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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

コラボス

Collabos Corporation3908 · Standard · 情報・通信業

コールセンター向けクラウドサービス専門企業。IP電話交換機からAIを活用した業務効率化ツールまで、ワンストップで提供。

概要

クラウド型コンタクトセンターシステムを専門とする企業。2001年設立、2015年東証マザーズ上場、2026年4月にスタンダード市場へ移行。従業員70名、本社は東京都千代田区。主力サービスはAVAYA社製IP電話交換機を採用した「@nyplace」、自社開発の「COLLABOS PHONE」、生成AI連携の「VLOOM」など。2026年3月期売上高は約17億円。

月額課金のクラウドサービスでコールセンターを支える

コラボスは、企業のコールセンター向けにクラウドサービスを開発・提供する。IP電話交換機や顧客情報管理システム、業務効率化ツールをインターネット経由で月額課金制で提供する。これにより、設備投資を抑え、導入コストと期間を削減できる。システムの保守・運用も月額費用に含まれ、利用規模に応じて柔軟に変更可能である。

「@nyplace」が売上の過半を占める既存基盤

売上高の50%以上を占める「@nyplace」は、AVAYA社製IP電話交換機を採用した高機能・高安定のハードフォン型システム。在宅勤務対応のソフトフォン型も選べ、オプションで通話録音「Packet Folder」や音声認識「AmiVoice Communication Suite」を追加できる。堅牢性を重視する顧客から根強い需要がある。

独自サービスの拡販へ転換する成長戦略

2024年3月期からの中期経営計画で、独自サービスの飛躍成長を掲げる。具体的には、生成AI「Gemini」と連携したAIコールセンター「VLOOM」やAIマーケティングシステム「UZ」の販売拡大を推進。2027年3月期には販売・開発リソースを独自サービスに集中投下し、収益基盤の転換を図る。

小規模から大規模までカバーする顧客基盤

顧客はテレマーケティング事業者やBPO事業者を中心に、製造、小売、金融など多岐にわたる。5席前後の小規模から300席超の大規模まで対応可能で、これまでの導入ノウハウを生かしたワンストップ提案が強み。通信事業者との調整や業務改善サポートも含め、クライアントに密着したサービスを提供する。

業界の中での役割はコールセンター向けクラウドサービスベンダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
17億円
営業利益
1億円
営業利益率
5.9%
純利益
1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
@nyplace9億円52.9%
COLLABOS PHONE4億円23.5%
その他2億円11.8%
VLOOM1億円5.9%
COLLABOS CRM1億円5.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01コールセンター(コンタクトセンター)主力

お客様相談室や製品問い合わせセンターなど、コールセンターを運営する企業向けに、IP電話交換機、顧客情報管理システム、AI音声認識、通話録音など一連のクラウドサービスを月額課金で提供。テレマーケティング事業者から金融、小売まで幅広い業種で導入実績がある。

主な製品・サービス12
@nyplace
AVAYA社製IP電話交換機を採用した、高機能で堅牢なコールセンターシステム。ハードフォン型とソフトフォン型に対応。
COLLABOS PHONE
小・中規模向けの自社開発コールセンターシステム。低価格・短期間で導入可能で、ソフトフォン型。
VLOOM
生成AI連携の自社開発コールセンターシステム。リアルタイム音声認識、自動要約、ボイスボット機能を搭載。
COLLABOS CRM
受電型コールセンター向け顧客情報管理システム。電話、メール、Web問い合わせを一括管理。
COLLABOS CRM Outbound Edition
テレセールスなど発信型業務に特化した顧客情報管理システム。プログレッシブ発信機能などをオプション提供。
GROWCE
CRMにマーケティング機能を統合したシステム。SMS一斉配信やZoom Phone連携で業務効率化を支援。
UZ
通話録音データから顧客興味関心をAI解析し、生成AIで広告文やトークスクリプトを自動作成するAIマーケティングシステム。
GOLDEN LIST
購買履歴などの顧客データを統計解析し、購買意欲の高い顧客を予測するデータマイニングツール。
AmiVoice Communication Suite provided by コラボス
リアルタイム音声認識で通話を自動テキスト化し、回答候補の表示や通話品質の自動評価を実現。
Packet Folder
パケットキャプチャ方式で高精度な通話録音を実現する「@nyplace」用システム。
Afullect
あふれ呼を分析し、自動応答やコールバックで機会損失を防ぐ支援システム。
CollasQ
社内外で利用できるFAQ情報蓄積システム。顧客自己解決とオペレーターの回答効率化に貢献。

製品と技術

AVAYA搭載の高機能IP電話交換機「@nyplace」

世界トップクラスのシェアを誇るAVAYA社製IP電話交換機を採用。堅牢性と安定性が特徴で、ハードフォン型が基本だが、在宅勤務向けソフトフォン型も選択可能。オプションとして、通話録音システム「Packet Folder」、リアルタイム音声認識「AmiVoice Communication Suite provided by コラボス」を追加でき、通話の自動テキスト化や感情認識による品質評価が利用できる。

自社開発で低価格を実現した「COLLABOS PHONE」

小・中規模コールセンター向けに、オープンソースのAsteriskベースで開発された自社製品。パソコンとインターネット環境があれば利用可能で、電話機不要のソフトフォン型。基本機能は「@nyplace」と同等ながら、低価格・短納期で導入できる。月額課金制で、プラン変更やオプション追加に応じて料金が変動する。

生成AIと連携したAIコールセンター「VLOOM」

2023年8月提供開始。生成AI「Gemini」と連携し、プラットフォームにAWSを採用した完全冗長化構成の自社開発AIシステム。顧客とオペレーターの通話をリアルタイムで音声認識し、テキスト化・自動要約を実現。AIが電話対応を自動完結するシナリオ型ボイスボット機能、テキストチャット、マルチデバイス対応も備える。月額課金制。

顧客情報管理とマーケティングを統合するCRM群

「COLLABOS CRM」は受電型コールセンター向けで、電話・メール・Web問い合わせを一括管理し、顧客情報のポップアップ表示が可能。「COLLABOS CRM Outbound Edition」は発信型に特化し、自動発信・プログレッシブ機能を持つ。さらに「GROWCE」はCRMにマーケティング機能を統合、SMS一斉配信やZoom Phone連携に対応。「UZ」はAIで通話録音から顧客の興味関心を抽出し、広告文やトークスクリプトを生成する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

CRM・コンタクトセンター中堅、収益性低位

コラボスは情報・通信業に属し、CRMやコンタクトセンター向けソリューションを提供する。売上高は22億円(2025/3)と小規模で、営業利益率5.3%と業界平均並みだが、直近は減収傾向。同業他社にはVRain Solutionなどがあるが、差別化は明確でない。業界内でのプレゼンスは限定的で、収益改善が課題。また、市場競争が激しい分野であり、持続的な成長には新規顧客獲得や既存顧客の深耕が必要。

強み

  • CRM/コンタクトセンター向けクラウドサービスを提供。
  • 一定数の導入実績を持ち、継続的な収益源。
  • 特定業種向けに特化したサービスを展開。
  • 比較的低価格なサービスを提供可能。

課題

  • 売上高が22→19→17億円と減少傾向にあり、成長戦略が必要。
  • 営業利益率が5%台と低く、収益性改善が急務。
  • 大手ベンダーや同業他社との競争が激しく、独自性が不十分。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がコラボス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
19425ReYuu Japan18億円
24378CINC18億円
34288アズジェント18億円10.6倍
43908コラボス17億円16.1倍
53624アクセルマーク17億円
63672オルトプラス17億円
74166かっこ17億円
85131リンカーズ17億円
9334Aビジュアル・プロセッシング・ジャパン17億円15.7倍
10198APostPrime17億円
114422VALUENEX17億円46.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

アイ・ティー・エックスとバーチャレクスの合弁で2001年に設立

2001年10月、アイ・ティー・エックス(85%出資)とバーチャレクス(現バーチャレクス・コンサルティング、15%出資)の共同出資により、東京都千代田区霞が関に株式会社コラボスを設立。クラウド型コンタクトセンター基盤の事業化を目的とした。2002年5月には最初のサービス「@nyplace」の提供を開始した。

MBOで独立、東証マザーズへ上場

2010年7月、オリンパスビジネスクリエイツに株式譲渡された後、2011年6月にマネジメント・バイアウト(MBO)を実施し独立。同年10月に本社を千代田区西神田へ移転。2015年3月、東京証券取引所マザーズ市場に上場した。上場前の2013年3月期の売上高は12億円、純利益は1億円であった。

グループ会社の設立と吸収合併による事業拡大

2016年11月、子会社シーズファクトリーを設立し「GOLDEN LIST」の提供を開始。2017年9月にはギークフィードの株式を取得。2019年6月、音声認識「AmiVoice Communication Suite」の提供開始。2020年7月にシーズファクトリーを吸収合併。同年10月にはFAQシステム「CollasQ」をリリースした。

生成AI時代を見据えた新サービスと市場変更

2021年12月「GROWCE」、2023年4月「Afullect」、2023年8月「VLOOM」、2023年12月「UZ」と相次いで独自サービスを投入。2022年4月の東証市場区分変更でグロース市場に移行し、2024年9月にはギークフィード株式を売却。2025年2月に優良電話事業者認証を取得。2026年4月にスタンダード市場へ昇格した。

年表31件を開く

2000年代

  • 2001年10月アイ・ティー・エックス㈱(出資比率85%)、㈱バーチャレクス(現、バーチャレクス・コンサルティング㈱)(同15%)の共同出資により、クラウド型コンタクトセンター基盤の事業化に向け、㈱コラボス(所在地:東京都千代田区霞が関)設立
  • 2002年4月東京都中央区日本橋茅場町へ本社を移転
  • 2002年5月「@nyplace」を提供開始(※5)
  • 2003年12月㈱バーチャレクス(現、バーチャレクス・コンサルティング㈱)から、アイ・ティー・エックス㈱に株式譲渡(100%出資)
  • 2005年5月東京都千代田区霞が関へ本社を移転
  • 2007年3月東京都千代田区神田神保町へ本社を移転
  • 2007年4月「COLLABOS CRM」を提供開始(※1)(※5)
  • 2007年10月プライバシーマーク取得(※2)
  • 2009年1月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)取得(※3)
  • 2009年5月「Packet Folder」を提供開始(※5)

2010年代

  • 2010年7月アイ・ティー・エックス㈱から、オリンパスビジネスクリエイツ㈱に株式譲渡(100%出資)
  • 2010年11月「COLLABOS CRM Outbound Edition」を提供開始(※5)
  • 2011年6月MBO(マネジメント・バイアウト)実施(※4)
  • 2011年10月東京都千代田区西神田へ本社を移転
  • 2012年2月「COLLABOS PHONE」を提供開始(※5)
  • 2015年3月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2016年11月グループ会社㈱シーズファクトリー(非連結子会社)を設立「GOLDEN LIST」を提供開始(※5)
  • 2017年8月東京都墨田区押上へ本社を移転
  • 2017年9月㈱ギークフィードの株式を取得(持分法非適用関連会社)
  • 2019年6月「AmiVoice Communication Suite provided by コラボス」を提供開始(※5)

2020年代

  • 2020年7月M&A㈱シーズファクトリーを吸収合併
  • 2020年10月「CollasQ」を提供開始(※5)
  • 2021年12月「GROWCE」を提供開始(※5)
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行
  • 2022年7月東京都千代田区三番町へ本社を移転
  • 2023年4月「Afullect」を提供開始(※5)
  • 2023年8月「VLOOM」を提供開始(※5)
  • 2023年12月「UZ」を提供開始(※5)
  • 2024年9月㈱ギークフィードの株式を売却
  • 2025年2月電話事業者認証機構(ETOC)による「優良電話事業者」認証を取得(※6)
  • 2026年4月東京証券取引所グロース市場から東京証券取引所スタンダード市場へ市場区分を変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は2つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    独自サービスの販売拡大

    VLOOMやUZ等の独自サービスに注力し、AI活用や自動化のニーズを反映した機能開発、自社サービス間連携によるワンストップ機能の実現により競合差別化を図り、収益基盤を現有サービスから独自サービス主体へ移行する。

  2. 02

    既存顧客へのDX提案とリテンション

    売上の過半を占める「@nyplace」顧客に対し、新交換機への移行を推進するとともに、定期的ヒアリングを通じてAI活用や業務効率化のDX提案を行い、アップセル・クロスセルにより売上維持・向上を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で70人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は536万円で、9期前と比べて+30.9%平均年齢は39.2歳、平均勤続年数は8.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月63
2018年3月62
2019年3月41034.15.261
2020年3月44434.55.562
2021年3月44133.64.984
2022年3月46333.75.393
2023年3月49434.25.4100
2024年3月48636.16.096
2025年3月50837.86.888114
2026年3月53639.28.270143

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率33.3%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都千代田区161百万円
クラウドサービス事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は17億円営業利益1億円前期と比べると減収増益で、売上が-10.5%、利益が+0.0%。

売上高
-10.5%
17億円
営業利益
+0.0%
1億円
純利益
+0.0%
1億円
営業利益率
5.9%
前期比 +0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高18億円17億円
営業利益1億円1億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥6¥6

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は4億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q61
2024年1Q600.00
2024年2Q5−1−20.00
2024年3Q5−1−20.0−1
2024年4Q6−7
2025年2Q1000.01
2025年4Q9111.10
2026年2Q9111.11
2026年4Q800.00
2027年1Q400.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は12億円から17億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は5.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1211
2014年3月1411
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2015年3月1521
グループ会社㈱シーズファクトリー(非連結子会社)を設立「GOLDEN LIST」を提供開始(※5)
2016年3月1732
2017年3月1832
2018年3月1932
2019年3月2032
㈱シーズファクトリーを吸収合併
2020年3月2021
2021年3月2111
2022年3月2411
2023年3月2311
2024年3月22−3−8
2025年3月19115.31
2026年3月17115.91

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高17億円のうち、営業利益として残るのは1億円5.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の5.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金58.8%10億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金35.3%6億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.9%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
41.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.5pt
5.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.8pt
5.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.4pt
7.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
17.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが2億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は13億円で、売上の9.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月2−2003
2014年3月2−2−102
2015年3月3−1226
2016年3月3−1028
2017年3月30−1310
2018年3月3−10213
2019年3月4−1−1315
2020年3月3−1−1216
2021年3月3−1−2215
2022年3月3−2−1116
2023年3月2−3−1−113
2024年3月1−42−312
2025年3月20−1213
2026年3月20−1213

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は17億円。このうち返さなくてよい自己資本が14億円で、自己資本比率は81.6%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月84450.4
2014年3月75263.1
2015年3月129374.9
2016年3月1511472.3
2017年3月1713473.7
2018年3月2015574.1
2019年3月2218477.0
2020年3月2319477.5
2021年3月2318579.0
2022年3月2419577.8
2023年3月2219384.0
2024年3月1811761.3
2025年3月1713472.7
2026年3月1714381.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
13億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
9億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
3億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
82
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中77位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中559位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.7%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.9%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
81.6%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-10.5%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.7%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥350で、1年前と比べて-11.1%過去52週の値幅のなかでは34%の位置にある。

¥350+0.0%1ヶ月+2.0%1年-11.1%時価総額17億円
過去52週の値幅
安値¥274高値¥496

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.1倍
PER (会社予想)32.6倍
PBR1.21倍
配当利回り1.71%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近で339円と25日移動平均線(340円)の近辺で推移し、方向感が定まっていません。月間では+1.8%と小幅上昇ですが、年間では-3.51%と弱含んでいます。52週高値670円からは約49%下落し、52週安値274円からは約24%上回っています。出来高は直近で3900株と低調で、売買が薄い状況です。RSIは45.71と中立圏にあり、明確なトレンドは見られません。需給面では機関投資家の動向が注目されますが、情報開示が限定的です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは15.47倍と同業界平均の30.11倍を大きく下回り、PBRも1.15倍で平均の3.51倍より低く、株価は割安と言える。ただし、予想PERは31.6倍と上昇し、ROEは7.7%と平均的な水準で、成長性には疑問が残る。また、配当利回りは1.77%で平均の3.42%を下回り、配当水準も低い。業績は直近で増益ながらも、売上高は減少傾向で、成長性に不安がある。割安感はあるが、収益の質や配当面での弱さが懸念されるため、ほぼ妥当と判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.1倍47.9倍
PER (予想)32.6倍
PBR1.21倍2.96倍
ROE7.7%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

クラウド型コンタクトセンター市場の成長が期待されるが、競争激化や価格競争が懸念される。強気派は、企業のデジタル化・リモートワーク普及に伴い、クラウド型の需要が拡大すると見る。また、サブスクリプションモデルで安定収益が見込めると指摘。一方、弱気派は、競合の増加による価格低下や、新規顧客開拓の難しさを挙げ、売上高は減少傾向にあると注視する。直近の業績は赤字から黒字転換したが、営業利益率は5%程度と低水準。市場での差別化ができるかが焦点。

プラスに働く材料7
  • クラウド需要増

    デジタル化でクラウド型の需要拡大続く

  • ストック型収益

    サブスク型で安定した収益基盤

  • 黒字化達成

    2025年3月期に営業黒字化を達成

  • 営業利益率が5.26%から5.88%に改善2026年3月期影響

    売上高17億円で営業利益1億円、利益率は前期5.26%から5.88%に上昇

  • 純利益が2期連続で1億円の黒字確保2025年3月期〜2026年3月期影響

    2024年3月期の純損失8億円から黒字転換し、2025年3月期・2026年3月期とも純利益1億円

  • PBR1.15倍と純資産近傍で下値安心不定影響

    PBR1.15倍、ROE7.7%で株価純資産倍率が1倍台前半

  • 株価の1年下落率3.5%と出遅れ修正継続影響

    1年で3.51%下落、反発余地が残る

マイナスに働く材料7
  • 売上減少

    売上高が23億円から17億円へ減少

  • 競争激化

    同業他社との価格競争が激化

  • 収益力低い

    営業利益率が5%前後と低水準

  • 売上高が2期連続減収、22→17億円2026年3月期影響

    2024年3月期22億円から2025年3月期19億円、2026年3月期17億円へ減少

  • 予想PER31.6倍と実績15.47倍から悪化決算発表後影響

    予想PER31.6倍は実績PER15.47倍の2倍超、利益減少見込みを反映

  • 営業利益1億円で横ばい、成長欠如通年影響

    2025年3月期と2026年3月期とも営業利益1億円、増益の芽が乏しい

  • 外国保有1.2%と需給参加者が少ない継続影響

    外国人保有比率1.2%で売買が細り、まとまった売りで値動きが増幅

次の決算で確かめる点
継続顧客数
ストック型収益の基盤を把握するため
月間売上高
短期的な業績動向を確認するため
解約率
顧客定着度を見て収益安定性を測るため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり6いまの株価に対する利回りは1.71%。

年間配当
¥6
1株あたり
配当利回り
1.71%
いまの株価に対して
配当性向
27.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥6

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,410人。区分でいちばん多いのは個人・その他90.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が6.1%を占め、残る93.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他78.980.981.679.576.990.4
自己株式3.14.06.36.36.56.5
事業法人16.316.014.414.914.16.1
証券会社3.41.92.64.47.02.3
外国法人1.41.21.31.11.91.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.1
金融機関0.00.00.10.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01茂木 貴雄35.15
02コムテック株式会社3.87
03鈴木 智博1.61
04小川 勇樹1.08
05株式会社アイカム1.00
06青本 真人0.90
07渡我部 進一0.88
08コラボス役員持株会0.63
09野村證券株式会社0.61
10楽天証券株式会社共有口0.59

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−67%、1株純資産は14期で−24%。直近期のROEは7.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2013年3月6638319.0
2014年3月2815619.9
2015年3月3421615.626.2
2016年3月3925316.718.1
2017年3月4629916.722.1
2018年3月4832214.824.6
2019年3月4436112.917.1
2020年3月183794.822.7
2021年3月213905.530.6
2022年3月124013.036.7
2023年3月154173.623.9
2024年3月−178239
2025年3月3227112.49.7
2026年3月222937.715.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額60百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
茂木貴雄代表取締役社長541,749,200
青本真人代表取締役副社長5545,000
小川勇樹取締役4654,000
齋藤一紀取締役4728,200
鈴木達取締役67
志賀文昭取締役76100
秦齊雄監査役(常勤)774,700
三井良克監査役82
畑下裕雄監査役53
常盤潤一郎取締役(常勤監査等委員)683,700
勝沼依久取締役(監査等委員)63
出澤秀二69

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)546469
社外監査役3883
社外取締役2663

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容5,675字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、お客様相談室または製品問い合わせセンター等のコールセンター部門を所有するクライアントを対象に、クラウドサービスの開発と提供を行っております。コールセンター運営に必須であるIP(※1)電話交換機システムや顧客情報管理システムの他、業務効率化を促進する各種システム等、企業とユーザーとのコミュニケーションデータをシームレスにつなげるクラウドサービスを、インターネット網を介して月額料金制で提供しております。 クラウドサービスは、企業が個別にシステム構築をするのではなく、同じシステムをインターネット経由で共同利用することにより大規模な設備投資が不要になるとともに、導入コストの低減及び導入期間の短縮が可能となります。また、業務の変動に合わせ「必要なときに必要な分だけ」利用できるため、コストの最適化を実現できます。さらに、導入後に専門のエンジニアが必要となるシステム保守やバージョンアップなどの運用・管理作業も、月額費用の範囲内で当社にて対応しております。 当社サービスの利用イメージは、次のとおりであります。クライアント企業は当社が開発したサービスを利用して、エンドユーザー向けのコールセンターサービスを提供することが可能となります。 当社のサービスは、テレマーケティング事業者やBPO事業者を中心に、メーカー、小売、金融等、様々で、5席前後の小規模コールセンターから300席超の大規模コールセンターまで規模を問わず、豊富な導入実績をもっております。また、コールセンターに必要なサービスはすべてワンストップで提供できる体制をとっており、クライアントのサービス導入にかかる手間や初期コストを抑え、簡易にシステムを連動させることが可能です。 また、これまでの導入実績から多くのナレッジを蓄積しており、システム構築のみならず、通信事業者とのスケジュール調整等の導入時のサポートや業務開始後の統計レポート分析等の業務改善サポートを併せて実施しており、クライアントに密着したサービス提供を行うことで、企業の生産性向上や業務効率改善に貢献しております。 当社のクラウドサービスは、以下のサービスから成り立っております。 なお、当社は単一セグメントとしてクラウドサービス事業を営んでおり、セグメントごとの記載はしておりません。 ■IP電話交換機システム(PBX/CTI(※2)) (1)@nyplace(エニプレイス) 世界・国内コンタクトセンター市場でトップクラスのシェアを誇るAVAYA(※3)社製IP電話交換機を採用しており、高機能で堅牢性と安定性が特長のハードフォン型コールセンターシステムであります。なお、在宅勤務下でも利用可能なソフトフォン(※4)型も選択可能です。また、オプションとしては、通話録音システム「Packet Folder」やAI技術を搭載したリアルタイム音声認識(※5)システム「AmiVoice Communication Suite provided by コラボス」の提供も行っており、通話内容の自動テキスト化や感情認識による通話品質自動評価などの機能もご利用いただけます。 価格体系は、設計・設定等に係る初期費用に加え、月額利用課金型を採用しており、利用席数の変更、オプション機能の追加、通話実費等によって、月額利用料が変動いたします。 (2)COLLABOS PHONE(コラボスフォン) 主に小・中規模コールセンター向けに、Asterisk(※6)ベースで開発した自社開発のコールセンターシステムであります。パソコンとインターネット環境があれば手軽に利用できるため、「@nyplace」よりも低価格、短納期での導入が可能でありながら、「@nyplace」と同等の基本機能を搭載しており、低コストで本格的なコールセンターシステムを導入できます。電話機本体は不要で、在宅勤務下でも利用可能なソフトフォン型で提供しております。 価格体系は、アカウント発行等に係る初期費用に加え、月額利用課金型を採用しており、利用プランの変更、オプション機能の追加、通話実費等によって、月額利用料が変動いたします。 (3)VLOOM(ヴルーム) 生成AI(※7)「Gemini」と連携し、プラットフォームにAWS(※8)を採用した完全冗長化構成の自社開発AIコールセンターシステムであります。顧客とオペレーターの通話をリアルタイムで音声認識し、通話をテキスト化する機能や通話の自動要約機能を搭載しており、AI技術を活用したコールセンター運営により、業務の効率化を実現します。また、AIが電話対応を自動で完結するシナリオ型のボイスボット(AIが音声で自動応答する会話システム)機能やオペレーターと管理者間の情報伝達を円滑にするテキストチャット機能搭載のほか、マルチデバイス対応やロケーションフリーによる利便性の高さも兼ね備えております。 価格体系は、アカウント発行等に係る初期費用に加え、月額利用課金型を採用しており、利用プランの変更、オプション機能の追加、通話実費等によって、月額利用料が変動いたします。 ■顧客情報管理システム(CRM) (4)COLLABOS CRM(コラボスCRM) お客様から電話を受ける受電型のコールセンター業務に特化した顧客情報管理システムであります。インターフェイスを特長としており、電話、メール対応、Web問い合わせの一括管理が可能なほか、オプションとして、発信者の顧客情報を画面上に自動表示させるポップアップ機能等も搭載しております。また、「@nyplace」や「COLLABOS PHONE」「VLOOM」と併せて提供することで、業務効率化や顧客満足度向上を図ることが可能であります。 価格体系は、アカウント発行等に係る初期費用に加え、月額利用課金型を採用しており、利用ID数の変更、オプション機能の追加等によって、月額利用料が変動いたします。 (5)COLLABOS CRM Outbound Edition(コラボスCRM アウトバウンド エディション) テレセールスなど発信型のコールセンター業務に特化した顧客情報管理システムであります。架電先リストの作成や架電結果レポートをはじめ、アウトバウンド業務に特化した機能を搭載しております。オプションとして、「@nyplace」や「COLLABOS PHONE」と併せて利用することで、架電先へ自動発信し、不応答の場合は自動的に次の架電を行うプログレッシブ機能等も搭載しており、手作業での架電作業と比べて効率化を実現できます。主に、サービスサポートのフォローコール業務、テレマーケティング業や金融業のアウトバウンド業務に提供をしております。 価格体系は、アカウント発行等に係る初期費用に加え、月額利用課金型を採用しており、利用ID数の変更、オプション機能の追加等によって、月額利用料が変動いたします。 ■業務効率化を実現する付加的サービス (6)GROWCE(グロウス) 顧客情報管理(CRM)システムにマーケティングの機能を搭載した統合CRMマーケティングシステムであります。また、SMS(※9)一斉配信機能やZoom Communications, Incが提供するクラウド型 PBX サービス「Zoom Phone」との連携により、コールセンターの業務効率化及び生産性向上にも貢献します。 価格体系は、アカウント発行等に係る初期費用に加え、月額利用課金型を採用しており、利用ID数の変更、オプション機能の追加等によって、月額利用料が変動いたします。 (7)UZ(ウズ) 独自開発AIエンジンを搭載したAIマーケティングシステムであります。コールセンターで蓄積される通話録音データから顧客の興味・関心をAIで解析し、「興味関心キーワード」を抽出し、その抽出結果を基に生成AIを活用することにより、広告テキストやメルマガ、トークスクリプト等が自動作成されるシステムです。生成AIと連携させることで、抽出した「興味関心キーワード」を基に、簡単に様々な例文が作成可能になり、効果的なVoC分析(※10)やマーケティング施策の実施に大きく貢献します。 価格体系は、設計・設定等に係る初期費用に加え、アップロードする音声データ量(時間)に応じた月額プラン型を採用しております。 (8)GOLDEN LIST(ゴールデンリスト) AIによる顧客分析・予測を備えたデータマイニングツールであります。企業が保有する購買履歴等の顧客データを当社独自の統計解析技術で解析・分析することにより、購買意欲の高い顧客へ向けた効果的かつ効率的なアウトバウンド施策の実行が可能になります。ダイレクトメール送付やアウトバウンドコールにおける費用対効果の向上のほか、休眠顧客の復活や解約予兆の事前察知等、様々な局面で効果を発揮します。 価格体系は、解析するデータ件数によるプランごとの従量課金制のほか、月額利用課金型を採用しております。 (9)AmiVoice Communication Suite provided by コラボス (アミボイス コミュニケーション スイート プロバイデッド バイ コラボス) AI技術を搭載したリアルタイム音声認識システムであります。通話内容を自動でテキスト化し回答候補を表示することで、応答速度の向上を実現するほか、感情認識による通話品質の自動評価も可能となります。 価格体系は、設計・設定等に係る初期費用に加え、月額利用課金型を採用しており、利用席数の変更等によって、月額利用料が変動いたします。 (10)Packet Folder(パケットフォルダー) 高精度な「@nyplace」用音声通話録音システムであります。パケットキャプチャ方式(※11)を採用しているため、通話単位で正確な録音が可能となり、音声ファイルの検索もでき、通話品質の向上を実現できます。 価格体系は、設計・設定等に係る初期費用に加え、月額利用課金型を採用しており、利用席数の変更等によって、月額利用料が変動いたします。 (11)Afullect(アフレクト) コールセンターにおいて、瞬間的に呼量(※12)が増加し、電話がつながらない状態となる「あふれ呼」を防止するためのサービスであります。あふれ呼の収集・分析が可能で、あふれ呼時のIVR(※13)や留守録機能、SMS送信等の自動応答機能を搭載しており、機会損失を可能な限り防止するコールバック支援システムであります。 価格体系は、アカウント発行等に係る初期費用に加え、月額利用課金型を採用しており、電話番号数の変更等によって、月額利用料が変動いたします。 (12)CollasQ(コラスク) 社外向け、社内向けの両方で利用できるFAQ(※14)情報蓄積システムであります。頻度の高い問い合わせとその回答内容を企業ホームページのよくある質問として外部公開することで、ユーザーの自己解決を促したり、内部FAQとして、オペレーターが回答する際の検索システムとしての利用が可能です。 価格体系は、プランごとの月額利用課金型を採用しており、利用ID数の変更等によって、月額利用料が変動いたします。 〔用語解説〕 ※1.IP インターネット上で通信相手を特定するためのIPアドレスに基づいて、パケット(データ通信ネットワークを流れるデータの単位で、伝送されるデータ本体に送信先の所在データなど制御情報を付加した小さなまとまり)を宛先ネットワークやホストまで届ける(ルーティング)ためのプロトコル。 ※2.CTI コンピュータと電話・FAXを統合する技術のこと。企業で利用しているPBX(構内電話交換機)のほか、CRMシステム(顧客管理システム)やSFA(営業支援ツール)を連携させることで、コールセンターなどの電話対応業務を効率化できる。 ※3.AVAYA アメリカ合衆国の通信、ネットワーク機器メーカー。IP電話交換機、IP電話製品、コールセンター向けソフトウエア等の一連の企業向けコンタクトセンターソリューションを主力製品として提供しており、IP電話交換機製品において国内外に多くの実績がある企業のこと。 ※4.ソフトフォン 固定電話やビジネスフォンなどの専用電話機(ハードフォン)を使用せず、パソコンなどに専用のソフトをインストールして、イヤホンとマイクを使用し、インターネットを介して通話をする電話のこと。 ※5.音声認識 音声情報と言語情報を組み合わせることで、音声を文字に変換する技術。 ※6.Asterisk アメリカ合衆国のDigium,Inc.が開発しているオープンソースのIP電話交換機システムのソフトウエア。 ※7.生成AI コンピュータが学習したデータから、新たなデータや情報を自動生成する技術。 ※8.AWS Amazon Web Services, Inc.により提供されるクラウドコンピューティングサービス。 ※9.SMS(Short Message Service:ショートメッセージサービス) 電話番号を宛先にして短いテキストメッセージをやり取りするサービス。 メールアドレス不要で、携帯電話の「メッセージ」アプリ等から手軽に送信可能。 ※10.VoC分析 顧客の意見や声を収集・分析して企業活動に活かす分析手法。 ※11.パケットキャプチャ方式 ネットワーク上に流れるトラフィックのパケットを収集すること。 ※12.呼量 ある一定の時間内に電話をかけたり受けたりした回数のこと。 ※13.IVR コンピュータによる音声自動応答システムのこと。営業時間外も電話対応を行うことができる。 ※14.FAQ よくある質問とその回答を集めたもののこと。
経営方針・対処すべき課題3,711字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、「熱心な素人は玄人に勝る-新しいことを自分で創めよう-」を企業理念として掲げております。 コールセンター部門には、お客様との対応履歴(=「顧客の生の声」)や、WEBへのお問い合わせ内容、顧客情報、WEBの行動履歴、メール開封率等、日々膨大なデジタルデータが蓄積されています。 その情報資産を十分に活用し、顧客が持つ潜在的なニーズを捉え、企業と顧客の“エンゲージメント”の機会を創り出し、「OnetoOneのカスタマーサポート」を実現することがこれからの「BtoCコミュニケーション(=企業と顧客・消費者のコミュニケーション)」には必要になってきます。 私たちは、通信インフラ企業として、このようなコールセンター部門を軸につながる企業と顧客・消費者の接点を、最新技術を用いたクラウドサービスで、「より快適に・より便利に」を実現し、企業とエンドユーザー間のコミュニケーションデータをシームレスにつなげ、ストレスフリーで、無駄のないコミュニケーションを可能にすることで社会に貢献します。 (2)目標とする経営指標 当社は、事業活動の成果を示す①売上高、②サービス別月次利用数を重要な経営指標としております。 (3)事業環境及び経営戦略等 当社が事業を展開するコールセンター市場は、深刻な人材不足や人件費の高騰等を背景に、メール、チャット、Webフォーム、SNS等をはじめとしたノンボイス系システムの需要が増加しており、既存業務の生産性向上や顧客対応の自動化、オペレーターの効率化等、コールセンターのデジタルトランスフォーメーションが一層加速するものと予想されます。加えて、AI技術の活用も飛躍的に進展しており、音声認識や自動要約のほか、AIが自律的な判断と対応を行うことで人間に近い応対を可能にし、サポート業務を高度に自動化する「AIエージェント(※1)」の導入も拡大が見込まれます。また、コールセンターに集まる顧客の声(VoC)の活用が活性化されることで、コールセンターをプロフィットセンター(※2)へと転換する動きが高まる等、市場のニーズやコールセンターシステムに対する考え方は、今後も刻々と変化していくものと考えられます。 当社は、このような事業環境の下、前中期経営計画において、成長投資を収益へつなげる販売拡大フェーズとして、「@nyplaceの安定成長」と「独自サービスの飛躍成長」という2つの成長戦略を推進してまいりました。これにより、マーケットニーズとの親和性が高い「VLOOM」「UZ」等の販売が進むことで、「@nyplace」等の現有サービスを主体としたサービス構成から、「VLOOM」等の独自サービスを主体とした収益基盤への転換が始まっております。加えて、各サービス環境に沿った生産プロセスの効率化や経営資源の再配置を実施することにより、コストの最適化を行うことで、安定した利益の創出を実現してまいりました。 これらの状況から、当社は、コールセンター市場の業務効率化、DX化とその先のプロフィットセンター化を支援するため、前中期経営計画にて進めておりました戦略を概ね踏襲し、今後は、大きく以下2点の戦略の下、事業を展開してまいります。これにより現有サービスの付加価値拡大及び利益最大化とともに、コールセンターのDX化並びにプロフィットセンター化を支援する独自サービスの販路拡大により、安定した収益基盤の確立を実現してまいります。 ①「VLOOM」等を中心とした独自サービスの販売拡大 上述の事業環境を背景に、当社は「VLOOM」や「UZ」等を中心とした独自サービスにおいて、AI活用や自動化等をはじめとするDX化ニーズを反映した機能開発や顧客要望に沿った機能開発の実施、また、自社サービス間を連携させることで、情報の取得からAI活用によるVoC分析まで、ワンストップの機能の実現等、製品力の強化を追求することで、競合他社との差別化を図り、販売を拡大してまいります。 これまで、当社の収益基盤は「@nyplace」等の現有サービスを主体としたサービス構成でありましたが、今後は、「VLOOM」等の独自サービスを主体とした収益基盤へと移行してまいります。この重要な転換期である2027年3月期においては、独自サービスの拡販を加速させるため、「VLOOM」や「UZ」等の独自サービスへ販売や開発リソースを投下する想定となります。なお、事業投資は実施しつつも、安定した利益の創出を最優先に事業を進めてまいります。 ②「@nyplace」顧客へのDX提案とリテンション活動 当社の売上高の50%以上を占める「@nyplace」は、堅牢性や安定性を特徴として、AVAYAブランドを好む顧客からは根強い需要があります。そのため、前期より実施している基盤強化となる新交換機への移行を継続推進するとともに、定期的なヒアリング訪問を通して人手不足解消や業務効率化のためのAI活用、DX提案を行い、業務効率化を促進する付加的サービスと組み合わせたアップセル・クロスセルを推進し、着実な売上高の維持と向上を目指します。 (4)会社の優先的に対処すべき課題 当社の営むクラウドサービス事業は、導入コストの負担軽減とスピーディーな導入、システムコストの最適化等が可能な点から注目を集める一方、新規参入が多い事業でもあります。 当社は、競合他社との差別化を図るために、クライアントニーズを捉えたサービス、可用性の高いシステム、信頼を得られる組織の構築が重要であると考えております。また、上記「(3) 事業環境及び経営戦略等」に記載のとおり、早期に安定した収益基盤を確立することが最重要課題であると考えており、継続して、以下の6点を重要課題として取り組んでまいります。 ① 販売力強化及び販路拡大 当社は、今後も成長が見込まれる市場環境において、顧客価値の最大化と顧客の企業価値向上に貢献することが収益拡大に向けた重要な課題であると考えております。 そのため当社は、製販一体となる運営体制の下、営業の組織体制強化とサービス提供のみに留まらない課題解決力を活かした顧客提案によるマーケットの開拓及び拡大、クライアントニーズに応えるサービスの開発や機能拡充及び製品間の連携・統合、販売パートナーとの協業・共創によるサービス力強化及び販売チャネルの拡大等を通じて、販売力強化及び販路拡大を図ってまいります。 ② 事業領域の拡大について 当社は、今後更なる成長を遂げるために、従来のサービスに加え、多様化するコンタクトチャネルやクライアントニーズに対応した新たな機能及びサービスを提供していきます。更に、コールセンターに蓄積される様々なデータを活用する新たな事業の開発などを通じて、コールセンター周辺事業領域への事業の拡充を図ってまいります。 ③ 開発力の強化 当社は、あらゆるクライアントニーズに応える機能拡充及びサービスメニューの開発に努めてまいります。また、それに加えてニーズを超えるさらに価値あるサービスの創造を実現するため、開発技術力強化のための教育と内製化及び環境整備へ積極的な投資を行い、開発機能の品質とスピードの向上を進めてまいります。 ④ システム安定性の強化 当社は、コールセンターに不可欠な365日24時間のシステム提供に耐えうる十分な設備投資を行っており、今後も継続してサービス品質の維持向上を図るため、定期的・計画的な予防保守の運用体制を構築し、持続可能かつ高品質な安定したサービスの実現に努めてまいります。 ⑤ 組織体制整備及び人材育成 当社は今後もクライアントの要望に対してスピーディーに対応していく組織の確立を目標として、専門分野を有する人材の補強、社内研修体制の更なる充実及び管理職のマネジメント能力の強化を図り、全社的な高い営業力を持つとともに、全社が隔たりなく連携する組織体制の整備に努めてまいります。 ⑥ 内部管理体制の強化 企業として大きく成長していくためには、クライアントのみならず社会的な信用を得ることは、重要な課題であると考えております。そのため当社は、コーポレート・ガバナンスの充実に努め、内部統制システムの整備、コンプライアンス体制の充実及び経営の透明性の確保を図り、企業倫理の一層の向上を着実に進めてまいります。 〔用語解説〕 ※1.AIエージェント 人間が細かい指示を出さなくても、AIが周囲の環境を理解し、タスクを自ら順序立てて実行し、必要に応じて外部ツールを操作して自律的に思考・判断・行動して問題を解決するソフトウエアプログラム。 ※2.プロフィットセンター 企業活動において、直接的に売上を上げる役割を担う部門。
事業等のリスク6,921字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 以下において、当社の事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクを取りまとめております。また、必ずしもリスクと考えられない事項についても、当社の事業活動を説明する上で投資家の判断基準になりうる事項については、積極的な情報開示を行っていく観点から記載しております。 当社は、リスクの発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でおりますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載事項も併せて、慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が独自に判断したものであります。そのため、将来発生しうる可能性があるすべてのリスク及び当社株式への投資に関するすべてのリスクを網羅したものではありません。 (1)事業内容に関するリスク ① 特定サービスへの依存について 「第一部 企業情報 第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載のとおり当社は、コールセンター向けの各種サービスを提供しておりますが、当事業年度において、売上高全体の約54.2%を「@nyplace」が占めております。当社の業績が、特定サービスに依存することを好ましい状態とは考えておらず、「VLOOM」等を中心とした独自サービスによる新たな収益基盤の確立を進めております。しかしながら、現時点においては主要サービスである「@nyplace」が不測の環境変化等の事態に陥った場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また「@nyplace」は、AVAYA社製IP電話交換機システムを使用しております。当社は、AVAYA社の日本法人である日本アバイア㈱の代理店を通じて、AVAYA社製IP電話交換機システム、周辺機器及び備品を調達しております。今後、何らかの理由によりAVAYA社が日本市場から事業撤退する等、予期せぬ事象が発生し、製品の調達が困難になった場合、「@nyplace」の継続的なサービス提供に支障が発生する可能性があり、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② サービス提供の安定性について クラウドサービス利用を検討する基準として、安定したサービス提供の可否が重要な事項の1つとなっております。当社におきましては、事業の信頼性及び安定したサービス提供の実現性の観点から、設備及びネットワークの管理に細心の注意を払っております。サービス提供に関連する設備は、当社の契約するデータセンターに設置し、機器構成による稼働負荷の物理的かつ理論的な軽減を行っております。また、万一トラブルが発生した場合においても、短時間で復旧できるよう復旧テストやリスク管理体制を整えております。 しかしながら、上記の取り組みにも関わらず、2011年3月に発生した東日本大震災のような想定を超える大規模な地震等により本社及びデータセンター設備が致命的に損壊し、電力供給の停止等の予測不能な事態が起こった場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ システム不具合について 当社は開発、保守及び運用体制の充実を図り、システム不具合の発生を未然に防ぐ体制の構築に努めております。しかしながら、一般的には高度なシステムにおいて、大小はあるものの欠陥発生を完全に解消することは不可能であると言われており、予期せぬシステム不具合が発生する可能性があります。 今後、当社サービス運用上に支障をきたすベンダーや開発言語の開発元等による潜在的かつ致命的な不具合が発覚し、当社が適切に解決できなかった場合、サービス提供に支障が発生する可能性があり、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 設備投資について 当社は、既存サービスの強化及び新規サービスの導入を図るとともに、クライアント数の増加に応じて継続的な設備投資を計画しております。 しかしながら、事業を継続する中で、過年度の実績を大きく上回る急激なアカウント数の増加、当社の予測を超えるインターネット技術等の進展に伴うシステム投資の発生等により、投資時期、内容、設備規模について変更せざるを得ない状況となった場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 事業拠点及び主要設備の集中について 当社の本社及び当社が契約するデータセンターの多くは、東京都を中心とした首都圏近郊に集中しております。そのため、東日本大震災のような想定外の大規模災害等の発生により首都圏近郊の都市機能の一切が麻痺した場合、当社の事業継続が困難になる可能性があります。 また、インフラ麻痺等によるクライアント対応の遅延等、当社のサービス提供に大きな支障が発生した場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 新規事業及びサービスの開発について 当社は、今後の更なる事業の成長に向け、「@nyplace」等の現有サービスの強化に加えて、「VLOOM」等の独自サービスにおいて市場ニーズに対応した新たな機能及びサービスの開発・提供により、コールセンター周辺事業領域への事業の拡充を図っております。これらの取り組みにおいて、計画通りに開発が進捗しなかった場合、想定し得ないような技術革新が起きた場合、あるいは当初期待した通りの成果を上げることができなかった場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、周辺事業領域への事業の拡充において、市場環境の変化や競争の熾烈化等により、事業活動が当初期待した通りの成果を上げることができなかった場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 人材育成及び採用について クラウドサービス市場は、非常に技術革新が早く、競合他社との競争が激しい市場であります。そのため、専門技術に精通し、クライアントのニーズに的確に対応できる提案力や応用力を持った人材、また組織運営等のマネジメントに優れた人材の継続的な確保と育成が重要となり、かかる人材の育成又は採用ができなかった場合、将来にわたり当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、人員の育成、採用のための研修、その他のコストを追加的に負担する必要が生じる可能性があり、これらの追加的コストの発生により、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 企業買収及び他社との業務提携等について 当社は、経営の効率化と競争力強化のため、企業買収及び資本参加を含む投資、他社との業務提携等により、事業の拡大を行うことがあります。新しい製品やサービスを提供するにはこのような経営戦略が不可欠となりますが、活動が円滑に進まなかった場合、あるいは当初期待したとおりの効果が得られなかった場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当該他社が事業戦略を変更し、当社が資本参加、業務提携関係等を維持することが困難になった場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業環境に関するリスク ① インターネット環境について クラウドサービスは、インターネット環境を通じてサービス提供を行うものであり、法人によるインターネット利用の更なる普及が、当社の成長のための必要な条件であります。 今後、インターネット利用の普及に伴い通信速度遅延、通信回線障害等の通信インフラに関する弊害、サイバー攻撃、マルウェアや不正アクセス等の第三者からの侵害等による弊害の広がり、インターネット利用に関する新たな法的規制の導入等、その他予期せざる要因が発生し、法人によるインターネット利用が縮小する状態となった場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 技術革新について クラウドサービス市場は、技術革新の早い市場であります。そのため、当社は、クライアントへのアンケートや訪問・提案等の日々の営業活動の中でニーズを集約しながら、市場ニーズに対応した新たな機能及びサービスの開発・提供を行うことにより、競争力のある独自のサービスを構築していく方針であります。 しかしながら、競合他社等により先進的な技術革新があり、当社の対応が遅れた場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 市場競争について クラウドサービス市場において、当社は早期に事業参入をしており、パイオニアとしてのメリットを活かしながら市場ニーズに合致するサービス提供を目指して開発を行い、競合他社との差別化を図っております。 しかしながら、今後の市場が拡大する中で、大手システムエンジニアリング会社や通信事業者等の競争力の高い企業を含む多くの新規参入企業が考えられ、それらの新規参入事業者の登場による技術革新、価格競争等の激化により当社の優位性が薄れた場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 顧客のクラウドサービスの利用方針について 当社のクラウドサービスは、コールセンターを所有するクライアントを対象としており、インターネット網を介して当社が開発、構築したシステムを月額料金制で提供しております。企業が自社でシステムを構築する場合と比較して、大規模な設備投資が不要になるとともに、導入コストの低減及び導入期間の短縮が可能となります。 しかしながら、クライアントがクラウドサービスの利用方針を変更し、当社のサービスの利用から自社でのシステム運営に切り替えた場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)株価形成に関するリスク ① 潜在株式について 当社は、取締役、監査役及び従業員に対して、新株予約権を利用したストックオプション制度を採用しております。当事業年度末現在における当該潜在株式の総数は、発行済株式総数4,977,000株に対し、8,400株となっております。権利行使期間においてこれらの新株予約権が行使された場合、1株当たりの株式価値は希薄化する可能性があります。 ② 配当政策について 当社は、株主に対する利益還元を経営の重要課題と認識しており、財務体質の強化と将来の事業拡大のための内部留保の充実を図りつつ、安定的かつ継続的な配当を維持していくことを基本方針としております。各期の配当につきましては、安定的かつ継続的な配当の維持を基本としつつ、経営成績及び財政状態、並びに配当性向等を総合的に勘案し、株主への利益還元を行う方針であります。 なお、当社は、中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を行うことができる旨を定款で定めており、年1回の期末配当を基本方針としております。剰余金の配当の決定機関は、期末配当については株主総会、中間配当については取締役会であります。 ③ スタンダード市場の上場維持基準に関するリスク 当社は、上場している東京証券取引所スタンダード市場における上場維持基準のうち、「流通株式時価総額」が基準値に近接した水準で推移しております。そのため、引き続き中長期的な企業価値の向上に努めるとともに、積極的なIR活動等を通じて株式市場からの適切な評価を獲得することで、株価水準の向上と流通株式時価総額の安定的な維持・拡大を図っていく方針であります。 しかしながら、基準に適合しない状態となった場合には、東京証券取引所の定める所定の改善期間に入り、同期間内に改善がなされない場合は上場廃止となり、株式の流動性が大幅に低下することで、当社株式を保有されている株主の皆様に不利益が生じる可能性があります。 (4)事業体制に関するリスク 当社は、今後大きく成長するにあたり、事業拡大に伴う人員の拡充、人材育成を行うとともに、経営判断及び業務執行の体制を充実させていく必要があると考えております。また、体制構築にあたってはコーポレート・ガバナンスを十分に機能させるために、内部統制システムの整備、運用及び各業務プロセスの管理体制の構築を同様に推進していく必要があると考えております。 しかしながら、事業の急速な拡大等により、適切な経営・事業体制の整備が遅れ、十分なコーポレート・ガバナンス体制での業務運用が困難となった場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)法令遵守に関するリスク ① コンプライアンスについて 当社は、クラウドサービス事業者及び個人情報取扱事業者として、インターネットに関連する規制である電気通信事業法及び各種個人情報の取り扱いに関する法規制等の遵守は、当社が社会的な責任を果たすために重要な事項であると考えております。 当社は、上記の対応として、コンプライアンス体制の構築及び維持に努めております。プライバシーマーク制度やISMS適合性評価制度の認証の取得、コンプライアンス研修の実施、機密情報取扱に関する研修等の社内教育の充実、各業務プロセスの管理、改善を行う体制構築と、法令遵守に向けた内部管理体制の構築を推進しております。 しかしながら、今後進むとみられる法改正への対応の遅れ、予期せぬ自然災害、人的ミスの影響等による機密情報の流出、管理体制の不備等による役員及び従業員の法令違反等が発生した場合、当社の社会的な信用の低下、あるいは情報流出防止対策、損害賠償等の多額の費用の発生等により、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 知的財産権の侵害について 現在、当社はオープンソースを利用したシステム開発等によりサービス提供を行っております。過去もしくは現時点において、当社に対し第三者からの知的財産権の侵害等による訴訟が発生した事実はありません。 しかしながら、今後、当社の認識の範囲外で第三者が新たに取得した知的財産権等の内容によっては、当社に対する損害賠償等の訴訟が発生する可能性も否定はできず、その場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 個人情報及び企業情報の保護について 当社では、業務に関連して多数の個人情報及び企業情報を保有しております。当社は情報管理に関する全社的な取り組みとして、個人情報保護方針、情報セキュリティ基本方針の公表及び諸規程を規定するとともに、社内教育による情報管理への意識向上等の施策を実施しております。また、個人情報についてはプライバシーマークの認証を取得しているほか、情報資産の漏洩や改ざん、不正利用等を防ぐため情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証を取得し、社内の情報資産に関しリスク分析を行い、リスクがある事項に関しては改善策を講じ、情報漏洩の防止に努めております。 しかしながら、情報機器の誤作動や操作ミス等により個人情報や企業情報が漏洩し、損害賠償責任の負担、社会的信用の失墜等が発生した場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 法令違反及び許認可に関するリスク 当社の事業は、電気通信事業法をはじめとする各種法的規制及び監督を受けております。そのため、万が一これらに対する法令違反等が発生した場合には、罰金、課徴金、業務改善命令、業務停止命令、あるいは許認可の取消し等の処分を受ける可能性があります。特に、下記の許認可等は、当社の主要な事業活動の前提となるものであります。本書提出日現在において、当該許認可等が取消しとなるような事由の発生は認識しておりませんが、将来において予期せぬ事由によりこれらが取り消される等の事態が生じた場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、「電気通信番号使用計画認定」に関しては、有効期間の定めはないものの、年1回の報告義務が課されており、万が一当該報告を怠る等の不備があった場合には、認定が取り消されるリスクが存在します。当社は管理体制を徹底し、期日通りの報告を行うことでリスク低減に努めておりますが、人的ミスや管理体制の不備等により義務を履行できなかった場合、事業に重大な支障を来す可能性があります。 許認可等の名称   有効期間   許認可等の取消し事由   事業継続に支障を来す要因要因の発生の有無 電気通信事業(届出番号A-13-05032)   なし   該当なし   該当なし 電気通信番号使用計画認定(総基番第119号)   なし(※)   該当なし   該当なし ※有効期間の定めはありませんが、年1回の報告が義務付けられているため報告がない場合は認定取り消しになる可能性があります。 (6)自然災害等に関するリスク 地震、台風、津波等の自然災害、火災、各種感染症の拡大等により、当社の事業拠点及び契約するデータセンターに被害が発生した場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、自動車産業を中心とした製造業において、米国の関税政策の影響により落ち込んでいた対米輸出も底打ちの兆しが見られるほか、雇用情勢や人手不足感の強まり、物価高に伴う賃上げ圧力等を背景とした所得環境の改善により、個人消費も回復基調を維持しております。加えて、非製造業関連及び娯楽等個人向けサービスの堅調な推移や訪日観光客によるインバウンド需要の増加等、内需が下支えとなり景気は緩やかに回復しております。一方で、中東情勢の緊迫化による影響や米国通商政策の動向、国内における物価上昇等による景気の下振れ懸念、日中関係の悪化に伴う訪日観光客の減少等、依然として先行きは不透明な状況が続いております。 当社が事業を展開するCRMソリューション市場においては、顧客ニーズの多様化と人手不足を背景に、コールセンターの問い合わせ窓口は、メール、チャット、Webフォーム、SNS、FAQ等のノンボイス系システム(音声を使わないコミュニケーション手段)の需要が増加しております。また、コールセンター業務におけるAI技術の活用も飛躍的に進展しており、生成AIとの連携や音声認識、通話の自動要約、FAQ自動生成のほか、ボイスボット(AIが音声で自動応答する会話システム)の需要も高まっております。加えて、コールセンターは、コストセンター(※1)からプロフィットセンター(※2)へと変化してきており、コールセンターに集約された顧客データや問い合わせ履歴をAIで解析し、マーケティングへの活用や既存業務の効率化を図る等、VoC(顧客の声)の収集・分析・活用が促進されることにより、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)はさらに加速されるものと予想されます。 このような環境のもと、当社は、2023年5月10日に公表した中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)に基づき、以下2つの成長戦略の下、現有サービスの付加価値拡大及び利益最大化と、独自サービスであるAIコールセンターシステム及びマーケティングシステムの販路拡大により、早期に安定した収益基盤を確立できるよう事業を推進してまいりました。 [成長戦略] (1)「@nyplace」の安定成長 新機能及びサービス拡張、基盤強化となる新交換機(PBX)への移行や、コールセンター運営をサポートする新たな統計管理ツール(※3)の提供を開始する等、重要顧客のリテンション活動を推進したほか、「AmiVoice Communication Suite provided by コラボス」等の周辺サービスや他社サービスとの組み合わせによるクロスセル、アップセルでの収益機会の拡大にも努めてまいりました。また、サービス提供に係る作業の自動化・効率化による外注費の削減及びリソースの最適化による固定費削減やサービス提供見合いの通信原価の削減等、コストの最適化を図り、利益最大化を推進してまいりました。 (2)独自サービスの飛躍成長 「VLOOM」、「UZ」、「GROWCE」、「GOLDEN LIST」等の独自サービスの販路拡大のため、初期費用無料キャンペーンや保険、医療、美容業界等の業界特化型の営業展開により新市場の開拓を進めるとともに、AI関連イベントへの出展やSEO対策及び広告運用の強化等によるオフライン、オンライン双方での新規リード獲得に努めてまいりました。また、顧客ニーズを反映した機能開発や定期訪問、人手不足解消及び業務効率化のためのAIやVoC活用によるDX化提案等のリテンション活動を通じ、クロスセルやアップセルによる収益機会の拡大にも注力してまいりました。 製品機能開発では、生成AI「Gemini(ジェミニ)」との連携により、「UZ」においてはVoC分析におけるアウトプットの質とスピードの向上、「VLOOM」においては通話の自動要約の精度向上を実現しました。また、「GROWCE」においては、AI CROSS社が提供する「絶対リーチ!RCS」とのSMS機能連携やZoom Communications, Incが提供するクラウド型PBXサービス「Zoom Phone」との連携を実装しております。さらに、「VLOOM」において、AIが電話応対を自動完結するシナリオ型のボイスボット機能を追加し提供を開始する等、コールセンター全体の運用負荷軽減と応対品質の向上並びにコスト削減や業務効率化を実現する機能開発を推進してまいりました。 これらの取り組みのもと、「VLOOM」、「UZ」、「GOLDEN LIST」、「GROWCE」等の独自サービスにおいては、生成AIや音声認識機能等の需要の高まりを背景とした新規顧客獲得等による増加があった一方、主にテレマーケティングやBPO事業者における特定の大口顧客の業務縮小並びに大幅なコスト削減等により、「@nyplace」等の現有サービスにおいて、売上高が大きく減少したことが、当事業年度の業績にも影響している状況となっております。 上記の結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a. 財政状態 当事業年度末における総資産は、前事業年度末に比べて65,657千円減少し、1,670,096千円となりました。 当事業年度末における負債は、前事業年度末に比べて141,250千円減少し、302,792千円となりました。 当事業年度末における純資産は、前事業年度末に比べて75,593千円増加し、1,367,303千円となりました。 b. 経営成績 当事業年度の経営成績は、売上高1,699,015千円(前事業年度比10.9%減)、営業利益74,317千円(同1.6%減)、経常利益52,641千円(同48.9%減)、当期純利益101,116千円(同30.2%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前事業年度末に比べて20,983千円減少し、1,286,032千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における営業活動の結果得られた資金は、151,544千円(前事業年度は208,583千円の収入)となりました。主な要因は、賞与引当金の増加額20,000千円、株主優待引当金の増加額19,945千円があった一方で、税引前当期純利益72,002千円の計上、減価償却費77,383千円、その他の減少34,336千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における投資活動の結果支出した資金は、30,545千円(前事業年度は31,295千円の収入)となりました。主な要因は、現有サービス「@nyplace」用設備への投資や独自サービスのITソリューション開発に伴う有形及び無形固定資産への投資等の支出30,545千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における財務活動の結果支出した資金は、141,982千円(前事業年度は111,096千円の支出)となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出100,000千円及びリース債務の返済による支出41,982千円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当社の主たる業務はクラウドサービス事業のため、生産活動を行っておらず、生産設備を保有していないため、記載を省略しております。 b. 受注実績 a. 生産実績と同様に、当社の主たる業務であるクラウドサービス事業の事業特性に馴染まないため、記載を省略しております。 c. 販売実績 当事業年度の販売実績について、当社の報告セグメントは単一セグメントでありますが、サービス別に示すと、下表のとおりであります。 サービスの名称   売上高(千円)   前年同期比(%) @nyplace   920,361   79.4 COLLABOS PHONE   381,514   92.3 VLOOM   116,163   201.7 COLLABOS CRM   86,778   85.7 COLLABOS CRM Outbound Edition   36,232   107.9 その他   157,964   111.2 合計   1,699,015   89.1 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績等 1)財政状態 (資産) 当事業年度末における総資産は、前事業年度末に比べて65,657千円減少し、1,670,096千円となりました。主な要因は、繰延税金資産の増加があった一方で、現金及び預金の減少、売掛金の減少、減価償却等に伴う有形固定資産の減少、ソフトウエアの減損による無形固定資産の減少によるものであります。 (負債) 当事業年度末における負債は、前事業年度末に比べて141,250千円減少し、302,792千円となりました。主な要因は、賞与引当金の増加、株主優待引当金の増加があった一方で、買掛金の減少、未払消費税の減少、借入金返済に伴う1年以内返済長期借入金及び長期借入金の減少によるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産は、前事業年度末に比べて75,593千円増加し、1,367,303千円となりました。主な要因は、新株予約権の減少があった一方で、繰越利益剰余金が増加したことによるものであります。 2)経営成績 (売上高) 当事業年度における売上高は1,699,015千円(前事業年度比10.9%減)となりました。製品・サービスごとの状況は、以下のとおりであります。 ・「@nyplace」につきましては、既存顧客の通信売上の増加及び業務拡大に伴う席数増加があった一方で、設定変更作業の減少に伴う一時売上高の減少、前期に発生した拠点移転作業の減少のほか、当社が提供する別サービスへの切替や特定の大口顧客における業務縮小並びに既存顧客における全社的なコストダウン等が重なったことから、契約数及び月額利用料が減少し、期間平均利用席数は4,038席(同1,073席減)、売上高は920,361千円(同20.6%減)となりました。 ・「COLLABOS PHONE」につきましては、既存顧客の業務拡大による通信利用料の増加や新規案件の獲得があった一方で、音声認識や自動要約要望、大規模対応による「VLOOM」への切替や既存顧客における業務終了等により契約数が減少したことから、期間平均利用チャネル数は2,452チャネル(同228チャネル減)、売上高は381,514千円(同7.7%減)となりました。 ・「VLOOM」につきましては、AI音声認識や自動要約等の市場環境のニーズに適応する機能性に加え、大規模案件への対応力や今後のシステム拡張による将来性、通話料削減によりコスト抑制にも対応する新規提案力等が奏功し、初期費用無料キャンペーン、展示会、SEO活動等からのリードにおいて着実に新規案件の獲得が進みました。また、「@nyplace」「COLLABOS PHONE」を利用中の既存顧客からの切替等も発生したことから、期間平均利用チャネル数は879チャネル(同373チャネル増)、売上高は116,163千円(同101.7%増)となりました。 ・「COLLABOS CRM」及び「COLLABOS CRM Outbound Edition」につきましては、インバウンド(受電)用の「COLLABOS CRM」において、既存顧客における業務縮小等により契約数が減少した一方、アウトバウンド(架電)用の「COLLABOS CRM Outbound Edition」においては、BPO事業者の新規案件やシステムリプレイス案件の獲得、既存顧客におけるアウトバウンド業務の業務拡大等により、契約数は増加いたしました。この結果、「COLLABOS CRM」につきましては、期間平均利用ID数は1,245ID(同167ID減)、売上高は86,778千円(同14.3%減)となり、「COLLABOS CRM Outbound Edition」につきましては、期間平均利用ID数は536ID(同34ID増)、売上高は36,232千円(同7.9%増)となりました。 ・DX化推進による業務効率化やマーケティング活動を支援する各サービスにつきましては、音声認識やVoC活用のニーズの高まりを背景に、AIマーケティングシステム「UZ」において、VoCの可視化や広告施策への活用、応対品質向上を目的としたオペレータ評価の自動化や業務効率化ツールとしての利用が増加したこと等により、BPO事業者や情報通信会社等の新規案件を獲得しました。また、AI顧客分析・予測ツール「GOLDEN LIST」においては、保険営業におけるDM効果の最大化、BPO事業者における休眠復活施策(成果報酬型案件)等の新規案件の獲得が進みました。さらに、統合CRMマーケティングシステム「GROWCE」においては、オペレータ業務の効率化やUI/UX(※4)の優位性等を評価いただき、Webリードや既存顧客へのクロスセルによる新規案件を獲得したほか、AI技術搭載のリアルタイム音声認識システム「AmiVoice Communication Suite provided by コラボス」においても、既存顧客へのクロスセルによる新規案件を獲得したこと等から、売上高は157,964千円(同11.2%増)となりました。 (売上原価) 当事業年度の売上原価は、1,018,187千円(同17.1%減)となりました。主な要因としては、現有サービスにおける売上見合いの通信原価の減少、データセンターのラックや回線の整理による保守費及びホスティング費用等の固定費の削減、また、独自サービスのシステム構成環境の最適化に伴うホスティング費用の削減等によるものであります。サービス別の売上原価の内訳としては、「@nyplace」は、587,787千円(同19.1%減)、「COLLABOS PHONE」は、194,280千円(同10.8%減)、「VLOOM」は、100,491千円(同14.7%減)、「COLLABOS CRM」及び「COLLABOS CRM Outbound Edition」は、40,953千円(同5.0%減)、その他、業務効率化を実現する付加的サービスは、94,674千円(同22.3%減)となりました。 (販売費及び一般管理費) 当事業年度の販売費及び一般管理費は、606,510千円(同0.4%増)となりました。主な要因としては、サービス提供体制に合わせた最適な人員配置や業務の内製化の推進、生産性及び効率性を踏まえた業務の見直しや自動化推進により業務委託費等が減少した一方で、スタンダード市場への市場区分変更費用や賞与引当金繰入額の増加等によるものであります。 これらの結果、営業利益は74,317千円(同1.6%減)となりました。経常利益につきましては、株主優待制度の導入に伴う株主優待引当金繰入額の計上等により、52,641千円(同48.9%減)となりました。また、特別利益として新株予約権戻入益25,523千円を計上したことに加えて、法人税等調整額(益)の計上等により、当期純利益は101,116千円(同30.2%減)となりました。 b. 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社は、設立以来、コールセンター向けクラウドサービスの提供を中心に事業を展開しており、コールセンターのシステム構築から運用における業務課題解決に向けたサポート、また、AIやデータ活用によるマーケティング支援に至るまで、企業の生産性向上や業務効率の改善、販売促進等に貢献すべくサービスの提供に努めております。 当社が属するクラウドサービス市場につきましては、2024年末のクラウドサービス利用企業の割合は前年末より2.9ポイント増加し、80.6%に及んでおり、上昇傾向が続いております。(出典:「令和7年版情報通信白書」(総務省)) また、クラウド型CRM市場の市場規模につきましては、2024年度に5,790億円(前年比14.7%増)となり、2024年度においてクラウド型とオンプレミス(※5)型の市場構成比は、60.2%対39.8%と、2022年度にクラウド型市場がオンプレミス型市場を逆転して以降、引き続き、クラウド型のニーズが高く推移している状況となっております。 最近においては、クラウド製品のセキュリティ水準や柔軟性の向上に伴い、これまでオンプレミスを利用し続けていた金融業をはじめとする企業の検討・導入が進むことで案件規模が大型化しているほか、技術進化のスピードが速いAIの普及に伴い、最新技術を継続的に活用するために柔軟かつ迅速にアップデートできるクラウド型への移行傾向が強くなっており、人手不足への対応やコスト削減、売上拡大といったニーズも高まるなかで、着実にクラウド型での導入が市場全体に浸透してきております。これらを背景に、2025年度以降も市場は年平均12.5%で成長し、2029年度には市場規模は約1兆448億円にまで拡大、クラウド型とオンプレミス型の構成比は、80.0%対20.0%にまで広がるものと予測されております。(出典:デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社「マーテック市場の現状と展望225年度版〈クラウド型CRM市場編〉」) このような状況の中、当社が事業を展開するコールセンター市場は、深刻な人材不足や人件費の高騰等を背景に、メール、チャット、Webフォーム、SNS等をはじめとしたノンボイス系システムの需要が増加しており、既存業務の生産性向上や顧客対応の自動化、オペレータの効率化等、コールセンターのデジタルトランスフォーメーション(DX)が一層加速するものと予想されます。加えて、AI技術の活用も飛躍的に進展しており、音声認識や自動要約のほか、AIが自律的な判断と対応を行うことで人間に近い応対を可能にし、サポート業務を高度に自動化する「AIエージェント(※6)」の導入も拡大が見込まれます。また、コールセンターに集まる顧客の声(VoC)の活用が活性化されることで、コールセンターをプロフィットセンターへと転換する動きが高まる等、市場のニーズやコールセンターシステムに対する考え方は、今後も刻々と変化していくものと考えられます。 当社は、このような将来の自動化・AI化のニーズを先読みすべく、前中期経営計画において、成長投資を収益へつなげる販売拡大フェーズとして、「@nyplaceの安定成長」と「独自サービスの飛躍成長」の2つの成長戦略を推進してまいりました。これにより、マーケットニーズとの親和性が高い「VLOOM」「UZ」等の販売が進むことで、「@nyplace」等の現有サービスを主体としたサービス構成から、「VLOOM」等の独自サービスを主体とした収益基盤への転換が始まっております。加えて、各サービス環境に沿った生産プロセスの効率化や経営資源の再配置を実施することにより、コストの最適化を行うことで安定した利益創出を実現してまいりました。一方で、「VLOOM」等の独自サービスにおいては、サービスリリースの遅れにより、当初想定していた売上貢献には至っておらず、加えて、「@nyplace」及び「COLLABOS PHONE」等の現有サービスにおいて、主にテレマーケティングやBPO事業者における既存顧客の業務縮小並びに全社的なコストダウン等が重なったことから、想定以上の契約数の減少がありました。 上記背景も踏まえ、2027年3月期においては、コールセンター市場の業務効率化、DX化とその先のプロフィットセンター化を支援するため、「VLOOM」等を中心とした独自サービスにおいて、AI活用や自動化等をはじめとするDX化ニーズを反映した機能開発や顧客要望に沿った機能開発の実施、また、自社サービスとの連携により、情報の取得からAI活用によるVoC分析に至るワンストップの機能の実現等、「VLOOM」をオリジナリティの高い製品へ進化させることで、独自サービスによる収益基盤の確立を目指してまいります。 c. 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、事業活動の成果を示す売上高及びサービス別月次利用数を重要な経営指標としており、当事業年度における売上高は1,699,015千円(前事業年度比10.9%減)となりました。 サービス別売上高及び月次利用数の内訳は、「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績等 2)経営成績」に記載のとおりであります。引き続き、これらの指標を拡大していくように取り組んでまいります。 d. セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社の報告セグメントは、クラウドサービス事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 a.資金需要の主な内容 当社の運転資金需要のうち主なものは、情報通信機器の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、独自サービスの開発費、設備投資等によるものであります。 b.資金調達 当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。運転資金や設備投資等の調達につきましては、自己資金、金融機関からの借入及びリースを基本としております。 なお、当事業年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は、165,597千円であります。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、1,286,032千円であります。 〔用語解説〕 ※1.コストセンター 企業活動において直接的な売上を上げるのではなく、コスト削減により、業務効率化等が求められる部門。 ※2.プロフィットセンター 企業活動において、直接的に売上を上げる役割を担う部門。 ※3.統計管理ツール AVAYA社が提供するコールセンターの高度なレポーティングや分析、運用及び管理の効率化を強化するWebベースのマネジメントソリューション「CC-One Portal」のこと。 ※4.UI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス) サイトやアプリを使いやすく、心地よいものにするためのデザインスキル。 UIは、画面設計、デザイン等を示し、UXは、使いやすさ、分かりやすさ等の体験全体を示す。 ※5.オンプレミス型 企業が利用するシステムや設備等を自社で保有し、自社で構築、運用する仕組み。 ※6.AIエージェント 人間が細かい指示を出さなくても、AIが周囲の環境を理解し、タスクを自ら順序立てて実行し、必要に応じて外部ツールを操作して自律的に思考・判断・行動して問題を解決するソフトウエアプログラム。

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出典

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