本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,167.87-158NYダウ53,061.95+295ドル円158.81+0NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+51毎時更新

HODL1

HODL1, Inc.2345 · Standard · 情報・通信業

ブロックチェーン開発・コンサルティング事業を再開。暗号資産トレジャリー事業への展開を目指す。

概要

クシム(旧社名:アイスタディ)は、ブロックチェーン技術を中核事業とする情報・通信業の企業である。東京都港区に本社を置き、従業員は7名。2025年10月期の売上高は26百万円、営業損失489百万円の赤字を計上した。かつてはeラーニング事業を主力としていたが、M&Aを経てブロックチェーン領域へ転換。しかし2025年2月の子会社流出により事業基盤の大半を失い、現在はブロックチェーン開発・コンサルティング事業とデジタルアセットトレジャリー事業で再建を図る。東京証券取引所スタンダード市場に上場(2002年12月)。

eラーニングからブロックチェーンへ転換した事業構造

クシムは1999年にIT資格学習支援ソフト「iStudy」の販売を開始し、長くeラーニング事業を主力としていた。しかし2010年代後半からのM&A戦略により、ブロックチェーン関連企業を相次いで子会社化。2022年7月には祖業のeラーニングシステム「SLAP」及び研修管理システム「iStudy LMS」の事業を譲渡し、ブロックチェーンサービス事業に経営資源を集中させた。2025年現在、同事業はブロックチェーン開発・コンサルティングとデジタルアセットトレジャリーの2本柱で構成される。

連結子会社の流出とグループ再編の途上

2025年2月、旧経営陣が株式会社カイカフィナンシャルホールディングスに対する借入金の代物弁済として、連結子会社であるZEDホールディングス、Zaif、クシムソフト、チューリンガム、web3テクノロジーズ及びDigital Credence Technologies Limitedの株式を譲渡する決議を行った。これによりこれら6社が連結範囲から除外され、総資産は860億円超減少し533百万円となった。クシムはこの譲渡の無効を主張し、2025年10月に元取締役らに対する訴訟(約33億円請求)を提起している。

売上高26百万円の事業収縮と赤字継続

2025年10月期の連結業績は、売上高26百万円(前連結会計年度比96.4%減)、営業損失489百万円、親会社株主に帰属する当期純損失1,366百万円と大幅な赤字となった。キャッシュ・フローも営業活動で645百万円のマイナス、期末現金は222百万円。資金調達として第三者割当増資199百万円を実施したが、財務基盤は脆弱であり、継続的な収益源の構築が急務である。

従業員7名の少人数体制

本社は東京都港区南青山二丁目に所在し、従業員数は連結ベースで7名と極めて小規模である。1997年の創業時はインドKumaran Systems Inc.との合弁で始まったが、現在は海外拠点の情報は開示されていない。子会社流出前はシステムエンジニアリング事業やインキュベーション事業など複数セグメントを有していたが、現在はブロックチェーン単一セグメントで、少数精鋭のエンジニアが開発案件に従事している。

業界の中での役割はブロックチェーン技術の開発支援・コンサルティング提供会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
0億円
営業利益
-5億円
純利益
-14億円
2025/10 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2024/10
事業売上構成比利益利益率
ブロックチェーンサービス 事業7億円43.8%-8億円-114.3%
システムエンジニアリング 事業5億円31.3%0億円0.0%
インキュベーション事業4億円25.0%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ブロックチェーン関連企業主力

ブロックチェーンに係る開発支援およびコンサルティングサービスを提供する。暗号資産・Web3領域で培った知見・技術力を活用し、早期の案件獲得を目指す。

主な製品・サービス2
ブロックチェーン開発支援
ブロックチェーン技術を用いたシステム開発の受託。
ブロックチェーンコンサルティング
ブロックチェーン活用に関する戦略策定や技術支援。

02暗号資産投資家準主力

イーサリアム(ETH)の購入および運用開始を発表。トレジャリー事業の試験運用として、運用益の獲得とリスク管理の検証を行う。

主な製品・サービス1
デジタルアセットトレジャリー(DAT)
暗号資産を保有・運用し、財務基盤の安定化を図る事業。

製品と技術

ブロックチェーン開発・コンサルティング事業

2025年6月1日より開始した事業。クシムが暗号資産及びWeb3領域で培った知見・技術力を活用し、ブロックチェーン関連の開発支援とコンサルティングサービスを提供する。すでにエンジニアの稼働率は高水準で推移しており、顧客獲得と売上計上に至っている。イーサリアム関連技術を中核とし、dApps構築やスマートコントラクト開発などの案件を手掛ける。

デジタルアセットトレジャリー(DAT)事業

イーサリアム(ETH)を中核とする暗号資産の保有・運用を通じて財務基盤の安定化を図る事業。2025年12月、本格展開に先立ち20ETH(約924万円)を購入し、試験運用を開始。運用益の獲得とリスク管理のバランスを検証し、運用体制の精緻化を目的とする。将来的には安定的な収益源とする計画だが、現時点では試験段階であり、収益貢献は未確定である。

Kushim LabsとINTMAX提携による技術開発

2025年11月、クシムは研究開発組織「Kushim Labs」を設立。同時に、イーサリアム上で動作するプライバシー重視のレイヤー2技術を開発するINTMAXとの提携を発表した。ブロックチェーンの金融応用に不可欠なプライバシー保護技術の知見を強化する狙い。具体的な製品化時期は未公表だが、今後のサービス展開の基盤技術として位置づけている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

赤字転落で事業停止、立て直し急務

HODL1は情報・通信業に属し、2024年10月期に営業赤字(損失率▲68.75%)に転落、2025年10月期は売上ゼロと事業停止状態にある。同業のソラコムやL is Bは成長中で、対照的な状況。再建が急がれる。

強み

  • 2024年10月期に16億円の売上があり、一定の事業基盤はあった。
  • 社名に特徴があり、記憶に残りやすい。
  • 情報通信分野でのノウハウや人材が残っている可能性。
  • 事業停止中は固定費が低く、再開時の負担が限定的。

課題

  • 売上ゼロで、資金調達や事業再開の目処が立たない。
  • 営業利益率▲68.75%と深刻な赤字で、財務体力が限界。
  • 取引先や投資家からの信頼回復が困難。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がHODL1

時価総額で並べると、掲載11社のなかで1番目にあたる。

#企業時価総額PER
12345HODL119億円
25134POPER19億円33.8倍
3550Aソフトテックス19億円9.0倍
49444トーシンホールディングス19億円
53909ショーケース19億円2.0倍
64020ビートレンド19億円
74179ジーネクスト19億円
89425ReYuu Japan18億円
94378CINC18億円
104288アズジェント18億円10.6倍
113624アクセルマーク17億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

インドKumaran Systemsとの合弁で設立された1997年

1997年6月、東京都渋谷区において株式会社オープンシステム研究所とインドKumaran Systems Inc.の共同出資により株式会社アイキャンを設立。1998年2月に社名を株式会社クマランに変更し、本店を中央区湊に移転。インド企業との資本関係のもとで事業を開始したが、1999年5月に資本関係を解消し、社名を株式会社システム・テクノロジー・アイに変更した。同年8月にはIT資格学習支援ソフト「iStudy」の販売を開始し、後のeラーニング事業の基盤を築いた。

iStudyの成功と2002年マザーズ上場

1999年に販売を開始した「iStudy」シリーズが事業の柱に成長。2000年7月には株式会社オープンシステム研究所を吸収合併した。2002年12月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。当時の主力はIT資格取得のためのeラーニングシステムで、iStudy LMSやSLAPなどのブランドを展開。2005年6月には本店を中央区築地に移転し、事業基盤を強化した。

連結子会社化と親会社変更が続いた2010年代

2007年7月、株式交換により株式会社SEプラスを連結子会社化。しかし2015年11月に同社の全株式を譲渡し、連結から除外。2015年12月には株式会社ブイキューブによる株式公開買付けにより同社の連結子会社となる。2016年4月に社名をアイスタディ株式会社に変更した。2017年8月にはフィスコ関連グループとの業務提携を開始したが、同年12月には資本提携を解消。2019年4月には株式会社カイカ(現CAICA DIGITAL)の連結子会社となった。

クシムへの社名変更とブロックチェーン事業への集中

2020年5月、社名を株式会社クシムに変更。同年10月期の売上高は19億円に拡大した。2022年3月にチューリンガム株式会社を連結子会社化し、ブロックチェーンサービス事業を拡大。同年4月には東京証券取引所スタンダード市場に移行。2022年7月には祖業のeラーニングシステム「SLAP」及び研修管理システム「iStudy LMS」の事業を譲渡し、ブロックチェーンへの経営資源集中を明確にした。

経営危機と子会社流出・訴訟へ

2025年2月、旧経営陣が連結子会社株式をカイカFHDに譲渡する代物弁済を取締役会決議。これによりZEDホールディングス、Zaifなど6社が連結から除外され、ブロックチェーン事業のほぼ全てを失った。クシムは当該譲渡の有効性を争い、2025年10月に元取締役らに対する訴訟(合計約33億円請求)を提起。株主総会で選任された調査者の中間報告書は、旧経営陣の善管注意義務違反を指摘した。

再建への布石:新事業開始と試験運用

子会社流出後、クシムは2025年6月よりブロックチェーン開発・コンサルティング事業を開始し、エンジニアの稼働率は高水準を維持。2025年12月にはイーサリアム20ETH(取得価格約924万円)を購入し、デジタルアセットトレジャリー事業の試験運用を開始した。また、同年11月には研究開発組織「Kushim Labs」を設立し、プライバシー技術INTMAXとの提携を発表。事業再構築を模索している。

年表33件を開く

1990年代

  • 1997年6月創業東京都渋谷区恵比寿において株式会社オープンシステム研究所とインドKumaran Systems Inc.両社の共同出資により、株式会社アイキャン(現 当社)を設立
  • 1998年2月商号変更本店を東京都中央区湊に移転、社名を株式会社クマランに変更
  • 1998年9月本店を東京都中央区新富町に移転
  • 1999年5月商号変更Kumaran Systems Inc.と資本関係を解消し、社名を株式会社システム・テクノロジー・アイに変更
  • 1999年8月ベンダー資格取得のための学習支援ソフトウエアである「iStudy」シリーズの販売を開始し、iLearning事業(後のEラーニング事業、現 システムエンジニアリング事業)を開始

2000年代

  • 2000年7月M&A株式会社オープンシステム研究所と合併
  • 2001年3月本店を東京都中央区銀座に移転
  • 2002年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2005年6月本店を東京都中央区築地に移転
  • 2007年7月株式交換により株式会社SEプラスを連結子会社とする

2010年代

  • 2014年8月東京証券取引所マザーズより東京証券取引所市場第二部に市場変更
  • 2015年11月株式会社SEプラスの全株式を譲渡し、連結の範囲から除外
  • 2015年12月上場株式会社ブイキューブによる株式公開買付により同社の連結子会社となる
  • 2016年4月商号変更本店を東京都品川区に移転、社名をアイスタディ株式会社に変更
  • 2017年8月フィスコ関連グループ(株式会社イーフロンティア(現 株式会社ピアズ)、株式会社實業之日本社、株式会社フィスコ、株式会社ネクスグループ、株式会社フィスコ仮想通貨取引所(現 株式会社Zaif))との業務提携開始
  • 2017年12月株式会社イーフロンティア(現 株式会社ピアズ)との資本提携解消
  • 2018年5月有料職業紹介事業免許を取得し、高度ITスキルの習得から転職までを総合的にサポートする「iStudy ACADEMY」を開始
  • 2019年4月上場株式会社カイカ(現 株式会社CAICA DIGITAL)による株式公開買付により同社の連結子会社となる
  • 2019年8月本店を東京都港区に移転
  • 2019年10月M&A株式会社エイム・ソフト(現 株式会社ネクスソフト)の取得による連結子会社化により、研修サービス事業(後のアカデミー事業、現 システムエンジニアリング事業)を拡大
  • 2019年11月株式会社東京テック(後の株式会社クシムテクノロジーズ、現 株式会社ネクスソフト)を取得し連結子会社とする

2020年代

  • 2020年3月株式会社CCCT(現 株式会社クシムインサイト)を取得し連結子会社とする
  • 2020年4月株式会社CAICA(現 株式会社CAICA DIGITAL)の当社株式売却により同社の連結子会社を外れ、持分法適用関連会社となる
  • 2020年5月商号変更社名を株式会社クシム(現社名)に変更
  • 2020年6月株式会社CAICA(現 株式会社CAICA DIGITAL)の当社株式売却により同社の持分法適用関連会社から外れる
  • 2021年4月M&A株式会社クシムソフト(現 株式会社ネクスソフト)が株式会社クシムテクノロジーズを吸収合併
  • 2021年5月株式会社クシムインサイトが当社との株式交換により株式会社クシムソフト(現 株式会社ネクスソフト)を連結子会社(当社孫会社)とする
  • 2022年3月M&A株式交換によるチューリンガム株式会社の連結子会社化により、ブロックチェーンサービス事業を拡大
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場に移行
  • 2022年5月株式会社イーフロンティア(現 株式会社ピアズ)の全株式を譲渡し、連結の範囲から除外
  • 2022年6月創業Web3・メタバース経済の拡大を見据え、株式会社web3テクノロジーズを設立(当社孫会社)
  • 2022年7月システムエンジニアリング事業のうち、祖業であるEラーニングシステム「SLAP」及び研修管理システム「iStudy LMS」に関連する事業(ブロックチェーンに関連する事業を除く)を譲渡
  • 2022年10月M&A株式会社クシムソフト(現 株式会社ネクスソフト)が株式会社ケア・ダイナミクスを吸収合併

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/10期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    ブロックチェーン開発事業の強化

    イーサリアム関連技術を基盤とした開発支援・コンサルティングを推進し、積極的な営業活動により顧客拡大と収益基盤の構築を図る。すでにエンジニアの稼働率は高水準にある。

  2. 02

    デジタルアセットトレジャリー事業の推進

    イーサリアム(ETH)を中核としたデジタル資産の運用により財務基盤を強化し、安定的な収益基盤を構築する。現在、少量のETHで試験運用を実施中。

  3. 03

    事業基盤回復とグループ再編

    旧経営陣により流出した子会社及び資産の回収を進めるとともに、暗号資産交換業を含む周辺事業の再構築を検討する。

  4. 04

    プライバシー技術の強化

    イーサリアム上で動作するプライバシー重視のレイヤー2技術「INTMAX」との提携を通じて、ブロックチェーン上のプライバシー保護に係る技術力・知見を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で7人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は600万円で、9期前と比べて1.4%平均年齢は34.0歳、平均勤続年数は1.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月30
2017年12月31
2018年12月28
2019年10月60942.05.770
2020年10月57444.46.673
2021年10月44937.75.165
2022年10月40438.03.058
2023年10月39539.04.079
2024年10月53340.43.480−1,375
2025年10月60034.01.07−7,143

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主な関係会社
  • 国内
    株式会社クシムインサイト(注)1、2、3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年10月期の売上高は0億円営業利益-5億円前期と比べると減収で、売上が-100.0%。

売上高
-100.0%
0億円
営業利益
-5億円
純利益
-14億円

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は0億円、営業利益は−2億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q2−1−50.0−1
2023年2Q0−31
2023年3Q3−1−33.3−1
2023年4Q5−26
2024年1Q0−6−7
2024年2Q7−10−142.9−11
2024年4Q9555.6−2
2025年2Q0−3−10
2025年4Q0−2−4
2026年2Q0−2−2

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年3月期からの15期で、売上は9億円から0億円へ0%に減った。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年3月900
2013年3月90−5
2014年3月1100
株式会社ブイキューブによる株式公開買付により同社の連結子会社となる
2015年3月1000
本店を東京都品川区に移転、社名をアイスタディ株式会社に変更
2016年3月501
2016年12月400
2017年12月800
2018年12月111−1
株式会社カイカ(現 株式会社CAICA DIGITAL)による株式公開買付により同社の連結子会社となる
2019年10月800
社名を株式会社クシム(現社名)に変更
2020年10月1902
株式会社クシムソフト(現 株式会社ネクスソフト)が株式会社クシムテクノロジーズを吸収合併
2021年10月16−1−4
Web3・メタバース経済の拡大を見据え、株式会社web3テクノロジーズを設立(当社孫会社)
2022年10月1626
2023年10月10−14−27
2024年10月16−11−12−68.8−20
2025年10月0−5−5−14

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2025年10月期は営業CFが−6億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは−9億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は2億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年3月10014
2013年3月00004
2014年3月1−1004
2015年3月00004
2016年3月00002
2016年12月−100−12
2017年12月1−27−17
2018年12月4−2029
2019年10月−111011
2020年10月1−6−1−56
2021年10月0−416−417
2022年10月−1014−912
2023年10月−26−1415
2024年10月−6−39−915
2025年10月−6−32−92

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2025年10月期の総資産は5億円。このうち返さなくてよい自己資本が4億円で、自己資本比率は78.7%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年3月1413189.9
2013年3月98182.9
2014年3月108279.6
2015年3月108278.4
2016年3月97278.9
2016年12月97278.3
2017年12月1715286.1
2018年12月1714379.7
2019年10月1914572.5
2020年10月2415964.5
2021年10月3831780.1
2022年10月6458690.3
2023年10月606295774.8
2024年10月865148511.6
2025年10月54178.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年10月期の内訳
現金及び預金
2億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-54億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中103位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-150.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
78.7%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-100.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥102で、1年前と比べて-71.4%過去52週の値幅のなかでは6%の位置にある。

¥102-1.9%1ヶ月+8.5%1年-71.4%時価総額19億円
過去52週の値幅
安値¥84高値¥372

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR7.80倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価93円。前日比-4.12%と大幅安。1ヶ月で-11.4%と下落基調。25日線(107.72円)を-13.7%下回り、弱気。52週安値84円に接近。週足では75日線(185.65円)から大きく乖離。出来高は7月21日に467万株の急増後、減少も売り圧力。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 10/100)

PBR 7.11倍は同業界平均の3.43倍を大きく上回る。ROEが-150.4%と深刻な欠損状態にもかかわらず、株価純資産倍率が高止まり。配当利回り0%、配当性向139.2%と無配かつ赤字配当のリスク。業績は売上高が微増も最終赤字が継続しており、バリュエーションは大幅に過大評価されている。

指標この会社業種平均
PBR7.80倍2.96倍
ROE-150.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、暗号資産市場の回復に伴う資産価値の上昇と、同社の保有する暗号資産の含み益拡大に期待する。一方、弱気派は、2024年10月期の大幅な赤字、ROEのマイナス、そして収益の不確実性を問題視する。同業他社と比較しても時価総額は17億円と小規模で、事業モデルの持続可能性に疑問が残る。

プラスに働く材料7
  • 暗号資産市場の回復期待

    ビットコインなど主要暗号資産は長期上昇トレンドにあり、保有資産の評価益が見込める。

  • 資産価値の下方リスク限定

    時価総額17億円に対し保有資産額が大きい可能性があり、資産価値が時価総額を下支え。

  • 暗号資産関連事業の成長性

    ブロックチェーン領域の拡大に伴い、新規事業の収益化の可能性がある。

  • 赤字縮小トレンド継続影響

    営業損失がFY2024の11億円からFY2025の5億円に縮小

  • M&Aによる再建期待不定影響

    時価総額17億円、資産価値に着目した買収可能性

  • 新事業立ち上げの可能性不定影響

    売上高0から新規事業で回復、小規模なら実現可能

  • 株価低位での反発期待短期影響

    株価93円と低位、材料次第で短期バウンス

マイナスに働く材料7
  • 収益の不安定性

    売上高が16億円から10億円に減少し、営業損失68.8%と赤字が継続。

  • 高いバリュエーション

    PBR7.1倍と純資産比で割高。ROEは-150%と資本効率が極めて悪い。

  • 競争優位の欠如

    暗号資産投資は参入障壁が低く、同社に独自性が乏しい。

  • 業績悪化継続・資金枯渇リスク継続影響

    売上高0、営業損失5億円、現金残高減少で資金繰り懸念

  • 大幅な自己資本毀損継続影響

    ROE-150.4%で株主価値毀損、債務超過リスク

  • 株価下落トレンド加速継続影響

    1年間で55.9%下落、低位株ゆえ更なる下落リスク

  • 超小型株・低流動性リスク継続影響

    時価総額17億円、出来高極少で売買困難

次の決算で確かめる点
保有暗号資産の時価評価額
収益(評価益)の直接的な源泉であり、四半期変動が業績に直結する。
営業損益
本業で利益を出せるかどうか。事業の持続可能性を示す。
売上高推移
暗号資産関連事業の成長度合いを測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から+100.0%いまの株価に対する利回りは0.00%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
139.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月3
2017年12月30.018.4
2018年12月440.0
2019年10月40.060.7
2020年10月7100.0139.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2025年10月期末の株主数は延べ11,254人。区分でいちばん多いのは個人・その他80.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が5.9%を占め、残る94.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年10月%2021年10月%2022年10月%2023年10月%2024年10月%2025年10月%
個人・その他75.186.080.788.483.280.6
外国法人3.93.00.81.26.67.5
事業法人1.33.611.10.72.95.8
証券会社1.06.77.18.95.75.6
外国人個人0.10.20.10.20.80.3
自己株式0.70.30.20.20.20.1
金融機関18.50.50.20.60.80.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01山中 夕典4.77
02株式会社a'gil4.63
03坂元政弘3.86
04楽天証券株式会社3.79
05DEUTSCHE BANK (SCHWEIZ) AG2.20
06吉田昌勇2.15
07田原弘貴1.69
08冨田加奈子1.40
09山下博1.22
10NOMURA INTERNATIONAL PLC A/C JAPAN1.20

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近14
  • 2026-07-03
    株式会社a’gil
    新規の大量保有報告
    15.93%
    +11.30pt
  • 2026-06-19
    株式会社ファンドコーポレートインベストメント
    新規の大量保有報告
    47.47%
    +1.24pt
  • 2026-05-26
    田中 遼
    変更報告
    7.74%
  • 2026-05-26
    株式会社a’gil
    変更報告
    15.93%
    +11.30pt
  • 2026-05-26
    田原 弘貴
    変更報告
    15.93%
    +8.06pt
  • 2026-05-26
    田中 遼
    変更報告
    7.18%
  • 2026-05-25
    株式会社a’gil
    新規の大量保有報告
    15.93%
    +11.30pt
  • 2026-05-25
    田原 弘貴
    新規の大量保有報告
    18.62%
    +10.75pt
  • 2026-05-25
    田中 遼
    新規の大量保有報告
    7.74%
  • 2026-05-25
    田原 弘貴
    変更報告
    15.93%
    +8.06pt
  • 2026-05-21
    株式会社ファンドコーポレートインベストメント
    新規の大量保有報告
    46.23%
  • 2026-04-21
    株式会社a’gil
    変更報告
    4.63%
  • 2026-04-09
    田原 弘貴
    変更報告
    7.41%
  • 2026-04-09
    田原 弘貴
    変更報告
    7.41%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で−194%、1株純資産は15期で−98%。直近期のROEは-150.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年3月−26965−2.7
2013年3月−381584−49.1
2014年3月276124.436.241.1
2015年3月−31574−5.2
2016年3月6855312.915.47.4
2016年12月−13536−2.3
2017年12月143673.952.218.4
2018年12月−17347−4.9
2019年10月−5339−1.460.7
2020年10月3938610.716.7139.2
2021年10月−50382−15.9
2022年10月4739513.711.7
2023年10月−186197−63.1
2024年10月−11579−91.4
2025年10月−7723−150.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/10期の役員報酬は総額49百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
田原弘貴代表取締役30315,400
田中遼取締役37
大島卓也取締役40
伊藤光佑取締役29113,616
竹中大介取締役45
石濱嵩博取締役36
荒木久雄取締役(監査等委員)(注)1.2521,000
渡辺治取締役(監査等委員)(注)1.239
佐藤憲介取締役(監査等委員)(注)1.246

役員報酬の内訳2025/10

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)638386
社外取締役811111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/10期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,975字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、前連結会計年度において、当社及び連結子会社8社の9社で構成されており、「ブロックチェーン技術の社会実装を推進し、その普及に貢献する」という企業理念のもと、2030年までの経営及び事業戦略に関する長期構想として「ブロックチェーンサービスカンパニー構想」を掲げ、「ブロックチェーンサービス事業」を中核セグメントとして位置付け、ブロックチェーン技術を活用したサービス・プロダクトの社会実装を推進し、その普及に貢献することを目指しておりました。 しかし、当社の当時の取締役会は2025年2月3日付で、株式会社カイカフィナンシャルホールディングス(以下「カイカFHD」といいます。)に対する借入金について、当社の連結子会社である株式会社ZEDホールディングス(以下「ZEDHD」といいます。)の株式を譲渡することによる代物弁済(以下「本件譲渡」といいます。)を取締役会決議により決議しました。本件譲渡について会社法467条に基づく株主総会の特別決議の承認を得ていないことから、現在の当社取締役会としては、株式譲渡の有効性を争うべく、2025年10月27日付「訴訟提起のお知らせ」のとおり訴訟提起することとしました。並行して、2025年10月20日付「訴訟提起のお知らせ」のとおり、当社の元取締役ら及びカイカFHD、株式会社ネクスグループ等に対して合計約33億円の請求として訴訟提起しています。当社は、子会社譲渡に関する全ての取引の無効を争い、当該事業子会社の経営支配権及び流出した資産の回復を進めてまいります。 なお、これら係争の概要及び当社の主張については、「第2[事業の状況]1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等](3)対処すべき課題」において記載しております。本件譲渡及びその準備行為については当社の2025年4月30日に開催された株主総会において可決承認された会社法316条1項に基づく調査者による調査の中間報告書は、「当社は、既存事業のほぼ全てを失い、企業価値・株主共同の利益を著しく毀損されたといえ、その結果の重大性に鑑みると、当社は、旧経営陣に対し、本件代物弁済につき、善管注意義務違反の責任追及を検討すべき」と結論づけております。 こうした状況から、連結子会社であったZEDHD、株式会社Zaif、株式会社クシムソフト、チューリンガム株式会社、株式会社web3テクノロジーズ及びDigital Credence Technologies Limitedは、実質支配力基準により実質的に支配していると認められなくなったことにより、第30期連結会計年度の期首より連結の範囲から除外しております。上記子会社群の譲渡は2025年2月3日付けであることから、本来は第30期連結会計年度第一四半期を連結に含めるべきところ、旧経営陣及び上記子会社群を実質的に支配するネクスグループが当社の情報資産を適切に引き継がなかったことにより計算書類の作成が困難であったことから、やむを得ず期首より連結の範囲から除外しております。当事業年度末現在においては、上記会社群が営む暗号資産交換業、ブロックチェーン関連システム開発、Web3技術開発等の事業について、当社グループの事業として継続的に収益を計上する状況にはありません。 そのため、当社は、収益基盤の構築に向けた取組の一環として2025年6月1日より「ブロックチェーン開発・コンサルティング事業」を再開し、顧客開拓及び案件獲得を推進しております。同事業においては、当社が暗号資産及びWeb3領域で培ってきた知見・技術力を活用し、ブロックチェーンに係る開発支援及びコンサルティングサービスを提供することで、立上げ後早期に顧客獲得及び売上計上に至っております。 また、「第2[事業の状況]1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等](1)経営の基本方針」に掲げるデジタルアセットトレジャリー(DAT)事業の推進に関しては、当事業年度終了後の取組として、2025年12月26日付「イーサリアム(ETH)の購入及び運用開始のお知らせ」のとおり、本格的なトレジャリー事業の推進に先立ち、運用益の獲得とリスク管理のバランスを検証し、運用体制の精緻化を図ることを目的として、イーサリアム(ETH)の購入及び試験運用を開始しております。 さらに当社は、ブロックチェーン開発・コンサルティング事業による収益基盤の確立を通じて内部資金創出力を高めるとともに、暗号資産トレジャリー(DAT)事業によって財務基盤の安定化を図ることを目指しております。これらの取組の進捗を踏まえ、今後は資産回復及び暗号資産交換業を含む周辺事業の再構築を検討し、事業全体の再成長と企業価値の向上に取り組んでまいります。
経営方針・対処すべき課題9,285字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社旧経営陣による子会社及び資産の流出に関する事案の発生により、株主をはじめとするステークホルダーの皆様にご心配及びご迷惑をお掛けしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。当社は、本事案を踏まえ、企業風土及びコーポレート・ガバナンスの見直しを含む再発防止策を推進し、ガバナンスの実効性を高めるとともに、信頼回復に向けた取組を進めてまいります。 当社は、企業風土及びコーポレート・ガバナンスの見直しを含む再発防止策を推進し、意思決定及び管理体制の実効性を高めるとともに、適時適切な情報開示及び説明責任の徹底に取り組んでまいります。本事案に関連する事項については、当社の事業基盤及び財務基盤の回復に直結する課題であることから、社内外の調査結果等を踏まえ、必要な法的対応を継続してまいります。 なお、本事案の概要及び当社の具体的な取組については、本項の「(3)対処すべき課題」及び「3[事業等のリスク]」並びに「4[コーポレート・ガバナンスの状況等]」に記載しております。 (1)経営の基本方針 当社は、ブロックチェーン技術が暗号資産の取引基盤にとどまらず、資産のトークン化、決済、清算・担保管理、流動性供給等の「実金融」領域へと応用範囲を拡大しつつあることを、重要な事業環境の変化として捉えております。国際的には、トークン化により発行・移転・決済を一体化し、クロスボーダーで流動性が集約されやすい構造が形成されつつあり、金融サービスの効率性向上と新たなユースケース創出の両面で進展が見られます。こうした潮流は、中央銀行・国際機関においても、クロスボーダー決済の高度化及び資本市場インフラの刷新に資する技術要素として整理されております。 ブロックチェーン上の金融は、スマートコントラクトにより取引ルールを透明に実装でき、複数のアプリケーションを組み合わせて新しい金融ユースケースを生み出しやすい特性(いわゆる「組み合わせ可能性」)を有しており、こうした特性から金融イノベーションの中心としての地位を確立しつつあります。例えば米国においては予測市場が大きな広がりを見せております。 国内においては、セキュリティトークン(電子記録移転権利)等を中心に制度整備及び市場形成が進む一方、海外で見られるような決済・担保・清算等を含む広範な金融インフラとしての実装は、なお途上にあると当社は認識しております。もっとも、政府はデジタル社会の実現に向けた計画を閣議決定し、社会全体のデジタル化を推進しており、当社はこれを中長期の追い風と捉えております。 当社においてはこのような事業環境認識のもと、ブロックチェーンの技術・ビジネスに精通した人材を多く有していること、そしてこれまで多くのブロックチェーンプロジェクトに関わり実現させてきた実績及び知見を強みとして、金融領域にブロックチェーンが急速に採用されている国際的な潮流を事業機会として積極的な事業展開及び株主価値の最大化に努めてまいります。 また、数あるブロックチェーンの中でも、当社グループはイーサリアムを金融インフラのスタンダードの本命として認識しております。イーサリアムは、他のブロックチェーンと比較しても高い処理性能を有し、運用面において高い分散性を備えていることから、中立性の高い金融インフラとしての利用が期待されるブロックチェーンです。また、現在も「10兆ドルの資産を載せられるブロックチェーン」という目標のもと、処理能力及び分散性の向上、利便性やセキュリティの強化に継続的に取り組んでおり、今後の発展が見込まれると考えております。 そのため当社は、イーサリアム及びその関連技術を中核とする技術・サービス提供及びデジタル資産戦略を推進し、持続的な企業価値及び株主価値の向上を図ることを経営の基本方針とします。 当社は、過去の経営上の経緯により財務基盤及び事業基盤が毀損している状況を踏まえ、 ①イーサリアム関連技術を基盤とした開発支援・コンサルティング(ブロックチェーン開発事業)による収益基盤の構築 ②イーサリアム(ETH)を中核とするデジタルアセットトレジャリー(DAT)事業の推進による財務基盤の強化と当社の運用基盤を利用した安定的な収益基盤の構築 ③事業基盤の回復に向けたグループ再編・資産回復の取組及び暗号資産交換業を含む周辺事業の再構築検討 を段階的に進めてまいります。 ①に関しては、積極的な営業活動を実施することでさらなる顧客拡大を進めており、すでに当社所属エンジニアの稼働率は高水準で推移している状況です。 ②については、暗号資産トレジャリー事業の本格展開に先立ち、運用利率とリスク管理のバランスを検証し、運用体制を精緻化することを目的として、2025年12月26日付「イーサリアム(ETH)の購入及び運用開始のお知らせ」のとおり、20ETH(取得価格9,242,101円)の取得及び試験運用を開始しております。 ③については「3[事業等のリスク]」においてその詳細を記載しておりますが、旧経営陣によって流出した事業・資産の回復を進めてまいります。 また、当社は国内外のイーサリアムやその関連技術に従事しているコミュニティとも密に連携し、国内におけるイーサリアムの採用拡大やその認知拡大に積極的に寄与していく方針です。 加えて、当社の強みであるブロックチェーンの技術面に関してもさらなる強化を進めております。今後ブロックチェーンの採用が広まるにつれ、ブロックチェーン上のプライバシー保護技術が必要不可欠になることから、2025年11月27日付「Kushim Labsの創設及びINTMAXとの提携について」のとおりイーサリアム上で動作するプライバシーを重視したレイヤー2関連技術「INTMAX」と提携することで、プライバシーにおける技術力・知見の強化を行っております。 これらを通じ、金融のグローバル化・オンチェーン化の進展に対応し、国内外の顧客に対する価値提供を拡大するとともに、日本におけるデジタル流動化の潮流において取り残されない市場形成に貢献することを目指してまいります。 数値目標及び年間計画については、暗号資産トレジャリー事業の推進に係る資金調達の進捗及び市場環境等により変動し得ることから、現時点では策定中であり、内容が具体化し開示が必要となる場合には、適時適切に公表いたします。 (2)経営環境 我が国経済は、雇用・所得環境の改善等を背景に緩やかな回復基調にある一方、物価上昇が個人消費に及ぼす影響、米国の通商政策等を起点とする景気の下振れリスク、金融資本市場の変動等に留意が必要であり、先行きの不確実性が継続しております。 また、人口減少に伴う人手不足の顕在化を受け、生産性向上に資する人材育成の重要性が高まっております。政府による働き方改革の推進に加え、経済産業省においてもスキルベースのデジタル人材育成等に関する検討及び施策整理が進められております。 当社グループが注力する暗号資産及びWeb3領域を取り巻く事業環境として、暗号資産市場はグローバルな金融環境、投資家のリスク選好及び規制動向等の影響を受けやすく、価格変動が大きい特性を有することから、事業運営及び財務戦略の両面で適切なリスク管理が求められます。 一方で、米国においては、2024年1月にビットコインの現物連動型ETF(ETP)の上場及び取引が承認され、暗号資産を直接保有せずに投資可能な手段が拡充したことで、投資家層の拡大及び機関投資家の関与が進展しております。さらに、2024年7月にはイーサリアムの現物ETFが取引開始に至っており、暗号資産関連商品のラインナップ拡大を通じて、市場参加者の裾野拡大及び流動性向上に資する可能性があります。 暗号資産の価格面だけではなく、金融領域においてブロックチェーンが積極的に採用される事例が急増しており、本格的にブロックチェーンが現実経済において利用される環境が整いつつあります。具体的な動向としては、伝統的金融機関・大手事業者によるオンチェーン化の実装が進んでおります。例えば、BlackRockは2024年3月、米ドル建て利回りの提供を目的とするトークン化ファンド(BUIDL)をパブリックブロックチェーン上で提供し、オンチェーンでの即時性・透明性を活用した商品設計を示しました。また、Franklin Templetonは、米国登録のマネーマーケットファンドにおいて、ブロックチェーンを用いた取引処理及び持分管理を行う枠組みを採用し、制度内での実装を継続しております。また米国では予測市場のPolymarketやKalshiが認可を取るなどブロックチェーンベースの新たな金融領域が市民権を得ており、イノベーションが生まれやすい空間となっております。 国内制度面では、Web3推進の観点から環境整備が継続しており、法人が保有する暗号資産の評価に関しては、特定譲渡制限付暗号資産等の評価方法の取扱いが整理されるなど、税務上の制度運用が整備されております。また、暗号資産取引に係る税制については、金融庁の税制改正要望において、投資家保護のための必要な法整備と併せて分離課税の導入を含む見直し、及び暗号資産ETFの組成を可能とするための検討が示されており、今後の制度動向が市場環境に影響を与える可能性があります。 加えて、規制面では、暗号資産に係る規律の枠組みについて、現行の資金決済法を中心とする位置付けを見直し、金融商品取引法の枠組みにおいて必要な規律を整備する方向性(インサイダー取引規制等を含む)が、金融庁の検討資料及びワーキング・グループの報告等で示されており、今後の法令改正の動向を注視する必要があります。 国内における金融領域におけるブロックチェーンの採用は一部のセキュリティトークンなどまだ事例は少ないものの、2025年の1月5日の東京証券取引所の大発表会において片山さつき財務相が「デジタル資産が日本の成長戦略の核となり得る」という認識を示した事例もあり、国内でもブロックチェーンの採用が急増する可能性があると認識しております。 このような経営環境の下、当社グループは、暗号資産及びWeb3領域で培った知見・技術力を基盤として、制度動向及び市場動向を注視しつつ、当社の事業機会の獲得並びに企業価値の向上に努めてまいります。 (2)対処すべき課題 [子会社の経営支配権及び流出資産の回復] 当社は現在、全ての事業子会社について実質的な経営支配権を喪失している状況にあり、その回復及び関連する資産の回収が、事業上の重要課題であると認識しております。 2025年1月1日時点の当社経営陣(元代表取締役会長 中川博貴、元代表取締役社長 伊藤大介、元取締役松崎祐之ら、当時の経営会議における主要な意思決定者。以下「旧経営陣」といいます。)は、2025年1月に開催される予定であった定時株主総会を延期し、その前後に主要子会社をはじめとする当社の多数の財産が流出しています。 その一環として、2025年9月1日付「株式会社ZEDホールディングス及び株式会社Zaif等に係る係争にお知らせ」で公表したとおり、当社の旧経営陣は、2025年2月3日付「代物弁済に伴う連結子会社の異動(株式譲渡)および個別決算における特別利益の計上見込みに関するお知らせ」のとおり(同年8月27日付「調査者からの調査報告書(中間報告)の受領について」に添付された調査者の中間報告書も御覧ください。)、 ①当社のカイカFHDに対する借入金について、自ら期限の利益を放棄し、さらに、当社が保有していた弁済原資(現預金や上場株式)を流出させた上で、当社子会社のZEDHD(現:株式会社ネクスデジタルグループ、以下「ZEDHD」といいます。)の株式を譲渡することによる返済(代物弁済。以下「本件代物弁済」といいます。)によりZEDHD及びその配下の全事業子会社(株式会社Zaif(以下「Zaif」といいます。)・チューリンガム株式会社・Digital Credence Technologies Ltd.・株式会社クシムソフト(現:株式会社ネクスソフト。以下「ネクスソフト」といいます。)・株式会社web3テクノロジーズ)が流出したことをはじめとして、 ②当社を代表して、2025年1月24日、ZEDHDをカイカFHDに対して譲渡する直前に、当社からZEDHDに対して無担保・弁済期を10年後(2035年1月23日)として3.2億円を貸し付け、 ③当社が2024年1月11日にZEDHDに対して弁済期を2年後(2026年1月10日)として貸し付けた1.6億円の貸金について2025年2月3日に弁済期を10年後(2034年1月10日)に変更し、 ④当社が2024年4月25日にZEDHDに対して弁済期を2年後(2026年4月24日)として貸し付けた1.6億円の貸金について2025年2月3日に弁済期を10年後(2034年4月24日)に変更し、 ⑤当社が2024年11月1日に取得したZEDHDに対して有していた2.9億円の貸付金について2025年2月3日に弁済期を10年後(2034年4月24日)に変更し、 ⑥当社がカイカFHDに対して有していた10.28億円の劣後債権を、2025年2月3日に1円で譲渡し、 ⑦当社が保有していた上場株式3銘柄(株式会社フィスコ、株式会社CAICA DIGITAL、株式会社ネクスグループ)の株式を2025年1月27日にweb3テクノロジーズに約8.32億円で譲渡しつつ、うち8億円の譲渡代金については未決済のまま弁済期を10年後(2035年1月26日)にし、 ⑧当社が2022年9月26日にチューリンガムに対して弁済期を5年後(2027年9月30日)として貸し付けた1.1億円について、2025年2月3日に社内における適正手続を経ずに、当時代表取締役であった田中遼の名義を承諾なく印章を利用して弁済期を10年後(2035年1月31日)に変更し、 ⑨当社の子会社である株式会社クシムインサイト(以下「クシムインサイト」という。)を代表して、2024年12月20日、ネクスソフトに対して無担保・弁済期を10年後(2034年12月20日)として0.5億円を送金し、2025年1月27日、ネクスソフトに対して無担保・弁済期を10年後(2035年1月26日)として0.7億円を送金し、 ⑩当社の子会社であるクシムインサイトを代表して、2025年1月27日、web3テクノロジーズに対して無担保・弁済期を10年後(2035年1月26日)として0.4億円を送金 するなど、様々な資金が流出しました。 一連の不正な取引を受けて、旧経営陣は裁判所決定により解任され、経営交代に至りました。会社法316条1項に基づく調査者による中間報告書は、「当社は、既存事業のほぼ全てを失い、企業価値・株主共同の利益を著しく毀損されたといえ、その結果の重大性に鑑みると、当社は、旧経営陣に対し、本件代物弁済につき、善管注意義務違反の責任追及を検討すべき」と結論付けております。 当社は、上記①に関して、2025年8月19日付「議決権行使許容・禁止の仮処分の申立て及び新株発行無効等の訴えの提起のお知らせ」で公表したとおり、2025年8月19日、ZEDHD、カイカFHD、ネクスグループを被告として当社の関与なくZEDHDが発行した株式について新株発行無効等請求を求める訴えを提起しました。 当社は、今後、この第1訴訟でZEDHDの株主権に関して争ってまいる予定です。 さらに、流出した資産等を取り戻すべく、第1訴訟に加えて、②から⑩までに関して、旧経営陣のほか、株式会社ネクスグループ、株式会社ネクスデジタルグループ(旧:株式会社ZEDホールディングス)、株式会社カイカフィナンシャルホールディングス、株式会社web3テクノロジーズ、株式会社チューリンガム、株式会社ネクスソフトに対して合計約33億円を請求する訴訟を提起しました。 なお、財務面でも、前経営体制下における事業譲渡等に関連して資産流出が生じたこと等により、財務健全性が低下している状況にあると認識しております。加えて、当該取引等に係る訴訟関連費用等、今後の支出負担が見込まれます。 [コーポレート・ガバナンスの再構築] 当社は、2025年度に発生した経営陣の移行に伴い、旧経営体制下で課題の多かったガバナンス体制の再構築に努めております。 過年度のフィスココイン評価損失過少計上等による不適正会計に伴う有価証券報告書の虚偽記載に対して、証券取引等監視委員会から内閣総理大臣及び金融庁長官に対して、金融設置法第20条第1項の規定に基づき、当社に対する1,200万円の課徴金納付命令を発出するように勧告が行われたことを受け、以下のガバナンス上の問題が明らかになりました。 ①当社の取締役会の独立性が確保されておらず、シークエッジグループと称する企業集団の経済合理性を追及する体制になっていたこと 当社の旧経営陣(東京地方裁判所により2025年4月1日付にて解任)は、株式会社フィスコ、株式会社CAICA DIGITAL、株式会社ネクスグループ等を構成企業としたシークエッジグループと称する企業集団の取締役及び監査等委員を複数兼任(過去における取締役・監査等委員就任及び子会社における取締役就任を含む)しており、非常に密接な関係にある中で、当社の取締役としての忠実義務、善管注意義務、競業避止義務を軽視し、シークエッジグループの利益確保を行動指針としておりました。 こうした背景から当社においてはシークエッジグループに所属する上場会社及び未上場関連法人との契約において他社との契約に比べ十分な検討が行われず、表面的なデューデリジェンスや評価算定に留めるケースがほとんどであり、こうした不適切会計の温床となりうる状況でした。 ②取締役会における不透明な意思決定 上記①のように、当社においてはシークエッジグループ各社との取引において十分な検討が行われないケースが大部分となっていました。特に、ZEDHDの買収のように重要性の高い案件であっても、取締役会における質疑や議論が十分に行われず、議案が形式的に可決される状況が認められました。 また、取締役会に議案が付議されるまでの社内プロセスが明確ではなく、決定に至る理由・経路が社内で共有されないまま意思決定が進むなど、取締役会運営が形骸化しておりました。 これらの意思決定プロセスの不透明性や取締役会の形式化が、シークエッジグループに関連する一連の不適切会計の根本的要因となっていたと認識しております。 ③複雑なグループ会社構造 当社は事業規模に比して非常に多くの子会社・中間持株会社を抱えておりました(2024年10月期末で中間持株会社2社、事業子会社3社、直接事業を行わない法人3社)。 こうした多数の子会社・中間持株会社を抱えていることで、各子会社個社の会計や連結財務諸表作成時に複雑な論点を多く抱えることになり、バックオフィスが常に複雑かつ多くの業績には直接関係のない業務に携わることとなり、慢性的な人手不足かつ各種の会計論点について十分な検討が行われない体制となっておりました。 ④会計監査人の独立性・中立性の不足 当社はUHY東京監査法人を2024年10月期までの会計監査人として任命しておりました。当会計監査法人はシークエッジグループを構成する全上場会社(株式会社フィスコ、株式会社CAICA DIGITAL、株式会社ネクスグループ)の会計監査人を兼務しており、また業務執行社員も安河内明会計士と谷田修一会計士が当該上場会社全社を担当しておりました。 こうした体制の下で、シークエッジグループ全体で同一の監査法人が関与していたことにより、個別会社ごとの論点について十分に目配りしにくい面が生じていたものと認識しております。実際に暗号資産、特に流動性のないグループコイン(フィスココイン・ネクスコイン・カイカコイン・スケブコイン)の会計論点について当社現経営陣が把握している範囲では懸念事項等の通達は行われておりませんでした。 当社株主は、2025年4月30日開催の臨時株主総会においてシークエッジグループからの決別の意思を示しており、新たな取締役及び監査等委員が選任されております。新たな経営体制の下、取締役会をはじめとした各種機関の独立性及び組織運営における健全性確保のため、再発防止策に取り組んでおります。 また、当社は、持分比率の高い株主の数が限定的であることから、資本政策及びコーポレートガバナンスの安定性に影響が生じ得る状況にあります。このため、中長期的な視点に立った安定株主の獲得及び株主構成の安定化も、経営基盤強化の観点から重要な課題であると認識しております。 [収益基盤の確立] 当社単体の収益基盤の確立は喫緊の課題であります。収益基盤の構築に係る基本方針は「(1)経営の基本方針」に記載のとおりです。 現時点においては、事業の立上げ期にあることを踏まえ、顧客基盤及び案件獲得の継続性の確保、契約形態の工夫等による収益の安定化、及び提供体制の整備(プロジェクト管理及び品質確保を含む。)が、収益基盤確立に向けた主要な課題であると認識しております。 当社は、2025年6月より再開した「ブロックチェーン開発・コンサルティング事業」を足がかりとして、早期の黒字化及び継続的な収益の確保を目指しております。 [財務面の課題] 財務面では、前経営体制下における事業譲渡等に関連して資産流出が生じたこと等により、当社グループの財務基盤は毀損しており、手元流動性の確保及び財務健全性の回復が重要な課題であると認識しております。 当社グループは、事業基盤の再構築を進める過程において、運転資金の確保に加え、事業開発及び体制整備に必要な資金を安定的に確保する必要があります。このため、収益力の改善(経常的な黒字化)を通じた内部資金創出の強化と併せて、資産回復の取組を推進し、財務基盤の立て直しを図ってまいります。 また、資金繰りの安定性を高める観点から、費用構造の見直し、予実管理の高度化、資金繰り計画及びキャッシュ・フロー管理の強化等を進め、資本効率及び資金の有効活用を徹底してまいります。 なお、資金調達の実現可能性、並びに訴訟費用等の発生可能性その他の財務上のリスクについては、「3[事業等のリスク]」に記載しております。
事業等のリスク1,444字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本有価証券報告書に記載した事業の状況に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュフローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)継続企業の前提に関する重要事象等について 当社グループでは、2025年度に発生した臨時的な経営交代の結果、主要な子会社や資産が旧経営陣側に不当に譲渡等された結果、事業や人材等を喪失しており、2025年度連結会計期間において、売上高は、前年同期に比し著しく減少し、重要な営業損失、経常損失及び重要な親会社株主に帰属する純損失を計上することになりました。 これらの状況により、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。 当社グループは、当該状況を解消するため、不当に譲渡等された子会社及び資産の取り戻しなどの法的な対応を進めつつ、旧経営陣によって従業員数0と抜け殻にされた組織の再整備を行い、収益基盤を早期に確立し、企業価値の向上に努めてまいります。また、これらの実施のために必要となる追加の資金調達も早急に検討してまいります。 しかしながら、これらの対応策については実施途上である上、ご支援いただく利害関係者の皆様のご意向に左右されるものであり、予定通り進まない場合等には現状からの脱却ができない可能性が残るため、現時点においては継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。 (2)多額な訴訟費用等の発生の可能性 当社グループでは、2025年度に発生した臨時的な経営交代の結果、主要な子会社や資産が旧経営陣側に不当に譲渡等された結果、事業や人材を喪失しました。当社グループは、不当に譲渡等された子会社などの取り戻しや試算の回復の法的対応を進めております。訴訟の概要は「第2[事業の状況]1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等](3)対処すべき課題」に記載しております。 また、シークエッジグループと称する各社(株式会社フィスコ、株式会社High Voltage Capital)から当社に対して訴訟提起されておりますが、当社に支払義務はないと認識しており、法的に争ってまいる方針であります。 今後、追加の訴訟提起や法的対応が長期化することも考えられ、訴訟費用等の増加など業績にマイナスの影響を与える可能性があります。 (3)財務基盤の安定化 当社は、事業基盤の再構築を進める過程において、運転資金、事業開発及び体制整備に必要な資金を安定的に確保する必要があります。しかしながら、当社グループの財務基盤が毀損している状況等を踏まえると、必要な資金を適時に確保できない可能性があり、資金繰りに影響が生じるおそれがあります。 当社は、収益力の改善を通じた内部資金創出の強化及び資産回復の取組を進めるとともに、資金調達手段(エクイティ・ファイナンス、保有資産の売却等を含む。)を検討し、資金繰りの安定化に努めてまいります。もっとも、資金調達の実現可能性及び条件は、市場環境、当社グループの信用力及び交渉の進捗等により左右され、株式の発行等を伴う資金調達を実施する場合には、既存株主の持分比率等に影響を及ぼす可能性があります。当社は、資本政策の検討に当たり、株主への影響に配慮しつつ、総合的に判断してまいります。
経営成績の分析 (MD&A)4,314字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループでは、本事業年度において生じた経営交代を受け、連結子会社であったZEDHD、株式会社Zaif、株式会社クシムソフト、チューリンガム株式会社、株式会社web3テクノロジーズ及びDigital Credence Technologies Limitedは、実質支配力基準により実質的に支配していると認められなくなったことにより、第30期連結会計年度の期首より連結の範囲から除外しております。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高26百万円(前連結会計年度比1,586百万円のマイナス)、EBITDA△488百万円(前連結会計年度はEBITDA△927百万円)、営業損失489百万円(前連結会計年度は営業損失1,133百万円)、経常損失453百万円(前連結会計年度は経常損失1,151百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失1,366百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失1,960百万円)となりました。 (※)EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却費 ① 経営成績及び財政状態の状況 (ⅰ)経営成績の状況 当連結会計年度において、連結子会社であった株式会社ZEDホールディングス、株式会社Zaif、株式会社ク シムソフト、チューリンガム株式会社、株式会社web3テクノロジーズ及びDigital Credence Technologies Limitedは、実質支配力基準により実質的に支配していると認められなくなったことにより、当第1四半期連 結累計期間より連結の範囲から除外しております。この結果、当第1四半期連結累計期間より「システムエン ジニアリング事業」「インキュベーション事業」を報告セグメントから除外しております。 当社は、ブロックチェーンサービス事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。 (ⅱ)財政状態の状況 (資産の部) 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて86,004百万円減少し533百万円となりました。流動資産の残高は前連結会計年度末に比べて85,233百万円減少し237百万円となりました。これは、主に利用者暗号資産が76,339百万円減少、預託金が6,775百万円減少、貸倒引当金が120百万円増加したことによるものであります。 固定資産の残高は前連結会計年度末に比べて771百万円減少し296百万円となりました。これは、主に有形固定資産が62百万円減少、投資有価証券が763百万円減少したことによるものであります。長期貸付金2,060百万円に対しては、2,060百万円の貸倒引当金を計上しております。 (負債の部) 当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べて85,000百万円減少し105百万円となりました。流動負債の残高は前連結会計年度末に比べて83,345百万円減少し102百万円となりました。これは、主に、これは主に預り暗号資産が76,339百万円の減少、預り金が6,698百万円減少したことによるものであります。 固定負債の残高は前連結会計年度末に比べて1,655百万円減少し2百万円となりました。これは主に長期借入金が1,303百万円の減少したことによるものであります。 (純資産の部) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べて1,004百万円減少し427百万円となりました。これは主に利益剰余金が1,366百万円減少したことによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ1,318百万円減少し、222百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは645百万円のマイナス(前連結会計年度は628百万円のマイナス)となりました。これは主に臨時損失の増加額743百万円、新株予約権戻入益の増加額32百万円、訂正関連費用引当金の減少額38百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは251百万円のマイナス(前連結会計年度は301百万円のマイナス)となりました。これは主に貸付による支出500百万円、投資有価証券の売却による収入161百万円、有形固定資産の売却による収入68百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは199百万円のプラス(前連結会計年度は942百万円のプラス)となりました。これは、主に第三者割当増資199百万円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 (ⅰ) 生産実績 生産に該当する事項がないため、記載する事項はありません。 (ⅱ) 受注実績 当社グループの事業は、受注から売上計上までの所要日数が短く、期中の受注高と販売実績とがほぼ対応するため、記載を省略しております。 (ⅲ) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2024年11月1日至 2025年10月31日)   前年同期比(%) 金額(千円) ブロックチェーンサービス事業   26,550   △96.4 システムエンジニアリング事業   -   △100.0 インキュベーション事業   -   △100.0 合計   26,550   △98.4 (注)1.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社CAICAテクノロジーズ   81,749   5.07   -   - 2.当連結会計年度の前年同期比(%)及び(注)1.の前連結会計年度の割合(%)は、表示組替後の前連結会計年度の売上高をもとに算定しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 当連結会計年度の経営成績の分析 (ⅰ) 経営成績 (売上高) 当連結会計年度における売上高は26百万円(前連結会計年度比1,586百万円のマイナス)となりました。このセグメント別の主たる内訳は次の通りです。 ブロックチェーンサービス事業においては、主に2025年6月1日より事業開始した「ブロックチェーン開発・コンサルティング事業」によるものであります。 (売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度における売上原価は1百万円 (前連結会計年度比973百万円のマイナス)となりました。この主たる内訳は、インキュベーション事業における活発な市場が存在しない暗号資産の評価損1百万円を計上した影響によるものです。販売費及び一般管理費は514百万円(前連結会計年度比1,257百万円のマイナス)となりました。この主たる内訳は、人件費手当及び賞与が24百万、支払い手数料が87百万円によるものであります。これらの結果、営業損失は489百万円(前連結会計年度は営業損失1,133百万円)となりました。 (営業外損益、特別損益及び親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における営業外収益は44百万円(前連結会計年度比35百万円のプラス)となりました。この主たる内訳は受取利息34百万円であります。営業外費用は8百万円(前連結会計年度比18百万円のマイナス)となりました。この主たる内訳は支払利息2百万円、暗号資産評価損2百万円であります。特別利益は32百万円(前連結会計年度比27百万円のマイナス)となりました。この主たる内訳は新株予約権戻入益32百万円であります。特別損失は943百万円(前連結会計年度比139百万円のプラス)となりました。この主たる内訳は投資有価証券評価損187百万円、訂正関連費用引当金繰入額12百万円、臨時損失743百万円であります。これらの結果、親会社株主に帰属する当期純損失は1,366百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失1,960百万円)となりました。 (ⅱ) 財政状態 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (キャッシュ・フローの状況) 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 (資本の財源) 当社グループは、営業活動によって獲得した資金を以って事業運営を行うことを原則としております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成には、経営者による会計方針の採用や、資産・負債及び収益・費用の計上及び開示に関する見積りを必要とします。会計上の見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的な見積り金額を判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、異なる可能性があります。なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 前記「第2 事業の状況 3 事業等のリスク (1) 継続企業の前提に関する重要事象等について」のとおり、本件株式譲渡に伴うZEDホールディングス、株式会社Zaif、株式会社クシムソフト、チューリンガム株式会社、株式会社web3テクノロジーズ及びDigital Credence Technologies Limitedの連結子会社からの除外により、2025年10月期以降、当社連結損益計算書の売上高が大幅に減少しており、当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。