概要
ビートレンドは2000年に設立され、2020年に東京証券取引所マザーズ(現グロース)に上場したSaaS型CRMプロバイダーである。主力サービス「betrend」は、小売・飲食・サービス業など実店舗を展開する企業向けに、メール・アプリ・LINEなど多様なチャネルを通じた顧客管理・マーケティング機能を提供する。2025年12月期の売上高は約11.6億円、従業員数は61名。
ストック型ビジネスモデルとリカーリングレベニュー
売上の大部分は月額定額課金と会員数・通信量に応じた従量料金からなる年間契約で構成される。2025年12月期のCRMサービス売上は9.66億円(全体の83%)で、うちスマートCRMが7.66億円、メールマーケティングが1.95億円。ARR(年間経常収益)は9.46億円と、ストック型収益が収益基盤を支える。解約率や会員数増加が収益の伸びに直結する構造である。
導入企業の業種と規模
スマートCRMの契約社数は186社(2025年12月末)。主な導入先は食品スーパー、衣料雑貨、外食チェーン、ホームセンターなど多店舗展開する企業である。メールマーケティングは353社と底堅く、金融機関や学校・自治体も顧客に含む。会員数は3,548万名に達し、1社あたりの平均会員数は約19万名。新規獲得と解約が並行し、純増は4社にとどまった。
カスタマイズと周辺サービスによる補完
標準機能に加え、導入企業の既存システムとの連携や個別ニーズに応じたカスタマイズ開発を提供する。2025年12月期のカスタマイズサービス売上は1.86億円(前年比9.6%減)。また、DM印刷・納品や決済紹介手数料などのその他サービスもあり、売上は0.67億円。カスタマイズは初期導入時に発生し、その後は保守料としてCRMサービスに含まれる。
経営環境と成長戦略
クラウド型CRM市場は2024年度に前年比114.9%の5,990億円と拡大が続く。一方、当社は2025年12月期に営業損失8,182万円を計上し、成長投資フェーズにある。中期経営計画では、ノーコード版「betrend Lite」で中小企業市場を開拓し、パートナープログラム「betrend connect」を通じてPOS・EC・予約システムとの連携を強化。ベトナムなど海外展開も模索する。
業界の中での役割はSaaS型CRMプラットフォーム提供事業者。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/12期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| CRMサービス | 10億円 | 83.3% | — | — |
| カスタマイズサービス | 2億円 | 16.7% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01多店舗展開する実店舗企業(飲食、小売、サービス)主力
飲食店、小売店、サービス提供店など多店舗展開企業向けに、会員管理・メール配信・アプリプッシュ・LINE連携・モバイルオーダーなどの機能を持つ「スマートCRMサービス」を提供。顧客属性・購買履歴を分析し、リピート率向上を支援する。
- betrend スマートCRMサービス
- 会員登録、メール配信、プッシュ通知、LINE連携、モバイルオーダー、データ分析などの機能を備えたCRMプラットフォーム。
02メール配信を活用する広範な企業・団体(金融、学校、自治体など)準主力
メール配信機能とDM配信指示機能に特化した「メールマーケティングサービス」を提供。大量高速の配信機能を活かし、飲食・小売に限らず金融機関や学校、自治体など幅広い顧客層に利用されている。
- betrend メールマーケティングサービス
- メール配信機能とDM発送指示機能に特化したSaaS。大量・高速のメール配信を可能とする。
03導入企業(カスタマイズ開発・保守)副次
既存システムとの連携や顧客ニーズに合わせたカスタマイズ開発を提供。導入時の初期設定やSMS配信、年間保守も含め、ワンショット収益を得る。
- カスタマイズ開発サービス
- 顧客企業の既存システムや個別ニーズに合わせたシステム連携・構築を行う。
製品と技術
スマートCRMプラットフォーム「betrend」
betrendは、顧客の属性情報・行動履歴・購買履歴を一元管理し、メール配信、プッシュ通知、LINE、SMS、音声自動応答(IVR)など複数のチャネルで情報を送受信できる。ポイント・スタンプ・クーポン機能により顧客ロイヤルティを向上させる。ダッシュボードでデータ分析も可能。月額定額+従量課金のSaaS型で提供される。
「betrend スマートCRM」の詳細機能
スマートCRMは、会員登録フォーム、空メール会員登録、アプリ会員証、店舗スタッフアプリなど多様な入会・接客手段を備える。モバイルオーダーやテイクアウト・デリバリー機能も内蔵し、消費者の行動変化に対応。さらに「betrendサーベイ」で顧客満足度調査を実施可能。導入実績は186社、総会員数は3,548万名に上る。
「betrend LINEミニアプリ」と外部連携
2021年10月にリリースされた「betrendミニアプリプラン」は、LINEのミニアプリ上で会員証やクーポンを表示可能。通常LINEでは取得できない属性情報を収集し、絞り込み配信を実現。2023年8月にはノーコードツールを開発し、プログラミング不要でLINEミニアプリを構築できる。パートナープログラム「betrend connect」を通じてPOSレジやECとも連携する。
決済・プリペイド・DM連携サービス
「betrend バリューカード」は電子マネー(プリペイドカード)の発行・管理システムと連携。「betrend パスチケ」は決済機能とCRMを統合したサービス。また、「betrend スマートDM」は会員データをもとにしたハガキDMの入稿・発送を一元管理し、オフライン施策もサポート。これらの周辺サービスがスマートCRMの付加価値を高めている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
小規模AI企業、低成長で収益悪化
同社はAI・データ分析サービスを提供する小規模企業。売上は2024/12期12億円(前期比+9%)、2025/12期は横ばい予想で成長が鈍化。営業利益率は8.33%から▲8.33%へと急激に悪化し赤字転落。同業のVRain Solutionやソラコムなどは類似規模だが、同社は収益性で劣後。競争激化で差別化が急務。
強み
- AI・データ分析に特化し、ニッチな需要を取り込む。
- 売上高12億円程度で安定的な事業基盤はある。
- AI市場は拡大中で、需要獲得の余地は大きい。
- 組織が小さく、技術トレンドへの適応が早い。
課題
- 営業赤字転落で、コスト削減や収益改善が急務。
- 売上高が伸び悩み、事業拡大の目処が立っていない。
- 同業他社とサービスが類似し、独自性を打ち出せていない。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がビートレンド
時価総額で並べると、掲載11社のなかで2番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4178Sharing Innovations | 20億円 | 29.6倍 |
| 2 | 4020ビートレンド | 19億円 | — |
| 3 | 5134POPER | 19億円 | 33.8倍 |
| 4 | 550Aソフトテックス | 19億円 | 9.0倍 |
| 5 | 9444トーシンホールディングス | 19億円 | — |
| 6 | 3909ショーケース | 19億円 | 2.0倍 |
| 7 | 2345HODL1 | 19億円 | — |
| 8 | 4179ジーネクスト | 19億円 | — |
| 9 | 9425ReYuu Japan | 18億円 | — |
| 10 | 4378CINC | 18億円 | — |
| 11 | 4288アズジェント | 18億円 | 10.6倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 19件
通信事業者としての創業とプライバシーマーク認証
2000年3月、ビートレンド・ドットコム株式会社として東京都渋谷区で設立。同年11月には一般第二種通信事業者認定を取得し、通信インフラを持たない事業者として電気通信サービスを提供した。2004年7月に港区赤坂へ本社移転。2005年9月にはプライバシーマーク認証を取得し、個人情報取扱いの信頼性を高めた。これらの基盤が後のCRM事業の展開につながる。
スマートCRMとバリューカードの投入
2013年9月、電子マネー(プリペイドカード)発行・管理システムと連携する「betrend バリューカード」をリリース。2014年3月にはISMS(ISO27001)認証を取得し、セキュリティ体制を強化。同年6月にはスマートフォンアプリの会員証サービス「betrend スマートCRMプラン」をリリースし、顧客管理の領域を拡大した。2016年4月にはDM一元管理サービス「betrend スマートDM」と店舗スタッフアプリを追加した。
LINE連携と決済型CRMの展開
2017年1月、LINEを自社会員向け情報配信に活用する「betrend LINE連携オプション」をリリース。2018年6月にはクラウド事業者の暗号化・鍵管理システムに関する特許を取得(特許第6353861号)。同年10月、決済機能とCRMを統合した「betrend パスチケ」をリリースし、プリペイド・決済分野へ進出した。
株式上場とグロース市場への移行
2020年12月、東京証券取引所マザーズ市場に上場。2021年4月には本社を千代田区永田町に移転。同年10月、LINEミニアプリと連携する「betrendミニアプリプラン」をリリースし、モバイルファースト戦略を強化。2022年4月の市場区分見直しに伴い、マザーズからグロース市場に移行した。
パートナープログラムとノーコードツールの開発
2023年5月、POSレジ・EC・予約管理システムなどとの連携をまとめたパートナープログラム「betrend connect」をリリース。同年8月には、LINEミニアプリをノーコードで構築できるツールを開発し、中小企業への導入障壁を下げた。2025年5月、本社を品川区北品川に移転し、組織体制を刷新した。
年表19件を開く
2000年代
- 2000年3月創業ビートレンド・ドットコム株式会社を東京都渋谷区に設立
- 2000年11月電気通信回線設備を設置しない事業者(旧 一般第二種通信事業者認定(旧 郵政省))特定通信・放送開発事業実施円滑法認定(郵政大臣)
- 2004年7月東京都港区赤坂に本社を移転
- 2005年9月プライバシーマーク認証取得
2010年代
- 2013年9月電子マネー(プリペイドカード)発行・管理システムと連携運用可能な『betrend バリューカード』をリリース
- 2014年3月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS(ISO27001))の認証を取得
- 2014年6月スマートフォンアプリの会員証サービスなどを実現する『betrend スマートCRMプラン』をリリース
- 2016年4月スマートCRMの履歴を活用し、ハガキDMの入稿・発送を一元管理する『betrend スマートDM』をリリース
- 2016年4月アプリ会員証やスマートDMを店舗で読取り特典を付与する『betrend 店舗スタッフアプリ』をリリース
- 2017年1月LINEを自社会員向けの情報配信にも活用できる『betrend LINE連携オプション』をリリース
- 2018年6月クラウド事業者の暗号化・鍵管理システムの特許を取得(特許第6353861号)
- 2018年10月決済型CRMサービスである『betrend パスチケ』をリリース
2020年代
- 2020年12月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
- 2021年4月東京都千代田区永田町に本社を移転
- 2021年10月LINEミニアプリとの連携プラン『betrendミニアプリプラン』をリリース
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行
- 2023年5月POSレジ・ECサイト・飲食店向け予約管理システムなどの連携システムを取りまとめたパートナープログラム『betrend connect』をリリース
- 2023年8月スマートCRMプラットフォーム『betrend』と連携したLINEミニアプリをプログラミングなしで構築できるノーコードツールを開発
- 2025年5月東京都品川区北品川に本社を移転
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。
- ARR2026年12月期まで11.0億円
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
ターゲット領域の拡大
従来の大手企業(ラージ領域)に加え、ノーコード・ノンカスタマイズの新ソリューション「betrend Lite」によりミッド/スモール領域の顧客へアプローチし、TAM(獲得可能な市場規模)を拡大する。
- 02
協業とシステム連携の強化
店舗DXのトップランナーとパートナーシップを締結し、「betrend connect」を通じてハード・システム・サービスの機能連携を深化。POSベンダーやECカートベンダー等の有力代理店との関係強化により、リード獲得を加速し市場優位性を確立する。
- 03
クロスセル強化と顧客単価向上
スマートCRMの周辺機能として、アンケート「betrendサーベイ」、データ分析ツール、リテールメディア連携、生成AI活用などの新機能を開発し、既存顧客へのクロスセルを強化して顧客単価を向上させる。
- 04
海外展開と新規事業
ベトナムなどアジア地域でZaloやLINEミニアプリを活用したCRMサービスを展開。またGX(脱炭素)領域の新規事業として企業間ESG連携クラウドサービス「wezero」の事業拡大を進める。
- 05
組織体制と生産性の強化
エンジニア採用やアプリサポートチーム増員、社内業務へのAI活用により全社的な業務生産性を向上。ノーコードツールの活用や標準オプション化により、案件期間短縮と受注率向上を図る。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 6期分
グループ全体で61人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は657万円で、5期前と比べて+10.0%。平均年齢は38.9歳、平均勤続年数は6.7年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年12月 | 597 | 40.0 | 6.6 | 44 | — |
| 2021年12月 | 625 | 39.6 | 6.9 | 49 | — |
| 2022年12月 | 640 | 40.2 | 7.4 | 49 | — |
| 2023年12月 | 639 | 40.4 | 7.9 | 46 | — |
| 2024年12月 | 664 | 38.9 | 6.8 | 58 | 172 |
| 2025年12月 | 657 | 38.9 | 6.7 | 61 | −164 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は12億円、営業利益は-1億円。前期と比べると増収減益で、売上が+0.0%、利益が-200.0%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 12億円 | 12億円 |
| 営業利益 | -2億円 | -1億円 |
| 純利益 | -2億円 | -1億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は5億円、営業利益は−1億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−16.7%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 3 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2023年2Q | 2 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2023年3Q | 3 | 1 | 33.3 | 0 |
| 2023年4Q | 3 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 3 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年2Q | 3 | 1 | 33.3 | 0 |
| 2024年4Q | 6 | 0 | 0.0 | 1 |
| 2025年2Q | 6 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2025年4Q | 6 | −1 | −16.7 | −1 |
| 2026年2Q | 5 | −1 | −20.0 | −1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 10期分
2016年12月期からの10期で、売上は5億円から12億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は-8.3%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年12月 | 5 | — | 1 | — | 0 |
| 2017年12月 | 6 | — | 0 | — | 0 |
| 2018年12月 | 6 | — | 0 | — | 0 |
| 2019年12月 | 7 | — | 1 | — | 0 |
| 東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場 | |||||
| 2020年12月 | 9 | — | 1 | — | 1 |
| 2021年12月 | 11 | — | 1 | — | 1 |
| 2022年12月 | 11 | — | 1 | — | 1 |
| 2023年12月 | 11 | — | 1 | — | 1 |
| 2024年12月 | 12 | 1 | 1 | 8.3 | 1 |
| 2025年12月 | 12 | −1 | −1 | −8.3 | −1 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高12億円のうち、営業利益として残るのは-1億円で-8.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-1億円、売上の-8.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金58.3%7億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金50.0%6億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-8.3%-1億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 8期分
2025年12月期は営業CFが0億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−1億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は5億円で、売上の5.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年12月 | 1 | −1 | 0 | 0 | 1 |
| 2019年12月 | 1 | −1 | 0 | 0 | 1 |
| 2020年12月 | 2 | −1 | 2 | 1 | 4 |
| 2021年12月 | 1 | −1 | 1 | 0 | 4 |
| 2022年12月 | 2 | 0 | 0 | 2 | 6 |
| 2023年12月 | 0 | −1 | 0 | −1 | 6 |
| 2024年12月 | 1 | −1 | 0 | 0 | 6 |
| 2025年12月 | 0 | −1 | 0 | −1 | 5 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 10期分
2025年12月期の総資産は9億円。このうち返さなくてよい自己資本が8億円で、自己資本比率は85.7%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2016年12月 | 3 | 2 | 1 | 59.6 |
| 2017年12月 | 4 | 2 | 2 | 62.7 |
| 2018年12月 | 3 | 2 | 1 | 66.6 |
| 2019年12月 | 4 | 3 | 1 | 66.2 |
| 2020年12月 | 7 | 6 | 1 | 78.9 |
| 2021年12月 | 8 | 7 | 1 | 82.7 |
| 2022年12月 | 9 | 8 | 1 | 83.9 |
| 2023年12月 | 9 | 8 | 1 | 88.1 |
| 2024年12月 | 10 | 9 | 1 | 88.4 |
| 2025年12月 | 9 | 8 | 1 | 85.7 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で605社中35位あたり、逆に低いのは営業利益率で605社中556位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥849で、1年前と比べて+31.8%。過去52週の値幅のなかでは72%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 2.88倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は直近1カ月で16.27%上昇し、8月19日に786円となった。25日線(710円)や75日線(689円)を大きく上回っており、短期・中期の上昇トレンドが明確。52週高値932円にはまだ146円の距離があるが、RSIは79.39と買われ過ぎ圏に達しており、短期的な過熱感が強い。直近の出来高は3000株と低調だが、8月14日には13300株と活発な取引があった。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 30/100)。
PERが算出不能で、PBR2.67倍が同業界平均3.55倍を下回るが、ROEは7%と低水準。配当利回り0%で株主還元がなく、業績は2025年12月期に赤字転落し、営業利益率もマイナスに悪化。売上高は横ばいで成長性が見込めず、収益力の低下が懸念される。PBRは平均より低いものの、ROEや成長性を考慮すると割高感があり、投資判断は慎重が妥当。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | 2.88倍 | 2.96倍 |
| ROE | 7.0% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
この銘柄の投資論点は、小規模な情報・通信企業でありながら、収益性が不安定である点にある。2024年に黒字化したものの、2025年には再び赤字予想であり、事業の持続可能性が疑問視される。強気派は、直近の黒字化や成長の可能性を評価し、新サービスや市場拡大による業績回復を期待する。一方、弱気派は、売上高の伸び悩みや赤字転落リスクを指摘し、小規模ゆえの脆弱性を懸念する。市場からは、成長性よりも安定性が重視されるため、今後の決算で収益改善が見られるかが焦点となる。
- 黒字転換の実績
2024年に営業利益率8.33%を達成し、収益性改善の兆しが見えた。
- 成長余地のある市場
情報・通信業は成長分野であり、小規模でもニッチな需要を取り込む可能性がある。
- 少額投資で分散効果
時価総額17億円と小さく、ポートフォリオの分散投資先として組み込みやすい。
- 一過性要因の反動で営業利益が前期比2億円改善し黒字決算発表後影響強
前期は営業利益1億円から-1億円に2億円悪化。原因が一過性なら逆に1億円の黒字
- 売上高が3年ぶりに13億円台へ回復通年影響中
前期売上12億円、前々期12億円。10%増の13.2億円なら営業利益率5%で0.66億円
- 固定費削減で営業赤字幅が1億円から0億円へ縮小2026年上期影響中
前期は売上12億円で営業損失1億円。固定費1億円削減で収支均衡
- 株価上昇トレンドと小型株需給で投機的買い不定影響弱
1年で24.8%上昇。時価総額17億円、売買代金が小さく、資金流入で急伸
- 業績の不安定さ
2025年の営業利益率予想が-8.33%と赤字転落し、収益の持続性に疑問。
- 売上高の頭打ち
売上高が11億円から12億円で推移しており、成長が見られない。
- 競争の厳しさ
同業他社が多数存在し、明確な差別化要因がない。
- 営業赤字が2期続き自己資本が6億円を割り込む通年影響強
PBR2.67倍から自己資本は約6.4億円。前期純損失1億円で5.4億円に減少
- 売上高が12億円から10億円へ減少し赤字拡大継続影響中
前期売上12億円。10%減の10.8億円なら固定費負担で営業損失が1億円超に
- 粗利率低下で営業利益率が-15%へ悪化2026年下期影響中
売上12億円で営業利益率-15%なら営業損失1.8億円
- 無配当継続で短期資金の流出不定影響弱
配当利回り0%、株主優待なし。業績不透明なうちは資金が離れやすい
- 売上高成長率
- 売上が横ばいであり、成長軌道に乗るかが収益性改善の鍵となる。
- 営業利益率
- 赤字転落の予想を覆せるか、コスト管理の成果を見極める。
- サービス別売上構成
- どのサービスが伸びているか、事業の方向性を判断するため。
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ2,093人。区分でいちばん多いのは個人・その他で93.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が1.0%を占め、残る99.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年12月% | 2021年12月% | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 84.7 | 90.3 | 93.0 | 93.5 | 92.7 | 93.7 |
| 証券会社 | 5.0 | 6.8 | 5.1 | 5.6 | 6.2 | 4.9 |
| 自己株式 | — | — | — | — | 2.0 | 1.9 |
| 事業法人 | 7.9 | 0.9 | 0.3 | 0.2 | 0.4 | 1.0 |
| 外国法人 | 1.4 | 1.3 | 0.7 | 0.4 | 0.6 | 0.3 |
| 外国人個人 | — | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.2 |
| 金融機関 | 1.0 | 0.7 | 0.8 | 0.2 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 永山 隆昭 | 46.49 |
| 02 | 井上 英昭 | 15.56 |
| 03 | 株式会社SBI証券 | 4.26 |
| 04 | 須山 聖一 | 1.36 |
| 05 | 佐野 力 | 0.89 |
| 06 | 中村 直幹 | 0.85 |
| 07 | 海島 和也 | 0.75 |
| 08 | 齋藤 勇 | 0.68 |
| 09 | 田代 寿一 | 0.64 |
| 10 | 小田 昌平 | 0.59 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 10期分
1株利益は10期で−101%、1株純資産は10期で−98%。直近期のROEは7.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2016年12月 | 4,483 | 18,852 | 27.0 | — |
| 2017年12月 | 3,944 | 23,425 | 17.8 | — |
| 2018年12月 | 5 | 122 | 4.1 | — |
| 2019年12月 | 20 | 142 | 15.2 | — |
| 2020年12月 | 40 | 268 | 18.5 | 77.5 |
| 2021年12月 | 28 | 318 | 9.8 | 40.8 |
| 2022年12月 | 46 | 362 | 13.6 | 21.8 |
| 2023年12月 | 31 | 385 | 8.2 | 24.3 |
| 2024年12月 | 28 | 410 | 7.0 | 23.7 |
| 2025年12月 | −47 | 361 | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額74百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 井上英昭 | 代表取締役社長 | 64 | 342,300 |
| 澤田瑞樹 | 取締役 技術、営業統括 管掌 | 52 | 6,200 |
| 宮下省吾 | 取締役 企画、営業企画・アライアンス管掌 | 43 | 10,000 |
| 永山隆昭 | 取締役 | 64 | 1,023,000 |
| 雨宮雄一 | 取締役 | 55 | 1,000 |
| 真田智子 | 常勤監査役 | 60 | — |
| 壽原友樹 | 監査役 | 45 | — |
| 鴇田英之 | 監査役 | 53 | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 55 | 2 | 57 | 11 |
| 社外監査役 | 4 | 13 | — | 13 | 3 |
| 社外取締役 | 2 | 4 | — | 4 | 2 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,957字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,509字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,052字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,422字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第28期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第27期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-27
- 半期報告書半期報告書-第27期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第26期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-31
- 半期報告書半期報告書-第26期(2024/01/01-2024/12/31)2024-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第26期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第25期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-29
- 四半期報告書四半期報告書-第25期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第25期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第25期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第24期(2022/01/01-2022/12/31)2023-03-31
- 四半期報告書四半期報告書-第24期第3四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。
関連する企業
関連企業