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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

カーリット

Carlit Co.,Ltd.4275 · Prime · 化学

化学品(化薬・化成品・電子材料など)を中核に、ボトリング、金属加工、エンジニアリングサービスを展開。産業用爆薬や自動車保安炎筒などニッチな化薬製品に強み。

概要

カーリットは、火薬類・化学製品を主力とする総合メーカーである。産業用爆薬で国内トップシェアを持ち、自動車用エアバッグインフレーターや電子材料も手掛ける。2026年3月期の連結売上高は362億円、営業利益35億円(利益率9.7%)、従業員1075名。東京都中央区に本社を置き、東京証券取引所プライム市場に上場(1949年5月)。グループは化学品、ボトリング、金属加工、エンジニアリングサービスの4セグメントで構成される。

化学品セグメントが売上の約6割を占める収益構造

連結売上高362億円(2026年3月期)のうち、化学品セグメントが210億円(構成比58%)と最大の柱である。内訳は化薬分野(産業用爆薬、自動車用緊急保安炎筒)、化成品分野(塩素酸ナトリウム、過塩素酸アンモニウム)、電子材料分野(有機導電材料、光機能材料)、シリコンウェーハ分野など。営業利益は化学品が19億円と全体の34億円の過半を稼ぎ出す。次いで金属加工(並田機工、東洋発條工業)が72億円、エンジニアリングサービス(カーリット産業、南澤建設)が52億円、ボトリング(ジェーシーボトリング)が45億円。セグメント間消去を除いた実績である。

国内生産拠点を中心に、海外子会社も展開

生産拠点は群馬県渋川市の群馬工場(1934年建設)と赤城工場(1995年稼働)が化学品製造の中心。かつての保土ヶ谷工場(横浜)は1995年に閉鎖された。研究開発はR&Dセンター(旧中央研究所、1984年完成)が担う。海外では中国・上海に佳里多(上海)貿易有限公司(2008年設立)、シンガポールにCarlit Singapore Pte.Ltd.(2008年設立)を持つが、売上・利益の大半は国内市場に依存する。連結子会社11社のうち10社が国内企業であり、海外売上高比率は開示されていないが、低水準と推定される。

持株会社体制を経て事業会社に統合されたグループ構造

2024年10月、持株会社であるカーリットホールディングス(2013年設立)が、主要子会社の日本カーリットとシリコンテクノロジーを吸収合併し、事業会社「株式会社カーリット」に改組された。これにより、従来のホールディングス体制から単一事業会社へ移行。連結子会社は11社で、化学品の中核は株式会社ジャペックス、ボトリングはジェーシーボトリング株式会社、金属加工は並田機工株式会社と東洋発條工業株式会社、エンジニアリングサービスはカーリット産業株式会社、南澤建設株式会社、富士商事株式会社、株式会社総合設計など。持分法適用関連会社1社(非開示)も存在する。

自動車関連と飲料ボトリングが安定収益を支える

化学品セグメントの化薬分野では、自動車用エアバッグインフレーター(緊急保安炎筒)が主要製品の一つ。事故時の展開用ガス発生源として、国内自動車メーカーに供給される。また、ボトリングセグメントでは、ジェーシーボトリングが清涼飲料水の受託製造を行い、主要顧客に株式会社伊藤園が名を連ねる(2026年3月期の連結売上高の10.2%を占める)。金属加工セグメントは耐熱炉内用金物やスプリングを製造し、産業機械向けに安定した需要がある。これらの事業が、化学品の市況変動を緩和する役割を果たしている。

業界の中での役割は化学品メーカー、特に産業用爆薬・自動車保安炎筒などの化薬分野に強みにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
362億円
営業利益
35億円
営業利益率
9.7%
純利益
30億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
化学品210億円57.9%19億円9.0%
金属加工72億円19.8%6億円8.3%
ボトリング45億円12.4%4億円8.9%
エンジニア リング サービス36億円9.9%8億円22.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01化学品主力

化薬分野(産業用爆薬、自動車用緊急保安炎筒、信号炎管、煙火用材料)、受託評価分野(危険性評価試験、電池試験)、化成品分野(塩素酸ナトリウム、過塩素酸アンモニウム、亜塩素酸ナトリウム、農薬、電極、過塩素酸)、電子材料分野(有機導電材料、光機能材料、イオン導電材料)、セラミック材料分野(研削材)、シリコンウェーハ分野(半導体用シリコンウェーハ)の製造・販売。

主な製品・サービス4
産業用爆薬
鉱山や土木工事で使用される爆薬。
自動車用緊急保安炎筒
自動車の非常時に使われる発炎筒。
塩素酸ナトリウム
酸化剤、漂白剤などに使用される化成品。
半導体用シリコンウェーハ
半導体製造に用いるシリコン基板。

02ボトリング準主力

清涼飲料水のボトリング加工・販売をジェーシーボトリング株式会社が行う。

03金属加工副次

各種耐熱炉内用金物、スプリングの製造・販売を並田機工株式会社、東洋発條工業株式会社が行う。

04エンジニアリングサービス副次

工業用塗料販売・塗装工事、上下水道・排水処理施設の設計・監理をカーリット産業株式会社、南澤建設株式会社、富士商事株式会社、株式会社総合設計が行う。

製品と技術

産業用爆薬と自動車保安炎筒(化薬分野)

化薬分野の主力は、鉱山・土木工事向けの産業用爆薬(ダイナマイトなど)である。国内トップシェアを持ち、ニトログリセリン系とアンモニア系の製品を群馬工場で製造する。また、自動車用エアバッグインフレーターの点火薬として使用される「自動車用緊急保安炎筒」も重要な製品。これは衝突時に瞬時にガスを発生させる装置で、国内自動車メーカー向けに安定供給している。さらに、鉄道・船舶用の信号炎管や花火用材料も手掛け、火薬類の技術を多用途に展開している。

化成品:塩素酸ナトリウムと過塩素酸アンモニウム

化成品分野では、塩素酸ナトリウムが主要品目である。これは酸化剤として漂白剤や殺菌剤の原料となるほか、火薬の原料にも使用される。過塩素酸アンモニウムは固体ロケット推進薬の酸化剤として宇宙・防衛用途に需要があり、中期経営計画で重点領域に位置づけられている。また、亜塩素酸ナトリウム(殺菌剤)、農薬、電極材料なども製造。これらの製品は、カーリットが長年培った電解技術を基盤としており、群馬工場で一貫生産される。

電子材料とシリコンウェーハ

電子材料分野では、有機導電材料(導電性高分子)、光機能材料(有機EL関連)、イオン導電材料(電池電解質)などを開発・供給する。これらはディスプレイや二次電池の高性能化に寄与する。シリコンウェーハ分野では、株式会社シリコンテクノロジー(1994年設立)が半導体用シリコンウェーハを製造。主にパワーデバイスやセンサー向けの小口径ウェーハを手掛けるが、2020年代半ばには市況低迷の影響で業績が伸び悩み、2026年3月期の減益要因となった。

研削材と非破壊試験の受託評価

セラミック材料分野では、研削材(アルミナ系など)を製造。これは金属加工やガラス研磨に使用される。受託評価分野では、危険性評価試験(爆発性・引火性の評価)や電池試験(安全性試験)をR&Dセンターで実施。顧客の化学製品や電池の安全性評価を請け負い、法規制対応を支援する。この事業は、火薬類の取り扱いで培った評価技術を転用したもので、高い専門性を持つ。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

火薬・化学の老舗、安定収益基盤

化学業界に属し、火薬類や電子材料などを手掛ける総合化学メーカー。売上高約360億円規模で、営業利益率8〜9%と安定的。同業の東洋紡やクラレと比較すると規模は小さいが、火薬分野で独自のポジションを築いている。成長性は横ばいだが、収益の安定性が評価される。

強み

  • 民生用火薬で国内シェア上位。建設・鉱山向け需要が安定。
  • 営業利益率8%超と堅調。売上高も300億円超で安定。
  • 火薬、電子材料、化学品など複数セグメントでリスク分散。
  • 創業100年超。火薬・化学の高度な技術と信頼性が強み。

課題

  • 売上高がほぼ横ばいで、新規成長分野への投資が必要。
  • 火薬事業は厳格な規制下にあり、法改正や安全コスト増加の影響。
  • 火薬技術の継承が課題。業界全体で人材確保が難しくなっている。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字がカーリット

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14027テイカ571億円
21663K&Oエナジーグループ562億円14.4倍
34025多木化学562億円13.3倍
44092日本化学工業467億円15.8倍
54611大日本塗料466億円26.7倍
64275カーリット465億円15.5倍
74462石原ケミカル441億円13.4倍
84968荒川化学工業432億円18.8倍
94229群栄化学工業388億円14.5倍
103104富士紡ホールディングス376億円19.9倍
114112保土谷化学工業369億円11.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

浅野総一郎がスウェーデンから爆薬特許を取得した1916年

1916年9月、実業家の初代浅野総一郎がスウェーデンのカーリット社から「カーリット爆薬」の東洋における製造販売権を取得した。これは硝酸グリセリンを主成分とする安全爆薬で、鉱山や土木工事向けに注目された。浅野同族株式会社内に製薬部を設け、1918年には特許を取得。1919年12月に神奈川県横浜市に保土ヶ谷工場を建設し、カーリット爆薬の製造を開始した。これが現在のカーリットグループの原点である。1920年12月には(旧)日本カーリット株式会社が正式に創立された。

浅野セメントに吸収され、その後独立した1923〜1934年

1923年10月、関東大震災の年に(旧)日本カーリットは浅野セメント株式会社に吸収合併され、同社のカーリット部として事業を継続した。しかし、1934年3月に浅野カーリット株式会社として独立し、カーリット事業を浅野セメントから継承した。同年10月には群馬県渋川市に原料工場(現群馬工場)を建設。1942年10月には関東水力電気株式会社と関水興業株式会社を合併し、社名を関東電気興業株式会社と改称。さらに1945年1月には関東電気工業株式会社と改称した。戦時中の企業統合により、事業規模が拡大した。

戦後上場し、日本カーリットに社名変更した1949〜1951年

1949年5月、関東電気工業株式会社は東京証券取引所に株式を上場した。1951年7月、社名を日本カーリット株式会社と改称し、戦前からのカーリット爆薬事業を再び前面に押し出した。1954年1月には群馬県前橋市に自家用水力発電所(広桃発電所)を建設し、電力コストの低減を図った。この時期、火薬類の需要は復興期の建設工事や鉱山開発により拡大。1969年4月には愛知県豊田市に配送センターを設置し、中部地域の顧客への供給網を強化した。

事業多角化とM&Aでグループを拡大した1976〜2008年

1976年3月、日本研削砥粒株式会社を設立し、研削材分野に進出。1980年6月にはカーリット産業株式会社を設立し、工業用塗料販売・塗装工事を開始。1982年5月には京阪研磨材株式会社に資本参加。1991年8月にはジェーシービバレッジ株式会社(後のジェーシーボトリング)を設立し、飲料ボトリング事業に参入。1994年12月にはシリコンテクノロジー株式会社を設立し、半導体用シリコンウェーハ事業を開始。2008年6月には第一薬品興業株式会社への資本参加、関東高圧化学の吸収合併、並田機工グループへの資本参加など、相次ぐM&Aで事業領域を広げた。同年には中国・シンガポールに現地法人も設立した。

ホールディングス体制に移行し、グループ再編が進んだ2013〜2016年

2013年10月、日本カーリット株式会社からの単独株式移転により、カーリットホールディングス株式会社を設立し、持株会社体制へ移行した。同時に株式会社総合設計を子会社化。2014年2月には東洋発條工業株式会社、2016年2月には三協実業株式会社を子会社に加えた。2016年4月には連結子会社間で合併を実施。日本カーリットを存続会社として、第一薬品興業株式会社と日本研削砥粒株式会社を吸収合併し、事業の効率化を図った。この期間、グループ全体の売上高は400億円台半ばで推移したが、2020年以降減少傾向となる。

プライム市場移行とコロナ禍を経て、事業会社に戻った2022〜2024年

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、市場第一部からプライム市場に移行。2024年7月、社名を株式会社カーリットと改称し、同年10月には日本カーリット株式会社と株式会社シリコンテクノロジーを吸収合併。ホールディングス体制から単一事業会社へと戻り、グループ内の管理機能と事業機能を一体化した。この間、売上高は2022年3月期に339億円まで減少したが、2025年3月期には369億円まで回復。営業利益も30億円と安定した水準を維持している。

年表34件を開く

2010年代

  • 2013年10月創業日本カーリット株式会社からの単独株式移転により、カーリットホールディングス株式会社を設立。
  • 2013年10月株式会社総合設計へ資本参加し子会社とする。
  • 2014年2月東洋発條工業株式会社へ資本参加し子会社とする。
  • 2016年2月三協実業株式会社へ資本参加し子会社とする。
  • 2016年4月M&A当社連結子会社の日本カーリット株式会社と第一薬品興業株式会社、日本研削砥粒株式会社の3社間で吸収合併を行い、日本カーリット株式会社を存続会社、第一薬品興業株式会社と日本研削砥粒株式会社を消滅会社とする。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2024年7月社名を株式会社カーリットと改称。
  • 2024年10月M&A日本カーリット株式会社と株式会社シリコンテクノロジーを吸収合併する。
  • (参考)

2010年代

  • 2013年3月日本カーリット株式会社の「沿革」について、2013年3月期有価証券報告書の内容を記載しています。

1910年代

  • 1916年9月初代浅野総一郎がスエーデン・カーリット社から、カーリット爆薬の東洋における製造販売の権利を取得し、試験研究に着手。
  • 1918年8月浅野同族株式会社に製薬部を新設し、同年カーリット爆薬の特許取得。
  • 1919年12月神奈川県横浜市に製品工場(保土ヶ谷工場)を建設。カーリット爆薬の製造を開始。

1920年代

  • 1920年12月創業(旧)日本カーリット株式会社を創立。
  • 1923年10月M&A浅野セメント株式会社に吸収合併され、カーリット部として事業を継続。

1930年代

  • 1934年3月創業浅野カーリット株式会社を創立。カーリット事業を浅野セメント株式会社より継承。
  • 1934年10月群馬県渋川市に原料工場(現群馬工場)を建設。

1940年代

  • 1942年10月M&A関東水力電気株式会社、関水興業株式会社を合併し社名を関東電気興業株式会社と改称。
  • 1942年10月関東化学工業株式会社へ資本参加し子会社とする。
  • 1945年1月社名を関東電気工業株式会社と改称。
  • 1949年5月上場東京証券取引所に上場。

1950年代

  • 1951年7月社名を日本カーリット株式会社と改称。
  • 1954年1月群馬県前橋市に自家用水力発電所として、広桃発電所を建設。

1960年代

  • 1969年4月愛知県豊田市に豊田配送センターを設置。

1970年代

  • 1976年3月創業日本研削砥粒株式会社を設立。

1980年代

  • 1980年6月創業カーリット産業株式会社を設立。
  • 1982年5月京阪研磨材株式会社へ資本参加し子会社とする。
  • 1984年2月中央研究所(現R&Dセンター)完成。

1990年代

  • 1991年8月創業ジェーシービバレッジ株式会社を設立。
  • 1994年12月創業株式会社シリコンテクノロジーを設立。
  • 1995年10月群馬県渋川市赤城町に赤城工場を建設。火薬類の製造開始。
  • 1995年12月保土ヶ谷工場閉鎖。

2000年代

  • 2000年4月M&A日本研削砥粒株式会社と京阪研磨材株式会社を合併し、日本研削砥粒株式会社が存続会社とする。
  • 2008年6月M&A第一薬品興業株式会社へ資本参加し子会社とする。関東高圧化学株式会社を吸収合併する。ジェーシーボトリング株式会社を設立。ジェーシービバレッジ株式会社から、ジェーシーボトリング株式会社へ事業譲渡を行う。佳里多(上海)貿易有限公司を設立。 Carlit Singapore Pte.Ltd.を設立。富士商事株式会社へ資本参加し子会社とする。並田機工株式会社および同社グループ会社3社へ資本参加し子会社とする。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで37,200百万円
  • 営業利益2027年3月期まで3,200百万円
  • 経常利益2027年3月期まで3,300百万円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2027年3月期まで3,000百万円
  • 1株当たり当期純利益2027年3月期まで133.61円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    投資促進による事業成長

    中期経営計画「Challenge2027」の初年度として、宇宙ロケットや防衛関連向けの過塩素酸アンモニウムなど重点領域への投資を積極化する。生産能力増強、新規設備、省エネ・省力化投資を実行し、2027年度の収益拡大を目指す。

  2. 02

    新規事業と海外展開の推進

    研究開発体制を整備し、M&Aや海外進出を含む新規事業を積極的に展開する。既存事業の成長と新たな事業の確立を進め、経営理念「信頼と限りなき挑戦」のもと、持続的な成長を追求する。

  3. 03

    資本効率と企業価値向上

    資本コストや株価を意識した経営を推進し、PBRを指標とした企業価値向上を目指す。ステークホルダーからの信頼確保を第一に、効率的な資本活用と収益性改善に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,075人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は686万円で、9期前と比べて+9.3%平均年齢は42.3歳、平均勤続年数は16.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月995
2018年3月1,062
2019年3月62838.39.91,098
2020年3月64040.310.51,091
2021年3月63339.611.81,072
2022年3月69543.415.71,095
2023年3月66042.014.11,082
2024年3月66741.213.51,067
2025年3月64542.315.81,070280
2026年3月68642.316.01,075326

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社9(国内 8 / 海外 1、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
赤城工場(群馬県渋川市)(注)37,872百万円
化学品
群馬工場(群馬県渋川市)(注)3,67,816百万円
化学品
ボトリング工場(群馬県渋川市)(注)71,555百万円
化学品
賃貸不動産(神奈川県横浜市旭区・保土ヶ谷区)(注)51,357百万円
化学品
渋川工場(群馬県渋川市)(注)2,31,154百万円
ボトリング
研削材工場(滋賀県犬上郡甲良町)(注)3,8681百万円
化学品
柏原工場(茨城県石岡市)(注)3598百万円
金属加工
石岡工場(茨城県小美玉市)(注)3590百万円
金属加工
本社(東京都中央区)(注)3,479百万円
化学品
長野工場(長野県佐久市)(注)3,910百万円
化学品
主な関係会社
  • 国内
    ジェーシーボトリング株式会社
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士商事株式会社
    大阪府大阪市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    並田機工株式会社
    大阪府大阪市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社総合設計
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東洋発條工業株式会社
    千葉県松戸市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    カーリット産業株式会社
    群馬県渋川市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    南澤建設株式会社
    群馬県渋川市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    佳里多(上海)貿易有限公司
    中国上海 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ジャペックス
    東京都港区 · 持分法適用会社
    議決権30.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は362億円営業利益35億円前期と比べると減収増益で、売上が-1.9%、利益が+16.7%。

売上高
-1.9%
362億円
営業利益
+16.7%
35億円
純利益
+15.4%
30億円
営業利益率
9.7%
前期比 +1.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高372億円362億円
営業利益32億円35億円
純利益30億円30億円
1株あたり配当¥42¥42

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は87億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−1.1%、営業利益は−40.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q947
2024年1Q8855.75
2024年2Q89910.17
2024年3Q921010.97
2024年4Q977
2025年2Q180126.710
2025年4Q189189.516
2026年2Q178158.411
2026年4Q1842010.919
2027年1Q8733.41

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 13期分

2014年3月期からの13期で、売上は398億円から362億円へ91%に減った。直近期の営業利益率は9.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2014年3月3981713
2015年3月4611311
当社連結子会社の日本カーリット株式会社と第一薬品興業株式会社、日本研削砥粒株式会社の3社間で吸収合併を行い、日本カーリット株式会社を存続会社、第一薬品興業株式会社と日本研削砥粒株式会社を消滅会社とする。
2016年3月464138
2017年3月478148
2018年3月5182215
2019年3月5402616
2020年3月497177
2021年3月4551812
2022年3月3392723
2023年3月3602922
日本カーリット株式会社と株式会社シリコンテクノロジーを吸収合併する。
2024年3月3663626
2025年3月36930338.126
2026年3月36235389.730

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高362億円のうち、営業利益として残るのは35億円9.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は30億円、売上の8.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.8%267億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.9%61億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.7%35億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
26.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.4pt
9.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.9pt
8.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.8pt
7.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2026年3月期は営業CFが17億円、投資CFが−35億円で、差し引きのフリーCFは−18億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は38億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2014年3月18−3724−1933
2015年3月10−12−3−229
2016年3月23−841548
2017年3月24−29−1−541
2018年3月29−16−121342
2019年3月28−18−101043
2020年3月29−11−141846
2021年3月42−11−223155
2022年3月31−10−402136
2023年3月21−1−182038
2024年3月22−14−18828
2025年3月47−10−173748
2026年3月17−359−1838

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 13期分

2026年3月期の総資産は577億円。このうち返さなくてよい自己資本が398億円で、自己資本比率は69.0%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年3月43519024543.7
2015年3月45020624445.8
2016年3月46722424348.0
2017年3月49423925548.4
2018年3月54225728547.4
2019年3月53726826949.8
2020年3月48926222753.6
2021年3月51029022056.9
2022年3月50130919261.7
2023年3月51233218064.8
2024年3月55136818366.7
2025年3月53037515570.7
2026年3月57739817969.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
40億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
311億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
35億円
在庫として抱えている分
負債合計
179億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
89
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率19 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率203社中66位あたり、逆に低いのは売上成長率203社中157位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.7%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.7%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
69.0%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-1.9%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.1%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,027で、1年前と比べて+52.3%過去52週の値幅のなかでは42%の位置にある。

¥2,027-4.0%1ヶ月-13.6%1年+52.3%時価総額465億円
過去52週の値幅
安値¥1,258高値¥3,095

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.5倍
PER (会社予想)15.2倍
PBR1.18倍
配当利回り2.07%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月中旬に高値2439円をつけた後、8月10日に2114円へ急落し、その後も低迷。直近は2102円と25日線2240円を約6%下回り、75日線2310円や200日線2243円も割り込んでいる。52週高値3095円からは32%下落、52週安値1258円からは67%上昇の位置。出来高は8月10日に70万股と急増し、売り圧力が強まった。RSIは37.19と売られ過ぎ圏に近く、反発の可能性はあるが、トレンドは下向き。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは16.12倍で業界平均17.74倍をやや下回り、PBR1.22倍は平均1.41倍を下回る。配当利回り2.00%は平均2.66%を下回るが、配当性向19.5%は安定。ROE7.7%は平均水準程度で、今期予想も増益が見込める。割安感はあるが、配当利回りの低さが評価を抑える。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.5倍17.8倍
PER (予想)15.2倍
PBR1.18倍1.41倍
ROE7.7%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、産業用爆薬の国内市場が縮小傾向にある中で、自動車用エアバッグインフレーターや電子材料などの成長分野がどこまで収益を牽引できるか。強気派は、エアバッグの世界市場拡大と電子材料の高付加価値化に期待し、既存の爆薬事業の安定収益が下支えすると見る。一方、弱気派は、国内の鉱山・建設需要の減少や、自動車部品の価格競争激化、エアバッグ市場の成熟による成長鈍化を懸念する。また、業績は堅調だが、成長性が限定的でPBR1倍台、ROE7.7%と資本効率が中程度である点も議論の対象。

プラスに働く材料7
  • エアバッグ需要の世界的拡大

    自動車の安全装備義務化が進み、インフレーター需要は増加傾向。

  • 安定収益の爆薬事業

    国内トップシェアで、鉱山・建設向け需要は底堅い。

  • 電子材料の高付加価値化

    半導体や電子部品向け材料で技術力が評価される。

  • 営業利益が30億円から35億円へ増益計画通年影響

    営業利益率8.13%→9.67%に改善。売上高362億円で利益率が1.54ポイント向上

  • 純利益が26億円から30億円へ15%増益通年影響

    純利益は前期比4億円増の30億円。増益基調で株主還元の余力も高まる

  • 予想PER15.7倍は実績値から低下し割安感継続影響

    実績PER16.12倍→予想15.7倍。増益予想で相対的な割安感が強まる

  • 配当利回り2%と外国人保有11.6%の需給継続影響

    配当利回り2%。外国人持株比率11.6%と高く、買い需要が下支え

マイナスに働く材料7
  • 国内市場の縮小

    鉱山閉山や建設投資の減少で爆薬需要は長期的に減退。

  • 自動車部品の価格競争

    エアバッグ部品は顧客からの値下げ圧力が強い。

  • 成長鈍化の懸念

    売上高は横ばいで、利益率改善も緩やか。

  • 売上高が369億円から362億円へ減少通年影響

    売上高は7億円減。市場縮小や競争激化で増益計画にリスク

  • 営業利益率9.67%は高水準だがコスト上昇余地通年影響

    営業利益35億円の計画が前提。コスト上昇で利益率が低下した場合、増益が消える

  • 1年で55%上昇した反動不定影響

    1年間で55.54%上昇。短期的な過熱感から売りが出やすい

  • ROE7.7%と低く、評価上昇には更なる改善が必要継続影響

    純利益30億円でもROE7.7%にとどまる。PBR1.22倍の上昇には収益改善が必須

次の決算で確かめる点
エアバッグインフレーター販売数量
成長部門の業績寄与度を測る重要な指標。
産業用爆薬の販売量
国内市場の縮小傾向が続くか確認するため。
営業利益率
高付加価値製品の構成比変化による収益性改善を見るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり42で、前期から+16.7%いまの株価に対する利回りは2.07%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥42
1株あたり
配当利回り
2.07%
いまの株価に対して
配当性向
19.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1023.0
2018年3月1220.026.0
2019年3月120.015.7
2020年3月120.028.2
2021年3月120.029.1
2022年3月1633.341.6
2023年3月2025.020.1
2024年3月3365.068.4
2025年3月369.124.5
2026年3月4216.719.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥42

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ25,839人。区分でいちばん多いのは個人・その他34.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が51.7%を占め、残る48.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他33.433.039.032.935.034.2
金融機関35.935.630.334.937.533.3
事業法人22.121.921.821.419.518.4
外国法人6.68.06.07.05.911.5
証券会社2.01.52.93.72.02.5
自己株式0.40.40.40.40.40.4
外国人個人0.00.00.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 丸紅口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行8.71
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.72
03日油株式会社3.99
04みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行3.98
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.69
06長瀬産業株式会社3.05
07明治安田生命保険相互会社3.05
08MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)2.99
09鈴木 祐人2.35
10芙蓉総合リース株式会社2.28

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近7
  • 2026-08-28
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    13.34%
    +2.20pt
  • 2026-08-27
    丸紅株式会社
    変更報告
    7.89%
    -0.41pt
  • 2026-08-26
    丸紅株式会社
    新規の大量保有報告
    7.89%
    -0.41pt
  • 2026-08-25
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    11.14%
    +2.65pt
  • 2026-07-22
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.06%
    -1.97pt
  • 2026-07-06
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    2.03%
    +2.03pt
  • 2026-06-19
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -0.13pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 13期分

1株利益は13期で+115%、1株純資産は13期で+92%。直近期のROEは7.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2014年3月619236.67.865.3
2015年3月521,0215.412.239.9
2016年3月339483.515.012.8
2017年3月321,0113.317.723.0
2018年3月641,0856.117.026.0
2019年3月671,1306.011.615.7
2020年3月291,1062.616.028.2
2021年3月521,2194.514.129.1
2022年3月981,3007.86.741.6
2023年3月951,4037.07.320.1
2024年3月1101,5607.410.168.4
2025年3月1091,5906.99.724.5
2026年3月1311,7757.719.119.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額183百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
金子洋文代表取締役兼社長執行役員 内部監査室担当66370
岡本英夫取締役兼常務執行役員 財務部、法務・コンプライアンス部担当6577
高橋茂信取締役兼執行役員 生産本部、長野工場統括、生産・品質統括部担当6388
中津隆一取締役兼執行役員 ボトリングセグメント担当 ジェーシーボトリング㈱代表取締役社長5852
村山由香里取締役(注)1(注)354
藤原康弘取締役(注)1(注)354
佐藤晴俊取締役(注)1(注)36510
岩村伸一監査役(常勤) (注)2(注)361
三田村玲子監査役(注)2(注)355
青木章哲監査役7086
杉浦哲郎72
鈴木周取締役(注)1(注)364
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
落合悟66

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6103252512922
社外監査役2242412
社外取締役421215
監査役2995

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容704字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社(㈱カーリット)と、連結子会社11社、持分法適用関連会社1社および持分法非適用会社1社により構成され、化学品、ボトリング、金属加工、エンジニアリングサービスに関連する事業を主として行っています。主な事業内容と主要な関係会社の当該事業における位置づけは、次のとおりです。 報告セグメント   主な事業内容   主要な関係会社 化学品   <化薬分野> 産業用爆薬、自動車用緊急保安炎筒、信号炎管、煙火用材料の製造・販売 <受託評価分野> 危険性評価試験、電池試験 <化成品分野> 塩素酸ナトリウム、過塩素酸アンモニウム、亜塩素酸ナトリウム、農薬、電極、過塩素酸の製造・販売 <電子材料分野> 有機導電材料、光機能材料、イオン導電材料の製造・販売 <セラミック材料分野> 研削材の製造・販売 <シリコンウェーハ分野> 半導体用シリコンウェーハ   株式会社カーリット、株式会社ジャペックス、佳里多(上海)貿易有限公司 ボトリング   清涼飲料水のボトリング加工・販売   ジェーシーボトリング株式会社 金属加工   各種耐熱炉内用金物、スプリングの製造・販売   並田機工株式会社、東洋発條工業株式会社 エンジニアリングサービス   工業用塗料販売・塗装工事、上下水道・排水処理施設の設計・監理   カーリット産業株式会社、南澤建設株式会社、富士商事株式会社、株式会社総合設計 <事業系統図> 以上を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。 なお、当社は持分法非適用会社である東日本日東エースとの間で防蟻薬剤の取引を行っております。
経営方針・対処すべき課題1,683字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 《経営理念》信頼と限りなき挑戦 2018年に創業100周年を迎え、創業者である浅野総一郎の理念を踏まえ、当社の現代の存在意義と将来に向けた夢のある発展を追い求めるため、「信頼と限りなき挑戦」を経営理念に掲げました。2024年10月にグループ内企業3社の合併により事業会社体制へ移行していますが、これまでと変わらぬ理念を掲げてまいります。 当社グループは、社会と人々に貢献することが使命と考えます。そのためには「継続ある事業基盤の確立」と「不朽なる技術の進展」は不可欠であります。ステークホルダーからの信頼確保を第一に、研究開発体制の整備、M&Aや海外進出を含む新規事業への積極的な展開を図りながら、新製品の開発と新規事業の開拓を行ってまいります。社員一同、世界に信頼される「カーリットグループ」となるよう、飽くなき挑戦を日々積み重ねてまいります。 (2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社は、今年度スタートした中期経営計画「Challenge2027」において、宇宙ロケットや防衛関連製品の固体推進薬原料である過塩素酸アンモニウムをはじめ、いくつかの事業を重点領域、注力領域、育成領域と位置づけ、新たな事業 ポートフォリオに基づいた経営を推進しています。中計期間である2025年度から2027年度の3年間は「投資促進」フェーズと位置づけ、最終年度の事業成長と収益拡大を実現するため、生産能力増強、新規生産設備、省エネ・省力化などの投資を積極的に実行していきます。経営理念「信頼と限りなき挑戦」の実行により既存事業の成長と新たな事業の確立を進めるとともに、資本コストや株価を意識した経営を推進し、PBRを指標とした企業価値の向上を目指しています。 (中期経営計画「Challenge2027」より事業ポートフォリオの考え方を抜粋) 2026年度の世界経済は、前年に比べて減速が見込まれるものの、底堅いAI需要に加えて各国の財政出動が下支えし ている状況です。中国は、不動産不況のもと内需は停滞、外需による下支えのハードルも高まり、引き続き景気減速の見通しです。アジアは外需と投資が足元の成長をけん引してはいるものの、2026年から2027年にかけてはAIブームのソフトランディングに伴う輸出増勢鈍化や中国製品の流入増を受けての景気減速を見込んでいます。日本は、2026年度は総合経済対策が追い風となり、内需主導で景気は拡大を見込みます。食品価格の高騰一服や物価高対策によりインフレ率は2026年度前半に一旦鈍化を見込みますが、高水準の賃上げ継続を受けて年度後半に再び上昇する見込みです。一方、各報告セグメント全体として、中東情勢に起因する原燃料調達の不透明さやコスト上昇が引き続き下振れリスクとして存在するなど、先行きの不確実性は極めて高い状況にあります。 これらの社会背景、経済環境を総合的に勘案した結果、2027年3月期の連結業績予想を以下のとおりとし、2026年5月15日付の「2026年3月期決算短信」にて開示いたしました。 (%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率) 売上高   営業利益   経常利益   親会社株主に帰属 する当期純利益   1株当たり 当期純利益 百万円   %   百万円   %   百万円   %   百万円   %   円 銭 第2四半期(累計)   17,300   △2.6   1,100   △26.9   1,200   △27.6   1,400   21.8   62.35 通期   37,200   2.6   3,200   △7.5   3,300   △12.1   3,000   0.8   133.61
事業等のリスク3,585字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また中東情勢に起因し、「原材料調達・価格変動のリスク」と「為替相場の変動リスク」については、特に不確実性が高い状況にあることから、業績予想等においては下振れリスクを前提に含めています。 なお、文中における将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであり、事業のリスクはこれらに限られるものではありません。 1.技術革新のリスク 当社グループの一部事業分野においては、技術革新のスピードと市場のニーズの変化が非常に速いことから、新しい技術やイノベーションの発生によって、既存の製品やサービスが陳腐化、競争力を失い、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。これに対応するべく、市場調査や競合分析、技術トレンドなどの情報 収集を継続的に実施することに加え、製造・営業・開発が定期的に情報共有する体制を構築し、リスクを適切に管理 しています。 2.市場動向変動のリスク 当社グループでは製品の需要や供給の変動、競合他社や取引先の戦略変更などにより、業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。外部環境を常にモニタリングし、いち早く需要や競合状況を把握、市場動向の変化を捉え、適切な対策を講じることに加えて、当社は4つの事業セグメントを有することで事業領域を多角化し、リスクを分散することで管理しています。 3.原材料調達・価格変動のリスク 原材料の調達中断、価格の上昇、品質の低下などにより、当社グループの製品の供給安定性や品質が低下し、業績 および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。近年では運送業の労務環境改善に伴う物流キャパシティ減少、世界情勢の悪化に伴うエネルギー供給の不確実性など大きなリスクが生じており、重大なリスク要因として認識しています。原材料調達については、複数社購買を基本戦略とし、購入ルートを適切に確保、安定調達を図ることでリスクを分散し管理しています。 4.為替相場の変動リスク 当社グループは国内販売を中心に営業活動を展開しておりますが、原材料の一部を輸入品により調達していることから、為替相場の変動による原価変動の影響を受ける可能性があります。また、海外での事業や輸出に関連した取引においての為替レートの急激な変動により影響を受ける可能性があります。これらに対し、複数購買による調達リスクの分散、為替予約により仕入れ価格をあらかじめ確定させるなど、変動の影響を極力軽減する方策を採っておりますが、近年は急激な円安局面にあることから、重要モニタリング項目として留意してまいります。 5.事故・災害のリスク 当社グループでは、化学品セグメントにおいて、火薬類、塩素酸塩類などの危険物を数多く扱っており、重大事故等の発生可能性は極めて低いものの、万が一火災、爆発、化学的な漏洩などの重大な事故が発生した場合は、人命の危険や物的損害、環境破壊、それに伴う事業活動の中断を引き起こす可能性があります。生産拠点ごとに妥当な安全基準を定め、適切な設備や保護装置の設置、工場の定期巡視実施による未然防止、消火訓練等の適切な教育の規程化などに取り組むことで、リスクを最小限に抑えています。 6.品質に関するリスク 当社グループの事業は多岐にわたっており、各社の事業に合致した品質管理体制が要求されます。グループ各社において、原材料調達から製造・出荷まで、一貫した品質管理体制の構築・運用を行っていますが、予期せぬ事態により製品の品質問題が発生した場合には、該社のみならず当社グループの信用や顧客満足度が低下し市場シェアに影響を及ぼすこと、また製品の回収、手直し、代替製品の納入および製造に係わる費用の発生などにより、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループにおいては、大きな品質問題として顕在化する前の兆候の段階から品質担当者間で情報を共有する会議体を設置し、異なる業種からの視点も参考にしつつ対応を検討して実施するとともに、グループ各社への水平展開により品質管理体制の向上を図っています。 7.法的規制のリスク 当社グループの製品等に関する法的な制約や規制の変更、コンプライアンスの不備により、製造・販売や信頼・ 評判に影響が生じた場合には、業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。外部専門家などの助言を受けつつ、環境問題、化学物質、輸出等の業務に係る法規制改正動向を常に注視することに加え、コンプライアンスを 徹底し適正な業務運営を行っています。 8.訴訟のリスク 当社グループが関わる契約違反、知的財産権侵害、労働問題、製品の欠陥などについて、訴訟、係争、その他法律的手続きの対象となる可能性があり、訴訟が提訴されることなどにより、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。各所管部門が規程にもとづき、契約書の適正な作成と管理、知的財産権の保護、労働法の遵守、製品の品質管理などを実施することでリスクの低減を図っています。 9.資産評価の変動リスク 当社グループは、時価のある株式や不動産、債権などを保有しているため、株式相場が大幅に下落した場合、また、固定資産について回収可能額を測定した結果が帳簿価額を下回る場合、これらの資産評価により、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。保有資産の必要性を定期的に確認するなど、資産の評価と維持を適切に行うとともに、中長期的な計画の中で資本戦略を検討することで、リスクを適切に管理しています。 10.自然災害等によるリスク 当社グループの事業拠点は国内を中心に分布しています。大地震や津波・台風・大雨等の自然災害の際には、当社グループの生産設備や人的資源への影響・損害や、顧客の需要動向に大きな変化が起こる可能性があります。気象情報などの兆候に注視するとともに、BCPの策定や従業員安否確認システムの導入、生産設備の災害保険加入など、災害に対するレジリエンス向上に取り組むことで、リスクを適切に管理しています。 11.情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、顧客および取引先の機密情報、開発・生産・販売などの情報ならびに会計、企業戦略等さまざまな情報を有しており、これらの情報は外部流出や破壊、改ざん等が無いようにグループ全体で管理体制の構築ならびに従業員教育、ITセキュリティ等の強化策を継続的に実施しています。しかしながら、不正アクセスやサイバー攻撃、内部の不正行為等により、情報資産の漏洩や破壊、改ざん、情報システムの停止が発生し、信頼や評判の損失に加え、業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。組織的対策としてはサイバーセキュリティ管理体制の構築、技術的対策としてはセキュリティポリシーに則った技術導入の推進にそれぞれ取り組むことで、リスクを適切に管理しています。 12.金利変動のリスク 当社グループは、事業運営に必要な資金調達を行っておりますが、金利の上昇もしくは下降による資本調達コストの変更により当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。適切な資金調達戦略や借入条件の見直しを実施し、リスクを分散することで管理しています。 13.海外拠点のガバナンス不全のリスク 当社グループは、上海に販売拠点を保有しています。現地の法律や規制、社会文化の違い等に対応するためのガバナンスが行き届かなかった場合、法令違反や腐敗・不正、誤った経営判断等が発生し、信頼や評判の損失に加え、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。適正な組織構造の確立と明確化、コンプライアンスプログラムの実施に加え、文化や法律の違いに対応するために外部専門家などの助言を受けることで、地域に適応した透明性の高い経営を行い、リスクを管理しています。 14.人員不足に関するリスク 当社グループでは、生産や営業などの事業活動を少人数で行うことによる事業キャパシティの低下や、後継者不在による重要な技術およびノウハウの継承が断絶することで、製品の供給安定性、競争力および業績に影響を及ぼす可能性があります。従業員エンゲージメント向上や採用活動の強化などの人事活動を適切に行うとともに、中長期的な経営戦略の中で人的資本投資を検討することで、リスクを適切に管理しています。
経営成績の分析 (MD&A)8,465字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」と いう。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は57,674百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,662百万円増加いたしました。 当連結会計年度末の負債合計は17,881百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,348百万円増加いたしました。 当連結会計年度末の純資産合計は39,793百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,313百万円増加いたしました。 b.経営成績 当連結会計年度の業績は、化学品セグメントの化薬分野、電子材料分野に加え、ボトリングセグメントおよび金属加工セグメントが堅調に推移し、増益となりました。これは、国内市場の需要の堅調な推移に加え、適正価格の反映などの営業努力や一般管理費等の減少によるものです。一方、化学品セグメントの受託評価分野、化成品分野、セラミック材料分野、シリコンウェーハ分野、ならびにエンジニアリングサービスセグメントは減益となりました。特にシリコンウェーハ分野が業績に大きく影響しました。これらの結果、当連結会計年度の経営成績は、連結売上高は36,247百万円(前年同期比1.8%減)、連結営業利益は3,459百万円(前年同期比13.5%増)、連結経常利益は3,755百万円(前年同期比13.1%増)となりました。 これらにより、親会社株主に帰属する当期純利益は2,976百万円(前年同期比15.8%増)となりました。 (参考) (単位:百万円) 区 分   連 結 売 上 高   連 結 営 業 利 益 前 期   当 期   増減額   前 期   当 期   増減額 化学品   22,423   21,977   △446   1,478   1,858   +380 ボトリング   4,524   4,480   △44   345   378   +33 金属加工   7,230   7,303   +73   508   602   +94 エンジニアリング サービス   4,411   5,251   +840   822   795   △27 小 計   38,590   39,013   +422   3,154   3,635   +480 消去   △1,675   △2,765   △1,089   △108   △175   △67 合 計   36,914   36,247   △666   3,046   3,459   +412 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、3,837百万円となり、前連結会計年度末に比べて931百万円減少いたしました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、1,660百万円の純収入(前年同期は4,696百万円の純収入)となりました。これは、主に収入として税金等調整前当期純利益4,203百万円、減価償却費1,845百万円、支出として法人税等の支払額2,238百万円、その他の固定資産の増減額1,282百万円等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、3,476百万円の純支出(前年同期は991百万円の純支出)となりました。これは、主に固定資産の取得による支出4,732百万円、投資有価証券の売却による収入1,077百万円、利息及び配当金の受取額263百万円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、886百万円の純収入(前年同期は1,699百万円の純支出)となりました。これは、主に借入金の増加額3,634百万円、自己株式の取得による支出1,619百万円、配当金の支払額861百万円等によるものです。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前期比(%) 化学品   12,974   +7.2 ボトリング   4,451   △1.2 金属加工   3,696   +2.2 エンジニアリングサービス   -   - 合計   21,122   +4.5 (注)金額は、販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 b.受注実績 当社グループは主として見込み生産によっているため記載すべき事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 化学品   20,969   △3.3 ボトリング   4,480   △1.0 金属加工   7,153   +1.0 エンジニアリングサービス   3,643   +0.7 合計   36,247   △1.8 (注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) ㈱伊藤園   3,778   10.2   3,691   10.2 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループが判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績 1)財政状態 (総資産) 当連結会計年度末の総資産は57,674百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,662百万円増加いたしました。 資産の増減の主な内容は、有形固定資産の増加3,152百万円、投資有価証券の増加2,464百万円、現金及び預金の減少951百万円等であります。 流動資産は21,524百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,382百万円減少いたしました。 固定資産は36,150百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,044百万円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末の負債は17,881百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,348百万円増加いたしました。 負債の増減の主な内容は、有利子負債の増加3,524百万円、繰延税金負債の増加746百万円、未払法人税等の減少1,022百万円、支払手形及び買掛金の減少832百万円等であります。 流動負債は11,509百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,573百万円増加いたしました。 固定負債は6,372百万円となり、前連結会計年度末に比べ774百万円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は39,793百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,313百万円増加いたしました。 純資産の増減の主な内容は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等による利益剰余金の増加1,877百万円、その他有価証券評価差額金の増加1,839百万円、資本剰余金の減少1,190百万円、自己株式の取得による減少191百万円等であります。 この結果、1株当たり純資産は、前連結会計年度末に比べて184.78円増加し1,774.98円となり、自己資本比率は前連結会計年度末の70.7%から69.0%となりました。 株主資本は32,722百万円となり、前連結会計年度末に比べ494百万円増加いたしました。 その他の包括利益累計額は7,070百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,818百万円増加いたしました。 2)経営成績 (売上高) 当連結会計年度の売上高は36,247百万円となり、前連結会計年度の36,914百万円から666百万円減少し、前年同期比1.8%減少いたしました。 (売上原価、販売費及び一般管理費) 当連結会計年度の売上原価は26,714百万円となり、前連結会計年度の27,662百万円から947百万円減少いたしました。売上に対する比率は73.7%となり、前年同期の74.9%から1.2ポイント減少いたしました。 また、当連結会計年度の販売費及び一般管理費は6,073百万円となり、前連結会計年度の6,205百万円から132百万円減少いたしました。売上高に対する比率は16.8%となり、前年同期から微減いたしました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の営業利益は3,459百万円となり、前連結会計年度の3,046百万円から412百万円増加いたしました。当連結会計年度の営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は296百万円の収益計上となり、前連結会計年度の273百万円の収益から22百万円増加いたしました。 その結果、当連結会計年度の経常利益は3,755百万円となり、前連結会計年度の3,320百万円から435百万円増加いたしました。 当連結会計年度の特別利益から特別損失を差し引いた純額は447百万円の収益計上となり、前連結会計年度の687百万円の収益から240百万円減少いたしました。 以上の結果、税金等調整前当期純利益は4,203百万円となり、前連結会計年度の4,008百万円から195百万円増加いたしました。法人税、住民税及び事業税や法人税等調整額を差し引いた親会社株主に帰属する当期純利益は2,976百万円となり、前連結会計年度の2,570百万円から406百万円増加いたしました。 b.当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因 2026年度の世界経済は、前年に比べて減速が見込まれるものの、底堅いAI需要に加えて各国の財政出動が下支えしている状況です。中国は、不動産不況のもと内需は停滞、外需による下支えのハードルも高まり、引き続き景気減速の見通しです。アジアは外需と投資が足元の成長をけん引してはいるものの、2026年から2027年にかけてはAIブームのソフトランディングに伴う輸出増勢鈍化や中国製品の流入増を受けての景気減速を見込んでいます。日本は、2026年度は総合経済対策が追い風となり、内需主導で景気は拡大を見込みます。食品価格の高騰一服や物価高対策によりインフレ率は2026年度前半に一旦鈍化を見込みますが、高水準の賃上げ継続を受けて年度後半に再び上昇する見込みです。上述の経済環境を踏まえ、各報告セグメントの今後の見通しは以下のとおりです。 化学品セグメントは、化薬分野や化成品分野など全体として販売は前期同様に堅調に推移する見通しです。特に、前期好調に推移していた化成品分野の過塩素酸アンモニウム、電子材料分野は引き続き成長の下支えになると予想しています。一方、シリコンウェーハ分野については在庫調整にともなう工場の稼働率低下が継続する見通しです。ボトリングセグメントは、PET飲料製造ラインのひとつを4月~12月までの9カ月にわたって改造工事を行う計画です。そのため、2026年度は一時的に売上高および利益が大きく減少する予定です。金属加工セグメントおよびエンジニアリングサービスセグメントについては、国内経済動向にあわせ、前期同様堅調に推移すると予想しています。一方、各報告セグメント全体として、中東情勢に起因する原燃料調達の不透明さやコスト上昇が引き続き下振れリスクとして存在するなど、先行きの不確実性は極めて高い状況にあります。 c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの2030~2035年のありたい姿を「持続可能な社会に貢献するために、〝化学〟と〝技術〟の力を合わせ、人びとの幸せな暮らしを支えたい」と定め、2025年度を初年度とした3ヵ年の中期経営計画「Challenge2027」を推進してまいります。経営方針として「事業ポートフォリオの最適化により企業価値の向上を目指す」を掲げ、「事業別成長戦略」、「研究開発による事業成長」、「成長を実現する人財戦略」、「財務戦略と資本収益性の向上」への取り組みを推進してまいります。2024年度までの基盤強化期に既存事業で稼いだキャッシュを成長事業、研究開発・新規事業、人的資本へ投資し、2030年の「収穫と飛躍」ステージに向け業績成長を目指してまいります。 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、以下のとおりです。 (中期経営計画「Challenge2027」より抜粋) d.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 「化学品セグメント」 化薬分野 =増収増益 ・産業用爆薬は、石灰砕石需要の減少にともない販売数量が若干減少したが、販売会社への適正価格の反映に より、増収増益。 ・自動車用緊急保安炎筒は、自動車工場向け需要が堅調に推移したことにより増収。一方、生産コストの増加に より減益。 ・高速道路用信号炎管は、需要が堅調に推移したことに加え適正価格反映により、増収増益。 ・煙火関連は、煙火部品等の販売は堅調に推移したが、酸化剤や金属粉等の原材料関連の販売数量が減少し、減収減益。 受託評価分野 =減収減益 ・危険性評価試験は、一部需要の調整の影響を受けたが、高付加価値試験の受注により売上高は横ばい。一方、 新規設備の減価償却費増加により減益。 ・電池試験は、EV需要の減速および一部顧客の調整の影響を受けたことにより、減収減益。 化成品分野 =減収減益 ・塩素酸ナトリウムは、紙パルプ漂白用途の需要減少により減収減益。 ・過塩素酸アンモニウム(ロケット・防衛用推進薬原料)は、需要が堅調に推移し増収増益。 ・電極は、海水電解用途の交換需要が好調となり増収増益。 ・過塩素酸は、海外需要が低迷し減収減益。 電子材料分野 =増収増益 ・EV需要の減速によるキャパシタ用電解液の減販影響は継続しているが、市場成長の著しいハイエンドサーバーに向けた高効率回路用コンデンサ材料等の高付加価値製品が増販し、増収増益。 セラミック材料分野 =減収減益 ・自動車・鉄鋼向け研削砥粒の需要低迷により、取り扱い品目全体の販売が落ち込み、減収減益。 シリコンウェーハ分野 =増収減益 ・顧客の在庫過多や生産調整の不透明な状況が継続中。上半期の一部顧客需要に支えられ増収となったが、高利益製品の販売伸び悩みや在庫調整にともなう工場稼働率の低下などの影響を受け減益。 これらの結果、当セグメント全体の売上高は21,977百万円(前年同期比 446百万円減、同 2.0%減)、営業利益は1,858百万円(前年同期比 380百万円増、同 25.7%増)となりました。 また資産は、前連結会計年度の39,079百万円から14,184百万円増の53,264百万円となりました。 「ボトリングセグメント」 ・すべての製造ライン(常温無菌充填製造ライン、ホットパック充填製造ライン、缶製造ライン)の受注、稼働が堅調に推移したが、第1四半期における減販の影響はカバーし切れず減収。一方、コスト削減等の取り組みにより増益。 この結果、当セグメント全体の売上高は4,480百万円(前年同期比 44百万円減、同 1.0%減)、営業利益は378百万円(前年同期比 33百万円増、同 9.6%増)となりました。 また資産は、前連結会計年度の4,215百万円から3,024百万円増の7,240百万円となりました。 「金属加工セグメント」 ・耐熱炉内用金物のアンカーおよび集じん機用リテーナは、製鉄所やセメント工場、ゴミ処理施設などの定期 修繕に伴う更新需要に支えられたが、下半期は案件の一巡等により減収。一方、価格適正化の進展等により 利益性が改善し増益。 ・各種金属スプリングおよびプレス品は、建設機械関連顧客の減産の影響を受けたが、自動車関連顧客の回復と適正価格維持や生産性向上などの取り組みにより、増収増益。 これらの結果、当セグメント全体の売上高は7,303百万円(前年同期比 73百万円増、同 1.0%増)、営業利益は602百万円(前年同期比 94百万円増、同 18.6%増)となりました。 また資産は、前連結会計年度の5,542百万円から291百万円増の5,834百万円となりました。 「エンジニアリングサービスセグメント」 ・建築・設備工事は、建築工事の内部案件が増えた影響により増収。一方、建築工事等の競争環境の激化により 減益。 ・塗料販売・塗装業務は、塗料販売は堅調の一方、建設機械向け需要の低迷により塗装業務の取り扱い件数が 減り、減収減益。 ・構造設計は、耐震補強設計などの需要は堅調に推移したが、一部詳細設計案件の会計処理の影響を受け、売上高は横ばい。また、一般管理費の増加により減益。 これらの結果、当セグメント全体の売上高は5,251百万円(前年同期比 840百万円増、同19.0%増 )、営業 利益は795百万円(前年同期比 27百万円減、同 3.3%減)となりました。 また資産は、前連結会計年度の5,221百万円から77百万円減の5,144百万円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資金調達については安定的な事業運営を行うため、資本効率を高めつつ事業運営に必要な 流動性と多様な調達手段を確保することとしています。 (契約債務) 2026年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。 年度別要支払額(百万円) 契約債務   合計   1年以内   1年超3年以内   3年超5年以内   5年超 短期借入金   3,500   3,500   -   -   - 長期借入金   605   257   174   173   - リース債務   699   171   519   8   - (財務政策) 当社グループは、営業活動から得られる自己資金、銀行等金融機関からの借入、増資などを資金の源泉としております。また、当社及び国内連結子会社間でキャッシュ・マネジメント・システム(CMS)を導入しており、各社の余剰資金を当社へ集中して一元管理を行うことで、資金の流動性の確保と資金効率の最適化に努めております。 設備投資やM&Aなどに伴う長期的な資金需要については、資金需要が見込まれる時点で、内部留保に加え、金融機関からの長期借入(原則として5年以内)などを活用して対応しております。また、運転資金など短期の資金需要については、自己資金及び短期借入を充当しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。これらの連結財務諸表の作成にあたり、開示すべき財政状態および経営成績の報告数値に影響を与える見積りや仮定設定を行わなければなりませんが、当社経営陣は、固定資産の減損会計、各種引当金の見積り計算、棚卸資産の評価、繰延税金資産の回収可能性等に関して継続してその妥当性の評価を行い、過去の実績や状況に基づき合理的な判断を行っております。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。

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出典

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