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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

チームスピリット

TeamSpirit Inc.4397 · Growth · 情報・通信業

Salesforceプラットフォーム上で勤怠管理SaaSを提供するエンタープライズ向け大手。国内での導入実績が強み。

概要

チームスピリットは、米国Salesforce社のプラットフォーム上で勤怠・工数・経費管理等のクラウドサービス「TeamSpirit」を提供するSaaS企業である。少子高齢化による労働力減少という社会課題に対応し、2025年8月期の売上高は49億円、累計契約ライセンス数は約66万件、2,100社以上の顧客を持つ。

Salesforceとの提携を軸とするビジネスモデル

当社グループは、米国Salesforce社のプラットフォーム上で製品を提供しており、Salesforce社のアプリストア「AppExchange」において国内No.1の累計販売実績を持つ。2010年のパートナー契約締結以降、2011年には資本提携も行い、Salesforce Gold ISV PartnerやAppExchange Premier Partnerに認定されている。この提携により、高い信頼性と拡張性を持つクラウド基盤を活用し、大企業向けの複雑な勤怠管理制度にも対応可能な製品群を提供している。Salesforceとの関係は、競合他社が容易に模倣できない参入障壁の一つとなっている。

エンタープライズ市場に特化した事業戦略

当社グループは、従業員1,000名以上のエンタープライズ企業向けの拡販に注力している。エンタープライズ市場はソフトウェア投資額の約65%を占め、一度採用されると長期にわたる取引が期待できる。大企業特有の複雑な勤務形態や厳格なセキュリティ要件に対応する「TeamSpirit Enterprise」を主力製品とし、独SAP社や米Workday、Deloitteといったグローバル企業と競合しながらも、日本独自の法制度への対応で差別化を図っている。2025年8月期のエンタープライズ向け受注が成長を牽引し、契約ライセンス数は前年比21.7%増の約66万件に達した。

マルチプロダクト化による持続的成長

当社グループは、主力の勤怠管理に加え、工数管理、経費精算、電子稟議、SNSなど従業員が日々利用する機能を一つのプラットフォームで提供している。近年は持続的成長に向け、マルチプロダクト化を推進。2024年にはAI議事録ソリューション「Synclog」、2025年には「TeamSpirit タレントマネジメント」および「TeamSpirit 安否確認」をリリースした。これらの新製品は、既存顧客へのクロスセルを通じてARRの積み上げに貢献している。2025年8月期のARRは44億円で、前年比15.1%増となった。

国内市場を基盤としつつ海外展開にも着手

当社グループのサービスは国内で2,100社以上の顧客に利用され、日々66万人以上のユーザーが使用する。海外展開としては、2017年にシンガポール子会社TeamSpirit Singapore Pte. Ltd.を設立した。しかし、2025年8月期には同事業の縮小に伴う人件費減少が報告されており、現時点では海外売上高の開示はない。国内のエンタープライズ市場に経営資源を集中させ、グループ全体の収益性改善を優先する方針と見られる。2025年8月期の営業利益は2.69億円で、前期の営業損失から黒字転換を果たした。

業界の中での役割はエンタープライズ企業向けSaaSプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
49億円
営業利益
3億円
営業利益率
6.1%
純利益
4億円
2025/8 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/8
事業売上構成比利益利益率
ライセンス40億円81.6%
プロフェッショナル サービス9億円18.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01エンタープライズ企業(従業員1,000名以上)主力

大企業向けに統合型勤怠管理プラットフォーム「TeamSpirit Enterprise」を提供。複雑な人事制度やセキュリティ要件に対応し、ガバナンス強化と生産性向上を実現。エンタープライズ市場への拡販に注力し、長期取引による安定収益を目指す。

国内No.1の累計販売実績(AppExchange)

主な製品・サービス1
TeamSpirit Enterprise
従業員1,000名以上向けの大規模組織向け統合型勤怠管理プラットフォーム。多様な勤務形態、グループ会社管理、給与連携などに対応。

02小規模・中堅企業準主力

小規模企業から中堅企業向けに、「TeamSpirit勤怠」「工数」「経費」を単機能またはパッケージで提供。柔軟な働き方や業務効率化を支援する。

主な製品・サービス3
TeamSpirit勤怠
勤怠管理機能を提供するクラウドサービス。出退勤登録やレポート集計、給与ソフト連携などで労務管理を効率化する。
TeamSpirit工数
プロジェクトや業務ごとの工数を可視化するサービス。勤怠データと連動し、正確な工数情報を取得できる。
TeamSpirit経費
経費精算を電子化するサービス。スマートな入力機能と電子帳簿保存法対応で経理業務負担を削減する。

03その他(アドオン・プロフェッショナルサービス)副次

TeamSpiritのアドオンサービスとしてプロジェクト原価管理やアサイン管理を提供。導入・運用支援のプロフェッショナルサービスも展開し、顧客の成功を支援する。

主な製品・サービス2
プロジェクト原価管理
TeamSpiritと組み合わせて使用するアドオンサービス。工数計画と実績の比較でプロジェクト原価の予実管理を行う。
アサイン管理
TeamSpiritと連携してタレントアサインメントを最適化するアドオンサービス。スキルや負荷を考慮したアサインを可能にする。

製品と技術

大規模組織向け統合プラットフォーム「TeamSpirit Enterprise」

TeamSpirit Enterpriseは、従業員1,000名から10万名規模の大企業向けに設計されたSaaS型勤怠管理プラットフォームである。固定労働制、変形労働制、フレックスタイム制、みなし労働制など多様な勤務形態を標準搭載し、グループ会社全体のガバナンス強化と生産性向上を実現する。Salesforce Platform上で動作し、SAP Storeに登場した国内初の勤怠管理ソリューションとしても知られる。大規模組織でも安定稼働するクラウド基盤、人事異動に追随するマスター履歴管理、複数会社の同一環境運用など、エンタープライズ特有の要件に対応している。

中堅・中小企業向け「TeamSpirit」基本シリーズ

「TeamSpirit勤怠」「TeamSpirit工数」「TeamSpirit経費」の3製品は、小規模から中堅企業まで幅広い企業規模で利用可能なSaaSである。勤怠管理では出退勤のユーザビリティに優れ、レポート集計機能により独自レポートを簡単に作成できる。工数管理はスケジューラーからの自動割り当てや、勤怠データとの連動により正確な工数情報を取得。経費管理はモバイル対応、OCR読込み、外貨精算に対応し、電子帳簿保存法・インボイス制度にも準拠する。いずれも単独または組み合わせて利用でき、ハイブリッドワークやフレックスタイムなど多様な働き方をサポートする。

プロジェクト原価管理とアサイン管理のアドオンサービス

プロジェクト原価管理サービスは、「TeamSpirit」のアドオンとして提供され、作業時間が原価となるプロジェクト型ビジネスに特化する。工数計画の作成から実績との比較による予実管理までを一貫して行い、見積り精度の向上に貢献する。アサイン管理サービスは、個人のスキルや経験に基づく最適なアサインメントを可能にし、勤怠管理と連動してメンバーの負荷状況を考慮する。過重労働の防止や納期の正確な予測にも役立つ。これらのアドオンは、主力製品との組み合わせにより顧客の業務効率化をさらに深化させる。

データ分析とタレントマネジメントの新製品群

2024年から2025年にかけて、AIを活用した新製品を相次いで投入した。AI議事録ソリューション「Synclog」は、会議の議事録作成を自動化し、業務効率を劇的に向上させる。「TeamSpirit タレントマネジメント」は、社員のスキルや資格、業務経験などの人的資本データをSalesforceプラットフォーム上で統合管理し、採用から評価までを一元化する。「TeamSpirit 安否確認」は、災害時の迅速な初動対応を支援する。「チムスピ ピープルアナリティクス」は、PCログのAI解析などにより働き方のデータ分析を提供する。これらの製品群は「Team Success Platform」として、単なる勤怠管理を超えた人的資本経営の実現を目指している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • エンタープライズ企業(従業員1,000名以上)国内No.1の累計販売実績(AppExchange)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

クラウド人材領域で急成長の独立系

クラウドベンダーに依存しない人材サービスを強みに、売上高は38億円(2023/8期)→44億円→49億円と拡大中。営業利益率は2024/8期▲2.3%から2025/8期6.1%へと急改善しており、収益性の改善局面にある。同業のVRain SolutionやCocoliveと比較すると規模はやや小さいが、独立系ならではの柔軟なサービス設計が評価されている。内需型で海外比率は限定的であり、国内クラウド市場拡大の恩恵を安定的に享受できる立ち位置にある。

強み

  • AWS・Azureなどのクラウド技術者派遣に特化し、需要急増の恩恵を享受
  • 直近3期連続で増収、FY25/8は49億円と成長軌道
  • 赤字から黒字転換、FY25/8は6.1%と収益性が向上
  • 特定ベンダーに依存せず、マルチクラウド対応で顧客ニーズに最適化

課題

  • 内需依存が強く、海外市場開拓が今後の成長課題
  • ITエンジニア不足で優秀な人材の採用・定着が重要
  • 国内クラウド人材市場は拡大も、競合増によりシェア維持に注力必要

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がチームスピリット

時価総額で並べると、掲載11社のなかで3番目にあたる。

#企業時価総額PER
1173Aハンモック68億円9.7倍
24379Photosynth68億円22.6倍
34397チームスピリット67億円16.2倍
43698CRI・ミドルウェア67億円17.0倍
54491コンピューターマネージメント67億円13.0倍
64414フレクト67億円8.5倍
74176ココナラ66億円21.1倍
85033ヌーラボ65億円36.4倍
93695GMOプロダクトプラットフォーム65億円13.0倍
104436ミンカブ・ジ・インフォノイド64億円8.5倍
11554Aバトンズ64億円166.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

埼玉県北本市で有限会社デジタルコーストとして創業

1996年11月、埼玉県北本市にて有限会社デジタルコーストを設立。創業から約12年間、企業向けITサービスの提供を行っていたが、当時はまだSaaS事業には参入していなかった。2008年4月にはデジタルコースト株式会社へ組織変更。この時期の事業内容は詳細に開示されていないが、後のSaaS事業への転換の基盤となった。

Salesforceとのパートナー契約と資本提携

2010年6月、株式会社セールスフォース・ドットコム(現セールスフォース・ジャパン)とAppExchangeパートナー契約を締結。同年11月にはOEMパートナー契約も結び、Salesforceプラットフォーム上でのサービス開発を開始する。2011年10月にはsalesforce.com, inc.(現Salesforce, Inc.)と資本提携を行い、資金面でも連携を強化。この一連の提携が、後の主力製品「TeamSpirit」の開発と成長の基盤となった。同年12月、本店を東京都千代田区に移転。

「TeamSpirit」サービス開始と商号変更

2012年4月、働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」のサービス提供を開始。勤怠管理を核としたクラウドサービスとして、多くの企業に採用され始める。同年9月には商号を株式会社チームスピリットに変更し、ブランドと事業を一致させた。2013年12月にはプロジェクト原価管理システム「TeamSpirit Leaders」をリリースし、製品ラインを拡充。同時に本店を東京都中央区に移転。

Salesforceパートナー認定とシンガポール進出

2016年5月、Salesforceより「Salesforce Gold ISV Partner」に認定。これは同社のプラットフォーム上で高い技術力と実績を持つパートナーに与えられる資格であり、チームスピリットの市場での地位を強化した。2017年11月にはシンガポールに子会社TeamSpirit Singapore Pte. Ltd.を設立し、東南アジア市場への足掛かりを築く。2018年3月にはさらに上位の「AppExchange Premier Partner」に認定された。

東京証券取引所マザーズに上場

2018年8月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。上場時の売上高は12億円(2018年8月期)で、4期連続の増収を達成していた。上場により資金調達とブランド認知度向上を図り、さらなる成長のための基盤を整えた。上場後も売上高は順調に拡大し、2022年8月期には33億円に達した。

次世代プロダクト「TeamSpirit WSP/EX」への移行

2019年6月、次世代プロダクト「TeamSpirit WSP」の販売を開始。2021年3月には「TeamSpirit EX」に名称変更し、大企業向けの統合プラットフォームとして位置づけた。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、マザーズからグロース市場に移行。この間、売上高は成長を続けたが、2022年8月期には純損失を計上するなど、収益面では課題も見られた。

エンタープライズ向け製品強化と組織再編

2023年11月、本店を東京都千代田区に再度移転。2024年4月には「TeamSpirit Enterprise」シリーズをリリースし、大規模組織向けの機能を大幅に強化。同年6月にはAI議事録ソリューション「Synclog」を、7月には「チムスピ ピープルアナリティクス」をリリース。2025年2月にはワークライフログ株式会社を吸収合併し、組織のスリム化と技術取得を進めた。

2025年の新製品ラッシュと黒字転換

2025年4月、「TeamSpirit タレントマネジメント」及び「TeamSpirit 安否確認」をリリース。これらの製品は、従来の勤怠・工数・経費に加え、採用・評価・緊急時対応までカバーする「Team Success Platform」への進化を示す。2025年8月期の売上高は49億円、営業利益は2.69億円と黒字転換を達成。契約ライセンス数も66万件を超え、順調な成長軌道に復帰した。

年表23件を開く

1990年代

  • 1996年11月創業埼玉県北本市にて有限会社デジタルコーストを設立

2000年代

  • 2008年4月デジタルコースト株式会社へ組織変更

2010年代

  • 2010年6月株式会社セールスフォース・ドットコム(現 株式会社セールスフォース・ジャパン)とAppExchange(※1)パートナー契約を締結
  • 2010年11月株式会社セールスフォース・ドットコム(現 株式会社セールスフォース・ジャパン)とOEMパートナー契約(※2)を締結
  • 2010年12月本店所在地を東京都千代田区に移転
  • 2011年10月salesforce.com, inc.(現 Salesforce,Inc.)と資本提携
  • 2012年4月働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」のサービス提供を開始
  • 2012年9月商号を株式会社チームスピリットへ変更
  • 2013年12月本店所在地を東京都中央区に移転
  • 2013年12月プロジェクト原価管理システム「TeamSpirit Leaders」のサービス提供を開始
  • 2016年5月salesforce.com, inc.(現 Salesforce,Inc.)より「Salesforce Gold ISV Partner」(※3)に認定
  • 2017年11月シンガポールに子会社であるTeamSpirit Singapore Pte. Ltd.を設立
  • 2018年3月salesforce.com, inc.(現 Salesforce,Inc.)より「AppExchange Premier Partner」(※3)に認定
  • 2018年8月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2019年6月次世代プロダクト「TeamSpirit WSP」の販売開始

2020年代

  • 2021年3月「TeamSpirit WSP」を「TeamSpirit EX」に名称変更
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に 移行
  • 2023年11月本店所在地を東京都千代田区に移転
  • 2024年4月「TeamSpirit Enterprise」シリーズをリリース
  • 2024年6月「Synclog」をリリース
  • 2024年7月「チムスピ ピープルアナリティクス」の提供を開始
  • 2025年2月M&Aワークライフログ株式会社を吸収合併
  • 2025年4月「TeamSpirit タレントマネジメント」及び「TeamSpirit 安否確認」をリリース

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/8期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ARR100億円
  • 営業利益率20%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    エンタープライズビジネスの成長加速

    従業員1,000名以上の大手企業をターゲットに、製品開発・マーケティング・営業へ投資し、エンタープライズ市場でのシェア拡大を図る。成長性と収益性のバランスを重視する。

  2. 02

    ミッド・スモール市場の成長維持

    UI改善や機能強化、マルチプロダクト展開により競合の多い中小市場での成長維持を図る。インサイドセールスやWebマーケティングを強化し、カスタマーサクセスで解約率低減に取り組む。

  3. 03

    マルチプロダクト戦略による新規領域拡大

    既存の勤怠管理を軸に、新たなプロダクトを開発・展開し、中長期的な成長ドライバーとする。既存顧客へのクロスセルを活用する。

  4. 04

    優秀な人材の確保と育成

    積極的な採用活動と適切な評価制度、職位に応じた研修を通じて、経営基盤強化に必要な人材の確保・定着・育成を図る。

  5. 05

    中長期的な収益性の向上

    ARR成長を最優先しつつ、投資対効果を考慮した規律ある投資と経営効率化により収益性を高める。長期的にARR 100億円、営業利益率20%を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で207人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は713万円で、7期前と比べて3.9%平均年齢は36.4歳、平均勤続年数は3.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年8月64
2019年8月74236.12.867
2020年8月75837.02.8114
2021年8月73237.22.8133
2022年8月74236.52.9162
2023年8月72836.32.8196
2024年8月71236.03.0212−47
2025年8月71336.43.5207145

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年8月期・提出会社(単体)
女性管理職比率29.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率85.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 0 / 海外 1、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都千代田区9百万円
主な関係会社
  • 海外
    TeamSpirit Singapore Pte.Ltd.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年8月期の売上高は49億円営業利益3億円前期と比べると増収で、売上が+11.4%。

売上高
+11.4%
49億円
営業利益
3億円
純利益
4億円
営業利益率
6.1%
前期比 +8.4%pt

会社が出している今期の予想2026年8月期

項目会社予想前期実績
売上高57億円49億円
営業利益4億円3億円
純利益3億円4億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は15億円、営業利益は2億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は+25.0%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q10−1−10.0−1
2023年4Q10−1
2024年1Q1000.00
2024年2Q11−1−9.1−1
2024年3Q1218.31
2024年4Q11−1−9.1−2
2025年2Q2314.31
2025年4Q2627.73
2026年2Q2926.92
2026年3Q15213.31

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 12期分

2014年8月期からの12期で、売上は2億円から49億円へ24.5倍に増えた。直近期の営業利益率は6.1%。売上は11期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2014年8月2−1−1
2015年8月3−1−1
2016年8月5−1−1
シンガポールに子会社であるTeamSpirit Singapore Pte. Ltd.を設立
2017年8月8−1−1
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2018年8月1211
2019年8月1822
2020年8月2433
2021年8月2921
2022年8月33−1−1
2023年8月38−2−2
2024年8月44−1−1−2.3−2
ワークライフログ株式会社を吸収合併
2025年8月49336.14

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年8月期

売上高49億円のうち、営業利益として残るのは3億円6.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の8.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金59.2%29億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金34.7%17億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.1%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
40.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.3pt
6.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.5pt
8.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+12.4pt
25.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
13.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2025年8月期は営業CFが4億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは現金積み上げ型にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも期末の手元現金は29億円で、売上の7.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年8月00004
2017年8月10318
2018年8月305315
2019年8月4−11319
2020年8月4−10322
2021年8月300324
2022年8月0−10−124
2023年8月000024
2024年8月110225
2025年8月400429

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2025年8月期の総資産は45億円。このうち返さなくてよい自己資本が16億円で、自己資本比率は36.1%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年8月2−13
2015年8月62429.9
2016年8月5056.0
2017年8月92722.0
2018年8月1881047.2
2019年8月23111248.0
2020年8月28141451.4
2021年8月32161649.7
2022年8月34151945.6
2023年8月35142139.6
2024年8月37122533.3
2025年8月45162836.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年8月期の内訳
現金及び預金
29億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-1億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
28億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
56
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中98位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中517位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
25.5%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
36.1%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
11.4%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥408で、1年前と比べて-26.4%過去52週の値幅のなかでは18%の位置にある。

¥408-4.4%1ヶ月+4.6%1年-26.4%時価総額67億円
過去52週の値幅
安値¥350高値¥665

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.2倍
PER (会社予想)20.1倍
PBR14.29倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月14日に423円と大幅高、前日比+7.63%。1カ月では+4.44%と上昇基調。25日移動平均線を+7.8%上回り、75日線、200日線の上に位置。52週高値665円からは36%下の水準だが、52週安値350円からは20.9%回復。RSIは73.47とやや過熱気味で、出来高も20万株超と増加。中期的な上昇トレンドが意識される。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 30/100)

PER15.55倍は同業平均29.94倍を大きく下回るが、PBR13.70倍は平均3.45倍を大幅に上回り、ROE25.5%と高収益だが、PBRが極端に高い。無配当で、直近は赤字から黒字転換したばかりだが、PERは予想19.3倍と上昇見込み。成長性を織り込んだ評価と考えられるが、PBRの高さが割高感を強める。同業平均のPERと比較すると一見割安だが、PBRの乖離が大きく、総合的には割高。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.2倍47.9倍
PER (予想)20.1倍
PBR14.29倍2.96倍
ROE25.5%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上成長は続くものの、直近で営業赤字から黒字転換したばかりで利益率はまだ低い。強気派は従業員エンゲージメント市場の成長と黒字化の達成を評価し、今後の拡大による収益改善を期待する。弱気派は競争激化による価格競争や、成長鈍化による株式評価の割高感を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 黒字転換の達成

    2025/8期に営業利益率6.12%と黒字化し、事業モデルの収益性が改善

  • 市場の成長追い風

    人的資本経営の注目で従業員調査の需要が拡大しており、販売機会が増加

  • 既存顧客の拡大

    顧客数の増加に伴い、追加サービスのクロスセルが期待される

  • 2025年8月期に営業損益が黒字転換2025年8月期影響

    営業損失1億円→営業利益3億円、純利益4億円。黒字化は株価の起爆剤

  • 売上高49億円と過去最高2025年8月期影響

    売上高は38→44→49億円と3期連続で更新。増収基調が継続

  • ROE25.5%の高資本効率継続影響

    ROE25.5%と高く、PBR13.7倍に見合う利益成長を市場に示唆

  • 営業利益率が赤字から6.1%へ急改善2025年8月期影響

    売上高の拡大と固定費負担の軽減で利益率が8.4pt改善。継続的な改善余地

マイナスに働く材料7
  • 競争激化の懸念

    類似のSaaSサービスが増えており、価格低下や差別化困難のリスク

  • 成長鈍化の可能性

    売上成長率は緩やかで、市場浸透に時間を要する

  • 評価の割高感

    PER15.5倍に対しPBR13.7倍と高く、成長見通しが株価に織り込み済みの可能性

  • 予想PER19.3倍は来期減益を示唆2026年8月期影響

    実績PER15.5倍に対し予想PER19.3倍と逆ザヤ。市場は利益減少を織り込む

  • 株価は1年で22%下落し上昇トレンド崩れ短期影響

    1年リターン-22.3%。戻り売り圧力が強く、弱気トレンドが続く

  • 無配当で株主への直接還元なし継続影響

    配当利回り0%。成長期待が剥落すれば売りが加速

  • 営業利益率6.1%は依然低く持続性に不安通年影響

    黒字化したが利益率は一桁。競争激化や費用増で再び赤字転落のリスク

次の決算で確かめる点
ARR
サブスク収益の成長率が事業拡大の直接的な指標となる
解約率
顧客定着率がSaaSの収益安定性と成長持続性を左右する
従業員数
人員増は販売・導入体制の強化を意味し、将来成長の原資となる

株主

有価証券報告書より

2025年8月期末の株主数は延べ5,279人。区分でいちばん多いのは個人・その他69.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が8.3%を占め、残る91.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年8月%2021年8月%2022年8月%2023年8月%2024年8月%2025年8月%
個人・その他47.554.769.573.771.369.9
外国法人20.615.712.411.315.818.3
事業法人11.111.11.61.68.37.7
証券会社3.611.29.612.54.13.5
金融機関17.27.26.90.80.50.6
自己株式0.00.00.00.00.10.1
外国人個人0.00.00.10.10.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01荻島 浩司29.52
02Draper Nexus Technology Partners 2号投資事業有限責任組合9.28
03INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)4.40
04THE BANK OF NEW YORK 133595 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)2.87
05MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)2.02
06株式会社SBI証券2.01
07JP JPMSE LUX RE UBS AG LONDON BRANCH EQ CO (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.31
08上田八木短資株式会社1.19
09チームスピリット従業員持株会1.12
10有本 陽助1.06

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は12期で+101%、1株純資産は8期で+73%。直近期のROEは25.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2014年8月−4,301
2015年8月−4,272
2016年8月−11
2017年8月−8
2018年8月75717.6133.6
2019年8月147122.9113.5
2020年8月168919.9135.7
2021年8月8978.1128.5
2022年8月−694−5.8
2023年8月−1285−12.9
2024年8月−1175−13.7
2025年8月229825.526.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/8期の役員報酬は総額116百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
道下和良代表取締役CEO5297,900
古市克典取締役(注)165200
田邉美智子取締役(監査等委員)(注)148
氏家優太取締役(監査等委員)(注)143
桑園寛之取締役(監査等委員)(注)154
原勇作執行役員CPO
橋本啓彦執行役員CCSO
若宮成吾執行役員CRO
高橋亮執行役員CFO
白須基成執行役員 Team Success Platform 事業統括本部長

役員報酬の内訳2025/8

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3542778829
社外取締役428287

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/8期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容8,327字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 (1)事業の概要 当社グループは「働くを変え、チームの力を解き放つ」というミッションのもと、「チームの成功を支えるプラットフォームになる」をビジョンに掲げ、「TeamSpirit」の提供を主としたSaaS (Software as a Service)(注1)事業を行っており、チーム力の最大化の観点から人的資本の生産性向上を実現するSaaSをTeam Success Platformとして提供しております。また「TeamSpirit」の導入や運用に関してユーザー企業を有償で支援するプロフェッショナルサービスも展開しております。 当社グループは、「B2B」で顧客企業向けにITサービスを提供する事業者です。B2Bの事業者が事業とするシステムには、大きく分けて所有型システム(オンプレミス)と利用型システム(クラウド/SaaS)の2つがありますが、当社は利用型システム(クラウド/SaaS)を提供しています。このようなシステムは、インターネット経由でサービスが利用可能であり、利用者である顧客企業において開発・運用の手間がいらず、時間を掛けずに利用開始できるという特徴があります。また、顧客企業は法制度対応も事業者に任せることができ、AIなど新技術を使いやすいというメリットがあります。 当社グループが提供する「TeamSpirit」は、少子高齢化に伴う労働力減少と需給ギャップの拡大という社会課題に向き合い、チーム力最大化の観点から人的資本の生産性向上を実現するSaaSを「Team Success Platform」として提供しています。具体的には、主力製品である勤怠管理をはじめ工数、経費、安否確認といった業務の改善・効率化のための製品や、ワークログ分析、PCログのAI解析、ピープルアナリティクスといったデータ経営力の強化、さらには、採用、目標設定、評価、組織変更といったチーム力を強化するタレントマネジメントの製品を提供しています。 当社グループのサービスは国内で2,100社以上の顧客企業にご契約いただいており、日々、66万人以上のユーザーが当社製品を利用しています。 当社グループは、米国Salesforce社のプラットフォーム上で製品を提供しており、企業向けIT(BtoB)では最大のアプリストアであるSalesforce社のAppExchangeにおいて、国内No.1の累計販売実績があります。 当社グループは、勤怠管理のSaaS事業のエンタープライズ企業(注2)向けの拡販に注力しています。エンタープライズ市場は、企業の規模別ソフトウエア投資額をみると投資額約7兆円のうち65%を占めており、大きなIT投資予算規模を有していると言えます。また、大企業になればなるほど、新しいシステムの採用には慎重な検討が行われて決定されることが多く、一度採用されると長期にわたってご利用いただけるという特徴があります。そのため、エンタープライズ市場は、予算規模が大きく、長期の取引関係が期待できるSaaSビジネスに最適な市場であると言えます。また、同時に持続的成長に向けたマルチプロダクト化を推進中です。近年発表した新しい製品には、議事録作成を劇的に効率化するAI議事録ソリューション「Synclog」や、社員が持つスキル、資格、業務経験などの人的資本データをSaleforceプラットフォーム上で統合管理する「TeamSpiritタレントマネジメント」、災害などの緊急事態における迅速な初動対応を支援する「TeamSpirit安否確認」といった製品があります。 (2)当社グループのサービスについて <当社グループが提供する主なサービス> 種別   サービス名称   顧客企業   サービス内容 ライセンス   TeamSpiritシリーズ   大企業向け   「TeamSpirit Enterprise」 小規模・中堅企業向け   「TeamSpirit勤怠」「TeamSpirit工数」「TeamSpirit経費」の基本機能を単独もしくは複数組み合わせて提供(電子稟議、カレンダー、SNS等の機能も利用可能) アドオンサービス   プロジェクト原価管理   全企業向け   プロジェクト原価管理サービス アサイン管理   アサインメントを最適化するサービス プロフェッショナルサービス   スポットサポート プレミアサポート   顧客の本番稼働や着実な運用のために、担当コンサルタントが実施する有償支援業務 a.「TeamSpirit」シリーズ 当社グループの主力製品で、勤怠管理、工数管理、経費精算、電子稟議、カレンダー、SNSなど、従業員が日々利用するシステムです。このクラウドサービスは、顧客企業のニーズに応じて、パッケージとしても単機能としても利用できます。インターネット経由で必要な期間に応じて、単独または複数の機能を組み合わせて利用することができ、ハイブリッドワークやフレックスタイムなど、多様なワークスタイルをサポートします。TeamSpiritシリーズには、従業員1,000名以上の大企業向けの「TeamSpirit Enterprise」と、小規模~中堅企業向けの「TeamSpirit勤怠」「TeamSpirit工数」「TeamSpirit経費」があります。 イ.TeamSpirit Enterprise (製品概要) TeamSpirit Enterpriseは、日本の大企業における複雑な人事制度や厳格なセキュリティ要件にも応える大規模組織向け統合型プラットフォームです。グループ会社全体のガバナンス強化と生産性向上を実現します。従業員1,000名~10万名規模の大企業まで対応でき、多様な勤務形態の管理を一つのシステムで完結することが可能です。 大企業には多様な部署や雇用形態が存在するため、勤怠管理が非常に複雑化しており多様な勤務形態への対応ができていないといった課題や、社会的責任と企業価値向上の観点から時間外労働を正しく管理し、従業員の健康管理が求められる労務リスクの高まり、ミスが許されない業務領域において膨大な量の勤怠情報の処理を行う人事部門の業務負担が大きくなっているという、大企業特有の勤怠管理の課題が存在します。 このような課題に対して、TeamSpirit Enterpriseは、当社グループの顧客企業2,100社以上の導入実績で培ったノウハウをもとに、固定労働制、変形労働制、フレックスタイム制、みなし労働時間制など、多様な勤務形態の管理機能を標準搭載しており、多くの部署・業務内容を有する大企業の勤怠管理業務に対応することができます。 また、TeamSpirit Enterpriseのダッシュボード機能により、従業員・チーム・全社単位など様々な粒度で自社の労務実績をリアルタイムに可視化することができます。作成したダッシュボードはメールやログイン後のホーム画面から全従業員が確認できるため、従業員のセルフマネジメントを促すことができます。これにより、管理者・労働者の双方が働き方をマネジメントし、労務コンプライアンスの強化が可能となります。 さらに、複雑な給与体系への対応が求められる大企業の人事部門のために、TeamSpirit Enterpriseは勤務形態に合わせた計算式を設定して全従業員の勤怠実績を集計できる給与レポート機能を搭載しています。レポートのレイアウトは、顧客企業の給与システムに合わせて自由に定義できるため業務プロセスを簡略化することができ、人事部門の業務負担の削減に寄与することができます。 (強み)大企業のご要望にお応えする“5つの強み” ①勤怠管理ソリューションとして、国内初“SAP Store”に登場 TeamSpirit Enterpriseは、大企業における業務を深く理解し、業務設計からシステム導入までの専門ノウハウを持ったドイツのSAP社といったグローバルのビジネスパートナーと提携しています。大企業における人事・労務部門の高度なニーズに対して柔軟に対応し、顧客企業の生産性改革と人材価値の向上を通じた人的資本経営の実現に貢献します。 ②大規模組織でも安定稼働できるクラウド基盤 TeamSpirit Enterpriseはクラウドサービスでありながら、大規模組織での安定稼働を実現しており、常に最新の機能が提供されるクラウドサービスのメリットを強固なシステム基盤で提供しています。 ③人事異動などで発生する設定変更の手間を削減 TeamSpirit Enterpriseでは、人事発令や就業規則改定等により変更が行われるマスターのパラメーターを履歴情報として保持するため、変更が確定した時点で設定変更を反映することができ、大企業特有の大規模かつ頻繁な組織変更にも対応しています。 ④グループ会社など複数会社での同一環境利用・所属兼務対応 TeamSpirit Enterpriseでは、従業員の所属に関して「部署」に加えて「会社」を設定することができます。所属単位で勤務体系や休暇といったマスターを設定でき同一環境内でのマルチテナント運用が可能であるため、大規模組織における多様な働き方を実現することができます。 ⑤自社に合わせた最適な業務フローをご提案 勤怠管理業務の効率化には、自社に合った業務フローの構築が必要ですが豊富な導入実績から得られた大企業の勤怠管理の業務ノウハウを元に、専任コンサルタントが導入企業毎に最適な設定・運用を提案しています。このようなサポート体制により、顧客企業を対象にしたアンケートでは、80%以上の回答者の方から「業務時間の削減ができた」と回答いただいています。 ロ.TeamSpirit勤怠 「TeamSpirit勤怠」は、多様な働き方に柔軟に対応し、従業員の正確な労働時間を把握し、客観的なデータに基づいた労務管理でコンプライアンス強化と健全な組織運営の基盤の構築に貢献します。 特徴①ユーザビリティ 毎日の出退勤登録が徹底されない、承認が遅延してしまう、操作にはマニュアルが必須である、といった顧客企業の課題に対して、便利かつ誰でも使える抜群のユーザビリティで解決します。 特徴②効率的なレポート集計機能 効率的なレポート集計機能により、誰でも簡単に独自レポートを作成することができ従業員自身のタイムマネジメントを効率化することができます。また、勤怠データを各種給与ソフトに連携することが可能であるため、給与計算担当者の業務を効率化することができます。 特徴③業務工数の可視化 出勤時刻と退勤時刻だけでなく、業務内容を工数として記録することが、労働時間のボトルネックを把握して業務全体の効率化に役立てることができます。 ハ.TeamSpirit工数 「TeamSpirit工数」は、プロジェクトや業務ごとの「時間の使い方」を正確に可視化することができます。従来の属人的な感覚に頼らないデータに基づいた分析によりチームの生産性と収益性の向上を支援します。 特徴①入力の手間を削減する多彩な工数登録機能 スケジューラーを元に工数を自動的に割り当て、ストレスフリーな工数登録が可能です。PCだけでなくモバイルから直感的な操作で直接入力することもでき、工数入力作業の手間や負担を大きく削減します。 特徴②勤務実績と一致した正確な工数情報を取得 TeamSpirit 工数は勤怠データと連動し、勤務時間と工数時間を自動で完全に一致させることが可能です。勤怠データは外部からインポートできる他、TeamSpirit 勤怠と併用すればよりシームレスに勤怠と工数を管理することが可能です。 特徴③「ワークログ」を分析して生産性向上を推進 工数情報は「誰が・どんな働き方をしているのか」を示す組織運営に欠かせないデータです。TeamSpirit工数で取得した日々の工数情報をワークログとして分析活用することができます。 ニ.TeamSpirit経費 「TeamSpirit経費」は、申請から承認、精算までの煩雑なプロセスを電子化し、従業員と管理部門の負担を大幅に削減します。ペーパーレス化を促進し、迅速な経営判断に必要な経費データをリアルタイムで提供します。電子帳簿保存法・インボイス制度対応し経理業務に必要な機能を標準搭載しながらも、申請者である従業員が真に使いやすい経費精算システムとなっています。 特徴①スマートな精算機能 モバイル対応や交通費の経路検索、領収書のOCR読込みだけでなく、複数明細の一括作成や日付指定作成など申請者が毎日の経費精算入力を楽にするための工夫が機能として盛り込まれています。外貨精算にも完全対応しており、海外出張精算にも対応しています。 特徴②申請種別毎に柔軟なカスタマイズが可能 TeamSpirit経費は柔軟なカスタマイズ機能を備えています。交通費や交際費といった申請種別を設定し、申請種別毎に利用項目やレイアウトを設定することができ、また不正な入力に対するエラー設定も細かく設定することができるため、申請の不備チェックや差し戻しによる作業負担の削減が可能です。 特徴③自社の経費利用状況を分析して経費支出の適正化を促進 TeamSpirit経費はレポート・ダッシュボード機能を標準搭載しており、これにより人別・部門別など様々な視点から自社の経費利用状況を分析することができるため、経費支出の適正化に向けた改善アクションの立案に貢献しています。 「TeamSpirit」シリーズの契約ライセンス数及び契約社数の推移は以下のとおりです。 b.プロジェクト原価管理(アドオンサービス) 「TeamSpirit」のアドオンサービスのひとつで、「TeamSpirit」と組み合わせて使用するプロジェクト原価管理サービスです。主に従業員の作業時間が原価となるプロジェクト型のビジネスにおいて、見積りを作成するための工数計画を作成することができ、計画後は「TeamSpirit」で登録された工数実績との比較により原価の予実管理を行うことができます。 c.アサイン管理(アドオンサービス) 「TeamSpirit」と連携してタレントアサインメントを最適化するサービスです。個人のスキルや経験に基づいた最適なアサインや、勤怠管理と連動することでメンバーの負荷状況を考慮したアサインが可能となります。また、過重労働の防止や納期の正確な予測も可能となります。 d. プロフェッショナルサービス 「TeamSpirit」は、原則としてユーザー企業自らで、導入から運用までを実施いただけるようデザインされておりますが、導入目標日に確実な本稼働を迎えたい、導入に係わる担当者の負荷を極力抑えたい、運用段階のシステム設定や新規帳票のレイアウト作成の人材が不足しているなどのお客様の課題に対して、高度なIT及び業務スキルをもったコンサルタントが顧客企業を有償で支援するサービスを提供しております。 なお、販売体制については、ユーザー企業から直接受注する直販ビジネスを中心としておりますが、一部大企業のお客様向けの販売を目的として、パートナーにサービスを卸しユーザー企業に再販でご利用いただく再販パートナーや、既存で取引のある顧客を紹介いただく紹介パートナーとの協業があります。 (3)ビジネスモデルについて 《サブスクリプション型リカーリングレベニューモデル(注3)による安定性と成長性》 「TeamSpirit」は顧客企業に対し、使用した期間に応じたサービス料をユーザー人数分のサブスクリプション(定期購入)として課金するビジネスモデルを採用しています。サブスクリプションが複数年にわたり継続して利用されることで、新規・追加の契約数を解約・削減数が上回らない限り、収益が前年度を上回るという安定性がありながら、高い成長を目指すことが可能です。当連結会計年度での当社グループの売上におけるリカーリングレベニュー(継続収益:ライセンス売上+プレミアサポート売上)の比率は約9割となっています。 収益の安定に重要な契約の継続のために定期的なバージョンアップを実施しており、顧客満足度の向上を実現することで高い継続率を維持しています。また当社グループでは既存のお客様に対する活用促進を行う営業体制を構築しており、「TeamSpirit」の追加導入などにも注力し継続的なリカーリングレベニューの成長を目指しております。 サブスクリプション型リカーリングレベニューモデルの単一事業であることから、経営の安定性と成長性が両立できることに加え、年間の契約金額を一括前払いで回収しているため経常的な運転資金は発生しません。キャッシュ・フローの面でも非常に安定していることが当社グループのビジネスモデルの特徴です。 《エンタープライズ企業に選ばれるSaaS》 「TeamSpirit」は、パブリッククラウド(注4)で利用できるPaaS (Platform as a Service)(注5)である、Salesforce,Inc.(注6)が運営しているLightning Platform上に構築されております。基盤となるサーバーなどのシステム機器の提供・情報セキュリティ対策・バックアップなどの運用は、すべてSalesforce,Inc.が実施します。そのため株式会社セールスフォース・ジャパンとのOEMパートナー契約(注7)を基に1ライセンス当たり月額課金の仕入が発生する以外、サービス提供に関わる設備投資や運用投資を抑制することができます。その上、ワークフローやSNS及びデータ連携機能、レポート・ダッシュボードなどの分析機能、さらにはAI(機械学習・ディープラーニング)機能やIoTとの接続機能など、システムで使う共通機能もPaaSに実装されています。そのため開発リソースをすべて業務アプリケーションに投下できるメリットがあります。そのことによりサービス改善サイクルを高速化し、SaaSビジネスで最も重要な持続的な顧客体験価値の向上が可能になると考えています。 また、世界中で利用されているSalesforce,Inc.が提供するクラウドプラットフォームにより、金融機関からグローバルに活動するエンタープライズ企業まで、安心して「TeamSpirit」をご利用いただける環境を提供できているものと考えています。 (注)1.SaaSとは、Software as a Serviceの略称で、ソフトウエアをインターネット経由のサービスとして提供することです。 2.企業(市場)規模の定義は以下のとおりです。 名称   定義 エンタープライズ企業(市場)   従業員が1,000名以上の企業(又はその企業を対象とした市場) ミッド企業(市場)   従業員が100~999名の企業(又はその企業を対象とした市場) スモール企業(市場)   従業員が99名以下の企業(又はその企業を対象とした市場) 3.サブスクリプション型リカーリングレベニューモデルとは、使用した期間に応じたサービス料をユーザー人数分のサブスクリプション(定期購入)として課金するリカーリングレベニュー(継続収益)型ビジネスモデルのことです。 4.パブリッククラウドとは、クラウド上のサービスのうち不特定多数の利用者を対象に広く提供されている形態のことです。特定の利用者を対象として提供される「プライベートクラウド」との対比で用いられます。 5.PaaSとは、Platform as a Serviceの略称で、ソフトウエアを稼動させるための土台となるプラットフォームを、インターネット経由のサービスとして提供することです。 6.Salesforce,Inc.とは、米国カリフォルニア州に本社を置く、クラウドコンピューティング・サービスの提供企業です。株式会社セールスフォース・ジャパンは、Salesforce,Inc.の子会社です。 7.OEMパートナー契約とは、Lightning Platformを仕入れ当社グループ商品に結合して販売することができる契約のことです。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題3,994字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題は、以下のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 《ミッション》 「働くを変え、チームの力を解き放つ」 チームスピリットは、日々の「働く」に向き合い、多様な働き方への変革を通じて、個人がそれぞれの力を発揮できる環境づくりを支えます。 さらに、強い「個の力」を「チームの力」へと結集して、目指す未来へと解き放ち、事業の成功や成果につなげ、ひいては社会全体の成長に貢献します。 《ビジョン》 「チームの成功を支える プラットフォームになる」 私たちは、「チームの成功」を支える “Team Success Platform” を提供し、お客様の事業の成功と成果の実現を支えます。 また、私たち自身が、「チームの成功」という提供価値を創造し続けるプラットフォームになります。 《Spirit》(注) Customer Value Spirit - お客さまの期待を超えていこう お客さまの声に耳を澄ませ、歩む先を見据え、半歩先の伴走を続けます。 同時に「働く」のあるべき未来の姿を描き、そのために必要な価値を想像し、製品・サービスとして届けます。 Challenger Spirit - 変化と挑戦を楽しもう どんなアイデアもまずは仲間に問うことからチャレンジが始まります。 自らチャレンジャーになり、またチャレンジャーを讃え、支えることが、チームの成長の礎となります。 Professional Spirit - 常に学び、高め合おう プロフェッショナルであり続けるために、学び続けます。 学びはチームへの貢献のためであることを忘れず、その知見を共有し、チームの成長へとつなげます。 Team Spirit - 最高のチームになろう 互いへの敬意を持ちながら踏み込んだ議論をし、最善を追求します。 全員が同じ成功を目指していることを忘れず、チーム一丸となって行動します。 (注)当社グループでは、バリューを社名にちなみSpiritとして掲げています。 当社グループはこのようなミッション、ビジョン、スピリットに基づき、「お客様の成功」を判断基準として経営しております。 《経営方針》 少子高齢化と労働人口の減少が進む日本の産業社会において、生産性の改善は最大級の課題です。働き方改革を成果として結実させるためには「生産性改革」と真正面から向き合っていく必要があり、その課題をテクノロジーの力で解決していくことが、当社に課された大きな使命であると感じています。 私たちが提供する「TeamSpirit」は、勤怠管理、工数管理、経費精算といった従業員が日常的に利用するバックオフィス業務システムを、1つのプラットフォームの中で自由に組み合わせて利用できるクラウドサービスです。2011年のサービスローンチ以降、多くの企業の働き方改革に貢献してまいりました。 「TeamSpirit」は、長時間労働の是正や休暇取得管理などの労務管理業務にとどまるものではなく、従業員一人ひとりの働くデータ(ワークログ)を活用し、働くを変え、チームの力を解き放つソリューションです。このプロダクトを通じて、多くの企業が直面している「生産性改革」を真正面からとらえ、その課題を解決するための顧客価値をお届けします。 私たちは上に掲げたミッションを実現すべく、ビジョンとスピリットを共有する仲間とともに社会課題に対し全力で向き合い、ステークホルダーの皆さまとともに持続的な発展を目指してまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループのSaaS事業は、サブスクリプション型リカーリングレベニューモデルであるため、ARR及び契約ライセンス数を増加させ解約率を低位に留めることで、売上高及び利益の成長を実現し、継続的な企業価値の向上と株主への利益還元を目指します。 (3)経営環境及び中長期的な会社の経営戦略 我が国は、少子高齢化による労働力人口の減少という大きな社会課題に直面しており、多くの日本企業にとって生産性の改善や多様な人材が活躍できる労働環境の整備が重要な経営課題となっています。加えて、テレワークやハイブリッドワークが急速に広まったことで、働き方そのものが多様化しており、高度な労務管理や働き方の可視化による生産性の改善の重要性は今後もさらに高まっていくものと考えております。 富士キメラ総研 「ソフトウェアビジネス新市場 2025年版」によれば、当社が事業を行う勤怠管理のソフトウエア市場は、当社の事業形態であるSaaS型が主流となって今後も安定的な成長を続ける見込みです。 このようなSaaS市場は、スモール・ミッドセグメントでは多くのSaaS事業者が参入してきており競争環境が激化しています。一方、エンタープライズセグメントにおいては、当社のようなSaaS事業者が存在せず旧来から所有のオンプレミス型が多い市場にSaaS化の追い風を受けて市場浸透を続けており、ユニークなポジションを築いております。 当社グループは、エンタープライズセグメントにおいて国内のSaaS事業者だけでなく外資系EPRベンダーが容易に成し得ない様々な参入障壁を築いております。まず、過去において多額の投資を実行しエンタープライズに特化した製品群(機能と性能)を有しています。次に、米国Salesforce社との提携によりSalesforce Platformの高い信頼性と拡張性が強みとなっています。さらに、エンタープライズ企業に強い外資系ERPベンダーとは、このような外資系企業が我が国特有の法制度への対応が困難であることから、独国のSAP社や米国のWorkday、Deloitteといったグローバルトップ企業との強固な競合関係を構築し維持しております。 このような経営環境において、強いコアプロダクト(=勤怠管理)をエンタープライズ市場に市場浸透を図っていく「エンタープライズ戦略」を進めると同時に、コアプロダクトを軸にスピーディにマルチプロダクト展開を進め、新しい複数製品をスモール・ミッド市場の既存顧客を中心に販売していく「マルチプロダクト戦略」の2つを基本戦略として事業を推進していく方針です。 なお、このような経営環境における当社グループの商品、ビジネスモデルは「第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載しております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが提供するサービスは、多様な働き方への対応や生産性の改善、チーム力の強化といった、「働くこと」や「人的資本」を取り巻く企業の課題意識の高まりを背景に、今後もますますの需要増加が期待されます。当社グループのさらなる成長を実現するため、優先的に対処すべき課題は以下のとおりであります。 ①エンタープライズビジネスの成長加速 当社は、エンタープライズビジネスを成長戦略の柱に据えて、製品開発、マーケティング、営業の各領域に投資を行っております。当事業年度においても、従業員1,000名以上のエンタープライズ企業から複数の新規受注を獲得し、エンタープライズビジネスの拡大を進めております。この戦略を成功させることが、中長期的な企業価値及び株主価値の向上に資すると考えており、成長性と収益性のバランスを取りながら投資を行ってまいります。 ②ミッド・スモール市場の成長維持 ミッド・スモール市場には多くの競合が存在しており、足もとの成長率はやや鈍化傾向にあります。運用利便性を向上させるUIの改善や継続的な機能強化及び新機能のリリースに加え、主力製品である勤怠管理を軸にスピーディにマルチプロダクト展開を進め新しい複数製品をスモール・ミッド市場の既存顧客を中心に販売していくマルチプロダクト戦略を推進しています。さらに、インサイドセールスやWebマーケティングの強化等、ミッド・スモール市場を成長させるために各種施策を推進してまいります。また、カスタマーサクセスの継続的な強化を行い、解約率の削減にも取り組んでおります。 ③新規領域への事業拡大及びマルチプロダクトの開発加速 当社グループは、持続的な成長率を実現するために、積極的な新規事業・プロダクトの開発が不可欠であると考えております。既存事業の周辺領域における新サービスの開発にとどまらず、新たな領域への新規事業の開発を進めるマルチプロダクト戦略を行い、中長期的な成長加速のドライバーとしてまいります。 ④優秀な人材の確保と育成 当社グループの中長期的な企業価値の向上に向けて、優秀で意欲的な人材を採用し、その定着を図ることは経営基盤を強固にしていくために非常に重要な課題であると認識しております。当社グループとしては積極的な採用活動を継続するとともに、適切な目標管理と人事評価を行い、優秀な人材の確保と活用に努めてまいります。また、従業員の職位、職務に応じた適切な研修を積極的に行い、人材の教育・育成を進めてまいります。 ⑤中長期的な収益性の向上と安定したキャッシュ・フローの創出 当社グループは、ARR成長を最優先としながらも、収益性向上に向けた経営の効率性を高めることを重要戦略にしております。全社にわたって、投資対効果を見極めながら規律を持った投資を行っており、今後もARR成長に向けた投資は継続するものの、収益性向上に向けた経営効率性を高めるための取り組みを行ってまいります。長期的な目線として、ARR100億円と営業利益率20%を目指してまいります。
事業等のリスク4,521字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。当社グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営環境の変化について 当社グループのSaaS事業は、企業を主要顧客としており、勤怠管理など顧客企業の従業員が毎日使用する機能を提供しています。国内外の経済情勢の変動や景気動向等を理由として直ちに契約が解約される性質の商品ではないため安定的な収益を見込んでおりますが、顧客企業のIT投資マインドが減退するような場合には、新規契約数が鈍化する可能性など、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)クラウド市場の動向について 当社グループが事業を展開するクラウド市場は着実な成長を続けております。当社グループはこの市場成長傾向は継続するものと見込んでおり、その中で一定のシェアを獲得するべく、商品や営業組織の拡充を図っております。しかしながら、国内外の経済情勢の変動や景気動向等を理由として予期せずクラウド市場の成長が鈍化するような場合には、新規契約数の鈍化など、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)株式会社セールスフォース・ジャパンに関するリスク 当社グループが顧客に提供しているアプリケーションは、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するクラウドプラットフォーム(Lightning Platform)上に構築されております。なお、同社との契約における解除条項は以下のとおり定められておりますが、現状で解除条項に抵触しておりません。 ・相手方が本契約の重大な違反をして、違反のない当事者からの書面の通知の受領後30日以内に、その違反を是正しなかった場合。 ・特定の四半期において、当社グループの有効なユーザー合計数が25%以上減少し、さらにその後2ヶ月連続して10%以上減少した場合。 ・相手方に、解約しようとする当事者の直接競合者による支配権の変更があった場合。 ・相手方が、破産又は、支払不能、管財人による財産管理、清算、債権者への財産譲渡に関するその他の手続の申し立ての対象となった場合。 また、現状では株式会社セールスフォース・ジャパンに日本からの撤退の予定はなく、今後の契約関係も安定して継続する見込みであります。しかしながら、同社の経営戦略の変更により日本でのLightning Platformの提供が廃止・停止となった場合、Lightning Platformの機能に障害が発生して当社グループのアプリケーションに影響が生じた場合、Lightning Platformの競争優位性が失われた場合、Lightning Platform利用料(当社グループのプラットフォーム仕入価格)の引上げを要求された場合、同社とのOEMパートナー契約の解除事由に抵触し契約を解除された場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)営業活動に関するリスク 当社グループはこれまで、クラウド市場や働き方改革市場の拡大などを背景として事業の拡大をしてまいりました。今後は、エンタープライズ企業を中心により幅広い業種や企業との契約を増やしていく予定でございますが、商談日数の長期化や段階的な導入などにより、売上計上時期が変動し、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)想定を上回る解約が生じるリスク 当社グループのSaaS事業は、サブスクリプション型リカーリングレベニューモデルであるため、顧客満足度を高めることで解約率を低く維持するための施策を行っております。しかしながら、顧客企業の利用状況や経営環境の変化などの理由により、毎年一定の解約が発生しております。予算及び経営計画には将来の解約を見込んでおりますが、想定を超える解約が発生した場合には、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (6)新規契約数の季節変動について 当社グループの売上は顧客企業の人事及びIT予算により構成されるため、新規契約時期は顧客企業の予算策定スケジュール、システム刷新計画、人事部門の繁忙期などの影響を受けます。したがって、季節に依らず契約数が推移する業種に比べて、顧客企業の決算期を3月とすると当社製品の導入時期は当社事業年度の下半期に偏重する傾向があります。また、システム刷新計画の変更により、契約の獲得件数の変動が大きく下振れ幅が顕著な場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を与える可能性があります。 (7)競合について 当社グループが提供する勤怠管理や経費精算等のフロントウェアソリューション領域においては、特にミッド・スモール市場を中心に多くの競合企業が存在しておりますが、当社グループのサービスは単一機能を提供することに止まらず、勤怠管理、就業管理、工数管理、経費精算、電子稟議、カレンダー、SNSといった従業員が日々利用する機能をひとつに集約することで、複合的な視点で従業員の活動記録(ワークログ)をリアルタイムに可視化し、より効率的で生産的な働き方を実現することを目指しております。また、より幅広いお客さまニーズに対応するため、2023年9月にサービスラインナップを刷新し単機能プランを新設しました。 エンタープライズ市場においては手組みのスクラッチシステムやカスタマイズされたオンプレ型のパッケージシステムの利用が主流となっており、当社と同じクラウドサービスの競合企業はミッド・スモール市場と比較しても少ない状況です。しかしながら、競合企業の技術力の向上や予期しないサービスの登場などにより、現在以上に競争が激化する場合には、新規契約数の鈍化や既存契約先の解約数増加など、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)単一事業であることのリスク 当社グループの売上は、「TeamSpirit」とその関連サービスで構成されており、SaaS事業の単一事業となっております。国内の労働力人口の現象により、企業の生産性向上に寄与するシステムに対する需要の成長傾向は継続するものと見込んでおりますが、当該市場の成長が鈍化するような場合、事業環境の変化等への対応が適切でない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)人材の確保について 当社グループのビジネスの成長持続には、優秀なエンジニア、コンサルタント及びセールス人材を安定的に確保することが重要と認識しております。当社グループでは継続的に従業員の採用及び教育を行っておりますが、従業員の採用及び教育が計画どおりに進まないような場合や人材流出が進むような場合には、サービスの円滑な提供及び積極的な受注活動が阻害され、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)訴訟について 本書提出日現在において、重大な訴訟を提起されている事実はございません。しかしながら、当社グループが事業活動を行う中で、顧客等から当社グループが提供するサービスの不備、アプリケーションの不具合、個人情報の漏洩等により、訴訟を受けた場合には、当社グループの社会的信用が毀損し、当社グループの事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)知的財産権に係る方針について 当社グループは、販売する商品の名称につき、商標登録を行っており、将来展開を計画している商品についても商標権の取得を目指す方針であります。当社グループの保有する知的財産権を保護するために細心の注意を払うと共に、他社の知的財産権を侵害しないように顧問弁護士等と連携し必要な措置を講じてまいります。ただし、当社グループの知的財産権の侵害や当社グループの他社侵害を把握しきれずに、何らかの法的措置等が発生した場合、当社グループの事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (12)システムトラブルについて 当社グループが顧客に提供しているアプリケーションは、クラウドという特性上、インターネットを経由して提供されており、その可用性をインターネットに接続するための通信ネットワークやインフラストラクチャーに依存しております。当社グループはシステムトラブルを最大限回避すべく、企業向けクラウドプラットフォームとして多くの企業から信頼されているSalesforce,Inc.が運営するLightning Platform上にアプリケーションを構築しております。しかしながら、自然災害及び事故等による予期しえないトラブルが発生し、大規模なシステム障害が起こるような場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (13)重大な不具合について 当社グループが提供するアプリケーションは、開発計画から本番リリースに至るまでの開発プロセスが定められております。顧客へ提供する前に、厳しい品質チェックを行った上で本番リリースしておりますが、顧客への提供後に重大な不具合(バグ等)が生じ、補修等追加コストの発生や信用の失墜、損害賠償責任が発生した場合、当社グループの事業活動及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (14)情報管理体制について 当社グループでは、業務に関連して多数の顧客企業の情報資産を取り扱っております。情報セキュリティ基本方針を策定し、役員及び従業員に対して情報セキュリティに関する教育研修を実施する等、情報管理体制の強化に努めております。しかしながら、何らかの理由により重要な情報資産が外部に漏洩するような場合には、当社グループの社会的信用の失墜、損害賠償責任の発生等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (15)内部管理体制の構築について 当社グループは、今後の事業拡大に対応するため、内部管理体制をさらに強化する必要があると認識しております。今後は人材採用及び育成を行うこと等により内部管理体制の強化を図っていく方針であります。しかしながら、内部管理体制の構築に遅れが生じた場合、当社グループの事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (16)我が国における働き方の変化について 当社グループの主力商品である「TeamSpirit」は、勤怠・就業管理機能を主要機能の1つとして構成しており、今後、勤怠・就業管理を必要としない成果管理主義型の働き方が浸透した場合や、法規制の改正等により勤怠・就業管理の位置づけに変化が生じた場合、当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,910字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 ①経営成績の状況 当社グループは、「働くを変え、チームの力を解き放つ」のミッションと、「チームの成功を支えるプラットフォームになる」のビジョンを掲げ、我が国の少子高齢化にともなう労働力の減少と需給ギャップの拡大という社会課題に向き合い、チーム力の最大化の観点から人的資本の生産性向上を実現するSaaS(注1)をTeam Success Platformとして提供しています。具体的には、勤怠管理、工数管理、経費精算、電子稟議等の業務システムのクラウドサービス「TeamSpirit」(注2)等に加えて、AI議事録ソリューション「Synclog」や「TeamSpiritタレントマネジメント」等を提供しております。 当社グループが提供するサービス領域における短期的な事業環境といたしましては、フルリモートワークやハイブリッドワーク等の多様な働き方への対応が求められるようになったことで、高度な「勤怠管理」への需要は継続的に高い関心を集めております。また、最近では、労働時間の正確な把握だけでなく、仕事の見える化によるチームの活性化や非対面でのマネジメントの最適化を可能にする「工数管理」への需要も高まっています。 中長期的な事業環境といたしましては、人的資本経営に対する関心の高まりを背景に、多様で生産性の高い働き方の実現や、従業員エンゲージメントの向上に注力する企業がますます増加することが予想されます。また、特にエンタープライズ企業(注3)では、2000年頃に一斉導入されたERP並びに、それに付随したデータのエントリー機能を担う「勤怠管理システム」や「経費精算システム」といったERPのフロントウェアシステムのリプレイス需要が高まっています。従来、エンタープライズ企業では、これらのシステムは各社独自の仕様で構築されるケースが一般的でしたが、昨今は更新投資やシステム保守費をかけることなく最先端のサービスを利用することができるSaaSへの関心が高まっています。 このような事業環境の下で、当社グループは成長戦略として①エンタープライズセグメントでの成長加速、②ミ ッド・スモールセグメントでの成長維持、③新規領域の創出の3点に取り組んでおります。同時に成長性を最優先としながらも経営効率を高めるための施策に注力し、成長性と収益性の両立に取り組んでおります。 2025年8月期の経営成績は以下のとおりです。 ライセンスの受注状況に関して、エンタープライズ企業の新規受注や追加受注が成長を牽引したことで、当連結会計年度における契約ライセンス数の純増は118,170ライセンスとなり、累計の契約ライセンス数は663,689ライセンス(前連結会計年度末比21.7%増)となりました。これに伴い、ARR(注4)の純増は578百万円となり、累計では4,414百万円(同15.1%増)となりました。また、契約社数の増加は212社となり、累計で2,179社となりました。 当連結会計年度における売上高は4,922百万円(前連結会計年度比11.3%増)となりました。ライセンス売上高は4,021百万円(同12.1%増)、プロフェッショナルサービス売上高は導入プロジェクトの受注が引き続き堅調に積み上がったことで900百万円(同8.1%増)となりました。営業利益は、増収に加えてシンガポール子会社の事業縮小に伴う人件費及びその他の固定費の減少や、採用活動や広告宣伝等の費用対効果の薄い施策の見直しによる経営効率化により269百万円(前連結会計年度は営業損失87百万円)となり黒字転換を実現しました。また、繰延税金資産について、当期の業績及び将来計画などを勘案し、その回収可能性を慎重に検討した結果、過年度の評価性引当金の戻し入れを行い、当連結会計年度末において繰延税金資産693百万円を計上したことに伴い、前連結会計年度末からの増加額190百万円を法人税等調整額に計上しました。その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、362百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失180百万円)となりました。 なお、当社グループはSaaS事業の単一事業であるため、事業セグメント別の記載を省略しております。 (注1)SaaS:Software as a Serviceの略称で、サービスとしてのソフトウエアを指す。クラウドサーバーにあるソフトウエアを、インターネットを経由して利用できるサービス。 (注2)TeamSpirit:大企業向けの「TeamSpirit Enterprise」及び、幅広い企業規模で利用可能な「TeamSpirit」の2つの製品で構成。 (注3)企業規模毎の定義は以下のとおり。 名称   定義 エンタープライズ企業   従業員が1,000名以上の企業 ミッド企業   従業員が200~999名の企業 スモール企業   従業員が199名以下の企業 (注4)ARR:Annual Recurring Revenueの略で、集計基準日時点の当社製品のライセンス収入から得られる月間収益の合計を12倍したもの。 ②財政状態の状況 当連結会計年度末における総資産は4,472百万円となり、前連結会計年度末から779百万円増加しました。 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産は3,676百万円となり、前連結会計年度末から553百万円増加しました。これは主に、現金及び預金の増加によるものです。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産は795百万円となり、前連結会計年度末から226百万円増加しました。これは主に、繰延税金資産の増加によるものです。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債は2,848百万円となり、前連結会計年度末から384百万円増加しました。これは主に、繰延収益の増加によるものです。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債はありません。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は1,623百万円となり、前連結会計年度末から394百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことによる利益剰余金の増加によるものです。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は2,942百万円となり、前連結会計年度末に比べ399百万円増加(前連結会計年度比15.7%増)しました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は442百万円(前連結会計年度は68百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益277百万円及び受注拡大に伴い繰延収益261百万円を計上したことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は21百万円(前連結会計年度は107百万円の収入)となりました。これは主に、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は34百万円(前連結会計年度は0百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の返済による支出32百万円によるものです。 (2)生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 ② 受注実績 当社グループは受注生産を行っておりませんので、受注実績に関する記載はしておりません。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をサービス別に示すと次のとおりであります。 サービスの名称   当連結会計年度 (自 2024年9月1日 至 2025年8月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) ライセンス   4,021,971   12.1 プロフェッショナルサービス   900,713   8.1 合計   4,922,684   11.3 (注)1.当社グループはSaaS事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。上記ではサービス別の販売実績を記載しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が100分の10以上に該当する相手先がないため記載を省略しております。 (3)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び重要な見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては過去の実績や現状等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる可能性があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要」に含めて 記載しています。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要」に含めて 記載しています。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。 資金需要及び資金調達につきましては、当社グループの事業規模の拡大を進めるために、次世代プロダクト開発に取り組んでいく考えであります。これらの資金需要は手元資金で補うことを基本として必要に応じて資金調達を実施します。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりと認識しており、これらのリスクについては発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。 ⑤ 経営戦略の現状と見通し 当社グループは①エンタープライズビジネスの強化、②マルチプロダクトカンパニーへの進化、③経営効率性の改善を成長戦略に位置づけ事業展開してまいりました。これらの戦略は着実に進展しているものと認識しており、今後もこれらを継続することで売上高成長と営業利益率改善を進めてまいります。 ⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について 当社グループの経営者は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社グループが今後さらなる成長を遂げるためには、さまざまな課題に対処することが必要であると認識しております。 それらの課題に対応するために、経営者は常に事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、次世代商品開発による競合との差別化を推進し、さらなる事業拡大を図ってまいります。

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開示資料

出典

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  • 決算説明資料2026年8月期 第3四半期決算説明資料2026-07-15

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