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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.66-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

カナレ電気

Canare Electric Co., Ltd.5819 · Standard · 非鉄金属

放送・通信用ケーブル、ハーネス、コネクタを製造する専門メーカー。北米・欧州・アジアなど世界展開。

概要

カナレ電気は、放送・業務用AV機器や情報通信機器向けのケーブル、コネクター、ハーネス、電子機器の専門メーカーである。1974年に名古屋市で弱電設備工事会社として創業し、その後放送用ケーブル事業に特化。現在は「CANARE」ブランドで世界中の放送局やスタジオ、中継車、医療機器などに製品を供給する。連結売上高は約131億円(2025年12月期)、営業利益率12%超を誇る安定した収益構造を持ち、従業員数は258名。愛知県日進市に本社を置き、米国、韓国、中国、台湾、シンガポール、インド、欧州、中東に販売子会社を展開するグローバル企業である。

放送・通信用ケーブルを中核とする事業構成

カナレ電気グループは、放送・通信用ケーブル、ハーネス、コネクタ、パッシブ機器、電子機器およびその付帯器具の製造・販売を一貫して手がける。製造は日本のカナレハーネス、カナレコネクティッドプロダクツ、カナレシステムワークス、中国のCanare Electric (Shanghai)が担う。販売は当社が国内を、海外子会社が各地域を担当する分業体制をとっており、セグメントは日本、米国、韓国、中国、台湾、シンガポール、インド、欧州、中東の9地域に区分される。各セグメントは現地の需要に応じた販売活動を行い、グループ全体の収益源となっている。

38の国と地域に販路を広げた現地化戦略

同社は1983年に米国子会社Canare Cable, Inc.(現Canare Corporation of America)を設立したのを皮切りに、韓国(1999年)、台湾(2001年)、中国・上海(2003年)、同・天津(2004年)、シンガポール(2008年)、インド(2015年)、ドイツ(2016年)、アラブ首長国連邦(2017年)と相次いで現地法人を設立した。これにより各地域の放送市場や電設市場に密着した販売網を構築。2025年12月期の地域別売上高は日本が約65億円で全体の49%を占めるが、米国、韓国、中国、欧州、中東もそれぞれ10億円前後の売上を計上し、海外比率は約51%に達する。

高収益を支える生産と在庫管理の効率化

同社の生産拠点は日本(愛知県)と中国(上海)の2か所に集中し、2025年12月期の生産実績は合計約32億円(前期比15%増)である。見込み生産方式を採用しており、受注残は計上されない。経営課題としてサプライチェーンの再構築を掲げ、製品ごとに最適な生産地を選定し、物流・在庫マネジメントの効率化を進めている。これにより、売上高営業利益率は12%超と安定。また、環境対応としてRoHS指令やREACH規制への適合、省エネルギー活動にも積極的に取り組んでいる。

業界の中での役割は放送・通信用ケーブル・コネクタメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
131億円
営業利益
16億円
営業利益率
12.2%
純利益
12億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
ケーブル45億円34.6%
ハーネス32億円24.6%
機器(パッシブ)22億円16.9%
コネクタ17億円13.1%
機器(電子)9億円6.9%
商品その他5億円3.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01放送・通信機器主力

放送・通信用のケーブル、ハーネス、コネクタを製造し、世界各国の販売子会社を通じて供給。

主な製品・サービス3
放送用ケーブル
放送局向けの映像・音声伝送用ケーブル。
通信ケーブル
通信ネットワーク向けのケーブル。
コネクタ
ケーブル接続用のコネクタ。

製品と技術

放送用同軸ケーブルとマルチマイクケーブルシステム

カナレ電気の創業製品は放送用マルチマイクケーブルシステム(1974年)である。その後、ノイズ特性に優れたカラーマイクロホンケーブル(1977年)を開発し、長年にわたり放送局やホールの標準品として採用されてきた。また、1987年には放送用ビデオ機材向け75ΩBNC型コネクタの販売を開始。スタジオや中継車で使用される高品質な同軸ケーブルは、映像信号の伝送損失を抑える設計で知られ、4K・8K放送の設備更新需要にも対応している。

光製品と電子機器、AVコンソールへの展開

1993年にナノテック研究所を設立し光半導体の基礎研究に着手。その後、光ケーブルや光伝送機器の製品群を拡充した。電子機器分野では、2011年に設立したカナレシステムワークスが教室・会議施設向け操作卓(AVコンソール)を製造・販売。2012年にはカナレコネクティッドプロダクツ(旧カナレテック)を設立し、コネクタや電子機器の競争力強化を図った。2025年12月期には光製品や電子機器の新製品普及活動が売上増加に寄与し、ITネットワーク関連製品を次世代成長製品として位置付けている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

非鉄金属のなかでの位置

プロ用AVケーブルで国内首位級

カナレ電気は、放送局やスタジオ向け業務用AVケーブルで高いシェアを持つ。同業のJX金属は銅・貴金属に特化し、日本軽金属HDはアルミ素材が中心と、事業領域が異なる。近年は放送のIP化やDX需要を取り込み、営業利益率は11%超と堅調。海外売上比率は低く、内需依存が課題だが、国内市場でのブランド力は強固。2025年12月期予想では増収増益を見込む。

強み

  • 放送・音響機器向けで圧倒的なシェアを持ち、高いブランド認知を有する。
  • 厳しい規格に対応した製品群で、プロフェッショナルからの支持が厚い。
  • 営業利益率10%超で、売上高120億円超と安定した収益を確保。
  • 官公庁や放送局など長期取引が多く、安定的な需要が見込める。

課題

  • 海外売上比率が低く、国内市場縮小が長期的な成長制約に。
  • 放送業界の設備投資が一巡し、需要の伸びが鈍化する可能性。
  • 無線化やIPシステムの普及で、ケーブル需要が減少するリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

非鉄金属の時価総額近傍。太字がカナレ電気

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15757CKサンエツ455億円11.9倍
25816オーナンバ185億円11.4倍
35852アーレスティ174億円4.7倍
45724アサカ理研156億円22.9倍
55707東邦亜鉛138億円7.3倍
65819カナレ電気125億円10.2倍
71491中外鉱業102億円6.7倍
85721エスクリプトエナジー100億円
95817JMACS60億円14.5倍
105753日本伸銅60億円7.2倍
115729日本精鉱46億円4.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

弱電設備工事から放送用ケーブル専業へ転換した1974〜1980年

1974年2月、名古屋市北区で弱電設備工事を目的にカナレ電気株式会社が設立される。同年12月には放送用マルチマイクケーブルシステムを開発し、放送局やホールへの販売を開始。1977年にはノイズに強い放送用カラーマイクロホンケーブルの販売を始め、放送業界での認知度を高めた。1980年10月、弱電設備工事業から撤退し、放送用ケーブル事業に経営資源を集中する決断を下す。この専門化戦略が後の成長基盤となった。

自社製造と海外販売網の構築(1982〜1989年)

1982年12月、愛知県長久手町に全額出資のケーブル製造子会社「カナレ電線株式会社」を設立し内製化を開始。翌1983年2月には米国にCanare Cable, Inc.(現Canare Corporation of America)を設立し、全米販売を開始した。同時期に欧州やアジアにも販売代理店を設け、世界展開の足がかりを得る。1983年11月にはハーネス加工の子会社「カナレハーネス株式会社」を設立。1989年4月、カナレ電線株式会社と合併し、製造・販売の一体化を実現した。

上場と研究開発への投資(1991〜2001年)

1991年12月、日本証券業協会の店頭売買銘柄に登録され株式公開を果たす。1993年3月には光半導体の基礎研究を目的としたナノテック研究所を長久手町に完成させ、技術力の強化に着手。1995年6月には本社を長久手町へ移転、日進工場を名古屋本社と改称した。1999年から2001年にかけて韓国と台湾に販売子会社を設立し、アジア市場への浸透を加速。2004年12月にはジャスダック証券取引所に上場し、資本市場でのプレゼンスを高めた。

東証・名証第一部上場とグローバル体制の完成(2006〜2017年)

2006年12月、東京証券取引所市場第二部および名古屋証券取引所市場第二部に上場。翌2007年12月には両取引所の第一部銘柄に指定され、企業規模の拡大を示した。2008年から2017年にかけてシンガポール、インド、ドイツ、アラブ首長国連邦に相次いで現地法人を設立し、販売網は全世界に拡大。2010年には名古屋証券取引所の上場を廃止し東証一部に一本化。2011年以降はシステムワークスやコネクティッドプロダクツなど国内子会社も設立し、電子機器やコネクタ分野の強化を進めた。

年表30件を開く

1970年代

  • 1974年2月創業名古屋市北区に弱電設備工事を目的として「カナレ電気株式会社」を設立。
  • 1974年12月放送用マルチマイクケーブルシステムを開発し、放送局、ホール市場等へ販売を開始。
  • 1977年10月ノイズに強い放送用カラーマイクロホンケーブルの販売を開始。

1980年代

  • 1980年10月放送用ケーブル事業に集中するため弱電設備工事業から撤退。
  • 1982年12月M&A愛知県長久手町に当社全額出資のケーブル製造子会社「カナレ電線株式会社」を設立し製造を開始。(1989年4月当社と合併)
  • 1983年2月当社全額出資の「Canare Cable,Inc.」を米国に設立し、全米への販売を開始する。(現在は「Ca nare Corporation of America」(現 連結子会社))欧州、アジア等に販売代理店を設け、販路を世界に拡大。
  • 1983年11月愛知県長久手町に当社全額出資の「カナレハーネス株式会社」を設立し、ハーネス加工を開始。(現 連結子会社)
  • 1987年2月放送用ビデオ機材用の75ΩBNC型コネクタ販売開始。
  • 1989年4月M&A製造、販売一元化のためカナレ電線株式会社と合併。

1990年代

  • 1991年12月社団法人日本証券業協会の店頭売買銘柄に登録。
  • 1993年3月愛知県長久手町に光半導体の基礎研究を目的としたナノテック研究所が完成。
  • 1995年6月本社を愛知県長久手町へ移転、愛知県日進市の本社工場を日進工場(現在の名古屋本社)と改称。
  • 1999年11月当社全額出資の「Canare Corporation of Korea」を韓国に設立し、同国への販売を開始。(現 連結子会社)

2000年代

  • 2001年6月当社全額出資の「Canare Corporation of Taiwan」を台湾に設立し、現地販売を開始。(現 連結子会社)
  • 2003年4月コネクタ製造のため当社全額出資の「Canare Electric (Shanghai) Co.,Ltd.」を中国・上海に設立。(現 連結子会社)
  • 2004年2月中国での当社製品の普及をはかるため当社全額出資の「Canare Electric Corporation of Tianjin」を中国・天津に設立。(現 連結子会社)
  • 2004年3月M&A本社機能を充実させるため、東京、横浜地区の事業所を統合し、新横浜駅前に事業所を移転。これに伴い、横浜事業所を新横浜本社、東京本社を東京事業所とそれぞれ改称。
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。
  • 2006年12月上場東京証券取引所市場第二部、名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 2007年2月上場ジャスダック証券取引所での株式上場を廃止。
  • 2007年12月東京証券取引所市場第一部、名古屋証券取引所市場第一部銘柄に指定。
  • 2008年5月東南アジア及びインドでの当社製品の普及をはかるため当社全額出資の「Canare Singapore Private Ltd.」をシンガポールに設立。(現 連結子会社)
  • 2009年6月本社所在地を愛知県長久手町から愛知県日進市へ移転。
  • 2009年11月M&A業務の効率化をはかるため東京事業所を閉鎖し、その機能を新横浜本社に統合。

2010年代

  • 2010年12月上場名古屋証券取引所での株式上場を廃止。
  • 2011年3月教室・会議施設用の情報機器の高度化に適応した操作卓等の製造及び販売会社として、東京都荒川区に当社全額出資の「カナレシステムワークス株式会社」を設立。(現 連結子会社)
  • 2012年5月電子機器製品の事業競争力の強化をはかるため、横浜市港北区に当社全額出資の「株式会社カナレテック」を新設分割により設立。(現在は「カナレコネクティッドプロダクツ株式会社」(現 連結子会社))
  • 2015年3月インドでの当社製品の普及をはかるため当社全額出資の「Canare Electric India Private Ltd.」をインド・ニューデリーに設立。(現 連結子会社)
  • 2016年10月欧州での当社製品の普及をはかるため当社全額出資の「Canare Europe GmbH」をドイツ・デュッセルドルフに設立。(現 連結子会社)
  • 2017年5月中東及びアフリカでの当社製品の普及をはかるため当社全額出資の「Canare Middle East FZCO」をアラブ首長国連邦・ドバイに設立。(現 連結子会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    成長事業への取り組み強化

    海外ビジネスの積極展開、既存ビジネス基盤を活かした高付加価値ソリューション提供、優位性のある技術転用による新市場展開を進めることで、市場環境変化への対応力を高め、中長期の成長を目指す。

  2. 02

    グローバルサプライチェーンの再構築

    販売、物流、生産・調達の各機能を連携させ、製品ごとに最適な生産地で生産し、効率的で機動的な物流・在庫管理を実現するサプライチェーン再構築をプロジェクト体制で進め、コスト競争力と適正在庫を確保する。

  3. 03

    品質向上と生産技術の強化

    生産拠点の効率性を追求し、製品品質の向上、リードタイム短縮、コスト削減を目指す。改善活動を強化し生産技術の向上に努める。

  4. 04

    環境負荷低減への取り組み

    SDGsを意識し、地球環境に配慮した生産活動、グリーン調達、環境管理物質対策、省資源・省エネ活動、廃棄物削減、リサイクル等の環境負荷低減を推進し、環境マネジメントシステムの継続的改善を行う。

  5. 05

    コンプライアンスと社会的責任の遂行

    「CANARE」ブランドに責任と誇りを持ち、法令・社会倫理を遵守し、健全な企業活動を継続するため、コンプライアンス意識を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で258人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は808万円で、9期前と比べて+14.1%平均年齢は48.8歳、平均勤続年数は17.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月251
2017年12月260
2018年12月269
2019年12月70945.115.3284
2020年12月69945.316.6281
2021年12月71746.917.9269
2022年12月73248.618.7266
2023年12月79148.918.2269
2024年12月77349.217.3260538
2025年12月80848.817.8258620

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率14.2%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)69.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社12(国内 3 / 海外 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
名古屋本社 — 愛知県日進市823百万円
本社 — 愛知県日進市697百万円
長久手事業所 — 愛知県長久手市168百万円
本社 — ドイツデュッセルドルフ市149百万円
欧州
本社 — 韓国ソウル市131百万円
韓国
本社 — 中国天津市70百万円
中国
新横浜本社 — 横浜市港北区51百万円
本社 — シンガポール45百万円
シンガポール
本社 — 米国ニュージャージー州39百万円
米国
大阪営業所 — 大阪市北区30百万円
ほか6件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    カナレハーネス㈱
    愛知県日進市藤枝町
    議決権100.0%
  • 国内
    カナレコネクティッドプロダクツ㈱
    神奈川県横浜市港北区
    議決権100.0%
  • 国内
    カナレシステムワークス㈱
    東京都荒川区
    議決権100.0%
  • 海外
    Canare Corporation of America
    米国 ニュージャージー州
    議決権100.0%
  • 海外
    Canare Corporation of Korea
    韓国 ソウル市
    議決権100.0%
  • 海外
    Canare Corporation of Taiwan
    台湾 新北市
    議決権100.0%
  • 海外
    Canare Electric (Shanghai) Co.,Ltd.
    中国 上海市
    議決権100.0%
  • 海外
    Canare Electric Corporation of Tianjin
    中国 天津市
    議決権100.0%
  • 海外
    Canare Singapore Private Ltd.
    シンガポール
    議決権100.0%
  • 海外
    Canare Electric India Private Ltd.
    インド ニューデリー
    議決権100.0%
  • 海外
    Canare Europe GmbH
    ドイツ デュッセルドルフ市
    議決権100.0%
  • 海外
    Canare Middle East FZCO
    アラブ首長国連邦ドバイ
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は131億円営業利益16億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.6%、利益が+14.3%。

売上高
+5.6%
131億円
営業利益
+14.3%
16億円
純利益
+20.0%
12億円
営業利益率
12.2%
前期比 +0.9%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高132億円131億円
営業利益15億円16億円
純利益12億円12億円
1株あたり配当¥66¥66

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は66億円、営業利益は9億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+1.5%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q31516.14
2023年2Q2827.11
2023年3Q31412.93
2023年4Q394
2024年1Q32412.53
2024年2Q2827.12
2024年4Q64812.55
2025年2Q65913.86
2025年4Q66710.66
2026年2Q66913.66

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は83億円から131億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は12.2%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
電子機器製品の事業競争力の強化をはかるため、横浜市港北区に当社全額出資の「株式会社カナレテック」を新設分割により設立。(現在は「カナレコネクティッドプロダクツ株式会社」(現 連結子会社))
2012年12月8396
2013年12月94128
2014年12月1011712
インドでの当社製品の普及をはかるため当社全額出資の「Canare Electric India Private Ltd.」をインド・ニューデリーに設立。(現 連結子会社)
2015年12月1041712
欧州での当社製品の普及をはかるため当社全額出資の「Canare Europe GmbH」をドイツ・デュッセルドルフに設立。(現 連結子会社)
2016年12月1071913
中東及びアフリカでの当社製品の普及をはかるため当社全額出資の「Canare Middle East FZCO」をアラブ首長国連邦・ドバイに設立。(現 連結子会社)
2017年12月1051511
2018年12月1141510
2019年12月114127
2020年12月97107
2021年12月100117
2022年12月112139
2023年12月1291712
2024年12月124141411.310
2025年12月131161712.212

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高131億円のうち、営業利益として残るのは16億円12.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は12億円、売上の9.2%にあたる。営業利益率は業種中央値5.8%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金57.3%75億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金30.5%40億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.2%16億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
42.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+6.5pt
12.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.2pt
9.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.7pt
6.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
9.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが18億円、投資CFが−36億円で、差し引きのフリーCFは−18億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は76億円で、売上の7.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月7−5−2234
2013年12月10−2−2841
2014年12月10−3−2747
2015年12月100−31053
2016年12月131−31463
2017年12月110−31170
2018年12月7−1−3673
2019年12月8−1−4777
2020年12月13−2−31185
2021年12月5−1−2488
2022年12月8−9−3−186
2023年12月8−6−4285
2024年12月153−51899
2025年12月18−36−5−1876

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は211億円。このうち返さなくてよい自己資本が190億円で、自己資本比率は90.4%(業種中央値53.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月93791484.8
2013年12月110921884.1
2014年12月1251061984.9
2015年12月1311121985.6
2016年12月1391192085.5
2017年12月1461281887.3
2018年12月1501321888.1
2019年12月1521361689.2
2020年12月1531391491.1
2021年12月1631471690.4
2022年12月1771572088.5
2023年12月1891701990.0
2024年12月1961801791.5
2025年12月2111902090.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
93億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
156億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
29億円
在庫として抱えている分
負債合計
20億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
94
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率24 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

非鉄金属 32社との比較

同じ非鉄金属の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率32社中1位あたり、逆に低いのは売上成長率32社中23位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.5%/中央値 8.2%
P25 6.1%P75 15.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
12.2%/中央値 5.8%
P25 3.8%P75 9.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
90.4%/中央値 53.7%
P25 41.3%P75 57.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.7%/中央値 9.0%
P25 5.3%P75 17.1%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.7%/中央値 2.1%
P25 0.8%P75 3.7%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,780で、1年前と比べて+11.0%過去52週の値幅のなかでは26%の位置にある。

¥1,780-0.5%1ヶ月+2.1%1年+11.0%時価総額125億円
過去52週の値幅
安値¥1,651高値¥2,148

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.2倍
PER (会社予想)10.3倍
PBR0.62倍
配当利回り3.71%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1728円で、25日線(1747.64円)を約-1.1%下回り、75日線(1748.26円)付近で揉み合う。8月17日に1774円まで上昇したが、その後は失速。52週高値2148円からは約19.5%下落、52週安値1650円からは+4.7%の水準にある。RSIは36.59と弱含みで、200日線(1812.73円)が上値抵抗。出来高は7月17日に14500株と増加したが、その後は縮小傾向。1年では+5.5%と堅調だが、短期的な上値は重い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

PERは9.95倍と業界平均22.44倍を大きく下回り、PBRは0.6045倍と1倍を割り込んでいる。配当利回りは3.82%と平均2.27%を上回り、ROEは6.49%と低いが配当性向は39.23%と健全。収益は安定しており、割安と判断する。ただしROEの低さは改善余地がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.2倍22.2倍
PER (予想)10.3倍
PBR0.62倍2.02倍
ROE6.5%12.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は安定し、営業利益率11%超と高い収益性を維持。株価はPER9.9倍と割安感。強気派は、収益安定性と配当利回りを評価。弱気派は、市場規模の限界と成長性の乏しさを指摘。

プラスに働く材料7
  • 高収益

    営業利益率12%超で、収益性が高い。

  • 安定需要

    放送・業務用機器向けで、需要が安定している。

  • 株主還元

    配当利回り3.8%と高く、自己資本比率も堅調。

  • 2025/12期売上高131億円、営業益16億円へ増収増益決算発表後影響

    24/12期の営業益14億円から16億円、売上高124億円から131億円。

  • 営業利益率11.29%→12.21%へ改善通年影響

    売上高131億円で営業利益率12.21%、前年比0.92pt改善。

  • PER9.95倍・配当利回り3.82%と割安通年影響

    時価総額121億円、純利益12億円でPER9.95倍。配当利回り3.82%。

  • PBR0.60倍と資産価値割れ継続影響

    PBR0.60倍と1倍を下回り、純資産に対して株価が低い。

マイナスに働く材料7
  • 市場規模

    ニッチ市場で成長に限界がある。

  • 新規参入

    競争激化や代替技術の登場リスク。

  • 売上停滞

    売上高は横ばいで、大きな成長が見込めない。

  • 純利益10億→12億円だが振幅大きく不安定決算発表後影響

    23/12期12億円→24/12期10億円→25/12期12億円と振れやすい。

  • 売上高129億→124億→131億円で成長軌道に乗らない通年影響

    3期の売上高は129億、124億、131億円と横ばい圏。

  • ROE6.49%と低く、PBR0.60倍の長期化継続影響

    ROE6.49%は資本コストを下回る可能性があり、株価調整続く。

  • 1年上昇率5.5%と相対的に低調継続影響

    過去1年の株価上昇率は5.5%。市場全体に比べて需給は停滞。

次の決算で確かめる点
売上高
需要動向を確認する。
営業利益率
収益性の維持を確認。
海外売上比率
海外展開の可能性を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり66で、前期から+15.8%いまの株価に対する利回りは3.71%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥66
1株あたり
配当利回り
3.71%
いまの株価に対して
配当性向
39.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月4720.6
2017年12月482.124.3
2018年12月480.031.3
2019年12月480.056.2
2020年12月28−41.749.1
2021年12月307.157.5
2022年12月3516.730.8
2023年12月6277.148.1
2024年12月57−8.133.2
2025年12月6615.839.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥66

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ6,628人。区分でいちばん多いのは個人・その他45.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が44.8%を占め、残る55.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他47.847.650.046.747.145.4
事業法人40.039.939.940.541.542.7
外国法人3.03.61.94.76.66.8
証券会社1.11.21.11.71.73.1
自己株式4.04.04.03.33.02.7
金融機関8.27.76.96.33.12.1
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01有限会社香流11.38
02株式会社新高輪11.38
03株式会社センリキ4.98
04株式会社センユキ4.98
05川本公夫4.27
06川本重喜2.85
07株式会社ノダノ2.85
08合同会社カワシマ2.85
09INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)2.53
10株式会社サウンドハウス2.36

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+102%、1株純資産は14期で+139%。直近期のROEは6.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月871,1677.814.842.1
2013年12月1151,3709.112.941.6
2014年12月1721,56711.711.126.7
2015年12月1741,66510.811.625.8
2016年12月1871,75910.911.220.6
2017年12月1611,8908.815.624.3
2018年12月1521,9547.911.131.3
2019年12月1102,0085.516.856.2
2020年12月1012,0625.017.449.1
2021年12月1012,1804.816.957.5
2022年12月1292,3255.711.130.8
2023年12月1752,5037.38.748.1
2024年12月1532,6365.99.433.2
2025年12月1762,7846.510.639.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

19名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は19名。2025/12期の役員報酬は総額186百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
野田爾代表取締役 社長執行役員5839
中島正敬取締役63104
千種佳樹取締役7051
山本英夫取締役6251
吉野精一取締役6244
深津正敏取締役 執行役員 製品・物流担当60169
近藤道直取締役 執行役員 ものづくり推進本部長5840
石井秀明取締役7051
宮本透取締役71
小野地佳文取締役702
辻重明監査役(常勤)70
三ツ目純一郎監査役67
残りの役員7名を開く
氏名役職年齢保有株数
服部修監査役68
林享52
山田幸男取締役 執行役員 技術・電子機器 担当5857
牧野久直取締役 執行役員 財務経理担当585
佃靖博取締役 執行役員 海外営業担当5676
縄田卓社外取締役65
上野有里社外取締役56

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)88861122216120
社外取締役5213255

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容648字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは放送・通信用ケーブル・ハーネス・コネクタ・機器(パッシブ・電子)及びその付帯器具を製造、販売しております。製造についてはカナレハーネス株式会社(日本)、カナレコネクティッドプロダクツ株式会社(日本)、カナレシステムワークス株式会社(日本)、Canare Electric(Shanghai)Co.,Ltd.(中国)がその役割を担っております。一方、販売については当社が国内及びその他の地域を、Canare Corporation of America(米国)が米国、カナダ及び中南米諸国への販売を、Canare Corporation of Korea(韓国)が韓国への販売を、Canare Electric Corporation of Tianjin(中国)が中国及び香港への販売を、Canare Corporation of Taiwan(台湾)が台湾への販売を、Canare Singapore Private Ltd.(シンガポール)がアジア地域(除く、中国・韓国・台湾)への販売を、Canare Electric India Private Ltd.(インド)がインドへの販売を、Canare Europe GmbH(欧州)が欧州への販売を、Canare Middle East FZCOが中東地域への販売を担当しております。 なお、「日本」「米国」「韓国」「中国」「台湾」「シンガポール」の区分は、セグメントの区分と同一であります。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題874字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社を取り巻く経営環境は、技術・市場環境におけるIP化の加速や事業のグローバル化による競争激化、品質・環境面における各国法規制対応、地政学リスクや為替変動が経営に与える影響の拡大等大きく変化しており、特に、下記の課題についての対処が不可欠となります。 (1)成長事業への取り組み 当社は海外ビジネスの積極展開、現ビジネス基盤を活かした高付加価値なソリューション提供、優位性のある技術転用による新市場展開を進めることで、市場環境変化への対応力を高め、中長期の成長に向けた取り組みを強化します。 (2)グローバルな生産・物流体制の改善 当社は国内における物流コストの上昇、海外の地政学リスク等に伴うリードタイムの長期化や輸送中のアクシデントの可能性等への適切な対応によりグローバルでの需要変動に柔軟に対応できるよう、販売、物流、生産・調達などの各機能を密接に連携させ、製品ごとに最適な生産地で生産して効率的かつ機動的な物流・在庫マネジメントを実現するサプライチェーンの再構築をプロジェクト体制で進め、コスト競争力の確保及び適正在庫の実現に取り組んでまいります。 (3)品質の向上 当社は生産拠点の効率性を追求し、製品品質の向上とリードタイムの短縮、コスト削減を目指します。更に改善活動を強化し、生産技術の向上に努めてまいります。 (4)環境への対応 当社はSDGsを意識し、地球環境に配慮した生産活動、グリーン調達、RoHS指令、REACH規制等による環境管理物質対策、省資源・省エネ活動、廃棄物の削減、リサイクル等の環境負荷の低減に向けた取り組みを推進し、環境マネジメントシステムの継続的改善に今後も積極的に取り組んでまいります。 (5)社会的責任とコンプライアンス意識の向上 当社は永年培ってきた「CANARE」ブランドに責任と誇りを持ち、法令・社会倫理を遵守していく企業としての社会的責任を負っていると考えております。そのためにコンプライアンス意識を高め健全な企業活動を継続させてまいります。
事業等のリスク2,095字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する記載は、有価証券報告書提出日(2026年3月18日)現在において判断したものであります。 (1)需要動向に関するリスク 当社グループの製品は、ケーブル、ハーネス、コネクタ、機器(パッシブ・電子)からなり、主に電設業界、放送機器業界向けに販売されており、これらの業界向け製品は、2025年12月期では当社国内売上において68%を占めております。したがって、これらの業界の設備投資動向によっては、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 (2)海外事業リスク 当社グループは生産拠点を中国、販売拠点を米国、韓国、中国、台湾、ドイツ、シンガポール、インド、中東に置き、その他地域は当社から直接輸出する形で海外事業を営み、その海外売上比率は53%となっておりますので、事業活動を行うにはそれらの国における認可、税制、金融、輸出入等に関する各種法的規制や経済政策等の影響を受けます。将来において、これらの規制や政策等の変更が行われ、これらを遵守することが困難になったり、遵守するためのコスト負担の増加等の理由により、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 特に中国は、当社グループ製品の販売に加え生産拠点(2025年12月期当社仕入実績の7%)となっていることもあり、為替変動、税制、法的規制等の変更は当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (3)銅、黄銅等の原材料価格上昇が業績に悪影響を及ぼすリスク 当社グループ製品の主要材料である銅、黄銅等の価格上昇は、ケーブル製品(2025年12月期連結売上比率35%)、コネクタ製品(2025年12月期連結売上比率13%)の仕入価格の上昇をもたらします。当社グループは可能な限り、価格転嫁を避けるべくコスト削減等の最大限の努力をいたしますが、それでも銅、黄銅等の価格上昇を吸収しきれない場合は、製品価格への転嫁による対応をはかります。しかしながら、製品価格への転嫁が遅れる場合又は当社の思惑どおりに価格転嫁が進まない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)為替レート変動リスク 当社グループの海外売上高比率は2025年12月期において53%となっております。外貨建債権債務の残高調整や為替予約の適宜活用によるリスクヘッジを行うことで、為替変動による影響を最小限に抑えるよう努力しておりますが、必ずしも為替リスクを完全に回避できるものではありません。そのため、為替レート変動により、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 (5)外注委託リスク 当社グループは、生産の多くを外注先に委託(2025年12月期外注比率61%)しております。外注先において生産に支障が生じた場合に、外注先からの供給に一時的な支障が生じる可能性があり、結果として当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)品質に関するリスク 当社グループは、品質に関して、管理体制を徹底しておりますが、予期しない品質トラブルにより多額の回収費用及び補償費用が発生する可能性があります。製造物責任賠償については保険に加入しておりますが、この保険で最終的に負担する賠償額すべてをカバーできる保証はありません。多額の回収費用又は補償費用を要する品質トラブルや製造物責任賠償の対象となる事故が起きた場合等において、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 (7)研究開発リスク 当社グループは、将来の競争力を決めるであろう研究開発のテーマを慎重に選択し、充分な経営資源(2025年12月期対連結売上高比4%)を配分し研究開発活動を推進しております。しかしながら、研究開発内容が高度化すればするほど、市場のニーズに合致した製品をタイムリーかつ継続的に製品化できるとは限りません。結果としまして、製品化の遅れ等が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)知的所有権 当社グループの製品開発、販売におきましては、特許権、商標権、実用新案権、意匠権等の知的所有権が関係している場合があり、第三者の所有する知的所有権を侵害するリスクを必ずしも否定できません。その場合、訴訟をおこされる可能性があり、当社グループ製品の生産、販売に制限を受けたり、損害賠償金等の支払いが発生する可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)コンピュータシステムトラブル 当社グループの各業務は、コンピュータシステムと通信ネットワークに依存しており、これらが災害等で稼働不能となった場合、事業遂行に影響を及ぼす可能性があります。取引データについては、バックアップを行うことにより、稼働再開の短縮化をはかっております。
経営成績の分析 (MD&A)5,438字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 業績 当連結会計年度の当社グループを取り巻く経営環境は、為替が変動する中、資源価格や物価が引き続き高止まりとなり、また、アメリカの関税政策や中東情勢の緊張の高まりなどにより不安定な状況が続きました。 こうした状況下にあって、当社グループは、光製品や電子機器の新製品普及活動、AVコンソール製品などの販促活動を積極的に行うとともに、次世代成長製品と位置付けるITネットワーク関連製品など新規製品の開発活動に取り組んでまいりました。国内売上は大型物件の継続やイベント向け機材納入が牽引し増収、海外売上も米国・韓国・中国・欧州・中東が前連結会計年度を上回り、全体でも前連結会計年度を上回り増収となりました。 以上により、連結売上高は13,114百万円(前連結会計年度比5.9%増)となり、利益面でも増収により営業利益1,582百万円(前連結会計年度比13.9%増)、経常利益1,677百万円(前連結会計年度比15.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,200百万円(前連結会計年度比15.5%増)となりました。 なお、当社グループの報告セグメントは所在地別の業績を基にしたものであり、その主な概要は次のとおりです。 (日 本) 日本市場は、放送市場においてNHK放送センター建替工事案件の継続や東京開催の国際陸上競技大会向け放送中継機材納入などがあり堅調に推移し、電設市場では公営競技場の大型映像改修案件や品川開発プロジェクトへの工事材料納入などの結果、売上高は6,475百万円(前連結会計年度比4.1%増)、セグメント利益も増収に伴い1,265百万円(前連結会計年度比71.1%増)と増収増益となりました。 (米 国) 米国市場は、放送市場において4K映像制作設備の更新物件が増加し、売上高は1,664百万円(前連結会計年度比6.0%増)となりました。セグメント利益は関税影響により売上総利益が減少し、23百万円(前連結会計年度比85.8%減)で増収減益となりました。 (韓 国) 韓国市場は、放送市場においては4K放送設備更新物件が堅調に推移しました。電設市場では経済低迷の影響により物件数が減少したものの、流通市場は底堅く推移し、売上高は1,059百万円(前連結会計年度比0.5%増)となりました。セグメント利益は売上総利益率の低下により118百万円(前連結会計年度比23.4%減)で増収減益となりました。 (中 国) 中国市場は、放送市場において政府主導の4K放送設備更新物件が堅調に推移し、電設市場では経済低迷の影響によりスタジアム向け物件などが減少しました。売上高は1,462百万円(前連結会計年度比11.8%増)、セグメント利益は108百万円(前連結会計年度比3.3%増)で増収増益となりました。 (シンガポール) 東南アジア市場は、ベトナムの放送市場において設備更新物件が増加したものの、他の東南アジア諸国では政情不安や経済低迷の影響を受け物件数の減少や遅延が発生したため、売上高は573百万円(前連結会計年度比5.9%減)となりました。セグメント利益は減収および売上総利益率の低下などにより40百万円(前連結会計年度比51.4%減)で減収減益となりました。 ② キャッシュ・フロー 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、税金等調整前当期純利益、減価償却費、売上債権の減少、仕入債務の増加、棚卸資産の減少などの増加要因はあったものの、長期預金の預入・投資有価証券の取得、法人税等の支払い、配当金の支払いなどの減少要因により、前連結会計年度末に比して2,287百万円減の7,606百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 法人税等の支払い506百万円がありましたが、税金等調整前当期純利益1,640百万円の計上に加え、減価償却費226百万円、売上債権の減少97百万円、仕入債務の増加87百万円、棚卸資産の減少78百万円などにより1,760百万円の収入超となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 長期預金の預入2,000百万円、投資有価証券の取得による支出1,493百万円により3,609百万円の支出超となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 配当金の支払い389百万円、リース債務の返済74百万円により464百万円の支出超となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前連結会計年度比(%) 日本(千円)   2,541,112   113.6 中国(千円)   630,259   121.6 合計(千円)   3,171,371   115.1 (注)1.上記の金額は生産子会社の製品販売価格によっております。 2.当社グループは、日本及び中国で生産を行っております。 b. 受注実績 当社及び連結子会社は見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前連結会計年度比(%) 日本(千円)   6,475,893   104.1 米国(千円)   1,664,644   106.0 韓国(千円)   1,059,850   100.5 中国(千円)   1,462,026   111.8 台湾(千円)   115,744   79.2 シンガポール(千円)   573,367   94.1 インド(千円)   295,912   93.6 欧州(千円)   1,007,406   122.2 中東(千円)   460,147   137.9 合計(千円)   13,114,992   105.9 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年3月18日)現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては、当連結会計年度末における資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を及ぼす見積り及び仮定を行っております。 ただし、過去の実績や状況に応じ合理的と判断される要因に基づき見積り、仮定を行っておりますが、実際の結果はこれらの見積り、仮定と異なる場合があります。 当社グループは、特に次の重要な会計方針の適用により見積りや仮定が連結財務諸表に影響を与えると考えております。 a.貸倒引当金 当社グループは、顧客の支払不能時に発生する損失の見積額について貸倒引当金を計上しておりますが、支払不能となった顧客が増加する等により追加引当が必要になる可能性があります。 b.賞与引当金 当社グループは、従業員へ支払う賞与につきまして、過去の実績と会社の方針を参考にして見積り金額で計上しておりますが、支給額の増加により追加引当が必要になる可能性があります。 c.棚卸資産 当社グループは、販売不能と見込まれる棚卸資産につきましては、評価減を実施しておりますが、予期せぬ不良、仕様変更によりいっそうの評価減が必要になる可能性があります。 d.固定資産の減損 当社グループは、固定資産の減損会計を適用しておりますが、将来キャッシュ・フローの見積額に修正が生じた場合において、当該固定資産に対して減損損失を認識する可能性があります。 e.投資有価証券の減損 当社グループは、投資の一環として株式及び債券等を所有しております。これら金融商品の投資価値下落に対しましては、時価が取得原価に対して50%以上下落した場合には、当該時価まで減損処理を行い、30%~50%程度下落した場合には、回復可能性等を考慮して必要と認められた額について減損処理を行っております。      f.製品保証引当金 当社グループは、顧客に納品した一部製品に対して、将来の製品交換及び補修費用に備えるため、今後必要と見込まれる金額を計上しておりますが、予期せぬ不良の発生等により追加引当が必要になる可能性があります。 ② 当社グループの財政状態及び経営成績の分析 a.財政状態 (資産) 資産合計は、前連結会計年度比1,448百万円増の21,075百万円となりました。現金及び預金の減少、受取手形及び売掛金の減少、棚卸資産の減少はありましたが、投資有価証券、長期預金などの投資その他資産増を主因としております。 (負債) 負債合計は、前連結会計年度比365百万円増の2,026百万円となりました。仕入債務の増加と欧州販社のリース物件更新に伴うリース負債の増加などにより固定負債が増加したことを主因としております。 (純資産) 純資産合計は、前連結会計年度比1,083百万円増の19,048百万円となりました。これは利益剰余金の親会社株主に帰属する当期純利益計上による増加やその他有価証券評価差額金、為替換算調整勘定の増加を主因としております。 b.経営成績 (売上) 当連結会計年度における当社グループの売上は、国内市場では、放送市場においてNHK放送センター建替工事案件の継続や東京開催の国際陸上競技大会向け放送中継機材納入があり堅調に推移し、電設市場では公営競技場の大型映像改修案件や品川開発プロジェクトへの工事材料納入などの結果、国内売上高は前連結会計年度比3.2%増の6,229百万円となりました。海外市場では、中東における開発プロジェクトの増加に加え、欧州では北中米で開催されるサッカーの国際大会による需要拡大を背景に、中東・欧州市場ともに好調に推移しました。また、米国・韓国・中国では不安定な経済環境下ではありましたが、各市場は堅調に推移しました。さらに、円安基調が継続したことから、海外売上高は前連結会計年度比8.5%増の6,885百万円となりました。 以上により、売上高は13,114百万円(前連結会計年度比5.9%増)となり、過去最高となりました。 (売上原価、販売費及び一般管理費) 売上原価は、前連結会計年度から引き続き銅をはじめ多くの原材料が値上げとなりましたが、円安による為替効果の影響で売上高が増となり、売上原価率は前連結会計年度比で0.4ポイント低下して7,555百万円でした。 販売費及び一般管理費は、賃上げなどにともなう人件費を中心に増加しましたが、対売上高比で0.5ポイント低下して3,976百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 販売費及び一般管理費が増加したものの増収により、親会社株主に帰属する当期純利益は、対売上高比が前連結会計年度比で0.8ポイント上昇して1,200百万円となりました。 c.キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績は、次の要因により重要な影響を受けます。 a.主要な需要先である電設業界、放送業界の設備投資動向 b.比較的価格変動の大きい銅等を材料として使用しているためそれらの価格動向 c.海外売上比率が高くなっているため、為替相場動向 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの運転資金及び設備投資等資金は、原則として自己資金により充当し、必要に応じて金融機関からの借り入れを実施することを基本方針としております。この方針に従い、当連結会計年度における運転資金や設備投資資金は自己資金により充当しました。直近において大きな設備投資を計画しておらず、必要となる運転資金などは主に自己資金により充当する予定ですが、必要に応じて金融機関からの借入れを実施するなど、負債と資本のバランスに配慮しつつ、必要な資金を調達してまいります。 ⑤ 経営方針、経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、時代と共に変化する価値観に対応して、顧客から善い会社として支持・信頼される会社を目指し、「いつの時代でも存在価値ある企業づくり」を経営基本理念として掲げ、その理念を基に、「企業は公器」と認識していつの時代でも善い会社であるために、貢献資源づくり、普及活動及び、フィードバックを実践してまいります。 以上の方針のなか企業価値向上をはかってまいりますが、企業業績の指標として連結業績で1株当たり当期純利益200円超えを目指しております。当連結会計年度におきましては、1株当たり当期純利益は175円74銭となりました。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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