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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

アズパートナーズ

160A · Standard · サービス業

介護付きホームなどを運営・開発するシニア事業と、不動産再生を行う不動産事業を柱とする、世代を超えた暮らし提案型企業。

概要

アズパートナーズは、2004年にタカラレーベンの子会社として設立され、東京都千代田区に本社を置く。2024年4月に東京証券取引所スタンダード市場に上場。シニア事業(介護付きホーム、デイサービス、ショートステイ)と不動産事業(シニア開発、ソリューション、収益不動産)の2本柱で構成され、2026年3月期の売上高は237億円、従業員数は985名。首都圏を中心に56の介護サービス事業所を展開する。

シニア事業と不動産事業の二軸構成

アズパートナーズの事業セグメントは、シニア事業と不動産事業で構成される。2026年3月期の売上構成比はシニア事業65.0%、不動産事業35.0%。シニア事業は介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)の運営を主軸とし、デイサービス(通所介護)やショートステイ(短期入所生活介護)も展開する。不動産事業は、介護付きホーム等を自社開発するシニア開発事業、老朽化した集合住宅の再生を行うソリューション事業、賃貸マンション等を保有する収益不動産事業の3本柱から成る。両事業のノウハウを相互活用し、シニア開発事業では土地仕入から施設運営・売却までを一貫して手掛ける。

首都圏に集中するドミナント戦略

当社は主に首都圏エリア(国道16号線の内側)に事業所を集中させるドミナント戦略を採用する。2026年3月現在、介護付きホーム33事業所、デイサービス19事業所、ショートステイ4事業所の計56事業所を運営する。東京都に25拠点、埼玉県に14拠点、神奈川県に11拠点、千葉県に5拠点、茨城県に1拠点を持つ。この集中配置により、入居希望者への複数ホーム提案が可能となり、人材の採用・異動の効率化にも寄与している。中長期的に人口が安定する同エリアでの出店を継続する方針で、2027年3月期には介護付きホーム4事業所、デイサービス2事業所の開設を予定する。

売上高237億円、自己資本比率21.2%

2026年3月期の連結売上高は236億円(前期比32.1%増)、営業利益15億円(同16.8%増)、当期純利益12億円(同23.8%増)と増収増益を達成した。シニア事業売上は154億円(同12.5%増)、不動産事業売上は83億円(同91.4%増)と不動産事業が大きく伸びた。総資産243億円、負債191億円、純資産51億円。自己資本比率は21.2%で前期の19.4%から改善した。キャッシュ・フローは営業活動で44億円の収入となり、設備投資や借入金返済に充てられている。

ITプラットフォームEGAO linkによる業務効率化

シニア事業の中核的な差別化要素として、2017年にベンダーと共同開発したIoT/ICTプラットフォーム「EGAO link」を全ホームに導入している。居室ベッド上の見守り、ナースコール対応、介護記録をスマートフォンで一元管理できるシステムで、2020年8月までに全介護付きホームへの導入が完了した。これにより創出された時間を、入居者一人ひとりの個別ケアや「夢を叶えるプロジェクト」などの自立支援サービスに充てている。介護DXの推進により、業務効率化とサービスの質向上を両立させている。

業界の中での役割は介護サービス運営者・シニア不動産開発事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
237億円
営業利益
15億円
営業利益率
6.3%
純利益
12億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01シニア事業(介護付きホーム)主力

介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)を首都圏に33事業所展開。IoT/ICTプラットフォーム「EGAO link」を活用した業務効率化と、入居者の「夢を叶えるプロジェクト」など個別サービスを提供。中高所得者層を主な顧客とし、月払い・入居一時金の方式を用意。

業界常識にとらわれない独自サービスを展開し、介護付きホームの通称普及に貢献

主な製品・サービス1
介護付きホーム
特定施設入居者生活介護の指定を受けた有料老人ホーム。入浴・排せつ・食事などの介護や機能訓練を提供。

02不動産事業(シニア開発)主力

介護付きホーム等のシニア不動産を自社開発し、不動産事業者や投資家(ヘルスケアリート)への売却を推進。土地仕入れから建設、運営ノウハウを活かした開発・売却まで行う。

主な製品・サービス1
シニア不動産(介護付きホーム等)
介護付きホーム等を自社で開発し、売却または運営する。

03シニア事業(デイサービス・ショートステイ)準主力

デイサービス19事業所、ショートステイ4事業所を運営。従来のレスパイト目的のサービスと差別化し、ご利用者の社会的孤立感の解消や個別性に着眼したサービスを提供。

主な製品・サービス2
デイサービス(通所介護)
居住地域で通所し、入浴・食事・機能訓練などのサービスを受ける。
ショートステイ(短期入所生活介護)
短期間施設に滞在し、介護サービスを受ける。

04不動産事業(ソリューション)準主力

首都圏、特に東京23区内の耐震性能の劣る老朽化不動産を取得し、既存入居者の移転交渉、建物解体後に土地を売却する事業。価格変動リスク回避のため短期間での利益確定を目指す。

05不動産事業(収益不動産)副次

賃貸マンションや事務所等の収益不動産を取得し、賃貸する事業。高利回りが期待できる物件に厳選して投資する。

製品と技術

IoT/ICTプラットフォーム「EGAO link」

「EGAO link」は、2017年に当社とベンダーが共同開発した介護向けIoT/ICTプラットフォームである。居室ベッド上のセンサーで入居者の動きを検知し、スマートフォンにナースコールを通知する。介護記録の入力、インシデント報告、ケアプラン参照などもスマートフォン上で完結できる。2020年8月までに全介護付きホームに導入済みで、業務時間の短縮とスタッフの笑顔創出を意図している。本システムにより創出された時間を、入居者個別の自立支援サービスに振り向けることで、サービスの質と生産性の両立を実現している。

自立支援介護メソッドと「夢を叶えるプロジェクト」

2023年10月、全介護付きホームへの自立支援介護メソッドの導入を発表した。その中核をなすのが「夢を叶えるプロジェクト」である。これは、入居者が以前はできたが心身機能の低下で困難になった行為(例:自分で歩く、好きな料理を作るなど)を、ケアプランの目標に設定し、スタッフ・家族とチームで実現を目指す個別アクティビティである。単なる生活支援ではなく、エビデンスに基づいたアセスメントとリハビリを組み合わせ、入居者の自己実現を支援する。介護報酬の対象外だが、稼働率向上と顧客満足度向上に寄与している。

シニア開発事業:自社開発と他社事業サポート

不動産事業の柱の一つであるシニア開発事業は、自社で土地を仕入れ、介護付きホームを建設して運営する「自社開発」と、他社向けに施設を開発・アレンジして売却する「他社事業サポート」の2形態で展開される。自社開発第1号は2022年5月開設の「アズハイム三鷹」で、以降もアズハイム入間(98室)、アズハイム国立(128室)など大規模物件を手掛ける。開発物件は不動産事業者やヘルスケアリートに売却可能で、当社が引き続き運営を受託する場合もある。シニア事業の運営ノウハウを生かした立地選定と建物仕様が強みである。

ソリューション事業による老朽化不動産の再生

2012年4月に本格化したソリューション事業は、首都圏の老朽化した集合住宅等を対象に、入居者の移転交渉、建物解体、土地売却までを一貫して行う事業である。東京23区内の耐震性に劣る不動産を中心に手掛け、価格変動リスクを回避するため、土地での短期売却を基本としてきた。代表的な案件に大田区池上1丁目案件がある。今後はエリア特性に応じて、建物を建設・販売する形も検討し、収益性向上を目指す。本事業は不動産市況に応じて拡大を判断する方針である。

介護付きホームの料金体系と顧客層

介護付きホームの利用料は、家賃・管理費・水道光熱費・食費と介護保険の自己負担分で構成される。支払い方式は「月払い方式」と「入居一時金方式」の2種類を用意する。月払い方式では月額利用料30万円台が中心。入居一時金方式では家賃全額を前払いすることで月額利用料を20万円以下に抑えられる仕組みで、例えばアズハイム大泉学園の場合、月払い37万円に対し、一時金1050万円と月額19.5万円のプランがある。価格帯から中高所得者層が主な顧客層となる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • シニア事業(介護付きホーム)業界常識にとらわれない独自サービスを展開し、介護付きホームの通称普及に貢献

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

中小企業向け人材サービス、市場拡大中

アズパートナーズは中小企業向け人材サービスを提供する。同業のジンジブやイシンと競合し、市場はニッチだが成長が期待される。2025/3期の売上高179億円、営業利益率7.26%と収益性は良好。2026/3期は売上高237億円と大幅増収を見込む一方、営業利益率は6.33%へ低下予想。競合との差別化が課題となる。

強み

  • 大手人材会社がカバーしきれない中小企業向けに特化し、独自のニッチ市場を開拓
  • 直近3期で売上高が172億円→179億円→237億円と拡大、今後の成長にも期待
  • 2024/3期は営業利益率非開示だが、2025/3期に7.26%を達成し収益性向上
  • 中小企業市場でのシェア拡大により、安定した需要獲得が可能

課題

  • 2026/3期の営業利益率が6.33%に低下見通し、コスト管理が課題
  • ジンジブやイシンと同様のサービス、差別化要素が限定的
  • 中小企業向けサービスは人材紹介の質が重要、優秀な人材の確保が不可欠

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がアズパートナーズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

タカラレーベンの子会社として2004年に設立

株式会社アズパートナーズは2004年11月、株式会社タカラレーベンの子会社として東京都千代田区内幸町に設立された。翌2005年8月、神奈川県横浜市に最初の介護付きホーム「アズハイム横浜東寺尾」を開設し、同一敷地内にデイサービスセンターを併設した。2006年3月には業容拡大に伴い本社を千代田区有楽町へ移転。2008年7月には株式会社ハートフルから介護付きホーム事業を譲り受け、「アズハイム横浜上大岡」を開設し、事業基盤を拡大した。

新事業への進出と組織拡充(2009~2013年)

2009年12月、収益不動産事業を開始し、賃貸マンション等の保有による安定的な収入源を確保した。2010年4月には新卒採用を開始し、理念に共感する人材の早期育成に着手。同年7月、株式会社こころケアプランを吸収合併し、埼玉県さいたま市に「アズハイム南浦和」を開設した。2012年4月には入居者の移転交渉を含むソリューション事業(老朽化不動産の再生事業)を本格化し、大田区池上1丁目案件に着手。同年12月には初のショートステイ・デイサービス併設型「アズハイムテラス練馬」を開設した。2013年4月には10棟目となる「アズハイム横浜いずみ中央」を開設し、事業規模を着実に拡大した。

EGAO link導入と事業拡大(2017~2020年)

2017年3月、当社とベンダーで共同開発したIoT/ICTプラットフォーム「EGAO link」を全ホームに導入開始。同年11月にはデイサービス10事業所目となる「アズハイム新松戸」を千葉県松戸市に開設した。2018年12月には国分土地建物株式会社より2棟の介護付きホームを譲り受け、千葉県市川市に「アズハイム市川」「アズハイム市川アネックス」を開設。2020年1月、本社を現在の東京都千代田区神田駿河台に移転。同年3月には20棟目となる「アズハイム横浜戸塚」を開設し、同年8月までにEGAO linkの全ホームへの導入を完了した。

自社開発物件の開設と株式上場(2022~2024年)

2022年5月、東京都三鷹市に当社初の自社開発物件となる「アズハイム三鷹」を開設し、シニア開発事業を本格化。2023年10月には全介護付きホームへの自立支援介護メソッド導入を発表した。2024年4月、東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場。同年11月に創業20周年を迎えた。上場により資金調達力を強化し、さらなる事業拡大の基盤を整えた。

2025~2026年:拠点拡大と収益成長

2025年1月、東京都葛飾区に介護付きホーム「アズハイム葛飾白鳥」(29棟目)とデイサービスセンターを開設し、シニア事業所数が50に達した。2026年3月期には、神奈川県横浜市にデイサービス「アズハイム青葉台デイサービスセンター」(19事業所目)を開設し、全事業所数は56となった。同期の売上高は237億円と前期比32.1%増、営業利益15億円と過去最高を更新。介護付きホームの期中平均稼働率は既存27事業所で93.5%と高水準を維持し、事業の安定性を示した。

年表23件を開く

2000年代

  • 2004年11月株式会社タカラレーベンの子会社として、株式会社アズパートナーズを東京都千代田区内幸町に設立
  • 2005年8月神奈川県横浜市に介護付きホーム「アズハイム横浜東寺尾」を開設(当社1棟目)同一敷地内にデイサービスセンターを併設(当社1事業所目)
  • 2006年3月業容拡大のため本社を東京都千代田区有楽町に移転
  • 2008年7月株式会社ハートフルより、介護付きホーム事業を譲り受け、神奈川県横浜市に介護付きホーム「アズハイム横浜上大岡」を開設
  • 2009年12月収益不動産事業を開始

2010年代

  • 2010年4月理念や運営方針に共感するスタッフを集めるため、新卒採用を開始
  • 2010年7月M&A株式会社こころケアプランを吸収合併し、埼玉県さいたま市に介護付きホーム「アズハイム南浦和」を開設
  • 2012年4月入居者の移転交渉を含むソリューション事業(老朽化不動産の再生事業)を本格的に開始(大田区池上1丁目案件)
  • 2012年12月東京都練馬区に当社初のショートステイ・デイサービスセンター併設業態の「アズハイムテラス練馬」を開設
  • 2012年12月業容拡大のため本社を東京都千代田区有楽町「東宝ツインタワービル」に移転
  • 2013年4月神奈川県横浜市に介護付きホーム「アズハイム横浜いずみ中央」を開設(当社10棟目)同一敷地内にデイサービスセンターを併設
  • 2017年3月当社とベンダーで共同開発したIoT/ICTプラットフォームEGAO linkを全ホームに導入開始
  • 2017年11月千葉県松戸市にデイサービスセンター「アズハイム新松戸」を開設(当社10事業所目)
  • 2018年12月国分土地建物株式会社より、2棟の介護付きホーム事業(土地及び建物を含む。)を譲り受け、千葉県市川市に介護付きホーム「アズハイム市川」「アズハイム市川アネックス」を開設

2020年代

  • 2020年1月業容拡大のため本社を東京都千代田区神田駿河台に移転
  • 2020年3月神奈川県横浜市に介護付きホーム「アズハイム横浜戸塚」を開設(当社20棟目)
  • 2020年8月EGAO linkを当社が運営する全ての介護付きホームに導入完了
  • 2022年5月東京都三鷹市に当社初の自社開発物件である介護付きホーム「アズハイム三鷹」を開設
  • 2023年10月当社が運営する全ての介護付きホームへの自立支援介護メソッド導入を発表
  • 2024年4月上場東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
  • 2024年11月創業創業20周年を迎える
  • 2025年1月東京都葛飾区に介護付きホーム「アズハイム葛飾白鳥」(当社29棟目)及び同一敷地内にデイサービスセンター(当社17事業所目)を開設 シニア事業所が50事業所となる
  • 2026年3月神奈川県横浜市にデイサービスセンター「アズハイム青葉台デイサービスセンター」(当社19事業所目)を開設 シニア事業所が56事業所となる

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益営業利益
  • 稼働率(介護付きホーム)稼働室数÷総居室数
  • 稼働率(デイサービス)のべ利用者数÷(定員数×稼働日数)
  • 稼働率(ショートステイ)のべ稼働室数÷(総居室数×日数)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    介護DX推進と生産性向上

    IoT/ICTプラットフォーム「EGAO link」を核に、業務効率化と科学的介護を推進し、生産性向上とサービスの質の向上を図る。生成系AIを活用したケアプラン作成システムなども開発中。

  2. 02

    首都圏でのドミナント展開

    人口密集・中高所得者層が多い首都圏の国道16号線内側を中心に、介護付きホームを集中的に展開。2028年3月期までに計6事業所を新設し、認知度向上と稼働率向上を目指す。

  3. 03

    介護DXコンサルティングの事業化

    自社の「EGAO link」導入・運用経験を活かし、他介護事業者向けにDX導入支援・研修等のコンサルティング事業を展開。業界全体の課題解決と新たな収益源を目指す。

  4. 04

    シニア開発事業の拡大

    自社の介護運営ノウハウを活かし、土地仕入から建設・売却まで手掛けるシニア開発事業を拡大。収益性の高い事業計画で投資家へ売却後も自社運営を継続する。

  5. 05

    人材確保と働きがいの向上

    「EGAO link」による働きやすさと科学的介護による働きがいをアピールし、理念に共感する新卒採用を強化。6年連続100名以上の新卒採用実績を継続する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で985人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は456万円で、2期前と比べて+4.7%平均年齢は33.7歳、平均勤続年数は4.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年3月43533.04.1811
2025年3月45532.54.3879148
2026年3月45633.74.2985152

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率35.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率92.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)79.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
不動産(東京都) — 北区王子 他3カ所2,394百万円
不動産事業
不動産(埼玉県) — さいたま市緑区 他1ヵ所1,386百万円
不動産事業
アズハイム — 東京都 25事業所685百万円
シニア事業
アズハイム — 埼玉県 14事業所240百万円
シニア事業
アズハイム — 神奈川県 11事業所205百万円
シニア事業
アズハイム — 千葉県 5事業所126百万円
シニア事業
本社 — 東京都千代田区123百万円
本社
不動産(茨城県) — 水戸市東原18百万円
不動産事業
アズハイム — 茨城県 1事業所14百万円
シニア事業
ほか7件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は237億円営業利益15億円前期と比べると増収増益で、売上が+32.4%、利益が+15.4%。

売上高
+32.4%
237億円
営業利益
+15.4%
15億円
純利益
+20.0%
12億円
営業利益率
6.3%
前期比 -0.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高279億円237億円
営業利益17億円15億円
純利益13億円12億円
1株あたり配当¥80¥80

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

5期分

直近は2027年1Qで、売上は79億円、営業利益は3億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年2Q1061312.39
2025年4Q7300.01
2026年2Q1361511.011
2026年4Q10100.01
2027年1Q7933.82

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2020年3月期からの7期で、売上は96億円から237億円へ2.5倍に増えた。直近期の営業利益率は6.3%。売上は6期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
神奈川県横浜市に介護付きホーム「アズハイム横浜戸塚」を開設(当社20棟目)
2020年3月9632
2021年3月10964
東京都三鷹市に当社初の自社開発物件である介護付きホーム「アズハイム三鷹」を開設
2022年3月11535
2023年3月12822
創業20周年を迎える
2024年3月17296
東京都葛飾区に介護付きホーム「アズハイム葛飾白鳥」(当社29棟目)及び同一敷地内にデイサービスセンター(当社17事業所目)を開設 シニア事業所が50事業所となる
2025年3月17913147.310
神奈川県横浜市にデイサービスセンター「アズハイム青葉台デイサービスセンター」(当社19事業所目)を開設 シニア事業所が56事業所となる
2026年3月23715166.312

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高237億円のうち、営業利益として残るのは15億円6.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は12億円、売上の5.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.9%194億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.4%27億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.3%15億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
18.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.2pt
6.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.0pt
5.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+13.6pt
25.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2026年3月期は営業CFが45億円、投資CFが−54億円で、差し引きのフリーCFは−9億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は31億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年3月−39−4619
2023年3月−7−713−1418
2024年3月34−14−92029
2025年3月8−4645−3835
2026年3月45−546−931

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2026年3月期の総資産は244億円。このうち返さなくてよい自己資本が52億円で、自己資本比率は21.2%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年3月95128312.3
2021年3月113169713.8
2022年3月1181710114.3
2023年3月1471912812.7
2024年3月1602413614.9
2025年3月2144217219.4
2026年3月2445219221.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
41億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
40億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
192億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
57
/ 100
安定性自己資本比率14 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中37位あたり、逆に低いのは自己資本比率534社中498位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
25.4%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.3%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
21.2%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
32.4%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.1%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,951で、1年前と比べて-36.2%過去52週の値幅のなかでは4%の位置にある。

¥1,951-2.1%1ヶ月-2.4%1年-36.2%時価総額70億円
過去52週の値幅
安値¥1,880高値¥3,550

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)6.0倍
PER (会社予想)5.4倍
PBR1.35倍
配当利回り4.10%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

1ヵ月で+6.3%と上昇基調。週足では25日線(2004円)を上抜け、75日線(2044円)付近で推移。52週高値3550円からは42%下落しているが、直近では切り返しの動き。出来高はやや増加傾向で、買い意欲の高まりがうかがえる。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERが6.3倍と業界平均22.3倍を大幅に下回り割安。PBRは1.43倍と平均3.09倍を下回り、ROE25.39%と高い収益性を考えるとさらに割安感が強い。配当利回り3.42%と平均2.77%を上回り、配当性向21.2%と余裕あり。売上高が拡大しており、今後の成長も期待できる。割安と判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)6.0倍23.4倍
PER (予想)5.4倍
PBR1.35倍3.51倍
ROE25.4%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

成長期待とバリュエーションの間に乖離がある。強気派は人手不足を追い風に需要拡大が続き、26年3月期の急増収計画を評価。弱気派は人材派遣業界の競争激化や、過去の増収が一過性だった可能性を指摘。PER6倍台は割安に見えるが、利益率の安定性に疑問。

プラスに働く材料7
  • 人手不足追い風

    スーパー業界の人手不足で需要増加。

  • 26年急増収計画

    売上高23%増、利益成長期待。

  • バリュエーション安い

    PER6.3倍、PBR1.4倍と割安。

  • 売上高32%増加、急成長2026/3影響

    2026年3月期売上高237億円(前期比+32%)、営業利益15億円と増収基調。

  • PER6.3倍と極めて割安継続影響

    PER6.3倍はサービス業平均15倍を大幅に下回り、バリュエーション面で割安感。

  • ROE25%の高収益性継続影響

    ROE25.4%は業界平均を大きく上回り、資本効率の高さが評価される。

  • 配当利回り3.4%の安定配当継続影響

    配当利回り3.42%はサービス業平均2%を上回り、下支え要因。

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    差別化が難しく価格競争に陥りやすい。

  • 収益性不安定

    営業利益率7%程度と低く変動リスク。

  • 成長鈍化懸念

    25年3月期の増収率はわずか4%。

  • 営業利益率が7.3%→6.3%に低下2026/3影響

    急成長に伴い営業利益率が1ポイント低下、収益性の悪化懸念。

  • 純利益の伸び率低く失望リスク2026/3決算後影響

    売上高32%増も純利益は20%増にとどまり、市場期待に届かない可能性。

  • 外国人保有5.4%と低位継続影響

    外国人保有5.44%は東証平均を下回り、需給面での上値抑制要因。

  • 急成長によるキャッシュフロー悪化リスク継続影響

    売上高急増で運転資金が膨らみ、キャッシュフローが悪化する可能性。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
計画達成度と成長軌道の確認。
営業利益率
低収益体質からの改善有無。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり80いまの株価に対する利回りは4.10%。

年間配当
¥80
1株あたり
配当利回り
4.10%
いまの株価に対して
配当性向
21.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥80

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,109人。区分でいちばん多いのは事業法人47.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が47.7%を占め、残る52.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人64.450.747.6
個人・その他35.641.043.0
外国法人4.65.4
証券会社3.53.8
金融機関0.10.1
外国人個人0.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ブレス34.84
02MIRARTHホールディングス株式会社9.53
03植村 健志4.53
04伊藤 啓敏4.25
05山本 皇自4.25
06アズパートナーズ従業員持株会3.47
07NOMURA PB NOMINESS LIMITED OMNIBUS-MARGIN (CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社)2.44
08上田八木短期投資株式会社2.43
09松尾 篤人1.61
10楽天証券株式会社1.38

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で−98%、1株純資産は7期で−100%。直近期のROEは25.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2020年3月18,6892,074,15718.2230.1
2021年3月741,5142,772,67130.610.9
2022年3月17255635.19.3
2023年3月7661512.921.1
2024年3月18678526.620.4
2025年3月2701,16429.26.920.4
2026年3月3311,44025.46.321.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額98百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
植村健志代表取締役社長兼 CEO601,412,600
伊藤啓敏取締役 兼 専務執行役員(事業本部 本部長)60152,600
松尾篤人取締役 兼 常務執行役員(管理本部 本部長)5257,600
山本皇自取締役 兼 上席執行役員(事業推進部 部長)57152,600
緒方克吉取締役6610,000
伊藤華代取締役5510,000
奥田慶一常勤監査役70
森脇仁子監査役61
塩生朋子監査役51

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)47537820
社外取締役414144
監査役1666

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,706字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、<暮らし>をひとつのテーマとし、「あらゆる方々の良きパートナーとして…」という思いから社名を「アズパートナーズ」と名付けました。 「私たちアズパートナーズは、『世代を超えた暮らし提案型企業』として、あらゆる世代の方々の幸せを追求し、私たちに関わる全ての人々が幸せになることを目指します。」を私たちの使命(MISSION)に掲げて、事業を展開しております。 当社の事業セグメントは、シニア事業(第22期売上構成比65.0%)と不動産事業(第22期売上構成比35.0%)で構成されております(セグメント間の内部取引を含む)。 シニア事業は、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)の運営を主たる事業とし、さらにデイサービス(通所介護)事業及びショートステイ(短期入所生活介護)事業を展開しております。介護付きホームでは、当社とベンダーで共同開発したIoT/ICTプラットフォーム「EGAO link」による業務効率化や顧客満足度向上を強みにしております。 また、不動産事業は、介護現場で培った運営ノウハウや長年の不動産ビジネスで蓄積した専門的知識や人脈をフル活用し、介護付きホーム等の土地建物を自社開発するシニア開発事業と、老朽化した集合住宅等の不動産の再生を行うソリューション事業を主たる事業としております。さらに、賃貸マンションや事務所等の賃貸を行う収益不動産事業を展開しております。 なお、以下に示す区分は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項」に掲げる報告セグメントの区分と同一であります。 事業セグメント   事業名称   内容 シニア事業   介護付きホーム事業   介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)の運営 デイサービス事業   デイサービス(通所介護)の運営 ショートステイ事業   ショートステイ(短期入所生活介護)の運営 不動産事業   シニア開発事業   介護付きホーム等のシニア不動産開発 ソリューション事業   老朽化した集合住宅等の不動産の再生 収益不動産事業   マンション等の賃貸 (1)当社の各事業の内容 (シニア事業) シニア事業は、介護付きホーム・デイサービス・ショートステイの運営を通して、要介護・要支援認定を受けている介護ニーズのある高齢者の方々に介護サービスを提供しています。 当社は、超高齢社会・生産年齢人口減少に伴う介護人材の深刻な不足という社会課題解決に貢献することを目的として、業界の常識にとらわれず、様々な挑戦をしてまいりました。その中で実現したイノベーションを経て、成長と安定を高いレベルで獲得するノウハウを積み上げてきました。 特に介護付きホームにおいては、2017年から、当社とベンダーで共同開発したIoT/ICTプラットフォーム「EGAO link」を活用した業務効率化・生産性向上策を戦略的に取ることにより、稼働率・サービス力・採用力で大きなインパクトを出すことができました。 ①介護付きホーム事業 介護付きホームとは、介護保険法に基づく「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた有料老人ホーム(介護付有料老人ホーム)等を指します。(従来「特定施設入居者生活介護」「介護付有料老人ホーム」と呼ばれていましたが、当社が中心となって事業者団体に働きかけ、一般消費者にもわかりやすい「介護付きホーム」という通称を使うようになりました。事業者団体の名称も「一般社団法人全国特定施設事業者協議会」から「一般社団法人全国介護付きホーム協会」に変更され、厚生労働省の資料においても「介護付きホーム」という通称が使われるようになりました。) 介護付きホームは、介護が必要なご入居者に対し、介護サービス計画(ケアプラン)に基づき、入浴、排せつ、食事等の介護や日常生活上のお世話、機能訓練及び療養上の世話(看護)を行うと定義されています。 当社は、この定義にとどまらず、ご入居者の「望む暮らし」・自己実現のために、ご入居者の人生歴・生活歴(ナラティブ)の深い情報収集・整理(アセスメント)を行い、生活リハビリ等の自立支援のプロセスと掛け合わせ「夢を叶えるプロジェクト」という個別アクティビティサービスを全ての介護付きホームで提供しています。 「夢を叶えるプロジェクト」は、介護付きホームに入居する以前には自立して行えていたが、その後の心身機能の低下等による理由で自分自身の力では実現が難しくなったことをまたできるようになりたい、といったご入居者のご希望を叶えることを、ただ日常生活上のサービスとして提供するのではなく介護サービス計画(ケアプラン)の目標に設定し、ご入居者とそのご家族、当社の従業員のチームが一体となって実現を目指していく個別アクティビティのことを言います。 また、当社は、当社とベンダーで共同開発した、ご入居者のベッド上の見守り・ナースコール対応・介護サービス提供の記録をスマートフォン上で対応することができるIoT/ICTプラットフォーム「EGAO link」の導入によって創出された時間を活かして、こうしたサービスを提供しております。 介護付きホームの利用料は、家賃、管理費、水道光熱費及び食費と、国が一律で定める介護保険からの介護報酬(入居者はその1~3割を負担)をお支払いいただきます。当社では、家賃の全額を毎月お支払いいただく「月払い方式」と、家賃の全額又は一部を前払いする「入居一時金方式」を設けております。 価格帯としては、当社の「月払い方式」では月額利用料300,000円台が中心となっており、「入居一時金方式」として家賃全額を前払いして月額利用料を200,000円以下に抑える選択肢を設けています。例えば、アズハイム大泉学園の料金プランでは、「月払い方式」の月額利用料は370,000円、「入居一時金方式」の入居一時金10,500,000円、月額利用料195,000円となっております。 このような価格帯の商品であることから、中高所得者層を顧客層としております。 ②デイサービス事業 デイサービスとは、介護保険法に基づく「通所介護」の指定を受けたサービスを指し、居宅要介護者について、デイサービスセンターに通っていただき、入浴、排せつ、食事等の介護や日常生活上のお世話、機能訓練を行うことと定義されています。 他の大手事業者を含む多くのデイサービスでは、日常的に家族による介護を受けている要介護者(特に認知症の症状のある方)を日中お預かりし、家族が休息の時間を得ること(レスパイトケア)が主な目的となっています。また、近年は、要支援者・軽度要介護者に対して、身体機能の維持・向上を図ることに特化した「機能訓練デイサービス」が急速に拡大しています。 当社は、上記のサービスと差別化する戦略をとり、これらのサービスでは満たされない、軽度要介護者の社会的な孤立感を解消し、お一人おひとりの個別性に着眼し、やりたいことに取り組んでいただくデイサービスを提供しております。また、ご利用者の意欲・能力を活かし、当社スタッフと一緒にサービスを運営すること(共創型デイサービス)に取り組んでおります。 デイサービスの利用料は、食費と、国が一律定める介護保険からの介護報酬(利用者はその1~3割を負担)をお支払いいただきます。様々な所得階層の方が利用されています。 ③ショートステイ事業 ショートステイとは、介護保険法に基づく「短期入所生活介護」の指定を受けたサービスを指し、居宅要介護者について、ショートステイ事業所に短期間入所していただき、入浴、排せつ、食事等の介護や日常生活上のお世話及び機能訓練を行うことと定義されています。 多くのショートステイは、日常的に家族による介護を受けている要介護者(特に認知症の症状のある方)を短期間泊まりでお預かりし、家族が休息の時間を得ること(レスパイトケア)が主な目的となっています。 当社は、デイサービスと同様に、要介護者の社会的な孤立感を解消し、お一人おひとりの個別性に着眼し、やりたいことにも取り組んでいただくショートステイを提供しております。 ショートステイの利用料は、滞在費、食費と、国が一律定める介護保険からの介護報酬(利用者はその1~3割を負担)をお支払いいただきます。様々な所得階層の方が利用されています。 (不動産事業) 不動産事業は、介護付きホーム等のシニア不動産を開発するシニア開発事業、老朽化した集合住宅等の不動産の再生を行うソリューション事業や、賃貸マンションや事務所等の保有を行う収益不動産事業を展開しております。 ①シニア開発事業 これまで介護付きホーム等を運営するシニア事業は、土地オーナーの相続税対策や有効活用を求める開発用地情報を得て、土地オーナーに建物を建設していただき、当社がそれを賃借する形で展開しておりました。 一方、当社が自ら土地を仕入れ、当社負担により介護付きホームを建てる自社開発にも取り組んでおります。こうした自社開発の介護付きホームは、当社のこれまでの運営経験・実績に基づく立地選定・建物仕様と高稼働を維持する物件として、不動産事業者、投資家(ヘルスケアリート)等への売却が可能となっており、当社として「シニア開発事業」と位置付けて推進しております。(シニア開発事業において当社が介護付きホーム(アズハイム)を運営することを「自社運営」と呼びます。) さらに、当社が土地を仕入れ、他社が運営する介護付きホーム等を開発・アレンジした上で、不動産事業者、投資家等に売却する「他社事業サポート」型のシニア開発事業にも取り組んでおります。 このように、当社のシニア事業と不動産事業それぞれのノウハウ、経験を活かしたシニア開発事業を推進してまいります。 ②ソリューション事業 大震災が危惧される首都圏、特に東京23区内において耐震性能に劣る老朽化不動産の再開発を中心としたソリューション事業を展開しております。老朽化不動産を取得後、既存入居者の移転交渉を進め、建物解体後は、主に不動産業者、エンドユーザー等に土地を売却しています。これまではマーケットの急落等の価格変動リスクや建築コスト上昇リスクを回避しながら短期間での利益確定を目指し、土地で売却することをメインで行ってまいりました。今後は、エリアおよび物件の特性等を総合的に勘案し、当社において建物の建設および販売を行う案件についても適宜検討することで、さらなる収益性の向上を求めていきたいと考えております。 ③収益不動産事業 既存の賃貸マンションや事務所等の収益不動産を取得し、テナント・賃借人等へ賃貸する収益不動産事業も、物件を厳選しながら高い利回りが期待できる物件を中心に取り組んでおります。 今後の不動産事業については、これまで通りシニア開発事業、ソリューション事業、収益不動産事業の3本柱で事業を行っていく方針であり、当社の強みを発揮できるシニア開発事業(土地仕入から施設売却まで行う)を段階的に増やしていきたいと考えております。ソリューション事業については、今後の不動産市況を鑑み事業の拡大を判断していく予定です。収益不動産事業については、これまで通り収益性・資産性が高い物件に厳選して取得検討を行っていきたいと考えております。 (2)当社のシニア事業の事業所所在地と事業拠点数 介護サービスの事業拠点数は、2026年3月31日現在において、介護付きホーム33事業所、デイサービス19事業所、ショートステイ4事業所となります。 当社では、主に首都圏エリアにおいて介護サービスのドミナント戦略をとっております。ドミナント戦略によるメリットとして、主にご入居者・ご利用者の確保及び人材の確保・育成が挙げられます。介護付きホームの入居希望の場合、当社の複数のホームでの入居検討が可能となります。また、デイサービスやショートステイの利用者が介護付きホームに入居されることもあります。介護人材の確保の観点からは、地域に当社の事業が知られていることが従業員の採用に有利に働きます。また、新たな事業所を開設する場合や従業員のキャリアアップのためにも、近隣の事業所から人事異動を行うことが容易となります。さらに、中長期的に人口や世帯数が安定している地域が需給面でも望ましいと考えております。こうした観点から、当社としては首都圏エリア(人口が密集する国道16号線の内側が中心とし、交通利便性でスタッフやご入居者のご家族にも配慮)に事業所を展開しております。今後も各事業年度において介護付きホーム及びデイサービスを数事業所開設し、うち1~2事業所は自社で不動産を取得する自社開発とする方針であります。具体的には2027年3月期において介護付きホーム4事業所及びデイサービス2事業所の開設を予定しております。 事業所所在地   介護付き ホーム   デイ サービス   ショート ステイ   小計   計 東京都   新宿区   1           1   25 文京区   1           1 江東区   1           1 品川区   1           1 大田区   1           1 杉並区   1           1 板橋区       2   1   3 練馬区   3   1   1   5 江戸川区   1           1 葛飾区   1   1       2 足立区   1           1 三鷹市   1   1       2 府中市       1       1 町田市   1   1       2 狛江市       1       1 国立市   1           1 神奈川県   横浜市   5   3       8   11 川崎市   1           1 相模原市       1   1   2 事業所所在地   介護付き ホーム   デイ サービス   ショート ステイ   小計   計 埼玉県   さいたま市   3   2   1   6   14 川越市   2   1       3 越谷市       1       1 三郷市   1           1 入間市   1           1 春日部市   1   1       2 千葉県   千葉市   1           1   5 市川市   2           2 松戸市       1       1 習志野市   1           1 茨城県   水戸市       1       1   1 合計   33   19   4   56   56 以上をまとめた当社の事業内容を示す事業系統図は次のとおりであります。 [用語解説] 用語   解説 EGAO link   EGAO linkとは、パラマウントベッド株式会社・アイホン株式会社・株式会社ケアコネクトジャパン・住友電設株式会社と共同開発した、IoT/ICTプラットフォームであり、当社が運営する全ての介護付きホームに設置しています。EGAO linkは、ご入居者のベッド上の見守り・ナースコール対応・介護サービス提供の記録をスマートフォン上で対応することができるものです。 要介護   介護保険法に定義された、身体上又は精神上の障害があるために日常生活における基本的な動作の全部又は一部について常時介護を要する状態をいいます。 要支援   介護保険法に定義された、身体上若しくは精神上の障害があるために日常生活における基本的な動作の全部又は一部について常時介護を要する状態の軽減若しくは悪化の防止に特に資する支援を要すると見込まれ、又は身体上若しくは精神上の障害があるために日常生活を営むのに支障があると見込まれる状態をいいます。 要介護・要支援認定   介護保険の給付を受けるため、要介護者又は要支援者に該当すること及びその該当する要介護・要支援状態区分について、市町村が行う認定のことをいいます。 特定施設   特定施設とは、厚生労働省が定めた介護保険法の基準(人員基準・設置基準・運営基準)を満たすものとして都道府県や市区町村に届け出て、特定施設入居者生活介護の事業指定を受けた有料老人ホーム等のことをいいます。 特定施設入居者生活介護 (介護付きホーム)   特定施設入居者生活介護とは、特定施設に入居している要介護者を対象として行われる、日常生活上の世話、機能訓練、療養上の世話のことであり、介護保険の対象となります。 特定施設入居者生活介護の指定を受けた事業所の通称を「介護付きホーム」といいます。 なお、介護付きホームは、他の有料老人ホームとは異なり、介護報酬が固定額であるため、事業者側から見ると安定的な収益が見込みやすい事業です。さらに、介護付きホームは、自治体による指定が必要なため、運営実績のない事業者には高い参入障壁となります。 一般社団法人 全国介護付きホーム協会   一般社団法人全国介護付きホーム協会とは、介護付きホームを運営する事業者を会員とする、行政との折衝、セミナーや研修の開催、情報提供及び地域活動を行う団体です。 2013年には当社代表取締役社長 兼 CEOの植村健志が理事に就任し(当時の名称は一般社団法人全国特定施設事業者協議会)、2015年からは副代表理事を務めております。 通所介護 (デイサービス)   通所介護は、当該デイサービスに通う利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ、自立した日常生活を営むことができるよう生活機能の維持又は向上を目指し、必要な日常生活上の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者の社会的孤立感の解消及び、心身の機能の維持並びに利用者の家族の身体及び精神的負担の軽減を図るサービスをいいます。 デイサービスでは利用者の自宅から施設までの送迎も行います。 通所介護サービスや当該サービスの指定を受けた事業所の通称を「デイサービス」といいます。 短期入所生活介護 (ショートステイ)   短期入所生活介護は、当該施設に宿泊している要支援・要介護認定を受けた利用者に対して、利用者がその居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活が営むことができるよう、利用者が短期間入所し、当該施設において入浴・排せつ・食事等の介護その他の日常生活上の世話及び機能訓練を行うサービスをいいます。 短期入所生活介護サービスや当該サービスの指定を受けた事業所の通称を「ショートステイ」といいます。 ドミナント戦略   特定の地域において集中的に事業所を展開する経営戦略を意味します。
経営方針・対処すべき課題5,957字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものです。 (1) 経営の基本方針 当社は、「私たちアズパートナーズは、『世代を超えた暮らし提案型企業』として、あらゆる世代の方々の幸せを追求し、私たちに関わる全ての人々が幸せになることを目指します。」を企業理念として、超高齢社会や著しい介護人材不足等の社会課題に挑み、あらゆる世代が希望と幸せに溢れる持続可能な社会づくりに貢献してまいります。 介護サービス事業においては、「最期まで自分らしく、自分の力で・・・」というお客様の思いと、「お客様(高齢者)第一主義の精神」を軸として、「精神的なサポート」、「安心・安全な暮らし」、「快適な住空間の提供」、「(お客様の)ご自分らしい生活」をサービス理念として掲げ、お客様が自身の暮らしに希望や想いを持ち、豊かな暮らしを実現することを目指しております。 従業員行動規範は、「思いやり」、「謙虚かつ誠実」、「人の笑顔をつくる」、「自ら考え行動する」、「成長を楽しむ」、「信頼される」、「人を幸せにする」からなり、これらの実践を通して、従業員がやりがいを持ち、成長を実感しながら、「お客様が望む暮らしを一緒に共創」してまいります。 上記、企業理念、サービス理念、従業員行動規範に基づき事業を展開し、事業計画を堅実・着実に推進することにより、経営基盤が強化・成長するとともに、財務体質の安定に努め、社会に貢献いたします。 (2) 経営戦略 当社は、「世代を超えた暮らし提案型企業」を使命として、超高齢社会、生産年齢人口の減少などの社会環境の中で、あらゆる方々の「暮らし」の課題解決、幸せの追求に取り組んでまいります。 中核となるシニア事業の介護付きホーム事業は、超高齢社会の到来を迎え、「施設ではなく住まいでありたい」の想いで高齢者の「住まい」を提案してまいりました。そこで暮らすご入居者の良きパートナーとして支え続けるためには、スタッフの笑顔が基礎となるとの考えから、「EGAO link」を導入し、業務効率化と生産性向上を実現しています。この「EGAO link」を事業の核として、さらに生産性向上やデータに基づく根拠のある介護(科学的介護)を磨き、介護DXを推進してまいります。こうした強みを活かし、介護付きホームの大規模化による収益性向上を進めております。デイサービス事業は、他社と差別化した、在宅でお暮らしの「ひとり」を感じている方の居場所として、お客様と共に創るサービスを広げてまいります。高齢者の幸せを追求し、質の高いサービスを提供することにより、地域に評価され、稼働率向上につながるものと考えております。 シニア事業を支える人材は、「EGAO link」による働きやすさと働きがいを訴求し、当社の理念に共感する新卒採用の実績を積み重ねております。今後は、いわば「介護DX人材」として、当社の中核人材、さらには介護業界を変える人材として育成してまいります。 不動産事業では、安心・安全な街づくりに貢献すべく、老朽化した共同住宅等を価値ある不動産に再生する提案を継続してまいります。さらにシニア事業運営の強みを活かし、介護付きホーム等の超高齢社会に求められる価値ある不動産開発(シニア開発)も広げてまいります。 これらの事業について、今後は業界全体を変えていく強い想いで、「EGAO link」の紹介、「介護DX人材」による他法人に対する介護DXコンサルティングや当社のノウハウをシステム・アプリ化する成長戦略・成長機会を描いております。またシニア開発事業も、当社が運営する形態(自社運営)、他社の事業をサポートする形態(他社事業サポート)の両面を広げてまいります。 このように、当社は、人口構造と社会環境の変化の中で、介護DXによりサステナブルな介護業界に変革する提案を続け、事業の継続性の観点から営業利益を重視して、持続的な成長を図ってまいります。 (3) 経営環境 ① 都市部における要介護高齢者の急速な増加に伴う介護サービスの需要拡大 当社のシニア事業の対象者である要介護高齢者の市場については、今後も拡大することが見込まれています。認知症高齢者の増加、世帯主が65歳以上の単独世帯や夫婦のみの世帯が増加していくこと、さらに都市部では75歳以上人口が急速に増加することが見込まれており、厚生労働省は、更なる介護サービスの基盤の整備が必要であると分析しています。 特に、当社の介護付きホームの入居者の中心となる85歳以上人口については、2035年頃まで急速な増加が見込まれています。 ② 介護付きホームの「総量規制」と他の高齢者向け住まいの増加 当社のシニア事業の中心となる介護付きホーム(特定施設入居者生活介護)については、2000年4月の介護保険制度において制度化されました。2006年4月より、地方自治体の介護保険事業(支援)計画に基づく「総量規制」が設けられ、多くの地方自治体では「公募制度」により新たな介護付きホームの選定を行っています。 一方、介護付きホーム(特定施設入居者生活介護)の指定を受けていない住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅については、総量規制の影響も受けないことから、引き続き事業所数が増加しております。 ③ 生産年齢人口の急減に伴う介護労働市場の課題 一方、人口構造の推移を見ると、今後生産年齢人口は急減することが想定されており、他の産業を含めた人材不足が予測されております。都道府県が推計した介護職員の必要数を集計すると、2040年度には約272万人(2022年度と比較して57万人の増加)となっており、ますます介護人材の確保は困難になると見込まれています。 ④ 科学的介護と生産性の向上の取組み 厚生労働省においては、「介護職員のやりがい・定着・キャリアアップにもつながる職場環境の改善に向けた先進的な取組を推進していくこと」、「具体的には、介護ロボットや ICT 等のテクノロジーやいわゆる介護助手の活用」などにより、「サービスの質の向上と業務負担の軽減を図ることが重要である」とされています。また、「介護現場において科学的介護の取組が進むよう2021年度介護報酬改定より開始されたLIFE(科学的介護情報システム)を活用した質の高い介護を進めていくことが必要である」(注)とされています。 (注)令和6年度介護報酬改定に関する審議報告(令和5年12月19日)11~12ページ こうした中で、当社は、2017年にIoT/ICTプラットフォーム「EGAO link」を開発、導入開始し、2020年にはすべての介護付きホームに導入を完了しております。また、当社では「EGAO link」に蓄積されたデータを活用した根拠のある介護(科学的介護)を推進しています。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題等 ① 自立支援に向けた科学的介護の実践によるご入居者の「望む暮らし」の実現 後述の「EGAO link®」の導入によって創出された時間を活かして、ご入居者の「望む暮らし」の実現に向けた個別ケアが可能となるオペレーションを開発し、サービスの質の向上に努めております。 さらに「EGAO link®」により得られるデータや、記録システムに蓄積されたデータに基づく科学的介護(Evidence Based Care:EBC)を深化させ、より一層のサービスの質の向上を図っております。2023年9月からは、自立支援に向けた科学的介護のケアメソッドを導入することにより、自立度が大幅に改善するご入居者が各ホームにみられており、さらなる浸透を図ってまいります。 ② IoT/ICTプラットフォーム「EGAO link®」等による生産性向上 生産年齢人口の減少に伴い、介護業界も人材確保が困難となっております。当社においては、まず従業員の働きやすさと働きがいを実現するため、ベンダーと共に、IoT/ICTプラットフォーム「EGAO link®」を共同開発しました。 これにより、従来は紙で処理をしていた介護記録をスマートフォンで簡単に記録入力ができ、また、スマートフォンでご入居者のベッド上での状態を把握できることから夜間定期巡回業務を省略することができる等、大きく業務効率が向上しました。 さらに記録システムに蓄積されたデータを日々のケアに活かすためのBI(Business Intelligence)ダッシュボードや生成系AIを活用したケアプラン作成システムの実用化に取り組み、更なる生産性向上を図ってまいります。 ③ 働きやすさと働きがいの実現・アピールと運営方針に共感する新卒採用の好循環 当社は「EGAO link®」と科学的介護を中心とした新しい方針を展開するためには、当社の理念や運営方針に共感する従業員を確保することが必要と考え、新卒採用に力を入れております。 当社は「EGAO link®」による働きやすさとそれにより「個別ケア」に取り組むことができる働きがいを学生にアピールすることができ、6年連続で新卒採用100名以上を実現する好循環が生まれています。 今後、さらなる生産年齢人口の減少に伴い、労働市場はますます厳しくなることから、従業員の働きがいの向上とそのアピールに力を入れてまいりたいと考えております。 ④ 首都圏における介護付きホームのドミナント展開 介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)は、サービス付き高齢者向け住宅や住宅型有料老人ホームと異なり、地方自治体の介護保険事業(支援)計画に基づく「総量規制」により参入障壁がありますが、介護報酬が包括報酬のため運営の自由度が高いサービスとなっております。当社の運営ホームは、現時点も今後の開設予定もすべて介護付きホームであり、大規模事業者の中で運営ホームがすべて介護付きホームであることは数少なく、当社の競争優位性となっています。 当社は、この介護付きホームを、人口が密集し中高所得者が多く住む首都圏の国道16号線の内側を中心にドミナント展開(特定の地域に集中的に事業所を展開すること)しております。2026年3月末現在、33の介護付きホームを運営しておりますが、2027年3月期に4事業所、2028年3月期に2事業所開設し事業を拡大するとともに、展開エリアでの認知度向上を図り、稼働率向上を図っていきます。 ⑤ 介護DXコンサルティングの事業化 介護業界全体では、介護ICTの活用が進んでおりません。今後の生産年齢人口減少に伴い他産業を含めた人材不足が進みます。一方で、国は2024年度介護報酬改定において「生産性向上推進体制加算」を創設したり、科学的介護情報システム(LIFE)の活用を促進することにより、介護事業所のDX化を支援しています。 こうした状況を踏まえ、当社の「EGAO link®」による業務効率化と生産性向上の経験・実績をもとに、パラマウントベッド株式会社を含む4社と協働して「EGAO link®」を広めていく活動を推進しています。当社は、「EGAO link®」の導入等の介護DXを進める介護事業者に対し、導入方法の指導、スタッフ向け研修等の支援・コンサルティングも広げてまいります。この介護DXのコンサルティングの事業化をさらなる成長戦略の柱として描いております。 このように、当社として介護事業者のDX化を支援することにより、要介護高齢者の増加と担い手不足の介護業界の課題解決を担っていきたいと考えております。 ⑥ シニア開発事業の拡大 当社のシニア事業と不動産事業のシナジーを活かし、2022年に開設した「アズハイム三鷹」では、当社が老朽化不動産等の土地を仕入れ、当社負担で建物を建て、開設後に土地建物を売却する事業(シニア開発事業)が実現しました。当社の介護付きホームの運営経験・実績に基づく立地選定・建物仕様、高い稼働率等の運営実績を前提として、収益性が高い事業計画が立案できるため、建物完成後は、ヘルスケアリートやファンドなどの投資家へ有利な条件での売却が可能となっています。(売却後も、売却先から当社が土地建物を賃借し、当社のシニア事業として運営を継続します。) 超高齢社会における介護付きホーム等の事業拡大ニーズを捉えて、収益性が高く、当社の強みを活かせるシニア開発事業を今後も伸ばしてまいります。 ⑦ 不動産事業における財務上の課題 当社における不動産事業は、シニア開発事業の土地取得・建物建築、ソリューション事業の販売用不動産の仕入等の資金として、主として金融機関からの借入等に依存しております。そのため、金利の変動による金利負担の増加や、在庫の長期化、固定資産の増加により自己資本比率が減少する可能性があります。 したがって、これらの財務上の課題に対処する観点から、シニア開発物件は開発後の売却を前提とし、ソリューション事業の販売用不動産においても在庫の早期回転を重視しております。これにより、適正な在庫・固定資産の水準と財務バランスの安定性を鑑みながら堅実かつ安定的な成長を達成することを意識してまいります。 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社は、事業を展開する各地域において、介護サービスを必要としている多くの方々にお客様それぞれのニー ズに合わせて介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)、デイサービス及びショートステイをご利用いただくと いう点から、また、売上・収益に直結する指標でもあることから、稼働率を重要指標としております。 なお、介護付きホームの稼働率は稼働室数÷総居室数、デイサービスの稼働率はのべ利用者数÷(定員数×稼 働日数)、ショートステイの稼働率はのべ稼働室数÷(総居室数×日数)であります。 また、全社的にはシニア事業及び不動産事業を両輪として安定的に堅実に成長していくことが重要であると考 えていることから、全社的な経営指標としては、営業利益としております。 稼働率及び営業利益については「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ⑤経営上の目標の達成状況を判断するた めの客観的な指標等の分析について」に記載のとおりです。
事業等のリスク12,500字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社は、「リスク管理規程」に基づくリスクマネジメント・コンプライアンス委員会の機能で、リスク管理の全社推進とリスク管理に必要な情報の共有化を図っております。体制・枠組みに関しては「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制の概要 ト リスクマネジメント・コンプライアンス委員会」をご参照ください。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)シニア事業について ① 介護保険制度による影響 当社のシニア事業の介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)事業、デイサービス事業及びショートステイ事業は、介護保険法に基づき、指定居宅サービス事業者等の指定を受けて運営を行っており、同法に基づく介護報酬が売上高の大部分を占めます。こうしたことから、当社のシニア事業は、介護保険法の影響を強く受けることにより、次のようなリスクがあります。 a.介護保険事業者に対する指導・指定取消し等の処分(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の事業の中心となる介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)事業は、介護保険法に定める居宅サービスのうち「特定施設入居者生活介護」に関して、都道府県知事等より「指定居宅サービス事業者」の指定を受け、介護報酬の給付を受けております。「指定居宅サービス事業者」の指定を受けるには、「指定居宅サービス等の事業の人員、設置及び運営に関する基準」(介護保険法に基づく厚生労働省令)を満たしている必要があり、その基準に達しないことで、監督官庁より行政処分を受けた場合には、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 また、デイサービス事業及びショートステイ事業においても、介護保険法に定める居宅サービスのうち「通所介護」及び「短期入所生活介護」において、都道府県知事等により「指定居宅サービス事業者」の指定を受けることが必要であり、各指定基準に達しないことで監督官庁より行政処分を受けた場合には、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 特に、介護保険法に基づき介護保険事業所の指定が取り消された場合に、その原因となった不正行為に法人の組織的関与が確認された場合には、「連座制」が適用され、当該事業者は当該サービス類型の事業所の新規指定や指定更新を受けることができなくなることとされています。 当社の介護付きホーム事業、デイサービス事業及びショートステイ事業は現在それらの基準をすべて満たしており、シニア事業部本社部門により人員、設備及び運営に関する基準や介護報酬のルールの遵守が徹底されています。さらに、内部監査室による内部監査により、それらの遵守状況を監査しております。 しかし、今後万が一、上記基準が満たせなくなった場合には、定められた介護報酬よりも減額される又は指定の一部効力を停止される等の可能性があります。そうした期間が長期間にわたる場合には、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。さらに「連座制」が適用された場合には、当該サービス類型の事業所の新規指定及び指定更新を受けることができず、収益計画に甚大な影響を及ぼす可能性があります。 当社のシニア事業の各事業所が受けている指定は以下のとおりです。 許認可等の名称   所轄官庁等   許認可等の内容   有効期限   主な許認可取消事由 有料老人ホームの届出   厚生労働省   老人福祉法第29条第1項に基づく届出   なし   老人福祉法第29条第16項(事業の制限・停止命令) 特定施設入居者生活介護事業者の指定   厚生労働省   介護保険法第70条第1項に基づく居宅サービス事業者としての指定   6年間 (以後6年毎の更新)   介護保険法第77条第1項(指定取消等) 地域密着型特定施設入居者生活介護事業者の指定   厚生労働省   介護保険法第78条の2第1項に基づく地域密着型サービス事業者としての指定   6年間 (以後6年毎の更新)   介護保険法第78条の10第1項(指定取消等) 許認可等の名称   所轄官庁等   許認可等の内容   有効期限   主な許認可取消事由 通所介護事業者の指定   厚生労働省   介護保険法第70条第1項に基づく居宅サービス事業者としての指定   6年間 (以後6年毎の更新)   介護保険法第77条第1項(指定取消等) 短期入所生活介護事業者の指定   厚生労働省   介護保険法第70条第1項に基づく居宅サービス事業者としての指定   6年間 (以後6年毎の更新)   介護保険法第77条第1項(指定取消等) ※主な許認可取消事由の具体的事例 ① 介護保険法令に基づく人員基準を満たすことができなくなったとき。 ② 介護保険法令に基づく設備及び運営に関する基準に従って適正な事業運営をすることができなくなったとき。 ③ 要介護者の人格尊重義務、法令遵守義務及び忠実職務遂行義務に違反したと認められるとき。 ④ 介護保険費用の請求に関し不正があったとき。 ⑤ 報告又は帳簿書類の提出若しくは提示命令に対する違反、又は虚偽報告をしたとき。 b.介護保険制度の改正について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 2000年4月1日に施行された介護保険法は、3年毎に各都道府県・各市町村において介護保険事業計画の見直しが行われるほか、近年は3年毎に介護保険制度全般に関して検討が加えられ、その結果に基づき必要な介護保険法の改正等が行われています。 各サービスの給付単価を決定する介護報酬についても、3年毎に居宅サービスに要する平均的な費用の額を勘案して検証され改定が行われるほか、消費税財源等に基づく介護職員の処遇改善のための臨時改定が行われています。 また、昨今の人件費や物価の高騰等の状況に対し、介護報酬は価格転嫁が難しい公定価格であることから利益を圧迫する要因となり得ます。 当社は、介護保険制度改正・介護報酬改定の動きに対し、一般社団法人全国介護付きホーム協会の活動を通じて事業者の実情や意見を厚生労働省等に伝え、不利な改正がなされないよう働きかけるほか、最新情報を入手して早めの対策を講じることで利益計画に対する影響を軽減しております。 なお、2024年4月の介護報酬改定では、人件費の高騰等を踏まえ、介護職員の処遇改善分+0.98%、その他の改定率+0.61%の合計+1.59%の改定が実現しております。 さらに、2026年6月の介護報酬改定では、介護分野の職員の処遇改善、事業者の生産性向上等のため+2.03%の改定が実施されます。 また、介護付きホームは介護報酬以外の家賃、管理費等の利用料を徴収することができる、介護報酬の依存度が低いサービスです。当社は、人件費や物価の高騰等を経営努力で賄えない場合の苦渋の選択として、実際に家賃、管理費等の値上げも実施し、収益を維持しております。 しかしながら、今後、介護保険制度の改正により介護保険の給付範囲が制限されたり、介護報酬改定により給付単価が引下げられたり等、介護事業者に不利な改正がなされた場合や想定以上の人件費や物価の高騰等が生じた場合には、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 今後のさらなる高齢化に伴い介護サービスへのニーズの高まりが推測され、同業他社の事業拡大や異業種からの新規参入のスピードが加速されるものと考えられ、競合激化により、当社介護付きホームの入居率の低下につながることも懸念されます。 また、2006年4月1日の介護保険法改正より続いている介護付きホーム(特定施設入居者生活介護)の総量規制が緩和された場合、当社においては介護付きホームの新規開設が進めやすくなる利点がある反面、競合が激化し当社介護付きホームの入居率の低下につながることも懸念されます。 当社は、地域の介護付きホームの需給や地方自治体の介護保険事業計画を見据えながら出店するほか、「EGAO link」により創出された時間を活かした個別ケア等のサービスの充実や機動的な営業戦略により高い稼働率を維持しております。 しかしながら、当社が事業展開している地域において当社の想定以上に介護付きホームの新規開設が増加した場合には、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 特定事業への依存に関するリスク(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の事業領域は介護業界のなかでも、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)及びデイサービス(通所介護)に集中しております。介護業界は高齢化に伴う市場ニーズの増大により、今後もさらなる需要拡大が見込まれておりますが、国の財政及び介護保険財政を踏まえた介護保険法改正等の様々な外部の影響を受けることとなります。 当社は、介護付きホーム及びデイサービスは運営の自由度が高く、制度改正等の外部影響があっても、対応策を講じやすい制度であると考えております。 しかしながら、介護保険法の改正や介護報酬改定等によって、当社の想定以上の事業戦略からの転換を強いられた場合には、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 従業員の確保について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)や「通所介護」の指定を受けたデイサービスには、人員に関する基準(配置基準・資格要件)が定められております。また、少子高齢化の進展による生産年齢人口の減少により、労働力不足が懸念されています。 当社では、事業規模の拡大に伴い、人材の確保・育成に向けて、業務負担軽減のためのIT機器の積極的導入、新卒採用の重点化とともに、キャリアパスの明確化や活躍に見合う処遇改善などの人事制度の見直し、教育研修制度の充実などの取組みを行っております。 しかしながら、このような施策の効果が充分に得られず、従業員の採用、定着や配置が進まない場合、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 介護付きホームの新規開設について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は事業拡大にあたり、今後も計画的な介護付きホームの新規開設を進めていく所存ですが、2006年4月1日の介護保険法改正に伴って施設開設に対する総量規制が行われていることから、介護付きホームの新規開設に当たっては、各都道府県・各市町村の事業計画に従った公募に対して、応募し選定を受ける必要があります。 当社は各都道府県・各市町村の動向やニーズを適宜把握しておりますが、計画のとおりに選定を受けることができなかった場合、当社の事業計画遂行に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 有料老人ホームにおける土地・建物に関する契約について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社が運営する介護付きホームは、土地及び建物の賃貸借契約において20年以上の契約期間を定めております。 原則としてその期間は解約ができないことから、当社にとっては安定かつ継続的に土地及び建物を賃借し事業を継続することができます。 しかしながら、想定以上の競合の参入等により入居率が低下し、対応策として入居者の利用料金の見直しが必要になった場合、事業収益の悪化により、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす場合があります。 ⑦ 差入保証金について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は介護付きホームの新規開設における賃借時に保証金を差し入れております。差入保証金の残高は2026年3月31日現在1,044,443千円となっており、総資産に占める比率は4.3%であります。 当社は、新規開設の際の与信管理を徹底していますが、賃借先のその後の財政状態の悪化等によって、差入保証金の全部又は一部が回収できなくなった場合には、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 新リース会計基準の適用について(発生可能性:高、発生時期:2028年3月期、影響度:大) 当社の介護付きホーム等のシニア事業所の多くは、土地及び建物を賃借して運営しております。それらの賃貸借契約の内容について、オペレーティング・リース取引として判断していることから、貸借対照表上、オフバランスとして処理をしております。 しかしながら、新リース会計基準等の適用によりオペレーティング・リース取引の対象資産・負債を貸借対照表上、オンバランス処理となり、対象資産・負債が貸借対照表に計上されるとともに、当社の自己資本比率が現状より低下する可能性があります。 ⑨ 自然災害について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、本書提出日現在、首都圏において事業を展開しておりますが、これらの地域において予測不能な地震、風水害等の自然災害が発生し、介護付きホームやデイサービスセンターに影響が生じ業務を停止せざるを得ない状況や、建物や設備が損傷しその修復に多大な費用が必要となった場合、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、事業所ごとに「BCP指針(事業継続計画)」を策定し、災害発生時にはお客様及びスタッフの生命や生活を保護及び維持するための業務を優先して、その他の業務は縮小又は休止し、継続的にサービス提供できる体制を構築すること等を定めております。また、当該指針に基づき各事業所ごとに、定期的な教育・訓練を行っております。 ⑩ シニア事業における事故対策・安全衛生管理について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の事業は高齢者を対象としているため、ご入居者が介護付きホームで生活をし、ご利用者がデイサービスセンターを利用する中で、転倒事故、入浴中の事故、誤薬事故等の危険性があると考えております。また、感染症の拡大や食中毒が発生する可能性もあります。 当社は、本社及び事業所が一体となって実践的な教育研修を行うほか、事故発生時の再発防止策を徹底することにより介助中の事故を防止する対策を講じています。また、手洗い、消毒剤等での手指消毒の徹底やご入居者の健康状態の悪化の随時把握による感染症の拡大の予防、食事提供の外注先である厨房委託業者への衛生管理の徹底など、安全・健康管理に取り組んでおります。 しかしながら、万が一介助中の重大な事故や感染症の拡大、食中毒等が発生した場合には、当社の信用が低下するとともに、訴訟等で損害賠償請求を受けるおそれがあり、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 虐待防止への取組みとリスク(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 高齢者虐待防止法では、養介護施設従事者等による身体的虐待、介護・世話の放棄・放任等の高齢者虐待の防止に関する取組みを求められており、当社は役職員を対象とした研修やマニュアルの整備等により、いかなる虐待も防止するように努めております。 しかしながら、虐待や不適切な身体拘束が発生した場合には、法令による処罰、訴訟の提起、社会的信頼の失墜等により、当社の業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑫ 個人情報の保護について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の事業を運営するにあたり、ご入居者、ご利用者、そのご家族等の重要な個人情報を取り扱っております。システム上の情報管理については、漏洩防止のため、ファイアーウォールによる外部ネットワークからのアクセス遮断、ウィルス対策ソフトによる保護を実施しております。また、パソコンの端末には、起動時のパスワード管理を実施しており、第三者が容易に起動させることができない設定となっております。またスマートフォン等についても、モバイルデバイスマネジメントによる統合管理を行っています。紛失等があった際もシステム管理者が遠隔にて機器の操作を行えるよう対応しています。また、書類の管理については鍵付きのキャビネットでの保管を徹底しております。 以上の対策を厳重に講じておりますが、万が一システム等から情報が流出し、当社の信用が低下した場合、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑬ 風評等の影響について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の事業は、ご入居者、ご利用者やそのご家族のみならず、地域住民や居宅介護支援事業所等の取引先など様々な方々からの信頼のもとに成り立っています。従業員には経営理念やコンプライアンスを浸透させ、安定的かつ質の高いサービスを提供するよう指導、教育を行っております。 しかしながら、ご入居者・ご利用者の尊厳を損なう事件や従業員の不祥事等により、社内、社外を問わず当社に対して不利益な情報や風評が流れた場合、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑭ 新型コロナウイルス感染症等について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 新型コロナウイルス感染症やその他の感染症の感染拡大に伴い、営業活動の自粛や利用控え等により稼働が低調に推移した場合、想定どおりの収益が確保できず、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社ではスタッフの感染症予防に加え、ご入居者、ご利用者、ご家族等に対しましても、ワクチン接種、検温等の健康管理や事業所来訪時の手洗い、手指消毒等の徹底により、ご入居者・ご利用者の健康維持、事業所内での集団感染の予防に努めています。 しかし、万が一事業所内で集団感染が発生した場合には、当社の信用が低下するとともに、介護付きホームの新規入居受入れの停止やデイサービスセンターの営業停止等により稼働率が低下し、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (2)不動産事業について ① 経済状況等の影響について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社が属する不動産業界は、景気動向、金利動向、地価動向、建設価格動向及び税制等の経済状況の影響を受けやすく、また土地相場の下落や金融機関の融資動向の変化により、需要動向が悪化した場合、購入者が住宅用地の購入を控えることにより、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社としては、適宜、景気動向・不動産市況等の状況について各種経済指標等の動向を確認するとともに、金融機関や同業他社等から情報を収集することで、エリア・価格・規模その他物件特性等マーケットの変化に対し、臨機応変な計画の修正等の対応を行い、リスクの低減に努めております。物件取得に関しては、立地や価格に応じて、特性に適した出口戦略を意識しつつ、より厳選した物件の取得を図ることでリスク低減に努めております。 ② 法的規制について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の不動産事業は、宅地建物取引業法、建築基準法、都市計画法、借地借家法等、各種法令のほか各自治体が制定した条例等による規制を受けております。これらの法的規制や条例等が新たに制定又は改定された場合には、新たな負担が発生し、当社の業績や事業展開に影響を与える必要があります。 当社では、各種業界団体への加盟等により、必要な情報を的確に収集するとともに、リスクマネジメント・コンプライアンス委員会を通じて、各種法令遵守体制の整備などを行っております。 ③ 収益計上基準及び業績変動について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、物件をエンドユーザーや不動産会社に引渡しをした時点にて収益を認識しております。そのため、事業年度及び四半期ごとに業績を認識した場合、物件の引渡し時期の偏りによる業績偏重が生じる可能性があります。また、各物件のプロジェクトの進捗状況、販売計画の変更、その他不測の事態の発生による引渡し遅延があった場合には、計画していた時期に収益が認識できず、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、取締役会等において各プロジェクトの進捗を確認することにより、期ずれなど業績に影響を及ぼさないか確認しております。仮に不測の事態が発生する場合には、代替物件の販売計画を前倒す等の対応策を講じます。 ④ 在庫リスクについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、開発用地の仕入及び自社開発による介護付きホーム等の企画・販売を中長期的な経済展望に基づき実施し、物件の早期売却を図っております。しかしながら、急激な景気の悪化、金利の上昇及び不動産関連税制の変更による影響により、販売が計画どおりに進まなかった場合には、介護付きホーム等の開発の遅延や土地在庫の滞留が発生し、資金収支の悪化を招く可能性があります。また、当社は「棚卸資産の評価に関する会計基準」(企業会計基準第9号 2006年7月5日)を適用しておりますが、正味売却価額が取得原価を下回った販売用不動産、仕掛販売用不動産の評価損が計上された場合、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (3)その他のリスクについて ① 法令遵守・コンプライアンス体制、内部管理体制に関するリスク(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の法令遵守・コンプライアンス体制については、事業に直接関係する法令のみならず、近年、SNSによるトラブルが問題になるなど、企業が求められる企業倫理は多岐にわたります。そのため、社会的責任のある企業として遵守すべき法令全般につき、当社の全役職員が法令等・倫理に基づいた行動をとるよう、コンプライアンス研修の継続的な取組みを実施しており、日常的にコンプライアンス意識と行動の徹底を図っております。また、内部通報制度を整備運用して内部の不正を抑止するよう努めております。しかしながら、コンプライアンス上の問題に直面した場合には、法令による処罰・訴訟の提起・社会的信頼の失墜等により、当社の業績や財務状況に影響を与える可能性があります。 また、当社の内部管理体制については、企業価値の持続的な増大を図るにはコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であるとの認識のもと、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守の徹底が必要であると認識しております。その認識のもと、内部管理体制の一層の充実を図るべく、内部通報制度の運用や内部監査の実施、情報セキュリティ体制の構築等により、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでおりますが、急速な事業拡大等により、十分な内部管理体制の構築が追いつかないという状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 資金調達について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、物件の取得及び建築工事等の事業資金を自己資金だけでなく、金融機関からの借入金によって調達しております。このため、市場金利が上昇する局面や、介護業界若しくは不動産業界又は当社のリスクプレミアムが上昇した場合には、支払利息等が増加し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、事業資金を調達する際には、特定の金融機関に依存することなく、個別の物件毎に金融機関に融資を打診しており、現時点では安定的に調達ができております。しかしながら、当社の財政状態が著しく悪化する等により当社の信用力が低下し、安定的な融資が受けられないなど、資金調達に制約を受けた場合は、物件の取得や建築工事等の発注に支障をきたし、当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 資金使途について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は東京証券取引所スタンダード市場への上場に伴う公募増資資金に関しまして、新規事業所の開発を含む設備投資、運転資金及び借入金の返済に充当する予定でおります。しかしながら、新規事業の発足や経営環境の変化により、投資効果が期待のとおりの成果を上げられない場合や、より投資効果が見込める使途等が生じた場合には、現時点の資金使途計画以外の使途に充当する可能性があり、そうした場合は当社の財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 利益還元について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、株主に対する利益還元を重要な経営課題と認識しており、企業体質の強化と将来の事業展開のために内部留保を確保しつつ、安定的かつ継続的に業績の成長に見合った成果を配当することを基本方針としております。今後も、事業計画に沿った利益を計上することを前提として財務体質の強化を図り、財政状態及び経営成績を勘案しながら、配当を実施してまいります。しかしながら、当社の業績が計画どおり進展しない場合等、当社の業績が悪化した場合には、継続的に配当を実施できない可能性があります。 ⑤ 特定個人の大株主との関係について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の代表取締役社長 兼 CEOである植村健志は、当社の大株主であり、資産管理会社である株式会社ブレスの所有株式数を含めると、当事業年度末で発行済株式総数の39.4%の議決権を所有しております。同氏は、安定株主として引続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求すると共に、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。また、当社と致しましても、同氏は安定株主であると認識しておりますが、将来的に何らかの事情により、大株主である同氏の株式が減少した場合には、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社は取締役会、経営会議等による役員や幹部社員間の情報共有のみならず、これまでの経営方針・事業戦略の実績の蓄積、業務の標準化・マニュアル化等、当社の代表取締役社長 兼 CEOである植村健志に過度に依存しない経営体制の整備を進めております。しかし、当社の代表取締役社長 兼 CEOである植村健志は、当社の創業者として経営方針や事業戦略を牽引する重要な役割を担っており、当社の業務を継続することが困難になった場合には、当社の業績や将来の成長性に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 新株予約権の行使並びに譲渡制限付株式の発行による株式価値の希薄化について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、当社の役員、従業員に対するインセンティブを目的として、ストック・オプションによる新株予約権を付与しております。これらの新株予約権が行使された場合、既存株主が有する株式の価値及び議決権割合が一定程度希薄化する可能性があります。これらの新株予約権の行使により取得した株式が市場で売却された場合は、需給バランスに変動を生じ、適正な株価形成に影響を及ぼす可能性があります。なお、当事業年度末において、これらの新株予約権による潜在株式数は59,700株であり、発行済株式総数3,587,400株の約1.7%に相当しております。 また、2025年5月14日開催の取締役会において、当社の役員(社外取締役を除く)及び従業員に対して譲渡制限付株式報酬制度を導入することを決議いたしました。 現時点において株式を割当てておりませんが、これらの株式が新株式発行により付与された場合、ストック・オプション制度と同様に当社の1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があります。 これらのインセンティブプランの実施は、企業価値、株主価値の向上に寄与するものと見込まれ、希薄化の影響以上に株主の利益にも資するものと判断しており、希薄化規模は合理的であると考えております。 ⑦ 固定資産の減損に係るリスク(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は「固定資産の減損に係る会計基準」及び「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」を適用しております。介護事業所等の新規開設時や不動産事業の収益事業における固定資産の取得時において、社内の開設基準に基づいた評価プロセスを経て意思決定を行うとともに、開設後においてもその実績が計画どおりであるかをモニタリングし、減損に関するリスクの低減に努めております。しかし今後、資産の利用状況及び資産から得られるキャッシュ・フローの状況等の悪化が継続し、減損処理が必要となった場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 有利子負債への依存度について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は介護付きホームの新設に伴う設備投資資金及び不動産事業に係る投資資金を主として金融機関からの借入により調達しております。総資産に対する有利子負債残高の割合(有利子負債依存度)は次表のとおりであります。 このような状況の中、金融情勢の変化などにより計画どおりに資金調達ができず、計画的な介護付きホームの開設及び不動産事業に係る新規投資が困難となる場合や市場金利の上昇により資金調達コストが増加した場合には、当社の財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 前事業年度   当事業年度 有利子負債残高(千円)   9,309,738   10,134,611 総資産残高(千円)   21,407,641   24,361,577 有利子負債依存度(%)   43.5   41.6 (注)1.有利子負債残高は借入金及びリース債務の合計であります。 2.有利子負債依存度は、有利子負債残高を総資産残高で除した数値を記載しております。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態の状況 (資産) 当事業年度末の総資産は、24,361,577千円となり、前事業年度末と比べ2,953,936千円の増加となりました。これは主に、仕掛販売用不動産の増加1,266,330千円、土地の取得による増加967,564千円によるものであります。 (負債) 当事業年度末の負債合計は、19,189,928千円となり、前事業年度末と比べ1,945,264千円の増加となりました。これは主に、短期借入金の増加470,600千円、1年内返済予定の長期借入金の増加4,333,600千円の一方で、長期借入金の減少4,012,381千円によるものであります。 (純資産) 当事業年度末の純資産合計は、5,171,648千円となり、前事業年度末と比べ1,008,671千円の増加となりました。これは主に、当期純利益の計上等による利益剰余金の増加988,035千円によるものであります。 この結果、自己資本比率は21.2%(前事業年度は19.4%)となりました。 ②経営成績の状況 当事業年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境が改善する下で、景気は緩やかな回復が続いております。一方で、不安定な国際情勢や米国の通商政策の動向、国内での物価上昇には、引き続き注意する必要があります。 介護業界におきましては、高齢化の進行、特に高齢者単独世帯や認知症高齢者の増加に伴い、引き続き都市部を中心に介護サービスのニーズは拡大する一方、生産年齢人口の減少により、人材確保が厳しさを増しており、業界全体の課題となっています。このような状況の中で、国は、令和6年度介護報酬改定における介護付きホーム等のプラス改定や令和6年度補正予算により、事業者を支援しています。 不動産業界におきましては、顧客ニーズの多様化により、分譲住宅は堅調な販売動向となりました。また、賃貸オフィスについても、集約や縮小の動きによる入居率減少に歯止めがかかりつつある状況です。 当社は、「世代を超えた暮らし提案型企業」を使命として、超高齢社会、生産年齢人口の減少などの社会環境の中で、あらゆる方々の「暮らし」の課題解決、幸せの追求に取り組んでまいりました。中核となるシニア事業においては、ご入居者・ご利用者の「望む暮らし」の実現に取り組んでおります。 介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)では、当社とベンダーで共同開発したIoT/ICTプラットフォームである「EGAO link®」の活用促進により、業務の効率化を図るとともに、創出された時間でご入居者お一人おひとりの個別ケアを追求してまいりました。また、自立支援に向けたエビデンス・ベースド・ケアの理解を深め、実践を積み重ねてまいりました。デイサービス・ショートステイにおきましては、「想いが叶うデイサービス」「想いが叶うショートステイ」のサービスコンセプトのもとに、個別のニーズに即したサービスを展開していくことで高い稼働率を保っています。 不動産事業につきましては、シニア事業運営の強みを活かし介護付きホーム等の超高齢社会に求められる価値ある不動産を開発する(シニア開発)のほか、安心・安全な街づくりに貢献すべく老朽化した共同住宅等を価値ある不動産に再生する事業を継続しております。 当事業年度のセグメントごとの活動状況は以下のとおりです。 a.シニア事業 当事業年度は、2025年9月に介護付きホーム「アズハイム入間(98室)」、2025年11月に介護付きホーム「アズハイム春日部(74室)」及びデイサービス「アズハイム春日部デイサービスセンター(定員50名)」、介護付きホーム「アズハイム国立(128室)」、2025年12月に介護付きホーム「アズハイム足立六町(95室)」、2026年3月にデイサービス「アズハイム青葉台デイサービスセンター(定員50名)」を新たに開設いたしました。 当事業年度末における介護付きホームの事業所数は、東京都15事業所、埼玉県8事業所、神奈川県6事業所、千葉県4事業所の合計33事業所、デイサービスセンターの事業所数は、東京都8事業所、埼玉県5事業所、神奈川県4事業所、千葉県1事業所、茨城県1事業所の合計19事業所、ショートステイの事業所数は、東京都2事業所、埼玉県1事業所、神奈川県1事業所の合計4事業所となっております。 なお、介護付きホームにおける期中平均稼働率につきましては、開設2年超の既存27事業所では93.5%となり、全体33事業所で86.7%となりました。デイサービスの期中平均稼働率は開設2年超の既存16事業所では88.7%となり、全体19事業所で84.7%、ショートステイの期中平均稼働率は105.9%となっております。 以上の結果、当事業年度のシニア事業売上高は15,462,285千円(前期比12.5%増)、セグメント利益1,415,701千円(前期比6.8%減)となりました(セグメント間の内部取引を含む)。 b.不動産事業 シニア開発事業及びソリューション事業において、土地建物販売(アズハイム習志野PJ、アズハイム葛飾白鳥 PJ、新柏PJ、北千束PJ、桜新町PJ、代沢PJ等)にて売上高7,898,364千円を計上しております。 また、収益不動産事業につきましては居住用マンションや事務所等の賃貸収入、自社開発による介護付きホームの内部取引等により、受取賃貸料431,686千円を計上しております(セグメント間の内部取引を含む)。 以上の結果、当事業年度の不動産部門売上高は8,330,051千円(前期比91.4%増)、セグメント利益1,981,965千円(前期比26.1%増)となりました(セグメント間の内部取引を含む)。 以上の結果、当事業年度の当社全体の経営成績は売上高23,661,011千円(前期比32.1%増)、営業利益1,524,486千円(前期比16.8%増)、経常利益1,616,060千円(前期比19.7%増)、当期純利益1,184,715千円(前期比23.8%増)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ352,279千円減少し、3,132,834千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、4,452,502千円の収入(前事業年度は775,634千円の収入)となりました。これは主に、契約負債の増加額361,328千円(前事業年度は38,495千円の減少)、棚卸資産の販売に伴う棚卸資産の減少額2,810,764千円(前事業年度は460,145千円の減少)、税引前当期純利益が1,610,400千円と前期比260,550千円の増加となった一方で、信託預金の増加額377,978千円(前事業年度は533,185千円の増加)、売上債権の増加額276,730千円(前事業年度は232,810千円の増加)があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、5,403,968千円の支出(前事業年度は4,645,942千円の支出)となりました。これは主に、シニア開発事業による有形固定資産の取得による支出4,562,363千円(前事業年度は4,602,783千円の支出)、無形固定資産の取得による支出536,100千円(前事業年度は4,935千円の支出)があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、599,187千円の収入(前事業年度は4,457,529千円の収入)となりました。これは主に、シニア開発事業等における長期借入れによる収入5,016,000千円(前事業年度は5,620,210千円の収入)があった一方で、シニア開発事業等における長期借入金の返済による支出4,694,780千円(前事業年度は2,591,930千円の支出)があったことによるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 該当事項はありません。 b.受注実績 該当事項はありません。 c.販売実績 当事業年度の販売実績は以下のとおりです。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) シニア事業   15,462,285   112.5 不動産事業   8,198,726   196.7 合計   23,661,011   132.1 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) 金額(千円)   割合(%) 東京都国民健康保険団体連合会   2,625,780   14.7 ヒューリック株式会社   3,041,307   17.0 相手先   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%) 東京都国民健康保険団体連合会   2,874,850   12.2 ニンジャ特定目的会社   3,006,743   12.7 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、当事業年度末における資産・負債及び当事業年度における収益・費用の報告数値並びに開示に影響を与える見積り及び仮定の設定を行っております。 当該見積り及び仮定の設定に際しては、過去の実績や状況に応じて、合理的と思われる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性により、実際の結果はこれら見積りと異なる場合があります。 詳細については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の分析 当事業年度の経営成績につきましては、売上高23,661,011千円(前期比32.1%増)、営業利益1,524,486千円(前期比16.8%増)、経常利益1,616,060千円(前期比19.7%増)、当期純利益1,184,715千円(前期比23.8%増)となりました。 セグメントごとの経営成績等に関する分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②経営成績の状況」に記載しております。 b.財政状態の分析 「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」に記載しております。 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 b.資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社における資金需要の主なものは、介護施設等の新規開設に伴う設備投資資金及び運転資金であります。運転資金としては、介護施設等の運転資金や納税資金等であります。資金需要につきましては、主として内部留保資金及び営業活動によるキャッシュ・フロー、また金融機関からの借入金も併せて対応してまいります。 ④経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に含めて記載しております。 ⑤経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析について 当社は、事業を展開する各地域において、介護サービスを必要としている多くの方々にお客様それぞれのニーズに合わせて介護付きホーム、デイサービス及びショートステイをご利用いただくという点から、また、売上・収益に直結する指標でもあることから、稼働率を重要指標としております。 なお、介護付きホームの稼働率は稼働室数÷総居室数、デイサービスの稼働率はのべ利用者数÷(総定員数×稼働日数)、ショートステイの稼働率はのべ稼働室数÷(総居室数×日数)であります。 前事業年度、当事業年度における稼働率の推移は次のとおりであります。 また、新規開設直後の介護付きホームの稼働率は低く、1年半から2年程度かけて稼働率95%達成を目指すことから、全事業所と開設2年以上の事業所とを分けて稼働率を算出しております。 介護付きホームについて、開設2年以上の事業所の平均稼働率は安定して稼働率94%前後の高稼働を維持しております。これは当社のサービスの質の維持・向上や地域からの継続的な信頼の結果であり、収益基盤の安定性を示すものと考えております。 介護付きホーム 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 期末総居室数(室)   2,048   2,443 期中平均稼働率(%)   89.6   86.7 開設2年以上の事業所の期末総居室数(室)   1,613   1,855 開設2年以上の事業所の期中平均稼働率(%)   94.6   93.5 デイサービス 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 定員数(人)   822   922 期中平均稼働率(%)   85.9   84.7 開設2年以上の事業所の期末定員数(人)   782   782 開設2年以上の事業所の期中平均稼働率(%)   86.7   88.7 ショートステイ 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 定員数(人)   87   87 期中平均稼働率(%)   104.4   105.9 また、全社的にはシニア事業と不動産事業を両輪として安定的に堅実に成長していくことが重要であると考えていることから、全社的な経営指標としては、営業利益としており、当事業年度における営業利益は1,524,486千円となりました。

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このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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