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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

田辺工業

TANABE ENGINEERING CORPORATION1828 · Standard · 建設業

化学プラントなど産業設備工事に強みを持つ設備エンジニアリング会社。国内と東南アジアで幅広い設備工事を手掛ける。

概要

田辺工業は、1969年に田辺建設の機電事業部から分離独立し、新潟県上越市に本社を置く総合建設業者である。設備工事事業を主力とし、産業プラント、設備保全、電気計装、メカトロニクス、送電、管工事の6部門を国内で展開する。加えてタイでは表面処理事業も手掛ける。2026年3月期の連結売上高は508億円、営業利益38億円、純利益26億円。従業員1,044名。収益性は業界平均より高く、営業利益率7.6%を達成している。

7部門で構成される設備工事事業が売上の97%を占める

当社グループの連結売上高の約97%は設備工事事業が占める。同事業は産業プラント設備工事、設備保全工事、電気計装工事、メカトロニクス、送電工事、管工事の6部門と、海外子会社による工事で構成される。2025年度のセグメント売上高は507億円、セグメント利益は64億円。主要顧客は化学、医薬、食品、電子材メーカーで、半導体関連設備工事が収益を牽引する。民間プラントから公共インフラまで幅広く対応し、直営部隊による迅速な施工体制が強みである。

タイに集中する表面処理事業と廃止された鋳造用工業炉

表面処理事業は、連結子会社タナベタイランド社がタイ国内で展開する。HDD部品や自動車部品向けの表面処理が主体で、EV向け需要が堅調に推移する。2025年度の受注高・売上高は14.8億円(前年比8.3%増)だが、セグメント利益は0.36億円と低調である。一方、鋳造用工業炉事業(アルミ鋳物生産用工業炉の製造販売)は2025年度末をもって廃止された。同事業の売上高は0.96億円にとどまり、収益性改善のため撤退を決定した。

国内外に広がる子会社と拠点ネットワーク

連結子会社は4社。シンガポールのタナベエンジニアリングシンガポール社、マレーシアのタナベテクニカルサービスマレーシア社、タイのタナベタイランド社およびタナベエンジニアリングアジア社(出資比率49%)で構成される。かつて中国に田工商貿(上海)有限公司を保有したが、2024年7月に清算した。国内拠点は本社(上越市)のほか、東京本社(千代田区)、青海支店、北陸支店、千葉支店、名古屋支店、大阪支店、姫路支店、鹿島支店、大牟田支店など。2020年には幕張エンジセンター、2021年にはデジタルイノベーションセンターを設置し、設計・エンジニアリング機能を強化している。

業界の中での役割は産業プラント向け設備工事の専門請負業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
524億円
営業利益
48億円
営業利益率
9.2%
純利益
35億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01化学・医薬プラント主力

化学・医薬品工場のプラント設備・装置の設計、製作、施工、保全を手掛ける。シンガポール、マレーシア、タイの現地法人を通じて、東南アジアでもプラント建設・改修をサポートする。

主な製品・サービス3
産業プラント設備工事
化学・医薬品プラント等の設備の設計・製作・施工を一貫して行う。配管、機器据付、架台製作などを含む。
設備保全工事
プラント設備や発電所機器の診断・点検・改修を行い、設備の安定稼働を支援する。
電気計装工事
プラントや建築物の電気設備、計装設備、情報通信設備の設計・施工。太陽光発電設備の設計・施工・売電も行う。

02電力・インフラ準主力

送電用鉄塔の建設、送配電線の新設・張替え、公共ガス水道工事、防消火設備、衛生設備の設計・施工を行う。社会インフラを支える。

主な製品・サービス2
送電工事
送電鉄塔の建設や送配電線の新設・張替えを行う。電力の安定供給に貢献する。
管工事
ガス水道工事、防消火設備、衛生設備の設計・施工を行う。ライフラインの整備を担う。

03製造業(自動化)副次

工場の省力化・自動化を支援するメカトロニクス事業。省力機器システムや自動化機器の設計・製作・施工を行う。タイの現地法人が機械装置の設計製作を担う。

主な製品・サービス1
メカトロニクス
各種省力機器システム、自動化機器の設計・製作・施工。工場の生産効率向上に貢献する。

04その他(鋳造用工業炉)その他

鋳造用工業炉(アルミ鋳物生産用)の製造・販売、および産業機械の輸入・販売を行っていたが、当連結会計年度に事業を廃止した。

製品と技術

化学・医薬プラント向け産業プラント設備工事

産業プラント設備工事部門は、化学、医薬、電子材などのプラント設備・装置、環境設備の設計・製作・施工を手掛ける。半導体関連の設備増強工事が主要な収益源であり、2025年度の売上高は226億円(全社売上の44%)。海外ではシンガポール、マレーシア、タイの子会社がプラント設計・施工・メンテナンスを現地で行う。大型EPC案件(設計・調達・建設一括)の受注拡大を戦略の柱とし、幕張エンジセンターで設計・積算機能を集中している。

定期修繕工事を核とする設備保全工事

設備保全工事部門は、化学、食品、医薬品プラントや発電所機器の設備診断・保全改修を主な事業とする。特に工場の定期修繕工事が安定した需要を生み、2025年度の売上高は111億円(前年比8.3%増)。顧客の生産停止期間に合わせた計画的な工事が求められ、直営の技能者集団による迅速な対応が同部門の競争力である。主要顧客の設備投資動向に左右されにくく、安定的な収益基盤を形成している。

自動化機器を手掛けるメカトロニクスと鋳造用工業炉の廃止

メカトロニクス部門は、充填ラインや各種自動化機器などのオーダーメイド自動機を設計・製作・施工する。埼玉県吉川市のメカトロ技術センターで開発を行い、タイのタナベタイランド社でも機械装置を製作する。2025年度の売上高は39億円と前期比77%増加した。一方、鋳造用工業炉事業(アルミ鋳物生産用工業炉の製造販売)は2025年度末で廃止された。売上高は0.96億円と縮小し、収益性改善のため同事業から撤退した。

タイで展開する表面処理事業

タイの連結子会社タナベタイランド社は、HDD部品や自動車部品向けの表面処理加工を主力事業とする。EV向け需要が堅調であり、2025年度の売上高は14.8億円(前年比8.3%増)。バンコクビジネスセンターを2020年に設置し、営業・管理機能を強化した。ただしセグメント利益は0.36億円と低水準であり、自動車・HDD市場の変動に影響を受けやすい。2023年には出資比率49%でタナベエンジニアリングアジア社を設立し、タイ国内での設備工事とのシナジーを狙う。

送電工事と管工事でインフラ需要に対応

送電工事部門は、電力会社向けの送電用鉄塔建設や送配電線の新設・張替えを施工する。2025年度の売上高は22.7億円と前年比14%減だが、設備保守需要は底堅い。管工事部門は公共ガス水道工事、防消火設備、衛生設備の設計・施工を手掛け、民間大型管設備工事や官公庁のインフラ更新需要を取り込み、2025年度売上高は14.9億円(前年比30%増)と伸長した。両部門とも地域密着型の施工体制で安定した受注を確保している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

中堅ゼネコンとして安定施工、高収益志向

田辺工業は中堅ゼネコンとして、国内の建設需要を中心に事業を展開する。同業のウエストホールディングスやミライト・ワンが設備・インフラに強みを見せる一方、田辺工業は建築・土木のバランス型で受注を獲得している。決算を見ると営業利益率が改善傾向にあり、2026年3月期には9%台へ上昇見込み。効率的な施工管理と高収益志向の経営が特徴で、業界内でも安定したポジションにある。

強み

  • 営業利益率が業界平均を上回り、効率的な施工管理を実現している。
  • 建築と土木の両部門で受注を獲得し、セグメントの分散が図られている。
  • 大型投資に依存せず、安定したキャッシュフローを維持している。
  • 災害防止への取り組みが評価され、長期的な信頼を得ている。

課題

  • 建設業界全体で技能労働者の不足が深刻化し、若手確保が急務。
  • 鋼材やコンクリートなど建設資材の高騰が利益率を圧迫する要因に。
  • 公共投資や民間設備投資の波に受注が左右され、安定確保に工夫が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字が田辺工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11780ヤマウラ311億円8.8倍
21964中外炉工業308億円6.1倍
31866北野建設297億円8.2倍
4341Aトヨコー284億円54.2倍
51429日本アクア276億円13.3倍
61828田辺工業264億円7.5倍
71960サンテック264億円9.2倍
81972三晃金属工業263億円9.7倍
91847イチケン249億円7.8倍
101914日本基礎技術243億円9.2倍
111770藤田エンジニアリング215億円10.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 37件

田辺建設から分離独立した1969年の創業

1969年2月、田辺建設株式会社の機電事業部(機械・電気部門)を分離し、資本金1,000万円で田辺工業株式会社を設立した。本社を新潟県西頸城郡青海町(現糸魚川市)に置き、青海・直江津・千葉・東京に営業所を設置。同年4月には建設業法に基づく特定建設業の許可を取得し、電気工事業、管工事業、鋼構造物工事業など幅広い工事を手掛ける体制を整えた。1971年には電気工事業者として登録し、基盤を固めた。

独ウエストフェン社との技術提携と子会社化で拡大した1980年代

1983年6月、ドイツのウエストフェン社とウエストマットに関する技術提携契約を締結し、販売代理店として田辺インターナショナル株式会社を設立(出資比率20%)。1986年には名古屋出張所を設置し、営業エリアを拡大した。1988年4月に産業装置部を名立町に設置し、1989年には田辺インターナショナルを完全子石化した。同年、電力事業部を上越市に設置し、電力関連工事にも進出した。

株式公開とタイ進出を果たした1990年代

1993年9月、大阪支店を開設すると同時に、日本証券業協会に株式を店頭登録した。1996年10月、表面処理加工事業を目的としてタイ国にタナベタイランド社(現連結子会社)を設立(出資比率100%)。これにより海外生産拠点を初めて確保した。1998年10月には埼玉技術センター(現メカトロ技術センター)を設置し、メカトロニクス部門の設計・開発能力を強化した。1999年から2003年にかけてISO9001およびISO14001の認証を部門ごとに取得し、品質管理と環境管理の国際標準に対応した。

本社移転と東証二部上場を経た2000年代

2003年11月、本社を新潟県上越市に移転した。2004年12月にはジャスダック証券取引所に株式を上場。2006年5月に田辺商事・田辺運輸の株式を売却し、グループ再編を進めた。2007年3月、ジャスダック上場を廃止し、東京証券取引所市場第二部に株式を上場。同時に姫路技術センター(現姫路支店)を設置し、子会社田辺インターナショナル株式会社を解散した。2006年12月には産機エンジニアリング部を東京本社とし、首都圏での事業基盤を強化した。

海外子会社拡充と太陽光発電所建設の2010年代

2010年10月、中国に田工商貿(上海)有限公司(連結子会社)を設立。同年12月にはシンガポールにタナベエンジニアリングシンガポール社を設立し、東南アジアでのプラント工事拠点を拡大した。2013年4月、タナベタイランド社に機械工場を増設し、表面処理以外の機械装置製作に対応。同時に鹿島支店を茨城県神栖市に設置し、グリーンパワーTANABE東松山太陽光発電所を埼玉県東松山市に設置して売電事業に参入した。2018年5月にはマレーシアにタナベテクニカルサービスマレーシア社を設立し、マレーシア国内の設備工事需要を取り込んだ。

スタンダード市場移行と中期経営計画「TRY2030」の2020年代

2020年4月、幕張E&Iエンジセンター(現幕張エンジセンター)を千葉市に、大牟田支店を福岡県大牟田市に設置し、設計機能と九州エリアを強化。タナベタイランド社にバンコクビジネスセンターを設置した。2021年11月にはデジタルイノベーションセンターを千葉市に設立。2022年4月の東京証券取引所市場区分見直しに伴い、市場第二部からスタンダード市場に移行した。2023年5月、タイ国にタナベエンジニアリングアジア社を設立(出資比率49%)。2024年7月には中国子会社田工実業(上海)有限公司を清算。2024年11月、2030年3月期に連結売上高700億円、営業利益率8%以上、ROE12%以上を目標とする中期経営計画「TRY2030」を公表した。

年表37件を開く

1960年代

  • 1969年2月創業田辺建設株式会社の機電事業部(機械・電気部門)を分離し、資本金1,000万円をもって、田辺工業株式会社を設立、本社所在地を新潟県西頸城郡青海町(現、新潟県糸魚川市)に、営業所を青海(現、青海支店、新潟県糸魚川市)・直江津(現、北陸支店、新潟県上越市)・千葉(現、千葉支店、千葉県市原市)・東京(現、東京本社、東京都千代田区)に設置
  • 1969年4月建設業法に基づく特定建設業の種類のうち、「電気工事業」「管工事業」「鋼構造物工事業」及び一般建設業の種類のうち、「とび・土木工事業」「タイル・れんが工事業」「機械器具設置工事業」「電気通信工事業」の許可を国土交通大臣(旧建設大臣)より受ける(以後3年ごとに許可更新)

1970年代

  • 1971年3月「電気工事業の業務の適正化に関する法律」の規定に基づき、電気工事業者として登録
  • 1977年2月第一種圧力容器製造認定工場として新潟労働局長(旧新潟労働基準局長)より許可を受ける

1980年代

  • 1983年2月新潟営業所を新潟県新潟市に設置
  • 1983年6月ウエストフェン社(独)とウエストマットに関する技術提携契約を締結
  • 1983年6月創業ウエストマットの販売代理店として、田辺インターナショナル株式会社を東京都千代田区に設立(出資比率20%)(1987年5月東京都文京区に移転)
  • 1986年4月名古屋出張所(現、名古屋支店)を愛知県名古屋市に設置
  • 1988年4月産業装置部を新潟県西頸城郡名立町に設置(1991年3月新潟県上越市に移転)
  • 1989年2月電力事業部を新潟県上越市に設置
  • 1989年12月田辺インターナショナル株式会社の株式を取得し、100%子会社とする

1990年代

  • 1992年2月建設業法に基づく特定建設業の種類のうち、「土木工事業」「建設工事業」の許可を国土交通大臣(旧建設大臣)より受ける
  • 1993年9月大阪支店を大阪府大阪市中央区に設置
  • 1993年9月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 1996年10月表面処理加工の事業を行うため、タイ国にタナベタイランド社(現、連結子会社)を設立(出資比率100%)
  • 1998年10月埼玉技術センター(現、メカトロ技術センター)を埼玉県吉川市に設置
  • 1999年12月電気計装工事、送電工事、営業部門において「ISO9001」を取得

2000年代

  • 2000年12月田辺商事株式会社、田辺運輸株式会社の株式を取得
  • 2002年3月産業プラント設備工事、設備保全工事、管工事、鋳造用工業炉部門において「ISO9001」を取得
  • 2003年5月送電工事部門において「ISO14001」を取得
  • 2003年11月本社所在地を新潟県上越市に移転
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2006年5月田辺商事株式会社、田辺運輸株式会社の株式を売却
  • 2006年12月産機エンジニアリング部を東京都千代田区へ移転、呼称を東京本社とする
  • 2007年3月上場ジャスダック証券取引所への上場を廃止し、東京証券取引所市場第二部に株式を上場 姫路技術センター(現、姫路支店)を兵庫県姫路市に設置 子会社田辺インターナショナル株式会社を解散

2010年代

  • 2010年10月中国に田工商貿(上海)有限公司(田工実業(上海)有限公司)(連結子会社)を設立(出資比率100%)
  • 2010年12月シンガポールにタナベエンジニアリングシンガポール社(現、連結子会社)を設立(出資比率100%)
  • 2013年4月タナベタイランド社に、機械工場を増設
  • 2013年4月鹿島支店を茨城県神栖市に設置 グリーンパワーTANABE東松山太陽光発電所を埼玉県東松山市に設置
  • 2018年5月マレーシアにタナベテクニカルサービスマレーシア社(現、連結子会社)を設立(出資比率100%)

2020年代

  • 2020年4月幕張E&Iエンジセンター(現、幕張エンジセンター)を千葉県千葉市に設置
  • 2020年4月大牟田支店を福岡県大牟田市に設置
  • 2020年4月タナベタイランド社に、バンコクビジネスセンターを設置
  • 2021年11月デジタルイノベーションセンターを千葉県千葉市に設置
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行
  • 2023年5月タイ国にタナベエンジニアリングアジア社(現、連結子会社)を設立(出資比率49%)
  • 2024年7月連結子会社田工実業(上海)有限公司を清算

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,044人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は692万円で、9期前と比べて+14.5%平均年齢は41.1歳、平均勤続年数は15.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月985
2018年3月994
2019年3月60440.716.41,035
2020年3月61640.916.41,021
2021年3月59640.715.91,047
2022年3月62040.916.01,057
2023年3月62841.015.71,081
2024年3月65340.915.61,061
2025年3月65140.915.41,059359
2026年3月69241.115.51,044460

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率65.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 0 / 海外 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 新潟県上越市1,475百万円
全社
千葉支店 — 千葉県市原市1,474百万円
同上
青海支店 — 新潟県糸魚川市971百万円
設備工事事業
大牟田支店 — 福岡県大牟田市714百万円
同上
名古屋支店 — 愛知県名古屋市662百万円
同上
北陸支店 — 新潟県上越市610百万円
同上
電力事業部 — 新潟県上越市・新潟市中央区569百万円
同上
東松山太陽光発電所 — 埼玉県東松山市508百万円
同上
本社・工場 — タイ国プラチンブリ県505百万円
表面処理事業
メカトロ技術センター — 埼玉県吉川市・兵庫県姫路市446百万円
同上
ほか14件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    タナベタイランド社
    タイ国 プラチンブリ県
    議決権100.0%
  • 海外
    タナベエンジニアリングシンガポール社
    シンガポール
    議決権100.0%
  • 海外
    タナベテクニカルサービスマレーシア社
    マレーシア セランゴール州
    議決権100.0%
  • 海外
    タナベエンジニアリングアジア社
    タイ国 バンコク郡
    議決権49.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    R5-9熊本河川国道事務所ウェアラブルカメラ賃貸借
    国土交通省 · 2023-12-20
    15万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は524億円営業利益48億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.1%、利益が+26.3%。

売上高
+3.1%
524億円
営業利益
+26.3%
48億円
純利益
+34.6%
35億円
営業利益率
9.2%
前期比 +1.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高500億円524億円
営業利益39億円48億円
純利益27億円35億円
1株あたり配当¥100¥100

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は128億円、営業利益は11億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+16.4%、営業利益は+83.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1122
2024年1Q11065.54
2024年2Q12497.36
2024年3Q14221.41
2024年4Q1428
2025年2Q251197.612
2025年4Q257197.414
2026年2Q249218.414
2026年4Q275279.821
2027年1Q128118.67

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は240億円から524億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は9.2%。純利益は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月24095
2014年3月25295
2015年3月270114
2016年3月2891610
2017年3月3061812
マレーシアにタナベテクニカルサービスマレーシア社(現、連結子会社)を設立(出資比率100%)
2018年3月3061410
2019年3月3752515
2020年3月3772719
2021年3月3812718
2022年3月4252919
タイ国にタナベエンジニアリングアジア社(現、連結子会社)を設立(出資比率49%)
2023年3月4292817
2024年3月5182719
2025年3月50838397.526
2026年3月52448489.235

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高524億円のうち、営業利益として残るのは48億円9.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は35億円、売上の6.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金80.5%422億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.3%54億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.2%48億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
19.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.8pt
9.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.2pt
6.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.1pt
13.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
9.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが19億円、投資CFが−9億円で、差し引きのフリーCFは10億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は106億円で、売上の2.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月27−6−62138
2014年3月4−117−739
2015年3月9−133−439
2016年3月4−2−5236
2017年3月17−701046
2018年3月9−14−10−531
2019年3月31−14−21746
2020年3月8−13−5−537
2021年3月16−114545
2022年3月31−14−121751
2023年3月18−6−21262
2024年3月−47−1129−5833
2025年3月129−13−42116108
2026年3月19−9−1310106

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は472億円。このうち返さなくてよい自己資本が280億円で、自己資本比率は59.3%(業種中央値55.5%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月188998952.8
2014年3月20810410449.8
2015年3月21711010750.7
2016年3月22811611250.8
2017年3月24012611452.6
2018年3月25513412152.5
2019年3月29114614550.1
2020年3月30516314253.3
2021年3月33317815553.5
2022年3月35119415755.2
2023年3月37621016655.8
2024年3月46222623648.9
2025年3月46025021054.3
2026年3月47228019259.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
106億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
246億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
192億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
78
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率18 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率140社中36位あたり、逆に低いのは売上成長率140社中81位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
13.0%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.2%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.3%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.1%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.1%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,463で、1年前と比べて+4.5%過去52週の値幅のなかでは36%の位置にある。

¥2,463+0.1%1ヶ月+7.6%1年+4.5%時価総額264億円
過去52週の値幅
安値¥2,175高値¥2,978

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.5倍
PER (会社予想)9.6倍
PBR0.93倍
配当利回り4.06%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1か月で5.79%下落し、25日移動平均線を2.4%下回る軟調さです。8月6日は2310円と52週安値2175円に接近し、下値支持が意識されます。RSIは25.6と売られすぎ圏に入り、反発の可能性があります。出来高は7月10日に61800株と急増し、その後も高水準を維持しており、売買が活発です。週足では52週高値2978円から22%下落し、下降トレンドが続いています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERが7.02倍と業界平均14.18倍を大きく下回り、PBRも0.87倍で平均1.52倍の半分以下。配当利回り4.33%は平均3.4%を上回り、ROE13%と収益性も良好。業績は売上・利益とも増加傾向で、特に営業利益率は7.48%から9.16%へ改善。割安だが、配当性向29.9%と低めで、今後の増配余地は限定的かもしれない。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.5倍14.4倍
PER (予想)9.6倍
PBR0.93倍1.55倍
ROE13.0%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、地方建設市場の需要動向と収益性改善の持続性。強気派は、公共工事の堅調な需要と、地元シェアの高さ、営業利益率の改善(2025/3期は7.5%、2026/3期は9.2%予想)を評価する。弱気派は、人口減少による建設需要の減少、公共工事の依存度の高さ、競争激化による受注環境の悪化を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 収益性改善

    営業利益率は約2年間で7.5%→9.2%と上昇

  • 地元での強み

    北陸地方の公共工事で高いシェアを持つ

  • 安定配当

    配当利回り4.3%と高水準

  • 2026年3月期の営業利益48億円と増益通年影響

    営業利益は2025/3期38億円から2026/3期48億円へ10億円増。営業利益率9.16%

  • 売上高524億円と増収に転換通年影響

    売上高は2025/3期508億円から2026/3期524億円へ16億円増

  • PER7.02倍・PBR0.87倍の割安修正継続影響

    実績PER7.02倍、PBR0.8667倍。ROE13%で1倍割れは過小評価

  • 配当利回り4.33%の高水準継続影響

    配当利回り4.33%。増益下で還元策が株価を支える

マイナスに働く材料7
  • 人口減少

    地方都市では建設需要が長期的に縮小

  • 官公需依存

    公共投資の減少が業績に直結する

  • 競争激化

    同業他社との価格競争で受注単価が低下

  • 2025年3月期の売上高が前年比10億円減通年影響

    2024/3期518億円から2025/3期508億円へ10億円減。減収局面を経験

  • 予想PER非開示で先行き不透明決算発表後影響

    実績PER7.02倍に対し予想PERは未開示。増益持続を確信できない

  • 1年で株価8.47%下落の弱気トレンド不定影響

    前年比-8.47%。下落基調に歯止めがかからない

  • 外国人持ち株比率3.75%と低い需給継続影響

    外国人持ち株比率3.75%。機関投資家の資金流入が限定的

次の決算で確かめる点
受注高
公共工事・民間工事の需要動向を反映
営業利益率
収益性改善が続くかが焦点
完成工事高
売上の進捗と受注残の消化度合い
公共工事受注比率
官公需への依存度とバランスを見る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり100で、前期から+14.9%いまの株価に対する利回りは4.06%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥100
1株あたり
配当利回り
4.06%
いまの株価に対して
配当性向
29.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2016.8
2018年3月200.019.1
2019年3月2735.018.1
2020年3月3011.116.7
2021年3月25−16.717.3
2022年3月3332.020.0
2023年3月4021.223.9
2024年3月5025.025.8
2025年3月8774.032.8
2026年3月10014.929.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥100

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ11,886人。区分でいちばん多いのは個人・その他67.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が27.8%を占め、残る72.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他65.264.064.367.367.767.8
事業法人22.021.821.119.820.119.6
金融機関8.99.38.18.48.48.2
外国法人3.64.55.43.42.53.7
自己株式0.30.30.32.42.22.1
証券会社0.30.31.11.11.30.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01田辺工業取引先持株会9.27
02有限会社ケイアンドアイ8.02
03株式会社第四北越銀行4.66
04四月朔日義雄2.99
05田辺工業従業員持株会2.92
06清原達郎2.84
07田辺よし江2.80
08田辺商事株式会社2.27
09出頭久美子2.07
10合同会社TNB2.05

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+245%、1株純資産は14期で+44%。直近期のROEは13.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月951,8515.37.118.1
2014年3月961,9425.17.026.7
2015年3月772,0623.912.833.6
2016年3月911,0818.64.913.7
2017年3月1121,1819.93.116.8
2018年3月901,2507.412.219.1
2019年3月1431,36411.05.618.1
2020年3月1761,52112.23.816.7
2021年3月1641,66510.35.417.3
2022年3月1751,81010.15.220.0
2023年3月1551,9598.26.323.9
2024年3月1802,1628.77.725.8
2025年3月2472,38110.98.532.8
2026年3月3292,66513.07.429.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

21名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は21名。2026/3期の役員報酬は総額256百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
四月朔日義雄代表取締役 会長85321,000
水澤文雄代表取締役 社長7158,000
山口久行取締役7033,000
権守勇一取締役6919,000
青木栄一取締役6517,000
小野哲也取締役577,000
横田猶一取締役73
野本直樹取締役67
田中稔常勤監査役686,000
伊藤秀夫監査役72
島宗隆一監査役71
高嶋利行執行役員
残りの役員9名を開く
氏名役職年齢
相澤陽一執行役員
小林裕幸執行役員
宮澤和弘執行役員
松澤千尋執行役員
長橋純一執行役員
杉本明夫執行役員
中島正人執行役員
森直樹58
横尾和雄62

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6120851221636
社外取締役4178256
監査役2114158

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,151字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(田辺工業株式会社)及び連結子会社4社により構成されております。当社グループは、日本国内において設備工事事業(産業プラント設備工事、設備保全工事、電気計装工事、メカトロニクス、送電工事、管工事)を主体とした事業と、その他(鋳造用工業炉の製造・販売)の事業を営んでおります。また、海外においてはシンガポール、マレーシアを中心に設備工事事業と、タイ国内では表面処理事業及び設備工事事業を営んでおります。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社との当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 なお、次の部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)設備工事事業 当社及び連結子会社が次の設備工事事業を営んでおります。 産業プラント設備工事   化学・医薬、その他工業部材等のプラント設備・装置、環境設備の設計・製作・施工を主な事業としております。 海外においては、タナベエンジニアリングシンガポール社(連結子会社)がシンガポール国内を中心にプラント設備の設計・施工・メンテナンスを、タナベテクニカルサービスマレーシア社(連結子会社)がマレーシア国内を中心にプラント設備の設計・施工・メンテナンスを、タナベエンジニアリングアジア社(連結子会社)がタイ国内を中心にプラント設備の設計・施工・メンテナンスを行っております。 設備保全工事   化学・食品・医薬品等のプラント設備、発電所機器の設備診断・保全改修を主な事業としております。 電気計装工事   化学・食品・医薬品等のプラント設備、公共・一般建築物の電気計装設備、情報通信設備の設計・施工及び太陽光発電設備の設計・施工・売電を主な事業としております。 メカトロニクス   各種省力機器システム、自動化機器の設計・製作・施工を主な事業としております。海外においては、タナベタイランド社(連結子会社)が主に機械装置の設計・製作を行っております。 送電工事   送電用鉄塔建設、送配電線の新設・張替の施工を主な事業としております。 管工事   公共ガス水道工事、防消火設備、衛生設備の設計・施工を主な事業としております。 (2)表面処理事業   連結子会社であるタナベタイランド社がタイ国内で表面処理事業を行っております。 (3)その他 鋳造用工業炉   当社の鋳造用工業炉部門が鋳造用工業炉(アルミ鋳物生産用工業炉)の製造・販売、また産業機械の輸入・販売を行っております。なお、鋳造用工業炉事業については、当連結会計年度において事業を廃止いたしました。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,228字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営理念 当社グループは、「お客様・従業員・株主・業務関係者そして社会の、みんなに喜ばれる親切で的確な仕事をしよう」を社是に掲げ、技術をもってお客さまの「ものづくり」への貢献を通じ、社会の発展に貢献することを経営理念として事業を展開しております。 (2)経営方針 当社グループは時代に即応した顧客が求める製造設備、インフラ設備の企画・製作・建設、メンテナンスまで一貫して幅広く対応し、長年培った技術の蓄積とエンジニアリングをコアに、お客様が満足する製造設備を提供してまいります。また、現場、現実、現物の三現主義の徹底をベースに技術、施工レベルを絶え間なく向上させ、ニーズを的確に捉えた設備を提供することで、「ものづくり」に貢献してまいります。 当社グループは、技術力、総合力の強化により、企業価値を高めることを経営の基本方針としております。 (3)当社グループを取り巻く経営環境と中期的な経営戦略 国内外経済に影響を与える不確定な要素が多いなか、物価上昇や金融政策の変化に伴う景気減速懸念に加え、米国の通商政策や中東情勢が及ぼす国内外経済への影響等、依然として不透明な状況が想定され、先行きは予断を許さない厳しい状況が続くものと思われます。当社グループの主要セグメントである設備工事事業におきましては、不透明感が強まる国内外の景気動向により、お客様の設備投資の抑制や受注競争の激化による受注価格の下落が懸念されます。 また、タイ国で事業展開しております、表面処理事業も同様、景気の変動によりHDD部品・自動車部品の需要減が懸念され、予断を許さない状況が当面続くものと思われます。 このような厳しい経営環境ではありますが、当社グループは次の基本戦略のもと、環境変化に対応し、「常に世の中から必要とされ、存続する企業」として、ものづくりを通じてサステナブル社会の実現に貢献する企業を目指してまいります。 〈事業戦略〉 ①国内事業の進化 ②海外事業の再生 ③新規事業の探索 〈組織戦略〉 ④組織・業務改革(事業基盤の底支え) 〈基盤戦略〉 ⑤ESG対応・財務基盤の強化 〈中期経営計画〉 当社グループは、2024年11月6日に公表いたしました中期経営計画「TRY2030」において、2030年3月期までを「更なる飛躍への変革の時期」と定め、連結売上高700億円、連結営業利益率8%以上、ROE12%以上を目標に掲げております。 (4)目標とする経営指標 売上高及び営業利益率は、企業経営の基本的な指標であり、会社の本来の業務における収益性の判断材料として重要な指標としております。また、資本効率の観点からROEも重要な指標としております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の景気動向は、物価上昇や金融政策の変化に伴う景気減速懸念に加え、米国の通商政策や中東情勢が及ぼす国内外経済への影響等、依然として不透明な状況が想定され、先行きは予断を許さない厳しい状況が続くものと思われます。 一方、このような状況のなかでも、各製造業・メーカーでは社会構造の変化(AI・環境・カーボンニュートラル・EV・通信技術・デジタル化等)に対応した設備投資が加速すると考えられます。 当社グループとしましては、常に前向きに新製品・新ビジネスに挑戦している成長分野のお客さまのニーズを的確に捉え、お客様の事業計画段階から参入し、お客様のエンジニアリングパートナーとしての関係構築を図る等、中期的な目標達成を目指し、基本戦略に沿って次の諸施策の取り組みを優先的に加速させてまいります。 ①国内事業の進化 ◆大型・高レベルのEPC案件の拡大 主要セグメントである設備工事部門が当社グループの安定収益基盤です。同部門の事業拡大・発展を目指しており、大型・高レベルのEPC案件(産業プラント・電気計装、建築・土木・設計一括型)の受注拡大を目指しております。具体的な施策として建築部門の人材補強、社内プロジェクト体制の確立を進めており、2020年4月には機械・電気計装部門の設計、積算部門を集約した機能をもつ幕張エンジセンター、2026年4月には部門横断的に大型プロジェクトを統括する組織としてプロジェクト部を設置し、大型EPC案件の受注確保に取り組んでまいりました。その成果としてEPC案件を取り込む等の効果が現れております。その他、エンジニアリング力・技能向上、技術・技能者及びプロジェクトマネージャーの計画的な教育を図っております。また、採用、購買部門の強化等の諸施策を着実に実施することにより、今後も更に大型・高レベルのEPC案件の受注拡大を図り、安定収益基盤を確立してまいります。 同部門のコア・コンピタンスの一つである「総合力」を遺憾無く発揮し、企画から設計、開発、調達、施工からメンテナンスまで一貫したお客様が満足する製造設備を提供し、安定収益基盤の確保を図ります。 ◆地域エリア及び事業領域の拡大 設備工事部門のコア・コンピタンスの一つに「機動力」があります。同部門は特徴として、他社にはあまり例を見ない、当社従業員から構成される直営部隊(高度な技能を有した技能者集団)を有しており、お客さまへ迅速できめ細かな対応が可能であります。その強みを活かし、多店舗化による地域エリアの拡大を進めてまいりました。今後につきましては中京地区(名古屋・豊橋)、関西地区、九州地区(大牟田)において社内ジョイント及び協力会社を含めた施工体制の強化を図るとともに、「ものづくり」に関するあらゆる産業分野を網羅する広範囲な事業フィールドの拡大を図ってまいります。 ◆メカトロニクス部門の着実な成長・拡大 メカトロニクス部門は、ニーズに合わせたオーダーメイドの自動機や、ロボットを使った生産システムの開発、液体自動充填機等の自動化・省力化装置を提供しております。国内においては埼玉技術センターと姫路技術センターを中心に事業を展開しておりましたが、2026年3月期からは姫路技術センター産機メカトロ課を埼玉技術センターと統合し、「メカトロ技術センター」に改称しました。これまで以上に設計・製造の連携を高め、自社主導の製品の開発・展開を強化すること等によりお客様のニーズを捉えた自動化・省力化装置を提供し、着実な事業成長を目指してまいります。 ②海外事業の再生 現状、当社グループは国内中心に事業展開しておりますが、一部には工場設備の国内回帰の動きもみられるものの、長期的視点においては、海外市場を「成長市場」と位置付け、タイ国、シンガポール、マレーシアに子会社を設立し、高い経済成長や人口増加傾向の見られるアセアン域内を中心に事業を展開しております。 海外事業は当社グループ全体の将来の成長に大きく貢献するものと期待し、積極的に経営資源を投入するも、ここ数年は各社とも海外経済の減速により、業績は低迷しております。この状況を打破すべく、具体的には次の諸施策の取り組みを加速し、海外事業の強化を目指します。 タイ国で事業展開している表面処理事業はHDD部品・自動車部品の表面処理需要の減少に備え、自動車のEV化に伴う電子部品をターゲットとした新ラインを設置し、新部品の表面処理需要を取り込んでおります。 また、タイ国及びアセアン周辺諸国の市場開拓を目的に、タイ国の首都バンコクに開設したバンコクビジネスセンターを拠点とし、営業、市場調査、新規事業開発を行っております。 タイ国、シンガポール、マレーシアで展開している設備工事事業においては、現地におけるEPC案件等の需要の取り込みを図っております。 当社グループ全体としては海外子会社との連携を強化し、グループシナジーを早期に創出してまいります。 ③新規事業の探索 ◆オリジナル製品の確立 現状、当社グループの収益基盤の中心である設備工事事業は、基本的に「請負ビジネス」であり、需要の予測をある程度機械的に見込むことが困難である事等の課題を有しております。その課題解決に向け、「成長が見込まれる事業領域における当社のオリジナル製品の確立」を重点項目と定め、新製品の開発に取り組んでおります。例えば、工場や施設で自動走行させることができるAGV(無人搬送車)や双腕ロボットを用いた薬液充填ロボットセル等は、人手不足や重労働、危険作業等解消を目的とした当社の製品です。 人手不足、少子高齢化などを背景に、社会システムの無人化・非接触化、生産・サービスの無人化(ロボット化)、自動化・省力化が更に推し進められると思われます。当社グループは、その需要を取り込むべく、更にオリジナルの技術・装置・システムの拡充を加速し、また、各メーカーとの技術融合による高付加価値の装置・システムの確立を図ります。 ◆新ビジネスモデル構築に向けた取り組みへの加速 当社グループでは既存の事業に加えて時流の変化や先端領域を捉えた新規事業の構築を進めております。ウェアラブルカメラサービスは2025年3月期に新規販売を終了しましたが、2026年3月期からは、新製品、デジタル技術の企画・開発を総合的に行うため、デジタルイノベーションセンターと技術開発室を統合した「プロダクト開発部」を設立し、デジタル社会の更なる進化を見据え、プラント分野、自動化装置、現場のDX等の市場における、情報通信技術を活用した製品・ソリューションの技術開発を推進してまいります。スマートファクトリー×エンジニアリング、メカトロニクス製品、ITをキーワードとした新規事業領域の探索等によって、ものづくりの最先端技術への積極的なアプローチを図り、将来の当社グループを支える事業の種となる新製品・サービスの探索を目指してまいります。 ④組織・業務改革(事業基盤の底支え) ◆人材基盤の強化 当社グループの経営において、大切な経営資源は「人」です。コーポレート体制の強化策の一環として2026年3月期から人事部を設立したほか、優秀な人材確保のための求人対策として、採用プロジェクトにより、新人・中途社員の採用を積極的に取り組んでおります。 また、人材育成と専門技術の伝承を目的とした教育センターを活用し、「見て・触って・体験できる」を基本コンセプトとし、教育・実務訓練に取り組んでおります。教育センターは、当社の創業の地である新潟県糸魚川市に2016年に設置したことを皮切りに、兵庫県姫路市、福岡県大牟田市に設置し、2025年には4拠点目となる千葉教育センターを千葉県市原市に設置しました。少子高齢化により若手層の就業者の確保が困難になりつつある状況下、当社グループは自社の人的資源を充実しつつ、併せて協力企業との連携を強化し、更に人材の確保・早期育成、戦力化に取り組んでまいります。 ◆コーポレートガバナンス体制のさらなる強化 コンプライアンス委員会の設置や経営課題・戦略等をテーマとする経営会議を社外取締役・社外監査役の有効な活動を通じ、更なる取締役会の実効性向上、及び適切かつ透明性のある情報開示に努めてまいります。 また、当社グループの成長と成功には優秀な従業員の確保が必要であり、従業員がさらに高いパフォーマンスを発揮できるよう、「働き方改革」に向けた諸施策の実施による効率的・効果的な働き方を追求するため、改善提案活動や社内のDX化に取り組んでおります。2021年4月より新基幹系システムを稼働しており、更なるシステムの有効利用を図り、また、設計・施工・購買管理等の全社的なデジタル化に取り組み、効率的な働き方を追求してまいります。DX化の基盤となる情報インフラについては、社内ネットワークの整備、情報機器管理体制の整備を進行しており、セキュリティ対策の更なる強化に努めてまいります。 ⑤ESG対応・財務基盤の強化 従業員を含むステークホルダーと共存共栄しながら、環境負荷低減に取り組み、持続可能な未来を創造することを目標に掲げており、持続可能な社会の実現と当社の持続的成長の両立を図るため、社会・自社が抱える様々な重要課題(マテリアリティ)を特定しました。再生可能エネルギー電力比率の向上や人材の確保と育成等の諸施策を推進することにより、その解決に向けての取組を今後積極的に推進してまいります。 また、多面的な観点から経営基盤をチェック・強化し、事業の継続性を高めつつ、新たな挑戦に向けた基盤づくりを進めてまいります。
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会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経済の変化に伴うリスク 設備工事業界におきましては、国内外の経済変動や国際情勢に影響を受けやすく、国内外の景気が低迷し、国や企業の設備投資の抑制や受注競争激化に伴う、受注価格の下落等が続きますと、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (2)表面処理事業の市場環境について タイ国において表面処理事業を中心に行っておりますタナベタイランド社の売上高は、HDD部品表面処理の依存度が高く、当該部品の売上高が減少した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (3)信用リスク 当社グループの主体である設備工事業界においては、国内の受注環境は厳しい状況が続くものと予想されます。 当社は、受注の拡大をはかるため、市場動向を見極め設備投資の好調な業種や、今後、有望分野に営業の拡大を図る所存です。そのため、新規顧客が増加することが予想され、当社では債権管理をより一層強化して行く方針でありますが、その顧客に予測不能な事態が発生した場合には、売上債権の回収に支障を来たす可能性があり、その回収不能額により当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (4)製品及び施工の欠陥リスク 当社は、施工管理及び製品製作には万全を期しておりますが、重大なかし担保責任及び製造物責任賠償につながるような欠陥が発生した場合には、損害賠償が生じる可能性があります。また、工事施工段階での想定外の追加原価発生により不採算工事が発生した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (5)労働災害発生時のリスク 当社は、工事施工、製品製作にあたり安全管理を徹底して行っておりますが、万が一、労働災害、事故が発生した場合、補償等に要する費用面での負担は各種保険により軽減されるものの、重大な労働災害、事故は信用の失墜につながり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (6)資材の市況リスクについて 当社は、鋼材、管材、電材等の資材を調達しており、価格動向に関する情報収集・発信に努め、資材の早期発注、多様な調達先の開拓、工事価格への転嫁等の対策を行っておりますが、品不足や原材料価格の高騰等により資材価格が急速かつ大幅に上昇した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (7)法的規制等に関連するリスクについて 当社は、建設業法に基づき、特定建設業許可(8業種、国土交通大臣許可(特-1)第3902号)及び特定建設業許可(1業種、国土交通大臣許可(特-2)第3902号)並びに一般建設業許可(6業種、国土交通大臣許可(般-1)第3902号)を受けております。なお、建設業法に規定される許可要件を満たさなくなった場合、または欠格要件に該当することとなった場合には、建設業法第29条により許可の取り消しとなります。 当社グループでは、当該許可の要件の維持ならびに各法令の遵守に努めており、現時点において、これらの免許の取消事由に該当する事実はないと認識しております。しかしながら、万一法令違反等によって許可が取り消された場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (8)人材確保に関するリスク 当社グループの主体である設備工事業界においては、人材が大きな経営資源となっています。採用プロジェクトにより、新人・中途社員の採用を積極的に進め、人材育成と専門技術の伝承を目的とした教育センターを活用し人的資源の充実に取り組んでおりますが、少子高齢化による人口減少や同業界就労者の減少や高齢化等により、新たな人材の確保が困難になり、施工体制の確立が出来ない場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (9)カントリーリスクについて 当社グループは、アセアン諸国に海外連結子会社を有しており、その国における政治や経済・社会情勢の変化、法的規制の変更等により、事業継続が困難になるリスクを負っております。 当社グループは、こうした事業遂行上の環境変化に関して各種専門家、取引先等から最新の情報収集を行うとともに、関連部署との連携を密に行う等リスクの管理・ヘッジに努めておりますが、政治・経済情勢の予期せぬ変化や予想を超える天災害等の事業環境に大幅な変化をもたらすような事態が発生した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (10)感染症のリスクについて 当社グループの拠点の周辺地域において、新型コロナウイルス、インフルエンザ、ノロウイルス等の感染が拡大した場合、一時的に事業活動が阻害されるなど、当社グループの経営成績、財務状況等に影響を与える可能性があります。 (11)情報セキュリティのリスク 当社グループは、事業活動の展開上、多くの客先情報(設備情報、機密情報等)を入手し事業展開しております。当社は、情報セキュリティに関する規定を定め、情報機器管理体制の整備等による情報セキュリティ対策を行っておりますが、これらの客先情報等が、サイバー攻撃等により社外に漏洩した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)10,817字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する状況下で、各種政策の効果もあり、景気は緩やかな回復傾向が続きました。一方、米国の通商政策や中東情勢が及ぼす国内外経済への影響、継続的な物価上昇等、先行きは不透明な状況が続いております。 設備工事業界においては、公共投資は底堅く推移し、民間設備投資は持ち直しの動きがみられましたが、国内外経済の動向や原材料価格をはじめとする物価上昇により先行きが不透明な状況等があり、受注・価格競争は厳しい状況で推移しております。 このような状況下で、当社グループはお客様のニーズに合った設備の提案を積極的に行い、受注の確保・拡大に努めてまいりました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,219百万円増加し、47,195百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,784百万円減少し、19,203百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ3,004百万円増加し、27,992百万円となりました。 b.経営成績 設備工事事業におきましては、当社グループの主要顧客である化学業界において半導体関連のプラント設備工事、電子材の製造設備等の設備増強工事、定期修繕工事等を中心とした受注がありましたが、海外情勢等の影響により、顧客に投資時期を慎重に計る動きもみられ、当社グループ全体では前期を下回りました。タイ国の表面処理事業は、自動車向け・HDD向けの表面処理は総じて横ばいの状況のなか、EV向けの需要は堅調であり、表面処理事業全体では前期を上回りました。売上高は、前期繰越工事をはじめとした工事の進捗は概ね順調に推移し、前期を上回る結果となりました。 この結果、受注高46,210百万円(前連結会計年度比13.0%減)、売上高52,366百万円(同3.0%増)となりました。 利益面につきましては、工事資材費、労務費等の上昇は続いておりますが、施工効率の改善、リスク管理の徹底等の効果は継続しており、売上総利益率は改善しました。販売費及び一般管理費の増加があったものの、売上高の増加や売上総利益率の改善効果は大きく、営業利益4,769百万円(同24.3%増)、経常利益4,809百万円(同23.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,452百万円(同33.2%増)ともに前期を大きく上回る結果となりました。 セグメントの経営成績は、次のとおりであります。 (設備工事事業) 民間プラント・機械装置を主体としております産業プラント設備工事は、半導体関連の設備工事、電子材の製造設備等の設備増強工事等を中心とした受注がありましたが、海外情勢等の影響により、顧客に投資時期を慎重に計る動きもみられ、受注高17,109百万円(前連結会計年度比32.7%減)と前期を下回りました。売上高は、前期繰越工事をはじめとした工事の進捗は堅調に推移しましたが、22,618百万円(同0.5%減)と前期を下回りました。 民間プラント保全工事を主体としております設備保全工事は、工場設備の定期修繕工事を中心とした受注が好調であり、受注高11,868百万円(同15.2%増)、売上高11,196百万円(同8.3%増)ともに前期を上回りました。 電気計装工事は、産業プラント設備工事部門とのジョイントによる半導体関連の設備工事、電子材の製造設備等の設備増強工事、公共インフラ関連工事を中心とした受注がありましたが、受注高9,285百万円(同0.5%減)、売上高9,282百万円(同9.2%減)ともに前期を下回りました。 メカトロニクスは、充填ライン、各種自動化機器の受注などがありましたが、受注高2,398百万円(同10.5%減)と前期を下回りました。売上高は、工事の進捗が順調に進んだこともあり、3,922百万円(同77.1%増)と前期を上回りました。 送電工事は、電力会社の設備保守等の受注がありましたが、受注高2,329百万円(同14.6%減)、売上高2,271百万円(同14.1%減)ともに前期を下回りました。 管工事は、民間からの大型管設備工事、官公庁からのインフラ設備の維持更新等の受注があり、受注高1,643百万円(同40.0%増)、売上高1,495百万円(同29.8%増)ともに前期を上回りました。 設備工事事業全体では受注高44,635百万円(同13.6%減)、売上高50,786百万円(同3.0%増)となりました。売上総利益率の改善が進み、セグメント利益6,437百万円(同21.6%増)となりました。 (表面処理事業) タイ国で事業展開しております表面処理事業は、自動車向け・HDD向けの表面処理は横ばいの状況でありましたが、EV向けの需要は堅調であり、受注高1,483百万円(前連結会計年度比8.3%増)、売上高1,483百万円(同8.3%増)と前期を上回りました。セグメント利益は36百万円(同9.1%減)となりました。 (その他) 鋳造用工業炉は、受注高92百万円(前連結会計年度比21.3%減)、売上高96百万円(同34.4%減)、セグメント利益12百万円(前期は49百万円の損失)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ248百万円減少し、10,601百万円(前連結会計年度末比2.3%減)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益が4,787百万円、減価償却費785百万円、賞与引当金の増加581百万円等の収入がありましたが、売上債権の増加1,131百万円、未成工事受入金の減少1,115百万円等の支出があり、営業活動によるキャッシュ・フローは1,938百万円の収入(同85.0%減)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出等があり、875百万円の支出(同31.5%減)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払や長期借入金の返済による支出等があり、1,347百万円の支出(同67.7%減)となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 当社グループが営んでいる事業の大部分を占める設備工事事業(産業プラント設備工事、設備保全工事、電気計装工事、メカトロニクス、送電工事、管工事)では生産実績を定義することが困難であり、設備工事事業においては請負形態を取っているため販売実績という定義は実態にそぐいません。 従って、生産、受注及び販売の実績については「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」における各セグメントの状況に関連付けて記載しております。 なお、参考のため提出会社単独の事業の状況は次のとおりであります。 (1)受注工事高、完成工事高、繰越工事高 第57期(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) 工事別   前期繰越工事高 (千円)   当期受注工事高 (千円)   計(千円)   当期完成工事高 (千円)   次期繰越工事高(千円) 産業プラント設備工事   16,326,601   25,162,139   41,488,741   22,489,654   18,999,086 設備保全工事   1,399,290   10,302,062   11,701,352   10,336,848   1,364,504 電気計装工事   6,899,375   9,327,885   16,227,261   10,224,088   6,003,173 メカトロニクス   2,814,422   2,596,927   5,411,349   2,102,838   3,308,511 送電工事   389,891   2,727,200   3,117,091   2,645,079   472,012 管工事   591,861   1,173,552   1,765,413   1,152,726   612,687 鋳造用工業炉   33,513   116,991   150,504   146,525   3,978 計   28,454,955   51,406,759   79,861,715   49,097,760   30,763,955 第58期(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 工事別   前期繰越工事高 (千円)   当期受注工事高 (千円)   計(千円)   当期完成工事高 (千円)   次期繰越工事高(千円) 産業プラント設備工事   18,999,086   16,149,619   35,148,705   21,728,787   13,419,918 設備保全工事   1,364,504   11,868,928   13,233,433   11,196,468   2,036,965 電気計装工事   6,003,173   9,308,470   15,311,643   9,305,659   6,005,984 メカトロニクス   3,308,511   2,329,286   5,637,798   3,839,057   1,798,741 送電工事   472,012   2,329,753   2,801,765   2,271,253   530,511 管工事   612,687   1,643,114   2,255,802   1,495,750   760,052 鋳造用工業炉   3,978   92,092   96,071   96,071   - 計   30,763,955   43,721,266   74,485,221   49,933,048   24,552,172 (注)前期以前に受注した工事で、契約の更改により請負金額に変更のあるものについては、当期受注工事高にその増減額を含みます。したがって当期完成工事高にもかかる増減額が含まれています。 (2)受注工事高の受注方法別比率 工事の受注方法は特命と競争に大別されます。 期別   区分   特命(%)   競争(%)   計(%) 第57期 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   産業プラント設備工事   12.5   87.5   100 設備保全工事   46.5   53.5   100 電気計装工事   35.7   64.3   100 メカトロニクス   74.7   25.3   100 送電工事   15.2   84.8   100 管工事   14.0   86.0   100 鋳造用工業炉   100.0   0.0   100 第58期 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   産業プラント設備工事   33.9   66.1   100 設備保全工事   40.9   59.1   100 電気計装工事   46.3   53.7   100 メカトロニクス   44.9   55.1   100 送電工事   14.9   85.1   100 管工事   15.1   84.9   100 鋳造用工業炉   100.0   0.0   100 (注)百分比は請負金額比であります。 (3)完成工事高 期別   区分   官公庁(千円)   民間(千円)   合計(千円) 第57期 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   産業プラント設備工事   176,488   22,313,166   22,489,654 設備保全工事   121,430   10,215,418   10,336,848 電気計装工事   683,309   9,540,778   10,224,088 メカトロニクス   -   2,102,838   2,102,838 送電工事   52,464   2,592,614   2,645,079 管工事   398,500   754,226   1,152,726 鋳造用工業炉   -   146,525   146,525 計   1,432,193   47,665,566   49,097,760 第58期 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   産業プラント設備工事   154,366   21,574,420   21,728,787 設備保全工事   7,540   11,188,928   11,196,468 電気計装工事   400,969   8,904,690   9,305,659 メカトロニクス   403   3,838,654   3,839,057 送電工事   59,152   2,212,101   2,271,253 管工事   421,480   1,074,269   1,495,750 鋳造用工業炉   -   96,071   96,071 計   1,043,912   48,889,136   49,933,048 第57期の完成工事高のうち請負金額1億円以上の主なものは次のとおりであります。 旭化成㈱   D6Z P1-7、8建設工事 機電計一括工事 デンカ㈱   先端球状フィラー工場新設工事 コニシ㈱   新水性工場 設備工事 第58期の完成工事高のうち請負金額1億円以上の主なものは次のとおりであります。 デンカ㈱   LDMプラント建設 東日本高速道路㈱   北陸自動車道 子不知トンネルラジオ再放送設備更新工事 完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりであります。 相手先   第57期 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   第58期 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   完成工事高に対する割合(%)   金額(千円)   完成工事高に対する割合(%) デンカ㈱   8,376,215   17.1   10,479,177   21.0 計   8,376,215   17.1   10,479,177   21.0 (4)手持工事高(2026年3月31日現在) 区分   官公庁(千円)   民間(千円)   合計(千円) 産業プラント設備工事   23,670   13,396,247   13,419,918 設備保全工事   -   2,036,965   2,036,965 電気計装工事   208,197   5,797,786   6,005,984 メカトロニクス   -   1,798,741   1,798,741 送電工事   -   530,511   530,511 管工事   205,120   554,931   760,052 鋳造用工業炉   -   -   - 計   436,988   24,115,183   24,552,172 手持工事高のうち請負金額1億円以上の主なものは、次のとおりであります。 東亞合成㈱   苛性ソーダ設備更新工事   2026年 11月 完成予定 AGCセイミケミカル㈱   PF3プラント建設工事   2027年 5月 完成予定 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 1)財政状態 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は35,644百万円(前連結会計年度末35,010百万円)となり、633百万円増加しました。これは、主に受取手形・完成工事未収入金等が2,606百万円増加したことによるものと分析しております。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は11,551百万円(同10,965百万円)となり、585百万円増加しました。これは、主に建物・構築物が934百万円、機械、運搬具及び工具器具備品が470百万円増加したことによるものと分析しております。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は17,605百万円(同19,091百万円)となり、1,486百万円減少しました。これは、主に未成工事受入金が1,114百万円減少したことによるものと分析しております。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は1,597百万円(同1,896百万円)となり、298百万円減少しました。これは、主に長期借入金が300百万円減少したことによるものと分析しております。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は27,992百万円(同24,988百万円)となり、3,004百万円増加しました。これは、主に利益剰余金が2,540百万円増加したことによるものと分析しております。 2)経営成績 (売上高) 売上高は、半導体関連のプラント設備工事、電子材の製造設備等の設備増強工事、定期修繕工事等を中心とした受注があるなか、前期繰越工事をはじめとした工事の進捗は概ね順調に推移し、前連結会計年度の50,832百万円に対し1,533百万円増(前連結会計年度比3.0%増)の52,366百万円となりました。なお、セグメント別の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」に記載のとおりであります。 (売上総利益) 売上総利益は、前連結会計年度の8,727百万円に対し、1,449百万円増(同16.6%増)の10,177百万円となりました。また、売上総利益率は19.4%となりました。工事資材費、労務費等の上昇は続いておりますが、施工効率の改善、リスク管理の徹底等の効果は継続したこと等から、前連結会計年度に比べ2.3ポイント増加したものと分析しております。 (販売費及び一般管理費) 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度の4,890百万円に対し、517百万円増(同10.6%増)の5,408百万円となりました。人件費をはじめとする人的資本価値向上に向けた諸施策、新技術の研究から工法・工具の改善等の研究開発により販売費及び一般管理費が増加したものと分析しております。 (営業利益) 以上により、営業利益は前連結会計年度の3,837百万円に対し、931百万円増(同24.3%増)の4,769百万円となりました。 (営業外損益) 営業外損益(純額)は、前連結会計年度の69百万円の収入に対し、28百万円減(同41.3%減)の40百万円の収入となりました。 (経常利益) 経常利益は、前連結会計年度の3,906百万円に対し、902百万円増(同23.1%増)の4,809百万円となりました。これは、主に営業利益の増加によるものと分析しております。 (特別損益) 特別損益(純額)は、前連結会計年度の73百万円の損失に対し、22百万円の損失となりました。これは、主に特別損失が前連結会計年度より56百万円減少したことによるものと分析しております。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度の2,593百万円に対し、859百万円増(同33.2%増)の3,452百万円となりました。 1株当たり当期純利益は、前連結会計年度の247円47銭に対し、81円48銭増加し328円95銭となりました。 当社グループの経営に影響を与える要因として、当社グループの属する設備工事業界は受注産業であり、国内外の経済動向や国際情勢の影響を受けやすく、景気の変動により公共投資や民間設備投資の大幅な抑制が続くと、当社グループの業績に与える影響が大きいと認識しております。 現状の見通しとして、米国の通商政策や中東情勢が及ぼす国内外経済への影響や継続的な物価上昇等による不透明な状況が想定され、先行きは予断を許さない厳しい局面が続くものと思われます。 当社グループにおきましては、お客様のニーズを的確に捉え、当社グループの特色である、「技術力」、「機動力」、「総合力」を活かし、独立系エンジニアリングメーカーとしての柔軟な対応力を強みに、同業他社との差別化を図り「ものづくり」に関するあらゆる産業分野を網羅すべく、広範囲な事業フィールドで事業を推進する所存です。 このような状況のもと、当社グループは、2024年11月6日に公表いたしました中期経営計画「TRY2030」において、2030年3月期までを「更なる飛躍への変革の時期」と定めており、目標の実現のため次の主要施策に取り組んでまいります。 ①国内事業の進化 ②海外事業の再生 ③新規事業の探索 ④組織・業務改革 ⑤ESG対応・財務基盤の強化 以上の主要施策の推進のため、大型EPC案件の拡大、人員・組織・業務推進体制の拡充を含めた人的資本への更なる投資、サステナブル経営の実現等に取り組み、コーポレートスローガン「ものづくりのための、モノづくり。」のもと、事業領域における全てのフェーズでお客様に貢献する総合エンジニアリング会社を目指してまいります。なお、2027年3月期の連結業績見通しは、連結売上高は50,000百万円(前連結会計年度比4.5%減)と予想しております。利益面では、連結営業利益3,850百万円(同19.3%減)、連結経常利益3,900百万円(同18.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2,700百万円(同21.8%減)と予想しております。 経営者の問題意識と今後の方針について、現在の事業環境及び入手可能な情報を基に環境変化にスピード感を持って柔軟に対応すべく、最善の経営方針を立案し、諸対策を実着に実行してまいります。 今後は不透明な市場環境ではありますが、優先的に対処すべき事業上の課題に記載のとおり、まずは、安定収益を確保すべく、足下の受注案件の獲得及び業績見通し達成に全力を挙げていくとともに、中長期的な成長に向け、確実に「手を打つ」、両面での経営が重要であると認識し、最適な経営資源の配分を行いつつ「世の中から必要とされ、存続する企業」として、次世代の社会・産業に貢献する会社を目指します。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループは、安定的な外部資金調達能力の維持及び向上が重要であると認識しており、主要な取引先金融機関との良好な取引関係の維持に努めております。加えて、健全な財務状態の維持も重要であると認識しており、自己資本比率を50%以上に維持することを、経営目標の一つとして掲げております。 この様な基本的な考え方に沿って諸施策を進めることにより、当社グループの成長を維持するために必要とされる運転資金及び設備資金の調達に、何らの支障も生じないものと認識しております。 次に経営資源の配分に関する考え方として、営業活動により得た収益を事業活動の財源と捉え、その効率的な運用を最重点課題としております。運用先として、運転資金、持続的成長に向けた経営基盤強化に資する基盤投資、事業ポートフォリオの拡充のための成長投資があります。 株主に対する利益還元につきましては、財務体質と経営基盤の強化を図りつつ、毎期の業績、新規投資、連結配当性向を総合的に勘案しながら、連結配当性向35%~40%を目安とし、安定的な配当と持続的な増配に努めることを基本方針としております。自己株式の取得についても、財務状況、市場環境、業績の動向等を総合的に勘案し、適切な局面で機動的に実施してまいります。 上記の考え方に基づき、次のとおり、資金需要に応じた資金調達を行っております。 まず当社グループの資金需要について、運転資金需要の主なものは、工事施工に係る材料費及び外注費の他、人件費であります。また、設備資金需要の主なものは、事業領域拡大・人的資本価値の向上に向けた拠点・施設の設立や、生産性向上・ESG推進に向けた設備の購入であります。 上記の運転資金及び設備資金の調達に当たっては、内部資金及び国内金融機関からの借入を活用しております。 運転資金の調達につきましては、当社において取引先金融機関3行とコミットメントライン契約(60億円)を締結し、機動的な資金調達を行っております。設備資金の調達につきましては、取引先金融機関からの長期借入金により賄うことを基本的な方針としております。また、緊急時の資金需要への備えとして、当社において複数の取引先金融機関と当座貸越契約を締結しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、本報告書「第一部 企業情報 第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 この連結財務諸表の作成にあたり、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。

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開示資料

出典

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