ともに過去最高の上昇幅となりました(注)。今後も最低賃金の上昇が見込まれていますが、これにより当社グループの収益にも影響が生じることが課題となっております。 この課題に対処するため、労務費の上昇分を適正に販売価格へ転嫁すべく、顧客との交渉を積極的に進めております。販売価格への転嫁の結果に関わらず、交渉は契約期間毎に継続的に行っており、合わせて人員配置の効率化による適正な収益管理も進めてまいります。 (注)厚生労働省「令和7年度地域別最低賃金額改定の目安について」より ② 多様な人材の採用 国内では、様々な業種において人手不足が課題とされておりますが、少子高齢化の進展による就業者数の頭打ちにより、更なる人手不足の深刻化が想定されます。これに伴い各社の求人競争はより激しくなり、応募者数の減少や必要人員確保の長期化など当社グループの人材採用にも影響が生じる可能性があります。今後も新規の案件受託を見込んでおりますが、その新規案件に対応するための人員の充足と体制の強化が引き続きの課題となっております。 当社グループは、2026年3月末時点、12,000人を超える人材プールを有しておりますが、この人材プールはスポーツイベントなどの魅力的な業務を希望し集まった学生等になります。(注) この課題に対処するため、プロスポーツや大型商業施設など働き手にとって魅力的な職場の更なる開拓や、女性や高齢者の活躍の場を広げるべくそれぞれの適性を考慮した職場の創出と役割分担を進め、より多くの求職者に応募してもらえる環境を整えてまいります。 (注)アルバイトの雇用者数は、当社グループと雇用契約を締結し、且つ過去12か月間に一度でも給与を支給した人数の合計であります。 ③ 人材の育成 バスケットボールやラグビー等のプロスポーツ化の進展に伴い、専用アリーナやスタジアムの建設が全国の主要都市で計画され進められており、当社グループでもプロ野球の球場運営のノウハウを活かして新たな市場への進出を図っております。また、移動体通信事業者の店舗運営業務も拡大しており、そのノウハウを活かして他の業種の店舗運営も行っていきたいと考えております。一方で、既存展開地域以外での人材確保と教育には一定の時間を要するため、新たな展開地域における体制構築と人材育成が課題となっております。 この課題に対処するため、普段から様々な業務を経験することで新たな業務での稼働を早められるよう、イベントマネジメント、ビルマネジメント、人財サポートの事業をまたがる人事異動を定期的に行うことを検討しております。また、AIを活用して、個人の習熟度や適性、希望に合った教育プログラムを提供できる人材育成システムを開発し、検証を行っております。 ④ IT技術の活用 近年のIT・AI関連技術の発展に伴って施設警備の一部にロボットや高性能カメラを利用した新たな警備システムの試験導入が進められており、長期的には人的警備から機械警備に置き換わる可能性が想定されます。 現時点での機械警備は、有事の際の機動的対応や接客に類する応対が求められる人的警備とは異なる性質と考えられ、中期的には併存するものと捉えておりますが、この課題に対処するため、当社グループにおいてもAIやディープラーニングを活用して過去の天候やイベントにおけるインシデント(転倒事故や忘れ物、迷子など)を分析し、その日の状況により発生しやすいインシデントをAIが提示するシステムを開発しております。AIの提示により、インシデントの発生を未然に防止し、また、業務経験値の差を補うことによって全体的な警備品質の向上や早期の業務習熟を図るなど、最新技術を組み合わせることで、顧客にとってのサービス価値を高める取り組みを行っております。 ⑤ 財務上の課題 当社は過去のLBOに伴い、2026年3月期末の連結財政状態計算書において、資本合計2,871百万円に対し、のれん5,951百万円、借入金4,338百万円をそれぞれ計上しています。現時点においてはのれん減損の可能性や借入金に係る期限の利益喪失の可能性はありませんが、かかる自己資本とのれん及び借入金の比率を健全な水準まで良化させることが財政上の課題だと認識しております。 この課題に対処するため、株主への配当を実施しつつも、のれん残高の50%程度、また借入金残高と同程度の額に達するまで自己資本を充実させたいと考えております。 自己資本に対するのれん及び有利子負債の具体的な比率については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりです。
事業等のリスク12,162字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社は3か月に1回開催するリスク・コンプライアンス委員会でリスクの洗い出しや影響度の分析、対策を検討することに加え、日常的なリスクの把握と対応は人事総務部にて行っております。いずれも新たなリスクの発見やリスクの顕在化の兆候が見られた場合は直ちに代表取締役社長に報告し、代表取締役社長はリスク・コンプライアンス委員会または取締役会にてリスクを共有の上、リスクの影響を極小化するべく対応策を検討・実行いたします。リスク・コンプライアンス委員会の構成については「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由」に記載のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 有利子負債について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:高) 当社は旧株主からの株式取得のための資金をLBOスキームによる金融機関からの借入にて調達しており、その後のM&A資金も金融機関からの借入にて調達しております。2026年3月期末時点で4,338百万円の借入金を計上しており、金利については市場金利と連動して6カ月毎に見直される契約となっているため、今後市場金利が上昇した場合、支払利息の増加による業績への悪影響が考えられます。 当リスクに対応すべく、当社では以下の取組を行っております。 ① 収益性を重視した戦略立案と経営管理 当社グループでは、案件獲得時に維持すべき採算基準(ハードルレート)を設けております。具体的には、見積提出時にハードルレートを上回る採算であれば部門長が決裁可能ですが、ハードルレートを下回る採算の場合は社長決裁となり、安易な値下げによる受注を抑制しております。 また賃金上昇に伴う労務費の増加分を売上に転嫁するため、顧客との交渉を積極的に進めております。売上への転嫁の結果に関わらず、交渉は契約期間毎に継続的に行っており、合わせて人員配置の効率化による適正な収益管理も進めてまいります。 ② 金利条件に係る金融機関との交渉の継続 当社では、金利条件に係る金融機関との交渉を継続的に実施しており、市場金利上昇の影響の抑制に努めております。 なお、2026年4月7日の東京証券取引所スタンダード市場上場に伴い財務コベナンツが撤廃されたため、提出日現在は財務コベナンツ抵触による期限の利益喪失のリスクは解消されております。 (2) 総資産に占めるのれんの割合が高いことについて(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:高) 当社グループはIFRSに基づき連結財務諸表を作成しており、のれんの償却は不要ではありますが、2026年3月期末時点で5,951百万円ののれんを計上しており、総資産に占める割合は55.0%となっております。 2024年3月期において一部の資金生成単位に係るのれんを減損処理しましたが、残る資金生成単位については回収可能価額が使用価値の帳簿価額を大幅に上回っていることから、減損テストに用いた主要な仮定が合理的な範囲内で変更されたとしても、当該資金生成単位又はそのグループの回収可能価額が使用価値の帳簿価額を下回る可能性は低いと考えております。仮に税引前割引率が6.9%上昇した場合、又は将来キャッシュ・フローの見積額が41.5%減少した場合に減損損失が発生する可能性がありますが、今後3年間の成長率がゼロであった場合でも回収可能価額が使用価値の帳簿価額を十分に上回るため、減損の可能性は低いと考えております。 のれんの減損に係るリスクに対処すべく、当社グループでは事業の収益力強化及び株主資本の充実に努めており、主に以下の取り組みを実施しております。 ① 新規案件の継続的な獲得 当社グループでは、日本最大のプロスポーツ興行であるプロ野球において計8球団へのサービス提供実績がございますが、その実績をプロスポーツ化が進むBリーグ等の新たなチームに提案することで、新規顧客の継続的な獲得を目指してまいります。また商業施設等の既存顧客においても、既存施設でのサービス品質や提案力を高めることで、新規施設においての案件獲得を目指してまいります。 ② 収益性を重視した戦略立案と経営管理 前述のハードルレートに基づく採算管理と労務費増加分の売上転嫁を進めることで、利益の増大とともに将来キャッシュ・フローの増大も図り、回収可能価額が事業価値の帳簿価額を下回らないよう収益管理に努めてまいります。 ③ 自己資本(株主資本)に対するのれん比率の減少 株主還元とのバランスを考慮しつつも利益剰余金の額を高めることで株主資本を充実させ、株主資本に対するのれん比率を減少させることで、万が一ののれん減損時に株主資本へ与える影響を極小化するよう努めてまいります。 (3) ファンドの投資判断の影響について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:低) プライベート・エクイティ・ファンドの日本成長投資アライアンス株式会社が運用受託するJ-GIA1号投資事業有限責任組合が2026年3月末日時点の当社の筆頭株主であり、上場時に保有する当社株式の一部を売出しましたが、今後の運用受託者の投資判断により当該株主所有の当社株式が一部または全て譲渡される可能性があります。 また、J-GIA1号投資事業有限責任組合が大株主としてとどまる場合、運用受託者の判断が当社グループ役員の選任・解任、他社との合併等の組織再編、増資・減資、定款変更等、当社の株主総会決議の結果に重要な影響を及ぼす可能性があります。 J-GIA1号投資事業有限責任組合が今後も大株主としてとどまる場合、当社はこれらのリスクに対応すべく、運用受託者との対話を通じて少数株主にも配慮した投資判断を求めるとともに、企業価値の向上を通じて株主利益を最大化する経営を行ってまいります。 なお、当社の取締役1名は、日本成長投資アライアンス株式会社に所属する社外役員でありますが、取締役会や株主総会の決定に関する同社の事前承認事項等は定められておらず、独立性や自律性は維持されているものと考えております。 (4) グループガバナンスについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:高) 当社グループは持株会社と5つの事業子会社で組織されており、グループとして健全な成長を続けるためのグループガバナンスはたいへん重要なものと認識しております。しかしながらガバナンスが適切に機能していない場合、法令違反等のコンプライアンスリスクや内部統制の無効化リスク、経営方針の不徹底による事業計画未達のリスク等、持続的な成長や企業価値の向上を阻害するリスクが高まることになります。 これらのリスクに対応すべく、グループガバナンス強化のため、以下の取り組みを実施しております。 ① 社外取締役の充実 当社は取締役8名(監査等委員である取締役3名を含む)のうち社外取締役が4名(独立役員3名、うち監査等委員である取締役2名)と、取締役の半数以上を社外取締役が占める構成としております。取締役会においても、これら社外取締役からそれぞれの専門性に依拠した意見が活発に述べられ、業務執行取締役の執行状況の監督に加えて執行判断にも影響を与えるなど、経営の透明性と公正性を高める努力をしております。 ② 経営課題の共有と進捗管理 当社グループでは、取締役会に加えてグループ全社の常勤取締役と執行役員が参集するグループ経営会議を毎月開催しており、その会議にて月次業績等の経営状況の共有に加え、案件別採算や顧客との労務費転嫁交渉等の重要な経営課題の進捗管理を行い、グループ経営方針の統一に努めております。 ③ 法令遵守体制の構築 会社法や金融商品取引法、労働基準法をはじめ、当社グループの業務に関する法令については当社人事総務部が主管部門となり、法令遵守のための教育や法令改正情報をグループ全社に共有することに加え、内部監査部門において定期的にグループ全社の遵守状況を監査する体制を整えております。また遵守状況は四半期毎に開催するリスク・コンプライアンス委員会でも共有され、法令遵守の徹底に努めております。 ④ リスク情報の共有と低減策検討 日常的な事故やクレームについてはグループ各社にて報告ルールを定めており、軽微なものを除いて当社社長にまで直ちに報告されるとともに必要に応じて具体的な指示を行い、事業子会社の事故やクレームについても持株会社として責任を持って解消に努める体制を整えております。加えて重大な事故やクレームについてはリスク・コンプライアンス委員会でも共有され、解消までの進捗管理に加えて根本原因の解消によるリスク低減策の検討も行う体制を整えております。 (5) 人材の確保について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは警備員、イベントスタッフ、派遣社員等の人的労働力に依存しており、常時雇用に加えイベント需要に応じた臨時雇用の人的労働力を確保し、それらを配置・管理しております。現時点では十分な人数の臨時雇用者を雇用できているため問題は発生しておりませんが、有効求人倍率6.12倍(注)という厳しい採用環境にあり、今後人的労働力が流出した場合、または必要な人員が確保できない場合、業績へ悪影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクに対処すべく、プロスポーツや大型商業施設など働き手にとって魅力的な職場の更なる開拓や、女性や高齢者の活躍の場を広げるべくそれぞれの適性を考慮した職場の創出と役割分担を進め、より多くの求職者に応募してもらえる環境を整えてまいります。 (注)厚生労働省「一般職業紹介状況について 令和8年3月分」の参考統計表 保安職業従事者より (6) 人件費の上昇について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは警備員、イベントスタッフ、派遣社員等の人的労働力に依存しており、人件費の大幅な上昇は売上原価の増加に直結しますが、物価上昇のもとで賃上げが進展し、名目賃金上昇率2.7%の増加(注)となっている環境下にあり、今後、人件費上昇が継続し、人件費上昇に見合った売上増加、価格転嫁ができない場合、業績へ悪影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクに対処すべく、労務費と合わせて人件費の上昇分を適正に売上へ転嫁できるよう顧客との交渉を積極的に進めております。売上への転嫁の結果に関わらず、交渉は契約期間毎に継続的に行っており、合わせて人員配置の効率化による適正な収益管理も進めてまいります。 (注)厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和8年3月分結果確報」の月間現金給与額 調査産業計より (7) 法的規制について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループの事業は、警備業法、派遣業法、職業安定法等の法規制の対象となっております。現時点では法令に違反する事実はないと認識しておりますが、仮にこれらの法令に違反した場合、営業停止、営業廃止等の行政処分を受ける可能性があります。万一法令違反により上記行政処分を受けた場合、当該業務の受託等が一時的又は永続的に行えなくなるため売上の減少を招く可能性があります。また行政処分や法令違反の公表に伴うレピュテーションリスクも考えられます。 これらのリスクに対処すべく、「(4) グループガバナンスについて ③ 法令遵守体制の構築」にも記載のとおり、法令遵守のための教育や法令改正情報の共有、内部監査部門における監査、リスク・コンプライアンス委員会での法令遵守状況の共有等により、法令遵守の徹底に努めております。 各業法に関する取得者名、取得年月、所管官庁、許認可等の内容、有効期限、法令違反の要件等については以下のとおりです。 (警備業) 取得・登録者名   ヒトトヒト(株)   (株)エース警備保障   (株)エースガード 取得年月   1982年12月   1992年12月   2002年7月 許認可等の名称   警備業(認定)   警備業(認定)   警備業(認定) 所管官庁等   警察庁   警察庁   警察庁 許認可等の内容   1号業務(施設警備)2号業務(交通誘導警備、雑踏警備)4号業務(身辺警護)上記各号に付帯する業務 東京都公安委員会第30000805号   1号業務(施設警備)2号業務(交通誘導警備、雑踏警備)上記各号に付帯する業務 兵庫県公安委員会第63000825号   1号業務(施設警備)2号業務(交通誘導警備、雑踏警備)上記各号に付帯する業務 兵庫県公安委員会第63001182号 有効期限   2024年2月9日から2029年2月8日まで以後5年ごとに更新   2022年12月22日から2027年12月21日まで以後5年ごとに更新   2022年7月23日から2027年7月22日まで以後5年ごとに更新 法令違反の要件及び主な許認可取消事由   不正な手段による認定の取得や役員等の欠格条項違反等に該当した場合は認定取消(警備業法第8条)警備業法等の違反により警備業務の適正な実施が著しく害される恐れがあると認められる場合等は営業停止(警備業法第49条第1項)   不正な手段による認定の取得や役員等の欠格条項違反等に該当した場合は認定取消(警備業法第8条)警備業法等の違反により警備業務の適正な実施が著しく害される恐れがあると認められる場合等は営業停止(警備業法第49条第1項)   不正な手段による認定の取得や役員等の欠格条項違反等に該当した場合は認定取消(警備業法第8条)警備業法等の違反により警備業務の適正な実施が著しく害される恐れがあると認められる場合等は営業停止(警備業法第49条第1項) (人材派遣業・有料職業紹介事業) 取得・登録者名   ヒトトヒトキャリアライズ(株)   ヒトトヒト(株)   ヒトトヒトキャリアライズ(株) 取得年月   2006年2月   2018年12月   2011年9月 許認可等の名称   人材派遣業(許可)   人材派遣業(許可)   有料職業紹介事業(許可) 所管官庁等   厚生労働省   厚生労働省   厚生労働省 許認可等の内容   労働者派遣事業の許可派13-301469   労働者派遣事業の許可派13-312001   有料の職業紹介事業の許可13-ユ-305134 有効期限   2024年2月1日から2029年1月31日まで以後5年ごとに更新   2021年12月1日から2026年11月30日まで以後5年ごとに更新   2024年9月1日から2029年8月31日まで以後5年ごとに更新 法令違反の要件及び主な許認可取消事由   欠格事由に該当した場合や派遣法等またはそれに基づく命令等に違反した場合等は許可取消(派遣法第14条第1項)派遣法等またはそれに基づく命令等に違反した場合や許可の条件に違反した場合は事業の停止(同第2項)   欠格事由に該当した場合や派遣法等またはそれに基づく命令等に違反した場合等は許可取消(派遣法第14条第1項)派遣法等またはそれに基づく命令等に違反した場合や許可の条件に違反した場合は事業の停止(同第2項)   欠格事由に該当した場合や職業安定法等またはそれに基づく命令等に違反した場合等は許可取消(職業安定法第32条の9第1項)派遣法等またはそれに基づく命令等に違反した場合や許可の条件に違反した場合は事業の停止(同第2項) (廃棄物収集運搬業・建設業) 取得・登録者名   ヒトトヒト(株)   ヒトトヒト(株)   (株)ノティオ 取得年月   1982年3月   1997年7月   2020年11月 許認可等の名称   一般廃棄物収集運搬(許可)   産業廃棄物収集運搬(許可)   一般建設業(許可) 所管官庁等   環境省   環境省   国土交通省 許認可等の内容   道路・公園ごみ、普通ごみの収集・運搬(保管・積替えを除く。)東京23区清掃協議会会長第633号   燃え殻、汚泥等13種類の産業廃棄物の収集・運搬(積替え保管を除く。)東京都知事第13-00-048799号   内装仕上工事業に関する許可神奈川県知事許可(般-2)第87811号 有効期限   2025年7月1日から2027年6月30日まで以後2年ごとに更新   2022年7月11日から2027年7月10日まで以後5年ごとに更新   2025年11月5日から2030年11月4日まで以後5年ごとに更新 法令違反の要件及び主な許認可取消事由   不正の手段により許可の取得や欠格事由に該当した場合は許可取消(廃棄物処理法第7条の4)廃棄物処理法違反、能力が法令に定める基準に適合しなくなった場合等は事業停止(廃棄物処理法第7条の3)   不正の手段により許可の取得や欠格事由に該当した場合は許可取消(廃棄物処理法第14条の3の2)廃棄物処理法違反、能力が法令に定める基準に適合しなくなった場合等は事業停止(廃棄物処理法第14条の3)   不正な手段による許可の取得や役員等の欠格条項違反等に該当した場合は許可取消(建設業法第29条)不正入札等不誠実な行為があった場合は業務停止等の処分(同法第28条) (8) 労務管理・コンプライアンス違反リスクについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは多くの従業員(正社員・有期雇用社員等)の人的労働力に依存しております。近時は、短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律等の全面施行による同一労働同一賃金の義務付け、ワーク・ライフ・バランスの趨勢とそれに伴う働き方改革関連法の施行、その一環である労働基準法改正による週60時間超の時間外労働に係る賃金割増率の引き上げなど、労働環境とそれに係る法規制に大きな変化が起きており、このような動きへの当社の対応により、優秀な人財の流出や人件費の上昇が生じる可能性がある他、これら法令への違反が発生した場合には、関係省庁からの改善命令や刑事処分や従業員からの訴訟による社会的信用の失墜、追加コスト発生等の可能性があります。 また、当社グループではこれら従業員に対するコンプライアンス教育の充実を図り実践しておりますが、法令違反等のコンプライアンス違反が生じる可能性があり、その場合はクレーム発生によるレピュテーションリスクや社会的信用の失墜に加え、顧客からの訴訟や解約による収益への影響が生じる可能性があります。 これらのリスクに対処すべく、管理監督者に対してこれら法令の教育を行い、管理監督者を通じてアルバイト含む従業員への指導を行わせることに加え、万が一の法令違反発生の際には「(4) グループガバナンスについて ④ リスク情報の共有と低減策検討」にも記載のとおり、ルールに基づいて当社社長にまで報告され、持株会社として責任を持ってリスクの軽減に努める体制を整えております。またリスク・コンプライアンス委員会にも共有され、リスク低減策の検討を行う体制を整えております。 (9) 同業他社との競争について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループの中核である業務は小規模事業者が多く(警備会社数約1万社(警察庁「令和6年における警備業の概況」より)、派遣会社数約4万4千事業所(厚生労働省職業安定局需給調整事業課「派遣元事業所数の推移」より))、当社はサービス品質と価格、独自のスタッフ動員力により他社との競争を制して事業を拡大してまいりましたが、今後何らかの要因によってこれらの当社の強みを維持できない場合、他社との競合に敗れ業績に悪影響を及ぼす可能性もあります。 これらのリスクに対処すべく、プロ野球で長年培った興行運営管理のノウハウを他のプロスポーツに展開したり、大型商業施設での施設警備のノウハウを今後開業が見込まれるスタジアム・アリーナに展開したりすること等により、小規模事業者には実施困難な業務の開拓を続けてまいります。 (10)気候変動や自然災害等の影響について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:高) 当社グループの顧客は国内外で幅広く事業を営む企業が多く、それら企業が気候変動や環境保全に関する社会的要請に対応するため、大規模商業施設の開発計画見直しや既存施設の縮小・閉鎖、スポーツ興行事業の再編等を行う場合、当社グループの収益機会減少の可能性があります。 当社グループは、首都圏や阪神地域をはじめとする日本国内の主要都市に所在する顧客施設等で事業を行っていますが、当該地域に地震や台風等の大規模な自然災害が発生した場合は、顧客施設が営業を休止し収益機会減少の可能性がある他、当該地域に居住する従業員とその家族に人的・経済的な影響が生じる可能性があります。 また新型コロナウイルスの蔓延により2020年3月期以降3年にわたり、各種イベントの中止、延期または規模縮小による当社の収益機会の減少の一方、コロナ関連業務の受託による収益機会の増大等がありました。今後も、新型コロナウイルスと同等の感染症の拡大により、感染症対策関連業務の受託による収益機会の増大の反面、行動制限に伴うイベント中止や商業施設休業による収益機会の減少、パンデミック発生による当社のスタッフ動員力への悪影響の可能性も考えられます。 これらのリスクに対処すべく、人財サポート事業のような気候変動の影響を受けづらい業務の拡大を目指すことに加え、地震や台風等の自然災害に対してはBCP計画を定める等により影響の軽減に努めております。また感染症への対応については、収益機会の減少を補うような対策関連業務の対応拡充に努めてまいります。 (11)特定の取引先への依存について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:高) 当社グループの売上構成においては主要取引先10社の合計が連結売上高の約4割を占めております。現時点では安定した信頼関係・取引関係を築けていると認識しておりますが、仮に取引先の意思決定に伴う業務縮小または解約等が発生した場合、当社グループの収益が減少する可能性があります。 これらリスクに対応すべく、主要取引先との良好で安定した信頼関係・取引関係の維持発展に加え、既存業務のノウハウを活かした新たな取引先の開拓に努めております。 (12)個人情報及び顧客情報について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、事業活動を通して取引先の機密情報を入手することがあり、また、営業上・技術上の機密情報及び多数の社員・スタッフの個人情報を保有しております。これらの情報は犯罪者、ハッカーなどの悪意を持った第三者や当社グループ従業員の故意または過失により侵害を受ける可能性があります。万が一上記の侵害が発生した場合、侵害の回復のための費用、訴訟費用の発生、売上や顧客の喪失に加え、信用の失墜等の悪影響の可能性があります。 これらのリスクに対処すべく、これらの情報についての厳格な管理体制を構築し、情報の取扱い等に関する規程類の整備・充実や従業員への周知・徹底を図る他、個人情報に関して中核となる子会社2社にてプライバシーマークを認証取得するなど、適切な管理により侵害の防止に取り組んでおります。 (13)AI技術等の新技術について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) AI、ロボット、IoT機器の技術の進化はめざましく、これまで機械化が難しかった業務においても置き換わりが起きております。当社グループの業務がこれらに一気に置き換わる可能性は低いと考えておりますが、Chat GPTをはじめとするAIの進化スピードはますます加速しており、今後の技術の進展によっては当社の業務の一部がAI等のシステムに置き換わる可能性も考えられます。 これらのリスクに対処すべく、当社グループにおいてもこれら技術の活用を図り、「人」の行う業務の補完をさせながら「人」が行うべき業務にリソースを集中していく方針です。 (14)M&Aについて(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループの中核業務は全国各地に小規模事業者が多いため、売上収益拡大のためにはM&Aが有効な手段と考えております。2022年3月期には(株)アプメス(現 ヒトトヒトキャリアライズ株式会社)、2024年3月期には(株)エース警備保障及び(株)エースガードの株式を取得し、連結子会社化いたしました。今後も必要に応じ積極的にM&Aを活用していく方針ですが、未認識債務の発生や事業環境の変化により想定したシナジーが発揮できないこと等、計画通りに事業拡大ができず、業績に悪影響を与える可能性も考えられます。 また、M&Aに伴い、有利子負債及びのれんが増加するため、M&A先の業績が悪化した場合は、のれん減損の可能性が高まることが考えられます。 これらのリスクに対処すべく、M&A実施時には対象会社の財務内容や法令遵守状況等について詳細なデュー・デリジェンスを行うことによりリスク回避に努めるとともに、「(2) 総資産に占めるのれんの割合が高いことについて」に記載のとおり、新規案件の継続的な獲得や収益性を重視した戦略立案と経営管理により、のれん減損リスクの軽減に努めてまいります。 (15)季節による収益の変動について(顕在化の可能性:高、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:低) 当社グループではプロスポーツ関連の業務を行っておりますが、プロスポーツは年間の数か月間を1シーズンとして開催されております。プロスポーツ関連業務の中ではプロ野球とプロゴルフ関連の売上収益比率が高いことから、当社の連結業績においても、プロ野球とプロゴルフのシーズン最盛期にあたる第1四半期と第2四半期の売上収益が大きく、試合数が減少する第3四半期とオフシーズンに重なる第4四半期にかけて売上収益が減少する傾向があります。 第3四半期と第4四半期がオンシーズンとなるBリーグ関連の業務も増加していますが、プロ野球とプロゴルフ関連の売上減少を補うほどではなく、利益についても売上収益に連動した増減が生じる可能性があります。 第6期(2025年3月期)第1四半期から第7期(2026年3月期)第4四半期までの四半期毎の売上収益及び営業損益の推移は以下のとおりです。 (売上収益)  (単位:百万円) 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 2025年3月期   4,433   4,564   4,052   3,755 2026年3月期   5,344   5,707   4,823   4,220 (営業損益(△損失))  (単位:百万円) 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 2025年3月期   345   436   14   △90 2026年3月期   480   626   117   △186 これらのリスクに対処すべく、Bリーグ業務の拡大に加えて第3四半期と第4四半期の臨時イベント等の業務拡大、及び季節変動の影響が少ないビルマネジメント事業の施設警備及び施設管理業務や人財サポート事業の店舗運営受託業務等の拡大に努めることにより、売上収益の季節変動の低減を図ってまいります。 (16)上場維持基準への抵触について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:高) 当社は、2026年4月7日に東京証券取引所スタンダード市場へ上場いたしました。上場の売出し後も当社株式の流動性の確保に努めることとしておりますが、当面当社の流通株式比率は株式会社東京証券取引所が定めるスタンダード市場の上場維持基準に近接した水準となる見込みです。何らかの事情によりスタンダード市場の上場維持基準に抵触した場合、上場を維持できなくなる可能性がありますが、今後、大株主への一部売出しの要請によって流通株式数を増加させること等により、当社株式の流動性の向上を図っていく方針です。 (17)経済状況等の事業環境について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:高) 当社グループがサービスを提供する顧客の多くは、スポーツ興行や商業施設運営など消費者の余暇への支出を収益とする事業を営んでおります。 現下の経済状況は、不動産や生活必需品のインフレが進展しながらも賃金の上昇も続いており、消費者の余暇支出に関して顕著な変動はみられませんが、国内外の金融・貿易政策や国際紛争等に端を発する経済危機が生じた際は消費者の生活防衛のために余暇支出が抑制され、当社グループの顧客の収益低下と当社グループへの発注量減少による当社の収益機会減少の可能性が考えられます。 これらのリスクに対処すべく、新規顧客の開拓や新規事業の創出、M&Aによる事業多角化等により、経済状況の変動の影響を受けづらい経営体制を構築してまいります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 なお、当社グループは人財サービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国の経済は、設備投資や個人消費などの内需が底堅く推移しておりますが、2026年2月に勃発した中東紛争の影響で景気は足踏み状態が続いております。今後も、中東紛争の緊迫化、長期化に伴うエネルギー関連製品の更なる価格上昇や供給停止の懸念があり、当情勢も踏まえ、前年より継続していた日本銀行による金利引き上げは、一時的に政策金利を0.75%程に据え置く決定はなされたものの、依然として、先行き不透明な状況が継続することが予測されます。 このような中、当社グループは、プロスポーツ等多くの顧客が来場するイベントの準備から運営、撤収までの業務を提供するイベントマネジメント事業、商業施設を中心とした警備、設備保守、清掃、環境衛生といった業務を提供するビルマネジメント事業、商品販売支援や人材派遣、コールセンター業務などを提供する人財サポート事業を展開してまいりました。 以上の結果、当連結会計年度の経営成績等は以下のとおりとなりました。 (財政状態) 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比較し366百万円減少し、10,814百万円(前連結会計年度末比3.3%減)となりました。その主な要因は、現金及び現金同等物の減少222百万円、使用権資産の減少143百万円であります。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末と比較し1,014百万円減少し、7,942百万円(前連結会計年度末比11.3%減)となりました。その主な要因は、流動負債のコミットメントライン借入の返済798百万円、非流動負債のタームローン借入の返済468百万円であります。 当連結会計年度末の資本合計は、前連結会計年度末と比較し648百万円増加し、2,871百万円(前連結会計年度末比29.1%増)となりました。その主な要因は、利益剰余金の増加646百万円であります。 (経営成績) 当連結会計年度の経営成績は、売上収益20,094百万円(前年同期比19.6%増)、営業利益1,036百万円(前年同期比47.0%増)、税引前当期利益904百万円(前年同期比77.9%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益639百万円(前年同期比87.0%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べて222百万円減少して1,273百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により増加したキャッシュ・フローは、1,370百万円(前連結会計年度は336百万円の増加)となりました。その主な増加要因は、税引前当期利益904百万円、減価償却費及び償却費289百万円、主な減少要因は法人所得税の支払額182百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により減少したキャッシュ・フローは、15百万円(前連結会計年度は62百万円の減少)となりました。その主な要因は、有形固定資産の取得による支出16百万円、無形資産の取得による支出11百万円、その他の金融資産の売却による収入14百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により減少したキャッシュ・フローは、1,577百万円(前連結会計年度は729百万円の減少)となりました。その主な要因は、短期借入金の純減少額800百万円、長期借入金の返済による支出480百万円、リース負債の返済による支出174百万円、利息の支払による支出119百万円であります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、生産活動を行っておりませんので、生産実績に関する記載はしておりません。 b.受注実績 当社グループは、受注生産を行っておりませんので、受注実績に関する記載はしておりません。 c.販売実績 当社グループは人財サービスに関連する事業の単一セグメントですが、第6期及び第7期連結会計年度におけるサービス形態別の販売実績はそれぞれ次のとおりであります。 セグメントの名称   サービス形態の名称   第6期連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   第7期連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 販売高(百万円)   前年同期比(%)   販売高(百万円)   前年同期比(%) 人財サービス   ビルマネジメント事業   9,368   112.2   11,503   122.8 イベントマネジメント事業   4,481   104.6   4,772   106.5 人財サポート事業   2,630   95.9   3,624   137.8 その他   322   138.2   193   59.9 合計   16,803   107.7   20,094   119.6 (注) 主要な販売先については、総販売実績に対する割合が100分の10以上に該当する相手先がいないため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであり、将来生じる実際の結果と異なる可能性がありますのでご留意ください。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような会計上の見積り及び判断を必要としております。経営者は、これらの見積りを行うに当たり過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しておりますが、連結財務諸表の作成に当たって特に重要と認識しているものは以下のとおりであります。 (のれん及び無形資産の減損テスト) 当社グループは、のれん及び無形資産について、毎期末又は減損の兆候がある場合にはその都度、減損テストを実施しております。減損テストにおける資金生成単位の回収可能価額は、使用価値に基づき算定しております。使用価値は、経営者が承認した3年以内の事業計画のうち、資金生成単位であるヒトトヒト(株)と(株)ノティオ及び(株)エース警備保障と(株)エースガードに係る係数を基礎とし、算出が困難な場合は保守的に0%と仮定して計算した将来キャッシュ・フローの見積額を、現在価値に割り引いて算定しております。この事業計画は、既存案件及び新規案件の販売、費用、人員、投資、資金等それぞれの計画に基づいて見積り、過去の実績及び外部環境とも整合性を取ったうえで策定しております。 使用価値の測定で使用した割引率は、税引前加重平均資本コストを基礎に、外部情報及び内部情報を用いて事業に係るリスク等が適切に反映されるよう算定しております。 当該見積り及び仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において減損損失が発生する可能性があります。 当社グループの連結財政状態計算書においては、2026年3月期末時点で5,951百万円ののれんを計上しており、総資産に占める割合は55.0%となっております。 2024年3月期において一部の資金生成単位に係るのれんを減損処理しましたが、残る資金生成単位については回収可能価額が事業価値の帳簿価額を大幅に上回っていることから、減損テストに用いた主要な仮定が合理的な範囲内で変更されたとしても、当該資金生成単位又はそのグループの回収可能価額が使用価値の帳簿価額を下回る可能性は低いと考えております。仮に税引前割引率が6.9%上昇した場合、又は将来キャッシュ・フローの見積額が41.5%減少した場合に減損損失が発生する可能性がありますが、今後3年間の成長率がゼロであった場合でも回収可能価額が使用価値の帳簿価額を十分に上回るため、減損の可能性は低いと考えております。 ② 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (財政状態) 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。 (経営成績) (売上収益) イベントマネジメント事業においては、プロバスケットボールリーグ(Bリーグ)チームの受注増に加え、大規模多目的スタジアムにおける定期業務の受注等により、前年比で売上収益が増加しました。 ビルマネジメント事業においては、前連結会計年度に受注した大型商業施設業務等の通期寄与に加えて、当連結会計年度にも新たに大型商業施設業務や大型臨時警備業務を受注するなど、前年比で売上収益が増加しました。特に当連結会計年度においては、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)関連業務の受託により1,452百万円の売上収益を計上しました。 人財サポート事業においては、店舗運営業務の拡大や大型臨時イベント業務の受注などにより、前年比で売上収益は増加しました。以上の結果、当連結会計年度の売上収益は20,094百万円(前年同期比19.6%増)となりました。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は、売上収益の増加に伴い労務費・外注費が増加しました。加えて新規獲得業務で使用する警備用制服等の購入もあり、16,982百万円(前年同期比20.7%増)となりました。以上の結果、当連結会計年度の売上総利益は3,112百万円(前年同期比13.6%増)となりました。 (営業利益) 販売費及び一般管理費は、東京証券取引所スタンダード市場上場に伴う一時的な費用が発生し、2,105百万円(前年同期比2.2%増)となりましたが、その他の費用の抑制に努めた結果、当連結会計年度の営業利益は1,036百万円(前年同期比47.0%増)となりました。 (親会社の所有者に帰属する当期利益) 金融費用は、市場金利上昇に伴う影響はあったものの、前連結会計年度に発生したリファイナンスに際しての一時費用が当連結会計年度は生じなかったことから減少し、137百万円(前年同期比31.1%減)となりました。 以上の結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は639百万円(前年同期比87.0%増)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 当社グループの事業活動のうち主な資金需要は、売掛金入金に先立つ労務費の支払等の運転資金の他、M&Aに際しての買収資金であります。当社グループでは、事業運営上必要となる資金の源泉を安定的に確保することで資金の流動性を維持することを基本方針としております。具体的には安定的な経営に必要となる運転資金は自己資金または金融機関からのコミットメントライン借入で調達し、事業成長のための設備投資やM&Aに必要な資金は金融機関からの長期借入またはエクイティ・ファイナンスもしくはその両方により調達する方針であります。 ④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、「成長性」、「収益性」、「健全性」に関するそれぞれの指標を定めることで、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図っていくことを考えております。 それぞれの期間の指標は以下のとおりです。 指 標   第6期連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   第7期連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 単位:百万円、%   前年同期比増減率(%)   単位:百万円、%   前年同期比増減率(%) 成長性   売上収益   16,803   7.7   20,094   19.6 収益性   営業利益   705   190.7   1,036   47.0 営業利益率   4.2   ―   5.2   ― 健全性   のれん/自己資本比率   267.6   ―   207.2   ― ネット有利子負債/自己資本比率   185.1   ―   107.1   ― (注)ネット有利子負債とは、借入金とリース負債の合計から現金及び現金同等物と使用権資産の合計を差し引いた額と定義しております。 成長性に関する指標については、第7期連結会計年度は大阪・関西万博の一時収益等の影響により前連結会計年度比で大きく増加しております。 収益性に関する指標についても同様に、大阪・関西万博の影響により営業利益が前年同期比で大きく増加するとともに、営業利益率も前連結会計年度を上回っております。 健全性に関する指標については、利益剰余金の増加により自己資本を高めるとともに有利子負債の削減を進めることで各比率を低下させることを、経営上の優先課題として考えております。具体的数値として、のれん/自己資本比率については、当社の事業形態の特徴(長期安定した継続取引が主体)から仮にのれん減損の事態となっても半減程度と想定し、のれんの50%(のれん/自己資本比率が200%)まで自己資本を増強するとともに、ネット有利子負債/自己資本比率については、健全な水準としてネット有利子負債と同水準(ネット有利子負債/自己資本比率が100%)まで自己資本を増強することを目指しております。

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出典

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