概要
大阪チタニウムテクノロジーズは、金属チタン(スポンジチタン、チタンインゴット)と高機能材料(高純度チタン、一酸化ケイ素(SiO)、球状チタン粉末TILOP®など)の製造販売を手掛ける非鉄金属企業である。1997年に設立され、2002年に東京証券取引所市場第二部に上場、2005年に市場第一部に指定された。2025年3月期の売上高は519億円、従業員数は742名。本社は兵庫県尼崎市東浜町に置く。
チタン事業が売上の8割超を占める二本柱
当社は報告セグメントを「チタン事業」と「高機能材料事業」に区分する。チタン事業ではスポンジチタンとチタンインゴットを製造・販売し、2025年3月期の同事業売上高は404億44百万円で全社売上の約86%を占めた。高機能材料事業はスポンジチタン製造工程の中間生成物である四塩化チタンや四塩化チタン水溶液、及び高純度チタン、SiO、TILOP®、粉末チタンを扱い、同売上高は65億7百万円(14%)であった。生産実績ではチタン事業が449億28百万円、高機能材料事業が75億62百万円となっており、チタン事業が物量・金額ともに事業の中心である。
航空機サプライチェーンに依存する収益構造
チタン事業の需要は民間航空機向けが主体である。有価証券報告書によれば、民間航空機メーカーの受注残増加やエンジンのMRO(メンテナンス・リペア・オーバーホール)需要拡大が市場を牽引している。ただし足元ではサプライチェーン内の在庫調整の影響を受け、2025年3月期の輸出向け売上高は前年比1.5%増にとどまり、国内売上高は同42.8%減と大幅に落ち込んだ。この結果、チタン事業の営業利益は46億54百万円(前年同期比48.1%減)となった。高機能材料事業も半導体市場の調整局面が継続し、売上高は前年比2.5%減の65億7百万円、営業利益は8億70百万円(同22.8%減)と減益である。
住商メタレックスへの販売集中度が高い
当社の販売先は特定の商社へ集中している。2025年3月期の主な相手先別販売実績では、住商メタレックス株式会社向けが348億23百万円で全販売高の74.2%を占めた。次いで神鋼商事株式会社向けが39億27百万円(8.4%)である。このように販売チャネルが少数の大口取引先に依存しており、顧客の動向が業績に大きな影響を与える構造にある。受注残高はチタン事業が97億34百万円、高機能材料事業が19億84百万円で、受注高は前年比でそれぞれ16.7%減、3.9%増であった。
業界の中での役割は金属チタン素材サプライヤーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| チタン事業 | 404億円 | 86.1% | 47億円 | 11.6% |
| 高機能材料事業 | 65億円 | 13.9% | 9億円 | 13.8% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01チタン事業(航空機・化学・電力・海洋等)主力
金属チタン(スポンジチタン、チタンインゴット)を製造販売。航空機、化学プラント、電力、海洋構造物等の幅広い産業に供給。
- スポンジチタン
- チタン原料。チタン鉱石から精錬した海綿状の金属チタン。
- チタンインゴット
- スポンジチタンを溶解・鋳造した塊。圧延加工して板・棒・管等にされる。
02高機能材料事業(電子材料・自動車部品・3Dプリンター等)準主力
スポンジチタン製造工程の中間生成物である四塩化チタン及び四塩化チタン水溶液と、新用途開発品である高純度チタン、粉末チタン、SiO等を製造販売。電子材料、自動車部品、3Dプリンター向け等。
- 高純度チタン
- 不純物を極限まで低減した高純度金属チタン。半導体スパッタリングターゲット等に使用。
- SiO(一酸化ケイ素)
- リチウムイオン電池の負極材等に使用される高機能材料。
- TILOP®(球状チタン粉末)
- 球形のチタン粉末。3Dプリンティング用材料。
- 粉末チタン
- 粉末状のチタン。焼結部品や添加剤製造等に使用。
- 四塩化チタン
- チタン精錬の中間生成物。触媒や顔料原料等に使用。
- 四塩化チタン水溶液
- 四塩化チタンを水に溶解したもの。各種化学原料。
製品と技術
スポンジチタン:航空機エンジン向けの基幹製品
スポンジチタンはチタン鉱石から精錬した海綿状の金属チタンであり、当社の主力製品である。主に航空機エンジンの部品や機体構造材向けに供給される。チタンは軽量で耐腐食性に優れ、燃費向上に不可欠な素材として航空機産業で需要が高い。当社はスポンジチタンのグローバルリーダーを自認し、生産能力を年4万トンから5万トンへ増強する計画である。チタンインゴットはスポンジチタンを溶解・鋳造した塊であり、圧延加工後に板・棒・管など最終製品に加工される。両製品とも品質管理が厳格で、航空機メーカーの認定取得が必要となる。
高純度チタンとSiO:半導体・電池向け機能材料
高純度チタンは不純物を極限まで低減した金属チタンで、半導体製造装置のスパッタリングターゲットに使用される。AI関連需要を除き半導体市場は調整局面にあるが、中長期的な成長が見込まれる。一酸化ケイ素(SiO)はリチウムイオン電池の負極材向けに開発され、エネルギー密度向上に寄与する。これらの製品はスポンジチタンの製造技術を応用しており、高機能材料事業の収益源となっている。2025年3月期の同事業売上高は65億7百万円、営業利益は8億70百万円であった。
TILOP®と粉末チタン:3Dプリンティング用球形粉末
TILOP®は当社が開発した球状チタン粉末のブランド名であり、3Dプリンティング(積層造形)用材料として供給される。粉末チタンも同様に焼結部品や添加剤製造に使用される。従来の切削加工では困難な複雑形状の部品を一体成形できるため、航空機や医療分野での採用が進んでいる。四塩化チタンはスポンジチタン製造工程の中間生成物で、触媒や顔料原料として化学産業に供給される。四塩化チタン水溶液は各種化学原料として利用される。これらの多様な製品群が、チタン精錬技術を基盤とした事業ポートフォリオを形成している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
非鉄金属のなかでの位置
チタン専業で世界有数、市況に左右
大阪チタニウムテクノロジーズは、チタン製品を手掛ける非鉄金属メーカー。国内ではJX金属が総合非鉄大手、中外鉱業はレアメタルなど多角化。同社はチタン地金や加工品で世界トップクラスのシェアを持つが、売上高は500億円規模で、航空機や化学プラントなど産業需要に依存する。営業利益率は高い(2025年3月期19%)が、チタン価格変動や需要サイクルに業績が左右されやすい。
強み
- 高純度チタン製造で品質競争力。
- チタン地金でグローバル上位。
- 営業利益率20%近くと高い。
- 航空機・医療など高付加価値分野に展開。
課題
- チタン価格下落や需要減が業績直撃。
- 航空・化学向けが偏重し多角化不足。
- 中国勢など低価格攻勢に晒される。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
金属・ガラスの時価総額近傍。太字が大阪チタニウムテクノロジーズ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3101東洋紡 | 1,490億円 | 13.2倍 |
| 2 | 3201日本毛織 | 1,457億円 | 13.2倍 |
| 3 | 5715古河機械金属 | 1,378億円 | 11.0倍 |
| 4 | 5602栗本鐵工所 | 1,105億円 | 15.6倍 |
| 5 | 3036アルコニックス | 1,030億円 | 17.8倍 |
| 6 | 5726大阪チタニウムテクノロジーズ | 1,001億円 | 38.9倍 |
| 7 | 5351品川リフラ | 969億円 | 3.6倍 |
| 8 | 5440共英製鋼 | 934億円 | 9.2倍 |
| 9 | 5480日本冶金工業 | 846億円 | 10.5倍 |
| 10 | 5702大紀アルミニウム工業所 | 821億円 | 20.6倍 |
| 11 | 7231トピー工業 | 742億円 | 6.6倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(金属・ガラス)に従っています。
会社の歴史
沿革 9件
住友シチックスから分離して設立された1997年
当社は1997年5月、大阪チタニウム製造株式会社を母体とする住友シチックス株式会社(1998年10月に住友金属工業株式会社と合併)の全額出資により、株式会社シチックス尼崎として設立された。同年10月には住友シチックスより金属チタン・ポリシリコン・チタン及びシリコン関連開発商品の製造・販売に関する営業譲渡を受け、商号を株式会社住友シチックス尼崎に変更し操業を開始した。この時点での事業は、チタンとポリシリコンの両方を手掛ける多晶種型の素材メーカーであった。
合併と商号変更を繰り返した創業期
1999年4月、当社は株式会社鹿島ビジネスサービス(形式上の存続会社)と合併し、法手続き上は解散した。しかし実質的には当社の事業がそのまま継承され、合併会社が商号を株式会社住友シチックス尼崎に変更した。2002年1月には商号を住友チタニウム株式会社に変更し、「住友」のブランドを冠したチタン専業メーカーとしての体制を整えた。この間、ポリシリコン事業も継続しており、チタンとシリコンの両素材を製造する複合的な事業構造であった。
上場と「大阪チタニウムテクノロジーズ」への改称
2002年3月、東京証券取引所市場第二部に株式上場した。2005年3月には市場第一部に指定され、資本市場での存在感を高めた。2007年10月、商号を株式会社大阪チタニウムテクノロジーズに変更し、現在の社名となった。この改称により、大阪(旧社名の大阪チタニウム製造)への回帰と「テクノロジーズ」による技術志向を打ち出した。上場から5年で第一部に昇格した背景には、航空機向けチタン需要の拡大と収益基盤の強化があった。
岸和田製造所の開設とポリシリコン事業からの撤退
2009年6月、岸和田製造所を開設し、生産能力を拡充した。しかしその後、ポリシリコン事業は収益が悪化し、2019年1月に製造を終了した。これにより、チタン事業への経営資源集中が進み、現在の二セグメント体制(チタン事業・高機能材料事業)へと移行した。同時期、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場に移行した。ポリシリコン撤退後、売上高は2019年3月期の437億円から2021年3月期には171億円に急減し、一時的な業績低迷を経験した。
航空機需要回復と業績の変動
2021年3月期の売上高171億円、当期純損失51億円を底に、航空機需要の回復とともに業績は改善した。2023年3月期には売上高431億円、当期純利益44億円、2024年3月期には553億円、同97億円と過去最高水準に達した。しかし2025年3月期は在庫調整の影響で売上高519億円、営業利益101億円、当期純利益71億円と減益となった。中期経営計画「OTC 2030」では、スポンジチタンの生産能力を年4万トンから5万トンに増強し、高機能材料事業への投資拡大を掲げている。
年表9件を開く
1990年代
- 1997年5月M&A大阪チタニウム製造㈱を母体とする住友シチックス㈱(1998年10月に住友金属工業㈱と合併)の全額出資により、商号を㈱シチックス尼崎として、当社が設立されました。
- 1997年10月商号変更住友シチックス㈱より金属チタン・ポリシリコン・チタン及びシリコン関連開発商品の製造・販売に関する営業譲渡を受け、商号を㈱住友シチックス尼崎に変更。同時に操業を開始いたしました。
- 1999年4月M&A㈱鹿島ビジネスサービス(形式上の存続会社)(本店の所在地:大阪市中央区北浜4丁目5番33号、資本金:10百万円、1株の額面金額:500円)と合併し、法手続き上は解散いたしました。当該合併会社が、実質上の存続会社である当社の事業をそのまま継承し、商号を「㈱住友シチックス尼崎」に変更いたしました。
2000年代
- 2002年1月商号変更商号を「住友チタニウム㈱」に変更いたしました。
- 2002年3月上場東京証券取引所市場第二部に株式上場いたしました。
- 2005年3月上場東京証券取引所市場第一部に株式上場いたしました。
- 2007年10月商号変更商号を「㈱大阪チタニウムテクノロジーズ」に変更いたしました。
- 2009年6月岸和田製造所を開設いたしました。
2010年代
- 2019年1月ポリシリコンの製造を終了いたしました。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行いたしました。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で742人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は716万円で、9期前と比べて+16.8%。平均年齢は43.9歳、平均勤続年数は16.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 766 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 735 | — |
| 2019年3月 | 613 | 41.1 | 14.3 | 715 | — |
| 2020年3月 | 628 | 41.6 | 14.8 | 698 | — |
| 2021年3月 | 600 | 42.1 | 15.0 | 684 | — |
| 2022年3月 | 541 | 43.0 | 15.4 | 655 | — |
| 2023年3月 | 616 | 43.7 | 16.3 | 651 | — |
| 2024年3月 | 648 | 43.7 | 16.1 | 687 | — |
| 2025年3月 | 703 | 43.6 | 15.7 | 723 | 1,397 |
| 2026年3月 | 716 | 43.9 | 16.0 | 742 | 741 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内㈱神戸製鋼所(注)神戸市中央区 · その他の関係会社議決権0.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は470億円、営業利益は55億円。前期と比べると減収減益で、売上が-9.4%、利益が-45.5%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 480億円 | 470億円 |
| 営業利益 | 37億円 | 55億円 |
| 純利益 | 17億円 | 26億円 |
| 1株あたり配当 | ¥13 | ¥13 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は124億円、営業利益は13億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−12.1%、営業利益は−23.5%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 120 | — | — | 23 |
| 2024年1Q | 141 | 17 | 12.1 | 21 |
| 2024年2Q | 129 | 22 | 17.1 | 24 |
| 2024年3Q | 143 | 25 | 17.5 | 11 |
| 2024年4Q | 140 | — | — | 41 |
| 2025年2Q | 262 | 63 | 24.0 | 35 |
| 2025年4Q | 257 | 38 | 14.8 | 36 |
| 2026年2Q | 269 | 40 | 14.9 | 25 |
| 2026年4Q | 201 | 15 | 7.5 | 1 |
| 2027年1Q | 124 | 13 | 10.5 | 8 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は559億円から470億円へ84%に減った。直近期の営業利益率は11.7%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 559 | — | 39 | — | 21 |
| 2014年3月 | 429 | — | 3 | — | −29 |
| 2015年3月 | 404 | — | 35 | — | 27 |
| 2016年3月 | 411 | — | −21 | — | −88 |
| 2017年3月 | 392 | — | 12 | — | 6 |
| 2018年3月 | 434 | — | 28 | — | 19 |
| 2019年3月 | 437 | — | 24 | — | −13 |
| 2020年3月 | 382 | — | 13 | — | 7 |
| 2021年3月 | 171 | — | −28 | — | −51 |
| 2022年3月 | 285 | — | −17 | — | −31 |
| 2023年3月 | 431 | — | 47 | — | 44 |
| 2024年3月 | 553 | — | 94 | — | 97 |
| 2025年3月 | 519 | 101 | 91 | 19.5 | 71 |
| 2026年3月 | 470 | 55 | 64 | 11.7 | 26 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高470億円のうち、営業利益として残るのは55億円で11.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は26億円、売上の5.5%にあたる。営業利益率は業種中央値5.8%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.3%354億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.8%60億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.7%55億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが42億円、投資CFが−97億円で、差し引きのフリーCFは−55億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は41億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 52 | −71 | 7 | −19 | 34 |
| 2014年3月 | 111 | −24 | −112 | 87 | 9 |
| 2015年3月 | 168 | −40 | −103 | 128 | 35 |
| 2016年3月 | 61 | −21 | −53 | 40 | 20 |
| 2017年3月 | −19 | −19 | 40 | −38 | 22 |
| 2018年3月 | 73 | −12 | −35 | 61 | 46 |
| 2019年3月 | 202 | −14 | −125 | 188 | 110 |
| 2020年3月 | 15 | −37 | −30 | −22 | 58 |
| 2021年3月 | −67 | −29 | 102 | −96 | 65 |
| 2022年3月 | 63 | −15 | −6 | 48 | 107 |
| 2023年3月 | 7 | −27 | −4 | −20 | 70 |
| 2024年3月 | 21 | −30 | −5 | −9 | 60 |
| 2025年3月 | 29 | −35 | −7 | −6 | 46 |
| 2026年3月 | 42 | −97 | 50 | −55 | 41 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は1,071億円。このうち返さなくてよい自己資本が443億円で、自己資本比率は41.4%(業種中央値53.7%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,274 | 441 | 833 | 34.6 |
| 2014年3月 | 1,102 | 411 | 691 | 37.3 |
| 2015年3月 | 1,024 | 435 | 589 | 42.5 |
| 2016年3月 | 889 | 338 | 551 | 38.0 |
| 2017年3月 | 933 | 345 | 588 | 37.0 |
| 2018年3月 | 927 | 362 | 565 | 39.1 |
| 2019年3月 | 809 | 343 | 466 | 42.4 |
| 2020年3月 | 765 | 349 | 416 | 45.6 |
| 2021年3月 | 777 | 297 | 480 | 38.2 |
| 2022年3月 | 766 | 265 | 501 | 34.6 |
| 2023年3月 | 815 | 305 | 510 | 37.4 |
| 2024年3月 | 930 | 385 | 545 | 41.4 |
| 2025年3月 | 1,009 | 428 | 581 | 42.4 |
| 2026年3月 | 1,071 | 443 | 628 | 41.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
非鉄金属 32社との比較
同じ非鉄金属の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で32社中6位あたり、逆に低いのは配当利回りで32社中30位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,720で、1年前と比べて+0.1%。過去52週の値幅のなかでは58%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 38.9倍 |
| PER (会社予想) | 58.9倍 |
| PBR | 2.24倍 |
| 配当利回り | 0.48% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月20日に前日比+7.36%の2975円となり、1カ月で+12.99%上昇しました。年初来では+61.92%と好調です。25日線2818.56円を5.5%上回り、75日線2693.51円も上回っています。52週高値3435円にはまだ-13.4%の距離がありますが、8月17日には121.5万株と出来高が急増し、8月20日も54.3万株と高水準です。RSIは59.36と中立圏で、上昇トレンドは継続しています。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)。
PERは42.55倍で業界平均22.99倍を大幅に上回り、割高感が強い。PBRも2.46倍で平均2.12倍より高い。ROEは5.9%と低く、収益性に見合わない株価水準。配当利回りは0.44%と平均2.24%を大きく下回り、株主還元も手薄。直近の業績は減収減益で、来期予想PERは64.6倍と更に悪化見込み。割高で配当も期待薄。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 38.9倍 | 22.2倍 |
| PER (予想) | 58.9倍 | — |
| PBR | 2.24倍 | 2.02倍 |
| ROE | 5.9% | 12.0% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
チタン需要の変動が業績を左右する。強気派は、航空機部門の回復と新規需要(半導体、医療、エネルギー)による中長期的な成長を期待する。一方、弱気派は、足元の売上高減少と利益率低下、特に航空機向け需要の回復遅れやスポンジチタン価格の軟化を懸念する。また、市場が織り込むPERの高さ(約42倍)に対する割高感も争点。
- 航空機需要回復の恩恵
航空機生産増加に伴い、チタン材の需要増が期待される。
- 高付加価値製品の拡販
高機能チタンの医療・半導体向け需要が成長分野として期待。
- 生産能力の優位性
世界有数の生産能力で、需要増に伴い規模の利益が働く。
- 2025/3期に営業利益率19.46%の高収益通年影響中
2025/3期の営業利益率は19.46%、2026/3期も11.7%と二桁維持
- 株価は1年で68.6%上昇し強い上昇トレンド継続影響弱
株価2983円、1年間で68.55%上昇し需給主導で上伸
- 外国人保有比率26%と海外投資家の評価継続影響弱
外国人保有比率26.0%、グローバルな買いが株価を支える
- 売上高減でも純利益26億円と黒字維持通年影響弱
2026/3期の純利益は26億円、減収下でも赤字転落を回避
- 需要の短期的な減速
売上高が前期比で減少しており、需要回復は不透明。
- 利益率の低下圧力
営業利益率が19.5%から11.7%へ低下傾向。
- 割高感のある評価
PER約42倍は業績低迷下では割高とみなされる。
- 売上高は553→519→470億円と3期連続減収通年影響中
売上高は2024/3期553億円から2026/3期470億円へ減少
- 営業利益が101億円から55億円へ約45%減通年影響中
2025/3期101億円→2026/3期55億円、収益力が急速に低下
- 予想PER64.6倍と実績42.6倍の利益悪化決算発表後影響中
予想PER64.6倍、実績PER42.55倍で来期さらに減益する見通し
- PBR2.46倍に対しROE5.9%と割高水準継続影響中
PBR2.46倍・ROE5.9%は資本効率を上回る株価評価
- 売上高
- 需要の回復・減速を直接反映する。
- 営業利益率
- 収益性の変化と価格競争力を示す。
- 航空機向け販売量
- 主要需要の動向を占うための重要指標。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり13円で、前期から−64.0%。いまの株価に対する利回りは0.48%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 5 | — | 31.7 |
| 2018年3月 | 15 | 200.0 | 29.7 |
| 2019年3月 | 5 | −66.7 | — |
| 2020年3月 | 5 | 0.0 | 25.0 |
| 2023年3月 | 35 | 600.0 | 29.3 |
| 2024年3月 | 70 | 100.0 | 26.6 |
| 2025年3月 | 50 | −28.6 | 25.9 |
| 2026年3月 | 18 | −64.0 | 25.7 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥13
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ21,136人。区分でいちばん多いのは個人・その他で32.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.2%を占め、残る63.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 39.2 | 36.6 | 35.8 | 43.7 | 46.0 | 32.5 |
| 外国法人 | 5.6 | 15.2 | 13.7 | 13.6 | 9.5 | 25.9 |
| 金融機関 | 7.8 | 10.1 | 13.9 | 12.6 | 14.9 | 18.3 |
| 事業法人 | 44.5 | 34.9 | 24.3 | 23.3 | 23.9 | 17.9 |
| 証券会社 | 2.8 | 3.2 | 12.2 | 6.6 | 5.5 | 5.3 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.2 | 0.3 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 9.44 |
| 02 | 株式会社神戸製鋼所 | 8.15 |
| 03 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 5.82 |
| 04 | 日本製鉄株式会社 | 4.91 |
| 05 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 4.23 |
| 06 | 住友商事株式会社 | 2.35 |
| 07 | 野村信託銀行株式会社(投信口) | 2.30 |
| 08 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505301 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 2.14 |
| 09 | BNYM AS AGT/CLTS 10 PERCENT (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 2.04 |
| 10 | 野村證券株式会社 | 1.80 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-09-02株式会社 神戸製鋼所新規の大量保有報告8.15%-0.13pt
- 2026-09-01三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社新規の大量保有報告14.61%+0.85pt
- 2026-08-06野村證券株式会社新規の大量保有報告8.73%-0.35pt
- 2026-06-04野村證券株式会社新規の大量保有報告1.27%-0.53pt
- 2026-05-11野村證券株式会社新規の大量保有報告1.80%+0.87pt
- 2026-04-20野村證券株式会社新規の大量保有報告0.93%-2.08pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+24%、1株純資産は14期で+0%。直近期のROEは5.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 56 | 1,199 | 4.7 | 33.5 | 35.5 |
| 2014年3月 | −79 | 1,118 | −6.8 | — | — |
| 2015年3月 | 72 | 1,183 | 6.3 | 35.1 | 27.6 |
| 2016年3月 | −240 | 919 | −22.9 | — | — |
| 2017年3月 | 16 | 937 | 1.7 | 109.5 | 31.7 |
| 2018年3月 | 50 | 984 | 5.3 | 41.0 | 29.7 |
| 2019年3月 | −36 | 932 | −3.8 | — | — |
| 2020年3月 | 20 | 949 | 2.1 | 46.7 | 25.0 |
| 2021年3月 | −138 | 807 | −15.7 | — | — |
| 2022年3月 | −85 | 720 | −11.1 | — | — |
| 2023年3月 | 119 | 828 | 15.4 | 26.7 | 29.3 |
| 2024年3月 | 263 | 1,046 | 28.1 | 10.0 | 26.6 |
| 2025年3月 | 193 | 1,164 | 17.4 | 9.9 | 25.9 |
| 2026年3月 | 70 | 1,204 | 5.9 | 35.5 | 25.7 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額198百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 川福純司 | 代表取締役社長 | 66 | 5,100 |
| 脇治豊 | 取締役専務執行役員 | 65 | 4,900 |
| 荒池忠男 | 取締役常務執行役員 | 59 | 4,900 |
| 松岡淳 | 取締役執行役員 | 57 | 1,700 |
| 島本信英 | 取締役(常勤監査等委員) | 66 | 6,100 |
| 山口重久 | 取締役(監査等委員)注1 | 74 | — |
| 村田雅詩 | 取締役(監査等委員)注1 | 68 | — |
| 大石賀美 | 取締役(監査等委員)注1 | 60 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 113 | 43 | 157 | 31 |
| 取締役(社内) | 1 | 18 | 2 | 21 | 21 |
| 社外取締役 | 3 | 20 | — | 20 | 7 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容436字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,550字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク4,375字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,255字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第29期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-23
- 半期報告書半期報告書-第29期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第28期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-27
- 半期報告書半期報告書-第28期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第27期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第27期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第27期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第27期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第26期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第26期第3四半期(2022/09/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第26期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第26期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-08
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