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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

日産自動車

NISSAN MOTOR CO., LTD.7201 · Prime · 輸送用機器

完成車メーカー。日産ブランドで世界4地域に販売。販売金融も併設。

概要

日産自動車は、横浜市神奈川区宝町に本社を置く世界的な自動車メーカーである。1933年に「自動車製造株式会社」として創業し、以来乗用車・商用車の製造販売を主軸に成長。グローバル販売台数は315万1千台(2026年3月期)、従業員数は12万79人。主力車種に「ノート」「エクストレイル」などを擁する。電動化戦略「Nissan Ambition 2030」を掲げる一方、2025年3月期は6,709億円、2026年3月期は5,331億円の親会社株主帰属当期純損失を計上し、収益改善が急務となっている。

自動車販売と販売金融の二本柱で構成される事業

日産自動車グループは、自動車及び部品の製造・販売を主事業とし、さらに購入者向けの販売金融事業を展開する。セグメントは「自動車販売市場」と「販売金融」の二つで構成される。自動車販売市場はグローバル4地域(日本、北米、欧州、その他)で日産ブランド車を製造・販売し、セダン、SUV、電気自動車など幅広い車種をラインナップする。販売金融部門は日産車購入者向けのローンやリースを提供し、販売促進を支える。2026年3月期の連結売上高は12兆79億円で、うち販売金融の収益は明示されていないが、グループ全体の収益源として機能する。

グローバル4地域で315万台を販売する販売網

日産は日本、北米、欧州、アジア・その他の4地域を主市場とする。2026年3月期のグローバル小売台数は315万1千台で、前年比5.8%減。内訳は日本39万8,681台、北米129万1,335台(うち米国90万6,136台)、欧州31万7,060台、アジア73万5,381台(うち中国65万3,024台)、その他40万8,707台。特に中国は合弁会社「東風汽車有限公司」の販売台数を含む地域別集計では69万6,631台(前期比6.3%減)と落ち込む。生産拠点は日本(557,576台)、米国(504,812台)、メキシコ(606,453台)など10カ国に広がるが、全体生産台数は215万5,562台と前期比10.5%減となった。

経営再建計画「Re:Nissan」の下でのコスト構造改革

2026年3月期の営業利益は580億円(前期比16.9%減)、経常利益は11億円とほぼゼロにまで落ち込んだ。親会社株主帰属当期純損失は5,331億円と2年連続の赤字である。これに対し日産は2025年5月に「Re:Nissan」と題した経営再建計画を発表。固定費・変動費合わせて5,000億円規模のコスト削減を目標に掲げ、2026年度までに自動車事業の営業利益・フリーキャッシュフローの黒字化を目指す。具体的には車両生産工場数を17から10に削減、開発プロセスの刷新によるエンジニアリングコスト削減、グローバル人員の最適化などを進める。2025年度末時点で変動費削減550億円、固定費削減2,000億円の実績を挙げたと報告している。

長期ビジョン「モビリティの知能化」と電動化の位置づけ

日産は2026年4月、長期ビジョン「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」を策定し、AIを核とした「AIディファインドビークル(AIDV)」を技術イノベーションの中核に据えた。AIドライブ技術とAIパートナー技術を組み合わせ、安全で直感的な移動体験を提供するとともに、将来はAIドライブ技術搭載モデルをラインアップの約9割に拡大する方針である。電動化については独自のe-POWERを中核とし、多様な電動パワートレインを展開する。また商品ポートフォリオを56車種から45車種に最適化し、共通プラットフォームやソフトウェア基盤による開発効率向上を図る。

業界の中での役割は自動車完成車メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
12.0兆円
営業利益
580億円
営業利益率
0.5%
純利益
-5,331億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
自動車事業 及び消去(百万円)10.7兆円89.0%-2,399億円-2.2%
販売金融事業(百万円)1.3兆円11.0%2,979億円22.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01自動車販売市場主力

グローバル4地域(日本、北米、欧州、その他)で日産ブランドの乗用車・商用車の製造・販売を行う。

主な製品・サービス1
日産ブランド車
セダン、SUV、電気自動車など幅広い車種をラインナップ。

02販売金融準主力

日産車購入者向けのローン・リース等の金融サービスを提供。

主な製品・サービス1
販売金融サービス
自動車購入時の融資やリース契約を提供。

製品と技術

ノートやエクストレイルを擁する日産ブランドの乗用車・SUV

日産ブランドの主力車種として、「ノート」や「エクストレイル」が挙げられる。ノートはコンパクトカー、エクストレイルはSUVであり、いずれも日本国内で高い販売実績を持つ。2026年3月期の日本市場での小売台数は39万8,681台で、前年比13.5%減となったが、依然として主要車種の一角である。これらを含む日産ブランド車はセダン、SUV、電気自動車と幅広いラインナップを揃え、グローバルで315万台超を販売する。また、日産独自の電動パワートレイン「e-POWER」を搭載するモデルも展開し、電動化戦略の核と位置づけている。

AIディファインドビークルとe-POWERが支える次世代技術

日産は長期ビジョンにおいて「AIディファインドビークル(AIDV)」を技術イノベーションの中核とし、AIドライブ技術とAIパートナー技術を組み合わせた高度運転支援と車内体験の向上を目指す。将来的にはAIドライブ技術搭載モデルをラインアップの約9割に拡大する計画である。電動化では、シリーズハイブリッド方式の「e-POWER」を中核に据え、多様なニーズに応じた電動パワートレインを展開する。これらの技術は、2026年4月に策定した長期ビジョン「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」のもとで推進され、商品ポートフォリオの最適化(56車種→45車種)や共通プラットフォームの活用と併せて競争力強化を図る。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

輸送用機器のなかでの位置

世界有数の自動車大手、収益低迷が課題

日産自動車は世界有数の自動車メーカーで、国内ではトヨタに次ぐ規模だが、同業他社のトヨタ紡織やユニプレスとは異なり、完成車メーカーとしての独自のポジションを持つ。しかし、近年は収益力が低迷し、売上高は微減傾向で、営業利益率は0.5%前後と極めて低水準。これは需要減や競争激化に加え、電動化投資の負担が影響している。業界内ではコスト競争力や新技術対応で遅れを取る可能性があり、戦略の見直しが急務だ。

強み

  • 世界市場での販売網とブランド力で、規模のメリットを有する。
  • 長年培った車両技術や電動化ノウハウが一定の強み。
  • セダンからSUVまで幅広く展開し、顧客ニーズに対応。
  • ルノーとの提携で資源共有が可能だが、効果は現在限定的。

課題

  • 営業利益率が1%未満で、コスト削減や価格競争への対応が急務。
  • EVシフトへの投資が不十分で、シェア拡大が進んでいない。
  • グローバル景気減退や規制強化で販売が低迷するリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車完成車・大手部品の時価総額近傍。太字が日産自動車

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17013IHI2.8兆円17.1倍
27272ヤマハ発動機1.9兆円8.5倍
37270SUBARU1.9兆円21.2倍
47259アイシン1.7兆円16.2倍
57202いすゞ自動車1.5兆円11.5倍
67201日産自動車1.2兆円
77276小糸製作所8,304億円44.9倍
87261マツダ7,692億円21.9倍
96473ジェイテクト6,834億円57.0倍
107282豊田合成6,325億円10.9倍
115110住友ゴム工業5,682億円9.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車完成車・大手部品)に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

日本産業と戸畑鋳物の共同出資で自動車製造に参入した1933年

日産自動車の前身は、1933年12月に「日本産業株式会社」と「戸畑鋳物株式会社」の共同出資により資本金10百万円で設立された「自動車製造株式会社」である。本社は現在と同じ横浜市神奈川区宝町に置かれた。翌1934年5月には横浜工場が完成し、6月に社名を「日産自動車株式会社」と改称。1935年4月には横浜工場で一貫生産による第一号車がオフラインし、国産自動車の量産体制を本格化させた。この創業期に、部品調達から組立までの一貫生産を志向する姿勢が確立された。

戦時統制下での社名変更と本社移転を経た1940年代

第二次世界大戦の影響下、1943年8月には富士工場(旧・吉原工場)が完成。1944年9月、社名を「日産重工業株式会社」に改称し、本社事務所を東京日本橋に移転した。戦後の1946年1月、本社事務所は再び横浜市神奈川区宝町に戻された。1949年8月には社名を再び「日産自動車株式会社」に復帰。この間、戦時生産から民生用生産への転換が進められ、1951年1月には東京証券取引所に上場。同年5月には「新日国工業株式会社」(現・日産車体株式会社)に資本参加し、車体製造部門をグループに取り込んだ。

海外市場への進出と工場拡大の1950〜60年代

1958年5月、乗用車の対米輸出を開始し、本格的なグローバル化へ踏み出す。1960年9月には「米国日産自動車会社」を設立。1961年9月、丸紅飯田(現・丸紅)との合弁で「メキシコ日産自動車会社」を設立し、ラテンアメリカ市場に参入した。国内では1962年3月に追浜工場、1965年5月に座間工場を完成。1966年8月、「プリンス自動車工業株式会社」と合併し、村山工場などがグループに加わった。1967年7月には本牧埠頭(輸出専用基地)を完成させ、輸出体制を強化。1968年1月には本社事務所を東京銀座の新社屋に移転した。

生産能力の拡充と欧州・北米での現地生産開始(1970〜80年代)

1971年3月の栃木工場完成に続き、1973年10月に相模原部品センター、1977年6月に九州工場を完成させ、国内生産能力を拡充した。海外では1980年1月、スペインの「モトール・イベリカ会社」(現・日産モトール・イベリカ)に資本参加。1980年7月に「米国日産自動車製造会社」を設立し、北米での現地生産を開始。1981年11月にはテクニカルセンターと「米国日産販売金融会社」を設立。1982年11月、メキシコ日産自動車会社のアグアスカリエンテス工場が完成。1984年2月には「英国日産自動車製造会社」を設立し、欧州生産拠点を確保した。1989年4月には「欧州日産会社」を設立するなど、1980年代にグローバル生産販売体制の基礎が固められた。

年表31件を開く

1930年代

  • 1933年12月「日本産業㈱」と「戸畑鋳物㈱」の共同出資により、「自動車製造㈱」として資本金10百万円をもって、横浜市神奈川区宝町に設立
  • 1934年5月横浜工場完成
  • 1934年6月社名を「日産自動車㈱」と改称
  • 1935年4月横浜工場で一貫生産による第一号車オフライン

1940年代

  • 1943年8月富士工場(旧、吉原工場)完成
  • 1944年9月社名を「日産重工業㈱」と改称、本社事務所を東京日本橋に移転
  • 1946年1月本社事務所を再び横浜市神奈川区宝町に移転
  • 1949年8月社名を「日産自動車㈱」に復帰

1950年代

  • 1951年1月上場東京証券取引所上場
  • 1951年5月「新日国工業㈱」(現、「日産車体㈱」・連結子会社)に資本参加
  • 1958年5月乗用車の対米輸出開始

1960年代

  • 1960年9月創業「米国日産自動車会社」設立
  • 1961年9月メキシコ、メキシコ市に「丸紅飯田㈱」(現、「丸紅㈱」)との合弁会社「メキシコ日産自動車会社」を設立(現、連結子会社)
  • 1962年3月追浜工場完成
  • 1965年3月「愛知機械工業㈱」に資本参加(現、連結子会社)
  • 1965年5月座間工場完成
  • 1966年8月M&A「プリンス自動車工業㈱」と合併、これに伴い村山工場等が当社に帰属
  • 1967年7月本牧埠頭(輸出専用基地)完成
  • 1968年1月本社事務所、東京銀座の新社屋に移転

1970年代

  • 1971年3月栃木工場完成
  • 1973年10月相模原部品センター完成
  • 1977年6月九州工場完成

1980年代

  • 1980年1月スペイン「モトール・イベリカ会社」(現、「日産モトール・イベリカ会社」・連結子会社)に資本参加
  • 1980年7月創業「米国日産自動車製造会社」設立
  • 1981年11月テクニカルセンター完成
  • 1981年11月「米国日産販売金融会社」設立(現、連結子会社)
  • 1982年11月メキシコ日産自動車会社、アグアスカリエンテス工場完成
  • 1984年2月「英国日産自動車製造会社」設立(現、連結子会社)
  • 1984年11月追浜専用埠頭完成
  • 1989年4月創業「欧州日産会社」設立

1990年代

  • 1990年1月創業(旧)「北米日産会社」設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 自動車事業営業利益2026年度まで黒字化(関税影響を除く)
  • 自動車事業フリーキャッシュフロー2026年度まで黒字化(関税影響を除く)
  • コスト削減総額2026年度まで5,000億円
  • 車両生産工場数2027年度まで17から10に削減
  • モデル数56車種から45車種に最適化

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コスト構造の抜本的改革

    固定費・変動費を合わせて総額5,000億円規模のコスト削減を目標に、品質第一の原則を堅持しつつ、生産再編、人員最適化、開発費削減、部品・プラットフォーム統合等を進める。

  2. 02

    市場戦略・商品戦略の再定義

    モデル数を56車種から45車種に最適化し、各市場のニーズに応える商品を投入。日本、米国、中国をリード市場と位置づけ、一体化した市場戦略でスピードとコスト競争力を強化する。

  3. 03

    パートナーシップの強化

    パートナーとの協働を活用し、ポートフォリオを補完。各市場で固有のニーズに応えるモデルを提供する。

  4. 04

    AIと電動化による知能化技術

    AIディファインドビークル(AIDV)を中核に、AIドライブ技術とAIパートナー技術を組み合わせた安全で直感的な移動体験を提供。電動化ではe-POWERを核に幅広い電動パワートレインを展開し、AIドライブ技術搭載モデルをラインアップの約9割に拡大する。

  5. 05

    サステナビリティの推進

    気候変動など社会課題への対応を経営基盤と位置づけ、第5次中期環境行動計画(NGP2030)および社会性プログラム(NSP2030)に基づき、バリューチェーン全体で取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で120,079人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は857万円で、9期前と比べて+5.1%平均年齢は40.9歳、平均勤続年数は14.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月137,250
2018年3月138,910
2019年3月81541.818.4138,893
2020年3月81041.417.7136,134
2021年3月79741.616.9131,461
2022年3月81141.916.5134,111
2023年3月85141.716.4131,719
2024年3月87741.215.0133,580
2025年3月89641.014.7132,79053
2026年3月85740.914.9120,07948

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)84.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社44(国内 29 / 海外 15) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社他 — 神奈川県 横浜市他4,155億円
自動車 及び 部品製造 工場他 — アメリカ テネシー州スマーナ市、ミシシッピ州キャントン市他2,228億円
本社部門他 — 神奈川県 厚木市及び 伊勢原市1,249億円
日産自動車九州㈱(注1) — 福岡県苅田町1,064億円
自動車 及び 部品製造 工場他 — メキシコ モレーロス州、メキシコ州、アグアスカリエンテス州1,047億円
追浜工場(総合研究所含む) — 神奈川県 横須賀市978億円
富士 事業所他 — 静岡県 富士市他840億円
湘南 工場他 — 神奈川県 平塚市他819億円
栃木工場 — 栃木県 上三川町770億円
熱田 工場他 — 愛知県 名古屋市 熱田区他723億円
ほか8件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    #☆ 日産車体㈱
    神奈川県 平塚市
    議決権50.0%
  • 国内
    日産自動車九州㈱
    福岡県 京都郡 苅田町
    議決権100.0%
  • 国内
    愛知機械工業㈱
    名古屋市 熱田区
    議決権100.0%
  • 国内
    ジヤトコ㈱
    静岡県 富士市
    議決権75.0%
  • 国内
    日産工機㈱
    神奈川県 高座郡 寒川町
    議決権97.7%
  • 国内
    日産グループファイナンス㈱
    横浜市 西区
    議決権100.0%
  • 国内
    日産トレーデイング㈱
    横浜市 戸塚区
    議決権100.0%
  • 国内
    ♯ ㈱日産フィナンシャルサービス
    千葉市 美浜区
    議決権100.0%
  • 国内
    日産モータースポーツ&カスタマイズ㈱
    神奈川県 茅ヶ崎市
    議決権100.0%
  • 国内
    日産ネットワークホールディングス㈱
    横浜市 西区
    議決権100.0%
  • 国内
    日産 ファイナンス㈱
    横浜市 西区
    議決権100.0%
  • 国内
    日産神奈川 販売㈱
    横浜市 神奈川区
    議決権100.0%
残りのグループ会社32社を開く
  • 日産部品 中央販売㈱東京都 大田区84%
  • ㈱日産カーレンタルソリューション横浜市 西区100%
  • ☆◇ 欧州日産自動車会社フランス イヴリーヌ県 モンティニー =ル= ブルトンヌー100%
  • ☆ ニッサンインターナショナルホールディングビーブイオランダ アムステルダム市100%
  • 英国 日産自動車会社イギリス ハートフォー ドシャー州リ ックマンズワ ース市100%
  • ☆ 日産 英国持株会社イギリス タイン・アン ド・ウィア州 サンダーランド市100%
  • ◇ 英国日産自動車 製造会社イギリス タイン・アン ド・ウィア州 サンダーランド市100%
  • 日産インターナショナル社スイス ヴォー州 ロール県100%
  • ☆◎ 北米日産会社アメリカ テネシー州 フランクリン市100%
  • ☆ 米国日産販売 金融会社アメリカ テネシー州 フランクリン市100%
  • ニッサングローバルリインシュランス社バミューダ ハミルトン市100%
  • カナダ 日産自動車会社カナダ オンタリオ州 ミシソーガ市100%
  • ☆ メキシコ 日産自動車会社メキシコ メキシコ市100%
  • ☆◇ ブラジル 日産自動車会社ブラジル リオデジャネイロ州 レゼンデ市100%
  • 豪州 日産自動車会社オーストラリアビクトリア 州モルグレイブ100%
  • 日産エジプトモーターエジプト ギザ県シックスオブオクトーバ市100%
  • ◇ 日産サウスアフリカ会社南アフリカ ハウテン州センチュリオン100%
  • 日産ニュージーランド社ニュージーラ ンド オークラ ンド市100%
  • ☆ 中東日産会社アラブ首長国 連邦 ドバイ100%
  • インド 日産自動車インド カーンチプラム県オラガダム100%
  • ◇ タイ 日産自動車会社タイ サムットプラカーン県バンサソーン市75%
  • ☆ 日産(中国)投資有限公司中華人民共和 国北京市100%
  • ☆ 東風日産汽車金融有限公司中華人民共和 国上海市51%
  • Nissan Import and Export (Guangzhou) Co., Ltd.中華人民共和 国広東省 広州市60%
  • アジア・パシフィック日産自動車会社タイ サムットプラカーン県バンサソーン市100%
  • ◇ チリ 日産自動車会社チリ共和国 サンティアゴ市100%
  • トルコ 日産自動車会社トルコ共和国 イスタンブール県100%
  • ◇ アルゼンチン 日産社アルゼンチン ブエノスアイレス市100%
  • ♯ 日産東京販売ホールディングス㈱東京都 品川区38%
  • ♯注6 ルノーフランス ブローニュ =ビヤン クール15%
  • 東風汽車有限公司中華人民共和 国湖北省 武漢市50%
  • ♯ 三菱自動車工業㈱東京都 港区27%
国際子会社 (GLEIF登録 12社)
  • ARNISSAN ARGENTINA S.A.
  • JP日産ファイナンス株式会社
  • JPビークルエナジージャパン株式会社
  • CANissan Canada Inc.
  • JP株式会社日産フィナンシャルサービス
  • FRNISSAN AUTOMOTIVE EUROPE
  • INNISSAN MOTOR INDIA PRIVATE LIMITED
  • INRENAULT NISSAN AUTOMOTIVE INDIA PRIVATE LIMITED
  • NZNISSAN NEW ZEALAND LIMITED
  • JP日産トレーデイング株式会社
  • INNISSAN RENAULT FINANCIAL SERVICES INDIA PRIVATE LIMITED
  • USNISSAN NORTH AMERICA, INC.

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    私服用ワゴン型無線車
    警察庁 · 2024-06-07
    7.6億円
  • 調達
    小型警ら車
    警察庁 · 2022-06-17
    6.9億円
  • 調達
    交通事故処理車
    警察庁 · 2024-05-17
    4.2億円
  • 調達
    私服用ワゴン型無線車
    警察庁 · 2025-03-14
    4.2億円
  • 調達
    小型護送車
    警察庁 · 2023-02-27
    3.6億円
  • 調達
    捜査用多目的運搬車
    警察庁 · 2022-06-07
    3.5億円
  • 調達
    鑑識車
    警察庁 · 2023-02-27
    2.7億円
  • 調達
    私服用高床バン型無線車
    警察庁 · 2024-05-17
    2.2億円
  • 調達
    私服用高床バン型無線車
    警察庁 · 2023-05-30
    1.8億円
  • 調達
    交通事故処理車
    警察庁 · 2023-02-27
    1.7億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は12.0兆円営業利益580億円前期と比べると減収減益で、売上が-4.9%、利益が-16.9%。

売上高
-4.9%
12.0兆円
営業利益
-16.9%
580億円
純利益
-5,331億円
営業利益率
0.5%
前期比 -0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高13.0兆円12.0兆円
営業利益2,000億円580億円
純利益200億円-5,331億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は3.0兆円、営業利益は779億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+1.6%、営業利益は−39.4%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q3.101,069
2024年1Q2.921,2864.41,055
2024年2Q3.152,0816.61,907
2024年3Q3.111,4174.6292
2024年4Q3.511,012
2025年2Q5.983290.5192
2025年4Q6.653690.6−6,901
2026年2Q5.58−277−0.5−2,219
2026年4Q6.438571.3−3,112
2027年1Q2.967792.638

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は8.7兆円から12.0兆円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は0.5%。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月8.745,0443,411
2014年3月10.485,2723,890
2015年3月11.386,9424,576
2016年3月12.198,6235,238
2017年3月11.728,6476,635
2018年3月11.957,5037,469
2019年3月11.575,4653,191
2020年3月9.88440−6,712
2021年3月7.86−2,212−4,487
2022年3月8.423,0612,155
2023年3月10.605,1542,219
2024年3月12.697,0224,266
2025年3月12.636982,1020.6−6,709
2026年3月12.01580110.5−5,331

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高12.0兆円のうち、営業利益として残るのは580億円0.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-5,331億円、売上の-4.4%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.2%10.5兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.3%1.5兆円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.5%580億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
12.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.6pt
0.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比8.1pt
-4.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比16.6pt
-10.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-2.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが7,947億円、投資CFが−9,143億円で、差し引きのフリーCFは−1,196億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は2.3兆円で、売上の2.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF兆円投資CF兆円財務CF兆円フリーCF億円現金残高兆円
2013年3月0.41−0.840.43−4,2570.71
2014年3月0.73−1.080.40−3,5230.83
2015年3月0.69−1.020.25−3,2930.80
2016年3月0.93−1.230.53−3,0230.99
2017年3月1.34−1.380.32−4211.24
2018年3月1.07−1.150.04−7641.21
2019年3月1.45−1.13−0.133,1741.36
2020年3月1.19−0.71−0.164,7721.64
2021年3月1.32−0.37−0.649,5372.03
2022年3月0.85−0.15−1.097,0041.79
2023年3月1.22−0.45−0.677,7412.01
2024年3月0.96−0.81−0.131,4822.13
2025年3月0.75−0.970.26−2,1752.20
2026年3月0.79−0.910.05−1,1962.26

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は19.8兆円。このうち返さなくてよい自己資本が5.2兆円で、自己資本比率は24.2%(業種中央値53.0%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月12.444.048.4130.0
2014年3月14.704.6710.0329.5
2015年3月17.055.2511.8028.4
2016年3月17.375.1412.2327.2
2017年3月18.425.1713.2526.4
2018年3月18.745.7013.0428.8
2019年3月18.955.6213.3328.0
2020年3月16.984.4212.5523.9
2021年3月16.454.3412.1124.0
2022年3月16.375.0311.3428.0
2023年3月17.605.6211.9829.2
2024年3月19.866.4713.3830.1
2025年3月19.025.4513.5826.1
2026年3月19.815.2414.5724.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1.6兆円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2.9兆円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
9,769億円
在庫として抱えている分
負債合計
14.6兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
47
/ 100
安定性自己資本比率16 / 40
収益力営業利益率1 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率82社中76位あたり、逆に低いのは自己資本比率82社中79位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-10.9%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.5%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
24.2%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-5.0%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥317.6で、1年前と比べて-5.8%過去52週の値幅のなかでは15%の位置にある。

¥317.6-6.3%1ヶ月-1.4%1年-5.8%時価総額1.2兆円
過去52週の値幅
安値¥290.8高値¥466

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)55.5倍
PBR0.23倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は336円で、25日線334.06円を0.6%上回る。7月中旬に304円から上昇を開始し、7月29日には358.2円まで急伸。その後は330円前後で推移し、8月19日に316円へ下落したが、8月20日には337.4円と反発。52週高値466円には27.9%及ばず、52週安値290.8円からは15.5%高い。25日線・75日線は横ばい圏で、200日線364.92円は下回っており、長期トレンドはなお弱い。出来高は8月20日に6,484万株と急増し、投資家の関心の高さがうかがえる。8月21日は2,367万株と減少も、活発な取引が続く。RSIは49.9と中立圏で、方向感は乏しい。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PBRは0.24倍と業界平均の1.15倍を大きく下回り、解散価値に対して割安。PERは算出不能(赤字)だが、予想PERは59倍と高く、収益回復の不確実性が高い。配当は無配で利回りは0%と平均2.97%を大きく下回る。ROEは-10.9%と赤字で収益性は悪化している。割安指標は明確だが、経営再建の見通しが鍵となり、投資にはリスクが伴う。

指標この会社業種平均
PER (予想)55.5倍
PBR0.23倍1.12倍
ROE-10.9%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、経営再建策の成否と、競争激化するEV市場での生き残りが焦点。強気派は、北米での新型車投入やコスト削減によって業績が改善する可能性を指摘。一方、弱気派は、燃費不正問題によるブランド毀損や、EVシフトへの対応遅れが競争力をさらに低下させると警戒する。財務状況の悪化(純損益が赤字継続)や配当無配が続く可能性も投資判断を分ける。市場ではPBRは低位で割安視もできるが、業績回復の確証がない状況。

プラスに働く材料7
  • コスト削減の効果

    合理化により固定費を削減、北米での販売奨励金縮減で収益性改善の余地がある。

  • 新車投入で販売回復

    2025年以降に投入する新型車やEVが市場で受け入れられれば、販売台数と収益が伸びる可能性。

  • 低PBRで割安感

    PBR0.24倍と純資産対比で株価が低く、業績回復局面では上昇の余地があるとみる向きも。

  • 純損失が1,378億円縮小通年影響

    25/3期の-6,709億円から26/3期-5,331億円へ赤字幅縮小

  • PBR0.24倍の資産価値継続影響

    PBR0.2443倍は解散価値の4分の1水準。回復局面で修正余地

  • 営業利益は2期連続で黒字通年影響

    営業利益は25/3期698億円、26/3期580億円と黒字を維持

  • 外国人株主60.9%のガバナンス圧力継続影響

    外国人株主比率60.93%。経営改善要求が強まる可能性

マイナスに働く材料7
  • 収益悪化の継続

    2025年3月期は純損失6709億円、2026年も赤字継続予想で、早期の黒字化が見通せない。

  • EVシフトの遅れ

    テスラや中国メーカーとの競争が激化する中、EVモデルの投入が遅れシェアを奪われている。

  • ブランドイメージ低下

    元会長の不正問題や品質問題でブランドが傷つき、販売にマイナス影響が続く恐れ。

  • 売上高は2期連続で減収通年影響

    24/3期12兆6,857億円→26/3期12兆79億円、5.3%減収

  • 無配当で株主還元ゼロ継続影響

    配当利回り0%。株主への還元がないため、下値の支えに欠ける

  • 予想PER59.6倍の期待先行決算発表後影響

    予想PER59.6倍と高く、業績回復が遅れると失望売り

  • 営業利益率0.5%未満の低収益通年影響

    営業利益率25/3期0.55%、26/3期0.48%。収益構造の脆弱さ

次の決算で確かめる点
グローバル販売台数
需要の変化やシェア動向を把握する基本指標で、業績の方向性を決めるため
営業利益率
コスト削減や販売改善の効果を測る重要な収益性指標だから
EV販売比率
電動化戦略の進捗と競争力の維持を判断するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から+100.0%いまの株価に対する利回りは0.00%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
19.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4835.1
2018年3月5310.4172.1
2019年3月577.5141.8
2020年3月10−82.5
2022年3月5−50.0
2023年3月10100.015.6
2024年3月20100.019.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ524,969人。区分でいちばん多いのは外国法人60.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が16.9%を占め、残る83.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人64.666.562.361.762.460.8
個人・その他18.417.718.919.522.720.8
金融機関14.813.415.514.611.515.1
事業法人1.61.51.72.01.81.8
証券会社0.60.71.62.11.41.4
自己株式0.70.70.60.60.50.4
外国人個人0.00.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01ナティクシス エスエイ アズ トラスティー フォー フィデューシー ニュートン 701910(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) (注)18.66
02ルノー エスエイ(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)17.05
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.54
04ザ バンク オブ ニユーヨーク トリーテイー ジヤスデツク アカウント(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行決済事業部)2.40
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.93
06マン インターナショナル アイシーブイシー マン ジャパン コアアルファ ファンド(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.87
07ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.65
08CGML PB CLIENT ACCOUNT/COLLATERAL(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.07
09日本生命保険相互会社1.02
10ジェーピー モルガン チェース バンク 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.85

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−287%、1株純資産は14期で+54%。直近期のROEは-10.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月818909.911.1150.0
2014年3月931,0359.69.931.7
2015年3月1091,15310.011.230.1
2016年3月1251,13311.08.375.1
2017年3月1661,24313.86.535.1
2018年3月1911,38014.65.8172.1
2019年3月821,3556.011.1141.8
2020年3月−1721,039−14.3
2021年3月−1151,008−11.2
2022年3月551,1705.19.9
2023年3月571,3114.68.815.6
2024年3月1101,5997.75.519.8
2025年3月−1871,420−12.3
2026年3月−1531,373−10.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額1,656百万円。

氏名役職年齢保有株数
木村康取締役 取締役会議長 指名委員会委員7817,000
ベルナール・デルマス取締役 報酬委員会委員 監査委員会委員724,000
井原慶子取締役 報酬委員会委員長 指名委員会委員5332,000
永井素夫取締役 監査委員会委員長 指名委員会委員 報酬委員会委員7244,000
アンドリュー・ハウス取締役 指名委員会委員長 報酬委員会委員619,000
ブレンダ・ハーヴィー取締役 監査委員会委員6016,000
朝田照男取締役 監査委員会委員776,000
得能摩利子取締役 報酬委員会委員7118,000
ヴァレリー・ランドン取締役 監査委員会委員64
ティモシー・ライアン取締役 指名委員会委員57
イヴァン・エスピノーサ取締役4769,000
赤石永一取締役6021,000
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
平田禎治執行役 チーフモノづくり オフィサー5955,000
ジョージ・レオンディス執行役 最高財務責任者5668,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役54672941061,429286
社外取締役818618623
取締役(社内)5383418

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」で日産自動車を取り上げた解説を、新しい順に並べている。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容418字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは当社と当社の子会社、関連会社及び当社のその他の関係会社で構成され、自動車及び部品の製造と販売を主な事業内容とし、さらに上記事業における販売活動を支援するために販売金融事業を行っている。 当社グループは世界的な本社機能として「グローバル日産本社」を設置し、各事業への資源配分を決定するとともに、グループ全体の事業を管理している。また、当社グループは4つの地域のマネジメント・コミッティによる地域管理と研究・開発、購買、生産といった機能軸による地域を越えた活動を有機的に統合した組織(グローバル日産グループ)により運営されている。 当社グループの構成図は以下のとおりである。 * 連結子会社 ** 持分法適用会社 ・上記の他に*日産トレーデイング㈱、*日産ネットワークホールディングス㈱他の関係会社がある。 ・また上記のうち、国内証券市場に上場している連結子会社は以下のとおりである。 日産車体㈱…東京
経営方針・対処すべき課題6,863字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 経営方針及び経営戦略等 (経営指標の改善に向けて) 当社は、2025年5月に、日産自動車の経営再建計画として「Re:Nissan」を発表した。本計画は、実行性と規律を重視した現実的な計画であり、コスト構造の抜本的改革、市場戦略及び商品戦略の再定義、並びにパートナーシップの強化の三つを柱としている。本計画のもと当社は、2026年度までに自動車事業における営業利益及びフリーキャッシュフローの黒字化(関税影響を除く。)を目指している。 (コスト構造改革の進捗) 当社は、固定費・変動費を合わせて総額5,000億円規模のコスト削減を目標に掲げ、全社を挙げて取り組んでいる。 ① 変動費の削減 この取り組みの中核として、各部門から集められたプロフェッショナルによる専属部署を設置し、コスト構造を見直し、改善措置を機動的に講じる体制を構築した。2025年度末では、5,000件を超える改善案が創出され、想定効果額は2,700億円に達しており、多くの施策がすでに実行段階へ移行しており、変動費削減は2025年度末で550億円に達している。これらの取り組みは、品質第一の原則を堅持しつつ、着実に成果を上げている。 ② 固定費の削減 ・生産の再編と効率化 車両生産工場数を2027年度までに17から10に削減するほか、生産シフトや人員配置の最適化、設備投資の抑制を通じた固定費削減を進めている。 ・人員体制の見直し グローバル人員体制の最適化に向けた取り組みを進めており、規律正しくも、各ステークホルダーにも配慮した手続に則って丁寧に実行している。 ・開発費の削減 開発プロセスの刷新により、エンジニアリングコストの削減と開発スピードの向上を同時に実現する。グローバルでR&Dのリソースの合理化を通じて、2025年度末実績の労務費単価は18%削減した。 また、部品種類・プラットフォームの統合と最適化を進めており、確かな成果が出ている。さらに、リードモデル・後続モデルの開発期間の大幅な短縮化の取り組みも進めており、着実にその成果も出始めている。 これらの取り組みにより、固定費削減は2025年度末で2,000億円に達し、順調に削減が進んでいる。 当社は、厳しい経営環境の中にあっても、2026年度が計画の最終年となる「Re:Nissan」を、計画どおりに進めている。コスト構造の改革や生産能力の適正化に加え、競争力の高い新商品を投入することにより、今後の成長に向けた確かな基盤を築いていく。 (長期ビジョン) 当社は、2026年4月に、「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」という長期ビジョンを策定し、次の成長フェーズに向けた中長期的な方向性を発表した。本ビジョンは、「Re:Nissan」で築いた基盤を踏まえ、持続的な競争力と企業価値の向上を実現するための指針となるものである。 ・次世代技術:AIを核とした知能化と電動化 日産は、AIディファインドビークル(AIDV)を技術イノベーションの中核に位置づけている。AIドライブ技術とAIパートナー技術を組み合わせることで、より安全で直感的、かつ信頼性の高い移動体験の提供を目指す。将来的には、AIドライブ技術を搭載するモデルを当社ラインアップの約9割へと拡大していく方針である。また、電動化は次世代モビリティを実現する重要な要素であり、当社独自のe-POWERを中核に、多様なニーズに応える幅広い電動パワートレインを展開していく。 ・商品ポートフォリオの刷新と事業モデルの変革 商品戦略においては、各モデルの役割を明確化しながらモデル数を56車種から45車種に最適化するとともに、開発スピードの向上を図る。あわせて、共通プラットフォーム、パワートレイン、ソフトウェアプラットフォームを基盤とするアーキテクチャー主導の開発を進め、品質向上とコスト規律を両立させた競争力の高い商品を迅速に市場へ投入していく。また、パートナーとの協働を活用してポートフォリオを補完し、各市場で固有のニーズに応えるモデルを提供する。 ・新たな市場アプローチ:リード市場を軸としたグローバル戦略 グローバル市場においては、日本、米国、中国をリード市場と位置づけ、これらを起点とした市場戦略を推進する。リード市場に向けた戦略を一体化して策定することで、イノベーションの展開力を高め、需要に応じた供給体制を確保し、スピード、コスト競争力、並びにお客さまへの訴求力の強化を図る。 当社は、本ビジョンのもと、技術、商品、市場、事業モデルを一体で進化させることにより、変化の激しい事業環境においても、持続的な競争優位の確立と成長を実現していく。 (日産のサステナビリティ) 日産は、創業以来、移動と社会の可能性を広げることで人々の生活を豊かにすることを信条としてきた。この考え方は、経営再建に取り組む厳しい環境下においても変わることなく、サステナビリティを長期的な企業価値創出のための経営基盤として位置づけている。気候変動をはじめとする社会課題への対応は、重要な経営課題の一つであり、今後も2023年度に策定した第5次中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム2030(NGP2030)」、及び2030年度までの社会性の取り組みを包括的に推進する「ニッサン・ソーシャルプログラム2030(NSP2030)」に基づき、バリューチェーン全体で取り組みを進めながら、その解決を推進していく。 当社は新たな長期ビジョンのもと、強みを生かした事業活動を通じて価値を創出し、事業と社会の持続的な発展の両立を目指していく。 (2) 2025年度の経営環境及び主要な経営指標 2025年度のグローバル自動車市場では、販売競争の激化、急激な為替変動及びインフレーションの影響を受ける厳しい環境が続いた。特に、米国市場では車両や車両部品の輸入に対する追加関税により、自動車製造各社は生産・流通体制の見直しが急務となっており、さらに、中東情勢等の地政学的リスクから先行きは不透明な状況である。 このような自動車事業全体の市場環境に加え、当社固有の課題によっても厳しい状況となった。 2025年4月から新たなマネジメント体制に移行し、確実な事業回復に向けて日産経営再建計画「Re:Nissan」を策定した。「Re:Nissan」を通じて、当社は2024年度の実績比で、固定費と変動費を計5,000億円削減し、2026年度までに自動車事業における営業利益とフリーキャッシュフローの黒字化(米国関税影響を除く。)を目指している。2025年度においては、固定費では約2,000億円の削減、変動費では約550億円の削減を実現した。また、2027年度までに削減する7つの車両工場について、対象となる工場を公表するなど、経営再建に向けて計画を着実に実行している。 2025年度の当社の連結売上高は、前年比4.9%減の12兆79億円となった。連結営業利益は580億円、連結売上高営業利益率は0.5%、親会社株主に帰属する当期純損失は5,331億円となった。 自動車事業のフリーキャッシュフローは、4,808億円のマイナスとなった。この結果、2025年度末の自動車事業におけるネットキャッシュ(手元資金から有利子負債額を差し引いた額)は、1兆1,704億円となった。 (3) 事業上及び財務上の対処すべき課題 当連結会計年度における事業上及び財務上の対処すべき課題は、次のとおりである。 ・元会長らの不正行為に関連した事項 当社の元代表取締役が金融商品取引法違反(虚偽有価証券報告書提出罪)で起訴されるとともに、元代表取締役会長においては会社法違反(特別背任罪)でも起訴された。併せて当社自身も金融商品取引法違反により起訴された。当社はこの事態を重く受け止め、独立第三者及び独立社外取締役で構成されるガバナンス改善特別委員会を設置し、2019年3月27日に同委員会からガバナンスの改善策及び、将来にわたり事業活動を行っていくための基盤となる健全なガバナンス体制の在り方についての提言をまとめた報告書を受領した。これを受け、当社は指名委員会等設置会社へ移行した。 当社は、2019年9月9日の取締役会において、監査委員会よりゴーン氏らの不正行為に関する社内調査の報告を受けた。2019年9月9日付の「元会長らによる不正行為に関する社内調査報告について」と題する適時開示に記載したとおり、本報告では、ゴーン氏らによる不正行為を認定している。そのうち、ゴーン氏の会社資産の私的流用等及び販売代理店に対する奨励金支払いに関する不適切な行為は、以下のとおりである。2019年9月9日以降、当有価証券報告書提出日時点において、下記の内容に特段の変更は生じていない。今後、下記の内容に重要な進展が生じた場合には、法令等に基づき開示する。 A) ゴーン氏の会社資産の私的流用等 ゴーン氏は、以下を含む様々な方法で当社の資産を私的に流用した。 ・将来性のある技術に投資するとの名目で子会社Zi-A Capital社を設立させ、同社の投資資金のうち約2,700万米ドルを、ブラジル(リオデジャネイロ)及びレバノン(ベイルート)所在のゴーン元会長個人のための住宅の購入に流用したほか、会社資金で秘密裏に購入又は賃借した住宅を私的に利用した。 ・2003年から10年以上にわたり、実体のないコンサルティング契約に基づくコンサルタント報酬名目で実姉に合計75万米ドルを超える金銭を支払った。 ・コーポレートジェットを自身及び家族の私的用途に使用した。 ・会社の資金を家族の旅費支払いや、個人的な贈答品支払いなどに充てた。 ・業務上の必要性がないにもかかわらず自身の出身国の大学への200万米ドルを超える寄付を会社資金で行わせた。 ・2008年、ゴーン氏は個人的に締結した為替スワップ契約のもと約18億5,000万円の含み損を抱え、事実と異なる取引内容を取締役会に説明したうえ為替スワップ契約を当社に承継させて、かかる含み損を当社に承継させた(金融当局の指摘を受け、2009年、当該為替スワップ契約は秘密裏にゴーン氏の関連企業に再承継された)。 ・2018年4月以降、三菱自動車工業株式会社との間で設立した合弁会社であるNissan-Mitsubishi B.V.(以下「NMBV」)から、給与・契約金名目での取締役会決議を欠く支払い合計780万ユーロを受領した。 B) 販売代理店に対する奨励金支払いに関する不適切な行為 ゴーン氏は、国外の知人から私的な資金援助を得ていることを当社取締役会及び関係部署に秘したまま、当社子会社から当該知人の経営する企業に対し、自身とその直属の特定少数の部下が承認すれば金銭支出が可能となる予備費予算(CEOリザーブ)を使用して、特別ビジネスプロジェクト費用などの名目で合計1,470万米ドルの支払いを行わせた。 また、国外の販売代理店の関係者からゴーン氏自身又はその関係企業に対して数千万米ドルの支払いがなされていることを当社取締役会及び関係部署に秘したまま、当社子会社から当該販売代理店に対し、CEOリザーブを使用して、販売奨励金名目で合計3,200万米ドルの支払いを行わせた。 金融庁長官から、2019年12月13日付で審判手続開始決定通知書を受領した。これにつき、当社は、課徴金に係る事実及び納付すべき課徴金の額を認める旨の答弁書を2019年12月23日に提出した。その後、2020年2月27日付で金融庁長官から24億2,489万5,000円の課徴金納付命令の決定の送達を受けた。 2022年3月3日、当社は東京地方裁判所から金融商品取引法違反(虚偽有価証券報告書提出罪)により、罰金2億円に処するとの有罪判決を受けた。当社は、当社に対する当該判決を厳粛に受け止め、判決の主文並びに理由として述べられた事項を慎重に検討した結果、当該判決に対する控訴を行わないことを決定した。その後、当社及び検察官のいずれも刑事訴訟法が定める控訴期間内に控訴しなかったため、当該判決は確定した。 上記課徴金に関して、金融商品取引法第185条の8第6項の規定に基づき、当該刑事裁判の判決による罰金額である2億円を控除し、課徴金の総額を22億2,489万5,000円に変更する処分が2022年4月26日付で行われた。当該課徴金については、すでに全額納付済である。 また、ゴーン氏がNMBV及び他の当社の子会社に対してアムステルダム地方裁判所に提起した不当解雇訴訟において、NMBVは、ゴーン氏がNMBVから不正に着服した資金の返還を求めゴーン氏に対し反対請求を提起した。アムステルダム地方裁判所は、2021年5月20日に出された判決においてゴーン氏の請求を棄却し、ゴーン氏に対し約500万ユーロの返還を命じたが、ゴーン氏は2021年8月20日に控訴状をアムステルダム高等裁判所に提出した。その後NMBVが提出した交差控訴及び防御の結果、2022年8月23日にアムステルダム高等裁判所による判決が出され、ゴーン氏の請求は大部分が棄却されるとともに、ゴーン氏に対し約420万ユーロの返還が命じられた。上告期限の経過により判決は確定した。 ゴーン氏による会社資金の不正使用により購入された住居の一部については、売却が完了している。 当社は、既に英領バージン諸島においてゴーン氏及びその関係者を相手に、豪華ヨットに対する仮処分命令を申立て、同命令を得た上で、損害賠償等を求めて訴訟を提起し、また日本国内においても、2020年2月12日にゴーン氏に対し、2022年1月19日に当社元代表取締役ケリー氏に対し、損害賠償請求訴訟を提起しているが、本社内調査結果を踏まえ、今後も、ゴーン氏らの責任を明確にすべく、ゴーン氏らの法令違反や不正行為によって被った損害の回復のため法的措置を含めた必要な対応をとっていく方針である。 指名委員会の選出による経営層の新体制が2019年12月に発足、内部監査による監督機能を強化したこと、などに見られるように、種々の再発防止策に取り組んでいる。 当社は、2020年1月16日に東京証券取引所に提出した改善状況報告書に記載した改善措置の継続的実施を含め、これからも必要な改善を随時検討するなど、引き続きガバナンスの向上に努めるとともに、企業風土の改革、企業倫理の再構築、企業情報の適切な開示、コンプライアンスを遵守した経営に努めていく所存であることを表明している。 ・公正取引委員会からの勧告に関連した事項 2024年3月7日、当社は公正取引委員会から、下請代金支払遅延等防止法(以下、「下請法」という。なお、2026年1月に改正され、中小受託取引適正化法として施行されている。)の適用対象となる事業者との取引に関して、下請法に基づく勧告を受けた。 これは、当社が、下請法の適用対象となる事業者36社との取引において、当該事業者から割戻金を受け取った行為の一部が、下請法第4条第1項第3号(下請代金の減額の禁止)の違反と判断されたものである。本勧告において下請代金の減額に該当すると判断された割戻金の総額は、2021年1月から2023年4月までの約30億円である。当社は、本勧告の対象下請事業者に対して、下請代金の減額に該当すると判断された金額を返金するとともに、割戻金の運用自体も廃止した。 当社は、本勧告を大変重く受け止めている。サプライヤーの皆様との強固な信頼関係なくして双方の事業の発展は成し得ない。法令の遵守状況についての定期的な点検、並びに役員や下請取引に関わる従業員への教育の徹底及び定期的な研修の実施などを通じて、法令遵守体制を強化するとともに、再発防止策の徹底に取り組み、取引適正化を図っており、2025年3月5日に改善報告書を公正取引委員会に提出した。 取引先との関係を強化し、双方に価値を創造し、法令遵守の徹底のための更なる取り組みの一環として、法令違反の疑いなどがある場合に、取引先から匿名で意見を集約するホットラインを外部に設置している。さらに、モノづくり部門、並びに、関連部署の担当者からなる社長直轄の「パートナーシップ改革推進室」を新設した。このチームは、積極的に取引先のもとに足を運び、懸念事項を正しく理解し、頂いた声を速やかに社内にフィードバックして、必要な対応を迅速に講じることができるようにしている。各部署の通常窓口に加え、2つのルートを設けることで、取引先の状況把握、法令遵守の徹底を図っている。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがある。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月22日)現在において当社グループが判断したものである。 1.世界経済や景気の急激な変動 (1) 経済状況 当社グループの製品・サービスの需要は、それらを提供している国又は地域の経済状況の影響を強く受けている。従って、日本、北米、中国、中東、ヨーロッパなど、当社グループの主要な市場における経済や景気動向、各国の関税政策・インフレーション・市況変動とそれに伴う需要の変動については可能な限り正確な予測に努め必要な対策を行っている。しかしながら、米国による関税政策に加え、中東地域の地政学リスクの増大は、エネルギー価格の激しい変動や世界的なサプライチェーンの混乱を招いており、先行きを見通すことが非常に困難である。また、世界同時不況やパンデミック、各国政策が重視する点・優先度の変化、国際紛争の激化など予測を超えた急激な変動がある時は、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性がある。 (2) 資源エネルギー情勢 原油、天然ガス、再生エネルギー等の価格高騰など資源やエネルギー情勢の急激な変化により当社グループの製品・サービスに対する需要も大きく変動する。特に昨今の中東情勢の悪化に伴う原油・天然ガス価格の急騰や、海上輸送ルートの混乱による供給不足の懸念は、製造・物流コストの大幅な上昇に直結するリスクがある。ガソリン価格が上昇すれば燃費の良い製品に需要がシフトすることが予測され、更に上昇すれば全体の需要は低下することも予測される。鉄、アルミ、樹脂といった従来の自動車の原材料に加えて、リチウム、コバルト、ニッケル、ロジウム、パラジウムといった希少金属の価格に予測を超えた急激な変動がある時は、業績の悪化や機会損失の発生等、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性がある。 2.自動車市場における急激な変動 自動車業界は、世界的に非常に厳しい状況と不確実な競争に直面している。また、米国の関税政策や、中東情勢に起因するエネルギー価格の激しい変動や世界的なサプライチェーンの混乱など、事業環境は大きく変化している。このような外部環境の中で、当社グループもその競争に打ち勝つべく、お客様のニーズにあった製品・サービスを素早く提供できるように技術開発・商品開発や販売戦略において努力している。しかしながら、お客様ニーズに合う製品・サービスをタイムリーに提供できなかった場合や、環境や市場の変化、地政学的な事由による物流網の混乱や、それに伴う生産活動への支障等への対応が不十分な場合には、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性がある。 例えば、成熟市場では人口の減少や少子高齢化の進行により需要が減退したり変化したりする一方で、新興市場では大きく需要が増える可能性もある。これらはビジネスチャンスとして当社グループに有利な結果をもたらす可能性もある一方、特定商品や特定地域への過度な依存が発生し、次なる変化への対応が十分に行われない場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性がある。 また、車両の電動化が進み、各国での温室ガス排出に対する規制が強化されており、カーボンニュートラルに向けたライフサイクルでの取り組みが必須となってきている。これらの社会・環境要請に対応する取り組みが遅れた場合には、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性がある。 さらに、CASE(Connected, Autonomous, Shared, and Electric)、SDV(Software Defined Vehicle)、AIなどの技術革新が進むことにより、今後、カーシェアリング、ライドシェアリング、ロボタクシーといった業態が普及し、「自動車メーカーがハードウェアとしてのクルマを製造・販売し、お客様はそのクルマを購入・所有・使用する」という従来のビジネスモデルが大きく変革していくことが想定される。また、自動車の付加価値の中心がハードウェアとしてのクルマの性能から、ソフトウェアの活用によるお客様へのサービス・体験の提供へ移ることが想定される。その結果、ソフトウェアの部分での魅力が他社との差異化のポイントとなり、予てより当社の強みであったクルマというハードウェアを開発・量産するというノウハウや専門性がそれ程の付加価値を生まないものとなっていく可能性もある。また、新技術の開発という点では、各国、メーカー共に激しい競争状態にあり、開発費負担の増大、車両コストの増加等により、当社グループの業績や財務状況に大きな影響を及ぼす可能性がある。 これらの自動車市場の変化に対して、可能な限り的確な予測に努め必要な対策を行っているが、我々の想定を超えた速度や範囲で変革が起き、そのような変化に対して十分に対応できない場合には、我々は競争相手に対して優位性を保つことができず、競争力を失う可能性もある。 3.金融市場に係るリスク (1) 為替レートの変動 当社グループは世界13の市場で完成車の生産を行い、およそ160の市場で販売をしている。原材料や部品、サービスの調達も多くの国で行っている。 当社の連結財務諸表は日本円で表示するため、一般的に他の通貨に対する円高は当社グループの業績に悪影響を及ぼし、反対に円安は好影響をもたらすことになる。また、当社グループが生産を行う地域の通貨価値が上昇した場合、それらの地域の生産コストを押し上げ、当社グループの競争力の低下をもたらす可能性がある。 当社グループでは、為替変動リスクを軽減するための根本的な対策として、生産の現地化や、原材料及び部品の外貨建てによる購入等の対応を行っている。しかしながら、為替リスクを完全に取り除くことは不可能であるため、想定を超えた変動が生じた場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性がある。 (2) 通貨、金利並びにコモディティ価格のリスクヘッジ 市場金利の上昇及びコモディティ価格の上昇は当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性がある。 また、当社グループは外貨建債権債務の為替変動リスク回避、変動金利で調達した有利子負債の金利変動リスク回避及び、コモディティの価格変動リスク回避を目的として、デリバティブ取引を行うことがある。こうしたデリバティブ取引によりリスクを回避することができる一方で、為替変動、金利変動、コモディティ価格の変動によってもたらされる利益を享受できないという可能性もある。 (3) 有価証券の価格変動 当社グループは、戦略的な理由や取引関係維持、キャッシュマネジメント等の理由により市場性のある有価証券を保有する場合があり、それらの有価証券の価格変動リスクを負っている。このため株価や債券価格の変動は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性がある。 (4) 資金の流動性 金融市場では通常の想定を超える環境変化が発生する場合がある。また、リクイディティ・リスクは国内外の格付機関による格付の引き下げによっても増加する。そのような事態に対処するため、当社グループでは十分な資金の流動性を確保できるよう社内規定を整備し、内部資金の蓄積や金融機関とのコミットメントライン、調達手段や調達地域の多様化等、あらゆる資金捻出・調達ソースの確保に取り組んでいる。また、当社グループは自動車事業において未使用のコミットメントラインや十分な手元資金を維持することにより、これらのリスクを低減させている。販売金融事業では、リースを含む保有金融債権の流動化も行いながら必要資金を十分に確保している。昨今、国内外の格付機関によって当社の長期信用無担保格付が引き下げられているものの、当社グループは銀行借入や社債等に加えて、長期信用無担保格付の引き下げに左右されにくい資金調達手段であるリースを含む保有金融債権のさらなる流動化を通じた資金調達も検討している。しかしながら市場環境に予期せぬ大規模な変化が発生した場合や国内外の格付機関によるさらなる格付の引き下げによっては、当初計画どおりの資金調達に支障をきたす可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に負の影響を及ぼす可能性がある。 (5) 販売金融事業のリスク 販売金融事業は消費者、法人顧客及び販売店に金融ソリューションを提供することにより、これら顧客による日産車の購入又は販売活動に資するものであり、当社グループにとって重要なビジネスのひとつである。販売金融事業は、徹底したリスク管理により適正な収益水準と健全な財務状態を維持しながら自動車販売をサポートしている。しかし、顧客に金融ソリューションを提供するため、販売金融事業は、金利リスク、信用リスク、残存価格変動リスク等のリスクにさらされている。これらのリスク要因が適切に管理されていないと当社グループの業績と財務状況に負の影響を及ぼす可能性がある。 これらのリスクを軽減するため、販売金融事業は健全なポリシーとリスクマネジメントフレームワークを導入している。 金利リスクの場合、当社グループは徹底した資産負債管理により期間と資産負債利率の不一致(固定金利対変動金利)の最小化、及び市場金利の変動に対するエクスポージャーの最小化に努めている。しかしながら、販売金融事業は国内外の格付機関による格付の引き下げ及びマクロ経済状況等の外部要因による金利コスト上昇の影響を受ける。 信用リスクは、審査から回収までのサイクル全体に対して管理されている。審査において販売金融事業は、厳格な与信審査ポリシーに従い、顧客の支払能力、支払履歴、資産状況、適切な担保価値及び融資条件を勘案したうえで与信判断を行っている。与信期間中又は支払延滞があった場合、潜在的な損失を最小限に抑えるために綿密な回収戦略が実施される。 残存価格変動リスクについては、当社グループは独立第三者による評価金額と過去の中古車価格の統計分析結果を基準に、部門横断的なチームにより適切な残存価値設定を行っている。また、新車販売のための販売インセンティブの適切なレベル及び施策を管理、適切なフリート販売台数の維持管理及び認定中古車の販売促進によるブランド価値構築を通じて日産車の将来的市場価値を高める戦略により、残存価格変動リスクの軽減に努めている。 (6) 取引先の信用等のリスク 当社グループは販売会社、金融機関、サプライヤーなど様々な地域の数多くの取引先と取引を行っており、取引先の債務不履行などが発生するリスクにさらされている。当社グループは、これらの取引先の財務情報をもとに継続的な評価を行うことで、かかるリスクを削減するよう努めている。しかしながら、世界的な経済危機をきっかけにした、販売会社、金融機関及びサプライヤーの経営破たんのような予期せぬ事態が発生した場合には、当社グループの業績と財務状況に負の影響を及ぼす可能性がある。 また、当社グループの主要サプライヤーであるマレリホールディングス株式会社は、2022年6月の民事再生法に基づく民事再生手続開始を申し立て以降、再建に向けた取り組みを進めている。2025年6月には、米国のデラウェア州連邦破産裁判所にて債権者の合意の下、連邦破産法第11条の手続きを開始し、以後引き続き、再建へ向けた取り組みを進めているが、かかるサプライヤーの債務不履行など信用リスクが顕在化するなどにより、かかるサプライヤーからの供給の停止、遅延又は不足による当社グループの操業の停止、生産の遅延又は減少、もしくは財務的負担の増加やコストの上昇が生じる可能性があり、当社グループの業績と財務状況に大きな負の影響を及ぼす可能性がある。 (7) 退職給付費用及び債務 当社グループの従業員の退職給付に備えるための退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の長期期待運用収益率に基づいて算出されている。実際の結果が前提条件と異なる場合又は前提条件が変更された場合、その影響は累積され、将来にわたって規則的に認識されるため、一般的には将来期間において認識される費用及び債務に影響を与える可能性がある。 4.事業戦略や競争力維持に係るリスク (1) 国際的活動及び海外進出に関するリスク 当社グループは世界13の市場で完成車の生産を行い、およそ160の市場で販売を行っている。海外市場への事業進出の際には以下に掲げるようなリスクの検討も十分行っているが、アメリカ・中国及び中東をはじめとする不透明な世界情勢など進出した先で予期しないリスクあるいは想定を超えるリスクが顕在化した場合には計画どおりの操業度や収益性を実現できず、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性がある。 ・ 政治的又は経済的要因 ・ 法律又は規制の変更 ・ 法人税、関税その他税制の変更及び移転価格税制等の国際税務問題による影響 ・ ストライキ等の労働争議 ・ 優秀な人材の採用と定着の難しさ ・ テロ、戦争、クーデター、デモ、暴動、大規模自然災害、伝染病、その他の要因による社会的混乱 (2) 研究開発活動 当社グループが開発する技術は、世の中のニーズに即し、有用かつ現実的で使い易いものでなくてはならない。この目的のため当社グループは、将来のニーズを予測し、優先順位をつけ、AIディファインドビークル(AIDV)、先進運転支援技術、電動化、安全面の強化、モビリティサービス等にかかわる新技術の開発に投資している。しかし、予測を超えた環境の変化や世の中のニーズの変化、相対的な開発競争力の低下により、最終的にお客様にその新技術が受け入れられない可能性もあり、その結果当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性がある。 (3) 他企業との提携等 当社グループは、長期ビジョン「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」の達成に向けて、AIディファインドビークル(AIDV)、先進運転支援技術、電動化などの技術革新に対応しより高い競争力を短期間で獲得するために、また現在の厳しい経営状況を考慮して、優れた技術・サービスを有する他の企業と戦略的に提携することがある。将来に想定されるビジネスモデルの変革も見据え、従来の自動車業界の企業との提携のみならず、業界の枠を超えた、異業種企業との戦略的な提携等の可能性も含まれる。しかしながら、当該分野の市場環境や技術動向の変化、提携先との活動の進捗状況によっては予定した成果を享受できない可能性もあり、その結果当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性がある。 (4) 製品・サービスの品質 当社グループは、優れた品質の製品・サービスを提供するため、開発・製造から販売・サービスまできめ細かい管理体制を敷き最善の努力を傾けている。しかしながら、より高い付加価値を提案するための新技術の採用は、それが十分に吟味されたものであっても、後に製造物責任や製品リコールなど予期せぬ品質に係る問題を惹起することがある。また、今後自動運転技術が発展し、かつ広く普及していった場合は、運転者の関与の希薄化に伴い、より製造者側の責任が問われるようになることも想定される。製造物責任については賠償原資を確保するため一定の限度額までは保険に加入しているが、必ずしもすべての損害が保険でカバーされるとは限らない。またお客様の安全のため実施したリコールが大規模なものになった場合には多額のコストが発生するだけでなく、ブランドイメージが低下する等、当社グループの業績と財務状況に大きな影響を及ぼす可能性がある。 (5) 気候変動によるリスク 気候変動に影響を与えると言われている温室効果ガスは、2015年に採択されたパリ協定にてできるだけ早い時期にピークアウトすること、また、2018年のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)1.5℃特別報告書では、遅くとも2050年までにはネットゼロとする必要性が示されている。これを受けて各国での気候変動対策が具体的な制度や法規として実装段階に移行、内容の強化や変更が進んでおり企業活動の不確実性が高まっている。 当社グループは、事業活動やクルマによって生じる環境への依存と負荷を自然が吸収可能なレベルに抑え、豊かな自然資産を次世代に引き継ぐことを究極のゴールとしている。2021年1月には、2050年までに事業活動を含むクルマのライフサイクル全体におけるカーボンニュートラルの実現を目指す宣言を行った。この実現に向け、自社の企業活動だけでなくクルマの原材料の調達から輸送、使用時などバリューチェーン各段階での排出量削減を取引先と共に取り組んでおり、中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム」でグローバルKPIと目標値を設定し、年次成果を公表している。2024年3月には、カーボンニュートラル実現に向けた一層の取り組み拡大をまとめた「ニッサン・グリーンプログラム2030(NGP2030)」を発表した。クルマの使用時に排出されるCO2量は、企業活動に伴う排出量に比較して著しく多く、バリューチェーン全体の80%以上を占めている。そのため、NGP2030ではバリューチェーンでの削減に向けた各取り組みを維持、強化するとともに、2030年までに主要地域における新車1台当たりのCO2排出量を2018年比で50%削減することを目標にしている。 気候変動のような不確実な将来事象に起因するリスクと機会に対しては、複数のシナリオでの変化を評価し、レジリエントな戦略とすることが重要と認識しており、明確になったインパクトはNGP2030に織り込まれている。シナリオ分析の結果を含む、NGP2030の詳細は第2[事業の状況]の2[サステナビリティに関する考え方及び取組]にて開示しているほか、2026年7月末に当社企業サイトに掲載のサステナビリティデータブック2026にて開示を予定している。 また、社会全体の気候変動対策の度合いが当社の想定を超えて進展あるいは後退した場合、移行リスクとして脱炭素社会へのさらなる政策や法規制、公共交通機関や自転車の選択などの市場需要の変化、物理的リスクとして異常気象災害のさらなる増加や海面の上昇などが予想され、各リスクに対応するための研究開発費用、設備投資などのコスト増とクルマの販売台数減少は財務状況に大きな影響を及ぼす可能性がある。 (6) 環境や社会課題に関する規制、企業の社会的責任 自動車業界は、排出ガス基準、CO2/燃費基準、騒音、化学物質管理、資源循環、水資源、環境や安全性、人権等に係る様々な規制の影響を受けており、これらの規制はより一層厳格になってきている。当社グループは従来の車両に対する規制だけでなくサプライチェーンを含むバリューチェーン全体に対する規制に関しても各種ポリシーを定め取引先と共に対応している。これらの法規を遵守するだけでなく、さらに企業の社会的責任として、「ニッサン・グリーンプログラム2030」「ニッサン・ソーシャルプログラム2030」を掲げ、環境と社会課題に対する取り組みを加速している。法規や社会的な要請の高まりに伴い、対応のための開発や投資の費用負担は増加している。仮に、規制や社会的責任への対応が不十分と判断された場合には、リコール、認証の取り消し、罰金、社会的信用やブランドイメージが低下する等、当社グループの業績と財務状況に大きな影響を及ぼす可能性がある。 また、上記取り組みを行ったとしても、株主やお客様等のステークホルダーから、他社との比較において優位性を持たないと評価された場合には株価や販売に負の影響を及ぼし、その結果当社グループの業績と財務状況に大きな影響を及ぼす可能性がある。 (7) 重要な訴訟等 当社グループが事業活動を進めていく中で、様々な訴訟が起きることがある。それら訴訟については、当社グループ側の主張又は予測と異なる結果となるリスクは避けられず、場合によっては当社グループの業績と財務状況に大きな影響を及ぼす可能性がある。また、当社グループの製品、技術、サービス等に関して、第三者の知的財産権(特許権等)を侵害しないよう細心の注意を払っているものの、第三者から知的財産権の侵害を理由とする請求又は訴訟が提起される可能性がある。このような紛争が生じた場合には、当社グループは防御のための相当の費用及び経営資源の投入を余儀なくされるほか、差止請求、損害賠償請求、ライセンス料の支払、又は設計変更等を求められる可能性があり、これらが当社グループの事業活動、業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性がある。 (8) 知的財産保護 当社グループは、他社製品と差別化できる技術とノウハウを保持している。これらの知的財産は今後の当社グループの発展に不可欠なものであり、当社グループは専門の部署を設け知的財産を保護している。しかしながら、第三者が当社グループの知的財産を侵害した製品を製造・販売することを、すべて防止できない可能性がある。そのような事象が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。 (9) 優秀な人財の確保 当社グループでは人財はモノづくりをはじめとする競争力の源泉であり、最も重要な資産と考えている。コーポレートパーパスや長期ビジョンで掲げた目標及びそれを実現するための人財戦略については、第2[事業の状況]の2[サステナビリティに関する考え方及び取組]にて述べたとおり、人財育成の投資や評価報酬制度の充実にも力を入れている。しかしながら優秀な人財確保のための競争は厳しく、計画どおりに採用や定着化が進まなかった場合は、長期的に当社グループの競争力が低下する可能性がある。 (10) コンプライアンス、レピュテーション 2017年に発生した、当社国内車両製造工場における完成検査に係る不適切取扱いの案件を受けて、当社は再発防止に向けた取り組みを進めてきた。特に、完成検査トレーサビリティシステムの導入、経営会議メンバーの工場訪問などによる風通しの良い職場づくり、コンプライアンス意識向上のためのコンプライアンスイベントの開催やコンプライアンス教育など、完成検査問題の風化を防止するための取り組みを継続して実施している。 一方、2018年から2019年にかけて、当社の元代表取締役による不正行為を受けて、独立第三者及び独立社外取締役で構成されるガバナンス改善特別委員会を設置し、2019年6月、東京証券取引所に一連の問題の経緯とその改善措置を記載した「改善報告書」を提出し、2020年1月には改善措置の実施状況及び運用状況を「改善状況報告書」として同取引所に提出した。 2023年11月に規制当局の承認を受け、新たなアライアンス契約が発効した。これに伴い、独占禁止法等の遵守と抵触防止の活動にも、継続して取り組んでいく。 また、2024年3月に当社は公正取引委員会から、下請代金支払遅延等防止法(現在は中小受託取引適正化法)に基づく勧告を受け、2025年3月に「改善報告書」を提出した。当社は、法の遵守状況についての定期的な点検体制の強化、役員や従業員への教育の徹底及び定期的な研修の実施など、法令遵守体制の強化を行うとともに、再発防止策の徹底ならびに取引適正化に全社的に取り組んでいく。当社は引き続き、ガバナンスの改善、企業風土の改革、企業倫理の再構築、企業情報の適切な開示、コンプライアンスを遵守した経営に努めている。 しかしながらコンプライアンスの問題は全ての従業員、全ての役員のあらゆる行動にかかわっており、会社全体でコンプライアンスの重要性を明確に認識するとともにその実効性を担保するための環境を整備し、一人一人がコンプライアンスの重要性を本当の意味で理解し、常に意識して行動することが定着しない限りは案件の発生を完全に防止することは困難である。もし求められるガバナンスを十分に実現できなかったり、再び重大なコンプライアンス違反の発生を許したりした場合には、当社グループの社会的信用及びブランドや製品に対する信頼は失われ、当社グループの業績に極めて大きな影響を与える可能性がある。2020年より、国連の「国際腐敗防止デー」が設けられた12月に「日産エシックス・デー」を開催し、全地域の従業員を対象として業務に関する行動を振り返り、日産の価値観をいかに日々の業務において実践できるかについて全社的な振り返りを行っている。 さらに守るべき法令やルールは年々増加している一方で企業の社会的責任に対する社会の期待や要求も増大している。仮に、企業の社会的責任に照らして不適切な行為を行ったのが2次3次以降のサプライヤーや販売者であったり、あるいは当社グループが想定した販売ルート以外で流通した製品に関連するものであっても、当社グループ自身が社会的責任を追及され、対応の内容や迅速性が不十分な場合には当社グループの社会的信用や評判に悪い影響を及ぼし、売上高の減少等、当社グループの業績に影響を与える可能性がある。 5.事業の継続 (1) 大規模災害 日本を本拠とする当社グループとして、地理的リスクについては地震(津波)・水害(台風・洪水)リスクを重点管理すべきリスクと位置付けている。地震リスクについて当社グループでは、地震リスクマネジメントに関する基本方針を設定するとともに、主要な経営会議メンバーで構成されるグローバルベースの災害対策組織を設置している。また、工場などの建屋や設備などの耐震補強も積極的に推進している。なお、火山の噴火についても地震対策の中で対策を講じるべく検討を推進している。しかし、想定を超えた大規模な地震により大きな損害が発生し、操業を中断せざるを得ないような場合は、当社グループの業績と財務状況に大きな影響を及ぼす可能性がある。 さらに、地震(津波)、昨今急増している水害(台風・洪水)並びにパンデミックについても、事前の予防対策及び発生時の緊急対応体制の整備、停電時に電気自動車の電池を非常用電源として活用する仕組みの構築等を行っているが、想定を超えた規模で発生した場合などは当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性がある。 東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨や2019年の台風15号・19号等の災害を契機として、下記のような従来想定していなかった様々なリスクも顕在化した。 ・ 計画停電の実施や長期にわたる電力不足により、工場の操業が大きく制限されるリスク ・ 原子力発電所からの放射能汚染による立入制限や避難指示により、対象地域内の工場やサプライヤーが復旧又は操業できないリスク ・ 放射能汚染を理由とする、部品・製品の受け入れ制限や遅延のリスク、及び風評による売れ行き低下のリスク ・ 「南海トラフ巨大地震」等で想定される、従来の高さと範囲を大きく超える津波のリスク ・ 日本国内各地に数多く存在する活断層型の地震によりサプライヤーが被災し、工場の操業が大きく制限されるリスク ・ 台風・豪雨(突風)により大きな被害となる土砂崩れや広範囲での停電 当社グループではこれら顕在化した問題に対しても一つ一つ対策を検討・実行し、問題解決の努力を続けているが、当社グループだけでは対応できない問題も多く、また、対応のためのコストも発生するため、業績や財務状況に対する影響は避けられない可能性がある。 (2) 原材料及び部品の購入 当社グループは事業の構造上、多数の取引先から原材料や部品及びサービスを購入している。また、電動化の拡大や新技術の導入に伴い、産出量が少ない、又は産出が特定の国や地域に限られる希少金属の使用も増えており、結果として需給バランスの急激な変動などによる原材料の価格高騰や供給ひっ迫、災害、パンデミック、又は人権侵害などの発覚、産出国における政情の変化や昨今の突然の輸出規制等のリスクにさらされている。当社グループでは、これらのリスクを最小化するため、サプライヤーと連携した事業継続計画(BCP)レベル向上の活動や、代替サプライヤーの検討、サプライチェーン全体での在庫の確保など、購入品の安定的な供給体制強化に継続的に取り組んでいる。しかし予期せぬ市況状況の変化が起こった場合は、必要な原材料・部品等を継続的・安定的に確保できなくなる可能性もあり、当社グループの業績と財務状況に大きな影響を及ぼす可能性がある。 (3) 特定サプライヤーへの依存 より高い品質や技術をより競争力ある価格で調達しようとすると、発注が特定のサプライヤーに集中せざるを得ないことがある。また、特別な技術や生産工程を要するものについてはそもそも提供できるサプライヤーが限定されることもある。例えば、世界的な半導体供給のひっ迫は当社グループの生産計画に対して大きな影響を与えうる。当社グループでは、リスクを最小化するため、2次3次以降のサプライヤーを含めた代替サプライヤーの検討、サプライチェーン全体での在庫の確保、業界としての安定調達の取組みへの参画、半導体サプライヤーとの長期供給契約など、サプライチェーンの見直しと強化に継続的に取り組んでいるが、予期せぬ事由によりサプライヤーからの供給が停止したり、遅延や不足が生じた時は、当社グループの操業も停止し、当社グループの業績と財務状況に大きな影響を及ぼす可能性がある。 また、当社グループの主要サプライヤーであるマレリホールディングス株式会社は、2022年6月の民事再生法に基づく民事再生手続開始を申し立て以降、再建に向けた取り組みを進めている。2025年6月には、米国のデラウェア州連邦破産裁判所にて債権者の合意の下、連邦破産法第11条の手続きを開始し、以後引き続き、再建へ向けた取り組みを進めているが、かかるサプライヤーからの供給の停止、遅延又は不足による当社グループの操業の停止、生産の遅延又は減少、もしくは財務的負担の増加やコストの上昇が生じる可能性があり、当社グループの業績と財務状況に大きな負の影響を及ぼす可能性がある。 (4) 情報システムに係るリスク 当社グループのほとんど全ての業務は情報システムに依存しており、システムやネットワークも年々複雑化高度化している。今や、これらシステムネットワークのサービス無くしては業務の遂行は到底不可能である。この状況に対して大規模な自然災害、火災、停電等の事故は引き続き当該システムに対して脅威であり、更にコンピュータウイルスへの感染やより巧妙化しているサイバー攻撃など人為的な脅威も急激に高まっている。 当社グループではそれらのリスクに備え事業継続計画(BCP)の策定、システム及びインフラの老朽化更新、サイバーセキュリティ対策の向上等、ハード面・ソフト面両方にわたる様々な対策を実施している。しかしながら、想定を超える災害の発生、サイバー攻撃の発生やウイルス等への感染が発生した場合には、システムダウンによる業務の停止、重要なデータの消失、機密情報や個人情報の盗取や漏えい等のインシデントを引き起こす可能性、サプライチェーンに影響を及ぼす可能性(サプライヤーに起因する影響も含む)もある。 その結果、当社グループの業績や信頼性に対する評判、財務状況に大きな影響を及ぼす可能性がある。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概況は次のとおりである。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度のグローバル全体需要は前連結会計年度に比べ3.5%増の9,038万台となった。当社グループのグローバル小売台数は前連結会計年度に比べ5.8%減の315万1千台となった。売上高は12兆79億円となり、前連結会計年度に比べ6,253億円(4.9%)の減収となった。営業利益は580億円となり、前連結会計年度に比べ118億円(16.9%)の減益となった。 営業外損益は569億円の損失となり、前連結会計年度に比べ1,973億円の悪化となった。経常利益は11億円となり、前連結会計年度に比べ2,091億円(99.5%)の減益となった。特別損益は4,415億円の損失となり、前連結会計年度に比べ1,823億円の改善となった。税金等調整前当期純損失は4,404億円となり、前連結会計年度に比べ268億円の悪化となった。親会社株主に帰属する当期純損失は5,331億円となり、前連結会計年度に比べ1,378億円の改善となった。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローは、営業活動により7,947億円増加、投資活動により9,143億円減少、財務活動により519億円増加した。また、現金及び現金同等物に係る換算差額により1,350億円増加した結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末残高に対し673億円(3.1%)増加の2兆2,648億円となった。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 会社所在地   生産台数(台)   増減   前年同期比 前連結会計年度   当連結会計年度   (台)   (%) 日 本   641,348   557,576   △83,772   △13.1% 米 国   500,434   504,812   4,378   0.9% メキシコ   664,561   606,453   △58,108   △8.7% 英 国   276,336   279,029   2,693   1.0% タ イ   63,435   35,933   △27,502   △43.4% インド   152,017   46,717   △105,300   △69.3% 南アフリカ   10,425   12,047   1,622   15.6% ブラジル   61,171   76,637   15,466   25.3% アルゼンチン   17,698   8,320   △9,378   △53.0% エジプト   21,154   28,038   6,884   32.5% 合計   2,408,579   2,155,562   △253,017   △10.5% (注) 1 台数集約期間は2025年4月から2026年3月までである。 2 2025年7月31日をもって、ルノー日産オートモーティブインディア社は当社グループの連結子会社ではなくなったため、インドについては、2025年4月から2025年7月までの4ヶ月間の実績を記載している。 b.受注状況 当社グループの受注生産は僅少なので受注状況の記載を省略する。 c.販売実績(小売り) 仕向地   販売台数(小売台数:台)   増減   前年同期比 前連結会計年度   当連結会計年度   (台)   (%) 日本       460,868   398,681   △62,187   △13.5% 北米       1,303,236   1,291,335   △11,901   △0.9% 内、米国   938,358   906,136   △32,222   △3.4% 欧州       350,957   317,060   △33,897   △9.7% アジア   793,425   735,381   △58,044   △7.3% 内、中国   696,631   653,024   △43,607   △6.3% その他       437,762   408,707   △29,055   △6.6% 合計       3,346,248   3,151,164   △195,084   △5.8% (注) 1 台数集約期間は、アジアに含まれる中国、台湾は2025年1月から2025年12月まで、日本、北米、欧州、その他、並びに中国、台湾を除くアジアは2025年4月から2026年3月までである。 2 中国には合弁会社である東風汽車有限公司の販売台数が含まれる。 d.販売実績(連結売上) 仕向地   販売台数(連結売上台数:台)   増減   前年同期比 前連結会計年度   当連結会計年度   (台)   (%) 日 本       438,659   385,025   △53,634   △12.2% 北 米       1,302,898   1,252,655   △50,243   △3.9% 内、米国   911,819   868,783   △43,036   △4.7% 欧 州       336,862   310,292   △26,570   △7.9% アジア   132,262   83,012   △49,250   △37.2% 内、中国   ―   ―   ―   ― その他       445,911   403,532   △42,379   △9.5% 合計       2,656,592   2,434,516   △222,076   △8.4% (注) 1 台数集約期間は、アジアに含まれる中国、台湾は2025年1月から2025年12月まで、日本、北米、欧州、その他、並びに中国、台湾を除くアジアは2025年4月から2026年3月までである。 2 中国には合弁会社である東風汽車有限公司の販売台数が含まれない。 (2) 経営者の視点による経営成績の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであり、原則として連結財務諸表に基づいて分析したものである。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月22日)現在において当社グループが判断したものである。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成している。この連結財務諸表の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とする。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しているが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合がある。 連結財務諸表を作成するにあたって、重要な見積りは以下のとおりである。なお、「会計上の見積りの開示に関する会計基準」の適用に伴い、翌連結会計年度に重要な影響を及ぼす可能性のある一部の項目については、第5[経理の状況]の1[連結財務諸表等]の(重要な会計上の見積り)に記載している。また、当連結会計年度において自社利用のソフトウェアの耐用年数及び製品保証引当金の会計上の見積りの変更を実施しており、その内容については、第5[経理の状況]の1[連結財務諸表等]の(会計上の見積りの変更)に記載している。 a.製品保証引当金 当社グループは、製品のアフターサービスに対する費用の支出に備えるため、保証書の約款に従い、類似の費用特性を有する製品グループごとに保証経過期間における発生費用総額に対して、過去実績に基づく保証期間内の費用発生パターンを見積もり、引当金を算定している。当社グループは、製品の安全を最優先課題として、研究開発・製造から販売サービスまで最善の努力を傾けているが、実際の製品の不具合等により発生した保証費用の発生パターンの実績が見積りと乖離した場合、引当金の追加計上が必要となる可能性がある。 b.退職給付費用 当社グループの従業員の退職給付に備えるための退職給付費用及び債務は、割引率、退職率及び死亡率などの年金数理計算上の基礎率及び年金資産の長期期待運用収益率に基づき算出されている。ただし、国際財務報告基準(IFRS)を適用している在外子会社においては、年金資産の期待運用収益率ではなく、利息純額として年金数理計算上の割引率と同じ指標が用いられている。実際の結果が前提条件と異なる場合、又は前提条件が変更された場合、その影響は累積され、将来にわたって規則的に認識されるため、一般的には将来期間において認識される費用及び債務に影響を与える可能性がある。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度における経営成績及び財政状態の状況に関する認識及び分析・検討結果は、次のとおりである。 (業績) a.売上高 連結売上高は前連結会計年度に対し6,253億円(4.9%)減少し、12兆79億円となった。これは主に、販売台数の減少によるものである。 b.営業利益 連結営業利益は580億円となり、売上高営業利益率は0.5%となった。米国関税及び為替変動影響の多くをコスト削減活動により相殺したものの、前連結会計年度の698億円の利益に対し118億円(16.9%)の減益となった。 c.営業外損益 連結営業外損益は569億円の損失となり、前連結会計年度の1,404億円の利益に対し、1,973億円の悪化となった。これは主に、持分法による投資利益が投資損失に転じたことによるものである。 d.特別損益 連結特別損益は4,415億円の損失となり、前連結会計年度の6,238億円の損失に対し、1,823億円の改善となった。これは主に、減損損失が減少したことによるものである。 e.法人税等 法人税等は863億円となり、1,602億円(65.0%)の減少となった。 f.親会社株主に帰属する当期純利益 親会社株主に帰属する当期純損失は5,331億円となり、前連結会計年度に比べ1,378億円の改善となった。 (事業セグメント) a.自動車事業 当社グループのグローバル小売台数は315万1千台となり、前連結会計年度に比べ19万5千台(5.8%)の減少となった。日本国内では前連結会計年度に比べ13.5%減の39万9千台、メキシコとカナダを含む北米では前連結会計年度に比べ0.9%減の129万1千台、欧州では前連結会計年度に比べ9.7%減の31万7千台、中国では前連結会計年度に比べ6.3%減の65万3千台、その他地域では前連結会計年度に比べ8.1%減の49万1千台となった。 自動車事業の売上高(セグメント間の内部売上高を含む)は10兆9,201億円となり、前連結会計年度に比べ7,254億円(6.2%)の減収となった。営業損失は2,929億円となり、米国関税及び為替変動影響の多くをコスト削減活動により相殺したものの、前連結会計年度に比べ249億円の悪化となった。 なお、当連結会計年度におけるセグメント間の取引消去額を含む自動車事業の営業損失は2,399億円となった。 b.販売金融事業 販売金融事業の売上高(セグメント間の内部売上高を含む)は1兆3,180億円となり、前連結会計年度に比べ559億円(4.4%)の増収となった。営業利益は2,979億円となり、前連結会計年度に比べ123億円(4.3%)の増益となった。これは主に、損失引当金の減少によるものである。 (地域セグメント) a.日本 日本国内市場の全体需要は前連結会計年度に比べ0.9%減少し453万台となった。当社グループの小売台数は前連結会計年度に比べ13.5%減の39万9千台となり、市場占有率は前連結会計年度に比べ1.3ポイント減の8.8%となった。 この結果、日本地域におけるセグメント間の内部売上高を含む売上高は4兆3,227億円と、前連結会計年度に比べ5,354億円(11.0%)の減収となった。営業利益は54億円となり、前連結会計年度に比べ1,283億円(96.0%)の減益となった。これは主に、関税対策及び輸出台数の減少によるものである。 b.北米 メキシコとカナダを含む北米市場の全体需要は前連結会計年度に比べ0.1%減少し1,935万台となり、当社グループの小売台数は前連結会計年度に比べ0.9%減の129万1千台となった。 この結果、北米地域におけるセグメント間の内部売上高を含む売上高は6兆9,583億円と、前連結会計年度に比べ2,086億円(2.9%)の減収となった。営業利益は687億円となり、前連結会計年度に比べ1,070億円の改善となった。これは主に、米国関税の影響はあったものの、固定費削減、関税対策及び規制廃止によるものである。 米国市場の全体需要は前連結会計年度に比べ0.5%減少し1,594万台となった。当社グループの小売台数は前連結会計年度に比べ3.4%減の90万6千台となり、市場占有率は前連結会計年度に比べ0.2ポイント減の5.7%となった。 c.欧州 ロシアを含む欧州市場の全体需要は前連結会計年度に比べ0.6%増加し1,723万台となった。当社グループの小売台数は前連結会計年度に比べ9.7%減の31万7千台となり、市場占有率は前連結会計年度に比べ0.2ポイント減の1.9%となった。 この結果、欧州地域におけるセグメント間の内部売上高を含む売上高は1兆7,176億円と、前連結会計年度に比べ710億円(4.0%)の減収となった。営業損失は541億円となり、前連結会計年度に比べ446億円の改善となった。これは主に、販売奨励金の増加はあったものの、製造費用及び一般管理費の削減によるものである。 d.アジア アジア市場の小売台数(中国を除く)は前連結会計年度に比べ14.9%減の8万2千台となった。アジア地域におけるセグメント間の内部売上高を含む売上高は1兆3,032億円と、前連結会計年度に比べ3,443億円(20.9%)の減収となった。営業利益は313億円となり、前連結会計年度に比べ260億円(45.3%)の減益となった。これは主に、タイの輸出台数の減少、為替変動の影響及び中国における販売金融事業の収益悪化によるものである。 中国市場の全体需要は、前連結会計年度に比べ6.2%増加し2,670万台となった。当社グループの小売台数は前連結会計年度に比べ6.3%減の65万3千台となり、市場占有率は前連結会計年度に比べ0.3ポイント減の2.4%となった。これは主に、価格競争の激化及びICE車から新エネルギー車へのシフトが加速したことによるものである。なお、合弁会社である東風汽車有限公司の業績は、持分法による投資損益として営業外損益に計上している。 e.その他 大洋州、中近東、南アフリカ、メキシコを除く中南米等における当社グループの小売台数は、前連結会計年度に比べ6.6%減の40万9千台となった。中南米市場の小売台数は前連結会計年度に比べ10.3%減の15万台、中東市場の小売台数は前連結会計年度に比べ5.5%減の15万9千台、南アフリカ等のアフリカ市場の小売台数は前連結会計年度に比べ10.8%増の6万台となった。 大洋州、中近東、南アフリカ、メキシコを除く中南米等におけるセグメント間の内部売上高を含む売上高は1兆5,568億円と、前連結会計年度に比べ122億円(0.8%)の増収となった。営業損失は52億円となり、前連結会計年度に比べ77億円の悪化となった。これは主に、車種構成の改善及びコスト削減はあったものの、為替影響によるものである。 (資本の財源及び資金の流動性についての分析) 当社グループは、グローバルに展開するグループ会社の資金状況を当社にて一括管理し、グループの資金効率を高めている。 当社グループの資金需要としては、自動車事業における研究開発費及び設備投資と、販売金融事業における金融資産の取得原資などがある。これらの必要資金を安定的に確保するため、運転資金効率の改善を含めた自動車事業の営業キャッシュ・フローの向上やグループ内の余剰資金の活用により、内部資金を最大限に利用している。また、外部調達としては、銀行借入やコマーシャル・ペーパー及び社債の発行のほか、販売金融事業ではリースを含む保有金融債権の流動化も行い、各地域での金融市場の特性や状況に応じて調達手法を最適に組み合わせることで、低コストでの資金調達を実現している。なお、研究開発費及び設備投資については、電動化、モビリティ革新、グローバルなエコシステムの構築といった重点分野に集中して投入している。また、販売金融事業における自動車ローンや自動車リースを中心とした金融資産の取得については、常に資産の質を重視して管理している。株主への配当については、収益及びキャッシュ・フロー等の状況を総合的に勘案し決定している。 流動性について、当社グループは、継続的な事業運営のための資金調達や満期債務の返済に加えて、地政学的リスクや金融市場の想定外の変化にも対応できるよう、常に十分な流動性の確保を図っている。2025年度中には、期中のリファイナンスのために、米ドル建及びユーロ建普通社債に加えて、円建転換社債を発行し、合計8,600億円相当の資金調達を実施している。2026年3月末の自動車事業のネットキャッシュは1兆1,704億円と潤沢であるものの、様々なマーケット変化に対応すべく、当社グループは従来から世界の主要銀行とコミットメントライン契約を締結しており、販売金融事業による資産担保コマーシャル・ペーパー発行枠を含む未使用のコミットメントラインとして2026年3月末時点で2兆3,116億円を自動車事業と販売金融事業を合わせたグループ全体で保有している。また、2026年3月末時点での自動車事業における手元資金は2兆1,721億円である。これらにより当社グループの流動性は、2026年度の自動車事業における債務償還約420億円を賄う流動性を含め、十分に高い水準にあると考えている。 販売金融事業は一貫して利益をあげており、親会社の自動車事業へ配当を分配している。2025年度には、販売金融事業は2,034億円の配当を自動車事業へ分配しており、2020年度から2024年度までの累計配当額は1兆1,328億円となっている。 当社グループによる無担保資金調達に係わるコスト及びその発行の可否は、一般に当社グループに関する信用格付及びマーケット環境によっている。ムーディーズ(Moody's)、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)、フィッチ・レーティングス(Fitch Ratings)及び格付投資情報センター(R&I)による2026年5月末時点での当社の長期信用無担保格付は以下のとおりである。これら国内外格付機関によって当社の長期信用無担保格付が引き下げられているものの、当社グループは銀行借入や社債等に加えて、長期信用無担保格付の引き下げに左右されにくい資金調達手段であるリースを含む保有金融債権の流動化を通じた資金調達も検討している。なお、これらの格付は当社グループの債券の売買・保有を推奨するものではない。また、当社グループの無担保金融債務やコミットメントラインについて、格付の見直しにより強制的に返済の必要が生じたり新たな借入が制限される条件が付されているものはない。 Moody's   S&P   Fitch Ratings   R&I 長期格付   Ba2   BB-   BB   BBB+ なお、当社グループは、事業の中核と位置付けているサステナビリティの推進に必要となる資金を調達するため、2022年7月にサステナブル・ファイナンス・フレームワークを策定し、フレームワークに基づき2022年度に資金調達を行った。また、本フレームワークは2024年7月に更新されている。本フレームワークを通じて調達した資金は、バッテリーを含む電動車の開発や生産、EVエコシステム・スマートシティの実現に向けた技術開発やインフラ整備、より安全で持続可能なモビリティの開発など、幅広い取り組みに使用されている。 なお、当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況と、前連結会計年度に対するキャッシュ・フローの増減は以下のとおりである。 営業活動 営業活動による収入は7,947億円となり、前連結会計年度の7,537億円の収入に比べて410億円増加した。これは主として、収益は減少したものの、運転資本が改善したことによるものである。 投資活動 投資活動による支出は9,143億円となり、前連結会計年度の9,712億円の支出に比べて569億円減少した。これは主として、販売金融事業においてリース車両の純支出(取得と売却の純額)が増加したものの、固定資産の売却による収入が増加したことによるものである。 財務活動 財務活動による収入は519億円となり、前連結会計年度の2,633億円の収入に比べて2,113億円減少した。これは主として、社債の発行による収入が増加したものの、借入金の返済が増加及び社債の償還が増加したことによるものである。 なお、当連結会計年度における自動車事業のフリーキャッシュフローは前連結会計年度に比べ2,380億円悪化し、4,808億円のマイナスとなった。また、当連結会計年度末における自動車事業のネットキャッシュは1兆1,704億円となり、前連結会計年度末から3,280億円減少した。 セグメント別の内訳は以下のとおりである。 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) (百万円) 自動車事業及び消去   販売金融事業   連結計 営業活動によるキャッシュ・フロー   157,456   596,231   753,687 投資活動によるキャッシュ・フロー   △400,272   △570,955   △971,227 小計:フリーキャッシュフロー   △242,816   25,276   △217,540 財務活動によるキャッシュ・フロー   365,016   △101,765   263,251 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) (百万円) 自動車事業及び消去   販売金融事業   連結計 営業活動によるキャッシュ・フロー   △227,279   1,021,953   794,674 投資活動によるキャッシュ・フロー   △253,524   △660,777   △914,301 小計:フリーキャッシュフロー   △480,803   361,176   △119,627 財務活動によるキャッシュ・フロー   365,766   △313,863   51,903 対前年度増減 (百万円) 自動車事業及び消去   販売金融事業   連結計 営業活動によるキャッシュ・フロー   △384,735   425,722   40,987 投資活動によるキャッシュ・フロー   146,748   △89,822   56,926 小計:フリーキャッシュフロー   △237,987   335,900   97,913 財務活動によるキャッシュ・フロー   750   △212,098   △211,348

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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