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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

マクニカホールディングス

3132 · Prime · 卸売業

半導体・電子デバイスの専門商社として国内有数の規模。サイバーセキュリティや自動運転など新領域にも展開し、技術提案型のソリューションを強みとする。

概要

マクニカホールディングスは、半導体および電子部品の専門商社を中核とする持株会社である。グループ全体で56社の子会社・関連会社を擁し、集積回路(IC)や電子デバイスの販売、ネットワーク・セキュリティ関連商品の提供、さらに自動運転システムの開発・製造まで手がける。2026年3月期の連結売上高は1兆2,142億円、従業員数は5,261名。特に車載・産業機器向け半導体に強く、技術提案型の営業で成長を続けている。

集積回路・電子デバイス事業が売上の85%を占める

2026年3月期の連結売上高1,214,196百万円のうち、集積回路及び電子デバイスその他事業が1,040,045百万円(85.6%)を占める。同事業の営業利益は24,735百万円で、主な販売先は産業機器、コンピュータ(AIサーバー向け)、車載市場である。海外市場での新規商流獲得や半導体製造装置向け需要の回復が成長を牽引した。一方、海外売上比率の上昇により利益率は低下傾向にある。

サイバーセキュリティ事業の高い利益率

サイバーセキュリティ及びその他ITソリューション事業の2026年3月期売上高は174,230百万円、営業利益は17,213百万円で、営業利益率は約9.9%と半導体事業の2.4%を大きく上回る。同事業はエンドポイントセキュリティ、SASE(Secure Access Service Edge)、ゼロトラスト関連商品が堅調に成長し、東南アジア地域を中心に海外展開も伸びている。

海外子会社によるグローバル展開

グループは日本国外に複数の販売子会社を持つ。MACNICA CYTECH LIMITED(英国)、MACNICA CYTECH PTE. LTD.(シンガポール)、MACNICA GALAXY INC.(米国)、MACNICA ANSTEK INC.(台湾)、MACNICA CHUNGJU CO., LTD.(韓国)、MACNICA CYTECH (THAILAND) CO., LTD.(タイ)などで半導体販売を、NETPOLEON SOLUTIONS PTE LTD(シンガポール)でネットワーク関連商品を扱う。各地域の需要に応じた現地法人が事業を支える。

自動運転システムへの新規参入

子会社NAVYA MOBILITY SAS(フランス)を通じて、自動運転シャトル・車両の開発、製造、販売を手がける。同事業は集積回路・電子デバイスその他事業セグメントに含まれるが、半導体商社としての従来事業とは異なる完成車両の提供が特徴である。まだ売上高に占める割合は小さいが、グループの将来の成長領域として位置付けられている。

業界の中での役割は半導体・電子デバイスの専門商社(技術提案型の販売と付加価値サービスを展開)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1.2兆円
営業利益
420億円
営業利益率
3.5%
純利益
278億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01半導体・電子機器メーカー(総合)主力

集積回路、半導体、電子デバイスを幅広く取り扱い、国内外の電子機器メーカーに販売。技術営業による提案型販売が強み。

主な製品・サービス2
集積回路(IC)
マイコン、メモリ、アナログIC、ロジックICなど多種多様な半導体集積回路の販売。
電子デバイス(半導体、ディスクリート、モジュール等)
トランジスタ、ダイオード、パワーデバイス、センサ、モジュールなどの電子部品の販売。

02企業・データセンター・通信事業者(ネットワーク・セキュリティ)準主力

ネットワーク機器、セキュリティ製品を販売し、サイバーセキュリティソリューションおよびITインフラ構築を支援。

主な製品・サービス2
ネットワーク関連商品(ルータ、スイッチ、ファイアウォール等)
企業ネットワークやデータセンター向けネットワーク機器、セキュリティアプライアンスの販売。
サイバーセキュリティソリューション
セキュリティ診断、運用監視、インシデント対応など、総合的なセキュリティサービスの提供。

03自動車・モビリティ(自動運転関連)副次

自動運転システムの開発・製造・販売を行う子会社を通じて、自動車業界向けに自動運転ソリューションを提供。

主な製品・サービス1
自動運転システム(NAVYA Mobility)
自動運転シャトル・自動運転車両の開発、製造、販売。

製品と技術

マイコンからパワーデバイスまで扱う半導体ラインアップ

集積回路(IC)ではマイコン、メモリ、アナログIC、ロジックICなどを取り扱う。電子デバイスとしてはトランジスタ、ダイオード、パワーデバイス、センサ、モジュールを販売する。特に車載向けの制御システムや産業機器向けの半導体製造装置関連で強みを持ち、技術営業による提案型販売が特徴である。

ネットワーク機器とサイバーセキュリティの融合ソリューション

ルータ、スイッチ、ファイアウォールなどのネットワーク機器に加え、セキュリティ診断、運用監視、インシデント対応、ASM(アタック・サーフェス・マネジメント)、SASE(Secure Access Service Edge)などのサイバーセキュリティソリューションを提供する。クラウド活用やリモートワークの定着に伴い、ゼロトラストセキュリティ関連の需要が拡大している。

NAVYA Mobilityの自動運転システム

子会社NAVYA MOBILITY SASは自動運転シャトルの開発、製造、販売を行う。レベル4相当の自動運転技術を搭載した車両を限定エリアで運行可能とし、公共施設や大学キャンパスなどでの実績を持つ。半導体商社としての知見を活かし、完成車両として提供する点がユニークである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

半導体商社で大手、収益性改善課題

同社は、半導体や電子部品の専門商社として国内有数の規模を誇る。特に、富士通グループとの関係が強みで、国内の電子機器メーカーに対して幅広い製品を供給している。近年は売上高が増加傾向にあるが、営業利益率は3%台と低水準にとどまる。競合のリョーサン菱洋ホールディングスや高千穂交易などと市場を分け合っており、差別化が課題である。また、海外展開や付加価値の高いサービス提供による収益性の改善が求められる。

強み

  • 国内の電子機器メーカーへの強固な販売網を有している。
  • 富士通グループとの強固な取引関係が安定収益に寄与している。
  • 売上高1兆円超と国内屈指の規模を誇る。
  • 半導体から電子部品まで幅広い品揃えで顧客ニーズに応える。

課題

  • 営業利益率が低く、収益性の改善が重要な課題である。
  • 同業他社との価格競争が激しく、差別化が必要である。
  • 国内市場依存であり、海外市場での成長戦略が求められる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体デバイス・設計の時価総額近傍。太字がマクニカホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16503三菱電機11.1兆円26.6倍
26723ルネサスエレクトロニクス6.0兆円17.2倍
36504富士電機1.9兆円19.5倍
46963ローム1.9兆円
56479ミネベアミツミ1.4兆円13.1倍
63132マクニカホールディングス6,346億円22.8倍
78050セイコーグループ4,422億円39.7倍
86526ソシオネクスト3,487億円39.1倍
98154加賀電子2,572億円7.8倍
102737トーメンデバイス2,292億円22.9倍
116875メガチップス2,019億円18.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体デバイス・設計)に従っています。

会社の歴史

沿革 4件

統合への第一歩:2014年5月の覚書締結

2014年5月、マクニカと富士エレクトロニクスは経営統合に向けた覚書を締結した。両社は共同株式移転の方法による共同持株会社の設立を原則とすることで合意し、半導体商社業界での再編の布石が打たれた。

統合契約の合意と計画策定(2014年10月)

2014年10月、両社の取締役会は統合契約書の締結および株式移転計画の作成を決議した。株主総会での承認を前提に、統合の具体的手続きが進められることとなった。

株主総会での承認(2014年12月)

2014年12月、両社は臨時株主総会を開催し、共同株式移転による持株会社設立を承認した。これにより統合の最終的な障壁が取り除かれ、翌年4月の設立に向けた準備が整った。

持株会社設立とその後の再編(2015年4月)

2015年4月、マクニカホールディングスが設立され、東京証券取引所市場第一部に上場した。同時にマクニカを存続会社として富士エレクトロニクスが合併され、マクニカネットワークスも吸収合併された。商号をマクニカホールディングスに変更し、市場第一部からプライム市場へ移行、さらにグローセルの吸収合併も実施された。これによりグループの統合が完了した。

年表4件を開く

2010年代

  • 2014年5月M&A㈱マクニカと富士エレクトロニクス㈱は、共同株式移転の方法による共同持株会社の設立を原則とした経営統合に関する覚書を締結。
  • 2014年10月創業両社は、それぞれの株主総会での承認等を前提として、共同株式移転の方法により共同持株会社を設立することについて合意。両社の取締役会の決議に基づき、統合契約書の締結及び株式移転計画を作成。
  • 2014年12月M&A両社の臨時株主総会において、両社が共同株式移転の方法により当社を設立し、両社がその完全子会社になることについて承認決議。
  • 2015年4月創業両社が共同株式移転の方法により当社を設立。当社の普通株式を㈱東京証券取引所市場第一部に上場。㈱マクニカを存続会社とする方法により、㈱マクニカと富士エレクトロニクス㈱が合併。㈱マクニカがマクニカネットワークス㈱を吸収合併。㈱東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行。商号をマクニカホールディングス㈱に変更。㈱マクニカが㈱グローセルを吸収合併。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2027年度まで1.4兆円
  • 連結営業利益2027年度まで800億円
  • 連結営業利益率2027年度まで5.7%
  • 連結ROE2027年度まで15.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ビジネスモデル変革の推進

    高付加価値ディストリビューションモデルから、サービス・ソリューションモデルへ変革。半導体、サイバーセキュリティの知見を融合し、共創パートナーと共に社会価値と経済価値を両立するソリューションを提供する。

  2. 02

    AI関連ビジネスの強化

    生成AIの実装が本格化する中、AIや自動運転技術の活用が期待される分野でのビジネスを強化し、国内労働人口減少や地域課題の解決に貢献する。

  3. 03

    成長市場・成長国への重点投資

    半導体事業において、成長が期待される国・市場に重点的に投資し、需給変動や競争激化に対応しながら持続的な成長を目指す。

  4. 04

    サイバーセキュリティ事業の拡大

    高付加価値ディストリビューションモデルの拡大と運用支援サービスの強化により、サイバー攻撃が増加する環境下で企業のセキュリティ対策を支援する。

  5. 05

    CPSソリューション事業の育成

    スマートシティ、モビリティ、スマートマニュファクチャリングなどのビジネス拡大に加え、サーキュラーエコノミー、ヘルスケア、フード・アグリテックの個別強化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で5,261人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,629万円で、9期前と比べて+76.4%平均年齢は50.3歳、平均勤続年数は19.2年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月2,711
2018年3月3,114
2019年3月92344.013.83,363
2020年3月1,02144.414.43,453
2021年3月1,63448.620.73,513
2022年3月1,87449.221.43,925
2023年3月1,71949.621.84,203
2024年3月1,88951.521.94,768
2025年3月1,75051.520.95,071781
2026年3月1,62950.319.25,261798

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社9(国内 1 / 海外 8、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
マクニカ第1ビル — 横浜市港北区6,303百万円
集積回路及び電子デバイスその他事業
マクニカ第2ビル — 横浜市港北区1,502百万円
集積回路及び電子デバイスその他事業、サイバーセキュリティ及びその他ITソリューション事業
品川オフィス — 東京都港区216百万円
集積回路及び電子デバイスその他事業
ロジスティクスセンター — 横浜市神奈川区166百万円
集積回路及び電子デバイスその他事業、サイバーセキュリティ及びその他ITソリューション事業
主な関係会社
  • 国内
    ㈱マクニカ(注)3,4
    横浜市港北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MACNICA CYTECH LIMITED (注)3,4
    香港、中国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MACNICA CYTECH PTE. LTD.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MACNICA GALAXY INC. (注)4
    台北、台湾 · 連結子会社
    議決権67.6%
  • 海外
    MACNICA ANSTEK INC. (注)4
    台北、台湾 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 海外
    MACNICA CHUNGJU CO., LTD. (注)4
    台北、台湾 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MACNICA CYTECH (THAILAND) CO., LTD.
    バンコク、タイ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    NAVYA MOBILITY SAS (注)4
    リヨン、フランス · 連結子会社
    議決権70.9%
  • 海外
    NETPOLEON SOLUTIONS PTE LTD
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1.2兆円営業利益420億円前期と比べると増収増益で、売上が+17.4%、利益が+6.1%。

売上高
+17.4%
1.2兆円
営業利益
+6.1%
420億円
純利益
+9.9%
278億円
営業利益率
3.5%
前期比 -0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1.3兆円1.2兆円
営業利益520億円420億円
純利益320億円278億円
1株あたり配当¥80¥80

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は3,934億円、営業利益は165億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+41.2%、営業利益は−20.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q2,613117
2024年1Q2,7862077.4136
2024年2Q2,6841736.4123
2024年3Q2,5331335.393
2024年4Q2,284129
2025年2Q5,1902244.3152
2025年4Q5,1521723.3101
2026年2Q5,7541753.0110
2026年4Q6,3882453.8168
2027年1Q3,9341654.2109

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

2016年3月期からの11期で、売上は4,053億円から1.2兆円へ3.0倍に増えた。直近期の営業利益率は3.5%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2016年3月0.4110273
2017年3月0.409665
2018年3月0.50149114
2019年3月0.5213189
2020年3月0.5211156
2021年3月0.55164109
2022年3月0.76355258
2023年3月1.03568410
2024年3月1.03620481
2025年3月1.033963733.8253
2026年3月1.214203743.5278

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1.2兆円のうち、営業利益として残るのは420億円3.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は278億円、売上の2.3%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金89.3%1.1兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金7.3%885億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.5%420億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
10.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.2pt
3.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.2pt
2.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.4pt
10.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 11期分

2026年3月期は営業CFが188億円、投資CFが−13億円で、差し引きのフリーCFは175億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は544億円で、売上の0.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年3月−12−1529−27207
2017年3月32−11−8321155
2018年3月−286−18437−304288
2019年3月−302−73219−375140
2020年3月458−89−358369147
2021年3月381−22−262359254
2022年3月−155−17144−172251
2023年3月389−9−271380375
2024年3月399−185−230214386
2025年3月242−96−42146485
2026年3月188−13−152175544

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2026年3月期の総資産は7,009億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,891億円で、自己資本比率は39.8%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年3月2,0121,07693652.6
2017年3月2,1521,0481,10447.9
2018年3月2,6671,2821,38547.1
2019年3月2,9931,3541,63944.2
2020年3月2,6321,3561,27650.2
2021年3月2,6961,4601,23652.7
2022年3月3,6261,7981,82846.9
2023年3月5,1762,0783,09838.6
2024年3月5,5222,5642,95844.2
2025年3月5,5642,6152,95045.4
2026年3月7,0092,8914,11839.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
544億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,977億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
4,118億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
64
/ 100
安定性自己資本比率27 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率284社中27位あたり、逆に低いのは配当利回り284社中210位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.5%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.5%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
39.8%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
17.4%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.3%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,544で、1年前と比べて+82.7%過去52週の値幅のなかでは81%の位置にある。

¥3,544-5.4%1ヶ月+2.7%1年+82.7%時価総額6,346億円
過去52週の値幅
安値¥1,972高値¥3,914

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.8倍
PER (会社予想)19.8倍
PBR2.21倍
配当利回り2.26%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月中旬の約3170円から8月5日の3846円まで急伸し、1カ月で約21%上昇。8月中旬に3798円の高値を付けた後、19日から3日連続で下落し、21日には3332円まで反落した。週足の傾きは25日線(3438円)を下回る一方、75日線(3286円)は上回っており、中期の上昇基調は維持。52週高値3914円には約15%の距離を残す。出来高は8月5日に143万株と直近のピークを記録後、減少傾向にあるが、依然として20日平均より高水準。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 42/100)

実績PER21.4倍は同業界平均17.9倍を上回り、割高感がある。PBR2.07倍は平均1.23倍を大きく上回り、株価が純資産に対して高く評価されている。配当利回り2.4%は平均2.93%を下回るが、配当性向97.9%と高い。ROE10.5%と収益性は平均的で、業績は増収増益基調。割高だが配当は高水準で、収益性も悪くない。業界平均と比較して割高ではあるが、収益成長を織り込んでほぼ妥当な水準ともいえる。総合的にはやや割高。

指標この会社業種平均
PER (実績)22.8倍17.9倍
PER (予想)19.8倍
PBR2.21倍1.24倍
ROE10.5%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

半導体市場のサイクルに左右される商社だが、技術提案型への転換と成長分野へのシフトで収益の質を高めている。強気派は、車載・産業向けの需要がAIや自動運転で拡大し、売上高目標達成の可能性が高いとみる。また、リョーサン菱洋ホールディングスとの経営統合が実現すれば、業界再編の恩恵も期待。一方、弱気派は、足元の業績は2025年3月期に減益となっており、半導体市況の悪化や在庫調整が続くとの懸念がある。また、統合の不確実性や、商社としての付加価値向上が限定的とみる向きもある。

プラスに働く材料7
  • 成長分野へのシフト

    AI・自動運転向け半導体需要が拡大、車載・産業機器に強み

  • 技術提案型モデル

    顧客設計段階からの関与で付加価値を生み、収益性向上に貢献

  • 統合によるシナジー

    リョーサン菱洋との統合で調達力・販売網が強化され規模拡大

  • 売上高12142億円と前期比17.4%増通年影響

    売上高は10342億円から12142億円へ1800億円増加

  • フォワードPER20.2倍は実績23.26倍から改善継続影響

    フォワードPER20.2倍は実績PER23.26倍を下回り、利益成長期待

  • ROE10.5%と2桁成長継続影響

    ROE10.5%と2桁、PBR2.25倍に対して資本効率は良好

  • 外国人保有30.74%、上昇トレンド継続影響

    1年上昇率75.55%、外国人保有30.74%と需給が強い

マイナスに働く材料7
  • 半導体市況の変動

    2025年3月期は減益、市況悪化や在庫調整で業績が不安定

  • 統合の不確実性

    経営統合はまだ合意に至らず、条件次第で株主価値が損なわれる恐れ

  • 商社モデルの限界

    販売代理業務は技術差別化が難しく、他社との競争が激化する可能性

  • PER23.26倍と割高水準継続影響

    実績PER23.26倍、純利益278億円に対し時価総額6484億円

  • 純利益は481億円から278億円へ減少通年影響

    純利益は2024年3月期481億円に対し2026年3月期278億円と低水準

  • 営業利益率3.46%と薄利通年影響

    営業利益率3.46%と低く、市況悪化で減益リスク

  • 株価1年で75.55%上昇、調整リスク不定影響

    過去1年で75.55%上昇、業績成長を上回るペースで調整余地

次の決算で確かめる点
半導体市場の在庫調整動向
市況の回復が売上に直結するため、在庫循環の転換点を確認
車載・産業向け売上比率
成長分野へのシフトの進捗度合いを測る指標となる
営業利益率
技術提案で商社の粗利が改善しているかのバロメーター

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり80で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.26%。

年間配当
¥80
1株あたり
配当利回り
2.26%
いまの株価に対して
配当性向
97.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1276.6
2018年3月1742.8112.5
2019年3月170.078.1
2020年3月170.077.0
2021年3月170.050.1
2022年3月3399.982.4
2023年3月4740.091.8
2024年3月6742.962.0
2025年3月705.097.2
2026年3月700.097.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥80

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ28,032人。区分でいちばん多いのは外国法人30.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が44.1%を占め、残る55.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人26.926.127.628.327.730.7
金融機関29.330.927.320.424.526.1
個人・その他24.024.225.029.026.423.5
事業法人17.617.417.019.218.818.0
証券会社2.11.43.03.02.51.6
自己株式1.51.30.51.40.40.3
外国人個人0.00.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)13.17
02(一財)神山財団10.05
03㈱日本カストディ銀行(信託口)7.76
04シーズ・テクノロジー㈱5.86
05神山 治貴5.36
06JP MORGAN CHASE BANK 380055(常任代理人 ㈱みずほ銀行)3.92
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 ㈱みずほ銀行)1.70
08神山 裕子1.64
09野村信託銀行㈱(投信口)1.44
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 ㈱みずほ銀行)1.38

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近8
  • 2026-07-15
    ダルトン・インベストメンツ・インク(Dalton Investments, Inc.)
    新規の大量保有報告
    9.18%
    +1.00pt
  • 2026-07-07
    アセットマネジメントOne株式会社
    新規の大量保有報告
    5.06%
  • 2026-06-23
    中村 昌弘
    新規の大量保有報告
    10.87%
    -2.71pt
  • 2026-06-18
    中村 昌弘
    新規の大量保有報告
    13.66%
    -2.29pt
  • 2026-06-18
    中村 昌弘
    変更報告
    13.58%
    -2.37pt
  • 2026-05-21
    コロンビア・マネジメント・インベストメント・アドバイザーズ・エルエルシー(Columbia Management Investment Advisers, LLC)
    新規の大量保有報告
    4.73%
  • 2026-05-18
    中村 昌弘
    新規の大量保有報告
    15.95%
  • 2026-04-21
    スレッドニードル・アセット・マネジメント・リミテッド(Threadneedle Asset Management Limited)
    新規の大量保有報告
    0.21%
    -1.11pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で+25%、1株純資産は11期で−14%。直近期のROEは10.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2016年3月1251,8116.910.752.4
2017年3月1141,8796.313.876.6
2018年3月2062,01010.09.3112.5
2019年3月1422,1166.910.678.1
2020年3月902,1424.314.977.0
2021年3月587637.912.650.1
2022年3月13891216.56.482.4
2023年3月2221,10022.25.791.8
2024年3月2651,35821.69.362.0
2025年3月1411,41510.213.797.2
2026年3月1561,56210.514.997.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/3期の役員報酬は総額297百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
原一将代表取締役 社長54240,936
三好哲暢代表取締役 副社長55101,010
大河原誠取締役6220,721
西沢英一取締役6948,976
小野寺真一取締役(常勤監査等委員)7030,642
三輪慧取締役(監査等委員)57

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)577368820240
社外取締役7737310
取締役(社内)1222222

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,114字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社と子会社、関連会社の計56社で構成され、集積回路、電子デバイス、ネットワーク関連商品の販売を中心とした事業を行っております。 当社グループの事業に関わる主な関係会社の事業の位置付けは、次のとおりであります。 セグメントの名称は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等) 」に掲げる事業セグメント情報の区分と同様であります。なお、当連結会計年度より「ネットワーク事業」のセグメント名称を「サイバーセキュリティ及びその他ITソリューション事業」に名称変更を行いました。本変更は名称変更のみであり、セグメントの区分、範囲、測定方法の変更はありません。これに伴い、前連結会計年度についても変更後のセグメント名称で記載しております。 また、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 摘要   会 社 名   セグメントの名称   事業内容 主たる連結子会社   ㈱マクニカ   集積回路及び電子 デバイスその他事業サイバーセキュリティ及びその他ITソリューション事業   半導体及び電子部品の販売ネットワーク関連商品の販売 MACNICA CYTECH LIMITED   集積回路及び電子 デバイスその他事業   半導体及び電子部品の販売 MACNICA CYTECH PTE. LTD.   集積回路及び電子 デバイスその他事業   半導体及び電子部品の販売 MACNICA GALAXY INC.   集積回路及び電子 デバイスその他事業   半導体及び電子部品の販売 MACNICA ANSTEK INC.   集積回路及び電子 デバイスその他事業   半導体及び電子部品の販売 MACNICA CHUNGJU CO., LTD.   集積回路及び電子 デバイスその他事業   持株会社 MACNICA CYTECH (THAILAND) CO., LTD.   集積回路及び電子 デバイスその他事業   半導体及び電子部品の販売 NAVYA MOBILITY SAS   集積回路及び電子 デバイスその他事業   自動運転システムの開発、製造、販売 NETPOLEON SOLUTIONS PTE LTD   サイバーセキュリティ及びその他ITソリューション事業   ネットワーク関連商品の販売 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,849字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 企業理念体系 ① 企業理念 足下に種を蒔き続ける 「足下に種を蒔き続ける」は、当社グループが創業時から掲げている企業理念です。全社員が企業理念、経営方針、行動指針を理解し、日々の事業活動のベクトルを合わせるために、社員全員に経営方針書、行動指針書を配布し、社員全員が幾度となく繰り返し読み込んでおります。本企業理念は経営方針書の冒頭に記載があり、社員のDNAとなっています。 ② パーパス 変化の先頭に立ち、 最先端のその先にある技と知を探索し、 未来を描き“今”を創る。 私たち、マクニカは、未来予測が困難な時代において、 地球環境・社会の変化を先読みし、その変化の先頭に立ち、失敗を恐れず、 ワクワク楽しみながら、挑戦心を持った開拓者「ファーストペンギン」であり続ける。 最先端のその先にあるまだ誰も知らない、 指数関数的に進化していく世界中の技:先端テクノロジーと、 知:インテリジェンスを探索し、その種を足下に蒔き続け、育て、つなぎ、つむぐ。 快適で信頼できる持続可能な未来ビジョンを構想し、 あらゆる業種・業界のプロフェッショナルと私たちの技と知を新結合する事で、 解像度の高いソリューションを“今”に、きちんと実装し、 その実現にとことんこだわり、情熱をもって新たな価値を創りあげる。 明るく・楽しく・元気よく!! 私たちは、皆さまと共に、笑顔あふれる、豊かな未来に向けて、終わりなき成功へと寄り添い、伴走します。 「パーパス」は、過去、現在、未来の事業を通じ、普遍的に共通する当社グループの「志」を表すものです。当社グループは、新しい技術をどこよりも早く探し出し、磨きこむ目利き力を駆使して、最先端の半導体、電子デバイス、ネットワーク、サイバーセキュリティ商品を提供してまいりました。近年は、これらの経験と知見を活かし、新しい領域へ活動の幅を広げ、事業活動を行っております。当社グループは、今後も最先端の技(テクノロジー)と知(インテリジェンス)をつなぎ、未来構想力と解像度の高い実装力を併せ持った共創パートナーとして、未来社会の発展に貢献する企業を目指していく所存です。 ③ ビジョン:Vision2030 サービス・ソリューションカンパニーは、これまで50年以上にわたるグループの成長を支えてきた高付加価値ディストリビューションのビジネスモデルを拡大しながら、その強みを生かした新しいビジネスモデルであるサービス・ソリューションモデルへと変革していくことで目指す絵姿です。 サービス・ソリューションモデルは、半導体、サイバーセキュリティ事業で培ってきたCyberとPhysicalの強みの融合、創業時から最先端の技と知を追い求め種を蒔き続けてきた先進性、昨今急拡大している共創パートナー、研究機関をはじめ、従来のサプライヤ、お客様、官公庁やM&A等によるグループ会社などによって大きく広がるエコパートナーを組み合わせることで、当社グループと当社グループのエコパートナーにしかできない、高付加価値のサービス・ソリューションを提供していくものです。 従来の当社グループのビジネスはその大部分がBtoBで完結するものでしたが、今後はソリューションのカバレージをコンシューマにまで広げ、社会価値と経済価値を両立させるサービス・ソリューションを提供してまいります。 ④ バリュー Trust Excitement Aggressiveness Move Stretch 当社グループのバリュー「T.E.A.M.S」は、社員が日々判断や行動に迷った際に立ち返る価値観をまとめたものです。社員全員がバリューに基づきベクトルを一つにすることで、質の高いチームワークが実現し、未来を切り開くエネルギーと勢いを生み出します。 (2) サステナビリティ基本方針 当社グループは地球環境や社会課題への対応を経営方針の最重要事項のひとつとして捉え、当社グループのパーパスである「変化の先頭に立ち、最先端のその先にある技と知を探索し、未来を描き“今”を創る。」ための活動に邁進します。 ① 重要課題を特定し、社会課題の解決と持続可能な社会に貢献するビジネス推進と事業投資マネジメント 事業活動を通じての社会、環境への貢献と企業価値の向上に努めます。 ② 環境・人権に配慮したグローバル経営の推進とサプライチェーンの強化 環境保全、人権と労働の基本的権利に配慮した経営を行います。仕入先、得意先に当社グループのサステナビリティの考え方を理解してもらったバリューチェーンの構築を目指し、また、世界各国の文化、慣習などの理解と公正且つ誠実な事業活動を行います。 ③ 社会からの信頼づくりとガバナンス・リスクマネジメント体制の強化 正確、明瞭、タイムリーな情報開示とステークホルダーとの対話をいたします。不正などが発生せず、持続可能な経営が実現できるガバナンス体制の構築と強化を行います。 ④ サステナビリティ推進に向けた社員の教育・啓発 全ての社員がサステナビリティを推進する責務を負っていることから、社員に対してサステナビリティ推進に関する教育、啓発活動を行います。 (3) マテリアリティ(重要課題)と経営・事業活動の関係性 当社グループは社会、ステークホルダーにとって重要度が高く、かつ当社グループの経営インパクトも大きいと考える以下のマテリアリティを特定いたしました。 ① 顧客課題の解決を通じ経済の発展に寄与する スマートマニュファクチャリング事業を通じ、代替えリソースによる労働力確保などの顧客課題の解決に注力してまいります。 ② 安全安心で快適な暮らしを創る ヘルスケア事業を通じ、個人に最適化された個別化医療、予防医療の発展に貢献してまいります。また、スマートシティ/モビリティ事業を通じ、安全で安心できる生活環境の整備や地域社会の活性化にも寄与してまいります。 ③ 持続可能な地球環境を創る サーキュラーエコノミー事業を通じ、カーボンニュートラルの実現、再生可能な資源を活用した循環型社会の実現に貢献いたします。また、フード・アグリテック事業を通じ、生活基盤の強化による食料の安定供給を実現してまいります。 そして、これら3つのマテリアリティに共通して、最先端半導体の提供やIT商材の提供を通じて、産業と技術革新の基盤の創造に取り組んでまいります。 (注) スマートマニュファクチャリング事業、スマートシティ/モビリティ事業、ヘルスケア事業、サーキュラーエコノミー事業、フード・アグリテック事業とは、サービス・ソリューションモデルにおける事業テーマであります。 ④ 経営・事業のレジリエンスを強化する 以下の3つのテーマのもとに経営のレジリエンスを強化してまいります。 ・ガバナンスとリスクマネジメント強化 ・ダイバーシティ&インクルージョン(人的資本の最大化) ・ステークホルダーとの対話の強化 (4) 長期経営目標 2030年度の長期経営目標として、社会的価値と経済的価値(企業価値)の両立を目指してまいります。社会的価値としては①顧客課題の解決を通じ経済発展に寄与する、②安全安心で快適な暮らしを創る、③持続可能な地球環境を創る、の3つのマテリアリティ、経済的価値として、現在の高付加価値ディストリビューションモデルに加え、サービス・ソリューションモデルを強化することにより、ビジネスモデル変革を図り、連結売上高2兆円、連結営業利益1,500億円、連結営業利益率7.5%、連結ROE15.0%を実現し、事業の持続的な成長を目指します。 2030年度経営目標 連結売上高   2兆円 連結営業利益   1,500億円 連結営業利益率   7.5% 連結ROE   15.0% (注) 1 半導体事業、サイバーセキュリティ事業、CPSソリューション事業の3つの柱で1,500億円 2 2025年度より「ネットワーク事業」のセグメント名称を「サイバーセキュリティ及びその他ITソリューション事業」と名称変更し、「サイバーセキュリティ事業」と表記しております。なお、セグメント名称の変更に伴うセグメントの区分、範囲、測定方法への変更はありません。 (5) 中期経営計画(FY2025~FY2027) ① 当社グループを取り巻く環境 当社グループは、独立系エレクトロニクス専門商社として、エレクトロニクス市場の黎明期からスマートフォンなどの高度な情報端末が日常の生活空間の隅々に行きわたり、社会に欠かせない存在となった現在まで、半導体やサイバーセキュリティなどの世界の最先端の商品・技術を提供することを自らの使命としてきました。また、変化の激しいエレクトロニクス・情報通信業界にあって、当社グループは商品の物流機能だけを提供するのではなく、お客様の課題に対する的確な提案やお客様が新たな技術を使いこなしていただくためのテクニカルサポートの提供を通じて、競合他社との差別化を図ってまいりました。 昨今の当社グループを取り巻く環境並びに今後の見通しにつきましては、国内外におけるデータセンターを始めとした設備投資の動向、スマートフォン、民生機器、自動車、産業機器などの需給バランスの変動による好不況は避けられません。また、米国の政策変更による貿易摩擦、戦争などの国際情勢の変動、半導体メーカーの合従連衝を背景とした半導体商社間の競争激化、さらに国内においては商社間で買収、統合などの再編が発生しており、大きな環境変化を迎えております。IT産業におきましては、ランサムウェアやサプライチェーンを経由したサイバー攻撃が多発しており、情報の漏えいや業務停止など、甚大な被害を及ぼしていることから、サイバーセキュリティリスクを経営課題と捉える企業が増加しております。また、クラウド活用やリモートワークの定着に伴って、外部への接続が増加し、企業が対策すべき領域が広がっております。一方、今後は生成AIの実装が社会や企業で本格化するものと思われ、国内労働人口の減少や地方社会が抱える課題の解決に向けて、AIや自動運転技術などの活用が大きく期待されております。 このような環境の中、当社グループは、Vision2030の実現に向けて、中期経営計画(FY2025~FY2027)を新たに策定し、グループ経営の戦略的変革を推進しております。 ② 中期経営計画 a. 中期経営目標 2027年度目標 連結売上高   1.4兆円 連結営業利益   800億円 連結営業利益率   5.7% 連結ROE   15.0% (注) 連結ROE = 連結親会社株主に帰属する当期純利益 ÷ 連結自己資本(純資産から非支配株主持分を除いたもの、期末時点) b. 中期経営戦略 ・全社戦略 Vision2030に向けた成長投資 ビジネスモデル変革 AI関連ビジネスの強化 ・半導体事業 成長国への重点投資 成長市場の継続強化 AI関連ビジネスの強化 ・サイバーセキュリティ事業 高付加価値ディストリビューションモデルの拡大 高付加価値運用支援サービスの強化 サービス・ソリューションの拡大 ・CPSソリューション事業 スマートシティ/モビリティ、スマートマニュファクチャリングのビジネス拡大 サーキュラーエコノミー、ヘルスケア、フード・アグリテックの個別強化 c. 経営基盤強化 財務戦略強化 人財戦略強化 IR戦略強化 ブランディング戦略強化 IT/DX戦略強化 コーポレートガバナンス強化
事業等のリスク4,689字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 外部・内部経営環境に関するリスク ① シリコンサイクル・需給バランス・景気変動の影響について 当社グループの属する半導体業界はシリコンサイクルと呼ばれる好不況のサイクルが存在し、浮き沈みを繰り返していると言われています。これは、半導体市況の上昇局面では、多くの企業が一斉に生産設備の増強を計画し、その後、生産も同時に行われるため、供給過剰が発生して製品価格が下落し、売上高の減少・停滞が発生するものです。一方、不況となれば一斉に投資に抑制がかかり、その後には供給不足となって価格下落がとまるとともに稼働率が上がって再び好況となります。当社グループは、このような半導体業界特有のサイクルによる好不況の影響を受ける可能性があります。また、当社は顧客、仕入先と常に最新情報の共有などを行っておりますが、昨今のように、このようなサイクルとは別に当社グループが取り扱う半導体の需要の変化や半導体の供給力の変化、または、半導体が搭載される製品の価格やライフサイクルの変化などによって当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② サプライチェーン全般について 当社グループは、主力の半導体事業において、米国企業を中心とする半導体メーカーの商品を仕入れて、世界各地の顧客(各種製造事業者)に販売しております。半導体メーカーの製造工程には前工程、後工程、出荷テスト工程があり、商品ごとにそれぞれの工程がアジアを中心に世界各地に所在しており、納入先である顧客の生産拠点もその多くがアジア各地に所在しております。当社グループもアジアをはじめ世界33の国と地域に事業拠点を設置しております。当社グループでは事業継続のための各種取組みを行っておりますが、感染症パンデミックによる都市封鎖、自然災害、戦争・紛争等の事象により、現状のサプライチェーンモデルが機能不全に陥り、事業継続が困難になった場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 仕入先との関係について 当社グループは、最先端の技術・商品などを有する国内外の様々な企業を仕入先としております。それら仕入先とは、代理店契約などを締結し、緊密な関係を維持しておりますが、仕入先がM&Aに遭遇したり、仕入先自体の代理店政策の見直しにより代理店再編成が生じた場合は、商権に変更が生じるなど業績に影響を与える可能性があります。また、半導体及びIT・セキュリティ業界は、技術革新の激しい業界でありますが、仕入先の商品開発力が著しく低下し、商品の競争力に優位性が保てない場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 新規仕入先の継続的な発掘について 当社グループは国内外の最先端の技術力を持ち、競争力の高い商品・サービスを有した企業をいち早く発掘し、代理店契約を締結することで商品ラインナップを拡大・強化してまいりました。これらの企業の獲得競争は激しいものとなっており、仮にこのような新規仕入先の継続的な発掘が困難になった場合は、当社グループの事業計画の遂行に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ サービス・ソリューションモデルの構築について 半導体やネットワーク事業で培ってきた高付加価値ディストリビューションのビジネスモデルを拡大し、従来の仕入先、顧客に加え、研究機関、官公庁、M&Aにより拡大したグループ会社等と協働しながら、技術商社の枠を超えた価値を創造する高付加価値サービス・ソリューションモデルへの変革を目指しております。既に各市場で必要な専門技術やパートナーを獲得し、例えば、自動運転ソリューションやスマートマニュファクチャリング等の分野において着実に一定の取引実績を上げておりますが、今後、これら新規事業の進捗に遅延等が生じた場合、将来の当社グループの収益拡大に向けた事業計画の遂行に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 高度な技術力の維持と人材確保について 当社グループの属する半導体及びIT・セキュリティ業界は、技術革新の激しい業界にあり、今後の成長及び収益性の向上は半導体、セキュリティ、AI、デジタル技術などの高度な専門性に基づくソリューションを顧客の課題に応じて提供することが重要となります。このような価値を顧客に提供するには、社内の技術力を高め、優秀な人材を採用、育成することが必要になります。近年特に優秀な技術者の獲得競争は激しいものとなっており、高度専門人材の活躍を後押しし、人的資本を最大化する各種取組みを推進する等、当社グループは優秀な技術者の確保に注力しておりますが、仮に十分な技術者を採用できない場合や優秀な技術者が流出した場合には、事業計画の遂行に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ カントリーリスク 当社グループはアジアを中心として世界33の国と地域に拠点を設置しております。事業展開する海外各国・各地域において、法律・規制の大きな変化、テロや戦争、米中対立の激化による半導体製品の中国への輸出規制や中国での不買運動、その他政治・経済状況の急激な変化、戦争・紛争や、疾病といった予測し難い事態が生じ、事業活動に大きな影響を受け、事業継続が困難になった場合、海外での事業活動の停滞や不測の事態による損害の発生等、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 財務リスク ① 為替相場変動の影響について 当社グループのビジネスにおきましては、2026年3月期の国内仕入額に占めるドル建比率は82.0%、海外も含めた販売額に占めるドル建比率が43.9%と外貨建比率が高いことから、為替相場変動が当社グループの経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。すなわち、ドル建の販売に対しては売上高の変動、ドル建の仕入に対しては売上原価の変動、さらにこれらに係る債権債務の発生時から決済時迄の為替相場変動による営業外損益発生の可能性があります。また、米国主要仕入先との取引では、仕入値引を仕入の実施から数ヶ月後の販売時に決済する取引条件としており、この間仕入値引に相当する債権額が変動する可能性があります。加えて、当社グループは、連結財務諸表を海外子会社の現地通貨ベースの資産及び負債を円換算して作成しているため、為替相場変動による換算リスクを負っています。当社グループは、外貨建債権債務をヘッジしておりますが、かかる為替リスクを完全に払拭することはできず、為替相場変動が当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 棚卸資産廃棄及び棚卸資産評価の影響について 当社グループのビジネスにおきましては、顧客からの所要数、納期などの要求に迅速に対応するため数ヶ月分の棚卸資産を確保しております。当社グループでは、棚卸資産額を適正に保つため商品が搭載される最終製品の需要予測、顧客の所要数量及び受注状況を考慮しながら、仕入先への発注を調整するなどして棚卸資産を管理しております。しかしながら急激な顧客の所要数量の変動、また、生産中止品や保守用在庫として確保していた商品が、当初見込んでいた顧客所要数量より差異が生じる際は、廃棄、又は資産価値評価の見直しを必要とする可能性があります。このような場合は当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 事業投資リスクについて 当社グループは、既存事業における確固たるポジションの確立やグローバルに拡大していくためにM&Aを行い、子会社化を進めてきました。また、継続的な成長を目指し、既存事業だけでなく、AI、ヘルスケアといった新規事業分野の企業への出資も行っております。これらの出資に関しては、出資の妥当性・適正性について事業投資委員会の審議・検討を経て経営会議又は取締役会等の決裁機関で決定し、継続的にそれら企業の業績モニタリングを行っております。しかしながら、出資先企業の価値または株式の市場価値が低迷した場合には、当社グループが投資金額の全部もしくは相当部分を失うことがあります。このような場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 法的及びその他リスク ① 輸出管理法規制・関税について 当社グループは、半導体・集積回路等の最先端の電子部品・ネットワーク関連商品・セキュリティ関連製品及びこれらに関する技術等の輸出入を行っているため、輸出関連法規や関連諸規定等の影響下にあります。当社グループでは、安全保障貿易管理を適切に実施するため、各国の輸出関連法規や関連諸規定等を遵守しております。しかしながら、当社グループの取扱商品が予期せず、需要者を通じて懸念国に迂回輸出され、軍事用途製品の一部に転用される可能性もあります。 そのため、当社グループとしましては、「該非判定」・「仕向地、需要者、用途、取引経路等の精査」を行う輸出管理業務に加え、適宜、政府承認取得・手続実施を行うことなく軍事的用途に使用しないこと・輸出関連法規や関連諸規定等を遵守することを規定した書面を提出して頂くよう顧客企業に求める等、リスクの軽減に努めております。しかしながら、万一、当社グループの取扱商品が予期せぬ需要者、用途で使用された場合、結果として当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、米国などの関税政策の動向によっては、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 情報セキュリティについて 当社グループは、当社が提供する商品・サービスの販売活動を通じて、顧客企業が保有する個人情報などの各種機密情報を知り得る場合があります。このような状況において、サイバー攻撃、もしくは人為的な過失等により、サービス停止、個人情報や機密情報の漏えい・改ざん・紛失等が発生する可能性があります。当社では最先端のサイバーセキュリティ対策製品を導入し、システムがサイバー攻撃を検知した際には、即座に分析・対応できる組織を構成しております。また、世界各地の関連法規制を含み、社員への教育や啓蒙を継続的に実施することで、リスクの軽減に最大限努めております。しかし、このような取組みにもかかわらず、情報漏えい等が発生した場合に、顧客企業などからの損害賠償請求や、当社グループへの信頼喪失を招くことで、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 求償リスクについて 当社グループの取扱商品及びサービスは、業務の性格上、顧客企業の様々な製品・サービスに使用されておりますので、商品不良等の問題により、当社グループが損害賠償を負う可能性があります。当社グループでは、契約書、取扱商品のクレームに対する仕入先メーカーとの連携及び協力等により、リスクの予防・軽減に最大限努めておりますが、このような対策にもかかわらず、重大な問題が発生した場合には、結果として当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,247字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇の影響はあるものの雇用・所得の回復や底堅い企業収益の改善により設備投資が徐々に持ち直し、景気は緩やかに回復しております。世界経済におきましては、米国の政策変更による貿易摩擦の懸念、従前の地政学リスクに加え、新たな中東情勢の緊迫化も加わり、先行き不透明な状況が続いております。 当社の属するエレクトロニクス産業におきましては、生成AI向けサーバーの需要が増加することでメモリーやGPUといった高性能な半導体の需要が急増し、世界の半導体市場は過去最高の市場規模となりました。産業機器市場では、その半導体を製造する設備投資が好調に推移しました。また、車載市場では、EV(電気自動車)の市場成長が想定より遅れ、市場全体が伸び悩んでいるものの、安全性の向上・自動化に向けた高度な制御システムの需要は継続しています。 IT産業におきましては、企業のIT投資環境は引き続き良好となっております。セキュリティに関しては、ランサムウェアやサプライチェーンを経由したサイバー攻撃が多発しており、情報の漏えいや業務停止など、甚大な被害を及ぼしていることから、サイバーセキュリティリスクを経営課題と捉える企業が増加しております。また、クラウド活用やリモートワークの定着に伴って、外部への接続が増加し、企業が対策すべき領域が広がっております。社内システムにおいてもユーザーやデバイスを前提として信頼しないゼロトラストや、情報資産のリスクを可視化・管理するASM(アタック・サーフェス・マネジメント)、各種データ分析・可視化するソリューションへの関心が高まっております。 以上の結果、当連結会計年度における売上高は1,214,196百万円(前期比17.4%増)、営業利益は41,950百万円(前期比5.8%増)、経常利益は37,392百万円(前期比0.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては27,765百万円(前期比9.8%増)となりました。 セグメント別の経営成績を示すと、次のとおりであります。なお、2026年3月期より「ネットワーク事業」のセグメント名称を「サイバーセキュリティ及びその他ITソリューション事業」に名称変更を行いました。本変更は名称変更のみであり、セグメントの区分、範囲、測定方法の変更はありません。 集積回路及び電子デバイスその他事業 当事業におきましては、産業機器市場においては、海外市場において新たな商流獲得によるシェアの拡大に加え、市場自体も半導体製造装置を中心に回復しました。コンピュータ市場では、生成AIへの投資が加速しAIサーバー向けに高性能なサーバーを中心に国内外で需要が増加しました。また、車載市場では、市場自体は停滞しているものの当社の営業活動が評価され商流移管が進みました。 これらの結果、同事業の当連結会計年度の売上高は1,040,045百万円(前期比18.2%増)、比較的利益率の低い海外の売上高比率が高まったこと及び新規事業への中長期的な事業拡大を目的とした投資による販管費の増加により営業利益は24,735百万円(前期比6.1%減)となりました。 サイバーセキュリティ及びその他ITソリューション事業 当事業におきましては、クライアント端末へのセキュリティ対策の重要性認識が浸透し、エンドポイントセキュリティ関連商品が引き続き堅調に推移しました。クラウドサービスの利用拡大とゼロトラストセキュリティの普及を背景に、クラウド上での安全なコンテンツ管理を支援するソリューションや、ネットワークとセキュリティを統合するSASE(Secure Access Service Edge)関連商品等が堅調に成長しました。また、東南アジア地域を中心とした海外サイバーセキュリティ事業も順調に伸長しております。 これらの結果、同事業の当連結会計年度の売上高は174,230百万円(前期比13.2%増)、営業利益は17,213百万円(前期比29.2%増)となりました。 (資産) 流動資産は、前連結会計年度末に比べ142,936百万円増加となりました。これは主に電子記録債権が15,942百万円、売掛金が62,659百万円、商品が29,362百万円、その他の流動資産が29,578百万円それぞれ増加したことによるものです。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ1,512百万円増加となりました。これは主に退職給付に係る資産が1,558百万円増加したことによるものです。 (負債) 流動負債は、前連結会計年度末に比べ116,509百万円増加となりました。これは主に支払手形及び買掛金が77,367百万円、未払法人税等が3,202百万円、契約負債が5,304百万円、預り金が22,276百万円、その他の流動負債が5,808百万円それぞれ増加したことによるものです。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ301百万円増加となりました。これは主にその他の固定負債が263百万円減少したものの、リース債務が370百万円、繰延税金負債が203百万円それぞれ増加したことによるものです。 (純資産) 純資産は、前連結会計年度末に比べ27,638百万円増加となりました。これは主に利益剰余金が15,271百万円、為替換算調整勘定が11,259百万円、非支配株主持分が1,119百万円それぞれ増加したことによるものです。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末の48,452百万円に比べ5,917百万円増加し、54,370百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは18,774百万円増加(前連結会計年度は、24,232百万円増加)となりました。これは主に売上債権及び棚卸資産の増加があったものの、税金等調整前当期純利益38,641百万円の計上及び仕入債務の増加があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは1,306百万円減少(前連結会計年度は、9,573百万円減少)となりました。これは主に貸付金の回収による収入及び投資有価証券の売却による収入があったものの、貸付けによる支出、有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出があったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは15,158百万円減少(前連結会計年度は、4,229百万円減少)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出及び配当金の支払いがあったことによるものです。 ③ 仕入、受注及び販売の実績 a. 仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(百万円)   前期比(%) 集積回路及び電子デバイスその他事業   946,130   +23.3 サイバーセキュリティ及びその他ITソリューション事業   168,494   +14.6 合計   1,114,624   +21.9 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 b. 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) 集積回路及び電子デバイスその他事業   1,384,181   +77.5   826,795   +71.3 サイバーセキュリティ及びその他ITソリューション事業   188,858   +13.7   71,460   +25.9 合計   1,573,040   +66.3   898,256   +66.5 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 集積回路及び電子デバイスその他事業の受注高及び受注残高の増加は、主に海外での商流移管の獲得による 増加に伴うものであります。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) 集積回路及び電子デバイスその他事業   1,040,045   +18.2 サイバーセキュリティ及びその他ITソリューション事業   174,150   +13.1 合計   1,214,196   +17.4 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の当社の属するエレクトロニクス産業におきましては、半導体市場は、年度を通じて生成AI向けに高性能な半導体(GPUやメモリ)の需要が増加しました。また、車載市場では、生産台数は低下したものの、安全性の向上・自動化に向けた高度な制御システム、脱炭素化に向けたEV(電気自動車)化の動きなど、車1台当たりの半導体搭載量が増加しております。産業機器市場では、国内市場において、年度の前半は顧客在庫の調整の影響を受け回復が遅れていましたが、海外市場では回復が進みました。IT産業におきましては、企業のIT投資環境は引き続き良好となっております。セキュリティに関しては、ランサムウェアなどのサイバー攻撃により情報の漏えいや業務停止するなど、甚大な被害を及ぼしていることから、経営課題ととらえる企業が増加しております。また、近年、企業のITシステムは、クラウド活用やリモートワークの進展などにより外部接続の増加とともに対策するべき点が増えており、社内システム内でもユーザーやデバイスを最初から信頼しないことを前提とするゼロトラストや情報資産のリスクを評価・管理するASM(アタック・サーフェス・マネジメント)への注目が高まっています。 このような経済環境下、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度に比べ17.4%増加の1,214,196百万円、営業利益は前連結会計年度に比べ5.8%増加の41,950百万円、経常利益は、0.2%増加の37,392百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ9.8%増加の27,765百万円となりました。 a. 売上高 当連結会計年度の売上高は前連結会計年度に比べ17.4%増加の1,214,196百万円となりました。 集積回路及び電子デバイスその他事業におきましては、産業機器に関しては、国内では年度の前半は顧客在庫の調整により微減となりましたが、海外ではアナログICを中心に新たな商流獲得によるシェア拡大に加え、市場自体の回復により売上高は増加しました。また、海外を中心に、データセンター向けAIサーバーの販売が増加し、コンピュータが大幅に増加しました。その結果、前連結会計年度に比べて18.2%増加の1,040,045百万円となりました。 サイバーセキュリティ及びその他ITソリューション事業におきましては、国内では、大手企業におけるサイバーセキュリティ対策の対象の拡大により追加需要が継続しており、また、中堅以下の企業にもセキュリティ対策の導入が拡大しています。その結果、エンドポイントセキュリティ関連商品を中心に大幅に伸長しました。また、東南アジア地域を中心とした海外事業においても、サイバーセキュリティ需要は継続しております。その結果、前連結会計年度に比べて13.2%増加の174,230百万円となりました。 b. 売上原価、販売費及び一般管理費 売上原価は、前連結会計年度の912,928百万円から18.7%増加し、1,083,758百万円となりました。売上高に対する売上原価の比率は89.3%となりました。販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ8.4%増加し、88,487百万円となりました。なお、販売費及び一般管理費の売上高に対する比率は7.3%であります。 c. 営業利益 営業利益は、売上総利益の増加により、前連結会計年度の39,649百万円から5.8%増加し、41,950百万円となりました。 d. 営業外収益 営業外収益は、受取利息が286百万円減少したものの、受取配当金247百万円及び保険金収入477百万円の増加等により、前連結会計年度の1,732百万円から63.3%増加し、2,829百万円となりました。 e. 営業外費用 営業外費用は、支払利息495百万円及び為替差損2,640百万円の増加等により、前連結会計年度の4,064百万円から81.7%増加し、7,387百万円となりました。 f. 経常利益 経常利益は、前連結会計年度の37,318百万円から0.2%増加し、37,392百万円となりました。 g. 特別利益 特別利益は、投資有価証券売却益1,020百万円の増加等により、前連結会計年度の1,158百万円から56.1%増加し、1,807百万円となりました。 h. 特別損失 特別損失は、減損損失355百万円の減少等により、前連結会計年度の984百万円から43.3%減少し、558百万円となりました。 i. 税金等調整前当期純利益 税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度の37,491百万円から3.1%増加し、38,641百万円となりました。 j. 法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額 税金等調整前当期純利益に対する法人税等の比率は、前連結会計年度の28.4%から2.3%減少し、26.1%となりました。 k. 親会社株主に帰属する当期純利益 親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度の25,279百万円から9.8%増加し、27,765百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a. 財政状態 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概況 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。 b. キャッシュ・フロー 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概況 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 c. 資金需要 当社グループの運転資金需要の主要なものは、売上の増加に伴う支払と回収のサイト差及び商品在庫の保有によるものです。サイト差については、主に海外の仕入先に支払う仕入代金のサイトが国内外の得意先からの回収サイトよりも短くなっていることが主な要因であります。また商品在庫に関しては、得意先への納入期限に対応するために適正水準を保持しております。 d. 財務政策 当社グループにおける増加運転資金につきましては、内部資金、売上債権の流動化、金融機関からの借入等によって調達しております。グループ各社の必要資金は、グループ全体の資金効率を踏まえつつ、調達環境や市場動向を勘案し、各社による調達または子会社である㈱マクニカからの親子ローンを柔軟に決定していく方針であります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この連結財務諸表の作成にあたって、資産・負債の帳簿価額及び収益・費用の報告数字に影響を与える見積りは、主として棚卸資産、貸倒引当金、投資の減損、繰延税金資産、賞与引当金、退職給付費用等であり、継続して評価を行っております。見積り及び判断については、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる様々な要因に基づいて行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。 当社は、特に以下の重要な会計方針が、当社グループの連結財務諸表の作成において使用される当社の重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。 a. 棚卸資産 当社グループは、将来における需要や市場状況等に基づき、正味売却価額が帳簿価額を下回る場合には収益性の低下があるものとし売価評価減を、棚卸資産の保有日数に応じて一定金額まで帳簿価額を切り下げる滞留評価減や将来の販売可能性の見積りに基づく個別評価減を計上しております。 b. 貸倒引当金 当社グループは、顧客の支払不能時に発生する損失の見積額について、貸倒引当金を計上しております。顧客の財務状態が悪化し、その支払能力が低下した場合、追加引当が必要となる可能性があります。 c. 投資の減損 当社グループは、中長期的な企業価値向上に資すると判断される場合に限定して例外的に取引先との関係の維持・強化のほか、資本業務提携、新規事業分野への参画・創出を目的とした株式保有を行っております。また新規仕入先の開拓を目的とした情報収集のために、投資事業有限責任組合及びそれに類する組合(金融商品取引法第2条第2項により有価証券とみなされるもの)等への出資をしております。これらには市場価格のある公開企業等への投資と市場価格のない未公開企業等への投資があります。市場価格のある投資につきましては、市場価格が取得原価に比べ50%以上下落した場合には無条件で減損処理を行い、30%以上50%未満下落した場合には個別に下落率の推移、発行体の財政状態等を勘案し、減損処理を行っております。 一方、市場価格のない投資の減損につきましては、実質価額が著しく低下した場合、合理的な事業計画等に基づき、回復可能性が認められない場合には実質価額まで減損処理を行っております。 また非連結の子会社及び関連会社の株式等についても、有価証券の評価方法に準じて処理を行っております。 当連結会計年度において減損処理を行い、投資有価証券評価損409百万円を計上しております。今後も株式市場の悪化や投資先の業績不振などにより、評価損を計上する可能性があります。 d. 繰延税金資産 当社グループは、将来の課税所得と慎重かつ実現可能性の高い継続的な経営計画を検討したうえで繰延税金資産を計上しておりますが、繰延税金資産の全部又は一部を回収又は解消できないと判断した場合、当該判断を行った期間に繰延税金資産の調整額を費用として計上する可能性があります。 e. 賞与引当金 賞与引当金は、支給対象期間の業績に応じて支給見込額のうち当期に帰属する額を計上しておりますが、実際の支給額は支給時点における外部環境及び当社グループの状況を勘案のうえ決定されるため、実際の支給額が見積りと異なる場合には追加の費用計上が必要となる可能性があります。 f. 退職給付費用及び退職給付に係る負債 退職給付費用及び退職給付に係る負債は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。前提条件には、退職給付債務の割引率、将来の報酬水準、退職率及び直近の統計数値に基づいて算出される死亡率や年金資産の期待運用収益率等が含まれており、実際の結果が前提条件と異なる場合、又は前提条件が変更された場合、将来において認識される費用及び計上される負債に影響を与える可能性があります。

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開示資料

出典

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  • 決算説明資料2027年3月期第1四半期 決算説明資料(プレゼン編)2026-07-27
  • 決算説明資料2027年3月期第1四半期 決算説明資料(データ編)2026-07-27

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