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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

富士電機

FUJI ELECTRIC CO., LTD.6504 · Prime · 電気機器

エネルギー・インダストリー・半導体・食品流通の4本柱。パワー半導体に強み。

概要

富士電機は、パワー半導体や産業用インバータ、発電プラントなどを手がける総合電機メーカーである。1923年に古河電気工業とドイツ・シーメンスの提携により設立され、2026年3月期の連結売上高は1兆2,276億円、営業利益率11.1%を達成した。エネルギー、インダストリー、半導体、食品流通の4セグメントで構成され、パワー半導体分野で世界的な競争力を有する。

エネルギーから食品流通まで4つの事業セグメント

富士電機は2026年3月期よりセグメント再編を実施し、エネルギー、インダストリー、半導体、食品流通の4セグメントで事業を構成する。エネルギー部門は火力・地熱・水力発電プラントや変電設備、無停電電源装置(UPS)を扱い、売上高3,942億円、営業利益595億円を計上した。インダストリー部門はインバータ、サーボシステム、鉄道車両用駆動システムなどFAコンポーネントとオートメーションシステムを提供し、売上高4,672億円、営業利益444億円。半導体部門は産業用・自動車用パワー半導体(IGBT、SiC)を主力とし、売上高2,374億円、営業利益235億円。食品流通部門は飲料自販機や店舗設備機器を手がけ、売上高1,080億円、営業利益131億円。4セグメント合計で連結売上高の約95%を占める。

国内売上高8,828億円、海外売上高3,448億円

2026年3月期の地域別売上高は、国内が8,828億円(構成比71.9%)、海外が3,447億円(同28.1%)である。海外売上高は前期比5.9%増加したものの、国内の伸び(同10.6%増)に比べて海外比率は0.9ポイント低下した。主要な海外拠点として、中国(富士電機大連社、常熟富士電機社)、東南アジア(フィリピン富士電機社、マレーシア富士電機社)、欧州(フランス富士電機社、富士電機ヨーロッパ社)、北米(富士電機アメリカ社)などを持つ。半導体セグメントでは中国・東南アジアの子会社が生産を担い、エネルギー・インダストリーでも現地法人を通じてグローバルに事業を展開する。

104社の連結子会社と4社の持分法適用会社

富士電機グループは2026年3月31日時点で115社の関係会社(子会社104社、関連会社11社)で構成される。連結子会社のうち68社が各セグメントに携わる。エネルギーセグメントでは富士電機E&Cや富士電機マニュファクチャリング(タイランド)社など17社、インダストリーセグメントでは富士電機機器制御や富士電機大連社など24社、半導体セグメントでは富士電機パワーセミコンダクタやフィリピン富士電機社など7社、食品流通セグメントでは宝永プラスチックスや大連富士冰山自動販売機社など7社が主要子会社として挙げられる。持分法適用会社は富士ファーマナイト、メタウォーターなど4社。これらのグループ企業が開発・生産・販売・サービスを相互補完している。

業界の中での役割は発電プラント、FA機器、パワー半導体、自動販売機などを幅広い産業に供給。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1.2兆円
営業利益
1,366億円
営業利益率
11.1%
純利益
980億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
インダストリー4,644億円37.8%444億円9.6%
エネルギー3,853億円31.4%595億円15.4%
半導体2,343億円19.1%235億円10.0%
食品流通1,056億円8.6%131億円12.4%
その他(注1)382億円3.1%39億円10.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01エネルギー主力

火力・地熱・水力発電プラント、受変電設備、蓄電システム、UPSなどのエネルギー関連機器・システムを電力会社や産業向けに提供。

主要顧客電力会社

主な製品・サービス3
火力発電設備
ガスタービン・蒸気タービン等による発電プラント。
地熱発電設備
地熱蒸気を利用した発電プラント。再生可能エネルギー。
無停電電源装置(UPS)
停電時にも電力を供給し続ける装置。データセンター等で重要。

02インダストリー主力

工場オートメーション向けに、インバータ、モータ、サーボ、コントローラ、HMIなどのFAコンポーネント、鉄道車両用駆動システム、船舶用システムなどを提供。

主要顧客工場設備メーカー、鉄道事業者

主な製品・サービス3
インバータ
モータの回転数を制御し、省エネを実現する装置。
サーボシステム
高精度な位置決め制御を実現するモータとドライバのセット。
鉄道車両用駆動システム
電車の主電動機と制御装置を統合したシステム。

03半導体主力

産業用・自動車用パワー半導体(IGBT、SiC等)を開発・製造。電力変換効率の高さが強み。EVや産業機器向けに供給。

主要顧客自動車メーカー、産業機器メーカー

主な製品・サービス1
パワー半導体(IGBT、SiC)
大電流・高電圧をスイッチングする半導体デバイス。EVのモータ制御や太陽光パワコンに使用。

04食品流通準主力

飲料・食品自動販売機、店舗設備機器(ショーケース等)、金銭機器を提供。国内自販機市場でトップクラス。

主要顧客飲料メーカー、小売業

主な製品・サービス2
飲料自販機国内シェア上位
缶・ペットボトル飲料を販売する自動販売機。
店舗設備機器
スーパーやコンビニ向けの冷蔵・冷凍ショーケース。

05その他副次

不動産、保険代理、旅行、印刷情報サービス、人材派遣などを展開。

製品と技術

IGBTとSiCのパワー半導体

富士電機の半導体事業の中核は、産業用・自動車用のパワー半導体である。主力製品はIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)とSiC(炭化ケイ素)デバイスで、高電圧・大電流のスイッチングを低損失で実現する。2026年3月期の半導体セグメント売上高は2,374億円。現在、第8世代IGBTとSiC8インチウェハーラインの開発を加速しており、EVのモータ制御や太陽光発電用パワーコンディショナ、産業機器向けに供給している。フィリピンやマレーシアの子会社が生産拠点を担い、中国(聯合富士半導体)でも生産を行う。

火力・地熱・水力の発電プラントシステム

エネルギーセグメントでは、発電プラントの設計・建設から保守まで一貫して手がける。火力発電ではガスタービン・蒸気タービンを組み合わせた高効率プラント、地熱発電では地熱蒸気を利用した再生可能エネルギー設備、水力発電では小水力から大容量までの設備を提供する。2026年3月期のエネルギーセグメント売上高は3,942億円。燃料電池や原子力関連機器も製品群に含む。また、無停電電源装置(UPS)や蓄電システム、エネルギーマネジメントシステムなど、電力の安定供給と省エネに貢献するシステムも展開している。

インバータ・サーボシステムと鉄道駆動システム

インダストリーセグメントのFAコンポーネント分野では、モータの回転数を精密に制御するインバータ、高精度な位置決め制御を実現するサーボシステム、小型電源やセンサなどを提供する。これらの製品は工場の省エネ・自動化に貢献する。鉄道車両用駆動システムでは、主電動機と制御装置を一体化したシステムを鉄道事業者に供給。ドアシステムも手がける。2026年3月期のインダストリーセグメント売上高は4,672億円。中国・常熟やフランスなど海外拠点での生産・販売も拡大している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア上位飲料自販機国内自販機市場でトップシェア食品流通

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

パワエレで国内首位、内需中心の安定型

富士電機は、電力・産業用のパワー半導体や電気機器で国内首位級のシェアを持ち、社会インフラや工場向けに強みを持つ総合電機メーカーです。同業のキオクシアホールディングスが半導体メモリーで世界市場を狙う一方、富士電機は国内の電力網や産業設備に軸足を置き、海外比率は低く内需依存度が高いと言えます。イビデンが電子部品材で成長するのに対し、富士電機は電力変換装置や駆動制御で安定した需要を取り込み、売上高は1兆円超で推移しています。直近の営業利益率は10%前後と、電気機器セクターでは堅調な水準を確保しています。ただし、新興国のインフラ需要や脱炭素投資の波に乗るには、海外展開やデータセンター向けなど成長分野へのシフトが課題となります。

強み

  • 電力変換装置やパワー半導体で国内トップクラス、安定した需要基盤を持つ。
  • 電力網や工場向け設備で実績豊富、社会インフラ需要に強い。
  • 売上高1兆円超で営業利益率10%超、安定的な収益構造を維持。
  • パワーエレクトロニクス技術で高い信頼性、長年の実績がある。

課題

  • 海外比率が低く、成長市場への展開が限定的で機会損失の懸念。
  • データセンターやEV向けなど新分野へのシフトが急務、現状は内需。
  • キオクシアなど成長銘柄と比べ、市場の期待が低く評価面が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体デバイス・設計の時価総額近傍。太字が富士電機

時価総額で並べると、掲載10社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
1285Aキオクシアホールディングス27.9兆円50.5倍
26758ソニーグループ24.1兆円21.0倍
36503三菱電機11.1兆円26.6倍
46723ルネサスエレクトロニクス6.0兆円17.2倍
56504富士電機1.9兆円19.5倍
66963ローム1.9兆円
76479ミネベアミツミ1.4兆円13.1倍
83132マクニカホールディングス6,346億円22.8倍
98050セイコーグループ4,422億円39.7倍
106526ソシオネクスト3,487億円39.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体デバイス・設計)に従っています。

会社の歴史

沿革 43件

古河とシーメンスの提携により1923年に設立

1923年8月、古河電気工業とドイツ・シーメンス社の資本・技術提携により、資本金10,000千円で「富士電機製造株式会社」が設立された。当初は電気機器の輸入販売から事業を開始し、1925年4月に川崎工場を開設して重電機器の製造に参入。続いて1927年には家庭電器部門、1933年には通信機部門に進出し、事業の多角化を進めた。1940年には川崎工場内に研究所を設置し、技術開発の基盤を築いた。

通信機部門を分離し富士通を生み出した1935年

1935年6月、富士電機は通信機部門を分離独立させ、富士通信機製造株式会社(現富士通)を設立した。これにより、後の富士電機と富士通という2つの企業が誕生した。その後も富士電機は計測器部門(1937年)など新領域への進出を続け、1940〜1944年には松本、吹上、豊田、三重の各工場を開設して生産能力を拡大した。第二次世界大戦後は1949年5月に東京証券取引所に株式を上場し、1953年10月には半導体部門に進出して後のパワー半導体事業の礎を築いた。

家庭電器から自動販売機へと事業を広げた1960〜70年代

1960年代に入ると、富士電機は千葉工場(1961年)の開設や中央研究所(1963年)の設置など研究開発・生産基盤を強化。1966年には家庭電器部門の販売強化を目的に富士電機家電を設立した。1969年9月には自動販売機の製造を開始し、食品流通事業の原点となる。1970年には米国に現地法人を設立して海外展開を本格化。1976年には家庭電器部門を再編し、富士電機冷機、富士電機家電、富士電機総合設備の3社に分割した。

商号変更とグローバルネットワークの拡充(1980〜90年代)

1984年9月、商号を「富士電機株式会社」に変更。1987年にはドイツに富士電機ヨーロッパ社を設立し、欧州市場に本格参入。1988年にはシンガポールに現地法人を設立。1990年代に入ると、1994年に中国・大連、1995年にフィリピン、1996年にマレーシアとアジア地域に製造子会社を相次いで設立した。1999年4月には社内カンパニー制を導入し、電機システム、機器・制御、電子、民生機器の4カンパニー体制に移行。同年6月には執行役員制も導入した。

事業再編と構造改革を進めた2000年代

2001年7月、産業システム部門と関連子会社を再編統合し富士電機システムズを発足。2002年4月には低圧回転機営業部門を富士電機モータに統合し、同年中に三洋電機自販機の全株式を取得して自販機事業を強化した。2004年8月にはシンガポール子会社の社名を富士電機機器制御シンガポール社に変更。2009年4月には富士電機モータを富士電機システムズに吸収合併するなど、グループの再編を継続的に実施した。

パワー半導体需要を追い風に売上高1.2兆円へ成長

2010年代以降、電気自動車や再生可能エネルギーの普及を背景にパワー半導体の需要が急拡大し、富士電機の成長を牽引した。2024年3月期には売上高が1兆円を突破し、営業利益率10%超を達成。2026年3月期には売上高1兆2,276億円、営業利益1,366億円(利益率11.1%)と過去最高を更新した。2026年度を最終年度とする中期経営計画では、営業利益率11%以上、ROE12%以上などの目標を掲げ、パワー半導体の第8世代IGBTやSiC8インチラインの開発を加速している。

年表43件を開く

1920年代

  • 1923年8月古河電気工業㈱とドイツのシーメンス社との資本・技術の提携により、資本金10,000千円をもって「富士電機製造株式会社」設立、電気機器の輸入販売を開始
  • 1925年4月川崎工場開設、重電機器の製造を開始
  • 1927年11月家庭電器部門に進出、製造を開始

1930年代

  • 1933年4月通信機部門に進出、製造を開始
  • 1935年6月通信機部門を分離し、富士通信機製造㈱(現富士通㈱)を設立
  • 1937年5月計測器部門に進出、製造を開始

1940年代

  • 1940年5月川崎工場内に研究所を設置
  • 1942年10月松本工場を開設
  • 1943年3月吹上工場を開設
  • 1943年5月豊田工場を開設
  • 1944年6月三重工場を開設
  • 1944年12月㈱高千穂商会(現富士電機E&C㈱)の全株式を取得
  • 1949年5月上場東京証券取引所に株式を上場

1950年代

  • 1953年10月半導体部門に進出、製造を開始
  • 1956年8月上場名古屋証券取引所に株式を上場

1960年代

  • 1960年10月上場福岡証券取引所に株式を上場
  • 1961年8月千葉工場を開設
  • 1963年9月中央研究所を開設
  • 1966年10月家庭電器部門の販売強化のため富士電機家電㈱を設立
  • 1968年10月M&A川崎電機製造㈱を吸収合併、合併により神戸及び鈴鹿の2工場を増加
  • 1969年9月自動販売機の製造を開始

1970年代

  • 1970年10月創業米国富士電機社(現富士電機アメリカ社)を米国に設立
  • 1973年12月大田原工場を開設
  • 1975年2月物流部門を分離し、富士物流㈱を設立
  • 1976年9月商号変更富士電機家電㈱を改組し、富士電機冷機㈱、富士電機家電㈱(現富士オフィス&ライフサービス㈱)及び富士電機総合設備㈱(1982年12月、富士電機総設㈱に商号変更)の3社に再編

1980年代

  • 1980年4月中央研究所を分離し、㈱富士電機総合研究所を設立
  • 1984年9月商号変更商号を「富士電機株式会社」に変更(9月1日)
  • 1987年4月創業フジ エレクトリック社(現富士電機ヨーロッパ社)をドイツに設立
  • 1988年2月上場富士電機冷機㈱の株式を東京証券取引所市場第2部に上場
  • 1988年12月創業富士電機ジーイー社(2004年8月、富士電機機器制御シンガポール社に社名変更)をシンガポールに設立
  • 1989年9月富士電機冷機㈱の株式を東京証券取引所市場第1部に指定

1990年代

  • 1991年8月創業富士電機エンジニアリング㈱と富士電機システック㈱が合併し、富士電機テクノエンジニアリング㈱(1997年12月、富士電エンジ㈱に商号変更)として発足
  • 1991年9月山梨工場開設
  • 1992年12月上場富士物流㈱の株式を東京証券取引所市場第2部に上場
  • 1994年2月創業富士電機大連社を中国に設立
  • 1995年3月創業フィリピン富士電機社をフィリピンに設立
  • 1996年2月創業マレーシア富士電機社をマレーシアに設立
  • 上場富士電機工事㈱(2005年7月、富士電機E&C㈱に商号変更)の株式を東京証券取引所市場第2部に上場(2022年4月、東京証券取引所スタンダード市場へ移行)
  • 1999年4月社内カンパニー制を導入(電機システム、機器・制御、電子、民生機器)
  • 1999年6月執行役員制を導入

2000年代

  • 2001年7月創業産業システム部門、富士電エンジ㈱及び富士電機商事㈱を再編統合し、富士電機システムズ㈱として発足
  • 2002年4月M&A低圧回転機営業部門及び富士電機精器㈱を富士電機モータ㈱(2009年4月、吸収合併により富士電機システムズ㈱に統合)に統合
  • 商号変更三洋電機自販機㈱の全株式を取得し、同社は商号を吹上富士自販機㈱に変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益率2026年度まで11%以上
  • 純利益率2026年度まで7%以上
  • ROE2026年度まで12%以上
  • ROIC2026年度まで10%以上
  • 売上高2026年度まで12,750億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    利益重視の経営と収益力強化

    エネルギー需要、GX投資、デジタル化ニーズを捉え、パワエレを中心とした4事業セグメントの相互連携を強化。差別化された「強いコンポーネント」をベースに高付加価値プラント・システム事業を拡大し、AIやデジタル技術で業務効率化と競争優位性向上を追求する。

  2. 02

    経営基盤の強化とESG課題への取り組み

    「従業員ファースト」に基づく人財処遇改革やキャリア形成支援でウェルビーイングと持続的成長を両立。環境ビジョンに2035年度目標を追加しサーキュラーエコノミーに対応。グローバルコンプライアンス、情報セキュリティ、経済安全保障、リスク対応力を強化する。

  3. 03

    エネルギー事業の成長加速

    再生可能エネルギー、蓄電システム、データセンターや半導体工場向け無停電電源装置、受変電機器などの受注拡大を図り、旺盛な需要に対応するため国内外で生産能力増強投資を実施する。

  4. 04

    半導体事業の競争力強化

    産業分野で新規顧客開拓、再生可能エネルギー・FA向け拡販、電装分野でSiC製品の売上拡大とグローバルスペックインを推進。第8世代IGBT及びSiC 8インチの開発加速により競争力を強化する。

  5. 05

    食品流通事業の新領域開拓

    自販機分野でダイナミックプライシング機能搭載機種やオペレーション効率化サービスを投入し、ロッカー型自販機など新領域拡大。店舗流通分野では環境・省エネ・省人化製品を展開し、外食向けコーヒーマシン市場を開拓する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で26,955人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は841万円で、9期前と比べて+9.9%平均年齢は44.9歳、平均勤続年数は20.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月26,503
2018年3月27,009
2019年3月76544.920.827,416
2020年3月76344.920.827,960
2021年3月75044.820.927,593
2022年3月76044.920.826,757
2023年3月77644.920.927,123
2024年3月78745.020.727,325
2025年3月81044.920.527,391429
2026年3月84144.920.326,955507

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率94.1%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)71.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社57(国内 25 / 海外 32、うち連結子会社 18) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
半導体1,974億円
松本工場 — 長野県松本市939億円
半導体
インダストリー716億円
エネルギー589億円
マレーシア富士電機社 — マレーシア448億円
半導体
富士電機津軽セミコンダクタ㈱ 津軽工場 — 青森県五所川原市211億円
半導体
川崎工場 — 川崎市川崎区167億円
エネルギー
千葉工場 — 千葉県市原市167億円
エネルギー
鈴鹿工場 — 三重県鈴鹿市138億円
インダストリー
山梨工場 — 山梨県南アルプス市137億円
半導体
ほか22件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    富士電機マニュファクチャリング(タイランド)社
    タイ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    富士タスコ社
    タイ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Fuji SMBE Pte. Ltd.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Reliable Turbine Services LLC
    アメリカ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士電機E&C㈱
    川崎市幸区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士電機メーター㈱
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士アイティ㈱
    東京都日野市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    発紘電機㈱
    石川県白山市 · 連結子会社
    議決権98.6%
  • 国内
    富士電機FAサービス㈱
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士電機ITソリューション㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権91.3%
  • 国内
    富士電機機器制御㈱
    埼玉県鴻巣市 · 連結子会社
    議決権63.2%
  • 国内
    富士電機テクニカ㈱
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社45社を開く
  • ㈱秩父富士埼玉県秩父郡小鹿野町95%
  • 富士電機大連社中国100%
  • 常熟富士電機社中国52%
  • フランス富士電機社フランス100%
  • Fuji CAC Joint Stock Companyベトナム100%
  • 富士電機(珠海)社中国100%
  • 富士電機馬達(大連)社中国100%
  • 無錫富士電機社中国100%
  • 上海電気富士電機電気技術(無錫)社中国51%
  • Fuji SEMEC Inc.カナダ68%
  • Fuji SEMEC Corp.アメリカ100%
  • Fuji Gemco Private Limitedインド51%
  • 富士電機インド社インド100%
  • 富士電機パワーセミコンダクタ㈱長野県松本市100%
  • 富士電機津軽セミコンダクタ㈱青森県五所川原市100%
  • 富士電機(香港)社香港100%
  • 富士電機(深圳)社中国100%
  • フィリピン富士電機社フィリピン100%
  • マレーシア富士電機社マレーシア100%
  • 聯合富士半導体社中国61%
  • 宝永プラスチックス㈱三重県四日市市100%
  • ㈱三重富士三重県四日市市100%
  • 富士電機リテイルサービス㈱埼玉県鴻巣市100%
  • 大連富士冰山自動販売機社中国51%
  • 大連富士冰山自動販売機販売社中国51%
  • 富士電機(杭州)軟件社中国100%
  • 富士電機フィアス㈱東京都品川区100%
  • 富士オフィス&ライフサービス㈱東京都品川区100%
  • 宝永電機㈱大阪市淀川区51%
  • 北海道富士電機㈱札幌市中央区100%
  • 富士電機アメリカ社アメリカ100%
  • 富士電機ヨーロッパ社ドイツ100%
  • 富士電機アジアパシフィック社シンガポール100%
  • FUJI ELECTRIC (THAILAND)社タイ100%
  • 富士電機インドネシア社インドネシア100%
  • 富士電機ベトナム社ベトナム100%
  • 富士電機(中国)社中国100%
  • 台湾富士電機社台湾100%
  • 富士電機コリア社韓国100%
  • 宝永香港社香港100%
  • 富士電機エフテック㈱埼玉県鴻巣市100%
  • 富士ファーマナイト㈱川崎市中原区100%
  • 富士電機E&C(タイ)社タイ100%
  • メタウォーター㈱東京都千代田区21%
  • メタウォーターサービス㈱東京都千代田区
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    電子決裁システムの運用・保守業務の請負(令和5年度~令和9年度)
    デジタル庁 · 2023-03-27
    9.1億円
  • 調達
    令和4年度 リアルタイム線量測定システムの更新
    原子力安全庁 · 2022-04-13
    3.9億円
  • 調達
    北九州空港飛行場灯火・電力監視制御装置一式製造及び設置
    国土交通省 · 2020-03-11
    2.9億円
  • 調達
    那覇空港増設滑走路用受配電設備機器一式製造及び設置
    国土交通省 · 2019-03-11
    2.7億円
  • 調達
    公文書管理のデジタル化に向けた電子決裁システム(EASY)への公文書管理機能の整備に係るプロトタイプ開発及び機能検証業務の請負
    デジタル庁 · 2024-07-26
    2.2億円
  • 調達
    福岡航空交通管制部1系400kVA無停電電源装置外1点(製造・設置・調整)
    国土交通省 · 2015-09-15
    2億円
  • 調達
    【規制庁】令和8年度放射線対策委託費(放射線測定機器の稼働状況等調査)事業
    原子力安全庁 · 2026-03-13
    1.9億円
  • 調達
    福岡空港新庁舎受配電設備機器用監視制御装置一式製造及び設置
    国土交通省 · 2024-08-09
    1.9億円
  • 調達
    令和4年度放射線対策委託費(放射線測定機器の稼働状況等調査)事業
    原子力安全庁 · 2022-03-16
    1.8億円
  • 調達
    令和5年度放射線対策委託費(放射線測定機器の稼働状況等調査)事業
    原子力安全庁 · 2023-03-02
    1.8億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1.2兆円営業利益1,366億円前期と比べると増収増益で、売上が+9.3%、利益が+16.2%。

売上高
+9.3%
1.2兆円
営業利益
+16.2%
1,366億円
純利益
+6.3%
980億円
営業利益率
11.1%
前期比 +0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1.3兆円1.2兆円
営業利益1,565億円1,366億円
純利益1,115億円980億円
1株あたり配当¥200

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は2,733億円、営業利益は250億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+16.7%、営業利益は+70.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q3,186323
2024年1Q2,3411476.3123
2024年2Q2,5762037.9120
2024年3Q2,6802278.5130
2024年4Q3,435381
2025年2Q4,9744038.1355
2025年4Q6,26077312.3567
2026年2Q5,4324287.9266
2026年4Q6,84493813.7714
2027年1Q2,7332509.1207

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は7,458億円から1.2兆円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は11.1%。売上は5期、純利益は6期の連続増加。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月0.75257264
2014年3月0.76367196
2015年3月0.81431280
2016年3月0.81456306
2017年3月0.84463410
2018年3月0.89560378
2019年3月0.91635403
2020年3月0.90445288
2021年3月0.88504419
2022年3月0.91793587
2023年3月1.01878613
2024年3月1.101,078754
2025年3月1.121,1761,18810.5922
2026年3月1.231,3661,39311.1980

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1.2兆円のうち、営業利益として残るのは1,366億円11.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は980億円、売上の8.0%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金72.0%8,836億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.9%2,074億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.1%1,366億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
28.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.3pt
11.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.1pt
8.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.1pt
13.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが1,236億円、投資CFが−726億円で、差し引きのフリーCFは510億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は699億円で、売上の0.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月553−243−568310397
2014年3月537−96−506441334
2015年3月515−227−338288319
2016年3月485−194−316291308
2017年3月58297−561679419
2018年3月531−145−469386333
2019年3月549−214−382335291
2020年3月461−276169185637
2021年3月269235−395504753
2022年3月768−223−429545914
2023年3月1,162−495−772667842
2024年3月849−624−459225655
2025年3月1,449−634−862815627
2026年3月1,236−726−482510699

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1.4兆円。このうち返さなくてよい自己資本が8,429億円で、自己資本比率は56.9%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月0.772,1575,49925.4
2014年3月0.812,5125,59628.0
2015年3月0.903,1965,84932.1
2016年3月0.852,6105,84427.3
2017年3月0.893,2395,62832.8
2018年3月0.913,6655,48236.1
2019年3月0.953,9215,60637.0
2020年3月1.004,0605,90836.7
2021年3月1.054,6135,90739.6
2022年3月1.125,2375,93442.3
2023年3月1.185,7216,09543.8
2024年3月1.276,6156,09747.4
2025年3月1.317,3075,81552.7
2026年3月1.418,4295,63756.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
709億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
5,659億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
983億円
在庫として抱えている分
負債合計
5,637億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
90
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率22 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE224社中45位あたり、逆に低いのは配当利回り224社中164位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
13.1%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.1%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
56.9%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
9.3%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.5%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥13,005で、1年前と比べて+41.3%過去52週の値幅のなかでは44%の位置にある。

¥13,005-4.9%1ヶ月-7.7%1年+41.3%時価総額1.9兆円
過去52週の値幅
安値¥9,176高値¥17,800

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)19.5倍
PER (会社予想)17.0倍
PBR2.40倍
配当利回り1.54%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に13885円となり、1ヶ月で5.35%上昇しましたが、52週高値17800円からは-22.0%の水準です。25日移動平均線(13697円)を+1.37%上回っており、短期的には下げ止まり感が見られます。しかし75日線(14184円)は下回っており、中期的なトレンドは弱含んでいます。出来高は8月21日に84万4600株とやや増加しました。RSIは45.72と中立圏にあり、方向感は定まっていません。52週安値9176円からは+51.3%と大きく上昇しており、上昇基調は維持されています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER は実績 20.87 倍・予想 18.2 倍で業界平均 30.85 倍を大きく下回り、PBR 2.56 倍は平均 2.64 倍とほぼ同等。ROE 13.1% と高収益で、PBR の適正性を裏付け。配当利回り 1.44% は同業他社と比較して低いが、予想 PER の低下や営業利益率の改善(10.47% → 11.13%)により、成長性を考慮すると妥当圏内。ただし、配当利回りの低さは投資妙味を減じる。

指標この会社業種平均
PER (実績)19.5倍30.8倍
PER (予想)17.0倍
PBR2.40倍2.58倍
ROE13.1%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

パワー半導体の需要拡大(EV、再生エネ、データセンター)が成長の原動力となる一方、中国勢の参入や価格競争、設備投資負担が収益を圧迫する懸念もある。強気派は省エネ需要を背景に中期的な増収増益を期待。弱気派は半導体サイクルの変動や歩留まり改善の遅れを警戒。また、同社は水力発電などエネルギー機器も手掛けるが、こちらは低位安定。争点は、データセンター向け需要の持続性と、競争激化の中で利益率を維持できるか。

プラスに働く材料7
  • 省エネ需要が追い風

    世界的に電力消費削減の流れでパワー半導体需要が拡大

  • データセンター投資

    AI向けデータセンターの電力需要で高効率機器の受注が増加

  • 財務体質が堅調

    営業利益率10%超、自己資本比率も高く投資余力がある

  • 営業利益1,366億円と16%増通年影響

    営業利益は前期比+16.2%の1,366億円。売上高も9.3%増の1.2兆円。

  • 売上高1兆2,276億円と9.3%増通年影響

    売上高は前期比+9.3%の1兆2,276億円。成長が加速。

  • 営業利益率11.13%と改善通年影響

    営業利益率は前期10.47%から11.13%に改善。収益性が高い。

  • ROE13.1%と高水準継続影響

    ROE13.1%は高く、資本効率の良さを示す。

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    中国勢の低価格攻勢でシェアと価格に下押し圧力

  • 半導体サイクル

    市況悪化時は在庫調整と減産で利益が急減するリスク

  • 設備投資負担

    生産能力増強で大型投資が必要となりROEが低下する恐れ

  • 純利益成長率が22%から6%に急減速通年影響

    前期の純利益伸び率は22.3%だったが、今期計画は6.3%。成長減速が鮮明。

  • 株価1年で59.9%上昇の反動継続影響

    株価は1年で59.87%上昇。利益成長以上に株価が先行。

  • 外国人保有比率42.6%と高く売られやすい継続影響

    外国人保有比率42.64%。リスク回避時に売り圧力となる。

  • 配当利回り1.37%と低位継続影響

    配当利回り1.37%は相対的に低く、投資妙味に欠ける。

次の決算で確かめる点
パワー半導体売上高
中核事業の成長性を直接示すため
営業利益率
競争下でも収益性を維持できるか確認するため
海外売上比率
データセンター向け需要などグローバル展開の度合いを見るため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり200で、前期から+25.0%いまの株価に対する利回りは1.54%。増配か配当維持が6年続いている。

年間配当
¥200
1株あたり
配当利回り
1.54%
いまの株価に対して
配当性向
42.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
6年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5526.6
2018年3月7027.341.1
2019年3月8014.351.7
2020年3月800.069.5
2021年3月856.356.2
2022年3月10017.642.9
2023年3月11515.035.7
2024年3月13517.436.1
2025年3月16018.526.1
2026年3月20025.042.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥200

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ27,624人。区分でいちばん多いのは外国法人42.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が44.8%を占め、残る55.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人30.834.734.240.144.742.6
金融機関44.443.142.239.235.641.0
個人・その他14.613.914.713.311.710.3
事業法人8.46.56.25.73.73.8
証券会社1.81.62.51.64.22.3
自己株式4.34.34.34.31.11.1
外国人個人0.00.00.00.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)18.78
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)11.00
03全国共済農業協同組合連合会3.42
04朝日生命保険相互会社2.67
05ファナック株式会社1.80
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.57
07CACEIS BANK, LUXEMBOURG BRANCH / UCITS CLIENTS ASSETS (常任代理人 香港上海銀行 東京支店)1.40
08JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.35
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505025 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.35
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505019 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.30

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-20
    ブラックロック・ジャパン株式会社
    新規の大量保有報告
    8.48%
    +1.12pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1703%、1株純資産は14期で+1894%。直近期のROEは13.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月3727214.77.417.1
2014年3月273189.316.823.5
2015年3月3940610.814.542.6
2016年3月4332311.89.150.1
2017年3月5740815.711.526.6
2018年3月2642,31512.113.741.1
2019年3月2822,47111.811.151.7
2020年3月2022,5608.012.169.5
2021年3月2942,91910.715.756.2
2022年3月4113,31113.215.042.9
2023年3月4303,62012.412.135.7
2024年3月5284,21813.519.436.1
2025年3月6434,69614.39.826.1
2026年3月6655,42913.115.942.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額1,179百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約18倍にあたる。

氏名役職年齢
北澤通宏代表取締役 取締役会長CEO(最高経営責任者)指名・報酬委員会委員74
近藤史郎代表取締役 取締役社長COO(最高執行責任者)社長執行役員 指名・報酬委員会委員65
丹波俊人社外取締役 指名・報酬委員会委員長76
富永由加里社外取締役 指名・報酬委員会委員68
立藤幸博社外取締役 指名・報酬委員会委員65
野城智也社外取締役 指名・報酬委員会委員69
宝泉徹取締役 専務執行役員 半導体事業本部長66
鉄谷裕司取締役 常務執行役員 インダストリー 事業本部長62
河野正志取締役 専務執行役員 エネルギー 事業本部長64
三吉義忠取締役 専務執行役員 経営企画本部長 輸出管理室長 コンプライアンス担当68
松本淳一常勤監査役66
大橋潤常勤監査役65
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢
高岡洋彦社外監査役74
勝田裕子社外監査役60
植松則行社外監査役66

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)73314332721,037148
社外取締役7797911
監査役2636332

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,562字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社及び当社の関係会社115社(子会社104社及び関連会社11社〔2026年3月31日現在〕により構成)は、「エネルギー」、「インダストリー」、「半導体」、「食品流通」、「その他」の5セグメントに区分され、製品の開発、生産、販売、サービスなどにわたる幅広い事業活動を行っております。 当連結会計年度末において、各セグメントに携わる連結子会社の数は、合計で68社となっております。また、持分法適用会社は4社となっております。 各セグメントの主要な事業内容並びに各セグメントに携わる当社及び関係会社の位置付け等は次のとおりです。 〔エネルギー〕 (主要な事業内容) 《発電プラント》 火力発電設備、地熱発電設備、水力発電設備、燃料電池、原子力関連機器 《エネルギーマネジメント》 受変電設備、産業電源設備、蓄電システム、エネルギーマネジメントシステム、太陽光・風力発電 《施設・電源システム》 無停電電源装置(UPS)、電機盤 《設備工事》 電気工事、空調設備工事 (主要な関係会社) (連結子会社) 富士電機マニュファクチャリング(タイランド)社 富士タスコ社 Fuji SMBE Pte. Ltd. 他15社 Reliable Turbine Services LLC 富士電機E&C㈱ (持分法適用会社) 富士ファーマナイト㈱ 富士電機E&C(タイ)社 〔インダストリー〕 (主要な事業内容) 《FAコンポーネント》 インバータ、モータ、サーボシステム、小型電源、計測機器、センサ、スマートメータ、コントローラ、HMI 《オートメーション》 駆動制御・計測制御システム、FAシステム 《社会ソリューション》 鉄道車両用駆動システム・ドアシステム、船舶・港湾用システム、放射線機器・システム 《器具》 受配電・制御機器 《ITソリューション》 ICTに関わる機器・ソフトウエア (主要な関係会社) (連結子会社) 富士電機メーター㈱ 富士アイティ㈱ 発紘電機㈱ 富士電機FAサービス㈱ 富士電機ITソリューション㈱ 富士電機機器制御㈱ 富士電機テクニカ㈱ ㈱秩父富士 富士電機大連社 常熟富士電機社 フランス富士電機社 Fuji CAC Joint Stock Company 富士電機(珠海)社 富士電機馬達(大連)社 無錫富士電機社 上海電気富士電機電気技術(無錫)社 Fuji SEMEC Inc. Fuji SEMEC Corp. Fuji Gemco Private Limited 富士電機インド社 〔半導体〕 (主要な事業内容) 《半導体》 産業用・自動車用パワー半導体 (主要な関係会社) (連結子会社) 富士電機パワーセミコンダクタ㈱ 富士電機津軽セミコンダクタ㈱ 富士電機(香港)社 富士電機(深圳)社 フィリピン富士電機社 マレーシア富士電機社 聯合富士半導体社 〔食品流通〕 (主要な事業内容) 《自販機》 飲料自販機、食品・物品自販機 《店舗流通》 店舗設備機器、金銭機器 (主要な関係会社) (連結子会社) 宝永プラスチックス㈱ ㈱三重富士 富士電機リテイルサービス㈱ 大連富士冰山自動販売機社 大連富士冰山自動販売機販売社 富士電機(杭州)軟件社 〔その他〕 (主要な事業内容) 不動産業、保険代理業、旅行業、金融サービス、印刷・情報サービス、人材派遣サービス (主要な関係会社) (連結子会社) 富士電機フィアス㈱ 富士オフィス&ライフサービス㈱ (持分法適用会社) メタウォーター㈱ メタウォーターサービス㈱ 事業系統図 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。 (注)※を付しました会社は、持分法適用会社であります。
経営方針・対処すべき課題2,995字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)経営方針 [経営理念] 富士電機は、地球社会の良き企業市民として、 地域、顧客、パートナーとの信頼関係を深め、誠実にその使命を果たします。 ●豊かさへの貢献 ●創造への挑戦 ●自然との調和 [経営方針] 1.エネルギー・環境技術の革新により、安全・安心で持続可能な社会の実現に貢献します。 2.グローバルで事業を拡大し、成長する企業を目指します。 3.多様な人材の意欲を尊重し、チームで総合力を発揮します。 (注)本有価証券報告書における「富士電機」の表現は、当社並びに子会社及び関連会社から成る企業集団を指します。 (2)経営環境及び優先的に対処すべき課題 2026年度は、2024年度を始期とする3ヵ年中期経営計画の最終年度となります。基本方針に「利益重視経営による更なる企業価値向上」を掲げ、主要経営指標として、営業利益率11%以上、純利益率7%以上、ROE12%以上、ROIC10%以上を目指しております。 2026年度におきましては、これら指標の全ての達成とともに、売上高、営業利益ともに過去最高の更新を目指します。なお、株主還元として、配当金と合わせて自己株式取得を実施し、株主還元を高めてまいります。 また、持続的成長に向けて「経営基盤の強化」を推進し、ESG(環境・社会・ガバナンス)の主要課題に対し、国内外のグループ各社が連携して取り組みます。 あわせて、2027年度を起点とする次期中期経営計画の策定に着手いたします。事業活動で獲得したキャッシュを、新たな技術やリソースの獲得に向けた積極投資、並びに人的資本への投資や株主還元に充当し、「成長の好循環」を実現する持続的成長企業を目指してまいる所存です。 <2026年度経営計画> 地政学リスクの高まりや国際秩序の動揺により、世界情勢は混迷を極めております。これらに伴うサプライチェーンの分断やエネルギー・原材料価格の高騰などは、経済の不確実性を一段と増大させています。 こうした中、生成AIをはじめとするデジタル技術の活用拡大に伴い電力需要が増大するとともに、脱炭素化に向けたグリーントランスフォーメーション(GX)への投資が加速しております。電力、製造業及びデータセンター等においては、エネルギーの脱炭素化や安定供給、並びに省エネ・電化に係る設備投資が堅調に推移しております。 〔基本方針〕 1. 利益重視の経営 エネルギー需要、GX投資、デジタル化ニーズを捉え、パワエレを中心とした4事業セグメントの相互連携を強化いたします。差別化を図り競争力のある「強いコンポーネント」をベースに、高付加価値なプラント・システム事業を拡大することで、収益力の更なる強化を図ります。 生成AI/デジタル技術を活用した業務変革により、業務効率化及び競争優位性の向上を追求してまいります。 2. 持続的成長に向けた経営基盤の強化 持続的な企業価値向上を支えるべく、ESGの主要課題(マテリアリティ)への取り組みを深化させます。 ・「従業員ファースト」を基本に、役割を基軸とした処遇制度への転換とキャリア形成支援を通じて、多様な人財のウェルビーイング(総合的な仕事・会社満足度)と会社の持続的成長の両立を実現してまいります。 ・環境面では、環境ビジョンにおける2030年度目標に加え、新たに2035年度目標を策定し、サーキュラーエコノミー(循環型経済)への対応を推進いたします。 ・ガバナンス体制の強化として、グローバルでのコンプライアンス徹底や情報セキュリティの強化に加え、経済安全保障への対応、地政学リスクや災害リスクへの対応力の向上に継続的に取り組みます。 〔経営計画〕 2026年度は売上高12,750億円、営業利益1,425億円、親会社株主に帰属する当期純利益1,050億円を経営目標に掲げ、各事業で以下のとおり取り組みます。 2025年度 実績   2026年度 経営計画   増減 売上高   12,276億円   12,750億円   +474億円 営業利益   1,366億円   1,425億円   + 59億円 親会社株主に帰属する 当期純利益   980億円   1,050億円   + 70億円 ■エネルギー 拡大するエネルギー市場とGX・DX需要を確実に取り込み、成長を加速します。再生可能エネルギー、蓄電システムやエネルギーマネジメントシステム及び需要が急伸長するデータセンター・半導体工場向け無停電電源装置、受変電機器、配電盤の受注拡大を図ります。 旺盛な需要に対応すべく国内外で生産能力増強投資を行い、生産能力を高めます。 ■インダストリー FAコンポーネント分野は、収益力の強化に向け、新商材による拡販を進めるとともに、生産・商流の最適化に取り組みます。 オートメーション分野は、駆動制御・計測制御システムを中核としたトータルソリューションに加え電気・熱エネルギーマネジメント技術による省エネルギー化と電化推進により事業拡大を図ります。 ■半導体 産業分野では、新規顧客開拓を加速させ、再生可能エネルギーやFA向けを中心に売上拡大を図ります。 電装分野では、SiC製品の売上拡大を図るとともに、グローバル顧客へのスペックイン活動を推進します。 更なる競争力の強化に向けて、第8世代IGBT及びSiC8インチの開発を加速します。 ■食品流通 自販機分野では、デジタル技術を活用したダイナミックプライシング機能搭載機種の投入やオペレーション効率化サービスの展開等により、顧客提供価値を高めます。また、コア技術を活用したロッカー型自販機により、新領域での事業拡大を図ります。 店舗流通分野では、環境対応・省エネ・省人化に貢献する高付加価値製品を展開します。さらに、外食分野向けコーヒーマシンでの新市場開拓を進めます。 (3)2026年度中期経営計画の経営目標(連結) 当社は、2026年度を最終年度とした3ヵ年中期経営計画「熱く、高く、そして優しく2026」を策定し、「利益重視経営による更なる企業価値向上」を基本方針に掲げ、「収益力の更なる強化」、「成長戦略の推進」、「経営基盤の強化」の重点戦略に取り組んでいます。 本中期経営計画の経営目標(連結)は、次のとおりです。 2026年度中期経営計画 売上高   12,500億円 営業利益   1,400億円 営業利益率   11.2% 親会社株主に帰属する当期純利益   900億円 純利益率   7.2% ※前提為替レート:1US$=140円、1EURO=150円、1人民元=19.5円 〔財務指標〕 ROE(自己資本利益率)   12%以上 ROIC(投下資本利益率)   10%以上 自己資本比率   50%程度 ネットD/Eレシオ   0.2倍程度 配当性向   30%目安 (注)上記のうち、将来の経営目標等に関する記載は、本有価証券報告書の提出日現在において当社が合理的と判断した一定の前提に基づいたものであります。これらの記載は、実際の結果とは実質的に異なる可能性があり、当社はこれらの記載のうち、いかなる内容についても、確実性を保証するものではありません。
事業等のリスク5,105字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 富士電機は、事業等のリスクに関し、組織的・体系的に管理し、適切な対応を図って、影響の極小化に努めております。現在、富士電機の経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性のある主要なリスクには以下のものがあります。なお、将来に関する事項につきましては、本有価証券報告書提出日(2026年6月19日)現在において、当社が判断したものであります。 リスク項目   リスク内容 1   経営戦略 事業戦略 事業環境   ・富士電機は、成長が見込める事業に対し迅速に経営資源を集中させ、事業の拡大・発展を目指し、設備投資、研究開発投資を行っています。多額の資金を必要とする半導体の設備投資については、顧客との物量・価格面での交渉をもとに設備投資の判断を行うとともに、研究開発投資については、事業戦略との整合性や事業への貢献度を重視し、ロードマップに基づき、富士電機の将来を支える基盤・先端技術の研究開発を進め、主要な開発テーマは定期的に経営陣にて審議するとともに、市場の変化に応じてロードマップを随時見直しています。しかし、半導体分野の製品サイクルは短く、また製品需給の変動や競争が激しいことから、投資を回収できない可能性があり、そうした場合には、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   ・富士電機は、エネルギー・環境事業を通じ持続可能な社会の実現に貢献して行くとともに、地球環境保護への取り組みを経営の重要課題と位置付け、サプライチェーン全体で脱炭素社会、循環型社会、自然共生社会の実現を目指す「環境ビジョン2050」を推し進めています。また、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に賛同表明し、長期的な視点に立った気候変動によるリスク分析を行っています。しかし、パリ協定等の環境規制の強化や、ESG評価機関からの取り組み評価により、富士電機の一部事業(石炭火力発電事業)への批判が強まった場合は、富士電機の評判や業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   ・富士電機は、世界各地に事業拠点を展開し、各地域の市場・顧客に向けて製品・サービスを提供しています。地政学リスクの高まりや国際秩序の動揺により社会・経済・政治的混乱がおきた場合、営業活動の制約や工場の稼働停止、現地工事の出張規制等、事業活動にさまざまな影響を及ぼすことが懸念され、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 2   コーポレート・ガバナンス   ・4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要に記載のとおり、富士電機は、平時より経営の透明性や監査機能の向上を図ることにより、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでいますが、予期せぬ事態の発生により、内部統制や監査機能に不備が生じ、コーポレート・ガバナンスが機能不全に陥った場合は、経営に混乱をきたす等、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 3   事業再編・ 提携・撤退   ・富士電機は、各事業分野における競争力強化のため第三者とのM&A・合弁・業務提携等の協業に積極的に取り組んでおり、事業戦略、技術、製品及び人事等の統合に向け、経営理念や経営方針、企業行動基準、経営計画や事業戦略等を共有し、緊密なコミュニケーションを図ること等により、良好な関係構築に取り組んでいますが、制度、文化面などの相違から十分な成果が得られない場合は、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 4   マーケティング・営業・受注   ・富士電機は、国内市場のみならず海外市場への積極的な展開を図っており、特に中国をはじめとしたアジア市場向けの販売拡大に注力しています。富士電機は世界の各市場に営業拠点を展開して顧客動向を把握し、その情報を一元管理して分析と対策の検討を行う等、機会損失を回避する取り組みを行うとともに、海外及び国内の市場動向による業績影響の極小化に向け、コストダウンや総経費の圧縮に努めておりますが、民間設備投資や公共投資をはじめとする各国における市場環境の悪化、各市場における製品需給の急激な変動や競争の激化、及びそれらに伴う価格レベルの大幅な下落があった場合は、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   ・富士電機は、エネルギー分野、インダストリー分野等において、大型プラント案件の受注活動を行っており、各案件において適正な利益を確保できるよう、受注時における見積りの精度向上、受注後のプロジェクト管理の強化等に取り組んでおりますが、受注後の予期せぬ仕様変更、工程遅延や自然災害等による採算悪化により、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 リスク項目   リスク内容 5   開発・設計 エンジニアリング   ・富士電機は、研究開発を加速するため研究開発体制を整備し、常に市場・顧客のニーズや最新の技術動向を見極めつつ、パワーエレクトロニクス技術やパワー半導体技術を中心に強いコンポーネントとシステムを創出する研究開発、及び要素技術の複合により顧客価値を生むソリューションの研究開発に注力しています。しかし、急速な技術の進歩により他社に優位性を奪われたり、計画どおりに開発が進まずに適切な時機に市場への製品投入ができない可能性があり、そうした場合には、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 6   調達・手配   ・富士電機は、原材料価格高騰リスクに対して商品スワップ取引を行う等、リスクの軽減に努めていますが、円安を背景とした原材料・部品価格の上昇に加え、新興国の急激な需要増等の情勢変化によっては素材・原材料の需給逼迫が見込まれ、これらの価格が大幅に上昇した場合には、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 7   生産・製造 出荷・物流 据付・引渡 サービス   ・富士電機は、経営会議での営業部門と事業部門の情報共有等により、常に最新の物量動向を把握するとともに、生産性向上や地産地消の推進等で物量変動に対応できる最適な生産管理体制を構築していますが、予期せぬ事態により、製品需要の増(減)など物量動向の変化への対応が遅れた場合には、在庫不足(過剰)を招き、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   ・富士電機は、サプライチェーン改革活動に基づく地産地消での「地域完結型」ものつくりの推進、グローバル調達の推進等に取り組んでおりますが、予期せぬ事態により、ヒト・モノの移動が制限され物流網が寸断された場合、サプライチェーンが機能せず、納期遅延等により富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 8   品質保証   ・富士電機は、生産・販売する製品・サービスについて、品質管理体制を整備し、高い品質水準の確保に努めるとともに、必要な保険に加入しておりますが、予期せぬ事態により品質問題が発生した場合、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 9   人的資源・ 労務   ・富士電機の事業活動は人財に大きく依存しており、技術・生産・販売・経営管理などの各分野において優秀な人財の確保・育成に向け、グローバル競争力強化につながる「プロフェッショナルな人財の育成」に注力し、積極的に社員の教育・研修を実施するとともに、キャリア採用拡大等により、優秀人財の確保に取り組んでいますが、そうした必要な人財を確保・育成できない場合、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 10   財務・会計・税務   ・富士電機は、資金調達コストを最小化するべく、社債・CP・短期借入・長期借入の最適ミックスを常に検証し、機動的・安定的な資金調達が可能となるよう取り組んでいますが、金利が想定以上に上昇した場合、有利子負債に対する金利負担の増大を招くことにより、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   ・富士電機は、債権の長期滞留調査や取引先の財務状況のモニタリング等、与信管理強化を図ることにより、売上債権の回収促進に取り組んでいますが、経済活動制限や景気低迷等により、取引先の資金繰りが悪化して債権回収不能となった場合、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 リスク項目   リスク内容 11   法務・倫理   ・富士電機は、さまざまな事業分野及び世界の各地域において、各国の法令、規則等の適用を受けて事業活動を行っております。当社は代表取締役が委員長を務める「富士電機遵法推進委員会」において法令遵守の徹底を図るとともに、規制法令毎に社内ルール、監視、監査、教育の各側面において役割・責任を明確にしたコンプライアンスプログラム及び内部者通報制度等のコンプライアンス体制を整備しておりますが、法令違反等が発生した場合には、富士電機の社会的信用や業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   ・富士電機は、訴訟等の法的紛争に備え、適切なタスクフォースの組成により、必要プロセス(事実調査、是正措置、再発防止、社内処分、開示)を迅速に行う体制を構築しておりますが、予期せぬ多額の賠償を命じられた場合など、それらの決定の内容によっては、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   ・富士電機は、知的財産権を効果的に守り、他社の権利を尊重した製品・技術の開発を進めておりますが、技術革新のスピードが加速していること、事業活動がグローバルに展開していることから、知的財産権の係争が発生した場合、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 12   政治情勢 社会経済動向   ・富士電機は、為替変動リスクによる業績への影響を最小限に止めることを目的として、一定の基準に従って為替予約を実施しておりますが、米ドルを中心とした対円為替相場の変動により富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   ・富士電機は、中国やアジアを中心に多くの海外市場で事業展開しており、地政学リスクの最新情報を常時注視するとともに、想定外のリスクに備え、生産・販売拠点の分散化を図っておりますが、海外の国々で次のような事象が発生した場合は、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ○予期しえない法律・規制、不利な影響を及ぼす租税制度の変更 ○不利な政治的要因の発生 ○社会騒乱、テロ、戦争等による社会的混乱 13   株主・投資家の動向   ・富士電機は、財務情報に係る開示や非財務情報の積極的な開示並びに株主・機関投資家とのコミュニケーションを重視するとともに、ディスクロージャーポリシーに則った誠実且つ正確な情報開示を行う等、当社経営への理解を促す取り組みを行っておりますが、株主・投資家の意向と当社経営の意向に齟齬が生じる等により、役員選任議案に反対票を投じられたり、その他当社経営に対する株主提案を受けた場合、経営に混乱をきたす等、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 14   自然災害・ 事故   ・富士電機は、世界各地に事業拠点を展開しており、災害や事故発生時において製品・サービスの供給を継続し、顧客や社会に対する責任を果たすため、社内に危機管理対応の専門部門を設置し、防火・防災の取り組み、事業継続計画(BCP)の策定及び必要な保険に加入する等、「事業継続力強化」に取り組んでおります。しかし、これら事業拠点において大規模な災害や事故等が発生した場合には、生産設備の破損、操業の中断、製品出荷の遅延等が生じ、富士電機の業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 15   情報システム   ・富士電機は、多様化・高度化するサイバーセキュリティ脅威への対応のため、対策システムの整備及びセキュリティ対応組織(CSIRT/SOC)を設置し、攻撃の監視・制御を実施するとともに、新たな脅威の出現に備え、防御、検知システムの増強、サイバー訓練などの対応力強化を継続的に進めていますが、外部攻撃(サイバーテロ等)により機能不全が生じた場合や、情報漏洩等の問題が発生し、社会的信用を失墜させた場合、富士電機の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)9,369字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)経営成績 当社は、2026年度を最終年度とする3ヵ年中期経営計画「熱く、高く、そして優しく2026」において「利益重視経営による更なる企業価値向上」を基本方針に掲げ、「収益力の強化」、「成長戦略の推進」並びに「経営基盤の強化」を推し進め、利益を伴った事業拡大と経営体質の更なる強化を目指しています。また、成長戦略の推進に向けて当期初にセグメント再編を実施し、「エネルギー」に設備工事分野を編入しシステム事業の強化、「インダストリー」に器具分野を編入しFAコンポーネントとのシナジー創出に取り組んでいます。 当期における当社を取り巻く市場環境は、米国の通商政策の影響等により世界経済の見通しの不透明感が継続したほか、投資資金の流入や需給の逼迫等により銀や銅等の原材料価格が高騰した一方で、脱炭素社会の実現に向けたGX投資や、生成AI・デジタル技術の活用拡大に伴うエネルギー需要の増大を背景として、電力、製造業及びデータセンター等における設備投資が堅調に推移しました。 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ9.3%増収の1兆2,275億95百万円となりました。部門別には、「エネルギー」、「インダストリー」、「半導体」は前連結会計年度を上回りましたが、「食品流通」は前連結会計年度を下回りました。国内売上高は、前連結会計年度に比べ10.6%増収の8,828億23百万円となりました。また、海外売上高は、前連結会計年度に比べ5.9%増収の3,447億71百万円となりました。なお、売上高に対する海外売上高の比率は、前連結会計年度に比べ0.9ポイント減少して28.1%となりました。 売上原価は、前連結会計年度に比べ9.7%増加し8,835億94百万円となりました。売上高に対する売上原価の比率は、前連結会計年度に比べ0.3ポイント増加して72.0%となりました。 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ3.6%増加し2,073億80百万円となりました。売上高に対する販売費及び一般管理費の比率は、前連結会計年度に比べ0.9ポイント減少して16.9%となりました。 営業利益は、人的投資の拡充に伴う人件費の増加、原材料価格の高騰や、半導体の電装分野における需要減、食品流通における前期の改刷対応特需の反動減等の影響があったものの、エネルギーを中心としたプラント・システムの需要増加等が利益を押し上げ、前連結会計年度に比べ189億74百万円増加し、1,366億20百万円となりました。売上高に対する営業利益の比率は、前連結会計年度に比べ0.7ポイント増加して11.1%となっております。 営業外収益(費用)は、前連結会計年度の11億12百万円の収益(純額)から、26億90百万円の収益(純額)となり、前連結会計年度に比べ15億78百万円の収益(純額)の増加となりました。これは、休止固定資産減価償却費が増加した一方で、前連結会計年度において11億26百万円であった為替差損が当連結会計年度は13億99百万円の差益に転じたことなどによるものであります。 これらの結果、経常利益は、前連結会計年度に比べ205億51百万円増加し、1,393億10百万円となりました。 特別利益は、固定資産売却益及び投資有価証券売却益を計上し、55億84百万円となりました。なお、主に投資有価証券売却益の計上額が減少したことにより、前連結会計年度に比べ141億93百万円減少しております。 特別損失は、固定資産処分損、投資有価証券評価損、減損損失及び特別退職金を計上し、48億2百万円となりました。なお、減損損失を計上した一方、前連結会計年度に和解金を計上していたことなどにより、前連結会計年度に比べ72百万円の減少となりました。 以上により、税金等調整前当期純利益は1,400億91百万円となり、前連結会計年度に比べ64億30百万円の増加となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税、住民税及び事業税等の税金費用386億70百万円を税金等調整前当期純利益から控除し、更に、非支配株主に帰属する当期純利益33億90百万円を控除した結果、980億30百万円となり、前連結会計年度に比べ57億91百万円の増加となりました。 セグメント別の内容は、次のとおりであります。 単位(百万円) 2025年3月期   2026年3月期   増 減 売上高   営業損益   売上高   営業損益   売上高   営業損益 エネルギー   354,336   36,263   394,167   59,506   39,831   23,243 インダストリー   400,032   33,971   467,232   44,383   67,200   10,412 半導体   236,788   37,081   237,386   23,520   598   △13,561 食品流通   111,497   13,902   107,976   13,132   △3,521   △770 その他   56,148   3,762   58,357   3,865   2,209   103 消去又は全社   △35,396   △7,334   △37,524   △7,787   △2,128   △453 合計   1,123,407   117,646   1,227,595   136,620   104,188   18,974 ■エネルギー部門 エネルギーマネジメント分野、施設・電源システム分野における需要増加等を主因として、売上高、営業損益ともに前期を上回りました。 ・発電プラント分野は、水力発電設備の大口案件の増加等により、売上高は前期を上回りました。営業損益は、売上高の増加に加え、前期の火力・地熱案件の費用増の反動影響や案件差等により、前期を上回りました。 ・エネルギーマネジメント分野は、蓄電システム案件の増加や、電力及び産業向け変電機器、産業向け電源機器の大口案件の増加等により、売上高、営業損益ともに前期を上回りました。 ・施設・電源システム分野は、データセンター向け需要の増加により、売上高、営業損益ともに前期を上回りました。 ・設備工事分野は、大口案件の増加や、案件差及び原価低減の推進等により、売上高、営業損益ともに前期を上回りました。 なお、当連結会計年度の受注高は3,311億円(富士電機㈱のエネルギー部門単独ベース)となっております。 ■インダストリー部門 ITソリューション分野の大口案件の増加等を主因として、売上高、営業損益ともに前期を上回りました。 ・FAコンポーネント分野は、計測機器の需要増等を主因として、売上高、営業損益ともに前期を上回りました。 ・オートメーション分野は、鉄鋼分野向け需要の増加等により売上高、営業損益ともに前期を上回りました。 ・社会ソリューション分野は、輸送システムの需要増により、売上高、営業損益ともに前期を上回りました。 ・器具分野は、機械セットメーカ向け需要の緩やかな回復により、売上高は前期を上回りました。営業損益は、原材料価格の高騰影響があったものの、需要増や価格改定等により前期を上回りました。 ・ITソリューション分野は、文教分野の大口案件の増加により、売上高、営業損益ともに前期を上回りました。 なお、当連結会計年度の受注高は1,852億円(富士電機㈱のインダストリー部門単独ベース)となっております。 ■半導体部門 ・売上高は、産業分野では、中国向けの需要増加と為替影響により、前期を上回りました。電装分野では、電動車(xEV)向けパワー半導体の需要減少及び前期の価格改定の影響等により、前期を下回りました。営業損益は、産業分野における売上高の増加があったものの、原材料価格の高騰に加え、産業分野における中国市場を中心とした価格競争の影響や、電装分野における需要減少及び前期の価格改定の影響等により、前期を下回りました。 なお、当連結会計年度の受注高は1,877億円(富士電機㈱の半導体部門単独ベース)となっております。 ■食品流通部門 ・自販機分野は、国内自販機の需要減少により、売上高、営業損益ともに前期を下回りました。 ・店舗流通分野は、前期の改刷対応特需の反動減の影響があったものの、コンビニエンスストアの改装増加に伴う店舗設備機器の需要増により、売上高は前期を上回り、営業損益は前期と同水準となりました。 なお、当連結会計年度の受注高は1,036億円(富士電機㈱の食品流通部門単独ベース)となっております。 (注)当連結会計年度より、組織構造の変更に伴い、「エネルギー」及び「インダストリー」の各報告セグメントにおいて、集約する事業セグメントを変更しております。なお、各セグメントの前期との比較値は、前期の数値を変更後の報告セグメントの区分に組み替えたうえで算出しております。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ① 生産実績 富士電機の生産品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その容量、構造、形式等は必ずしも一様ではないため、セグメントごとに生産規模を金額又は数量で示すことはしておりません。 ② 受注実績 富士電機の生産・販売品目も広範囲かつ多種多様にわたっており、受注生産形態をとらない製品も多く、セグメントごとに受注規模を金額又は数量で示すことはしておりません。このため受注実績については、「(1)経営成績」におけるセグメント別の内容に関連付けて示しております。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前連結会計年度比(%) エネルギー   394,167   111.2 インダストリー   467,232   116.8 半導体   237,386   100.3 食品流通   107,976   96.8 その他   58,357   103.9 消去   △37,524   - 合計   1,227,595   109.3 (2)財政状態 当連結会計年度末の総資産額は1兆4,066億69百万円となり、前連結会計年度末に比べ944億94百万円増加しました。 流動資産は8,318億44百万円となり、前連結会計年度末に比べ651億72百万円増加しました。これは、前連結会計年度末に比べ売掛金が238億47百万円、契約資産が118億10百万円、棚卸資産が184億25百万円、それぞれ増加したことなどによるものであります。 固定資産は5,747億78百万円となり、前連結会計年度末に比べ293億43百万円増加しました。このうち、有形固定資産と無形固定資産の合計は3,865億83百万円となり、前連結会計年度末に比べ91億90百万円増加しました。また、投資その他の資産は1,881億94百万円となり、前連結会計年度末に比べ201億52百万円増加しました。これは、前連結会計年度末に比べ投資有価証券が、その他有価証券の時価評価差額相当分の増加を主因として120億20百万円、退職給付に係る資産が120億84百万円、それぞれ増加したことなどによるものであります。 当連結会計年度末の負債合計は5,637億32百万円となり、前連結会計年度末に比べ177億85百万円減少しました。 流動負債は4,340億47百万円となり、前連結会計年度末に比べ25億81百万円増加しました。これは、前連結会計年度末に比べリース債務が41億33百万円減少した一方で、契約負債が115億60百万円増加したことなどによるものであります。 固定負債は1,296億85百万円となり、前連結会計年度末に比べ203億65百万円減少しました。これは、前連結会計年度末に比べ長期借入金が150億16百万円、リース債務が87億10百万円、それぞれ減少したことなどによるものであります。 なお、当連結会計年度末の有利子負債残高は890億83百万円となり、前連結会計年度末に比べ157億93百万円減少しました。また、同残高の総資産に対する比率は6.3%となり、前連結会計年度末に比べ1.7ポイント減少しました。 当連結会計年度末の純資産合計は8,429億36百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,122億78百万円増加しました。これは、前連結会計年度末に比べ利益剰余金が720億51百万円、為替換算調整勘定が146億91百万円、退職給付に係る調整累計額が133億64百万円、それぞれ増加したことなどによるものであります。これらの結果、自己資本比率は56.9%となり、前連結会計年度末に比べ4.2ポイント増加しました。 セグメント別の内容は、次のとおりであります。 ■エネルギー部門 当連結会計年度末のセグメント資産は3,766億20百万円となり、売掛金、契約資産及び棚卸資産の増加を主因として、前連結会計年度末に比べ333億90百万円増加しました。 ■インダストリー部門 当連結会計年度末のセグメント資産は4,141億31百万円となり、売掛金、有形固定資産の増加を主因として、前連結会計年度末に比べ508億円増加しました。 ■半導体部門 当連結会計年度末のセグメント資産は4,123億64百万円となり、棚卸資産が増加した一方で、売掛金、電子記録債権及び有形固定資産の減少を主因として、前連結会計年度末に比べ40億57百万円減少しました。 ■食品流通部門 当連結会計年度末のセグメント資産は652億91百万円となり、棚卸資産の増加を主因として、前連結会計年度末に比べ24億66百万円増加しました。 ■その他部門 当連結会計年度末のセグメント資産は298億17百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億72百万円減少しました。 (3)キャッシュ・フロー 当連結会計年度における連結ベースのフリー・キャッシュ・フロー(「営業活動によるキャッシュ・フロー」+「投資活動によるキャッシュ・フロー」)は、509億54百万円の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の増加(前連結会計年度は815億36百万円の増加)となり、前連結会計年度に対しては、305億82百万円の資金流入額の減少となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動による資金の増加は1,235億62百万円(前連結会計年度は1,449億20百万円の増加)となりました。これは売上債権及び契約資産並びに棚卸資産が増加した一方で、税金等調整前当期純利益の計上などによるものであります。 前連結会計年度に対しては、213億58百万円の資金流入額の減少となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動による資金の減少は726億8百万円(前連結会計年度は633億84百万円の減少)となりました。これは、投資有価証券を売却した一方で、有形固定資産を取得したことなどによるものであります。 前連結会計年度に対しては、92億24百万円の資金流出額の増加となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動による資金の減少は481億74百万円(前連結会計年度は862億46百万円の減少)となりました。これは、主として、配当金の支払並びにリース債務の返済などによるものであります。 前連結会計年度に対しては、380億72百万円の資金流出額の減少となりました。 当連結会計年度における資本の財源は営業活動によるキャッシュ・フローであり、その主な内訳は、税金等調整前当期純利益1,400億91百万円、減価償却費617億78百万円、契約負債の増加によるもの108億36百万円、法人税等の支払額△387億74百万円、売上債権及び契約資産の増加によるもの△211億81百万円、棚卸資産の増加によるもの△115億83百万円、などとなっております。 なお、当社グループは事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、設備投資に係る資金については、基本的に、社債及び長期借入金より調達することとしております。 これらの結果、当連結会計年度末における連結ベースの資金は、前連結会計年度末に比べ71億98百万円(11.5%)増加し、698億73百万円となりました。 (4)経営上の目標の達成状況(連結) 当社は、2026年度を最終年度とした3ヵ年中期経営計画「熱く、高く、そして優しく2026」において、「利益重視経営による更なる企業価値向上」を基本方針に掲げ、「収益力の更なる強化」、「成長戦略の推進」、「経営基盤の強化」の重点戦略に取り組んでいます。 2025年度連結実績においては、中期経営計画で掲げた2026年度の目標値に対して、次のとおりとなっております。 2026年度 中期経営計画   2025年度 実績   増減 売上高   12,500億円   12,276億円   △224億円 営業利益   1,400億円   1,366億円   △34億円 営業利益率   11.2%   11.1%   △0.1pt 親会社株主に 帰属する当期純利益   900億円   980億円   +80億円 純利益率   7.2%   8.0%   +0.8% 〔財務指標〕 ROE(自己資本利益率)   12%以上   13.1% ROIC(投下資本利益率)   10%以上   12.6% 自己資本比率   50%程度   56.9% ネットD/Eレシオ   0.2倍程度   0.0倍 配当性向   30%目安   30.1% (5)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表を作成するにあたり、当社グループが採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しているとおりであります。連結財務諸表の作成には、資産、負債、収益及び費用の額に影響を与える見積り及び仮定を必要とします。これらの見積り及び仮定は、過去の実績や当連結会計年度末時点で入手可能な情報を総合的に勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果は異なることがあります。 当社が連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであると考えております。 ①履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗度に基づき一定の期間にわたり認識する収益について 当社グループは、個別受注生産による製品の販売及び工事契約による請負、役務の提供(以下、工事契約等)については、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗度に基づき一定の期間にわたり収益を認識する方法(履行義務の充足に係る進捗度の見積りはコストに基づくインプット法)を適用しております。履行義務の充足に係る進捗度は案件の原価総額の見積りに対する連結会計年度末までの発生原価の割合に基づき算定しております。当該見積りについて将来の事業環境の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する収益及び費用の金額に影響を与える可能性があります。 ②固定資産(のれんを含む)の減損判定 当社グループは、保有する固定資産(のれんを含む)について減損の兆候がある場合は、当該資産又は資産グループについて減損損失を認識するかどうかの判定を行い、減損が必要と判定された場合は帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損損失を認識するかどうかの判定及び減損損失の測定に用いられる当該資産又は資産グループから得られる将来キャッシュ・フローの見積り及び仮定等について将来の事業環境の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において減損損失が発生する可能性があります。 ③投資有価証券の減損判定 当社グループは、上場株式は相場価格を用いて時価を算定しております。期末における当該時価が取得原価に比べ50%以上下落した場合は減損処理を行い、30~50%程度下落した場合には、回復可能性を考慮して減損処理を行っております。また、非上場株式等の市場価格のない株式等については、財政状態の悪化により実質価額が著しく低下した場合は、回復可能性を考慮して減損処理を行っております。将来の市況悪化又は投資先の業績不振等、現在の見積り及び仮定に反映されていない事象が発生した場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において評価損が発生する可能性があります。 ④繰延税金資産の回収可能性 当社グループは、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性を判断したうえで繰延税金資産を認識しております。将来の課税所得の見積りについて、将来の事業環境の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する繰延税金資産及び法人税等調整額の金額に影響を与える可能性があります。 ⑤退職給付債務の算定 当社グループには、確定給付制度を採用している会社が存在します。確定給付制度の退職給付債務は、数理計算上の仮定を用いて算定しており、当該数理計算上の仮定には、割引率、退職率、昇給率等の様々な計算基礎があります。当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表における退職給付に係る資産、退職給付に係る負債及び退職給付に係る調整累計額の金額に影響を与える可能性があります。 なお、当連結会計年度末の退職給付債務の算定に用いた主要な数理計算上の仮定は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (退職給付関係)(9)数理計算上の計算基礎に関する事項」に記載しているとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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