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超!企業DB
日経平均64,214.48-111NYダウ53,686.11+624ドル円155.76-3NASDAQ26,584.06+366S&P 5007,747.71+81SOX 指数11,352.13+139/3終値

ソフトテックス

550A · Standard · 情報・通信業

独立系のシステム開発会社。レガシーシステムのモダナイズを得意とし、医療ITサービス(ORCA支援)を収益の柱に、公共・物流・メディア向け開発も手がける。

概要

ソフトテックスは1984年に愛知県名古屋市で設立された独立系のシステム開発会社である。ソフトウェア開発サービス(請負開発、技術者支援)と医療ITサービス(日医標準レセプトソフト「ORCA」の導入・保守)の2本柱で事業を展開し、2026年3月期の売上高は36億円、純利益2億円、従業員330名。2026年4月に東京証券取引所スタンダード市場と名古屋証券取引所メイン市場に上場した。

ソフトウェア開発と医療ITの二軸構成

当社の事業はソフトウェア開発サービスと医療ITサービスに大別される。2026年3月期の売上構成比はソフトウェア開発サービスが73.0%、医療ITサービスが27.0%である。ソフトウェア開発サービスはさらに請負開発(売上構成比28.7%)と技術者支援(同44.3%)に分かれ、顧客のシステム提案から開発、運用、保守までを一貫して提供する。医療ITサービスは日本医師会の「日医標準レセプトソフト(ORCA)」の導入支援・保守が主体で、売上構成比26.2%を占める。

安定した収益成長と財務体質

売上高は2022年3月期の30億円から2026年3月期の36億円へと緩やかに増加した。同期間の営業利益は非開示から3億円(2025年3月期以降)、純利益は1億円から2億円へ上昇した。2026年3月期の自己資本比率は69.3%、外部負債依存率は0.0%と財務基盤は極めて安定している。経営目標として2029年3月期に売上高45億円、経常利益率10%、自己資本比率50%を掲げる。

多様な顧客基盤と販売経路

ソフトウェア開発サービスでは、システム・インテグレータ等からの受注が売上の52.6%(2026年3月期)、直接顧客からの受注が47.4%を占める。特定の系列に依存しない独立系として、公共団体や民間企業を広く顧客に持つ。医療ITサービスでは電子カルテメーカーなどの協業パートナー経由が76.8%、医療機関直接販売が23.2%である。長期継続取引が多く、医療ITサービスの94.1%は医療機関向けである。

三拠点体制で広がる事業エリア

本社は名古屋市千種区に置き、東京オフィス(文京区)と札幌オフィス(札幌市中央区)を主要拠点とする。2020年には沖縄オフィス(那覇市)を開設し、システム開発技術者の採用と開発拠点として活用している。東京地区での顧客基盤拡充を目的に、2007年に日本アプリケーション・サービスを吸収合併し東京支店を開設、2018年に現所在地へ統合移転した。

業界の中での役割は独立系システムインテグレーター(医療ITサービスに強み)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
36億円
営業利益
3億円
営業利益率
8.3%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ソフトウェア開発サービス27億円73.0%
医療ITサービス10億円27.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01SIer・一般企業(技術者支援)主力

大手システムインテグレータや直接顧客へ技術者を派遣し、システム開発・運用・保守を支援。製造業向け生産計画システムの維持・改善、信販会社向けシステムの開発、ITインフラ構築などを手がける。売上構成比で最大のセグメント。

02医療機関(医療ITサービス)主力

日医標準レセプトソフト「ORCA」の導入・運用支援・保守をトータルで提供する「ORCARE」を展開。電子カルテメーカー等と連携し、医療機関のIT化を支援。売上構成比約27%。

日医IT認定サポート事業所として認定(全国約130社のうちの1社)

主な製品・サービス1
ORCARE
日医標準レセプトソフト「ORCA」の導入支援、保守、リモートメンテナンス、帳票カスタマイズ等を提供。

03公共(防災)準主力

国や地方自治体向けに水防、砂防、気象情報、河川河口情報、緊急地震速報等の防災システムを開発・保守。国土交通省仕様のテレメータなど、長年の実績と専門知識を有する。

主な製品・サービス1
防災システム
災害情報の収集・配信・監視を行うシステム群。水防、砂防、気象、河川、地震など多様な分野に対応。

04全業界(モダナイゼーション)準主力

レガシーシステム(メインフレーム等)をオープン系へ移行するモダナイゼーションサービスを提供。高品質・低コスト・短納期での移行を実現。COBOL等の多様な言語に対応。

主な製品・サービス1
モダナイゼーションサービス
老朽化したホスト系システムをオープン系へ移行し、運用コストを削減。高品質・低コスト・短納期を実現。

05物流副次

物流企業向けに倉庫管理システムの開発やパッケージのカスタマイズ、運用保守まで一貫して提供。物流業務の効率化を支援。

主な製品・サービス1
倉庫管理システム
入庫、出庫、在庫管理などを効率化するシステム。物流企業の業務プロセスに合わせてカスタマイズ。

06メディア副次

主にスポーツ新聞メディア企業向けに、総合データシステム管理やデータ配信システムの開発、WEBサイト構築を提供。情報の集約・配信を支援。

主な製品・サービス1
総合データシステム
スポーツ新聞社の記事・画像・統計情報などを一元的に管理・配信するシステム。

製品と技術

請負開発:モダナイズから防災・物流まで

請負開発はモダナイズソリューション、防災ソリューション、物流ソリューション、メディアソリューション、クラウドソリューションで構成され、2026年3月期の売上構成比は28.7%である。モダナイズソリューションはレガシーシステムを現代的な環境へ移行するサービスで、COBOLやPL/Iなどの多様な言語に対応する。防災ソリューションは国土交通省仕様のテレメータシステムなど公共向け防災システムの構築を手がけ、売上構成比8.8%を占める。

技術者支援:SIer支援と直接顧客支援の二軸

技術者支援は大手SIerへの技術支援(売上構成比24.5%、派遣契約7.2%+準委任契約17.3%)と、直接顧客への技術支援(同19.8%、派遣2.8%+準委任17.0%)に分かれる。製造業向け生産計画システムの維持・改善や、物流・建設・不動産仲介企業向けの基幹系システム開発・保守を担う。顧客先に常駐する形で長期のリレーションを築き、安定収益の基盤となっている。

医療IT:ORCA支援サービス「ORCARE」

医療ITサービスの主力は、日医標準レセプトソフト「ORCA」の導入・保守をトータルサポートする「ORCARE」である。見守り(care)・付き添い(attendance)・障害時対応(rescue)をコンセプトに、リモートメンテナンス、帳票カスタマイズ、連携プログラム開発などを提供。2026年3月期の売上は医療ITサービス全体の94.1%が医療機関向けで、電子カルテメーカー経由の販売が76.8%を占める。

先進技術領域:クラウド・DX・生成AI

クラウドソリューションでは、基幹系・情報系システムのクラウド移行や、RPA、アジャイル開発、超高速開発などの先進技術を活用した開発・支援サービスを提供する。売上構成比は0.2%と小さいが、経営戦略では生成AIのビジネス利活用推進を掲げ、首都圏ビジネスの拡大やサブスクリプション型サービスの創出に取り組んでいる。2025年3月期の有価証券報告書では、顧客のDX推進や生成AI提案の強化が言及されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 医療機関(医療ITサービス)日医IT認定サポート事業所として認定(全国約130社のうちの1社)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

情報サービス小規模、収益安定化課題

ソフトテックスは情報・通信業セクターの小規模企業で、売上高は2024年3月期34億円、2025年3月期36億円、2026年3月期36億円とほぼ横ばい。営業利益率は8.33%と、同業他社と比べると一定の水準を維持しているが、規模が小さく成長性に乏しい。同業他社にはVRain SolutionやCocolive、ソラコムなどが挙げられ、これらも比較的小規模だが、ソラコムはIoTプラットフォームで急成長している。ソフトテックスは特定のITサービスに特化している可能性があるが、市場での存在感は限定的。

強み

  • 営業利益率8%超と、小規模ながらも利益を確保している。
  • ニッチなITソリューションで一定の顧客基盤を有する可能性。
  • 規模が小さいため固定費が低く、収益変動に強い体質。
  • 小規模組織ならではの顧客ニーズへの迅速な対応が強み。

課題

  • 売上高が36億円で頭打ち、新規顧客獲得や事業拡大が進んでいない。
  • 同業の成長企業と比べ、独自性や競争優位性が不明瞭。
  • 小規模企業では優秀なITエンジニアの採用・定着が難しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がソフトテックス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで2番目にあたる。

#企業時価総額PER
13664WIZE20億円
2550Aソフトテックス19億円9.0倍
33909ショーケース19億円2.0倍
42345HODL119億円
55134POPER19億円33.9倍
64179ジーネクスト19億円
73908コラボス18億円16.4倍
83624アクセルマーク18億円
99425ReYuu Japan18億円
104020ビートレンド18億円
119444トーシンホールディングス18億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

コンピュータシステム設計会社として創業した1984年

1984年2月、株式会社ソフテックインターナショナル(現ソフトテックス)を名古屋市千種区今池に資本金10,000千円で設立。同時に東京出張所を東京都三鷹市に開設し、コンピュータシステムの設計とソフトウェア開発事業を開始した。1986年に本社を同区内山へ移転、1988年には東京出張所を営業所に改称し渋谷区へ移転するなど、初期から首都圏展開を進めた。

医療IT分野へ進出した2002年

2002年11月、日本医師会総合政策研究機構より「日医総研 日医IT認定サポート事業所」の認定を取得。これにより日医標準レセプトソフト「ORCA」の導入支援業務を開始した。この認定は、ORCAの導入・運用保守を適切に行う体制を持つ事業所に与えられるもので、2026年3月期末時点で全国約130社が認定されている。医療ITサービスは後に売上の4分の1以上を占めるまでに成長する。

相次ぐM&Aで事業規模を拡大した2007年

2004年に日本アプリケーション・サービス株式会社を完全子会社化した後、2007年4月に株式会社システムプラネットと株式会社マクロコスモを吸収合併。同時に商号を株式会社ソフトテックスに変更した。同年1月には日本アプリケーション・サービスを吸収合併し東京支店を開設、6月に東京支店を台東区上野へ移転。一連の統合により開発体制と顧客基盤を強化した。

地域拡大と資本提携を進めた2010年代

2007年8月、北海道における医療情報サービス事業拡大を目的に札幌事業所を開設。2015年3月には開発力・技術力の有効活用のため株式会社ミロク情報サービスと業務・資本提携を結んだ。2018年3月には株式会社インターフェイスの株式を35%取得し、2020年7月に完全子会社化、同年9月に吸収合併した。2020年4月には沖縄オフィスを開設し、採用拠点を拡大した。

ISO認証取得と上場を果たした2020年代

2023年10月にISO9001(品質マネジメントシステム)の認証を取得。2026年4月、東京証券取引所スタンダード市場および名古屋証券取引所メイン市場に上場した。上場と同時に第三者割当増資を実施し、資本金は192,304千円となった。沿革に記載された事業提携やM&Aの積み重ねが、上場時の事業規模と財務体質の基盤となった。

年表22件を開く

1980年代

  • 1984年2月創業株式会社ソフテックインターナショナル(現 株式会社ソフトテックス)を、本社を愛知県名古屋市千種区今池に、東京出張所(現 東京オフィス)を東京都三鷹市牟礼に、資本金10,000千円で設立し、コンピュータシステムの設計とソフトウェア開発事業を開始
  • 1986年6月愛知県名古屋市千種区内山に本社を移転
  • 1988年8月東京地区での事業拡大を目的として、東京出張所を東京営業所(現 東京オフィス)に改称し、東京都渋谷区に移転

1990年代

  • 1997年12月愛知県名古屋市千種区今池に本社を移転

2000年代

  • 2001年4月開発体制の強化、新商品等の共同開発等を目的としてキムラユニティー株式会社と業務・資本提携
  • 2002年11月日本医師会総合政策研究機構より「日医総研 日医IT認定サポート事業所」(現「日医IT認定サポート事業所」)認定を取得 日医標準レセプトソフト「ORCA」の導入支援業務のサービス開始
  • 2004年4月M&A日本アプリケーション・サービス株式会社を完全子会社化
  • 2007年1月M&A東京地区での顧客基盤拡充及び開発体制強化を目的として、日本アプリケーション・サービス株式会社を吸収合併し、東京支店を東京都千代田区に開設 東京事業所を三鷹事業所(現 東京オフィス)に改称
  • 2007年4月M&A中部地方での協業を契機に、事業規模の拡大及び経営基盤の強化を目的として、株式会社システムプラネットと株式会社マクロコスモを吸収合併し、株式会社ソフトテックスに商号変更
  • 2007年6月東京支店(現 東京オフィス)を東京都台東区上野に移転
  • 2007年8月北海道内における医療情報サービス事業の拡大を目的として、札幌事業所(現 札幌オフィス)を北海道札幌市中央区に開設
  • 2009年3月プライバシーマークの認証を取得

2010年代

  • 2015年3月開発力、技術力の有効活用を目的として、株式会社ミロク情報サービスと業務・資本提携
  • 2018年3月株式会社インターフェイスの株式を35%取得
  • 2018年9月M&A東京支店と三鷹事業所を統合し、東京オフィスとして東京都文京区に移転 札幌事業所を札幌オフィスに改称

2020年代

  • 2020年4月システム開発技術者の採用拠点及び開発拠点として、沖縄オフィスを沖縄県那覇市に開設
  • 2020年7月M&A株式会社インターフェイスを完全子会社化
  • 2020年9月M&A開発体制の強化を目的として、株式会社インターフェイスを吸収合併
  • 2023年10月ISO9001(品質マネジメントシステム)の認証を取得
  • 2024年4月札幌オフィスを北海道札幌市中央区内で移転
  • 2026年4月上場東京証券取引所スタンダード市場、名古屋証券取引所メイン市場に上場
  • 2026年4月第三者割当増資を実施し、資本金192,304千円となる。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2029年3月期まで45億円
  • 売上高経常利益率2029年3月期まで10%
  • 総資本経常利益率2029年3月期まで15%
  • 自己資本比率2029年3月期まで50%
  • 外部負債依存率2029年3月期まで10%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業ポートフォリオの強化と拡大

    M&A、新規事業、研究開発、アライアンスを継続的に推進し、ビジネスモデル改善による売上・利益向上と生成AIの利活用を図る。コア事業の多角的製品開発とブランド化、首都圏ビジネスの拡大、人月ビジネスからの脱却によるサブスクリプション型サービスの創出を進める。

  2. 02

    生産・販売力の向上

    顧客ニーズ対応のため情報収集・分析を強化し、先進技術習得と顧客DX支援、生成AI提案を推進。生産性向上には調達体制強化とIT人材確保・育成、品質管理体制の強化、営業プロセス見直しとソリューション提案力向上、新規顧客開拓に取り組む。

  3. 03

    組織基盤の強化と人材戦略

    働く環境改善として人事評価制度見直しや福利厚生充実、災害対策を実施。従業員エンゲージメント向上のためサーベイ実施と改善、健康経営・多様性推進、多様な採用手法による優秀人材獲得、内部統制・監査充実、後継者育成と権限移譲を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 愛知県名古屋市千種区59百万円
本社 — 愛知県名古屋市千種区14百万円
東京オフィス — 東京都文京区9百万円
札幌オフィス — 北海道札幌市中央区2百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は36億円営業利益3億円前期と比べると増収増益で、売上が+0.0%、利益が+0.0%。

売上高
+0.0%
36億円
営業利益
+0.0%
3億円
純利益
+0.0%
2億円
営業利益率
8.3%
前期比 +0.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高40億円36億円
営業利益3億円3億円
純利益2億円2億円
1株あたり配当¥75¥75

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

業績の推移

有価証券報告書 5期分

2022年3月期からの5期で、売上は30億円から36億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は8.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2022年3月3021
2023年3月3111
2024年3月3432
2025年3月36338.32
東京証券取引所スタンダード市場、名古屋証券取引所メイン市場に上場
2026年3月36338.32

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高36億円のうち、営業利益として残るのは3億円8.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の5.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金72.2%26億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.4%7億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.3%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
27.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.1pt
8.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.1pt
5.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.3pt
16.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
19.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 3期分

2026年3月期は営業CFが0億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は9億円で、売上の3.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2024年3月30−139
2025年3月20−1210
2026年3月00−109

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 5期分

2026年3月期の総資産は20億円。このうち返さなくてよい自己資本が14億円で、自己資本比率は69.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2022年3月158751.0
2023年3月169756.0
2024年3月1811758.4
2025年3月1912763.1
2026年3月2014669.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
9億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
13億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
6億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中207位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中493位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
16.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.3%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
69.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.4%/中央値 2.6%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月3日の終値

直近の終値は¥2,200で、1年前と比べて-15.8%過去52週の値幅のなかでは8%の位置にある。

¥2,200-0.1%1ヶ月+0.2%1年-15.8%時価総額19億円
過去52週の値幅
安値¥1,922高値¥5,220

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.0倍
PER (会社予想)9.5倍
配当利回り3.41%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で3.21%下落し、年初来では15.88%安となっています。株価2198円は25日線2200.72円とほぼ同水準で、75日線2204.09円を僅かに下回っています。52週高値5220円からは約58%下落した一方、52週安値1922円からは約14%回復しており、下値は堅いものの戻りは鈍い状況です。出来高は8月に入り低迷基調で、方向感の乏しい展開が続いています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 82/100)

PER 9.02倍は同業界平均の30.2倍を大きく下回り割安感が強い。PBRは不明だがROE 16.4%と高水準で収益力はある。配当利回り3.41%は平均2.7%を上回る一方、配当性向25.2%と低く、増配余地はあるが現状は控えめ。業績は横ばいで成長性は乏しいが、株価指標は割安。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.0倍47.6倍
PER (予想)9.5倍
ROE16.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

小規模なIT企業であり、受注獲得力と人材確保が成長の鍵となる。強気派は、高いROEと低PERから割安感を指摘し、今後の成長余地に期待する。一方弱気派は、売上高の伸びが頭打ちで、業界内での競争激化を懸念し、規模拡大に限界があるとみる。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性

    ROE16.4%と小規模ながら効率の良い経営で、株主還元も厚い

  • 低PERで割安

    PER9.02倍と同業他社に比べて割安水準にあり、投資妙味がある

  • 安定した配当

    配当利回り3.41%と安定的なインカムゲインを期待できる

  • ROE16.4%と高い収益性継続影響

    ROE16.4%は小規模ながら効率的な資本運用を示す

  • PER9.02倍と1桁台の割安株決算発表後影響

    実績PERは9.02倍、予想でも9.5倍と1桁台

  • 配当利回り3.41%の高配当継続影響

    配当利回り3.41%でインカム需要を取り込む

  • 売上高36億円、営業利益3億円を安定確保通年影響

    25/3期から26/3期まで売上高36億円、営業利益3億円を維持

マイナスに働く材料7
  • 成長性が乏しい

    売上高は横ばい傾向で、大幅な増収が見込めない

  • 競争が激化

    IT業界は競争が激しく、価格競争に巻き込まれるリスクがある

  • 規模が小さい

    時価総額19億円と小さく、流動性や信用力に課題がある

  • 売上高・営業利益が2期連続横ばい継続影響

    25/3期も26/3期も売上高36億円、営業利益3億円で成長なし

  • 時価総額19億円と超小型株継続影響

    市場規模が小さく、売買が薄い

  • 株価が1年で15.88%下落継続影響

    株価下落に歯止めがかからず需給が弱い

  • PBR非開示で割安度を検証できない決算発表後影響

    PBRが開示されておらず、財務面の下支えが確認できない

次の決算で確かめる点
受注高
受注状況が将来の売上高を左右するため
従業員数
人的資本が成長の鍵を握っており、増加傾向が重要
営業利益率
高収益体質が維持されているかを確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり75で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.41%。

年間配当
¥75
1株あたり
配当利回り
3.41%
いまの株価に対して
配当性向
25.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2022年3月1,2007.4
2023年3月2,10075.016.0
2024年3月54−97.421.5
2025年3月7029.625.5
2026年3月700.025.2

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥75

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ39人。区分でいちばん多いのは個人・その他76.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が23.2%を占め、残る76.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2026年3月%
個人・その他76.8
事業法人23.2
自己株式12.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01ソフトテックス従業員持株会8.49
02石黒 佳彦8.28
03太田 晃二8.11
04近藤 久美子6.85
05名古屋中小企業投資育成㈱6.85
06㈱ミロク情報サービス6.06
07キムラユニティー㈱5.71
08山本 哲士4.57
09中島 拓穂3.08
10小島 浩幸2.99

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-04-10
    太田 晃二
    新規の大量保有報告
    8.11%
  • 2026-04-10
    石黒 佳彦
    新規の大量保有報告
    8.28%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 5期分

1株利益は5期で−98%、1株純資産は5期で−98%。直近期のROEは16.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%配当性向%
2022年3月16,166106,44116.07.4
2023年3月13,149114,89311.816.0
2024年3月2511,36519.921.5
2025年3月2741,58518.625.5
2026年3月2771,79216.425.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額112百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
石黒佳彦代表取締役社長7072,500
太田晃二代表取締役副社長(ソフトウェア開発 サービス部門全般担当)6871,000
中島拓穂常務取締役(経営企画部・事業戦略室担当)6327,000
髙野実取締役(管理部担当)6220,500
小島浩幸取締役(営業部・メディケア ソリューション部担当)6526,200
押谷幸廣取締役715,300
木村裕史常勤監査役715,000
鈴木秋和監査役6610,000
平野由梨監査役50500

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5891410321
社外取締役48192

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,045字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は独立系のシステム開発会社として、ソフトウェア開発サービス及び医療ITサービスの提供を主軸に事業を展開しております。 当社はシステム開発関連事業の単一セグメントでありますが、ソフトウェア開発サービスと医療ITサービスの2つのサービスに区分して、以下に記載いたします。 事業区分   事業内容 ソフトウェア開発サービス   請負開発   モダナイズソリューション   ・レガシーシステム(過去の技術や仕組みで構築されているシステム)と新技術の利点を融合した現代的なシステムへの移行(モダナイゼーション((注)1))・リバースエンジニアリング((注)2)ツール(ソフトウェアの動作を分解・解析して、構造や機能・動作を明らかにするツール)からのオープンシフトビジネス 防災ソリューション   ・公共向けシステム受託開発(水防システム、砂防システム、気象情報、河川河口情報、緊急地震速報等)・組込制御系システム開発 物流ソリューション   ・物流分野における倉庫管理システムの開発・パッケージシステムのカスタマイズ開発 メディアソリューション   ・スポーツ新聞メディアにおける総合データシステム管理やデータ配信システムの開発・WEBサイト構築 クラウドソリューション   ・基幹系システム((注)3)や情報系システム((注)4)の開発・運用、パッケージシステムのカスタマイズ開発・先進技術をベースとした開発及び支援(DX推進、クラウド、RPA((注)5)、アジャイル((注)6)、超高速開発((注)7)) 技術者支援   SIer支援サービス   ・大手システム・インテグレータへの技術支援・基幹系システムや情報系システムの開発・運用・保守・ITインフラ構築支援 直接顧客支援サービス   ・企業規模や業種の別なく直接顧客への技術支援・基幹系システムや情報系システムの開発・運用・保守 医療ITサービス   医療システム開発・支援   ORCA支援(ORCARE)   ・日医標準レセプトソフト((注)8)「ORCA」の導入から運用支援、保守までトータルサポート 電子カルテ連携   ・連携システム・接続プログラムの開発 なお、2026年3月期のサービス別・ソリューション別の売上構成比は、以下のとおりであります。 事業区分   売上構成比(%) ソフトウェア開発サービス   請負開発   モダナイズソリューション   12.6 防災ソリューション   8.8 物流ソリューション   2.1 メディアソリューション   1.1 クラウドソリューション   0.2 (上記に属さないサービス)   4.0 請負開発 合計   28.7 技術者支援   SIer支援サービス   派遣契約   7.2 準委任契約   17.3 直接顧客支援サービス   派遣契約   2.8 準委任契約   17.0 技術者支援 合計   44.3 ソフトウェア開発サービス 合計   73.0 事業区分   売上構成比(%) 医療ITサービス   医療システム開発・支援   ORCA支援(ORCARE)   26.2 電子カルテ連携   0.8 医療ITサービス 合計   27.0 合 計   100.0 (1) ソフトウェア開発サービス 当社は、独自のソフトウェア製品を製造・販売するのではなく、顧客の課題や要望に対するシステム提案、開発、維持・運用、保守サービス等を提供しております。業界や企業規模を選ばないのが当社の強みであり、システムの提案から開発、運用、保守に至るまでを一貫して提供する「請負開発」と、企業に対して専門的な技術を提供する「技術者支援」に大別されます。 当社は、特定の資本系列に属さない独立系IT企業として、業種・業界を限定しない多様な顧客基盤を有しており、特定の取引先に過度に依存しない事業構造を構築しております。また、特定の製品販売や自社パッケージの拡販を前提とせず、顧客業務の実態に即したシステム開発及び保守を主軸としていることから、公共団体、民間企業など幅広い顧客との継続的な取引を行っており、特に、業務の継続性やシステムの信頼性が求められる分野において、長期にわたる取引実績を有しており、これまでに蓄積してきた技術力や業務知見、並びに安定的なサービス提供実績が、当社の競争優位性の一つとなっております。これらの取り組みにより、独立性を背景とした中立的な立場と、業務理解に基づく継続的な対応力を強みとして、安定的な事業基盤を構築しております。 ①請負開発 オープン系((注)9)、ホスト系((注)10)を問わず、幅広い事業領域と多様なニーズに対応したソリューションを提供しております。オープン系の分野では、建設・不動産仲介企業の業務システム、物流企業の倉庫管理や販売管理等、多種多様な分野の基幹系システムを、報道・メディア分野では膨大な情報データ等を総合管理、情報共有化を図る総合データベースシステムやデータ配信システム等のソフトウェア開発を行っております。ホスト系の分野でも、流通販売管理、生産管理、物流管理、不動産管理、経理業務等、幅広い分野のシステム開発に取り組んでおります。 モダナイズソリューションでは、高額な維持費がかかる大型コンピュータから、中小型コンピュータへ移行するモダナイゼーションサービスを展開しております。多様なホスト系のレガシーシステムに関する知識や豊富な経験・実績に基づくノウハウを活かし、高品質・低コスト・短納期での移行を実現するとともに、COBOL・PL/Ⅰ・COBOL/S・IDL・EASY・SMART・NHELP・CSP等、様々な言語に対応しております。 防災ソリューションでは、国や地方自治体等、公共機関が導入する様々な防災システムの構築をサポートするサービスを展開しており、国土交通省仕様のデータ収集システム(テレメータ)はじめ、長期間にわたり多数の防災システムに携わり、豊富な知識と高い技術力で顧客に高品質なサービスを提供しております。また、情報の正確性や迅速性向上等のため、データの収集、保守管理・改善業務にも取り組んでおります。 物流ソリューションでは、物流企業における倉庫管理システムの開発やパッケージシステムのカスタマイズ開発等、運用、保守まで一貫したソリューション提供を行っております。 メディアソリューションでは、主にスポーツ新聞メディア企業を顧客として総合データシステム管理やデータ配信システムの開発のほか、WEBサイトの構築等、メディアに関わるシステム構築サービスを提供しております。 クラウドソリューションでは、基幹系システムや情報系システムの開発・運用、パッケージシステムのカスタマイズ開発を中心に、DX推進、クラウド、RPA、アジャイル、超高速開発といった先進技術をベースとしたソリューションを提供しております。 ②技術者支援 企業のシステム開発や運用を支援するため、顧客企業へ技術者を派遣し、必要な技術を提供するサービスを展開しております。顧客業務スキルや長期開発実績に基づき、顧客先の業務ノウハウや環境に適応した開発を行うことで、長期的なリレーションを築き、安定したサービスを提供しております。 SIer支援サービスでは、大手ベンダー企業を対象に技術支援を行っております。メインフレームをベースとした集中システム、サーバーを中心とした分散システム及び外部ネットワークシステムとの統合システムにおける技術力を基礎として、製造業向け生産計画システムの維持・改善業務、システム運用・保守業務、信販会社向けシステムを手掛ける大手システム・インテグレータへの技術支援を行っております。また、化成品、建装建材メーカーのWeb業務システムの保守管理や、サーバーやネットワークの専門技術によるITインフラ構築を支援しております。 直接顧客支援サービスでは、主に物流や建設・不動産仲介、冠婚葬祭等の顧客企業に対して技術支援を行い、基幹系システムや情報系システムの開発・運用・保守を担っております。顧客のDX推進を支援するとともに、直接顧客と向き合うことでニーズを的確に把握し、現場に即した提案や顧客の声を事業に反映できる特徴を有しております。 (2) 医療ITサービス 医療機関における情報のデジタル化、医療機関と医療機関を結ぶ情報のデジタル化による院内・院外での効率的な情報管理や業務の効率化に貢献するため、日本医師会ORCA(Online Receipt Computer Advantage)プロジェクトが推進され、その取り組みのひとつに「日医標準レセプトソフト((注)8)」の開発、普及があります。当社は、2002年11月に「日医総研日医IT認定サポート事業所」(現 「日医IT認定サポート事業所」)として正式に認定(認定番号:本社4021011番、東京4081020番、北海道4081021番)され、「日医標準レセプトソフト」等の導入、運用をサポートするサービスを展開しております。 日医IT認定サポート事業所とは、「日医標準レセプトソフト(ORCA)」の導入及び運用・保守支援をはじめ、院内ネットワークや情報セキュリティ等の医療IT基盤を安全かつ適切に支援する体制を有する事業所として、所定の基準に基づき認定されるものであり、認定数は2026年3月期末時点においては全国で約130社あります。認定にあたっては、認定システム主任者及び認定インストラクターの配置等、ORCAに関する専門的知見及び支援体制の確保が求められております。 当社は、当該認定を取得した認定サポート事業所として、日本医師会ORCA管理機構株式会社と連携し、医療機関に対するORCAの導入・保守を含む各種IT支援サービスを提供することで、医療現場における安定的かつ信頼性の高いシステム運用に寄与しております。また、「ORCA」の導入サービスである「ORCARE(オルケア)」においては、見守り(care)・付き添い(attendance)・障害発生時の迅速な対応(rescue)を基本コンセプトとし、回線を利用したリモートメンテナンス、帳票カスタマイズ、連携システムや接続プログラム等、システム開発会社としての知見を活かした各種サービスを提供しております。 事業の系統図及び受注状況につきましては、以下のとおりであります。 ソフトウェア開発サービスにおける受注形態は、システム・インテグレータ等(防災機器メーカー、コンピュータ・メーカー、システム・インテグレータ、顧客の情報システム子会社を含む。)からの受注及び顧客からの直接(防災機器メーカー、コンピュータ・メーカー、システム・インテグレータ顧客の情報システム子会社との取引を除く。)受注で構成されております。システム・インテグレータ等からの受注は、既存の主要取引先を中心に安定的な案件獲得に寄与しており、継続的な稼働率の確保につながっております。一方、顧客からの直接受注は、提案内容や価格設定の自由度が高く、付加価値の創出を通じた収益性向上に資する受注形態として位置付けております。当社では、両受注形態の特性を踏まえ、案件規模、収益性及び継続性のバランスを考慮した受注ポートフォリオの構築を進めております。 新規顧客の獲得にあたっては、展示会・イベントへの出展、Web・デジタル広告、既存顧客からの紹介及び営業活動による直接開拓を組み合わせた営業施策を展開しております。既存顧客に対しては専任営業担当制を採用し、営業、開発及びサポート部門が連携した体制のもと、追加提案や関連サービスの提案を通じて取引拡大を図っております。解約率の低下に向けては、品質向上施策やリソース調整体制の強化を進め、顧客満足度の維持・向上に努めております。 2026年3月期につきましては、システム・インテグレータ等からの売上高が1,397,312千円(ソフトウェア開発サービス売上高に占める割合52.6%)、直接顧客の売上高が1,259,317千円(同47.4%)となっております。 医療ITサービスにおける受注形態は、医療機関からの直接受注に加え、協業する電子カルテメーカーや医療機器メーカー等からの引き合いによる受注で構成されております。既存顧客を基盤とした継続的な取引を重視し、機器入替や追加システム導入等の需要を的確に捉えることで、安定的な受注獲得につなげております。当社では、これらの受注経路の特性を踏まえ、継続性及び収益性の確保を重視した顧客基盤の構築を進めております。 既存顧客に対しては、コールセンター(オルケアセンター)を起点とした営業・サポート連携体制を構築し、端末追加や制度改正対応等の問い合わせを通じた受注機会の創出を図っております。また、役務サービス費用の適正設定や仕入原価上昇の販売価格への反映を行うとともに、ORCAと連携可能な電子カルテメーカーとの協業を推進することで、電子カルテ変更に伴う解約抑制及び継続利用の確保に努めております。 2026年3月期につきましては、受注形態別では、電子カルテメーカーや医療機器メーカー経由の売上高が754,701千円(医療ITサービス売上高に占める割合76.8%)、直接の医療機関の売上高が228,299千円(同23.2%)となっております。また、販売先別では、医療機関向け売上高が924,849千円(同94.1%)、医療機関以外向け売上高が58,152千円(同5.9%)となっております。なお、医療機関向け売上高には、医療機関への直接販売に加え、電子カルテメーカーや医療機器メーカーを経由した売上高を含めております。 [用語解説] 用語   意味あるいは特徴等 (注)1   モダナイゼーション   稼働しているIT資産を活かしつつ、既存の古いシステム(レガシーシステム)を最新の技術やクラウド環境に移行し、性能や効率を向上させることを指します。 (注)2   リバースエンジニアリング   ソフトウェアやハードウェアの既存の商品や製品を分解・解析し、その構造やソースコード、データ定義等をはじめとする構成要素を明らかにすることを指します。既存のソフトウェアを調べて動作原理を理解し、新しい機能の開発やバグ修正を行う際に利用されますが、知的財産権や著作権を侵害するリスクもあり、適切な範囲での実施と法律の遵守が重要です。 (注)3   基幹系システム   企業活動の中核を担う重要な業務システムで、販売管理・会計・生産・在庫・給与等、日常的な取引処理を支えております。事業継続に直結するため、正確性・安定性・継続稼働が特に重視されます。停止や不具合が発生すると、業務停止や売上損失、信用失墜等を通じて、企業経営全体に甚大な影響を及ぼす恐れがあります。 (注)4   情報系システム   基幹系システムで蓄積されたデータを収集・分析し、経営判断や業務改善に役立てる仕組みです。さらに、社内コミュニケーションや業務効率化も支援します。基幹系と異なり、停止や不具合が発生しても直接的な業務停止には至らず、影響は限定的ですが、意思決定の遅れや生産性の低下といったリスクが生じる可能性があります。 (注)5   RPA   ロボティックプロセスオートメーションの略です。従来は人間が対応していた定型業務を、ソフトウェアロボットが代替して自動化するツールのことです。事務的業務を効率化させ、生産性の向上に寄与しております。 (注)6   アジャイル   システム・ソフトウェア開発の手法の一つで、計画、設計、実装、テストの4つのフェーズを繰り返し進める反復手法です。短期間に必要な機能ごとに開発を進め、実際にリリースすることを繰り返し、開発からリリースまでのスピードを高めることができます。 (注)7   超高速開発   ローコード開発とも呼ばれ、短期間で効率的にシステムやアプリを開発する手法のことです。専用の開発ツールやプラットフォームを活用し、プログラミングの専門知識がなくても簡単に操作でき、従来の開発手法と比べて大幅に時間やコストを削減することができます。 (注)8   レセプトソフト   医療機関が患者に提供した診療や処方の内容を、保険請求用にまとめた「レセプト(診療報酬明細書)」を作成するためのソフトウェアのことです。医療事務作業を効率化させるツールとして活用されております。 (注)9   オープン系   WindowsやLinux等の一般的なOSやハードウェアを使ったシステムであり、クラウドやWebサービスとの相性が良く、拡張やカスタマイズがしやすいのが特徴です。多くの企業で業務システムとして利用されております。 (注)10   ホスト系   メインフレームと呼ばれる専用の大型コンピュータを中心に構築されたシステムであり、大量データを高速に処理できることや、長期にわたって安定稼働する点が大きな強みです。主に銀行や官公庁等、非常に高い信頼性と安定性が求められる分野で利用されております。
経営方針・対処すべき課題5,034字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、「人が主役の情報化社会づくりに貢献します」を企業理念として掲げております。この意味するところは、急速に進化するITと複雑化するシステム開発の中で、当社の目指す方向性はソフトウェアテクノロジーとヒューマンウェア((注)1)の融合であり、技術のための技術ではなく、人や社会のための技術という視点であります。 また、経営の基本方針として、「私たちの“喜び”“幸せ”“いきがい”は、当社の情報技術が、健康で安全・豊かな社会づくりに役立ち、私たちの提供するシステムやサービスによりお客様から感謝されること」としております。これらの企業理念、経営の基本方針の実現に向けて努力しております。 (2) 経営環境 IT市場を取り巻く環境は、経営戦略の中でIT戦略の重要性が増している一方、IT技術の進展はAI、IoT((注)2)に代表されるように日々進歩を遂げております。経済回復と業績好調の背景から企業の設備投資も好調で、中でもDX推進には欠かせないソフトウェア投資は今後も増加が予想されます。 こうした中、政府は経済成長と社会課題の解決を目的として、「統合イノベーション戦略」を毎年6月に閣議決定しております。2025年版では、AIなどの先端技術の開発と社会実装を一体的に推進し、経済成長と社会課題の解決を図るものです。技術革新の加速や国際競争の激化を背景に、重要技術分野への投資や人材育成、経済安全保障への対応が一層重視されております。当社の本拠地である愛知県では、2024年に国内最大級のスタートアップ支援拠点「STATION Ai」が開業し、2025年度においてもスタートアップと地域企業との連携やオープンイノベーションの取り組みが進展しており、地域における技術実装の動きが活発化しております。 このような環境の中で、当社としましては「(3) 中長期的な会社の経営戦略」に記載する戦略における各種の課題への対応が必須と認識しております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 中長期的な戦略として、「強靭で責任ある企業へ」をスローガンに掲げ、変化に柔軟に対応できる体制を整えながら、着実な成長を目指してまいります。社会や環境に対する責任を果たしつつ、ESGの視点を踏まえた企業経営を行ってまいります。そして経営戦略を「事業」「生産・販売」「組織・環境」に層別し、取り組んでまいります。 ① 事業 成長戦略:M&A、新規事業、研究開発、人材開発、アライアンス推進の継続的な取組 事業規模拡大:ビジネスモデル改善による売上高・利益・生産性向上と、生成AIのビジネス利活用の推進 コア事業強化:多角的な製品開発の推進とブランド化、販売方法の見直し、潜在顧客の開拓 首都圏ビジネス拡大:顧客接点の強化、クラウド基盤提供サービスの推進 企業価値向上:顧客満足の向上、社会貢献・環境保全活動の推進、非財務情報開示の対応 人月ビジネス脱却:医療サービスの強化、サブスクリプション型ソリューション・サービスの創出 ② 生産・販売 顧客ニーズへの対応:顧客情報の収集・分析の強化、先進技術の習得、顧客デジタルトランスフォーメーション(以下、「DX」という。)((注)3) の支援、生成AIの利活用提案の推進 生産性・生産力の向上:調達体制・調達力の強化、IT人材確保・育成の強化 品質向上:品質管理体制の強化、品質マネジメント認証の維持、プロジェクト管理能力の向上 営業力強化:営業プロセスの見直し、ソリューション提案力の向上、新規顧客開拓の強化 ③ 組織・環境 働く環境改善:人事評価制度の見直し、福利厚生の充実、災害対策 従業員エンゲージメント:エンゲージメントサーベイの実施と改善対応 健康経営・多様性推進:ワークライフバランスの向上、疾病予防、性別や年齢、国籍、障害の有無にかかわらず、多様な人材の活躍推進 人材確保:多様な採用手法による優秀人材の獲得 ガバナンス強化:内部統制の強化、内部監査の充実、IT統制の向上、リスク管理の徹底 後継者育成:取締役の後継者育成、執行役員への権限移譲と育成プログラムの整備 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための指標等 当社は、持続可能な成長・発展を目指して、成長戦略の推進、利益の向上、既存事業の売上拡大、研究開発、人材開発、企業イメージ及び企業価値の向上、顧客価値創造に取り組んでいくことが重要と認識しており、企業の収益力を表す経常利益率、そして経営基盤の安定化を示す自己資本比率の向上を目指しております。具体的な目標値としては、中期経営計画により2029年3月期の目標として、下記指標を掲げております。 目標項目   第46期2029年3月期目標   第43期2026年3月期実績 売上規模   売上高   45億円   36億円 従業員数   400名   330名 利益体質の維持   売上高経常利益率   10%   8.1% 総資本経常利益率   15%   15.1% 売上高販管費比率   15%   19.1% 財務基盤の改善   自己資本比率   50%   69.3% 外部負債依存率   10%   0.0% これらの目標は一時的な達成を目的とするものではなく、事業環境の変動下においても中長期的に安定して確保すべき収益性及び財務健全性の水準として、現行中期経営計画に基づき設定しております。 当社は、短期的な利益率の最大化ではなく、人材投資及び品質確保を重視した持続的成長を基本方針としており、今後の資本増強等による経営環境の変化及び成長ステージを踏まえ、適宜見直しを行う方針であります。 また、2026年3月期においては、自己資本比率69.3%、外部負債依存率0.0%と、いずれも目標値(自己資本比率50%、外部負債依存率10%)を達成しておりますが、これは、これまでの事業活動において内部資金を中心とした資金運営を行ってきた結果であります。 今後の成長に向けては、投資内容や規模によっては、新たな借入を活用する可能性があり、このことを踏まえ、自己資本比率50%以上、外部負債依存率10%以下を経営目標指標として設定しております。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題等 特に優先度の高い対処すべき事業上及び財務上の課題は、以下のとおりであります。 ① ソフトウェア開発人材の採用と育成 日々進展するIT技術への追随とその技術をビジネスに結び付ける開発力と営業力、顧客からの低コスト、高品質、短納期のニーズという要望がさらに強まる中での開発能力の強化、生産性の向上、品質保証体制の強化、そして、ソフトウェア開発を支える人材の確保と能力向上が最重要の課題と認識しております。優秀な人材の確保は、IT需要が高まる中で現在において逼迫した状況にあり、人材の確保と育成が今後の成長の大きな鍵となります。同時に働き方改革に象徴される社員が「“喜び”“幸せ”“いきがい”」を感じることのできる企業風土づくりもその前提条件となります。 これらの課題に対する具体的な施策として、慢性的なIT人材不足に対しては、若手人材に注目した採用・育成の強化や多様な採用手法による採用促進と人材の確保等の施策を促進し、同時に調達機能の向上による外部リソースの活用により、引き続き対応してまいります。また、人事制度の見直し等の従業員の処遇及び職場環境の改善、企業ミッションとビジョンの従業員への浸透等、従業員エンゲージメントの向上及び健康経営の取り組みも並行して推進しております。 ② 財務上の課題 今後の事業規模の拡大と成長にはさらなる財務基盤の強化が課題と認識しており、収益性の向上が必要となります。売上高の拡大は製品開発、研究開発投資により、新規事業の創出、コア事業を基にしたソリューション・サービスの強化を推進することで実現し、並行してM&A投資により、同様の効果と生産力の増強を目指してまいります。利益率の改善は教育・育成投資と採用投資、設備投資により、品質力、技術力、提案力及び生産力を向上させることで実現してまいります。 ③ 技術革新への対応と競争の激化 顧客の求める価値やサービスの移り変わり等、経済社会の変化が著しく、技術革新のスピードが急速な中で、超高速開発ツールの活用による製造原価の軽減とともに競争が激化しております。また、システム開発案件の小規模化や基幹業務系システムの運用コスト削減等、従来のビジネスモデルでは成長性と収益性の確保が困難になりつつあります。 これらの課題に対する具体的な施策として、DXを方向性の柱としたクラウド基盤及び技術の活用、サービタイゼーションの取り組み等の施策を推進しております。 ④ 上流工程へのシフト及びITコンサルとしての役割 ノーコード開発やAIの進化は、ソフトウェア開発企業に新たな課題をもたらしております。これにより、従来のシステム開発手法が見直され、製造のみならず、コンサル的な役割を担う上流工程へのシフトが重要課題であると捉えております。プロジェクトの初期段階での要件定義や設計が重要視される中、ITコンサルの役割も拡大しております。こうした状況に対応するためには、人材育成に重点を置き、技術者のスキルセット強化と顧客とのコミュニケーション能力を向上させてまいります。 ⑤ 防災・モビリティ開発の今後の展開 防災及びモビリティ開発において今後の展開への対応が急務となっております。防災開発では、これまでに培った技術を他の顧客へ水平展開するとともに、新規顧客の開拓やサービスの多角化を図ってまいります。また、モビリティ開発では、高付加価値の技術者支援、請負開発への転換を進めてまいります。 ⑥ ストックビジネスの拡大 従来の時間単位での請求モデルでは、安定した収益を確保するのが難しく、プロジェクトの不確実性がリスクとなります。そのため人月ビジネスから脱却し、高付加価値ビジネスへの移行及びストックビジネスの拡大が重要と考えております。定期的で安定した収益を得るためには、SaaSや保守・運用サービスの提供が鍵となりますが、同時に新たなビジネスモデルや顧客との長期的な関係構築が不可欠であります。そのために必要となる技術の習得と向上、マーケティング戦略の見直しを図り、ビジネスに対する意識改革を浸透させてまいります。 当社といたしましては、進化する技術革新に乗り遅れることなく、経済社会や顧客ニーズの変化に対応する業務運営が課題となっており、これらの課題に真摯に向き合い、各種の施策について着実にスピード感を持って推進してまいります。さらには社会や環境に配慮し、企業に求められる社会的責任をしっかり果たすことで、持続可能な企業として社会に貢献できるよう日々努力して成長してまいります。 [用語解説] 用語   意味あるいは特徴等 (注)1   ヒューマンウェア   ハードウェアやソフトウェアに対して用いられる言葉で、コンピュータを使う人間側の意識・能力・資質や人間的要素を指します。技術だけでなく、人が技術を支える側面に焦点を当てる概念であり、人間の特性や能力を活かしてシステムや技術を円滑に機能させる人材や仕組みのことです。 (注)2   IoT   Internet of Thingsの略で、「モノのインターネット」とも呼ばれます。家電や車、センサー等、周囲の「モノ」をインターネットにつなげてデータをやり取りし、自動化や効率化を実現する技術のことです。日常生活や産業で利便性を向上させる技術とされております。 (注)3   デジタルトランスフォーメーション(DX)   企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、ビッグデータ等のデータとAIやIoTを始めとするデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立することを指します。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 事業環境及び事業構造に関するリスク ① 景気変動リスクについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社が提供するソフトウェア開発サービス及び医療ITサービスに係る役務の提供は、顧客の設備投資動向の影響を受けやすい傾向にあります。国内外の政治・経済の大幅な変動による国内景気の悪化等がもたらす顧客の設備投資の縮小や開発計画の延期、事業縮小、システム開発の内製化等により、当社の事業に係る市場の規模が縮小され、当社の業績や財政状態に影響を与える可能性があります。 また、足元の中東情勢の緊迫化等の地政学的リスクの顕在化により、原油価格の上昇やエネルギーコストの高止まり等が生じており、こうした状況が継続する場合には、世界経済の先行き不透明感が強まり、顧客の投資判断に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、複数のサービスを通じてリスクを分散し、景気に左右されないストックビジネスの拡大により、収益力を向上させ業績への影響を最小限に抑えてまいります。 ② 大手顧客であるシステム・インテグレータ等の営業活動の影響について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、ソフトウェアの大型開発案件やマイグレーション((注)1)において、主にシステム・インテグレータ等を通じてエンドユーザーからの受注を獲得しております。これらの案件は、システム・インテグレータ等がエンドユーザーに対して提案・営業活動を行うことにより創出されるものであり、当社の受注の可否は、これらの営業活動に大きく依存しております。したがって、システム・インテグレータ等の営業活動が不調又は縮小した場合には、当社の受注機会が減少し、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、具体的な対応策として、第一に、パートナーシップの強化を進めております。特定のシステム・インテグレータへの依存を避け、複数の企業と積極的な連携を図ることで、特定企業の営業活動の不調による影響を分散しております。第二に、マーケティング戦略の強化により、自社ブランドの認知度向上と直接顧客の獲得を推進し、システム・インテグレータ経由の受注比率を段階的に低下させることで、受注構造の安定化を図っております。これらの施策により、営業活動の過度な外部依存によるリスクの顕在化を抑制し、持続的な成長を目指しております。 (注)1.マイグレーションとは、既存のシステムの構造をそのままにハードウェアやソフトウェア、データ等を別の環境や新しい環境に移すことを指します。新しいシステムへの切り替えのように基盤自体を刷新することも含まれます。 ③ 価格競争について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) IT業界において、ソフトウェア開発のグローバル化により国内企業に限らず海外企業を交えた価格競争が激化することが予想されます。これにより収益性の低下や受注量の減少等が起きた場合、当社の業績や財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社では、生産性向上及び品質管理の強化による開発コストの低減に取り組むとともに、価格競争に左右されにくい技術の習得や、長年にわたり培ってきた顧客の業務及び開発環境に関する知見を活かした差別化を進めることで、収益力の向上に努めております。 ④ 各四半期の業績の変動について(発生可能性:大、発生時期:短期、影響度:小) ソフトウェア開発において、顧客の予算執行や大規模な開発の納品や進捗などの影響によって四半期毎の売上高が平準化されない場合があります。そのため、各四半期の決算はこれらの影響を受けて変動する可能性があり、場合によっては売上高及び利益の計上時期が翌期以降にずれ込む、又は一時的に営業損失を計上する可能性があります。 2025年3月期及び2026年3月期における各四半期の売上高及び営業利益の推移は、以下のとおりであります。なお、2025年3月期の第4四半期はグローバルヘルプデスク(ヘルプデスクサービス)の終了に伴う受注減、防災案件の受注減と賞与引当金繰入額の積み増し及び決算賞与の支給の影響により、営業損失を計上しております。2026年3月期に関しましては、主に医療ITサービスにおいて、医療機関におけるサーバー更新案件やORCA導入案件が増加したことにより、第4四半期の売上が相対的に高くなったことが影響しております。 決算年月   第42期2025年3月期 四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 売上高(千円)   832,046   893,175   928,360   911,417 四半期割合(%)   23.3   25.1   26.0   25.6 営業利益(千円)   56,325   102,054   149,044   △21,933 決算年月   第43期2026年3月期 四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 売上高(千円)   853,966   884,781   916,662   984,218 四半期割合(%)   23.5   24.3   25.2   27.0 営業利益(千円)   23,636   70,963   78,654   124,305 ⑤ ソフトウェア開発に関するリスクについて(発生可能性:小、発生時期:特定時期なし、影響度:大) ソフトウェア開発において、受注前段階において詳細な要件・仕様まで固めることは困難であり、要望との不一致により、追加的な工数や費用の発生、又は納品後のトラブル・クレームがあった場合、当社の業績や財政状態に影響を与える可能性があります。当社では、こうした要望の不一致に対して要件定義や要件確認工程の実施、開発工程の各段階において、レビューやテスト等をきめ細かく実施し、お客様の要望の確認に努めております。また、受注段階においては、見積りの前提条件を可能な限り明示・明確化し、対応範囲及び範囲外事項の整理を行うことで、認識齟齬の低減を図っております。 しかしながら、開発工程の段階で、受注前段階の想定との要員体制や要員のスキル等の問題により、見積りと実績の工数に差異が発生し、見積り段階に比べて工数が大幅に増加した場合は、当社の業績や財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社では、こうした差異に対して過去の見積り実績に基づく受注段階での精度向上や、計画段階での要員体制の確保に加え、契約範囲の明確化及び変更管理の徹底に努めております。 ⑥ 瑕疵対応コストの発生について(発生可能性:小、発生時期:特定時期なし、影響度:中) ソフトウェア開発では、契約上無償での瑕疵対応期間が定められております。この期間内で納品済みのシステムに瑕疵が発生した場合は無償で瑕疵を除去する責務を負います。 当社では瑕疵の予防として、上流工程でのお客様レビューによる合意形成、認証の品質マネジメントシステム、プロジェクト管理規程に基づく品質管理の徹底を行っております。 それにもかかわらず、開発の各段階でのテストや顧客の検収を経て、瑕疵が発生する可能性があります。そのため、当社では期末に将来発生すると見込まれる瑕疵対応コストを見積り、製品保証引当金を計上しております。 しかしながら、製品保証引当金以上の瑕疵対応コストが発生した場合は、当社の業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社では、製品保証引当金との差異に対して瑕疵対応の継続的なものと突発的なものを分類し、過去の実績推移に基づく傾向の把握により、製品保証引当金の見積りの精度向上に努めております。 ⑦ 技術リスクについて(発生可能性:小、発生時期:特定時期なし、影響度:中) IT業界の技術は、情報技術、機械化、生産技術、資源管理技術、医療技術等、変化していく社会の要請に合わせて日々進化している状況であります。また、システム開発に対する顧客の納期厳守と高い品質の確保等の要望、要求が強まる中、システムの複雑化が進み、見積り段階からの要件の変更等による規模の変化等、開発の難易度が上がる傾向にあります。 加えて、IT技術とともに、システムをより効率的・効果的なものとするために開発対象となる業務に関するノウハウが必須となります。実際のソフトウェア開発の工程であるシステム企画、要件定義、仕様設計等の上流工程では、特に業務ノウハウが求められ、業務ノウハウの獲得と蓄積が受注の際の大きな要因となっており、当社も長年に渡る顧客との取引により業務ノウハウの獲得と蓄積ができているものと考えております。 しかしながら、これらの業務ノウハウの獲得や蓄積にもかかわらず、システム開発における開発成果物の品質不良が発生した場合には、瑕疵対応の増加や顧客からの信頼低下による継続取引の解消や新規案件の失注を招くことによって、当社の業績や財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社では、過去の開発技術の集積と再利用による生産性・品質向上に加えて、事業戦略室主導による先進技術の研究及び習得、品質向上により、リスクの縮小、回避に努めております。 ⑧ 認定サポート事業所の認定について(発生可能性:小、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、医療ITサービスにおけるORCA導入及び保守に係るサービスについて、日本医師会ORCA管理機構株式会社より「日医IT認定サポート事業所」としての認定を受けております。この認定は、医療機関向けサービスの信頼性を担保する重要な要素であり、当社の医療分野における事業展開において一定の競争優位性を確保するものです。 しかしながら、認定に係る要件及び誓約事項に違反し、認定を解除された場合には、当社の業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。具体的には、関係法令の遵守、公序良俗に反しない行為、並びに医療情報を含む個人情報及び機密情報の適切な管理・保護等が求められており、これらに違反した場合には、日医IT認定サポート事業所としての認定が取消し又は解除される可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社では、第一に、社内において認定要件の遵守状況を定期的に確認し、継続的な改善を図っております。第二に、エンドユーザー及び協力会社に対してもコンプライアンスを徹底した営業活動を行うことで、認定要件の間接的な違反リスクを低減しております。第三に、認定期間との定期的なコミュニケーションを通じて制度変更や運用方針の把握に努め、迅速な対応を可能とする体制を構築しております。これらの施策により、認定解除のリスクを最小限に抑え医療ITサービスの安定的な提供を継続できるよう努めております。よって、当社では認定要件の遵守体制が整備されており、違反が発生する可能性は低いと判断しております。 ⑨ 法的規制について(発生可能性:小、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は事業活動を行うに当たり、「個人情報の保護に関する法律」(個人情報保護法)、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」(労働者派遣法)、「製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律」(中小受託取引適正化法)等の基本的な事業活動に関わる法的規制を受けております。 しかしながら、これら当社に適用される法的規制が改正・厳格化されることにより、当社が提供するサービスに制約が生じる等、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社では、特に偽装請負や多重派遣等、法令違反が行われていないか確認するため、定期的に従業員アンケートを行っており、その内容に応じて該当者に対しヒアリングを行うことによって、法令違反を発見するため、及び発見した際には改善するための体制整備に努めております。また、その他の法令においても適切に規程に反映し、社内周知と必要な教育を行っております。 ⑩ ビジネスパートナー(協力会社)について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、社内の開発能力が不足する場合や当社が保有しない専門技術を必要とする場合等にビジネスパートナーから外部委託又は役務の提供を受けております。現在、ビジネスパートナーとは友好な関係を築いていると認識しております。 しかしながら、今後、ビジネスパートナー技術者の需給バランスの変化により、要員の確保が困難となったり、委託費用が高騰したりする可能性があります。これらの事象が発生した場合、当社の開発体制やサービス提供能力に支障をきたし、当社の業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。特に、特定のパートナーに依存度が高い場合には、影響が顕著となるおそれがあります。 このようなリスクを踏まえ、当社では、第一に、特定のパートナーに依存しないよう、複数のビジネスパートナーと関係を構築し、要員確保のリスクを分散しております。第二に、ビジネスパートナーと長期的な契約を締結することで、安定した要員供給と価格の安定を図っております。第三に、社内における技術者育成プログラムを強化し、外部委託に依存せずに対応可能な技術力の向上を推進しております。 ⑪ 情報セキュリティについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社では、医療ITサービスの提供の過程において、クライアントが管理するユーザー情報や機密情報が保管されたデータベース等にアクセスするため、システム運用における人的な過失、従業員による故意等による機密情報や個人情報の漏洩、消失、改竄、不正利用等が発生し、信用の失墜又は損害賠償による想定外の費用負担等が発生した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社では、情報セキュリティ管理規程を制定し、運用を行っております。システム上のセキュリティ対策やアクセス権限の管理の徹底に加え、2009年3月にはプライバシーマークの認定を取得し、個人情報保護法への対応を推進し、その安全管理に努めております。また、外部からの不正アクセスやコンピュータウイルスの侵入防止等に対してシステム的な対策を講じて情報セキュリティにおける事故を未然に防止する取り組みを図っております。さらに役員を含む全従業員に対しては、適切な研修や情報セキュリティ監査、外部からの侵入を想定した外部機関によるネットワーク脆弱性診断や標的型メール攻撃訓練を実施し、情報セキュリティへの意識を高めております。 (2) 組織体制に関するリスク ① 人材リスクについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社が今後さらに事業拡大をめざし、高い品質で顧客の要求に応え続けるには、国内外を問わず優秀な人材を継続的に採用するとともに、人材の育成の強化を図る必要があります。 このようなリスクを踏まえ、当社では、取り組みの一つとして、特に他国からの留学生が多い沖縄での採用を強化し、ここでの人材確保に注力しております。また、一方で社内労働環境の改善・強化により、中途採用市場における差別化を図りつつ、中途採用者の雇用促進と離職率低下を目指しております。 しかしながら、当社の計画に沿った採用・育成が十分にできない場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ② 労務管理について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 開発プロジェクトには定められた納期があるため、その納期を意識するあまり従業員に多大な業務負荷がかかり、従業員の健康問題や労務問題に繋がる可能性があります。 当社では、プロジェクト・マネジメント力の向上で健康問題や労務問題の未然防止に努めるとともに、従業員、部門長、経営者に至るまで36協定遵守の意識を高め、管理部門による残業時間管理とあいまって、リスクの軽減を図っております。 具体的には、1分単位の労働時間の把握と社内外を問わない統一の勤怠管理システムの使用により、正確な就労時間の把握をしております。また、過剰な残業時間となることを抑止するため、システムの機能を利用することや、翌月には会議体や衛生委員会での報告により超過残業の状況を周知、対策の徹底を図り、適切な労務管理を実現しております。 しかしながら、開発プロジェクトの遅延等により従業員に多大な業務負荷がかかり、健康問題や労務問題が発生した場合、当社の業績や財政状態に影響を与える可能性があります。 このような開発プロジェクトによるリスクを踏まえ、当社では、必要に応じて経営会議、部門長会議やリスク・コンプライアンス委員会で報告を行っており、開発プロジェクト内に発生した予期せぬ急な業務負荷の増大に備え、人員を柔軟に確保する調達ルートの開拓と確保に努め、パートナー企業の発掘と協力関係の強化に努めております。 ③ 知的財産について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社では、知的財産権を重要な経営資源として認識し、知的財産管理規程を制定し、当社の知的財産権の管理・保護に加えて、第三者の知的財産権を侵害しないよう常に注意を払って事業活動を行っております。 しかしながら、当社が予期せず、第三者の知的財産権の侵害等に関する主張や請求を受ける可能性は否定できず、それに伴い当社に損害賠償請求や差し止めを受ける可能性があり、このような場合には当社の業績や財政状態に影響を与える可能性があります。 (3) その他のリスク ① 新株予約権行使による株式価値希薄化について(発生可能性:中、発生時期:中期、影響度:小) 当社は、当社役員及び従業員に対するインセンティブを目的として、新株予約権を付与しております。また、今後におきましても、役員及び従業員に対するインセンティブとして新株予約権を付与する可能性があります。 また、これらの新株予約権が行使された場合、当社株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。なお、当事業年度末における新株予約権による潜在株式数は37,000株であり、発行済株式総数876,000株の4.2%に相当します。 このようなリスクを踏まえ、当社では、こうした希薄化に対して、収益力の向上とそれに伴う企業価値の向上により、既存株主の株式価値を高められるよう努めてまいります。 ② 当社株式の流通株式時価総額について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、東京証券取引所スタンダード市場及び名古屋証券取引所メイン市場へ上場をしておりますが、当社の想定する流通株式時価総額は、両証券取引所が定める形式要件を充足しているものの、東京証券取引所スタンダード市場においては、同証券取引所が定める形式要件の基準に近接するものと考えております。 このようなリスクを踏まえ、今後においては、上場維持基準に抵触することなく、流通株式時価総額の持続的な向上を図るため、以下のとおり施策を行ってまいります。 ・業績の伸長による時価総額の向上 当社は証券取引所への上場による知名度や信用力の向上、優秀な人材、設備や事業への投資による企業業績の伸長により時価総額の向上に努めてまいります。 ・配当政策の充実 当社は上場以前より配当を行っておりますが、今後においても業績の伸長による配当総額の向上に加え、成長のための投資資金と配当還元のバランスを考慮しつつ、配当性向の向上を検討し、株主還元策としての配当の充実に努めてまいります。 ・開示・IR体制の充実 当社は当社株式への投資の検討を促すため、投資家や株主と当社の会社情報を分かりやすく伝えることができるようホームページや決算説明会を通じて、開示・IR体制の充実に努めてまいります。 ・資本政策の検討 事業計画の達成状況、業績見通しに加えて、当社株価、株式市場の動向を総合的に勘案し、必要に応じて役員保有株式の売却又は売出しや増資等の実施を慎重に検討してまいります。 しかしながら、上記の施策を行っているものの成果が得られないことや株式市況やその他の影響により、流通株式時価総額が想定よりも増加しない又は低下した場合、当社株式の上場維持に影響を与える可能性があります。 ③ 大規模自然災害、パンデミック等の発生について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社本社及び各オフィスが所在する地域において巨大地震や巨大台風等の自然災害、新型コロナウイルス等の感染症、パンデミック等が想定を大きく上回る規模で発生又は流行した場合には、当社の事業活動に影響を及ぼし、業績や財政状態に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社では、拠点の設備のみに依存しない柔軟な作業環境を構築し、自宅や出先でも同等の生産性が確保できるよう日頃より環境の整備と運用を行っております。また、非常時における電源、通信経路の確保及び大規模自然災害時の事業継続計画(BCP)を用意し、リスクの低減を図っております。
経営成績の分析 (MD&A)5,022字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)の状況の概要は以下のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における総資産は1,991,620千円、前事業年度末と比較して58,116千円の増加となりました。総資産の内訳は、流動資産1,785,245千円、固定資産206,375千円であり、その主な増加理由は、現金及び預金51,362千円、繰延税金資産15,934千円、工具、器具及び備品12,652千円の減少はあったものの、売掛金及び契約資産141,796千円の増加によるものであります。 (負債) 当事業年度末における負債は611,848千円、前事業年度末と比較して101,453千円の減少となりました。負債の内訳は、流動負債460,528千円、固定負債151,319千円であり、その主な減少理由は、賞与引当金45,377千円、未払法人税等37,423千円の減少によるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産は1,379,771千円、前事業年度末と比較して159,570千円の増加となりました。その主な増加理由は、利益剰余金159,570千円の増加によるものであります。 これらの結果、自己資本比率は前事業年度末の63.1%から69.3%となりました。 ② 経営成績の状況 当事業年度における我が国経済は、輸出や設備投資の回復、個人消費の底堅さ及び賃金上昇に支えられ、物価上昇や人手不足の影響を受けつつも緩やかな回復基調を維持しました。2025年暦年の実質GDPは前年比1.1%増となり2年ぶりにプラス成長へ転じました(注:内閣府による国民経済計算における2025年年次推計値であり、今後改定される可能性があります)。個人消費では物価上昇の影響による回復の遅れがみられるほか、米国の関税措置により自動車産業を中心に輸出や企業収益への影響がみられたものの、日米関税交渉の合意を受けて輸出や生産には持ち直しの動きがみられ、設備投資意欲も底堅く推移しております。高い関税水準や各国との交渉動向を踏まえ、今後の影響については引き続き注視が必要な状況です。 一方、全産業における人手不足の深刻化に加え、イラン情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰や先行きの不透明さ等、外部環境の不確実性は依然として課題であり、今後は内需の拡大及び外需動向の推移が重要な焦点となっております。 このような環境の中、ソフトウェア開発サービスでは、特定の既存顧客において想定していた案件獲得の進捗に遅れが見られたことに加え、ヘルプデスク業務の終了に伴う要員の横断的な配置転換が計画どおりに進捗しなかったこと、防災サービスにおける案件減少等もありましたが、モダナイズソリューションにおける大型請負案件の受注及び進捗が堅調に推移いたしました。一方、医療ITサービスでは、引き続き顧客との強い信頼関係や協業パートナーとの連携により案件は増加、政府補助金の延長によるオンライン資格導入の需要も高く、売上拡大が続きました。全体としては、一部事業で計画未達があったものの、医療ITサービスの伸長により全体では概ね計画水準で着地いたしました。 この結果、当事業年度の業績は、ソフトウェア開発サービスの売上高は2,656,629千円(前年同期比0.8%増)、医療ITサービスの売上高は983,001千円(前年同期比5.9%増)となり、全体としては売上高3,639,630千円(前年同期比2.1%増)となりました。営業利益は297,559千円(前年同期比4.2%増)、経常利益は295,395千円(前年同期比2.3%増)、当期純利益は213,463千円(前年同期比1.2%増)となりました。 (注)オンライン資格確認とは、マイナンバーカードのICチップ情報又は資格確認書の記号・番号等を用いて、患者の保険資格情報をオンラインで確認する仕組みをいいます。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比較して51,362千円減少し、912,031千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は15,229千円(前事業年度に獲得した資金は220,221千円)となりました。これは主に売上債権及び契約資産の増加額141,796千円、法人税等の支払額103,421千円、賞与引当金の減少額45,377千円があった一方、税引前当期純利益の計上295,395千円、減価償却費25,371千円、仕入債務の増加額18,537千円があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は5,287千円(前事業年度に使用した資金は48,273千円)となりました。これは主に無形固定資産の取得による支出2,162千円、有形固定資産の取得による支出2,105千円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は61,305千円(前事業年度に使用した資金は83,224千円)となりました。これは主に配当金の支払額53,893千円があったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社はシステム開発関連事業の単一セグメントであるため、サービス別に記載しております。当事業年度における生産実績は、以下のとおりであります。 サービスの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) ソフトウェア開発サービス   1,987,700   98.6 医療ITサービス   664,231   115.1 合計   2,651,931   102.2 (注) 上記の金額は製造原価によっております。 b 受注実績 当社はシステム開発関連事業の単一セグメントであるため、サービス別に記載しております。当事業年度における受注実績は、以下のとおりであります。 サービスの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) ソフトウェア開発サービス   2,818,096   111.3   743,508   127.7 医療ITサービス   1,001,495   113.6   103,400   121.8 合計   3,819,591   111.9   846,908   127.0 c 販売実績 当社はシステム開発関連事業の単一セグメントであるため、サービス別に記載しております。当事業年度における販売実績は、以下のとおりであります。 サービスの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) ソフトウェア開発サービス   2,656,629   100.8 医療ITサービス   983,001   105.9 合計   3,639,630   102.1 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) JBCC㈱   480,175   13.5   517,129   14.2 ㈱トヨタシステムズ   404,547   11.3   -   - (注) 株式会社トヨタシステムズに対する当事業年度の販売実績は、総販売実績に対する割合が10%未満であるため 記載を省略し、「-」と表示しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この財務諸表の作成に当たりまして、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 財務諸表の作成に当たりまして、用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 財政状態及び経営成績の状況等に関する認識及び分析・検討内容 (財政状態) 当社の当事業年度の財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に記載のとおりであります。 (経営成績) 当社の当事業年度の経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② 経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の当事業年度のキャッシュ・フローは、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 営業活動によるキャッシュ・フローは、安定的な受注及び収益の確保により、継続してプラスとなっております。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは、主として業務効率化を目的としたシステム投資等によりマイナスとなっておりますが、営業活動によるキャッシュ・フローの範囲内で賄われております。 当社の運転資金需要は、主として人件費、外注費等の事業運営に係る費用であり、これらは主に営業活動から生み出されるキャッシュ・フローにより充当しております。また、設備投資やシステム投資等の成長投資につきましても、原則として自己資金を財源としております。 当社は、当事業年度末時点において有利子負債を保有しておらず、自己資本比率も高水準を維持していることから、財務の健全性及び資金の流動性は十分に確保されているものと認識しております。加えて、必要に応じて金融機関との間での借入等による資金調達も可能な体制を整えており、事業運営及び今後の成長投資に必要な資金については、安定的に確保できるものと考えております。 (3) 経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等の分析 当社は、持続可能な成長・発展を目指して、成長戦略の推進、利益の向上、既存事業の売上拡大、研究開発、人材開発、企業イメージ及び企業価値の向上、顧客価値創造に取り組んでいくことが重要と認識しており、企業の収益力を表す経常利益率、そして経営基盤の安定化を示す自己資本比率の向上を目指しております。具体的な目標値としては、中期経営計画により2029年3月期の目標として、下記指標を掲げているとともに、2026年3月期における達成状況を記載しており、概ね順調に進んでいるものと考えております。 これらを達成していくことにより、企業価値の向上及び株主価値の向上を図ってまいります。 なお、本指標は現行中期経営計画に基づき設定したものであり、次期中期経営計画の策定にあたっては、今後の上場や資本増強等、経営環境の変化に応じて、適宜見直しを行う予定であります。 目標項目   第46期2029年3月期目標   第43期2026年3月期実績 売上規模   売上高   45億円   36億円 従業員数   400名   330名 利益体質の維持   売上高経常利益率   10%   8.1% 総資本経常利益率   15%   15.1% 売上高販管費比率   15%   19.1% 財務基盤の改善   自己資本比率   50%   69.3% 外部負債依存率   10%   0.0%

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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