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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

カノークス

CANOX CORPORATION8076 · Standard · 卸売業

鉄鋼卸売の専門商社。高炉・電炉メーカーから鋼材を仕入れ、加工・在庫して自動車や建築業界へ販売する。

概要

カノークスは、1897年創業の鉄鋼卸売企業である。鋼板・鋼管・条鋼・ステンレスなどを取り扱い、自動車や建築向けに加工・販売する。名古屋市西区に本社を置き、2022年に東京証券取引所スタンダード市場に上場。2026年3月期の売上高は1,587億円、純利益は21億円。

本社所在地と上場市場

本社は名古屋市西区那古野一丁目に所在する。株式は1961年10月に名古屋証券取引所市場第二部に上場。2022年4月の市場区分見直しにより名古屋メイン市場に移行し、同年11月には東京証券取引所スタンダード市場にも上場した。従業員数は349名(単体)。

トヨタ自動車への依存と紐付販売

販売先の約38.7%(2026年3月期)はトヨタ自動車である。大口顧客への継続的・安定的な納入「紐付販売」が高い割合を占め、市況変動リスクを相対的に小さくしている。このほか、在庫販売や買継ぎ販売も展開する。

グループ会社による加工・物流ネットワーク

単なる販売に留まらず、子会社や委託加工先で小割、剪断、切断、穴開け、曲げ等の加工を行う。主要な子会社として、カノークス鋼管九州、カノークス鋼管関東、カノークス鋼管北上、カノークス建材(旧カノークス物流)がある。これらの拠点は関東・東北・東海・九州に広がる。

単一セグメントの収益構造

鉄鋼販売事業のみの単一セグメントで、2026年3月期の売上高は1,587億51百万円、営業利益25億9百万円、経常利益29億65百万円、当期純利益21億4百万円。経常利益と当期純利益は過去最高を更新した。経営指標として経常利益、ROE、PBR、D/Eレシオを重視する。

業界の中での役割は鉄鋼メーカーと需要家(自動車・建築など)を結ぶ流通商社。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,588億円
営業利益
25億円
営業利益率
1.6%
純利益
21億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01鉄鋼流通主力

鉄鋼メーカーから鋼材を仕入れ、子会社や委託加工先で加工・在庫し、自動車業界や建築業界を中心とした顧客に販売する。単一セグメントで、鋼板、鋼管、条鋼、ステンレス等を取り扱う。高炉メーカーからの直接仕入れが可能な一次商としての強みを活かし、受注から納品までの一貫した供給体制を構築している。

主要顧客自動車業界、建築業界

主な製品・サービス4
鋼板
自動車部品や鋼製シャッター等に使用される薄板を中心に、大型コイルを剪断・小割して販売。
鋼管
自動車部品や建築部材に使用される小中径鋼管や角型鋼管を、切断・穴開け・曲げ等の加工を施して販売。
条鋼
建築や機械部品に使用される棒鋼や形鋼などの長尺品を販売。
ステンレス
自動車のマフラー等に使用されるステンレス薄板やステンレス鋼管を加工して販売。

製品と技術

鋼板:自動車部品と鋼製シャッター向け薄板

主力商品の一つで、主に自動車部品や鋼製シャッター等に使用される薄板を扱う。鉄鋼メーカーから大型コイルを購入し、関連会社の空見スチールサービスや委託加工先で指定幅に小割または板に剪断して納品する。2026年3月期の鋼板売上高は1,014億円と全体の約64%を占める。

鋼管:自動車部品と建築部材向け加工品

自動車部品や建築部材に使われる小中径鋼管、建物の柱用角型鋼管(コラム)を中心に扱う。造管メーカーから購入した長尺材を、子会社(カノークス鋼管九州、鋼管関東、鋼管北上、鋼管東海)や事業所で切断、穴開け、曲げ等の加工を施し出荷する。2026年3月期の鋼管売上高は231億円。

ステンレス:自動車マフラー等に使用

ステンレス薄板やステンレス鋼管を取り扱い、主に自動車のマフラー等に使用される。鋼板・鋼管と同様、鉄鋼メーカーや造管メーカーから購入し、子会社や委託加工先で加工して納める。2026年3月期のステンレス等売上高は314億円。その他、条鋼(棒鋼・形鋼)も扱い、売上高は18億円。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

電子部品商社で中堅、内需型で安定収益

カノークスは電子部品やデバイスを中心とする専門商社で、2025年3月期売上高1730億円と業界中堅規模。同業のリョーサン菱洋(売上高約7000億円)や高千穂交易(約2000億円)と比べると小規模だが、内需中心に顧客基盤を構築。営業利益率1.5%前後と収益性は低く、差別化が課題。主力は半導体・電子部品で、産業機器や通信向けに強みを持つ。海外展開は限定的で国内需要に依存するため、成長性は国内景気に左右されやすい。近年は売上高横ばいで、規模拡大や収益率向上が急務。

強み

  • 半導体・電子部品に特化し、産業機器や通信など多様な顧客に供給する専門性を持つ。
  • 長年の取引により国内の中小企業を含む固定顧客を持ち、安定的な売上を確保。
  • 2024年3月期の営業利益率1.45%から2026年3月期予想1.57%へ緩やかに改善中。
  • 自己資本比率が高く、無借金経営に近い状態で財務リスクが低い。

課題

  • 営業利益率1.5%前後と業界平均を下回り、規模の経済が働きにくい。
  • 内需依存が強く海外売上比率が低く、成長市場を取り込めていない。
  • 2024年3月期1725億円から2026年3月期1588億円と減少傾向で、拡大戦略が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字がカノークス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18041OUGホールディングス259億円4.7倍
27417南陽252億円10.0倍
38089ナイス245億円9.2倍
47481尾家産業241億円7.7倍
58057内田洋行240億円9.5倍
68076カノークス236億円9.7倍
73023ラサ商事230億円9.1倍
89982タキヒヨー226億円13.8倍
98085ナラサキ産業226億円9.6倍
108095アステナホールディングス221億円9.4倍
117521ムサシ220億円6.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

名古屋で鉄鋼商を開業した1897年

加納小太郎が名古屋市西区塩町四丁目に鉄鋼商を開業した。当初から地域密着型の商売で、後の企業の基盤となる。1919年には合名会社加納商店(資本金2万円)を設立し、法人化した。

株式会社化と上場を果たした戦後期

1948年1月、合名会社を株式会社加納商店に組織変更(資本金200万円)。商号を加納鉄鋼株式会社に変更した1958年12月を経て、1961年10月に名古屋証券取引所市場第二部へ上場した。この間、空見工場を完成(1963年)し、翌年には分離独立させ加納鋼板工業を設立。加工部門を切り離す戦略を採った。

合併と資本提携で拡大した1970~80年代

1974年6月、新々商事株式会社を吸収合併し、その子会社だった新日本鋼業を引き継いだ。1983年11月には日商岩井(現双日)への第三者割当増資を実施。資本提携を通じて仕入・販売網を強化した。1987年には加納物流センター、1989年には加納興産を設立し、グループを拡充した。

商号変更とメタルワン株主化の1990~2000年代

1991年4月に行徳コイルセンターを分離し加納鋼板加工を設立。同年10月、商号を株式会社カノークスに変更した。2003年1月、日商岩井と三菱商事の鉄鋼部門が統合しメタルワンが発足。以降、メタルワンが筆頭株主となり、現在もその関係が続く。2004年には加納鋼板工業を空見スチールサービスへ事業統合し、清算した。

子会社再編と東証上場の2010年代~現在

2006年に設立したカノークス北上を皮切りに、2018年から子会社の商号を変更。加納興産をカノークス鋼管九州、新日本鋼業をカノークス鋼管関東、加納物流センターをカノークス建材に改め、事業内容を明確化した。2019年にはカノークス鋼管東海を新設。2022年4月に名古屋メイン市場へ移行し、同年11月には東京証券取引所スタンダード市場に上場した。2025年以降も子会社の再編と事業譲受を継続している。

年表28件を開く

1890年代

  • 1897年12月加納小太郎、名古屋市西区塩町四丁目9番地に鉄鋼商を開業。

1910年代

  • 1919年12月創業合名会社加納商店(資本金2万円)を設立。

1940年代

  • 1948年1月合名会社加納商店を株式会社加納商店に組織変更(資本金2百万円)。

1950年代

  • 1958年12月商号変更商号を加納鉄鋼株式会社に変更。

1960年代

  • 1961年10月上場名古屋証券取引所市場第二部へ上場。
  • 1963年5月名古屋市港区空見町1番地の3に空見工場を完成。
  • 1965年7月空見工場を分離独立させ、加納鋼板工業株式会社として営業を開始。

1970年代

  • 1974年6月M&A新々商事株式会社を吸収合併。
  • 1974年6月M&A新々商事株式会社との合併により新々商事株式会社の子会社、新日本鋼業株式会社を引き継ぐ。

1980年代

  • 1983年11月日商岩井㈱(現 双日㈱)への第三者割当増資を実施。
  • 1987年6月創業加納物流センター株式会社を設立。
  • 1989年7月創業加納興産株式会社を設立。

1990年代

  • 1991年4月創業行徳コイルセンターを分離し、加納鋼板加工株式会社を設立。
  • 1991年10月商号変更商号を株式会社カノークスに変更。

2000年代

  • 2003年1月創業日商岩井㈱(現 双日 ㈱)と三菱商事㈱の鉄鋼部門が分社化・統合され、㈱メタルワンが発足。以降、㈱メタルワンが当社の株主となる。
  • 2004年4月M&A加納鋼板工業株式会社を株式会社空見スチールサービスへ営業譲渡による事業統合。
  • 2004年12月加納鋼板工業株式会社を清算。
  • 2006年4月創業株式会社カノークス北上を設立。

2010年代

  • 2012年11月加納鋼板加工株式会社を清算。
  • 2018年5月商号変更加納興産株式会社の商号を株式会社カノークス鋼管九州に変更し、主要な事業内容を不動産管理から鋼管切断加工とする。
  • 2018年10月商号変更新日本鋼業株式会社の商号を株式会社カノークス鋼管関東に変更。株式会社カノークス北上の商号を株式会社カノークス鋼管北上に変更。加納物流センター株式会社の商号を株式会社カノークス物流に変更。
  • 2019年8月創業株式会社カノークス鋼管東海を設立。

2020年代

  • 2021年4月商号変更株式会社カノークス物流の商号を株式会社カノークス建材に変更。
  • 2022年4月名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、名古屋証券取引所の市場第二部からメイン市場に移行。
  • 2022年11月上場東京証券取引所スタンダード市場へ上場。
  • 2025年4月商号変更株式会社カノークス鋼管関東の商号を株式会社カノークス建材関東に変更。
  • 2025年11月創業株式会社カノークス鋼管関東を設立。
  • 2026年1月株式会社カノークス鋼管関東が、ミツミ九州株式会社と株式会社昭和金属が営む事業のうち、鋼材加工、販売及びこれに付帯する事業の一部を譲り受ける。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    課題解決型の事業展開

    顧客ニーズを最優先に捉え、鉄鋼製品のサプライチェーン機能を強化し、国内鋼材販売ネットワークを拡大することで、あらゆる顧客のニーズに応える事業活動を推進する。

  2. 02

    人的資本投資による価値創造人材の育成

    M&A、環境配慮型鋼材の取り扱い、ロジスティクス部門拡張などの新分野への挑戦を通じて、ビジネス創出に挑戦する企業文化と社員マインドを醸成し、多角的視点を持つ人材を育成する。

  3. 03

    ステークホルダー・地域社会への密着

    SDGsと紐付けした活動をレベルアップし、地域社会への貢献、人材教育、健康な職場の実現、生産性向上と環境負荷低減に全社員が「Think Global, Act Local」の標語のもと取り組む。

  4. 04

    経常利益の拡大

    自社の加工機能を充実させ、一気通貫できめ細かな供給対応を構築し、取引に付加価値を付けてスプレッド確保と販売量増加により経常利益を拡大する。

  5. 05

    財務基盤の健全化と企業価値向上

    金利上昇局面で支払利息軽減のため有利子負債の長期・短期バランス見直し、適正在庫維持などで負債圧縮に努め、IR活動や株式需給改善を通じて企業価値向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で349人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は764万円で、9期前と比べて+13.1%平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は11.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月237
2018年3月233
2019年3月67539.014.0255
2020年3月68939.015.0257
2021年3月65240.014.0284
2022年3月69940.015.0296
2023年3月74041.016.0290
2024年3月76040.015.0296
2025年3月73940.015.0303825
2026年3月76442.011.0349716

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
男性育休取得率83.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)55.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 5 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
東海事業所 — 愛知県東郷町1,589百万円
鉄鋼販売事業
北上事業所 — 岩手県北上市828百万円
鉄鋼販売事業
本社 — 名古屋市西区801百万円
鉄鋼販売事業
豊田センター — 愛知県豊田市692百万円
鉄鋼販売事業
関東事業所 — 埼玉県鴻巣市495百万円
鉄鋼販売事業
九州支店 — 福岡市博多区455百万円
鉄鋼販売事業
東京支社 — 東京都中央区418百万円
鉄鋼販売事業
空見センター — 名古屋市港区274百万円
鉄鋼販売事業
支店・営業所 — 全国1支店、5営業所135百万円
鉄鋼販売事業
本社工場 — 群馬県太田市99百万円
鉄鋼販売 事業
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱カノークス建材関東
    群馬県 太田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱カノークス建材
    名古屋市 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱カノークス鋼管北上
    岩手県 北上市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱空見スチールサービス
    名古屋市 港区 · 持分法適用会社
    議決権31.0%
  • 国内
    ㈱メタルワン
    東京都 千代田区 · その他の関係会社
    議決権34.6%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,588億円営業利益25億円前期と比べると減収増益で、売上が-8.2%、利益が+0.0%。

売上高
-8.2%
1,588億円
営業利益
+0.0%
25億円
純利益
+5.0%
21億円
営業利益率
1.6%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,699億円1,588億円
営業利益27億円25億円
純利益21億円21億円
1株あたり配当¥106¥106

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は408億円、営業利益は6億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−5.3%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q4356
2024年1Q43161.45
2024年2Q42981.96
2024年3Q45951.14
2024年4Q4065
2025年2Q852131.510
2025年4Q878121.410
2026年2Q778131.710
2026年4Q810121.511
2027年1Q40861.56

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,139億円から1,588億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は1.6%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,1391912
2014年3月1,1402214
2015年3月1,1441913
2016年3月1,0921712
2017年3月1,0631915
加納興産株式会社の商号を株式会社カノークス鋼管九州に変更し、主要な事業内容を不動産管理から鋼管切断加工とする。
2018年3月1,1951914
株式会社カノークス鋼管東海を設立。
2019年3月1,2421915
2020年3月1,2421611
株式会社カノークス物流の商号を株式会社カノークス建材に変更。
2021年3月1,057106
東京証券取引所スタンダード市場へ上場。
2022年3月1,1652719
2023年3月1,5172618
2024年3月1,7252820
株式会社カノークス鋼管関東を設立。
2025年3月1,73025291.420
2026年3月1,58825301.621

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,588億円のうち、営業利益として残るのは25億円1.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は21億円、売上の1.3%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金94.5%1,500億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金4.0%63億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.6%25億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
5.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.7pt
1.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.1pt
1.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.6pt
6.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが75億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは63億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は85億円で、売上の0.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月31−1−93069
2014年3月−19−1−3−2046
2015年3月1−1−3044
2016年3月20−2−41857
2017年3月300−43084
2018年3月30−4383
2019年3月−20−9−9−2945
2020年3月−56−1793−7365
2021年3月42−6−323669
2022年3月−114−275−11629
2023年3月−65−166−6630
2024年3月50−1−474931
2025年3月470−244753
2026年3月75−12−316385

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は836億円。このうち返さなくてよい自己資本が334億円で、自己資本比率は39.9%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月51815935930.6
2014年3月52217534733.4
2015年3月53919834136.7
2016年3月52119732437.8
2017年3月54021033038.9
2018年3月61722439336.3
2019年3月61522539036.5
2020年3月60122337837.1
2021年3月59324135240.6
2022年3月75125849334.3
2023年3月88526562029.9
2024年3月91429661832.3
2025年3月87731756036.1
2026年3月83633450239.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
90億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
218億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
502億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率27 / 40
収益力営業利益率3 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り284社中17位あたり、逆に低いのは売上成長率284社中274位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.5%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.6%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
39.9%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-8.2%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.0%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,126で、1年前と比べて+14.6%過去52週の値幅のなかでは69%の位置にある。

¥2,126+0.3%1ヶ月+3.0%1年+14.6%時価総額236億円
過去52週の値幅
安値¥1,880高値¥2,238

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.7倍
PER (会社予想)9.9倍
PBR0.62倍
配当利回り4.99%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で+1.77%と小幅上昇。25日線(2055.48円)を約1%上回り、75日線(2009.79円)を約3%上回る。52週高値2238円から約7%下、52週安値1823円から約14%上。直近は2071円と25日線近辺で推移。6月の1961円から緩やかな上昇トレンドで、7月31日に2099円をつけるも、その後は2080円前後で推移。出来高は低調で、需給は中立的。RSIは54.86と中立。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

PERが9.42倍と業界平均の17.82倍を大きく下回り、予想PERも9.6倍と低水準です。PBRは0.6079倍で、同業界平均の1.24倍を大幅に下回り、解散価値に対して割安です。配当利回りは5.12%と高く、業界平均の2.96%を上回り、株主還元が充実しています。ROEは6.5%と低いものの、2026年3月期の利益増加が見込まれます。割安だが、収益性の低さや売上高の減少が懸念材料で、両面性があります。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.7倍17.9倍
PER (予想)9.9倍
PBR0.62倍1.24倍
ROE6.5%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、売上拡大と収益性改善の両立ができるか。強気派は、半導体需要の回復と車載・産業向けの成長で、売上高が堅調に推移し、利益も安定するとみる。PER9.4倍と割安で、PBR0.6倍と解散価値も意識される。一方、弱気派は、営業利益率の低さ(1.5%前後)と競争激化で利益が伸び悩むと懸念。また、売上高は2026年3月期に減少予想(1588億円)で、需要の反動減がリスク。

プラスに働く材料7
  • 割安なバリュエーション

    PER9.4倍、PBR0.61倍と低く、配当利回りも5.12%で下支えがある

  • 需要回復で売上拡大

    売上高は1517億円(2023/3)から1730億円(2025/3)へ順調に増加

  • 安定した収益性

    純利益は18〜21億円で推移し、大きなブレなく安定的

  • PBR0.61倍と純資産の4割割安継続影響

    時価総額230億円、純資産約378億円でPBR0.61倍。資産価値の切り上がり余地。

  • 配当利回り5.12%が高水準継続影響

    配当利回り5.12%は安定株主の支持を集める。

  • 売上減でも営業利益25億円を維持2026年3月期影響

    売上高1588億円と前期比8.2%減も、営業利益は25億円で利益率は1.57%に改善。

  • 純利益21億円と過去最高を更新2026年3月期影響

    純利益は20億円→21億円に増加、コスト改善と営業外収益が寄与。

マイナスに働く材料7
  • 低い営業利益率

    営業利益率1.45%と業界水準より低く、収益力は脆弱

  • 成長の一服感

    2026年3月期は売上高1588億円と減収予想で、需要反動減が懸念

  • 競争が激化

    専門商社同士の競争が激しく、価格支配力が弱い

  • 売上高が前期比8.2%減少2026年3月期影響

    売上高は1730億円から1588億円へ減少し、需要減が続く。

  • 営業利益率1.57%と薄利、コスト高で赤字余地2026年下期影響

    売上高1588億円、営業利益25億円。原燃料費が1%上昇で約16億円の減益要因。

  • 棚卸資産の評価損リスク不定影響

    市況商品の在庫高が多く、価格下落時に在庫評価損で純利益が大きく変動する。

  • 純益増は営業外要因、本業改善は限定的2026年3月期影響

    営業利益は25億円のまま、純利益増は税負担や営業外収益が寄与し、持続性に疑問。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
需要の持続性と成長力を確認するため
営業利益率
低収益体質からの脱却が見込めるか測るため
半導体・電子部品の受注動向
市況の変化を敏感に反映するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり106で、前期から+2.0%いまの株価に対する利回りは4.99%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥106
1株あたり
配当利回り
4.99%
いまの株価に対して
配当性向
46.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年3月10151.3
2025年3月1021.046.7
2026年3月1042.046.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥106

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ7,802人。区分でいちばん多いのは個人・その他45.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が52.0%を占め、残る48.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他28.231.837.339.043.245.6
事業法人54.854.754.244.243.944.1
自己株式11.911.911.911.911.911.7
金融機関11.07.57.515.711.68.0
外国法人5.85.70.40.40.41.1
証券会社0.10.10.30.40.81.0
外国人個人0.10.20.20.20.20.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社メタルワン30.44
02株式会社三菱UFJ銀行4.10
03株式会社あいち銀行3.09
04株式会社岡島パイプ製作所2.98
05加納光太郎1.97
06モリ工業株式会社1.80
07双日マシナリー株式会社1.62
08株式会社田窪工業所0.90
09加納勝彦0.86
10株式会社久津ホールディングス0.76

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+312%、1株純資産は14期で+363%。直近期のROEは6.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月537357.65.218.9
2014年3月648178.25.919.6
2015年3月1221,8517.06.619.6
2016年3月1081,8465.86.831.0
2017年3月1361,9677.16.827.8
2018年3月1282,0966.39.130.5
2019年3月1392,2346.66.326.7
2020年3月1132,2865.06.332.7
2021年3月642,4622.711.235.8
2022年3月1932,6357.66.642.0
2023年3月1822,7106.89.353.3
2024年3月2033,3347.010.051.3
2025年3月2183,3896.58.146.7
2026年3月2203,4066.59.246.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額191百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小河正直代表取締役 社長599,000
小西伸雄取締役 営業本部長 鋼管建材管掌兼 東京支社長618,000
藤本善久取締役 営業本部長 鋼板管掌兼 西日本支社長613,000
田中之介取締役 経営企画本部長兼 経営企画部長594,000
花田寛之取締役 経営インフラ統括管掌兼管理本部長 兼財経部長564,000
奥川哲也取締役(非常勤)64
辻佳世子取締役(非常勤)56
小林克成常勤監査役621,000
荒井太郎監査役(非常勤)69
毛利泰康監査役(非常勤)61

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5145915431
社外取締役6361376

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,151字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、鉄鋼卸売業を営んでおり、鉄鋼を製造する高炉メーカー及び電炉メーカー等の「鉄鋼メーカー」、鋼板(薄板)から鋼管を製造する「造管メーカー」、鋼板(厚板)から建材用鋼材を製造する「建材メーカー」等から仕入を行い、それを当社グループ内の鋼材加工を担う子会社及び事業所や外部の委託加工先にて加工、在庫し、自動車業界や建築業界を中心とした各得意先へ販売しております。当社グループは、当社、子会社3社及び関連会社1社で構成され、鉄鋼販売事業の単一セグメントであります。 当社グループが取り扱っている商品は、主に鋼板、鋼管、条鋼、ステンレス等であります。 鋼板類は、主に自動車部品や鋼製シャッター等に使用される薄板を中心に扱い、鉄鋼メーカーから購入した大型コイルを、当社の関連会社である㈱空見スチールサービスをはじめとした委託加工先で指定の幅に小割または板に剪断して、得意先へ販売しております。 鋼管類は、主に自動車部品、建築部材等に使用される小中径鋼管、建物の柱として使用される角型鋼管(コラム)を中心に扱い、造管メーカーから購入した長尺材を、主に当社の事業所及び子会社で指定の長さに切断、穴開け、曲げ等の加工を行い、得意先へ販売しております。 ステンレス類は、主に自動車のマフラー等に使用されるステンレス薄板、ステンレス鋼管を鋼板、鋼管類と同様、鉄鋼メーカー及び造管メーカーから購入し、子会社や委託加工先にて加工を行い、得意先へ販売しております。 当社グループは、単なる鋼材販売にとどまらず、高炉メーカーから直接鋼材の仕入れを行うことができる一次商としての強みを活かしつつ、受注、発注、加工、品質・在庫管理、タイムリーな小口納入など、一気通貫できめ細かな供給対応を可能とする体制を構築しております。 また、当社グループは、大口顧客へ継続して安定的に納品する「紐付販売」が高い割合を占めております。「紐付販売」は、市況による販売単価と仕入単価の変動リスクの影響が相対的に小さく、安定した売上数量・金額の確保ができます。さらに当社グループでは、需要や市況を予測し、予め在庫して販売する「店売在庫販売」、あるいは受注した鋼材を他社からの仕入れ、買継ぎをする「店売販売」にも注力、展開しております。 その他の関係会社である㈱メタルワンとは鋼板、鋼管の仕入及び販売を行っております。 ㈱メタルワンは鉄鋼商社であり、当社と同一の事業を営んでおりますが、鉄鋼流通業界の特徴として商社の立場からその取引商流を主体的に変更することは困難であり、同社グループと当社グループの間では商圏及び商流による棲み分けがなされております 。 事業系統図は、次のとおりであります。 ※連結子会社 ○持分法適用会社
経営方針・対処すべき課題2,929字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針等 a.企業理念 ≪社是≫ 一.社業を通じて社会に貢献せん 二.和をもって最善をつくさん 三.善意と良識を身上として日々を全うせん 当社の企業理念は、社是にあるとおり事業活動を通じて社会生活の向上並びに社会基盤等の整備に貢献することにあり、そのために全役職員が良心に恥じることなく「善意と良識を身上として」事業活動を全うすることであります。また、すべてのステークホルダーや環境との「和をもって」その関係に最善を尽くし、社会の発展に資することを目的としております。 当社は1897年の創業以来、一貫として社是の精神で事業活動を行ってまいりました。社会、経済、環境など大きな変革を遂げている現代社会において、この社是の精神をカノークスグループ社員全員の『行動規範』に据えて事業活動を全うしていく所存であります。 ≪PURPOSE(パーパス)≫ 「地域社会と地域産業の持続的成長に信頼のサプライチェーンで貢献する」 創業より当社グループを支えて頂いた地域への感謝であり、サプライチェーンを通じて地域社会を元気にしたい、という想いで、その土地やその地域の経済・社会にしっかり根を生やし、一緒になって持続的成長に取り組んでいくことが当社グループの社会的存在意義であります。 b. 経営理念 「常にお客様から第一に求められる企業に」 社是の精神によって当社グループがお客様の繁栄の礎となり、常にお客様から選ばれ、それも一番に求められる企業になることを目指して、役職員全員が日々の事業活動に精進しております。 (2)経営環境 当社グループを取り巻く経営環境は、ウクライナ、中東の地政学リスクの増大が、世界経済をより不透明かつ不安定なものにしております。それらの影響として資材高騰と安全保障のあり方など、様々な新たな課題が顕在化している状況です。自動車産業においては、急速に進みつつあったEVシフトの流れが一旦落ち着きを見せていますが、依然として米国の政策動向次第では再びEVシフトの流れが大きく進むものと思われます。また、建設・建築分野においては、人手不足や資材価格の高止まりが続いており、着工遅れや建築方法の見直しが発生しております。このような環境下、当社グループを今日まで育ててくれた地域社会・経済に信頼のサプライチェーンで貢献すべく、機能の一層の充実強化と、企業としての持続的成長を目指してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、事業活動の成果を示す経常利益を重要な経営指標と位置付け、企業経営に取り組んでおります。近年の鋼材価格の大幅な上昇を背景に当社グループの運転資金ニーズが増加したことから、有利子負債は大きく増加しましたが、足下の鋼材価格の水準は概ね安定しており、有利子負債の圧縮を進めております。持続的成長による収益の拡大とともに、安定的、効率的な財務基盤を構築することが肝要であり、財務的視点からROE、PBR、D/Eレシオについても重要な指標ととらえております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①中長期の経営課題 2025年度より新たな3か年計画、第11次中期経営計画がスタートしました。本中計のテーマとして「第二の創業NEXT~カノークスらしさのシンカ~」を掲げました。本中期経営計画においては、「人的資本経営の確立」を最重要課題と位置付けております。健康経営のさらなる推進に加え、人材育成・配置・評価の高度化を通じて、社員一人ひとりの能力およびエンゲージメントの最大化を図り、持続的な成長を支える基盤の強化に取り組んでおります。 このような環境下、当社グループが対処すべき中長期の経営課題は大きく3点であります。 まず1つ目は、顧客ニーズを最優先に考える課題解決型の事業展開です。当社グループがなくてはならない存在であるために顧客へ丁寧に寄り添い、ニーズを的確に捉えた事業活動を推進しております。鉄鋼製品のサプライチェーンを機能強化し、国内鋼材販売ネットワークの拡大を進めることで、あらゆる顧客のニーズにも応えてまいります。 2つ目は、人的資本投資による価値創造人材の育成です。M&Aによる新商圏への参入、カーボンニュートラル・脱炭素に向けた環境配慮型鋼材の取り扱い、ロジスティクス部門の拡張など、新分野への果敢な挑戦を通じて「ビジネス創出に挑戦する企業文化・社員マインドの醸成」に取り組んでおります。多角的な視点を持ち、新しいビジネスモデルに積極的に挑戦していく人材を育成することによる事業規模の拡大を進めております。 3つ目は、ステークホルダーや地域社会・地域産業により密着した企業活動をおこなうことです。SDGsと紐付けした当社グループの活動を更にレベルアップさせ推進強化することで、地域社会への貢献、人材教育と平等で健康な職場の実現、生産性向上を通じたイノベーションと環境負荷の低減など、様々な可能性を「Think Global,Act Local」の標語のもと、全社員が共有し、積極的に取り組んでまいりました。 人と社会の新たな価値観に応えながら、長期経営ビジョン CANOX2030「お客様にとって かけがえのない鋼材パートナーへ」を着実に推進し、当社グループの持続的な成長を目指します。 ②経常利益の拡大 当社グループは自前の加工機能を充実させ、受注、発注、加工、品質・在庫管理、タイムリーな小口納入など、一気通貫できめ細かな供給対応を構築してまいりました。 取引に付加価値を付け、鉄鋼メーカーと顧客の間にあって、「なくてはならない存在」になることを目指し、取引によるスプレッド確保に加えて、販売量そのものの増加により経常利益の拡大に取り組んでまいります。 ③財務面への対処 金利上昇局面を迎えている中、支払利息の軽減化を念頭に、有利子負債の長期・短期バランスの見直し、発注・在庫管理の徹底による適正在庫の維持等の施策を通じ、有利子負債の圧縮に努め、健全な財務基盤の構築を図ってまいります。 ④流動性の確保と企業価値の拡大 当社は、当社株式の流動性及び当社企業価値の向上に努めることを重要な経営課題と位置付けております。 大株主が保有する当社株式の一部を、当社が設定した株式需給緩衝信託Ⓡを通じて取得した後、当会計年度までに全ての株式の売却が完了しました。2026年3月31日時点において流通株式比率は36.58%であり、東証スタンダード市場基準の25%以上を上回っている状況であります。 また、IRセミナーへの出展、地域社会貢献活動等を通じて、当社の知名度アップを含めた積極的なIR活動に取り組んでおります。 一般市場における幅広い投資家の参加を通じ、当社企業価値の一層の向上に努めてまいります。
事業等のリスク3,644字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)鋼材価格変動による業績への影響について 当社グループは、鋼板、鋼管、ステンレス及びその他の一般鋼材を素材のまま、あるいは子会社、関連会社及び一般外注先で剪断加工もしくは切断加工して各得意先へ販売しております。当社グループの業績は、鋼材価格の変動に影響を受ける側面を有しており、鋼材価格の市況動向把握に日々努めておりますが、急激かつ大幅に鋼材価格が変動し、価格転嫁が困難な場合には、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。併せて、これらの流通過程で発生し得る在庫過多、品切れ、資金調達等のリスクについても、販売先の使用量及び仕入メーカーの生産量等の情報を迅速に分析し、合理的に対応するよう努めております。 (2)商品(寄託在庫)の実在性及び網羅性について 当社グループの扱う鉄鋼製品は、自社倉庫及び寄託倉庫に保管されております。商品残高は、当社グループの総資産の約2~3割を占めるため、帳簿残高と現物に大きな差異が発生し、それが調整されず商品の帳簿残高に誤りが含まれている場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。このリスクの最小化のため、自社倉庫については半期ごとに実地棚卸を実施し、寄託倉庫では在庫保管証明書と帳簿残高との照合を行うことに加え、当社が作成をしている「棚卸実施基準」に応じて実地棚卸を行い、商品の実在性の確認に努めております。 (3)取引先について 当社グループの売上高は、約6割が自動車業界向けのものであり、その中でもトヨタ自動車様系列との取引が最も大きく、当社グループの売上高の約4割を占めております。また、ほとんどの取引が国内取引となっております。顧客のニーズを的確に捉え、事業戦略を展開しておりますが、自動車業界のEVシフトによる既存鋼材需要の減少及び海外生産シフトによる国内生産の減少並びに顧客の生産動向等、当社グループを取り巻く国内の環境が悪化した場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社としてはEVシフトで新たに需要家が求める鉄以外の新素材にも対応すべく、アルミ、チタン、樹脂といったマルチマテリアルの供給体制の基盤構築を重点に取り組んでおります。この将来基盤を固めつつ、部品メーカーとの関係強化を一層図り新規受注を図ってまいります。 (4)与信リスクについて 当社グループの国内及び海外の取引先に対する売掛債権等については信用リスクが存在します。売掛債権等は「取引限度枠管理規程」に基づき慎重に与信管理を行っております。取引先の信用状態が悪化し、多額の債務履行に問題が生じた場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。要注意先については、相手先の経営トップを含むヒアリングを通じたモニタリング強化を図る等、メリハリを効かせた与信管理を行っております。 (5)株価変動リスクについて 当社グループは、取引先を中心として株式を保有しており株価変動リスクが存在します。 政策保有株については保有意義を定期的に確認し縮減の方針で臨んでいると共に、保有株式の株価のモニタリングを継続して行っております。現時点では保有株式の減損処理等は発生しておりませんが、市場の変動や保有株式の企業グループの経営成績の悪化等の要因により、急激な株価の下落が生じることでROAやROEの経営指標への影響のほか、保有株式の減損等が発生した場合には財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)金利変動リスクについて 当社グループの有利子負債の支払利息は、変動金利及び固定金利を組み合わせることによって、金利変動によるリスクの低減に努めております。当社グループの変動金利は全てTibor連動であります。今後、日銀の金融政策の影響により大幅な金利変動が生じた場合には、金利上昇は支払利息の増加を招き当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。有利子負債の総額および長期・短期のバランスを検討すると共に、フリーキャッシュ・フローの改善に努めております。 (7)オペレーショナルリスクについて 当社グループは、コンプライアンス、安全衛生、内部統制、リスク管理を経営上の重要課題と位置付けており、それぞれの委員会活動の実効性を高め、牽制機能の強化を図っております。業務運営において役員・社員の不正及び不法行為、事故発生の防止に万全を期すべく取り組んでおりますが、有効なリスク管理体制を構築している状況においても、従業員等の悪意、重大な過失に基づく行動、事故に繋がる想定外の事象等、様々な要因により、万一、重大な不正行為、事故が発生した場合には、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)自然災害その他リスクについて 自然災害等のリスクは発生可能性を見積もることが困難なリスクとなりますが、当社はそのようなリスクに備え、損害保険の加入、耐震工事の実施、リモートワークの活用等、出来うる対応をとっております。ただし、実際に地震・洪水等の自然災害や火災等の事故災害、感染症の流行、テロや戦争、その他要因により社会的混乱等が発生して、事業活動の停止や機会損失、復旧のための多額の費用負担等により、現在想定している以上の損害が発生する場合には、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)不動産に対する減損のリスク 当社グループは、事業用不動産を所有しており、固定資産の減損会計の適用により、損失を計上する可能性を有しています。不動産時価の下落、事業収益性の低下等に伴い資産価値が低減した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)情報セキュリティについて 当社は高まる情報セキュリティのリスクに対して、「情報セキュリティ管理・運営規程」に基づき、外部からのサイバー攻撃への対策、標的型攻撃に対する社員への啓発、教育などを実施しておりますことに加え、サイバー保険にも加入しており、不測の事態が発生した場合には即時システムプロフェッショナルの派遣により復旧作業に臨む体制を取っております。現時点で不測の事態は発生していませんが、万一、外部からのサイバーテロやコンピューターウイルスの侵入などによるインフラ障害等により、機密情報の漏洩または喪失があった場合、被害の規模によっては当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)メタルワングループとの関係について ㈱メタルワンは当連結会計年度末において当社の大株主に該当します。 ①メタルワングループにおける当社の位置づけ ㈱メタルワンは鉄鋼商社であり、当社と同一の事業を営んでおりますが、鉄鋼流通業界の特徴として商社の立場からその取引商流を主体的に変更することは困難であり、同社グループと当社グループの間では商圏及び商流による棲み分けがなされております。 当社は経営方針や事業計画の策定・実行、日常の事業運営や取引等を独自に行っており、経営の独立性は確保されておりますが、同社は株主総会における議決権行使等により当社の経営等に影響を及ぼし得る立場にあり、同社の経営方針の動向によっては当社グループの経営体制に影響を及ぼす可能性があります。 ②人的関係 当連結会計年度末現在、同社グループからの役員や出向者の受け入れや派遣はありません。 ③取引関係 当連結会計年度におけるメタルワングループとの取引関係は、販売取引962百万円(2026年3月期売上高の0.6%)、仕入及び加工取引3,168百万円(2026年3月期売上原価の2.1%)であり、その主な内訳は以下の通りであります。 なお、鋼材の販売・仕入価格は市場の実勢価格を基準として取引を行っており、その他の取引については独立第三者取引と同様の一般的な取引条件で行っております。 (単位:百万円) 属性   会社等の名称   所在地   資本金又は 出資金   事業の内容   取引の内容   取引金額 その他の 関係会社   ㈱メタルワン   東京都 千代田区   100,000   鉄鋼商社   鋼材の販売 鋼材の仕入   40 1,717 その他の関係 会社の子会社   メタルワングループ会社 (17社)   -   -   -   鋼材の販売 鋼材の仕入及び委託加工   922 1,451 合計                       4,131
経営成績の分析 (MD&A)5,068字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や設備投資の持ち直しを背景に、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、原材料価格の高止まりや為替相場の変動に加え、中東地域における地政学的緊張の高まりを背景としたエネルギー価格の上昇や物流の混乱が懸念されるなど、先行き不透明な状況が続いております。 このような環境のもと、当社グループは、分野ごとに濃淡のある事業環境に対応しつつ、成長領域での需要の取り込みと適切な在庫・価格コントロールを通じて、収益機会の最大化に取り組んでまいりました。 自動車部門では国内自動車生産が安定的に推移する中、新規受注の獲得を着実に積み上げた結果、販売数量は増加し、当社グループの業績を牽引いたしました。住宅設備部門におきましては、国内需要が減少する厳しい環境が続いたものの、取引先における海外向け販売の拡大を的確に取り込み、販売数量は底堅く推移いたしました。一方、建築・建材部門におきましては、国内建築需要の減退に加え、物件受注競争の激化により、販売数量の減少および販売価格の下落が見られるなど、厳しい事業環境が継続いたしました。 このような状況のもと、当社グループは、仕入面においては販売動向に応じた在庫の適正化を徹底するとともに、販売面においては需要が堅調な自動車分野を中心に販売を拡大し、適正な販売価格の維持に努めることで、収益性の確保・向上に取り組んでまいりました。 その結果、当社グループの当連結会計年度での売上高は1,587億51百万円(前年同期比8.2%減)となりました。また利益面においては、営業利益が25億9百万円(同0.1%減)、経常利益は29億65百万円(同3.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は21億4百万円(同5.9%増)となり、前連結会計年度に続き、経常利益、当期純利益ともに過去最高を更新いたしました。 当社グループのセグメントの業績については、「第5 経理の状況 1 (1)連結財務諸表 注記事項」のとおり鉄鋼販売事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益の計上、売上債権の減少、棚卸資産の減少等の資金増加要因が、仕入債務の減少、借入金の返済による支出等による資金減少要因を上回ったことで、当連結会計年度末残高は前連結会計年度末に比べ32億52百万円増加し、85億42百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益30億36百万円の計上や、売上債権の減少65億57百万円、棚卸資産の減少16億96百万円等による資金増加要因が、仕入債務の減少28億18百万円等による資金減少要因を上回ったため、74億85百万円の資金増加(前連結会計年度は46億65百万円の資金増加)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の預入による支出5億円、有形固定資産の取得による支出6億88百万円等により、11億60百万円の資金減少(前連結会計年度は35百万円の資金減少)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、主に短期借入金の返済による支出17億円、長期借入金の返済による支出19億66百万円、配当金の支払による支出10億1百万円等により、30億72百万円の資金減少(前連結会計年度は24億23百万円の資金減少)となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 該当事項はありません。 b.受注実績 当連結会計年度における受注状況は、次のとおりであります。 (単位:千円) セグメントの名称   受注高   受注残高 前年同期比(%)       前年同期比(%) 鉄鋼販売事業   155,343,901   89.2   46,963,351   93.2 (注)当社グループは、鉄鋼販売事業の単一セグメントとなっております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 (単位:千円) セグメントの名称   金額 品種       前年同期比(%) 鉄鋼販売事業   鋼板   101,405,548   90.9 鋼管   23,111,279   89.7 条鋼   1,845,954   92.1 ステンレス等   31,490,490   95.5 その他   898,219   137.5 合計   158,751,490   91.8 (注)1.当社グループは、鉄鋼販売事業の単一セグメントとなっております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) トヨタ自動車㈱   64,482,988   37.3   61,513,268   38.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態の分析 (資産の部) 当連結会計年度末における流動資産は641億43百万円となり、前連結会計年度末に比べ43億56百万円減少しました。これは主に売上債権(受取手形、電子記録債権、売掛金)の減少65億57百万円によるものであります。固定資産は194億79百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億72百万円増加しました。これは主に有形固定資産の増加4億45百万円によるものであります。 この結果、総資産は836億41百万円となり、前連結会計年度末に比べ40億87百万円減少しました。 (負債の部) 当連結会計年度末における流動負債は390億66百万円となり、前連結会計年度末に比べ61億55百万円減少しました。これは主に仕入債務(電子記録債務、買掛金)の減少28億18百万円、短期借入金の減少17億円、一年以内返済予定の長期借入金の減少16億66百万円によるものであります。また、固定負債は111億82百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億71百万円増加しました。これは主に長期借入金の増加5億円によるものであります。 この結果、負債は502億49百万円となり、前連結会計年度末に比べ57億84百万円減少しました。 (純資産の部) 当連結会計年度末における純資産は333億92百万円となり、前連結会計年度末に比べ16億97百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上21億4百万円によるものであります。 この結果、自己資本比率は39.9%(前連結会計年度末は36.1%)となりました。 当連結会計年度末においては、自己資本比率が前連結会計年度と比較して3.8ポイント増加して39.9%となり、財務体質は改善化の傾向であります。1株当たり純資産額におきましては、前連結会計年度末に比べ17円12銭の増加となりました。今後も成長戦略に基づく投資を通じて安定的な収益確保を推進し、それを株主還元及び財務基盤の強化へつなげていくことが当社グループにおける課題であります。 ②経営成績の分析 当連結会計年度の当社グループの経営成績は、主力の自動車分野向けの販売は好調であったものの、販売単価の下落等の影響があり、売上高は前連結会計年度と比較し14億26百万円減少し1,587億51百万円となりました。一方で、物価上昇等に伴う運賃諸掛をはじめとした諸経費の増加により、販売費及び一般管理費は、前連結会計年度と比較し5億16百万円増加の62億88百万円となりました。これを控除した営業利益は、前連結会計年度と比較して2百万円減少し25億9百万円となり、経常利益は、前連結会計年度と比較して1億8百万円増加の29億65百万円となりました。 当連結会計年度においては、国内経済においては、雇用・所得環境の改善や設備投資の持ち直しを背景に、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、原材料価格の高止まりや為替相場の変動に加え、中東地域における地政学的緊張の高まりを背景としたエネルギー価格の上昇や物流の混乱が懸念されるなど、先行き不透明な状況が続いております。 このような状況下、当社グループはPURPOSE(社会的存在意義)に掲げた「地域社会と地域産業の持続的成長に信頼のサプライチェーンで貢献する」を念頭に、第11次中期経営計画の着実な推進と丁寧に顧客ニーズへお応えしながら安定的な鋼材供給に努めてまいりました。社会全体が大きな変革期にある中で、「第二の創業NEXT ~カノークスらしさのシンカ~」をテーマに、グループ一丸となって取り組みを行っております。 なお、当社グループが第11次中期経営計画で設定した業績目標とその結果については以下のとおりです。 課題項目   KPI (連結)   第11次中計   第12次中計 2025年度   2026年度   2027年度   2030年度 実績   計画   計画   計画 収益力   経常利益   29.6億円   30.0億円   32.0億円   38.0億円 財務指標   ROE   6.5%   2027年度までに 7%   7%   8~10% PBR   0.6倍   2027年度までに 0.7倍   0.7倍   1.0倍 配当性向   47.3%   50%水準   50%水準   50%水準 サプライチェーン   事業拠点   17拠点   2027年度までに 21拠点   21拠点   25拠点 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの増減分析は、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 なお、現時点で資金は十分な水準で推移しており、資金繰りに問題はないと判断しております。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 国際紛争の長期化や急激な為替変動リスクなど依然として不透明な状況が続くとともに、物価上昇等に伴う諸コストの増加及び今後更なる金利上昇による金利コスト増加などによる収益への圧迫が想定されます。 不確実な経営環境下ではありますが、当社グループは足元の受注状況及び当社グループと関連性の高い業界団体の予測値等を参考にした上で、業界ごとに景況感の好不況は想定されるものの2026年度の日本経済は概ね安定的に推移する仮定の基に策定しております。 この連結財務諸表の作成にあたっては、以上を前提としたうえで繰延税金資産の回収可能性の評価、固定資産の減損損失の有無等の会計上の見積りを行っており、翌連結会計年度の連結財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性は低いと認識しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。