本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

AlbaLink

5537 · Growth · 不動産業

空き家の買取再販に特化した専門業者。WEBメディアと支店網で売主・買主を集め、訳あり物件の流動化を図る。

概要

株式会社AlbaLinkは、「2100年、空き家ゼロ」をミッションに掲げ、空き家の買取再販事業を展開する不動産企業である。2019年に事業転換し、訳あり物件や空き家に特化したマッチング事業を開始。2025年12月期の売上高は82億円、営業利益13億円、従業員184名。全国19支店を構え、自社WEBメディアを通じた集客と仮需による独自査定を強みとする。2023年11月にTOKYO PRO Marketに上場、2025年12月にグロース市場へ市場変更した。

買取再販と三為取引を組み合わせた収益モデル

当社は、空き家を売主から買取り、買主へ販売する買取再販を基本の収益モデルとする。宅地建物取引業法が定める仲介手数料の上限に縛られず、実績に基づいて適正な収益を確保できる点が特徴である。一方、在庫リスクを低減するため、第三者のためにする契約(三為取引)を活用する。すなわち、買主への販売を前提に売主と売買契約を結び、そのまま買主と再契約することで所有権登記を省略し、資金固定化や管理負担を軽減する。2025年12月期の不動産売買取引の売上高は66億1,314万円に達した。また、買取が困難な物件については、所有者から金銭を得て引き取る有料引取も行い、不動産有料引取協議会の自主規制ルールに従って取引の健全性を確保している。

自社メディアと広告で集客するマーケティング体制

マーケティング部門を社内に置き、売主からの問い合わせ(リード)獲得を内製化している。主な集客手段は、自社運営のWEBメディア「訳あり不動産買取プロ」「訳あり物件買取りナビ」「不動産投資の森」、各種SNSやインターネット検索広告、新聞・チラシなどのオフライン広告、そして自治体との連携である。営業担当者からマーケティング部門に売主の声を直接伝え、施策を迅速に反映する体制を構築。2025年12月期の販売件数は2,532件(上半期1,026件、下半期1,506件)に上った。自社メディア「不動産投資の森」の会員数は継続的に増加し、販売物件の3割超は複数回の購入実績がある買主によるものであり、リピート需要の獲得に成功している。

全国19支店に拡大した事業基盤と成長軌道

対面でのコンサルティングと迅速な現地査定を重視し、全国に支店網を展開する。2025年末時点で19支店を有し、従業員数は184名。支店数は2024年下半期の12支店から1年間で7支店増加し、首都圏に加えて大阪、福岡、札幌、仙台などの地方主要都市にも拠点を置く。これに伴い業績は急成長しており、売上高は2021年12月期の9億円から2025年12月期には82億円へと約9倍に拡大。営業利益は同期間で約13億円、当期純利益は約10億円に達した。自己資本比率は38.3%(2025年12月期)と健全な水準を維持している。

業界の中での役割は空き家・訳あり不動産の買取再販事業者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
82億円
営業利益
13億円
営業利益率
15.9%
純利益
10億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01空き家マッチング主力

自社WEBメディアや広告、自治体提携などで売主から空き家を買取り、賃貸・転売目的の買主へ販売する。三為取引を活用し在庫リスクを低減、投資家ネットワークにより再販を促進している。

主な製品・サービス4
空き家買取再販
売主から空き家を買取り、必要に応じて手直しを行い、買主へ販売する。仲介ではなく買取なので手数料上限の制約を受けない。
訳あり物件買取プロ
自社運営のWEBメディア。訳あり物件の買取情報を発信し、売主からの問い合わせを獲得する。
訳あり物件買取りナビ
自社運営のWEBメディア。訳あり物件の買取ノウハウなどを提供する。
不動産投資の森
訳あり物件・空き家専門の投資サイト。会員に未公開物件情報を配信し、買主を獲得する。

製品と技術

仮需による独自査定ノウハウ

当社の核となる技術は、買主が賃貸利用や転売を目的として購入する「仮需」に基づく独自の物件査定手法である。創業以来の数万件に及ぶ査定データを蓄積・分析し、買主が購入後にどのような改修を行い、いくらの賃料を得ているかをアンケートで収集。その情報を基に買主の期待購入価格を推定し、仕入価格を迅速に決定する。このノウハウは営業人員の育成にも活用され、業界未経験者でも早期に戦力化できる点が採用競争力の源泉となっている。支店増加に伴い査定データが増えることでノウハウの精度が向上し、好循環を生み出している。

自社メディアと投資家ネットワーク

自社で運営する投資用不動産サイト「不動産投資の森」は、訳あり物件・空き家に特化した情報提供と会員向け未公開物件の配信を行う。会員数は継続的に増加しており、販売物件の3割超は複数回購入実績のある買主によるもので、高いリピート率を達成している。さらに、「訳あり不動産買取プロ」「訳あり物件買取りナビ」などの自社メディアを通じて売主からの問い合わせを獲得し、マーケティングから販売までを一貫して内製化。これにより外部媒体への依存度を低減し、顧客獲得コストの最適化を図っている。

自治体連携と有料引取による物件調達

2024年1月より全国の地方自治体との包括連携協定を開始し、2025年末時点で25自治体と連携。空き家バンク内の困難物件対応や相談会開催、利活用支援などを行う。また、一部の自治体から空き家管理活用支援法人に指定され、公的な役割も担う。買取が困難な物件については、有料引取(所有者から金銭を得て引き取る方式)を実施。不動産有料引取協議会に加盟し、自主規制ルールに従って取引の透明性を確保している。これらの取り組みにより、通常の市場では流通しにくい物件も調達可能となり、仕入チャネルの多様化に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

不動産業のなかでの位置

独立系ビル管理で急成長、中堅クラス

業界内では独立系ビル管理・不動産サービスに特化し、売上高は急拡大中だが、大手の大東建託(売上高約2兆円)と比較すると規模は小さい。同業のロボットホームやタスキホールディングスは類似のストック型ビジネスを展開するが、当社は成長率で上回る。営業利益率は改善傾向にあり、2025年12月期予想15.85%と高い収益性を示す。ただし、オフィス空室率上昇や人件費高騰などの外部リスクには注意が必要。内需依存度が高く、海外事業は未確立。

強み

  • 売上高が前期比80%増の54億円、営業利益率11.1%と高成長と高収益を両立。
  • ビル管理・清掃等の継続受注が収益基盤を安定化し、リピート率が高い。
  • 系列にとらわれない営業展開で、新規顧客獲得に強み。
  • ビル管理の専門技術とノウハウで差別化し、品質面で評価。

課題

  • 売上高82億円と業界大手には及ばず、規模拡大によるスケールメリット獲得が課題。
  • 人手不足で清掃・管理スタッフの確保が難しく、人件費上昇が収益圧迫要因。
  • オフィス空室率上昇やテナント需要減が受注減少リスクに。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

不動産業の時価総額近傍。太字がAlbaLink

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13486グローバル・リンク・マネジメント309億円8.4倍
23452ビーロット296億円5.9倍
33496アズーム292億円28.2倍
48860フジ住宅279億円5.7倍
56620宮越ホールディングス278億円
65537AlbaLink275億円25.0倍
78928穴吹興産266億円4.6倍
8146Aコロンビア・ワークス262億円5.2倍
93489フェイスネットワーク250億円6.9倍
102982ADワークスグループ218億円5.3倍
114809パラカ212億円10.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

賃貸仲介業として創業した2011年

2011年1月、東京都港区六本木において株式会社ルームセレクトが設立された。当初は賃貸用不動産の仲介業を主たる業務とし、一般の賃貸物件を取り扱っていた。この時期の事業内容は後の空き家買取再販とは大きく異なり、業態転換の基盤となる経験やネットワークはまだ形成されていなかった。

経営交代と空き家買取再販への大胆な転換

2019年5月、現代表取締役の河田憲二と元共同代表の内木場隼が株式会社ルームセレクトの全株式を譲り受け、増資を実施。同時に社名を株式会社AlbaLinkに変更し、本店を東京都江東区福住へ移転した。これに伴い、事業を賃貸仲介から不動産買取再販業へと完全に変更。空き家等の有効活用を通じて社会課題を解決するという企業理念を掲げ、訳あり物件や空き家の買取再販事業を同年8月より開始した。この決断が現在の事業の原点となった。

免許取得と首都圏支店展開の開始

2022年3月、宅地建物取引業免許(国土交通大臣(1)第10112号)を取得。同年4月に千葉支店、9月に茨城支店(現つくば支店)、12月に埼玉支店(現大宮支店)を開設し、首都圏での事業基盤を固め始めた。2023年3月には横浜支店を開設。これらの拠点は対面営業と現地査定の迅速化を目的としており、買取再販の取扱件数拡大に貢献した。同年11月には東京証券取引所TOKYO PRO Marketに株式を上場し、資金調達力と知名度を向上させた。

全国展開と自治体連携の本格化

2024年に入り、地方都市への支店展開を加速。1月に東京支店、2月に大阪支店、4月に博多支店、7月に札幌支店と高崎支店を相次いで開設した。同時に、全国の地方自治体を対象とした空き家有効活用に関する包括連携協定の締結を同年1月から開始。2024年中に複数の自治体と協定を結び、空き家管理活用支援法人にも指定された。これらの取り組みにより、仕入チャネルが多様化し、2024年12月期の売上高は54億円(前年比80%増)に拡大した。

グロース市場移行と民泊事業への進出

2025年、さらなる成長を目指し事業を多角化。1月に熊本、京都、神戸三宮の3支店、3月に立川支店、7月に岡山、広島、仙台の3支店を開設し、支店網は19拠点に達した。同年5月には新規事業として民泊事業を開始。12月には東京証券取引所グロース市場に株式を上場し、市場変更を果たした。2025年12月期の売上高は82億円、営業利益13億円と過去最高を記録し、空き家マッチング事業の拡大が顕著となった。

年表33件を開く

2010年代

  • 2019年5月創業当社は賃貸用不動産仲介業を目的に設立されました。その後、2019年5月に現代表取締役の河田憲二および元共同代表の内木場隼が株式会社ルームセレクトの全株式を譲り受けたのち、空き家等の有効活用を通じて社会課題を解決することを企業理念に掲げ、訳あり物件や空き家の買取再販事業を開始し、主たる事業を変更いたしました。
  • 2011年1月創業株式会社ルームセレクト設立 東京都港区六本木にて賃貸用不動産仲介業を開始
  • 2019年5月商号変更現代表取締役の河田憲二および元共同代表の内木場隼が株式会社ルームセレクトの全株式の譲り受けおよび増資に伴い、現社名(株式会社AlbaLink)に変更
  • 2019年5月代表者を河田憲二へ変更し、本店所在地を東京都江東区福住に移転 同時に不動産買取再販業へと業態変更
  • 2019年8月空き家の買取再販事業を開始

2020年代

  • 2022年3月宅地建物取引業免許(国土交通大臣(1)第10112号)を取得
  • 2022年4月千葉県千葉市中央区新町に千葉支店を開設
  • 2022年8月本店所在地を東京都江東区富岡へ移転
  • 2022年9月茨城県つくば市天久保に茨城支店(現つくば支店)を開設
  • 2022年12月埼玉県さいたま市大宮区宮町に埼玉支店(現大宮支店)を開設
  • 2023年3月神奈川県横浜市港北区新横浜に横浜支店を開設
  • 2023年7月愛知県名古屋市中村区名駅に名古屋支店を開設
  • 2023年11月千葉県千葉市中央区栄町に千葉支店を移転
  • 2023年11月上場東京証券取引所TOKYO PRO Marketに株式を上場
  • 2023年12月プライバシーマークの認証を取得
  • 2024年1月事業規模の拡大に伴い、東京都中央区新川に東京支店を開設し本店より営業機能を移管
  • 2024年1月全国の地方自治体を対象に空き家の有効活用に向けた包括連携協定の締結を開始
  • 2024年2月大阪府大阪市西区靭本町に大阪支店を開設
  • 2024年4月福岡県福岡市博多区中州中島町に博多支店を開設
  • 2024年7月北海道札幌市中央区大通西に札幌支店を開設
  • 2024年7月群馬県高崎市江木町に高崎支店を開設
  • 2024年10月静岡県静岡市葵区伝馬町に静岡支店を開設
  • 2024年10月栃木県宇都宮市江野町に宇都宮支店を開設
  • 2024年11月東京都江東区木場に本店を移転
  • 2025年1月熊本県熊本市中央区迎町に熊本支店を開設
  • 2025年1月京都府京都市下京区五条通新町に京都支店を開設
  • 2025年1月兵庫県神戸市中央区八幡通に神戸三宮支店を開設
  • 2025年3月東京都立川市曙町に立川支店を開設
  • 2025年5月新規事業として「民泊事業」を開始
  • 2025年7月岡山県岡山市北区幸町に岡山支店開設
  • 2025年7月広島県広島市南区稲荷町に広島支店開設
  • 2025年7月宮城県仙台市青葉区一番町に仙台支店開設
  • 2025年12月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    既存事業の拡大

    オフライン広告や自治体提携によるリード獲得の強化に加え、採用・育成・新規支店出店を通じて営業人員を増加させ、買取・販売の取扱いを拡大する。

  2. 02

    AI活用による生産性向上

    AIを導入して営業担当者の生産性を高め、一人当たりのリード数を増加させることで、効率的な事業運営を実現する。

  3. 03

    新たな販路と収益の獲得

    買い取った空き家を民泊や賃貸物件として運営し、新たな収益源を確保することで、従来の売買事業に加えて多角的な収益基盤を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
東京支店(東京都中央区)他21支店139百万円
本社 — 東京都江東区60百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は82億円営業利益13億円前期と比べると増収増益で、売上が+51.9%、利益が+116.7%。

売上高
+51.9%
82億円
営業利益
+116.7%
13億円
純利益
+150.0%
10億円
営業利益率
15.9%
前期比 +4.7%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高124億円82億円
営業利益19億円13億円
純利益14億円10億円

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

業績の推移

有価証券報告書 5期分

2021年12月期からの5期で、売上は9億円から82億円へ9.1倍に増えた。直近期の営業利益率は15.9%。売上は4期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2021年12月910
千葉県千葉市中央区新町に千葉支店を開設
2022年12月1321
東京証券取引所TOKYO PRO Marketに株式を上場
2023年12月3043
事業規模の拡大に伴い、東京都中央区新川に東京支店を開設し本店より営業機能を移管
2024年12月546511.14
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2025年12月82131315.910

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高82億円のうち、営業利益として残るのは13億円15.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の12.2%にあたる。営業利益率は業種中央値9.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金45.1%37億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金39.0%32億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.9%13億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
54.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+6.3pt
15.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+6.0pt
12.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+54.2pt
67.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
18.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
50.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2025年12月期は営業CFが11億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは10億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は35億円で、売上の5.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年12月0−12−12
2022年12月−2−57−73
2023年12月50158
2024年12月9−20714
2025年12月11−1111035

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 5期分

2025年12月期の総資産は53億円。このうち返さなくてよい自己資本が20億円で、自己資本比率は38.3%(業種中央値32.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年12月71622.2
2022年12月1521316.5
2023年12月2151625.7
2024年12月2691734.4
2025年12月53203238.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
35億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
19億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
32億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
86
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

不動産業 131社との比較

同じ不動産業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE131社中1位あたり、逆に低いのは自己資本比率131社中51位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
67.1%/中央値 12.9%
P25 7.7%P75 19.5%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
15.8%/中央値 9.6%
P25 5.6%P75 15.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
38.3%/中央値 32.8%
P25 26.6%P75 48.5%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
51.9%/中央値 11.4%
P25 3.3%P75 23.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,355で、1年前と比べて+216.8%過去52週の値幅のなかでは85%の位置にある。

¥3,355-5.9%1ヶ月+23.1%1年+216.8%時価総額275億円
過去52週の値幅
安値¥264.75高値¥3,900

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)25.0倍
PER (会社予想)19.5倍
PBR13.31倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月上旬から上昇基調で、8月12日には3195円まで上昇。8月14日には2720円と急落したが、その後は回復し、8月21日には3255円と前日比+5%で上昇。1ヶ月で12.2%、1年で207.37%と大幅上昇。25日線(2913円)や75日線(2652円)を大きく上回り、200日線(2259円)も上回る。RSIは68.36とやや過熱気味。52週高値の3900円には約17%の距離。出来高は8月14日に29万株超と急増したが、その後は減少傾向。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PER 25.6倍は業界平均14.0倍を大幅に上回り、PBR 11.5倍も平均1.70倍対比で極端に割高。ROE 67.1%は非常に高いが、高成長期待が先行して株価が上昇しており、無配で投資家への還元もなく、バリュエーションは過熱気味。

指標この会社業種平均
PER (実績)25.0倍14.9倍
PER (予想)19.5倍
PBR13.31倍1.84倍
ROE67.1%11.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、AI不動産査定やRPA需要の高まりを背景に売上高が3期で4倍超に急成長している点を評価。2025/12期には営業利益率15.85%への改善見通しで、PER25倍でも割安感があると主張。一方弱気派は、競合が多く、事業モデルの優位性が短期間で模倣されやすい点を懸念。また、ROE67%は極めて高いが自己資本が薄く、急成長が持続可能か疑問視。新規上場後の安定した収益化が課題。

プラスに働く材料7
  • 超高成長率

    売上高は3期で13→54億円、CAGR約104%

  • 高ROEと改善する利益率

    ROE67%、営業利益率は11%→16%へ改善

  • AI不動産テックの市場拡大

    業界のデジタル化需要追い風、市場規模伸長

  • 売上高急成長(54→82億円)の継続2025年12月期影響

    売上高50%増、営業利益倍増の高成長が続けばバリュエーション拡大

  • 営業利益率15.85%への改善2025年12月期影響

    営業利益率は前期11.1%→15.9%へ向上、収益構造強化

  • ROE67.1%の極めて高い資本効率継続影響

    ROE67.1%は市場平均を大きく上回り、株価評価を牽引

  • 不動産テック分野の成長期待中期(2026年以降)影響

    時価総額238億円と小型株、成長分野で追加資金流入の可能性

マイナスに働く材料7
  • 競争優位が弱い

    AI査定やRPAは他社も参入容易で差別化困難

  • バリュエーション割高リスク

    PER25倍は成長株として妥当も減速時リスク

  • 持続可能性への疑問

    自己資本薄く、急成長の継続には資金調達必要

  • 高PBR11.5倍による割高警戒継続影響

    PBR11.5倍は業界平均の3倍超、成長鈍化時調整リスク

  • 無配当継続で投資家離れ継続影響

    配当なしは長期保有インセンティブ不足、株主離れの可能性

  • 営業利益成長率の鈍化2026年12月期以降影響

    前期比営業利益+117%から減速すればバリュエーション修正

  • 流動性の低さによる値動きの激しさ継続影響

    時価総額238億円、出来高少なく外部要因で乱高下リスク

次の決算で確かめる点
売上高成長率
急成長の持続性を測る。減速は懸念材料。
営業利益率
スケールメリットが利益へ反映されるかの指標。
契約社数・解約率
顧客基盤の拡大と定着度を確認。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ1,851人。区分でいちばん多いのは個人・その他84.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が5.6%を占め、残る94.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年12月%
個人・その他84.7
証券会社5.5
外国法人4.2
金融機関4.1
事業法人1.5
外国人個人0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01河田 憲二53.83
02内木場 隼17.34
03株式会社SBI証券3.46
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.87
05BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.93
06AKパートナーズ株式会社1.22
07井口 亮1.05
08上総 尚吾1.00
09行田 耕介0.98
10INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)0.68

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 5期分

1株利益は5期で+3278%、1株純資産は5期で+1257%。直近期のROEは67.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2021年12月41822.0
2022年12月133152.6
2023年12月356672.47.5
2024年12月4711452.55.6
2025年12月12224667.117.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額82百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
河田憲二代表取締役394,404,700
大友裕樹取締役COO368,800
仲川周取締役CFO3938,800
洲崎智広取締役56
小野晃嗣取締役45
岡口瑞穂取締役 常勤監査等委員40
野口剛取締役 監査等委員46
竹澤大格取締役 監査等委員58

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4636316
社外取締役619193

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,344字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、「2100年、空き家ゼロ」というミッションのもと、日本の空き家(注1)問題の解決を目指し、主に自社WEBメディアを通して集客した、空き家を手放したい持ち主(以下、「売主」。)から空き家を買取り、空き家を活用したい買い手(以下、「買主」。)へ販売する、空き家マッチング事業を日本全国で運営しています。 なお、当事業年度末より、投資家の皆様に事業の実態をより正確に把握していただくことを目的に、セグメント名称を不動産事業から空き家マッチング事業へ変更しています。 日本の空き家は、過去数十年にわたって増加し続けています。 空家特別措置法(2015年制定、2024年改正)や空き家バンク制度の創設等を通じて、国や地方自治体による対策は行われていますが、本書提出日現在においても減少傾向は見られません。 空き家は、何らかの瑕疵がある、いわゆる訳あり物件(注2)であることが多く、新築戸建てやマンションと比べて実需(注3)は低いと言えます。 また、中古不動産の取引において一般的な取引形態である仲介取引では、事業者が得られる手数料は、取引金額を基準とした上限が宅地建物取引業法によって定められています。そのため、取引金額が低額となることが多い空き家の取引では、仲介手数料も低額となります。 当社は、これらが空き家の流動性が低いことの主な要因であると考えている一方で、これまでの事業運営等を通じて、機会に恵まれていないだけで潜在的な売主及び買主が多数いることを理解しており、空き家が活用されない状況をもったいないと考えると同時に、事業成長の機会と捉えています。 売主、買主ともに動機は様々なものがありますが、当社実績では、売主においては相続により所有することになった物件を持て余していること、具体的には空き家を利活用する方法がなく、所有しているだけで税金や管理費等の経済的負担、管理不全による物件自体の汚損や、火災や倒壊等により物件周辺に悪影響を与えるリスクに懸念を感じていること、買主においては取得した物件を賃貸物件として利用することによる収益獲得が主な動機となっています。 その中で、当社は、次のような取り組みで売主、買主両者の動機に応えることで、「2100年、空き家ゼロ」を目指しています。 なお、当社は空き家マッチング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しています。 (1)日本全国の支店網 当社は、売主にとっても、買主にとっても重要な意思決定をして頂くためには対面でのコンタクトが必要であり、また、適時適切な物件査定を行うためには、速やかに現地を訪問できる体制が必要と考えていることから、全国の都道府県に継続的に支店を出店し、営業人員を配置することで、その環境整備に努めています。 (2)内製化されたマーケティング機能 当社は、仕入のリード(注4)獲得を役割とするマーケティング部門を社内に配置し、売主の声を営業担当者から社内のマーケティング部門に直接伝えることで、速やかにマーケティング施策に反映することができる体制としています。 当社のマーケティング活動の主な種類は次の通りであり、それぞれ最適と考える施策を検討、実施しています。 種類   内容 広告出稿   各種SNS、インターネット検索媒体、不動産専門WEB媒体への広告掲載 自社媒体、オウンドメディア   訳あり不動産買取プロ(https://wakearipro.com/)、訳あり物件買取りナビ(https://albalink.co.jp/realestate/)、不動産投資の森(https://2do-3.com/)等、自社で運営するWEBメディアによる集客 オフライン広告   新聞、チラシ等への広告掲載 自治体提携   自治体との協定締結した上で、空き家バンク内の困難物件の対応、空き家相談会の開催、空き家の利活用・再生支援活動等の取り組み (3)仮需(注5)による査定 当社は、これまで実需ではなく、仮需のある買主に対して多数の空き家を販売してきていることから、買主が購入後にどのように物件の手直し等を行い、賃料をいくらに設定し、どのくらいの収益を得ているかのアンケートを実施し、蓄積しています。そのため、買主が期待する物件価格を推定することができ、ひいては当社が売主からいくらで買取るべきかの査定を速やかに行うことができます。 (4)買取り再販 当社は、原則仲介取引は行わず、当社が売主から空き家を買取り、買主へ販売する取引形態を採用しています。これにより、宅建業法が定める仲介手数料の上限額の制約を受けず、当社の実績に基づいて、当社が適正と判断する収益を確保した取引を行うことができるメリットがあります。一方で、当社の在庫として保有することにより、資金の固定化、登記関連費用の負担、在庫管理の必要が生じる等のデメリットがあります。そこで、当社は、第三者のためにする契約(注6)(以下、「三為取引」)を活用することで、買取り再販モデルによって生じるデメリットの低減を図っています。 (5)投資家ネットワーク 当社は、訳あり物件・空き家専門の投資サイトである、不動産投資の森(https://2do-3.com/)というWEBサイトを運営しており、不動産投資に関する情報提供を行っています。また、会員登録者には当社が販売する未公開の物件情報を配信しています。これらの取り組みにより不動産投資の森の会員数は継続的に増加しており、また、販売物件の3割超は当社から複数回の購入実績を有する買主が購入しています。 (6)育成から採用、データベース化までが連動した組織構築 当社の仕入活動における最大の特徴は仮需による査定であり、営業人員の育成における最重要項目も同ノウハウの習得です。 当社は、創業以来行ってきた数万件の査定データを蓄積し、研修内容に反映することで、ノウハウの精度向上、習得の早期化を図っています。これは、営業人員の採用時における業界経験の有無等に関するハードルを下げることになるため、採用競争力を高め、新規支店の出店スピードを高めることにつながります。さらに、支店が増えると売主とのコンタクトが増加し、査定データも増加することから、さらなるノウハウの精度向上、習得の早期化に活かせる好循環をもたらします。 (7)有料引取(注7) 当社は、(1)~(3)の特徴から一般的な事業者と比較して買取り可能な物件の範囲は広いと考えていますが、一部には地価や建物の状態等から判断して、当社でも買取りが困難な物件もあります。その上で、買主からのニーズがある場合には物件の処分に関するコンサルティングを有償で請け負い、最終的に当社が該当物件を買取ることがあります。この場合、実質的には有料引取となりますが、当社は、不動産の有料引取業界の健全化を目的とする不動産有料引取協議会に加盟し、同協議会が定める自主規制ルールに基づいて取引を行うことで、取引の健全性確保に努めています。 (注)1.賃貸・売却用及び二次的住宅(別荘やリモートワーク、残業時の寝泊り用)を除く空き家 2.以下、当社が定義する訳あり物件の種類 種類   内容 法律的瑕疵   占有者がいる、物件の共有持分のみ、再建築不可等 物理的瑕疵   物理的に破損しており、雨漏り、シロアリ被害、傾き等 環境的瑕疵   近隣で騒音がある、異臭がする、風営法の規制対象となる店舗がある等 心理的瑕疵   自殺や他殺があった等 3.自ら居住するために購入する需要 4.売主からの所有物件の売却に関する問い合わせ 5.賃貸利用、転売を目的に購入する需要 6.買主に販売することを明示したうえで事業者と売主とが売買契約を締結し、その後事業者と買主とが売買契約を締結することで、事業者における所有権登記が不要となり、事業者が在庫として保有することもなくなる取引形態 7.所有者から金銭を得て不動産を引き取る取引形態 [事業系統図] 上記に述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,512字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、「2100年、空き家ゼロ」というミッションのもと、日本の空き家問題の解決を目指し、主に自社WEBメディアを通して集客した、空き家を手放したい持ち主から空き家を買取り、空き家を活用したい買い手へ販売する、空き家マッチング事業を日本全国で運営しています。 (2)経営環境 日本の空き家は、1978年から5年ごとの推移で増加し続けており、2018年から2023年にかけては51万戸増加し900万戸となり、そのうち当社が主に取り扱う、使われていない空き家は、37万戸増加し385万戸あるとされています(総務省:「令和5年住宅・土地統計調査」)。 当社における仕入先となる、空き家を手放したい持ち主(以下、「売主」)にフォーカスすると、2026年1月度における65歳以上人口は3,621万人(総務省:人口推計 2026年2月報、概算値)であり、今後も日本全国で相続が行われる機会が相当数見込まれることから、相続した物件を持て余すことで空き家を手放したいという需要も比例して増加することが予想されます。 一方で、当社における販売先となる、空き家を活用したい買い手(以下、「買主」)を含む国内の個人投資家の動向に目を向けると、国内の個人株主数は2019年から2024年の5年間でおよそ240万人増加し1,599万人、保有銘柄数は4.17から5.23へとなっていることから、総数の増加とともに投資先の分散傾向が見られます(日本証券業協会:2025年7月16日公表 個人株主の動向について)。また、2019年7月に国土交通省が公表した「個人投資家への不動産投資に関するアンケート調査」では、不動産投資の経験者は12.6%であることから、言い換えると個人投資家の87.4%が不動産投資市場における伸びしろであると考えています。 (3)経営戦略及び対処すべき課題等 当社は、次の事項を当面の成長戦略に据えており、これらに基づいたアクションを実施していくことで、企業価値の向上を図ってまいります。 ①既存事業の拡大 ・オフライン広告、自治体提携等により更なるリード余力の獲得 ・採用~育成~新規支店の出店を通じた営業人員の増加 ②AI活用 ・AIを利用した営業人員の生産性向上による一人当たりリード数の増加 ③新たな販路、収益の獲得 ・買取り物件を活用した民泊、賃貸物件運営による収益獲得 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社では、経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標として、仕入決済数、販売件数、支店数および半期末の在庫残高を重視しております。 項目   前事業年度   当事業年度 上半期 (自 2024年1月1日 至 2024年6月30日)   下半期 (自 2024年7月1日 至 2024年12月31日)   上半期 (自 2025年1月1日 至 2025年6月30日)   下半期 (自 2025年7月1日 至 2025年12月31日) ① 仕入決済数   503件   799件   1,051件   1,533件 ② 販売件数   486件   794件   1,026件   1,506件 ③ 支店数   8支店   12支店   16支店   19支店 ④ 半期末の在庫残高   841百万円   719百万円   789百万円   901百万円
事業等のリスク7,233字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 また、必ずしもリスク要因には該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。 なお、文中の将来に関する事項は本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生する可能性があるリスクのすべてを網羅するものではありません。 (1)検索エンジンへの対応について(発生可能性:高、影響度:大) 当社が集客のために運営しているWEBメディアには、インターネット上の検索エンジンを利用して多くの物件売却希望者が流入しています。検索エンジンのアルゴリズムは多くの場合予告なく変更され、変更後には検索順位の変動が見込まれることから、検索エンジンからの流入に依存することにはリスクがあります。 当社は、リスティング広告やテレビCM等、流入経路の多様化を図ることで検索エンジンに依存しない体制の整備に努めていますが、今後、検索エンジンのアルゴリズムが変更され、変更への対応が遅れた場合には、集客数が減少すること等により当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (2)人材の確保について(発生可能性:高、影響度:大) 当社の継続的な事業拡大のためには、質量ともに十分な人材の確保が重要と考えています。 そのため、新卒採用やリファラル採用制度の拡充等により量を確保するとともに、研修制度の強化、業務の標準化・マニュアル化やAIの導入・利用拡大により質を確保することに努めていますが、求人倍率の上昇や当社事業の競争力低下等により十分な人材が確保できない場合には、計画通りに新規支店の出店ができないこと等により当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (3)宅地建物取引士の資格保有者の採用(発生可能性:中、影響度:大) 当社は、宅地建物取引業法に基づき、事業所ごとに法定の割合で常勤・専任の宅地建物取引士を設置する義務を負っています。 当社は、資格未保有の従業員に対して無償での教材提供、受験料の会社負担、又、資格保有者に対する手当支給等により資格保有者の確保に努めていますが、資格保有者は採用市場でも限られていることから採用難易度は一定高く、又、従業員の資格取得が順調に進まない等により、有資格者の必要数が確保できない場合には、計画通りに新規出店ができない、又、既存支店の業務運営に支障が生じる等により当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (4)法的規制について(発生可能性:低、影響度:中) 当社は、宅地建物取引業法に基づく免許を得て、事業活動を行っています。 当該免許は当社事業の根幹となるものであることから当然に、又、その他関連法令についても改正や改廃の有無を適時にモニタリングできる体制を整備するとともに、業界団体を通じた情報収集を行っています。 本書提出日現在、当該免許が取り消しとなる事由やその他法令違反は発生しておりませんが、何らかの事由により免許が取り消しになる、又、関連法令の新設・改廃により新たな法的規制が設けられた場合には、当社の事業運営に支障が生じる等により当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 免許、許可、登録等の別   有効期間   関連する法律   登録等の交付者   取り消し条項 宅地建物取引業者免許 国土交通大臣(1)第10112号   2022年3月9日 から 2027年3月8日   宅地建物取引業法   国土交通大臣   同法第5条 及び第66条 また、当社は、「第1企業の概況 3事業の内容」に記載の通り、三為取引及び有料引取取引を行っています。これらの取引については、顧問弁護士と連携の上、適法に取引を行っていますが、関連法令の新設・改廃により新たな法的規制が設けられた場合には、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (5)中古住宅に関する各種政策等による影響について(発生可能性:中、影響度:中) 当社は、訳あり不動産を取り扱っていることから、新築住宅ではなく中古住宅が主な商材となります。 中古住宅に関しては、国土交通省が提唱する「フローからストックへ」や全国的な空き家問題を背景に、政府や地方自治体による各種政策が導入されています。これらの政策は中古住宅市場全体の活性を促す一方で、新規参入事業者を増加させる側面があることから、当社における仕入及び販売競争を激化させ、又、消費者意識の変化により当社が提供する商材に対する消費者ニーズを厳格化させる可能性があります。 当社は、マーケティング力を活かした仕入効率の向上、継続的な新規支店の出店、業務のAI化による生産性の向上等を通じて、競合優位性の強化に取り組んでまいりますが、これらの取り組みが想定通りの成果を発揮しない場合には、仕入・販売競争の激化により粗利率の低下や顧客ニーズに応える商材が確保できない、又、生産性向上が実現できない、生産性向上のための追加費用が発生する等により当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (6)仕入について(発生可能性:低、影響度:中) 当社は、マーケティング力を強みとしつつ、日本全国に支店網を張り巡らすことで仕入に関する競争力の強化に努めています。また、日本の空き家は、過去数十年にわたって増加し続けており、本書提出日現在においても減少傾向は見られないことから、仕入余力は十分にあるものと考えていますが、空き家を含む不動産市況の変化や競合他社の増加、または何らかの事由により空き家自体が減少することがあった場合には、仕入価格の上昇による粗利率の低下や仕入機会の減少等により当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (7)競合について(発生可能性:中、影響度:中) 不動産業界は、一般的に参入障壁が低いこともあり、業界自体はもちろんのこと、当社が属する中古住宅の分野においても多くの競合他社が存在しています。 当社は、「3 事業の内容」に記載する取り組みを継続、強化することで競合優位性の確保に努めていますが、競合他社の動向によっては、仕入・販売競争が激化し、粗利率が低下する等により当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (8)景気動向及び不動産市況について(発生可能性:中、影響度:中) 不動産業界は、一般的に景気動向、金利動向、地価動向及び税制等の経済状況の影響を受けやすく、また主な物件購入者である個人投資家は賃貸相場や金融機関の融資動向による影響を受けます。 当社は、このような外部環境の変化について定期的に分析し、販売価格や販売時期の見直しを行う柔軟な体制を整えることでリスクの抑制に努めていますが、何らかの事由より購入者の需要が悪化した場合には、粗利率の低下や販売停滞による在庫の増加等により当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (9)不動産に係る税制について(発生可能性:低、影響度:中) 当社が取り扱う不動産は、その取得及び保有において、不動産取得税、固定資産税及び都市計画税等、様々な課税の対象となり、政策や経済状況に応じて課税要件や税率が変更されることがあります。 そのため、何らかの事由により不動産に係る税制が改正され、当社の税負担が増加した場合には、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (10)自然災害、人為的災等について(発生可能性:中、影響度:小) 火災その他自然災害、事故やテロ等の人為的災害が発生した場合、当社が所有する在庫が滅失、毀損又は劣化することがあります。 当社は、原則として保有する物件に対して火災保険を付保することで一定のリスクヘッジを図っていますが、保険でカバーできない範囲の被害が生じた場合には、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (11)売上計上時期の集中及びそれに伴う収益発生時期の偏重リスクについて(発生可能性:高、影響度:中) 当社は、営業担当者個々人の半期ごとの成果に応じた歩合賞与を支給するインセンティブ制度を導入しています。これは、期間中の成果に対して累進で歩合率が上昇する設計としていることから、その性質上、第2四半期及び第4四半期の最終月に買主への物件の引渡し日が集中しており、売上高及び各段階利益の計上も同様に偏重しています。 特に事業年度末月である12月にその傾向が顕著に表れているため、何らかの事由で買主への物件の引渡しが月内に完了せずに決算月末日以降にずれ込んだ場合、第4四半期に見込んでいた売上高及び各段階利益の計上が翌事業年度にずれ込む可能性があります。 (12)在庫リスクについて(発生可能性:中、影響度:中) 当社は、資金効率の向上を目的に、棚卸資産回転期間(在庫の保有期間)の短期化を図っています。 具体的には、三為取引を推進し、仕入決済と同日に販売決済を行うことで在庫保有期間を極小化するとともに、業務システムにより販売活動の計画、実績の乖離を適時に把握することで、販売戦略、販売価格の見直しを適時に行える体制を整備しています。 しかしながら、市況の悪化等により想定する価格で販売できない、在庫の保有期間が長期化する場合には、さらなる販売価格の見直しや資金効率の低下等により当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (13)有利子負債の依存及び資金調達について(発生可能性:中、影響度:中) 当社は、仕入資金を自己資金に加えて金融機関からの借入によって調達しているため、有利子負債への依存度は比較的高い水準にあります。 当社は、定期的に財務モニタリングを行うとともに、有利子負債比率やコスト効率の適正化に努めることで自己資本の充実に注力していますが、何らかの事由により当社の信用力が低下したり、金融環境の変化等があった場合には、資金調達が困難になる、又、金利負担が増加する等により当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 なお、有利子負債比率は、2023年12月期事業年度末58.0%、2024年12月期事業年度末44.3%、2025年12月期事業年度末は42.0%です。 (14)資金繰りに関するリスク(発生可能性:中、影響度:中) 当社は、三為取引を活用することで保有在庫の最小化を図っていますが、多額の資金を要する在庫を保有することがあり、それに伴って資金が長期的に固定化する場合があります。 当社は、キャッシュフロー管理を徹底し、有利子負債や在庫回転の状況を考慮して運転資金を確保する体制を整えていますが、当該事案が集中した場合には、有利子負債及び金利負担が増加する等により当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (15)資金使途に関するリスク(発生可能性:中、影響度:小) 当社の公募増資による調達資金は、採用費や広告宣伝費等に充当する予定であります。しかしながら、急激な事業環境等の変化により、計画外の資金使用の可能性や、計画通りの資金使用を行ったとしても想定通りの投資効果が得られない可能性があります。 (16)訴訟等について(発生可能性:高、影響度:小) 当社は、訳あり物件を多く取り扱う不動産会社であるため、一般的な不動産会社と比較して、訴訟に発展する可能性が高い傾向にあります。特に、法律的瑕疵に含まれる共有持分化している物件については、共有者への当社持分の販売、当社への売却等の交渉が不調に終わった場合、当社が原告となり、共有物分割請求を提起することが多くあります。そのため、当社が販売する不動産に関する物件情報については、宅地建物取引業法やその他関係法令の規制に抵触しない表現となるよう、十分に確認した上で提供しています。また、潜在的なトラブルを未然に防ぐため、物件に関する詳細なヒアリングを徹底し、さらに契約書には細心の注意を払い、都度内容を改善して明記することで、透明性と正確性の向上に努めています。 一方で、現時点において当社が被告として係争中の案件は複数件あるものの、現時点でいずれも金額的な重要性はないものと認識していますが、予期せぬトラブルにより、取引先または顧客等による訴訟提起やその他の請求が発生する可能性はあり、これらの訴訟等の内容及び結果が重大なものであった場合には、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (17)契約不適合について(発生可能性:高、影響度:小) 当社は訳あり物件に注力して事業活動を行っていることから、その性質上、契約不適合責任が生じることがあります。 当社は、仕入に際して可能な範囲で物件の調査を行いますが、例えば地中埋設物、土壌汚染、構造上の欠陥等は通常の調査では判明しない場合があり、買主への物件引き渡し後に判明することがあります。これらの契約不適合が判明した場合は、当社は売主として、買主に対して補修、代替物の引き渡し、代金の減額、損害賠償又は契約解除等の責任を負うこととなりますが、これらの責任を履行するための費用が取引による利益を上回ることがあるため、該当する事象が多数に及ぶ場合には、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (18)特定の経営者への依存について(発生可能性:低、影響度:大) 当社の代表取締役である河田憲二は、経験、知識、独自のノウハウ及び国内外のネットワークを有し、当社における経営判断と業務執行において重要な役割を果たしています。 当社は、事業規模の拡大に応じて権限移譲を進めるとともに、同氏に依存することのない組織的な運営体制の整備に努めていますが、未だ同氏が担う役割は大きいため、何らかの理由により同氏が当社の業務を継続することが困難となった場合には、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (19)個人情報等の管理について(発生可能性:中、影響度:中) 当社は、事業活動を通じて、個人情報等の重要な情報を多数取り扱っています。 そのため、情報漏洩を未然に防止することを目的に「個人情報の保護に関する法律」に基づいた社内規程の整備、管理体制を整備し、役職員等に対して個人情報保護に係る指導を定期的に実施しています。また、アクセス権限管理やセキュリティシステムの導入・更新を漏れなく行うことでシステム面での対策も行っています。 しかしながら、人為的なミスや内外からの不正又はサイバー攻撃により当社が保有する個人情報等が漏洩した場合には、当社の信用力が低下し事業活動に支障が生じる、多額の損害賠償責任が生じる等により当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (20)新規事業について(発生可能性:中、影響度:中) 当社は、持続的な成長のため新たな事業分野への進出を検討しています。 新規事業の開始に際しては、事前に十分な市場及び競合調査や投資額の見積もり、回収可能性の蓋然性の検証等を行うこととしていますが、何らかの事由により計画通りに進捗しない場合には、投資額が想定を上回る、投資額を回収できない等により当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (21)大株主の状況に関するリスク(発生可能性:低、影響度:大) 当社の代表取締役である河田憲二は、現時点で安定株主であると認識していますが、今後、同氏により当社株式が売却された場合には、当社株式の市場価格や流動性に影響を及ぼす可能性があります。 なお、本書提出日現在における当社発行済株式総数の53.8%を同氏が保有しています。 (22)新株予約権行使に伴う株主価値の希薄化(発生可能性:高、影響度:小) 当社は、当社の役職員に対するインセンティブを目的とした新株予約権を付与しており、今後新たに新株予約権を付与する可能性があります。 当社は、事業成長等を通じて持続的な企業価値向上に努めてまいりますが、今後、これらの新株予約権が行使された場合には、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。 なお、本書提出日現在における新株予約権にかかる潜在株式は1,294,640株であり、発行済株式総数8,183,600株の15.8%に相当します。 (23)配当政策について(発生可能性:低、影響度:中) 当社は、株主に対する利益還元を重要な経営課題の一つに位置付けています。 当社は、成長拡大の過程にあることから、内部留保の充実を図り、財務体質の強化と事業拡大に向けた投資を行い、更なる成長拡大を実現することで企業価値を向上させていくことが、現時点における株主に対する利益還元であると考えています。そのため、会社設立以来、配当を実施していませんが、将来的に財政状態、経営成績及び今後の事業計画を勘案し、内部留保とのバランスを図りながら利益還元の方法としての配当の実施を検討する方針です。なお、現時点において配当の実施及び時期等については未定です。 (24)当社株式の流動性について(発生可能性:低、影響度:小) 当社は、当社株式の流動性の確保に努めることとしておりますが、株式会社東京証券取引所の定める流通株式比率は2025年12月末時点において28.25%となっています。 今後は、既存株主への一部売出しの要請、新株予約権の行使による流通株式数の増加等により流動性の向上を図っていく方針ですが、何らかの事情により流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,056字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における流動資産は4,589,842千円となり、前事業年度末に比べ2,371,709千円増加いたしました。これは主に現金及び預金が2,092,066千円、販売用不動産が242,225千円増加したことによるものであります。 固定資産は670,514千円となり、前事業年度末に比べ242,012千円増加いたしました。これは主に繰延税金資産が146,461千円、有形固定資産が51,638千円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は、5,260,357千円となり、前事業年度末に比べ2,613,722千円増加いたしました。 (負債) 当事業年度末における流動負債は1,587,005千円となり、前事業年度末に比べ616,933千円増加いたしました。これは主に1年内返済予定の長期借入金が362,900千円、未払法人税等が249,936千円増加、短期借入金が194,546千円減少したことによるものであります。 固定負債は1,657,211千円となり、前事業年度末に比べ891,063千円増加いたしました。これは主に長期借入金が916,786千円増加したことによるものであります。 この結果、負債合計は3,244,217千円となり、前事業年度末に比べ1,507,996千円増加いたしました。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は2,016,140千円となり、前事業年度末に比べ1,105,725千円増加いたしました。これは当期純利益981,647千円、新株の発行による資本金の増加61,890千円及び資本剰余金の増加61,890千円によるものであります。 この結果、自己資本比率は、38.3%(前事業年度末は34.4%)となりました。 ② 経営成績の状況 当社は、「2100年、空き家ゼロ」というミッションのもと、日本の空き家問題の解決を目指し、主に自社WEBメディアを通じて集客した、空き家を手放したい持ち主から空き家を買取り、空き家を活用したい買い手へ販売する、空き家マッチング事業を日本全国で運営しています。 なお、当事業年度末より、投資家の皆様に事業の実態をより正確に把握していただくことを目的に、セグメント名称を不動産事業から空き家マッチング事業へ変更しています。 当事業年度においては、売主及び買主との対面でのコンタクト増加と速やかに物件現地を訪問できる体制の整備を目的に2025年1月に熊本支店、京都支店、神戸三宮支店を、3月に立川支店、7月に岡山支店、広島支店、仙台支店を開設することで、全国19の支店網となりました。 また、各自治体の課題解決に協力するとともに当社における仕入チャネルを拡大することを目的に2025年1月に千葉県市原市(6月に空き家管理活用支援法人に指定)、2月に新潟県小千谷市、茨城県土浦市、千葉県睦沢町、3月に長野県信濃町、北海道松前町、岩手県宮古市、4月に新潟県弥彦村、6月に千葉県君津市、熊本県和水町、7月に鹿児島県指宿市、埼玉県狭山市、福岡県大川市、8月に山梨県大月市、10月に埼玉県嵐山町、奈良県葛城市、12月に愛知県美浜町、山口県萩市とそれぞれ空き家対策の推進等に関する連携協定を締結しました。さらに、5月に長野県上田市、10月に鳥取県江府町より空き家管理活用支援法人に指定されたことで、全国25自治体と連携するに至りました。 その結果、当事業年度の経営成績は、売上高8,191,248千円(前年同期比50.6%増)、営業利益1,311,446千円(前年同期比137.2%増)、経常利益1,263,449千円(前年同期比142.1%増)、当期純利益981,647千円(前年同期比159.6%増)となりました。 なお、当社は空き家マッチング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しています。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により増加した資金は1,105,544千円(前事業年度は859,599千円増加)となりました。これは主に税引前当期純利益1,263,449千円などにより増加したものの、棚卸資産の増加額183,632千円などにより減少したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により減少した資金は145,280千円(前事業年度は221,707千円減少)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出92,856千円などにより減少したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により増加した資金は1,131,800千円(前事業年度は43,710千円減少)となりました。これは主に長期借入れによる収入1,695,281千円などにより増加したものの、長期借入金の返済による支出440,313千円などにより減少したことによるものであります。 この結果、現金及び現金同等物の期末残高は2,092,064千円増加して3,497,606千円となりました。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社は生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b.受注実績 当社は受注生産を行っておりませんので、該当事項はありません。 c.販売実績 当事業年度の販売実績を示すと、次のとおりであります。なお、当社の事業セグメントは空き家マッチング事業の単一セグメントのため、セグメント別の記載を省略し、事業区分別に記載しております。 なお、その他不動産関連の内容は、有料引取取引および不動産賃貸、民泊運営等であります。 区分   当事業年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) 不動産売買取引   6,613,141   135.6 その他不動産関連取引   1,578,106   281.0 合計   8,191,248   150.6 (注)主な相手先別の販売実績については、売上高の10%以上に該当する販売先がないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額ならびに開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては過去の実績や現状等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる可能性があります。 当社の財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。 ②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績 (売上高) 当事業年度において売上高は8,191,248千円(前年同期比50.6%増)となりました。これは営業人員の拡大に伴い取扱い物件が増加したことにより、物件販売件数が増加したことによるものであります。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は3,712,044千円(前年同期比23.1%増)となりました。これは販売件数の増加に伴い販売用不動産の取得費が増加したこと等によるものであります。この結果、売上総利益は4,479,203千円(前年同期比84.7%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は3,167,756千円(前年同期比69.2%増)となりました。これは人員の拡大に伴う人件費等の増加及び広告宣伝費の増加によるものであります。この結果、営業利益は1,311,446千円(前年同期比137.2%増)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 営業外収益は15,594千円(前年同期比270.2%増)、営業外費用は63,591千円(前年同期比79.5%増)となりました。この結果、経常利益は1,263,449千円(前年同期比142.1%増)となりました。 (特別利益、特別損失、当期純利益) 特別利益、特別損失の計上はなく、法人税等281,801千円(前年同期比96.3%増)を計上した結果、当期純利益は981,647千円(前年同期比159.6%増)となりました。 b.財政状態の分析 前述の「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」をご参照ください。 c.キャッシュ・フローの分析 前述の「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 (3)資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の資本の財源および資金の流動性につきましては、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。運転資金需要のうち主なものは、販売用不動産の仕入に係る費用であります。当該販売用不動産等を担保とした金融機関からの借入金等および営業活動で獲得した資金によって充当しております。 資金調達に係る流動性リスクについては、各部署からの報告に基づき経理部が適時に資金繰計画を作成・更新するとともに、手元流動性の維持などにより流動性リスクを管理しております。また、取引金融機関との関係強化に努め、資金調達手段の多様化を図っております。 (4)経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。また、今後の経営成績に影響を与える課題につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 (5)経営者の問題意識と今後の方針に関して 経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 (6)経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について 当社は、持続的な成長と企業価値の最大化を目指し、以下の主要な指標をもとに経営目標の達成状況を評価しております。過年度におけるこれら指標の推移については「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」をご参照ください。 ①仕入決済数 不動産買取再販事業拡大のためには仕入活動が最重要と考えております。 将来の販売件数の先行指標および仕入活動の成果を評価する指標として、仕入決済数を重視しております。 リードの増加および対応する営業人員の増加を背景に順調に増加しております。 ②販売件数 販売件数が売上高および売上総利益の計上件数に直結するため、重要と考えております。 空き家投資に関するニーズの高まりを背景に仕入決済数の増加に応じて順調に増加しております。 ③支店数 WEBマーケティグにより獲得した全国のリードに対して効率的な仕入営業を行っていくために重要と考えております。 支店開設計画に沿って予定通り進捗しております。 ④半期末ごとの在庫残高 基本的に、仕入決済が完了しており、販売が完了していない物件が在庫残高に計上されるため、資金効率を図るための指標として重要と考えております。 三為取引の積極的な活用により、売上高の増加に対して半期末ごとの在庫残高は抑制できております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。