本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

バトンズ

Batonz Co., Ltd.554A · Growth · 情報・通信業

M&Aのマッチングプラットフォーム「BATONZ」を運営。中小企業の事業承継をDXで支援する。

概要

株式会社バトンズは、M&Aプラットフォーム「BATONZ」を運営する情報・通信業企業である。2018年に日本M&Aセンターから分社化し、2026年4月に東京証券取引所グロース市場に上場した。本社は東京都港区、従業員数126名、2026年3月期の売上高は20億円、営業利益4億円。

売り手・買い手・支援機関をつなぐプラットフォーム

バトンズの主力サービスはM&Aプラットフォーム「BATONZ」である。売り手(事業譲渡希望者)、買い手(事業拡大・起業希望者)、M&A支援機関(専門業者・士業・金融機関)の三者が参加し、インターネット上で案件の登録・検索・マッチング・交渉を行う。2026年3月末時点で、累計成約組数は3,421組、交渉可能な売り案件は10,756件、買い手の累計登録数は305,957人、月間アクティブユーザー数は20,750人に達する。

収益は成約手数料と月額課金の2本柱

収益構造は大きく二つに分かれる。第一にM&Aプラットフォーム関連の収入で、成約時に買い手から成約価額の2%をシステム利用料として受領する(最低料金は35万円〜150万円)。また、買い手向け有料オプション(プレミアム会員等)の月額利用料、売り手向けFA支援の成約手数料(5%)がある。第二にM&A SaaSの月額システム利用料で、支援機関向けに業務効率化機能を提供している。2026年3月期の売上高はM&Aプラットフォームが15億円、M&A SaaSが4.4億円、その他が0.6億円。

中小M&A市場の構造課題に対応

バトンズが対象とするのは中小企業向けM&A市場である。従来、売り手の認知不足、買い手の情報不足、支援機関の採算性の低さという構造的課題があった。同社はプラットフォームで情報流通を改善し、SaaSで支援機関の生産性を高め、自社のFA支援で小規模案件にも対応することで、これらの課題解決を図る。政府の事業承継政策も追い風とし、市場は年平均13〜17%で成長していると分析する。

単一セグメントで成長、売上高は4年で4倍

バトンズはM&Aテクノロジー事業の単一セグメントで構成される。2022年3月期の売上高5億円から、2026年3月期には20億円へ4倍に拡大した。営業利益は2023年3月期に計上なしだったが、2026年3月期には4億円に改善。当期純利益も3億円と黒字化している。資産規模は約12億円、自己資本は7億円。成長の原動力は成約単価の上昇と、ソーシング支援・SaaSのリカーリング収入の積み上げである。

業界の中での役割はM&Aマッチングプラットフォーム運営者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
20億円
営業利益
4億円
営業利益率
20.0%
純利益
3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01M&A・事業承継(売り手・買い手)主力

売り手・買い手・M&A支援機関が集うオンラインプラットフォーム「BATONZ」を運営。案件登録・マッチング・成約までをシステムで支援。売り手向けFA支援や買い手向けソーシング支援の有料サービスも提供。

中小M&Aプラットフォームで国内最大級

主な製品・サービス1
BATONZ
M&Aのマッチングプラットフォーム。売り案件の登録、買い手による検索・問い合わせ、交渉、成約までをオンラインで完結。

02M&A支援機関準主力

M&Aアドバイザー業務をDX化するSaaSを提供。与信審査、企業価値評価、マッチング、契約書作成等の機能群をサブスクリプションで提供。

主な製品・サービス2
パートナープログラム
M&A支援専門家向けSaaS。マッチング支援、与信審査、リスク診断などの機能を提供。
B MASS
金融機関向けM&A業務支援システム。顧客管理、マッチング、業務支援機能を提供。

製品と技術

M&Aマッチングの核「BATONZプラットフォーム」

「BATONZ」は全国全業種の売り手・買い手・支援機関が集うM&Aプラットフォームである。売り手は無料で案件を登録でき、買い手は業種・エリア・規模で検索可能。マッチング成立後は直接交渉、当社コンサルタント支援、支援機関仲介の3形態で成約に至る。成約時に買い手から成約価額の2%を徴収し、最低料金は150万円。過去の最大成約額は33億円に達する。

買い手向けソーシング支援「プレミアム会員シリーズ」

買い手向け有料オプションとして3つのプランを用意する。「プレミアム会員」(個人月額4,900円、法人月額9,800円)はノウハウコンテンツ提供、「プレミアムプラス会員」(月額29,800円)は買収ニーズ広告掲載、「プレミアムプロ会員」(月額199,800円)は案件リスト作成とマッチング代行を行う。上位プランほど成約確率向上を狙い、2026年3月期には会員数増加が売上を押し上げた。

売り手向けFA支援「サポートサービス」

売り手向けには無料の「カウンターサービス」に加え、有料の「サポートサービス」と「プレミアムサポートサービス」を提供する。サポートサービスは成約時に成約価額の5%(最低50万円)の手数料で、契約書作成等を支援。プレミアムサポートは同5%(最低200万円)で全工程を伴走し、株式譲渡案件では必須としている。2026年3月期のFA支援成約数は176件。

支援機関向け「M&A SaaS」群

M&A支援機関向けには25機能を備えたSaaSを提供する。「パートナープログラム」は月額9,800円〜99,800円で与信・審査支援、リスク診断、業種別M&A辞典等を含む。金融機関向け「B MASS」は月額29,800円で顧客管理とマッチングシステムを提供。2026年3月末時点の導入先はM&A専門業者317社、士業667社、その他826社、金融機関154社。解約率は2.3%と低い。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • M&A・事業承継(売り手・買い手)中小M&Aプラットフォームで国内最大級

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

クラウド・IoT特化、急成長期

バトンズはクラウド・IoTソリューションを提供するIT企業。売上高は10億円台と小規模だが、直近の営業利益率は20%に達し急成長中。同業のCocoliveやソラコムと比較して、バトンズは特に製造業向けIoTに強み。今期売上高20億円を見込むなど、成長フェーズにある。収益性も改善しており、今後のスケールアップと競合との差別化が焦点。

強み

  • 売上高が前期比30%以上増加し、高成長を維持。
  • 営業利益率が7%から20%へ急改善。
  • 製造業向けIoTソリューションで差別化。
  • クラウドネイティブなサービス展開で拡張性が高い。

課題

  • 売上高20億円と未だ小規模で、大手との競合に弱い。
  • クラウド・IoT市場は競合が多く、差別化が難しくなる可能性。
  • 急成長に伴い、エンジニア等の人材確保が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がバトンズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
14397チームスピリット67億円16.2倍
24176ココナラ66億円21.1倍
35033ヌーラボ65億円36.4倍
43695GMOプロダクトプラットフォーム65億円13.0倍
5554Aバトンズ64億円166.9倍
64436ミンカブ・ジ・インフォノイド64億円8.5倍
73848データ・アプリケーション63億円34.8倍
83845アイフリークモバイル63億円143.1倍
94845スカラ63億円16.8倍
104490ビザスク63億円10.1倍
114177i‐plug62億円13.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 14件

日本M&Aセンターから分社化した2018年

バトンズの前身は、2018年4月に株式会社日本M&Aセンター(現日本M&Aセンターホールディングス)から分社化されたアンドビズ株式会社である。東京都千代田区に設立され、同年10月にはサービス名を「&Biz」から「BATONZ」にリニューアルした。翌2019年4月には商号を株式会社バトンズに変更し、現在の体制が整った。

買い手・支援機関向けサービスを拡充した2020年

2020年2月、M&A支援機関向けに「BATONZパートナープログラム」を開始。同年7月には買い手向け「BATONZプレミアム会員」を、8月には中小M&Aに特化した「バトンズDD(企業調査)」と表明保証保険「M&A BATONZ」の提供を開始した。これらのサービスにより、プラットフォームの収益基盤と支援機関のネットワークが強化された。

業務支援SaaSを相次ぎ投入した2022年

2022年3月にM&A契約書作成支援システム「B ASSIST」、5月に与信・審査支援システム「B CHECK」、10月には金融機関専用M&A支援システム「B MASS」をリリースした。これにより、M&A支援機関向けのSaaS群が充実し、月額課金のリカーリング収入が拡大した。同年11月には事業規模拡大に伴い本社を東京都中央区に移転。

大阪支社開設とグロース市場上場への道

2023年1月、関西地区の事業拡大を目的に大阪府大阪市に大阪支社を開設。2026年4月には東京証券取引所グロース市場に株式を上場し、同年6月には本社を東京都港区に移転した。上場により資金調達と認知度向上を図り、さらなる成長を目指す。累計成約組数は上場時点で3,421組に達している。

年表14件を開く

2010年代

  • 2018年4月創業株式会社日本M&Aセンター(現 株式会社日本M&Aセンターホールディングス)から分社化しアンドビズ株式会社を東京都千代田区に設立*
  • 2018年10月サービス名を「&Biz(アンドビズ)」から「BATONZ(バトンズ)」としてリニューアル
  • 2019年4月商号変更アンドビズ株式会社から株式会社バトンズへ商号変更

2020年代

  • 2020年2月M&A支援機関向け「BATONZパートナープログラム」を開始
  • 2020年7月買い手向け「BATONZプレミアム会員」サービスを開始
  • 2020年8月中小M&Aに特化した「バトンズDD(企業調査)」、表明保証保険「M&A Batonz(現 M&A BATONZ)」の提供を開始
  • 2021年7月法人買い手向け「BATONZプレミアムプラス会員」サービスを開始
  • 2022年3月M&A契約書作成支援システム「B ASSIST」の提供を開始
  • 2022年5月与信・審査支援システム「B CHECK」の提供を開始
  • 2022年10月金融機関専用M&A支援システム「B MASS」の提供を開始
  • 2022年11月事業規模拡大に伴い東京都中央区に本社移転
  • 2023年1月大阪府大阪市に大阪支社を開設
  • 2026年4月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2026年6月事業規模拡大に伴い東京都港区に本社移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    M&Aプラットフォームの量的成長

    売り案件の流通拡大と成約数の最大化を目指し、非公開案件のマッチング機能を実装し、買い手・売り手双方の利便性を高める。

  2. 02

    M&A業務の非連続な効率化

    AIを活用した財務分析、IM自動作成、買い手リスト自動作成、VDR等の導入により、M&A SaaSの価値向上とFA業務の生産性改善を図る。

  3. 03

    M&A周辺領域への拡大

    M&A前後の経営ニーズに対応し、人材紹介等のソリューションを開発・展開し、M&Aを起点としたビジネス全体のサクセスパートナーを目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都中央区171百万円
ほか1件の開示あり
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和8年度四国地域における基礎自治体を中心とした事業承継支援体制構築に向けた実証事業
    経済産業省 · 2026-07-01
    1,030万円
  • 調達
    令和7年度補正 中国地域における基礎自治体・団体等を主体とした事業承継支援体制構築に向けた調査実証事業
    経済産業省 · 2026-07-07
    928万円
  • 補助金
    経営資源引継ぎ・事業再編支援事業(事業承継トライアル)
    中小企業庁 · 2021-03-26
    8,249万円
  • 補助金
    令和2年度第3次補正予算事業承継・引継ぎ等補助金(事業承継トライアル)
    中小企業庁 · 2021-03-26
    8,249万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は20億円営業利益4億円前期と比べると増収増益で、売上が+42.9%、利益が+300.0%。

売上高
+42.9%
20億円
営業利益
+300.0%
4億円
純利益
3億円
営業利益率
20.0%
前期比 +12.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高24億円20億円
営業利益4億円4億円
純利益3億円3億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

業績の推移

有価証券報告書 5期分

2022年3月期からの5期で、売上は5億円から20億円へ4.0倍に増えた。直近期の営業利益率は20.0%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2022年3月501
大阪府大阪市に大阪支社を開設
2023年3月7−1−1
2024年3月1211
2025年3月14117.10
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2026年3月204420.03

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高20億円のうち、営業利益として残るのは4億円20.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の15.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金15.0%3億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金65.0%13億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.0%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
85.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+11.6pt
20.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+8.4pt
15.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+32.6pt
45.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
25.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
70.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 3期分

2026年3月期は営業CFが5億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは4億円期末の手元現金は8億円で、売上の4.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2024年3月0−1−12
2025年3月1−103
2026年3月5−148

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 5期分

2026年3月期の総資産は12億円。このうち返さなくてよい自己資本が7億円で、自己資本比率は59.5%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2022年3月54178.3
2023年3月53267.0
2024年3月64266.6
2025年3月74264.5
2026年3月127559.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
8億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
5億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
90
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中15位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中350位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
45.6%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
20.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
42.9%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,480で、1年前と比べて-23.3%過去52週の値幅のなかでは26%の位置にある。

¥1,480-4.9%1ヶ月+2.5%1年-23.3%時価総額64億円
過去52週の値幅
安値¥1,020高値¥2,818

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)166.9倍
PER (会社予想)25.7倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で+5.8%上昇し1580円。25日線(1441円)を+9.6%上回る。週足では上昇基調が継続。52週高値2818円から-43.9%の位置にあるが、直近の戻りが続いている。本日出来高35500株と増加傾向。RSI81.8と過熱感があり、短期的な調整に注意。年内安値1020円から+54.9%の反発。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ23人。区分でいちばん多いのは事業法人56.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が56.4%を占め、残る43.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2026年3月%
事業法人56.4
個人・その他43.6

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位11

順位株主持ち株比率 %
01株式会社日本M&Aセンターホールディングス32.47
02神瀬 悠一22.03
03宮竹 秀太郎13.91
04XTech2号投資事業有限責任組合8.46
05アニマルスピリッツ1号投資事業有限責任組合8.17
06DIMENSION2号投資事業有限責任組合7.30
07バトンズ社員持株会2.02
08鈴木 安夫1.51
09渡部 恒郎0.70
10朝倉 祐介0.46
11林田 幸一0.46

有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近8
  • 2026-05-13
    アニマルスピリッツ合同会社 代表社員 朝倉祐介
    変更報告
    7.45%
  • 2026-05-13
    DIMENSION2号合同会社
    変更報告
    6.27%
  • 2026-04-30
    株式会社日本M&Aセンターホールディングス
    新規の大量保有報告
    27.04%
  • 2026-04-28
    XTech Ventures株式会社 代表取締役 手嶋 浩己
    新規の大量保有報告
    7.26%
  • 2026-04-28
    アニマルスピリッツ合同会社 代表社員 朝倉祐介
    新規の大量保有報告
    7.45%
  • 2026-04-28
    DIMENSION2号合同会社
    新規の大量保有報告
    6.27%
  • 2026-04-24
    宮竹 秀太郎
    新規の大量保有報告
    15.30%
  • 2026-04-24
    神瀬 悠一
    新規の大量保有報告
    20.95%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 5期分

1株利益は5期で+229%、1株純資産は5期で+83%。直近期のROEは45.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%
2022年3月199020.6
2023年3月−1376
2024年3月179319.9
2025年3月101039.7
2026年3月6116445.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額91百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
神瀬悠一代表取締役社長 CEO48850,000
宮竹秀太郎常務取締役47580,000
鈴木安夫取締役5465,000
海山龍明取締役COO373,000
木村博史取締役CFO40
田中優子取締役51
永田靖子取締役(監査等委員)5510,000
浅野恵理取締役(監査等委員)56
江端重信取締役(監査等委員)49
皿谷将執行役員CCO : Chief Compliance Officer
山村文人執行役員CPO : Chief Product Officer
鈴木航平執行役員CTO : Chief Technology Officer
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
米倉雅恵執行役員人事担当
平野智也執行役員コンサルティング担当

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4828221
社外取締役492

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容9,853字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、「誰でも、何処でも、簡単に、自由に、M&Aが出来る社会を実現する」をビジョンとして掲げ、地方の小規模事業者を含む全国の事業承継課題等の解決に貢献したいという想いで、インターネットを利用したM&AマッチングのためのM&Aプラットフォーム※1「BATONZ」の企画・開発・運営を行っております。 これまでM&Aは一部の限られた経営者のみが選択できる経営手段でありましたが、日本国内における後継者問題が大きな課題となる中、多くの価値ある事業を次世代に繋げるべく、中小企業等に対してM&Aの敷居を下げ、M&Aを身近な経営手段とする社会の実現に取り組んでおります。 当社は、インターネットを活用したM&Aプラットフォーム「BATONZ」の企画・開発・運営を主軸とする「M&Aテクノロジー事業」を展開しており、主要サービスとして「① M&Aプラットフォーム」「② M&A SaaS※2」の2つを展開しております。 なお、当社はM&Aテクノロジー事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの情報は記載しておりません。 (1)M&Aテクノロジー事業について 当社はM&Aを行う売り手と買い手に加えてM&A支援機関※3(M&A専門業者※4・士業等専門家※5・金融機関等)の三者が利用するM&Aプラットフォーム「BATONZ」を運営しております。 従来、M&Aの仲介業務※6/FA業務※7というM&Aアドバイザー業務※8に携わるM&A支援機関は、売り手と買い手の個別案件の成約を主な目的としておりましたが、「BATONZ」はM&Aにおけるマッチングの「場」を提供することを目的としており、Eコマースの出現による流通革命と同様に、インターネットを活用したM&A市場の見える化を推進し、効率的なダイレクトマッチングの仕組みを構築しております。 (M&Aプラットフォーム「BATONZ」について) ■BATONZの概要 「BATONZ」は、全国全業種の売り手/買い手/M&A支援機関が多数集うM&Aプラットフォームであります。個人から上場企業までの多様なユーザーが利用し、過去の成約価額では最大33億円までの大小様々なM&A案件のマッチング・交渉・成約が行われており、累計成約実績組数は3,421組となっております。 その他、M&Aプラットフォームの規模を示す主要指標として、交渉可能な譲渡希望案件(売り案件)は10,756件となっております。なお、交渉可能案件数10,756件に対し、過去公開された譲渡希望案件の累積数は43,888件となっております。また、買い手ユーザーの累積登録数は305,957人、買い手の月間アクティブユーザー数(MAU/Monthly Active Users)は20,750人となっております。(数字はいずれも2026年3月末現在) ■売り手/売り案件、買い手の流入経路 売り手及び売り案件の登録経路は、SEO(検索エンジン最適化)を中心として売り手自身が「BATONZ」へ直接流入し案件登録される場合と、M&A支援機関が受託した案件を当該M&A支援機関が登録する場合の大きく2つがあり、案件に占める割合はおおよそ同等比率の構成となっております。一方で買い手の登録経路はSEOを中心とする「BATONZ」への直接流入及び登録が過半を占めております。 ■登録~成約までの流れ 「BATONZ」において、会員登録した売り手及びM&A支援機関は、譲渡希望案件を無料で登録することができ、買い手は、会員登録(無料)の上で業種・エリア・規模等の様々な条件から案件を検索することができます。買い手ニーズに合致した案件について、売り手に対する実名開示依頼を行い、これが受諾された場合、秘密保持契約の締結又は差入れを前提としてマッチングが成立し、売り手による実名開示以降、売り手及び買い手の情報収集や条件交渉が行われます。 売り手及び買い手のM&A交渉には大きく以下3つの形態が存在します。 (a)売り手と買い手が直接交渉を行う形態 (売り手にて直接登録された案件のうち、当社の売り手向け有料オプションが選択されなかった案件) (b)当社のM&Aコンサルタントが交渉を支援する形態 (売り手にて直接登録された案件のうち、当社の売り手向け有料オプションが選択された案件) (c)M&A支援機関が交渉を支援する形態 (M&A支援機関が登録した案件) 当社は、「BATONZ」の運営において、M&Aのソーシング及びマッチングの効率化、M&A成約にかかるサポート、M&A取引及びM&Aプラットフォームの安全性/健全性確保のため、オプションサービスを含む各種施策を実施しております(後述ご参照ください)。 当該事業におけるサービス及び主たる収入は以下のとおりであり、当該サービスをコアとしてM&A支援のDX化・効率化を業界に先駆けて推進しております。 ① M&Aプラットフォーム (a)マッチングサービス 当社が運営するM&Aプラットフォーム「BATONZ」を利用してM&Aが成約した際、前述の3形態のいずれにおいても、買い手より成約価額の2%を成約時にシステム利用料として受領しております。なお、成約価額帯別に成約価額1,000万円未満:35万円、1,000万円以上5,000万円未満:70万円、5,000万円以上:150万円を最低料金として設定しております。 (b)ソーシング支援サービス(買い手向け有料オプション) 買い手に対する有料オプションサービスとして、成約確率・効率の向上を目指した売り案件のソーシング支援を提供しております。顧客ニーズに応じて3サービス(プレミアム会員、プレミアムプラス会員、プレミアムプロ会員)を提供しており、会員種別・プランに応じた月額利用料を受領しております。 (ア)BATONZプレミアム会員: M&Aで成功するため・失敗しないためのノウハウ等のコンテンツをオンライン上で学べるプラン (個人・個人事業主 月額4,900円、法人 月額9,800円) (イ)BATONZプレミアムプラス会員: M&Aプラットフォーム上で買収ニーズ広告を掲載することで、案件提案を受けやすくなるプラン (月額29,800円) (ウ)BATONZプレミアムプロ会員: M&Aプラットフォーム上で買収ニーズに合致した案件リストを作成し、定期的に買い手とのミーティングを通じてソーシング支援を行い、当社にて実名開示依頼を代行し、マッチングを促進するプラン (月額199,800円) (c)FA支援サービス(売り手向け有料オプション) M&Aプラットフォーム上に登録される売り案件に対して、売り手の意向に応じて、当社コンサルタントがディールの要所又はプロセス全体を支援する等、安心安全な成約をサポートしております。当該サポート業務の推進においては、オンライン面談情報からAIを活用して案件情報を生成する等、M&A支援プロセスの型化/DX化を積極的に進め、品質と効率性を両立したサービス提供を実施しております。 基本となる「カウンターサービス」においては、売り案件申込時に売り手と案件化面談(成約できる相場価額の助言、案件情報の整理支援、交渉の進め方の助言等を行う。以下同様)を実施するほか、買い手との交渉中に随時発生する困りごとへの相談対応を実施しております(当該サービスは無料プランとして提供しており、当該サービスにかかる対価の受領はありません)。 また、売り手に対するFA支援サービス(有料オプション)としては、以下の2サービスを提供しております。 (ア)サポートサービス: カウンターサービスでの案件化面談にて、サポートサービスを受託した場合の提供サービスです。 買い手との初回マッチングやトップ面談は売り手自らが実施し、売り手・買い手双方の契約締結意向が高くなった段階において、売り手側の要請に応じて条件調整や契約書草案の作成等を支援しております。 本サービスは、M&A成約時にて、売り手より成約価額の5%(最低50万円)の手数料を受領いたします。 (イ)プレミアムサポートサービス: カウンターサービスでの案件化面談にて、プレミアムサポートサービスを受託した場合の提供サービスです。 買い手との初回マッチングやトップ面談から成約まで伴走し、条件調整や契約書草案の作成等を全面的に支援しております。 本サービスは、M&A成約時にて、売り手より成約価額の5%(最低200万円)の手数料を受領いたします。 なお、M&Aの交渉・契約締結にかかる複雑性/各種リスクを考慮し、株式譲渡案件についてはプレミアムサポートサービスでの支援を必須としております。 また、M&A支援機関の持込案件に関しては、当該機関がFA又は仲介者として関与するため、当社はFA支援サービスを提供しておりません。 サービスにおける提供内容及び料金の一覧は次のとおりであります。 なお、2026年3月期における成約組数のうち、FA支援サービスでの成約数は176件となっております。 ② M&A SaaS(M&A支援機関向け業務支援SaaS) 大手から中小規模までの幅広いM&A支援機関に対して、M&Aアドバイザー業務にかかるDX化・業務効率化を実現する機能/システムをSaaS(Software as a Service)形態にてサービス提供しており、導入顧客からプランに応じた月額システム利用料を受領しております。 当社は、M&Aアドバイザー業務等に必要と考えられる各種機能(与信・審査、企業価値評価、案件診断、決算書OCR(光学的文字認識)、マッチング、CRM(顧客管理システム)・商談管理、各種契約書等雛型・様式、ファイル・資料管理を目的としたVDR(バーチャルデータルーム:機密性の高い資料を、オンライン上で安全に共有・管理するためのクラウドストレージ)等の計25機能群)を開発し、プログラム及びプランに応じて提供しております。 当社が提供するサービスプログラムは以下のとおりであります。 (a)パートナープログラム(士業等専門家を含む支援専門家向け会員プログラム) 支援専門家向けのM&Aアドバイザー業務にかかるSaaSシステムを提供しております。マッチング支援(案件探し、案件の買い手探し)を提供価値の中核として、与信・審査支援、業種別M&A辞典、案件のリスク診断機能等の提供も行っております。プランに応じて月額9,800円~99,800円の月額システム利用料を受領しております。 (ア)業種別M&A辞典: 業種別のビジネスモデル/スキーム、頻出論点、経営者の特徴が学べるノウハウ集 (イ)与信・審査支援: 大手金融機関と同水準の調査で、法人番号を持つ全企業の与信レポートが出力可能 (ウ)案件のリスク診断機能: 業種別に案件の論点・リスク事項の一覧、及び対応方針事例を提供 一部の大手M&A支援機関向けには、個別のシステム連携や業務サポート/モニタリング支援等を行うことで、より高付加価値のサービスも提供しております。 なお、2026年3月末時点におけるサービス提供先となるM&A支援機関は、M&A専門業者が317社、士業等専門家が667社、コンサルティングファームその他の事業会社が826社となっております。 (b)B MASS(金融機関向け業務支援システム) 金融機関向けのM&Aアドバイザー業務支援システムを提供しております。主に顧客管理システムとM&Aマッチング/業務支援システムの提供を行っており、月額29,800円のシステム利用料を受領しております。 なお、2026年3月末時点におけるサービス提供先となる金融機関は154社(無償提供機関含む)となっております。 (ア)顧客管理システム: 利用行庫専用のM&A情報・顧客管理システム。「BATONZ」との情報連携も可能 (イ)M&Aマッチングシステム: 独自アルゴリズムをもとに買収確度の高い買い手を自動リスト作成、一括出力 (ウ)M&A業務支援システム: 過去の成約事例をもとにした取引事例相場価格の算出、事業者の審査レポートの出力、契約条件に応じた最終契約書の雛型の提供等 上記(a)パートナープログラム 及び (b)B MASSにおける解約率は2.3%(2025年4月から2026年3月までに解約した会員数の合計値を、同期間の月次累積会員数の合計値で除した値)となっております。 ③ その他 ①M&Aプラットフォーム、②M&A SaaS以外のその他サービスとして、以下のようなサービスを提供しております。 (a)行政/地方自治体からの受託 (b)M&Aに関する講演、コンサルティング、情報メディアの発刊 (c)M&A周辺ニーズに関する各種サービス(人材紹介事業) [事業系統図] 当社の事業系統図は、次のとおりであります。 (2)当社事業の特徴について ① M&Aテクノロジー事業全体で好循環を生む構造 「BATONZ」は後継者不在やEXIT(会社や事業の売却)を希望する売り手、事業の拡大や起業・副業を目指す買い手、そしてマッチングを担うM&A支援機関が利用するM&Aプラットフォームであります。 当社は設立当初より、M&Aアドバイザー業務を主としない税理士や会計士等の士業等専門家にもM&Aアドバイザー業務を実施してもらいたいという想いから、様々なプロダクトを開発してまいりました。その結果、M&Aの案件受託からマッチング、エグゼキューションにおける主要業務を支援する機能群をM&A SaaSとして提供するに至っております。これにより、多くのM&A支援機関の効率的な業務推進において不可欠なサービスとなることで、安定的なリカーリング売上を確保するとともに、M&A支援機関経由での売り案件流通も拡大しております。 こうして「BATONZ」上に多種多様な売り案件が多く流通することで、様々な会社・事業が譲渡できるという認知が拡がり、ダイレクトでも多くの売り案件が集まってきます。売り案件が多く流通する場には買収ニーズを持つ多くの買い手も集まってきます。多数の売り案件が流通する中で、売り手が安全にM&Aの交渉・契約を進めるためのFA支援と買い手が効率的にM&A案件を探索するためのソーシング支援を有料オプションとして提供することで、より多くのマッチング・成約を創出しております。 また、このFA支援及びソーシング支援は、M&A SaaSとして提供しているM&A関連の各種機能群を活用し、DX化された効率的な業務支援を行っております。多くの売り案件のFA支援によって、さらにM&Aに関する業種別知見、プロセス・ノウハウの蓄積及び体系化やDX化が進むことで、M&A SaaSの機能・提供価値の拡充にも繋がるという好循環が生まれ、事業価値の自律的増大に繋がる構造を構築しております。 ② M&A SaaSによるM&A支援機関の利用維持・促進 M&A SaaSでは、M&A支援機関の案件受託からエグゼキューションまでの主要部分をカバーする業務支援機能群を提供しており、当社のパートナーとなっているM&A支援機関数は1,964社となっております。このうち1,134社は中小企業庁のM&A支援機関登録制度における登録支援機関となっており、これは全登録支援機関数3,399社のおおよそ1/3に相当します。(いずれの数字も2026年3月末時点) これらのM&A支援機関から受領するM&A SaaSのシステム利用料は売上全体の22%を占めるほか、M&A支援機関によって登録された売り案件からの成約は、成約数ベースで全体の43%、システム利用料ベースで売上全体の18%を占める重要なものになっております。(いずれの比率も2026年3月期通期実績) なお、中小企業庁が中小企業に対して専門性の高い支援事業を行うと認定している経営革新等支援機関の認定支援機関数は34,020社となっておりますが、このうち当社のパートナーとなっているM&A支援機関数は512社(2026年3月末時点)にとどまるため、拡大余地は大きく、今後も継続的に拡大していくことが可能であると認識しております。 ③ 広い業種/規模の案件ニーズに対応したオープンプラットフォーム M&Aプラットフォームには特定業種や規模の案件に特化したもの、利用者を法人等に限定したもの等が多数存在します。その中で、当社は上記の当社事業の特徴①/②を背景として、「総合型」(多様な業種及び多規模な売り案件を掲載)かつ「広く利用可能」なオープンプラットフォームとなっております。 (他社のM&Aプラットフォームとの比較イメージは、以下のとおりであります。) なお、具体的なプラットフォーム利用者(売り手/買い手)の属性や、業種/地域の多様性の状況は以下のとおりであります。(2026年3月末現在の状況) ④ M&Aプラットフォームの安全性/健全性向上に向けた様々な取組み 当社ではM&Aプラットフォームの安全性/健全性を高め、安心な取引が実現できる環境を構築することが、利用者からの信頼性向上に繋がり、事業発展に資するものと考えており、国の策定した「中小M&Aガイドライン」の遵守に加え、一般社団法人M&A支援機関協会との連携強化、外部向けセミナー・周知活動の展開及び社内教育・研修の充実等、独自の安心安全対策を実施しております。 「BATONZ」では従前よりM&Aプラットフォームの安全性/健全性向上に向けて様々な取組みを行い、M&Aプラットフォーム利用者の不適切行為の排除、及び交渉/成約状況の把握に努めております。主要な取組み概要は以下のとおりであります。 (a)複合的な利用者登録/案件審査 (b)案件化面談/業種別案件診断 (c)コンサルタントによる有料でのFA支援(株式譲渡案件については原則として売り手FA支援が必須) (d)システム/AI/営業人員による交渉状況の把握/モニタリング (e)バトンズDD※9、取引リスクチェック (f)表明保証保険※10、バトンズ安心決済サービス(エスクロー※11)の推奨 (g)成約未報告検知システムの構築、経営者保証解除等のチェック (h)PMI※12相談窓口の設置 なお、M&Aプラットフォームでのマッチング及び成約には、当社コンサルタントが交渉プロセス支援を行う場合(FA支援サービス)、M&A支援機関によって支援が行われる場合、売り手買い手が直接交渉を行う場合の3つの形態が存在しております。このうち、当社コンサルタントが交渉プロセス支援を行う場合以外においては、M&Aプラットフォーム利用者の不適切行為を完全には排除しきれない、案件の交渉/成約状況を全て網羅的には把握しきれないとの課題を認識しており、さらなる取組みとして後述の「対処すべき課題」に記載する対応強化策を現在推進しております。 [用語の定義] 本書記載内容に対する理解を容易にするために、また、正しい理解をいただくために、本書で使用する用語の定義と解説を以下に記載しております。 なお、番号は本項「3 事業の内容」の文中において※で示した用語と対応しております。 番号   用語   用語の定義、解説 ※1   M&Aプラットフォーム   ・インターネット上のシステムを活用し、オンラインで譲り渡し側・譲り受け側のマッチングの場を提供するウェブサイト (中小企業庁『中小M&Aガイドライン(第3版)』18頁より引用。なお、本書では「譲り渡し側」を「売り手」、「譲り受け側」を「買い手」と読み替えるものとし、以下同様とする。) ※2   SaaS/ 業務支援SaaS   ・Software as a Serviceの略 ・インターネットを通じて提供されるソフトウエアサービスの形態 ・業務支援SaaSとは、利用者の業務プロセスの効率化又は高度化を目的としたSaaS ※3   M&A支援機関   ・M&Aを支援する機関 ・本書では、特にM&A専門業者・士業等専門家・金融機関等を総称するものとする ※4   M&A専門業者   ・譲り渡し側・譲り受け側に対するマッチング支援や、中小M&Aの手続進行に関する総合的な支援(以下「マッチング支援等」という。)を専門に行う民間業者であり、主に仲介者・FA(フィナンシャル・アドバイザー)に分類される (中小M&Aガイドライン(第3版)16~17頁より引用) ※5   士業等専門家   ・公認会計士、税理士、中小企業診断士、弁護士等の資格を有する専門家 (中小M&Aガイドライン(第3版)17頁より引用) ※6   (M&A)仲介者 /仲介業務   ・仲介者:譲り渡し側・譲り受け側の双方との契約に基づいてマッチング支援等を行う支援機関(譲り渡し側・譲り受け側双方から依頼を受けているため、いずれか一方の利益のみを優先的に取り扱うことはできないものの、双方の意向を一元的に把握し、双方の共通の目的であるM&Aの成立を目指し、助言や調整を行う) ・仲介業務:仲介者が譲り渡し側・譲り受け側双方との間で結ぶ契約(仲介契約)に基づく業務 (中小M&Aガイドライン(第3版)17・42頁より引用・一部加工) ※7   FA(フィナンシャル・アドバイザー)/FA業務   ・FA:譲り渡し側又は譲り受け側の一方との契約に基づいてマッチング支援等を行う支援機関(一方当事者のみから依頼を受けているため、依頼者の意向を踏まえて、依頼者にとって有利な条件でのM&Aの成立を目指し、助言や調整を行う) ・FA業務:FAが譲り渡し側・譲り受け側の一方との間で結ぶ契約(FA契約)に基づく業務 (中小M&Aガイドライン(第3版)18・42頁より引用・一部加工) ※8   M&Aアドバイザー業務   ・「仲介業務」及び「FA業務」の総称 ※9   DD (デュー・ディリジェンス=Due Diligence)   ・対象企業である譲り渡し側における各種のリスク等を精査するため、主に譲り受け側がFAや士業等専門家に依頼して実施する調査 (中小M&Aガイドライン(第3版)21頁より引用) ※ 当社では「バトンズDD」を提供 ※10   表明保証保険   ・譲り渡し側が、自ら又は譲り渡し側の対象会社に関し一定の事項について、真実・正確であることを表明保証していたにも関わらず表明保証違反があった場合に、それにより譲り渡し側(売主用の表明保証保険の場合)又は譲り受け側(買主用の表明保証保険の場合)が被る損害を填補する保険(表明保証違反に関するリスクを保険会社に引き受けさせることができるため、株式譲渡契約等における表明保証や補償の範囲に関する譲り渡し側・譲り受け側間の交渉が円滑化する場合もある) (中小M&Aガイドライン(第3版)23頁より引用・一部加工) ※ 当社では、中小M&A保険「M&A BATONZ」を提供 番号   用語   用語の定義、解説 ※11   エスクロー   ・第三者(金融機関、エスクロー事業者)への預託 ・M&Aにおいては、譲り受け側が買収代金の一部を金融機関等へ預託して支払いを一部保留することが行われる。第三者は譲り渡し側に対し、入金があったことを報告し、譲り渡し側が譲り受け側に事業等を引き渡す。譲り受け側が第三者に事業等の受け取りを報告後、第三者から譲り渡し側に代金が支払われる。取引の信頼性・安全性確保のために採用される。 (中小企業庁「中小M&A専門人材(個人)向け使命、倫理・行動規範、知識スキルマップ」140頁より引用・一部加工) ※ 当社では「バトンズ安心決済サービス」を提供 ※12   PMI   ・PMI(Post-Merger Integration)とは、クロージング後の一定期間内に行う経営統合作業をいう。 (中小M&Aガイドライン(第3版)21頁より引用)
経営方針・対処すべき課題7,504字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、「誰でも、何処でも、簡単に、自由に、M&Aが出来る社会を実現する」をビジョンに掲げ、日本の後継者問題や企業継続の課題解決に取り組んでおり、M&Aがこれまで一部の経営者だけに限定されていた現状を打破し、多くの企業や事業を次世代へと繋ぐことを使命としております。 私たちは、「経営者の成功を『全力で応援』する」、「『成約できる環境』を創り続ける」という2つのミッションのもと、M&Aの専門知識とテクノロジーを融合させたM&Aプラットフォームを提供するとともに、DX化により品質と生産性を高めた人的サポートも大切にしながら、誰もが安心してM&Aを活用できる環境を創出してまいります。 (2)経営環境 当社が対象とする市場は中小企業向けのM&A市場(中小M&A市場)であり、当社は本市場における着目すべきメガトレンドを以下の3つ(3S)と認識しております。 ① Structural Barriers(構造的な成立課題) 従来の中小M&A市場は、以下の3つの構造的な課題から、特に小規模な事業者を中心にM&A成立及びそれらに対する仲介ビジネス成立が困難な状態でありました。 (a)売り手要因  :M&Aに対する認知不足、不安感の高さ、相談先の少なさから、結果的に売り案件が 顕在化しづらい (b)買い手要因  :売り案件の発掘手段が限られており、アプローチしづらい (c)M&A支援機関要因:マッチング及び仲介業務に工数がかかる中で、十分な手数料が得られず採算が合わない 当社は、売り手及び買い手に対しては、M&Aプラットフォーム運営を通じた情報流通課題の解消を図るとともに、安心安全なM&A取引の実現を推進しております。また、M&A支援機関に対する「M&A SaaS」提供によりM&A支援機関における専門業務のDX化・効率化を後押しするとともに、「FA支援サービス」において他社が対応困難な案件に対しても効率的なM&Aサポートを提供すること等により、生産性課題の解消を推進しており、中規模以上のM&Aのみならず、小規模なM&Aを含めた中小M&A市場の成立及び拡大に貢献しております。 ② Supported by Government(国策による後押し) 日本経済においては、中小企業経営者の高齢化に伴い、後継者不在や事業承継問題が深刻化しております(中小企業庁『中小企業白書2024年版』)。政府もこの課題を重視し、M&Aに関する補助金、税制改正、規制緩和等多様な施策を講じており、今後もM&A市場の成長が継続すると見込まれております。 規制面では、経済産業省の方針のもと中小企業庁が『中小M&Aガイドライン』を策定し、これを遵守するM&A支援機関を対象に「M&A支援機関登録制度」を導入する等、業界全体に透明性向上と品質強化を求める動きが加速しております。不動産業界では、宅地建物取引業法(宅建業法)や自主規制団体による規制強化を背景に、業務フローや物件情報の標準化が進み、流通プラットフォームの存在感が高まりました。当社は、M&A業界においても同様の標準化が進むことにより、顧客がM&Aプラットフォームを通じて安心・安全に情報収集できる環境整備が進展していくものと考えております。 また、M&Aプラットフォームにおいては、若手経営者による売却ニーズも増加しつつあり、これは出口戦略の多様化やM&A環境の整備を目指す政府のスタートアップ育成政策とも呼応しております。 ③ Stable Growth(継続的な成長) 以上のように、構造的な成立課題が存在する中でも、その課題をクリアするビジネスモデルの出現、国策による後押し等がなされた結果、中小M&A市場は以下のように成長を続けており、今後も継続的な成長が見込めることが推察されます。 例えば、中小・小規模事業者を対象とした事業承継・引継ぎ支援センターによる成約組数は、2019年度の1,176件から2024年度には2,132件へと、過去5年間の年平均成長率で13%の増加がみられます(独立行政法人中小企業基盤整備機構『令和6年度に認定支援機関等が実施した事業承継・引継ぎ支援事業に関する事業評価報告書』)。 また、M&A支援機関登録制度導入後の民間M&A支援機関における成約組数(譲渡側)は、2021年度3,403件、2022年度4,036件、2023年度4,681件と、過去2年間の年平均成長率で17%の増加がみられます(中小企業庁『中小M&A市場の改革に向けた方向性について』)。 以上のメガトレンドのもと、当社は市場環境に即した中小M&Aを推進するM&Aプラットフォームの事業モデルを確立し、成約組数を着実に積み重ねてまいりました。各期末時点における累計成約組数は下図のとおりです。 従来のM&A専門業者が人的リソースに依存した案件収集やエグゼキューションを行う労働集約型モデルであるのに対して、当社はマッチングデータベースとM&AプロセスのDX化による非連続な生産性向上を実現し、また、M&Aプラットフォームによるネットワーク効果を活用することで、より多くの事業者に新たなM&A機会を提供しております。 加えて、当社は、M&Aテクノロジー事業の2つのサービスは約4,800億円規模のTAM(潜在市場規模)が存在すると想定しており、それぞれ独自のポジショニングによりアプローチを実施しております。 ※1) ・[①年商区分別のM&Aニーズ事業者数]×[②平均成約報酬]で[③ポテンシャル市場規模]を算出。 その後、[③ポテンシャル市場規模]÷[④ポテンシャルの顕在化期間]で単年度の市場規模を算出 ・①矢野経済研究所『国内中小企業のポテンシャル市場推計』(2024.1)。 ②年商1億円超10億円以下の企業のM&A成約報酬は中小企業庁『M&A支援機関登録制度実績報告等について』(2023.3)から、 年商1億円以下の企業のM&A成約報酬は当社の過去実績等から、それぞれ当社が推計/試算したもの。 ④エキテン総研「全国の中小事業者へ事業承継に関する調査」から当社が推計/試算したもの。 ・年商1億円超10億円以下の③=17.0万社×24.5百万円=4.2兆円 、 年商1億円以下の③=74.4万社×2.4百万円=1.8兆円。計③6兆円÷④10年(毎年一定の市場成長の前提)=2025年のTAMとして4,845億円と推定。外部統計資料及び公表資料をもとに当社が独自に推定したものであり、実際の市場規模とは異なる可能性があります。 (3)経営戦略等 当社は、これまで安心安全な取引ができるM&Aプラットフォームの構築、及びM&A専門業務のDX化・効率化に資するM&A SaaSの開発に注力することで、M&Aテクノロジー事業の立ち上げから成長に取り組んでまいりました。 今後、短中期的にはM&Aプラットフォームとしての更なるシェア拡大を進め、「M&A業界におけるデファクト・スタンダード」となることを目指します。また長期的に経営者会員基盤やM&A前後の接点を基礎としたM&A周辺ビジネスへの展開を行ってまいります。 ① 売り案件の流通拡大(M&Aプラットフォームの量的な成長) 従来、当社では売り手が特定されやすい案件等については、インターネット上での一般公開が難しく、プラットフォーム上で非公開案件として掲載をしない運用としておりました。今後は従来のオープンなプラットフォームとは別にクローズドなマッチング機能を実装することにより、非公開案件の取り扱いが可能となり、売り手・買い手双方にとって利便性を高め、M&Aプラットフォーム上での案件流通・成約数の最大化を目指してまいります。 ② M&A業務の非連続な効率化(M&Aプラットフォーム / M&A SaaSの質的な改善) M&A支援業務の中で、特に業務効率化のニーズが高い領域は、売り案件の「案件化」及び売り手・買い手間の「マッチング」の2つの業務になります。 ・案件化:売却準備段階において売り手企業の状況を把握するために行う財務分析・事前調査や、企業概要書(IM)を作成するプロセス ・マッチング:売り手・買い手に双方の相手候補者を広範に抽出するM&A候補企業リスト作成から、トップ面談や条件交渉を経て、最適な相手を一社に絞り込んでいくプロセス 当社は従来、情報収集や分析をOCR(光学的文字認識)や各種ツール活用等による効率化を実施しておりましたが、複雑な案件に関しては売り手からのヒアリング情報について人手による作業処理が多く残されておりました。また、M&A候補企業リストの作成における最適なマッチング先の抽出はコンサルタントの経験値に依存する部分が大きく、加えて、情報授受や資料作成に伴う機密情報管理の負荷も高い状態にありました。 今後は、AIを活用したヒアリング内容や関連資料の自動取込によるデータベース化、財務分析、事前調査 、企業概要書(IM)等の自動作成 や、多角的な買い手情報に基づくM&A候補企業リストの自動作成、M&Aに関する各種資料の保存及び自動で機密管理ができるVDR(バーチャルデータルーム:機密性の高い資料を、オンライン上で安全に共有・管理するためのクラウドストレージ)等について開発及び実装を図ることにより、当社のM&A SaaSの価値向上や、FA業務の生産性改善を図る方針であります。 ③ M&A周辺の経営課題の解消(M&A周辺領域への拡大) M&Aの前後には、人材リソース、資金ニーズ等の様々な経営ニーズが発生します。M&Aニーズを持つ多くの売り手/買い手企業との接点を持つ当社はこれらの経営ニーズをキャッチし、自社若しくは提携先企業等と連携しながら、経営支援を行ってまいります。 具体的には、2025年11月には事業パートナーとの提携によりM&A前後のCXO人材や成長推進人材を紹介する人材紹介事業をリリースしております。これらの経営支援ソリューションを開発/展開していくことで、M&Aを起点としたビジネス全体のサクセスパートナーとしてのポジショニング確立を目指してまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な経営指標 当社は、「誰でも、何処でも、簡単に、自由に、M&Aが出来る社会を実現する」というビジョンのもと、持続的な成長を目指し、M&Aテクノロジー事業において各サービスを展開しております。当社の収益モデルは、M&Aプラットフォームの利用者数や案件数を基盤とし、成約時に受領する成約報酬及びサブスクリプション型サービスによる継続収益を組み合わせて構成されております。 当社が事業推進において重視している各サービス別の主要な経営指標(KPI)は下表のとおりであります。これら指標を継続的にモニタリングすることにより、各種業務施策の推進、サービスの拡充及び収益性の向上に取り組んでまいります。 ① M&Aプラットフォーム (a)マッチングサービス M&Aプラットフォーム上に公開された売り案件(売り手からの直接持込又はM&A支援機関による持込)について、M&A取引が成約した際に買い手から受領する成約報酬(システム利用料)であり、M&Aプラットフォームの売上高の過半を占めております。買い手より受領するシステム利用料は、各案件の成約価額の2%を乗じて算出(成約価額帯別の最低料金の設定あり)されます。 前事業年度   当事業年度 売り案件公開数 ※1 (件数)   10,585   9,750 M&Aプラットフォーム成約数 ※2 (組数)   805   753 システム利用料単価 ※3 (千円)   722   858 ※1:対象決算期間において新規公開された案件数 ※2:対象決算期間において成約した案件数(以前の決算期間に公開された案件の成約も含む) ※3:対象決算期間の成約報酬(システム利用料)÷成約数 (b)ソーシング支援サービス 買い手向け有料オプションとして、売り案件のソーシング支援サービスを提供している会員より受領する月額システム利用料で構成されています。 前事業年度   当事業年度 ソーシング支援社数 ※4 (社数)   1,238   1,133 ARPPU ※5 (千円)   13.0   20.1 ※4:対象決算期末時点の有料オプション会員数 ※5:Average Revenue per Paid User(1ユーザー当たりの月間平均利用料金) (c)FA支援サービス 売り手向け有料オプションとして、成約案件のうちサポートサービス又はプレミアムサポートサービスを受託した案件について、成約総額に対する5%(各最低料金設定あり)を成約報酬(手数料)として受領し収益を計上しております。 前事業年度   当事業年度 FA支援数 ※6 (件数)   140   176 手数料単価 ※7 (千円)   1,557   3,220 ※6:対象決算期間において成約した案件のうち、FA支援受託していた案件数 ※7:対象決算期間のFA支援サービス売上÷対象決算期間のFA支援数 ② M&A SaaS(M&A支援機関向け業務支援SaaS) 当社パートナープログラム及びB MASSを提供しているM&A支援機関より受領する月額システム利用料で構成されています。 前事業年度   当事業年度 M&A支援機関数 ※8 (社数)   1,884   1,901 ARPPU ※9 (千円)   15.1   17.9 ※8:対象決算期末時点のパートナープログラム及びB MASSの利用機関数(B MASS無償提供機関を除く) ※9:Average Revenue per Paid User(1ユーザー当たりの月間平均利用料金) (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 安心安全なM&Aを行える環境の提供 前述のとおり、当社はM&Aプラットフォームの運営において、安全性/健全性の確保が最重要であるという考えのもと、その維持・向上のための各種施策を実施しております。当社はM&Aプラットフォーム運営において、売り手・買い手間の全ての取引を網羅的に把握・コントロールすることは困難であるとの前提のもと、リスクが高いと考えられる要所についてリスク度合いに応じた多層的なチェック体制の構築に努めております。 なお、2025年3月期においては、中小企業庁から複数のM&A支援機関に対して、不適切な買い手企業のM&A支援事案に関する「中小M&Aガイドラインに基づく対応についての注意の発出・対策実施の指示」が実施されました。当社においても当該指示を受領しておりましたが、当該事案にかかる原因分析及び対応強化策(株式譲渡案件にかかる原則FA支援実施等を含む)を纏めた報告書の提出を完了しており、当該報告書の内容及び方向性に即した施策を継続的に実施・強化しております。 さらに、現時点においては当社が運営するM&Aプラットフォームにて実施されるM&A取引の内容及び進捗把握による一層の安全性向上を図ることを目的として以下の施策を推進しております。 (a)M&A支援機関によるM&Aプラットフォームへの案件登録について、中小企業庁の「M&A登録機関制度」への登録を義務付け (b)事業譲渡案件におけるFA支援(有料オプション)サービスの推奨 (c)全案件に対する基本合意等の交渉状況の中間報告の義務化 (d)案件リスクチェックを前提とした表明保証保険の付保(これに伴う譲渡実行前における最終契約書類の収集/確認) (e)AIを活用した案件状況の把握と成約未報告の検知強化 今後は、上記施策を着実に実行するとともに、M&Aプラットフォームの安全性/健全性確保については、ユーザー価値を最優先し、安心安全なM&Aプラットフォームの実現と、利便性やリーズナブルさを両立させ、案件の交渉全体を通しての安全性向上に加え、特に利用登録時や案件登録時における複合的審査と、案件成約前後におけるリスクヘッジの取組みに重点的に取り組むことで効率的に安全性を高める方針であります。 ② システム開発への投資及び技術革新への対応 当社が展開するM&Aプラットフォーム「BATONZ」は、創業以来M&Aノウハウを組み込んだプロダクト開発に取り組んでまいりました。 近年においては生成AI技術をはじめとする急速な技術革新の恩恵を受け、多角的にM&Aを支援するサービスを開発しております。今後の事業展開においても、こうした技術革新への積極的な対応は当社事業の成長に不可欠であり、最新の技術動向のフォロー、役職員への教育等を通じて、ユーザーのニーズにマッチしたサービスの開発を継続してまいります。 ③ 優秀な人材の確保及び人材育成 当社は今後のさらなる事業拡大を目指すうえで、事業企画、商品企画、マーケティング、フィールドセールス、カスタマーサクセス、M&Aコンサルタント、ITエンジニア、案件品質を高めるための各種専門家(弁護士、会計士等)といった多職種で優秀な人材を増やすことが不可欠であると認識しております。 人材の確保については引き続き採用に注力することに加え、IPOを通して採用マーケットにおける知名度向上、採用力向上を目指してまいります。 また増員に伴うミドルマネジメントの強化も重要であると認識しており、採用と並行して各種研修を通じたミドルマネジメント層の強化に努めてまいります。 ④ 財務上の課題 当社は、現時点において営業活動による安定的なキャッシュ・フローを創出しているため、財務上の課題は認識しておりませんが、継続的かつ安定的な事業の拡大のため、手元資金の流動性確保や金融機関との良好な取引関係が重要であると考えております。このため、一定の内部留保の確保や自己資本比率等といった財務の安定性を測る指標のモニタリングを通じて、財務健全性の確保に努めています。
事業等のリスク13,422字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。 市場環境等に起因するリスク (1)M&A市場の動向について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 国内における中堅・中小企業のM&A市場は、1990年代後半から2000年代にかけて急激に増加し、リーマンショックの影響により減少に転じておりましたが、2010年代になると経営者の高齢化に伴う事業承継問題等を背景に再度拡大に転じております。また、近年はM&Aの活用について、企業成長加速を目的としたものに限定されず、スタートアップ企業における大企業とのオープンイノベーションや出口戦略として、また、非中核事業からの撤退手段としての活用等も増加する傾向が生じており、今後も市場拡大は継続していくものと認識しております。早期に市場変化に対応できるよう、引き続き定期的な市場動向のモニタリング及び各種情報の収集を実施してまいります。 しかしながら、今後において、景気動向等に伴う企業動向の変化、税制や法規制の変更、その他何らかの要因による中小M&Aにかかる需要動向に変化が生じた場合には、当社の事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)政府による中小M&A政策について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 近年、日本政府は、中小企業の後継者不足や経営者高齢化による廃業リスクを背景として、中小M&Aを事業承継と成長戦略の両面で推進しております。黒字廃業の増加や地域経済の縮小を防ぐこと等を目的として、事業承継にかかる税制措置、補助金制度及び低利融資制度等が整備されております。 一方で、市場環境の整備のため、M&A支援機関に対する規律強化も併せて実施されております。具体的には、2020年に経済産業省・中小企業庁により「中小M&Aガイドライン」が策定され、M&A支援機関の行動指針等が明示されたほか、2021年にM&A支援機関登録制度が導入され、同ガイドラインの実効性の担保が図られ、2023年に同ガイドラインが改訂され(第2版)、善管注意義務・忠実義務や職業倫理の遵守が求められることの明記、仲介・FA契約締結前における書面による重要事項説明の義務化等の重要な事項が盛り込まれております。加えて2024年に同ガイドラインが改訂され(第3版)、手数料・提供義務の透明化、広告・営業や利益相反防止やネームクリア・テール条項に関する規律の見直し、経営者保証問題をはじめとするリスク事項や不適切な事業者の排除等の、重要な事項が盛り込まれております。 さらに、2025年8月には「中小M&A市場改革プラン」が公表され、売り手・中小M&A市場・買い手という3つの軸での支援、具体的には、同ガイドラインにおけるM&A契約ひな形への買戻し条項の導入や取引相場情報の可視化ツールの整備、中小M&Aアドバイザー資格制度の創設や、仲介・FA手数料のあり方に関する検討、小規模案件・個人向けファンド支援の促進や事業承継・M&A補助金におけるPMI推進枠の創設といった、公正で安心できる市場環境の構築を目指す施策等が打ち出されております。 当社は、これら政策を踏まえ、必要な対応を実施することにより事業を推進しており、現時点において政府政策は当社事業にとって追い風であると捉えております。しかしながら、将来において政府方針又は政策に大幅な変更等が生じた場合は、当社の事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)法的規制等について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社のM&Aテクノロジー事業において、業法として直接事業を規制する法令等は設けられておらず、中小企業庁による「中小M&Aガイドライン」及び業界団体が策定した自主規制ルールを遵守すべく事業を推進しております。また、事業に関連して個人情報保護法及び電気通信事業法等の規制を受けております。 今後において、当社事業において「中小M&Aガイドライン」に反する事象が発生し、行政当局の指摘(指導若しくは処分)やM&A支援機関登録制度にかかる登録取消等が生じた場合には、当社事業展開に重大な支障が生じる可能性があります。また、当該ガイドライン改訂や新たな法制化等による規制強化により当社事業に何らかの制約事項が生じた場合も併せて、当社の事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)技術革新への対応について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、「誰でも、何処でも、簡単に、自由に、M&Aが出来る社会を実現する」というビジョンを実現するため、M&Aに対するノウハウとテクノロジーの力をかけ合わせて事業サービスを構築しております。近年は、生成AI技術等を積極的にプロダクトに取り入れることにより、自社及びSaaS提供顧客における業務オペレーションの効率化及びサービス向上を推進しております。将来において、かかるノウハウやテクノロジーの獲得及び活用に困難が生じる又は対応が遅れることにより、競合他社がより優れたサービスを展開し、相対的に当社の競争力が低下した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)競合について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:小) M&Aプラットフォーム業界は、業務を遂行するために許認可制度がなく、基本的に参入障壁が低い業界と考えられます。現在、数社が当社と同種又は類似する事業サービスを提供しており、それら企業との競合が生じております。また、近年における中小M&A市場の拡大もあり、今後も競合企業が参入する可能性があります。 当業界において、当社は、その出自からM&A取引にかかるノウハウを有していることが差別化要素であると認識しており、M&Aノウハウを組み込んだプロダクト開発やM&Aプラットフォーム運営における成約支援の提供等により、当社は同業他社に対して一定の優位性を確保しているものと考えております。また、業界における先発事業者であることから先行者としてのメリットを享受しているものと考えております。 しかしながら、今後において、既存事業者の事業拡大や大手資本による新規参入等による競争激化が生じる可能性は否定できず、売り手・買い手・M&A支援機関の他社への流出や獲得に伴うコスト増加、他社との案件競合による集客数及び成約数の減少等が生じた場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 M&Aテクノロジー事業運営に起因するリスク (6)M&A支援機関について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の事業展開において、M&A支援機関との連携は重要要素であると認識しております。M&A支援機関は、当社が提供するM&A SaaS(M&A支援機関向け業務支援SaaS)の導入顧客であるとともに、当社が運営するM&Aプラットフォームにおける売り案件の重要な提供元であり、当該プラットフォームの新規登録案件に占める同持込案件の割合は約5割であり、一定の依存度を有しております。当社は、M&A SaaSにおけるサービス向上及び各種施策等によりM&A支援機関との連携強化を推進しておりますが、当社M&A SaaSやM&Aプラットフォームのサービス品質の低下、競合、当社の信用低下等により、主要又は多数のM&A支援機関の離反が生じる又は今後において新たな獲得が困難となる場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社が運営するM&AプラットフォームへのM&A支援機関による持込案件にかかるマッチング後のM&A取引については、当該M&A支援機関がFAまたは仲介者として主体的に関与するため、当社としてM&A取引案件にかかる進捗報告及び契約内容等にかかる確認は実施するものの、取引案件に対する関与は限定的なものとなっております。当該状況から、万が一にM&A支援機関における何らかの対応不備等に起因したトラブル等が生じた場合、M&Aプラットフォーム運営者である当社も間接的にレピュテーションその他の影響を受ける可能性があります。 なお、2026年4月以降においては、当社が運営するM&Aプラットフォームへの売り案件持込登録について、M&A支援機関登録制度への登録を原則とする取扱いとしております。 (7)M&Aプラットフォームの健全性・安全性の確保について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、運営するM&Aプラットフォームの信頼性を維持するためには、取引プロセスの安全性/健全性を確保することが極めて重要であり、その前提として、登録される案件内容や利用ユーザーの適格性、交渉過程の透明性、当事者間の契約内容にかかる適正性の確保及び円滑な契約義務履行が不可欠であると認識しております。このため、当社は独自の基準に基づき、全ユーザー及び全案件を対象とした登録審査を実施しております。登録後においては継続的なモニタリングを行うとともに、基本合意や最終契約の締結に際して取引に内在するリスクの確認を行っております。さらに、現在はM&Aプラットフォーム内で行われる当事者間の取引進捗及び適正性確保のための契約内容確認の網羅性向上のための取組み及び体制強化を推進しております。 しかしながら、当社が運営するM&Aプラットフォームの構造上、取引当事者間で行われる全ての交渉内容や契約内容、契約履行状況を完全に把握及び管理することは困難となる側面もあり、将来において当社の施策及び取組みが有効に機能しない又は当社審査・管理を潜脱するような意図的な虚偽情報の提供や不正な取引が行われ、ユーザー利用におけるトラブルや詐欺的行為等が発生した場合には、当社、M&Aプラットフォーム及び事業サービスの信用失墜に繋がり、当社の財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (8)売り案件及び買い手ユーザーの獲得について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社事業において、M&Aプラットフォームにおける売り案件及び買い手ユーザーの獲得及びその拡大が重要な要素であると考えております。当社は、事業サービスにおける顧客満足及び信頼性向上を図るとともに、当該案件及びユーザー獲得のため、各種WEBマーケティング活動を展開するほか、売り案件獲得についてはM&A支援機関による登録及び紹介の促進に努めております。これら各施策については、獲得効率をモニタリングするとともに適時に最適と考えられる施策を実施することにより、集客及び獲得強化に努めております。 しかしながら、当社施策にも拘わらず、検索サイトにおけるアルゴリズム変更や競合他社のマーケティング動向、M&A支援機関の対応状況等により、売り案件又は買い手ユーザーの獲得が当社の想定通り推移しない可能性があり、当社の事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9)M&A取引にかかる成約未報告行為について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社売上高のうちM&A成約に伴い受領するシステム利用料(マッチングサービス)及びFA支援サービス手数料は、M&A取引にかかる譲渡実行時点で売上計上することとしております。譲渡事実の認識は、M&A取引に携わった買い手、売り手又はM&A支援機関より成約報告を受けることにより行っておりますが、譲渡事実を適切に報告せず、当社への支払いを免れようとする不正行為が発生するケースがあり、過年度においては報酬支払い拒否等により回収を断念する事案も生じております。 当社は、利用規約において、最終契約締結日から3営業日以内に成約の報告を行うものと定め、不正が発覚した場合の罰則規定を制定するほか、当社が運営するM&Aプラットフォームにて行われるM&A取引について、当社FA支援サービスによる取引への関与、未利用ユーザーに対しても取引進捗をシステム上検知する仕組みの導入や取引にかかる相談窓口設置による状況把握、取引完了後における譲渡事実を自動検知する仕組みの導入等により不正行為の防止及び未報告の成約案件の把握に努めております。加えて、M&A取引にかかる中間報告の義務化や表明保証保険(一定条件により無償付保)の拡大(買い手及び売り手の成約報告に対するインセンティブ向上)等の施策を推進しております。 現時点において、各種施策等により成約未報告による機会損失事案の影響は限定的であると認識しておりますが、今後において、不正行為方法が想定以上に悪質・複雑化され、当社施策が十分な有効性確保・維持が困難となった場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10)業績の季節偏重等について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社事業において、M&A取引にかかる意思決定及び実行が顧客(売り手及び買い手)の決算期末(主に9月、12月、3月)に集中する傾向があり、当社の売上はこれら四半期に偏重する傾向があります。 当社においては、継続課金収益型の季節性のないM&A SaaSを展開することにより、特定時期への過度な業績偏重を平準化するよう努めております。しかしながら、M&Aの成約は様々な要因に左右されうることから、偏重の傾向に大きな変動が生じた場合や、一部案件に期ズレが生じた場合等においては、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、上記の季節変動要因に加えて、近年は、四半期業績に影響を与えるような比較的大型のM&A取引が成約するケースも生じており、このような案件の発生有無、頻度、個々の成約金額(当社手数料額)等により、当社の各四半期または各決算期の業績に変動が生じる可能性があります。 (11)サービス料金改定について(発生可能性:小、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、提供するサービスについて、M&Aプラットフォーム領域においては、売り手及び買い手の成約率の向上や取引の安全性を強化できるように、また、M&A SaaS領域においては、加えて顧客業務に必要な又は効率化に資すると考えられる機能サービスを継続的に開発及び提供しており、システム利用料やユーザーのニーズや利用状況等を考慮した複数の料金プランを設定しております。また、各種機能サービスの拡充に伴い、過年度においても顧客利用動向の調査結果を考慮した上で適宜、料金プラン体系の見直し及び価格改定を実施しております。 今後において、当社が実施する料金プラン及び価格の改定に際して、顧客ニーズと合致せず相当程度の利用顧客の解約・離反等が生じた場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12)先行投資について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社のM&Aテクノロジー事業は、サービス開発及び拡充のために先行的なソフトウエア開発投資を継続的に行う必要があり、それに必要となるAI活用等も含めたテックリード人材の確保が必要であると認識しております。また、売り案件の多様化に対応するため、M&A経験の豊富な人材の確保が必要であると認識しております。 当社は、今後においても、継続的にサービスの競争力を向上させるために、事業拡大及び利益率の向上を図りつつ上記の先行投資を継続していく方針でありますが、経営環境の急激な変化、その他本項記載の各リスクの顕在化等により、先行投資がその効果を発揮せず十分な成果に繋がらなかった場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13)新たな事業サービスの立上げについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、事業サービス強化のための追加機能又は新規サービスの拡充を継続的に実施するほか、既存事業の周辺領域における他事業者との連携を含む新規事業の展開を推進・検討しております。 当社においては、これら取組みにより顧客満足向上や新規顧客獲得による事業拡大を計画しておりますが、必ずしも新規の事業又はサービスによる効果が当社の想定通りに推移する保証はなく、その場合はコスト増加その他の要因から、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 事業運営/管理全般に起因するリスク (14)ソフトウエア及びシステム等の不具合について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社のM&Aプラットフォーム運営及びSaaSサービス提供にかかるソフトウエアは重要なサービス基盤であり、信頼性及び安定性のある事業運営の根幹をなす要素であると認識しております。当社は、各種ソフトウエアを主に自社開発しており、開発・提供体制において品質の維持・向上に努めるほか、新たなサービス機能を導入する際はステージング環境での事前検証を十分に行う等、ソフトウエアにかかる不備や瑕疵の発生防止に努めております。 しかしながら、システムやソフトウエアに内在する全ての瑕疵を完全に解消することは困難となる側面もあり、当社が提供するサービスにおいて何らかの欠陥が発見される可能性があります。当社において事業運営に支障を来す様な致命的な不備や瑕疵が判明し、その解消に長期間を要する事態が生じた場合は、当社の信頼性低下やサービス停止等に繋がる可能性があり、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社に対するサイバー攻撃や不正アクセスの発生や当社サービスに対する急激なアクセス増加によるシステム負荷の増大、大規模な通信ネットワーク又はデータセンター等のインフラ障害、その他予測不能なトラブル事象等に起因して当社事業サービスの継続が困難となる場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (15)情報管理について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、M&Aプラットフォーム運営及びSaaSサービス提供に際して、ユーザーの個人情報、法人情報や機密情報等を取り扱っており、利用規約及び秘密保持契約等により守秘義務を負い、これらを重要情報と認識して管理しております。 当社グループは、これら重要情報の適切な取り扱いを図るため、情報セキュリティマネジメントシステムの構築及び運用、ISMS認証の取得、情報管理にかかる社内規程の整備及び周知、役職員に対する研修や情報提供及び誓約書の受領等、管理体制の強化を図るとともに情報セキュリティリテラシーの向上に努めております。 しかしながら、こうした当社の取組みにも拘わらず、何らかの理由で個人情報や機密情報の外部漏洩や不正使用等の事態が生じた場合、当社の信用失墜や損害賠償請求等の金銭補償等が生じる可能性があり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (16)コンプライアンス体制について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、コンプライアンスが適正な事業運営と健全な発展に必要不可欠な要素であると考えており、当社役職員が、企業活動が社会からの信頼の上に成り立つことを自覚するとともに、自らがその一端を担っていることを深く認識し、常に誠実に判断し、行動する責務を果たすために遵守しなければならない旨をコンプライアンス基本方針として定めるほか、その実践のために各種社内規程を整備しております。また、コンプライアンス委員会の設置、適宜の社内研修実施等によりコンプライアンス意識の醸成及び対応の周知徹底を図ることにより、コンプライアンス体制の強化に努めております。 しかしながら、これらの取組みによってもコンプライアンスにかかるリスクを完全になくすことは困難であることから、何らかのコンプライアンス違反となる事象が発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (17)風評等について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、自社の運営するM&Aプラットフォームの社会的信用及びブランドイメージを維持・向上させることが、既存顧客との関係強化や新規顧客の獲得、継続的な事業成長において重要であると考えております。このような考えのもと、毎年1度数百名のM&A支援機関を招いてのイベントであるM&A Professional Awardに代表される様々なセミナー主催/登壇、M&A業界専門誌の発刊、積極的なメディア露出・各種寄稿等に取り組んでいます。 しかしながら、当社事業に関連して生じた事象等に対して、マスコミ報道やソーシャルメディア等において、その事実の有無に関わらず、当社に対する否定的な風評が流布され拡散された場合には、当社のブランドイメージや社会的信用が低下し、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (18)訴訟等について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、事業遂行にあたり、当社が提供するサービスの不備や情報漏洩等、ユーザーによる不適切な行為やトラブル等があった場合等、法令違反の有無に関わらず何らかの原因で当社が訴訟等を提起される可能性があります。 当社では、サービス使用にあたっての遵守事項、リスクと確認事項の発信や啓蒙、利用料の発生の事前説明や確認の徹底、社内外の弁護士との連携を行い、先の事例や経験をもとに訴訟を提起されるリスクの低減対策を行っております。 しかしながら、これらの訴訟が提起されること又は訴訟等において当社の主張が認められない場合、当社の信頼性低下や損害賠償金や和解金の負担等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (19)人材の獲得、確保、育成について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の継続的な事業展開において、事業規模の拡大や質の高いサービス提供及び競争力向上を実現していくためには、優秀な人材を継続的に採用していくこと、採用人材を早期に育成することのほか、管理職人材及びプロフェッショナル人材の獲得及び育成を実施していくことが重要であると考えております。 当社の人材採用時においては、人事、対象部門、代表取締役と複数回の面談を行うことにより当社と人材の相互理解を深めることで採用力及び採用後の定着率向上を図っており、エンジニア等については専門の採用担当を配置する等、特に優秀な人材の確保に努めております。また、外部講師による研修等も拡充し、人材育成にも努めております。しかしながら、エンジニア及び管理職層等の人材確保に関する競争は激しく、優秀な人材の確保や人材育成が計画通りに進捗しなかった場合や当社人材の大量流出等が生じた場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (20)内部管理体制の整備状況にかかるリスクについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、適切な内部管理体制の整備を行い、コーポレート・ガバナンスを有効に機能させることが、企業価値を継続的かつ安定的に高めていくことに繋がると認識しております。各種法令・定款・社内規程等の遵守を行い、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のための内部統制の適切な整備・運用に努めております。 しかしながら、急速な事業規模の拡大や新たな事業の展開に対し、内部管理体制の整備・運用が十分に追いつかない状況が生じた場合には、円滑な業務運営に支障を来す恐れがあり、当社の事業推進、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (21)知的財産権について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、事業運営において、商標権や特許権等の知的財産権が重要であると認識しており、現在は、自社ブランド保護のために重要性や影響度等を踏まえて商標権を取得しております。今後の事業展開においても、必要と考えられる商標権について取得する方針であります。また、現時点において特許権にかかる申請及び取得は生じておりませんが、当社の競争優位性に資する独自技術等の発明については取得を検討していく方針であります。 当社が新たに知的財産権を取得する際には、弁護士や弁理士等との連携を含めて十分な検証を行い、他社の知的財産権を侵害しないよう慎重に対応を図っており、また、自社が保有する知的財産を第三者に侵害される恐れがある場合には、必要な処置を講じていく方針であります。 しかしながら、これら施策にも拘らず、当社による他社に対する知的財産権侵害又は他社による当社に対する知的財産権侵害が発生し問題となる可能性は否定できず、訴訟等に発展する可能性があります。その結果、当社による知的財産利用が制約を受ける又は損害賠償責任が生じるような事態が生じた場合には、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (22)固定資産の減損リスクについて(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、事業サービスにかかるソフトウエア開発に注力しており、継続的な開発投資を実施しております。当社における開発投資については、より確実な投資成果を得るために、市場・顧客ニーズを調査しその反応を慎重に確認した上で推進することに留意してきた結果、これまで減損に至る様な事態は生じておりません。 しかしながら、今後において、想定した開発投資による効果が実現せず、ソフトウエアにかかる減損損失計上の必要が生じた場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 その他のリスク (23)株式会社日本M&Aセンターホールディングスとの関係について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) ① 資本関係について 株式会社日本M&Aセンターホールディングスは、本書提出日現在、当社発行済株式総数の26.47%を保有しており、当社は同社の持分法適用関連会社に該当しております。 しかしながら、将来において、同社及び同社グループの戦略や市場環境によっては、当社株式を売却する可能性は否定できず、当社株式の売却を行う場合には当社株式の市場価格等に影響が生じる可能性があります。 なお、当社経営において、同社の承認を必要とする事項等は存在しておらず、当社の独立した経営が確保されているものと考えております。しかしながら、同社は当社株式保有の一定割合を保有することから、議決権行使を通じて、当社の経営判断に一定程度影響を及ぼし得る立場にあり、同社利益が他の株主の利益と一致しない可能性があります。 ② 人的関係について 本書提出日現在、同社グループからの役員の派遣、出向者の受入れ等の人的関係はありません。 ③ 取引関係について 当社と同社グループの間では、当社サービスの利用又は当該グループのサービス利用、当該グループからの案件紹介に対する紹介料の支払い等の取引がありますが、合理的な取引かつ妥当な取引条件にて実施しており、取引の適正性を確保しております。また、これら取引は、取締役会において取引の事前承認及び定期モニタリングを実施することにより、取引の適正性を確保しております。当事業年度における主な取引は以下のとおりであります。 (単位:千円) 属性   会社等の名称   所在地   資本金   取引の内容   取引金額 その他の関係会社の子会社   株式会社 日本M&Aセンター   東京都千代田区   100,000   システム利用料の受領(注)1   46,000 紹介料の支払い(注)2   3,818 株式会社企業評価総合研究所   東京都中央区   10,000   システム利用料の支払い(注)3   5,400 株式会社日本サーチファンド   東京都千代田区   100,000   広告費の受領 (注)4   1,000 (注)1.当社が提供するSaaS(大手M&A支援機関向け)にかかるシステム利用料を受領しております。当該取引条件については、市場価格を参考に価格交渉の上、一般取引条件と同様に決定しております。 2.当社が運営するM&Aプラットフォームへの「売り案件」登録にかかる紹介料であり、M&A成約時に紹介料を支払っております。当該取引条件については、当社が定める「紹介料に関する規約」に基づき他の一般取引条件と同様に決定しております。 3.当社のSaaS提供サービスの1機能である企業評価支援システムについて、同社より提供を受け利用料を支払っております。当該取引条件については、他の一般取引条件と同様に決定しております。 4.当社が発行する情報誌「M&A New Stage」への広告掲載に伴う広告掲載費を受領しております。当該取引条件については、他の一般取引条件と同様に決定しております。 ④ 事業領域について 同社グループの主要子会社である株式会社日本M&Aセンターは、M&A仲介業等を主たる事業として展開しております。M&A取引に関連する事業領域であるものの、同社はM&A仲介業務を主体とし、当社はM&Aプラットフォーム運営を主体としております。また、当社において有料サービスであるM&Aアドバイザー業務(FA支援サービス)を一部提供しておりますが、同社及び当社が取り扱うM&A対象案件は事業規模及び報酬額水準について異なることから、直接の競合関係は生じておりません。 なお、上記の棲み分けにより、同社において取扱い困難となる小規模案件について、一部当社が運営するM&Aプラットフォームへの紹介が行われておりますが、その割合は限定的であり特段の依存等は生じておりません。 (24)配当政策について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、株主に対する利益還元を重要な経営課題の一つとして認識しておりますが、現段階では、事業拡大のための投資及び財務基盤の強化が最優先の課題であると認識しており、そのバランスを見極めながら、必要な内部留保を確保し安定した配当ができる体制が整った後に継続的に実施していくことを基本方針としております。 このことから、創業以来配当は実施しておらず、今後においても当面の間は内部留保の充実を図る方針であります。将来的には、経営環境及び業績、投資計画、財政状態等を勘案し株主への利益還元を検討していく方針でありますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。 (25)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社役員、従業員に対して、優秀な人材の確保・獲得及び経営参画意識の向上のためのインセンティブとして、新株予約権を付与しております。また、今後においてもストック・オプション制度を活用することが考えられることから、現在付与している新株予約権に加え、今後付与される新株予約権について行使が行われた場合には、1株当たりの株式価値が希薄化することになり、将来における株価へ影響を及ぼす可能性があります。 なお、本書提出日の前月末現在(2026年5月末現在)におけるこれらの新株予約権による潜在株式数は836,000株であり、発行済株式総数4,721,600株の17.71%に相当しております。 (26)上場維持基準について(発生可能性:小、発生時期:特定時期なし、影響度:低) 当社の時価総額は、東京証券取引所が定めるグロース市場の上場維持基準を下回って推移する可能性があります。 当社は、売上高及び利益の成長を通じて企業価値を継続的に向上させることで、時価総額規模を拡大することを基本的な方針としております。一方で、株価は、経営成績のほか市況等の様々な要因により変動するものであり、当社としては、あらゆる状況の中でも、当社株式の流動性を損なうことを回避するため、当社株式の市場における評価を注視し、企業再編や市場変更等の検討を含めた幅広い選択肢をもって、上場維持に努めていく方針であります。
経営成績の分析 (MD&A)3,413字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)財政状態の状況 (資産の部) 流動資産は、前事業年度末と比較して453,455千円増加し、973,221千円となりました。これは、主として現金及び預金が466,858千円増加した一方で、売掛金が20,763千円減少したことによります。 固定資産は、前事業年度末と比較して45,702千円増加し、214,423千円となりました。これは、主として自社利用目的のソフトウエア取得により無形固定資産が35,423千円増加したことによります。 この結果、当事業年度末の総資産は前事業年度末と比較して499,158千円増加し、1,187,645千円となりました。 (負債の部) 流動負債は、前事業年度末と比較して236,829千円増加し、481,519千円となりました。これは、主として未払法人税等が80,377千円、預り金が69,014千円、未払消費税等が25,484千円それぞれ増加したことによります。 この結果、当事業年度末の負債合計は前事業年度末と比較して236,829千円増加し、481,519千円となりました。 (純資産の部) 純資産は、前事業年度末と比較して262,328千円増加し、706,125千円となりました。これは、主として当期純利益の計上により利益剰余金が262,328千円増加したことによります。 (2)経営成績の状況 当社の経営成績は、売上高は前年同期比で624,880千円(45.3%)の増加となる2,004,484千円となりました。これは当社が運営するM&Aプラットフォームである「BATONZ」内での成約組数が前年同期比で52組(6.5%)減少した一方で、成約単価は前年同期比で618千円(62%)の増加となったことや、ソーシング支援サービス(買い手向け有料オプション)のうち上位プランの会員数が増加したこと、及びM&A支援機関向け業務支援SaaS提供社数の増加が貢献しております。当事業年度につきましては決算書のOCR(光学的文字認識)機能や顧客管理機能の実装を行いM&A支援機関向け業務支援SaaSのサービス拡充をしております。 なお、国策であるM&A・事業承継分野における官公庁や地方公共団体からの受託事業及び事業提携にも積極的に推進しており、その他売上は前年同期比で32,127千円(20.8%)の増加となっています。 売上原価は、給与手当(製造原価)やソフトウエア償却費が増加したこと等を主な要因として、前年同期比59,264千円(23.9%)の増加となる307,648千円となりました。 販売費及び一般管理費は新規上場人員拡大に伴う給与手当の増加や、積極的な広告宣伝活動等が主な要因となり、前年同期比253,933千円(23.5%)の増加となる1,333,234千円となりました。 その結果、営業利益は前年同期比311,684千円(600.3%)の増加となる363,601千円、経常利益は前年同期比309,586千円(536.2%)の増加となる367,324千円となり、当期純利益は前年同期比221,275千円(539.0%)の増加となる262,328千円となりました。 (3)キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は790,563千円となり、前事業年度末と比べ466,857千円の増加となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、獲得した資金は前年同期比で397,656千円(273.0%)の増加となる543,300千円となりました。これは、主として税引前当期純利益の計上367,324千円や預り金の増加69,014千円、減価償却費の計上48,694千円、及び売上債権の回収による減少額20,763千円等があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は前年同期比で17,989千円(30.8%)の増加となる76,443千円となりました。これは、主として自社利用目的のソフトウエアである無形固定資産等の取得による支出73,665千円等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の増減は発生しておりません。 (4)生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社が提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当社が提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c.販売実績 販売実績は、次のとおりであります。 当社は、M&Aテクノロジー事業を単一セグメントとして展開しておりますが、当事業年度におけるサービス別販売実績を示すと次のとおりであります。 サービス   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 売上高(千円)   前期比増減(%) M&Aプラットフォーム   1,503,971   51.9 M&A SaaS   438,987   21.0 その他   61,524   128.7 合計   2,004,484   45.3 (注)主要な販売先の記載については、売上高に対する販売先別の売上高割合が100分の10未満のため記載を省略しております。 (5)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たって、見積り、判断並びに仮定を用いることが必要となりますが、これらは期末日における資産・負債の金額、開示期間の収益・費用の金額及び開示情報に影響を与えます。ただし、これらの見積り、判断並びに仮定は、実際の結果とは異なる場合があります。 当社の財務諸表の作成に当たって採用している会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 b.財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要①経営成績の状況及び②財政状態の状況」に含めて記載のとおりであります。 c.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社における主な資金需要は、業容拡大のための人件費、サービスの品質向上のための開発費、広告宣伝費であります。財源につきましては、事業収益から得られる資金、資本政策に基づく資金調達を基本として、手元流動性を売上高の2か月分相当に維持すること等により、流動性リスクを管理しております。 d.経営成績に重要な影響を与える要因について 当社の事業に重要な影響を与える要因の詳細につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 e.経営者の問題意識と今後の方針に関して 経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 f.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社の経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な経営指標」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。