概要
三菱マテリアルは、非鉄金属の総合メーカーであり、銅を中心とした製錬・加工から電子材料、超硬工具、再生可能エネルギーまで幅広く手掛ける。三菱グループの中核企業の一社で、1871年の鉱山事業に始まり、現在は113の子会社と24の関連会社からなる。2026年3月期の連結売上高は1兆8441億円、従業員数は約1万7600人。資源循環を経営の軸に据え、銅やタングステンのリサイクル事業をグローバルに拡大している。
金属・資源循環が収益の基盤
金属事業は銅・金・銀・鉛・錫・パラジウム等の製錬・販売を行い、子会社小名浜製錬、細倉金属鉱業、インドネシア・カパー・スメルティング社が製錬を担う。また、家電リサイクル事業を東日本リサイクルシステムズが運営し、使用済み家電から貴金属を回収する。2026年3月期のセグメント売上高は1兆2356億円(全体の約67%)、営業利益は242億円。買鉱条件(TC/RC)の悪化に直面する一方、E-Scrap(電子基板スクラップ)の処理拡大を成長戦略の柱に据える。世界トップクラスのE-Scrap集荷・処理能力を持ち、2035年度までに処理量倍増を目標とする。
高機能製品で電子・自動車需要に対応
高機能製品セグメントは銅加工品(伸銅品)、機能材料・電子デバイス、化成品、シール部品等を扱う。銅加工品はルバタ社の子会社が製造し、電気・電子部品、熱交換器向けに供給。三菱マテリアル電子化成が化成品を製造し、三菱電線工業がシール部品を手掛ける。2026年3月期のセグメント売上高は5858億円、営業利益は210億円。前年比で販売数量増加と銅価格上昇により増益。半導体関連需要はAI向けを除き低調ながら、自動車関連は緩やかに回復。
超硬工具とタングステンで世界市場に挑む
加工事業セグメントは超硬製品(切削工具、耐摩耗工具、金型)を主力とする。国内では株式会社MOLDINO、日本新金属、エイチ・シー・スタルク・ホールディング社の子会社が製造。海外販売は米国三菱マテリアル社と三菱マテリアルツールズヨーロッパ社が担う。2024年12月に買収したエイチ・シー・スタルクは世界最大のタングステンスクラップ処理能力を持つ。2026年3月期のセグメント売上高は2347億円、営業利益164億円。タングステンリサイクル率の向上を掲げ、2030年度までに100%を目指す。
再生可能エネルギーとエンジニアリングの多角事業
再生可能エネルギー事業は地熱発電(安比地熱、湯沢地熱)と水力発電を運営。2025年4月の落雷で安比地熱発電所が一時停止した影響で2026年3月期の売上高は62億円、営業利益10億円と減少。その他の事業として、関連会社UBE三菱セメントがセメント事業を営む。子会社三菱マテリアルテクノが土木・建築工事を請負い、三菱マテリアルトレーディングがグループ内外に資材・機械設備を供給する。これらの事業はグループの収益多様化に寄与する。
業界の中での役割は非鉄金属製錬・加工及び産業用素材の総合サプライヤーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 金属事業 | 9,378億円 | 50.9% | 571億円 | 6.1% |
| 高機能製品 | 5,680億円 | 30.8% | 201億円 | 3.5% |
| 加工事業 | 2,306億円 | 12.5% | 150億円 | 6.5% |
| その他 の事業 | 1,015億円 | 5.5% | 149億円 | 14.7% |
| 再生可能 エネルギー事業 | 62億円 | 0.3% | 8億円 | 12.9% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01金属事業主力
銅・金・銀・鉛・錫・パラジウム等の製錬・販売。子会社小名浜製錬、細倉金属鉱業、インドネシア・カパー・スメルティング社が製錬。また家電リサイクル事業を企画・運営。
- 銅・金・銀・鉛・錫・パラジウム等の製錬品
- 非鉄金属地金。産業全般に供給。
- 家電リサイクル
- 使用済み家電からの金属回収・リサイクル。
02高機能製品主力
銅加工品(伸銅品)、機能材料・電子デバイス、化成品(三菱マテリアル電子化成)、シール部品等(三菱電線工業)の製造・販売。電子・自動車・産業機器向け。
- 銅加工品
- 銅板・銅条等の伸銅品。電気・電子・熱交換器等に使用。
- 機能材料・電子デバイス
- 各種電子部品材料・デバイス。
- 化成品
- 電子材料向け薬品等。
- シール部品等
- 自動車・産業機械向けのゴム・樹脂シール。
03加工事業準主力
超硬製品(切削工具・耐摩耗工具等)の製造・販売。子会社㈱MOLDINO、日本新金属、エイチ・シー・スタルク・ホールディング等が製造。米国・欧州子会社が販売。
- 超硬製品
- 超硬合金製の切削工具・金型・耐摩耗部品。金属加工・建設等に使用。
04再生可能エネルギー事業副次
地熱・水力発電事業。子会社安比地熱、関連会社湯沢地熱が運営。
- 地熱発電
- 地熱資源を利用した発電。再生可能エネルギー電力の供給。
- 水力発電
- 小水力発電所の運営。
05その他の事業(セメント事業、エンジニアリング、その他)その他
関連会社UBE三菱セメントがセメント事業。子会社三菱マテリアルテクノが土木・建築工事。子会社三菱マテリアルトレーディングが資材供給・製品販売。
- セメント
- 建設用セメント及び関連製品。
- エンジニアリング(土木・建築・営繕)
- グループ内外のプラント・建築工事の請負。
- トレーディング(資材・機械設備供給、製品販売)
- グループ各社への資材調達・製品販売。
製品と技術
銅・金・銀等の非鉄金属地金
金属事業では銅、金、銀、鉛、錫、パラジウム等の非鉄金属地金を製錬・販売する。子会社小名浜製錬、細倉金属鉱業、インドネシア・カパー・スメルティング社が製錬を担う。家電リサイクル事業では東日本リサイクルシステムズが使用済み家電から金属を回収し、循環資源として供給。銅地金は産業全般に、金・銀は宝飾・電子部品向けに、パラジウムは自動車触媒向けに出荷される。2026年3月期の金属事業売上高は1兆2356億円。
銅加工品と機能材料・電子デバイス
高機能製品分野では、銅加工品として銅板・銅条等の伸銅品を製造。ルバタ社の子会社が生産し、電気・電子機器、熱交換器、建築材に利用される。機能材料・電子デバイスは当社が直接製造し、半導体関連部品に供給。三菱マテリアル電子化成は電子材料向け化成品(薬品)を製造。三菱電線工業は自動車・産業機械用のゴム・樹脂シール部品を手掛ける。2026年3月期のセグメント売上高は5858億円。
超硬合金製の切削工具と耐摩耗部品
加工事業の主製品は超硬合金(タングステンカーバイド)製の切削工具、金型、耐摩耗部品。株式会社MOLDINOはエンドミル・ドリル等の回転工具、日本新金属は超硬・高速度鋼製品、エイチ・シー・スタルクはタングステン粉末・超硬原料を供給。海外では米国三菱マテリアル社、三菱マテリアルツールズヨーロッパ社が販売網を持つ。タングステンリサイクル原料比率の向上を進め、2030年度までに100%を目標とする。
地熱・水力発電とセメント・エンジニアリング
再生可能エネルギー事業では、安比地熱、湯沢地熱による地熱発電と小水力発電所を運営。発電した電力は再生可能エネルギーとして供給。その他の事業として、関連会社UBE三菱セメントがセメント及び関連製品を製造。三菱マテリアルテクノはグループ内外の土木・建築工事を請負い、三菱マテリアルトレーディングは資材調達と製品販売を担当。これらの事業はグループの収益を補完する。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
非鉄金属のなかでの位置
非鉄金属大手、多角化で利益率は低水準に課題
三菱マテリアルは非鉄金属セクターの大手で、銅やアルミなど金属加工に加え、セメントや電子材料など多角化する。同業のJX金属や日本軽金属が金属専業であるのに対し、総合素材メーカーとしての強みを持つ。しかし足元の収益性は低く、2025年3月期の営業利益率1.89%から2026年3.28%と回復途上。売上高は2025年に19621億円へ急増したが、2026年は18441億円と減少見込み。資源価格の影響を強く受け、内需依存度が高い。金属価格高は追い風だが、加工部門の成長が課題。
強み
- 金属、セメント、電子材料と事業ポートフォリオが広く、リスク分散
- 国内の建設・自動車向け需要が底堅く、安定した売上を確保
- 銅や金など非鉄価格の上昇が、売上高を押し上げる効果がある
- 長年の材料開発で、高性能合金やリサイクル技術に強みを持つ
課題
- 営業利益率が3%未満と低く、収益構造の改善が急務である
- 金属市況の下落は売上・利益を直撃し、業績が不安定になりがち
- 海外展開が遅れており、グローバル競争で不利を強いられやすい。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
金属・ガラスの時価総額近傍。太字が三菱マテリアル
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 5333NGK | 1.5兆円 | 25.0倍 |
| 2 | 5201AGC | 1.2兆円 | 13.2倍 |
| 3 | 5411JFEホールディングス | 1.2兆円 | 17.6倍 |
| 4 | 5406神戸製鋼所 | 8,052億円 | 8.5倍 |
| 5 | 5444大和工業 | 7,694億円 | 12.1倍 |
| 6 | 5711三菱マテリアル | 7,028億円 | 17.2倍 |
| 7 | 5901東洋製罐グループホールディングス | 6,967億円 | 12.6倍 |
| 8 | 5714DOWAホールディングス | 5,820億円 | 8.9倍 |
| 9 | 5631日本製鋼所 | 5,255億円 | 27.0倍 |
| 10 | 5471大同特殊鋼 | 4,837億円 | 13.8倍 |
| 11 | 5463丸一鋼管 | 4,362億円 | 14.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(金属・ガラス)に従っています。
会社の歴史
沿革 40件
鉱山事業から三菱鉱業設立へ 1871-1918
1871年5月、九十九商会が紀州新宮藩の炭坑を租借し、鉱業事業に着手。1873年12月には三菱商会が吉岡鉱山を買収し、金属鉱山経営に参入。1893年12月、岩崎家の事業会社として三菱合資会社が設立される。1917年4月に鉱業研究所(現イノベーションセンター)を設置し、技術基盤を強化。直島製錬所も設置された。1918年4月、三菱合資会社から鉱業資産を継承する形で三菱鉱業株式会社が設立され、後の三菱マテリアルの母体となる。
戦後の再編と金属・セメント分離 1947-1969
終戦後、1947年5月に菱光産業株式会社(現三菱マテリアルトレーディング)設立。1949年5月、三菱鉱業が東京証券取引所に上場。1950年4月、三菱鉱業から金属部門が分離して太平鉱業株式会社が発足、即日上場。太平鉱業は1952年12月に三菱金属鉱業株式会社に商号変更。1958年5月には大手興産株式会社(現三菱マテリアルテクノ)設立。1963年12月に小名浜製錬株式会社設立。1969年10月、国内炭鉱部門を分離し、事業の選択と集中を進めた。
合併による三菱鉱業セメントと三菱金属の形成 1973-1989
1973年4月、三菱鉱業株式会社、三菱セメント株式会社、豊国セメント株式会社の3社が合併し、三菱鉱業セメント株式会社に。同時に三菱金属鉱業株式会社は三菱金属株式会社に商号変更。1976年7月に国内金属鉱山部門を分離。1983年11月、セラミックス工場設置とともに、海外子会社MMCハルトメタル社、米国三菱マテリアル社を設立。この時期、銅の製錬・加工とセメント・建築材料の二本柱が確立された。
三菱金属と三菱鉱業セメントの合併 1990年
1990年12月、三菱金属株式会社と三菱鉱業セメント株式会社が合併し、商号を三菱マテリアル株式会社に変更。これにより非鉄金属とセメント・建設材料の事業が一つの企業体に統合された。合併前後の1991年3月には筑波製作所を設置し、研究開発拠点を強化。1992年10月に販売子会社三宝メタル販売を設立。1996年2月にはインドネシア・カパー・スメルティング社を設立し、銅製錬の海外生産拠点を確保した。
子会社の完全子会社化と事業再編 2008-2023
2008年2月、三菱伸銅株式会社を完全子会社化。2010年3月には三菱電線工業株式会社を完全子会社化し、伸銅品・シール部品の事業基盤を強化。2020年4月には三菱伸銅を吸収合併し、若松製作所・三宝製作所を設置。同時に三菱日立ツール株式会社(現株式会社MOLDINO)を完全子会社化し、超硬工具事業を拡大。2022年4月、セメント事業をUBE三菱セメント株式会社に承継し、アルミ事業も譲渡。2023年には小名浜製錬を完全子会社化、多結晶シリコン事業を売却。2024年4月に安比地熱株式会社を連結子会社化。
欧州タングステン買収と資源循環へのシフト 2024-2025
2024年4月、オランダのMMネザーランズ社を再編し三菱マテリアルヨーロッパ社を設置。同社を通じ、独エイチ・シー・スタルク・ホールディング社の全株式を取得。これにより世界最大のタングステンスクラップ処理能力を獲得し、資源循環ビジネスを欧州に拡大。2025年9月、MMCハードメタルヨーロッパ社がMMCハルトメタル社を吸収合併し、三菱マテリアルツールズヨーロッパ社に商号変更。銅の二次原料(E-Scrap)製錬のグローバル展開も同時に推進する。
年表40件を開く
1870年代
- 1871年5月九十九商会が紀州新宮藩の炭坑を租借し、鉱業事業に着手
- 1873年12月M&A三菱商会が吉岡鉱山を買収、金属鉱山の経営に着手
1890年代
- 1893年12月創業三菱合資会社設立(岩崎家事業会社組織となる)
1910年代
- 1917年4月鉱業研究所(現イノベーションセンター)設置
- —直島製錬所設置
- 1918年4月三菱鉱業㈱設立(三菱合資会社より鉱業関係の資産を継承)
1940年代
- 1947年5月菱光産業㈱(現三菱マテリアルトレーディング㈱)設立
- 1949年5月上場三菱鉱業㈱が東京証券取引所に上場
1950年代
- 1950年4月創業三菱鉱業㈱より金属部門が分離、太平鉱業㈱発足
- —上場太平鉱業㈱が東京証券取引所に上場
- 1952年12月商号変更太平鉱業㈱が三菱金属鉱業㈱に商号変更
- 1958年5月大手興産㈱(現三菱マテリアルテクノ㈱)設立
1960年代
- 1963年12月小名浜製錬㈱設立
- 1969年10月国内炭鉱部門を分離
1970年代
- 1973年4月M&A岐阜工場(現岐阜製作所)設置 三菱鉱業㈱、三菱セメント㈱、豊国セメント㈱の3社が合併し、商号を三菱鉱業セメント㈱に変更
- —商号変更三菱金属鉱業㈱が三菱金属㈱に商号変更
- 1976年7月国内金属鉱山部門を分離
1980年代
- 1983年11月創業セラミックス工場設置 MMCハルトメタル社設立 ファブリケーテッド・メタル・プロダクツ社(現米国三菱マテリアル社)設立
- 1989年10月堺工場及び三田工場設置
1990年代
- 1990年12月M&A三菱金属㈱と三菱鉱業セメント㈱が合併し、商号を三菱マテリアル㈱に変更
- 1991年3月筑波製作所設置
- —M&A東北開発㈱を吸収合併
- 1992年10月三宝メタル販売㈱設立
- 1996年2月創業インドネシア・カパー・スメルティング社設立(2024年6月 持分法適用関連会社化)
2000年代
- 2007年10月M&A三菱マテリアル神戸ツールズ㈱を吸収合併して、明石製作所を設置
- 2008年2月M&A三菱伸銅㈱を株式交換により、完全子会社化
2010年代
- 2010年3月M&A三菱電線工業㈱を株式交換により、完全子会社化
- 2014年4月M&A三菱マテリアルツールズ㈱を吸収合併
- 2017年5月MMCカッパープロダクツ社(現ルバタ社)を通じ、ルバタ・エスポー社及び同社子会社2社より同社グループの加工品部門を取得
- 2019年6月指名委員会等設置会社へ移行
2020年代
- 2020年4月M&A三菱伸銅㈱を吸収合併して、若松製作所及び三宝製作所を設置 三菱日立ツール㈱(現㈱MOLDINO)を完全子会社化
- 2021年2月創業三菱マテリアルチリ社設立 マントベルデ社を持分法適用関連会社化
- 2022年3月保有するユニバーサル製缶㈱の全株式を譲渡 吸収分割により、三菱アルミニウム㈱のアルミ圧延・押出事業を昭和アルミニウム缶㈱(現アルテミラ㈱)に承継
- 2022年4月吸収分割により、セメント事業及びその関連事業等をUBE三菱セメント㈱に承継
- 2023年1月M&A㈱マテリアルファイナンスを吸収合併
- —M&A小名浜製錬㈱を完全子会社化 吸収分割により多結晶シリコン事業を高純度シリコン㈱に承継し、同社の全株式を譲渡
- 2024年4月M&A安比地熱㈱を連結子会社化
- —MMネザーランズ社の機能を拡大・再編し、三菱マテリアルヨーロッパ社を設置
- —三菱マテリアルヨーロッパ社を通じ、エイチ・シー・スタルク・ホールディング社の全株式を取得
- 2025年9月M&AMMCハードメタルヨーロッパ社がMMCハルトメタル社を吸収合併し、商号を三菱マテリアルツールズヨーロッパ社に変更
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- ROE2028年度まで8%以上
- ROIC2028年度まで7%以上
- ネットD/Eレシオ2028年度まで0.5倍以下
- ネット有利子負債/EBITDA倍率2028年度まで3.5倍以下
- DOE2026~2028年度まで2.5%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
資源循環ビジネスのグローバル展開
欧米での二次原料製錬所新設等により、従来日本の製錬所中心だった資源循環ビジネスをグローバルに拡大。タングステン、超硬製品、高機能製品の海外展開も加速する。
- 02
E-Scrap処理拡大とタングステンリサイクル率向上
E-Scrap処理量を2035年度までに倍増、タングステン製造拠点のリサイクル原料比率を2030年度までに100%とする。収益性の高い二次原料シフトを進める。
- 03
銅精鉱の共同買鉱による競争力強化
他社との共同買鉱により銅精鉱製錬の国際競争力を強化。買鉱条件(TC/RC)低下に対応し、収益性を維持する。
- 04
資源循環ループの構築とトレーサビリティ確保
自社で資源循環ループを構築・拡大し、トレーサビリティを確保したリサイクル電気銅・伸銅品を安定供給。顧客スクラップの循環利用や合金リサイクル技術を高度化する。
- 05
経営基盤の強化(人材・開発・デジタル)
グローバル展開に対応した戦略的人材の採用育成配置、サーキュラーエコノミーやGHG削減分野の新規技術創出、AI活用加速などによる資源循環ビジネス拡大への貢献。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で17,591人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は733万円で、9期前と比べて+2.0%。平均年齢は43.0歳、平均勤続年数は19.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 24,859 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 26,959 | — |
| 2019年3月 | 719 | 41.2 | 17.1 | 28,426 | — |
| 2020年3月 | 654 | 41.3 | 17.3 | 28,601 | — |
| 2021年3月 | 657 | 41.8 | 17.6 | 27,162 | — |
| 2022年3月 | 666 | 42.0 | 17.7 | 23,711 | — |
| 2023年3月 | 697 | 42.2 | 17.8 | 18,576 | — |
| 2024年3月 | 710 | 42.6 | 18.2 | 18,323 | — |
| 2025年3月 | 714 | 43.2 | 18.5 | 18,452 | 201 |
| 2026年3月 | 733 | 43.0 | 19.0 | 17,591 | 344 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社29社(国内 22 / 海外 7、うち連結子会社 22) を有報から抽出しています。
- 国内安比地熱株式会社岩手県八幡平市 · 連結子会社議決権51.0%
- 海外エイチ・シー・スタルク・ホールディング社(注)4ドイツ ゴスラー · 連結子会社議決権100.0%
- 海外三菱マテリアルツールズヨーロッパ社ドイツ メーアブッシュ · 連結子会社議決権100.0%
- 国内小名浜製錬株式会社(注)5福島県いわき市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内三宝メタル販売株式会社大阪府東大阪市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内中部エコテクノロジー株式会社三重県四日市市 · 連結子会社議決権51.0%
- 国内日本新金属株式会社(注)4大阪府豊中市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内八幡平グリーンエナジー株式会社秋田県鹿角市 · 連結子会社議決権75.0%
- 国内東日本リサイクルシステムズ株式会社宮城県栗原市 · 連結子会社議決権81.0%
- 海外米国三菱マテリアル社米国カリフォルニア州コスタメサ · 連結子会社議決権100.0%
- 国内細倉金属鉱業株式会社宮城県栗原市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内マテリアル・エコ・リサイクル株式会社(注)4香川県香川郡 · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社17社を開く
- 三菱綜合材料管理(上海)社中国上海市100%
- 三菱電線工業株式会社東京都千代田区100%
- 三菱マテリアルITソリューションズ株式会社埼玉県さいたま市100%
- 三菱マテリアルチリ社(注)2チリサンティアゴ州ラス・コンデス100%
- 三菱マテリアルテクノ株式会社東京都台東区100%
- 三菱マテリアル電子化成株式会社秋田県秋田市100%
- 三菱マテリアルトレーディング株式会社東京都中央区100%
- 三菱マテリアルヨーロッパ社オランダ アムステルダム100%
- 株式会社MOLDINO東京都墨田区100%
- ルバタ社(注)2フィンランド ポリ100%
- インドネシア・カパー・スメルティング社インドネシア ジャカルタ34%
- エルエムサンパワー株式会社東京都千代田区50%
- エレメンタルユーエスエーイーウェイストアンドアイタッド社米国デラウェア州ウィルミントン19%
- グリーンサイクル株式会社愛知県名古屋市16%
- マントベルデ社(注)4チリサンティアゴ州プロビデンシア30%
- 湯沢地熱株式会社秋田県湯沢市30%
- UBE三菱セメント株式会社東京都千代田区50%
- ESMITSUBISHI MATERIALS ESPAÑA SA
- JP小名浜製錬株式会社
- IDPT. SMELTING
- FILUVATA OY
国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。
- 調達3.4億円カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発CO2排出削減・有効利用実用化技術開発コンクリート、セメント、炭酸塩、炭素、炭化物などへのCO2利用技術開発/二酸化炭素の化学的分解による炭素材料製造技術開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-12-02
- 調達1.9億円平成28年度飯舘村事後モニタリング業務環境省 · 2016-04-01
- 調達1億円経済安全保障重要技術育成プログラム/高度な金属積層造形システム技術の開発・実証焼結型積層造形とデジタルプロセス設計を組み合わせた金属3Dプリンタシステムの研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2025-01-23
- 調達799万円NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム製造加熱プロセス熱流計測によるデジタルツイン高度化の研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-07-19
- 調達129万円漂着物の処分作業防衛省 · 2021-10-14
- 調達NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラムバイオ分離・還元ナノ粒子化技術による貴金属回収・高付加価値化の研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-07-08
- 補助金3,060万円令和2年度休廃止鉱山鉱害防止等工事費補助金(休廃止鉱山鉱害防止施設等災害対策補助金)の交付決定について(尾平鉱山)経済産業省 · 2021-06-07
- 補助金931万円令和3年度休廃止鉱山鉱害防止等工事費補助金(休廃止鉱山鉱害防止施設等災害対策補助金)の交付決定について(尾平鉱山)経済産業省 · 2022-06-02
- 補助金440万円働き方改革推進支援助成金厚生労働省 · 2021-11-16
- 補助金429万円働き方改革推進支援助成金厚生労働省 · 2022-03-15
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1.8兆円、営業利益は605億円。前期と比べると減収増益で、売上が-6.0%、利益が+63.1%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 2.4兆円 | 1.8兆円 |
| 営業利益 | 1,300億円 | 605億円 |
| 純利益 | 1,400億円 | 406億円 |
| 1株あたり配当 | ¥116 | ¥116 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は5,970億円、営業利益は330億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+64.6%、営業利益は+768.4%。
| 対象期間 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 0.38 | — | — | 192 |
| 2024年1Q | 0.36 | 38 | 1.0 | 49 |
| 2024年2Q | 0.35 | 82 | 2.3 | 62 |
| 2024年3Q | 0.37 | 34 | 0.9 | 135 |
| 2024年4Q | 0.46 | — | — | 52 |
| 2025年2Q | 0.99 | 276 | 2.8 | 247 |
| 2025年4Q | 0.97 | 95 | 1.0 | 94 |
| 2026年2Q | 0.83 | 109 | 1.3 | 55 |
| 2026年4Q | 1.01 | 496 | 4.9 | 351 |
| 2027年1Q | 0.60 | 330 | 5.5 | 513 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は1.3兆円から1.8兆円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は3.3%。純利益は3期連続で増加。
| 決算期 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1.29 | — | 744 | — | 369 |
| 三菱マテリアルツールズ㈱を吸収合併 | |||||
| 2014年3月 | 1.41 | — | 769 | — | 526 |
| 2015年3月 | 1.52 | — | 811 | — | 561 |
| 2016年3月 | 1.42 | — | 724 | — | 613 |
| 2017年3月 | 1.30 | — | 639 | — | 284 |
| 2018年3月 | 1.60 | — | 796 | — | 346 |
| 2019年3月 | 1.66 | — | 507 | — | 13 |
| 三菱伸銅㈱を吸収合併して、若松製作所及び三宝製作所を設置 三菱日立ツール㈱(現㈱MOLDINO)を完全子会社化 | |||||
| 2020年3月 | 1.52 | — | 496 | — | −728 |
| 三菱マテリアルチリ社設立 マントベルデ社を持分法適用関連会社化 | |||||
| 2021年3月 | 1.49 | — | 445 | — | 244 |
| 2022年3月 | 1.81 | — | 761 | — | 450 |
| ㈱マテリアルファイナンスを吸収合併 | |||||
| 2023年3月 | 1.63 | — | 253 | — | 203 |
| 安比地熱㈱を連結子会社化 | |||||
| 2024年3月 | 1.54 | — | 541 | — | 298 |
| MMCハードメタルヨーロッパ社がMMCハルトメタル社を吸収合併し、商号を三菱マテリアルツールズヨーロッパ社に変更 | |||||
| 2025年3月 | 1.96 | 371 | 602 | 1.9 | 341 |
| 2026年3月 | 1.84 | 605 | 976 | 3.3 | 406 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1.8兆円のうち、営業利益として残るのは605億円で3.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は406億円、売上の2.2%にあたる。営業利益率は業種中央値5.8%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金89.2%1.6兆円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金7.5%1,385億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.3%605億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが397億円、投資CFが−350億円で、差し引きのフリーCFは47億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は1,217億円で、売上の0.8ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,016 | −885 | −363 | 131 | 633 |
| 2014年3月 | 1,029 | −449 | −693 | 580 | 621 |
| 2015年3月 | 1,081 | −424 | −423 | 657 | 921 |
| 2016年3月 | 1,187 | −300 | −1,205 | 887 | 585 |
| 2017年3月 | 1,156 | −266 | −157 | 890 | 1,326 |
| 2018年3月 | 507 | −840 | −110 | −333 | 874 |
| 2019年3月 | 1,402 | −862 | −476 | 540 | 997 |
| 2020年3月 | 675 | −669 | 289 | 6 | 1,273 |
| 2021年3月 | 784 | −1,018 | 415 | −234 | 1,475 |
| 2022年3月 | 69 | −32 | −51 | 37 | 1,536 |
| 2023年3月 | 452 | −440 | 35 | 12 | 1,411 |
| 2024年3月 | 514 | −1,030 | 329 | −516 | 1,311 |
| 2025年3月 | 589 | −794 | −132 | −205 | 886 |
| 2026年3月 | 397 | −350 | 232 | 47 | 1,217 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は3.0兆円。このうち返さなくてよい自己資本が7,530億円で、自己資本比率は24.5%(業種中央値53.7%より薄い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本億円 | 負債兆円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1.81 | 4,662 | 1.35 | 22.4 |
| 2014年3月 | 1.78 | 5,257 | 1.25 | 25.7 |
| 2015年3月 | 1.90 | 6,295 | 1.27 | 29.0 |
| 2016年3月 | 1.79 | 6,450 | 1.15 | 31.0 |
| 2017年3月 | 1.90 | 7,102 | 1.19 | 32.8 |
| 2018年3月 | 2.01 | 7,685 | 1.24 | 33.9 |
| 2019年3月 | 1.94 | 7,233 | 1.22 | 32.7 |
| 2020年3月 | 1.90 | 5,860 | 1.32 | 26.6 |
| 2021年3月 | 2.04 | 6,144 | 1.42 | 26.8 |
| 2022年3月 | 2.13 | 6,558 | 1.47 | 27.5 |
| 2023年3月 | 1.89 | 6,289 | 1.26 | 31.4 |
| 2024年3月 | 2.17 | 6,856 | 1.48 | 30.2 |
| 2025年3月 | 2.38 | 6,933 | 1.69 | 28.5 |
| 2026年3月 | 3.00 | 7,530 | 2.25 | 24.5 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
非鉄金属 32社との比較
同じ非鉄金属の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで32社中14位あたり、逆に低いのは売上成長率で32社中31位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥5,345で、1年前と比べて+113.8%。過去52週の値幅のなかでは78%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 17.2倍 |
| PER (会社予想) | 5.0倍 |
| PBR | 0.90倍 |
| 配当利回り | 2.17% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1カ月で+29.6%と急騰し、8月21日終値は5565円。25日移動平均線4598.4円を約21%上回り、200日線4474.6円も大きく上回る。52週高値6126円には約9.2%の水準。出来高は8月10日に673万株と急増し、その後も高水準。上昇トレンドが継続している。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 65/100)。
PERが17.92倍と業界平均の22.44倍を下回り、予想PERは5.2倍と大幅な改善が見込まれる。PBRは0.9385倍で同業界平均の2.06倍を下回る。配当利回りは2.08%と平均2.27%をやや下回るが、ROEは5.7%と安定。非鉄金属業界の景況感に左右されるが、現状の株価水準は割安と判断する。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 17.2倍 | 22.2倍 |
| PER (予想) | 5.0倍 | — |
| PBR | 0.90倍 | 2.02倍 |
| ROE | 5.7% | 12.0% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
銅価格の変動と脱炭素需要の拡大が投資論点の中心。強気派は、電気自動車や再生可能エネルギー向け銅需要の堅調さと、リサイクル事業の成長性を評価する。一方、弱気派は、採算性の低い精錬事業や資源価格の下落リスクを懸念し、営業利益率の低さが課題だと指摘する。また、1年間で株価が倍以上に上昇した反動も意識される。今後の決算では、銅価格の推移や高付加価値品の販売動向、リサイクル事業の収益貢献が焦点となる。
- 銅需要の堅調
EVや再生可能エネルギー向けで銅需要拡大が見込まれ、長期成長が期待できる。
- リサイクル事業
資源循環の流れからリサイクル事業の社会的需要が高まっており、成長余地がある。
- グループ連携
三菱グループの強固なネットワークが事業展開の安定性につながる。
- 2026年3月期の営業利益605億円と63%増益決算発表後影響中
営業利益371億円→605億円、増加額234億円、営業利益率3.28%
- 予想PER4.8倍と超割安評価への改善期待決算発表後影響強
実績PER16.61倍に対し予想PER4.8倍、来期の利益拡大を織り込む
- PBR0.87倍と解散価値割れからの修正余地継続影響中
PBR0.87倍、ROE5.7%だが改善計画で見直し余地
- 配当利回り2.25%と安定株主還元通年影響弱
配当利回り2.25%、純利益406億円と安定
- 低い収益性
営業利益率が数%台と低く、原材料価格変動で利益が圧迫されやすい。
- 銅価格依存
国際市況次第で収益が大きく変動し、銅価格下落時は業績が悪化する。
- 株価上昇の反動
短期間で株価が大幅上昇しており、過熱感から調整リスクがある。
- 売上高18,441億円と前期比6%減収通年影響中
売上高19,621億円→18,441億円、減収幅1,180億円
- 営業利益率3.28%と収益性の低さ継続影響中
営業利益率3.28%、前期1.89%から改善も低水準
- ROE5.7%と資本効率が低くPBR0.87倍に圧迫継続影響弱
ROE5.7%、PBR0.87倍、資本コスト上回る成長が必要
- 前期の営業利益率1.89%と低収益が再燃懸念決算発表後影響中
2025/3期営業利益率1.89%、営業利益371億円にとどまった
- 営業利益率
- 低採算事業が多いため、収益性改善が進むかを見極める指標。
- 電子材料・超硬工具の販売
- 高付加価値品が利益を牽引するため、その動向は業績の鍵。
- 銅価格の推移
- 収益の大部分が銅市況に左右されるため、業績の先行指標となる。
- リサイクル事業の売上
- 成長戦略の中核であり、収益貢献度を測る重要な指標。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり116円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは2.17%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 60 | — | 39.9 |
| 2018年3月 | 80 | 33.3 | 41.0 |
| 2019年3月 | 80 | 0.0 | — |
| 2020年3月 | 80 | 0.0 | — |
| 2021年3月 | 50 | −37.5 | 30.8 |
| 2022年3月 | 90 | 80.0 | 39.5 |
| 2023年3月 | 50 | −44.4 | 32.1 |
| 2024年3月 | 94 | 88.0 | 81.0 |
| 2025年3月 | 100 | 6.4 | — |
| 2026年3月 | 100 | 0.0 | 58.2 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥116
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ97,158人。区分でいちばん多いのは外国法人で38.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が32.9%を占め、残る67.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 外国法人 | 31.2 | 33.2 | 37.2 | 35.3 | 30.6 | 38.2 |
| 金融機関 | 33.6 | 31.3 | 31.3 | 31.3 | 31.5 | 27.3 |
| 個人・その他 | 18.9 | 23.7 | 22.7 | 22.7 | 28.1 | 24.8 |
| 事業法人 | 12.8 | 9.2 | 7.0 | 6.8 | 7.3 | 5.6 |
| 証券会社 | 3.5 | 2.6 | 1.9 | 3.9 | 2.4 | 4.1 |
| 自己株式 | 0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 0.5 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
| 政府・自治体 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 15.53 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 5.75 |
| 03 | BNYM AS AGT/CLTS NON TREATY JASDEC (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 4.28 |
| 04 | NORTHERN TRUST CO. (AVFC) RE SILCHESTER INTERNATIONAL INVESTORS INTERNATIONAL VALUE EQUITY TRUST (常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 3.18 |
| 05 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 2.66 |
| 06 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 2.60 |
| 07 | 明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 2.36 |
| 08 | NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE U.S. TAX EXEMPTED PENSION FUNDS (常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 1.93 |
| 09 | JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.45 |
| 10 | DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 1.34 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-24シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー(Silchester International Investors LLP)新規の大量保有報告4.62%-1.02pt
- 2026-07-22三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社新規の大量保有報告2.46%-0.61pt
- 2026-06-02シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー (Silchester International Investors LLP)新規の大量保有報告5.64%-1.17pt
- 2026-04-16シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー (Silchester International Investors LLP)新規の大量保有報告6.81%-1.02pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+10%、1株純資産は14期で+82%。直近期のROEは5.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 282 | 3,092 | 9.8 | 9.5 | 11.7 |
| 2014年3月 | 401 | 3,485 | 12.2 | 7.3 | 18.6 |
| 2015年3月 | 429 | 4,204 | 11.1 | 9.4 | 31.6 |
| 2016年3月 | 468 | 4,238 | 11.1 | 6.8 | 39.7 |
| 2017年3月 | 216 | 4,743 | 4.8 | 15.6 | 39.9 |
| 2018年3月 | 264 | 5,211 | 5.3 | 12.1 | 41.0 |
| 2019年3月 | 10 | 4,838 | 0.2 | 294.6 | — |
| 2020年3月 | −556 | 3,870 | — | — | — |
| 2021年3月 | 187 | 4,173 | 4.6 | 13.8 | 30.8 |
| 2022年3月 | 345 | 4,477 | 8.0 | 6.2 | 39.5 |
| 2023年3月 | 156 | 4,542 | 3.5 | 13.9 | 32.1 |
| 2024年3月 | 228 | 5,004 | 4.8 | 12.8 | 81.0 |
| 2025年3月 | 261 | 5,183 | 5.1 | 9.4 | — |
| 2026年3月 | 311 | 5,633 | 5.7 | 15.5 | 58.2 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
22名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は22名。2026/3期の役員報酬は総額620百万円。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 小野直樹 | 取締役(取締役会議長) | 69 | 64,847 |
| 若林辰雄注4 | 取締役 | 73 | 8,514 |
| 五十嵐弘司注4 | 取締役 | 71 | 5,258 |
| 武田和彦注4 | 取締役 | 66 | 3,694 |
| 別府理佳子注4、注5 | 取締役 | 58 | — |
| 桐山一憲注4 | 取締役 | 63 | 2,206 |
| 相樂希美注4 | 取締役 | 62 | 1,471 |
| 佐々木一郎注4 | 取締役 | 69 | 231 |
| 田中徹也 | 取締役 | 63 | 30,154 |
| 平野華世 | 取締役 | 52 | 3,934 |
| 野川真木子注4 | 執行役常務 CHRO 注3 | 54 | 20,741 |
| 足立美紀 | 執行役常務 CTO 注5 | 56 | 700 |
残りの役員10名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 井上達也 | 執行役常務 | 58 | — |
| 張守斌 | 執行役常務 | 56 | 4,675 |
| 佐々木一郎注2 | 取締役(取締役会議長) | 69 | 231 |
| 五十嵐弘司注2 | 取締役 | 71 | 5,258 |
| 武田和彦注2 | 取締役 | 66 | 3,694 |
| 別府理佳子注2 | 取締役 | 58 | — |
| 桐山一憲注2 | 取締役 | 63 | 2,206 |
| 相樂希美注2 | 取締役 | 62 | 1,471 |
| ジェイソンフランク注2 | 取締役 | 54 | — |
| 野川真木子 | 取締役 | 54 | 20,741 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 執行役 | — | 250 | 121 | 81 | 453 | — |
| 社外取締役 | — | 124 | — | — | 124 | — |
| 取締役(社内) | — | 43 | — | — | 43 | — |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
ニュース
AI解説今日の重要ニュースより
「今日の重要ニュース」で三菱マテリアルを取り上げた解説を、新しい順に並べている。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容955字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,866字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,045字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,465字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第101期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-22
- 半期報告書半期報告書-第101期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第100期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-24
- 半期報告書半期報告書-第100期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第99期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第99期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第99期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-09
- 四半期報告書四半期報告書-第99期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-09
- 有価証券報告書有価証券報告書-第98期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-23
- 四半期報告書四半期報告書-第98期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第98期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第98期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-09
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