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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

フジ住宅

FUJI CORPORATION LIMITED8860 · Prime · 不動産業

大阪府及び周辺地域に特化した地域密着型の不動産企業。分譲住宅から土地有効活用・賃貸管理まで一貫。

概要

フジ住宅株式会社は、1974年に大阪府岸和田市で創業した不動産企業である。大阪府全域、兵庫県南部、和歌山県北部を主たる営業地盤とし、新築戸建住宅の自由設計販売から分譲マンション、中古住宅流通、土地有効活用の提案型請負、賃貸管理、建設工事、保険代理店まで住まいのワンストップサービスを提供する。2026年3月期の連結売上高は1,383億円、従業員数は931人。東京証券取引所市場第一部に上場している。

5つの報告セグメントで構成される事業ポートフォリオ

当社グループは「分譲住宅事業」「住宅流通事業」「土地有効活用事業」「賃貸及び管理事業」「建設関連事業」の5つを報告セグメントとし、さらに保険代理店などの「その他事業」を持つ。分譲住宅事業は自由設計の新築戸建と分譲マンションを販売し、住宅流通事業は中古住宅の買取再販と仲介を手掛ける。土地有効活用事業は遊休地に賃貸アパートや高齢者向け住宅を建築する提案型請負と個人投資家向け一棟売りを提供する。賃貸及び管理事業は一括借上による転貸や自社保有物件の賃貸、分譲マンション管理を行う。建設関連事業は連結子会社の雄健建設が一般建築請負を担う。この多角化により、不動産市況の変動に対応するバランス経営を図っている。

大阪府を核とした地域密着型の営業地盤

営業地盤は大阪府全域を中心に、兵庫県南部と和歌山県北部に及ぶ。本社は岸和田市に置き、大阪市内には大阪支社(桜川オフィス)を構える。店舗として「おうち館」岸和田店やりんくう泉佐野店、「フジホームバンク」堺店・泉北店・大阪店を展開する。和歌山県那賀郡岩出市(旧・岩出町)には1990年代に進出し、現在も営業所を設置する。東京にはかつて営業部を置いたが1993年に本社へ統合して以降、関東での事業は行っていない。地域に密着した販売網とアフターサービスを強みとし、売りっぱなしにしない姿勢を掲げる。

ストック型ビジネスである賃貸及び管理事業の拡大

当社グループは安定収益の確保のため、ストック型ビジネスの比率を高める戦略を取る。賃貸及び管理事業は、建築請負・販売に付随した一括借上賃貸、自社保有のサービス付き高齢者向け住宅や中古住宅アセット(オーナーチェンジ物件)の賃貸、分譲マンション管理から成る。特に中古住宅アセット事業は、入居者付きの中古マンションを取得し、賃料収入を得た後にリノベーションして再販するモデルで、出口戦略も多様化している。2020年3月期以降、物件保有戸数は増加傾向にあり、安定した収益基盤の強化に寄与している。

連結子会社を含むグループ運営体制

連結子会社は雄健建設株式会社とフジ・アメニティサービス株式会社の2社。雄健建設は大阪府下で建築請負工事を担い、グループの建設施工能力を補完する。フジ・アメニティサービスは2005年に設立され、賃貸及び管理事業の一部を営業譲受し、分譲マンション管理や保険代理店業務を行う。過去にはフジ工務店株式会社やフジ住宅販売株式会社を吸収合併し、グループ内の再編を進めてきた。また、フジイリュージョン(1991年設立、1998年清算)など、短期間で解散した子会社も存在する。

業界の中での役割は地域密着型総合不動産事業者(分譲・仲介・請負・管理)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,383億円
営業利益
83億円
営業利益率
6.0%
純利益
48億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2023/3
事業売上構成比利益利益率
分譲住宅365億円31.9%12億円3.3%
賃貸及び管理260億円22.7%31億円11.9%
住宅流通256億円22.4%14億円5.5%
土地有効活用251億円21.9%22億円8.8%
建設関連12億円1.0%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01不動産(分譲住宅)主力

大阪府下及び周辺地域を営業地盤として、自由設計の新築戸建住宅、分譲マンション及び土地の販売を行う。

主な製品・サービス3
新築戸建住宅(自由設計)
顧客の要望に応じた自由設計の新築一戸建て住宅の販売。
分譲マンション
大阪府下及び周辺地域で分譲マンションを販売。
土地販売
分譲住宅用の土地の販売。

02不動産(土地有効活用)主力

遊休土地の有効活用のため、賃貸マンション・アパート、賃貸用戸建住宅、サービス付き高齢者向け住宅等を建築する提案受注による請負工事及び個人投資家向け一棟売賃貸アパートの販売を行う。

主な製品・サービス2
賃貸住宅建築請負(提案型)
遊休地に賃貸マンション・アパート等を建築するための請負工事。土地活用提案を含む。
一棟売賃貸アパート
個人投資家向けに一棟単位で販売する賃貸アパート。

03不動産(住宅流通)準主力

大阪府下及び周辺地域で中古住宅の販売及び不動産仲介を行う。

主な製品・サービス2
中古住宅販売
中古住宅の買取再販等。
不動産仲介
売買・賃貸の仲介業務。

04不動産(賃貸及び管理)準主力

建築請負・販売に付随した一括借上等による賃貸事業、自社保有のサービス付き高齢者向け住宅・中古住宅アセット・一棟売賃貸アパート等の賃貸、分譲マンション管理事業を行う。

主な製品・サービス3
賃貸事業(一括借上等)
建築請負・販売に付随してオーナーから一括借り上げし、入居者に転貸。
サービス付き高齢者向け住宅賃貸
自社保有の高齢者向け賃貸住宅の運営。
分譲マンション管理
分譲マンションの管理業務。

05建設関連準主力

連結子会社雄健建設株式会社が、大阪府下及び周辺地域で建築請負工事及びその関連工事を行う。

主な製品・サービス1
建築請負工事
一般建築物の請負工事。

06その他(保険代理店)その他

当社及びフジ・アメニティサービス株式会社において保険代理店事業を行う。

主な製品・サービス1
保険代理店業務
損害保険等の代理販売。

製品と技術

自由設計の新築戸建住宅と省エネ技術

分譲住宅事業の主力は、顧客の要望に応じて間取りや仕様を自由に設計できる新築戸建住宅である。断熱材にはリサイクル材を主原料とする「セルローズファイバー」を採用し、換気に伴う熱損失を防ぐ「全熱交換システム」を標準化するなど、省エネルギー性能を高めている。また、全営業車にハイブリッド車を導入し、オフィスではデマンド監視装置やペーパーレス化を進めるなど、環境負荷低減にも取り組む。これらの技術は、同社の「幸せはこぶ住まいづくり」の理念に基づく。

土地有効活用事業の提案型請負と一棟売り賃貸アパート

土地有効活用事業では、遊休地を持つ地主に対して賃貸マンション・アパート、サービス付き高齢者向け住宅などの建築を提案し、請負工事を提供する。同時に、個人投資家向けに「一棟売賃貸アパート」を販売する。1988年に開始した「シャルマンフジ一棟売」シリーズがその原点であり、完成後は一定期間自社で保有し賃貸管理するケースもある。これにより、顧客の資産形成を支援するとともに、グループの賃貸管理事業にもつなげている。

中古住宅アセット事業によるストック収益の創出

中古住宅アセット事業は、入居者付きの中古マンション(オーナーチェンジ物件)を取得し、賃料収入を得た後、退去時にリノベーションを施して再販するモデルである。出口戦略は、再販のほか、そのまま収益物件として再賃貸したり、居付きのまま投資家に販売するなど多様化している。自社の賃貸管理部門を活用することで、物件の属性に応じた柔軟な運用が可能となり、安定したストック収益を生み出す仕組みとなっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

不動産業のなかでの位置

中堅不動産ディベロッパー、安定成長

フジ住宅は、戸建分譲を主力とする中堅不動産会社であり、同業の大東建託(賃貸住宅大手)やrobot homeと比較して、事業規模は中程度だが、地域密着型の開発で差別化を図っている。業界内では、土地仕入れから販売まで一貫して手掛けることでコスト管理に優れ、安定した利益率を維持。2025年3月期売上高1,239億円、営業利益率6.38%と堅調で、2026年3月期には営業利益率6%を見込むが、競争激化による収益性低下リスクがある。

強み

  • 関西中心に地域に特化した開発で、需要を的確に捉え販売力を発揮。
  • 企画から施工まで内製化し、コスト競争力と品質管理を両立。
  • 売上高1,200億円超、営業利益率6%超と安定的な収益構造を構築。
  • 2026年度売上高1,383億円と9%増収計画、堅調な需要に対応。

課題

  • 関西地域への依存度が高く、地域経済悪化時の業績下落リスクがある。
  • 大東建託など大手との競争が激しく、価格競争に巻き込まれる可能性。
  • 営業利益率が6%台とやや低めで、今後のさらなる改善が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

住宅・不動産の時価総額近傍。太字がフジ住宅

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17955クリナップ360億円10.2倍
28881日神グループホールディングス314億円7.4倍
31780ヤマウラ311億円8.8倍
43486グローバル・リンク・マネジメント309億円8.4倍
53496アズーム292億円28.2倍
68860フジ住宅279億円5.7倍
72982ADワークスグループ218億円5.3倍
84809パラカ212億円10.4倍
95932三協立山206億円
103457And Doホールディングス186億円12.8倍
115535ミガロホールディングス184億円12.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(住宅・不動産)に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

戸建住宅販売から始まった創業期(1974~1985年)

1974年4月、大阪府岸和田市上野町にフジ住宅株式会社を設立。翌1975年1月に戸建住宅販売事業を開始した。1976年9月には岸和田市藤井町へ本社を移転し、1980年3月に同市土生町に自社ビルを建設して再移転した。創業から10年余りは、地元岸和田を基盤に戸建住宅の販売に専念する時期であった。

分譲マンションと一棟売りアパートへの事業拡大(1986~1991年)

1986年3月、分譲マンション販売事業に参入。1987年6月には和歌山県那賀郡岩出町(現・岩出市)で戸建分譲を開始し、営業エリアを拡大した。1988年8月、事業用マンション「シャルマンフジ一棟売」シリーズの販売を開始。同年9月にはフジ工務店(旧)とフジ住宅販売を吸収合併し、組織を統合した。1991年4月には資産活用事業(現・土地有効活用事業)を開始し、賃貸住宅建築の提案型事業に乗り出した。

上場と東京進出の試み(1990~1993年)

1990年5月、東京都中央区に東京営業部を設置し、首都圏への進出を試みた。同年12月、大阪証券取引所市場第二部に上場。しかし東京での事業は軌道に乗らず、1993年11月に東京営業部を本社営業部に統合し、撤退した。この間、1991年には株式会社フジイリュージョンを設立したが、1998年に清算された。上場後も本社エリアへの集中を強め、1999年には大阪市浪速区に大阪支社を開設した。

東証一部上場とグループ再編(2003~2008年)

2003年12月、東京証券取引所市場第二部に上場。2005年3月には東証・大証の市場第一部に指定替えとなった。同年6月、フジ・アメニティサービス株式会社を設立し、賃貸及び管理事業を営業譲渡。12月にはおうち館岸和田店を開設し、直営店網を整備した。2008年10月には連結子会社フジ工務店を吸収合併し、グループ構造を簡素化した。この間、2005年から2008年にかけて複数の「フジホームバンク」店舗を開設し、中古住宅流通事業を強化した。

ストック型事業と健康経営への注力(2010年代~現在)

2010年代以降、賃貸及び管理事業の拡大を推進。中古住宅アセット事業を強化し、賃料収入による安定収益の確保を図った。2021年12月にはサステナビリティ基本方針を決議し、ESGへの取り組みを明確化。健康経営にも積極的で、2026年には「健康経営優良法人(ホワイト500)」に9回目の認定を受けた。また、生成AIの活用やDX推進にも着手し、業務効率化を進めている。売上高は2013年3月期の660億円から増加を続け、2026年3月期には1,383億円に達した。

年表36件を開く

1970年代

  • 1974年4月創業不動産販売業を目的として、大阪府岸和田市上野町東63番3号にフジ住宅株式会社を設立
  • 1975年1月戸建住宅販売事業を開始
  • 1976年9月大阪府岸和田市藤井町に本社を移転

1980年代

  • 1980年3月大阪府岸和田市土生町に自社ビルを建設し、本社を移転
  • 1986年3月分譲マンション販売事業を開始
  • 1987年6月和歌山県那賀郡岩出町(現・和歌山県岩出市)において戸建住宅の分譲販売を開始
  • 1987年9月不動産賃貸事業を開始
  • 1988年6月創業フジハウジング株式会社(1988年9月15日にフジ工務店株式会社(新)に社名変更)を設立
  • 1988年8月事業用マンション「シャルマンフジ一棟売」シリーズの販売を開始
  • 1988年9月M&A1988年9月1日にフジ工務店株式会社(旧)及びフジ住宅販売株式会社を吸収合併
  • 1989年6月和歌山県那賀郡岩出町(現・和歌山県岩出市)に和歌山営業所を設置
  • 1989年7月大阪市北区に大阪営業部を設置

1990年代

  • 1990年5月東京都中央区に東京営業部を設置
  • 1990年12月上場大阪証券取引所(現・東京証券取引所)市場第二部に上場
  • 1991年4月資産活用事業(現・土地有効活用事業)を開始
  • 1991年5月M&A大阪営業部を本社営業部に移転統合
  • 1991年11月創業株式会社フジイリュージョンを設立
  • 1993年11月M&A東京営業部を本社営業部に移転統合
  • 1994年3月定期借地権付住宅分譲事業を開始
  • 1997年2月本社第2ビル完成
  • 1998年3月株式会社フジイリュージョンを清算
  • 1999年8月大阪市浪速区幸町(2丁目3番27号)に大阪支社を開設

2000年代

  • 2001年12月REIT(不動産投資信託)等の不動産投資ファンド向け賃貸マンション供給を開始
  • 2003年10月大阪市浪速区幸町(2丁目2番20号)に大阪支社を移転(現・大阪支社桜川オフィス)
  • 2003年12月上場東京証券取引所市場第二部に上場
  • 2004年4月本社第3ビル完成
  • 2005年3月上場東京証券取引所及び大阪証券取引所(現・東京証券取引所)市場第一部に上場
  • 2005年6月フジ・アメニティサービス株式会社を設立(現・連結子会社)
  • 2005年9月フジ・アメニティサービス株式会社に賃貸及び管理事業を営業譲渡
  • 2005年12月おうち館 岸和田店(大阪府岸和田市)を開設(現・東岸和田ビル)
  • 2006年3月本社第5ビル完成
  • 2006年12月おうち館 りんくう泉佐野店(大阪府泉佐野市)を開設
  • 2007年1月フジホームバンク堺店(堺市北区)を開設
  • 2007年8月フジホームバンク泉北店(大阪府高石市)を開設
  • 2008年6月フジホームバンク大阪店(大阪市浪速区幸町)を開設
  • 2008年10月M&A連結子会社フジ工務店株式会社を吸収合併

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 自己資本当期純利益率(ROE)10%以上
  • 自己資本比率25%以上
  • 連結売上高2028年3月期まで1,319億円
  • 連結営業利益2028年3月期まで82億円
  • 連結経常利益2028年3月期まで62億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    住まいのワンストップサービスの拡充

    新築戸建、分譲マンション、改装付中古住宅、アパート建設、サービス付き高齢者向け住宅、賃貸管理など住宅・不動産に関する多様なサービスを一貫して提供し、お客様のニーズに応える。

  2. 02

    ストック型ビジネスの拡大による安定収益の確保

    土地有効活用事業や賃貸・管理事業など、賃貸収入を生むストック型ビジネスの比率を高め、景気変動に強い安定した収益基盤を構築する。

  3. 03

    独自技術とブランド戦略による差別化

    特許取得の換気システム「炭の家」や独自工法「FX-WOOD工法」を採用した耐震性の高い住宅を提供。スリーブランド(炭の家、S.O.U+、HIRANAGI)で多様なニーズに対応する。

  4. 04

    地域密着型経営の深耕とエリア拡大

    大阪府全域、兵庫県南部、和歌山県北部を地盤とし、さらなる地域深耕と大阪市内などのマーケット拡大を図る。

  5. 05

    ESG・サステナビリティへの取組み

    サステナビリティ基本方針に基づき、環境(CO2削減)、社会(社員・顧客重視)、ガバナンス(健全経営)の観点から持続可能な成長を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で931人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は609万円で、9期前と比べて+9.9%平均年齢は41.4歳、平均勤続年数は10.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月653
2018年3月702
2019年3月55439.77.9750
2020年3月54140.18.5795
2021年3月56340.48.9821
2022年3月55640.99.6818
2023年3月54541.510.1811
2024年3月56641.410.1852
2025年3月58541.510.5897881
2026年3月60941.410.5931892

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
男性育休取得率29.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)52.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
フジパレスシニア住之江区 北島ほか自社シニア54件 — 大阪市住之江区ほか215億円
賃貸及び管理
大阪支社 — 大阪市北区9,316百万円
分譲住宅 土地有効活用
本社 — 大阪府岸和田市1,771百万円
全社(共通)等
おうち館 本店 — 大阪府岸和田市1,093百万円
分譲住宅 住宅流通
シャルマンフジ浜寺公園ほか6件 — 堺市西区ほか474百万円
賃貸及び管理
シャルマンフジ御影参番館 ほか5件 — 神戸市灘区ほか447百万円
賃貸及び管理
東岸和田ビル — 大阪府岸和田市375百万円
全社(共通)等
シャルマンフジ東岸和田弐番館ほか5件 — 大阪府岸和田市284百万円
賃貸及び管理
シャルマンフジ大体大 — 大阪府泉南郡熊取町235百万円
賃貸及び管理
プレステージフジ西宮壱番館ほか1件 — 兵庫県西宮市192百万円
賃貸及び管理
ほか18件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    フジ・アメニティサービス株式会社(注2、3、4)
    大阪府岸和田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    雄健建設株式会社(注3)
    大阪市天王寺区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,383億円営業利益83億円前期と比べると増収増益で、売上が+11.6%、利益が+5.1%。

売上高
+11.6%
1,383億円
営業利益
+5.1%
83億円
純利益
+0.0%
48億円
営業利益率
6.0%
前期比 -0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,450億円1,383億円
営業利益91億円83億円
純利益46億円48億円
1株あたり配当¥32¥32

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は353億円、営業利益は20億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+30.3%、営業利益は+42.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q2818
2024年1Q271145.28
2024年2Q255124.77
2024年3Q317206.313
2024年4Q36118
2025年2Q600416.825
2025年4Q639385.923
2026年2Q717496.830
2026年4Q666345.118
2027年1Q353205.711

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は660億円から1,383億円へ2.1倍に増えた。直近期の営業利益率は6.0%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月6603823
2014年3月8645733
2015年3月7964328
2016年3月9075334
2017年3月9945739
2018年3月1,0396142
2019年3月1,1576443
2020年3月1,1064631
2021年3月1,2173624
2022年3月1,1895639
2023年3月1,1475738
2024年3月1,2046646
2025年3月1,23979706.448
2026年3月1,38383706.048

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,383億円のうち、営業利益として残るのは83億円6.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は48億円、売上の3.5%にあたる。営業利益率は業種中央値9.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金84.8%1,173億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.2%127億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.0%83億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
15.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.6pt
6.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.7pt
3.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.5pt
8.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが89億円、投資CFが−135億円で、差し引きのフリーCFは−46億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は212億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−77−489−81105
2014年3月−35−1542−5098
2015年3月−41−2150−6286
2016年3月47−33−131487
2017年3月−31−60127−91123
2018年3月−106−79167−185105
2019年3月120−16763−47120
2020年3月−17−60102−77146
2021年3月280−51−173229202
2022年3月63−63−50196
2023年3月90−66−1724203
2024年3月60−8257−22238
2025年3月27−163114−136216
2026年3月89−13542−46212

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,930億円。このうち返さなくてよい自己資本が583億円で、自己資本比率は30.2%(業種中央値32.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月76921855128.3
2014年3月85924361628.3
2015年3月93926467528.0
2016年3月96928568429.4
2017年3月1,14931783227.6
2018年3月1,3563491,00725.7
2019年3月1,4753781,09725.6
2020年3月1,6243991,22524.6
2021年3月1,4764151,06128.1
2022年3月1,5354431,09228.9
2023年3月1,5464711,07530.4
2024年3月1,6825101,17230.3
2025年3月1,8325471,28529.8
2026年3月1,9305831,34730.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
217億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
479億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1,347億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
62
/ 100
安定性自己資本比率20 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

不動産業 131社との比較

同じ不動産業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り131社中41位あたり、逆に低いのは営業利益率131社中96位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.4%/中央値 12.9%
P25 7.7%P75 19.5%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.0%/中央値 9.6%
P25 5.6%P75 15.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
30.2%/中央値 32.8%
P25 26.6%P75 48.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
11.6%/中央値 11.4%
P25 3.3%P75 23.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.2%/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥757で、1年前と比べて+0.0%過去52週の値幅のなかでは23%の位置にある。

¥757-1.4%1ヶ月+2.3%1年+0.0%時価総額279億円
過去52週の値幅
安値¥704高値¥930

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)5.7倍
PER (会社予想)5.9倍
PBR0.46倍
配当利回り4.23%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は768円で、25日線(762.68円)を僅かに上回る。7月末に741円まで下落したが、8月に入り持ち直し、直近では768円まで回復した。52週高値930円に対しては17%低い水準だが、52週安値704円からは9%上昇している。75日線(754.27円)も上回っており、中期のトレンドは保たれている。RSIは52.7と中立圏で、方向感は乏しい。出来高は7月末に増加したが、現在は落ち着いており、材料待ちの展開。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは5.81倍と業界平均の15.34倍を大きく下回り、PBRは0.4655倍と平均の1.82倍を大きく下回る。配当利回りは4.17%と平均の3.03%を上回り、ROEは8.42%と安定している。配当性向は47.9%と適正。業績は売上高が増加傾向で、営業利益率も6%前後を維持しており、収益力は安定。株価は割安であり、配当利回りも魅力的で、バリュエーション面での割安感が強い。

指標この会社業種平均
PER (実績)5.7倍14.9倍
PER (予想)5.9倍
PBR0.46倍1.84倍
ROE8.4%11.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

関西圏の住宅市場は需給が安定しており、フジ住宅は土地仕入れ力と施工効率で収益を伸ばしている。強気派は、今期の売上高拡大と高い収益性を評価し、今後も増収増益が続くと見る。一方、弱気派は、資材価格の高騰や金利上昇が住宅需要を冷やし、販売戸数の減少につながるリスクを指摘する。不動産市況の変化と利益率の維持が焦点となる。

プラスに働く材料7
  • 増収基調

    2026年3月期の売上高は1383億円と前期比増収の見込み。

  • 高い収益率

    営業利益率6%台を確保しつつ、安定した利益を計上している。

  • 土地仕入れ力

    関西圏の地価変動に強い土地情報網を持つ。

  • 売上高1383億円と前期比11.6%増通年影響

    売上高は1239→1383億円、+11.6%。増収で収益を押し上げ。

  • 営業利益83億円と2期連続で80億円台通年影響

    営業利益は79→83億円、前期比+5.1%。安定した収益を確保。

  • PER5.79倍と圧倒的な低評価継続影響

    実績PER5.79倍、予想PER6倍。利益水準に対し株価が低位で、バリュエーション修正余地がある。

  • 配当利回り4.18%と高水準継続影響

    配当利回り4.18%。株主還元が厚く、下値の支えとなる。

マイナスに働く材料7
  • 資材高の影響

    建設資材の価格高騰が建築コストを押し上げ、利益率を圧迫する恐れがある。

  • 金利上昇リスク

    住宅ローンの金利上昇が顧客の購入意欲を減退させる可能性がある。

  • 需要の先行き不安

    人口減や経済環境の変化で住宅着工戸数が伸び悩むことが懸念される。

  • 純利益48億円と前期比横ばい通年影響

    営業利益が増えても純利益は48億円で前期と同じ。成長性が乏しく、高PER期待はできない。

  • 営業利益率6.00%と前期から低下通年影響

    営業利益率は6.38%→6.00%に低下。増収効果をコスト増が吸収し、収益力が弱まっている。

  • 株価の上昇率は+4.82%にとどまる通年影響

    前年比+4.82%と低調。バリュエーションの割安さが買われず、需給が細っている。

  • 外国人の保有比率3.47%と極端に低い継続影響

    外国法人持ち株比率3.47%。海外投資家の関心が薄く、需給を拡大できない。

次の決算で確かめる点
受注戸数
将来の売上高を左右する先行指標のため。
売上高営業利益率
コスト管理の巧拙と収益性の維持を確認するため。
土地仕入れ単価
将来の利益率に直結する重要なコスト要因のため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり32で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.23%。

年間配当
¥32
1株あたり
配当利回り
4.23%
いまの株価に対して
配当性向
47.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2628.0
2018年3月273.826.3
2019年3月270.027.0
2020年3月270.048.0
2021年3月270.091.8
2022年3月270.037.2
2023年3月270.047.5
2024年3月3011.141.3
2025年3月326.741.8
2026年3月320.047.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥32

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ9,413人。区分でいちばん多いのは個人・その他48.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.4%を占め、残る54.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他42.846.044.744.948.248.5
事業法人26.426.626.726.526.626.6
金融機関21.520.622.120.918.518.9
外国法人6.95.85.16.05.53.4
証券会社2.40.91.31.71.12.6
自己株式1.71.70.20.21.11.6
外国人個人0.00.00.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01一般社団法人今井光郎文化道徳歴史教育 研究会16.51
02フジ住宅取引先持株会8.83
03一般社団法人今井光郎幼児教育会7.27
04日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.34
05フジ住宅従業員持株会3.12
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.04
07日本マスタートラスト信託銀行株式会社(退職給付信託口・株式会社紀陽銀行口)2.75
08日本マスタートラスト信託銀行株式会社(退職給付信託・株式会社池田泉州銀行口)1.85
09株式会社紀陽銀行1.59
10株式会社三井住友銀行1.14

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-07
    SMBC日興証券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.08%
    -2.97pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+106%、1株純資産は14期で+166%。直近期のROEは8.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月6461210.89.135.6
2014年3月9167614.27.432.2
2015年3月7672910.98.741.7
2016年3月9579712.57.231.2
2017年3月11088413.16.628.0
2018年3月11697312.57.826.3
2019年3月1201,06911.96.827.0
2020年3月871,1268.05.948.0
2021年3月661,1635.811.291.8
2022年3月1081,2329.05.737.2
2023年3月1071,3178.36.447.5
2024年3月1271,4149.36.141.3
2025年3月1321,5199.05.341.8
2026年3月1321,6298.46.147.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額171百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
今井光郎代表取締役会長 人財開発室担当80
宮脇宣綱代表取締役社長 社長執行役員65
山田光次郎取締役専務執行役員 大阪支社支社長 事業企画本部長64
松山陽一取締役専務執行役員 土地有効活用事業部長62
石本賢一取締役常務執行役員 経営企画担当 システム担当73
岩井伸太郎取締役72
中村慶子取締役63
川出仁監査役(常勤)60
髙谷晋介監査役74
原戸稲男監査役65

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5112282814028
社外取締役418185
監査役112111313

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容814字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び連結子会社)は、当社及び連結子会社2社で構成され、「分譲住宅事業」、「住宅流通事業」、「土地有効活用事業」、「賃貸及び管理事業」、「建設関連事業」の5つの報告セグメント及び「その他事業」に区分しており、大阪府及び周辺地域を地盤とした地域密着型の事業を展開しております。 なお、当該事業区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 (1)分譲住宅事業 大阪府下及び周辺地域を営業地盤として、自由設計の新築戸建住宅、分譲マンション及び土地の販売を行っております。 (2)住宅流通事業 大阪府下及び周辺地域を営業地盤として、中古住宅の販売及び不動産の仲介を行っております。 (3)土地有効活用事業 大阪府下及び周辺地域を営業地盤として、遊休土地などの有効利用を図るため、賃貸マンション・アパート、賃貸用戸建住宅、サービス付き高齢者向け住宅等を建築する提案受注による請負工事及び個人投資家向け一棟売賃貸アパートの販売を行っております。 (4)賃貸及び管理事業 大阪府下及び周辺地域において、不動産の建築請負・販売等に付随した一括借上等による賃貸事業のほか、自社保有のサービス付き高齢者向け住宅、中古住宅アセット及び完成後一定期間保有の個人投資家向け一棟売賃貸アパート等の賃貸事業並びに分譲マンションの管理事業等を行っております。 (5)建設関連事業 連結子会社雄健建設株式会社が、大阪府下及び周辺地域を営業地盤として、建築請負工事及びその関連工事等を行っております。 (6)その他事業 報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、当社及びフジ・アメニティサービス株式会社において保険代理店事業を行っております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題8,448字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「幸せはこぶ住まいづくり」、「買っていただいたお客様に幸せになっていただくこと」を事業の目的とし、「富士山のように日本一愛される会社」にするという想いのもと創業された会社であります。大阪府全域、兵庫県南部及び和歌山県北部を主たる営業地盤として売りっぱなし建てっぱなしにしないお客様に顔を向けた責任のとれる住まいづくりを経営の基本として事業を展開しております。そのため、一時的な利益や事業拡大を求めるのではなく、長期的な安定経営によるつぶれない会社づくりが重要であると考えております。長期的な安定経営には、人財が必要不可欠であり、見識、胆識、洞察力の優れた立派なリーダーを育成することが重要であることから、人は財産であるという考えのもと、当社グループでは、「人材」ではなく「人財」と表現し、次のような経営理念と社訓を掲げております。 「経営理念」 ・ 社員のため ・ 社員の家族のため ・ 顧客・取引先のため ・ 株主のため ・ 地域社会のため ・ ひいては国家のために当社を経営する 「社訓」 ・ 我々はフジ住宅の社員である ・ 我々は熱意と誠意をもって仕事に接しよう ・ 我々は自己の仕事の責任と重要性を認識しよう ・ 我々は感謝と奉仕の精神をもって仕事をしよう ・ 我々は顧客・取引先に感謝されるような仕事をしよう 経営理念は、「社員のため」「社員の家族のため」から始まります。これは、社員と社員の家族が幸せでなければ、お客様に心から喜んでいただける仕事はできないと考えているためです。社員とその家族を大切にし、全社員が感謝の気持ちや仕事に対しての誇り、やりがい、生きがいを持つと、社員のモチベーションが高まり、社員は心からお客様を大切にすることができます。その結果、お客様をはじめ、お取引先様、株主様、地域社会、国家へと全てのステークホルダーの幸せに繋がっていくと考えております。 上記の経営理念・方針に基づき、人財の成長に合わせて事業を拡大するという考えのもと、過去からの営業地域のさらなる深耕を図るとともに、府下最大のマーケットである大阪市内をはじめ大阪府北部地域及び兵庫県南部地域への積極的な地域拡大を図り、収益力の向上及び財務体質の強化を推進することにより、お客様、お取引先様、株主様から常に信頼され、事業を通じて社会のお役に立てる企業となることを目指しております。 (2)中長期的な会社の経営戦略 (安定した収益の確保) 不動産業界は好不調の激しい業界であるため、長期的な安定経営を行うことが重要と考え、不動産事業の中での多角化によるバランス経営を図るとともに、大阪府全域、兵庫県南部及び和歌山県北部を主たる営業地盤として地域密着型経営を行っております。 当社グループは、地域に根付いた住宅提供事業者として、新築戸建住宅、分譲マンション、改装付中古住宅の販売、土地有効活用提案によるアパート建設、サービス付き高齢者向け住宅建設、個人投資家向け一棟売賃貸アパート販売、分譲マンション管理、賃貸管理、建設関連など住宅・不動産に関するあらゆる住まいのワンストップサービス企業としてお客様に心から喜んでいただける商品及びサービスの提供に取り組んでおります。また、大きな景気変動下でも揺るがない経営体質を保持し、つぶれない会社づくりをするため、土地有効活用事業や賃貸及び管理事業の非分譲事業の比率を高める等、賃貸収入を生むストック型ビジネスを拡大することで継続的に安定した収益を確保しております。 今後も引き続き、これまでに培ったお取引先様等との協力関係を基礎として、売りっぱなし建てっぱなしにしないお客様に顔を向けた責任のとれる住まいづくりを着実に実行し、長期的な安定経営を目指して参ります。 (ESGに関する取組み) 当社グループでは、2021年12月14日の取締役会にて、以下のとおりサステナビリティ基本方針を決議いたしました。 「当社グループは『社員のため、社員の家族のため、顧客・取引先のため、株主のため、地域社会のため、ひいては国家のために当社を経営する』という経営理念のもと、創業以来、事業活動を通じて社会貢献活動に取り組んで参りました。国連で採択された『SDGs』(持続可能な開発目標)等、社会課題に対する企業が果たす役割の重要性が増しております。ESG(環境・社会・企業統治)及びSDGsと地域密着型経営である当社の事業活動との関連を意識し、社会貢献に取り組むことにより、今後も社会とともに持続的に成長し、信頼される企業グループを目指して参ります。」 サステナビリティ基本方針に基づき、以下の取組みを実施しております。 (3)目標とする経営指標 当社グループは、企業価値の向上と継続的な成長を図るため、企業の経営効率を判断する指標である自己資本当期純利益率(ROE)を重要な経営指標として意識し、10%以上を目標としております。 また、財政状態の安全性及び健全性の確保のため、自己資本比率25%以上を目標としております。当社グループは不動産事業の多角化によるバランス経営を行っていることから、事業形態が異なる事業部門ごとに、定期的に事業部門別貸借対照表を作成することや、事業形態ごとに売上高に対する在庫の金額をコントロールする目標比率を設定し、事業部門ごとに在庫の回転状況を検証しております。また、全社的な安全性の指標として、在庫に対する有利子負債の額をコントロールする目標比率や、急激な土地の時価下落に備えるため純資産額に対する在庫の金額をコントロールする目標比率を設定しており、これらの指標についても定期的にモニタリングを行うことで、経営のさらなる安定化と収益力の向上を目指しております。 2025年5月2日に公表しました中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)の最終年度となる2028年3月期の業績目標は、以下のとおりであります。 2028年3月期計画 連結売上高   1,319億円 連結営業利益   82億円 連結経常利益   62億円 親会社株主に帰属する当期純利益   41億円 (4)報告セグメントごとの経営環境 ① 分譲住宅事業 分譲住宅事業では、地域密着型経営の強みを活かし、良質な分譲用地の選別や、お客様のニーズへの対応等を図り、顧客満足日本一を目指しております。また、長期的には少子高齢化が進むにつれ新築住宅市場は縮小するため、厳しい環境になっていくことが予想されます。しかしながら、住宅業界は特定の大手企業が寡占している状態ではなく、地元の工務店や中小企業等、数多くの不動産会社が存在している業界であるため、更にシェアを増やすことができると考えております。 当社グループは、特許取得システム「炭の家」の使用権を当社グループ営業地域内(大阪府・兵庫県の一部・和歌山県の一部)で取得しております。「炭の家」は、炭の自浄作用を活用して外気からの有害物質を除去する独自の換気システムであり、新築戸建住宅ではこの換気システムを採用した「炭の家/ピュアエア」を販売しております。 新築戸建住宅の建築にあたっては、耐震や耐風性能と同時に、通風と気密性を両立させたフジ住宅独自の「FX-WOOD 工法」を採用する等により、国土交通省で定められた住宅性能表示制度で最も高い耐震性を表す耐震等級3を実現し、また、地震の揺れを大幅に低減する制震ダンパーを採用する等、強度や耐震性、耐久性を追求した住まいづくりを行っております。更に、従来のクオリティを維持しながらシンプルなデザインで低価格帯を実現した「S・O・U+」、生活動線がコンパクトでデザイン性、耐震性に優れた平屋のメリットを活かした「HIRANAGI」の販売を開始し、多様なユーザーニーズに応えられるよう、「炭の家/ピュアエア」、「S・O・U+」、「HIRANAGI」のスリーブランド戦略を展開しております。 分譲マンションにおいては、従来の「シャルマンフジ」シリーズに加え、これまでに培った住まいづくりの知恵と技術を結集し、都市生活にふさわしいマンションの在り方を追求した都市邸宅マンション「ブランニード」を販売し、幅広いエリアでお客様のニーズに対応できるマンションの供給を行っております。 このように、独自の商品による競合他社との差別化を図り、お客様にとって安心できる住まいを提供しております。引き続き地域密着型経営を行い、事業の拡大を図って参ります。 ② 住宅流通事業 新築住宅に比べ低価格帯である中古住宅の需要は根強く、当社グループでは、新築住宅に加えて中古一戸建住宅や中古マンションを取り扱うことによって、住宅販売におけるバランス経営の強みを活かしております。また、既存住宅を活かし再生させる住宅流通事業は、古くなった住まいを再生して新しく不動産流通市場に供給することで、新築住宅の建築と比較して二酸化炭素の排出量や木材の使用量等を大幅に抑えられることから、持続可能な社会へ貢献することができる事業となっております。 当社グループの住宅流通事業では、中古住宅を仕入れ、リフォームを行い再販する買取再販事業と、賃貸入居者付きの中古住宅を取得し、入居者様が退去後に再販する中古住宅アセット事業を展開しており、仕入れ、リフォーム、引渡し、アフターサービス等を一貫して当社が管理しております。リフォーム工事は協力業者にて施工していただきますが、中古住宅の建物の品質チェックや、リフォームプランの作成、工事完了チェックは当社が直接行い、安心できる中古住宅を提供する体制を整えております。 中古住宅販売は新築住宅に比べ低価格帯であるため、1物件当たりの利益額は少なくなりますが、取り扱い物件数を増やすことでセグメント利益を確保する事業です。そのため、物件取得から引渡しまでの在庫保有期間が長期化することは、資金効率を低下させ、財務体質の悪化を招く可能性があります。当社グループでは、良質な中古住宅を仕入れて、在庫保有期間は半年を目途に設定し、在庫回転率を意識した効率的な販売を行うことで、収益及び資金の両面からバランスのとれた経営を行って参ります。 ③ 土地有効活用事業 建築コストの上昇等により厳しい事業環境が続いておりますが、土地有効活用事業は資産承継や相続税対策を背景とした需要の高い事業であります。そのため、個人投資家向け一棟売賃貸アパートについては引き続き需要が見込まれる状況となっております。また、少子高齢化が進むにつれて、今後もサービス付き高齢者向け住宅の需要が一層高まっていくことが予想されます。 当社グループの土地有効活用事業では、既にご契約をいただいているお客様や金融機関からのご紹介による土地オーナー様、会社経営者様に対し100%紹介営業を行っております。そのため、オーナー様及び紹介者様の信頼を裏切らないよう、専門スタッフによる賃貸業者へのヒアリングや周辺物件の稼働状況確認等の綿密な市場調査を経て、アパート等の経営をするには厳しい立地である等、オーナー様にとって有益とならないと当社グループが判断した場合は、建築請負をお断りしております。更に、当社グループでは土地有効活用事業で建設した建物を一括して借上げし、入居者様に転貸する一括借上システムを取り入れ、完成後の運用管理についてもサポートを行っております。このような経営姿勢によって、既オーナー様のリピート受注率は競合他社と比べて高くなっており、引き続きリピート率のさらなる向上を目指すとともに、「日本一愛される土地有効活用事業部」を目指した経営を行って参ります。 ④ 賃貸及び管理事業 今後、人口流入や少子高齢化により、都市部における賃貸住宅及びサービス付き高齢者向け住宅の需要の拡大が予想されます。引渡し後の良質な賃貸・管理サービスは提案型の建築請負の営業支援となり、土地有効活用事業と相乗効果が高い事業となっております。 土地有効活用事業で建設して一括借上を行った建物の管理については、原則として週2回の共用部分の清掃を実施し、入居者様からのお問い合わせや設備のトラブルに24時間365日対応可能な専属チームを設置する等、入居者様に安心して長くお住まいいただくための住環境を整備しております。 サービス付き高齢者向け住宅「フジパレスシニア」では、「自分の親を安心して預けられる住まい」をコンセプトに、介護業者スタッフが24時間常勤し、巡回や見守りを行い安否確認を万全に整える等、安心・安全なサービスの確保や、健康面でバランスのとれた食事の提供を行っております。また、全戸個室でありながら家賃は低価格を実現する等、入居者様や入居者様のご家族の様々なニーズに応えております。 経営のさらなる安定化を目指し、非分譲事業である賃貸及び管理事業の比率を高め、継続的に安定した収益の確保を行うため、引き続き顧客満足度の高いサービスの提供に注力して参ります。 ⑤ 建設関連事業 建設関連事業では、民間工事や公共工事等、様々な建築工事を行っており、建築物においても建築一式工事をはじめ、給排水工事、外構工事、リフォーム、解体工事など多種多様な施工実績を有しております。また、当社グループ内では、サービス付き高齢者向け住宅「フジパレスシニア」において鉄骨造の施工を中心に行うほか、新築分譲マンションの施工にも取り組んでおり、協業範囲は順調に拡大しております。これらの豊富な実績により卓越したノウハウを蓄積しており、質の高い建築工事を施工し続けております。高い品質はもちろん、適切な工期を実現しながら、引き続き安全に最善を尽くした施工を行って参ります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが対処すべき主な課題は以下のとおりであります。 ① 優秀な人財の採用と育成、並びに働きやすい環境の整備 当社グループの長期的な安定経営を継続するためには、能力と熱意を兼ね備え、当社グループの経営理念・方針や価値観に共感する優秀な人財を採用すること、また、そのような人財が長期にわたってやりがいを感じるとともに明るく元気にイキイキとストレスのない働きやすい就業環境を整備することが、重要であると考えております。また、業績向上の原動力は、経営理念・方針や価値観を理解、実践する人財の育成にあると考え、そのための施策として、会長または社長自らが役職員と直接対話する「会長・社長への質問会」を定期的に開催し、質問者一人ひとりと電話ミーティングを行い、仕事のみならず、プライベートの悩み・問題まで解決に努める取組みを行っております。更に、役員を含め社員、パート社員全員が全員を評価する人事評価システムを採用し、直属の上司からの評価にとどまらず、他部署を含めた部下や同僚等全方面から評価する360度の公正・公平な人事評価・査定を行うことで、年齢・性別による区別や職務範囲を限定することなく実力・実績に応じた役職に登用しております。加えて、社員の専門的かつ高度な知識獲得のために資格取得支援制度を充実させることで、各種業務資格の取得を促進しております。働きやすい環境の整備としましては、いつでも電話相談できる健康相談ダイヤルの積極的な活用推奨、テレワークによる柔軟な働き方の推進、パート社員を含めた全役職員を対象とする診断項目の充実した健康診断の実施、部屋型の高気圧酸素ボックスを社内に設置することで打ち合わせや休憩に利用できるようにする等、多様性を尊重し、社員が働きやすく、健康を維持できる就業環境づくりを行っております。当社グループは、社員の健康管理に積極的に取り組む企業として、経済産業省が東京証券取引所と共同で選定を行う「健康経営銘柄」に2016年、2018年、2019年の3回選定されました。また、2026年3月1日付で厚生労働省「がん対策推進優良企業表彰制度」において、「がん対策推進優良企業」として4年連続の表彰を受け、2026年3月9日付で経済産業省が日本健康会議と共同で認定を行う「健康経営優良法人2026 大規模法人部門(ホワイト 500)」で9回目の認定を受けました。これらは、経営トップが先頭に立ち、全ての社員が健康への意識を高め、心身の健康を維持できるよう、枠にとらわれない様々な環境を整えていることを評価いただいたものと認識しております。更に、2024年11月8日には当社グループが実施している「ICT(情報通信技術)を活用した場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」の粘り強い継続性が認められ、一般社団法人日本テレワーク協会主催の「第25回記念テレワーク推進賞」において「実践部門特別賞」に選定されました。当社は過去にも優秀賞を2回いただいております。当社グループのこのような取組みは、優秀な人財の採用に繋がり、採用活動において、実際に優位性を保てております。 今後も引き続き、全社一丸で社員の健康保持・増進に向けた取組みを行い、社員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的な取組みによる企業価値の向上を通じて、お客様をはじめお取引先様、株主様、地域社会、国家と全てのステークホルダーへの社会的責任を果たすべくこれからも邁進して参ります。 ② 気候変動リスクへの対応 当社グループは「OSAKAゼロカーボン・スマートシティ・ファウンデーション」の活動に参加しており、同会の設立目的である『「持続可能な開発目標(SDGs)」に関する一層野心的で先進的な取組みを大阪から具体化し、これを全国へと波及させることによって、わが国が目指す2050年の脱炭素化社会実現における先導的な役割を果たしていく』に賛同しており、今後活動領域を広げて参ります。中でも、当社グループの脱炭素の取組みとして、和歌山県の「企業の森」事業による、森林保全・管理活動に係る協定を締結し、和歌山県日高郡日高川町の2.16ヘクタールの森林を「フジ住宅の森」と名付けて、当社グループのボランティアによる植林並びに育林活動を行っております。この活動は、当社の45周年記念事業として2019年4月に第1回目の植林活動を開始して以来、年1回のペースで活動しており、2025年11月には第7回目の育林活動を行いました。今回の活動では、社員とその家族42名が参加し、日頃の役職員間の業務交流にとどまらず、家族を含めて参加することで社内交流がより深まり、社員とその家族が一丸となって脱炭素社会実現に向けた社会貢献活動を行っております。また、当社の「フジ住宅炭の家/ピュアエア」では、換気に伴う熱エネルギーの喪失を防ぐ「全熱交換システム」を採用し、省エネに配慮した住宅をお客様にご提供しております。今後におきましても、ステークホルダーの皆様との対話や積極的な情報開示を行いながら、社会と企業の持続的成長を目指して参ります。 ③ 収益基盤の維持・強化 好不調の激しい不動産業界においては、長期的な安定経営を行うことが重要と考えております。日本銀行による政策金利の引上げ、土地価格の高止まり、建築費の高騰等、不動産業界を取り巻く環境は以前にも増して厳しくなっております。当社グループでは、分譲住宅事業、住宅流通事業、土地有効活用事業、賃貸及び管理事業、建設関連事業と不動産事業の中での多角化を図ることで、経営の安定化を目指しております。中でも、賃貸アパート及びサービス付き高齢者向け住宅の一括借上並びに中古住宅アセット、サービス付き高齢者向け住宅の自社保有等のストック型ビジネスの強化を通じて安定した収益基盤の維持・強化を図って参ります。 ④ DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進 DX(デジタルトランスフォーメーション)戦略として、次世代基幹情報システム構築プロジェクトを推進するとともに、生成AIの積極的な活用を進めております。次世代基幹情報システム構築プロジェクトでは、売上拡大やコスト最小化に繋がる業務改善、経営判断に必要な情報をタイムリーに提供できる仕組みの構築、並びに将来のシステム人財の不足に備えた安定的な開発・運用・保守体制の実現を目指しております。また、生成AIの活用により、業務効率化や付加価値創出を図り、生産性向上とサービス品質の向上に取り組んで参ります。
事業等のリスク6,804字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業は、全て不動産に関連する事業であることから、不動産市況、住宅関連税制、住宅ローン金利水準等による購買者の需要動向、各種不動産法規の改廃、建築資材の原材料の価格動向等に影響を受けております。当社グループの事業展開においてリスク要因となる可能性が考えられる主な事項は、以下のとおりであります。当該リスクが当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす金額は不明ですが、リスクが顕在化した場合は、事業継続の観点から、純資産の範囲内で賄えることが、リスクの最大の許容量と考えております。当該リスクの顕在化する可能性は、常にあるものと認識し、それぞれ対応策を講じております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであり、将来において発生する可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。 (1)法的規制について 当社グループの属する不動産業界は、宅地建物取引業法、建設業法、建築基準法、建築士法、都市計画法、住宅の品質確保の促進等に関する法律、マンションの管理の適正化の推進に関する法律等の様々な法的規制を受けております。当社グループでは、上記の法令を遵守するためにコーポレート・ガバナンス及びコンプライアンス推進体制を強化するとともに、法務部門が作成した法令遵守のチェックリストを用い、関係各部署による宅地建物取引業法及び建設業法のセルフチェックを行っております。また、内部監査部門による宅地建物取引業法・建設業法コンプライアンス監査を実施しております。 しかしながら、今後、これらの法令等の改正や新たな法令等の制定により規制強化が行われた場合には、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは事業活動を継続していくために、以下の免許、登録、許可を得ております。現在、当該免許、登録、許可が取り消しとなる事由は発生しておりませんが、今後何らかの理由によりこれらの免許、登録、許可の取り消し等があった場合、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 会社名又は 事務所名称   許認可等の名称   許認可登録番号   有効期間   許認可等の取消事由 フジ住宅㈱   宅地建物取引業者免許   国土交通大臣 (13)第2430号   2023年10月18日 ~ 2028年10月17日   宅地建物取引業法 第5条、第66条等 フジ住宅㈱   特定建設業許可 (建築工事業、内装仕上工事業、土木工事業)   国土交通大臣 (特-4)第26825号   2022年10月3日 ~ 2027年10月2日   建設業法 第29条 フジ住宅㈱ 一級建築士事務所   一級建築士事務所登録   大阪府知事 (チ)第12796号   2023年11月5日 ~ 2028年11月4日   建築士法 第26条 フジ住宅㈱ 一級建築士事務所 第二事務所   一級建築士事務所登録   大阪府知事 (ハ)第24188号   2023年3月8日 ~ 2028年3月7日   建築士法 第26条 フジ・アメニティ サービス㈱   宅地建物取引業者免許   大阪府知事 (5)第51575号   2025年7月7日 ~ 2030年7月6日   宅地建物取引業法 第5条、第66条等 フジ・アメニティ サービス㈱   マンションの管理の適正化の推進に関する法律に基づくマンション管理業者登録   国土交通大臣 (5)第062816号   2025年7月30日 ~ 2030年7月29日   マンションの管理の適正化の推進に関する 法律第83条 フジ・アメニティ サービス㈱   賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律に基づく賃貸住宅管理業者登録   国土交通大臣 (01)第000532号   2021年8月14日 ~ 2026年8月13日   賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する 法律第23条 雄健建設㈱   特定建設業許可 (土木工事業、建築工事業、大工工事業、左官工事業、とび・土工工事業、石工事業、屋根工事業、電気工事業、管工事業、タイル・れんが・ブロック工事業、鋼構造物工事業、鉄筋工事業、舗装工事業、しゅんせつ工事業、板金工事業、ガラス工事業、塗装工事業、防水工事業、内装仕上工事業、熱絶縁工事業、建具工事業、水道施設工事業、解体工事業)   大阪府知事 (特-6)第51771号   2024年4月1日 ~ 2029年4月1日   建設業法 第29条 雄健建設㈱   一般建設業許可 (電気通信工事業)   大阪府知事 (般-6)第51771号   2024年4月1日 ~ 2029年4月1日   建設業法 第29条 (2)棚卸不動産の評価について 当社グループは不動産販売業という性質上、棚卸不動産の評価が損益に直接的な影響を与えるため、この評価を誤ると財務諸表に重大な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、事業用地の仕入れに際して、営業面、資金面、リスク等について、事前に関係各部署が十分に協議し、その結果を踏まえて仕入れを行っております。しかし、土地を取得し開発及び宅地造成を行い、建物を建築し販売を完了するまでの工事期間が長期にわたるため、その間の不動産市況の悪化等により、販売を開始したものの当初計画どおりに契約獲得が進まず、販売可能価額の再設定が必要になる場合があります。また、開発計画時において予期し得なかった事象の発生に伴う工事の長期化や遅延、変更、中断等が生じた場合にはコストが増加し、結果として当初想定の利益が見込めなくなります。 以上のことから、棚卸不動産については、販売可能性を考慮した最新の販売可能価額を把握するとともに、期末時点の見積追加原価及び見積販売経費を控除した正味売却価額を算出し、期末ごとに正味売却価額と簿価を比較し、簿価切り下げ要否の判断を行っております。 なお、今後におきまして開発計画時に予期し得なかった事象の発生に伴う工事の長期化や中断、その他不動産市況の悪化等が発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (3)有利子負債について 当社グループは、「幸せはこぶ住まいづくり」、「買っていただいたお客様に幸せになっていただくこと」を事業の目的とし、売りっぱなし建てっぱなしにしないお客様に顔を向けた責任のとれる住まいづくりを経営の基本として事業を展開しており、当社グループの経営姿勢を理解してくださる多数の金融機関から好意的に融資を受けることができております。 当社グループにおいては、原則として各事業のプロジェクト案件ごとに、用地の取得資金と開発費用等そのプロジェクトの推進に必要な資金を、プロジェクトの期間に応じて短期借入金、長期借入金での調達を行っており、有利子負債残高の合計額は総資産に対して比較的高い水準で推移しております。また、運転資金については、原則として手持資金で賄うこととしておりますが、資金繰り弾力化のため、当座借越枠をはじめ、一部短期借入金、長期借入金及び社債発行により調達することがあります。 今後、市場金利の急激な変動があった場合、または将来において金融引き締めの影響等で金融機関から返済を迫られ、新たな融資を受けることができなくなった場合は、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社グループは、金融機関との間でコミットメントライン契約を締結しており、棚卸不動産の仕入れや固定資産の取得に係る資金調達の一部に活用しております。当該契約においては、一定の担保制限条項及び財務制限条項が付されており、当該条項に抵触した場合には当該借入金の返済義務が生じる可能性があり、その場合は当社グループの財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (4)災害等によるリスクについて 当社グループは、社員の安全・健康を事業経営の基盤と捉え、今後想定される南海トラフ地震等に備えるため、当社グループ保有の事務所の耐震診断及び耐震補強工事の実施、大地震対応マニュアルの作成や緊急連絡・安否確認システムの構築、災害備蓄品の設置等を行っており、更にBCP(事業継続計画)研修・演習の取組みを実施しております。また、当社グループは、棚卸不動産・事業用固定資産等の様々な不動産を保有しております。地震や火災、その他の災害に備えて、当社グループの純資産が大幅に棄損しないように、保有資産の規模・重要性等を考慮した上で、適切な火災保険・地震保険・損害保険等に加入しております。しかしながら、当社グループは、大阪府全域、兵庫県南部及び和歌山県北部を主たる営業地盤として地域密着型経営を行っているため、近畿地方を中心とした南海トラフ地震等の災害が発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (5)原材料・資材価格等の高騰について 建築コストは用地仕入価格とともに売上原価の主要項目であり、国内外市場の動向等により原材料・資材・物流等の価格が上昇した場合は、上昇分に応じて販売価格に転嫁しております。しかしながら、想定を上回って建築コストが上昇し、販売価格へ転嫁することが難しい場合は、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (6)契約不適合責任について 当社グループの不動産販売事業において、新築住宅は、住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)及び宅地建物取引業法の規定に基づいて、構造耐力上主要部分と雨水の浸入を防止する部分については引渡し後10年間、その他の部分については引渡し後2年間の契約不適合責任を負っております。中古住宅は、宅地建物取引業の規定に基づいて、引渡し後2年間の契約不適合責任を負っております。また、請負物件については、品確法の規定に基づいて、構造耐力上主要部分と雨水の浸入を防止する部分については引渡し後10年間、その他の部分については引渡し後2年間の契約不適合責任を負っております。 当社グループは、建設工事の工程ごとにチェックリストを用いて完了チェックを行い、品質管理に万全を期しております。しかしながら、当社グループの販売した物件や請負った物件に契約不適合があった場合には、契約不適合責任に基づく当該不適合部分の補修や損害賠償、契約の解除等により予定外の費用を負担せざるを得ないことがあり、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (7)人財の確保・育成について 当社グループは、長期的な安定経営を行うことを基本方針とし、「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①優秀な人財の採用と育成、並びに働きやすい環境の整備」に記載のとおり、優秀な人財の採用及び育成とストレスのない働きやすい就業環境を維持することが重要課題であると認識しております。近年、少子高齢化の進行と労働人口の減少、価値観や働き方の多様化等、労働市場を取り巻く環境は大きく変化しておりますが、今後も継続的に優秀な人財を採用し、社員が働きやすく長く活躍できるような環境を維持して参ります。しかしながら、当社グループの求める人財を十分に確保・育成することができなかった場合は、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは、宅地建物取引業法、建設業法、建築士法等の法律上要求される宅地建物取引士、一級建築士等の国家資格をはじめとする各種資格や技能を有する人財の確保が必要であるため、資格取得支援を充実させることで各種資格の取得を促進しております。しかしながら、宅地建物取引業法、建設業法及び建築士法上の法定有資格者を適正に配置できない場合には、建設工事等の遅延や中断等が発生する可能性並びに免許や許可の取り消しの可能性もあり、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (8)外部の協力業者へ委託している業務について 当社グループは、建設工事における施工面の大部分を外部の協力業者へ委託しております。社員や取引先等の関係者を通じて協力業者を紹介していただく等、積極的な新規開拓に取り組むとともに、既存の協力業者に対しては、年に1回開催の現場協力会大会及び毎月開催される安全衛生協議会で当社グループの経営理念の共有及び安全・品質管理の徹底等を行うとともに、表彰制度や健康診断のご案内と実施、協力業者にとって有益な書籍等の情報発信を行うことによって良好な関係の維持・強化を図っております。しかしながら、当社グループの選定基準に合致する協力業者を十分に確保できなかった場合や、協力業者の経営困難や労働者不足に伴う工期の遅延や外注価格が上昇した場合等には、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (9)個人情報の管理について 当社グループは、事業を通して取得したお客様の個人情報を多数取り扱っております。当社グループにおいては「個人情報の保護に関する法律」に基づき、プライバシーポリシーを策定し個人情報の取り扱いに関する当社グループの姿勢・考え方を公表するとともに、社内規程の整備、管理体制の構築を行い、システム対策を含め情報セキュリティについては想定しうる対策を講じております。しかしながら、これらの対策にもかかわらず高度なサイバー攻撃による不正アクセスやコンピュータウイルスによる被害、また、パソコンの盗難や業務上の過失等、何らかの原因により、重要な情報が外部に漏洩した場合には、当社グループの信用力の低下や多額の損害賠償の請求等によって、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (10)気候変動リスクについて 当社グループは、気候変動は事業活動に影響を与える課題と認識しており、「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)中長期的な会社の経営戦略 (ESGに関する取組み)及び(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ②気候変動リスクへの対応」に記載のとおり、環境保全に配慮した事業活動及び社内活動を実施しております。TCFDへの対応については、2022年4月12日の取締役会において内部統制推進委員会の分科会としてTCFDワーキンググループ(以下、「本グループ」)を設置することを決議しました。 本グループにおいては、従来のTCFD提言の枠組みに加え、新たに制定されたSSBJ(サステナビリティ基準委員会)基準等に基づく情報開示への対応も進めており、次の事項について協議しております。 ① 気候変動が当社の事業活動に与える影響の把握並びにSSBJ基準等に基づく情報開示の内容の策定 ② サステナビリティ基本方針に基づいた取り組みの状況の確認及び取り組みの推進 今後、大規模な気候変動の発生により、経済環境や社会環境の変化が発生した場合、不動産需要の低下、地価等の下落、個人消費の低迷等が起こる可能性があり、また、環境問題に関する法令等の強化等が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (11)サイバーセキュリティについて 当社グループは、事業の円滑・効率的な運用等を目的として、ITシステムの利活用を推進しております。近年のデジタル技術の著しい発展の一方で、サイバー攻撃手法の高度化・巧妙化も進んでおり、当社グループでは、電子情報セキュリティ規程等を定め、サイバーセキュリティの体制整備を行うとともに、ネットワーク及び設備の監視を始めとする各種情報セキュリティ対策に加え、役職員向けに不審メールへの対応訓練を実施しております。また、2024年10月1日より、MS&ADインターリスク総研株式会社が提供する「サイバーインシデントガード」を導入しました。これは、平時にはサイバーリスク診断や疑似訓練を活用してリスク対策を定期的に見直し、有事にはサイバーセキュリティ専門家の支援を受けながら、初動対応から再発防止策の策定までを行うものです。 上記の対策等を実施しておりますが、不正アクセスやサイバー攻撃を受け、重要なシステムの誤作動や停止、保有する機密情報の流出が発生した場合、社会的信用の失墜、事業活動の混乱や停滞、顧客・取引先への補償等が発生し、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)14,111字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、賃上げの継続及びインバウンド需要の拡大を背景に、緩やかな回復基調を維持いたしました。物価面ではエネルギー価格の動向や円安の影響もあり、サービス価格を含めた広範な価格上昇が定着し、企業の価格転嫁も進展するなどインフレ環境への移行が一段と進みました。金融政策においては、日本銀行による政策正常化の流れが継続し、金利には上昇圧力が見られたものの、その水準は依然として低位にとどまっております。一方で、海外においては、欧米の金融引き締めの長期化や中国経済の減速に加え、地政学的リスクの高まりなどにより、先行き不透明な状況が続いております。 不動産業界においては、地価は引き続き上昇基調を維持し、建築資材価格や人件費の上昇による建築コストの高止まりが継続しており、新築住宅価格は引き続き高水準で推移いたしました。また、金利上昇の影響が懸念される局面も見られましたが、雇用・所得環境の改善を背景に実需は堅調に推移し、新築物件価格の高止まりを背景に中古流通市場は活況を呈し、賃貸住宅を中心とした投資用不動産市場も安定的に推移いたしました。 このような環境下において、当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高については、安定的な収益基盤である賃貸及び管理事業に加え、大型分譲マンションの竣工引渡しがあった分譲住宅事業及び住宅流通事業が伸長したことで全体を牽引し、主要な4つの事業全て増収となりました。利益面においては、賃貸及び管理事業等において増収に伴って限界利益が上昇し、人件費を中心とした販売費及び一般管理費の増加や政策金利引き上げに伴う金融コストを一定程度吸収することができました。その結果、売上高・各段階利益ともに期初予想を上回り、前連結会計年度実績に対しても当期純利益は微減となりましたが、売上高・売上総利益・営業利益・経常利益ともに上回る結果となりました。 このような状況のもと、当社グループは住宅・不動産に関するあらゆる住まいのワンストップサービス企業として、不動産事業の中での多角化によるバランス経営を図り、より収益性が高く効率性の高い賃貸及び管理事業の比率を高め、長期的な安定経営・つぶれない会社づくりを重点に事業を展開して参りました。 当社グループの対処すべき課題に対する当連結会計年度の主な取組みは、次のとおりであります。 ・優秀な人財の採用と育成、並びに働きやすい環境の整備について 積極的なテレワークの活用による柔軟な働き方の推進やスニーカー通勤の奨励、昇降式スタンディングデスクの導入、毎日午後3時をストレッチの時間として設定する等、健康保持増進に向けた様々な取組みを実施して参りました。また、健康診断では法定外検査項目の大腸がん、乳がんエコー、腫瘍マーカー、胃がんの原因にもなりうるピロリ菌検査、NT-proBNP検査に加え、2022年4月よりすい臓がん、胆管がん、胆のうがんを調べるCA19-9も導入しており、パート社員を含め全役職員が100%受診することを目標に設定し、過去10年以上受診率100%を達成しております。また、当連結会計年度においては、経済産業省が日本健康会議と共同で認定を行う「健康経営優良法人2026 大規模法人部門(ホワイト500)」において9回目の認定を受けるほか、スポーツ庁が社員の健康増進のためにスポーツの実施に向けた積極的な取組みを実施している企業を認定する「スポーツエールカンパニー2026」にも7年連続で選ばれる等、当社の取組みは公的にも高い評価を受けており、健康で働きやすい職場の整備や、優秀な人財の確保に繋がっております。 ・気候変動リスクへの対応について 脱炭素社会の実現に向けて、オフィスの最大需要電力を監視し電力コントロールを行うデマンド監視装置の設置、請求書受領システム、電子契約サービス、住宅仕様確定クラウドサービスや電子給与明細等の導入によるペーパレス化を図るとともに、顧客のニーズに応えながら環境保全に配慮し、持続可能な未来を目指す取組みを実現しております。また、全営業車にハイブリッド車を導入しているほか、和歌山県日高郡日高川町の「フジ住宅の森」では当社グループのボランティアによる植林並びに育林活動により二酸化炭素の削減に貢献しております。更に、当社の新築戸建住宅につきましては、換気に伴う熱エネルギーの喪失を防ぐ「全熱交換システム」を採用する等、省エネに配慮した住宅となっております。断熱材はその製造過程においてエネルギーの発生が少なく、天然系素材であり、リサイクル材を主原料とする「セルローズファイバー」を採用する等、省エネ住宅の供給に努めており、環境保全・地域社会への影響に責任を持った事業活動を行っております。 ・収益基盤の維持・強化について ストック型ビジネスの一環として、収益性・競争優位性が高い中古住宅アセット事業を強化することにより、再販による売却益だけではなく、賃料収入による安定した収益基盤を確立しております。中古住宅アセット事業は、賃貸入居者付きの区分所有の中古マンション(オーナーチェンジ物件)を取得し、入居者様が退去するまでの賃料で収益を上げ、退去後にリノベーションを施し再販を行う事業です。最近では、オーナーチェンジ物件を収益物件として再賃貸、投資用物件として居付き販売を行う等、出口戦略も多様化しており、当社グループの賃貸管理部門を活用することで物件の属性に応じた柔軟な運用が可能となっております。2020年3月期以降は減少傾向にあった物件保有戸数は、積極的な仕入の推進により増加し、適正かつ安定的な在庫水準を維持しております。中古住宅アセット事業は、安定収益源となる賃貸及び管理事業の拡大に繋がりますので、今後も物件保有戸数を維持することで収益基盤の維持・強化に努めて参ります。 ・DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進について 全社的な業務効率化のため次世代基幹情報システム構築プロジェクトを推進するとともに、更なる全社的な業務効率化及び付加価値創出を目指して生成AIを積極的に活用しております。具体的な生成AIの活用として、IR情報の英文同時開示への対応、議事録作成、過去データを活用した業績分析、お客様からの問い合わせ対応のレベル均一化、お客様への提案資料の作成等に活用しております。今後も適切なガバナンス及び情報セキュリティ体制のもと、生成AIの活用領域を段階的に拡大して参ります。 近年深刻化するサイバー攻撃への対応として、社内外通信の監視、不正アクセス防止、メールを起点とする攻撃対策、端末管理等の多層防御体制を構築するとともに、外部専門機関と連携した監視・対応体制を整備しております。2024年10月よりMS&ADインターリスク総研株式会社が提供する「サイバーインシデントガード」を導入し、サイバーリスク対策の定期的な見直しを実施するとともに、有事の際の支援体制を整備しております。今後も標的型サイバー攻撃を想定した訓練や役職員への教育・啓発を継続的に実施し、サイバーセキュリティ強化に取り組んで参ります。 また、対処すべき課題としまして、SDGs及びESGへの取組みがあげられます。 当社は地域密着型経営を標榜しており、特に「社会」との関わりにおける社会貢献活動や従業員の健康や働きやすさに配慮した諸施策等については前段のとおりであり、更に、2025年6月に株式会社紀陽銀行より、10億円の「紀陽ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)」融資を受けました。本融資は、事業活動により環境・社会・経済に影響を及ぼすポジティブ・インパクトの拡大及びネガティブ・インパクトの抑制を通じて、サステナビリティ経営の高度化に繋げていくものです。ポジティブ・インパクトを拡大するテーマとしては、「顧客満足度も環境性能も高い住居(ZEH-M:環境配慮型マンション)の提供強化」「サービス付き高齢者向け住宅の供給促進」「働きやすい職場環境の整備など、人的資本戦略の推進」、ネガティブ・インパクトを抑制するテーマとしては、「環境対応(ガソリン使用量の抑制・OSAKAゼロカーボン・スマートシティ・ファウンデーションへの参加)の推進」を特定しております。ポジティブ・インパクト・ファイナンスを活用した資金調達は当社では初めての取組みであり、本融資の活用により、さらなる企業価値の向上と持続可能な社会の実現に向けた取組みを一層発展させて参ります。その他ESGに関する当社の取組みの概要につきましては、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)中長期的な会社の経営戦略」に記載しております。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (分譲住宅セグメント) 当連結会計年度の自由設計住宅の引渡戸数が515戸(前期は486戸)と前連結会計年度に比べ増加となり、分譲マンションにおいても引渡戸数が新規竣工物件3棟分を含め334戸(前期は284戸)と前連結会計年度に比べ大幅な増加となった結果、当セグメントの売上高は36,737百万円(前期比5.8%増)となりましたが、売上総利益率が低下したこと及び前連結会計年度に収益性の高い素地販売があったことにより、セグメント利益は1,595百万円(前期比29.1%減)となりました。 (住宅流通セグメント) 当連結会計年度の中古住宅の引渡戸数は1,272戸(前期は1,081戸)と前連結会計年度に比べ大幅に増加した結果、当セグメントの売上高は35,122百万円(前期比31.7%増)となり、セグメント利益は1,236百万円(前期比41.0%増)となりました。 (土地有効活用セグメント) 当連結会計年度の個人投資家向け一棟売賃貸アパートの引渡棟数が129棟(前期は135棟)と微減となった一方で、賃貸住宅等建築請負及びサービス付き高齢者向け住宅の引渡件数は65件(前期は51件)と増加することとなり、建築請負工事が順調に進行した結果、当セグメントの売上高は32,042百万円(前期比0.1%増)となり、セグメント利益は3,101百万円(前期比12.2%増)となりました。 (賃貸及び管理セグメント) 主として土地有効活用事業にリンクした賃貸物件の引渡しに伴い管理物件の取扱い件数が増加したこと及び前連結会計年度において自社保有のサービス付き高齢者向け住宅が増加したことにより、当セグメントの売上高は33,864百万円(前期比9.3%増)となり、セグメント利益は4,452百万円(前期比13.4%増)となりました。 (建設関連セグメント) 当連結会計年度の売上高は前連結会計年度並みとなりました。その結果、当セグメントの売上高は2,527百万円(前期比2.8%減)となり、セグメント利益は10百万円(前期比89.0%減)となりました。 (その他セグメント) 保険代理店事業に係る収益を計上しており、当連結会計年度における当セグメントの売上高は221百万円(前期比24.3%増)となり、セグメント利益は163百万円(前期比23.1%増)となりました。 以上の結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高138,332百万円(前期比11.6%増)を計上し、営業利益8,294百万円(前期比5.1%増)、経常利益6,995百万円(前期比0.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,757百万円(前期比0.1%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ384百万円の減少となり、当連結会計年度末には21,178百万円(前期比1.8%減)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により得られた資金は8,912百万円(前期比225.4%増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上額6,933百万円(前期比0.8%減)並びに棚卸資産の減少額2,101百万円(前期は2,114百万円の獲得)、仕入債務の増加額782百万円(前期は2,426百万円の使用)及び法人税等の支払額2,438百万円(前期比8.9%増)等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は13,509百万円(前期比17.1%減)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出1,510百万円(前期比24.5%減)、定期預金の払戻による収入500百万円(前期比75.0%減)、有形固定資産の取得による支出12,301百万円(前期比23.7%減)及び無形固定資産の取得による支出156百万円(前期比5.4%増)等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により得られた資金は4,213百万円(前期比62.9%減)となりました。これは主に、長短借入金の純増加額6,157百万円(前期比54.7%減)、社債の償還による支出550百万円(前期比21.4%減)及び配当金の支払額1,233百万円(前期比11.8%増)等によるものであります。 ③ 販売及び契約の実績 a.販売実績 当連結会計年度及び前連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 数量   金額(千円)   数量   金額(千円) 分譲住宅 自由設計住宅等   486戸   20,818,577   515戸   21,790,478 分譲マンション   284戸   11,569,251   334戸   14,069,502 土地販売   9,336㎡   2,330,344   5,462㎡   877,533 計   770戸 9,336㎡   34,718,174   849戸 5,462㎡   36,737,515 住宅流通 中古住宅(一戸建)   111戸   2,895,518   110戸   2,763,636 中古住宅(マンション)   970戸   23,757,519   1,162戸   32,348,581 その他   -   8,241   -   10,568 計   1,081戸   26,661,279   1,272戸   35,122,785 土地有効活用 賃貸住宅等建築請負   37件   4,677,239   51件   6,765,071 サービス付き高齢者向け住宅   14件   4,026,988   14件   4,113,653 個人投資家向け一棟売賃貸アパート   135棟   21,416,408   129棟   20,090,403 計   51件 135棟   30,120,636   65件 129棟   30,969,127 賃貸及び管理 賃貸料収入   ―――   22,459,845   ―――   24,649,507 サービス付き高齢者向け住宅事業収入   ―――   7,443,738   ―――   8,087,872 管理手数料収入   ―――   1,085,425   ―――   1,126,763 計   ―――   30,989,009   ―――   33,864,143 建設関連   113件   1,259,327   75件   1,416,713 報告セグメント計   ―――   123,748,425   ―――   138,110,285 その他   ―――   178,587   ―――   221,903 合計   1,851戸 9,336㎡ 164件 135棟   123,927,013   2,121戸 5,462㎡ 140件 129棟   138,332,189 (注)1.最近2連結会計年度に、販売実績が総販売実績の100分の10以上の相手先はありません。 2.住宅流通セグメントの「その他」は、仲介手数料収入等であります。 b.受注契約実績 当連結会計年度及び前連結会計年度におけるセグメントごとの受注契約実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 期中契約高   期末契約残高   期中契約高   期末契約残高 数量   金額(千円)   数量   金額(千円)   数量   金額(千円)   数量   金額(千円) 分譲住宅 自由設計住宅等   538戸   22,992,963   355戸   15,062,089   593戸   25,309,115   433戸   18,580,726 分譲マンション   291戸   12,047,089   282戸   11,858,863   275戸   12,473,694   223戸   10,263,055 土地販売   9,009㎡   2,382,954   1,676㎡   288,739   5,627㎡   911,084   1,841㎡   322,290 計   829戸 9,009㎡   37,423,008   637戸 1,676㎡   27,209,692   868戸 5,627㎡   38,693,894   656戸 1,841㎡   29,166,071 住宅流通 中古住宅(一戸建)   117戸   3,021,604   14戸   313,806   132戸   3,368,360   36戸   918,530 中古住宅(マンション)   997戸   24,305,973   132戸   3,203,478   1,194戸   34,014,911   164戸   4,869,808 その他   ―   8,241   ―   -   ―   10,568   ―   - 計   1,114戸   27,335,818   146戸   3,517,284   1,326戸   37,393,840   200戸   5,788,339 土地有効活用 賃貸住宅等建築請負   54件   6,031,410   ―   8,771,394   63件   8,316,602   ―   10,322,925 サービス付き高齢者向け 住宅   14件   3,885,654   ―   5,285,296   11件   4,042,175   ―   5,213,818 個人投資家向け一棟売賃貸アパート   135棟   20,978,408   95棟   14,323,000   140棟   22,302,403   106棟   16,535,000 計   68件 135棟   30,895,473   95棟   28,379,691   74件 140棟   34,661,180   106棟   32,071,744 建設関連   110件   1,683,690   ―   1,031,523   82件   1,198,116   ―   812,983 合計   1,943戸 9,009㎡ 178件 135棟   97,337,990   783戸 1,676㎡ 95棟   60,138,192   2,194戸 5,627㎡ 156件 140棟   111,947,031   856戸 1,841㎡ 106棟   67,839,138 (注) 期中契約高に記載された金額は、期中契約高と期中解約高を純額表示しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、現行の見積りを必要とする会計処理については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりの方法によっており、会計基準等の新設・更新や連結財務諸表に重要な影響を及ぼす事象が発生した場合は、基本的には会計処理基準に準拠する方法によることとしており、新たに見積りを必要とする場合は、蓋然性の高い見積り方法による方針としております。また、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (棚卸資産) 当社グループの棚卸資産の評価については、収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により評価損を計上しております。今後、市場状況の悪化による処分価額の低下が生じた場合、棚卸資産の評価損を計上する可能性があります。 (貸倒引当金) 当社グループは、営業未収入金等の回収事故に対処するため、貸倒懸念債権等特定の債権については、個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。将来、顧客の財政状態が悪化し、その支払能力が低下した場合、追加の引当金が必要となる可能性があります。 (有価証券の減損) 当社グループのその他有価証券については、期末日における時価が取得価額の50%以上下落した場合、または、2年間にわたり連続して取得価額の30%以上下落した場合に、減損処理を行うこととしております。 将来、投資先の株価の著しい下落があった場合には、投資有価証券の評価損を計上する可能性があります。 (繰延税金資産) 当社グループの繰延税金資産については、中長期の損益見込みに基づいて将来の課税所得を検討し、回収可能性を考慮して計上しております。当連結会計年度末において計上されている繰延税金資産は十分回収できると判断しておりますが、予測し得なかった損失の発生が見込まれた場合、当該繰延税金資産が法人税等調整額として費用化される可能性があります。 ② 財政状態の状況、分析及び検討 当社グループは、適切な流動性の維持、事業活動のための資金確保及び健全なバランスシートの維持を財務方針としております。 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ9,830百万円増加して193,040百万円(前期比5.4%増)となりました。流動資産は、前連結会計年度末に比べ6,757百万円増加して125,865百万円(前期比5.7%増)となり、固定資産は、前連結会計年度末に比べ3,072百万円増加して67,174百万円(前期比4.8%増)となりました。 流動資産増加の主な要因は、現金及び預金の増加額125百万円(前期比0.6%増)及び棚卸資産の増加額6,597百万円(前期比7.0%増)等を反映したものであります。 固定資産のうち有形固定資産は、前連結会計年度末に比べ2,114百万円増加して60,445百万円(前期比3.6%増)となりました。この増加の主な要因は、中古住宅アセット事業に係る土地・建物の取得、自社保有サービス付き高齢者向け住宅に係る土地・建物の取得、本社設備並びに分譲住宅事業及び住宅流通事業に係る販売センター設備等の取得による増加額12,385百万円等の増加要因並びに所有目的の変更及び減価償却実施による減少額10,194百万円等の減少要因を反映したものであります。無形固定資産は、前連結会計年度末に比べ35百万円減少の546百万円(前期比6.1%減)となりました。また、投資その他の資産は、前連結会計年度末に比べ993百万円増加の6,182百万円(前期比19.2%増)となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ6,192百万円増加して134,727百万円(前期比4.8%増)となりました。流動負債は、前連結会計年度末に比べ3,772百万円増加して58,961百万円(前期比6.8%増)となり、固定負債は、前連結会計年度末に比べ2,419百万円増加して75,765百万円(前期比3.3%増)となりました。 流動負債増加の主な要因は、支払手形・工事未払金の増加額138百万円(前期比3.2%増)並びに短期借入金の増加額3,487百万円(前期比9.9%増)及び契約負債の増加額48百万円(前期比1.9%増)等を反映したものであります。 固定負債増加の主な要因は、長期借入金の増加額2,669百万円(前期比3.7%増)並びに社債の減少額350百万円(前期比51.9%減)及びその他固定負債の増加額89百万円(前期比50.9%増)を反映したものであります。 当連結会計年度末の純資産の合計は、前連結会計年度末に比べ3,637百万円増加して58,312百万円(前期比6.7%増)となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益4,757百万円の計上及び自己株式の処分による増加額549百万円による資金増加要因並びに配当金の支払額1,233百万円及び自己株式の取得による減少額776百万円の資金減少要因等を反映したものであります。 以上の結果、当連結会計年度末の自己資本比率は、前連結会計年度末の29.84%から30.21%となりました。また、1株当たり純資産額は、前連結会計年度末の1,518.50円から1,629.03円となりました。 当連結会計年度末の財政状況は、需要が極めて旺盛で、販売が大幅に増加している住宅流通セグメントにおける買取再販事業において積極的に仕入れを実施したことや、中古住宅アセット事業においても引き続き居付き販売が好調であり、仕入れ活動が活発であったこと、また、大阪市内中心部の物件仕入れに注力したことで仕入れ単価が上昇したこと等により、棚卸資産・有形固定資産ともに増加し、フリー・キャッシュ・フローが減少、有利子負債の増加に伴って財務活動によるキャッシュ・フローは増加しました。しかしながら、現金及び現金同等物の期末残高は適切な水準を維持できており、純資産も順調に積み上がりましたので、自己資本比率は30.21%と前連結会計年度末の29.84%を上回りました。純資産に対するネット有利子負債の水準は前連結会計年度末と比較して若干下降しており、適切にレバレッジコントロールが機能しているものと認識しております。引き続き、健全な財務基盤の維持に努めて参ります。 ③ 経営成績の分析・検討 当連結会計年度の連結損益計算書に重要な影響を与えた要因につき、以下にご説明します。 a.売上高 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ14,405百万円増加して、138,332百万円(前期比11.6%増)を計上することとなり、期初公表予想を9.8%上回る結果となりました。分譲住宅セグメントにおいては、自由設計住宅及び分譲マンションの引渡戸数が前期に比べ増加し増収となったため、当セグメントの売上高は、前連結会計年度に比べ5.8%増加の36,737百万円となりました。住宅流通セグメントにおいては、中古住宅に対する需要は根強く、販売は総じて好調に推移しており、売上高は前連結会計年度に比べ31.7%増加し35,122百万円となりました。土地有効活用セグメントにおいては、当連結会計年度の個人投資家向け一棟売賃貸アパートの引渡棟数が129棟(前期は135棟)と前連結会計年度に比べて微減となった一方で、賃貸住宅等建築請負及びサービス付き高齢者向け住宅の引渡件数は65件(前期は51件)と増加しました。その結果、売上高は前連結会計年度に比べ0.1%増加して32,042百万円となりました。賃貸及び管理セグメントにおいては、主として土地有効活用事業にリンクした賃貸物件の引渡しに伴い管理物件の取扱い件数が増加したこと並びに前連結会計年度に自社保有のサービス付き高齢者向け住宅が増加したことにより、売上高は、前連結会計年度に比べ9.3%増加し33,864百万円となりました。建設関連セグメントにおいては、当連結会計年度における建設工事が工程どおり順調に進捗しましたが、売上高は前連結会計年度に比べ2.8%減少し2,527百万円となりました。 b.営業利益 当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度に比べ400百万円増加して、8,294百万円(前期比5.1%増)となりました。主な要因としては、分譲住宅セグメントに係る営業利益が前連結会計年度に比べ29.1%減少の1,595百万円となったこと並びに住宅流通セグメントに係る営業利益が前連結会計年度に比べ41.0%増加の1,236百万円となったこと、土地有効活用セグメントに係る営業利益が前連結会計年度に比べ12.2%増加の3,101百万円となったこと及び賃貸及び管理セグメントに係る営業利益が前連結会計年度に比べ13.4%増加の4,452百万円となったこと等によるものであります。 c.経常利益 当連結会計年度の営業外損益は、営業外収益が前連結会計年度に比べ11.2%増加し428百万円となり、営業外費用が主として分譲住宅セグメント、土地有効活用セグメントの開発用土地購入並びに住宅流通セグメントの中古住宅取得及びアセット物件取得に付随する借入金に係る費用の増加により、前連結会計年度に比べ33.7%増加し1,727百万円となりました。 以上の結果、営業利益に営業外収益・費用を加減算した経常利益は6,995百万円(前期比0.1%増)となり、売上高経常利益率は5.1%(前期は5.6%)となりました。 d.親会社株主に帰属する当期純利益 当連結会計年度の特別利益は微減となり、特別損失は減損損失の計上等により62百万円(前期は1百万円)となりました。また、税金費用は、前連結会計年度に比べ2.1%減少し2,175百万円となりました。 以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ0.1%減益となり4,757百万円を計上しました。 (3)資本の財源及び資金の流動性 ① キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ② 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの資金需要のうち主なものは、不動産(棚卸資産、固定資産)の取得・開発をはじめとする事業への投資資金等であり、金融機関からの短期借入金、長期借入金を基本としております。その中で、中古住宅等の取得資金の効率的な調達を行うため、取引銀行と当座貸越契約及びコミットメントライン契約並びにコミット型タームローン契約を締結しております。当連結会計年度において、中古住宅仕入資金のためのコミットメントライン型シンジケートローン契約2件(契約締結額合計10,000百万円、期末借入額合計3,500百万円)を金融機関と締結いたしました。また、社会課題の解決と企業価値向上の両立を目的としたポジティブ・インパクト・ファイナンス及びサステナブルオーダーローンを計2件(実行額合計2,000百万円)実行いたしました。現金及び預金は21,703百万円(前連結会計年度は21,578百万円)となりました。 (4)経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況 当社グループは、株主重視の経営という観点から、企業価値の向上と継続的・安定的な成長を図るため、企業の経営効率を判断する指標である自己資本当期純利益率(ROE)を重要な経営指標として位置付けており、ROE10%以上の達成を目指しております。また、財政状態の安全性及び健全性の確保のため、自己資本比率25%以上を目標としております。 当連結会計年度は、ROEにつきましては8.42%で未達成となりましたが、自己資本比率は30.21%で目標を達成しました。 過去5年間におけるROE及び自己資本比率の推移は、以下のとおりであります。 経営指標   2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 ROE   9.02%   8.35%   9.30%   9.02%   8.42% 自己資本比率   28.89%   30.45%   30.32%   29.84%   30.21% 中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)の初年度である当連結会計年度のROEを含めた各経営指標の達成・進捗状況は以下のとおりであります。 経 営 指 標   2026年3月期 (中期経営計画)   2026年3月期 (実 績)   2026年3月期 (計画比) 売上高   126,000百万円   138,332百万円   12,332百万円( 9.8%増) 経常利益   5,700百万円   6,995百万円   1,295百万円(22.7%増) 親会社株主に帰属する当期純利益   3,700百万円   4,757百万円   1,057百万円(28.6%増) ROE(自己資本当期純利益率)   6.60%以上   8.42%   1.82ポイント増

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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