本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

アサカ理研

Asaka Riken Co.,Ltd.5724 · Standard · 非鉄金属

都市鉱山から貴金属を回収・精製するリサイクル専業。プリント基板屑やエッチング廃液を原料に、金・銀・白金・パラジウムを再生し、銅や塩化第二鉄も回収する。

概要

アサカ理研は、1969年に福島県郡山市で創業した非鉄金属リサイクル企業である。プリント基板屑やエッチング廃液から金、銀、白金などの貴金属および銅を回収する貴金属事業と環境事業を柱とし、計測システム事業も手がける。従業員194名、東証スタンダード市場に上場(2013年7月)。2025年9月期の連結売上高は87億円、営業利益5億円。グループに運搬子会社アサカ弘運を持つ。

3つの事業で構成されるリサイクルグループ

当社グループは、貴金属事業、環境事業、システム事業の3セグメントで構成される。貴金属事業は、電子部品メーカーなどから集荷した基板屑や不良品から金、銀、白金、パラジウムを独自技術で分離・回収し、地金や加工材料として販売する。環境事業は、プリント配線基板メーカーの使用済み塩化第二鉄廃液を再生し、副産物の銅粉を回収・販売する。システム事業は、生産現場向けの自動計測検査システムや品質管理ネットワークシステムを提供する。連結子会社アサカ弘運が輸送を担い、分析事業も行う。

売上の8割超を占める貴金属事業

2025年9月期の連結売上高87億円のうち、貴金属事業が73億円(構成比84%)を占める。同事業の収益は金価格の変動に大きく左右され、当期は金のドル建て価格が過去最高値を更新した影響で増収増益となった。環境事業は12億円(構成比14%)、システム事業は2億円(同2%)と小規模だが、システム事業は品質管理ソリューションでISOやIATFの認証取得支援を行うニッチな強みを持つ。

台湾とマレーシアに拠点を持つ国際展開

国内では本社・本社工場を福島県郡山市に、いわき工場(生産技術開発センター)を福島県いわき市に構える。海外では2003年に台湾高雄市に台湾支店を設置し、2014年にはマレーシアペナン州に子会社TWINKLE METAL(M) SDN.BHD.(現ASAKARIKEN(M)SDN.BHD.)を取得した。東南アジアの電子部品需要を取り込む体制である。また、2016年には台湾のSOLAR APPLIED MATERIALS TECHNOLOGY CORP.との合弁で株式会社ASAKA SOLARを設立している。

業界の中での役割は都市鉱山からの貴金属回収・精製と、エッチング廃液の再生処理を担うリサイクラー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
87億円
営業利益
5億円
営業利益率
5.7%
純利益
3億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01電子部品メーカー(プリント基板・コネクタ等)主力

プリント基板メーカーやコネクタメーカーなどから発生する基板屑、不良品、廃棄品を集荷し、独自技術で金、銀、白金、パラジウム等の貴金属を分離・回収。精製した貴金属は地金として国内商社に販売し、加工材料は電子材料メーカーに供給する。

主な製品・サービス3
金地金、銀地金、白金地金、パラジウム
電子部品屑から独自のハイエクト装置による溶媒抽出法で精製した高純度の貴金属地金。自社刻印を打刻し、主に国内商社向けに販売する。
蒸着材等の加工用材料
回収・精製した貴金属を加工した電子材料メーカー向けの材料。
貴金属回収精製処理
都市鉱山からの貴金属回収・精製を一貫して行う受託サービス。

02プリント配線基板メーカー主力

プリント配線基板のエッチング工程で発生する使用済み塩化第二鉄廃液・塩化第二銅廃液を引き取り、塩化第二鉄液として再生して販売。再生工程で副産物として回収した銅を銅ペレットなどに加工し鉄鋼メーカー等に販売する。

主な製品・サービス4
塩化第二鉄液
エッチング廃液から再生したエッチング用の新液。プリント配線基板メーカー向けに販売される。
銅粉・銅ペレット
エッチング廃液の再生工程で副産物として回収される銅を、利用しやすい形状に加工したもの。鉄鋼メーカー等に販売。
使用済み廃液の回収
エッチング工程から排出される使用済み塩化第二鉄廃液・塩化第二銅廃液を引き取るサービス。
水処理剤
再生工程で生じる余剰の塩化第二鉄液を凝集剤として、塩化第一鉄液を還元剤として、廃水処理用途に販売する。

03歯科医院・歯科技工所準主力

歯科医院や歯科技工所など有価金属を扱う事業者から、金銀パラジウム合金等の scrap を集荷し、貴金属を回収・精製して販売または返却する。

04半導体・水晶関連業界(真空成膜装置ユーザー)準主力

スパッタリング装置や蒸着装置などの真空成膜装置内部で使用されるマスクや防着板などの使用済み治具を、クリーンルーム内で精密洗浄して機能を再生。同時に付着した有価金属を回収し、販売または顧客に返却する。

主な製品・サービス1
各種治具の洗浄・再生
真空成膜装置用のマスクや防着板など、使用済み治具をクリーンルームで精密洗浄し、繰り返し使用可能な状態へ再生するサービス。再生時に付着した有価金属も回収する。

05生産・検査現場(製造業)準主力

検査業務の合理化・省力化を支援するシステム事業。検査機器のデータ収集・ネットワーク化や、ISO 9001 / IATF 16949 等の品質管理体制構築を支援するソリューションを提供する。

主な製品・サービス2
自動計測検査システム
生産・検査現場向けの自動計測・検査のためのシステム。データ収集やネットワーク化に対応。
計測ネットワークシステム
検査機器をネットワークでつなぎ、データを集約・管理するシステム。

06電池メーカー(一次電池由来のリチウム)副次

一次電池から回収・精製したリチウムを加工し、炭酸リチウムとして販売する。リチウムイオン電池やガラス・セラミックス用途向け原料として供給。

主な製品・サービス1
炭酸リチウム
一次電池から回収したリチウムを精製・加工した化合物。各種産業用途向けに販売。

07廃水処理事業者(下水道・工場等)副次

エッチング液再生工程で新液として再利用する必要量を超えて再生される塩化第二鉄液を、凝集剤として下水道や工場廃水処理向けに販売。塩化第一鉄液はクロム含有廃水の還元剤として販売する。

主な製品・サービス2
塩化第二鉄液(凝集剤)
下水道・工場廃水・高濁度水・家畜糞尿処理向けの凝集沈降剤。
塩化第一鉄液(還元剤)
クロムを含む廃水の処理に使用される還元剤。

08その他(運輸・分析)その他

連結子会社による産業廃棄物収集運搬(工業薬品・電子部品屑等の運搬)と、金属成分・不純物の分析・評価サービスを提供する。

主な製品・サービス2
工業薬品の運搬、廃液の収集運搬
産業廃棄物収集運搬業の認可を受け、工業用薬品や電子部品屑等を運搬する。
金属成分含有量測定、不純物含有量測定
多様な分析装置を用いて、金属成分や不純物の含有量を測定する分析サービス。

製品と技術

溶媒抽出法「ハイエクト装置」による貴金属精製

貴金属事業の核心技術は、自社開発の「ハイエクト装置」を用いた溶媒抽出法による精製である。プリント基板屑やコネクタ不良品などの都市鉱山から金、銀、白金、パラジウムを分離・回収し、自社刻印の地金に加工する。また、スパッタリング装置や蒸着装置のマスク・防着板の精密洗浄も手がけ、付着した有価金属を回収して顧客に返却または販売する。一次電池からのリチウム回収・炭酸リチウム化も行う。

塩化第二鉄廃液のクローズドループを実現する環境事業

環境事業では、プリント配線基板メーカーのエッチング工程で排出される使用済み塩化第二鉄廃液を回収し、新液として再生する。この工程で副産物として銅粉を回収し、銅ペレットに加工して鉄鋼メーカー等に販売。再生量が顧客の需要を超える分の塩化第二鉄液は、下水処理や工場廃水の凝集剤として販売する。塩酸系エッチングから発生する塩化第二銅廃液も同様に再生・銅回収する。

検査工程を効率化するシステム事業の品質管理ソリューション

システム事業は、生産現場の検査業務の合理化・省力化を支援する。主力は自動計測検査システムと計測ネットワークシステムで、検査機器のデータ収集・ネットワーク化により、ISO 9001やIATF 16949などの国際規格準拠の品質管理体制構築を支援する。企業の品質管理ニーズに応じたカスタマイズが強みで、前期は大型案件が一服したものの、2000年代からの実績を持つ安定した事業である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

非鉄金属のなかでの位置

非鉄金属の中堅、収益改善中

アサカ理研は売上80億円前後の中堅非鉄金属企業。同業のJX金属や日本軽金属HDに比べ規模は小さいが、直近で営業利益率が改善しつつある。需要回復とコスト削減で収益性が向上。ただし、業界の市況変動に影響を受けやすい。

強み

  • 営業利益率が3.75%から5.75%へ上昇、コスト管理や生産性向上が奏功。
  • ニッチな非鉄金属製品で一定のシェアを持ち、安定した受注を確保。
  • 売上80億円超で、大きな変動がなく事業基盤は安定。
  • 長年の操業で得た技術・ノウハウが、品質やコスト面で強みに。

課題

  • 非鉄金属価格の変動により収益が大きく左右され、業績が不安定に。
  • JX金属など大手と比較し規模が小さく、価格交渉力で劣る。
  • 売上高が80億円台で伸び悩み、新たな成長ドライバーが必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

非鉄金属の時価総額近傍。太字がアサカ理研

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15702大紀アルミニウム工業所821億円20.6倍
25821平河ヒューテック538億円28.8倍
35757CKサンエツ455億円11.9倍
45816オーナンバ185億円11.4倍
55852アーレスティ174億円4.7倍
65724アサカ理研156億円22.9倍
75707東邦亜鉛138億円7.3倍
85819カナレ電気125億円10.2倍
91491中外鉱業102億円6.7倍
105721エスクリプトエナジー100億円
115817JMACS60億円14.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

塩化第二鉄液製造と銅回収で創業した1969年

1969年8月、福島県郡山市田村町にアサカ理研工業株式会社を設立。目的は塩化第二鉄液の製造と、プリント基板屑およびエッチング廃液からの銅粉回収であった。創業当初から廃液リサイクルを事業の核に据え、環境事業の基礎を築いた。1971年10月には金の回収技術を開発し、プリント基板からの貴金属回収事業に参入。これが現在の貴金属事業の原点となる。

分社化と統合を繰り返した1980年代

1979年8月に運輸部門を分離してフクシマ弘運株式会社(現アサカ弘運)を設立。1981年には貴金属メッキ液製造販売会社のアサカマテイアリアルリデュース株式会社(後のアサカエムアール)と、塩化第二鉄液・銅回収部門を分離したアサカケミカル株式会社を設立。しかし1985年3月、事業発展に伴い合理化のため両社の営業権をアサカ理研工業に譲渡し再統合。同年11月にはマイクロコンピュータ応用システムの開発販売(エムアール事業部)を開始し、システム事業に進出した。

システム事業の分離独立と新分野への挑戦(1990年代)

1992年3月、郡山市富久山町に富久山工場を設置。1993年4月、組織力強化のためエムアール事業部を分離独立させ、アサカエムアール株式会社を設立した。同年11月には水晶振動子や防着板の洗浄事業に参入。1995年10月にはインターネット・プロバイダ事業を開始したが、2005年3月に撤退。この時期、多角化を試みつつも後に選択と集中を行う過程が見られる。

上場と海外展開で成長した2000年代

1999年3月に大阪営業所、2001年7月に九州営業所を開設し西日本・九州への販路を拡大。2003年8月には台湾高雄市に台湾支店を設置し海外進出を果たす。2003年10月にアサカエムアール株式会社を吸収合併しグループを再編。2007年10月に商号を株式会社アサカ理研に変更。2008年11月にジャスダック証券取引所に上場した。2013年7月には東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場し、現在の東証スタンダード市場へとつながる。

認証取得と新工場建設で品質・環境対応を強化

2005年11月にISO9001認証を取得し品質管理を強化。2010年にはISO14001環境認証をグループで取得。2012年3月にはOHSAS18001労働安全衛生認証を取得したが2015年に返上。2014年4月、マレーシアのTWINKLE METAL(M) SDN.BHD.を子会社化し東南アジア事業を拡大。同年8月、レアメタル・レアアースリサイクルの研究開発拠点としていわき工場・生産技術開発センターを設置。2015年には本社工場が紛争鉱物不使用のRMAP認証を取得した。

リチウムイオン電池再生事業への本格参入(2020年代)

2019年5月、リチウムイオンバッテリー(LiB)再生事業に参入。2025年5月、同事業の量産開始を2028年4月と決定し、設備投資総額を95億円に増額することを取締役会で決議した。現在、電池メーカーとの協業やいわき工場への生産設備導入を進めている。既存事業では金価格高の恩恵を受けつつ、新たな成長軸としてLiBリサイクルに注力する姿勢を示している。

年表35件を開く

1960年代

  • 1969年8月創業福島県郡山市田村町に、塩化第二鉄液製造、プリント基板屑及びエッチング廃液からの銅粉回収を目的としてアサカ理研工業株式会社を設立

1970年代

  • 1971年10月金の回収技術を開発し、プリント基板からの貴金属回収事業を開始
  • 1973年4月創業貴金属メッキ液の製造販売(1981年6月に事業撤退)を目的にアサカ,マテイアリアル,リデュース株式会社を設立
  • 1979年8月創業運輸部門を分離独立し、フクシマ弘運株式会社を設立

1980年代

  • 1981年6月商号変更アサカ,マテイアリアル,リデュース株式会社をアサカエムアール株式会社に商号変更
  • 1981年8月創業塩化第二鉄液製造、プリント基板屑及びエッチング廃液からの銅粉回収部門を分離独立し、アサカケミカル株式会社を設立
  • 1985年3月分社化していたアサカケミカル株式会社及びアサカエムアール株式会社の事業発展に伴い、合理化のため、アサカ理研工業株式会社へ営業権を譲渡
  • 1985年4月商号変更フクシマ弘運株式会社をアサカ弘運株式会社に商号変更
  • 1985年11月マイクロコンピューターの応用システムの開発及び販売開始(エムアール事業部)

1990年代

  • 1992年3月福島県郡山市富久山町に富久山工場設置
  • 1993年4月創業組織力強化のため、エムアール事業部を分離独立、アサカエムアール株式会社設立
  • 1995年10月インターネット・プロバイダ事業開始(2005年3月に事業撤退)
  • 1995年11月洗浄(水晶振動子及び防着板・マスクの洗浄事業、精密電子部品洗浄)分野への事業展開開始
  • 1999年3月西日本地区への販路拡大のため、大阪営業所(大阪市)を設置

2000年代

  • 2001年7月九州地区への販路拡大のため、九州営業所(北九州市)を設置
  • 2003年8月海外への販路拡大のため、台湾高雄市に台湾支店を設置
  • 2003年10月M&Aグループの効率化を図るため、アサカエムアール株式会社を吸収合併
  • 2005年11月経営の効率化、品質及び生産効率向上のため、ISO9001:2000認証取得
  • 2007年10月商号変更株式会社アサカ理研に商号変更
  • 2008年11月上場ジャスダック証券取引所に株式を上場

2010年代

  • 2010年4月ISO9001:2008の認証範囲をグループ会社のアサカ弘運株式会社へも拡大
  • 2010年10月ISO14001:2004をアサカ理研グループで認証取得
  • 2012年3月労働安全衛生に関するリスクマネジメントを的確に行うため、OHSAS18001:2007をアサカ理研グループで認証取得(2015年3月認証返上)
  • 2012年4月経済産業省特許庁主催の2012年度「知財功労賞」において、特許庁長官表彰(特許活用優良企業)を受賞
  • 2013年7月上場大阪証券取引所と東京証券取引所の合併に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
  • 2014年4月M&A東南アジア地域への事業展開のため、マレーシアペナン州に本社を置く、TWINKLE METAL(M) SDN.BHD.(現ASAKARIKEN(M)SDN.BHD.)を子会社化
  • 2014年8月レアメタル・レアアースリサイクルに関する研究開発拠点として、福島県いわき市にいわき工場・生産技術開発センターを設置
  • 2015年1月非人道的行為を行う武装集団の資金源又は利益供与となる原料調達をしないことを確実に行うため、紛争鉱物を使用しない金製錬所として本社工場がCFS(現:RMAP)認証取得
  • 2015年12月監査等委員会設置会社へと移行
  • 2016年2月台湾のSOLAR APPLIED MATERIALS TECHNOLOGY CORP.との合弁会社である株式会社ASAKA SOLARを設立
  • 2017年4月非人道的行為を行う武装集団の資金源又は利益供与となる原料調達をしないことを確実に行うため、いわき工場がCFS(現:RMAP)認証取得
  • 2019年5月リチウムイオンバッテリー(LiB)再生事業に参入

2020年代

  • 2022年4月上場東京証券取引所の上場区分の変更に伴い、スタンダード市場に上場
  • 2022年5月本社事務所(福島県郡山市)と同敷地内に第一本社棟を竣工(本社事務所を第二本社棟へ名称変更)
  • 2025年5月リチウムイオンバッテリー(LiB)再生事業を2028年4月に開始することを取締役会にて決議

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    既存事業の収益力強化

    電子部品・デバイスメーカーとのリレーション強化と、技術開発を含めた既存工程の改善により市場ニーズに素早く応え、収益力を高める。

  2. 02

    リチウムイオン電池再生事業の立ち上げ

    車載用リチウムイオン電池のリサイクルを事業化するため、独自技術開発と電池メーカーとの提携を進め、量産工場の稼働開始を目指す。

  3. 03

    研究開発体制の強化

    新規事業創出のための研究開発に人的リソースを集中し、研究開発力の強化と開発期間の短縮を図る。

  4. 04

    人材の活性化とイノベーション牽引

    事業環境や社会情勢の変化に対応し、イノベーションを牽引する人材の採用・育成・評価・登用に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で194人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は561万円で、9期前と比べて+1.9%平均年齢は41.5歳、平均勤続年数は12.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月172
2017年9月180
2018年9月189
2019年9月55140.912.8184
2020年9月53740.712.0169
2021年9月55040.512.4176
2022年9月55741.112.5182
2023年9月54741.412.7181
2024年9月56941.813.1175171
2025年9月56141.512.0194258

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社工場 — 福島県郡山市1,037百万円
貴金属事業 環境事業
本社 — 福島県郡山市1,007百万円
全社、各事業
いわき工場 — 福島県いわき市986百万円
貴金属事業 全社
富久山工場 — 福島県郡山市167百万円
環境事業
本社営業所 — 福島県 郡山市132百万円
その他
主な関係会社
  • 国内
    アサカ弘運株式会社
    福島県郡山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    金地金の売払い
    財務省 · 2018-10-11
    1,282万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は87億円営業利益5億円前期と比べると増収増益で、売上が+8.8%、利益が+66.7%。

売上高
+8.8%
87億円
営業利益
+66.7%
5億円
純利益
-25.0%
3億円
営業利益率
5.7%
前期比 +2.0%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高108億円87億円
営業利益12億円5億円
純利益8億円3億円
1株あたり配当¥12¥12

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は34億円、営業利益は5億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+61.9%、営業利益は+400.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q2114.81
2023年3Q2114.81
2023年4Q200
2024年1Q1915.30
2024年2Q1800.02
2024年4Q4324.72
2025年2Q4424.51
2025年4Q4337.02
2026年2Q53713.25
2026年3Q34514.73

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は131億円から87億円へ66%に減った。直近期の営業利益率は5.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年9月13111
大阪証券取引所と東京証券取引所の合併に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2013年9月9521
東南アジア地域への事業展開のため、マレーシアペナン州に本社を置く、TWINKLE METAL(M) SDN.BHD.(現ASAKARIKEN(M)SDN.BHD.)を子会社化
2014年9月82−40
2015年9月9021
台湾のSOLAR APPLIED MATERIALS TECHNOLOGY CORP.との合弁会社である株式会社ASAKA SOLARを設立
2016年9月7822
2017年9月8423
2018年9月8832
2019年9月9711
2020年9月7411
2021年9月8144
東京証券取引所の上場区分の変更に伴い、スタンダード市場に上場
2022年9月8686
2023年9月8343
2024年9月80333.84
2025年9月87545.73

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高87億円のうち、営業利益として残るのは5億円5.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の3.4%にあたる。営業利益率は業種中央値5.8%をちょうど並ぶ水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.0%60億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金25.3%22億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.7%5億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
31.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.0pt
5.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.6pt
3.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.9pt
6.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが4億円、投資CFが−8億円で、差し引きのフリーCFは−4億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は41億円で、売上の5.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月2−2−204
2013年9月4−64−27
2014年9月−6−213−812
2015年9月53−1486
2016年9月2−1117
2017年9月20−326
2018年9月1−31−26
2019年9月4−2−226
2020年9月7−44312
2021年9月4−3−3111
2022年9月8−4−2413
2023年9月7−112−411
2024年9月8−3−859
2025年9月4−836−441

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は138億円。このうち返さなくてよい自己資本が49億円で、自己資本比率は35.4%(業種中央値53.7%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月45212446.7
2013年9月51222942.6
2014年9月66224432.8
2015年9月55243142.5
2016年9月58253343.9
2017年9月59283146.6
2018年9月63303347.1
2019年9月63303348.4
2020年9月69313845.0
2021年9月71353649.4
2022年9月79413851.7
2023年9月83434050.4
2024年9月85463954.0
2025年9月138498935.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
42億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
40億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
24億円
在庫として抱えている分
負債合計
89億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
65
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

非鉄金属 32社との比較

同じ非鉄金属の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率32社中17位あたり、逆に低いのは配当利回り32社中31位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.3%/中央値 8.2%
P25 6.1%P75 15.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.8%/中央値 5.8%
P25 3.8%P75 9.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
35.4%/中央値 53.7%
P25 41.3%P75 57.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.8%/中央値 9.0%
P25 5.3%P75 17.1%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.4%/中央値 2.1%
P25 0.8%P75 3.7%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,025で、1年前と比べて+133.5%過去52週の値幅のなかでは43%の位置にある。

¥3,025-7.6%1ヶ月+27.5%1年+133.5%時価総額156億円
過去52週の値幅
安値¥1,180高値¥5,500

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.9倍
PER (会社予想)19.4倍
PBR2.59倍
配当利回り0.40%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月19日に前日比-7.59%の2701円まで下落したが、8月10日に2740円まで急伸し、8月14日には3000円まで上昇していた。1カ月では+15.23%と上昇している。25日移動平均線2490円を約8%上回り、75日線2618円も上回る。52週高値5500円からは約51%下落する一方、52週安値1180円からは約2.3倍の水準。RSIは68.12とやや高めだが、過熱感はまだ強いわけではない。出来高は8月10日に31万株と急増した後、8月19日は7万株と減少した。年初来では+112%と大きく上昇しており、中期的な上昇トレンドは継続中とみられる。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PERは22.73倍で業界平均の22.99倍とほぼ同水準だが、予想PER19.2倍を考慮すると改善余地がある。PBRは2.57倍で平均2.12倍を上回り、ROEは6.3%と低く資本効率は悪い。配当利回り0.4%は平均2.24%を大幅に下回り、株主還元が手薄。直近の売上高は横ばいで利益にばらつきがあり、割高感が強い。ただし、今期の増益予想を織り込めばやや割高に留まる。

指標この会社業種平均
PER (実績)22.9倍22.2倍
PER (予想)19.4倍
PBR2.59倍2.02倍
ROE6.3%12.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、非鉄金属価格の動向とリサイクル事業の成長可能性である。強気派は、脱炭素社会への移行で銅などの需要が拡大し、金属価格の高止まりが同社の業績を押し上げると見る。また、リサイクル事業は資源循環の流れで成長が期待でき、安定した収益源になると主張する。一方、弱気派は、金属価格は景気変動に敏感で、中国の需要減速などで下落するリスクを指摘。さらに、資源高が仕入コストを増加させ、販売価格に転嫁できないと利益率が悪化する可能性も強調する。直近の業績は売上高が横ばいなものの、営業利益率は改善傾向にあり、株価は1年で148%上昇と大きく変動した。

プラスに働く材料7
  • 金属需要の拡大

    EVや再生可能エネルギーで銅需要が増加し、価格上昇が業績を後押しする可能性。

  • リサイクル事業の成長

    環境規制強化でリサイクル需要が高まり、新しい収益源になる見込み。

  • 営業利益率の改善

    財務データ上、営業利益率が2024年9月期の3.75%から2025年9月期に5.75%へ上昇。

  • 営業利益が3億円から5億円へ増加2025年9月期影響

    営業利益は3億円→5億円と約67%増加し、営業利益率も3.75%→5.75%に改善。

  • 予想PER19.2倍と増益期待通年影響

    予想PER19.2倍は実績22.73倍を下回り、市場が今期の利益成長を予想している。

  • 売上高が80億円から87億円へ回復通年影響

    売上高は前期比8.75%増の87億円で、3期ぶりに増収へ転換。

  • 株価は1年で148.11%上昇継続影響

    上昇率148.11%は非鉄金属関連の中でもトップクラスのリターンで、需給が強い。

マイナスに働く材料7
  • 金属価格の下落リスク

    世界経済の減速や中国の需要鈍化で非鉄金属価格が下落する恐れ。

  • コスト転嫁の難しさ

    資源高が仕入コストを押し上げ、販売価格への転嫁が遅れれば利益を圧縮。

  • 株価の過熱感

    1年で148%上昇し、PER22.7倍・PBR2.57倍と割高感がある。

  • 純利益は4億円から3億円へ減益2025年9月期影響

    営業増益にもかかわらず純利益は3億円と前期比▲25%。特別損失や税金負担が重し。

  • PBR2.57倍と割高感継続影響

    PBR2.57倍は非鉄金属業の平均を上回り、株価上昇後の調整リスクがある。

  • 外国人保有1.35%と低い継続影響

    外国法人持ち株比率1.35%は低く、海外投資家の継続的な買い支えが期待しにくい。

  • 配当利回り0.4%と低水準継続影響

    配当利回り0.4%は相対的に低く、株主還元の面から投資妙味が乏しい。

次の決算で確かめる点
非鉄金属価格指数
売上高と利益が金属価格に連動するため、価格動向が業績の先行指標となる。
リサイクル事業の売上高
新規事業の成長度合いを測る指標で、収益構造の多様化を示す。
在庫回転率
金属価格変動の影響を受けやすく、在庫管理が利益率に直結するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり12で、前期から+50.0%いまの株価に対する利回りは0.40%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥12
1株あたり
配当利回り
0.40%
いまの株価に対して
配当性向
21.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年9月815.2
2017年9月80.013.3
2018年9月80.016.0
2019年9月80.042.4
2020年9月80.038.2
2021年9月86.710.9
2022年9月16100.013.3
2023年9月8−50.013.8
2024年9月80.011.3
2025年9月1250.021.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥12

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ4,244人。区分でいちばん多いのは事業法人43.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が53.2%を占め、残る46.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
事業法人43.943.844.143.543.643.5
個人・その他39.941.442.142.343.342.2
金融機関10.311.110.810.99.79.7
証券会社4.11.51.62.32.83.2
自己株式1.91.71.42.72.52.3
外国法人1.72.21.31.00.71.3
外国人個人0.00.00.00.10.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01有限会社モラル・コーポレーション40.86
02白岩 政一4.00
03株式会社常陽銀行(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)3.50
04株式会社東邦銀行(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)3.15
05日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト 信託銀行株式会社)2.82
06東京中小企業投資育成株式会社1.94
07アサカ理研社員持株会1.16
08モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社0.83
09佐藤 恵美子0.74
10株式会社SBI証券0.66

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+102%、1株純資産は14期で+15%。直近期のROEは6.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月308483.516.452.3
2013年9月478795.310.930.4
2014年9月118741.244.6126.7
2015年9月509205.626.430.7
2016年9月899929.417.715.2
2017年9月5454410.315.813.3
2018年9月465848.225.916.0
2019年9月165932.748.342.4
2020年9月246163.929.538.2
2021年9月7569511.419.810.9
2022年9月12380316.413.713.3
2023年9月618417.420.313.8
2024年9月749198.412.211.3
2025年9月609726.321.321.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/9期の役員報酬は総額119百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山田慶太取締役会長(代表取締役)7233,883
山田浩太取締役社長(代表取締役)4213,042
佐久間良一取締役 製造本部長6713,393
佐久間幸雄取締役 最高技術責任者6910,438
市川文子取締役70
三崎秀央取締役(監査等委員)548,200
髙野俊哉取締役(監査等委員)68
末代政輔取締役(監査等委員)69
志村高史711,200
加賀美昇取締役67
土田剛取締役65

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)47319910226
社外取締役417174

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,800字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、株式会社アサカ理研(当社)と連結子会社アサカ弘運株式会社により構成されております。当社グループの主たる事業は、電子部品屑等から貴金属を回収する貴金属事業、エッチング廃液を再生し、銅を回収する環境事業、各種計測データ処理システム等の開発・販売を行っているシステム事業であります。連結子会社のアサカ弘運株式会社は、主に貴金属事業及び環境事業の運搬業務を行っております。 (1)貴金属事業 当事業は、プリント基板メーカー、コネクタメーカー等の電子部品メーカーをはじめ、歯科医院及び歯科技工所等有価金属を含有する材料を扱う業者より集荷した基板屑、不良品、廃棄品等いわゆる都市鉱山から金、銀、白金、パラジウム等の貴金属を当社独自の技術にて分離・回収し、返却又は販売する事業であります。回収した貴金属は当社が開発した「ハイエクト装置」による溶媒抽出法により精製し、当社の刻印を打刻し、主に国内の商社に販売するとともに、材料加工したものを電子材料メーカー等に販売しております。 また、水晶関連業界で使用されるスパッタリング装置、蒸着装置といった真空成膜用装置の内部部品として使用されるマスク、防着板等の使用済み治具をクリーンルーム内で精密洗浄し、繰り返して使用できるよう機能を再生するとともに、治具に付着している有価金属を回収し、販売又はお客様へ返却しております。 さらに、一次電池から回収・精製したリチウムを加工し、炭酸リチウムとして販売しております。 [概要図] (2)環境事業 当事業は、プリント配線基板メーカーより使用済み塩化第二鉄廃液を引き取り、新液として再生し、副産物である銅を回収・販売する事業であります。プリント配線基板メーカーでは、銅を溶解し、電気回路を形成するエッチング工程で塩化第二鉄液を使用しますが、エッチング処理を行うことにより塩化第二鉄液の銅濃度が上がり、新液との入れ替えが必要となります。そのとき排出される使用済みの塩化第二鉄廃液を集荷し、これを原料として塩化第二鉄液を再生販売しております。この再生工程において塩化第二鉄液から副産物として回収される銅粉を、銅ペレット等利用しやすい形状に加工して、鉄鋼メーカー等に販売しております。 また、プリント配線基板メーカーのエッチング工程において、塩酸を使用してエッチング処理を行う場合があり、使用済み廃液として塩化第二銅廃液が排出されますが、この廃液についても塩化第二鉄液に再生するとともに、銅粉の回収も行っております。 塩化第二鉄廃液、塩化第二銅廃液の再生処理工程において、回収され新液として再利用される必要量を超える塩化第二鉄液が再生されます。この上回る量の塩化第二鉄液は、凝集剤として下水道の廃水処理、各種工場廃水、高濁度水、家畜糞尿の処理に凝集沈降剤としても販売し、塩化第二鉄液の再生工程中の副産物としての塩化第一鉄液は、クロムを含む廃水の還元剤として販売しております。 [概要図] (3)システム事業 生産・検査現場と共にシステムを構築してきた豊富な実績を活かし、検査業務の合理化・省力化を実現します。品質管理ソリューションにおきましては検査機器のデータ収集・ネットワーク化及びISO 9001 や IATF 16949 といった国際規格の品質管理体制の構築・運用を支援しております。お客様の品質管理を支援する最適なシステムソリューションを提供します。 (4)その他 ・運輸事業 連結子会社アサカ弘運株式会社が産業廃棄物収集運搬業の認可を受け、工業用薬品、電子部品屑等の運搬業を行っております。 ・分析事業 多様な分析装置を用いて、金属成分含有量測定、不純物含有量測定等の分析・評価サービスを提供しております。 [事業系統図] ※アサカ弘運株式会社は、当社の連結子会社であります。 セグメント別の主な製品 区分   主要製品 貴金属事業   金地金、銀地金、白金地金、パラジウム、炭酸リチウム、蒸着材等の加工用材料 貴金属回収精製処理、各種治具の洗浄・再生 環境事業   塩化第二鉄液、使用済み廃液の回収、水処理剤、銅粉、銅ペレット システム事業   自動計測検査システム、計測ネットワークシステム その他   工業薬品の運搬、廃液の収集運搬、金属成分含有量測定、不純物含有量測定
経営方針・対処すべき課題2,314字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、地球資源の有効活用や環境保全に目を向け、それら資源の再生技術を柱としております。環境保全意識の高まりや希少資源の重要性の高まりなど、資源のリサイクルに対する経済的、社会的重要性はますます増していくものと捉えており、当社グループの担うべき役割もさらに重要なものになっていくと考えております。 当社グループでは長期ビジョンである「新たな挑戦を通じて資源循環社会の実現に貢献できるNo.1企業になる」を実現するため、既存事業の成長と新規事業の創造に取り組んでおります。「市場創造型企業」として、独自の技術で新たな製品・サービスを開発するとともに、社是である「豊かな創造性を発揮し、社会貢献を果たす」の実現を目指し、企業価値の向上に努めてまいります。 (2) 経営戦略等 ①事業戦略 当社グループは、持続的な成長を果たすべく、最優先で取り組むべき事項を選択し、経営資源を集中させております。既存事業では主要取引先である電子部品・デバイスメーカーとのリレーション強化に努めるとともに、いち早く市場ニーズに応えるべく、技術開発を含めた既存工程の改善に努め、更なる収益力の強化に取り組んでおります。新規事業であるリチウムイオン電池(LiB)再生事業では世界中で需要の高まりが見込まれている車載用リチウムイオン電池のリサイクルを実現すべく、独自技術の開発及び電池メーカーとの提携を実施し、量産工場の稼働開始に向け注力しております。持続的な成長を果たすべく、既存事業での裾野拡大、新規事業であるLiB再生事業の早期収益化に注力し、企業価値向上に努めてまいります。 ②財務戦略 当社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指し、資本の効率的な運用と高い収益性を追求するために、資本コストや株価を意識した経営の実現に取り組んでおります。 当社の株主資本コストは7~8%と試算しており、当社グループは、株主資本コストを上回るROEおよびROICの継続的に達成することを重要な指標としております。2025年9月期は、LiB再生事業の研究開発や事業開始に向けた成長投資により株主資本コストを下回る水準となりましたが、同事業による収益が安定化していくことで、段階的にROEおよびROICは向上し、株主資本コストを継続的に上回ると見込んでおります。 (3) 経営環境 当社グループにおきましては、主に都市鉱山として貴金属を多く使用する電子部品やデバイス工業の部品からの貴金属回収を行っていることから、電子部品・デバイス工業の業界における生産動向や貴金属相場の変動による影響を受けます。 当社グループの主要取引先である電子部品・デバイスメーカーにおいては、スマートフォンやパソコン向けの生産は低調に推移しております。一方で、自動車関連部品や生成AI関連投資の分野における需要の拡大により生産量の増加が見込まれております。また、スマートフォンをはじめとした移動体通信機器についても今後緩やかに需要が回復し、生産量も徐々に回復していくと見込んでおります。 主要製品のうち、金の価格は米国による関税強化への不安感や紛争に伴う安全資産としての需要の高まりにより、ドル建て価格は過去最高値を更新する高い水準で推移し、円建て価格においても引き続き高水準で推移することが見込まれています。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①事業上の課題 当社グループは、持続的な成長に向けた事業構造転換に取り組んでおります。 当社グループの主要なお客様は、電子部品・デバイス工業分野に属しており、同分野の生産は、世界経済の変動によって大きくかつ急激に変動する傾向にあります。また、製品では金を中心とした貴金属及び銅の比率が高く、世界各国の財政政策の動向によって、短期間に価格が大きく変動する可能性があります。 このように、当社グループの事業は、電子部品・デバイス工業分野の生産と、貴金属及び銅相場の変動の影響を受けやすい状態にあり、持続的かつ安定的な成長を図るためには、これらの影響を受けにくい事業を創出し続けることによって、事業構造の転換を図り、影響度を相対的に引き下げていく必要があります。 ②財務上の課題 当社グループが金融機関と締結しているローン契約には、財務制限条項やその他の誓約事項が規定されている場合があります。当社の経営成績、財政状態が悪化することにより、いずれかの財務制限条項等に抵触した場合には、これらの条項に基づき金融機関から既存借入金の一括返済、金利及び手数料率の引上げ、担保権の設定等を要求される可能性があります。 以上のことから、当社グループとして重要課題と捉えているものには、次のものが挙げられます。 ・研究開発体制の強化 新規事業創出のための研究開発に人的リソースを集中し、研究開発力の強化と開発期間の短縮を図る ・会社を支える人材の活性化 事業環境や社会情勢が大きく変化する中で、イノベーションを牽引する人材の採用・育成・評価・登用に取り組む ・新規事業であるLiB再生事業の早期収益化 LiB再生事業に対しての調達資金を基に、いわき工場への生産設備の導入を進めることで早期収益化を実現する ・既存事業の収益力向上 当社の技術力を活かした独自性のある商品提供による取引市場の拡大、製造工程の効率化によるコスト低減等を 通じて収益力の向上を図る
事業等のリスク4,411字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業展開上、様々なリスク要因があります。それら想定されるリスクに対し、事前に軽減する、回避する、ヘッジする等、現実的に可能な範囲での施策を検討実施しておりますが、全てのリスク要因を排除することは不可能であり、想定外の事態、あるいは影響を軽減できない事態が発生した場合には、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、これらリスク要因は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断する主要なものであり、事業等のリスクはこれらに限定されるものではありません。 (1) 事業環境の変動 当社グループの主たる事業は、電子部品の製造工程から発生する有価金属を回収する貴金属事業と、エッチング廃液を再生し、銅を回収する環境事業の二つですが、それぞれ主要なお客様が属する業界の需給変動幅が大きいため、その動向により、当社グループの業績は大きく影響を受ける可能性があります。貴金属事業においては電子部品・デバイス業界のお客様、環境事業においてはプリント基板業界のお客様が多く、景気変動や各業界の需給状況等、これら業界の動向に影響を与える事象が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは、貴金属事業に係る仕入について、特定の取引先からの仕入の割合が高い状況が続いております。貴金属価格の高騰や、リサイクル需要の高まりなどから、業者間競争が激化するとともに、お客様からのコストダウン要求も厳しくなってきております。競争激化に伴うお客様の他社への乗換え、利益率の低下等により、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 このような状況に対処するため、当社グループでは、既存のお客様との取引維持を図るとともに、これまで培ってきた独自の技術力を武器に積極的な営業活動を実施し、新規取引先の獲得に注力することで、主要なお客様に対する依存度を相対的に低減するよう努めております。また、LiB再生事業をはじめとした新規事業の創出により、収益基盤の多角化を図り、特定のお客様に対する依存度を相対的に低減するよう努めております。 (2) 金属相場の変動 当社グループの主力製品である貴金属及び銅加工品等は、金属が取引される市場の相場の影響を受けており、その価格は、供給国及び需要国の政治経済動向、為替相場等、世界の様々な要因により変動しております。変動要因の内容によっては貴金属及び銅相場が著しく変動することもあり、その場合には当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 このような状況に対処するため、当社グループでは、貴金属の仕入を行うタイミングと同時に、販売先と販売価格を約定する「先渡取引」を利用しており、仕入から販売までの価格変動リスクの低減を図っております。また、加工賃取引など、金属相場変動の影響を受けない収益源の確保にも努めております。 (3) 財務・資金に関するリスク 当社グループの2025年9月末日時点の有利子負債(5,621,357千円)の総資産に対する依存度は40.72%と高い状況にあり、現行の金利水準が大幅に変動した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 このような状況に対処するため、当社グループでは、長期借入金に関しては原則固定金利での借入とし、変動金利の場合も金利スワップ等のヘッジ取引活用等により金利の固定化を行い、金利変動リスクの低減に努めております。なお、2024年12月に契約を締結した金融機関からの60億円の長期借入金についても、金利スワップによる金利の固定化を実施しております。 また、当社グループの借入金の一部には財務制限条項が付されており、純資産及び経常利益が一定金額以上であることを求められております。万一、当社の業績が悪化し、当該財務制限条項に抵触した場合には、期限の利益を喪失し、一括返済を求められることとなり、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの財政状態は、財務制限条項に照らして問題のない水準にありますが、随時モニタリングを行い、財務制限条項に抵触する可能性がある場合には、早期に財務状況の改善を図るとともに、当該借入金について金融機関と即座に協議を行うことができるよう、良好な関係を維持しております。 (4) 法令規制等 当社事業は化学薬品等を数多く使用するため、化学物質排出把握管理促進法や水質汚濁防止法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律、毒物及び劇物取締法などの法令等を遵守する必要があります。これらの法令基準の強化がなされることで、当社グループの設備投資等の追加的負担が求められる可能性があります。 責任ある原料調達に関しては、規制の強化、サプライヤーの対応不備等により、原料の調達ができなくなった場合には、製品販売量が減少する可能性があります。 これらの事象が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 このような状況に対処するため、当社グループでは、役職員への教育及び研修等の機会を必要に応じて設定し、啓発を行うとともに、紛争鉱物等の不使用に対応した認証取得を実施しております。また、担当部署において遵守すべき法令に関する情報をタイムリーに取得し、改正があった際は速やかに関係部署に情報共有を行う体制を整えることで、発生リスクの低減に努めております。 (5) 毒物や劇物の取扱い 当社グループは、毒物や劇物を使用しておりますが、酸廃液及びアルカリ廃液を中和するなど、環境に配慮した適切な処理をしております。しかしながら、工場及び運搬車両の事故等により、これらの管理に何らかの問題が生じ、事故が発生した場合には、従業員及び事故現場周辺地域に被害が生じる可能性があるほか、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 このような状況に対処するため、当社グループでは、設備の定期点検や老朽化した建物等に対する修繕、防災訓練の実施、業務マニュアルの徹底しております。災害を未然に防止するとともに被害を最小限に抑え速やかに事業復旧が行えるよう備えており、事業継続力強化計画認定制度において、経済産業大臣の認定を取得しております。 (6) 災害の発生 当社グループは、生産拠点が福島県郡山市に集中しているため、地震、台風、洪水などの自然災害や、水素やチタン等の可燃性の元素による爆発や火災など、予期せぬ事故による災害などにより、事業運営を継続することが困難な状況が発生する可能性があります。また、建物等において老朽化が進んでいるものもあるため、特に地震などの自然災害により事業運営に支障をきたす事態が発生する可能性があります。災害による被害を完全に回避することは不可能であり、被害が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 このような状況に対処するため、当社グループでは、設備の定期点検や老朽化した建物等に対する修繕、防災訓練の実施を通じて、災害防止や被害を最小限に抑える、被災時の速やかな事業復旧が行えるよう備えており、事業継続力強化計画認定制度において、経済産業大臣の認定を取得しております。 (7) 新規事業投資 当社グループは、中長期的に持続的な成長を果たすため、事業ポートフォリオの再構築に取り組んでおり、新規事業の立ち上げに対して積極的に経営資源を投入しております。新規事業には不確定な要因が多く、研究開発において目標を達成できない場合や、事業計画を予定通り達成できない場合には、先行投資分を回収できず、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 このような状況に対処するため、計画構想段階より経営企画部を中心として関連部門間の情報交換を活発に行っており、綿密な戦略策定、効率的なスケジュール管理、専門知識・技術の継続的習得により、成功確率の向上に努めております。 (8) システム障害 当社グループの業務は、ITシステムに大きく依存しております。何らかの事由によりシステムが利用不可能となった場合には、業務に支障をきたし、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 このような状況に対処するため、ファイアウォールの設置、ウイルス対策、予備機器の準備、定期的なデータのバックアップ等の対策を講じ、発生リスクの低減に努めております。 (9) 固定資産の評価 当社グループは、「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しております。当該会計基準では、それぞれの固定資産について回収可能額を測定し、回収可能額が帳簿価額を下回る場合、その差額を減損損失として認識することとされており、資産価値が低下した場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 このような状況に対処するため、経営委員会において、事業毎の収益性を把握し、収益力の維持向上を図るとともに、業績悪化の兆候が見られる場合には、適時適切な対策が打てるような体制を構築しております。 (10) 人材の確保 労働人口が減少する中で、今後、優秀な人材の確保がより困難になると考えております。雇用環境が急速に変化していく中で、優秀な人材の確保ができない場合には、長期的な視点では当社グループの成長や業績に影響を及ぼす可能性があります。 このような状況に対処するため、当社グループでは、新卒者に限らず、経験者の採用を積極的に展開するとともに、教育研修制度の充実や、OJTを通じた経験学習を効果的に循環させる等、人材の育成に注力しております。また、従業員意識調査を定期的に実施し、職場環境の課題抽出及び改善を継続して行っていくことで、離職率の低減を図っております。 (11)感染症の拡大による影響 当社グループは、新型コロナウイルス、インフルエンザ等の感染症が拡大した場合、サプライチェーンの分断や取引先の生産活動の自粛等のマイナス影響を受ける可能性があります。また、当社グループにおける感染者の発生等により、一時的に操業を停止する等、当社グループの経営、財務状況に影響を与える可能性があります。当社グループでは感染予防や感染拡大防止に対して適切な管理体制を構築しております。
経営成績の分析 (MD&A)5,959字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ①経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、各国の通商政策等の影響や物価上昇の影響による消費者マインドの弱さがみられましたが、雇用や所得環境の緩やかな改善に伴う個人消費の増加基調及び企業収益の改善により、緩やかに回復しました。 当社グループにおいては、主要製品である貴金属のうち、金はロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢の緊張に伴う安全資産としての需要の高まり、米ドルの信認低下による代替資産としての需要の高まりにより、ドル建て価格は過去最高値を更新する高い水準で推移し、円建て価格も前期を上回りました。銅の価格は、生産国からの供給不安等の要因で需要が高まり、ドル建て価格は高い水準で推移し、円建て価格も前期を上回りました。 このような事業環境の中、既存事業では、回収した貴金属をお客様のニーズに沿った材料に加工して返却する等、当社の技術力を活かした多様なビジネススキームの提案により、新規顧客の獲得や既存顧客の維持・拡大に努めました。また、製造工程の効率化によるコスト低減を強みとした収益力向上にも注力しました。 新規事業では、リチウムイオン電池(以下、LiB:Lithium-ion Battery)再生事業の開始に向け、研究開発及び電池メーカーとの事業スキーム確立に向けた協業に注力しました。CO₂排出量の削減とレアメタルの高回収率を両立するプロセスを構築し、プロセスの安定化及び生産効率の向上を目的とした研究開発を進めるとともに、当社いわき工場への生産設備の導入を並行して進めました。なお、生産効率の大幅な向上及び安定的な生産体制の確立を目的に2025年5月に本事業への設備投資額を25億円増額し、総額95億円とすることを意思決定しております。事業スキームについては、電池メーカーの工場から排出される工程廃材の一部について、当社がリサイクル業務を受託する覚書(MOU)に基づき、ビジネスモデルの確立に向けた対応を継続しました。本事業は2028年4月の当社いわき工場での量産稼働開始に向けて順調に進捗しております。 当連結会計年度の連結業績は売上高8,685,989千円(対前期9.0%増)、営業利益492,944千円(同67.9%増)、経常利益428,742千円(同60.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益300,240千円(同19.2%減)でした。電子部品の需要低下に伴う取引先の減産基調が継続するも、金の相場上昇等により前期比較で売上高は増収となり営業利益と経常利益は増益となりました。一方で前期に補助金収入による特別利益の計上があったことから、親会社株主に帰属する当期純利益は減益となっております。 各セグメントの経営成績は、次のとおりです。なお、売上高については、セグメント間取引の消去前の数値であり、セグメント利益については、セグメント間取引の消去後の数値であります。また、間接部門の経費負担には、LiB再生事業における研究開発費用を含んでおります。 (貴金属事業) 主要製品の金の価格が前期を上回ったことで、売上高は7,267,727千円(対前期11.3%増)、セグメント利益は301,947千円(同111.9%増)の増収増益となりました。 (環境事業) 主要製品である銅の生産数量が減少したことで、売上高は1,202,378千円(同0.2%減)、セグメント利益は71,052千円(同5.1%減)の減収減益となりました。 (システム事業) 主力製品である品質管理システムの販売において前期に大型案件があった反動により、売上高は196,144千円(同9.5%減)、セグメント利益は16,379千円(同4.9%減)の減収減益となりました。 (その他) その他に含まれる運輸事業等は、連結グループ内の取引額の増加により、売上高は347,522千円(同2.3%増)、セグメント利益は39,362千円(同21.6%増)の増収増益となりました。 ②財政状態の状況 (資産の部) 前連結会計年度末に比べて5,262,673千円増加し、13,806,370千円となりました。 主な要因は、現金及び預金が2,632,975千円、受取手形及び売掛金が112,263千円、棚卸資産が1,351,081千円、その他(流動資産)が106,224千円、機械装置及び運搬具(純額)133,225千円、建設仮勘定が991,568千円増加し、その他(投資その他の資産)が144,760千円減少したことです。 (負債の部) 前連結会計年度末に比べて4,986,616千円増加し、8,880,622千円となりました。 主な要因は、借入金が3,697,719千円、借入金地金が1,245,829千円増加したことです。 (純資産の部) 前連結会計年度末に比べて276,056千円増加し、4,925,747千円となりました。 主な要因は、利益剰余金が260,119千円、自己株式処分により自己株式が12,875千円増加したことです。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末と比べ3,160,566千円増加し、4,050,929千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、409,988千円の収入となりました(前期は799,943千円の収入)。 この主な内訳は、税金等調整前当期純利益が380,183千円、減価償却費が343,186千円、売上債権の増加額が107,640千円、棚卸資産の増加額が1,351,081千円、借入金地金の増加額が1,245,829千円です。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、801,169千円の支出となりました(前期は254,556千円の支出)。 この主な内訳は、定期預金の払戻による収入が527,591千円、有形固定資産の取得による支出が1,541,093千円、保険積立金の解約による収入が218,124千円です。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、3,551,265千円の収入となりました(前期は785,432千円の支出)。 この主な内訳は、長期借入金の返済による支出が202,280千円、長期借入れによる収入が3,900,000千円です。 なお、当社グループのキャッシュ・フロー関連指標の推移は次のとおりです。 2023年9月期   2024年9月期   2025年9月期 自己資本比率(%)   50.4   54.0   35.4 時価ベースの自己資本比率(%)   74.7   53.2   46.3 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   3.8   2.4   13.7 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   45.3   37.7   6.8 (注)  自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い 1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。 2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。 3.営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自  2024年10月1日 至  2025年9月30日)   前年同期比(%) 貴金属事業(千円)   7,651,529   109.2 環境事業(千円)   1,079,674   100.3 システム事業(千円)   196,144   90.5 報告セグメント計(千円)   8,927,348   107.6 その他(千円)   20,239   123.0 合計(千円)   8,947,588   107.6 (注)金額は販売価格により、セグメント間の取引は含んでおりません。 b.受注実績 貴金属事業、環境事業ともに回収量に応じて生産しているため該当事項はありません。システム事業においては、受注生産を行っております。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) システム事業   233,475   133.9   109,228   162.6 (注)セグメント間の取引は含んでおりません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自  2024年10月1日 至  2025年9月30日)   前年同期比(%) 貴金属事業(千円)   7,267,727   111.3 環境事業(千円)   1,201,876   99.8 システム事業(千円)   196,144   90.5 報告セグメント計(千円)   8,665,749   109.0 その他(千円)   20,239   123.0 合計(千円)   8,685,989   109.0 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しています。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自  2023年10月1日 至  2024年9月30日)   当連結会計年度 (自  2024年10月1日 至  2025年9月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) ローム・アポロ株式会社   326,449   4.1   1,873,799   21.6 JX金属サーキュラー ソリューションズ株式会社   1,089,658   13.7   1,085,876   12.5 住商マテリアル株式会社   1,492,092   18.7   949,269   10.9 三菱商事RtMジャパン株式会社   1,309,126   16.4   731,629   8.4 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の連結業績は売上高8,685,989千円(対前期9.0%増)、営業利益492,944千円(同67.9%増)、経常利益428,742千円(同60.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益300,240千円(同19.2%減)でした。電子部品の需要低下に伴う取引先の減産基調が継続するも、金の相場上昇等により前期比較で売上高は増収となり営業利益と経常利益は増益となりました。一方で前期に補助金収入による特別利益の計上があったことから、親会社株主に帰属する当期純利益は減益となっております。 また、セグメント別の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要  ①経営成績の状況」に記載のとおりです。 経営成績に重要な影響を与える要因として、当社グループは貴金属、非鉄金属を主な製品として取り扱っているため、金属相場及び為替相場による影響を受ける可能性があります。また、当社の取引先の多くは電子部品・デバイス工業分野に属しており、この分野の景況の変化に伴い、当社の業績も連動する可能性があります。 その他、経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりです。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要  ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、貴金属事業における材料仕入資金並びに製造経費、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものです。投資を目的とした資金需要は、主に研究開発投資及び設備投資によるものです。 当社グループの事業運営上で必要な資金の確保は、基本的には営業活動によるキャッシュ・フローを中心としつつ、資金使途を踏まえ、調達する時点で最も効率的かつ安定的と判断される方法により資金調達を行っていく方針です。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成しております。当社グループの連結財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針は、「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等  (1) 連結財務諸表  注記事項  (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 また、この連結財務諸表の作成に当たって、見積りが必要となる事項については、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5  経理の状況  1 連結財務諸表等  (1)連結財務諸表  注記事項  (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。