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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ミンカブ・ジ・インフォノイド

MINKABU THE INFONOID, Inc.4436 · Growth · 情報・通信業

1億人規模の月間UUを誇る総合インターネットメディアと、金融情報ソリューションで稼ぐ会社。

概要

ミンカブ・ジ・インフォノイドは、個人投資家向け金融情報サービスの提供を中核とする企業である。2006年に「みんなの株式」として創業し、その後「Kabutan(株探)」や「ライブドアブログ」など複数のメディアを買収・統合して成長した。2025年3月期の連結売上高は105億円に達する一方、55億円の最終赤字を計上した。2026年3月期には営業利益5億円、最終利益7億円への回復を見込む。本社は東京都港区、従業員236名。東京証券取引所グロース市場に上場している(2019年3月上場)。主要事業はメディア事業とソリューション事業の二本柱であり、個人から法人まで幅広い金融情報を提供する。

個人投資家向けメディアと金融機関向けソリューションの二本柱

当社グループは、メディア事業とソリューション事業の二つのセグメントで構成される。2026年3月期の連結売上高87.8億円のうち、メディア事業が46.96億円(内部取引控除後)、ソリューション事業が38.41億円を占めた。営業利益はメディア事業が0.83億円、ソリューション事業が4.77億円であり、ソリューション事業が利益の中心である。メディア事業は主に広告収入と課金収入で成り立ち、ソリューション事業は金融機関向けの月額課金や初期導入費が収益の柱である。グループ全体では2025年3月期に19億円の営業損失を計上したが、選択と集中の結果、2026年3月期には5.49億円の営業利益に転換した。

月間1億人規模にリーチするメディア事業

メディア事業は、ブログメディア「ライブドアブログ」、ニュースメディア「ライブドアニュース」、スポーツ情報メディア「SOCCERKING」「BASEBALLKING」「BASKETBALLKING」「VOLLEYBALLKING」、金融・資産形成メディア「MINKABU(みんかぶ)」、韓国エンタメ「Kstyle」、女性向け「Peachy」、生活情報「MINKABU Choice」など多様なサイトを運営する。これらの月間平均ユニークユーザー数は合計1億人規模に達する。収益源は、純広告や成果報酬型広告といった広告収入が中心である。また、有料サービス「みんかぶプレミアム」による月額課金収入や、企業からの受託制作収入も有する。2025年5月に「ライブドアグルメ」、同年6月に「超WORLDサッカー!」のサービスを終了するなど、不採算サービスの整理も進めた。

金融情報のB2B/B2B2Cプラットフォームであるソリューション事業

ソリューション事業は、株式情報専門メディア「Kabutan(株探)」の運営を核とする。Kabutanは日本株・米国株の株価や業績、ニュースを提供し、無料版と月額課金の「Kabutanプレミアム」がある。2024年10月の値上げ効果もあり、有料会員数は増加傾向にある。さらに、金融機関向け情報ソリューションとして、AI自動生成記事「Robot Report AI」、テーマ別銘柄バスケット「MINKABUテーマ別銘柄ソリューション」、音声検索「MINKABU IVR」、投資信託分析「MINKABU FUND ANALYTICS」などを提供する。SI・パッケージソリューションでは、金融機関のDXを支援するシステム受託開発や保守運用も手掛ける。顧客基盤は170社以上の金融機関に広がる。

持株会社体制と子会社統合による効率化

当社は2023年7月に持株会社体制へ移行した。完全子会社としてメディア事業を担う株式会社ライブドア、ソリューション事業を担う株式会社ミンカブソリューションサービシーズを設置した。しかし、2025年10月にはミンカブソリューションサービシーズを吸収合併し、再び機能子会社統合を進めた。また、2025年3月には金融商品仲介の株式会社ミンカブアセットパートナーズ、同年6月にはWeb3関連の株式会社ミンカブWeb3ウォレットの全株式を株式会社トレードワークスに譲渡した。2026年3月には株式会社コンテンツモンスターを清算するなど、不採算事業の整理を完了。現在のグループは、当社と株式会社ライブドアの2社体制に集約された。

業界の中での役割はインターネットメディア運営会社および金融情報ソリューション提供会社。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
88億円
営業利益
5億円
営業利益率
5.7%
純利益
7億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01インターネット広告・メディア主力

ブログ、ニュース、スポーツ、金融、韓流など多様なメディアを運営し、広告収入と課金収入を得る。月間平均ユニークユーザー数は1億人規模。

国内最大級の韓国エンタテインメント専門ニュースサイト

主な製品・サービス5
ライブドアブログ
ブロガーやクリエイターを支援するブログサービス。日本有数のユーザー数を誇る。
ライブドアニュース
国内外の幅広いニュースを配信するニュースサイト。
MINKABU(みんかぶ)
株式情報を中心とした資産形成情報メディア。
Kstyle
国内最大級の韓国エンタテインメント専門ニュースサイト。
みんかぶプレミアム
資産形成管理ツールやトレンドニュースを提供する有料サービス。

02金融機関向けソリューション主力

証券会社など金融機関向けに、株式情報メディア「Kabutan」の運営や金融情報コンテンツの提供、システム開発支援などを行う。B2BおよびB2B2Cサービスを展開。

主な製品・サービス5
Kabutan(株探)
個人投資家向けの株式投資情報メディア。無料・有料サービスを提供。
MINKABU テーマ別銘柄ソリューション
テーマ別にバスケット化した銘柄情報を提供するサービス。
MINKABU FUND ANALYTICS
投資信託分析ツール。
Robot Report AI
AIを活用した自動生成レポートサービス。
MINKABUアカデミー
職域向け資産形成ソリューション。

03金融機関向けSI・パッケージ準主力

金融機関のDXニーズに対応し、独自開発のアプリケーションやAPIを活用したシステム開発・保守運用を提供。コンサルティングから開発、運用まで一貫してサポート。

製品と技術

ソーシャルメディア型株式情報サイト「みんなの株式」

「みんなの株式」は2007年4月にサービスを開始した。ユーザーが自身の投資判断や銘柄評価を投稿し、共有するソーシャルメディア型の株式情報サイトである。2007年10月に特許取得した「ポイント算出方法」により、ユーザーの予想精度をスコア化する仕組みを持つ。2009年6月に導入されたAIによる「株価診断」機能は、機械学習を活用して個別銘柄の将来予想を提供する。現在は「MINKABU(みんかぶ)」ブランドの一部として運営されており、資産形成情報メディアとしても機能している。有料版「みんかぶプレミアム」では資産形成管理ツールなども提供される。

個人投資家向け株式情報メディア「Kabutan(株探)」

「Kabutan(株探)」は2014年10月に事業譲受により取得した、個人投資家向け国内最大級の株式投資情報メディアである。日本株および米国株のリアルタイム株価、業績情報、ニュース、銘柄スコアなどを提供する。無料版のほか、月額課金の「Kabutanプレミアム」があり、より詳細なデータやニュースを閲覧できる。2024年10月には月額料金の値上げを実施した。2025年3月期には株式市場の活況を背景に有料会員数が増加し、広告収入も伸びた。Kabutanの収益はソリューション事業の重要な柱である。

総合インターネットメディア「ライブドアブログ」と「ライブドアニュース」

「ライブドアブログ」は日本を代表するブログプラットフォームの一つで、様々なジャンルのブロガーやクリエイターが記事を投稿するUGCメディアである。「ライブドアニュース」は国内外の政治、経済、サブカルチャー、グルメまで幅広いニュースを配信するニュースサイトである。両サービスは2022年12月のライブドア買収によりグループに加わった。2023年4月には当社のメディア事業がライブドアに吸収分割され、以降ライブドアがメディア事業を統括している。月間平均ユニークユーザー数は1億人規模に達する。

金融機関向け情報ソリューションとAI活用

ソリューション事業では、金融機関向けに多様な情報サービスを提供する。AI自動生成記事「Robot Report AI」は、企業決算や市場ニュースを自動で作成し、金融機関の顧客向けに配信する。テーマ別銘柄ソリューションは、特定テーマに関連する銘柄をバスケット化し、パフォーマンスを表示するサービスで、証券会社の顧客向けに提供される。音声検索サービス「MINKABU IVR」では、電話で銘柄コードを音声入力すると株価情報が得られる。投資信託分析ツール「MINKABU FUND ANALYTICS」は、ファンドの比較・分析を支援する。これらは主に月額課金モデルで提供され、ストック収入の拡大に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • インターネット広告・メディア国内最大級の韓国エンタテインメント専門ニュースサイト

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

情報サービス業、赤字転落から再建中

ミンカブ・ジ・インフォノイドは情報サービス業に属し、売上高は約100億円規模。同業のVR*A*N SolutionやCocoliveと比較しても規模は中程度だが、2025/3期は営業赤字(営業利益率-18.1%)に転落。2026/3期には5.68%へ黒字化見込みだが、業界内での競争力は限定的。収益性改善が急務であり、同社のポジションは脆弱。

強み

  • 情報・通信業に属し、ソフトウェア・情報処理サービスを提供。
  • 2024/3期売上99億円、2025/3期105億円と安定した売上。
  • 2026/3期営業利益率5.68%と黒字転換計画。
  • 詳細は不明だが、情報サービス分野で特定ニーズに対応。

課題

  • 2025/3期は営業赤字で、早期黒字化が課題。
  • 営業利益率が低く、同業他社と比較して劣る。
  • 情報サービス業界は競争が激しく、差別化が困難。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がミンカブ・ジ・インフォノイド

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14414フレクト67億円8.5倍
24397チームスピリット67億円16.2倍
34176ココナラ66億円21.1倍
45033ヌーラボ65億円36.4倍
53695GMOプロダクトプラットフォーム65億円13.0倍
64436ミンカブ・ジ・インフォノイド64億円8.5倍
7554Aバトンズ64億円166.9倍
83848データ・アプリケーション63億円34.8倍
93845アイフリークモバイル63億円143.1倍
104845スカラ63億円16.8倍
114490ビザスク63億円10.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 41件

「みんなの株式」のサービス開始と特許取得(2006-2009)

2006年7月、東京都千代田区麹町で株式会社マスチューン(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)が設立された。2007年4月、投資家向けソーシャルメディア型株式情報サイト「みんなの株式」のサービスを開始。同年10月には「ポイント算出方法、予想評価システム、及びコンピュータプログラム」の特許を取得した。2009年6月にはAIを利用した「株価診断」機能を導入し、個人投資家向け情報サービスの基盤を固めた。この間、本社を文京区、つくば市、新宿区と移転し、2012年3月には商号を株式会社みんかぶに変更した。

Kabutan取得と金融機関向けソリューションへの進出(2014-2017)

2014年8月、インターストラクチャー株式会社(後のエムサーフ)を連結子会社化し、金融機関向けソリューション事業に参入。同年10月には個人投資家向け株式情報配信サイト「Kabutan(株探)」を事業譲受により取得した。2016年3月には株式会社インベステックの金融情報配信事業部門と、子会社であった株式会社日本先物情報ネットワークの全株式を取得し、商品先物・FX情報分野にも事業を拡大。2017年11月には子会社エムサーフを吸収合併し、事業基盤を強化した。

東証マザーズ上場と商号変更(2018-2019)

2018年11月、商号を株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドに変更。2019年3月、東京証券取引所マザーズに株式を上場した。2020年6月にはロボット投信株式会社を連結子会社化し、投資信託向けSaaS型情報ベンダー事業を拡大した。2021年7月に本社を千代田区九段北に移転。同年9月には資産形成層向け金融商品仲介業を目的に株式会社ミンカブアセットパートナーズを設立した。2022年4月には市場区分見直しによりグロース市場に移行した。

ライブドア買収とメディア事業の拡大(2022-2023)

2022年12月、株式会社ライブドアを完全子会社化し、「ライブドアブログ」「ライブドアニュース」などのネットメディアを取得した。2023年3月にはサッカー情報メディア「SOCCERKING」を運営するCWS Brains株式会社を完全子会社化。同年4月、当社のメディア事業を吸収分割によりライブドアに承継し、同時に子会社ALISをライブドアに吸収合併させた。さらに同年9月、スポーツメディア拡充のため株式会社フロムワンを完全子会社化。同年11月にはCWS Brainsとフロムワンを合併し、商号を株式会社シーソーゲームに変更した。

選択と集中による不採算事業の整理(2023-2025)

2023年7月、持株会社体制へ移行したが、2024年4月に設立した株式会社コンテンツモンスターは短命に終わる。2025年3月、完全子会社のミンカブソリューションサービシーズが保有するミンカブアセットパートナーズの全株式をトレードワークスに譲渡。同年6月には同じくミンカブWeb3ウォレットの全株式もトレードワークスに譲渡した。Web3事業への進出はわずか3年で撤退した。2025年10月にはミンカブソリューションサービシーズを吸収合併し、再び単一の経営体に戻った。2026年3月にはコンテンツモンスターの清算が完了した。

黒字回帰と再成長への移行(2025-2026)

2025年3月期は売上高105億円を記録したが、大規模な事業整理費用やのれん減損により最終赤字55億円を計上した。同期に「選択と集中」の方針を打ち出し、翌期からの再建に着手。2026年3月期の売上高は減少したものの、営業利益5.49億円、親会社株主に帰属する当期純利益7.42億円と黒字に転換した。継続企業の前提に関する注記も解除された。ソリューション事業のストック収入が堅調に伸び、メディア事業もコスト削減で黒字化した。今後はSaaS型サービスと安定収益事業への集中を掲げる。

年表41件を開く

2000年代

  • 2006年7月創業東京都千代田区麹町において株式会社マスチューン(現:当社)設立
  • 2006年9月本社を東京都文京区関口に移転
  • 2007年4月投資家向けソーシャルメディア型株式情報サイト「みんなの株式」のサービスを開始
  • 2007年10月「みんなの株式」の基本技術となる、「ポイント算出方法、予想評価システム、及びコンピュータプログラム」の特許を取得
  • 2008年12月本社を茨城県つくば市天久保に移転
  • 2009年6月「みんなの株式」にAIを利用した「株価診断」機能を導入

2010年代

  • 2010年2月本社を東京都新宿区矢来町に移転
  • 2012年3月本社を東京都港区海岸に移転
  • 2012年3月商号変更商号を株式会社みんかぶに変更
  • 2013年12月本社を東京都千代田区神田神保町に移転
  • 2014年8月M&A大手証券会社、金融ポータル事業者向けのB2Bによる金融情報サービス提供を行うインターストラクチャー株式会社(後に、株式会社エムサーフに商号変更)を連結子会社化し、金融機関向けソリューション事業に参入
  • 2014年10月投資家向け株式情報配信サイト「Kabutan(株探)」を事業譲受により取得
  • 2016年3月M&A株式会社インベステックの金融情報配信事業部門を事業譲受により取得すると共に同社完全子会社である株式会社日本先物情報ネットワークの全株式を取得し、商品先物・FX情報分野のソリューション事業に参入
  • 2017年10月M&A完全子会社の株式会社エムサーフが同社完全子会社の株式会社日本先物情報ネットワークを吸収合併
  • 2017年11月M&A完全子会社の株式会社エムサーフを吸収合併により当社に統合
  • 2018年11月商号変更商号を株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドに変更
  • 2019年3月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場

2020年代

  • 2020年6月M&A投資信託に特化したSaaS型情報ベンダーのロボット投信株式会社を連結子会社化し、投資信託運用会社及び販売会社向けデジタルソリューション事業を拡大
  • 2021年7月本社を東京都千代田区九段北に移転
  • 2021年9月創業資産形成層向け金融商品仲介業の展開を目的に株式会社ミンカブアセットパートナーズを設立
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズからグロースに移行
  • 2022年5月M&A株式会社BANQのNFT部門を新設分割して設立した株式会社WEB3 WALLET(現株式会社ミンカブWeb3ウォレット)を連結子会社化し、ブロックチェーンを基盤としたネットワークであるWeb3を活用したソリューション事業に参入
  • 2022年10月M&Aブロックチェーン技術を用いたソーシャルメディア運営会社である株式会社ALISを完全子会社化
  • 2022年12月M&A「ライブドアブログ」、「ライブドアニュース」等のネットメディアを運営する株式会社ライブドアを完全子会社化
  • 2023年3月M&A完全子会社の株式会社ライブドアがサッカー情報専門メディアを運営するCWS Brains株式会社を完全子会社化
  • 2023年4月M&A当社メディア事業を吸収分割により完全子会社である株式会社ライブドアに事業承継
  • 2023年4月M&A完全子会社の株式会社ライブドアが当社完全子会社の株式会社ALISを吸収合併により統合
  • 2023年4月M&A完全子会社の株式会社ライブドアが株式会社GINKANのWeb3グルメアプリ事業を会社分割により承継した株式会社シンクロライフを完全子会社化
  • 2023年4月創業当社ソリューション事業再編のための準備会社として株式会社ミンカブソリューションサービシーズを設立
  • 2023年6月本社を東京都港区東新橋に移転
  • 2023年7月M&A当社ソリューション事業を吸収分割により完全子会社である株式会社ミンカブソリューションサービシーズに事業承継
  • 2023年7月グループ事業戦略推進のため持株会社体制へ移行
  • 2023年9月M&Aスポーツ分野のバーティカルメディアの拡充とメディア事業収益基盤の拡大を目的に株式会社フロムワンを完全子会社化
  • 2023年10月M&A完全子会社の株式会社ミンカブソリューションサービシーズが孫会社であるロボット投信株式会社を吸収合併により統合
  • 2023年11月M&A完全子会社のCWS Brains株式会社を存続会社として完全子会社である株式会社フロムワンを吸収合併により統合、同時に商号を株式会社シーソーゲームに変更
  • 2024年4月創業グループのコンテンツ力強化とそれをフックとしたメディア価値の向上並びにマーチャンダイジングビジネスの拡充を目的に株式会社コンテンツモンスターを設立
  • 2024年10月M&A完全子会社の株式会社ライブドアを存続会社として、完全子会社である株式会社シーソーゲームを吸収合併により統合
  • 2025年3月M&A完全子会社の株式会社ミンカブソリューションサービシーズが、当社の孫会社となる株式会社ミンカブアセットパートナーズの全株式を株式会社トレードワークスへ譲渡
  • 2025年6月M&A完全子会社の株式会社ミンカブソリューションサービシーズが、当社の孫会社となる株式会社ミンカブWeb3ウォレットの保有する持株の全てを株式会社トレードワークスへ譲渡
  • 2025年10月M&A完全子会社の株式会社ミンカブソリューションサービシーズを吸収合併により当社に統合
  • 2026年3月M&A完全子会社の株式会社コンテンツモンスターを清算結了

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益率の年率成長率3年以内まで30%
  • 過去最高益の更新3年以内まで過去最高益を更新

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    選択と集中による収益体質への転換

    不採算事業からの撤退と収益貢献に時間を要する新規事業の整理を完了。継続事業をSaaS・サブスクリプション系とコストコントロールにより安定収益が可能な事業の2つに集中し、営業利益率の年率30%成長を目指す。

  2. 02

    メディア事業の安定収益エンジン化

    クリエイターズエコノミー関連の非トラフィック型収益強化と、AI活用によるストック型コンテンツ蓄積によるトラフィック拡大を推進。広告市況の不確実性を低減し、安定的な利益創出を図る。

  3. 03

    ソリューション事業の成長ドライバー化

    金融情報資産を活用し、B2Bの月額課金ビジネスの堅調な伸長を図るとともに、多言語展開、生成AI融合サービス、職域資産形成ソリューション等の高付加価値SaaS型サービスを本格展開し増収を加速する。

  4. 04

    情報資産を基盤とした再成長

    個人投資家約1,000万人の顧客基盤、金融機関170社超のネットワーク、蓄積された行動データや金融データを活用し、情報資産ドリブン型の再成長施策を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で236人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は628万円で、7期前と比べて+15.3%平均年齢は36.2歳、平均勤続年数は7.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2019年3月54542.63.685
2020年3月57041.94.2145
2021年3月58742.34.8163
2022年3月61041.54.9184
2023年3月62541.54.8188
2024年3月63041.95.4239
2025年3月62740.16.7241−788
2026年3月62836.27.3236212

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率30.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)89.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社他 — 東京都港区他1,518百万円
全セグメント
本社他 — 東京都港区他1,097百万円
メディア事業
福岡事務所 — 福岡県福岡市中央区44百万円
ソリューション事業
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ライブドア(注)1.2.3.
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は88億円営業利益5億円前期と比べると減収で、売上が-16.2%。

売上高
-16.2%
88億円
営業利益
5億円
純利益
7億円
営業利益率
5.7%
前期比 +23.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高90億円88億円
営業利益7億円5億円
純利益5億円7億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は19億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−13.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q259
2024年1Q22−2−9.1−2
2024年2Q2300.00
2024年3Q26−1−3.80
2024年4Q28−10
2025年2Q47−3−6.4−3
2025年4Q58−16−27.6−52
2026年2Q4324.72
2026年4Q4536.75
2027年1Q1900.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 12期分

2015年3月期からの12期で、売上は7億円から88億円へ12.6倍に増えた。直近期の営業利益率は5.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2015年3月711
株式会社インベステックの金融情報配信事業部門を事業譲受により取得すると共に同社完全子会社である株式会社日本先物情報ネットワークの全株式を取得し、商品先物・FX情報分野のソリューション事業に参入
2016年3月1011
完全子会社の株式会社エムサーフが同社完全子会社の株式会社日本先物情報ネットワークを吸収合併
2017年3月15−1−14
商号を株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドに変更
2018年3月171−2
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2019年3月2023
投資信託に特化したSaaS型情報ベンダーのロボット投信株式会社を連結子会社化し、投資信託運用会社及び販売会社向けデジタルソリューション事業を拡大
2020年3月2854
資産形成層向け金融商品仲介業の展開を目的に株式会社ミンカブアセットパートナーズを設立
2021年3月4276
株式会社BANQのNFT部門を新設分割して設立した株式会社WEB3 WALLET(現株式会社ミンカブWeb3ウォレット)を連結子会社化し、ブロックチェーンを基盤としたネットワークであるWeb3を活用したソリューション事業に参入
2022年3月5587
当社ソリューション事業再編のための準備会社として株式会社ミンカブソリューションサービシーズを設立
2023年3月68−27
グループのコンテンツ力強化とそれをフックとしたメディア価値の向上並びにマーチャンダイジングビジネスの拡充を目的に株式会社コンテンツモンスターを設立
2024年3月99−8−12
完全子会社の株式会社ミンカブソリューションサービシーズが、当社の孫会社となる株式会社ミンカブアセットパートナーズの全株式を株式会社トレードワークスへ譲渡
2025年3月105−19−20−18.1−55
完全子会社の株式会社コンテンツモンスターを清算結了
2026年3月88545.77

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高88億円のうち、営業利益として残るのは5億円5.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の8.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金55.7%49億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金38.6%34億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.7%5億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
44.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.7pt
5.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.3pt
8.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+71.7pt
84.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2026年3月期は営業CFが11億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは10億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は13億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2017年3月0−2017−201
2018年3月−19−485
2019年3月5−516020
2020年3月7−169−921
2021年3月9−110−218
2022年3月13−1418−135
2023年3月8−5455−4645
2024年3月1−17−8−1620
2025年3月−7−123−195
2026年3月11−1−21013

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2026年3月期の総資産は100億円。このうち返さなくてよい自己資本が14億円で、自己資本比率は14.5%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2015年3月1610660.6
2016年3月2011954.5
2017年3月2882029.9
2019年3月39271268.4
2020年3月59382159.9
2021年3月70422856.0
2022年3月98742475.2
2023年3月165798647.0
2024年3月148628641.6
2025年3月1003973.1
2026年3月100148614.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
13億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-60億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
86億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
41
/ 100
安定性自己資本比率10 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中2位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中592位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
84.7%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.7%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
14.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-16.2%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥414で、1年前と比べて-18.2%過去52週の値幅のなかでは7%の位置にある。

¥414-1.4%1ヶ月-9.0%1年-18.2%時価総額64億円
過去52週の値幅
安値¥402高値¥564

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.5倍
PER (会社予想)12.7倍
PBR4.64倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月17日に-8.49%と急落し、株価は431円となった。8月14日には471円まで上昇していたが、急反落し、25日線(455.92円)を下回った。75日線(444.65円)ちょうど付近での攻防となり、下回ると中期的な弱含みが強まる。52週高値568円からは約24%下落した水準。年初来では-20.33%と下落している。出来高は8月17日に23万株超と急増しており、売り圧力が強まっている。RSIは34.95と売られ過ぎ圏に接近しており、短期的な反発余地はあるが、情報・通信業セクター全体の調整が続く可能性がある。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.00%。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
48.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2020年3月3248.3
2021年3月16−50.044.5
2022年3月2450.053.3
2023年3月268.348.4
2024年3月260.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,772人。区分でいちばん多いのは個人・その他67.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.5%を占め、残る71.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他49.043.145.353.664.767.7
事業法人10.817.428.629.929.026.5
証券会社4.82.73.62.72.72.2
金融機関24.128.615.57.11.92.0
外国法人11.28.16.96.51.61.4
外国人個人0.10.10.10.10.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01瓜生 憲10.59
02SBIホールディングス株式会社8.02
03ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社6.38
04FinTechビジネスイノベーション投資事業有限責任組合4.21
05株式会社QUICK4.02
06SBI Ventures Three合同会社3.23
07株式会社日本経済新聞社政策投資口3.01
08大野 寿美2.34
09日本証券金融株式会社2.02
10髙田 隆太郎1.87

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は12期で−94%、1株純資産は10期で−99%。直近期のROEは84.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2015年3月77810,5479.8
2016年3月73111,7356.6
2017年3月−153
2018年3月−18
2019年3月2220714.051.6
2020年3月3425612.724.448.3
2021年3月4128315.2107.644.5
2022年3月4749312.461.453.3
2023年3月495189.640.148.4
2024年3月−79412
2025年3月−36921
2026年3月499484.78.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/3期の役員報酬は総額81百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
伴将行代表取締役社長4917,813
矢口順子取締役6325,000
吉村貞彦取締役(監査等委員)(注)1.2.786,900
石橋省三取締役(監査等委員)(注)1.2.7744,207
尾﨑恒康取締役(監査等委員)(注)1.2.57
山田聡子541,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)56316313
社外取締役618183

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容5,193字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、「情報の価値を具現化する仕組みを提供する」という企業理念のもと、情報提供のリーチの拡大とテクノロジーを活用した情報の付加価値拡大を追求し、これらを具現化するためのメディア事業及びソリューション事業を展開しております。 当社は、前連結会計年度末に、積極投資による拡大戦略から黒字事業への選択と集中への方針転換を行いました。この方針のもと、当連結会計年度におきましては、グループ全体の経営効率向上を図るべく、一部グループ各社の統合や外部への売却等を実施いたしました。その結果、当連結会計年度末現在における当社グループは、ソリューション事業並びにグループ各社及びグループの経営管理を担う当社、及びメディア事業を担う株式会社ライブドアの2社へと集約されました。 当連結会計年度における当社グループの事業構造は、以下のとおりであります。 メディア事業は、主に、「ライブドアブログ」を中心としたUGC(User Generated Content)メディア、「ライブドアニュース」を中心としたPGC(Professional Generated Content)メディアに加え、「SOCCERKING」をはじめとするスポーツ情報メディア、資産形成情報メディア「MINKABU(みんかぶ)」、韓流情報メディア「Kstyle」等の各専門メディア、アフィリエイトサイトである「MINKABU Choice」からなる月間平均ユニークユーザー数(注)1億人規模の総合インターネットメディア事業を展開しております。 ソリューション事業は、主に株式情報専門メディア「Kabutan(株探)」の運営と、各種金融情報コンテンツやアプリケーションを多様な金融機関向けにコンバートし、さらにその差別化ニーズに即したカスタマイズを行う等のB2B及びB2B2Cユース用に展開する情報ソリューションサービスを展開しております。加えて、金融機関向けにソリューション分野における顧客基盤拡大やソリューションノウハウの獲得を目的に、当社グループ独自に開発したアプリケーションやAPI(Application Programming Interface)を活用し、主に金融機関の内部システムの高度化、効率化に資するためのSI・パッケージソリューションサービスを展開しております。 (注)当社グループが運営するインターネットメディアの月間平均利用者数合計値 当連結会計年度の各事業の概要は以下のとおりであります。なお、当該2事業は「第5 経理の状況」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)メディア事業 当社グループのメディア事業は、以下のサービスで構成されております。 ①メディアサービス ジャンル   サービス名   サービス内容 ブログメディア   ライブドアブログ   様々なジャンルのブロガー・クリエイターをサポートするブログサービス ニュースメディア   ライブドアニュース   国内政治、国際情勢からサブカルチャー、グルメの話題まで幅広いニュースを伝えるニュースサイト スポーツ情報メディア   SOCCERKING   世界のサッカー情報を配信するサッカー総合メディア BASEBALLKING   野球をもっと楽しむための野球専門メディア BASKETBALLKING   バスケットボールの魅力を伝えるバスケットボール専門メディア VOLLEYBALLKING   国内外の網羅的な情報を発信するバレーボール専門メディア totoONE   サッカーくじtotoの予想サイト 金融・資産形成メディア   MINKABU(みんかぶ)   幅広い資産形成層を対象とした株式情報を始めとする資産形成情報メディア エンターテインメントメディア   Kstyle   韓国エンタテインメントに関する記事・動画等、多様なコンテンツを提供する国内最大級の韓国エンタテインメント専門ニュースサイト 女性向け情報メディア   Peachy   女性向けライフスタイル、恋愛、カルチャー、グルメ、ファッション・美容に関するニュースサイト 生活情報メディア   MINKABU Choice   ライフスタイルを豊かにするための生活全般にわたる情報サービス ※事業の選択と集中の方針に基づき、「ライブドアグルメ」につきましては2025年5月に、「超WORLDサッカー!」は2025年6月にそれぞれサービスを終了いたしました。 ②有料サービス ジャンル   サービス名   サービス内容 資産形成情報サービス   みんかぶプレミアム   資産形成管理ツール(MINKABU ASSET PLANNER)の他、資産形成トレンドニュース(みんかぶマガジン)等、資産形成向けワンストップサービス ③生活サービス ジャンル   サービス名   サービス内容 ショッピングサービス   ライブドアショッピング   趣味や推し活を充実させるアイテムや、日常にワクワクをプラスする商品をラインアップした、趣味・推し活のためのショッピングサイト デジタル金融サービス   ライブドアバンク   グループメディアコンテンツとのシナジーを活かした新たなデジタル金融サービス スポーツ施設運営   多目的スポーツ施設「Sportivo」   多様な競技・幅広い世代・多彩な交流をキーワードにスポーツサービスを提供する多目的スポーツコート運営 メディア事業の収益は主にこれらメディアサイトの運営を通じて得られる広告収入、受託収入並びに有料サービスから得られる課金収入等を収益に計上しております。これらの概要は以下のとおりであります。 <広告収入> ・純広告及びネットワーク広告における保証型広告収入は、当社グループが運営する各サイトのページ上に広告主の広告を掲載することで得られる収益であり、掲載期間を定める期間保証型や当該広告の表示回数(インプレッション数)を保証するインプレッション保証型、又はクリック数を保証するクリック保証型等が存在します。また、広告主を特定する純広告のほか、枠のみを設定し、掲載される広告はシステムが自動で行うアドネットワーク等も活用しております。 ・成果報酬型広告は、主に当社グループが運営する各サイトやパートナーサイトに設置された比較ページから各証券会社等の口座取扱事業者のページや各商品の取扱事業者のページへ遷移し、ユーザーが口座開設申し込みや商品購入等を行い、承認された場合、その1件当たりの成果に対し、報酬を得るものであります。1件当たりの報酬額は、商品ごとに異なります。 <課金収入> ・課金収入は、ユーザーから利用料を受領するもので、月額課金モデルを採用しております。本書提出日現在の対象サービスは、資産形成情報メディア「MINKABU(みんかぶ)」の有料版で、資産形成管理ツール「MINKABU ASSET PLANNER」の全機能や資産形成トレンド情報の「みんかぶマガジン」の全閲覧、投資信託組入銘柄比較等を提供する「みんかぶプレミアム」であります。 <受託収入その他> ・受託収入は、主にプロモーション等を目的に各種企業や団体から契約に応じて受託する映像やウェブメディア制作等の業務に関する収入、並びにスポーツ施設の運営によって得られる利用料収入であります。 [ メディア事業系統図 ] (2)ソリューション事業 ソリューション事業は、株式情報メディア「Kabutan(株探)」の運営を始め、グループで展開する金融情報・資産形成情報メディアにおける情報に付加価値を加えた証券各社を始めとする金融機関向け情報ソリューションサービス、及び金融機関全般のDX(デジタルトランスフォーメーション)ニーズに対応するSI・パッケージソリューションサービスといった、B2BないしB2B2C事業の運営を行っております。 株式情報専門メディアである「Kabutan(株探)」は、個人投資家向けの国内最大級の株式投資情報メディアで、日本株及び米国株の株価情報、業績情報、ニュース等様々な投資情報を提供しており、広告収入をもとに運営する無料サービスと、より多くのニュースやデータ等を利用可能な有料の「Kabutan(株探)プレミアム」を提供しております。 情報ソリューションサービスでは、金融機関の顧客向けサービスとして提供するB2B2Cサービスを中心に、金融機関や事業法人における社内ユースを想定したB2Bサービスにも注力しております。具体的には、B2B2Cでは、AIによる自動生成記事の配信のほか、個別銘柄をテーマ毎にバスケット化して各テーマのパフォーマンスを表現する「MINKABU テーマ別銘柄ソリューション」、音声を活用した個別銘柄株価の検索サービスである「MINKABU IVRソリューション」、投資信託分析ツール「MINKABU FUND ANALYTICS」等のほか、当社の保有する信頼性の高い金融情報資産と生成AIを融合した高付加価値なSaaS型サービスとして「Robot Report AI」や「Kabutan Market AI」を開始いたしました。また、米国株情報ソリューションサービスの拡大や、情報ソリューションサービスの海外市場展開を進めております。また現在、金融機関各社において、対面・非対面チャネルの強化や業務効率化に向け、デジタルトランスフォーメーション(DX)の更なる推進、顧客向けの新たなサービス展開などの取り組みが進められています。このような環境の下、AIを活用した顧客接点の強化、複数の金融機関に保有する口座等を一元管理できるアカウントアグリゲーション、各種システム間のAPI連携の高度化等のソリューション提供への需要が拡大しております。当社グループは、SI・パッケージソリューションサービスとして、これまで培ってきた独自のソフトウエア、パッケージアプリケーションやAPIを活用し、このような金融機関各社のニーズに対応するためのコンサルテーション、ソリューション提供を行っております。当連結会計期間におきましては、資産形成を通じて企業の人的資本経営を支援する職域向けソリューション「MINKABUアカデミー」を開始いたしました。 ソリューション事業の収益は、「Kabutan(株探)」につきましては有料サービスから得られる課金売上及び広告収入を、情報ソリューションサービスでは主にクラウド型のASPの提供に係る一時売上としての初期導入費及び月額固定やID従量に基づくサブスクリプション収入を、収益に計上しております。また、SI・パッケージソリューションでは、システムの企画・コンサルティングをはじめ、顧客先の要件にあわせたシステムの受託開発によるスポット収入及びその保守・運営業務によるストック収入を収益に計上しております。これらの概要は以下のとおりであります。 <Kabutan(株探)> ・有料課金サービスであるKabutan(株探)プレミアムにつきましては、利用者との契約に基づく月額固定の利用料金を収益に計上しております。また、広告につきましてはメディア事業を運営するグループ会社である株式会社ライブドアに広告獲得業務を委託しており、純広告、ネットワーク広告及び成果報酬型広告を収益に計上しております。 <情報ソリューションサービス> ・ASPの提供は、当社が保有するアプリケーションプログラムをカスタマイズして提供し、初期導入費を一時売上として計上するとともに、導入後の情報提供業務につきましては、月額固定を中心に、一部、ID等による従量課金となっております。 ・その他、コンテンツの販売又は配信は、AIによる自動生成記事やレポート、クラウドデータ、金融・経済・企業データ等の販売又は配信による収入であり、月額固定を中心に、一部ダウンロード数等に応じた従量課金となっております。また、ソフトウエア等開発受託は、顧客の仕様に基づきプログラム開発を請け負い、当該プログラムの納品・検収により売上を計上しております。 <SI・パッケージソリューションサービス> ・システムの企画・コンサルティングは、顧客先のシステム調査やシステム効率化のための改善提案等にあたり発生する役務提供に応じた売上を、システム受託開発は顧客の仕様に基づくプログラム開発の納品・検収により売上を計上しております。また、システムの保守・運用業務につきましては、月額固定を中心とした定額課金を行っております。 [ ソリューション事業系統図 ]
経営方針・対処すべき課題3,849字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する記載は、本書提出日現在、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、設立時より「情報の価値を具現化する仕組みを提供する」を企業理念に掲げ、グループにおいてこれを共有し、経営判断の拠り所としております。当社は現在、この理念の下、メディア事業・ソリューション事業を展開しており、持続可能な社会・経済環境構築に関する関心や社会的多様性を尊重する意識の高まりを始めとした様々な社会環境の変化と同時に、テクノロジーの進化やデジタル化が更に加速する現在、「情報の価値を具現化する仕組みを提供する」当社グループの社会的課題に対する役割を、今後さらに進化させていくことを基本方針としております。 (2)経営環境の認識及び今後の事業戦略 当社グループの経営環境に関する認識及び再成長に向けた今後の事業戦略等は次のとおりであります。 当社グループは、これまでの高い売上成長率を重視した売上高拡大の事業方針から「選択と集中」へと方針を転換し、大規模な事業・資産整理策を講じてまいりました。不採算事業や収益貢献開始に時間を要する新規事業からの撤退を完了させた一方、継続する事業については、成長ドライバーとしてのSaaS系や月額課金等のサブスクリプションサービス系事業と、コストコントロールにより安定収益エンジン化が可能な事業の2つに経営資源を集中させる体制を構築するとともに、営業利益率の年率30%成長により、3年以内の過去最高益の更新を掲げ、事業を推進しております。初年度にあたる当連結会計年度におきましては安定的に利益を創出できる体質へと回帰するとともに、親会社株主に帰属する当期純利益は過去最高を更新する結果となりました。今後は、安定した収益基盤を基に、独自の情報資産の強みを最大限に利活用し、成長性と収益性を両立した再成長フェーズへと移行してまいります。 当社は創業来、国内における個人投資家の投資活動を直接的、間接的に支える情報メディア・情報インフラを提供しており、その顧客基盤は個人投資家で約1,000万人、間接的に個人投資家への情報提供のルートとなっている金融機関は170社を超えます。さらにこれらの国内金融市場における競争優位なユーザー基盤に加え、メディア事業における国内約1億人のインターネットユーザーへの情報配信力と、個人投資家や生活者の長期蓄積された行動情報や金融データを始めとする各種の構造化されたデータといった情報資産基盤を有する既存事業アセットを最大限に活用し、安定成長が可能な収益体質への転換を推進し、さらに情報資産ドリブン型の再成長に向けた施策を推進してまいりました。各事業セグメントにおける今後の事業戦略は以下のとおりです。 (メディア事業) メディア事業においては、選択と集中の方針のもと、サービスの終了も含めた抜本的な事業・資産の見直しと費用の削減を徹底し、黒字転換を実現いたしました。今後は、独自の強みを持つクリエイターズエコノミー関連の拡大を始めとする非トラフィック型収益の強化と、AIを活用した効率的なストック型コンテンツの蓄積によるトラフィック拡大策を同時に推進し、広告市況の不確実性を低減しつつ、安定的な利益創出に重点を置いた、当社グループのキャッシュ・フローの基盤となる「安定収益エンジン」としての役割を追求してまいります。 (ソリューション事業) 当社の保有する金融情報資産を活用し、国内個人投資家の投資活動を直接的・間接的に支援する情報サービスをB2C・B2Bで提供する、金融情報分野における強みを基盤とした持続的安定成長が可能な、ソリューション事業を改めて当社の成長ドライバーと位置付けております。引き続き再現性の高いB2Bビジネス(ストック収入である月額利用料)の堅調な伸長を図るとともに、グローバルにニーズが高まる日本株情報需要に応えるべく、多言語展開等による海外市場への展開や、金融情報資産と生成AIを融合した新たなソリューションサービス展開、職域における資産形成ソリューション等、高付加価値SaaS型サービスの本格展開により、増収を加速させてまいります。 (3)優先的に対処すべき事業上、財務上の課題 前掲(1)経営方針のもと、優先的に対処すべき事業上、財務上の課題は以下のとおりであります。 ① 安定収益の維持と利益成長の加速 当社は、2025年3月期末に、従前の売上高拡大重視の事業方針から、選択と集中へと転換いたしました。これに伴い、収益構造の見直しと事業基盤の強化を進め、2026年3月期には安定収益基盤を回復いたしました。今後、整備・強化した収益基盤をさらに発展させ、企業価値の向上を確実なものにするためには、経営管理機能の高度化を通じた、迅速かつ適切な経営判断が不可欠であると認識しております。 ② 財務基盤の強化 前項の企業価値向上を支えるためには、財務基盤の強化が重要であると認識しております。そのため、保有資産の適正化に加え、負債の圧縮及び長期化、自己資本の充実等を並行して進め、財務基盤の安定化を図ってまいります。 ③ ガバナンスの実効性 当社は、企業価値の向上には当社の状況に応じたガバナンス体制の構築が重要であると認識しております。そのため、経営の透明性及び説明責任の向上のもと、内部管理体制及び監査体制の強化、コンプライアンス意識の向上等を通じ、健全な組織文化の形成と組織の活性化を図ってまいります。 ④ コアアセットの品質維持及び環境変化に対応した事業の継続的推進 当社グループは選択と集中の方針の下、継続する既存サービスと、その基盤となるコアアセットの競争優位の維持向上は今後の当社グループの安定収益化と再成長に不可欠であると認識しております。そのため、特に、技術、ユーザーニーズ、情報管理を重要課題と位置づけ、取り組んでまいります。その具体的内容は以下の通りであります。 (ア) 先端技術の急速な進化や変化への対応 当社が属する業界においては、AI・クラウド・セキュリティといった先端技術の急速な進展が日々進んでいます。AIによる自動化による費用削減はもとより、予測モデルによるユーザーニーズに即したコンテンツの大量生成等、サービスの向上に資する他、定型業務の効率化等、サービス・業務の最適化を図ることが可能です。また先端のITインフラの利活用による保守・運用コストの削減やセキュリティリスクの向上により事故対応コストの抑制を図ることができます。そのため当社では、これらの進化や変化に迅速に対応し、情報収集や外部パートナーとのアライアンス、内製開発力・プロジェクトマネジメント力の向上に取り組んでおります。 (イ) 顧客ニーズの多様化と短サイクル化への対応 ライフスタイルや働き方の多様化、情報源の多様化やパーソナライズ化、さらには様々な価値観の変化によりユーザーのニーズは個別化・細分化が進展しています。また、トレンドの高速化やデジタルデバイスの進化によりユーザーニーズは短サイクル化も進展しています。当社は、サービスの競争優位性維持には、こうした顧客ニーズの多様化やサイクルの短期化に即応する機動性が重要であると認識しております。そのため当社は、先端技術の利活用等により、1億人規模のメディアユーザーベースを基盤とした様々な属性データや行動データから、ユーザーニーズの動向を的確に分析し、よりニーズに沿った情報やコンテンツ、サービスを柔軟かつ機動的に提供する仕組みを構築してまいります。 (ウ) 情報管理の品質の維持向上 当社グループはユーザー情報を含む各種情報資産を保有しております。これら情報資産の適切な管理は、サービスを安心して利用頂くための基本であると認識し、情報管理の品質の維持向上を図ってまいります。また、メディア事業においては多くのUGC(User Generated Content)を提供すること、更にユーザー同士のコミュニケーションが発生すること、また若年層の利用も多いこと等に鑑み、情報モラルの維持に配慮したモニタリングを行い、コンテンツ提供者及び利用者双方の保護のための適切な措置を随時講じる等、サービスの安全性及び健全性の確保に努めてまいります。 ⑤ 人材の確保及び育成 当社グループは、持続的かつ自律的な成長のためには、当社の理念に共感し高い意欲を持つとともに、自律的成長が可能な優秀な人材の確保、並びにその育成は重要であると認識しております。そのため、コミュニケーションの活性化や人事制度の整備充実等従業員が高いモチベーションを持って自律的に働くことのできる環境の整備を継続して推進してまいります。 ⑥ ESGへの取組の強化 当社グループは、ESGへの継続的取り組み及び強化は持続的成長を遂げるための経営課題であると認識しております。そのため、サステナビリティ委員会を設置し、ESGを含むサステナビリティ経営に対する基本方針、施策の決定等を行うこととしております。環境に対しては、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)による提言への賛同を表明し、TCFDコンソーシアムへ加入しています。
事業等のリスク6,519字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 以下において、当社グループの事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、潜在的リスクや不確定要素はこれらに限られるものではありません。 (1)事業の環境、外部環境 ① 広告市場の動向について 当社グループは、1億人規模の月間利用者数を誇る総合メディア事業者となっております。現状において、メディア事業の売上に占める広告売上割合は依然高く、広告市況の影響を受けやすい環境にあり、広告売上依存度の相対的低下を目指しております。当社グループでは、トラフィックに過度に依存しない、非トラフィック型収益を始めとする収益モデルの多様化施策を通じ、収益の安定化に努めておりますが、大幅な景気の減速や現在も低迷が続くアドネットワーク広告市況の更なる長期化や一層の広告単価下落等が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 金融市場の動向について 当社グループのソリューション事業は主に金融・経済情報を商材として金融機関等を対象に事業を展開しているため、景気の減速や急激な市況変動等の事態が発生した際には、金融機関の広告出稿、並びに金融機関による当社グループのソリューションプロダクトへの投資等の事業活動が大きく減退する可能性があります。当社グループでは、商材の拡充や販売チャネル・顧客層の拡大、収益モデルの多様化や比較的高収益なパッケージ化等の施策を通じ、収益の安定化に努めておりますが、急激かつ大幅な景気の減速や市況変動が生じた場合には、個人投資家による口座開設数や課金サービスの利用、又は金融機関からの受注量等が減少し、さらにこれらの事象が同時に発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 競合について 当社グループのメディア事業の月間利用者数は1億人規模に上り、また専門性や独自性の高いクリエイター群と、高い情報発信力を掛け合わせたグループ内における新たなエコノミクス創出力はユニークかつ競争優位なポジションを有していると考えております。また金融・資産形成情報メディアにおいては投資家の予想データ等のクラウドインプットとAIの融合によって生成される独自性の高い情報資産基盤を有しており、特にソリューション事業においてメディア事業の特色を活かした独自のソリューション提案を行うことで他社との差別化を図っております。このため、情報ソリューションサービス分野における競合の要素は比較的少ないと考えております。さらに当社グループでは、継続して蓄積されるノウハウや、テクノロジーを活用した独自性による強みを市場のニーズに照らし適切に活用することで、競合要素の排除及び強固なポジションの維持に努めております。しかしながら、今後、他社が当社グループと異なるアプローチで独自のノウハウや強みを活用し、当社グループが提供するサービス領域での競合となった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、事業拡大の中で新たに展開する事業について、類似サービスに対する差別化が十分に実現できなかった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 技術革新について 当社グループのサービス展開の基礎となるインターネットや当社の強みである生成AI等を活用した様々なソリューションの自動化の分野においては技術革新が激しく、また、それに伴う顧客のニーズも常に変化をしております。当社グループもこれらの変化に迅速に対応すべく、最新の技術に対応したサービスやプロダクトの開発を推進しております。しかしながら、今後、当社グループの想定外の急激な技術革新により、その対応に遅れが生じた場合、当社グループの有する技術サービスの陳腐化が顧客への訴求力の低下などに繋がり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業上のリスク ① システム及びサービスの不具合について 当社グル―プの事業は、主にクラウドサーバーを中心とするコンピュータシステムからインターネットを介して顧客にサービス提供しているため、これらのサービスにおいては、システムの冗長化等、安定稼働のための対策を講じております。しかしながら、機器の不具合、自然災害、コンピュータウイルス等によるコンピュータシステムや通信ネットワークの障害、不正なアクセスによるプログラムの改ざん等により、サービスに不具合が発生した場合、顧客に機会損失又は利益の逸失を生じさせる可能性があります。さらにそれらが当社の責による重大な過失の場合、損害賠償請求や著しい信用力の低下等につながり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② サイト運営の健全性について 当社がグループメディア事業にて提供する情報サイトは、UGCメディアやユーザーがコメント等を投稿することが可能なサイトを含んでおり、誹謗中傷など健全性を欠くコンテンツやコメントが投稿される可能性があります。当社グループでは、サイト運営に関して利用規約をサイト上に明示し、サービスの適切な利用を促すように努めるとともに人的・機械的の両面で恒常的に監視し、利用規約に違反する不適切なコンテンツや投稿データについては削除等、健全なサイト運営を維持しております。しかしながら、不適切な投稿に対して当社グループが十分な対応ができない場合には、当社グループがサイト運営者としての信頼を失い、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 検索サイトの仕様変更や世界的なプライバシー重視傾向について 当社グループのメディア事業では、ウェブ検索エンジンの最適化を主なユーザー獲得ルートの1つとしております。当社では、ユーザーに資する良質なコンテンツを提供することを基本に、検索の動向等を調査分析する体制を構築し、ユーザーの検索ニーズへの対応に努め、好位置への掲載に努めております。しかしながら、Google LLCを始めとした生成AIの活用を含む検索エンジンの仕様変更が、当社グループの想定を超える大幅かつ急激なものであった場合等において、当社グループの分析・対策が十分かつ適切に行われない場合には、検索によるユーザーの獲得が低迷し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、いわゆるサードパーティークッキー規制については、Google LLCの方針転換はあったものの、業界全体としては引き続きプライバシー重視の方向に進んでおります。これによりターゲティング広告を始めとするWeb広告配信や広告効果測定への影響が懸念され、インターネット広告市場にも影響を与える可能性があります。当社は継続して情報収集やファーストパーティデータの活用等必要な対応に努めてまいりますが、一連のプライバシー重視による影響が、当社グループの想定を超える大幅かつ急激なものであった場合等において、当社グループの分析・対策が十分かつ適切に行われない場合には、広告単価の下落等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります ④ ユーザーの継続率について 当社グループのメディア事業にとって、ユーザーの継続率は重要な要素であり、ユーザーの利便性の向上やコンテンツを含めた良質な情報の拡充等の施策を通じて、継続率の維持向上を図っております。しかしながら、施策の見誤り等により継続率が想定を大きく下回る事態が続いた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 契約の継続について 当社グループでは、各種ニュースや、株価データ、企業の決算情報等の配信情報の一部を証券取引所をはじめとした第三者から取得しております。当社グループは、安定的な仕入れ先の確保、及びニーズの変化に即した情報やサービスの提供を通じ販売先との継続的かつ良好な取引関係の維持に努めておりますが、先方事由等により、これら仕入れ及び販売における契約の中止や取引条件等に大きな変更が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 法的規制等について 当社グループには、電気通信事業者として届出を行っている子会社があります。当社グループは、事業領域の拡大に則し、法令また自主規制等の制定、改正、改定あるいは社会情勢の変化による既存の法令解釈等の変更に対し、情報収集のうえ、早期に対策を講じられるよう努めておりますが、今後、関連する領域において新たな法規制、業界内での自主規制が求められた場合には、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、証券等の金融商品情報事業におきましては、金融業界をとりまく法令や規則の改正、慣行や法令解釈等変更があった場合、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 知的財産権について 当社グループが提供しているサービスに使用する商標、ソフトウエア、システム等について現時点において、第三者の知的財産権を侵害するものはないと認識しております。今後も、権利侵害を回避するための監視・管理等を行っていく方針であり、知的財産権の保護についてはコンプライアンス基本方針に明記してこれを周知徹底し、知的財産権に関する社内教育に努めておりますが、当社グループが認識していない知的財産権がすでに成立している可能性や、使用しているフリーソフトウエアが第三者の知的財産権を侵害している可能性等から、当社グル―プによる第三者の知的財産権の侵害が生じる可能性があり、その第三者より、損害賠償請求、使用差し止め請求及びロイヤリティの支払い請求等が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績、並びに信用力に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 情報管理体制について 当社グループでは、当社グループが提供するサービスの利用者を識別できる情報や顧客が保有する個人情報を知り得る場合があります。当社グループではこれらの個人情報を取り扱う際の個人情報取扱規程を制定するとともに、社内教育を徹底する等、個人情報の保護に積極的に取り組んでおります。しかしながら、外部からの不正アクセスや人為的ミス等により知り得た情報が漏洩した場合には、当社グループの社会的信用の失墜等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ カスタマイズ開発に関するリスク 当社グループではソフトウエア開発に関し、自社製品、外部販売によらず、ソフトウエア開発プロジェクトに関する期間や費用の見積り及び将来収益計画につき適宜定期的に進捗状況や妥当性の確認を行い、当初計画からの乖離が生じないよう管理体制を構築しております。しかしながら、顧客のニーズによる開発途中の要件変更や品質改善要求、開発遅延等により当初計画どおりの納品又は役務提供がなされなかった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 企業買収、合弁事業及び戦略的提携等に係るリスク 当社グループは、企業価値を向上させるために必要な技術や事業等の獲得が、事業の成長を加速させる有効な手段となる場合は、他企業の買収や事業の合弁、外部パートナーとの戦略的提携を検討する可能性があります。これらの実施に際しては、市場動向やニーズ、対象企業の財務・法務・事業等、当社グループの事業ポートフォリオ等のリスク分析結果を十分に吟味し正常収益力を分析した上で行います。しかしながら、事前の調査・検討にも関わらず、買収等実施後の市場環境の著しい変化や偶発債務の発生、未認識債務の判明等、事前の調査で把握出来なかった問題が生じた場合、また、買収した企業が計画どおりに進展することが出来ず、投下した資金の回収が出来ない場合等において、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)組織関連 ① グループの組織体制について 当社は、当連結会計年度末において、子会社1社(グループ組織再編により前期末比3社減)、その従業員数はグループ合計で236名(平均臨時雇用者数168名を含む。前期比5名減(うち平均臨時雇用者数34名減)。)であります。当社グループでは企業価値の持続的な増大を図るにはコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であるとの認識のもと、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、さらに健全な倫理感に基づく法令遵守の徹底が必要と認識しております。当社グループでは、事業の選択と集中への方針転換を行ったことを踏まえ、当連結会計年度において、取締役会をスリム化し、より迅速かつ柔軟な意思決定を可能にするとともに、事業執行とガバナンスのバランス並びに経営上のリスクを適切に把握しコントロールするための内部管理体制の強化を図っております。しかしながら、これらの施策が適時適切に進行しなかった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 人材の獲得及び育成について 当社グループは、継続的な成長の実現には、当社グループの理念に共感し高い意欲を持った優秀な人材を継続的に雇用し、育成していくことが重要であると考えており、従業員が高いモチベーションをもって自律的に働く環境の整備を継続的に推進する他、教育制度の充実、ワークライフバランスや多様な働き方を支える各種制度の整備など社員が働きやすい社内環境の構築に努め、採用活動においては人材紹介サービスも活用しております。現時点では、人材確保に重大な支障を生じる状況にはないものと認識しておりますが、当社グループの求める人材の確保に支障が生じた場合には、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)その他 ストック・オプションについて 当社は、当社の役職員に対してインセンティブを目的としたストック・オプションを付与しており、これらストック・オプションが権利行使された場合、発行済株式数が増加し、株式価値が希薄化する可能性があります。なお、本書提出日現在の潜在株式数は、228,300株(自己保有新株予約権35個に相当する潜在株式3,500株を除く)であり、発行済株式総数の1.49%に相当します。 (5)重要事象について 当社グループは、当連結会計年度において、収益構造の改善及び固定費削減等の取り組みにより、第1四半期から第4四半期まで継続して四半期純利益を計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は過去最高益を更新いたしました。また、金融機関との合意に基づく借入金の約定弁済を予定どおり実行するとともに、業績の改善に伴い自己資本比率も改善しております。 一方で、当連結会計年度末における短期有利子負債7,489,500千円は、現金及び預金1,303,068千円に比して依然として高い水準にあることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しているものと認識しております。 しかしながら、足元の業績及びキャッシュ・フローの改善により資金創出力が向上していることに加え、取引金融機関との合意に基づき、継続的なモニタリングのもと借入金の返済及び更新が運用されていることから、当面の事業活動に必要な資金は確保されており、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。
経営成績の分析 (MD&A)6,896字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 文中将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当連結会計年度の経営成績は、売上高が8,780,577千円(前期比16.8%減)、営業利益は549,766千円(前期は1,911,248千円の営業損失)、経常利益は412,849千円(前期は1,993,227千円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は742,891千円(前期は5,525,955千円の親会社株主に帰属する当期純損失)、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)は1,436,542千円(前期のEBITDAは△711,296千円)となりました。当社グループは、前連結会計年度末において選択と集中へと事業方針を転換し、当連結会計年度においては、単月営業黒字を連続して達成、第3四半期には継続企業の前提に関する注記を解除して安定黒字体質に回帰し、成長に向けた着実な移行を確認する結果となりました。また、特別損益と致しまして、保有有価証券の見直しによる売却益を計上する一方、更なる効率化を目的とした本社移転関連費用(2026年8月予定)を計上いたしました。 報告セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。 (メディア事業) 当連結会計年度におきましては前連結会計年度末に決定した成長投資中の赤字事業からの撤退、既存事業のコスト構造の見直しとその実行等に加え、トータルメディアソリューションの提供という視点からクリエイターズエコノミー関連事業の強化、ネットワーク広告枠の改善とAIを活用した効率的なストック型コンテンツの蓄積によるトラフィック拡大策、メディアパワーを活用したB2B向けサービスの投入等に取り組み、成長再開フェーズへの移行に向けた取り組みを進めました。また、固定費を中心とした売上原価、並びに販売費及び一般管理費の削減を着実に進めてまいりました。 これらの結果、当連結会計年度の売上高は4,696,547千円(前年同期比22.8%減)、セグメント利益は83,352千円(前連結会計年度は2,188,938千円の損失)となり黒字に転換いたしました。なお、売上高には持株会社体制におけるマネジメントフィー等控除額492,111千円を含んでおり、これを戻した売上高は5,188,658千円(前年同期比24.9%減)、同セグメント利益は575,463千円(前連結会計年度は1,358,271千円の損失)であります。 (ソリューション事業) 当連結会計年度におきましては、売上高につきましては、SI・パッケージソリューションサービスにおいて前連結会計年度に計上した好採算の大型スポット収入の反動があったものの、情報ソリューションサービスを中心とする再現性の高いB2Bビジネスにおいてストック収入である月額利用料が堅調に伸長いたしました。また、「Kabutan(株探)プレミアム」につきましては、活況を呈する株式市場を背景とした有料会員数の伸長や広告収入の増加、2024年10月に実施した月額料金値上げ効果等により好調に推移いたしました。また、販売費及び一般管理費を中心とした固定費の削減を着実に進めるとともに、「Robot Report AI」「職域資産形成Solution」等の高付加価値SaaS型サービスの正式投入や情報ソリューションサービスの海外市場展開が実現する等、ソリューション事業におきましても再成長に向けた収益拡大施策が具体化いたしました。 これらの結果、当連結会計年度の売上高は3,841,283千円(前年同期比5.5%増)、セグメント利益は477,469千円(前年同期比379.1%増)となりました。なお、マネジメントフィー等(219,440千円)控除前の売上高は4,060,723千円(前年同期比3.3%増)であり、同セグメント利益は696,909千円(前年同期比78.9%増)であります。また、株式会社ミンカブソリューションサービシーズについては、徹底したコスト削減と機動的な意思決定体制の構築によりグループ一丸となって業績回復を実現するため、2025年10月1日をもって当社との経営統合を実施いたしました。株式会社ミンカブWeb3ウォレットについては、Web3領域における戦略の見直しに基づき、より高い事業シナジーを享受できる環境下での発展が最適と判断し、2025年5月26日付で株式会社トレードワークスと株式譲渡契約を締結、同年6月2日付で全株式を譲渡いたしました。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は2,451,614千円(前連結会計年度末比412,334千円増)となりました。これは主に、黒字の定常化に伴う営業キャッシュ・フローの改善及びマイノリティ出資先株式の売却等により現金及び預金が760,458千円増加したことが主因であり、事業活動による資金創出力の回復が進んでいることを示しております。一方で、売掛金の減少(158,422千円減)、及び未収還付消費税の減少(91,382千円減)は、資金回収の進展によるものであります。 固定資産は7,545,289千円(同397,817千円減)となりました。これは主に、保有上場株式の時価評価等により投資有価証券が増加した一方、のれん及び顧客関連資産の償却、減価償却の進行、並びに事務所縮小に伴う差入保証金の減少等によるものであります。また、繰延税金資産の減少は連結子会社の合併に伴う一時差異解消によるものであり、将来の税負担構造の整理が進んだ結果であります。 これらの結果、資産合計は9,996,904千円となり、前連結会計年度末の9,982,387千円から14,516千円の増加となりました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は8,195,795千円(同3,819,611千円増)となりました。これは主として長期借入金を短期借入金へ区分変更したことによる表示上の増加であります。当該借入金は2025年6月20日付で金融機関との間で契約条件の見直しを実施しており、当初満期日を2026年6月末としたうえで、業績進展に応じた延長更新を基本とする内容となっていることを反映したものであります。 一方で、前代表取締役会長からの借入金のデット・エクイティ・スワップ実施に加え、金融機関との合意に基づく短期借入金の確定額弁済により借入金は前連結会計年度末比428,000千円減少し、引き続き財務レバレッジの縮減が進展しております。 固定負債は356,476千円(同4,929,739千円減)となりましたが、これは主に前述の長短振替によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は1,444,632千円(同1,124,644千円増)となりました。これは黒字定着による利益剰余金の増加に加え、保有上場株式の評価益及びデット・エクイティ・スワップに伴う資本増強によるものであります。 これらの結果、自己資本比率は14.5%となり、前連結会計年度の3.1%から大幅に改善しました。収益基盤の回復と資本強化の両面により、財務体質は着実に健全化しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ760,458千円増加し、1,303,068千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、1,065,767千円の収入(前連結会計年度は655,990千円の支出)となり、大幅に改善いたしました。これは主に、税金等調整前当期純利益が581,364千円、中期的成長のためのソフトウエア投資等に伴う減価償却費を中心とした減価償却費合計が683,797千円、のれんの償却額が202,978千円、売上債権の減少額が157,707千円となった一方で、有価証券売却益287,069千円、その他流動負債の減少額291,127千円、その他の引当金の減少額229,206千円等の影響を受けたものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、73,490千円の支出となりました。これは主に、ソフトウエア開発投資を中心とした無形固定資産の取得による支出が587,547千円となった一方で、投資有価証券の売却による収入が 354,537千円、事務所縮小に伴う敷金及び保証金の回収による収入が151,929千円となったことを要因としたものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、231,818千円の支出となりました。これは主に、短期借入金の純減額が228,000千円となったことを要因としたものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループの事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループは受託開発を行っておりますが、受注から開発・納品までの期間が短いため、記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 販売高(千円)   増減率(%) メディア事業   5,111,078   △25.2 ソリューション事業   3,669,499   △1.2 合計   8,780,577   △16.8 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社キョードー大阪   1,126,774   10.68   -   - 3.当連結会計年度の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、当該割合が10%未満であるため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度において当社は、「選択と集中」へと事業方針を転換し、構造改革の成果による安定黒字体質への回帰と、成長に向けた着実な移行を最優先課題として取り組んでまいりました。 当連結会計年度の経営成績におきましては、不採算事業からの撤退や、固定費を中心とした売上原価、並びに販売費及び一般管理費の削減等のコスト構造改革が着実に進展したことにより、収益性が大幅に改善いたしました。この結果、売上高は8,780,577千円(前期比16.8%減)となったものの、各利益項目は軒並み黒字転換を果たし、営業利益549,766千円、経常利益412,849千円、親会社株主に帰属する当期純利益は742,891千円(過去最高益を更新)を計上いたしました。 財政状態におきましては、収益基盤の回復に伴う営業キャッシュ・フローの改善、マイノリティ出資先株式の売却等により、現金及び預金が1,303,068千円(前連結会計年度末比760,458千円増)へと大幅に増加し、事業活動による資金創出力の回復が進んでおります。また、前代表取締役会長からの借入金のデット・エクイティ・スワップ実施や、利益剰余金の増加、保有上場株式の評価益などにより、純資産合計は1,444,632千円(同1,124,644千円増)となり、自己資本比率は前連結会計年度末の3.1%から14.5%へと大幅に改善し、財務体質は着実に健全化しております。 なお、当連結会計年度末における短期有利子負債(7,489,500千円)は、現金及び預金に比して依然として高い水準にありますが、取引金融機関との間において、業績進展に応じた延長更新を基本とする契約条件の見直し(当初満期日2026年6月末)を実施しており、継続的なモニタリングのもとで安定的な運用がなされております。足元の業績及びキャッシュ・フローの改善により資金創出力が大幅に向上していること、ならびに当面の事業活動に必要な資金が確保されていることから、経営者として継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。 今後は、一連の構造改革によって構築した安定的な収益基盤の上に、当社グループ独自の情報資産の強みを梃子(テコ)にした「情報資産ドリブン型成長」へ経営資源を集中させ、成長性と収益性を両立した再成長フェーズへの移行を加速させてまいります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資本の財源及び資金の流動性は、主に営業活動による純現金収入によります。このため、当社では、経営上の目標の達成状況を判断するための指標として売上高のほか、実質的なキャッシュ・フロー創出力の指標としてEBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)を重視しております。当連結会計年度のEBITDAは1,436,542千円(前期のEBITDAは△711,296千円)となり、二桁億円台の規模へ大きく回復いたしました。 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが1,065,767千円の収入(前連結会計年度は655,990千円の支出)と劇的に改善しており、構造改革を通じた「フリーキャッシュフローを安定的に創出可能な基盤の整備」が実効性を伴って実現できているものと認識しております。また、投資活動においては成長ドライバーとなり得るソフトウエア開発等の無形固定資産への取得(587,547千円)に厳選して資金を配分する一方、保有投資有価証券の売却(354,537千円収入)やオフィスの縮小・本社移転計画(2026年8月予定)に伴う敷金・保証金の回収を進めるなど、資産の効率化と流動性の確保を徹底いたしました。財務活動においては、金融機関との合意に基づく短期借入金の確定額弁済(228,000千円)を予定通り実行し、財務レバレッジの縮減を推進しております。 経営者としては、今後も徹底した費用削減と設備投資の総額管理(厳選投資)を継続し、財務体質の強化及び持続的な成長に向けた内部留保の確保を最優先としつつ、早期の強固な経営基盤の確立と企業価値向上に努めてまいります。 その他キャッシュ・フローの状況につきましては「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。また、連結財務諸表の作成に当たっては、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性のある見積りや予測を行っており、見積りの不確実性による実績との差異が生じる場合があります。 当連結会計年度における当社グループの連結財務諸表の作成に係る重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載をしておりますが、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (株式会社ライブドアに係るのれん及び顧客関連の評価) (株式会社ライブドアに係る繰延税金資産の回収可能性) これらの詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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出典

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