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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

井関農機

ISEKI&CO.,LTD.6310 · Prime · 機械

稲作から野菜作まで、国内農業機械の老舗。トラクタ・田植機・コンバインでフルラインをそろえる。

概要

井関農機は、1926年に愛媛県松山市で創業した農業機械の総合メーカーである。トラクタ、田植機、コンバインを主力とし、特に水田農業の機械化一貫体系に強みを持つ。国内では乗用田植機とトラクタで高いシェアを占め、海外では欧州・アジアに生産販売拠点を展開する。2025年12月期の連結売上高は1858億円、従業員数は5199人。現在は「プロジェクトZ」による構造改革と成長戦略を推進中である。

稲作から野菜作までカバーする農業機械のフルライン

井関農機の中核事業は農業機械の開発・製造・販売である。製品は整地用機械(トラクタ、耕うん機)、栽培用機械(田植機、野菜移植機)、収穫調製用機械(コンバイン、バインダ)に分類され、稲作に必要な工程を一貫して機械化できるラインアップを持つ。さらに作業機(ロータリ、プラウなど)や補修用部品、修理サービスも提供し、農家のメンテナンス需要を安定収益源としている。2025年12月期の国内売上高は1295億円で、このうち作業機・補修用部品・修理収入が535億円と約4割を占める。また施設工事などのその他農業関連も248億円あり、機械販売以外の収益基盤も厚い。

国内販売会社の統合と海外子会社によるグローバル網

グループは製造部門と販売部門に大別される。製造は井関M&D、井関新潟製造所、PT.ISEKI INDONESIA(インドネシア)が担い、開発設計は自社で行う。国内販売は2025年1月に7社と自社営業本部を統合したISEKI Japanが一手に引き受け、地域特性に応じたソリューション提供を強化する。海外では欧州にISEKI France(フランス)、Iseki-Maschinen GmbH(ドイツ)、ISEKI UK & Ireland(英国)を傘下に持ち、タイにはIST Farm Machinery、ドイツにISEKI Europe GmbHを置く。2025年12月期の海外売上高は563億円で、全体の約30%を占める。欧州が主要市場だが、アジアや北米にも販路を持つ。

収益構造と財務体質の変化

売上高は2013年3月期の1557億円から2025年12月期の1858億円へと増加傾向にあるが、利益は大きく変動する。直近5期(2021~2025年)の営業利益率は1~3%台で推移し、2025年12月期は営業利益42億円(率2.3%)、経常利益41億円、親会社株主帰属当期純利益28億円と黒字化した。しかし2020年12月期には56億円の純損失、2024年12月期には30億円の純損失を計上するなど、農業機械市場の需要変動や構造改革費用の影響を受けやすい。自己資本比率は2025年12月期に37.4%(78,428百万円/209,475百万円)で、有利子負債は621億円ある。キャッシュフローは営業活動で234億円の収入を得ている。

プロジェクトZ:構造改革と成長戦略の二本柱

2024年2月に公表された「プロジェクトZ」は、収益性と資産効率の改善を目的とする。構造改革では生産最適化(コンバイン生産の松山集約、田植機組立移管など)、開発最適化(機種型式30%削減、グローバル設計導入)、国内営業深化(ISEKI Japan発足)を進める。成長戦略では海外事業の加速を掲げ、欧州では英国子会社を連結化し3社連携を強化、アセアンではタイIST社を中核にインドTAFE社製品も販売する。2027年までに連結営業利益率5%以上、ROE8%以上、DOE2%以上、PBR1倍以上を目標とする。当初460億円の生産投資計画は380億円に圧縮され、2026年3月に松山工場の新棟完成を予定する。

業界の中での役割は農業機械メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,858億円
営業利益
42億円
営業利益率
2.3%
純利益
28億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01農業主力

稲作、野菜作等に関連する農業用機械の開発、製造、販売。トラクタ、田植機、コンバインなどフルラインを国内及び海外に供給。

主な製品・サービス3
トラクタ
耕耘、播種、管理作業等に用いる農業用車両。
田植機
水田に苗を自動で植える機械。
コンバイン
稲・麦などの収穫・脱穀を同時に行う機械。

製品と技術

トラクタ:耕耘から管理作業まで対応する主力車両

トラクタは井関農機の売上構成で最大の品目であり、2025年12月期の国内売上高は243億円(前期比14.4%増)、海外でも400億円を計上する。主に水田の耕耘・砕土・播種や管理作業に用いられ、馬力帯は小型から大型まで幅広い。国内の水田農業に適したコンパクトなモデルに強みを持ち、乗用型トラクタでは高い市場シェアを占める。近年は自動操舵システムやGPS連動の作業機制御など、スマート農業技術を搭載した機種を投入している。海外市場では欧州向けの芝刈り兼用トラクタも展開する。

田植機:乗用型で国内シェアをリード

田植機(乗用田植機)は井関農機が国内でトップシェアを誇る製品である。2025年12月期の国内売上高は82億円(前期比24.3%増)と大きく伸びた。高精度な苗植え技術と操作性の良さが評価され、大規模水田経営の省力化に貢献する。ラインアップは歩行型から乗用型まで用意し、最も需要の多い乗用型では6条植えや8条植えの大型機も揃える。近年は可変施肥機能や直進アシスト機能を搭載し、熟練者でなくても均一な植え付けが可能となった。海外ではアジア向けに小型田植機を供給するが、売上規模は限定的である。

コンバイン:収穫脱穀を同時に行う自走式機械

コンバインは稲や麦の収穫と脱穀を一工程で行う自走式機械であり、井関農機の看板製品の一つである。2025年12月期の国内売上高は186億円(前期比14.1%増)、海外でも15億円(前期比147.6%増)と急成長した。主に中型・大型の自脱型コンバインを展開し、特に日本の狭い水田や湿田での作業性に優れる。インディアン型(普通型)コンバインも一部扱うが、主力は自脱型である。近年は穀粒損失を低減する技術や、自動運転による有人・無人の協調作業システムの開発を進めており、スマート農業の実証実験にも活用されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

農業機械で国内大手、海外比率低め

井関農機は国内農業機械メーカーとして老舗だが、業績は低迷。2024年12月期売上高1684億円(前期比0.9%減)、営業利益率は1.13%と低水準。2025年12月期は売上高1858億円(10.3%増)と回復見込みだが、営業利益率は2.26%に留まる。同業の日本製鋼所や三浦工業と比較すると収益性で劣り、国内農業の構造的な縮小が課題。海外売上比率は低く、円安追い風も限定的。トラクターやコンバインで一定のシェアを持つが、価格競争と人手不足による需要減に直面。

強み

  • 長年の実績と高い品質で国内農業者からの信頼を獲得。
  • トラクター・コンバインなど主要農機を幅広くカバーし、一貫供給が可能。
  • 全国にサービス拠点を持ち、迅速なメンテナンスや部品供給を実現。
  • 自動運転やICT農業への投資を進め、将来の競争力強化を図る。

課題

  • 農業従事者減少と農地集約で新規需要が低迷し、市場全体が縮小傾向。
  • 価格競争とコスト高で利益率が低く、固定費負担が重い。
  • 海外売上比率が低く、グローバル市場でのプレゼンスが不十分。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字が井関農機

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17989立川ブラインド工業549億円16.2倍
26745ホーチキ533億円16.1倍
37102日本車輌製造524億円4.4倍
46333TEIKOKU523億円12.5倍
56247日阪製作所500億円13.4倍
66310井関農機449億円17.1倍
75074テスホールディングス445億円21.0倍
87723愛知時計電機444億円
96272レオン自動機440億円10.7倍
106306日工401億円15.2倍
116369トーヨーカネツ391億円14.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 45件

自動籾すり選別機から始まった創業期

井関農機の歴史は1926年8月、愛媛県松山市新玉町に「井関農具商会」を創立し、自動籾すり選別機の製造を始めたことにさかのぼる。1936年4月には資本金50万円で井関農機株式会社を設立、初代社長に井関邦三郎が就任した。創業当初から精米・選別機械に特化し、農作業の省力化を追求した。しかし1945年7月の戦災で本社・工場を全焼し、事業は壊滅状態となる。

戦後復興と全国工場網の整備

終戦後、1946年5月に愛媛県松山市八代町に新工場を建設し再建の第一歩を踏み出す。1948年1月には東京支店を開設し、同年8月には大阪出張所、1949年10月には熊本工場を新設するなど、生産・販売網を全国各地に広げた。1953年11月には東京工場を新設し、首都圏での生産体制を確立。この時期に農業機械化の波に乗り、トラクタや田植機の開発を進める基盤を固めた。

上場と販売子会社の全国展開

1959年5月に大阪証券取引所の店頭銘柄として一般公開、1960年7月に大阪証券取引所に上場、翌1961年6月には東京証券取引所に上場した。同時期に販売子会社の設立ラッシュが本格化する。1961年には邦栄工業、愛媛井関販売、群馬ヰセキ販売、茨城ヰセキ販売、栃木ヰセキ販売など次々と設立。1962年までに札幌、香川など全国主要地域に販売会社を配置し、地域密着型の営業網を完成させた。また1961年12月には新潟井関製作所を設立し、製造子会社の体制も整えた。

稲作機械化一貫体系の確立と工場拡充

1967年3月、田植機、コンバイン、バインダの生産を開始し、トラクタと合わせて稲作に必要な全工程を機械でカバーする「稲作機械化一貫体系」を確立した。これにより水田農業の省力化に大きく貢献する。同年以降も販売子会社の設立は続き、千葉、新潟、高知、京滋、埼玉などへ拡大。生産面では1969年に松山工場を新設、1973年に茨城工場、1975年に熊本(益城)工場を新設し、生産能力を増強した。1977年には茨城工場を移転し、旧工場跡地に中央研修所を設置した。

生産集約と事業再編の時代

1980年代以降、工場の統廃合が進む。1979年に松山(湊町)工場を松山(和気)工場に統合、1980年には熊本(健軍)工場を熊本(益城)工場に統合した。1982年には技術部を砥部町に移転。1984年にはヰセキクレジットを設立し、金融サービス事業にも進出。同年にはエヒメ流通を買収し物流子会社とした。1992年12月には東中国地区の2販売会社を合併し、㈱ヰセキ東中国を設立するなど、販売網の再編も行った。その後も時代の変化に応じて生産最適化や販売統合を繰り返し、2025年には国内販売会社7社をISEKI Japanに統合している。

年表45件を開く

1920年代

  • 1926年8月創業愛媛県松山市新玉町に「井関農具商会」を創立、自動籾すり選別機の製造開始

1930年代

  • 1936年4月井関農機㈱(資本金50万円)を設立、社長に井関邦三郎が就任

1940年代

  • 1945年7月戦災により本社・工場を全焼
  • 1946年5月愛媛県松山市八代町に新工場を建設
  • 1948年1月東京都千代田区西神田に東京支店を開設
  • 1948年8月大阪府大阪市に出張所を開設
  • 1949年10月熊本県熊本市健軍町に熊本工場を新設

1950年代

  • 1953年11月東京都足立区大谷田町に東京工場を新設
  • 1959年5月大阪証券取引所の店頭銘柄に一般公開

1960年代

  • 1960年6月東京都中央区八重洲に東京支社を設置
  • 1960年7月上場大阪証券取引所に株式を上場
  • 1960年10月邦栄工業㈱を設立
  • 1961年5月愛媛井関販売㈱を設立
  • 1961年6月上場東京証券取引所に株式を上場
  • 1961年6月群馬ヰセキ販売㈱を設立(現・連結子会社)
  • 1961年8月南信ヰセキ販売㈱を設立
  • 1961年8月茨城ヰセキ販売㈱を設立
  • 1961年11月栃木ヰセキ販売㈱を設立
  • 1961年12月㈱新潟井関製作所(現・㈱井関新潟製造所)を設立(現・連結子会社)
  • 1961年12月札幌ヰセキ販売㈱を設立
  • 1962年3月香川ヰセキ販売㈱を設立
  • 1962年8月愛媛県松山市大手町に本社ビル竣工
  • 1967年3月田植機、コンバイン、バインダの生産開始、トラクタと合わせて稲作機械化一貫体系を確立
  • 1967年12月千葉ヰセキ販売㈱を設立
  • 1968年4月新潟ヰセキ販売㈱を設立
  • 1968年8月高知ヰセキ販売㈱に出資
  • 1969年2月愛媛県松山市馬木町に松山工場を新設
  • 1969年5月東京支社を本社事務所と改称
  • 1969年12月京滋ヰセキ販売㈱を設立

1970年代

  • 1970年10月埼玉ヰセキ販売㈱を設立
  • 1972年9月松山工場(和気)を増設、本社を同所に移転
  • 1973年11月茨城県筑波郡伊奈村に茨城工場を新設
  • 1975年9月熊本県上益城郡益城町に熊本(益城)工場を新設
  • 1977年6月茨城県稲敷郡阿見町に茨城工場を移転
  • 1977年6月旧茨城工場跡に中央研修所を設置(現・ISEKIグローバルトレーニングセンター)
  • 1977年12月本社事務所を東京都千代田区紀尾井町に移転
  • 1978年1月三重ヰセキ販売㈱を設立
  • 1978年4月岐阜ヰセキ販売㈱を設立
  • 1978年7月愛知ヰセキ販売㈱(㈱ヰセキ東海)を設立
  • 1979年11月M&A松山(湊町)工場を松山(和気)工場に統合

1980年代

  • 1980年4月M&A熊本(健軍)工場を熊本(益城)工場に統合
  • 1982年10月愛媛県伊予郡砥部町に技術部を移転
  • 1984年8月㈱ヰセキクレジットを設立
  • 1984年11月M&Aエヒメ流通㈱(現・㈱井関物流)を買収(現・連結子会社)

1990年代

  • 1992年12月M&A東中国地区2販売会社を合併し、㈱ヰセキ東中国を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結営業利益率2027年まで5%以上
  • ROE2027年まで8%以上
  • DOE2027年まで2%以上
  • PBR2027年まで1倍以上
  • 草刈関連売上高100億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    抜本的構造改革による事業基盤強化

    生産拠点と機種の再編、開発の標準化・効率化、国内営業体制の統合により収益性と資産効率を改善する。生産最適化では拠点集約と設備投資の効率化、開発最適化では機種削減とグローバル設計推進、国内営業深化では販売会社統合による在庫圧縮とソリューション力強化を進める。

  2. 02

    成長分野への集中投資と海外展開加速

    海外では欧州販売子会社の連携強化とアセアン市場での製品ラインナップ拡充により成長を加速。国内では大型・先端・畑作・環境分野へリソースを集中し、草刈市場を新たな成長分野と位置付け、関連売上高拡大を目指す。

  3. 03

    資本コストを意識した経営とPBR1倍以上達成

    プロジェクトZの完遂とIR・ESG活動の強化により、2027年までにPBR1倍以上を目指す。株主・投資家との対話を重視し、四半期決算説明会などを通じて情報開示を充実させる。

  4. 04

    サステナビリティ経営の推進

    環境負荷低減、人的資本の充実、ガバナンス強化を重要課題とし、脱炭素対応、人事制度改定・処遇改善、サプライチェーンを含む社会的責任の遂行、取締役会の関与強化により持続的成長と企業価値向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で5,199人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は654万円で、9期前と比べて+12.6%平均年齢は45.5歳、平均勤続年数は16.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月5,853
2017年12月5,760
2018年12月5,650
2019年12月58143.216.15,563
2020年12月55842.615.95,510
2021年12月58543.216.95,371
2022年12月60543.516.15,454
2023年12月62943.915.85,457
2024年12月63144.615.55,29236
2025年12月65445.516.05,19981

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率92.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)69.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社12(国内 8 / 海外 4、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社、松山工場 — 愛媛県松山市106億円
関西中部カンパニー — 愛知県安城市他106億円
関東甲信越カンパニー — 茨城県稲敷郡阿見町他8,414百万円
北海道カンパニー — 北海道札幌市手稲区他6,613百万円
砥部事業所 — 愛媛県伊予郡砥部町6,431百万円
東北カンパニー — 宮城県岩沼市他4,826百万円
中四国カンパニー — 広島県東広島市他4,614百万円
つくばみらい事業所、関西事業所他2地区 — 茨城県つくばみらい市他4,512百万円
九州カンパニー — 熊本県上益城郡益城町他4,339百万円
本社 — 愛媛県松山市4,018百万円
ほか5件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ISEKI Japan (注)2,4
    東京都荒川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    群馬ヰセキ販売㈱(注)3
    群馬県前橋市 · 連結子会社
    議決権46.7%
  • 国内
    ㈱ISEKIアグリ
    東京都荒川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ISEKI M&D (注)2
    愛媛県松山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱井関新潟製造所
    新潟県三条市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT.ISEKI INDONESIA (注)2
    インドネシア 東ジャワ州 · 連結子会社
    議決権95.0%
  • 国内
    ㈱井関物流
    愛媛県松山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ISEKI France S.A.S. (注)4
    フランス ピュイドドーム県 オービエール市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Iseki-Maschinen GmbH (注)3
    ドイツ ノルトライン=ヴェストファーレン州 · 連結子会社
    議決権40.0%
  • 国内
    ISEKI UK & Ireland Limited
    イギリス サフォーク州 イプスウィッチ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    IST Farm Machinery Co.,Ltd. (注)2
    タイ王国 パトゥムターニー県 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    その他3社
    ― · 連結子会社
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム機械負荷制御導入による電動農機・農業ロボットの最適エネルギー・作業管理技術の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-05-20
    106万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は1,858億円営業利益42億円前期と比べると増収増益で、売上が+10.3%、利益が+121.1%。

売上高
+10.3%
1,858億円
営業利益
+121.1%
42億円
純利益
28億円
営業利益率
2.3%
前期比 +1.1%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高1,800億円1,858億円
営業利益60億円42億円
純利益30億円28億円
1株あたり配当¥45¥45

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は1,019億円、営業利益は56億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+1.0%、営業利益は+27.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q459173.77
2023年2Q465102.212
2023年3Q40692.22
2023年4Q369−21
2024年1Q44071.64
2024年2Q471153.2−10
2024年4Q773−3−0.4−24
2025年2Q1,009444.433
2025年4Q849−2−0.2−5
2026年2Q1,019565.531

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,557億円から1,858億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は2.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,5575440
2014年3月1,6918364
2015年3月1,5745−3
2015年12月1,4529−15
2016年12月1,531169
2017年12月1,5844328
2018年12月1,5602611
2019年12月1,499117
2020年12月1,49317−56
2021年12月1,5824732
2022年12月1,6663841
2023年12月1,699210
2024年12月1,68419161.1−30
2025年12月1,85842412.328

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高1,858億円のうち、営業利益として残るのは42億円2.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は28億円、売上の1.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.0%1,301億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金27.7%514億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.3%42億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
30.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比6.4pt
2.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.5pt
1.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.8pt
3.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが235億円、投資CFが−44億円で、差し引きのフリーCFは191億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は128億円で、売上の0.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月85−63−62290
2014年3月70−10015−3082
2015年3月−42−113140−15566
2015年12月108−58−295088
2016年12月83−572626139
2017年12月33−53−43−2078
2018年12月76−9920−2374
2019年12月105−71−243484
2020年12月97−52−2245108
2021年12月142−20−83122148
2022年12月−34−3020−64107
2023年12月−25−5467−7999
2024年12月88−58−513082
2025年12月235−44−151191128

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は2,095億円。このうち返さなくてよい自己資本が784億円で、自己資本比率は35.2%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,7906291,16134.3
2014年3月1,9766871,28934.0
2015年3月2,0417111,33034.0
2015年12月2,0116811,33033.0
2016年12月2,0346721,36232.2
2017年12月2,0137091,30434.4
2018年12月2,0126901,32233.4
2019年12月1,9756931,28234.2
2020年12月1,8746241,25032.4
2021年12月1,8776661,21134.5
2022年12月2,0657231,34232.9
2023年12月2,1717421,42931.9
2024年12月2,0617181,34332.8
2025年12月2,0957841,31035.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
129億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
191億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
480億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,310億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
48
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率209社中47位あたり、逆に低いのは自己資本比率209社中193位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.9%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.3%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
35.2%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
10.3%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.3%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,954で、1年前と比べて-9.6%過去52週の値幅のなかでは46%の位置にある。

¥1,954-0.3%1ヶ月+3.8%1年-9.6%時価総額449億円
過去52週の値幅
安値¥1,503高値¥2,488

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.1倍
PER (会社予想)14.7倍
PBR0.56倍
配当利回り2.30%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月20日に1844円と前日比6.16%高を記録したが、直近1ヶ月ではマイナス3.05%とやや軟調。25日線(1847.84円)とほぼ同水準で推移し、方向感に欠ける。52週高値の2488円からは約25%下の水準。8月10日には581,900株の出来高を伴い1751円まで下落する場面もあり、上値は重い。一方、RSIは50.94と中立圏にあり、下値では75日線(1809.83円)がサポートとして機能している。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

予想PER13.9倍は同業界平均23.31倍を大きく下回り、PBR0.53倍と純資産に対して大幅に割安。ROEは3.9%と低いが、配当利回りは2.44%と平均2.66%をやや下回る一方、配当性向は193.4%と利益を超える配当で、持続性に懸念。直近2期の業績は減収・赤字から回復傾向にあるが、依然として利益水準は低く、割安感はあるものの収益力の改善が鍵。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.1倍22.7倍
PER (予想)14.7倍
PBR0.56倍1.50倍
ROE3.9%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

農業機械の市場縮小が続く中、国内需要の減少と海外展開の進捗が投資論点の中心。2024年12月期は特別損失により赤字となったが、2025年12月期は増収・黒字化見通し。強気派は、スマート農業や省人化製品への需要、および海外市場での成長期待を挙げる。一方、弱気派は、市場縮小に加え、競争激化や利益率の低さを懸念する。また、農業政策の変化や気候変動の影響も不透明要素。

プラスに働く材料7
  • 赤字転換からの黒字化

    2025年12月期に売上高・営業利益とも拡大見込みで、業績回復が期待

  • スマート農業で需要創出

    省人化・自動化技術の需要が高まる中、対応製品を投入

  • 海外市場の成長

    アジア・北米での販売拡大により、新たな収益源を確保

  • 2025/12期売上高1858億円と10%増収決算発表後影響

    売上高1684→1858億円、+174億円の増収

  • 営業利益が19億円から42億円へ倍増決算発表後影響

    営業利益42億円、前期比+121%と大幅改善

  • 純利益が黒字転換し28億円決算発表後影響

    純利益-30億円→28億円、業績回復が鮮明

  • 予想PER13.9倍と実績から改善通年影響

    予想PER13.9倍は実績16.11倍から約2.2ポイント改善

マイナスに働く材料7
  • 市場縮小が続く

    国内の農業従事者減少により、農業機械の需要は長期的に減少

  • 利益率の低さ

    営業利益率が5%前後と低く、収益性向上が課題

  • 競争激化

    クボタやヤンマーなど大手との競争が厳しく、シェア維持が困難

  • 営業利益率2.26%と低い収益性継続影響

    売上高1858億円に対し営業利益42億円、利益率2.26%

  • ROE3.9%と資本効率が低くPBR0.53倍継続影響

    ROE3.9%、PBR0.5311倍、株主資本を下回る評価

  • 売上高の変動で利益が大きくぶれる継続影響

    売上高変動に対して営業利益が倍増/半減する体質

  • 2024/12期に純損失30億円を計上決算発表後影響

    直近期赤字で信用コストや減損リスクが意識される

次の決算で確かめる点
農業機械売上高
主力事業の需要動向を把握し、市場縮小の影響を評価
海外売上比率
成長市場での展開度合いと、国内市場縮小を補えるかを見る
受注残
今後の売上高の先行指標となるため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり45で、前期から+33.3%いまの株価に対する利回りは2.30%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥45
1株あたり
配当利回り
2.30%
いまの株価に対して
配当性向
193.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月1512.8
2017年12月30100.033.7
2018年12月300.038.6
2019年12月300.043.6
2021年12月60100.023.2
2022年12月30−50.0
2023年12月300.072.3
2024年12月300.015.7
2025年12月4033.3193.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥45

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ14,126人。区分でいちばん多いのは個人・その他40.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.2%を占め、残る54.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他36.239.039.943.045.840.5
金融機関39.036.537.035.835.631.9
事業法人15.215.015.114.814.513.3
外国法人8.77.36.94.82.510.5
証券会社0.82.21.01.51.53.8
自己株式1.61.60.50.50.50.5
外国人個人0.00.00.00.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.53
02株式会社みずほ銀行4.66
03ヰセキ株式保有会4.42
04農林中央金庫3.78
05三井住友信託銀行株式会社3.48
06井関営業・販社グループ社員持株会3.28
07株式会社伊予銀行2.52
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.29
09損害保険ジャパン株式会社1.89
10野村證券株式会社1.80

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+604%、1株純資産は14期で+1122%。直近期のROEは3.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月172676.718.635.0
2014年3月2812,92110.09.724.0
2015年3月−143,071
2015年12月−652,939
2016年12月382,8971.359.212.8
2017年12月1243,0624.222.933.7
2018年12月482,9751.632.638.6
2019年12月322,9871.152.243.6
2020年12月−2502,683−8.8
2021年12月1412,8645.19.823.2
2022年12月1823,0076.26.4
2023年12月13,0650.0841.572.3
2024年12月−1342,987−4.415.7
2025年12月1223,2613.915.3193.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2025/12期の役員報酬は総額206百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
冨安司郎代表取締役 社長執行役員68159
小田切元代表取締役 専務執行役員「プロジェクトZ」リーダー63139
神野修一取締役 常務執行役員 人事、IT企画、秘書担当63131
谷一哉取締役 常務執行役員 総合企画、 IR・広報、財務担当5784
岩﨑淳取締役67
木曽川栄子取締役64
岸本史子取締役52
藤田康二常勤監査役6347
森本健太郎常勤監査役5624
髙橋一真常勤監査役62127
山下泰子監査役62
阿部裕之取締役68

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)59227611924
社外取締役7707010
監査役217179

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容540字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、稲作、野菜作等に関連する農業用機械の開発、製造、販売を主な事業の内容とした事業活動を展開しております。 農業関連事業 農業関連事業に係わる当社及び関係会社は、「開発、製造部門」「販売部門」「その他部門」の3部門に関連付けられます。 (開発、製造部門) 主に当社で農業機械の開発、設計を行い、関係会社5社で農業機械の製造並びにそれに関連する部品加工を行っております。 (主な関係会社) ㈱ISEKI M&D、㈱井関新潟製造所、PT.ISEKI INDONESIA(インドネシア) (販売部門) 国内においては、主として販売会社3社を通じて販売しております。また、海外につきましては、関係会社を通じて販売するほか、現地販売代理店等を通じて販売しております。 (主な関係会社) 国内………㈱ISEKI Japan 海外………ISEKI France S.A.S.(フランス)、Iseki-Maschinen GmbH(ドイツ)、 ISEKI UK & Ireland Limited(イギリス)、IST Farm Machinery Co.,Ltd.(タイ)、 ISEKI Europe GmbH(ドイツ) 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,739字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは「農家を過酷な労働から解放したい」という熱い想いを原点に、多くの方々に支えていただきながら、その想いを連綿と受け継ぎ、2025年に創立100周年を迎えました。近年、地政学的リスクの更なる高まり、米国関税政策の影響、物価上昇、気候変動などを背景に、食料安全保障や食への関心は一段と高まっています。こうした環境下で、食を支える農業や、人々の暮らしを支える景観整備事業は、エッセンシャルビジネスとしてその重要度が再認識されています。 当社グループは、「『お客さまに喜ばれる製品・サービスの提供』を通じ豊かな社会の実現へ貢献する」を基本理念として掲げています。また、長期ビジョンを「『食と農と大地』のソリューションカンパニー」とし、これらに関連する課題を解決するとともに、新たな価値創造を目指しております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、事業環境が大きく変化する中で、農業機械総合専業メーカーとして培ってきた知見、経験などをコアに社会課題を解決し、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指してまいります。2027年までに連結営業利益率5%以上・ROE(自己資本利益率)8%以上・DOE(株主資本配当率)2%以上を達成し、PBR(株価純資産倍率)1倍以上とすることを目標としております。 (3)中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題 ①経営課題 当社グループの課題を収益性・資産効率と捉え、これらの改善を図るため、2024年2月に「プロジェクトZ」施策を公表し、抜本的構造改革と成長戦略の推進に取り組んでおり、現在、これらの施策は概ね計画どおりに進捗しています。 ②課題解決に向けた具体的施策 a.プロジェクトZ施策 プロジェクトZでは抜本的構造改革と成長戦略を着実に遂行しております。抜本的構造改革では、「生産最適化」「開発最適化」「国内営業深化」の3テーマを軸に短期集中的に施策を推進しています。また、成長戦略では、国内外の成長分野へ経営資源を集中し事業拡大を図っております。 ■抜本的構造改革 ・生産最適化 生産拠点と機種の再編、将来を見据えた設備投資を着実に遂行します。2025年末にISEKI M&D(熊本)でのコンバイン生産を終了し、ISEKI M&D(松山)への生産移管を計画どおり進めています。また油圧機器部品についてもISEKI M&D(松山)から井関新潟製造所への移管を計画どおり進めています。今後は、田植機の最終組立工程をISEKI M&D(松山)へ移管し、季節性の高い当社製品の生産拠点を集約することで生産の効率化と平準化を図ってまいります。併せて間接業務の効率化、在庫運用の効率化と圧縮に繋げてまいります。 生産拠点の再編に係る投資については、2024年7月に発表いたしました当初総投資計画460億円から生産性を維持した上で380億円に圧縮いたしました。今後も生産効率を改善しつつ、投資の効率化・適正化に努めてまいります。なおISEKI M&D(松山)では生産を集約するための新しい建屋完成を2026年3月に予定しています。 これらの生産最適化に向けた取り組みによって、これからの100年を支える強靭な事業基盤の構築を目指してまいります。 ・開発最適化 商品の成長性と収益性の分析に基づき、機種・型式の削減および成長分野への経営資源集中を進めております。機種・型式削減では30%以上の集約を目指した削減計画を実行しており、現在、計画どおり進んでいます。また、開発手法については、全地域共通の母体を用いるグローバル設計を推進し、効率化と標準化を進めています。 製品利益率の改善については、2027年に向けた計画に対し、若干の遅延が生じているものの、対象や手法の見直しにより挽回を図ります。 これらの開発最適化により、成長分野へ開発リソースを重点的に投入するとともに、組織のスリム化を図り、さらなる競争力強化に繋げてまいります。 ・国内営業深化 国内販売体制の強化と経営効率の向上を図るため、2025年1月1日付で国内販売会社7社および当社営業本部を統合し、ISEKI Japanを発足、国内営業体制を抜本的に再編いたしました。 新体制では、地域特性に即した高度なソリューション提供力を確立すべく「大規模企画室」を設置し、大規模農家向けの提案力を一段と強化しました。併せて在庫拠点・物流体制の再構築と重複する間接業務の集約を力強く推し進め、経営効率の改善を図ってまいります。さらに、地域を越えた人材交流を促進することで、各販売会社が蓄積してきた強み・ノウハウを迅速に水平展開し、販売・サービスの総合力を飛躍的に向上させています。 ISEKI Japanの発足により在庫運用の効率性は大きく向上し、国内在庫水準の大幅な圧縮を実現いたしました。これらの国内営業深化の取り組みは、当社が掲げる成長戦略の強固な基盤となるものです。 ■成長戦略 ・海外 地域別戦略と環境対応型商品の投入を含む商品の拡充など各地域のニーズを的確に捉え、海外事業の成長を加速いたします。 欧州では、2025年1月に英国販売代理店「ISEKI UK & Ireland社※」を連結子会社化いたしました。フランスIF社、ドイツIMG社と合わせた連結子会社3社の連携を強化し、商材の相互拡充、共同購入・在庫一元管理による効率化などのシナジーと多様な人材交流によるイノベーションを創出してまいります。加えて販路拡大により、中東、アフリカをはじめとする新規市場の開拓を推進してまいります。 アセアンでは、営業拠点のタイIST社を中核として、当社生産拠点のPT. ISEKI INDONESIAから供給する製品に加え、インドTAFE社製品を販売展開することで、成長するアセアン市場で競争力のある製品ラインナップを構築してまいります。 ※ 2025年12月に社名をPREMIUM TURF-CARE LIMITEDからISEKI UK & Ireland Limitedに変更 ・国内 成長分野である「大型」「先端」「畑作」「環境」への経営資源の集中・販売強化により、安定した利益を確保してまいります。この分野においては、「大規模企画室」が中心となり大規模農家へのマーケティング力を強化しています。当社製品の販売に占める大型製品の割合を50%以上にすることを目標としており、2025年実績は40%を超えました。 また、草刈市場を新たな成長分野と位置付け、欧州で50年以上にわたる販売実績がある景観整備商品を国内に投入します。これにより国内においても人手不足や作業者の高齢化、気候変動による作業負担の増加といった課題に対応できると考えております。当社では草刈市場の拡大を見込んでおり、関連売上高は2024年比2.5倍の100億円を目指してまいります。 b.資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応 ■PBR改善に向けて 引き続き「プロジェクトZ」の諸施策完遂に向けた取り組みとIR・ESG活動への取り組みを強化し、2027年までにPBR1倍以上の実現を目指してまいります。 ■株主・投資家との対話状況 当社は、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を重要な経営課題と認識しており、その実現に向け、株主・投資家の皆さまとの建設的な対話を重視し、正確な情報を積極的かつ公正に提供するとともに、長期的な信頼関係の構築に努めてまいります。 対話については、代表取締役による四半期毎の決算説明会や個人株主向け説明会等を実施し、取締役をはじめとする役員による株主・投資家の皆さまとの対話機会のさらなる充実を図ってまいります。 ③取引適正化への取り組み 当社は、取引先の中小受託事業者様に対し金型等を無償保管させていた事実を理由として2025年5月9日に公正取引委員会から下請法(現:中小受託取引適正化法)に基づく勧告を受けました。本勧告を厳粛に受け止め、取引適正化への取り組みは当社グループの重大な課題と認識しています。今後、違反しないようグループ全体で体制を再整備し、再発防止に取り組んでまいります。 ◎再発防止に向けた取り組み ・中小受託取引適正化法違反内容および再発防止策の社内周知 ・取引適正化に関する基本方針の策定 ・法務担当者による中小受託取引適正化法の遵守状況についての定期的な監査 ・役職員に対する中小受託取引適正化法遵守のための定期的な研修 ④サステナビリティ(ESG)への取り組み 当社は、環境負荷低減、人的資本の充実および実効性あるガバナンスの強化を重要課題と認識し、ESGを経営の中核に据えた取り組みを推進しております。脱炭素への対応、「挑戦と成果を評価する」人事制度改定や処遇改善を通じた人的資本投資、サプライチェーンを含む社会的責任の遂行、ならびに取締役会の関与を通じたESG推進体制の強化により、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。
事業等のリスク8,649字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。 当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識し、発生の回避及び発生した場合の適切な対応に努めてまいる所存であります。 なお、文中の将来に関する事項は、特段の記載がない限り、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 1)   経済情勢及び農業環境の変化 リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当社グループは、農業機械の開発・製造・販売を主な事業内容としております。主な事業基盤である国内農業においては、以下の構造的な課題等に起因して農機需要が減少した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・農業従事者の高齢化・担い手不足による農家戸数の減少・政府による農業政策転換等の影響・農作物の価格変動による購買意欲の減退、景気の低迷等   当社グループでは、国内農業の抱える構造的な課題に対し、主に以下の対応を図っています。 ○国内営業深化・県別販売エリアをブロック単位に分割し拠点や人員を最適配置、ブロック内では大規模農家に対応するための設備を備えた中核拠点を中心に営業・サービスを展開・2025年1月1日付で国内広域販売会社を統合し㈱ISEKI Japanを設立、間接業務の集約等による経営効率化、経営資源の集中、迅速な意思決定と強力な推進体制を構築 ○成長戦略・成長分野である「大型」「先端」「畑作」「環境」へ経営資源を集中、販売強化・㈱ISEKI Japanに「大規模企画室」を設置・高まる「大規模」農業ニーズに向けた商品、サービスを提供・Non Agri市場への販路拡大、草刈事業の展開   同水準 2)   為替レートの変動 リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当社グループは、海外事業を展開し、当連結会計年度の連結売上高における海外売上高比率は30.3%です。為替レートの急激な変動が、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・当社グループが国内で生産し輸出する事業について円高に振れた場合の価格競争力の低下・海外関係会社の財務諸表を円換算するにあたっての為替レートの変動による影響   当社グループでは、為替レート変動によるリスクを軽減するため、主に以下の対応を図っています。 ・外貨と円貨の両建てでの輸出取引・原材料および部品の海外調達・為替予約の活用による短期的なリスクの軽減   同水準 3)   原材料の価格高騰、調達難、サプライチェーンの混乱 リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当社グループは、国内外の多数の取引先から原材料や部品を調達し生産品を供給しており、サプライチェーンにおける以下のリスクが顕在化した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・調達価格の急激な高騰に伴う製造コスト等の上昇による収益性の低下・供給逼迫の長期化に起因する生産減少や出荷停滞・供給品に起因する当社商品の信頼性や評判低下等・輸送用コンテナやトラックの不足等に起因する出荷停滞   当社グループでは、調達価格の高騰や安定生産・供給体制の構築等のため、主に以下の対応を図っています。 ・原材料価格高騰分の価格転嫁・調達・出荷の両面で取引先を複数とすることや複数の輸送手段等の確保・供給遅延が懸念される部品等の早期発注、安全在庫量の確保等・取引先の信用調査や人権尊重を含むCSRアンケートの実施・トラック・船・鉄道コンテナ等の輸送手段の最適化、荷待ち時間の短縮・生産拠点の変更に伴う物流拠点と輸送方法の見直し   同水準 4)   特定の取引先、調達先への依存 リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当社グループの連結売上高のうち、主要販売先上位3社の占める割合は、当連結会計年度において約16%となっております。また、当社製の製品に使用している原材料や購入部品には、調達先が特定されているものがあります。特定の販売先や調達先の方針変更や業績不振、倒産等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループでは、OEM供給先も含む特定の販売先や調達先との取引に関し、主に以下の対応により、良好な関係の維持に努めています。 ・取引先との定期的なコミュニケーション・トップレベルの関係性強化・販売先の満足する製品品質の確保、補修部品の迅速な供給等   同水準 5)   他社との競争 リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当社グループを取り巻く市場環境や競争に対して当社グループがアフターサービスを含めた商品競争力を強化できなかった場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ○国内:知的財産の獲得や競争力強化ができない・スマート農業に対する高機能製品の開発・農業資材費低減ニーズを受けた低価格化等 ○海外:地域ごとの多様なニーズに対応できない・環境意識の高まりを含む事業環境の変化   当社グループでは、国内外の競合他社との激しい競争に対し、多様なニーズに対応した製品の市場投入のほか、主に以下の対応を図っています。 ○国内での付加価値の向上、知的財産の獲得・商品の販売に併せたソリューションの提案等・ICTや自動化等のスマート農業関連、カーボンニュートラルに寄与する将来型の開発テーマの増加 ○海外市場におけるプレゼンスの向上・欧州市場向けの電動商品の販売・国内と市場が類似する東アジアでの大型・先端技術搭載商品の供給等   同水準 6)   商品やサービスの重大な不適合や欠陥の発生 リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当社グループの開発・製造する商品やサービスに重大な不適合や欠陥が発生した場合、または当社グループ及び当社商品への信頼が失われた場合、多額の損害賠償請求等により当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、主に以下の対応により、事業や財政状態への影響の低減を図っています。 ・お客さまに満足いただける商品を提供するための品質管理・品質保証体制の構築・商品化にあたっては、開発/生産の各プロセスでデザインレビュー(DR)を実施し、役員による移行可否判断により厳格運用・グループにおける品質チェック体制を再整備(グローバルQM統括部を設置)・万一品質問題発生時には社内規定により問題拡大防止への対応を図るプロセスを整備・万一の品質問題の発生に備えた製造物賠償責任保険の加入等   同水準 7)   保有有価証券価格の変動 リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当社グループは、市場価格のある有価証券を保有しております。当連結会計年度末における市場価格のある有価証券は12,679百万円となっております。そのため、株価が大きく下落した場合には、評価損または売却損等が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。   当社は、保有目的が純投資目的である投資有価証券は保有しておりません。当社が保有する政策保有株式については、主に以下の対応を図っています。 ・毎年、取締役会において個別の銘柄ごとに保有に伴う便益やリスク等、保有意義を検証し、保有意義が希薄となった政策保有株式については適宜売却   同水準 8)   土地及びその他の固定資産の価値下落 リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当社グループが保有する固定資産等については、経営環境の著しい悪化等に伴う収益性の低下や、市場価格の下落等により減損損失が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループにおいては、「プロジェクトZ」による構造改革を推進し、製造・販売の両面で主に以下の対応を図っています。また、これらの施策の進捗について、業績管理を担う部門にてトレースし、収益性の低下につながる事象を把握した場合には、適時に対応策を検討しています。 ○抜本的構造改革 生産最適化・生産拠点と機種の再編に伴う製造所の統合(松山・熊本)による間接業務の効率化とコスト削減・季節性の高い当社製品の生産を集約することで生産の効率化や平準化、在庫の圧縮と効率運用 ○抜本的構造改革 国内営業深化 国内販売会社の統合による以下の対応・間接業務の効率化・一元管理による在庫の効率運用・在庫拠点最適化や物流体制見直しによる物流費圧縮   同水準 9)   環境問題等の公的規制や問題の発生 リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当社グループが事業活動を展開する中で、環境を巡る以下の問題等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・国内外の環境規制や市場の要求が厳格化した場合のコスト負担・環境問題発生時の是正措置、訴訟等   当社グループでは、生産と生産以外の事業活動の両面から、主に以下の対応により環境負荷の低減に努めているほか、国内外の連結会社における廃棄物の取扱いについて法令に従い適切に対応しています。 ○生産面・規制物質等の環境負荷データのモニタリングと環境負荷低減に資する生産活動の推進 ○生産以外・国内外の環境規制に適合する製品の開発・環境負荷軽減に資する国内での「エコ商品」の販売推進・センシングデータによる可変施肥機能を搭載した農機ラインナップの拡充、農薬を使わず雑草抑制ができる有機農業の導入に資する商材の提供   同水準 10)   国際的な事業活動に伴うリスク リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当社グループは、アジアをはじめとして海外にも拠点を持ち、また国内の生産拠点においては海外の取引先から原材料や部品を調達して生産し、商品を内外の顧客に供給しています。こうした国際的な事業活動をする上で、以下の変化により、サプライチェーンや生産・営業活動が制限を受け、顧客への商品供給に支障をきたした場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・各国の税制・法令・貿易政策の予期せぬ変化(米国大統領の交代による変化)・台湾有事やウクライナ・中東地域等の紛争等 また、当社グループはアジア地域への事業展開に注力しておりますが、主に同地域における人材の流動性が高いため、未成熟な技術水準や不安定な労使関係などが、当社グループの事業展開を阻害する可能性があります。   当社グループでは、現地連結会社等からの情報収集と分析、関係会社との情報共有等を通じ、主に以下の対応により事業への影響の低減を図っています。 ・各国の税制・法令・貿易政策の変更や雇用情勢等を随時確認する・地政学リスクに関する報道や官公庁通達を随時確認する・駐在員等による地政学リスク等の予兆を察知した場合の事業継続の可否や対応の検討・上記を通じて得られた情報と分析結果から、必要に応じ操業形態やサプライチェーンの見直し等   拡大 11)   法令違反リスク リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当社グループが事業活動を展開する中で、事業運営の不備等により、官公庁等から何らかの行政指導等が発せられた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの役職員が法令に違反する行為を行った場合、当社グループの信用失墜を招くほか、事業活動が制限され、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループでは、主に以下の対応によりコンプライアンスの徹底、企業内部の問題の早期発見・解決に努めております。 ・グループ子会社の統合再編に伴うグループ3線体制の強化・グループ全員に、順守すべき「井関グループ倫理行動規範」の周知徹底・コンプライアンス担当役員による統括管理・グループ全体で体制を再整備し、中小受託取引適正化法の順守を徹底・各本部の統括部門長等で構成するコンプライアンスWGを開催し、社内教育やモニタリング等の施策の推進とフォロー・「井関グループ内部通報制度(倫理ホットライン)」を設置し、社内窓口のほか経営陣から独立した社外の第三者窓口を設置   同水準 12)   自然災害や予期せぬ事故、感染症の拡大等に関するリスク リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当社グループの国内外の主要拠点において発生し、事業活動に直接的または間接的に影響を及ぼす以下の事象が当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・地震、台風、水害等の自然災害・予期せぬ事故・感染症の発生等   当社グループでは、自然災害や不測の事態発生時等に備え、主に以下の対応を図っています。 ・火災や風水害の各種保険の付保・耐震工事の実施、取引先との連携強化・重要業務遂行のための支援・代替策確保等の事業継続計画の整備・不測の事態の発生時は、社長等を本部長とした「対策本部」を設置し、情報収集と迅速な指示・在宅勤務・分散勤務等の勤務形態の弾力化、Webを活用した会議や行事運営等   同水準 13)   他社との業務提携、合弁事業及び戦略的投資 リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当社グループは、必要に応じて他社との業務提携、合弁事業、戦略的投資を行います。これらの施策は双方の経営資源を有効に活用し、タイムリーに開発、生産、販売するうえで有効な手段であると当社グループは考えております。 しかしながら、以下の事象等に起因するこれらの施策の成否は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・業務提携、合弁事業等において当事者間で利害の不一致が生じ提携を維持できなくなるリスク・買収等戦略的投資において期待する成果や効果が得られない、時間や費用などが想定以上にかかるリスク   当社グループでは、トップマネジメントから担当者レベルの各階層において緊密な連携を図るほか、主に以下の対応を図っています。 ・業務提携や投融資に際しての取締役会・経営会議での審議・検討・業務提携によるオープンイノベーションの展開にあたり、アーリーステージにあるベンチャー企業等を中心とした出資先候補について、出資管理委員会による評価・選定及び出資後のモニタリング・所期の効果を発揮できないと判断した場合の経済的影響を最小限とする手段の検討   同水準 14)   借入金のリスク リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当連結会計年度末における当社グループの借入金の連結貸借対照表計上額は、54,995百万円と、総資産の26%を占めております。そのため、以下の事象が発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・金融情勢の変化等に伴い借入金利が上昇した場合の借入コストの増加・棚卸資産の増加、生産拠点・機種の再編や将来を見据えた生産最適化の設備投資に伴う借入金の増加・取引金融機関とのシンジケートローン及びコミットメントライン契約に付されている財務制限条項に抵触した場合の借入金の繰上返済義務   当社グループでは、収益性改善や棚卸資産の削減等によるキャッシュフローの創出力向上等を通じて有利子負債を圧縮するため、ならびに急激な金利変動に備えるため、主に以下の対応を図っています。 ・資金調達方法の多様化手段の一つとして債権の流動化・国内広域販売会社の経営統合に伴う在庫の一元管理や効率運用による棚卸資産の削減・設備投資に際し一定の基準(ハードルレート)を設け、生み出すリターンが基準を超える投資を実施・固定金利等の種々の借入条件の組み合わせ   拡大 15)   人材の確保、人材不足 リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当社グループが持続的成長と企業価値の向上を果たしていくためには、それを実現する多様な人材が必要です。そのため、事業に必要な人材の確保・育成が進まなかった場合には、長期的に当社グループの競争力が低下し、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループでは、グループの人材育成方針・社内環境整備方針を定め、事業に必要な人材の確保や育成、働きやすく健全な職場の整備のため、以下の対応を図っている他、「プロジェクトZ」施策に沿った人事制度の再整備、処遇改善等のエンゲージメント向上施策も実施してまいります。 ・国籍や性別を問わず、多様な知識・能力・経験を有する人材の採用・育成・キャリア採用強化、リファラル採用、ジョブリターン制度の活用・事業戦略に沿ったグローバル人材、DX人材等の育成プログラムの強化・階層別教育や技術・技能伝承のための社内教育や外部大学院への派遣等の育成プログラム・グループ人材公募制度による従業員の意思を尊重したキャリア形成支援・ウェルビーイング調査やタレントマネジメントシステムの活用によるエンゲージメントの把握と向上   同水準 16)   情報セキュリティのリスク リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当社グループは、業務上必要となる個人情報を含む各種の情報をシステム上で管理しております。そのため、以下の事象の発生等による情報漏えいやシステムの停止等により、当社グループの業務の停滞に加え信用の低下を招くなど、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・サイバー攻撃による不正アクセス・コンピューターウィルス感染等   当社グループでは、電子情報のセキュリティや情報インフラの管理規程、個人情報取扱規程を整備しており、継続的な改善等、主に以下の対応を図っています。 ・データセンターやクラウドサービスを活用したセキュリティ対策の強化・外部からの不正アクセス監視サービスの導入・不測の事態に備えたサイバー保険の付保・個人情報の取扱いに関する定期的な研修   同水準 17)   気候変動のリスク リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当社グループの事業基盤である農業において、気候変動は、作物体系の変化や農地の減少などによる需給の変動、当社グループの商品構成や販売量をはじめ事業活動全般に大きな影響を及ぼし、適切な対応ができなかった場合には、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ○気温上昇を+2℃未満に抑えるシナリオ・脱炭素化に向けた政府等の規制強化による運営コストの増加・脱炭素化の進展に伴う調達コストの増加・脱炭素需要に対応できないことによる事業機会の損失等 ○気温上昇が+4℃となるシナリオ・風水害の甚大化によるサプライチェーンを含む生産・販売拠点などの被災影響・米の品質低下や稲作可能地域の減少等を受けた稲作用の農機需要の減少   当社グループでは、気候変動による影響抑制や事業機会の創出のため、以下の対応を図っています。 ○主に2℃シナリオにおける対応≪影響抑制≫・太陽光発電等の再生可能エネルギーの活用、液化天然ガス(LNG)への燃料転換・自家発電設備の排熱のボイラー利用等・社内炭素価格(ICP)の導入によりエネルギー効率や脱炭素の視点を反映した投資判断 ≪事業機会の創出≫・農機の電動化・農作業効率化に資するスマート農機・ロボット農機の導入促進・水田のメタン排出量削減に資する農法の普及・化学肥料・農薬を使用しない環境保全型農業のソリューション提案・J-クレジットの取組に関する他社との業務提携 ○主に4℃シナリオにおける対応≪影響抑制≫・事業継続計画の継続的見直し・商品構成や販売網の見直し ≪事業機会の創出≫・ロボット農機による農作業の代替関連技術・AIによる気象データ・生育データ分析の自律化等   同水準 18)   繰延税金資産の回収可能性 リスクの説明   リスクへの対応   前年度からの変化 当社グループは、将来減算一時差異等に対して繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性については、将来の合理的な見積り可能期間における市場環境や需要などの予測に基づいた事業計画による課税所得の見積り額を限度として、当該期間における一時差異等のスケジューリング結果に基づき判断しておりますが、事業計画の基礎となる主要な仮定の変更や税制改正等により繰延税金資産が減少し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループでは、繰延税金資産の回収可能性の判断にあたり、主に以下の対応を図っております。 ・基準とした事業計画の実現可能性について慎重に検討を行い、課税所得を合理的に見積もり・経営会議等で業績悪化の兆候を把握し、回収可能性を適時に見直し・税制改正に係る情報収集、専門家による助言   同水準
経営成績の分析 (MD&A)3,769字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 (重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定) 当社の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、資産・負債の評価及び収益・費用の認識について、重要な会計方針に基づき見積り及び判断を継続して行っております。重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。 連結財務諸表の作成に用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (1) 経営成績の状況 当期における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果もあり、緩やかな回復が続きました。一方で、地政学的リスクの高まりや米国関税政策の影響、物価上昇による景気下押しリスク等、先行きは依然として不透明な状況です。 このような状況の中、当社グループの連結経営成績は以下のとおりとなりました。 〔当期連結業績〕 当期の売上高は、前期比17,344百万円増加し、185,770百万円(前期比10.3%増加)となりました。 国内売上高は前期比16,420百万円増加の129,452百万円(前期比14.5%増加)となりました。農機製品・作業機は農家の購買意欲の高まりを的確に捉え増収、さらに安定収益源であるメンテナンス収入の続伸、施設大型物件の複数完工もあり、国内合計では大幅な増収となりました。 海外売上高は前期比923百万円増加の56,318百万円(前期比1.7%増加)となりました。欧州はイギリスIUK社の連結化とフランスIF社の堅調により、ドイツIMG社の仕入商品特需があった前年と同水準を維持、北米市場では弱含みが継続し減収となったものの、アジアでカバーし、海外合計では増収基調を維持しました。 営業利益は前期比2,305百万円増加の4,225百万円(前期比120.1%増加)となりました。国内外の増収および価格改定効果で増益となりました。 経常利益は前期比2,541百万円増加の4,119百万円(前期比161.1%増加)となりました。 税金等調整前当期純利益は4,434百万円(前期は税金等調整前当期純損失1,531百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,757百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失3,022百万円)となりました。主に固定資産売却益の計上と前年にあった構造改革に伴う減損損失がなくなったことで、経常利益から増益幅が拡大となりました。 〔当期個別業績〕 当期の売上高は88,450百万円(前期比2.5%増加)、営業損失は886百万円(前期は営業損失1,664百万円)、経常利益は684百万円(前期比92.2%減少)、当期純利益は467百万円(前期比89.2%減少)となりました。 商品別の売上状況につきましては、次のとおりであります。 〔国内〕 整地用機械(トラクタ、耕うん機など)は24,318百万円(前期比14.4%増加)、栽培用機械(田植機、野菜移植機)は8,170百万円(前期比24.3%増加)、収穫調製用機械(コンバインなど)は18,649百万円(前期比14.1%増加)、作業機・補修用部品・修理収入は53,529百万円(前期比20.9%増加)、その他農業関連(施設工事など)は24,784百万円(前期比0.9%増加)となりました。 〔海外〕 整地用機械(トラクタ、草刈機など)は40,003百万円(前期比11.0%増加)、栽培用機械(田植機など)は1,005百万円(前期比1.4%減少)、収穫調製用機械(コンバインなど)は1,455百万円(前期比147.6%増加)、作業機・補修用部品・修理収入は7,280百万円(前期比5.1%増加)、その他農業関連は6,573百万円(前期比39.3%減少)となりました。 (2) 財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ3,342百万円増加し209,475百万円となりました。販売が進んだことにより棚卸資産は減少した一方、期末にかけて債権回収が進み現預金が増加しました。また、株価上昇に伴い投資有価証券が増加したほか、プロジェクトZの生産最適化投資などで固定資産が増加しました。 負債の部は、前連結会計年度末に比べ3,247百万円減少し131,046百万円となりました。主に有利子負債の減少によるものであります。 純資産の部は、当期純利益の計上や株価上昇に伴う有価証券評価差額金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ6,590百万円増加し78,428百万円となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末と比べ4,690百万円増加し12,840百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税金等調整前当期純利益の計上と棚卸資産の減少により23,456百万円の収入(前期比14,631百万円の収入増)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、主に設備投資による支出と有形固定資産の売却収入により4,442百万円の支出(前期比1,400百万円の支出減)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、主に有利子負債の返済により15,132百万円の支出(前期比10,032百万円の支出増)となりました。 (4) 資本の財源及び資金の流動性について 当社グループの主な資金需要は、部品原材料の購入及び製造費用、販売費及び一般管理費の営業費用に係る運転資金のほかに、生産設備の更新や営業拠点の整備等の設備投資資金であります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針とし、これらの資金は、自己資金及び金融機関からの借入金により調達しております。なお、当社は、資金の流動性を確保するため、主要取引銀行と総額20,030百万円のコミットメント・ライン契約を締結しております。 当連結会計年度末における有利子負債(リース債務含む)の残高は62,174百万円、現金及び預金の残高は12,891百万円となっております。 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、抜本的構造改革と成長戦略を立案・実行する「プロジェクトZ」において、基本戦略及び数値目標(2027年までに連結営業利益率5%以上・ROE8%以上・DOE2%以上)を定めました。重視する経営指標の状況は以下のとおりであります。 2023年12月期(実績)   2024年12月期(実績)   2025年12月期(実績) 連結営業利益率   1.3%   1.1%   2.3% 自己資本利益率(ROE)   0.0%   △4.4%   3.9% 株主資本配当率(DOE)   1.0%   1.0%   1.3% (生産、受注及び販売の状況) (1) 生産実績 当連結会計年度の生産実績は次のとおりであります。なお、当社は「農業関連事業」のみの単一セグメントであるため、「農業関連事業」の製品別生産実績を記載しております。 製品区分   当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日) 金額(百万円)   前年同期比(%) 整地用機械   41,370   6.3 栽培用機械   8,252   2.1 収穫調製用機械   17,801   35.4 作業機・補修用部品   2,166   13.8 その他農業関連   6,345   22.6 合計   75,936   13.0 (注) 金額は、販売価格によっております。 (2) 受注実績 主として需要見込みによる生産方式であり、受注生産はほとんど行っていないため記載をしておりません。 (3) 販売実績 当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。なお、当社は「農業関連事業」のみの単一セグメントであるため、「農業関連事業」の製品別販売実績を記載しております。 製品区分   当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日) 金額(百万円)   前年同期比(%) 整地用機械   64,322   12.3 栽培用機械   9,175   20.8 収穫調製用機械   20,104   18.7 作業機・補修用部品・修理収入   60,809   18.8 その他農業関連   31,357   △11.4 合計   185,770   10.3

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