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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

i‐plug

4177 · Growth · 情報・通信業

新卒採用のダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox」を中核に、適性検査「eF-1G」を組み合わせ、学生と企業のマッチングを支援するHRプラットフォーム企業。

概要

株式会社i-plugは、2012年に設立された情報・通信業の企業で、新卒採用に特化したダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox」を主力とする。2026年3月期の連結売上高は5,756,915千円、従業員数は357名。大阪市北区に本社を置き、東京証券取引所グロース市場に上場している(2021年3月上場)。

主力サービス「OfferBox」の収益構造

OfferBoxは、企業が学生に直接オファーを送る新卒向けサービスで、2つの料金プランを提供する。早期定額型は契約時に利用料を一括で支払い、採用広報解禁前からオファー送信が可能。成功報酬型は導入費用無料で、入社決定時に報酬が発生する。2026年3月期の売上構成比は早期定額型が78.0%を占め、収益認識は役務提供期間に応じて行われるため、下半期に売上が偏重する。受注高は同期で6,266,517千円に達し、営業キャッシュフローは営業利益より大きい傾向にある。

子会社とグループの構成

当社グループは、株式会社i-plugと2つの連結子会社から構成される。株式会社イー・ファルコンは適性検査サービス「eF-1G」を提供し、2018年に株式取得、2020年に完全子会社化した。株式会社マキシマイズは2021年に株式取得した子会社で、就活イベント等を運営する。グループ全体で、新卒採用から適性検査、コミュニティスペースに至るHR関連サービスを展開する。

登録学生数とマッチングの仕組み

2026年卒の民間企業就職希望者数46.1万人に対し、OfferBoxの登録学生数は23.9万人に達する。サービス開始以来蓄積されたデータ(学生の属性・適性検査結果、企業の求人・活躍人材データ等)を活用し、検索順位の最適化やオファー承認率の向上を図る。オファー流通量は採用計画1名につき40枠、学生15枠に制限され、一対一のコミュニケーションを促進する。

業界の中での役割は新卒採用領域におけるダイレクトリクルーティングプラットフォーマーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
58億円
営業利益
7億円
営業利益率
12.1%
純利益
5億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
OfferBox (早期定額型)45億円77.6%
OfferBox (成功報酬型)7億円12.1%
eF-1G (適性検査)3億円5.2%
その他3億円5.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01新卒採用市場主力

企業が学生に直接オファーを送れるダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox」を運営。成功報酬型と早期定額型の料金プランを提供。登録学生数は2026年卒で23.9万人、利用企業は22,456社に達する。

主な製品・サービス4
OfferBox
企業が学生に直接オファーを送信できる新卒採用特化のダイレクトリクルーティングサービス。
eF-1G
80項目の特性を測定できる適性検査。採用から育成・登用まで一貫して活用できる。
Tsunagaru就活
食品業界特化型の就活イベントサービス。学生と企業の交流機会を提供。
OfferBox VVV Station
会員制コミュニティスペース。学生と企業の交流を促進する。

02人材アセスメント市場準主力

適性検査「eF-1G」を新卒採用に限らず、中途採用、人材育成、配置・登用など人事フローのあらゆる場面で提供。企業の活躍人材データを分析し、採用ミスマッチの軽減を支援。

主な製品・サービス1
eF-1G
就業上必要な特性を80項目測定する適性検査。企業の活躍人材の要件分析や、採用・育成・登用に活用できる。

製品と技術

新卒オファー型就活サービス「OfferBox」

OfferBoxは、企業が採用ターゲットの学生に直接オファーを送れる新卒特化型のダイレクトリクルーティングサービス。2026年卒の登録学生数は23.9万人、企業登録数は2.2万社に上る。学生のプロフィールには1,600字のテキストに加え写真・動画を掲載可能。検索項目は多様で、ビッグデータと適性検査結果を組み合わせたマッチング最適化を提供する。料金は早期定額型(例:3名採用予定で75万円)と成功報酬型(1名45万円)の2本立て。

適性検査サービス「eF-1G」

eF-1Gは、株式会社イー・ファルコンが提供する適性検査サービス。新卒採用・中途採用から育成、配置、登用まで人材フローのあらゆる場面で活用される。2000年以上の項目から構成される検査で、OfferBoxに組み込まれ、企業が自社の活躍人材要件を分析し、合致する学生を探すことを可能にする。2026年3月期の売上高は313,554千円(前期比11.1%増)と堅調に推移している。

その他HR関連サービス群

「Tsunagaru就活」は食品業界特化型の就活イベントサービスで、大学生の就職を支援する。また、「OfferBox VVV Station」は会員制コミュニティスペースで、学生向けにキャリア形成の場を提供。2026年3月期のその他売上高(子会社マキシマイズ含む)は299,915千円(前期比39.5%増)と拡大している。これらのサービスはOfferBoxとのシナジーを狙い、ユーザー価値の範囲を広げている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

情報通信関連、安定成長と高収益を維持

売上高は58億円で、前期比13%増と堅調。営業利益率も12.1%と高水準を維持している。同業のVRain SolutionやCocoliveは非上場のため比較困難だが、ソラコムやハッチ・ワークは規模や成長性で類似する可能性がある。当社はSaaS型の事業モデルが収益性の高さに寄与していると見られ、競合に対し技術面や顧客基盤で一定の優位性を持つ。

強み

  • 営業利益率12%超を達成し、安定した収益構造を構築。
  • 前期比13%増の売上成長を実現し、拡大トレンドが継続。
  • サブスクリプション型で継続的な収益と高い顧客ロイヤルティが期待。
  • 売上規模は58億円と比較的小さく、成長余地が残されている。

課題

  • 同業のソラコムなどが同様のサービスを展開し、競争が激化する可能性。
  • 情報通信業界全体が成熟しつつあり、新規顧客獲得が困難になる可能性。
  • AIやクラウド技術の進化に遅れると、競争力が低下するリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がi‐plug

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
1554Aバトンズ64億円166.9倍
23848データ・アプリケーション63億円34.8倍
33845アイフリークモバイル63億円143.1倍
44845スカラ63億円16.8倍
54490ビザスク63億円10.1倍
64177i‐plug62億円13.0倍
72480システム・ロケーション62億円20.7倍
84074ラキール61億円
92338クオンタムソリューションズ60億円
103940ノムラシステムコーポレーション59億円16.0倍
115575Globee59億円18.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 11件

創業とOfferBoxのサービス開始(2012年)

2012年4月、兵庫県伊丹市に株式会社i-plugを設立(資本金5,000千円)。同年10月に新卒ダイレクトリクルーティング「OfferBox」の提供を開始した。創業当初から新卒採用領域における企業と学生の直接マッチングという独自のアプローチを打ち出した。

拠点拡大と増資による成長基盤の構築(2013〜2015年)

2013年6月に本社を大阪市淀川区西中島に移転。同年9月に資本金20,000千円に増資。2014年9月には東京オフィスを東京都港区東麻布に開設し、首都圏での事業展開を本格化。2015年3月には資本金30,000千円に増資し、財務基盤を強化した。

子会社化と適性検査の導入(2017〜2018年)

2017年2月、株式会社イー・ファルコンと業務提携し、適性検査「eF-1G」をOfferBoxに導入。マッチング精度向上を図る。2018年3月には同社の株式を取得し連結子会社化するとともに、資本金を205,000千円に増資。同年名古屋オフィスを開設し、東京オフィスも品川区大崎に移転。事業拡大の基盤を整えた。

完全子会社化と上場(2020〜2021年)

2020年10月、株式会社イー・ファルコンの議決権を100%取得し完全子会社化。2021年3月、東京証券取引所マザーズに上場。その後市場区分見直しによりグロース市場に移行。同月には株式会社paceboxを設立後吸収合併し、会員制コミュニティスペース「OfferBox VVV Station」やキャリア大学「OfferBox mirai」の事業を譲受。本社を大阪市北区大深町へ移転した。

黒字化と収益拡大の局面(2019〜2022年)

2019年3月期に売上高13億円、当期純利益1億円を計上し黒字化。その後も売上高は順調に拡大し、2022年3月期には30億円、営業利益3.67億円を達成。営業キャッシュフローも5.54億円と堅調で、成長投資と収益性のバランスを取る期間となった。

2023年3月期の赤字とその後の回復

2023年3月期は売上高37.4億円に拡大したものの、営業損失4.12億円、当期純損失5.45億円を計上。理由は成長投資の増加と一時的な費用発生とみられる。翌2024年3月期には営業利益1.39億円、当期純利益は税効果で欠損となったが、2025年3月期には営業利益5.79億円、当期純利益5.98億円と急回復。2026年3月期も営業利益7.16億円と増益を継続した。

年表11件を開く

2010年代

  • 2012年4月創業兵庫県伊丹市大鹿に株式会社i-plugを設立(資本金5,000千円)
  • 2012年10月新卒ダイレクトリクルーティング「OfferBox(オファーボックス)」のサービス提供を開始
  • 2013年6月本社を大阪市淀川区西中島に移転
  • 2013年9月資本金を20,000千円に増資
  • 2014年9月東京オフィスを東京都港区東麻布に開設
  • 2015年3月資本金を30,000千円に増資
  • 2016年6月プライバシーマークを認証取得
  • 2017年2月株式会社イー・ファルコンと業務提携し、適性検査eF-1G(エフワンジー)をOfferBoxに導入
  • 2018年3月M&A株式会社イー・ファルコン(現・連結子会社)の株式取得 資本金を205,000千円に増資 名古屋オフィスを名古屋市中区に開設 東京オフィスを東京都品川区大崎に移転 資本金を215,000千円に増資 本社(大阪オフィス)を大阪市淀川区内で移転

2020年代

  • 2020年10月M&A株式会社イー・ファルコンの議決権の100%を取得し、同社を完全子会社化
  • 2021年3月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズからグロース市場に移行 株式会社paceboxを設立 株式会社マキシマイズ(現・連結子会社)の株式取得 会員制コミュニティスペース事業(現・OfferBox VVV Station)及びキャリア大学事業(現・OfferBox mirai)を事業譲受 株式会社paceboxを吸収合併 東京オフィスを東京都千代田区に移転 名古屋オフィスを名古屋市中村区に移転 情報セキュリティマネジメントシステム「ISMS」の認証を取得 本社を大阪市北区大深町に移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    既存領域の着実な成長

    主力サービス「OfferBox」の市場シェア拡大と、紹介型サービス「OfferBoxPLUS」等による価値提供範囲の拡大により、年率20%台の成長を目指す。

  2. 02

    新卒領域外での事業開発と利益成長の両立

    第2の収益柱となる事業を開発し、規律ある投資で利益率を確保しながら事業開発と利益成長を両立させる。2030年度をマイルストーンとし、7年を前後半に分けて段階的に取り組む。

  3. 03

    顧客開拓とサービス改良

    コンテンツ発信や代理店活用で利用企業数を拡大。学生向けにはキャリア形成支援やオファー機能の向上、企業向けには適性検査連携によるマッチング精度向上で満足度を高める。

  4. 04

    ビッグデータの有効活用と個人情報管理

    蓄積した学生の属性や行動データ、適性検査データを活用しマッチング効率を向上。個人情報保護規程やISMS認証に基づき、情報管理体制を強化する。

  5. 05

    新規事業創出と優秀な人材獲得

    M&Aやアライアンスによる新規事業創出と、多様なバックグラウンドを持つ優秀な人材の積極採用により、営業・開発・管理体制を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で357人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は620万円で、5期前と比べて+18.0%平均年齢は34.7歳、平均勤続年数は3.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年3月52632.22.7166
2022年3月53432.42.8205
2023年3月57033.52.5297
2024年3月58933.92.9334
2025年3月60534.43.3330182
2026年3月62034.73.7357196

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率16.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率78.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)67.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
大阪オフィス(本社) — 大阪市淀川区889百万円
東京オフィス — 東京都千代田区9百万円
本社 — 東京都千代田区2百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社マキシマイズ
    東京都 千代田区
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は58億円営業利益7億円前期と比べると増収増益で、売上が+13.7%、利益が+16.7%。

売上高
+13.7%
58億円
営業利益
+16.7%
7億円
純利益
-16.7%
5億円
営業利益率
12.1%
前期比 +0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高69億円58億円
営業利益8億円7億円
純利益6億円5億円
1株あたり配当¥54¥54

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は12億円、営業利益は−4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q120
2024年1Q6−5−83.3−4
2024年2Q1200.00
2024年3Q14321.42
2024年4Q140
2025年2Q2100.0−1
2025年4Q30620.07
2026年2Q24−1−4.2−1
2026年4Q34823.56
2027年1Q12−4−33.3−3

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2017年3月期からの10期で、売上は3億円から58億円へ19.3倍に増えた。直近期の営業利益率は12.1%。売上は9期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年3月3−1−1
株式会社イー・ファルコン(現・連結子会社)の株式取得 資本金を205,000千円に増資 名古屋オフィスを名古屋市中区に開設 東京オフィスを東京都品川区大崎に移転 資本金を215,000千円に増資 本社(大阪オフィス)を大阪市淀川区内で移転
2018年3月700
2019年3月1311
株式会社イー・ファルコンの議決権の100%を取得し、同社を完全子会社化
2020年3月1600
東京証券取引所マザーズに株式を上場 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズからグロース市場に移行 株式会社paceboxを設立 株式会社マキシマイズ(現・連結子会社)の株式取得 会員制コミュニティスペース事業(現・OfferBox VVV Station)及びキャリア大学事業(現・OfferBox mirai)を事業譲受 株式会社paceboxを吸収合併 東京オフィスを東京都千代田区に移転 名古屋オフィスを名古屋市中村区に移転 情報セキュリティマネジメントシステム「ISMS」の認証を取得 本社を大阪市北区大深町に移転
2021年3月2232
2022年3月3043
2023年3月37−4−5
2024年3月461−2
2025年3月516611.86
2026年3月587712.15

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高58億円のうち、営業利益として残るのは7億円12.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の8.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金12.1%7億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金75.9%44億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.1%7億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
87.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.7pt
12.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.0pt
8.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+15.9pt
29.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
28.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2026年3月期は営業CFが15億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは9億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は33億円で、売上の6.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年3月2−1017
2020年3月2−13112
2021年3月408424
2022年3月6−1−1528
2023年3月−3−53−824
2024年3月5−3−4222
2025年3月8−4−1425
2026年3月15−6−1933

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2026年3月期の総資産は50億円。このうち返さなくてよい自己資本が19億円で、自己資本比率は37.8%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年3月1−34
2018年3月71620.1
2019年3月112919.6
2020年3月1621411.1
2021年3月29121740.4
2022年3月33141943.1
2023年3月35102527.5
2024年3月3282424.4
2025年3月38142436.5
2026年3月50193137.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
33億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
7億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
31億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
79
/ 100
安定性自己資本比率25 / 40
収益力営業利益率24 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中69位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中501位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
29.0%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
12.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
37.8%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
13.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.5%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,555で、1年前と比べて+23.7%過去52週の値幅のなかでは59%の位置にある。

¥1,555+0.3%1ヶ月+1.4%1年+23.7%時価総額62億円
過去52週の値幅
安値¥1,123高値¥1,850

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.0倍
PER (会社予想)11.2倍
PBR3.27倍
配当利回り3.47%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月19日の1407円から上昇基調で、7月31日には1528円まで上昇しました。1ヶ月で+9.1%と堅調で、25日線(1478円)を約3.4%上回り、75日線(1478円)とほぼ同水準です。52週高値(1850円)にはまだ17.4%届きませんが、52週安値(1123円)からは36.1%高い位置にあります。出来高は2500〜7500株と薄商いながら、7月7日以降は2000〜3000株台で推移し、上昇を伴う出来高は限定的です。RSIは58.4で中立圏にあり、上昇余地はあるものの、需給はやや不安定です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが12.74倍と同業平均の30.01倍を大幅に下回り、収益力に対して株価が割安。PBRも3.21倍と平均3.45倍をやや下回るが、ROE29%と高い収益性を示している。配当利回り3.53%と平均3.51%とほぼ同水準で、株主還元も良好。売上高・利益は増加傾向にあり、業績は堅調。ただし、2026/3期の純利益が減少予想であり、将来の成長鈍化リスクがある。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.0倍47.9倍
PER (予想)11.2倍
PBR3.27倍2.96倍
ROE29.0%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

成長するIT市場で高い営業利益率を実現している一方、売上高の伸びが鈍化しており、今後の成長戦略が焦点。強気派は、デジタル化需要の拡大とサービス収益性の高さを評価。弱気派は、競争激化と成長鈍化による業績悪化を懸念。収益性と成長性のバランスが投資論点。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性

    営業利益率12%前後と高く、効率的な事業運営が示唆される

  • 成長市場

    ITサービス需要は増加傾向にあり、市場拡大の恩恵が見込める

  • 利益改善傾向

    直近で経常・純利益が黒字化し、改善傾向にある

  • 2026/3期売上高58億円へ13.7%増決算発表後影響

    売上高51億→58億円、営業利益も6億→7億円と増加

  • ROE29%と高収益、PER12.7倍継続影響

    純利益5億円に対し時価総額61億円、PER12.74倍と割安

  • 3期連続で売上高が増加通年影響

    2024/3期46億、2025/3期51億、2026/3期58億と増収基調

  • 高ROEで増配期待、利回り3.53%次回株主総会影響

    配当利回り3.53%、純利益5億円から増配余地あり

マイナスに働く材料7
  • 成長鈍化

    売上高の伸びが鈍化しており、今後の成長に懸念がある

  • 競争激化

    IT業界は競争が激しく、価格競争や差別化困難が収益を圧迫する

  • 過去の赤字

    過去に赤字を計上しており、業績が不安定な側面がある

  • 2026/3期純利益が17%減の5億円決算発表後影響

    純利益6億→5億円に減少、営業外損失などが響く

  • PBR3.21倍と割高、減益なら調整決算発表後影響

    時価総額61億円に対し純資産約19億円、PBR3.21倍

  • 外国人保有3.9%と需給が脆弱不定影響

    外国人保有比率3.93%と低く、売り時は下落しやすい

  • 営業利益7億円は小規模、競争に弱い継続影響

    営業利益7億円と小さいため、大口契約の失注で業績が揺らぐ

次の決算で確かめる点
売上高成長率
成長性の持続性を確認するために必須
営業利益率
収益性の維持・改善を測る指標
受注残高
将来の売上高を予測する上で重要な先行指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり54いまの株価に対する利回りは3.47%。

年間配当
¥54
1株あたり
配当利回り
3.47%
いまの株価に対して
配当性向
45.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥54

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,128人。区分でいちばん多いのは個人・その他45.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が47.9%を占め、残る52.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他45.135.341.340.039.645.9
事業法人44.743.043.144.344.344.1
外国法人4.24.42.63.95.63.9
金融機関2.015.87.95.34.83.8
証券会社4.01.45.06.55.72.2
外国人個人0.00.00.10.10.00.0
自己株式0.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01中野智哉55.90
02田中伸明4.25
03直木英訓2.49
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.36
05山田正洋1.65
06住友生命保険相互会社1.25
07JPモルガン証券株式会社1.25
08株式会社DYM1.09
09BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRIMAN (LUXEMBOURG) SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS - DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE (常任代理人 株式会社三井住友銀行)0.99
10株式会社シタシオンストラテジックパートナーズ0.84

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で+127%、1株純資産は9期で+21%。直近期のROEは29.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2017年3月−443
2018年3月160393
2019年3月216243.0
2020年3月−1251
2021年3月6730434.961.7
2022年3月6536519.644.9
2023年3月−125244
2024年3月−49198
2025年3月15135254.97.7
2026年3月12047629.012.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額184百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中野智哉代表取締役 CEO472,228,500
山田雅人取締役副社長 兼CSO4626,168
直木英訓取締役 COO4599,426
阪田貴郁取締役 CFO556,502
田中伸明取締役43169,418
田中邦裕取締役484,678
麻田祐司取締役543,142
古川明日香取締役56689
赤木孝一常勤監査役594,485
中澤未生子監査役52
廣瀬好伸監査役47
土泉智一執行役員 CHRO
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
安藤賢司執行役員 CTO
達山裕一執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5143101015431
社外取締役52011214
監査役1999

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容9,598字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社i-plug)と子会社2社(株式会社イー・ファルコン及び株式会社マキシマイズ)により構成されております。当社グループは、「つながりで、人の可能性があふれる社会をつくる」というMissionのもと、就職活動中の学生や求職者、企業を対象に、新卒オファー型就活サービス「OfferBox(オファーボックス)」、適性検査サービス「eF-1G(エフワンジー)」及び食品業界特化型の就活イベントサービス「Tsunagaru就活」等を提供しております。 当社グループのビジネスモデルは、ビッグデータを活用しながらインターネット上のプラットフォームで、HR領域(Human Resource=企業の人的資源)(注1)の課題を解決する事業の展開を可能とするものです。 当社は、新卒採用領域において、インターネット上で、就職活動中の学生と新卒学生の採用を求める利用企業のマッチングを実現するダイレクトリクルーティングサービスを運営することからスタートしました。さらに、学生と企業の最適なマッチングを実現するため、適性検査を当社サービスに組み込み、すべての利用企業が自社で活躍している人材の要件を分析し、その要件と合致する学生を探し採用することを可能にしました。これにより、活躍・定着につながるマッチングを増やし、新卒採用におけるミスマッチの軽減を目指しております。また、適性検査サービスにおいては、新卒採用の領域にとどまらず、中途採用における採用支援、人材育成や人材の活躍・定着という面に適用する事業を展開し、個人の成長と企業の発展に貢献しております。これに加えて、大学生の就職を支援する就活イベントサービス「Tsunagaru就活」や会員制コミュニティスペース「OfferBox VVV Station」を展開しており、当社グループが提供できるユーザー価値の範囲を拡大しております。なお、従来の「plugin Lab」は2026年3月31日をもって「OfferBox VVV Station」に名称変更いたしました。 当社グループが提供する主要なサービスは以下のとおりであります。当社グループは、HRプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント情報は記載せず、個別サービスについて記載しております。 セグメント名称   主要提供サービス   サービス名   サービス内容 HRプラットフォーム事業   新卒オファー型就活サービス   OfferBox   企業から学生に直接オファーを送ることができる新卒に特化したダイレクトリクルーティングサービスの運営 適性検査サービス   eF-1G   新卒採用・中途採用から育成、配置、登用等の人材フローのあらゆる場面で一貫して活用されている適性検査の提供 (1)新卒オファー型就活サービス OfferBox 新卒採用支援の領域においては、「つながりで、人の可能性があふれる社会をつくる」というMissionのもと、将来を担う若い人材の可能性を拡げる「つながり」を提供し、個人の成長と企業の発展を実現するため、新卒オファー型就活サービスOfferBoxを提供しております。従来の新卒採用領域における人材ビジネス(注2)では提供し得なかった、企業側からのオファー(注3)による企業と学生との接点を創出し、両者のマッチングを可能とする仕組みを実現しております。 日本の新卒採用は、これまで経団連が「採用選考に関する指針」を公表し、一定の就活ルールの下で行われてきました。しかしながら、企業のグローバル展開の加速やテクノロジーの進化等により、企業を取り巻く競争環境が大きく変化し、日本の新卒採用活動の形態や経団連が定めた就活ルールと、新卒採用を行う企業の意向とがそぐわなくなってきました。このため経団連は、2021年度以降に入社する学生を対象とした採用選考に関する指針を策定しない方針とし、以降の主導は政府に引き継ぐことの声明を出しました。 これを受け、政府は急激な制度の変更による学生や企業の混乱を防ぐため、過去からの就活ルールを維持した考え方を以下のとおり発表しております。 (2027年度卒業・修了予定者等) 下記の就職・採用活動日程ルールを原則とする。 ・広報活動開始 :卒業・修了年度に入る3月1日以降 ・採用選考活動開始:卒業・修了年度の6月1日以降 ・正式な内定日 :卒業・修了年度の10月1日以降 その上で、専門活用型インターンシップ(2週間以上)で春休み以降に実施されるものを通じて高い専門的知 識や能力を有すると判断された学生については、そのことに着目し、3月から行われる広報活動の周知期間を短縮して、6月より以前のタイミングから採用選考プロセスに移行できることとする。(出典:内閣官房「就職・採用活動に関する要請」) 一方で、政府指針には法的拘束力はなく、これを破った企業への罰則規定はないため、当該指針に従ったスケジュールで採用活動を行うか否かは企業の任意判断による状況です。具体的には、以下のようなスケジュールで新卒採用活動を行う企業が多くあると認識しております。 3年生の4月~翌年2月頃 インターンシップの実施 3年生の3月~ 広報活動及び順次採用選考活動開始 4年生の5月~ 順次内定出し開始 上記のとおり、政府指針への対応状況はばらつきがあり、顧客ニーズも様々であるため、サービスとしては政府指針に準拠した制限を設けることが難しいのが実情です。また、少子高齢化において、新卒一括採用だけでは多様なニーズを補えなくなってきており、長期インターンシップからの採用を利用する等、多様な採用選考機会が検討されております。 新卒採用スケジュールに関し上記の実態がある中で、「OfferBox」は、2つの料金プランを企業に提供しております。 1つ目は、政府が定める新卒採用スケジュールに合わせ、3月1日の採用広報解禁日よりオファー送信ができ、入社合意に至った時点で費用が発生する成功報酬型の料金プランとなります。成功報酬型は、導入費用なしで利用を開始でき、入社までに学生が内定を辞退した場合は成功報酬費用を返金する契約とすることで、企業側の負担を軽減しております。企業にとって新しい採用手法であるダイレクトリクルーティング導入の障壁を下げることを狙いとしております。 2つ目は、学生の3年次のインターンシップへの参加促進等、採用広報解禁よりも前からオファー送信ができる早期定額型の料金プランとなります。成功報酬型とは異なり、契約時に利用料金及び採用枠料金を一括してお支払いいただくことで、1名あたりの採用単価を割引しております。一方で、契約時にお支払いいただいた料金は、内定辞退が生じた場合であっても返金しない契約としております。採用単価が割り引かれ、長期間サービスを利用することで採用確率を高められるため、導入障壁が低い成功報酬型で成果を得た企業が、次年度の採用から利用するケースが多くなっております。なお、2028年卒より、通常の早期定額型より最長2ヵ月早くオファー送信が可能となる「EXオプション」の販売を開始しております。 このように利用企業の採用計画やダイレクトリクルーティングサービスの経験値に合わせてプランを選択することができる料金体系としております。 なお、これらの収益構造については、成功報酬型の場合、採用決定時に一括して売上を計上するのに対し、早期定額型は、利用料金は契約時から基準日までの期間にわたって売上を計上し、採用枠料金については契約時から採用年度末までの期間にわたって売上を計上しております。翌期の売上となるものは連結貸借対照表上、契約負債に計上しております。このように、売上高は翌期以降に繰り延べられますが、料金については受注時に一括して入金されるため、営業キャッシュ・フローは営業利益と比較して大きくなる傾向にあります。受注高と営業キャッシュ・フローの推移は下表のとおりであります。 (売上高と営業利益の推移) (単位:千円) 2022年3月期 (連結)   2023年3月期 (連結)   2024年3月期 (連結)   2025年3月期 (連結)   2026年3月期 (連結) 売上高   3,041,482   3,741,454   4,602,623   5,084,450   5,756,915 営業損益   367,336   △411,825   139,478   578,502   715,653 (受注高と営業キャッシュ・フローの推移) (単位:千円) 2022年3月期 (連結)   2023年3月期 (連結)   2024年3月期 (連結)   2025年3月期 (連結)   2026年3月期 (連結) 受注高   3,063,264   3,941,027   4,763,808   5,191,833   6,266,517 営業キャッシュ・フロー   553,697   △291,496   490,310   821,930   1,485,417 また、当社グループの売上構成として、OfferBox早期定額型の売上高が78.0%(2026年3月期)を占めます。この早期定額型の受注は、近年は第1四半期に集中する傾向にあります。また、OfferBox早期定額型の売上高は、役務提供期間の経過に応じて収益を認識するため、下期に偏重する傾向にあります。 (連結会計年度の売上高及び営業利益の推移) 2026年3月期   第1四半期 (4-6月期)   第2四半期 (7-9月期)   第3四半期 (10-12月期)   第4四半期 (1-3月期)   年度計 売上高(千円)   1,011,060   1,380,369   1,684,074   1,681,411   5,756,915 構成比(%)   17.6   24.0   29.2   29.2   100.0 営業損益(千円)   △283,326   183,292   493,993   321,693   715,653 (OfferBox料金体系) 早期定額型   成功報酬型 利用料   利用料あり(採用予定人数による) 例:3名採用予定の場合75万円(税別)   利用料なし 成功報酬   採用予定人数を超えて採用した場合 1名採用につき45万円(税別)   1名採用につき45万円(税別) 内定辞退による成功報酬額の返金   1名辞退につき45万円(税別) ※利用料金の返金はありません   1名辞退につき45万円(税別) 最低人数   3名~   1名~ オファー送信時期   基準日(3月1日)前から可能   基準日(3月1日)以降から可能 導入企業の目的   インターンシップや早期面談等、学生の就活開始段階から積極的にアプローチしたい。   就職活動が本格化する3月以降に集中的にアプローチしたい。第2クールの母集団形成や、内定辞退分の欠員を補充したい。 ※早期定額型は、基準日より前からオファーを送信できる早期オファー枠サービスと、採用決定に至った場合であっても、成功報酬が発生しない入社合意枠サービスで構成されております。 早期定額型は、早期オファー枠サービス(30万円(税別))のみで契約することも可能です。この場合、採用決定に至った場合は、成功報酬型と同様の料金が発生します。 「OfferBox」の主な特徴は以下のとおりです。 ① 待っていても会えない学生に会える 学生から企業にエントリーする従来の採用手法では、企業の学生に対する知名度の低さや業界イメージ、先入観から、採用ターゲットである学生からのエントリーをなかなか集められないといった課題が深刻化しております。このような課題に対して、企業が採用ターゲットである学生に直接アプローチできるダイレクトリクルーティングが有効であるとされております。 当社が提供しております「OfferBox」は、新卒採用に特化したダイレクトリクルーティングサービスです。2026年3月卒の学生における民間企業就職希望者数が46.1万人(出典:リクルートワークス研究所「大卒求人倍率調査」)であるのに対し、OfferBoxの登録学生数は2026年卒業予定者で23.9万人(注4)となっております。また、企業の多様な採用ニーズに対応できる学生のデータベースを提供し「待っていても会えない学生に会える」という価値を企業に提供しております。 豊富な学生データベースから採用ターゲットである学生を探しやすくするために「OfferBox」では、多様な検索項目及び検索手法を提供しております。また、学生のプロフィール情報には1,600字のテキスト情報に加え、写真や動画を掲載できるようにすることで企業が得られる情報を増やし、オファー送信前に採用ターゲットかどうかを見極め、学生を理解した上で選考を開始できるようにしております。さらに、オファー流通量を制限(採用計画1名につき40枠、学生15枠)したことで、学生と企業とが互いを向き合い、一対一のコミュニケーションを通じて相互理解を深められるようにしております。 ② ビッグデータ等を用いたマッチングの効率化 サービス提供開始以来、学生に関するデータ(属性情報、保有経験情報(注5)、適性検査結果データ等)及び企業に関するデータ(属性情報(注6)、求人情報、活躍人材データ(注7)等)に加え、マッチングに関するデータ(プロフィール閲覧、オファー送受信、オファー承認、内定確定等)が蓄積されております。 「OfferBox」では、活躍・定着につながるマッチングを実現するため、これらのデータを適切に活用し提供価値を高めております。採用活動を行う企業には、検索時の学生表示順位を各社ごとに最適化する等、利便性を高めるだけでなく会いたい学生にできるだけ多く会えるよう改善に取り組んでおります。また、学生には、話を聞いてみたいと思えるような企業や将来活躍できる可能性が高い企業に少しでも多くプロフィールを閲覧してもらえ、オファーがもらえるようにしております。 さらにオファー承認率等のマッチング効率向上につながるUI及びUX(注8)の改善、利用データをタイムリーに企業に提供することで採用計画や利用方法の改善につなげ、決定人数(注9)との相関の高いオファー承認件数を増やす取り組みを行っております(注10)。 また、2018年3月に当社の子会社となった株式会社イー・ファルコンが提供する適性検査eF-1G(以下、「eF-1G」という。)を標準搭載し、大学や専攻といった一般的な属性情報だけでなく、学生の行動特性を司るパーソナリティデータでも学生を検索できるようにしております。また、自社で活躍する人材の行動特性を分析できるようにし、その結果を用いて学生を検索することも可能です。このような機能を無料で提供することで企業のHRTech(注11)活用を促進し、各社の採用力の向上、そして新卒採用におけるミスマッチの軽減の実現を目指します。 ③ 全方位でアクティブな学生データベースの提供 毎年約40万人以上の民間企業就職希望の学生が就職活動を行っており、そのうち20万人を超える学生がOfferBoxを利用しております。中途採用市場と異なり、毎年求職者が入れ替わる新卒採用市場において、安定した学生登録を実現しております(注4)。また、上位校や理系等に偏りのない全方位な学生データベースを提供することで企業の多様なニーズに対応しております。 OfferBoxを利用する企業(以下、「利用企業」という。)の目的は、採用対象となる学生を見つけるだけではなく、その学生に出会い、採用することとなります。その上で重要なことは、OfferBoxの登録学生において、利用企業がオファー送信するか否かを判断するのに十分な学生のプロフィール入力がなされていること、また、登録だけではなくOfferBoxをしっかり利用している(アクティブである(注12))こと等、学生情報の質が高いことであると考えております。 当社では、登録チャネルの見直しや、学生向けコンテンツの充足、スマホアプリ上でのプッシュ通知の活用等により、プロフィール入力率の高い学生数とアクティブな学生数の増加に取り組んでおります(注13)。 ④ 安定した顧客基盤を生み出す仕組み マッチングプラットフォームであるOfferBoxにおいて決定人数を増やすためには、学生の質向上だけではなく、利用企業数とオファー流通量の増加が欠かせません。登録学生の量と質の高さが企業のOfferBox利用促進につながる一方で、利用企業の量と質の高さが学生のOfferBox利用促進につながる関係(注14)にあります。 当社は、導入しやすい成功報酬型の料金プランをフックに、顧客との接点創出から提案機会の獲得、受注に至るまで、ITツールを駆使した独自の営業マーケティング体制を構築してきた結果、利用企業数を着実に伸ばすことができております(注15)。また、サービス自体の質的改善に加え、カスタマーサクセス担当を設置し利用促進支援に取り組む等により、利用企業の活動量を示すオファー送信件数を順調に伸ばすことができております。加えて、ターゲット層の学生との接点創出、採用成功といった成功体験を利用企業に提供することで、ストック性の高い早期定額型への契約変更を促し、安定した顧客基盤の形成ができております。 以上の特徴によって、2025年卒の学生の決定人数は7,323名(前卒業年度比1.0%減)、2026年卒の学生の決定人数は8,314名(同13.5%増)と推移しております(注16)。 (2)適性検査 eF-1G 当社グループの適性検査における主力サービスである適性検査「eF-1G」は、細かいメッシュと高い網羅性で、戦力となる人材を選び、育て、活かすという人事活動を一貫して支援する適性検査であります。「eF-1G」の特徴は以下のとおりであります。 ① 幅広いの測定項目 適性検査eF-1Gのメインシート上では80個の特性項目を確認でき、これにより就業上必要なストレス耐性やコミュニケーション力、面接では見極めにくい幼少期から青年期に形成された変わりにくい気質といった特性を確認することができます。また、既存従業員の適性検査結果を分析することにより、一般的に求められる要件ではなく個々の企業で活躍し定着する人材の要件を見極めることが可能となります。 ② 採用から登用まで一貫して活用できるアセスメント 適性検査を活用するシーンにより、入社前であれば採用選考における見極めから、内定後の動機づけまで採用のあらゆるシーンで活用することができます。また入社後であれば、職種適性による適材適所を実現したり、登用の検討材料として活用したり、データを蓄積することで採用成果を検証したり、人物の成長を確認する等育成にも用いることができます。 当社グループでは、eF-1GをOfferBoxに標準搭載するとともにeF-1Gを企業に販売しております。これにより、新卒採用だけではなく、中途採用、人材登用及び人事評価等、様々な場面で利用企業の人事課題の解決を図っております。 (注)1.HR領域(Human Resource=企業の人的資源)とは、企業の人的資源に関わる人材サービスの領域を指します。人材サービスには人材派遣、人材紹介、業務請負、求人メディアの運営、採用支援、教育研修等があります。 2.従来の新卒採用領域における人材ビジネスとは、学生から企業にエントリーするという仕組みで、採用の成否に関わらず、求人広告の掲載と同時に広告掲載料金が発生するビジネスモデルを指しております。 3.当社においてオファーとは、OfferBoxの利用企業が、OfferBox上で、自社の採用基準を満たす学生に対して説明会や面接等の案内を送付することを指しております。 4.「OfferBox」登録者数推移は以下のとおりです。 卒業年度   登録者数 2022年卒   190,000人 2023年卒   217,000人 2024年卒   246,000人 2025年卒   215,000人 2026年卒   239,000人 5.学生は、OfferBox上で、大学名、所属学部、専攻、志望業界等、合計34項目の属性情報や学生時代に経験した保有経験情報等を登録します。 6.企業は、OfferBox上で、業種や会社規模等、合計12項目の属性情報を登録します。 7.企業は自社の従業員にeF-1Gを受検させ、その結果を検索軸として学生を検索することができます。当該検索軸となるデータを、活躍人材データといいます。 8.UIとは、ユーザーインターフェースの略称で、ユーザーとの接触部分の全てを指し、ユーザーにとってわかりやすい、使いやすい表示デザインや外観等を意味します。 UXとは、ユーザーエクスペリエンスの略称で、ユーザーが製品・サービスを通じて得られる体験を意味します。 9.決定人数とは、OfferBox利用企業がOfferBoxを利用して出会った学生に対して、内定(内々定を含む)の意思表示を行い、これに対して入社を承諾した学生の人数を意味します。 10.企業から学生にオファーが送信され、学生がその内容を確認し対象の企業に会いたい場合それを承認することで、OfferBox上で企業と直接やりとりをすることが可能となります。オファー承認件数を増やすことは決定に至る人数を増やすことにつながります。 (オファー承認件数の推移) 卒業年度   累計承認件数 2024年卒   519,473 2025年卒   577,946 2026年卒   687,642 11.HRtechとは、人事や人材(Human Resources)と技術(Technology)を組み合わせた用語であり、当社グループの場合、採用、教育、育成面におけるテクノロジーを指しております。 12.当社においてアクティブとは、月単位においてログイン後のページのセッションが1以上カウントされることをいいます。 13.当社においてプロフィール入力率の高い学生とは、プロフィール項目の8割以上が入力されている学生のことを指します。 14.プラットフォーム事業において、利用者の数と質の向上により、当該プラットフォームの利便性が高まり、さらに利用者が増えていく現象をネットワーク効果といいます。 15.企業登録数の推移(累積) 会計年度   企業登録数 2022年3月期   10,665 2023年3月期   14,021 2024年3月期   17,469 2025年3月期   20,235 2026年3月期   22,456 16.決定人数推移 卒業年度   決定人数 2022年卒   5,027 2023年卒   6,422 2024年卒   7,394 2025年卒   7,323 2026年卒   8,314 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,727字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「つながりで、人の可能性があふれる社会をつくる」というMissionのもと、「未来を担う若い世代から、もっとも選ばれるプラットフォームになる」をVision2030に掲げ、一人ひとりの個性や多様性を活かすプラットフォームの提供を通じて、より豊かなキャリア機会を創出することを目指し、事業に取り組んでおります。 その中で当社グループは、入社後3年で3割が離職するというミスマッチの問題(出典:厚生労働省「新規学校卒業就職者の在職期間別離職状況」)が顕在化している新卒採用領域において、就職活動中の学生や企業を対象に新卒オファー型就活サービス「OfferBox(オファーボックス)」を提供しております。さらに、適性検査サービス「eF-1G(エフワンジー)」、業界特化型の就職活動イベントサービス「Tsunagaru就活」、学生向け会員制ラウンジサービス「OfferBox VVV Station(オファーボックスヴィーステーション)」等のHR関連サービスを提供し、個人の自分らしい成長と企業の発展に貢献することを通じて企業価値の最大化を図っております。 以上のMission、Vision2030の実現にあたって、組織として目指すべき姿をStatement「共創するプロフェッショナル集団」とし、Statementを実現するための行動指針を新たな5Valuesとして再構築しました。 <5Values> (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、新卒ダイレクトリクルーティング市場のリーディングカンパニーとして、当該市場を拡大することにより高い成長性を継続することを目指します。また、高い成長性を維持するために、利益成長とのバランスをとりながら成長投資を行う方針であります。売上高及び売上高に直接的に紐づく決定人数並びに営業利益を、当社グループの経営上重要な指標等としております。 (3)経営環境及び経営戦略 当社グループを取り巻く環境変化については、次のとおりです。 ① 日本の労働環境の変化 日本の総人口は長期的な減少傾向にあり、特に生産年齢(15歳から64歳まで)人口は、2050年までに2020年の約7,500万人から約5,500万人まで減少し、一方で65歳以上の人口は、2020年の約3,600万人から約3,900万人に増加すると予測されております(出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」)。人口構造の変化を背景に、労働力不足は多くの産業で常態化しつつあり、将来的には社会全体の扶養負担の増大、企業の持続的な成長力や国際競争力の低下といった課題が生じると予測されます。 政府主導の「働き方改革」は継続的に推進されており、労働環境の改善は社会全体で進んでおりますが、一方で業種や職種、地域間の格差は依然として存在し、さらに労働時間管理の厳格化が人手不足感をさらに強める要因になる等、労働力の確保と生産性の向上はますます大きな課題となっております。 このような状況下では、テクノロジーを活用して単に採用活動を効率化するだけではなく、学生や若い世代が「自分らしい成長と充実感」を得られる仕組みづくりの重要性が高まると考えており、当社グループが提供するサービスとの親和性がより高まると見ております。この取り組みの延長線上では、従来の新卒一括採用の在り方や大学教育の在り方についても見直しが進むと考えられており、日本の労働環境は今後大きく変化していくと考えられます。 ② テクノロジーのさらなる進化 AI(人工知能)やビッグデータといった先端技術は、HR領域においても急速に浸透し、その活用範囲を広げております。SaaS形態で提供されるソリューションが主流となり導入のハードルが下がったことにより、HR領域におけるテクノロジーの導入は今後も更に進むと考えられます。また、テクノロジーの進化はHR機能そのものを変化させつつあり、従来個別に管理されていた採用時の情報、スキル管理、配属、育成計画、登用、業績評価などは、タレントマネジメントシステムによって統合されたプラットフォームへと進化しております。さらに人事に関するデータを収集、分析し、業務の効率化や最適化、エンゲージメント向上や離職防止を図るピープルアナリティクスのソリューションも、多くの企業で導入が広がっております。 ③ 慢性的な人材不足と採用競争の激化 日本の大卒求人倍率(2027年3月卒業予定者)は1.62倍と前卒業年度の1.66倍から0.04ポイント減少しました。2年連続の低下となったものの、大学卒の平均初任給額は4年連続で増加しており、企業の採用意欲は引き続き高い状態が続いております(出典:リクルートワークス研究所「ワークス大卒求人倍率調査」)。また、地方においては都市部への若年層の流出が続き、人材確保が一層困難な状況にあります。一方で、UIJターン(注)就職への希望を持つ学生や求職者は一定数存在しており、地元企業への就職支援が期待されています。 大企業との人材獲得競争が激化する中で、中小企業や地方企業は従来の採用手法に加えて、自社の魅力を高めてアピールするとともに、候補者一人ひとりに向き合う、より戦略的かつ能動的なアプローチを取る必要性が高まっております。 ④ 多様化・デジタル化する採用手法 採用競争の激化とテクノロジーの進化を背景に、企業の採用手法は多様化・デジタル化が進んでおります。新型コロナウイルス感染症拡大を機に普及したオンラインでの採用活動は、感染症拡大の収束後も主要な手法として定着しています。一方で、オンラインのみでは候補者のエンゲージメント維持や、企業と候補者の相互理解に限界があるとの認識も広がっており、結果として、オンラインと対面を組み合わせたハイブリッド型の採用活動が主流となりつつあります。 ⑤ 新卒向けダイレクトリクルーティングサービス市場の拡大 当社グループが事業を展開するダイレクトリクルーティングサービス市場は高い成長率を維持しており、企業登録数及び学生登録数も堅調に推移しております。また、採用直結型インターンシップの実施が可能となったことにより、インターンシップの学生へアプローチできる新卒採用支援サービスに対する企業からのニーズが高まっており、当社サービスでもOfferBoxの早期定額型の人気がより高まっております。 当社グループの主要サービスであるOfferBoxは、テクノロジー×プラットフォームビジネスで各企業が求める人材をデータベースより抽出し、直接アプローチし、一対一のコミュニケーションを通じて採用につなげることができます。また、その他のサービスも、全方位的に激化する人材獲得競争とそれに伴う企業のコスト増大や採用担当者の負担増といった課題の解決はもちろんのこと、採用した人材の可能性を最大限に引き出し、自分らしい成長を支援することで、企業ひいては日本社会の活力向上に寄与するものと考えております。 上記のような経営環境の変化をふまえ、当社グループは、市場環境への適応と持続的な成長の実現を目指し、2025年3月期に新たな中長期的な事業戦略を策定いたしました(2023年5月15日公表の「中期経営計画ローリングプラン2023」は取り下げ)。中長期戦略の基本的な考え方は以下のとおりであります。 ⅰ 規律をもった投資による既存領域の着実な成長 2020年3月期から2024年3月期の既存領域の年平均成長率は29.6%と高い成長性を実現してきました。既存領域の主力であるOfferBoxについては、マーケット占有率を踏まえると伸びしろが大きくあります。加えて、紹介型のOfferBoxPLUSなど価値提供範囲を拡大することで更なる成長余地があると考えております。成長ドライバーに対して適切な規模での投資を行うことで、今後も年率20%台の着実な成長を見込んでおります。 ⅱ 新卒領域以外での事業開発と利益成長の両立 長期的な持続的成長に向けて、既存事業の成長に加えて、第2の収益の柱となり得る事業の開発を進めてまいります。価値やモデルの探索から再挑戦し、まずは価値確立を目指し、規律をもった投資を行うことで一定の利益額及び利益率の伸びを確保し、事業開発と利益成長を両立させます。 また、中長期的な事業戦略の実現に向けたマイルストーンを2030年度に設定しております。不確実性の高い市場環境に対応するため、2024年度からの7ヵ年を、さらに前後半の2つのステップに分けて取り組んでまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが今後事業を拡大し、継続的な成長を遂げるために、以下に記載する課題に対処していくことが必要であると認識しております。それらの課題に対応するために、継続的な顧客開拓による利用企業数の増加及びサービスの開発・改良による顧客満足度を高め、プラットフォームの拡大を通じて、ビッグデータの有効活用による顧客の採用効率の向上、企業規模の拡大に対応した内部管理体制強化等の整備を進め、企業価値のさらなる向上を目指して取り組んでまいります。 ① 顧客開拓について 当社グループは、入社後3年で3割の新卒入社者が離職してしまう早期離職という社会の非効率を解消することを目指します。その実現のためには、学生と企業間の「情報の非対称性」を原因とした新卒採用のミスマッチの解消が必要だと考えております。すなわち、学生が早い段階から自分のキャリアについて考え、業界や業種に関する正しい知識を得られる場を提供するとともに、情報をより多く持つ企業から学生に対してアプローチするダイレクトリクルーティング方式により、一対一のコミュニケーションのなかで、学生個人に応じたアプローチを行うことが効果を発揮します。 企業のサービス活用事例や採用コラム等の良質なコンテンツの発信、代理店活用による企業の開拓等により、サービスの利用を促進し、利用企業数の拡大に取り組んでまいります。 ② サービス開発・改良について 当社グループは、大手・中堅・中小を問わず、あらゆる企業が採用ターゲットである人材を採用できない、また学生はキャリアについて考える間もなく短期間で就職先を決定しなければならず、結果として自分に合った企業に就職できないという課題を解決してまいります。サービスの開発・改良に取り組むことで、一人ひとりが自分らしいキャリアを育てられるプラットフォームの実現を目指します。 学生へのサービスの提供価値の向上としては、キャリアについて考える学生に寄り添うサービスを開発するとともに、学生の志向に合う企業からオファーが届く機能性、利便性等を高めてまいります。また、企業に対しては、高い反応率の実現に向けた機能改善や運用サポートを行うとともに、適性検査eF-1Gやその他のサービスとの連携強化により、自社が採用すべきターゲット学生の分析や可視化等を通じ、提供価値を高めていくことで満足度の向上に努めてまいります。 ③ ビッグデータの有効かつ適切な活用について 当社グループは、企業から学生にアプローチするダイレクトリクルーティングサービスを提供していることから、登録学生の属性やインターネット上での行動データを創業当時より蓄積しており、競争優位性の高い独自のデータベースを保有しております。また、適性検査eF-1Gの受検とその受検結果の活用により、更に多くのパーソナリティデータ及びそれらを用いたマッチングについての貴重なデータも保有しております。これらのビッグデータを有効かつ適切に活用し、利用企業と登録学生のマッチング効率のさらなる向上に取り組みます。 ④ 個人情報の管理について 当社グループは、学生の個人情報を多く預かっていることから、個人情報保護に関しては重要課題と認識しております。「個人情報保護規程」をはじめとする諸規程の制定・運用、役員・従業員への定期的な社内教育の実施、システムのセキュリティ対策等により、個人情報の管理体制を構築・運用しております。また、個人情報を含む情報資産の安全かつ適正な管理・運用を実施することを目的として、2025年11月より情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の「ISO/IEC 27001:2022/JIS Q 27001:2023」の認証を取得しており、引き続き、情報管理体制の強化、徹底を図ってまいります。 ⑤ 新規事業の創出 当社グループは、現在主力サービスであるOfferBoxの売上高が、連結売上高全体の約89%を占めており、同サービスへの依存度が非常に高い状況にあります。今後当社グループが安定的かつ持続的に成長していくために、事業開発やM&A、アライアンスを通じて、新規事業の創出に取り組んでおります。 ⑥ 優秀な人材の獲得 当社グループは、今後事業領域を拡大し安定的に成長していくためには、様々なバックグラウンドを持つ優秀な人材の獲得が不可欠であると考えております。多岐にわたる経歴を持つ優秀な人材の獲得を通して、営業体制・開発体制・管理体制等を強化すべく、積極的な採用活動を行ってまいります。 (注)UIJターン現象とは、Uターン現象(地方から都市へ移住した後、再び地方へ移住すること)、Iターン現象(地方から都市へ、または都市から地方へ移住すること)、Jターン現象(地方から都市へ移住した後、地方近くの中規模な都市へ移住すること)の3つの人口還流現象の総称のことであります。
事業等のリスク5,637字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び財政状態等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を以下に記載しております。 また、必ずしもそのようなリスクに該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考える事項については、積極的な情報開示の観点から記載しております。当社グループは、これらのリスクに対し発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針であります。 なお、本項記載の将来に関する事項は本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性のある全てのリスクを網羅するものではありません。 (1)事業環境に関するリスク ① 企業の人材採用ニーズについて 当社グループは、企業の人材採用支援を主たる事業としているため、企業の採用ニーズに影響を受ける可能性があります。 よって、当社グループの想定を上回る景気悪化等の発生により、企業の雇用水準が低迷する事態が発生した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② インターネット利用の普及について 当社グループは、インターネットを介してサービスを提供しております。そのため、スマートフォンやタブレット型端末等の新しいデバイスの普及により、インターネットの利用環境が引き続き整備されていくとともに、同関連市場が今後も拡大していくことが事業展開の基本条件であると考えております。総務省が行った令和5年通信利用動向調査によれば、我が国の2023年8月末時点における個人のインターネットの利用者の割合は86.2%となっており、当社サービスの「OfferBox」を主に利用すると考えられる20代においては、98%を超えております。(出典:総務省「令和5年通信利用動向調査」)。 しかしながら、インターネット普及に伴う弊害の発生、利用に関する新たな規制の導入、その他予期せぬ要因によって、インターネット利用の順調な発展が阻害された場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 新規参入について 当社グループは、新卒ダイレクトリクルーティングサービス市場において、早くからサービスを提供し、事業規模を拡大してきております。 しかしながら、テクノロジーに長けた新興企業が新卒HR領域に参入してきた場合や、膨大な新卒採用に関するデータを保有する大手人材関連企業等が新卒ダイレクトリクルーティングサービス市場に参入してきた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 技術革新について 当社グループはインターネット関連技術に基づいて事業を展開しておりますが、当該市場は技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が極めて速く、それらに基づく新機能や新サービスの導入が相次いで行われる変化の激しい市場です。このような環境の中、当社グループは新卒HR領域においてビッグデータ解析や人工知能の導入、スマートフォンやタブレット型端末等の多様なデバイスへの対応等、最新技術の開発を率先して行うとともに、優秀な人材確保に取り組んでおります。 しかしながら、デバイスの進化等は予期せぬスピードで発展していく可能性があります。今後HR領域に大きな影響を与える何らかの革新的な技術が台頭し、当社グループの対応が遅れた場合には、当社グループが現状有している技術的優位性の低下を招く可能性があり、これに対応するために多額のシステム費用が追加的に発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 就職活動人口の減少について 我が国においては少子化が進展しており、当社グループが提供するサービスの利用が想定される学生等の若年層の数は、緩やかに減少している環境ではありますが、候補者と企業との一対一の採用手法への移行が進むことにより、当社が属するダイレクトリクルーティングサービス市場の需要は増加傾向が継続すると考えております。 大卒人口の減少に比べて、大卒者民間就職希望者数の減少幅は緩やかに推移していくものと想定されますが、当社グループの想定よりもターゲット層が減少基調に陥った場合は、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)当社グループの事業内容及びサービスに関するリスク ① 特定サービスへの依存について 当社グループのHRプラットフォーム事業は、特定サービス「OfferBox」に依存した事業となっております。今後も取引の拡大に努めると同時に競合企業のサービスとの差別化を図るとともに、「OfferBox」以外の既存ビジネスや新たなサービスに積極的に投資をしてまいります。 しかしながら、これらが計画通りに進まず、「OfferBox」への依存度が変わらない場合、当該サービスの売上高の変動が、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 「OfferBox」の決定率について 当社グループは、これまで「OfferBox」の決定率向上のため、ビッグデータ解析等のテクノロジーや「OfferBox」のUI(User Interface)、UX(User Experience)の継続的な改善、その他利用企業から登録学生、登録学生から利用企業へのアクションを促す各種施策を講じてまいりました。 しかしながら、これらの施策が奏功せず決定率が想定を下回った場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 新卒採用活動スケジュールについて 当社グループが提供する「OfferBox」は、新卒採用に関するサービスであるため、その受注時期は企業の新卒採用活動のスケジュールの影響を受けやすくなっております。企業の新卒採用スケジュールは多様化しており、一般的なスケジュールは、「3 事業の内容」で記載したとおりです。 当該スケジュールで新卒採用が行われる中で、成功報酬型については、4月から5月にかけて選考が行われ、6月以降に内定出しを行う企業が多いことから6月から9月にかけて受注が集中する傾向にあります。そのため、成功報酬型だけでなく早期定額型を提供することで資金の安定化に努めておりますが、早期定額型は、夏、秋、冬のインターンシップで学生と接触することを目的として導入する企業が多いことから、7月から11月にかけて受注が集中するため、売上高及び利益は下期に偏重する傾向にあります。 このような中で、我が国においては、政府が新卒採用活動スケジュールに関して指針を出す慣例があり、当該指針の変更や政府が指針の遵守について更なる徹底を求める等した場合、企業の採用活動時期の変更や早期定額型の利用を控える企業が増える等当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループとしましては、指針の趣旨である学修時間の確保を阻害しないサービスを提供しておりますが、引き続き魅力的な企業と出会いやすくなるよう利用者のデータを分析し機能の改善に努めてまいります。 ④ システムトラブルについて 当社グループのサービスは、インターネットを介して提供されております。安定的なサービス運営を行うために、サーバー設備の増強、セキュリティの強化、システム管理体制の構築等により、システム障害に対する万全の備えをしております。 しかしながら、大規模なプログラム不良や自然災害、事故、不正アクセス、その他システム障害やネットワークの切断等予測不能なトラブルが発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 内定報告に係る不正行為について 「OfferBox」の成功報酬型は、利用企業より登録学生と内定承諾に至った旨の報告を受けた時点で売上計上する収益モデルになっておりますが、利用企業がその事実を適切に報告せず、成功報酬の支払いを逃れようとする不正行為が発生する可能性があります。当社グループは、登録学生と利用企業のデータの突合等を実施することで、不正行為の防止に努めております。 しかしながら、不正行為の方法が当社グループの想定を超えて悪質である場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 広告宣伝活動による想定通りの効果が得られない可能性について 当社グループが提供する「OfferBox」は、利用企業と登録学生の出会いを創出するプラットフォーム型のビジネスモデルであるため、両者の獲得が重要であります。両者を効率的に獲得するためには、常に広告効果の検証、予想を行った上で出稿先を選択し、継続的に広告宣伝活動を実施することが必要不可欠であると考えております。 しかしながら、広告の効果を正確に予測することは困難であるため、当社グループが想定する数の利用企業及び登録学生数を獲得できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)法的規制及び知的財産権等に関するリスク ① 個人情報の保護について 当社グループは、提供サービスに関連して個人情報を取り扱っているため、「個人情報の保護に関する法律」が定める個人情報取扱事業者としての義務を課されております。 当社グループは、個人情報の外部漏洩防止はもちろん、法令及び各種ガイドラインに基づき、個人情報保護規程を制定し、個人情報取扱フローの明確化を図っております。また、同規程に基づき、定期的に役職員への教育を実施するとともに、2025年11月より情報セキュリティマネジメントシステム (ISMS)の「ISO/IEC 27001:2022/JIS Q 27001:2023」の認証を取得し、個人情報を含む情報資産の保護に積極的に取り組んでおります。 しかしながら、外部からの不正アクセスや当社グループ関係者の故意又は過失によりユーザーの個人情報が流出する等の問題が発生した場合には、当社グループの顧客等に対する信頼の著しい低下、賠償金支払い等により、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 知的財産権等について 当社グループが運営するサービスにおいて使用しているソフトウエアやシステム、商標等については、継続的に、弁理士等の外部専門家と連携し、第三者の知的財産権の侵害を回避していく方針であります。 しかしながら、当社グループの事業分野において、当社グループが認識できていない知的財産権が既に成立している可能性は否定できません。その結果、当社グループが第三者の知的財産権を侵害したことによる損害賠償請求や使用差し止め、権利に関する使用料等の支払請求がなされ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 一般的な法的規制について 当社グループが提供するサービスを規制する主な法規制として、「職業安定法」、「景品表示法」、「電気通信事業法」、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示等に関する法律」等があります。 当社グループは、これらの法規制を遵守してサービス提供しておりますが、新たな法規制の制定や改正が行われ、当社グループが運営するサービスが新たな法規制の対象となる場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)組織体制に係るリスク 人材の確保について 今後の事業拡大を見据え、優秀な人材の採用及び育成を行うとともに、内部管理体制及び業務執行体制の充実を図っておりますが、これらの施策が適時適切に遂行されなかった場合、または役職員等の予期せぬ退職があった場合、経常的な業務運営等に支障が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)その他のリスク ① 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は当社及び子会社の役職員に対し、長期的な企業価値向上に対するインセンティブとして新株予約権を付与しており、当事業年度末現在における発行済株式総数に対する潜在株式数の割合は約1.4%となっております。これらの新株予約権が権利行使された場合、当社株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 ② 企業買収(M&A)について 当社グループは、事業拡大を図る有効な手段として、M&Aを行う方針であります。こうしたM&Aに伴い、多額の資金需要やのれんの償却等が発生する可能性があります。また、M&Aにあたっては、対象企業の財務内容や契約条件等を調査しますが、買収後に偶発債務や未認識債務の発生等、事前調査で判明しなかった問題が生じた場合や当初想定したシナジー効果が得られない場合には、のれんや関係会社株式の減損処理等によって、当社グループの事業展開や経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、本書提出日現在において具体的に計画している企業買収や資本提携等の案件はありません。 ③ 繰延税金資産の回収可能性に関するリスク 当社グループは、将来減算一時差異及び税務上の繰越欠損金に対して、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性を判断して繰延税金資産を計上しております。将来の課税所得については、経営環境の変化等を踏まえ適宜見直しを行っておりますが、その結果、繰延税金資産の全部又は一部に回収可能性がないと判断した場合には繰延税金資産が減額され、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,333字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当社グループは、「つながりで、人の可能性があふれる社会をつくる」というMissionのもと、「未来を担う若い世代から、もっとも選ばれるプラットフォームになる」をVision2030に掲げ、一人ひとりの個性や多様性を活かすプラットフォームの提供を通じて、より豊かなキャリア機会を創出することを目指してHR関連サービスを提供してまいりました 2027年卒の大卒求人倍率は1.62倍と、2026年卒の1.66倍から0.04ポイント低下しているものの、大学卒の平均初任給額は4年連続で増加しており、企業の採用意欲は引き続き高い状態が続いております(出典:リクルートワークス研究所「ワークス大卒求人倍率調査」)。また、2026年卒学生の就職内定率(2026年3月卒業時点)は、98.7%と2025年卒(98.8%)から0.1ポイント減少したものの、依然として高い状態が続いています(出典:㈱インディードリクルートパートナーズ「就職プロセス調査(2026年卒)」)。 (売上高) 当社グループの主力サービスである新卒オファー型就活サービス「OfferBox」は、2026年3月末時点の企業登録数が2.2万社、学生登録数が23.9万人となりました。 このような状況のなか、当連結会計年度の売上高は5,756,915千円(前年同期比13.2%増)、OfferBoxの2026年卒内定決定人数は8,314人(同13.5%増)となりました。 当社グループは、HRプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。サービス別に区分した売上高の概況は、次のとおりであります。 OfferBox(早期定額型) 2027年卒を対象とした早期定額型は、採用難を背景とした早期利用ニーズを着実に捉え、契約継続だけでなく、成功報酬型からの移行に加え、新規受注につきましても着実な増加を見せております。また、2026年2月より販売を開始した2028年卒を対象としたEXオプション付プランの販売も好調に推移しています。この結果、当連結会計年度のOfferBox(早期定額型)の売上高は4,488,885千円(前年同期比13.5%増)となりました。 OfferBox(成功報酬型) 2026年卒を対象とした成功報酬型は、決定人数が伸びたことにより堅調に推移しました。この結果、当連結会計年度のOfferBox(成功報酬型)の売上高は654,560千円(前年同期比3.6%増)となりました。 eF-1G(適性検査) 新卒採用における適性検査の新規契約企業数は順調に拡大いたしました。また適性検査に付随する分析等も堅調に推移しました。この結果、当連結会計年度のeF-1G(適性検査)の売上高は313,554千円(前年同期比11.1%増)となりました。 その他 新規事業や子会社(株式会社マキシマイズ)の売上高が含まれており、堅調に推移しました。この結果、当連結会計年度のその他の売上高は299,915千円(前年同期比39.5%増)となりました。 (営業利益) 主力サービスである「OfferBox」は、更なる成長のための投資を行いながら収益性を改善しました。この結果、当連結会計年度の営業利益は715,653千円(前年同期比23.7%増)となりました。 (経常利益) 銀行預入に対する受取利息等を計上しております。この結果、当連結会計年度の経常利益は720,446千円(前年同期比24.3%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 前連結会計年度の法人税等が一時的な税効果の影響でマイナスとなったため、法人税等は前年同期比較で増加しております。この結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は478,269千円(前年同期比20.0%減)となりました。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は5,013,436千円となり、前連結会計年度末に比べ1,189,776千円増加いたしました。これは主に現金及び預金が757,463千円、無形固定資産その他が121,756千円、投資その他の資産その他が120,981千円増加したこと等によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は3,115,881千円となり、前連結会計年度末に比べ688,104千円増加いたしました。これは主に1年内返済予定の長期借入金が187,423千円、固定負債その他が105,267千円減少した一方で、短期借入金が200,000千円、契約負債が449,054千円、流動負債その他が213,989千円増加したこと等によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は1,897,555千円となり、前連結会計年度末に比べ501,672千円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益478,269千円の計上によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ757,463千円増加し、当連結会計年度末には3,266,886千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は1,485,417千円(前年同期は821,930千円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益720,446千円(前年同期は税金等調整前当期純利益579,697千円)、減価償却費194,939千円、契約負債の増加額637,902千円、その他の営業活動によるキャッシュ・フローの増加額7,554千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は638,888千円(前年同期は354,997千円の使用)となりました。これは主に定期預金の払戻による収入300,000千円があった一方で、定期預金の預入による支出300,000千円、無形固定資産の取得による支出407,948千円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は89,065千円(前年同期は122,190千円の使用)となりました。これは主に短期借入金の純増額200,000千円があった一方で、長期借入金の返済による支出291,615千円があったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b.受注実績 当社グループは、受注生産を行っておりませんので、該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。なお、当社グループは、HRプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、サービス別に記載しております。 サービスの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) OfferBox(早期定額型)   4,488,885   113.5 OfferBox(成功報酬型)   654,560   103.6 eF-1G(適性検査)   313,554   111.1 その他   299,915   139.5 合計   5,756,915   113.2 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成されております。この連結財務諸表の作成において、損益又は資産の状況に影響を与える見積りの判断は、一定の会計基準の範囲内において過去の実績やその時点での入手可能な情報に基づき合理的に行っておりますが、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。なお、当社グループの連結財務諸表作成にあたり採用した会計方針は、「第5 経理の状況 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、売上高及び決定人数並びに営業利益であります。 第14期連結会計年度の経営成績及び当該指標等の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。今後も継続的な増収増益及び決定人数の増加を実現し、高い成長性を継続してまいります。 また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、「3 事業等のリスク」に記載のとおり、様々なリスク要因が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。そのため、当社は、外部環境の変化に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保することで、経営成績に重要な影響を与える可能性のあるリスク要因を分散、低減し、適切に対応を行ってまいります。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの資本の財源及び資金の流動性並びに、第14期連結会計年度のキャッシュ・フローの概況については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。当社グループの資金需要のうち主なものは、当社サービスを拡大していくための開発及び営業人員の人件費や認知度向上及び顧客基盤拡大に係るプロモーション費用であります。これらの資金需要に対しては、自己資金及び銀行借入により調達することを基本方針としております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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