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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ビザスク

VisasQ Inc.4490 · Growth · 情報・通信業

国内外のエキスパートと企業をマッチングするナレッジシェアプラットフォームを運営。暗黙知をデータベース化。

概要

ビザスクは、ビジネス知見を持つエキスパートと企業をマッチングする知見プラットフォーム事業を展開する情報・通信業の企業である。2012年創業、2020年東証マザーズ上場。2026年2月期の営業収益は約100億円、従業員493名。日本と米国を中心にグローバルに事業を展開する。

単一セグメントの知見プラットフォーム事業

当社グループは「知見プラットフォーム事業」の単一セグメントで構成される。ビジネス知見を持つエキスパートと、情報収集や課題解決を求める企業をマッチングする。サービス利用料を営業収益として計上し、2026年2月期の営業収益は9,974,670千円、営業利益は1,341,141千円、親会社株主に帰属する当期純利益は891,901千円であった。従業員数は493名(連結)。

収益の構造と取扱高の成長

収益の規模を示す指標として取扱高を重視しており、2026年2月期の取扱高は14,535百万円に達した。営業収益は2016年2月期の0百万円から成長を続け、2026年2月期には約100億円となった。中長期的には2030年2月期に取扱高300億円以上を目標とする。調整後EBITDAも重視しており、2026年2月期は1,161,904千円と前年比11.3%増加した。

国内事業法人・コンサル金融の3区分戦略

2026年2月期から事業領域を3区分に整理した。国内事業法人領域(製造業・SIer等)は前年比約7%の取扱高成長、コンサル・金融(国内顧客)領域は約11%成長、コンサル・金融(海外顧客)領域は米国の不透明な経済状況を背景に約9%減少した。各領域の特性に応じた営業戦略を展開し、特に国内事業法人では圧倒的なエキスパート網と多様なサービスを強みとする。

グローバル拠点とグループ体制

日本国内の本社(東京都目黒区)に加え、2020年4月にシンガポールに現地法人、2021年11月に米国のColeman Research Group, Inc.を子会社化した。2023年8月には米国アリゾナ州フェニックスに拠点を開設し、2025年5月には英国に日本語対応チームを設置した。また、2025年12月には株式会社電通、2026年4月には株式会社博報堂と資本業務提携を結び、事業開発コンサルティング領域等で連携する。

業界の中での役割はナレッジシェアプラットフォーム提供企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
100億円
営業利益
13億円
営業利益率
13.0%
純利益
9億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01コンサルティング会社主力

コンサルティング会社が業界全体の理解や市場動向調査に活用。ビザスクinterview等により、専門的な知見を持つエキスパートへのインタビューを提供。

主な製品・サービス1
ビザスクinterview
顧客のニーズに合わせてエキスパートと1時間単位のインタビューや電話会議を設営するサービス。

02金融機関(投資ファンド・機関投資家)主力

投資検討時の業界調査やデューデリジェンスに利用。ビザスクinterviewやexpert surveyを通じて、専門家の知見を収集する。

主な製品・サービス1
ビザスクexpert survey
オンラインアンケート形式で多数のエキスパートの知見を一括収集するサービス。

03事業法人主力

新規事業開発や技術理解のための情報収集に利用。ビザスクinterviewやpartnerにより、中長期にわたりエキスパートの支援を受ける。

主な製品・サービス1
ビザスクpartner
数ヶ月にわたりエキスパートがクライアントを支援するサービス。

04その他(リサーチ・新規事業)準主力

ビザスクweb展示会、report、direct など、様々な形態で知見提供をサポート。企業の調査・新規事業創出を支援する。

主な製品・サービス3
ビザスクweb展示会
登録エキスパートからアイデアを募集するサービス。
ビザスクreport
調査設計からレポート作成まで一貫して支援するサービス。
ビザスクdirect
Webプラットフォーム上で、顧客がエキスパートを直接マッチングできるセルフマッチング形式。

製品と技術

フルサポート型インタビューサービス「ビザスクinterview」

主力サービスである「ビザスクinterview」は、専任担当者が顧客の依頼内容に基づき最適なエキスパートをリサーチ・提案し、インタビューや電話会議の設営まで全面的にサポートする。1時間単位のスポットコンサル形式で、業界動向調査やデュー・デリジェンスなどに活用される。日本でこの形態を本格的に開発・発展した先駆けであり、市場を形成してきた。

セルフマッチングと直接契約を可能にする「ビザスクdirect」

2025年9月にリリースされた「ビザスクdirect」は、WEBプラットフォーム上で顧客自身がエキスパートを選定し、スポットコンサルや業務委託の依頼、正社員採用まで行えるセルフマッチング形式のサービスである。従来の「ビザスクlite」の後継的位置づけで、マッチングの自由度を高めた。顧客とエキスパートが直接やり取りできる点が特徴である。

迅速な定量・定性調査を実現する「ビザスクexpert survey」と「ビザスクnow」

「ビザスクexpert survey」はオンライン・アンケート形式で多数のエキスパートから一度に知見を収集するサービスであり、2018年1月に提供開始した。「ビザスクnow」は2022年4月リリースで、業界動向や事例情報を有識者5名以上から原則24時間以内に得られる即時性の高いサービスである。いずれも、インタビュー以外の形態でエキスパート知見を活用する需要に応える。

中長期プロジェクト支援と人材マッチングサービス群

「ビザスクpartner」は数か月単位でエキスパートがクライアントを支援するサービス、「ビザスクproject」は新規事業創出などを総合的に支援するプロジェクト型サービスである。「ビザスクboard」は社外取締役・監査役のマッチング、「ビザスクreport」は調査設計からレポート作成まで一貫支援する。これらにより、単発の知見提供から長期の経営支援まで幅広いニーズに対応する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

ナレッジマッチングで国内首位級、海外未開拓

ビザスクは専門家と企業を結ぶ知見プラットフォームを運営し、国内マッチング市場で存在感を示す。同社はアドバイザリーネットワーク領域で、CocoliveやLisBなどの類似サービスと競合するが、登録専門家数や案件実績で国内首位級のポジションにある。ただし、海外展開は限定的で、内需依存度が高い。ソラコムやVRAIN SolutionなどIoTやAI特化型のピアと比較すると、ビザスクの強みは業種横断的な汎用性だが、専門性の深さでは個別領域に特化した競合に譲る部分もある。今後は既存顧客のリピート率向上と、大手企業の活用拡大が成長の鍵となる。

強み

  • 多様な業界・職種の専門家を多数登録し、幅広いニーズに対応可能。
  • 顧客満足度が高く、継続的な利用が見込まれるビジネスモデル。
  • 国内ナレッジマッチング分野で高い認知度を獲得。
  • プラットフォーム型のため在庫リスクがなく、スケールしやすい。

課題

  • 海外市場への進出が限定的で、グローバル競争に課題。
  • Cocoliveなど特化型サービスの台頭により差別化が困難。
  • 専門家の質を維持するためのスクリーニングとモチベーション維持が重要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がビザスク

時価総額で並べると、掲載11社のなかで3番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

株式会社walkntalkとして創業しビザスクβ版を開始した2012年

2012年3月、東京都千代田区に株式会社walkntalkを設立。同年12月にセルフマッチング形式の「ビザスク」(現「ビザスクlite」)のβ版運用を開始した。2013年7月には経済産業省の「多様な「人活」支援サービス創出事業」を受託し、同年10月にフルサポート形式とセルフマッチング形式を正式リリースした。2014年11月に株式会社ビザスクへ商号変更した。

本社移転とJ-Startup選定、サービス多様化(2015~2019年)

2015年9月に本店を新宿区へ、2017年2月に目黒区へ移転した。2016年9月にプライバシーマーク認証を取得、2017年4月に海外対応専任チーム「VQ Global」を発足。2018年1月に「エキスパートサーベイ」(現「ビザスクexpert survey」)を提供開始。同年6月に経済産業省の「J-Startup」企業に選定された。2019年6月に「ビザスクweb展示会」をリリース。同年8月にサービス名称を「ビザスク」(VQ)と「ビザスクlite」に整理した。

東証マザーズ上場と米国企業買収(2020~2021年)

2020年1月に登録者数10万人(国内約9万人)を突破。2020年3月に東京証券取引所マザーズ市場に上場した。2020年4月にシンガポールに現地法人を設立。2020年12月に「ビザスクboard」をリリース。2021年11月に米国の同業企業Coleman Research Group, Inc.を完全子会社化した。これにより日本と米国を中心とする顧客・エキスパートのデータベースを活用可能となった。

新サービス投入とグローバル拠点の拡充(2022~2024年)

2022年4月に「ビザスクnow」をリリース。2023年7月に米国でLife Scienceチームを立ち上げ、同年8月にアリゾナ州フェニックスに拠点を開設した。2025年5月に英国に日本語対応チームを設置するなど、グローバル展開を加速した。2025年6月に「ビザスクtech」、同年9月に「ビザスクdirect」をリリースし、サービスラインアップを拡充した。

事業提携とAI機能のリリース(2025~2026年)

2025年12月に株式会社電通と事業開発コンサルティング領域で提携。2026年3月に名刺アプリ「Eight」とパートナー連携し、同年3月にAIを活用した「AI Scout」機能をリリースした。2026年4月には株式会社博報堂と資本業務提携を結び、さらなる事業拡大を図っている。これらの取り組みにより、知見プラットフォームの利便性向上と顧客基盤の拡大を進めている。

年表34件を開く

2010年代

  • 2012年3月創業東京都千代田区に株式会社walkntalk設立
  • 2012年12月当社サービス「ビザスク」(セルフマッチング形式の現「ビザスクlite」)のβ版運用開始
  • 2013年7月経済産業省「多様な「人活」支援サービス創出事業」を受託
  • 2013年10月当社サービス「ビザスク」(フルサポート形式の現「ビザスクinterview」及びセルフマッチング形式の現「ビザスクlite」)を正式リリース
  • 2014年11月商号変更株式会社walkntalkから株式会社ビザスクへ商号変更
  • 2015年9月当社本店を東京都千代田区から東京都新宿区へ移転
  • 2016年9月プライバシーマーク認証取得
  • 2016年12月「社内事業提案制度」の初支援案件として、帝人「One Teijin Award」の包括的支援プロジェクトを初受託
  • 2017年2月当社本店を東京都新宿区から東京都目黒区へ移転
  • 2017年3月東京都目黒区に本社を移転
  • 2017年4月創業海外対応専任チーム「VQ Global」を発足
  • 2018年1月オンライン・アンケート調査「エキスパートサーベイ」(現「ビザスクexpert survey」)を提供開始
  • 2018年6月経済産業省により「J-Startup」企業に選定
  • 2018年12月フルサポート形式「ビザスク」において社外メンターを活用して女性管理職育成を支援する女性管理職育成プランを提供開始
  • 2019年6月「ビザスクweb展示会」をリリース
  • 2019年8月当社サービス「ビザスク」のサービス名称を下記のとおり変更 フルサポート形式:「ビザスク」(英語名称は「VQ」)セルフマッチング形式:「ビザスクlite」
  • 2019年12月創業シンガポール共和国に駐在員事務所を設立

2020年代

  • 2020年1月セルフマッチング形式「ビザスクlite」においてセルフマッチング形式のスポットコンサルを利用する企業向けにチームプランを提供開始
  • 2020年1月登録者数10万人(うち国内登録者数は約9万人)を突破
  • 2020年3月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2020年4月創業シンガポール共和国に現地法人「VISASQ SINGAPORE PTE.LTD.」を設立
  • 2020年12月「ビザスクboard」をリリース
  • 2021年1月「ビザスク業務委託」を「ビザスクpartner」に改称
  • 2021年11月M&A「Coleman Research Group, Inc.」を株式取得により完全子会社化
  • 2022年4月「ビザスクnow」をリリース
  • 2023年7月米国にてLife Scienceチームを立ち上げ、同分野でのエキスパート開拓も加速
  • 2023年8月米国のアリゾナ州フェニックスに拠点開設
  • 2025年5月英国に日本語対応チームを設置
  • 2025年6月「ビザスクtech」をリリース
  • 2025年9月「ビザスクdirect」をリリース
  • 2025年12月株式会社電通と事業開発コンサルティング領域において事業提携
  • 2026年3月名刺アプリ「Eight」とパートナー連携
  • 2026年3月「AI Scout」機能をリリース
  • 2026年4月株式会社博報堂と資本業務提携

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 取扱高2030年2月期まで300億円以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    知見プラットフォームの拡充とUX向上

    知見データベースと顧客基盤の双方を拡充し、テクノロジーを活用して効率性やUI/UXを改善。多様な知見提供取引を安心して利用できるプラットフォームを構築するため、優秀な人材の確保・育成や組織体制の整備・拡充に注力する。

  2. 02

    国内事業法人向け市場深耕

    日本における圧倒的なエキスパート網、多様なサービスラインナップ、グローバル拠点網を強みに、国内事業法人(製造業、SIer、ベンチャー等)向けにコアサービス「ビザスクinterview」に加え、調査・レポート・ダイレクト・パートナー等の多様なサービスを提供し、市場シェアを拡大する。

  3. 03

    コンサル・金融顧客向けグローバル展開強化

    日・米を中心としたエキスパート網とグローバル拠点網を活かし、国内コンサル・金融顧客には既存の強みを生かしつつ海外エキスパート需要を取り込み、海外顧客向けにはアクティブユーザー増加に向けた営業強化、生成AI活用投資、インセンティブ見直し等を進める。

  4. 04

    新たなプロダクト開発による事業領域拡大

    昨今高まる人的リソースニーズに対応し、従来の「ビザスクinterview」等に加え、新たなプロダクトを開発・展開する。例えば、人件費や採用費関連市場の一部をターゲットとした知見プラットフォームを活用する新サービスを検討する。

  5. 05

    業務プロセス改善と収益性向上

    システム開発メンバーの採用や情報システム投資により、業務システムの機能向上と内部統制を備えた業務標準化を推進。各業務の効率化を進め、事業の収益性向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 7期分

グループ全体で493人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は548万円で、6期前と比べて+13.7%平均年齢は31.2歳、平均勤続年数は2.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2020年2月48232.01.6108
2021年2月49531.52.0144
2022年2月50530.82.1416
2023年2月57131.62.1442
2024年2月59831.82.3481
2025年2月59731.62.4497241
2026年2月54831.22.8493264

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率36.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)78.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都目黒区116百万円
知見プラットフォーム事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は100億円営業利益13億円前期と比べると増収増益で、売上が+2.0%、利益が+8.3%。

売上高
+2.0%
100億円
営業利益
+8.3%
13億円
純利益
+80.0%
9億円
営業利益率
13.0%
前期比 +0.8%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高110億円100億円
営業利益14億円13億円
純利益8億円9億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

7期分

直近は2027年1Qで、売上は28億円、営業利益は4億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2021年4Q161
2022年4Q370
2023年4Q842
2024年4Q90−124
2025年4Q9866.14
2026年4Q10088.07
2027年1Q28414.32

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

直近期の営業利益率は13.0%。売上は10期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2016年2月0−1−1
海外対応専任チーム「VQ Global」を発足
2017年2月1−1−1
2018年2月3−1−1
シンガポール共和国に駐在員事務所を設立
2019年2月600
シンガポール共和国に現地法人「VISASQ SINGAPORE PTE.LTD.」を設立
2020年2月1011
「Coleman Research Group, Inc.」を株式取得により完全子会社化
2021年2月1622
2022年2月37−4−5
米国のアリゾナ州フェニックスに拠点開設
2023年2月84−11
2024年2月901−126
2025年2月98121212.25
2026年2月100131413.09

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高100億円のうち、営業利益として残るのは13億円13.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の9.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金87.0%87億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益13.0%13億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+4.6pt
13.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.4pt
9.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+57.4pt
70.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
11.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
29.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2026年2月期は営業CFが13億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは9億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は50億円で、売上の6.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年2月00203
2019年2月00002
2020年2月10013
2021年2月4−17314
2022年2月2−111126−10931
2023年2月15−4−51139
2024年2月9−3−3643
2025年2月9−3−4646
2026年2月13−4−5950

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2026年2月期の総資産は81億円。このうち返さなくてよい自己資本が18億円で、自己資本比率は21.5%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年2月22088.3
2017年2月21146.8
2018年2月4045.1
2019年2月5059.6
2020年2月61515.3
2021年2月20101051.8
2022年2月1881008853.2
2023年2月2091218857.5
2024年2月733703.2
2025年2月7596610.6
2026年2月81186321.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
50億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-114億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
63億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率14 / 40
収益力営業利益率26 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中6位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中579位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
70.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
13.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
21.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥679で、1年前と比べて-8.4%過去52週の値幅のなかでは64%の位置にある。

¥679+2.1%1ヶ月+3.5%1年-8.4%時価総額63億円
過去52週の値幅
安値¥445高値¥808

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.1倍
PER (会社予想)12.9倍
PBR3.07倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

7/16は+6.95%と急伸し、終値662円。1ヶ月で+9.8%の上昇。25日線(600円)を約10%上回り、75日線(622円)も突破。出来高は7/16に271,800株と急増、買い材料が出た可能性。52週高値(808円)を目指す動きで、RSI76と過熱気味だが勢いが続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ4,050人。区分でいちばん多いのは個人・その他84.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が1.4%を占め、残る98.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
個人・その他71.368.678.983.279.984.5
外国法人11.814.010.37.812.29.0
証券会社6.13.71.04.05.15.0
事業法人0.40.50.80.91.01.3
金融機関10.113.08.83.91.60.1
外国人個人0.00.00.20.20.20.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01端羽英子47.97
02A-Fund II,L.P.(国内連絡先 シティユーワ法律事務所 弁護士 渋谷治香)6.03
03楽天証券株式会社2.35
04株式会社SBI証券1.64
05CAStartupsInternetFund2号投資事業有限責任組合1.32
06瓜生英敏0.97
07安岡徹0.81
08IXGS Investment Ⅳ,L.P.(常任代理人 株式会社イントリム)0.81
09岡島裕樹0.77
10西村裕二0.69

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-13
    アイエックスジーエス・インク(IXGS, Inc.)
    新規の大量保有報告
    23.21%
    +17.16pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で+100%、1株純資産は4期で+2241%。直近期のROEは70.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2016年2月−31,999
2017年2月−796
2018年2月−8
2019年2月484.8
2020年2月71372.8
2021年2月2311636.1165.3
2022年2月−63112
2023年2月−213040.6
2024年2月−1,405
2025年2月2392.549.2
2026年2月6870.48.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/2期の役員報酬は総額73百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
端羽英子代表取締役 執行役員 CEO兼 Coleman Research Group, Inc. President484,444,600
七倉壮取締役 執行役員38
宮崎雄取締役 執行役員4217,000
堅田航平社外取締役(監査等委員)47
平栗遵宜社外取締役(監査等委員)45
安田幸代社外取締役(監査等委員)56

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)341175819
社外取締役415154

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,074字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 (1)ミッション 当社グループは「知見と、挑戦をつなぐ」をミッションに掲げ、知見プラットフォーム事業を展開しております。 近年、驚異的なスピードでテクノロジーが進化し、将来の予測が難しく変化の激しい事業環境となっているなか、スピーディーな問題解決やイノベーション創出のため、大企業から中小企業、ベンチャー経営者など、多様な顧客層において、既に文字化されたインターネット上にある情報だけではなく、十分に文字化されていない、個々人の経験に基づく活きたビジネス知見へのニーズが高まっております。 そこで、当社グループは、暗黙知であるためにこれまで共有は難しいとされてきたビジネス知見をデータベース化し、テクノロジーの力と高度なオペレーション・ノウハウを組み合わせることで、各業界・業務の実務経験を有し、現役世代からフリーランス・企業OB等多様なバックグラウンドを持つ国内外のエキスパート(注)の知見を、日米等のグローバルな顧客にマッチングするナレッジシェアのプラットフォーム(知見プラットフォーム)を提供しております。 当社グループは、知見プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメントに関連付けた記載はしておりません。 (注)「エキスパート」は、当社サービスにおいてビジネス知見を提供する個人のことを指しております。 (2)サービス概要 スタートアップから大企業まで、その規模に関わらず、企業活動においては新規事業や業務改革、投資等のための業界動向調査、ユーザーインタビュー、ベスト・プラクティス調査等の情報収集ニーズが常時発生しております。その際に、従来は、書籍や調査会社の発行するレポートを購入する、自社内の知見者にヒアリングする、あるいは知人経由で知見者にアプローチする等の手法が一般的でした。特に知見者へのヒアリングは情報収集において効果的であることは認識されつつも、自社の保有するネットワークには限界があるため、必要とされるスピードで適切な知見者にアプローチすることは容易ではないという課題が存在しておりました。 当社グループでは、顧客のニーズに応じて、ビジネス知見を有するエキスパートと顧客をマッチングして知見提供取引が行われるプラットフォームを運営しております。知見提供取引は様々なシーンで活用されておりますが、具体例としては以下のとおりです。 ・コンサルティング会社が業界全体に対する理解を深め、市場動向を確認するための調査 ・投資ファンド・機関投資家などの金融機関が投資を検討する際の業界調査やデュー・デリジェンス ・事業法人が新規事業や新商材の開発・検討の過程で、新技術などについて理解を深めるための情報収集 当社グループのメインサービスである「ビザスクinterview」では、専任の担当者が顧客からの依頼事項(対象業界・エキスパートの属性・想定される質問・期限等)を確認し、当社サービスの登録者や外部ネットワークから適任者をリサーチし、顧客の要望に適合するかを必要に応じてエキスパートにも直接確認したうえで、顧客に対してエキスパートを提案し、知見提供取引の実施に向けたアレンジまで全面的にサポートします。当社は、このサービスを日本で本格的に開発・発展してきた先駆けであり、2012年3月の設立からこのサービスの普及に努め、市場を形成してまいりました。そうした中で、2020年4月にシンガポールにおいて子会社を設立、2021年11月に米国で同業を営むColeman Research Group, Inc.を買収し、グローバル展開を推し進めております。 また、当社グループでは、これまでの事業運営で蓄積してきたエキスパートのデータベースを活用するべく、オンライン・アンケート形式で多数のエキスパートの知見を一度に収集することをサポートする「ビザスクexpert survey」「VISASQ/COLEMAN’s  Expert Surveys」や、数か月といった中長期の期間にわたりエキスパートがクライアントを支援する「ビザスクpartner」、当社グループのwebプラットフォーム上で利用者がエキスパート選定等のマッチングを自ら行い、エキスパートが知見提供取引を実施するセルフマッチング形式の「ビザスクdirect」、自社の製品や保有技術の新たな展開可能性を探るためのニーズ探索サービス「ビザスクweb展示会」、及び事業会社の調査設計からレポートの作成まで一貫した支援を提供する「ビザスクreport」、24時間以内に5名以上の有識者から回答を得ることができる「ビザスクnow」等、様々な形態で知見が共有・提供されるサービスを開発し、展開しております。 顧客は、ビジネス領域の知見を求める情報収集の際に当社サービスを活用することで、求めている情報にスピーディかつ効率的にアクセスし、当社サービスを活用しない場合と比べ、より多くの経験者の知見に基づく情報を得た上で判断をすることが可能となります。一方、マッチングされたエキスパートは、スポットコンサルやオンライン・アンケート等の様々な形態を通じて知見を提供し、顧客の問題解決やイノベーションの創出に貢献すると共に、エキスパート自身が持つ知見を再確認し、人生百年時代と言われる現在におけるキャリア・プランの一助として当社サービスを活用することができます。従って、当社サービスは顧客とエキスパート双方にとって意義のある情報サービスとなっていると考えております。 当社グループの「知見プラットフォーム事業」で提供している各サービスの概要は以下のとおりであります。 ビザスクinterview   顧客のニーズに応じて、ビジネス知見を有するエキスパートと顧客の1時間単位のインタビュー/電話会議を設営するサービス ビザスクexpert survey   オンライン・アンケート形式で、多数のエキスパートの知見を一度に収集することをサポートするサービス ビザスクnow   業界動向や事例情報を有識者5名以上から原則24時間以内に得られるサービス ビザスクpartner   幅広い業界のエキスパートが柔軟な時間設定でご支援 ビザスクproject   顧客企業の新規事業社内提案制度等において、「ビザスクinterview」や「ビザスクexpert survey」等を活用し、当社グループがプロジェクト型で顧客企業による新規事業の創出等を総合的に支援するサービス ビザスクweb展示会   登録エキスパート全体から募る「アイデア募集」サービス ビザスクboard   社外取締役、監査役のマッチング・サービス ビザスクreport   調査設計からデスクトップサーチ、インタビュー、レポートの作成まで一気通貫で支援 ビザスクdirect   当社のwebプラットフォーム上で、顧客がエキスパートの選定からマッチングまでを自ら行い、スポットコンサルや業務委託の依頼、さらには正社員採用までが可能なセルフマッチング形式のサービス (3)事業系統図 (注)1.当社グループでは、サービス利用料を営業収益として計上しております。 2.フルサポート形式「ビザスク」のスポットコンサルサービス「ビザスクinterview」を示した事業系統図でありますが、その他のサービスについても類似した商流であります。 3.上記はビザスクの連結グループの商流を示しております。
経営方針・対処すべき課題5,262字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末時点において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「知見と、挑戦をつなぐ」をミッションに掲げ、グローバルなナレッジ・シェア・プラットフォーム「知見プラットフォーム事業」を展開しております。具体的には、1時間単位でピンポイントに知見提供を受けることができる「ビザスクinterview」の提供等の多様なサービスを通じて、各業界のエキスパートの知見を、新規事業やイノベーション、業務改善といったビジネス課題の解決のヒントを求める企業や個人へつなぐ、ビジネス知見に特化した知見プラットフォーム事業を運営しております。 グループ全体として、当社グループのミッションを実現していくため、知見データベースと顧客基盤の双方を拡充し、テクノロジーの力を活用して効率性やUI/UX(注)を改善しつつ、様々な形態の知見提供取引を利用者が安心して活用できるプラットフォームを構築することを目指し、優秀な人材の確保・育成や組織体制の整備・拡充に注力して参ります。 (注)UI(ユーザーインターフェース)とは、ユーザーとサービスの接点であり、両者の間で情報をやり取りするための仕組みのことです。UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、ユーザーがサービスを通じて受け取る体験やそれに伴う感情のことです。 (2)目標とする経営指標 当社グループは中長期的な企業価値の向上を達成するために、強固なプラットフォームを構築すべく、知見プラットフォームの規模を示す指標である取扱高の成長と、事業の本質的な収益力を示す調整後EBITDA(注)を重視しております。2030年2月期には、取扱高300億円以上を目指しております。 (注)調整後EBITDA:営業利益+減価償却費+株式報酬費用-減損損失に計上したソフトウエア開発コスト (3)経営環境及び中長期的な会社の経営戦略 当社は、2012年3月の設立以来、一貫して知見プラットフォーム事業を展開してまいりました。この事業の中核となる「ビザスクinterview」は、当社が日本において有力な地位を築いており、このサービスの開発・発展を通じて、当社事業の市場を形成してまいりました。また、2021年11月には、米国で同業を営むColeman Research Group, Inc.を買収しております。これにより、日本と米国を中心とする顧客及びエキスパートのデータベースを活用することが可能となっております。 当社の主力サービスである「ビザスクinterview」などを利用する主要な顧客層は、主に海外における同業他社のサービスを利用してきたコンサルティング・ファームやアクティブ投資家が従来型の顧客層である中、当社は日本の製造・IT・ヘルスケア等の企業に顧客層を拡大させ、これらの企業群の様々な調査ニーズや施策等の実行段階において必要となる専門的な人的リソースに関するニーズを満たすプロダクトを開発し、展開しております。さらに、人的リソースに関するニーズは近年において特に高まっており、当社のミッションである「知見と、挑戦をつなぐ」の実現のためには、新たなプロダクトを開発する必要性があると認識しており、昨今において検討を進めております。 こうした事業戦略の中、当社グループでは、知見プラットフォーム事業のサービスを活用する事業領域を、2026年2月期から「国内事業法人」領域、「コンサル・金融(国内顧客)」領域、「コンサル・金融(海外顧客)」領域の3つに区分して、それぞれの事業領域や顧客特性に応じた事業戦略を展開しております。 ①国内事業法人における事業戦略 国内事業法人の主要な顧客層は、国内の製造業、SIer、ベンチャー企業等であり、特に、研究開発や事業開発を行っている大手製造業が中心であります。これらの顧客は、当社グループのコア・サービスである「ビザスクinterview」のほか、「ビザスクexpert survey」、「ビザスクreport」、「ビザスクdirect」、「ビザスクpartner」など、多くのサービスを活用しております。 国内事業法人の事業環境は、当社事業の関連市場である調査領域の市場規模が約3.7兆円(総務省統計局 2025年(令和7年)科学技術研究調査による社外研究費及び一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会によるインサイト産業売上高の合計)、コンサルティング市場の市場規模が約1兆円超(IDC Japan, 2025年12月「国内ビジネスコンサルティング市場予測、2024年〜2029年」のうち、2029年のビジネスコンサルティング市場の予測)となっており、このほか、人件費や採用費に関する市場の一部に対して当社の知見プラットフォームを活用する新たなプロダクトを展開しており、大きな潜在市場が存在しております。なお、当社事業の市場規模については、当社グループが自ら市場を発展・形成してきている過程にあり、当社が有力な地位を築いているものと考えておりますが、投資者の投資判断に資する情報として、関連市場あるいは潜在市場を記載することとしております。 このような事業環境のもと、当社グループは、日本における圧倒的なエキスパート網、多様なサービスラインナップ、海外調査ニーズに対応するグローバルな拠点網を強みとしており、他の国内プレイヤーのエキスパート網が限定的であることや小規模なプレイヤーが多く、また、海外プレイヤーにおいては、国内事業会社へのリーチが限定的であること、国内エキスパート網も限定的であること、インタビュー以外の主要サービスが十分発展していない状況であり、こうした他のプレイヤーと比較して、当社グループは競争優位性を発揮して事業を展開しております。 こうした状況のもと、国内事業法人の業績推移は以下の通りであります。 取扱高   営業収益 2022年2月期   1,837百万円   995百万円 2023年2月期   3,143百万円   1,758百万円 2024年2月期   4,034百万円   2,349百万円 2025年2月期   4,478百万円   2,677百万円 2026年2月期   4,793百万円   2,988百万円 (注)管理会計上の数値であり、会計監査の対象外 ②コンサル・金融(国内顧客)及びコンサル・金融(海外顧客) コンサル・金融(国内顧客)の主要な顧客層は、日本におけるコンサルティング・ファーム、機関投資家及びプライベート・エクイティであり、これらの顧客は、当社グループの「ビザスクinterview」及び「ビザスクexpert survey」等を既に活用しております。 コンサル・金融(国内顧客)の事業環境は、ビジネスコンサルティング市場の力強い成長のもと堅調に成長しております。国内ビジネスコンサルティング市場の規模は、2024年に7,987億円に到達しており、こうした背景のもと、グローバルENSも拡大を継続しております(IDC Japanの公表データから当社作成)。 コンサル・金融(海外顧客)の主要な顧客層は、海外におけるコンサルティング・ファーム、機関投資家及びプライベート・エクイティであります。グローバルコンサルティング市場の規模は、2025年において5,110億米ドルに達しており(Customer Market Insightsの公表データから当社作成)、グローバルENS市場も直近では年間12%の成長があったとの調査もあります(Inex Oneによる調査。2023年から2025年のExpert Network Service市場の年平均成長率)。 このような事業環境のもと、当社グループは、日・米をマザーマーケットとするエキスパート網、グローバルなリクエストに対応することのできる拠点網、並びに高度なオペレーションに基づくスピーディーな対応力を有している中、国内ではすでに強固なポジショニングがあり、海外では業界初期から活動していることによる知名度があります。特に国内では、他の欧米のプレイヤーが欧米市場を中心としたエキスパート網であることや日本に拠点が無い或いは小さいことと比較して、当社グループはユニークなポジションを築いております。 このような強みを活かし、国内では既存の強みを生かしていくとともに、海外エキスパートに対する需要を獲得してシェアを高めていく戦略としております。海外では、アクティブユーザー数の増加に向けた営業活動の再強化、生成AI活用のための投資、インセンティブ設計の見直しや生産性向上のためのトレーニング実施等を進めてまいります。 こうした状況のもと、コンサル・金融(国内顧客)の業績推移は以下の通りであります。 取扱高   営業収益 2022年2月期   2,051百万円   1,412百万円 2023年2月期   2,769百万円   1,982百万円 2024年2月期   3,331百万円   2,401百万円 2025年2月期   3,650百万円   2,622百万円 2026年2月期   4,051百万円   2,933百万円 (注)1.ビザスクがこれまで取引を行ってきた海外機関投資家等の収益が含まれております 2.管理会計上の数値であり、会計監査の対象外 次に、コンサル・金融(海外顧客)の業績推移は以下の通りであります。 取扱高   営業収益 2022年2月期   6,797百万円   4,901百万円 2023年2月期   6,471百万円   4,639百万円 2024年2月期   5,743百万円   4,215百万円 2025年2月期   6,248百万円   4,435百万円 2026年2月期   5,693百万円   4,056百万円 (注)1.上記に含まれるColeman社の業績は各会計期間における期中平均の為替レートを用いて日本円換算 2.管理会計上の数値であり、会計監査の対象外 直近では地政学リスクの高まり、金融市場のボラティリティの高まりや雇用環境の変化など、特に米国において事業環境が不透明であります。こうした中、サービスデリバリー体制の強化により中長期的な競争優位性を確保することを通じて、収益性を向上させてまいります。 (4)事業上及び財務上の対処すべき課題 ① 人材獲得及び人材育成 人材の確保は当社グループの成長の基礎であり、優秀な経営陣及び従業員の獲得や、在籍しているメンバーのスキル向上は、高い事業成長を維持していくために必要かつ、重要な課題の一つであります。採用市場は近年逼迫しておりますが、知人紹介や人材紹介会社等の多様な採用チャネルを活用し、従業員の獲得を推進して参ります。また、人員の拡大とともに組織化を進め、事業における中核的な人材を育成すると共に、教育制度等を拡充し、人材の成長をサポートして参ります。 ② 業務プロセスの改善と、これによる収益性の向上 当社グループの各業務は、プロセス・ルールの高度化やシステム投資を進めることにより、効率化できる余地があると考えております。今後、システム開発メンバーの採用、情報システムへの投資による各業務システムの機能向上と共に、内部統制を具備した業務の標準化を推進することで、各業務の効率化を進め、当社事業の収益性の向上を図って参ります。 ③ 個人情報保護の対応 大規模プラットフォーム事業者の個人情報の取り扱いと保護に対し、近年世界中で高い関心が寄せられています。当社は、情報そのものの保護の観点から情報セキュリティ・システムを強化するとともに、欧州GDPR(注)に代表される各国の個人情報保護に対する法体制の整備に留意し、個人情報保護の社内体制整備を進めて参ります。 (注)「欧州GDPR」とは、EU一般データ保護規則(General Data Protection Regulation:GDPR)のことであり、これは欧州連合(EU)における新しい個人情報保護の枠組みであり、個人データ(personal data)の処理と移転に関するルールを定めた規則です。 ④ 海外展開の対応 当社グループは、「知見と、挑戦をつなぐ」というミッションの実現に向け、今後、投資効率を意識しつつ、積極的に海外展開を図っていく方針であります。海外展開にあたっては、当社グループが国内で培ったオペレーションやシステム等のノウハウと、Coleman Research Group, Inc.の買収の経験を活かしつつ、各地域の文化や法規制等を踏まえてサービスをカスタマイズし、事業の拡大を図って参ります。
事業等のリスク6,424字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業展開その他に関するリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項について、以下に記載しております。また、必ずしも事業展開上のリスクに該当しない事項についても、投資者の投資判断において重要と考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。 当社グループはこれらのリスクの発生可能性を認識した上で、その発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容を慎重に判断した上で行われる必要があると考えております。 なお、以下の記載事項は、本書提出日現在の事項であり、将来に関する事項は本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。また、以下の事業等のリスクは、全ての事業活動上又は投資判断上のリスクを網羅しているものではありませんのでご留意下さい。 (1)経済環境について 当社グループの知見プラットフォーム事業においては、ビジネス領域の知見を求める顧客に対して、エキスパートの知見提供が行われるプラットフォームを国内外で展開しております。日本経済と当社事業の関係では、我が国における構造的な課題である少子高齢化に端を発する働き方改革の促進や、イノベーションなどの活発化を背景としたビジネス領域の知見へのニーズの高まりは今後も継続していくものと想定しております。米国経済と当社事業の関係においても、ビジネス領域の知見に対するニーズは高く、日本に比べて米国では当社と類する事業を営む企業が複数あり、すでに一定の市場性が確立しております。また、当社グループでは、登録者の増加やデータベースの拡充及び顧客体験の向上等により顧客満足度を高め、経済環境に左右されないように努めております。しかしながら、経済環境が急激に悪化した場合には、顧客の需要が想定以上に減少し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)知見プラットフォーム事業への依存について 当社グループの営業収益は、知見プラットフォーム事業のみによる収益となっております。今後も積極的な営業施策や広告宣伝による顧客や登録者の増加、提供サービスの拡充、事業規模拡大を通じた認知度向上等により、収益規模は拡大していくものと考えておりますが、新たな法的規制の導入や改正、その他予期せぬ要因によって、想定通りに知見プラットフォーム事業が発展しない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (3)競合について 当社グループの知見プラットフォーム事業は、同種のビジネスを展開している国内外の企業と競合が生じております。 当社グループは、国内外を合わせて80万人超の各業界や各業務において実務経験を有しているエキスパート層を有し、その幅広い領域の知見やノウハウを取りまとめた更新頻度の高いデータベースを活用し、様々なサービスを提供しております。質・量ともに充実したデータベースを保有していることは、当社グループの競争優位性の源泉となっております。 特に、日本人エキスパートの知見のデータベース化は難易度が高く、当社グループが優位にあるものと考えております。こうした点から、日本における知見データベースの構築に関しては当社グループが先行しており、有意な参入障壁を築いているものと認識しております。また、海外で同種の事業を展開している企業は、当社グループ以上の収益規模を有する企業がありますが、当社グループが有する日本人エキスパート・日本企業の顧客基盤は当社グループに固有の経営資源であり、この点で当社グループが独自の価値提供を行うことが可能であります。そのほか、世界的規模で顧客の良好な体験に資する人的投資・システム開発投資を行っていることも、当社グループの市場における競争優位性につながるものと考えております。 しかしながら、今後、競合他社による新たな付加価値の提供等により当社グループの競争力が低下した場合には、価格競争や取引量の減少等により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (4)サービスの安全性、健全性について 当社グループは、電話や対面での面談等を通じてビジネス知見の提供を受けることができるプラットフォームを提供しておりますが、エキスパートが意図せず、守秘義務に服している情報(注)を顧客に提供してしまう可能性があります。そのため当社では、当社の担当者が顧客から依頼を受領した際に、依頼内容において不適切と思われる事項があれば指摘・確認する等の対応を行うとともに、エキスパートへの定期的なトレーニングを行い、知見提供取引において取扱いに留意すべき情報について注意喚起をし、さらに、マッチング時には守秘義務の遵守に留意するようエキスパートに申し添える等の対策を講じることで、不適切な情報の授受の未然防止に努めております。また、「ビザスクdirect」のスポットコンサルでは、Web掲示板への投稿により顧客とエキスパートが直接コミュニケーションを図りマッチングが行われておりますが、キーワードによる自動検出を含め、当社の担当チームがすべての投稿内容を事後的に検閲し、不適切な投稿を発見した場合には削除を行う等、健全なサービス運営に努めております。その他のサービスにおいても、サービスの安全性や健全性を維持するために必要と思われる体制を整備しております。 また、当社グループでは、Webサイト上に掲示する利用規約において、第三者の権利を侵害する行為や虚偽の情報の登録、エキスパートが所属する企業・団体等の内部規則等に違反する行為の禁止を明記するとともに、違反者に対してはサービスの利用停止や登録の抹消等の厳正な対応を講じる方針であることを明確にしております。さらに、健全なプラットフォームの維持・運用にあたり、謝礼はエキスパートの実名で登録された本人名義の銀行口座へ振込を行うこととしております。 上記のように当社グループでは、提供するサービスの安全性、健全性を維持するために十分な体制を整えていると考えており、また、サービスの構築時においては外部の弁護士を通じて関連する法規制への該当性に関して検証して参りました。しかしながら、これらの施策を講じたにもかかわらず、ルールを逸脱したコミュニケーションが行われることにより情報漏洩や不適切な情報の授受等が行われた場合には、当社サービスの信用力低下等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (注)一般的には、就業規則や秘密保持契約等で定められている情報や、秘密として管理することが明示されている情報等が該当すると考えられます。例えば、事業戦略、事業計画、財務情報、取引先情報、顧客名簿、及び個人情報等があげられます。 (5)システムトラブルについて 当社の事業は、インターネット接続環境の安定的な稼働を前提として行われております。当社グループでは、継続的かつ安定的な事業運営を行うため、システム強化及びセキュリティ対策を行っておりますが、自然災害や事故等何らかの理由によりシステムトラブルが発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6)法的規制について 当社グループは、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」、「特定商取引に関する法律」、「個人情報の保護に関する法律」等の法的規制を受けております。 当社グループは、これらの法規制等を遵守した運営を行ってきており、今後も法令等の遵守を徹底する体制及び社内教育を行って参りますが、今後、新たな法令の制定や既存法令における規制強化等がなされ、当社の事業が制約を受ける場合、もしくは万が一法令等遵守体制が機能しなかった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7)個人情報について 当社グループは、事業運営にあたり多くの個人情報を保有しております。それを踏まえ、「個人情報の保護に関する法律」(平成17年4月施行)の規定に則って作成したプライバシーポリシー等の社内規程に沿って個人情報を管理し、また、従業員に対する個人情報の取り扱いに関する教育を行い、個人情報の適切な取り扱いに努めております。 しかしながら、何らかの原因により個人情報が外部に流出した場合は、当社グループの信用低下を招くとともに損害賠償請求訴訟の提起等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (8)知的財産権について 当社グループは、現在、他社の知的財産権を侵害している事実は認識しておりません。しかしながら、当社の認識していない知的財産権が既に成立していることにより当社の事業運営が制約を受ける場合や第三者の知的財産権侵害が発覚した場合などにおいては、信用失墜や損害賠償請求等が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (9)人材の確保・育成について 当社グループは、今後の事業拡大のために優秀な人材の確保及び育成が重要な課題であると認識しており、積極的に人材を採用するとともに人材の育成に取り組んでいく方針であります。 しかしながら、当社グループが求める人材を適切な時期に確保、育成できなかった場合、また、社外流出等何らかの事由により既存の人材が業務に就くことが困難になった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (10)特定の経営者への依存について 当社の代表取締役CEO端羽英子は、当社の創業者であり、経営方針や事業戦略等について、当社の経営の重要な役割を果たしております。現在、当社グループでは同氏に過度に依存しないよう、内部管理体制の整備、人材の育成を行うなど体制の整備に努めておりますが、現在の状況においては、何らかの理由により、同氏が当社グループの業務を遂行することが困難となった場合には、当社グループの事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)社歴が浅いことについて 当社は2013年10月にサービスを正式リリースした社歴の浅い会社であります。当社は現在、成長過程にあると認識しており、今後も当社の成長のための投資が必要となり、一時的に損益が悪化する可能性があります。その過程で、第6期(2018年2月期)以前の業績は、事業の立ち上げ段階であったことなどから当期純損失を計上しており、また、第10期(2022年2月期)ではColeman Research Group, Inc.の買収に伴い生じた買収関連費用等により、第12期(2024年2月期)では同社に関するのれん等の無形資産を減損したことにより当期純損失を計上しております。当社は、今後もIR活動などを通じて経営状態を積極的に開示していく方針でありますが、過年度の経営成績のみでは、今後の当社グループの業績や成長性を判断するためには不十分である可能性があります。 (12)配当政策について 当社グループは、現在成長過程にあると認識しており、事業の拡充や組織体制の整備への投資のため、内部留保の充実が重要であると考え、会社設立以来配当を実施しておらず、現時点において配当の実施時期等については未定であります。 しかしながら、株主への利益還元を経営上の重要な課題として認識しており、事業基盤の整備状況や投資計画、業績や財政状態等を総合的に勘案しながら、継続的かつ安定的な配当を行うことを検討していく方針であります。 (13)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は当社グループの役員及び従業員に対し、長期的な企業価値向上に対するインセンティブとして新株予約権を付与しております。今後においてもストック・オプション制度を活用することが考えられることから、現在付与している新株予約権に加え、今後付与される新株予約権について行使が行われた場合には、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。また、Coleman Research Group, Inc.の買収を目的として発行する種類株式の普通株式への転換及び新株予約権の行使が行われた場合にも、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。 なお、当連結会計年度末現在、Coleman Research Group, Inc.の買収を目的として発行する種類株式及び新株予約権並びに当社役職員向けに発行している新株予約権を含む潜在株式数は3,380,349株であり、発行済株式総数(種類株式及び自己株式を含む)9,353,317株の約36%に相当しております。 (14)新規サービスについて 当社グループは、知見プラットフォーム事業において、知見を提供しているエキスパートの経歴や知見等のデータベースを構築しており、そのデータベースを活かして、新たなサービスを開発し、顧客の多様なニーズを取り込み、収益源の複線化を進めております。具体的には、2018年1月より「ビザスクexpert survey」、2019年6月より「ビザスクweb展示会」、2020年12月より「ビザスクboard」、2022年4月より「ビザスクnow」、2025年6月より「ビザスクtech」、2025年7月より「ビザスクdirect」の提供を開始いたしました。また、当社グループは、今後も事業規模の拡大と収益の多様化を図るため、同様に当社グループのデータベースを活用し、積極的に新規サービスに取り組んでいく方針であります。 しかしながら、新規サービスが計画通りに進まない場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (15)海外展開について 当社グループは国内、米国、英国、シンガポール、香港において事業を展開しておりますが、今後も継続してこれらの国における事業成長を企図した取り組みを進め、また、他の国または地域における事業展開も検討して参ります。海外展開においては、為替変動、進出国の経済動向、政情不安、法規制の変更など多岐にわたるリスクが存在し、当社グループはこれらのリスクを最小限にすべく十分な対策を講じたうえで事業展開を進めていく方針ですが、予測困難なリスクが発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (16)M&A等の投資について 当社グループは、今後の事業拡大等を目的として、国内外を問わずM&A、出資、子会社設立等の投資を事業展開の選択肢の一つとして考えております。これらの投資の実行に際しては、ビジネス・財務・法務等に関する詳細な検討を行い、各種リスクの低減に努める方針であります。 これらの投資の実行のための検討費用が発生する場合、または、これらの調査で確認・想定されなかった事象がこれら投資の実行後に判明あるいは発生することや、市場環境の変化等により投資先の事業展開が計画どおりに進まないことにより投資を回収できない場合や、減損を計上することになる場合等には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。なお、Coleman Research Group, Inc.の買収時に計上したのれん等の無形資産について、2024年2月期においてその全額を減損損失により減額しております。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当社グループは、「知見と、挑戦をつなぐ」をミッションに掲げ、知見プラットフォーム事業を展開しております。 当連結会計年度における我が国経済は、米国における通商政策や外交政策により、地政学的リスクが上昇しているものの、政府による経済政策等により総じて緩やかに回復しております。そうした中、大企業と中小企業ともにAIの台頭に伴い、ソフトウエアや情報機器などへの投資需要が強く、中長期視点の投資が着実に進むだろうとみられています。海外の経済状況は、米国による関税政策や金利政策の不透明さがあるものの底堅く推移しております。 国内事業法人事業(国内における事業会社を主要顧客とする事業領域)は、前年同期間と比べて約7%の取扱高成長となりました。多様なプロダクトの展開やAIも活用した組織的な営業推進を通じて、顧客内の需要を掘り起こす取り組みを進めております。 コンサル・金融(国内顧客)事業(国内におけるコンサルティング・ファーム、金融機関等を主要顧客層とする事業領域)は、前年同期間と比べて約11%の取扱高成長となりました。主要顧客であるコンサルティング・ファーム等における好調な需要を背景として、国内外エキスパートのマッチングが増加しております。 コンサル・金融(海外顧客)事業(海外におけるコンサルティング・ファーム、金融機関等を主要顧客層とする事業領域)は、前年同期間と比べて約△9%の取扱高成長となりました。米国における通商政策等や地政学的リスクの上昇により経済状況が不透明な状況が続いておりますが、AIの活用などを通じた収益性回復などの施策を行っております。 以上の結果、当連結会計年度末時点における取扱高(※1)は知見プラットフォーム事業全体で14,535百万円となりました。 また、当連結会計年度における営業収益は9,974,670千円(前年同期比2.0%増)、営業利益1,341,141千円(前年同期比9.3%増)、経常利益1,404,403千円(前年同期比15.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益891,901千円(前年同期比86.9%増)、調整後EBITDA(※2)は1,161,904千円(前年同期比11.3%増)となりました。 なお、当社グループは知見プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 (※1)取扱高:当社の知見プラットフォーム事業において当社が顧客から得た対価(知見提供取引毎に顧客と合意した値引控除前の数値であり、エキスパートへの謝礼を含みます)の合計 (※2)調整後EBITDA:営業利益+減価償却費及びのれん償却費+株式報酬費用-Coleman社ソフトウエア開発費に関する減損損失 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は7,554,196千円となり、前連結会計年度末に比べ400,657千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が392,093千円増加したことによるものであります。 また、当連結会計年度末における固定資産は537,427千円となり、前連結会計年度末に比べ180,348千円増加いたしました。これは主に、繰延税金資産、建物附属設備がそれぞれ、68,843千円、59,788千円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は8,091,624千円となり、前連結会計年度末に比べ581,005千円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は6,173,444千円となり、前連結会計年度末に比べ2,016,920千円増加いたしました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が1,874,062千円増加したことによるものであります。 また、当連結会計年度末における固定負債は104,764千円であり、前連結会計年度末に比べ2,383,833千円減少いたしました。これは主に、長期借入金が2,373,812千円減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は6,278,209千円となり、前連結会計年度末に比べ366,912千円減少いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は1,813,415千円となり、前連結会計年度末に比べ947,918千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益891,901千円を計上したことに伴う利益剰余金の増加等によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は5,003,357千円となり、前連結会計年度末と比べ396,705千円の増加となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果による収入は1,292,027千円(前連結会計年度は927,720千円の収入)となりました。収入の主な内容は、税金等調整前当期純利益の計上1,149,747千円、減損損失254,135千円、契約負債の減少額56,611千円、法人税等の支払額177,806千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果による支出は382,991千円(前連結会計年度は269,828千円の支出)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出237,708千円、有形固定資産の取得による支出132,689千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果による支出は519,747千円(前連結会計年度は435,996千円の支出)となりました。これは、主に、長期借入金の返済による支出499,750千円によるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループの行う事業は提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略いたします。 b.受注実績 当社グループの行う事業は提供するサービスの性質上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略いたします。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年3月1日 至 2026年2月28日) 金額(千円)   前年同期比(%) 知見プラットフォーム事業   9,974,670   102.0 合計   9,974,670   102.0 (注)1.当社グループの事業セグメントは、知見プラットフォーム事業の単一セグメントであります。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年3月1日 至 2025年2月28日)   当連結会計年度 (自 2025年3月1日 至 2026年2月28日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン   1,109,040   11.3   -   - 3.主な相手先別の販売実績のうち、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満の相手先につきましては記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成されております。この連結財務諸表の作成において、会計方針の選択・適用及び損益又は資産の状況に影響を与える見積りの判断は、一定の会計基準の範囲内において、過去の実績や判断時点で入手可能な情報に基づき合理的に行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらの見積りとは異なる場合があります。 ② 経営成績等に関する認識及び分析・検討内容 (営業収益) 当連結会計年度における営業収益は、9,974,670千円となりました。主な要因は、当社のメインサービスであるフルサポート形式「ビザスク」のスポットコンサルサービス「ビザスクinterview」や「ビザスクexpert survey」、「ビザスクpartner」などが大きく成長したことにより、取扱高が増加したことによるものであります。その背景には、プロフェッショナル・ファームや事業法人の既存クライアントを中心とした平均的な取扱高の増加や、法人クライアント口座数の増加があります。 (営業費用) 当連結会計年度における営業費用は、8,633,528千円となりました。主な要因は、事業の拡大に伴う積極的な採用活動による人件費の増加や、これによる採用費の増加、及びマーケティング活動の拡大による広告宣伝費及び関連ツールの利用料による支払手数料等の増加によるものであります。 (営業外損益) 当連結会計年度における営業外収益は、130,223千円となりました。主な要因は、受取還付金が46,617千円、受取家賃が38,275千円発生したことによるものであります。また、当連結会計年度における営業外費用は、66,960千円となりました。主な要因は、借入金による支払利息が52,982千円発生したことによるものであります。 (親会社株主に帰属する当期純損益) 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、891,901千円となりました。これは主に、経常利益が1,404,403千円であったこと、Coleman社の有形固定資産及び無形固定資産に関する減損損失が254,135千円発生したこと、法人税、住民税及び事業税が327,243千円発生したことによるものであります。 ③ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、エキスパートへの謝礼のほか、人件費、採用費、広告費及び支払報酬などの営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、基本的には業務に利用する情報関連機器です。 運転資金及び投資資金は、自己資金のほか、増資、金融機関からの借り入れにより調達しております。当連結会計年度末の借入金の合計残高は2,373,812千円となっており、全額が1年内返済予定の長期借入金であります。当連結会計年度末の現金及び現金同等物は5,003,357千円であり、十分な短期流動性を確保しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 決算説明資料2027年2月期 第1四半期決算説明資料2026-07-15

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