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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ぐるなび

Gurunavi, Inc.2440 · Standard · サービス業

外食産業向けの情報プラットフォームを手がける。飲食店情報サイト『楽天ぐるなび』を核に、販促支援から業務支援までワンストップで提供

概要

ぐるなびは、日本最大級のグルメ情報サイト『楽天ぐるなび』を運営する企業である。1989年に交通広告代理店として創業し、2000年から飲食店情報サイト事業に特化した。現在は飲食店の検索・予約・クーポン・口コミに加え、店舗向けの集客支援や顧客管理システムなど業務効率化サービスを提供し、プラットフォーム型のエコシステムを構築している。従業員数777名、本社は東京都千代田区。2026年3月期の売上高は141億円、営業利益4億円と黒字転換を果たした。

基盤事業:飲食店販促とプロモーションの二本柱

ぐるなびの基盤事業は、飲食店販促サービスとプロモーションの二つで構成される。飲食店販促サービスでは、『楽天ぐるなび』への店舗情報掲載を核に、ネット予約システム、ディスプレイ広告、クーポン、e-DMなどの集客支援商品を提供する。また、予約・顧客管理システム「ぐるなび台帳」やモバイルオーダー「ぐるなびFineOrder」、Googleビジネスプロフィールを含む各種販促メディアの運用代行サービス(マーケティングエージェント)を展開する。収入源は基本加盟料、ネット予約手数料、商品利用料である。プロモーションでは、省庁・自治体からの受注による国内食材・食文化のPRや、食品メーカー向けの飲食店ネットワークを活用した販促サービスを手がける。2026年3月期の基盤事業売上は123億円(全体の87%)を占め、うちストック型サービスが99億円と増収を牽引した。

収益構造:ストック型中心の回復基調

ぐるなびの収益は、ストック型サービス(毎月の加盟料や利用料)とスポット型サービス(広告や手数料)に大別される。2026年3月期のストック型売上は前期比8.3%増の99億円で、有料加盟店舗数が33,881店舗(前期末比1.2%増)に回復した効果が現れた。一方、スポット型はネット予約手数料の減少などで前期比8.5%減の12億円にとどまった。基盤事業全体では6.1%増の111億円、プロモーションも4.9%増の12億円と伸びた。関連事業(厨房機器販売「テンポスぐるなび」、訪日外国人向け観光情報サービス「LIVE JAPAN」、店舗開発など)は1.4%減の18億円だった。全社売上高は141億円(前期比5.0%増)、営業利益は4億円と黒字幅を拡大した。

グループ構成と地域展開

ぐるなびは、連結子会社3社と関連会社、その他の関係会社で構成される。連結子会社には、事務業務を請け負う「ぐるなびサポートアソシエ」、直営店舗を運営する「Gダイニング」がある。関連会社には「日本食材情報」、その他の関係会社には楽天グループが名を連ねる。地域展開としては、東京都千代田区に本社を置き、国内主要都市(大阪、名古屋、福岡、北海道、広島、千葉、京都、静岡、鹿児島、新潟、岡山、愛媛など)に営業所を設置。過去には横浜、神戸、茨城、栃木などの営業所を閉鎖し、効率化を進めている。海外では上海に連結子会社「上海万食通互聯网技術有限公司」を持っていたが、2024年12月に清算した。事業系統図では、楽天グループとの連携が重視され、楽天IDとの統合が進んでいる。

業界の中での役割は外食産業向けマーケティングプラットフォーム運営会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
141億円
営業利益
4億円
営業利益率
2.8%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
飲食店販促サービス111億円78.7%
関連事業18億円12.8%
プロモーション12億円8.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01外食産業主力

『楽天ぐるなび』を通じてユーザーに飲食店情報やネット予約サービスを提供。飲食店には情報掲載、ネット予約システム、アクセス分析などの販促支援サービスや業務支援サービスを提供。収益は基本加盟料、ネット予約手数料など。

主な製品・サービス7
ぐるなびPRO(管理画面)
飲食店が自ら情報を更新できる管理画面。店舗情報のメンテナンスやメニュー更新などが可能。
ネット予約システム
飲食店の席をオンラインで予約できるシステム。ユーザーはサイトから予約でき、店舗は管理画面で予約を管理。
ぐるなびネット予約クーポン
ネット予約時に利用できる割引クーポン。集客効果を高めるために提供される。
ディスプレイ広告
『楽天ぐるなび』内での露出を強化する広告商品。店舗の認知度向上を図る。
e-DM
当社ユーザー会員に直接アプローチできるメール配信サービス。リピート促進に効果的。
ぐるなび台帳
予約・顧客管理システム。顧客情報の管理や予約管理を効率化する。
ぐるなびFineOrder
モバイルオーダーサービス。スマートフォンから事前注文・決済が可能。

02官公庁・食品飲料メーカー準主力

省庁・自治体から受注する国内の食材・食文化プロモーション、地域活性化支援や、食品・飲料メーカー向けに飲食店・消費者ネットワークを活用したプロモーションサービスを提供。

03その他(関連事業)副次

厨房機器販売、訪日外国人向け観光情報サービス、ミールキット等のECサイト、商業施設の飲食フロアプロデュース、有料会員制サービス、海外向け日本食プロモーション等を行う。

製品と技術

『楽天ぐるなび』とネット予約システム

ぐるなびの中心的な製品は、飲食店情報サイト『楽天ぐるなび』である。利用者はパソコンやスマートフォンから、ジャンルや地域、予算などで飲食店を検索し、口コミや写真を閲覧、オンライン予約・クーポンの取得が可能。加盟店には「ぐるなびPRO」と呼ばれる管理画面を提供し、店舗情報の更新やアクセス分析(GONアクセス集計)、ネット予約対応が行える。ネット予約システムは、楽天グループとの連携により楽天IDでの予約が可能で、幹事ランク制度といったロイヤリティプログラムも組み込まれている。2026年3月期時点でネット予約対応店舗数は3.6万店舗、ストック型有料加盟店舗数は33,881店舗に達した。

業務支援システム:台帳・FineOrder・マーケティングエージェント

ぐるなびは飲食店の業務効率化を支援する複数のシステムを提供している。「ぐるなび台帳」は予約・顧客管理システムで、来店履歴や予約情報を一元管理できる。「ぐるなびFineOrder」はモバイルオーダーサービスで、注文のデジタル化を実現。マーケティングエージェントは、GoogleビジネスプロフィールやSNSを含む各種販促メディアの登録・更新・運用を代行するサービスで、2026年3月期に利用店舗数・単価とも拡大した。また、生成AIを活用した業務効率化プロジェクト「ぐるなびNEXT」や、AIエージェント搭載アプリ「UMAME!」も展開。これらのシステムは、人手不足に悩む飲食店のデジタルトランスフォーメーションを支援する位置づけである。

関連事業:テンポスぐるなびとLIVE JAPANなど

ぐるなびの関連事業には、厨房機器販売店「テンポスぐるなび」、訪日外国人向け観光情報サービス「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE」、人気店の名物料理を家庭で再現するミールキットのECサイト、手土産ECサイトなどがある。「テンポスぐるなび」は2024年4月に開店し、売上を伸ばしている。また、ユーザー向け有料会員制サービス「PREMIUM GOURMET CLUB」や、商業施設の飲食フロアをプロデュースする店舗開発事業も手がける。2026年3月期の関連事業売上は17.9億円(全体の13%)と小規模だが、直営店舗運営や海外向け日本食プロモーションなど、本体の飲食店支援と連動した事業構成となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

飲食店情報で国内最大級、赤字脱却したばかりの収益改善途上

ぐるなびは飲食店情報プラットフォームで国内最大級のユーザー基盤を持つが、業績は2025/3期にようやく営業黒字に転換したばかりで収益性は低い。同業他社にはジンジブ(若年層就職支援)やイシン(人材)などがあるが、いずれも規模が小さく、直接の競合ではない。ネット広告市場の拡大や外食需要回復を追い風に、加盟店舗数拡大による手数料収入増が鍵となる。しかし、既存の固定費構造が重く、営業利益率は2〜3%と低水準。内需依存度が高く、海外展開は限定的。

強み

  • 飲食店情報プラットフォームで国内トップクラスの加盟店舗数とユーザー数を誇る。
  • 「ぐるなび」ブランドの認知度が高く、新規加盟店獲得において有利。
  • 掲載料、広告、予約代行など複数の収益源を持ち、安定性に寄与。
  • コロナ後、外食需要回復に伴い加盟店数と利用が増加傾向。

課題

  • 営業利益率2.2%と低く、固定費削減や高付加価値サービスの展開が必要。
  • 食べログなど競合との機能面での差別化が不十分で、価格競争に陥りやすい。
  • 海外売上高比率が極めて低く、国内市場の縮小リスクに晒されている。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がぐるなび

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12186ソーバル73億円15.4倍
27049識学73億円23.8倍
32311エプコ73億円17.6倍
42404鉄人化ホールディングス73億円16.8倍
56180GMOメディア72億円15.5倍
62440ぐるなび71億円29.6倍
7549Aヒトトヒトホールディングス71億円12.8倍
84754トスネット71億円13.0倍
99346ココルポート71億円12.3倍
106092エンバイオ・ホールディングス71億円26.4倍
117075QLSホールディングス70億円13.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 45件

交通広告代理店から飲食情報サイトへの転身(1989-2000年)

ぐるなびの起源は1989年10月、東京都千代田区丸の内に「株式会社交通アド」として設立され、交通広告代理店業務を開始したことに遡る。1996年6月、株式会社エヌケービーの事業部として飲食店情報サイト「ぐるなび(現・楽天ぐるなび)」を開設。1998年から1999年にかけて大阪、名古屋に営業所を設置し、1999年8月には交通広告代理店業務を停止、同年12月に商号を「株式会社インターネットなび東京」に変更した。2000年2月、現在の商号「株式会社ぐるなび」に改め、同年3月に株式会社エヌケービーから「ぐるなび」事業を譲り受けた。この間、同社は広告代理店からインターネット上の飲食店情報サービス企業へと根本的な事業転換を遂げた。

上場と全国展開の加速(2001-2008年)

2001年から2008年にかけて、ぐるなびは営業拠点を全国に拡大した。2001年に福岡、北海道、2004年に広島、横浜、2005年に神戸、千葉、京都、2006年に静岡、2007年に鹿児島と新潟、2008年に岡山、茨城と相次いで営業所を開設した。同時に、2002年には株式会社エヌケービーから鉄道時刻表検索サービス事業を譲り受けるなど、周辺事業にも進出。2005年にはジョイジョイ株式会社を子会社化し、2007年には「レッツエンジョイ東京」事業を吸収合併した。2008年12月、東京証券取引所市場第一部に上場。この時期、グルメ情報サイトとしての地位を確立し、事業の多角化を進めた。

多角化の試みと子会社再編(2009-2019年)

上場後、ぐるなびは新規事業に積極的に取り組んだ。2010年には本社を千代田区有楽町に移転。2011年には株式会社日本食材情報を設立し、食材分野に進出。2013年には「ぐるなび6次産業化パートナーズ」を設立するなど、農業・食産業との連携を模索した。2014年以降も上海現地法人への出資、フェリカポケットマーケティングへの参加など関連事業を拡大した。しかし、これらの多くは短命に終わり、2010年代後半から清算・譲渡が相次いだ。2019年9月には「レッツエンジョイ東京」事業を会社分割によりエヌケービーに譲渡。2020年にはフードデリバリー事業や「SURF&SNOW」事業を分割し、不採算事業の整理を進めた。

ポストコロナの黒字化と市場変更(2020-2026年)

新型コロナウイルス感染症の影響で、2021年3月期には売上高162億円、純損失97億円と大幅な赤字を計上した。その後、コストコントロールと事業構造改革を推進。2022年4月には東証プライム市場へ移行したが、収益回復には時間を要し、2023年3月期まで赤字が続いた。2024年3月期に営業損益が改善し、2025年3月期に営業利益3億円、純利益2億円と黒字転換を達成。2025年11月には東証スタンダード市場へ市場区分を変更した。2026年3月期は売上高141億円、営業利益4億円と黒字定着の兆しを見せている。中期経営計画2028では、飲食店向けB2Bモデルへの集中と「マーケティングエージェント」の拡大を掲げる。

年表45件を開く

1980年代

  • 1989年10月創業東京都千代田区丸の内にて設立、交通広告代理店業務を開始。(商号:㈱交通アド)

1990年代

  • 1996年6月㈱エヌケービーの事業部として飲食店情報サイト「ぐるなび(現 楽天ぐるなび)」開設。
  • 1998年2月㈱エヌケービーの飲食店情報サイト事業として大阪営業所開設。
  • 1999年5月㈱エヌケービーの飲食店情報サイト事業として名古屋営業所開設。
  • 1999年8月交通広告代理店業務を停止。
  • 1999年12月商号変更商号を㈱インターネットなび東京に変更。

2000年代

  • 2000年2月商号変更商号を㈱ぐるなびに変更。
  • 2000年3月㈱エヌケービーより飲食店情報サイト事業「ぐるなび(現 楽天ぐるなび)」を譲受け。
  • 2001年1月福岡営業所開設。
  • 2001年4月北海道営業所開設。
  • 2002年7月㈱エヌケービーより鉄道時刻表検索サービス事業を譲受け。(2019年3月にサービス終了)
  • 2004年4月㈱トラベルサイトより旅情報事業を譲受け。
  • 2004年11月広島営業所開設。
  • 2004年12月横浜営業所開設。(2022年7月に閉鎖)
  • 2005年4月神戸営業所開設。(2021年2月に閉鎖)
  • 2005年6月千葉営業所開設。
  • 2005年7月京都営業所開設。
  • 2005年10月M&Aジョイジョイ㈱を子会社化。(2010年10月に吸収合併)
  • 2005年11月㈱ぐるなびプロモーションコミュニティ設立。(2023年2月に清算)
  • 2007年10月M&A「レッツエンジョイ東京」事業を行う㈱インターネットなび東京を吸収合併。
  • 2008年1月フェリカポケットマーケティング㈱を、ソニー㈱他5社と共同で設立。(2014年3月に株式譲渡)
  • 2008年7月上海万食通互聯网技術有限公司の出資持分49%を譲受け。(2024年12月に清算)
  • 2008年12月上場東京証券取引所市場第一部上場。
  • 2009年1月上場大阪証券取引所ヘラクレス市場上場廃止。

2010年代

  • 2010年8月㈱ジーアンドティープランニングを㈱タスカルと共同で設立。(2014年1月に清算)
  • 2010年10月本店・本社事務所を東京都千代田区丸の内から東京都千代田区有楽町へ移転。
  • 2010年11月㈱ぐるなびサポートアソシエ設立。
  • 2011年5月㈱日本食材情報を、㈱食文化、東京シティ青果㈱、丸千千代田水産㈱と共同で設立。
  • 2011年6月商号変更英文商号をGurunavi, Inc. に変更。
  • 2013年1月㈱ぐるなび6次産業化パートナーズ設立。(2017年7月に清算)
  • 2013年4月静岡営業所開設。
  • 2013年5月創業ぐるなび6次産業化パートナーズ投資事業有限責任組合設立。(2016年10月に清算)
  • 2014年4月鹿児島営業所開設。
  • 2014年5月新潟営業所開設。
  • 2015年6月岡山営業所開設。
  • 2015年8月茨城営業所開設。(2022年7月に閉鎖)
  • 2016年7月愛媛営業所開設。
  • 2016年9月栃木営業所開設。(2022年4月に閉鎖)
  • 2019年9月「レッツエンジョイ東京」事業を会社分割(簡易新設分割)により、新設会社㈱レッツエンジョイ東京に承継し、新設会社の株式の90%を㈱エヌケービーに譲渡。

2020年代

  • 2020年1月法人向けフードデリバリー事業を会社分割(簡易吸収分割)によりOMOTENASHI㈱に承継。
  • 2020年6月「SURF&SNOW」事業を会社分割(簡易吸収分割)により㈱インプレイに承継。
  • 2021年11月㈱Gダイニング設立。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行。
  • 2022年7月本店・本社事務所を東京都千代田区有楽町内で現在地へ移転。
  • 2025年11月東京証券取引所スタンダード市場へ市場区分を変更。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2029年3月期まで18,900百万円
  • 営業利益2029年3月期まで1,300百万円
  • 総有料加盟店舗数2029年3月期まで60,000店舗
  • 総加盟店舗数2029年3月期まで100,000店舗
  • 自己資本当期純利益率(ROE)2029年3月期まで21%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    メディア・会員サービスの強化

    楽天グループとの連携を強化し、ネット予約を軸とした集客支援を推進。幹事ランク制度の活性化、公式アプリの機能強化、パーソナライズされた情報発信の精度向上により、楽天会員のリピート利用を促進する。

  2. 02

    エージェント事業の確立

    外食産業の人手不足に対応し、Web販促などの業務代行サービスを拡充。生成AIを導入して業務効率化を図り、創出したリソースを顧客対応に振り向け、付加価値の高いサービス提供と対応店舗数の拡大を両立させる。

  3. 03

    加盟価値の拡充

    飲食店の認識を「集客メディア」から「経営サポーター」へ転換。従来の店舗ページやネット予約に加え、CRM機能や決済関連機能を楽天グループと協業で追加し、店舗運営の課題解決と収益力向上に資する価値を創出する。

  4. 04

    営業体制の強化とプロセス改善

    有料加盟店舗数の増加を加速するため、営業人員を増員(2027年3月期に約70名採用)し、新規開拓特化組織の組成、生成AI活用による営業スキルの標準化、外部パートナー連携による見込み客獲得チャネル拡充などに取り組む。

  5. 05

    AI時代のデータ基盤構築

    生成AIを軸としたデータ基盤を構築し、部門横断でデータを活用。蓄積した情報から予見に基づく先回りのサポートを実現し、「AI×データ×人」の力で飲食店を繁盛に導く経営コンシェルジュとしての優位性を発揮する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で777人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は636万円で、9期前と比べて+13.3%平均年齢は40.5歳、平均勤続年数は10.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,788
2018年3月1,808
2019年3月56136.36.11,783
2020年3月56436.56.61,476
2021年3月52537.37.31,442
2022年3月50738.38.21,286
2023年3月54742.79.2831
2024年3月55540.39.6765
2025年3月60540.610.074940
2026年3月63640.510.077751

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率19.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率84.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)67.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 3 / 海外 1、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 東京都千代田区1,835百万円
ぐるなびフードホールワイ — 富山県富山市91百万円
大阪営業所 — 大阪市北区55百万円
ぐるなびフードホールワイ — 広島市中区36百万円
ぐるなびフードホールワイ — 名古屋市栄区25百万円
SILK AND ILY DONUT — 東京都中央区14百万円
テンポスぐるなび — 東京都江戸川区10百万円
ぐるなびフードホールワイ — 東京都大田区9百万円
ぐるなびフードホールワイ — 茨城県 東茨城郡 茨城町6百万円
名古屋営業所 — 名古屋市中村区4百万円
ほか4件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ぐるなびサポートアソシエ(注)1(注)2
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱Gダイニング(注)1(注)2
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    略称:ぐるなび上海社(注)1
    中国(上海市) · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 国内
    楽天グループ㈱(注)3
    東京都 世田谷区 · その他の関係会社
    議決権16.4%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    グリーンイノベーション基金事業/食料・農林水産業のCO2等削減・吸収技術の開発高機能バイオ炭等の供給・利用技術の確立農業副産物を活用した高機能バイオ炭の製造・施用体系の確立
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-03-28
    15.2億円
  • 調達
    外食・中食における食物アレルギーに関する情報提供の取組に係る実態調査及び動画研修教材に関する業務
    消費者庁 · 2024-05-23
    4,541万円
  • 調達
    2900490196地域経済グローバル循環創造事業の促進に向けた地域産品海外販路開拓モデル事業等の請負
    総務省 · 2017-10-31
    3,380万円
  • 調達
    令和8年度食育活動の全国展開委託事業(官民連携食育プラットフォーム及び食育実践優良法人顕彰制度の運営業務)
    農林水産省 · 2026-04-24
    1,400万円
  • 調達
    2025年大阪・関西万博に向けた食品ロス削減実証事業
    消費者庁 · 2024-06-11
    448万円
  • 調達
    令和5年度市場競争環境評価調査(飲食サービス業の競争環境整備に向けた商慣行実態調査)
    経済産業省 · 2023-07-31
    436万円
  • 補助金
    国産農林水産物等販売促進緊急対策事業/品目横断的販売促進緊急対策事業/農林水産物の販路の多角化推進事業
    農林水産省 · 2020-05-22
    35.5億円
  • 補助金
    米粉商品開発等支援対策事業
    農林水産省 · 2023-02-03
    20億円
  • 補助金
    米粉利用拡大支援対策事業/米粉商品開発等支援対策事業
    農林水産省 · 2024-02-19
    10.5億円
  • 補助金
    米・米粉消費拡大対策事業
    農林水産省 · 2023-02-03
    6億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は141億円営業利益4億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.4%、利益が+33.3%。

売上高
+4.4%
141億円
営業利益
+33.3%
4億円
純利益
+0.0%
2億円
営業利益率
2.8%
前期比 +0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高151億円141億円
営業利益-8億円4億円
純利益-10億円2億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は34億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+30.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q33−4
2024年1Q26−1−3.8−3
2024年2Q3100.01
2024年3Q3213.11
2024年4Q41−3
2025年2Q6035.02
2025年4Q7500.00
2026年2Q6411.61
2026年4Q7733.91
2027年1Q3400.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は273億円から141億円へ52%に減った。直近期の営業利益率は2.8%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
ぐるなび6次産業化パートナーズ投資事業有限責任組合設立。(2016年10月に清算)
2013年3月2733220
鹿児島営業所開設。
2014年3月3054224
岡山営業所開設。
2015年3月3265133
愛媛営業所開設。
2016年3月3466544
2017年3月3706848
2018年3月3624832
2019年3月327136
2020年3月309199
㈱Gダイニング設立。
2021年3月162−73−97
2022年3月129−47−58
2023年3月123−17−23
2024年3月130−3−4
2025年3月135332.22
2026年3月141442.82

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高141億円のうち、営業利益として残るのは4億円2.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の1.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金40.4%57億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金56.7%80億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.8%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
59.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.7pt
2.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.6pt
1.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比7.1pt
4.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−2億円、投資CFが−14億円で、差し引きのフリーCFは−16億円この組み合わせは消耗型にあたる。本業・投資・財務のすべてで現金が出ていっている。手元資金の厚みが生命線期末の手元現金は33億円で、売上の2.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月36−51−6−1554
2014年3月54−19−53584
2015年3月58−27−203195
2016年3月69−27−1542121
2017年3月63−35−702879
2018年3月68−47−202180
2019年3月33−24−12976
2020年3月422−344117
2021年3月−38−1−2−3975
2022年3月−46−950−5570
2023年3月−10−124−1183
2024年3月−15−7−7−2254
2025年3月9−10−2−150
2026年3月−2−14−1−1633

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は109億円。このうち返さなくてよい自己資本が52億円で、自己資本比率は47.7%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1911415073.5
2014年3月2211616072.9
2015年3月2371756273.6
2016年3月2732037074.2
2017年3月2391805975.3
2018年3月2551926375.3
2019年3月2381875178.4
2020年3月2401934780.1
2021年3月136944268.5
2022年3月121893272.4
2023年3月130696152.5
2024年3月114615353.6
2025年3月111506244.3
2026年3月109525747.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
33億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
5億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
57億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
48
/ 100
安定性自己資本比率32 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中306位あたり、逆に低いのはROE534社中436位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.7%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.8%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
47.7%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.4%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥124で、1年前と比べて-48.3%過去52週の値幅のなかでは7%の位置にある。

¥124-4.6%1ヶ月+4.2%1年-48.3%時価総額71億円
過去52週の値幅
安値¥115高値¥244

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)29.6倍
PBR1.35倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で4.7%下落し、25日線(124円)を下回り、75日線(129円)も下回る展開。52週高値267円からは約55%下落、52週安値115円に接近しており、年初来安値圏で推移。7月2日に127円と急騰したが、その後も120円前後でのもみ合いが続く。出来高は10〜15万株と比較的安定しているが、方向感は出ない。RSIは40.7と売られすぎ圏に近く、反発の可能性も残るが、業績懸念が重荷。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 30/100)

PERは28.9倍で業界平均22.6倍を上回り、PBRは1.31倍と業界平均3.17倍を下回るものの、ROEは4.7%と低く収益性が課題。配当利回りは6.61%と高く、株主還元は手厚いが、直近で純損失を計上するなど業績は不安定。割高感があり、慎重な評価が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)29.6倍23.4倍
PBR1.35倍3.51倍
ROE4.7%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

日本最大級のグルメ情報サイトとして、飲食店向けサービスを多角化している。強気派は、営業利益が黒字転換し、売上高も緩やかに増加している点を評価する。また、予約・決済サービスなど高付加価値サービスへのシフトが成長を牽引すると見る。一方、弱気派は、競合の登場や無料情報サイトの台頭による広告単価の低下、既存事業の成熟による成長鈍化を懸念する。株価は1年で半減しており、市場の期待は低い。

プラスに働く材料7
  • 黒字転換

    営業利益率が2%台に改善し、収益性が向上

  • サービス多角化

    予約・決済など業務支援サービスが増収に貢献

  • 配当利回り

    配当利回り6.61%と高水準

  • 売上高141億円と3期連続増収通年影響

    2026/3期売上高141億円、前期比+6億円。増収傾向が続く

  • 営業利益3→4億円と増益通年影響

    2026/3期営業利益4億円、前期比+1億円。営業利益率2.84%に改善

  • 配当利回り6.61%と高水準継続影響

    配当利回り6.61%。株価下落で利回りが高まり下支え要因に

  • 株価1年で53%下落し反発余地継続影響

    過去1年で株価53.3%下落。割安感が意識されれば反発も

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    グルメ情報サイトの競合が多く、広告単価が低下

  • 成長鈍化

    売上高の伸びは微増にとどまり、市場の期待が低い

  • 赤字の歴史

    近年まで赤字が続き、事業構造改革の途上

  • PER28.95倍、利益に比し割高通年影響

    2026/3期純利益2億円に対しPER28.95倍。利益水準が低い

  • 営業利益率2.84%と低収益継続影響

    売上高141億円に対し営業利益4億円。改善がなければ評価は続かない

  • 外国法人持ち株比率1.42%と低継続影響

    外国法人持ち株比率1.42%。浮動株が少なく需給が細る

  • PBR1.31倍、ROE4.7%と低効率継続影響

    ROE4.7%、PBR1.31倍。資本効率の低さが重しとなる

次の決算で確かめる点
掲載店舗数
掲載店舗数の増減が集客力と広告需要を反映
広告売上高
広告収入が主要な収益源であり、その動向が業績を左右
サービス導入店舗数
業務支援サービスの普及度が成長の鍵を握る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.00%。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
43.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4241.5
2018年3月444.864.6
2019年3月8−81.883.5
2020年3月80.043.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ16,706人。区分でいちばん多いのは個人・その他55.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.2%を占め、残る58.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他43.250.551.050.447.355.8
事業法人27.633.033.433.132.632.8
金融機関16.110.210.79.912.98.4
証券会社3.32.32.01.92.71.5
外国法人9.83.92.74.64.31.2
自己株式3.61.92.00.70.90.9
外国人個人0.00.10.10.10.10.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01楽天グループ株式会社16.30
02滝 久雄12.47
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.74
04株式会社SHIFT3.97
05公益財団法人日本交通文化協会3.27
06杉原 章郎(注)12.32
07小田急電鉄株式会社1.98
08東京地下鉄株式会社1.71
09滝 裕子1.49
10株式会社オプティム1.37

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−90%、1株純資産は14期で−68%。直近期のROEは4.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月4028814.715.025.0
2014年3月5032916.129.332.5
2015年3月6736019.634.942.1
2016年3月9041823.229.642.6
2017年3月10238525.122.841.5
2018年3月6841017.221.764.6
2019年3月123983.156.083.5
2020年3月204105.027.443.2
2021年3月−207198−68.1
2022年3月−114128−63.9
2023年3月−4489−29.3
2024年3月−985−5.6
2025年3月2873.8147.7
2026年3月4924.734.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額145百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
滝久雄取締役 会長8670,978
杉原章郎代表取締役 社長5713,227
藤原裕久取締役(社外)65
笠原和彦取締役(社外)7147
安藤公二取締役(社外)53
松村亮取締役(社外)48
鈴木清司取締役 監査等委員(常勤)67777
佐藤英彦取締役(社外)監査等委員81101

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2210110352
社外取締役727274
取締役(社内)1151515

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,527字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社(㈱ぐるなび)及び連結子会社3社により構成されており、その主な事業内容は、パソコン・スマートフォン等による飲食店等の情報提供サービス、飲食店等の経営に関わる各種業務支援サービスの提供その他関連する事業であります。また上記のほかに、関連会社として株式会社日本食材情報、その他の関係会社として楽天グループ株式会社があります。 当社グループの具体的な事業内容、事業に係わる位置付けは次のとおりです。 (1) 基盤事業 ① 飲食店販促サービス 当社はインターネット上で運営する飲食店情報サイト『楽天ぐるなび』(以下『楽天ぐるなび』という。)を通して、利用者(ユーザー)に様々な飲食店情報及びネット予約サービス等を提供しております。 飲食店販促サービスにおいては、飲食店の情報を『楽天ぐるなび』に掲出し、その情報を飲食店自ら更新することのできる「ぐるなびPRO(管理画面)」やネット予約システム、店舗ページのアクセス集計・分析機能を持つ「GONアクセス集計」、「楽天ぐるなび外国語版(英語、韓国語、中国語(簡体字、繁体字))」への店舗情報掲載等を基本機能・サービスとして加盟飲食店へ提供しております。同時に、『楽天ぐるなび』内での露出を強化する「ディスプレイ広告」や「ぐるなびネット予約クーポン」、当社ユーザー会員に直接アプローチ可能な「e-DM(Eメールによるダイレクトメール)」等の新規集客やリピート促進に効果的な販促支援商品のほか、予約・顧客管理システム「ぐるなび台帳」やモバイルオーダーサービス「ぐるなびFineOrder」、『楽天ぐるなび』に限らず Google ビジネスプロフィールやSNS等を含む各種販促メディアの登録・更新・運用を代行するマーケティングエージェントサービス等の業務支援商品を数多く取り揃えております。 加えて、営業担当者をはじめとする人的なサポート体制を持ち、各飲食店の経営課題に合わせた解決策の提案や、各種商品・サービスの導入・活用支援等も行っております。 当社はこれらの商品・サービスに対し、飲食店から基本加盟料、ネット予約手数料、商品利用料等を収入として得ております。 ② プロモーション プロモーションでは、省庁・自治体等より受注した国内の食材・食文化等に関するプロモーションや地域活性化支援のほか、食品・飲料メーカー等に対する当社の飲食店・消費者ネットワークを活用したプロモーションサービス等の提供等を行っております。 (2) 関連事業 関連事業においては、厨房機器販売店「テンポスぐるなび」、訪日外国人向け観光情報サービス「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE」、人気店の名物料理を家庭で再現するミールキットや企業秘書が選りすぐった手土産等のECサイトの運営のほか、商業施設の飲食フロアをプロデュースする店舗開発事業、ユーザー向け有料会員制サービス「PREMIUM GOURMET CLUB」、さらにぐるなび上海社を通じた海外に対する日本食のプロモーション等を行う海外事業等を行っております。 当社はこれらの店舗・サイト運営、サービス提供を通じ、商品売上のほか、情報発信者として参加する業者や出店事業者、商業施設の運営者、自治体のほかユーザー会員等から加盟料やコンサルティング料、販売手数料、会費等を収入として得ております。 上記のほか、㈱ぐるなびサポートアソシエにおいて当社が委託した事務関連業務の請負及び福利厚生サービスの提供、㈱Gダイニングにおいて上述の店舗開発事業の一環として展開する直営店舗の運営を行っております。 事業系統図は下記のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,927字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は創業からつなぐ「日本の食文化を守り育てる」との想いを礎とした「食でつなぐ。人を満たす。」とのパーパス(存在意義)のもと、「食」が持つあらゆる可能性を模索し、「食」を通じてあらゆるヒト・モノ・コトをつなぎ合わせることで、世の中に対して新たな価値を提供し続け、持続可能なより良い社会の実現に貢献していく企業であり続けることを経営方針としております。 (2) 経営環境及び対処すべき課題 当社は、2024年3月期から2026年3月期までの中期事業方針のもと、着実な売上回復と徹底したコストコントロールに取り組み、2025年3月期において黒字転換を達成いたしました。これにより、全社的なコスト管理能力が向上し、筋肉質な収益体質への転換を果たした一方で、コロナ禍以降の財務安定化を最優先し、既存のメディア事業を通じたネット予約による新規集客支援や既存加盟店のサポートにリソースを重点配分してまいりました。このような中においても、マーケティングエージェントの伸長により業務支援領域での手応えが得られたほか、足元では有料加盟店舗数も増加に転じ始める等の成果がみられたものの、当社独自の強みを活かした飲食店に対する業務・経営支援領域における提供価値のさらなる拡大や、持続的な成長の礎となる有料加盟店舗数の本格的な拡大については、組織全体の遂行能力を最大限に発揮しきれたとはいえず、中長期的な再成長に向け加速の余地を残す結果となりました。 当社を取り巻く事業環境については、顧客である飲食店において、生産年齢人口の減少や各種コストの高騰を背景に、従来の労働集約的な経営手法からの転換が急務となっています。具体的には、デジタルトランスフォーメーションやアウトソーシング活用による省人化・省力化を通じた業務効率化、データやAIの活用による業務の最適化等の必要性が一段と高まっています。また、ネット予約を軸とした新規集客支援を中心とするメディア領域は、多様なプレイヤーの台頭により激しい競争環境にあり、当社が持続的な成長を実現するためには、従来のメディア事業の成長のみに依拠した事業構造からの転換が不可欠であると認識しております。 このような状況下、当社が「日本の食文化を守り育てる」という創業の想いと「食でつなぐ。人を満たす。」というパーパスのもと、中長期的な企業価値の向上を実現するためには、飲食店に深く寄り添い、課題を解決するB2Bモデルでの事業展開に回帰・集中し、創業以来のコア・コンピタンスである「サポート力」と「情報資産」を最大限に発揮することが重要であると捉えております。 この方向性を具現化するため、当社グループは2027年3月期から2029年3月期までの3か年を対象とする「中期経営計画2028」を策定いたしました。本計画では、改めて「“真の”飲食店のサポーター」となることをビジョンに掲げ、顧客である飲食店からの当社に対する認識を、従来の「集客メディア」から「経営サポーター」へと転換させる『提供価値の変革』と、中長期的な成長の礎となる『飲食店ネットワークの拡大』を全社方針として推進してまいります。本方針のもと、当社は飲食店の経営手法の転換を伴走支援する「飲食店経営プラットフォーム」としての機能拡充を図るため、具体的に以下の5つの事業戦略に取り組んでまいります。 ① メディア・会員サービスの強化 ネット予約を軸とした新規集客支援を中心とするメディア領域は、変化の激しいWebサービスの潮流に左右されやすい側面を有しております。そのため、当社は楽天グループとの強固な連携体制をさらに推し進め、最大限に活用することで、飲食店への安定的かつ持続的な送客サイクルの構築を推進してまいります。具体的には、「幹事ランク制度」の活性化や公式アプリの機能強化、パーソナライズされたプッシュ型情報発信の精度向上等に取り組むことで、楽天会員による「楽天ぐるなび」のリピート利用を促進いたします。同時に、楽天IDを通じて予約・来店・会計といった外食に関わる行動をシームレスに統合し、楽天会員にとって最も「利便性と利得性の高いメディア」の実現を追求してまいります。 ② エージェント事業の確立 外食産業における深刻な人手不足を背景に、Web販促をはじめとする飲食店の多様な業務を代行するエージェント事業は、飲食店のニーズを捉え着実な拡大基調にあります。今後、生産年齢人口の減少に伴い、アウトソーシングへの需要はさらに高まることが予測されること、また、本領域はB2Bモデルへの回帰・集中を進め、当社のコア・コンピタンスである「サポート力」と「情報資産」を最大限に発揮する重要施策のひとつであることから、本領域を当社の成長の牽引役と位置付け、サービスのさらなる拡充を推進してまいります。運用面においては、生成AIを段階的に導入することで業務の効率化を徹底し、創出したリソースを顧客との対話や潜在ニーズの把握に配分いたします。これにより、個々の店舗に寄り添った付加価値の高いサービス提供と、対応店舗数の拡大を両立させ、事業の実効性を高めてまいります。 ③ 加盟価値の拡充 これまで飲食店が当社へ加盟する主な目的はメディア掲載による集客力の向上にありましたが、今後は飲食店の認識を「集客メディア」から「経営サポーター」へと転換させ、当社が選ばれる理由を多角化してまいります。具体的には、店舗ページ掲載やネット予約システムといった従来の基本機能に加え、リピート促進を支援するCRM機能や、店舗の収益及びキャッシュ・フローの改善に寄与する決済関連機能を楽天グループとの協業により付加いたします。これにより、日々の店舗運営における課題解決と収益力の向上に資する価値を創出し、飲食店に深く寄り添うB2Bモデルへの回帰・集中を具現化することで、より一層幅広い飲食店へとターゲット層を拡大いたします。同時に、店舗運営の基幹を支えるサービスとして定着を図ることで、解約リスクを最小化し、強固な顧客基盤を構築してまいります。 ④ 営業体制の強化・活動プロセスの改善 上述の「加盟価値の拡充」を通じた飲食店ネットワークの拡大を実効性のあるものとするため、中小規模店を中心とした外食産業と深くつながり・支える力であり、当社のB2Bモデルの要である営業体制の強化及びその活動プロセスの改善を推進してまいります。具体的には、営業人員の増員(2027年3月期において約70名の採用予定)に加え、新規開拓に特化した組織の組成や、生成AIの活用や人材育成体制の強化等による営業スキルの標準化・向上を進めてまいります。また、外部パートナーとの連携による見込み客獲得チャネルの拡充や、生成AIの活用による営業の提案準備工数の削減、受注後のオンボーディング期間の短縮等のプロセス改善にも取り組んでまいります。これらの改革により、有料加盟店舗数の増加ペースを加速させ、中長期にわたる指数関数的成長の礎となる強固な飲食店ネットワークの構築を目指してまいります。 ⑤ AI時代に即したデータ基盤の構築・活用 上述の各施策や飲食店ネットワークから得られる多種多様な情報を最大限に活用し、経営支援の精度を高めるため、生成AIを軸としたデータ基盤の構築を進めてまいります。具体的には、AIによる高速かつ柔軟な解析を可能とするインフラ整備に加え、部門を越えてデータや機能を自在に組み合わせる連携体制を構築し、情報の蓄積がさらなる価値向上を生む「自律的な成長サイクル」を確立いたします。これにより、過去の分析に留まらない予見に基づく先回りのサポートを実現すると同時に、AIを自在に操りながら顧客に寄り添って価値を生み出すプロデュース型組織への変革を図り、「AI×データ×人」の力を融合させた「経営コンシェルジュ」として、飲食店を繁盛へと導く圧倒的な競争優位性を発揮してまいります。 これらの取り組みを通じて、最終年度となる2029年3月期には、売上高18,900百万円(年平均成長率10%)、営業利益1,300百万円(営業利益率7%)、総有料加盟店舗数60,000店舗、総加盟店舗数100,000店舗の達成を目指してまいります。 あわせて、本計画の遂行にあたっては、「ROICマネジメントの実践による収益力と資本生産性の向上」、「戦略的財務基盤の構築」及び「株主還元の強化」という3つの視点を軸とした資本コスト経営を推進してまいります。これらを通じて資本効率の最適化を図り、2029年3月期において自己資本当期純利益率(ROE)21%、投下資本利益率(ROIC)16%の達成を目指してまいります。 さらに長期的な視点においては、本中期経営計画期間における飲食店経営プラットフォーム機能の拡充と飲食店ネットワークの拡大を通じて、質及び量の飛躍的な向上を見込む外食産業に関する情報資産の本格的な利活用を進めてまいります。具体的には、飲食店に対し仕入れや調達業務にも支援の領域を広げていくとともに、メーカーや卸等の外食関連事業者との最適なマッチングを図る等、バリューチェーン全体への価値提供を構想しております。こうした情報資産を核としたデータ駆動型のビジネスモデルの本格展開により外食産業のさらなる繁栄と当社の持続的な企業価値向上を実現してまいります。
事業等のリスク5,945字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、以下の記載における将来に関する事項については、提出日現在において当社グループで想定される範囲で記載したものであります。また、以下の記載は当社株式への投資に関連するリスクのすべてを網羅するものではありません。 ①外部環境および市場構造の変化に関するリスク 当社グループの連結売上高の基盤である飲食店販促サービスは、外食市場の動向に強く左右されます。現在、飲食業界においては、昨今の中東情勢の不安定化に伴う原油価格の上昇や、それに連動した広範な物価上昇による原材料費・光熱費の上昇に加え、構造的な労働力不足に起因する人件費の増大が深刻な課題となっています。これにより、加盟飲食店の収益性が悪化し、販促をはじめとする経営改善に向けた投資意欲の減退や休廃業が加速した場合、当社の有料加盟店舗数および契約単価の低下を招く恐れがあります。あわせて、地政学リスクや為替相場の変動によるインバウンド需要の質的変化、個人消費の選別意識の高まりといった市場構造の変化に適応できない場合、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 このような状況に対応するため、当社グループは以下の施策に重点的に取り組んでおります。 外食市場の構造変化や各種コストの高騰に直面する飲食店が、収益力を高められるよう「飲食店経営プラットフォーム」としての機能拡充を進めております。具体的に、「楽天ぐるなび」においては、楽天エコシステム(経済圏)を活用した安定的な送客サイクルの構築を図っております。また、人手不足の深刻化を踏まえ、当社が飲食店の一部となり各種業務を代行する「エージェントサービス」や、デジタルの力で店内業務の効率化を図る「モバイルオーダーサービス」等を通じ、飲食店経営の生産性向上支援に取り組んでおります。加えて、CRM機能や決済機能等、飲食店のライフラインとなり得る新たな価値を創出することで、飲食店の持続可能な経営モデル構築を後押しすると同時に、マクロ環境変動に強い強固な飲食店ネットワークの構築に努めてまいります。 ②大規模な自然災害および感染症の流行に関するリスク 当社グループは過去において、東日本大震災や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行といった未曾有の事態に伴う外食需要の急減により、加盟飲食店からの収入が激減する等、業績に著しい悪影響を受けた経験を有しております。 今後も、首都直下型地震や南海トラフ地震等の大規模な自然災害、気候変動に伴う激甚災害、あるいは新たな未知の感染症が発生した場合、店舗の物理的被害や食材サプライチェーンの寸断により、加盟飲食店の休廃業が相次ぐ恐れがあり、当社の収益基盤に対する直接的かつ致命的な打撃を及ぼす可能性があります。 さらに、これらの自然災害等の発生は、当社グループのデータセンター、通信ネットワーク、オフィス設備といったサービス提供基盤の物理的破損や、従業員の安全確保を困難にするリスクを内包しております。これらによりサービスの長期停止を余儀なくされた場合、当社グループの事業継続、財政状態および経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 そこで当社グループは、不測の事態においても事業を継続できるよう、事業継続計画(BCP)を策定し、定期的な見直しと訓練を実施しております。また、従業員の安全確保を最優先としつつ、テレワーク基盤の活用により業務継続を可能にする体制を整えております。加えて、サービス提供基盤においては、システムのクラウド環境への移行(クラウドマイグレーション)を推進し、データセンターの冗長化やバックアップ体制の強化により、物理的被害に対する耐性と早期復旧能力(レジリエンス)を高め、サービス提供の中断リスクを最小化するよう努めております。 ③中期経営計画の達成状況に関するリスク 当社グループは、2027年3月期から2029年3月期の3か年を対象とする中期経営計画を始動しております。 本計画では、「提供価値の変革」と「飲食店ネットワークの拡大」を全社方針とし、飲食店経営を多面的に支えるプラットフォーム機能の拡充に取り組みます。これにより、従来の延長線上とは異なる売上・利益の成長を遂げつつ、次なる飛躍への強固な礎を構築する方針です。 しかしながら、B2B領域への「飲食店経営プラットフォーム」の機能拡充が計画通り進まないことにより、新規加盟店の獲得が遅延する等、本計画が達成できなかった場合には、当社グループの中長期的な成長基盤および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 そこで当社グループでは、本計画の方針である「提供価値の変革」と「飲食店ネットワークの拡大」を具現化し、実効性を高めるべく、初年度(2027年3月期)に営業体制の大幅な増強等への戦略投資を実施いたします。これにより、新規加盟店獲得力を向上させるとともに、CRMや決済機能等を含む多面的なプラットフォーム機能の拡充、および楽天グループとの協業深化による新たな価値創出に取り組んでおります。 これらの施策実行にあたっては、ROIC(投下資本利益率)マネジメントを軸とした資本コスト経営を推進し、各事業の収益性や資本生産性を厳格にモニタリングしてまいります。また、定期的に取締役会や経営執行会議において進捗状況を確認し、事業環境の変化に応じて柔軟かつ機動的なリソース再配分や事業の見極めを行うことで、計画未達リスクの低減に努めてまいります。 ④技術革新への対応とAI活用に関するリスク 当社グループはITを事業の根幹と位置付けておりますが、技術革新の進展は極めて著しく、次のようなリスクを内包しております。なかでも生成AI技術の進化は、消費者および飲食店双方に大きな変化をもたらす可能性があります。消費者側においては、飲食店検索行動が従来の「ポータルサイト検索」から「AIとの対話による情報収集」へと変化し、既存のメディア型販促支援モデルの競争力が相対的に低下する恐れがあります。また、飲食店側においては、「AIを活用した経営の高度化」へのニーズが高まる可能性があり、これらの変化に適応し、新たな価値をタイムリーに提供できない場合、プラットフォームとしての優位性が低下するリスクがあります。これに対応するためのAI投資やシステム刷新において、技術の短命化による投資回収の遅延や、既存システムの技術的負債に伴う開発生産性の低下が生じた場合、市場シェアの喪失を招きかねません。また、当社が蓄積する情報資産のコモディティ化(汎用化)により独自性および優位性が損なわれた場合、当社グループの中長期的な成長基盤および財務状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。 そこで、当社グループでは、生成AI等の最新技術の検証・導入を推進する専門組織を中心に、全社的な実装を進めております。現在、AIがプロダクトやデータを直接解釈・活用できるモジュール構造(クラウドネイティブ)へ刷新する「AIフレンドリー化」のほか、AIが多種多様かつ膨大なデータを自律的に読み解き、価値を高め続ける「情報エコシステム」の構築を推進中です。また、開発プロセスに「Prototype First」を導入し、AIへの作業委譲による効率化と開発リードタイムの短縮を図っております。 さらに、情報資産のコモディティ化への対策の面では、当社の強みである営業を中心とした外食産業と深くつながり・支える力の強化を図るとともに、B2B領域への当社提供価値の拡大を通じた飲食店との接点の拡充から得られる「リアル情報」の集積を推進いたします。これによりWeb情報に留まらない、飲食店の経営状態をリアルに示し、改善提案に直結する情報資産の獲得が進みます。 こうした取り組みにより、技術陳腐化リスクを低減するとともに、当社独自の情報資産を活かした競争優位性の構築に努めております。 ⑤人材の確保および組織運営に関するリスク 当社事業の領域拡大および構造転換を推進するための高度な専門人材や、収益確保の根幹を支える営業人員を確保・育成することは、当社グループの成長戦略における最重要課題です。 IT・サービス業界における人材獲得競争の激化により、新規加盟店の獲得および既存加盟店の経営サポートを担う営業人員を計画通りに確保できない場合や、離職率の上昇によるノウハウ継承の断絶等が生じた場合、売上高の成長が停滞するリスクがあります。また、加盟飲食店のDX化を支援するためのコンサルティングスキルの習得が遅延し、人員配置の最適化が図れない場合、営業生産性の低下や採用・教育コストの著しい増加を招き、当社グループの競争力および業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 これに対して、当社グループでは「飲食店経営プラットフォーム」としての機能拡充を推進するにあたり、高度専門人材および営業人員の採用・育成を人的資本経営の柱と位置づけております。採用チャネルの多角化等により優秀な人材を確保するとともに、エンゲージメントサーベイの導入を通じた組織状態の可視化や、階層別マネジメント研修等の強化を通じて従業員の定着率向上を図っております。また、全社的なAI活用により創出された時間を高付加価値な事業推進へ再配置し、個人の「やりがい」と組織全体の生産性向上を両立させることで、人材不足リスクの軽減に努めております。 ⑥情報セキュリティおよびシステム基盤に関するリスク 当社グループのサービスは複雑なネットワークおよびクラウド基盤に依存しており、サイバー攻撃の高度化(AI悪用型攻撃等)やサプライチェーンの脆弱性を突いたセキュリティ侵害のリスクに常に晒されています。万が一、大規模なシステム障害や個人情報の漏洩・不適切な利用が発生した場合、サービス提供の中断による直接的な収益減少にとどまらず、国内外の法規制に基づく巨額の制裁金、損害賠償、およびブランド価値の致命的な毀損を招く恐れがあります。また、ゼロトラスト環境への移行やサイバーレジリエンスの強化に遅れが生じた場合、事故発生時の社会的責任を問われ、事業に対する信頼が失墜すること等により、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 そこで当社グループでは、情報セキュリティを極めて重要な経営課題と認識し、専門組織である「セキュリティマネジメント室」を中心に全社的なガバナンス体制を構築しております。サイバー攻撃に対するゼロトラスト環境の整備や常時監視体制を敷くとともに、プライバシーマーク(Pマーク)の取得・運用に向けた個人情報保護マネジメントシステム(PMS)の構築・内部監査を通じ、情報管理の徹底と教育を行っております。また、クラウド環境への移行により、システム障害時の早期復旧能力(サイバーレジリエンス)を強化しております。 ⑦資本・業務提携および財務戦略に関するリスク 当社グループは、楽天グループ株式会社との資本業務提携によるシナジーを成長戦略の柱の一つとしております。仮にこの提携関係が解消・縮小された場合、楽天エコシステム(経済圏)を通じた送客力の減退や、共同マーケティング機会の喪失等が業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、財務面においては、国内金利の上昇トレンドに伴う調達コストの増大に加え、資本コスト(WACC)の上昇による投資判断基準の厳格化が、成長投資のスピードを抑制する要因となる可能性があります。さらに、新規事業やM&Aにおいて、期待通りの成果・シナジーが創出できず、投資原資の回収が困難と判断された場合には、減損損失の計上等により財務状況が悪化するリスクがあります。 これに対処するため、楽天グループ株式会社との提携においては、楽天ポイントや楽天カード、楽天ペイ等とのサービス連携を深化させ、会員の相互送客や共同商品の開発等、高いシナジー効果の実現に努めております。財務面においては、D/Eレシオ0.5倍程度、自己資本比率45%以上、手元流動性(現預金)月商2か月分以上の維持、これら3つのマイルストーンのもと、財務の健全性および安全性の維持に取り組んでまいります。さらに、ROICマネジメントの実践による投資規律の強化や、債権回収領域の拡大による早期キャッシュインを図ることで、金利変動・資金繰りリスクを適切にコントロールしていく所存であります。 ⑧法規制の遵守およびレピュテーションに関するリスク 当社グループは、景品表示法、特定商取引法、独占禁止法、個人情報保護法、取適法等広範な法的制約下で事業を行っております。また、アルゴリズムの透明性確保やAI利用に関する新たな法的枠組みへの対応、サプライチェーン全体での適正取引(価格転嫁)の要請等、規制環境は厳格化の途にあります。これらの遵守に不備があった場合、行政処分や課徴金の対象となるだけでなく、SNS等を通じたネガティブな評判の急速な拡散により当社のレピュテーションが毀損し、その悪評が定着するリスクがあります。特に社会課題への取り組みにおける実効性の欠如が指摘された場合、ステークホルダーからの信頼喪失を招き、中長期的な企業価値の毀損等を通じて当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクを低減するため、当社グループでは、オンラインプラットフォーム運営やデータ収集・利用、取適法等を含む新たな法的規制の動向を継続的に注視し、適切なコンプライアンス体制の保持と必要なシステム改修等の検討を進めております。また、レピュテーションリスクに対しては、「食でつなぐ。人を満たす。」とのパーパスを中核とした理念体系に基づく経営を徹底しております。具体的には、継続的なコーポレートガバナンスの強化や人的資本経営の推進、気候変動に関するリスク・機会への対応等に取り組んでおります。経営の透明性を高めるにあたっては、財務情報のみならず気候変動対応を含む非財務情報の開示の充実に取り組むことで、ステークホルダーからの信頼維持と社会的責任の遂行に努めております。なお、CO2排出量に関する規制強化に伴うコスト増加リスクについては、事業の特性上限定的であると認識しております。
経営成績の分析 (MD&A)3,918字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況及び当該経営成績等に関する経営者の視点による認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 当連結会計年度の我が国経済は、米国の通商政策等による影響が一部にみられたものの、全体として緩やかな回復基調が続きました。当社サービスの対象である外食産業においては、前期と比較し消費者の外食支出が増加傾向にあり、客数及び客単価双方の上昇により飲食店の売上も増加しましたが、一方で原材料価格の高騰や人材不足等、経営環境には厳しさもみられています。 当社は前期、中期事業方針(2024年3月期から2026年3月期)に掲げる2年目での黒字転換を果たし、コロナ禍以降のコスト抑制による赤字縮小フェーズから売上拡大による利益拡大フェーズへと移行いたしました。この利益拡大のペースを中長期にわたって加速し企業価値の拡大へとつなげるべく、当期においては、当社独自の強みである「サポート力」を最大限に発揮できる飲食店支援事業への注力を基本方針とし、「楽天ぐるなびの強化」「マーケティングエージェントの拡大」、そしてこれらの推進力や実効性を高める「商品造成力の向上」に重点的に取り組んでまいりました。 各施策の具体的な取り組みは以下のとおりです。 「楽天ぐるなびの強化」については、サイト利用者の拡大及び利便性の向上を図るため、低迷していた有料加盟店舗数及びネット予約対応店舗数の拡大を重要指標と位置付け営業活動に取り組んでまいりました。その結果、当期末のストック型有料加盟店舗数は33,881店舗(前期末比1.2%増)、ネット予約対応店舗数は3.6万店舗(前期末比4.2%増)となり、ともに増加基調への転換を果たしました。また、楽天ID連携会員による当社サイトの積極的な利用を通じたネット予約送客力の向上を目的として、楽天カード株式会社が楽天カード会員に対し多様な特典を提供する「楽天カードプレミアムプログラム」と当社のユーザー会員向けロイヤリティプログラム「幹事ランク制度」との連携を10月より開始いたしました。 「マーケティングエージェントの拡大」については、 Google ビジネスプロフィール(GBP)へのクーポン情報の提供や、訪日外国人向けショート動画の作成支援等の新サービスを開始する等、サービスラインナップを拡充いたしました。特にGBPの運用支援においては、サービスの利用店舗数と平均利用単価の双方が前期を上回って推移いたしました。 「商品造成力の向上」については、重要施策ごとに営業・企画・開発が一体となる分科会を設置し、部門横断的なプロジェクト推進体制を構築いたしました。これにより、意思決定の迅速化と部門間連携の強化を図り、商品造成サイクル「創って、作って、売る。」を推進する強力なエンジンとして機能いたしました。 加えてこれらの取り組みを加速し、今後の売上拡大に向けた体制を強化するため、重点施策に携わる営業、企画、運用の人員増強も実施いたしました。 その他、生成AI活用を推進する「ぐるなびNEXTプロジェクト」のもと、業務の生産性や創造性の向上に取り組んだほか、AIエージェント搭載アプリ「UMAME!(うまみー!)」について、1月に大幅アップデートを実施いたしました。本アップデートでは、掲載店舗情報の拡充やAIエージェント機能の強化によりマッチング精度の向上を図るとともに、Android版のリリース及び多言語対応(3月に英語版を提供開始)を通じて、訪日外国人観光客の利便性向上にも注力いたしました。 以上の活動の結果、当社の当連結会計年度の業績は次のとおりとなりました。 財政状態について、当連結会計年度末の総資産は、流動資産が現金及び預金の減少を主因に前連結会計年度末より657百万円減少した一方、固定資産がソフトウエアの積み上がりを主因に同439百万円増加したことから、同217百万円減少し10,911百万円となりました。 負債は、2025年2月に調達した短期借入金を長期借入金に借り換えたことから、流動負債が前連結会計年度末より1,235百万円減少した一方、固定負債が同752百万円増加し、合計では483百万円減少の5,667百万円となっております。 純資産については、主に親会社株主に帰属する当期純利益236百万円により、前連結会計年度末より265百万円増加し5,243百万円となりました。 なお財務面での取り組みとして、前連結会計年度において黒字転換を果たしたことを踏まえ、上述の借り換えのほか、2024年9月に設定したコミットメントライン3,000百万円についてアンコミットメントラインへの変更を実施いたしました。 経営成績について、当連結会計年度の売上高は14,132百万円(前期比5.0%増)となりました。事業区分別の売上高は下表のとおりです。 区分   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   対前期増減率(%) 金額(千円)   金額(千円) 基盤事業   飲食店販促サービス ストック型サービス   9,142,293   9,898,544   +8.3 スポット型サービス   1,335,082   1,221,150   △8.5 小計   10,477,376   11,119,694   +6.1 プロモーション   1,168,481   1,225,801   +4.9 小計   11,645,858   12,345,496   +6.0 関連事業   1,812,416   1,787,245   △1.4 合計   13,458,275   14,132,741   +5.0 ストック型サービスについては、ARPU(1店舗あたり契約高)の伸長に加え、上述のストック型有料加盟店舗数の増加が寄与し、前期比8.3%増となりました。一方、スポット型サービスについては、上期の営業活動においてストック型での受注を重視したこと、またネット予約手数料売上が前期を下回ったことにより、前期比減収となりました。この結果、飲食店販促サービス全体では前期比6.1%増となりました。 プロモーションについては、主に省庁・自治体からの売上が拡大し前期比4.9%増となりました。 関連事業については、2024年4月に開店した厨房機器販売店「テンポスぐるなび」の売上が伸長した一方、店舗開発事業における新規案件の受注見送り等により前期比1.4%減となりました。 費用については、上述の人員増強に伴う労務費及び給与手当、採用費の増加に加え、ソフトウエアの増加に伴う減価償却費、売上拡大に伴う原価の増加等により、前期を上回りました。 以上の結果、営業利益は400百万円(前期比52.7%増)、経常利益は368百万円(前期比41.2%増)となりました。なお、特別利益に投資有価証券売却益103百万円、特別損失に店舗開発事業の一部施設等に係る固定資産の減損処理に伴う減損損失234百万円を計上したこと等から、親会社株主に帰属する当期純利益は236百万円(前期比11.9%増)となりました。 各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは172百万円の支出(前連結会計年度は921百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益239百万円や減価償却費587百万円を計上した一方で、未収入金728百万円の増加、未払金193百万円の減少等の支出があったことによるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは、主にソフトウエアの取得により1,448百万円の支出(前連結会計年度は1,049百万円の支出)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出等により121百万円の支出(前連結会計年度は209百万円の支出)となりました。 以上のほか為替換算差を含め、当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は3,300百万円(前連結会計年度末は5,042百万円)となりました。 当社グループにおける主な資金需要は、営業活動等に係る人件費やサービスの制作・運用に係る外注費、事務所賃借料等の運転資金のほか、サービスの拡大・強化に係るソフトウエア投資等の設備資金です。資金調達につきましては、基本的に内部資金を活用しておりますが、事業環境の変化を見据え、適宜外部資金の調達を実施しております。 なお、当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 また、生産実績については、当社グループは飲食店販促支援事業を主たる事業として行っており、生産に該当する事項はありません。また、当社グループの主たる業務である飲食店販促支援事業は、提供するサービスの性格上、受注の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。

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開示資料

出典

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IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 決算説明資料2027年3月期 第1四半期決算説明会資料2026-08-03

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。