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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.66-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

全国保証

ZENKOKU HOSHO Co.,Ltd7164 · Prime · その他金融業

住宅ローン保証を中核とする独立系信用保証会社。全国の金融機関と提携し、保証リスクを分散。

概要

全国保証は、住宅ローン保証事業に特化した独立系保証会社である。1981年に東京都千代田区で設立され、2012年12月に東京証券取引所市場第一部に上場(2022年4月よりプライム市場)。特定の金融機関や業界に属さない独立系として、全国の多様な金融機関と提携し、個人向け住宅ローンの保証サービスを提供する。2026年3月期の保証債務残高は21.4兆円、営業収益587億円、営業利益414億円と高い収益性を維持する。ストック型の収益モデルにより、安定的な利益計上を可能としている。従業員数は378名(2026年3月期)。

独立系保証会社としてのビジネスモデル

全国保証のビジネスモデルは、住宅ローン借入人の連帯保証人となることで成り立つ。金融機関から保証料を受け取り、借入人が返済不能に陥った場合には代位弁済を履行し、その後求償債権を回収する。保証料は一括前受方式と残高比例方式があり、一括前受した保証料は安全性の高い預金や国債で運用する。団体信用生命保険に原則加入させ、死亡・高度障害時には保険金で債務を弁済する仕組みを組み込む。このモデルにより、金融機関は貸倒リスクを低減でき、借入人は連帯保証人不要でローンを組める。特定金融機関に依存しない独立系であるため、保証リスクが分散され、安定した収益基盤を形成する。

ストック型収益と高い営業利益率の源泉

同社の収益は、過去に引き受けた保証から継続的に発生するストック型が主体である。保証債務残高が拡大するにつれ、毎期の保証料収入が積み上がる。2026年3月期の営業利益率は約70%(営業利益414億円に対し営業収益587億円)と極めて高い。これは、保証業務に大きな設備投資や仕入原価が不要であり、審査・管理が主なコストであるためである。また、代位弁済損失に備える債務保証損失引当金を計上し、リスクをコントロールする。長期的な金利上昇局面では、運用収益の拡大も期待される。2013年3月期から2026年3月期にかけて、営業収益は250億円から587億円へと2.3倍に成長した。

全国展開とリスク分散の仕組み

全国保証は、全国の主要都市に支店・営業所を設置し、地域密着型の営業体制を構築する。札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡など13の拠点を持ち、各地域の金融機関と直接連携する。独立系であるため、特定地域の経済変動や特定金融機関の経営リスクの影響を受けにくい。保証債務残高21.4兆円は、多数の小口保証の集合体であり、リスクが分散されている。また、M&Aにより地域保証会社を子会社化し、更なる残高拡大を図る。主要提携先にはauじぶん銀行ほか多数の金融機関が名を連ねる。

グループ形成と周辺事業への拡大

同社は、信用保証事業を中核に、関連する周辺事業へも進出している。2010年に株式会社全国ビジネスパートナーを設立し、債権回収サービスを提供。2018年にはあけぼの債権回収株式会社を子会社化。さらに、みのり信用保証、筑波信用保証、なのはな信用保証など、地域保証会社を買収しグループに取り込む。2025年2月には三重総合信用と東北保証サービスを子会社化し、2026年3月期には連結子会社6社を有する。これらにより、住宅ローン保証の残高拡大と収益源の多様化を進める。中期経営計画「Go for 50 保証の力で未来をひらく」では、住生活・金融分野の総合グループ形成を掲げている。

業界の中での役割は住宅ローン等の信用保証サービス提供会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
587億円
営業利益
414億円
営業利益率
70.5%
純利益
325億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01信用保証事業主力

住宅ローン保証を中核に、カードローン保証、教育ローン保証等を提供。特定金融機関に依存しない独立系として全国の金融機関と提携し、保証リスクを分散。保証委託者から保証料を受領し、代位弁済が発生した場合は求償債権を回収するビジネスモデル。団体信用生命保険の仕組みも活用。

独立系の信用保証会社として全国展開

主要顧客auじぶん銀行ほか多数の金融機関

主な製品・サービス3
住宅ローン保証
住宅取得資金、借換資金、リフォーム資金等の住宅ローンに対する保証。担保評価や属性に応じた段階的保証料体系を採用。団体信用生命保険への加入を原則とする。
カードローン保証
住宅ローン利用者向けのカードローンに対する保証。繰り返し借入・返済が可能。
教育ローン保証
教育資金の借入に対する保証。証書貸付形式と当座貸越形式に対応。

製品と技術

住宅ローン保証:段階的保証料と団体信用生命保険

住宅ローン保証は同社の事業の中核を成す。住宅取得資金、借換資金、リフォーム資金等を対象とする。保証料は担保評価と属性(勤続年数・年収)に応じた段階的体系を採用し、優良顧客には低廉な料率を設定する。団体信用生命保険への加入を原則としており、被保険者が死亡・高度障害となった場合、保険金により債務が完済される。これにより、借入人と家族の負担を軽減する。商品ラインアップには「住まいる いちばん」シリーズがあり、2002年から提供を開始、その後「住まいる いちばん プラス」「住まいる いちばんネクストⅤ」と進化している。2026年3月期の保証債務残高21.4兆円の大部分は住宅ローン保証が占める。

カードローン保証・教育ローン保証:周辺商品の拡充

カードローン保証は、同社保証付住宅ローン利用者向けに提供する。繰り返し借入・返済が可能なリボルビング形式であり、審査が簡便である。2014年4月に業務を開始した比較的新しい商品である。教育ローン保証は、証書貸付と当座貸越の両形式に対応し、学費以外の資金使途にも柔軟に対応する。2001年1月に開始。両商品とも住宅ローン保証の周辺領域として、既存顧客へのクロスセルを目的とする。保証残高に占める割合は住宅ローン保証に比べ小さいが、収益源の多様化に寄与する。

審査・リスク管理と求償債権回収の仕組み

同社の信用保証事業の中核技術は、審査とリスク管理にある。保証委託者の属性情報(勤続年数、年収、年齢)と担保物件の評価を組み合わせた審査を行い、保証引き受けの可否と保証料率を決定する。代位弁済発生時には、求償債権の回収を迅速化するため、任意売却や競売などの手法を駆使する。債務保証損失引当金と貸倒引当金を計上し、将来の損失に備える。また、団体信用生命保険の保険配当金も収益の一要素となる。これらの仕組みにより、高い収益性とリスク抑制を両立する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他金融業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 信用保証事業独立系の信用保証会社として全国展開

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

住宅ローン保証で国内首位級、超高収益

全国保証はその他金融業界において、住宅ローン保証事業に特化した企業である。売上高約570億円(2025/3期)と規模は小さいが、営業利益率73.68%と極めて高い収益性を誇る。同業のウェッジホールディングスやNEXYZ.Groupと比較しても、収益性で大きくリード。国内の住宅ローン市場で高いシェアを持ち、安定した需要があるが、金利上昇や住宅市場の変動リスクに晒される。また、新しい事業領域への多角化が限定的。

強み

  • 営業利益率70%超と業界トップクラス。
  • 国内住宅ローン市場で高い市場シェア。
  • 長期契約で安定的な手数料収入。
  • 厳格な審査で不良債権率を低く抑制。

課題

  • 金利上昇や住宅需要減が業績に影響。
  • 一事業に依存し、成長の伸びしろが限定的。
  • 新規参入やフィンテック企業の台頭。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

銀行の時価総額近傍。太字が全国保証

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15832ちゅうぎんフィナンシャルグループ6,509億円15.8倍
28368百五銀行6,076億円21.7倍
38358スルガ銀行5,770億円14.7倍
48524北洋銀行4,968億円19.3倍
58304あおぞら銀行4,758億円18.4倍
67164全国保証4,416億円13.2倍
78381山陰合同銀行4,130億円17.6倍
88410セブン銀行4,017億円28.1倍
98388阿波銀行3,880億円24.5倍
108544京葉銀行3,563億円21.4倍
118522名古屋銀行3,525億円17.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(銀行)に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

設立から公的保証時代(1981-1997)

1981年2月、東京都千代田区大手町に資本金50百万円で全国保証株式会社が設立される。同年4月、厚生年金転貸住宅融資の保証業務を開始。当初は公的住宅融資の保証が中心であった。1986年3月に大阪事務所、1987年4月に横浜事務所を開設し、関東・関西の両極で事業基盤を築く。1994年12月には住宅供給公社の保証業務を開始。1997年7月、民間金融機関の住宅ローン保証業務を開始し、事業の転機を迎える。1998年5月には保証債務残高1兆円を達成した。

民間金融機関への本格進出と全国展開(1997-2007)

1997年の民間金融機関向け保証開始後、1999年10月に福岡営業所を開設。2001年1月には教育ローン保証を開始。2002年4月には「住まいる いちばん」の取扱いを開始し、名古屋支店、仙台支店を開設。2003年1月広島支店、同年4月金沢営業所を開設し、全国主要都市への拠点網を拡大。2005年5月宮崎営業所、同年7月「住まいる いちばん プラス」の取扱い開始。2007年3月、保証債務残高5兆円を達成。同年4月には本店営業部と本社審査部の一部を統合し、本店を開設した。

上場と10兆円超への成長(2007-2016)

2012年12月、東京証券取引所市場第一部に株式を上場。2014年4月にはカードローン保証業務を開始。同年9月「住まいる いちばんネクストⅤ」の取扱い開始。2015年4月高松営業所開設。2016年3月、保証債務残高10兆円を達成。この間、住宅ローン市場の拡大とともに保証残高が急増。上場による資金調達で財務基盤を強化し、独立系保証会社としての地位を固めた。2016年3月期の営業収益は319億円、当期純利益172億円に達する。

M&Aによるグループ化と20兆円達成(2016-2025)

2018年12月、株式会社YUTORI債権回収を子会社化(現あけぼの債権回収)。2020年2月には東和信用保証を子会社化(現みのり信用保証)。2021年3月筑波信用保証を子会社化。同年9月、保証債務残高15兆円を達成。2022年4月、市場区分見直しによりプライム市場へ移行。2023年4月東日本保証サービスを子会社化。2024年7月ちば興銀カードサービスを子会社化(現なのはな信用保証)。2025年2月三重総合信用と東北保証サービスを子会社化。同年12月、保証債務残高20兆円を達成。M&Aを積極活用し、保証残高拡大とグループ経営を推進した。

年表35件を開く

1980年代

  • 1981年2月創業東京都千代田区大手町に信用保証事業を目的として全国保証株式会社(資本金50百万円)設立
  • 1981年4月厚生年金転貸住宅融資の保証業務開始
  • 1986年3月大阪事務所開設(現 大阪支店)
  • 1987年4月横浜事務所開設(現 横浜支店)

1990年代

  • 1994年12月住宅供給公社の保証業務開始
  • 1995年8月札幌事務所開設(現 札幌支店)
  • 1997年7月民間金融機関の住宅ローン保証業務開始
  • 1998年5月保証債務残高1兆円達成
  • 1999年10月福岡営業所開設(現 福岡支店)

2000年代

  • 2001年1月民間金融機関の教育ローン保証業務開始
  • 2002年4月「住まいる いちばん」の取扱い開始
  • 2002年4月名古屋支店、仙台支店開設
  • 2002年5月新潟営業所開設
  • 2003年1月広島支店開設
  • 2003年4月金沢営業所開設(現 金沢支店)
  • 2005年5月宮崎営業所開設
  • 2005年7月「住まいる いちばん プラス」の取扱い開始
  • 2007年3月保証債務残高5兆円達成
  • 2007年4月M&A本店営業部と本社審査部の一部業務を統合し、本店を開設

2010年代

  • 2010年4月創業株式会社全国ビジネスパートナー設立
  • 2012年12月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場
  • 2014年4月民間金融機関のカードローン保証業務開始
  • 2014年9月「住まいる いちばんネクストⅤ」の取扱い開始
  • 2015年4月高松営業所開設
  • 2016年3月保証債務残高10兆円達成
  • 2018年12月M&A株式会社YUTORI債権回収の株式を取得し子会社化(現 あけぼの債権回収株式会社)

2020年代

  • 2020年2月M&A東和信用保証株式会社の株式を取得し子会社化(現 みのり信用保証株式会社)
  • 2021年3月M&A筑波信用保証株式会社の株式を取得し子会社化
  • 2021年9月保証債務残高15兆円達成
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2023年4月M&A東日本保証サービス株式会社の株式を取得し子会社化(2024年3月に筑波信用保証株式会社が吸収合併)
  • 2024年7月M&Aちば興銀カードサービス株式会社の株式を取得し子会社化(現 なのはな信用保証株式会社)
  • 2025年2月M&A三重総合信用株式会社の株式を取得し子会社化
  • 2025年2月M&A東北保証サービス株式会社の株式を取得し子会社化(2026年3月に筑波信用保証株式会社が吸収合併)
  • 2025年12月保証債務残高20兆円達成

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 保証債務残高2031年3月期まで27.3兆円
  • EPS2031年3月期まで298.0円
  • ROE2031年3月期まで12-15%
  • 従業員満足度2031年3月期まで4.9点以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    基幹事業の成長と進化

    新規住宅ローン市場での保証拡大と既存市場での残高獲得を両輪に、提携金融機関との関係強化や商品・DXサービスの提供、M&A等を通じて保証債務残高を積み上げ、EPS向上を図る。

  2. 02

    新たな収益の獲得

    住宅ローン保証を核に、住宅周辺領域や住生活・金融分野へ事業を拡大。M&A、資本業務提携、CVC、グループ連携等で収益源を多様化し、金利ある世界に対応した資産運用利回り改善にも取り組む。

  3. 03

    人材・組織・ガバナンス強化

    専門人材育成、多様な働き方推進、健康増進による環境整備、業務効率化と職場適正化を進める。グループ会社増加を見据え、コンプライアンス・リスク管理・情報セキュリティ体制を強化する。

  4. 04

    資本政策の最適化

    信用保証事業の財務基盤確保と資本効率向上の両立。成長投資は基幹事業拡大や住生活関連分野に配分し、株主還元は継続的配当と自己株式取得を機動的に実施しROE維持向上を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で378人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は848万円で、9期前と比べて+20.9%平均年齢は38.7歳、平均勤続年数は11.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月255
2018年3月260
2019年3月70135.98.8256
2020年3月71836.49.2257
2021年3月71837.39.8258
2022年3月72837.610.2271
2023年3月75638.110.7317
2024年3月78738.510.8331
2025年3月80938.510.836911,382
2026年3月84838.711.037810,952

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率140.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)63.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 7 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 東京都千代田区2,619百万円
札幌支店 他10ヶ所125百万円
本店 — 東京都千代田区23百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社全国ビジネスパートナー
    東京都江東区
    議決権100.0%
  • 国内
    あけぼの債権回収株式会社
    東京都中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    みのり信用保証株式会社
    東京都中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    筑波信用保証株式会社
    茨城県つくば市
    議決権100.0%
  • 国内
    ちば興銀カードサービス株式会社(注)2
    千葉県千葉市中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    三重総合信用株式会社
    三重県松阪市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社インテリックスホールディングス
    東京都渋谷区
    議決権20.6%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は587億円営業利益414億円前期と比べると増収減益で、売上が+3.0%、利益が-1.4%。

売上高
+3.0%
587億円
営業利益
-1.4%
414億円
純利益
+1.2%
325億円
営業利益率
70.5%
前期比 -3.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高606億円587億円
営業利益420億円414億円
純利益327億円325億円
1株あたり配当¥123¥123

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、営業収益は118億円、営業利益は77億円。

対象期間営業収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2018年4Q396102
2019年4Q432112
2020年4Q452104
2021年4Q478118
2022年4Q488112
2023年4Q503113
2024年4Q516107
2025年4Q57027147.5201
2026年4Q58726545.1208
2027年1Q1187765.366

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、営業収益は250億円から587億円へ2.3倍に増えた。直近期の営業利益率は70.5%。営業収益は13期、純利益は13期の連続増加。

決算期営業収益億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月25011468
2014年3月27015594
高松営業所開設
2015年3月295241151
2016年3月319263172
2017年3月359290195
株式会社YUTORI債権回収の株式を取得し子会社化(現 あけぼの債権回収株式会社)
2018年3月396320221
2019年3月432352241
東和信用保証株式会社の株式を取得し子会社化(現 みのり信用保証株式会社)
2020年3月452358244
筑波信用保証株式会社の株式を取得し子会社化
2021年3月478390270
2022年3月488406278
東日本保証サービス株式会社の株式を取得し子会社化(2024年3月に筑波信用保証株式会社が吸収合併)
2023年3月503415286
ちば興銀カードサービス株式会社の株式を取得し子会社化(現 なのはな信用保証株式会社)
2024年3月516416288
三重総合信用株式会社の株式を取得し子会社化
2025年3月57042044573.7321
2026年3月58741446670.5325

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

営業収益587億円のうち、営業利益として残るのは414億円70.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は325億円、売上の55.4%にあたる。営業利益率は業種中央値10.8%を上回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金29.5%173億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益70.5%414億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+59.7pt
70.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+47.6pt
55.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.0pt
13.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが328億円、投資CFが−424億円で、差し引きのフリーCFは−96億円期末の手元現金は555億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2013年3月181−21878135
2014年3月228−103−15246
2015年3月228−299−23152
2016年3月26123−33403
2017年3月33069−38764
2018年3月349−292−43779
2019年3月328−342−55710
2020年3月298272331,267
2021年3月302−143−651,361
2022年3月293−380−851,189
2023年3月287−360−921,127
2024年3月313−560−103776
2025年3月3346−193924
2026年3月328−424−273555

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は5,008億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,451億円で、自己資本比率は48.9%(業種中央値24.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,7643931,37122.3
2014年3月1,9584731,48524.1
2015年3月2,1406051,53528.3
2016年3月2,3557411,61431.4
2017年3月2,6349011,73334.2
2018年3月2,9411,0811,86036.7
2019年3月3,2121,2701,94239.5
2020年3月3,7301,4502,28038.9
2021年3月3,9631,6592,30441.8
2022年3月4,1581,8482,31044.4
2023年3月4,4292,0562,37346.4
2024年3月4,6662,2512,41548.2
2025年3月4,9242,3872,53748.5
2026年3月5,0082,4512,55748.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
725億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2,462億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2,557億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
93
/ 100
安定性自己資本比率33 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他金融業 39社との比較

同じその他金融業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率39社中1位あたり、逆に低いのは営業収益成長率39社中31位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
13.4%/中央値 10.4%
P25 5.5%P75 18.5%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
70.5%/中央値 10.8%
P25 5.0%P75 22.2%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
48.9%/中央値 24.7%
P25 12.9%P75 44.0%
営業収益成長率下位前期からの売上の伸び
3.0%/中央値 10.7%
P25 4.5%P75 16.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 3.7%
P25 2.7%P75 4.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,206で、1年前と比べて-2.7%過去52週の値幅のなかでは53%の位置にある。

¥3,206-0.5%1ヶ月+5.9%1年-2.7%時価総額4,416億円
過去52週の値幅
安値¥2,780高値¥3,582

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.2倍
PER (会社予想)13.0倍
PBR1.75倍
配当利回り3.84%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で4.7%上昇し、3188円は25日移動平均線(3115円)を約2.3%上回って推移。52週高値3582円からは約11%下方に位置するが、52週安値2780円からは約14.7%回復。7月末の出来高急増(112万株)を伴う上昇後、8月は25日線を支持線に底堅く推移しており、中期的には75日線(3020円)を上回る展開。ただしRSIは59.7と中立圏で、過熱感はない。週足では7月上旬からの上昇基調が継続中で、8月に入り出来高はやや減少傾向。テクニカル面では25日線と75日線のゴールデンクロス状態が維持されており、上値追いの余地はあるものの、52週高値圏には未達で、需給面では信用倍率データはないが、機関投資家などの動向に注目。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 52/100)

PERは13.09倍で業界平均の16.39倍を下回り、PBRは1.74倍で同平均の1.85倍とほぼ同等。配当利回りは3.86%で業界平均の3.06%より高く、株主還元は良好。ROEは13.4%で安定した収益力を持つ。ただし、営業収益の伸びは緩やかで、利益率は約70%と高いが、将来の成長鈍化が懸念される。総合的に妥当な水準と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.2倍17.4倍
PER (予想)13.0倍
PBR1.75倍1.81倍
ROE13.4%12.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

住宅ローン保証はストック型で収益が安定しているが、新規保証の伸びが住宅市場と金利に左右される。強気派は、金利上昇局面でも住宅需要は底堅く、保証残高の積み上げで更なる増益を期待。弱気派は、競争激化による保証料率の低下や、将来の住宅市場縮小を懸念。高配当利回りも投資家の注目点。

プラスに働く材料7
  • ストック型収益モデル

    保証残高に応じて安定的に保証料が入る

  • 高収益性

    営業利益率70%超と極めて高い収益構造

  • 増収増益基調

    直近も増収増益、配当利回り約4%で堅調

  • 純利益325億円と3期連続増益決算発表後影響

    純利益は24/3期288億円→25/3期321億円→26/3期325億円と増加

  • 営業利益率70%超の超高収益通年影響

    25/3期の営業利益率73.68%、26/3期予想も70.53%

  • 配当利回り3.97%と高利回り通年影響

    配当利回り3.97%、純利益325億円に対して安定配当

  • 予想PER12.6倍と割安継続影響

    予想PER12.6倍はPBR1.68倍、ROE13.4%から見て割安

マイナスに働く材料7
  • 金利上昇の影響

    住宅ローン金利が上がると借入需要が低迷する恐れ

  • 競争激化

    新規参入や価格競争で保証料率が低下するリスク

  • 住宅市場縮小

    人口減少で長期的な住宅需要の減少が懸念

  • 26/3期は営業利益6億円減決算発表後影響

    営業利益は420億円→414億円と6億円減

  • 売上高の伸びは3%未満決算発表後影響

    売上高は570億円→587億円、増収率2.98%

  • 外国人の持ち株比率23.64%と低い継続影響

    外国人比率23.64%と低く、売買が細り株価変動が大きくなりやすい

  • 営業利益率が3ポイント超低下通年影響

    営業利益率は73.68%→70.53%と3.15ポイント低下

次の決算で確かめる点
保証残高
ストック収益の規模を測る主要指標
新規保証受入高
将来の保証残高の伸びの先行指標
保証料率
競争環境や収益性の変化を把握するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり123で、前期から+13.2%いまの株価に対する利回りは3.84%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥123
1株あたり
配当利回り
3.84%
いまの株価に対して
配当性向
50.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3121.8
2018年3月4029.024.9
2019年3月448.824.8
2020年3月489.226.7
2021年3月5616.829.8
2022年3月6719.832.8
2023年3月7411.336.1
2024年3月8514.941.9
2025年3月10624.745.3
2026年3月12013.250.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥123

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ87,077人。区分でいちばん多いのは金融機関52.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が53.8%を占め、残る46.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関57.055.753.655.153.152.9
外国法人30.431.633.026.024.823.6
個人・その他7.89.310.014.917.720.5
自己株式0.00.00.00.01.83.3
証券会社4.02.62.62.93.42.1
事業法人0.80.80.91.01.00.9
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)11.34
02富国生命保険相互会社9.00
03明治安田生命保険相互会社9.00
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.12
05太陽生命保険株式会社6.20
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.84
07BBH FOR FIDELITY LOW-PRICED STOCK FUND(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.13
08第一生命保険株式会社1.56
09JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.41
10野村信託銀行株式会社(投信口)1.22

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-16
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    3.34%
  • 2026-06-09
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    5.31%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+102%、1株純資産は14期で+223%。直近期のROEは13.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月12057121.514.617.8
2014年3月13668721.720.022.0
2015年3月22088028.020.521.8
2016年3月2501,07725.615.322.0
2017年3月2841,31023.813.321.8
2018年3月3211,57122.314.624.9
2019年3月3511,84520.611.024.8
2020年3月3552,10718.09.626.7
2021年3月1961,20417.412.929.8
2022年3月2021,34515.911.632.8
2023年3月2081,49614.612.036.1
2024年3月2101,63813.413.141.9
2025年3月2371,76813.812.545.3
2026年3月2441,84513.412.950.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額333百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
石川英治代表取締役 会長61104,963
青木裕一代表取締役社長(監査部担当)5427,587
山口隆専務取締役(コンプライアンス・リスク統括部、総務部、人事部、経理部、システム部担当)5656,530
浅田慶一取締役(保証企画部、営業統括部、本支店担当)654,266
米田典由取締役(業務統括部、審査部、債権管理部担当)5081,840
水口耕取締役経営企画部長(経営企画部担当)5114,937
上條正仁取締役723,526
永島義郎取締役742,933
今戸智惠取締役51
藤野護常勤監査役697,633
佐藤隆文監査役76
古本結子監査役62
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
中島真琴監査役49380
井村牧取締役66

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6180602126144
社外取締役650508
監査役1222222

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,261字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社、連結子会社6社(株式会社全国ビジネスパートナー、あけぼの債権回収株式会社、みのり信用保証株式会社、筑波信用保証株式会社、ちば興銀カードサービス株式会社、三重総合信用株式会社)、持分法適用関連会社1社(株式会社インテリックスホールディングス)および非連結子会社1社で構成されており、住宅ローン保証を中核とした「信用保証事業」を行っております。詳細は、「4 関係会社の状況」をご参照ください。なお、ちば興銀カードサービス株式会社は、2026年6月11日に、なのはな信用保証株式会社に商号を変更しております。 当社グループの報告セグメントは主に信用保証業務により収益を得ていることから、「信用保証事業」の単一セグメントとしております。 住宅ローンは、返済期間が20年~30年と長期に亘りかつ他の個人ローンより多額の借入である場合が多く、不動産への担保設定や連帯保証人による保証を前提として従前は貸し出しされており、これは借入人が返済不能に陥った場合の貸倒リスクを抑制するためのものです。不動産への担保設定には、借入人が返済できなかった場合に金融機関等が抵当権の実行により回収できるという役割があります。また、連帯保証人による保証には、借入人が返済できない場合に当該保証人は代わりに返済を行う義務があるため、金融機関等が連帯保証人へ返済を請求できる役割があります。しかしながら、住宅ローンは借入金額が多額になる場合が多いことから、連帯保証人の負担も非常に大きなものとなります。 このため、当社のような信用保証会社が保証料を申し受け、金融機関からの借入に対しての連帯保証人の役割を果たすことにより、借入人は住宅ローンの申し込みを円滑に行うことができます。また、金融機関としても、当社が連帯保証人になることにより、借入人に対する貸倒リスクを低く設定したなかでの金利設定が可能となるため、融資事業の促進が可能になります。 (1) ビジネスモデルについて 当社の信用保証事業は、住宅ローン等を希望する借入希望者(以下、住宅ローン等の借入人を「保証委託者」という。)の連帯保証を引き受けることになりますが、保証委託者は、当社が保証契約を締結している金融機関等を通して当社に保証委託申し込みを行い、当社においては、保証委託者の属性情報や担保物件の状況などを基に審査判断を行った後、連帯保証を引き受けることとなります。 保証料に関しては、保証委託者より当社保証期間に対応する保証料を保証開始時に一括で受領する方法と毎月の保証債務残高に応じて受領する方法があります。一括で受領した保証料については、保証期間に応じて収益計上を行い、今後発生する代位弁済に備えるため、安全性の高い預金、国債等の低リスク商品を中心に保有・運用を行っております。 保証委託者が借入後に返済不能に陥った場合には、当社は金融機関等との保証契約に基づき、金融機関等あてに代位弁済を履行のうえ、求償債権を取得して保証委託者に代位弁済金額の返済請求を行います。保証債務に関しては、今後発生し得る代位弁済発生による損失額を見積り、債務保証損失引当金を計上しております。 代位弁済後において、当社は取得した求償債権を基に保証委託者から回収を図ることになります。当社は求償債権回収の基本方針として回収期間の短縮化と回収金額の最大化を掲げております。殆どの求償債権には不動産担保が設定されているため、保証委託者の実態に応じた物件売却(任意売却・競売)を実施し、迅速かつ最大限の回収に努めております。なお、求償債権に関しては貸倒金額を見積り、貸倒引当金を計上しております。 信用保証業務の流れ 当社取扱いにおいては、保証委託者が団体信用生命保険に原則加入しております。当社の団体信用生命保険は、当社が保険契約者、保証委託者が被保険者となり、当社指定の保険会社の保険へ融資実行と同時に加入する仕組みとなっております。その際、当社は金融機関より他の団体信用生命保険との商品競合性や被保険者の告知書の取次ぎ、期中管理、保険金の請求手続きなどの事務負担、団信保険料の将来推計を加味して設定した特約保証料を受領し、団体規模や加入者の構成に基づき算定される団信保険料を保険会社に支払っております。 団体信用生命保険に加入することにより、保証委託者が償還期間の途中での死亡や高度障害状態になった場合等に、債務残高と同額の保険金が保険会社から当社に支払われ、その保険金をもって当社は金融機関に代位弁済を行い、金融機関はその代位弁済金をもって当該債務の返済に充当します。金融機関は債権回収にかかる諸手続を省略することが可能になり、保証委託者側も保険金の支払によって家族が多額の債務を負担することがなくなります。 なお、保険事故が想定を下回った場合、団信保険料から保険金を差引した部分より配当金が発生する場合がありますが、これを当社は保険契約者として受領しております。 (2) 当社の特徴 当社と同様の住宅ローン等に係る信用保証事業は金融機関等系列の保証会社等でも行われておりますが、当社はこれらの保証会社等とは異なり、特定の金融機関や業界等の制限を受けない独立系の保証会社として、様々な業態の契約先と全国的に事業を展開しております。 全国的な事業展開により、当社は特定金融機関の経営リスクや狭い範囲の地域経済圏の影響を受けることなく、保証リスクの分散が可能となります。また、当社は全国の主要地域に店舗を設置し、地域密着型の営業体制を構築するとともに、「3.事業の内容(3)当社保証商品について」に記載している保証商品等の提供を行っております。 (3) 当社保証商品について 当社は、これまでの保証案件の引き受けを通じて、代位弁済に至った保証委託者の属性等について分析を行い、新商品の開発、既存商品の改訂等を継続的に実施しております。現在当社が取扱っている主な保証別の商品特徴は以下の通りであります。 ①  住宅ローン保証 当社の信用保証事業の中核となる保証であり、諸費用を含む住宅取得資金や借換資金、リフォーム資金など、お客様の様々なニーズにお応えすることが出来る、多様な商品を揃えております。保証料につきましては、担保評価による区分と勤続年数や年収などの要件による区分を設けております。 特に、基幹商品において、担保や属性の優良なお客様はより低廉な保証料がご利用いただけるように段階的な保証料体系を設定しております。 また、当社では、前述の通り当社が保証を引き受けるに際して保証委託者には団体信用生命保険に原則加入していただいております。 ② カードローン保証 当社保証付の住宅ローンをご利用、または既に利用中の方がカードローンを利用する場合に保証する商品であり、煩雑な手続きが不要で繰り返し自由に借入・返済が可能です。 ③  教育ローン保証 教育資金借入を保証する商品であり、一度に必要な額をご利用いただける証書貸付形式のほか、極度枠を設け、必要なときに随時ご利用いただける当座貸越形式にも対応しております。資金使途につきましても、学費・受験費用以外の資金にも幅広く対応しております。 用語解説 ■  代位弁済:当社に保証委託された方が、金融機関への借入金返済が履行不能になった場合に、当社が保証委託者に代わって返済を行うことです。 ■  求償債権:当社が保証委託者の借入金を代位弁済したことにより、保証委託者に対して返済を請求する権利に基づいた債権のことです。 ■  任意売却:任意売却とは債務者と債権者の間に仲介者が入り、不動産を競売にかけずに、債務者・債権者・不動産の購入者の3者が合意した価格で売却を成立させる取引です。 ■  競売 :競売(担保不動産競売)は、抵当権に基づき裁判所を通じて売却する方法です。
経営方針・対処すべき課題2,502字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境および対処すべき課題等は、次の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「最高の商品とサービスを提供することにより、[お客様の夢と幸せの実現]をお手伝いするとともに、地域社会の発展に貢献する」という経営理念のもと、全てのステークホルダーの視点に立った経営施策を実施することで企業価値の向上および永続的な発展・成長を目指しております。 (2) 当社グループが対処すべき課題 当社グループを取り巻く事業環境につきましては、住宅価格の高止まり、金利環境の変化、物価上昇に伴う家計負担の増加等により、住宅取得環境は厳しさを増しております。また、長期的には、人口・世帯数の減少により新築住宅市場の縮小が見込まれるなど、当社グループを取り巻く環境は大きく変化しております。 このような環境のもと、当社グループは、10年後のありたい姿からバックキャストし、2026年度から2030年度までを対象とする新中期経営計画「Go for 50 保証の力で未来をひらく」を策定いたしました。 本計画では、「住宅ローン保証を中核とした住生活・金融分野の総合グループ形成」をビジョンとして掲げており、「基幹事業の成長と進化」、「新たな収益の獲得」、「人材・組織・ガバナンス強化」、「資本政策」の4つの基本方針を定めております。 当社グループは、本計画の達成が中長期的な企業価値向上につながるものと認識しており、次頁のとおり取り組んでまいります。 [基幹事業の成長と進化] 国内の住宅ローン市場の規模は大きく、当社グループにはさらなる成長余地があるものと認識しております。 基幹事業である信用保証事業につきましては、新規住宅ローン市場における保証事業の拡大と、既存住宅ローン市場における保証債務残高の獲得の両面から、規模拡大を目指してまいります。 新規住宅ローン市場においては、提携金融機関とのリレーションを一層強化するとともに、市場ニーズを捉えた商品やDXサービス等のソリューションを提供することで、金融機関の課題解決を図ります。また、既存住宅ローン市場においては、同業他社のM&AやABL貸付等の手法を活用し、保証債務残高の積み上げに取り組んでまいります。 加えて、保証事業の収益拡大と与信関連費用等のコスト管理を徹底することで、EPS(1株当たり当期純利益)の向上に取り組んでまいります。 [新たな収益の獲得] 長期的に住宅市場の縮小が見込まれるなか、当社グループが持続的な成長を実現するためには、収益源の多様化が重要な課題であると認識しております。 この認識のもと、住宅ローン保証を中核に、住宅ローンの周辺領域および住生活・金融分野へ事業領域を拡大し、新たな収益機会の獲得を目指します。具体的には、M&A、資本業務提携、CVCを通じたスタートアップ企業への出資、グループ会社間の連携強化等を通じて、事業領域の拡大を進めてまいります。 また、金利ある世界への移行を踏まえ、資金の性質およびリスクに応じた金融資産ポートフォリオを構築し、資産運用の利回り改善にも取り組むことで、安定的な収益基盤の強化を図ってまいります。 [人材・組織・ガバナンス強化] 住生活・金融分野の総合グループ形成を実現するためには、それを支える人材、組織およびガバナンスの強化が不可欠であると認識しております。 人材面につきましては、専門人材の育成、多様な働き方の推進、健康増進施策の充実等を通じて、従業員一人ひとりが能力を発揮できる環境整備を進めるほか、組織面につきましては、業務別人員構成の見直しや業務効率化、職場環境の適正化を図ってまいります。 また、グループ会社の増加や事業領域の拡大を見据え、コンプライアンス、リスク管理、情報セキュリティ、個人情報保護等の体制を強化し、グループ経営の実効性を高めてまいります。 [資本政策] 各種施策を実現するためには、信用保証事業に必要な財務基盤を確保しつつ、資本効率を高めることが重要であると認識しております。成長投資につきましては、基幹事業の拡大や住生活関連分野への投資に活用する方針とし、株主還元につきましては、継続的かつ安定的な配当を基本としつつ、自己株式の取得についても成長投資の状況に応じて機動的に実施してまいります。 これらにより、成長投資と株主還元のバランスを図りながら、ROEの維持・向上および中長期的な企業価値向上に取り組んでまいります。 (3) 目標とする経営指標 当社グループは、対処すべき課題への取り組み状況を定量的に把握するため、2031年3月期に目指すべき主要KPIを設定しております。 ①本中期経営計画におけるKPI 2026年3月期実績   2027年3月期計画   2031年3月期KPI   目的 保証債務残高   21.4兆円   22.5兆円   27.3兆円   基幹事業の規模 EPS   243.70円   246.12円   298.0円   収益性・成長性 ROE   13.4%   14%   12-15%   資本効率性 従業員満足度   4.9点   4.9点以上   4.9点以上   人的資本投資 ②2027年3月期の業績見通し (単位:百万円) 2026年3月期実績   2027年3月期計画   増減額   増減率 営業収益   58,739   60,600   1,860   3.2% 営業利益   41,382   42,000   617   1.5% 経常利益   46,554   47,200   645   1.4% 親会社株主に帰属する当期純利益   32,526   32,700   173   0.5% 1株当たり当期純利益   243.70円   246.12円   2.42円   1.0%
事業等のリスク4,273字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)  信用リスク ①  代位弁済について 当社グループは、事業内容の特徴上、保証委託者の債務不履行が発生した際に金融機関等に対して代位弁済を行いますが、代位弁済の発生を防ぐために厳格な審査および延滞管理を行っております。 審査につきましては、厳格な審査基準に基づき、適切な与信判断をするための知識・経験を持つ決裁権限者および審査担当者が、定量情報と定性情報を総合的に評価したうえで、審査を行っております。 また、信用リスクの高い案件については、審査部において審査および決裁を行っており、信用リスクに応じた審査体制を敷いております。 延滞管理につきましては、延滞初期段階から金融機関と協調して債権管理業務に取り組み、代位弁済の発生低下に努めております。保証委託者の状況を早期に把握し、案件毎に対応方針を策定したうえで、延滞解消に向けた助言を行っております。 しかし、国内外の著しい経済環境の悪化や金利上昇などが、保証委託者のローン返済に影響を及ぼし、代位弁済が増加する可能性があります。その結果、当社グループの業績や財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。 ②  債務保証損失引当金および貸倒引当金について 当社グループでは、自己査定および償却・引当に関する規程に基づき、代位弁済前の保証債務について債務保証損失引当金、代位弁済後の求償債権について貸倒引当金を計上しております。これは、保証委託者の状況、保全状況および過去の一定期間における貸倒実績率ならびに回収可能性を考慮した回収不能見込額を算定した予想損失額に対して計上しておりますが、実際の貸倒れが予想損失額を見積った前提を上回った場合や担保価値が下落した場合に、貸倒引当金の積み増し等により与信関連費用が増加する可能性があり、当社グループの業績や財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。 (2)  市場関連リスク ①  金利変動に関するリスク 当社グループでは、保証の引き受けによって生じる負債に見合った運用資産を適切に管理するため、債券ポートフォリオを構築する際に、各年限がほぼ均等な割合になるよう、ラダー型ポートフォリオの形成を目指しつつ、市場環境に応じながら保証委託者に対して負う当社グループの保証債務のデュレーション(残存期間)とのバランスを考慮しております。 金利の上昇局面では、資産運用利回りの上昇により当社グループの資産運用ポートフォリオの収益力が向上する一方、債券の現在価値が下落し、当社グループの純資産にマイナスの影響を与える可能性があります。 金利の低下局面では、より低い金利水準を求めて期限前償還または繰上返済される債券ならびに満期を迎えて償還される資産を再投資した際の運用利回りは従前より低くなるため、平均運用利回りは低下いたします。保証料は保証開始時に一括で受領する方法と毎月の保証債務残高に応じて受領する方法がありますが、一括して受領した場合、運用利回りが低下することで、当社グループの業績や財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。 ②  信用に関するリスク 当社グループは、債券を含む有価証券や定期預金等の金融商品を保有しております。 信用格付の引下げによる債券価格の下落、債券の債務不履行(デフォルト)、運用先の金融機関の破綻等が発生した場合、当社グループの業績や財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。 ③  為替変動に関するリスク 当社グループが保有する有価証券の一部には、為替市場の動向によって価格が下落する可能性のある有価証券が含まれております。価格の下落により、保有有価証券の評価損益の悪化、減損処理等による損失発生の可能性があります。その結果、当社グループの業績や財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。 ④  株価変動に関するリスク 当社グループが保有する有価証券の一部には、市場性のある株式が含まれておりますが、株価が下落した場合に、保有株式に減損または評価損が発生する可能性があります。その結果、当社グループの業績や財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。 (3)  オペレーショナルリスク ①  システムリスク 当社グループの保証業務の多くの部分がシステム化していることから、コンピューターシステムの機器障害・回線障害ならびに誤作動等により、正常な業務運営が妨げられることがないようにシステム全般に適切なセキュリティ対策を講じております。しかしながら、ソフトウエアの不具合や外部からの不正アクセス等により、システムの安定的な運用が困難となった場合、社会的信用に悪影響を及ぼし、当社グループの事業運営や業績および財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。 ②  事務リスク 当社グループでは、不正確な事務処理あるいは事故および不正等による業務品質の低下を防止するために、各種規程や業務マニュアルに基づいた事務処理を徹底しております。また、各種業務をシステム化することにより、人為的ミスの少ない効率的な事務処理体制の構築を進めております。しかしながら、不正や過失等に起因する不適切な事務が行われることにより、損失が発生する可能性があり、当社グループの業績や財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。 ③  情報リスク 当社グループでは、情報セキュリティにかかる規程・細則および情報セキュリティ管理体制の整備や役職員に対する教育の徹底によって、機密情報や個人情報の漏洩の対策を講じておりますが、外部からのサイバー攻撃等による不正アクセスや役職員および業務委託先による人為的なミスや事故等により機密情報や個人情報が外部へ漏洩した場合、当社グループの信用が失墜し、業績および財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。 ④  法務・コンプライアンスに係るリスク 当社グループは、業務を遂行するうえで様々な法令等の適用を受けており、その遵守に努めておりますが、これらの法令等の遵守ができなかった場合には、社会的信用に悪影響を及ぼし、業績や財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。 また、これらの法令等が将来において変更・廃止され、あるいは、新たな法令が施行される可能性があり、その内容によっては、当社グループの業績や財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。 ⑤  規制・制度変更に伴うリスク 当社グループでは、現時点での法令、規則、政策および会計基準等に従って業務を遂行しておりますが、将来における規制および引当金の計上基準を含めた会計基準の変更といった各種制度の変更等により、当社グループの業績や財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。 (4)  流動性リスク 当社グループは、今後予想される代位弁済や保証委託契約の対象となるローンの繰上完済に伴う未経過保証料の返戻に対応するために十分な流動性を維持できるよう、保証債務および求償債権の管理と資産運用ポートフォリオの構築をしております。急激な景気後退等により代位弁済が急増した場合には、流動資産が減少し、その他の資産を不利な条件で解約や処分することを強いられる可能性があります。 また、当社は格付機関より信用格付を取得しております。その信用格付が引き下げられた場合、ローンの金利負担が増加する可能性があり、当社グループの業績や財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。 (5)  経営戦略リスク 当社グループでは、経営戦略や計画を策定し、施策の実施、取り組みを行っておりますが、様々な要因によりこれらの戦略が当初予定されていたほど将来性がない、または、収益性が損なわれるなど、期待された効果を発揮しない可能性があります。その結果、当社グループの業績や財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。 (6)  その他リスク ①  景気、金利および住宅市場の動向等の外部環境による影響 当社グループは、主に保証委託者が金融機関等からの借入に対して連帯保証をすることを中核とした「信用保証事業」を行っているため、保証委託希望者の心理動向、市場金利の動向、住宅の建設動向、消費税やその他不動産に係る税制の改正、日本国内の人口減少等の影響を受ける可能性があります。 そのため、住宅購入意欲の低減、住宅ローン金利の上昇、住宅ローン市場の縮小等により、当社グループの業績や財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。 ②  繰延税金資産に関するリスク 繰延税金資産の計算は、将来の課税所得に関する仮定を含む様々な見積りに基づいているため、実際の結果が大きく異なる可能性があります。将来的な会計基準の変更により、当社グループが計上できる繰延税金資産の金額に制限が設けられる場合や、将来の課税所得見通しに基づき当社グループが繰延税金資産の一部を回収できないとの結論に至った場合には、繰延税金資産が減額される可能性があります。その結果、当社グループの業績や財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。 ③  災害・感染症リスク 当社グループは、全国に事業を展開しておりますが、本社、営業拠点、子会社を東京都に有しており、万が一、東京都を含む広域の災害が発生した場合、あるいは東京都を中心とする局地的な災害等が発生した場合は、当社グループ役職員、事業所およびその他設備に甚大な被害が及ぶ可能性があります。 また、大規模かつ広範囲な災害や感染症等の流行を原因として多くの建物への被害や死者が出た場合には、当社グループの事業運営や業績および財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。 ④  風評リスク 風評リスクは各種リスクとの連鎖性を有しており、顕在化した場合には、当社グループに否定的な内容の報道、インターネット上の掲示板への書き込み等がなされ、拡散した場合にお客様や市場関係者間の評判の悪化や風説の流布等で信用が低下することにより、当社グループの業績や財務状況に不利な影響が及ぶ可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,175字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善や、個人消費に持ち直しの動きがみられ、緩やかな回復基調が続きました。一方、先行きにつきましては、米国の通商政策や不安定な国際情勢などの影響から、依然として不透明な状況が続いております。 住宅市場につきましては、住宅価格の高止まりが消費者の購入意欲の下振れにつながり、新設住宅着工戸数は前年同期比で減少しました。一方で、中古住宅の取引件数は、都市部を中心に前年同期比で増加しました。住宅ローン市場につきましては、住宅価格上昇の影響などによる借入金額の増加もあり、底堅い動きとなりました。 このような事業環境のもと、当社グループは2023年度より開始した中期経営計画「Next Phase~成長と価値創造~」の最終年度として基本方針である「基幹事業の拡大」、「周辺事業への進出」ならびに「企業価値の向上」に基づき各種施策に取り組んでまいりました。 基幹事業の拡大におきましては、新規住宅ローン市場での保証事業拡大および既存住宅ローン市場からの保証債務残高獲得に取り組みました。新規住宅ローン市場での保証事業拡大につきましては、当期より導入した営業拠点を東西に区分するエリア制度を活用し、地域特性の分析や需要の探索を行うなど、提携金融機関のニーズに即した商品提供の実現に向けた営業活動に取り組みました。既存住宅ローン市場からの保証債務残高獲得につきましては、同業他社のM&AやABL貸付等に取り組み、当期においてはABL貸付により保証債務残高を積み上げました。 これらの取り組みの結果、保証債務残高は中期経営計画の目標値19.0兆円を上回り、21.4兆円となりました。 周辺事業への進出におきましては、案件チャネルの獲得として、不動産検索サイトや不動産会社等と連携し、物件検討前に借入可能額が把握できるサービスの提供を行いました。 また、当期においてシナジー効果が期待できる企業2社との資本業務提携契約を締結したほか、CVCを通じたスタートアップ企業への出資を3社(累計9社)行いました。 そのほか、グループ会社を活用した債権管理回収分野の収益源拡大に継続して取り組み、当期において1機関との業務提携に至りました。 企業価値の向上におきましては、資本政策の取り組みとして、周辺事業への進出に向けた成長投資を実施したほか、株主還元施策として配当性向を段階的に49%まで引き上げました。また、前連結会計年度に続き、当期においても69億円の自己株式取得を実施しました。 そのほか、従業員満足度向上に向けた施策や従業員の健康増進施策に取り組むなど、人的資本への投資を進めました。これらの取り組みの結果、従業員満足度は4.9点(7点満点)となり、前回調査から継続して向上しました。 こうした取り組みの結果、営業収益は58,739百万円(前期比3.1%増)となりました。利益につきましては、営業利益は41,382百万円(前期比1.4%減)、経常利益は46,554百万円(前期比4.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は32,526百万円(前期比1.4%増)となりました。 当社グループは「信用保証事業」を単一の報告セグメントとしており、その他の事業については量的重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。 ②財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて1.7%増加し、500,831百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べて18.4%減少し、130,927百万円となりました。これは現金及び預金が減少したことなどによります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べて11.4%増加し、369,903百万円となりました。これは投資有価証券、長期貸付金が増加したことなどによります。 負債合計は、前連結会計年度末に比べて0.8%増加し、255,682百万円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べて3.9%増加し、41,042百万円となりました。これは債務保証損失引当金、前受収益が増加したことなどによります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて0.2%増加し、214,640百万円となりました。これは長期前受収益が増加したことなどによります。 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて2.7%増加し、245,148百万円となりました。これは利益剰余金が増加したことなどによります。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ36,860百万円減少し、55,524百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は以下の通りであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、増加した資金は32,833百万円(前年同期は33,423百万円の資金増加)となりました。主な増加要因は税金等調整前当期純利益46,581百万円等であります。一方、主な減少要因は法人税等の支払額14,827百万円等であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、減少した資金は42,356百万円(前年同期は625百万円の資金増加)となりました。主な減少要因は投資有価証券の取得による支出48,074百万円等であります。一方、主な増加要因は定期預金の払戻による収入47,900百万円等であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、減少した資金は27,337百万円(前年同期は19,311百万円の資金減少)となりました。主な減少要因は配当金の支払額20,332百万円等であります。 ④生産、受注および販売の状況 a)生産実績 該当事項はありません。 b)受注状況 該当事項はありません。 c)販売実績 当連結会計年度の販売実績を示すと、次の通りであります。 セグメント名   金額(百万円)   前期比(%) 信用保証事業   58,739   3.1 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ①重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成しております。連結財務諸表の作成にあたり、資産・負債の残高および収益・費用の金額に影響を与える会計上の見積り等は、過去の実績や現在の状況ならびに現在入手可能な情報を総合的に勘案し、その時点で最も合理的と考えられる見積り等を採用しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積り等と異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。重要な会計上の見積りおよび仮定につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②財政状態および経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容 財政状態および経営成績の状況につきましては、「 (1) 経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況、②財政状態の状況」に記載の通りです。 各種指標については以下の通りです。 a)新規保証実行金額および既存住宅ローン市場からの保証債務残高獲得実績の推移 新規保証実行金額につきましては、大手地方銀行をはじめとした銀行業態による利用が増加し前期を上回り推移しました。既存住宅ローン市場からの保証債務残高獲得金額につきましては、金融機関のニーズに合わせたリスク引受を実施し、前期を上回り推移しました。 新規保証実行金額および既存住宅ローン市場からの保証債務残高獲得金額の推移 (単位:百万円) 2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 新規保証実行金額   1,716,451   1,788,956   1,919,407 既存住宅ローン市場からの保証債務残高獲得金額   854,870   1,217,038   1,673,627 b)保証債務残高 保証債務残高は、民間金融機関保証における住宅ローン保証が堅調に推移していることから、増加を続けております。 イ.保証債務残高の推移 (単位:百万円) 2024年3月末   2025年3月末   2026年3月末 当社グループ合計   17,688,870   19,459,182   21,429,491 当社   17,362,593   18,317,755   20,369,957 民間金融機関   16,316,739   17,051,866   17,897,466 住宅ローン   16,243,053   16,972,170   17,816,229 カードローン   2,250   2,495   2,758 教育ローン   12   7   4 その他   71,423   77,193   78,473 公的機関等   30,574   24,739   19,836 RMBS・ABL貸付   775,251   957,683   2,074,687 損失補填   240,028   283,465   377,966 子会社   326,277   1,141,427   1,059,533 (注) 損失補填とは、当社と金融機関との間で締結した損失補填契約のことを言います。当社は、証券化された住宅ローンの劣後受益権から発生しうる損失を補填する役割を担っており、その対価として補填料を受領しております。 ロ.当社民間金融機関住宅ローン保証における業態別保証債務残高の推移 (単位:百万円) 2024年3月末   2025年3月末   2026年3月末 民間金融機関   16,243,053   16,972,170   17,816,229 銀行   8,760,204   9,512,711   10,297,083 信用金庫   5,871,689   5,778,485   5,739,821 信用組合   503,244   521,743   546,477 JA   1,077,654   1,122,315   1,190,737 JF・労働金庫・その他   30,001   36,689   41,911 未提携   259   225   197 (注) 1.JAとは農業協同組合、信用農業協同組合連合会を指します。 2.JFとは漁業協同組合、信用漁業協同組合連合会を指します。 3.未提携とは、合併や破綻した金融機関が保有していた当社保証付きの住宅ローン債権を引き継ぎ、当社と保証契約が未締結の金融機関を指します。 c)延滞金額 先行き不透明な経済環境が続くなか、延滞初期段階から金融機関と協調し返済正常化を目的とした相談・助言を行い、保証委託者の実態について早期把握に努めたことから、保証債務残高に対する延滞金額の割合は低位で推移しております。 延滞金額の推移 (単位:百万円) 2024年3月末 (金額:2023年9月末時点)   2025年3月末 (金額:2024年9月末時点)   2026年3月末 (金額:2025年9月末時点) 延滞金額   29,033   33,183   38,247 (注) 延滞金額につきましては、延滞期間が3ヶ月以上の保証引受金額を集計しています。 d)代位弁済金額および求償債権回収金額 イ.代位弁済金額 延滞初期段階から保証委託者の現状と将来の返済能力を早期に把握し、延滞長期化の防止および返済正常化に取り組んでいることから、保証債務残高に対する代位弁済金額の割合は低位で推移しております。 代位弁済金額の推移 (単位:百万円) 2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 代位弁済金額   12,256   14,496   16,537 ロ.求償債権回収金額 当社グループが代位弁済後において取得する求償債権につきましては、その殆どに不動産担保が設定されております。回収期間の短縮化と回収金額の最大化を図るという基本方針に基づき、保証委託者の実態に応じた物件売却(任意売却・競売)を実施し、迅速かつ最大限の回収に努めております。 求償債権回収金額の推移 (単位:百万円) 2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 求償債権回収金額   8,300   9,685   10,545 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容ならびに資本の財源および資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載の通りです。 資本の財源および資金の流動性につきましては、以下の通りです。 当社グループにおける運転資金の需要は、代位弁済金の支払ならびに販売費および一般管理費等の営業費用の支払となります。当社のビジネスモデルにおいては、保証引受の役務と同時に対価である保証料を収受することが多く、必要資金の流動性および源泉の安定的確保が可能であることから、運転資金については自己資金にて対応することとしております。 ④経営戦略の現状と見通し 当社グループを取り巻く事業環境につきましては、住宅価格の高止まり、金利環境の変化、物価上昇に伴う家計負担の増加等により、住宅取得環境は厳しさを増しております。また、長期的には、人口・世帯数の減少により新築住宅市場の縮小が見込まれるなど、当社グループを取り巻く環境は大きく変化しております。 このような環境のもと、当社グループは、10年後のありたい姿からバックキャストし、2026年度から2030年度までを対象とする新中期経営計画「Go for 50 保証の力で未来をひらく」を策定いたしました。 本計画では、「住宅ローン保証を中核とした住生活・金融分野の総合グループ形成」をビジョンとして掲げており、「基幹事業の成長と進化」、「新たな収益の獲得」、「人材・組織・ガバナンス強化」、「資本政策」の4つの基本方針を定めております。 本計画の達成が、当社グループの企業価値向上につながるものと認識しており、各種施策に取り組んでまいります。 なお、2027年3月期の業績見通しについては、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)目標とする経営指標」に記載の通りです。

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出典

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