概要
カノークスは、1897年創業の鉄鋼卸売企業である。鋼板・鋼管・条鋼・ステンレスなどを取り扱い、自動車や建築向けに加工・販売する。名古屋市西区に本社を置き、2022年に東京証券取引所スタンダード市場に上場。2026年3月期の売上高は1,587億円、純利益は21億円。
本社所在地と上場市場
本社は名古屋市西区那古野一丁目に所在する。株式は1961年10月に名古屋証券取引所市場第二部に上場。2022年4月の市場区分見直しにより名古屋メイン市場に移行し、同年11月には東京証券取引所スタンダード市場にも上場した。従業員数は349名(単体)。
トヨタ自動車への依存と紐付販売
販売先の約38.7%(2026年3月期)はトヨタ自動車である。大口顧客への継続的・安定的な納入「紐付販売」が高い割合を占め、市況変動リスクを相対的に小さくしている。このほか、在庫販売や買継ぎ販売も展開する。
グループ会社による加工・物流ネットワーク
単なる販売に留まらず、子会社や委託加工先で小割、剪断、切断、穴開け、曲げ等の加工を行う。主要な子会社として、カノークス鋼管九州、カノークス鋼管関東、カノークス鋼管北上、カノークス建材(旧カノークス物流)がある。これらの拠点は関東・東北・東海・九州に広がる。
単一セグメントの収益構造
鉄鋼販売事業のみの単一セグメントで、2026年3月期の売上高は1,587億51百万円、営業利益25億9百万円、経常利益29億65百万円、当期純利益21億4百万円。経常利益と当期純利益は過去最高を更新した。経営指標として経常利益、ROE、PBR、D/Eレシオを重視する。
業界の中での役割は鉄鋼メーカーと需要家(自動車・建築など)を結ぶ流通商社。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01鉄鋼流通主力
鉄鋼メーカーから鋼材を仕入れ、子会社や委託加工先で加工・在庫し、自動車業界や建築業界を中心とした顧客に販売する。単一セグメントで、鋼板、鋼管、条鋼、ステンレス等を取り扱う。高炉メーカーからの直接仕入れが可能な一次商としての強みを活かし、受注から納品までの一貫した供給体制を構築している。
主要顧客自動車業界、建築業界
- 鋼板
- 自動車部品や鋼製シャッター等に使用される薄板を中心に、大型コイルを剪断・小割して販売。
- 鋼管
- 自動車部品や建築部材に使用される小中径鋼管や角型鋼管を、切断・穴開け・曲げ等の加工を施して販売。
- 条鋼
- 建築や機械部品に使用される棒鋼や形鋼などの長尺品を販売。
- ステンレス
- 自動車のマフラー等に使用されるステンレス薄板やステンレス鋼管を加工して販売。
製品と技術
鋼板:自動車部品と鋼製シャッター向け薄板
主力商品の一つで、主に自動車部品や鋼製シャッター等に使用される薄板を扱う。鉄鋼メーカーから大型コイルを購入し、関連会社の空見スチールサービスや委託加工先で指定幅に小割または板に剪断して納品する。2026年3月期の鋼板売上高は1,014億円と全体の約64%を占める。
鋼管:自動車部品と建築部材向け加工品
自動車部品や建築部材に使われる小中径鋼管、建物の柱用角型鋼管(コラム)を中心に扱う。造管メーカーから購入した長尺材を、子会社(カノークス鋼管九州、鋼管関東、鋼管北上、鋼管東海)や事業所で切断、穴開け、曲げ等の加工を施し出荷する。2026年3月期の鋼管売上高は231億円。
ステンレス:自動車マフラー等に使用
ステンレス薄板やステンレス鋼管を取り扱い、主に自動車のマフラー等に使用される。鋼板・鋼管と同様、鉄鋼メーカーや造管メーカーから購入し、子会社や委託加工先で加工して納める。2026年3月期のステンレス等売上高は314億円。その他、条鋼(棒鋼・形鋼)も扱い、売上高は18億円。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
卸売業のなかでの位置
電子部品商社で中堅、内需型で安定収益
カノークスは電子部品やデバイスを中心とする専門商社で、2025年3月期売上高1730億円と業界中堅規模。同業のリョーサン菱洋(売上高約7000億円)や高千穂交易(約2000億円)と比べると小規模だが、内需中心に顧客基盤を構築。営業利益率1.5%前後と収益性は低く、差別化が課題。主力は半導体・電子部品で、産業機器や通信向けに強みを持つ。海外展開は限定的で国内需要に依存するため、成長性は国内景気に左右されやすい。近年は売上高横ばいで、規模拡大や収益率向上が急務。
強み
- 半導体・電子部品に特化し、産業機器や通信など多様な顧客に供給する専門性を持つ。
- 長年の取引により国内の中小企業を含む固定顧客を持ち、安定的な売上を確保。
- 2024年3月期の営業利益率1.45%から2026年3月期予想1.57%へ緩やかに改善中。
- 自己資本比率が高く、無借金経営に近い状態で財務リスクが低い。
課題
- 営業利益率1.5%前後と業界平均を下回り、規模の経済が働きにくい。
- 内需依存が強く海外売上比率が低く、成長市場を取り込めていない。
- 2024年3月期1725億円から2026年3月期1588億円と減少傾向で、拡大戦略が必要。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
卸売業の時価総額近傍。太字がカノークス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 8041OUGホールディングス | 259億円 | 4.7倍 |
| 2 | 7417南陽 | 252億円 | 10.0倍 |
| 3 | 8089ナイス | 245億円 | 9.2倍 |
| 4 | 7481尾家産業 | 241億円 | 7.7倍 |
| 5 | 8057内田洋行 | 240億円 | 9.5倍 |
| 6 | 8076カノークス | 236億円 | 9.7倍 |
| 7 | 3023ラサ商事 | 230億円 | 9.1倍 |
| 8 | 9982タキヒヨー | 226億円 | 13.8倍 |
| 9 | 8085ナラサキ産業 | 226億円 | 9.6倍 |
| 10 | 8095アステナホールディングス | 221億円 | 9.4倍 |
| 11 | 7521ムサシ | 220億円 | 6.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 28件
名古屋で鉄鋼商を開業した1897年
加納小太郎が名古屋市西区塩町四丁目に鉄鋼商を開業した。当初から地域密着型の商売で、後の企業の基盤となる。1919年には合名会社加納商店(資本金2万円)を設立し、法人化した。
株式会社化と上場を果たした戦後期
1948年1月、合名会社を株式会社加納商店に組織変更(資本金200万円)。商号を加納鉄鋼株式会社に変更した1958年12月を経て、1961年10月に名古屋証券取引所市場第二部へ上場した。この間、空見工場を完成(1963年)し、翌年には分離独立させ加納鋼板工業を設立。加工部門を切り離す戦略を採った。
合併と資本提携で拡大した1970~80年代
1974年6月、新々商事株式会社を吸収合併し、その子会社だった新日本鋼業を引き継いだ。1983年11月には日商岩井(現双日)への第三者割当増資を実施。資本提携を通じて仕入・販売網を強化した。1987年には加納物流センター、1989年には加納興産を設立し、グループを拡充した。
商号変更とメタルワン株主化の1990~2000年代
1991年4月に行徳コイルセンターを分離し加納鋼板加工を設立。同年10月、商号を株式会社カノークスに変更した。2003年1月、日商岩井と三菱商事の鉄鋼部門が統合しメタルワンが発足。以降、メタルワンが筆頭株主となり、現在もその関係が続く。2004年には加納鋼板工業を空見スチールサービスへ事業統合し、清算した。
子会社再編と東証上場の2010年代~現在
2006年に設立したカノークス北上を皮切りに、2018年から子会社の商号を変更。加納興産をカノークス鋼管九州、新日本鋼業をカノークス鋼管関東、加納物流センターをカノークス建材に改め、事業内容を明確化した。2019年にはカノークス鋼管東海を新設。2022年4月に名古屋メイン市場へ移行し、同年11月には東京証券取引所スタンダード市場に上場した。2025年以降も子会社の再編と事業譲受を継続している。
年表28件を開く
1890年代
- 1897年12月加納小太郎、名古屋市西区塩町四丁目9番地に鉄鋼商を開業。
1910年代
- 1919年12月創業合名会社加納商店(資本金2万円)を設立。
1940年代
- 1948年1月合名会社加納商店を株式会社加納商店に組織変更(資本金2百万円)。
1950年代
- 1958年12月商号変更商号を加納鉄鋼株式会社に変更。
1960年代
- 1961年10月上場名古屋証券取引所市場第二部へ上場。
- 1963年5月名古屋市港区空見町1番地の3に空見工場を完成。
- 1965年7月空見工場を分離独立させ、加納鋼板工業株式会社として営業を開始。
1970年代
- 1974年6月M&A新々商事株式会社を吸収合併。
- 1974年6月M&A新々商事株式会社との合併により新々商事株式会社の子会社、新日本鋼業株式会社を引き継ぐ。
1980年代
- 1983年11月日商岩井㈱(現 双日㈱)への第三者割当増資を実施。
- 1987年6月創業加納物流センター株式会社を設立。
- 1989年7月創業加納興産株式会社を設立。
1990年代
- 1991年4月創業行徳コイルセンターを分離し、加納鋼板加工株式会社を設立。
- 1991年10月商号変更商号を株式会社カノークスに変更。
2000年代
- 2003年1月創業日商岩井㈱(現 双日 ㈱)と三菱商事㈱の鉄鋼部門が分社化・統合され、㈱メタルワンが発足。以降、㈱メタルワンが当社の株主となる。
- 2004年4月M&A加納鋼板工業株式会社を株式会社空見スチールサービスへ営業譲渡による事業統合。
- 2004年12月加納鋼板工業株式会社を清算。
- 2006年4月創業株式会社カノークス北上を設立。
2010年代
- 2012年11月加納鋼板加工株式会社を清算。
- 2018年5月商号変更加納興産株式会社の商号を株式会社カノークス鋼管九州に変更し、主要な事業内容を不動産管理から鋼管切断加工とする。
- 2018年10月商号変更新日本鋼業株式会社の商号を株式会社カノークス鋼管関東に変更。株式会社カノークス北上の商号を株式会社カノークス鋼管北上に変更。加納物流センター株式会社の商号を株式会社カノークス物流に変更。
- 2019年8月創業株式会社カノークス鋼管東海を設立。
2020年代
- 2021年4月商号変更株式会社カノークス物流の商号を株式会社カノークス建材に変更。
- 2022年4月名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、名古屋証券取引所の市場第二部からメイン市場に移行。
- 2022年11月上場東京証券取引所スタンダード市場へ上場。
- 2025年4月商号変更株式会社カノークス鋼管関東の商号を株式会社カノークス建材関東に変更。
- 2025年11月創業株式会社カノークス鋼管関東を設立。
- 2026年1月株式会社カノークス鋼管関東が、ミツミ九州株式会社と株式会社昭和金属が営む事業のうち、鋼材加工、販売及びこれに付帯する事業の一部を譲り受ける。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
課題解決型の事業展開
顧客ニーズを最優先に捉え、鉄鋼製品のサプライチェーン機能を強化し、国内鋼材販売ネットワークを拡大することで、あらゆる顧客のニーズに応える事業活動を推進する。
- 02
人的資本投資による価値創造人材の育成
M&A、環境配慮型鋼材の取り扱い、ロジスティクス部門拡張などの新分野への挑戦を通じて、ビジネス創出に挑戦する企業文化と社員マインドを醸成し、多角的視点を持つ人材を育成する。
- 03
ステークホルダー・地域社会への密着
SDGsと紐付けした活動をレベルアップし、地域社会への貢献、人材教育、健康な職場の実現、生産性向上と環境負荷低減に全社員が「Think Global, Act Local」の標語のもと取り組む。
- 04
経常利益の拡大
自社の加工機能を充実させ、一気通貫できめ細かな供給対応を構築し、取引に付加価値を付けてスプレッド確保と販売量増加により経常利益を拡大する。
- 05
財務基盤の健全化と企業価値向上
金利上昇局面で支払利息軽減のため有利子負債の長期・短期バランス見直し、適正在庫維持などで負債圧縮に努め、IR活動や株式需給改善を通じて企業価値向上を図る。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で349人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は764万円で、9期前と比べて+13.1%。平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は11.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 237 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 233 | — |
| 2019年3月 | 675 | 39.0 | 14.0 | 255 | — |
| 2020年3月 | 689 | 39.0 | 15.0 | 257 | — |
| 2021年3月 | 652 | 40.0 | 14.0 | 284 | — |
| 2022年3月 | 699 | 40.0 | 15.0 | 296 | — |
| 2023年3月 | 740 | 41.0 | 16.0 | 290 | — |
| 2024年3月 | 760 | 40.0 | 15.0 | 296 | — |
| 2025年3月 | 739 | 40.0 | 15.0 | 303 | 825 |
| 2026年3月 | 764 | 42.0 | 11.0 | 349 | 716 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社5社(国内 5 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。
- 国内㈱カノークス建材関東群馬県 太田市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱カノークス建材名古屋市 港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱カノークス鋼管北上岩手県 北上市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱空見スチールサービス名古屋市 港区 · 持分法適用会社議決権31.0%
- 国内㈱メタルワン東京都 千代田区 · その他の関係会社議決権34.6%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1,588億円、営業利益は25億円。前期と比べると減収増益で、売上が-8.2%、利益が+0.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,699億円 | 1,588億円 |
| 営業利益 | 27億円 | 25億円 |
| 純利益 | 21億円 | 21億円 |
| 1株あたり配当 | ¥106 | ¥106 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は408億円、営業利益は6億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−5.3%、営業利益は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 435 | — | — | 6 |
| 2024年1Q | 431 | 6 | 1.4 | 5 |
| 2024年2Q | 429 | 8 | 1.9 | 6 |
| 2024年3Q | 459 | 5 | 1.1 | 4 |
| 2024年4Q | 406 | — | — | 5 |
| 2025年2Q | 852 | 13 | 1.5 | 10 |
| 2025年4Q | 878 | 12 | 1.4 | 10 |
| 2026年2Q | 778 | 13 | 1.7 | 10 |
| 2026年4Q | 810 | 12 | 1.5 | 11 |
| 2027年1Q | 408 | 6 | 1.5 | 6 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は1,139億円から1,588億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は1.6%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,139 | — | 19 | — | 12 |
| 2014年3月 | 1,140 | — | 22 | — | 14 |
| 2015年3月 | 1,144 | — | 19 | — | 13 |
| 2016年3月 | 1,092 | — | 17 | — | 12 |
| 2017年3月 | 1,063 | — | 19 | — | 15 |
| 加納興産株式会社の商号を株式会社カノークス鋼管九州に変更し、主要な事業内容を不動産管理から鋼管切断加工とする。 | |||||
| 2018年3月 | 1,195 | — | 19 | — | 14 |
| 株式会社カノークス鋼管東海を設立。 | |||||
| 2019年3月 | 1,242 | — | 19 | — | 15 |
| 2020年3月 | 1,242 | — | 16 | — | 11 |
| 株式会社カノークス物流の商号を株式会社カノークス建材に変更。 | |||||
| 2021年3月 | 1,057 | — | 10 | — | 6 |
| 東京証券取引所スタンダード市場へ上場。 | |||||
| 2022年3月 | 1,165 | — | 27 | — | 19 |
| 2023年3月 | 1,517 | — | 26 | — | 18 |
| 2024年3月 | 1,725 | — | 28 | — | 20 |
| 株式会社カノークス鋼管関東を設立。 | |||||
| 2025年3月 | 1,730 | 25 | 29 | 1.4 | 20 |
| 2026年3月 | 1,588 | 25 | 30 | 1.6 | 21 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1,588億円のうち、営業利益として残るのは25億円で1.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は21億円、売上の1.3%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金94.5%1,500億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金4.0%63億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.6%25億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが75億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは63億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は85億円で、売上の0.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 31 | −1 | −9 | 30 | 69 |
| 2014年3月 | −19 | −1 | −3 | −20 | 46 |
| 2015年3月 | 1 | −1 | −3 | 0 | 44 |
| 2016年3月 | 20 | −2 | −4 | 18 | 57 |
| 2017年3月 | 30 | 0 | −4 | 30 | 84 |
| 2018年3月 | 3 | 0 | −4 | 3 | 83 |
| 2019年3月 | −20 | −9 | −9 | −29 | 45 |
| 2020年3月 | −56 | −17 | 93 | −73 | 65 |
| 2021年3月 | 42 | −6 | −32 | 36 | 69 |
| 2022年3月 | −114 | −2 | 75 | −116 | 29 |
| 2023年3月 | −65 | −1 | 66 | −66 | 30 |
| 2024年3月 | 50 | −1 | −47 | 49 | 31 |
| 2025年3月 | 47 | 0 | −24 | 47 | 53 |
| 2026年3月 | 75 | −12 | −31 | 63 | 85 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は836億円。このうち返さなくてよい自己資本が334億円で、自己資本比率は39.9%(業種中央値50.6%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 518 | 159 | 359 | 30.6 |
| 2014年3月 | 522 | 175 | 347 | 33.4 |
| 2015年3月 | 539 | 198 | 341 | 36.7 |
| 2016年3月 | 521 | 197 | 324 | 37.8 |
| 2017年3月 | 540 | 210 | 330 | 38.9 |
| 2018年3月 | 617 | 224 | 393 | 36.3 |
| 2019年3月 | 615 | 225 | 390 | 36.5 |
| 2020年3月 | 601 | 223 | 378 | 37.1 |
| 2021年3月 | 593 | 241 | 352 | 40.6 |
| 2022年3月 | 751 | 258 | 493 | 34.3 |
| 2023年3月 | 885 | 265 | 620 | 29.9 |
| 2024年3月 | 914 | 296 | 618 | 32.3 |
| 2025年3月 | 877 | 317 | 560 | 36.1 |
| 2026年3月 | 836 | 334 | 502 | 39.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
卸売業 284社との比較
同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで284社中17位あたり、逆に低いのは売上成長率で284社中274位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,126で、1年前と比べて+14.6%。過去52週の値幅のなかでは69%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 9.7倍 |
| PER (会社予想) | 9.9倍 |
| PBR | 0.62倍 |
| 配当利回り | 4.99% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1カ月で+1.77%と小幅上昇。25日線(2055.48円)を約1%上回り、75日線(2009.79円)を約3%上回る。52週高値2238円から約7%下、52週安値1823円から約14%上。直近は2071円と25日線近辺で推移。6月の1961円から緩やかな上昇トレンドで、7月31日に2099円をつけるも、その後は2080円前後で推移。出来高は低調で、需給は中立的。RSIは54.86と中立。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)。
PERが9.42倍と業界平均の17.82倍を大きく下回り、予想PERも9.6倍と低水準です。PBRは0.6079倍で、同業界平均の1.24倍を大幅に下回り、解散価値に対して割安です。配当利回りは5.12%と高く、業界平均の2.96%を上回り、株主還元が充実しています。ROEは6.5%と低いものの、2026年3月期の利益増加が見込まれます。割安だが、収益性の低さや売上高の減少が懸念材料で、両面性があります。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 9.7倍 | 17.9倍 |
| PER (予想) | 9.9倍 | — |
| PBR | 0.62倍 | 1.24倍 |
| ROE | 6.5% | 8.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、売上拡大と収益性改善の両立ができるか。強気派は、半導体需要の回復と車載・産業向けの成長で、売上高が堅調に推移し、利益も安定するとみる。PER9.4倍と割安で、PBR0.6倍と解散価値も意識される。一方、弱気派は、営業利益率の低さ(1.5%前後)と競争激化で利益が伸び悩むと懸念。また、売上高は2026年3月期に減少予想(1588億円)で、需要の反動減がリスク。
- 割安なバリュエーション
PER9.4倍、PBR0.61倍と低く、配当利回りも5.12%で下支えがある
- 需要回復で売上拡大
売上高は1517億円(2023/3)から1730億円(2025/3)へ順調に増加
- 安定した収益性
純利益は18〜21億円で推移し、大きなブレなく安定的
- PBR0.61倍と純資産の4割割安継続影響中
時価総額230億円、純資産約378億円でPBR0.61倍。資産価値の切り上がり余地。
- 配当利回り5.12%が高水準継続影響中
配当利回り5.12%は安定株主の支持を集める。
- 売上減でも営業利益25億円を維持2026年3月期影響中
売上高1588億円と前期比8.2%減も、営業利益は25億円で利益率は1.57%に改善。
- 純利益21億円と過去最高を更新2026年3月期影響強
純利益は20億円→21億円に増加、コスト改善と営業外収益が寄与。
- 低い営業利益率
営業利益率1.45%と業界水準より低く、収益力は脆弱
- 成長の一服感
2026年3月期は売上高1588億円と減収予想で、需要反動減が懸念
- 競争が激化
専門商社同士の競争が激しく、価格支配力が弱い
- 売上高が前期比8.2%減少2026年3月期影響中
売上高は1730億円から1588億円へ減少し、需要減が続く。
- 営業利益率1.57%と薄利、コスト高で赤字余地2026年下期影響強
売上高1588億円、営業利益25億円。原燃料費が1%上昇で約16億円の減益要因。
- 棚卸資産の評価損リスク不定影響弱
市況商品の在庫高が多く、価格下落時に在庫評価損で純利益が大きく変動する。
- 純益増は営業外要因、本業改善は限定的2026年3月期影響弱
営業利益は25億円のまま、純利益増は税負担や営業外収益が寄与し、持続性に疑問。
- 売上高成長率
- 需要の持続性と成長力を確認するため
- 営業利益率
- 低収益体質からの脱却が見込めるか測るため
- 半導体・電子部品の受注動向
- 市況の変化を敏感に反映するため
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり106円で、前期から+2.0%。いまの株価に対する利回りは4.99%。増配か配当維持が2年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2024年3月 | 101 | — | 51.3 |
| 2025年3月 | 102 | 1.0 | 46.7 |
| 2026年3月 | 104 | 2.0 | 46.7 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥106
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ7,802人。区分でいちばん多いのは個人・その他で45.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が52.0%を占め、残る48.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 28.2 | 31.8 | 37.3 | 39.0 | 43.2 | 45.6 |
| 事業法人 | 54.8 | 54.7 | 54.2 | 44.2 | 43.9 | 44.1 |
| 自己株式 | 11.9 | 11.9 | 11.9 | 11.9 | 11.9 | 11.7 |
| 金融機関 | 11.0 | 7.5 | 7.5 | 15.7 | 11.6 | 8.0 |
| 外国法人 | 5.8 | 5.7 | 0.4 | 0.4 | 0.4 | 1.1 |
| 証券会社 | 0.1 | 0.1 | 0.3 | 0.4 | 0.8 | 1.0 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.3 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社メタルワン | 30.44 |
| 02 | 株式会社三菱UFJ銀行 | 4.10 |
| 03 | 株式会社あいち銀行 | 3.09 |
| 04 | 株式会社岡島パイプ製作所 | 2.98 |
| 05 | 加納光太郎 | 1.97 |
| 06 | モリ工業株式会社 | 1.80 |
| 07 | 双日マシナリー株式会社 | 1.62 |
| 08 | 株式会社田窪工業所 | 0.90 |
| 09 | 加納勝彦 | 0.86 |
| 10 | 株式会社久津ホールディングス | 0.76 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+312%、1株純資産は14期で+363%。直近期のROEは6.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 53 | 735 | 7.6 | 5.2 | 18.9 |
| 2014年3月 | 64 | 817 | 8.2 | 5.9 | 19.6 |
| 2015年3月 | 122 | 1,851 | 7.0 | 6.6 | 19.6 |
| 2016年3月 | 108 | 1,846 | 5.8 | 6.8 | 31.0 |
| 2017年3月 | 136 | 1,967 | 7.1 | 6.8 | 27.8 |
| 2018年3月 | 128 | 2,096 | 6.3 | 9.1 | 30.5 |
| 2019年3月 | 139 | 2,234 | 6.6 | 6.3 | 26.7 |
| 2020年3月 | 113 | 2,286 | 5.0 | 6.3 | 32.7 |
| 2021年3月 | 64 | 2,462 | 2.7 | 11.2 | 35.8 |
| 2022年3月 | 193 | 2,635 | 7.6 | 6.6 | 42.0 |
| 2023年3月 | 182 | 2,710 | 6.8 | 9.3 | 53.3 |
| 2024年3月 | 203 | 3,334 | 7.0 | 10.0 | 51.3 |
| 2025年3月 | 218 | 3,389 | 6.5 | 8.1 | 46.7 |
| 2026年3月 | 220 | 3,406 | 6.5 | 9.2 | 46.7 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
10名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額191百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 小河正直 | 代表取締役 社長 | 59 | 9,000 |
| 小西伸雄 | 取締役 営業本部長 鋼管建材管掌兼 東京支社長 | 61 | 8,000 |
| 藤本善久 | 取締役 営業本部長 鋼板管掌兼 西日本支社長 | 61 | 3,000 |
| 田中之介 | 取締役 経営企画本部長兼 経営企画部長 | 59 | 4,000 |
| 花田寛之 | 取締役 経営インフラ統括管掌兼管理本部長 兼財経部長 | 56 | 4,000 |
| 奥川哲也 | 取締役(非常勤) | 64 | — |
| 辻佳世子 | 取締役(非常勤) | 56 | — |
| 小林克成 | 常勤監査役 | 62 | 1,000 |
| 荒井太郎 | 監査役(非常勤) | 69 | — |
| 毛利泰康 | 監査役(非常勤) | 61 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 145 | 9 | 154 | 31 |
| 社外取締役 | 6 | 36 | 1 | 37 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,151字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,929字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク3,644字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,068字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第98期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-19
- 半期報告書半期報告書-第98期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第97期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-24
- 半期報告書半期報告書-第97期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第96期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-28
- 四半期報告書四半期報告書-第96期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第96期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第96期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第95期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-23
- 四半期報告書四半期報告書-第95期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第95期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第95期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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