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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

東映

TOEI COMPANY,LTD.9605 · Prime · 情報・通信業

劇場用映画からテレビ、アニメ、コンテンツ流通まで手掛ける映像総合メーカー。自社製作コンテンツを軸に配給・興行・催事まで垂直統合。

概要

東映は映画・テレビ・アニメーション・イベントを手がける日本の総合映像エンターテインメント企業である。2025年3月期の連結売上高は1799億円、営業利益352億円、経常利益率19.6%。『ドラゴンボール』『プリキュア』『スーパー戦隊』など強力なIPを保有し、海外展開を成長ドライバーとする。

映像関連事業の3本柱:映画・ドラマ・コンテンツ

映像関連事業は映画事業、ドラマ事業、コンテンツ事業で構成される。映画事業では劇場用映画の製作・配給を行い、アニメ作品は連結子会社東映アニメーションが製作する。ドラマ事業ではテレビ映画(『相棒』『仮面ライダー』シリーズなど)を製作し、テレビ朝日などに配給。コンテンツ事業では映像版権の許諾、DVD・Blu-rayの製作販売(東映ビデオ)、輸出入、教育映像を扱う。ポストプロダクションは東映ラボ・テックが担う。

興行・催事・観光不動産が支える安定的な収益

興行関連事業では連結子会社ティ・ジョイ(2026年4月に東映ジョイ・エンタテインメントに商号変更)がシネマコンプレックスを経営する。催事関連事業ではキャラクターショーや文化催事の企画運営、東映太秦映画村の運営を行う。観光不動産事業では不動産賃貸とホテル経営(東映ホテルチェーンに業務委託)を手がける。これらは安定したキャッシュフロー源である。

グループ37社で構成される総合エンターテインメント体制

当社グループは当社、子会社32社、関連会社4社の計37社で構成される。主要な連結子会社には東映アニメーション、東映ラボ・テック、東映ビデオ、ティ・ジョイ、東映太秦映画村、東映ホテルチェーン、東映建工などがある。持分法適用関連会社かつその他の関係会社にはテレビ朝日ホールディングスが名を連ね、ドラマ配給先のテレビ朝日を傘下に持つ。

グローバル展開を加速するIPライフサイクル戦略

東映グループは「東映グループ中長期VISION TOEI NEW WAVE 2033」を策定し、実写・アニメ映像事業の強化とグローバル展開を推進する。海外では『ワンピース』『仮面ライダー』『パワーレンジャー』『デジモン』シリーズなどが好調。目標として売上構成比における海外割合50%を掲げる。2025年3月期の連結売上高1799億円のうち、海外比率は開示されていないが、版権収入が収益を押し上げている。

業界の中での役割は映像コンテンツの製作・配給・興行・二次利用までを一貫して手掛ける垂直統合型エンターテインメント企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,853億円
営業利益
361億円
営業利益率
19.5%
純利益
233億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
映像関連 事業1,279億円69.1%324億円25.3%
興行関連 事業252億円13.6%24億円9.5%
催事関連 事業130億円7.0%16億円12.3%
建築内装 事業122億円6.6%14億円11.5%
観光 不動産 事業69億円3.7%28億円40.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01劇場用映画(映画事業)主力

劇場用映画の製作・配給を行い、自社製作作品を中心にポストプロダクションやアーカイブも手掛ける。アニメーション作品は東映アニメーションが製作。配給は自社で行い、興行収入や配給手数料を得る。

主な製品・サービス2
劇場用映画(自社製作作品)
実写・アニメーションの劇場用映画を製作・配給。アニメは東映アニメーションが製作し、当社が配給。
ポストプロダクションサービス(東映ラボ・テック)
劇場用映画等のポストプロダクション(編集、音響、現像等)及びアーカイブ事業を提供。

02テレビドラマ(ドラマ事業)主力

テレビ映画(テレビドラマ)の製作・配給を行い、キャラクター商品化権許諾も手掛ける。アニメーション作品は東映アニメーションが製作。配給先にはテレビ朝日等がある。

主要顧客株式会社テレビ朝日

主な製品・サービス1
テレビ映画(自社製作作品)
テレビ放送向けのドラマ・アニメを製作し、放送局に配給。キャラクターの商品化権許諾も行う。

03コンテンツ流通・版権(コンテンツ事業)準主力

自社コンテンツの映像版権許諾、DVD・Blu-rayディスクの製作販売、劇場用映画等の輸出入、教育映像の製作配給等を行う。版権収入やパッケージ販売が収益源。

主な製品・サービス3
映像版権許諾
当社及び東映アニメーションが所有する映画・ドラマ・アニメの二次利用(テレビ放映、配信、商品化など)に関する権利許諾。
DVD・Blu-rayディスク(東映ビデオ)
自社コンテンツのパッケージソフト(DVD/BD)の製作・販売。
教育映像
学校向け教育用映像作品の製作・配給。

04興行(シネマコンプレックス)準主力

連結子会社ティ・ジョイ(2026年4月に東映ジョイ・エンタテインメントに商号変更)がシネマコンプレックス(映画館)を経営。入場料収入が主。

主な製品・サービス1
シネマコンプレックス運営
複数のスクリーンを有する映画館の運営。上映作品の入場料収入を得る。

05映像制作受託・広告(その他映像関連)副次

自社撮影所において各種映像作品の制作請負、広告代理業、テレビコマーシャル制作等を行う。外部からの制作受託や広告収入を得る。

主な製品・サービス3
映像制作請負
他社からの依頼による映像作品(テレビ番組、CM、Web動画等)の制作受託。
広告代理業(東映エージエンシー)
広告代理店業務。
テレビコマーシャル制作(東映シーエム)
テレビCMの制作。

06催事・テーマパーク副次

自社作品のキャラクターショーや文化催事の企画・運営、東映太秦映画村の運営を行う。イベント収入やテーマパークの入場料収入を得る。

主な製品・サービス2
キャラクターショー・文化催事
自社作品のキャラクターを活用したショーやイベントの企画・運営。
東映太秦映画村
時代劇のオープンセットを活用したテーマパーク。入場料や体験プログラム収入を得る。

07不動産賃貸・ホテル(観光不動産事業)副次

賃貸施設の賃貸(不動産賃貸業)及びホテルの経営(東映ホテルチェーンに業務委託)を行う。安定的な賃貸収入とホテル宿泊収入を得る。

主な製品・サービス2
不動産賃貸
自社保有不動産の賃貸。
ホテル経営
自社運営ホテル(東映ホテルチェーンが運営受託)の宿泊・宴会施設運営。

08建築内装・その他その他

連結子会社東映建工が建築工事・室内装飾請負を行う。また、その他事業として物品販売等を行う。グループ内の建設需要や外部からの工事受注に対応。

主な製品・サービス1
建築工事・室内装飾
建築工事の請負、室内装飾の設計・施工。

製品と技術

劇場用映画とテレビドラマの自社製作

東映の映像製作は、実写映画とテレビドラマを自社で、アニメーションを東映アニメーションが担う。劇場用映画では『映画キミとアイドルプリキュア♪』『花まんま』『室町無頼』など多ジャンルを手がける。テレビドラマでは『相棒』シリーズ、『仮面ライダー』シリーズ、『スーパー戦隊』シリーズ、『キミとアイドルプリキュア♪』などを長期にわたり製作。特撮ヒーロー作品は国内のみならず海外でも放映され、長期IPとなっている。

版権ビジネスとマルチユース展開による収益最大化

コンテンツ事業では、当社と東映アニメーションが保有するIPの二次利用権を許諾する版権ビジネスが中核。地上波・BS・CS放映権、配信権、ビデオ化権、商品化権(玩具・ゲーム・アパレルなど)を販売する。2025年3月期は『ワンピース』『仮面ライダー』『パワーレンジャー』シリーズの配信権販売や『THE仮面ライダー展』などのイベントが好調。IPライフサイクルを長期化し、旧作も含めて安定的な収益を生み出す。

東映太秦映画村とキャラクターショー

催事関連事業の核は、京都にある東映太秦映画村である。1975年に開業したこのテーマパークは、時代劇のオープンセットを活用し、入場料や体験プログラムで収益を得る。また、当社は自社キャラクターを用いたショーや文化催事を全国で企画・運営する。『仮面ライダー』や『プリキュア』のステージショーは子供向けイベントとして定着しており、IPのファン層拡大と収益化に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

映像・コンテンツ大手、アニメ・実写に強み

東映は情報・通信業界において、映像制作と配給を軸とした総合エンターテインメント企業として、特にアニメーション分野と実写映画で強固な地位を築いています。ライバルとして情報・通信業界の企業が挙げられていますが、直接競合は映像関連企業が中心です。東映は「ドラゴンボール」や「ワンピース」など世界的IPを保有し、海外収入も拡大しています。直近の売上高は増加し、営業利益率は約20%と高水準を維持しています。今後の課題は新たなIP創出とコンテンツ需要の変化への対応です。

強み

  • 世界的に認知されたアニメIPを持ち、長期にわたり安定した収益を生んでいます。
  • 営業利益率が約20%と高く、コンテンツビジネスの収益力が強いです。
  • 映像制作だけでなく、配給、キャラクター商品化、海外展開など多方面で稼いでいます。
  • 長年の映画・アニメ制作で培ったブランド力と業界内のネットワークがあります。

課題

  • 既存のIPに頼る部分が大きく、新たなヒットIPを生み出す必要があります。
  • ストリーミング配信の台頭や視聴形態の多様化への対応が急務です。
  • 高品質なコンテンツ制作にはコストがかかり、コスト管理が課題です。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

メディア・エンタメの時価総額近傍。太字が東映

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19412スカパーJSAT5,954億円24.3倍
29001東武鉄道5,872億円10.5倍
33635コーエーテクモホールディングス5,672億円12.8倍
49468KADOKAWA5,547億円471.9倍
52433博報堂DYホールディングス4,904億円29.2倍
69605東映4,401億円15.9倍
74680ラウンドワン3,700億円20.2倍
87867タカラトミー3,449億円28.0倍
99409テレビ朝日ホールディングス3,402億円10.7倍
108136サンリオ3,333億円29.1倍
112432ディー・エヌ・エー3,186億円15.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(メディア・エンタメ)に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

東京映画配給として創業し東映に改称(1949-1951)

1949年10月、東横映画と太泉スタヂオ製作の劇場用映画を配給する目的で、東京都品川区五反田に東京映画配給株式会社(資本金2000万円)を設立。東京・大阪・名古屋・福岡に支社を開設した。1951年3月、東横映画と太泉映画を吸収合併し、商号を東映株式会社と変更。これにより製作から配給まで一貫する企業体制が整った。

テレビ進出とアニメーション子会社の獲得(1956-1958)

1956年7月、日動映画株式会社(現・東映アニメーション)を買収し、アニメーション事業の基盤を獲得。1957年11月には日本教育テレビ(現・テレビ朝日)の設立に資本参加し、テレビネットワークとの関係を構築。1958年7月、テレビ映画の製作を開始し、映画に続く第二の柱を育てた。これらの動きは、メディアの多様化に対応する布石となった。

多角化と東映太秦映画村の開業(1970-1978)

1970年10月、事業目的にボウリング業、ホテル業を追加し、非映像分野への多角化を開始。1972年10月には不動産売買・賃貸、版権事業も追加した。1975年11月、時代劇のオープンセットを活用した「東映太秦映画村」が竣工・営業開始。1978年10月には「広島東映カントリークラブ」を開業(2022年に譲渡)。同年11月には建築工事請負を事業目的に追加した。

バブル期の不動産開発と拠点拡充(1993-1995)

1993年2月、「渋谷東映プラザ」(劇場2館と貸店舗)が竣工・営業開始(2022年12月閉館)。1994年6月には「福岡東映プラザ」と「仙台東映プラザ」、1995年10月には「広島東映プラザ」が完成。いずれも貸店舗を収容する商業施設であり、不動産賃貸事業を拡大した。この時期、バブル崩壊後の景気低迷にもかかわらず、自社物件を着実に増やしている。

シネマコンプレックス事業への参入(2000-2007)

2000年8月、シネマコンプレックスの企画・開発・経営を行う株式会社ティ・ジョイを共同出資で設立(現在の連結子会社)。同年12月には東映アニメーションが店頭登録。2001年12月、東京都練馬区に「オズ スタジオ シティ」が竣工。2002年4月には大阪・梅田に「梅田ブルク7(現・T・ジョイ梅田)」が開業。2007年2月には「新宿バルト9」が開業し、首都圏と関西でのシネコン網を強化した。

グループ再編と上場子会社の活用(2000年代)

2000年12月、東映アニメーションが株式を店頭登録(2004年にジャスダックに上場)。2006年11月、東映興業不動産を吸収合併し、不動産事業を集約。同時期には支社の統廃合も進み、1997年に関東支社、2002年に中部支社、2003年に北海道支社を廃止し、本社直轄に切り替えた。グループ全体の効率化と、子会社の独立性を両立させる経営に舵を切った。

年表36件を開く

1940年代

  • 1949年10月創業主として東横映画株式会社、株式会社太泉スタヂオ(1950年3月に商号を太泉映画株式会社と変更)製作の劇場用映画を配給する目的で、東京都品川区五反田に東京映画配給株式会社(資本金2,000万円)を設立。支社を東京・大阪・名古屋・福岡に開設。

1950年代

  • 1951年3月M&A東横映画株式会社、太泉映画株式会社を吸収合併し、商号を東映株式会社と変更。
  • 1952年10月本店を東京都中央区京橋に移転。
  • 1952年11月上場東京証券取引所に株式上場。
  • 1953年2月M&Aオリムピア映画株式会社を吸収合併。
  • 1954年7月上場大阪証券取引所に株式上場。
  • 1954年12月教育映画の自主製作を開始。
  • 1955年4月支社を札幌に開設。
  • 1956年7月M&A日動映画株式会社(現・東映アニメーション株式会社)を買収(現・連結子会社)。
  • 1957年8月上場名古屋証券取引所に株式上場。
  • 1957年11月創業株式会社日本教育テレビ(現・株式会社テレビ朝日ホールディングス)の設立に資本参加(現・持分法適用関連会社かつその他の関係会社)。
  • 1958年7月テレビ映画の製作を開始。
  • 1959年3月「大阪東映会館」を開館(2002年4月閉館)。

1960年代

  • 1960年9月東京都中央区銀座に「東映会館」を開館し、本店を同所に移転。
  • 1961年10月上場東映化学工業株式会社(現・東映ラボ・テック株式会社)が株式を東京証券取引所市場第2部に上場(2007年3月上場廃止)。

1970年代

  • 1970年6月M&A旧・東映ビデオ株式会社を設立し、ビデオ事業に進出(同社は1977年8月、現・東映ビデオ株式会社(現・連結子会社)の前身会社(1972年11月設立)と合併)。
  • 1970年10月事業目的にボウリング業、ホテル業等を追加。
  • 1972年10月事業目的に不動産の売買・賃貸、演芸・催物類の製作供給、版権事業等を追加。
  • 1975年11月「東映太秦映画村」が竣工し、営業開始。
  • 1978年10月「広島東映カントリークラブ」が竣工し、営業開始(2022年1月、同ゴルフ場運営事業を営む子会社の全株式を当社グループ外第三者へ譲渡)。
  • 1978年11月事業目的に映画関連商品の製作販売、テレビ番組の製作販売、建築工事の請負等を追加し、ボウリング業を削除。

1980年代

  • 1983年4月「プラッツ大泉」が竣工し、営業開始。

1990年代

  • 1993年2月「渋谷東映プラザ」(劇場2館及び貸店舗収容)が竣工し、営業開始(劇場2館は、2022年12月閉館)。
  • 1994年6月「福岡東映プラザ」(貸店舗収容)及び「仙台東映プラザ」(貸店舗収容)が竣工し、営業開始。
  • 1995年10月「広島東映プラザ」(貸店舗収容)が竣工し、営業開始。
  • 1997年4月関東支社を廃止し、その業務を本社映画営業部に移管。

2000年代

  • 2000年8月シネマコンプレックスの企画・開発・経営等を行う株式会社ティ・ジョイ(現・東映ジョイ・エンタテインメント株式会社)を共同出資により設立(現・連結子会社)。
  • 2000年10月上場全国朝日放送株式会社(現・株式会社テレビ朝日ホールディングス)が株式を東京証券取引所市場第1部に上場(現在は「プライム市場」に移行)。
  • 2000年12月東映アニメーション株式会社が株式を日本証券業協会に店頭登録。
  • 2001年12月東京都練馬区に「オズ スタジオ シティ」(シネマコンプレックス、貸店舗及び屋内駐車場収容)が竣工し、営業開始。
  • 2002年4月大阪市北区に「E~ma(イーマ)」ビルが竣工し、同ビル内に当社が区分所有する「梅田ブルク7(現・T・ジョイ梅田)」(シネマコンプレックス)が営業開始。
  • 2002年10月中部支社を廃止し、その業務を関西支社に移管。
  • 2003年5月北海道支社を廃止し、その業務を本社映画営業部に移管。
  • 2004年12月上場東映アニメーション株式会社が株式を株式会社ジャスダック証券取引所に上場。
  • 2006年11月M&A東映興業不動産株式会社(連結子会社)を吸収合併。
  • 2007年2月東京都新宿区に「新宿三丁目イーストビル」が竣工し、同ビル内に当社が区分所有する「新宿バルト9」(シネマコンプレックス)が営業開始。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,965人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は863万円で、9期前と比べて+0.0%平均年齢は43.3歳、平均勤続年数は14.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,010
2018年3月1,027
2019年3月86342.916.91,026
2020年3月85242.616.61,023
2021年3月82143.217.21,371
2022年3月84742.516.51,456
2023年3月89242.716.51,488
2024年3月85742.715.41,532
2025年3月87243.314.31,7641,995
2026年3月86343.314.11,9651,837

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率23.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)81.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社12(国内 12 / 海外 0、うち連結子会社 11) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
新宿三丁目イーストビル — 東京都新宿区101億円
観光不動産事業 興行関連事業
東京撮影所 — 東京都練馬区9,713百万円
映像関連事業
太秦映画村 — 京都府京都市9,329百万円
催事関連事業
T・ジョイ東広島他 — 広島県東広島市他8,985百万円
興行関連事業
渋谷東映プラザ — 東京都渋谷区6,888百万円
観光不動産事業
大泉スタジオ — 東京都練馬区5,764百万円
映像関連事業
プラッツ大泉 — 東京都練馬区5,408百万円
観光不動産事業
賃貸マンション — 東京都千代田区他4,500百万円
観光不動産事業
京都撮影所 — 京都府京都市4,191百万円
広島東映プラザ — 広島県広島市3,692百万円
ほか8件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    東映ビデオ㈱
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東映アニメーション㈱(注)3.4.6.7
    東京都中野区 · 連結子会社
    議決権41.0%
  • 国内
    ㈱東映エージエンシー
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱東映太秦映画村
    京都府京都市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱東映テレビ・プロダクション(注)3
    東京都練馬区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東映シーエム㈱
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東映ラボ・テック㈱
    東京都調布市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三映印刷㈱
    東京都練馬区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ティ・ジョイ(注)3.8.10
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱東映ホテルチェーン
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱東映建工
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱テレビ朝日ホールディングス(注)5.7.9
    東京都港区 · 持分法適用会社
    議決権19.7%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    人権問題啓発に係る広報動画作成業務
    厚生労働省 · 2023-08-24
    1,100万円
  • 補助金
    コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業
    文部科学省 · 2022-10-18
    2,500万円
  • 補助金
    コロナ禍を乗り越えるための文化芸術活動の充実支援事業
    文部科学省 · 2021-07-27
    2,500万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,853億円営業利益361億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.0%、利益が+2.6%。

売上高
+3.0%
1,853億円
営業利益
+2.6%
361億円
純利益
+48.4%
233億円
営業利益率
19.5%
前期比 -0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,890億円1,853億円
営業利益287億円361億円
純利益126億円233億円
1株あたり配当¥12¥12

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は421億円、営業利益は85億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−2.3%、営業利益は+51.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q4628
2024年1Q4315613.042
2024年2Q4359221.129
2024年3Q4187417.737
2024年4Q42932
2025年2Q87819422.176
2025年4Q92115817.281
2026年2Q91319721.6119
2026年4Q94016417.4114
2027年1Q4218520.238

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,264億円から1,853億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は19.5%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,26415668
2014年3月1,18214065
2015年3月1,12313267
2016年3月1,22818687
2017年3月1,284200110
2018年3月1,243214107
2019年3月1,370260108
2020年3月1,414254114
2021年3月1,07618773
2022年3月1,17523390
2023年3月1,744402150
2024年3月1,713353140
2025年3月1,79935240019.6157
2026年3月1,85336143519.5233

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,853億円のうち、営業利益として残るのは361億円19.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は233億円、売上の12.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金56.6%1,048億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金24.0%444億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益19.5%361億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
43.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+11.1pt
19.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.9pt
12.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.7pt
8.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが267億円、投資CFが−47億円で、差し引きのフリーCFは220億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1,100億円で、売上の7.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月152−22−91130303
2014年3月40−40−810226
2015年3月125−41−6484248
2016年3月174−41−61133319
2017年3月160−14−49146416
2018年3月158−117−3841418
2019年3月200−62−56138497
2020年3月237−40−56197637
2021年3月18−7854−60634
2022年3月145−179−34−34574
2023年3月273−78−66195713
2024年3月221−98−75123779
2025年3月336−175−46161890
2026年3月267−47−192201,100

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は4,991億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,857億円で、自己資本比率は58.3%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2,2421,27297046.0
2014年3月2,1771,36880951.1
2015年3月2,3441,54180354.0
2016年3月2,4001,63576555.4
2017年3月2,5771,80777056.6
2018年3月2,7331,96077357.6
2019年3月2,9632,14282157.3
2020年3月3,0042,23377157.9
2021年3月3,2422,44180158.7
2022年3月3,4862,61187557.6
2023年3月3,7992,83296756.0
2024年3月4,1143,16295257.5
2025年3月4,6363,5431,09357.1
2026年3月4,9913,8571,13458.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,266億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2,027億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
29億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,134億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
99
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中109位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中599位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
19.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
58.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.2%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,960で、1年前と比べて+15.3%過去52週の値幅のなかでは63%の位置にある。

¥5,960+0.8%1ヶ月+1.0%1年+15.3%時価総額4,401億円
過去52週の値幅
安値¥5,050高値¥6,500

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.9倍
PER (会社予想)29.6倍
PBR1.26倍
配当利回り0.20%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月29日に6400円まで急伸した後、6000円前後でもみ合い。8月21日は5980円と5日連続で6000円を挟んだ動き。25日移動平均線(5950.8円)を辛うじて上回り、75日線(5815.2円)、200日線(5696.18円)も上回っており、中期的な上昇トレンドは維持。52週高値6500円に対しては92%の位置、52週安値5050円からは18%上昇。1か月で4.55%上昇、1年で14.61%上昇。出来高は全体的に低水準で、材料待ちの様相。RSIは46.88と中立圏。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

PERは15.97倍、PBRは1.27倍で、業界平均のそれぞれ48.57倍、2.92倍を大きく下回り、割安感が強い。配当利回りは0.2%で、業界平均の2.64%より低く、株主還元は限定的。ROEは8.4%と安定しており、直近の業績も増収増益で、利益率は約19%と高水準。ただし、配当利回りの低さや今期予想PERの上昇(29.7倍)には注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.9倍47.9倍
PER (予想)29.6倍
PBR1.26倍2.96倍
ROE8.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、グローバルなアニメ需要拡大とIPのライセンス収入拡大、さらに2026/3期の大幅な純利益増益予想(157億→233億円)を成長の裏付けとみる。特に、海外配信やイベント需要が増加するとの見方が強い。弱気派は、映画興行が環境変化(コロナ後の動画配信へのシフト)に左右されやすく、実写映画のヒットが不安定、また円安や海外規制などのリスクを指摘する。また、株価が既に一定の成長を織り込み、PER16倍は割安とも言えるが、コンテンツ産業特有のヒット依存体質への懸念が対立軸となっている。

プラスに働く材料7
  • IPの海外展開拡大

    ドラゴンボールなど既存IPの世界市場でのライセンス収入が成長ドライバー。アニメ需要は増加基調。

  • 2026/3期の大幅増益予想

    純利益が233億円と前年比約48%増を会社計画で示しており、収益拡大への期待が強い。

  • 安定した配当と財務体質

    高い経常利益率19%超、配当利回り0.6%と安定感があり、株主還元も継続。

  • 2026年3月期純利益233億円へ48%増益決算発表後影響

    当期純利益233億円、前期157億円から約48%増。売上高1853億円、営業利益361億円と高水準

  • 営業利益361億円確保、利益率19.5%維持通年影響

    売上高1853億円、営業利益率19.48%。営業利益361億円で高収益構造を維持

  • PBR1.29倍と割安、資本効率改善期待継続影響

    ROE8.4%、PBR1.29倍。資本コストを意識した経営で評価改善の余地

  • 外国人保有17.7%で需給改善余地継続影響

    外国人持ち株比率17.69%。低水準のため買い増し余地があり、需給改善が期待

マイナスに働く材料7
  • 興行収入の変動リスク

    映画ヒットは作品依存で、不発時には利益変動が大きい。過去の実写作品は不振も。

  • アニメ依存の集中リスク

    収益の多くがアニメIPに依存し、新規IP創出が思うように進まない場合の成長鈍化懸念。

  • 円高や海外市場減速の影響

    海外売上比率が高まるにつれ、為替変動や地域経済悪化が業績に響く可能性。

  • 売上高成長率が3%に減速通年影響

    売上高1853億円は前期比3%増と低成長。増収率が前年の5%から鈍化

  • 営業利益は前期比2.6%増に留まる通年影響

    営業利益361億円、前期比約2.6%増。営業利益率は19.57%→19.48%と横ばい

  • 配当利回り0.6%と株主還元弱い継続影響

    配当利回り0.60%。株主還元が薄く、投資家の選好から外れやすい

  • 株価1年で13%上昇し過熱感不定影響

    1年間の株価上昇率13.08%。高値圏で利益確定売りが出やすい

次の決算で確かめる点
海外売上比率
海外IPライセンスが成長の鍵。比率上昇がグローバル展開の証左となる。
アニメ関連売上高
主力のアニメ事業の伸びを直接示す。IP収益の持続性確認のため。
新作映画の興行収入
実写・アニメ問わずヒットが業績を左右するため、稼働状況を把握する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり12で、前期から+100.0%いまの株価に対する利回りは0.20%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥12
1株あたり
配当利回り
0.20%
いまの株価に対して
配当性向
28.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1415.0
2018年3月9−38.620.1
2019年3月1462.820.3
2020年3月140.015.5
2021年3月12−14.354.0
2022年3月120.034.5
2023年3月26116.727.8
2024年3月273.828.0
2025年3月18−33.327.4
2026年3月36100.028.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥12

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ7,260人。区分でいちばん多いのは事業法人48.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が63.3%を占め、残る36.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人49.649.649.149.147.948.9
個人・その他19.419.119.419.219.018.6
外国法人15.816.216.916.217.417.7
金融機関15.014.514.215.115.414.4
自己株式12.712.712.712.712.711.9
証券会社0.20.60.50.50.30.4

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社テレビ朝日ホールディングス17.12
02株式会社TBSテレビ8.23
03株式会社バンダイナムコホールディングス7.01
04JP MORGAN CHASE BANK 380752(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)6.31
05日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.70
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.37
07東急株式会社4.06
08株式会社フジ・メディア・ホールディングス3.88
09日本テレビ放送網株式会社3.25
10GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)2.33

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+600%、1株純資産は14期で+469%。直近期のROEは8.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月538186.912.326.0
2014年3月528816.112.024.3
2015年3月531,0025.616.824.1
2016年3月691,0526.714.623.6
2017年3月86811,5497.911.015.0
2018年3月84812,4727.113.720.1
2019年3月85713,4426.617.220.3
2020年3月1812,7826.615.015.5
2021年3月1173,0684.040.954.0
2022年3月1453,2354.623.434.5
2023年3月2423,4357.314.227.8
2024年3月2263,8196.216.728.0
2025年3月2544,2756.319.927.4
2026年3月3744,6578.415.828.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額354百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
多田憲之代表取締役会長7650
吉村文雄代表取締役社長 映像本部長6125
和田耕一専務取締役 経営管理本部長 兼経営戦略部担当6010
鎌田裕也常務取締役 不動産事業本部長 兼不動産戦略部長5820
小嶋雄嗣取締役 映像企画部担当 兼映像本部副本部長、撮影所事業部門長、京都撮影所長、太秦地区担当6710
早河洋取締役82
野本弘文取締役7820
植木義晴取締役73
堀口政浩取締役 監査等委員(常勤)65
塩生朋子取締役 監査等委員51
佐藤仁取締役 監査等委員75
桂川志麻取締役 監査等委員52
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
星野哲取締役 映像本部副本部長5810
稲本千香取締役 監査等委員(常勤)605

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)8217646428135
監査等委員4393910
社外取締役319196
取締役(社内)215158

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,017字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社32社及び関連会社4社の37社で構成されております。 映像関連事業は映画事業、ドラマ事業、コンテンツ事業、その他で構成されております。映画事業では劇場用映画の製作配給等及び劇場用映画等のポストプロダクション並びにアーカイブ事業を行い、ドラマ事業ではテレビ映画の製作配給等及びこれらのテレビ映画に登場するキャラクターの商品化権許諾等を行っております。コンテンツ事業では映像版権に関する許諾等、DVD・ブルーレイディスクの製作販売等及び劇場用映画等の輸出入、教育映像の製作配給等を行っております。そのほか、各種映像作品の制作請負、広告代理業、テレビコマーシャルの制作等を行っております。 興行関連事業では、シネマコンプレックスの経営を行っております。また、催事関連事業では、当社グループの製作した作品に登場するキャラクターショーや文化催事の企画・運営等及びテーマパーク施設の運営を、観光不動産事業では、賃貸施設の賃貸等及びホテルの経営を行っております。 建築内装事業では、建築工事・室内装飾請負等を、その他事業では、物品の販売等を行っております。 これらを主な内容とし、当社グループの事業に係わる位置づけは次のとおりであります。 映像関連事業 - 会社総数31社 映画事業 映画の製作のうち劇場用映画は主に当社が製作しておりますが、アニメーション作品については主に連結子会社である東映アニメーション㈱が製作しております。劇場用映画の配給は主に当社が行っております。連結子会社である東映ラボ・テック㈱が、劇場用映画等のポストプロダクション並びにアーカイブ事業を行っております。 ドラマ事業 テレビ映画の製作は当社が行っておりますが、一部の作品については連結子会社である㈱東映テレビ・プロダクションに下請させており、アニメーション作品については連結子会社である東映アニメーション㈱が製作しております。配給先のうちには持分法適用関連会社かつその他の関係会社である㈱テレビ朝日ホールディングスの子会社の㈱テレビ朝日があります。 コンテンツ事業 主に当社及び連結子会社である東映アニメーション㈱が所有するコンテンツの映像版権に関する許諾等を行っております。主に連結子会社である東映ビデオ㈱がDVD・ブルーレイディスクの製作販売等を行っております。劇場用映画等の輸出入は主に当社が行っております。また、教育映像の製作配給等は当社が行っております。 その他 当社撮影所において、各種映像作品の制作請負等を行っております。また、連結子会社である㈱東映エージエンシーが広告代理業を、連結子会社である東映シーエム㈱がテレビコマーシャルの制作を行っております。 興行関連事業 - 会社総数2社 主に連結子会社である㈱ティ・ジョイがシネマコンプレックスの経営を行っております。 (注)㈱ティ・ジョイは、2026年4月1日に東映ジョイ・エンタテインメント㈱に商号変更しております。 催事関連事業 - 会社総数2社 主に当社が事業展開を行っております。また、当社の所有するテーマパーク施設を連結子会社である㈱東映太秦映画村が賃借し、その経営を行っております。 観光不動産事業 - 会社総数3社 不動産賃貸業については、主に当社が事業展開を行っております。また、ホテル事業については、当社が経営するホテルの営業に関する業務を連結子会社である㈱東映ホテルチェーンに委託しております。 建築内装事業 - 会社総数1社 連結子会社である㈱東映建工が建築工事・室内装飾請負等を行っております。 その他事業 - 会社総数1社 持分法非適用非連結子会社が物品の販売等を行っております。 なお、上記の事業区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報等における事業区分と同一であります。 以上に述べた事業の系統図は次の通りであります。 (注)1 事業系統図においては、企業グループの主要な位置づけ及び取引を記載しております。 2 事業区分別の会社総数のうち、映像関連事業、催事関連事業及び観光不動産事業には東映㈱が重複しております。 3 事業区分別の会社総数のうち、映像関連事業及び観光不動産事業には連結子会社の東映ラボ・テック㈱が重複しております。 4 映像関連事業の映画事業、ドラマ事業、コンテンツ事業及びその他には、連結子会社の東映アニメーション㈱が重複しております。 5 ㈱テレビ朝日ホールディングスは、持分法適用関連会社かつその他の関係会社であります。また、㈱テレビ朝日ホールディングスの子会社の㈱テレビ朝日にテレビ映画を配給しております。 6 ㈱ティ・ジョイは、2026年4月1日に東映ジョイ・エンタテインメント㈱に商号変更しております。
経営方針・対処すべき課題1,788字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは「愛される『ものがたり』を全世界に」を使命とし、東映を中心とする安定的なグループ経営のもと、映像作品をはじめとする良質なエンターテインメントを全世界に提供し続けて参ります。 (2)中長期的な会社の経営戦略 創業以来の組織変更を実施の上、グループの中長期的な成長戦略として「東映グループ中長期VISION TOEI NEW WAVE 2033」を2023年2月に策定し、推進しております。 概要 ◆使命:愛される「ものがたり」を全世界に ◆スローガン: ◆10年後に目指す姿:世界で愛されるコンテンツを数多く創造発信している ◆成長戦略:実写、アニメ映像事業を強化・拡大し、グローバル展開を加速する ◆全体像: 重点施策 当社グループの強みは多様で魅力的な作品群を生み出す源泉となる企画製作力、そしてIPホルダーとして収益最大化を実現するマルチユース展開力と認識しております。その強みを活用した重点施策として、以下に取り組んでおります。 ①映像事業収益の最大化 企画製作力の強化、コンテンツのマルチユース促進、IPライフサイクルの長期化 ②コンテンツのグローバル展開へのチャレンジ 現地企業とのコラボレーション(ローカライズ作品やオリジナル作品の創出)、海外におけるファンの育成、グローバルメジャーと共同開発・世界展開、世界的ネットワークの構築 ③映像事業強化のための人的投資の拡大 企画製作力とマルチユース展開力を高める採用・配置/育成、エンゲージメントを高める評価・報酬/環境整備 ④持続的なチャレンジと成長を支える経営基盤強化 事業基盤強化に向けた投資戦略(製作設備関連投資、不動産関連投資)、コーポレート・ガバナンスの強化、サステナビリティへの取り組み、資本・財務戦略 <キャピタルアロケーション> 2033年に向けた東映グループでの成長投資(予定) ▼コンテンツ投資: 2,400億円 ▼事業基盤強化に向けた投資: 600億円※ ※〈内訳〉製作設備関連投資: 360億円 不動産関連投資: 240億円 また、株主・投資家をはじめとするあらゆるステークホルダーの皆様に当社をよりご理解いただき、適正に評価していただくため、更なる開示の充実にも取り組みます。引き続き、当社グループの企業価値ひいては全てのステークホルダー共同の利益の長期安定的な向上に努めてまいります。 (3)目標とする経営指標 上記した重点施策の展開により、企画からマルチユース展開のサイクルのグローバル化を推進し、国内外でのトップライン拡大及びベースライン収益の向上を目指してまいります。 ・売上構成比率における海外割合が50% ・営業利益 ベースラインとして250億~400億円 ・ROE8%以上 (4)経営環境及び対処すべき課題 地政学リスクの高まりによる資源価格の高騰や物価の上昇等、依然として世界経済の先行き不透明な状況が続いております。当社グループを取り巻く事業環境におきましても、コンテンツ産業は今後も世界的な成長が期待される一方、国内における少子高齢化やそれに伴う人口減少、消費者ニーズや伝達媒体の多様化等、厳しい情勢下にあります。こうした状況のなか、当社グループの経営課題として、以下を認識しております。 ・オリジナルを中心とした新規IP創出力の増強によるIPポートフォリオの拡充 ・IPのグローバル展開の加速と、国内・海外のIPマルチユース促進によるIPあたり収益の最大化 ・持続的成長に向けたIPライフサイクルの長期化 これらの経営課題の解決に向けて、「(2)中長期的な会社の経営戦略」に記載の通り、東映グループでは10年後に目指すべき姿を「東映グループ中長期VISION TOEI NEW WAVE 2033」として策定しました。本ビジョンの実現に向け、「愛される『ものがたり』を全世界に」の使命のもと、より積極的な事業展開を図り、総合エンターテインメント企業として成長を続けてまいります。
事業等のリスク7,409字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績又は財政状態等に影響を及ぼす可能性のあるリスクとして認識している事項には以下のようなものがあります。なお、当社グループのリスクのうち主なものを記載しており、現時点では予見できないまたは重要とみなされていないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。 当社グループは、これらのリスクを認識したうえで、前述の「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載する方法などにより、その発生の回避及び発生時の適切な対応に向けて努力してまいる所存であります。 文中の将来に関する内容については、当有価証券報告書提出日現在における判断に基づくものであります。 (1)リスクマネジメント推進体制 当社グループでは、リスクマネジメントを企業価値の最大化と持続可能な事業運営における重要な経営テーマとして責任を持って取り組むこと、及びグループ全体のリスク管理状況の把握と向上を目的としたリスクマネジメントの統括機関である「リスクマネジメント委員会」を設置しております。 当該委員会は代表取締役社長を最高責任者とし、リスクマネジメント担当役員及び各事業部門の責任者を委員としております。リスクマネジメント委員会は、当社グループを取り巻くリスクに関する情報の収集分析、リスクの対応方針及び目標の決定、グループ経営上重要なリスクの抽出・評価、定期的なリスク対応状況に関するモニタリングを行っております。 当社グループのリスクマネジメント体制図 (2)リスクマネジメントプロセス 当社グループでは、リスクマネジメントの管理体制が適切かつ健全な役割を果たすために、リスクマネジメントの管理体制及び方針のレビュー・見直しを毎年行っております。当社グループの事業に関するリスクの評価を行い、リスクの性質に基づいて「ハザードリスク」、「事業戦略リスク」、「ガバナンスリスク」の3つに区分した上で、優先的に対応すべきリスクを特定しております。各リスク項目における関係部署においてリスクの対応策を検討し、実施しております。 なお、リスク統括部署はリスクへの対応支援及びモニタリングを実施し、定期的に実施状況や確認結果をリスクマネジメント委員会に報告します。リスクマネジメント委員会は報告に基づいて、体制の強化または改善等が必要な項目に対して審議し、意見交換を通じて取り組みを最善な方向性に調整しております。加えて、当社グループの経営に影響する可能性がある事項を適時に最高責任者の代表取締役社長及び取締役会に報告しております。 当社グループのリスクマネジメントプロセス (3)リスクの特定 リスクの特定においては、以下のとおりに実施しております。 ・リスクの識別 当社グループの事業戦略を分析すると共にそれぞれの事業部門と管理部門の責任者に対してインタビューを実施することによって、トップダウン・ボトムアップ両方のアプローチで当社グループにおける各リスクを識別。 ・リスクの評価 識別されたリスクに対して、定量的かつ定性的に事業に及ぼす影響度と発生可能性を評価した後、既存の対応状況を評価。 ・リスクヒートマップによる対応優先度の特定 上記2段階のリスク評価結果に基づいて、リスクヒートマップを作成し、特定されたリスクを「低」・「中」・「高」の3つのレベルに分け、「高」または「中」になるリスクを優先的に対応すべきリスクとして特定。 最新のリスク評価の実施結果において、当社グループは40項目のリスクを識別し、「(4)当社グループにおける優先的に対応すべきリスク」に示す11個のリスク項目に分類し、対応策の検討及び実施を行っております。また、刻々と変化する事業環境に対応するため、モニタリングの結果や新たなリスクを識別した際には、リスク評価の見直しを行い、必要に応じて優先的に対応すべきリスクを更新しております。 (4)当社グループにおける優先的に対応すべきリスク 当事業年度において優先的に対応すべきリスクと位置付けたもののうち、主なものを記載しておりますが、その他のリスクについても、それぞれ対応を進めております。 また、下記のリスクは有価証券報告書提出日現在における当社グループが判断したもので、将来の業績や財政状態に与えうるリスクや不確実性は、これらに限定されるものではありません。 分類   リスク項目   対策優先度 ハザードリスク   ① 災害リスク   高 ② 感染症リスク   中 事業戦略リスク   ③ 取引先管理に関するリスク   中 ④ 風評リスク   高 ⑤ 労働・安全衛生に関するリスク   高 ⑥ 人材確保に係るリスク   中 ⑦ 事業環境に関するリスク   中 ガバナンスリスク   ⑧ 個人情報等の機密情報の取り扱いに関するリスク   高 ⑨ 情報セキュリティリスク   高 ⑩ 著作権等の知的財産権に関するリスク   高 ⑪ コンプライアンス違反リスク   高 <ハザードリスク> ① 災害リスク   対応優先度   高 リスクシナリオ   当社グループは映画劇場、テーマパーク、ホテル等多数の顧客等を収容可能な商業施設及び撮影所を含めた重要な作業施設において事業を行っております。地震、台風及び津波等の自然災害、火災や停電あるいは予期せぬ事故等が発生した場合は、顧客または当社グループの従業員の人的被害、施設及び設備の損壊等により、当社グループのサービス提供、事業運営に影響が生じ、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 対応策   当社グループは自然災害または人為的な災害の発生による被害を軽減するために、重要な事業の継続を図る体制及び計画を整備しております。また、顧客及び従業員の安全を確保するために、安否確認システムの導入、災害対応手順の文書化・周知及び定期的な訓練の実施、備蓄品の整備等の対策を講じています。 ② 感染症リスク   対応優先度   中 リスクシナリオ   感染症等の蔓延により、政府や地方自治体からの行動制限の要請、消費者行動の変容やビジネスモデルの変化の結果として、以下のような事象が発生し、当社グループの事業活動及び収益に影響を及ぼす可能性があります。 ・感染の拡大や景気の後退等による商業施設の利用減少 ・物価の高騰や撮影関係者の感染等による制作費用の増加 ・不動産市況の低迷による不動産価値の低下 ・従業員の感染による業務停滞の発生 対応策   当社グループは感染症等の拡大を防ぐために、業種別ガイドライン等に基づく適切な感染防止対策を徹底し、検温・消毒等による従業員・施設の衛生管理、リモートワークの導入等様々な感染拡大防止策を積極的に推進しております。 <事業戦略リスク> ③ 取引先管理に関するリスク   対応優先度   中 リスクシナリオ   当社グループは個人事業主または中小事業者に映像制作等の関連業務を委託しております。それらの業務委託先が自社の財務状況等による運営が停止された場合は、当社グループの業務継続に支障が生じる可能性があります。加えて、それらの業務委託先との契約に不備があった場合、当社が提供するサービスや制作する作品の品質レベルが維持できなくなり、当社グループの社会的信用あるいはブランドイメージが毀損される可能性があります。 また、当社グループは国内外において多様な企業と取引を行っております。適切な契約条件での契約締結ができない場合は、当社グループにとって不利益な状況に陥り、事業活動及び収益に影響を及ぼす可能性があります。 対応策   当社グループは、公正な取引の実現と健全なパートナーシップの構築を築くため、業務委託先を含む取引先との関係において、選定管理体制の強化および契約内容の適正化に継続して取り組んでまいりました。また、これらの取り組みをより一層実効性のあるものとし、グループ全体で一貫した高い水準の管理体制を確立するため、「東映グループ取引方針」を策定しております。本方針に基づき、サプライチェーン全体のリスク低減と相互の持続的なパートナーシップの深化に努めてまいります。 ④ 風評リスク   対応優先度   高 リスクシナリオ   当社グループが事業展開を行う各種事業のサービス及び映像作品に関して、各種のソーシャルメディアを通じて、宣伝や交流等を目的とした積極的な情報発信をしております。当社グループの従業員による不適切な内容が投稿された場合は、当社グループの社会的信用及びブランドイメージが毀損される可能性があります。また、当社グループの映像作品等の社外関係者による不祥事、または第三者による誹謗中傷が発生した場合は、当社グループまたは映像作品等が風評被害を受け、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。ソーシャルメディアの普及に伴う情報拡散力や、不祥事・誹謗中傷がブランド価値へ与える影響の深刻度を再評価し、対策優先度を「高」に引き上げております。 対応策   ソーシャルメディアにおける情報発信に関し、その内容を事前に確認・承認する管理体制を構築し、その実効性ある運用を徹底しております。また、専用ツール等を活用した多角的なSNS監視体制の強化や、運用するSNSアカウント及びECサイトの網羅的な状況把握を進めております。風評被害の発生可能性を低減することを目的として、定期的な社内セミナーの開催に加え、各種ガイドラインのリマインド、具体的なケーススタディの定期発信を実施しております。さらに、社内報やポスター等を通じて全従業員のソーシャルメディア・リテラシー及びコンプライアンス意識の向上、並びに万一の際における迅速な報告経路の周知徹底を推進しております。加えて、迅速かつ的確な対応を実行し事業への影響を最小限に抑制できるよう、他社事例の収集や具体的な対応策の検証を行い、社内における包括的な危機管理体制の構築および強化にも注力しております。 ⑤ 労働・安全衛生に関するリスク   対応優先度   高 リスクシナリオ   従業員の長時間労働は、健康障害や心身の不調につながる恐れがあり円滑な業務の遂行に支障をきたす可能性があるだけでなく、これに起因して労働災害等重篤な事故が発生すると、損害賠償等経済的な損失や、社会的信用の失墜を招く可能性があります。 対応策   当社グループは従業員の心身健康を守るために、長時間労働を抑制する働き方改革を推進しており、各部署における労務管理を徹底すると共にリモートワークの推進や休暇取得の奨励等の働きやすい職場環境を構築する対応策を積極的に講じています。加えて、定期的にエンゲージメントサーベイを実施し、長時間労働の発生状況等をモニタリングしております。また、労働安全衛生に関するリスクへの対応を強化することを一つの目的として、「東映グループ人権方針」を策定しております。本方針に基づき、従業員の人権尊重及び安全衛生水準の向上に取り組み、当該リスクの低減を図ってまいります。 ⑥ 人材確保に係るリスク   対応優先度   中 リスクシナリオ   少子高齢化の加速による労働人口の減少、あるいは当社グループが人材の多様性等を確保した良好な職場環境やリモートワーク等の従業員にとって柔軟な職場環境を整備できない場合は、人材獲得における競争上の優位性の確保できず、従業員の採用及び維持が難しくなり、採用コストを含めた人件費が増加し、または人員不足による業務停滞が発生する等、事業の継続に影響を与える可能性があります。 対応策   従業員の能力開発においては、専門人材の継続的な育成に注力しております。また、定期的にエンゲージメントサーベイを実施し、その結果を職場環境の具体的な改善策に反映させることで、従業員一人ひとりが働きがいを感じられる環境づくりを推進しています。これらに加え、従業員の自律的なキャリア形成を支援するため、各種制度の充実化も図っております。採用面では、ダイバーシティを重要な戦略と位置づけ、多様な視点や価値観を持つ人材を積極的に採用しております。さらに、事業戦略の実現に不可欠な人材を安定的に確保するため、採用チャネルの多様化を戦略的に進めております。 ⑦ 事業環境に関するリスク   対応優先度   中 リスクシナリオ   当社グループが事業展開を行う事業において、競争環境や事業環境の変化によって、以下のような事象が発生し、当社グループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ・関連する技術の研究や開発による費用の増加 ・技術革新に対する対応や導入の遅れによる競争上の優位性の低下 ・既存IPにおける原作終了や新たなIPの原作利用権の喪失による収益の低下 ・劇場用映画の興行成績の予測が困難であることによる収益の低下 対応策   当社グループは2010年に映像制作におけるデジタル技術の実践を中心に研究を行うツークン研究所を立上げ、当社グループが制作した作品に映像技術の活用を継続的に取り組んできました。加えて、バーチャルプロダクション技術を多様な作品に活用する取り組みを推進しております。 また、各作品の興行成績の予測には困難を伴いますが、可能な限りの厳密な興収予測を立て、動員力と完成度を重視した企画選定を徹底しております。加えて、幅広いチャンネルでの多様かつ良質なコンテンツの企画及び制作に努め、年間を通じてバランスの取れた興行収入を得られるような取り組みを推進しております。 <ガバナンスリスク> ⑧ 個人情報等の機密情報の取り扱いに関するリスク   対応優先度   高 リスクシナリオ   当社グループでは、顧客等から得た個人情報を数多く保有しております。当社グループの従業員あるいは外部の業務委託先が保有する個人情報を適切に取り扱わず、個人情報の外部流出、あるいは不正利用が生じた場合は、当局から業務停止命令、罰金その他の処分を受ける可能性、顧客または関係企業から訴訟を提起される可能性や当社グループの社会的信用及びブランドイメージが毀損される可能性があります。 対応策   当社グループは保有する個人情報を適切に管理するために、個人情報の取り扱いに関するルール及びガイドラインの策定と運用の徹底に努めております。また、当社グループの従業員に対して、定期に個人情報の取り扱いに関する教育の実施と社内管理体制の整備を行い、細心の注意を払っております。 ⑨ 情報セキュリティリスク   対応優先度   高 リスクシナリオ   当社グループが事業展開を行う各種事業のサービス提供や業務遂行にあたって、様々な情報システム及びネットワークを活用しております。災害、事故または大規模なシステム障害によるシステムの停止、遅延、あるいは第三者によるサイバー攻撃または不正アクセス等が発生した場合は、当社グループが提供するサービスや業務の遂行が停止すると共に、当社グループが保有する個人情報や映像コンテンツ等を含めた重要データが漏洩、改ざん、あるいは不正利用され、当社グループの事業活動、社会的信用及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 対応策   当社グループでは、情報セキュリティ事故を未然に防止するため、情報セキュリティの推進体制整備と従業員への啓発、社内ネットワークに関する監視機能の強化や情報へのアクセスの制限等を実施しております。また、当該リスクが発生した場合は、適切な対応を即時実施の上、原因解析や影響範囲の調査を行い、再発防止並びに防御の最適化を図る体制をとっております。 ⑩ 著作権等の知的財産権に関するリスク   対応優先度   高 リスクシナリオ   当社グループの保有する知的財産権については、海賊版や模倣品等による権利侵害が現実に発生しております。それらについては、ケースごとに適切な対応をとるよう努めておりますが、海外あるいはインターネット等においては、法規制その他の問題から、知的財産権の保護を充分に受けられない可能性があります。仮に、当社グループが、侵害行為を回避できない場合は、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 一方、当社グループが所有または利用する知的財産権に関して、第三者から訴訟を提起される等の結果、損害賠償義務を負ったり、知的財産権の利用が差し止められたりする可能性があります。 対応策   当社グループは著作権、商標権等の保護に関する各種対策の強化に努めております。なお、第三者による侵害が発生した場合、当社グループは毅然とした対応で、法的措置を取る等の対策を徹底しております。 また、従業員による第三者が保有する知的財産の侵害を防ぐために、当社グループは知的財産の取り扱いに関する周知等を定期的に行っております。 ⑪ コンプライアンス違反リスク   対応優先度   高 リスクシナリオ   当社グループの役員または従業員によるハラスメントや不正行為、当社グループの雇用環境に関する従業員等からの当社グループへの訴訟の提起等が発生した場合は、当社グループの社会的信用及びブランドイメージが毀損される可能性があります。 対応策   当社グループでは「コンプライアンス委員会」を設置しており、「東映コンプライアンス指針」を周知徹底し、コンプライアンス全般に関する啓発・研修体制の充実に取り組み、適正なコンプライアンス体制の構築及び運用を行っております。加えて、「東映グループホットライン規程」を定めており、通報窓口を活用し、不正・不祥事に関する情報収集及び即時に必要な対応を実施しており、予防・再発防止のための情報展開等に取り組んでおります。また、コンプライアンス違反リスクへの対応を強化することを一つの目的として、「東映グループ人権方針」を策定しております。本方針に基づき、事業活動における人権尊重を徹底し、法令遵守及び企業倫理の浸透を図ることで、当該リスクの低減に努めてまいります。
経営成績の分析 (MD&A)7,929字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費の持ち直しが見られたものの、地政学リスクやコスト高、為替変動によるインフレ圧力などにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような状況下で当社グループは、映像関連事業を中心により一層のコンテンツ事業の強化及び保有IPの効率的な活用を図り、堅実な営業施策に努めました。 その結果、売上高は1,853億3千3百万円、営業利益は360億9千6百万円、経常利益は435億4千3百万円となり、また、特別利益として固定資産売却益等を、特別損失として解体撤去費用等を計上いたしまして、親会社株主に帰属する当期純利益は233億2千万円となりました。 売上高 (百万円)   営業利益 (百万円)   経常利益 (百万円)   親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円)   1株当たり 当期純利益 (円) 当連結会計年度   185,333   36,096   43,543   23,320   374.29 前連結会計年度   179,922   35,155   39,992   15,722   253.96 増減率(%)   3.0   2.7   8.9   48.3   47.4 ② 財政状態の状況 当連結会計年度末における財政状態の状況については、次のとおりです。 資産合計 (百万円)   負債合計 (百万円)   純資産合計 (百万円)   自己資本比率 (%)   1株当たり 純資産額 (円) 当連結会計年度末   499,129   113,412   385,717   58.3   4,657.03 前連結会計年度末   463,639   109,315   354,323   57.1   4,274.51 増減率(%)   7.7   3.7   8.9   -   9.0 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況については、次のとおりです。 営業活動による キャッシュ・フロー (百万円)   投資活動による キャッシュ・フロー (百万円)   財務活動による キャッシュ・フロー (百万円)   現金及び現金同等物の期末残高 (百万円) 当連結会計年度   26,716   △4,660   △1,887   109,995 前連結会計年度   33,646   △17,466   △4,620   88,987 増減額(百万円)   △6,930   12,806   2,733   21,007 ④ 生産、受注及び販売の実績 当社グループの生産・販売品目は、広範囲かつ多種多様であり、受注生産形態をとるものも少ないため、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 このため、生産、受注及び販売の実績については、「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ①経営成績の分析」における各セグメントごとの経営成績に関連付けて示しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 経営成績の分析 当連結会計年度におけるセグメント別の経営成績は、次のとおりです。 売上高   営業利益 前連結会計 年度 (百万円)   当連結会計 年度 (百万円)   増減率 (%)   前連結会計 年度 (百万円)   当連結会計 年度 (百万円)   増減率 (%) 映像関連事業   134,024   127,941   △4.5   33,655   32,448   △3.6 興行関連事業   18,966   25,226   33.0   782   2,403   207.0 催事関連事業   11,203   13,006   16.1   1,269   1,616   27.4 観光不動産事業   6,838   6,920   1.2   2,542   2,757   8.5 建築内装事業   8,890   12,238   37.7   496   1,390   179.9 全社・消去   -   -   -   △3,591   △4,519   - 連結計   179,922   185,333   3.0   35,155   36,096   2.7 〔映像関連事業〕 映画事業では、提携製作作品等41本を配給しました。このうち、『映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』がヒットし、『花まんま』、『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』、『映画「仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者」映画「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード」』、『宝島』、『木挽町のあだ討ち』が好稼働いたしました。また、『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』、『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』、『楓』、『港のひかり』が堅調に稼働いたしました。ドラマ事業では、『相棒season24』、『仮面ライダーガヴ』、『仮面ライダーゼッツ』、『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』、『大追跡 ~警視庁SSBC強行犯係~』、『仮面の忍者 赤影』、『キミとアイドルプリキュア♪』等を製作して作品内容の充実と高視聴率の獲得、製作本数の確保に努めました。また、特撮キャラクターの国内商品化権営業は、玩具等に関する消費者の嗜好が多様化するなか、特に旧作の周年記念施策、ゲームアプリ、大人向け商材等への版権許諾が好調に推移しました。コンテンツ事業では、新作旧作を含む劇場用映画・テレビ映画等の地上波・BS・CS放映権販売、配信事業者向けの配信権販売及びビデオ化権等の販売を行い、『室町無頼』、『35年目のラブレター』、『花まんま』、『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』、『港のひかり』、『あぶない刑事』シリーズ、『ワンピース』等の配信権販売が堅調に推移しました。海外においては、新作旧作を含む劇場用映画・テレビ映画並びに催事等の海外販売を行い、『十一人の賊軍』、『室町無頼』、『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』、『推しの子-The Final Act-』、『バトル・ロワイアル』、『犬鳴村』、『THE仮面ライダー展』等が堅調に稼働いたしました。また、海外における商品化権営業及びゲーム等への版権許諾は、アジア及び北南米・欧州の一部にてサイマル配信を開始した『仮面ライダーゼッツ』をはじめ、『仮面ライダーガヴ』、『ワンピース』、『パワーレンジャー』シリーズ、『デジモン』シリーズが好調に稼働しました。加えて、リメイク権の販売においては、中国向けの『百円の恋』が好調でした。その他、撮影所事業では、劇場用映画・テレビ映画等の受注製作、部分請負等を行いました。 以上により、当セグメントの売上高は1,279億4千1百万円(前年度比4.5%減)、営業利益は324億4千8百万円(前年度比3.6%減)となりました。 (注)『推しの子-The Final Act-』は「推しの子」部分のみを墨付括弧で囲んだものが正式タイトルです。 〔興行関連事業〕 興行関連事業では、2025年7月27日に当社最後の直営館である「丸の内TOEI」(2スクリーン)が閉館しましたが、連結子会社・㈱ティ・ジョイ(2025年7月 簡易株式交換により完全子会社化、2026年4月1日付「東映ジョイ・エンタテインメント株式会社」へ商号変更)によるシネマコンプレックス(23サイト230スクリーン。共同経営・共同運営含む)の運営が事業の中心となっており、『名探偵コナン 隻眼の残像』、『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』、『国宝』、『マインクラフト/ザ・ムービー』、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』、『チェンソーマン レゼ編』、『ズートピア2』、『超かぐや姫!』等の大ヒットが業績を牽引し、好調に推移しました。また、前年度にオープンしたT・ジョイ エミテラス所沢が引き続き好調に稼働し、前年度に比して増収増益となりました。 以上により、当セグメントの売上高は252億2千6百万円(前年度比33.0%増)、営業利益は24億3百万円(前年比207.0%増)となりました。 〔催事関連事業〕 催事事業では、『ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト』、『シルバニアファミリー展 40th』、『超クウガ展』、『爆上戦隊ブンブンジャーファイナルライブツアー2025』、『全スーパー戦隊展』、『舞台 「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」』、『超英雄祭2026』、『仮面ライダーガヴ ファイナルステージ』、『キミとアイドルプリキュア♪』関連催事や人気キャラクターショー等の各種催事が好調に稼働し、催事関連商品の製作・販売並びに仮面ライダーストア及び東映オンラインストアでの販売が好調に推移いたしました。太秦映画村においては、リニューアル工事による営業エリア及び営業日の制限が動員数に影響し売上高が伸び悩むなか、『怪々YOKAI祭』等の施策を展開し、収益の確保に努めました。 以上により、当セグメントの売上高は130億6百万円(前年度比16.1%増)、営業利益は16億1千6百万円(前年比27.4%増)となりました。 〔観光不動産事業〕 観光不動産事業を取り巻く環境は、建築費や人件費の高騰が賃貸・売買・再開発の各事業に影を落とし、需要と供給のバランスに変化が生じています。こうしたなか、不動産賃貸事業では、全国に所有する「東映プラザ(渋谷・福岡・広島・仙台)」「新宿三丁目イーストビル」等の複合商業施設及びマンション等において、市場実勢に合わせた賃料の適正化を進めた結果、賃貸運営が好調に推移いたしました。ホテル事業においては、インバウンド需要等の回復により稼働率が向上した一方、引き続き国内団体利用の減少及び光熱費等の物価高の影響を受けております。このような状況のなか、独自の物販や、需要に応じた弾力的な価格設定、徹底した経費削減を推し進めた結果、湯沢東映ホテル・福岡東映ホテルにおいて、収入・利益ともに、過去最高の実績となりました。 以上により、当セグメントの売上高は69億2千万円(前年度比1.2%増)、営業利益は27億5千7百万円(前年度比8.5%増)となりました。 〔建築内装事業〕 建築内装事業では、建設資材費等の高止まりや労務費の上昇等による影響があり、厳しい経営環境が続きましたが、既存顧客の維持及び新規顧客の獲得を目指して積極的な営業活動を行いました。このような状況のなか、商業施設及びシネコン関係、マンション、障がい者施設、老健施設等の大型工事の受注数が増加したことに加え、適切な工事価格の維持と利益確保に努め、前年度に比して増収増益となりました。 以上により、当セグメントの売上高は122億3千8百万円(前年度比37.7%増)、営業利益は13億9千万円(前年度比179.9%増)となりました。 当社グループの主幹事業である映像関連事業におきましては、その中核を成す劇場用映画がヒットするか否かの予測が困難であり、その好不調がドラマ事業、コンテンツ事業等の映像関連事業全般に広く影響を及ぼすことから、収益の安定化が命題となっております。そのため、より一層の営業努力に邁進し、業界各社との強力な連携を図り、収益力を見極めた企画の選定に注力する一方で、不動産賃貸業にて保有する賃貸資産の有効活用等に努めることで、安定した収益確保に努めて参ります。 このような状況のなかで当社グループとしては、映像関連事業を中心に、より一層のコンテンツ事業の強化及び保有IPの効率的な活用に傾注し、また資産の有効活用に努めるとともに、不採算部門の見直し等により、今後も収益基盤の強化に取り組んでまいります。 なお、中長期的な経営戦略については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載しております。 ② 財政状態の分析 〔資産〕 当連結会計年度末における資産合計は、4,991億2千9百万円となり、前期末に比べ354億9千万円増加しました。これは主に、現金及び預金が211億6千4百万円、仕掛品が44億2百万円、建物及び構築物が90億4千1百万円、退職給付に係る資産が19億7百万円増加し、受取手形、売掛金及び契約資産が14億5千9百万円、建設仮勘定が27億8千2百万円減少したことによるものであります。 〔負債〕 負債合計は、1,134億1千2百万円となり、前期末に比べ40億9千6百万円増加しました。これは主に、短期借入金が46億8千2百万円、長期借入金が56億1千2百万円増加し、支払手形及び買掛金が25億2千1百万円、1年内返済予定の長期借入金が44億8千4百万円減少したことによるものであります。 〔純資産〕 純資産合計は、3,857億1千7百万円となり、前期末に比べ313億9千4百万円増加しました。これは主に、資本剰余金が28億6千2百万円、利益剰余金が196億8千9百万円、土地再評価差額金が41億7千6百万円、退職給付に係る調整累計額が18億7千7百万円、非支配株主持分が50億3千1百万円増加し、その他有価証券評価差額金が29億1千6百万円減少したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、営業活動によるキャッシュ・フローが267億1千6百万円増加し、投資活動によるキャッシュ・フローが46億6千万円減少し、財務活動によるキャッシュ・フローが18億8千7百万円減少した結果、1,099億9千5百万円(前年同期は889億8千7百万円)となりました。 〔営業活動によるキャッシュ・フロー〕 営業活動により得た資金は、267億1千6百万円(前年同期は336億4千6百万円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益511億2千7百万円、減価償却費44億4千4百万円、利息及び配当金の受取額37億6千1百万円による増加と、受取利息及び受取配当金22億8千2百万円、持分法による投資損益42億8千8百万円、固定資産売却損益74億1千3百万円、仕入債務の増減額28億3千8百万円、棚卸資産の増減額39億8千3百万円、法人税等の支払額121億8百万円による減少があったことによります。 〔投資活動によるキャッシュ・フロー〕 投資活動により支出した資金は、46億6千万円(前年同期は174億6千6百万円の減少)となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入395億1千2百万円、有形固定資産の売却による収入79億6千1百万円による増加と、定期預金の預入による支出399億4百万円、有形固定資産の取得による支出108億7千2百万円による減少があったことによります。 〔財務活動によるキャッシュ・フロー〕 財務活動により支出した資金は、18億8千7百万円(前年同期は46億2千万円の減少)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額46億8千2百万円、長期借入れによる収入98億円による増加と、長期借入金の返済による支出86億7千1百万円、配当金の支払額11億6千3百万円、非支配株主への配当金の支払額47億3千2百万円、子会社の自己株式の取得による支出13億1千8百万円による減少があったことによります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 イ 財務戦略の基本的な考え方 当社グループは、財務の健全性を保ち、営業活動によるキャッシュ・フローを生み出すことにより、当社グループの成長を維持するために将来必要な運転資金及び設備資金を調達することが可能であると考えております。なお、映像製作設備や不動産賃貸設備に対する大型投資案件等については、内部資金に加え、必要に応じて金融機関等からの借入等により資金調達することとしております。 また、資産の有効活用と収益基盤の強化をはかりつつ、適正な手許資金の水準について検証を実施し、企業価値向上のため、重点施策を中心とした成長投資へ優先的にフリーキャッシュ・フローを配分することを財務戦略としており、これによりROE(自己資本利益率)の向上及び長期安定的な株主還元を実現することが重要であると考えております。 ロ 資金調達の方法及び状況 当社グループは、運転資金及び設備資金、大型投資案件等の資金は、内部資金又は金融機関等からの借入により資金を調達しております。また、財務基盤をより堅固なものとするべく、グループ内の資金の一元管理等を含め、資金調達コストの低減をはかり、グループ全体の有利子負債の削減に努めております。 なお、当連結会計年度末における金融機関等からの借入金については、次のとおりです。 前連結会計年度末 (百万円)   当連結会計年度末 (百万円)   増減額 (百万円) 短期借入金   200   4,882   4,682 1年内返済予定の長期借入金   7,282   2,798   △4,484 長期借入金   9,928   15,540   5,612 合計   17,410   23,221   5,810 ハ 資金需要の主な内容 当社グループは、2023年2月に策定した中長期的な経営戦略「東映グループ中長期VISION TOEI NEW WAVE 2033」において成長投資を掲げており、2033年に向けた資金需要の主な内容として、コンテンツ投資2,400億円、事業基盤強化に向けた投資600億円(製作設備関連投資360億円、不動産関連投資240億円)を見込んでおります。 上記のほか、運転資金需要の主な内容としましては、営業活動に係る資金支出における、劇場用映画やテレビ映画等の製作費、DVD・ブルーレイディスクの製作費、配給収入やコンテンツ事業収入に係る配分金、シネマコンプレックスの運営に関わる地代家賃、劇場用映画等の広告宣伝費、人件費等の販売費及び一般管理費があります。また、投資活動に係る資金支出においては、撮影所やシネマコンプレックス等の設備改修等があります。 (3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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