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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

ヤマハ発動機

Yamaha Motor Co., Ltd.7272 · Prime · 輸送用機器

二輪車・マリン・RVなどパワープロダクツの総合メーカー。二輪車で世界トップクラス、船外機などでも強固なブランド。

概要

ヤマハ発動機は1955年に日本楽器製造(現ヤマハ)から分離独立した二輪車メーカーを源流とする。現在は二輪車(世界トップクラスのシェア)、船外機、ウォータービークル、四輪バギー、産業用ロボットなど多角的に展開。2024年12月期の売上高は2兆5762億円、従業員約5.5万人。静岡県磐田市に本社を置き、世界148の連結子会社で構成される。

二輪車とマリンエンジンが売上の約8割を占める

2025年12月期のセグメント別売上収益は、ランドモビリティが1兆6151億円(構成比63.7%)、マリンが5276億円(同20.8%)であり、この二つで全体の84.5%を占める。アウトドアランドビークルは1485億円(5.9%)、ロボティクスは1115億円(4.4%)、金融サービスは1140億円(4.5%)、その他は174億円(0.7%)と続く。収益基盤は二輪車と船外機に大きく依存している。

新興国向け二輪車が収益の基盤

ランドモビリティのうち、二輪車を主体とするMC事業の売上収益は1兆5781億円。内訳は、先進国(欧米日)が3864億円、新興国(インドネシア、インド、タイ、ベトナム、フィリピンなど)が1兆1916億円と、新興国が75.5%を占める。インドネシアのPT.Yamaha Indonesia Motor ManufacturingやインドのIndia Yamaha Motor等の現地法人が生産と販売を担い、同地域での販売台数は前年比増加した。

米国市場はマリン・OLVの主戦場

マリン事業では船外機とウォータービークル、アウトドアランドビークル(OLV)事業では四輪バギー・ROV・ゴルフカーを、主に米国子会社Yamaha Motor Corporation, U.S.A.を通じて販売する。2025年12月期、マリン事業は米国関税やウォータービークル需要減で減収減益、OLV事業はROVの減少と固定資産減損で営業損失398億円を計上した。米国市場の動向が両事業の業績を左右する。

ロボティクスと金融サービスが事業を補完

ロボティクス事業はサーフェスマウンターや半導体製造後工程装置を手掛け、2025年12月期は1115億円の売上収益だが営業損失6億円。一方、金融サービス事業はグループ製品の販売金融を提供し、売上収益1140億円、営業利益211億円と安定した収益を上げる。両事業はコア事業を補完する役割を持ち、ポートフォリオ戦略の一部として位置づけられる。

業界の中での役割は二輪車・船外機・RV・産業用ロボット等の完成車・コンポーネントメーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2.5兆円
営業利益
1,264億円
営業利益率
5.0%
純利益
161億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01ランドモビリティ主力

二輪車(オートバイ)を中核に、電動アシスト自転車、電動車椅子、自動車用エンジン・コンポーネントなどを展開。二輪車はインドネシア、インド、タイ、ベトナムなど世界主要市場で生産・販売。

主な製品・サービス4
二輪車世界シェア上位
排気量50ccから大型スポーツモデルまで幅広いラインアップを持つオートバイ。世界トップクラスのシェア。
電動アシスト自転車・ドライブユニット(e-Kit)
電動アシスト自転車と他社向けにも供給するドライブユニット。国内外で販売。
電動車椅子
高齢者・障害者向けの電動車椅子。
自動車用エンジン・コンポーネント
自動車メーカー向けにエンジンや部品を供給。

02マリン主力

船外機(アウトボードモーター)とウォータービークル(ジェットスキー)を中核に、ボート・漁船も製造販売。マリンレジャーから商用漁船までカバー。

主な製品・サービス3
船外機(アウトボードモーター)世界シェア上位
小型から高出力モデルまで揃える船外機。プレジャーボート・漁船などに搭載。
ウォータービークル
水上オートバイ(ジェットスキー型)のパイオニア。レジャー用として人気。
ボート・漁船
FRPボートや漁船を自社ブランドで製造・販売。

03アウトドアランドビークル主力

四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル(ROV)、ゴルフカーを展開。主に北米・欧州市場向けに生産。

主な製品・サービス3
四輪バギー(ATV)
不整地走行に特化した四輪バギー。レジャー・農業などで使用。
レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル(ROV)
スポーツタイプのサイド・バイ・サイド車両。オフロード走行を楽しむ。
ゴルフカー
ゴルフ場向け電動・ガソリンカート。他にリゾート・工場などでも使用。

04ロボティクス準主力

サーフェスマウンター(電子部品実装機)、半導体製造後工程装置、産業用ロボット、産業用無人ヘリコプターを製造・販売。製造業の自動化・効率化に貢献。

サーフェスマウンターで国内トップクラス

主な製品・サービス4
サーフェスマウンター
電子基板に表面実装部品を高速・高精度に搭載する装置。
半導体製造後工程装置(SiP等)
半導体パッケージング工程向けのダイボンダー、樹脂封止装置など。
産業用ロボット
垂直多関節ロボットなど組立・搬送用途向け。
産業用無人ヘリコプター(FAZER)
農業散布・測量・点検などに使用される無人ヘリコプター。

05金融サービス副次

グループ製品(二輪車、マリン、ゴルフカー等)の購入者向けに販売金融・リースサービスを提供。主に海外子会社が行う。

06その他(パワープロダクツ・モビリティサービス)副次

発電機、汎用エンジン、除雪機などの汎用エンジン製品と、モビリティサービス(シェアリング等)を展開。

主な製品・サービス2
発電機・汎用エンジン
工事現場・レジャー向けポータブル発電機や汎用エンジン。
除雪機
雪国向け除雪機。

製品と技術

二輪車:世界主要市場で現地生産するフルラインアップ

排気量50ccから大型スポーツモデルまで幅広い二輪車をラインアップ。主な生産拠点はインドネシア(PT.Yamaha Indonesia Motor Manufacturing)、インド(India Yamaha Motor)、タイ(Thai Yamaha Motor)、ベトナム、フィリピン、台湾、ブラジルにあり、現地市場向けに生産する。2025年12月期の世界販売台数は500万台。プレミアムモデル「NMAX155」に電子制御CVT「YECVT」を搭載し、走行感覚を向上させている。

船外機とウォータービークル:マリン事業の二本柱

船外機(アウトボードモーター)は小型から高出力モデルまで揃え、ヤマハマリン㈱(旧ヤマハ熊本プロダクツ)が国内生産を担う。ウォータービークル(水上オートバイ)は米国子会社Yamaha Motor Manufacturing Corporation of Americaが製造。2025年2月には「ヘルムマスターEX ワイヤレスステーション」を発表し、操船性の自由度を高めた。両製品とも主要市場は北米であり、大型船外機のラインアップ拡充を進めている。

サーフェスマウンターと半導体後工程装置:電子実装の自動化

サーフェスマウンターは電子基板に表面実装部品を高速・高精度に搭載する装置。半導体製造後工程装置はSiP(システムインパッケージ)向けダイボンダーや樹脂封止装置などを含む。2025年にヤマハロボティクスホールディングス傘下の3社(新川、アピックヤマダ、PFA)を統合し、ヤマハロボティクス株式会社を設立。生成AI向け先端パッケージ需要が伸長しており、同事業の販売増加につながっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

輸送用機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア上位二輪車二輪車世界シェアトップクラスランドモビリティ
  • 世界シェア上位船外機(アウトボードモーター)船外機でも世界トップクラスマリン
  • ロボティクスサーフェスマウンターで国内トップクラス

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

二輪で世界首位級、内需・新興国で存在感

同社は輸送用機器セクターで、二輪車・船外機・産業用ロボットなど多角展開する。二輪車では世界シェア首位級で、新興国市場を中心に強固な販売網を持つ。同業のトヨタ紡織やユニプレスが自動車部品に特化する中、同社はレジャー・モビリティ分野で独自の地位を築く。売上高は2023年12月期の24148億円から2024年に25762億円へ増加したが、2025年には25342億円と微減、営業利益率も7.1%から5.0%へ低下した。為替変動や需要の減速が影響し、収益回復が課題。

強み

  • 二輪車で高い世界シェアを持ち、ブランド力や販売網が強み。
  • アジアなど新興国で需要を取り込み、成長のけん引役としている。
  • 船外機やロボットなど複数事業でリスク分散を図る。
  • 環境対応技術や電動化などで技術開発を進めている。

課題

  • 売上高が減少し、営業利益率が低下。需要の減速や為替影響が課題。
  • 電動二輪車の普及で既存の内燃機関技術が陳腐化する可能性。
  • 新興国の政情や通貨安が業績に影響を及ぼす。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車完成車・大手部品の時価総額近傍。太字がヤマハ発動機

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17267本田技研工業7.7兆円
26902デンソー5.6兆円11.8倍
37269スズキ4.2兆円9.3倍
45108ブリヂストン2.9兆円20.8倍
57013IHI2.8兆円17.1倍
67272ヤマハ発動機1.9兆円8.5倍
77270SUBARU1.9兆円21.2倍
87259アイシン1.7兆円16.2倍
97202いすゞ自動車1.5兆円11.5倍
107201日産自動車1.2兆円
117276小糸製作所8,304億円44.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車完成車・大手部品)に従っています。

会社の歴史

沿革 43件

日本楽器製造の二輪車部門として始まった創業

1955年7月、日本楽器製造株式会社(現ヤマハ株式会社)より分離独立し、ヤマハ発動機株式会社として発足。分離以前より製造していた二輪車を継承し、静岡県浜松市で事業を開始した。1961年9月には東京証券取引所第一部に上場。資本参加や新工場建設を経て、二輪車専業メーカーから多角化への第一歩を踏み出す。

二輪車に加えマリン・スノーモビルへ進出した1960年代

1960年7月にボートと船外機の販売を開始。1965年5月には漁船、1968年7月にはスノーモビルと、陸上と水上のレジャー市場に相次いで参入。1966年2月にはトヨタ2000GTの受託生産を開始し、自動車エンジン技術も蓄積した。1966年10月に静岡県磐田市に二輪車生産工場(磐田工場)を完成させ、生産能力を拡大した。

海外生産拠点を東南アジア・南米に拡大した1970年代

1970年11月にブラジル法人、1974年7月にはインドネシア法人を設立。1977年1月には米国法人を設立し、北米市場への販売網を整備。1975年4月にゴルフカー、1978年10月に除雪機の販売を開始し、製品ラインアップを広げた。1972年2月には本社を磐田市に移転し、現在の本拠地を定めた。

四輪バギー・産業用ロボット・ウォータービークルを投入した1980年代

1984年2月に四輪バギーと産業用ロボットの販売を開始。1986年11月にはウォータービークル(水上オートバイ)を投入し、マリン事業の新たな柱を確立した。1987年1月にはサーフェスマウンター(電子部品実装機)を発売。海外では1986年12月に台湾法人、同年10月に米国製造子会社を設立し、グローバル生産体制を強化した。

電動アシスト自転車・電動車椅子で新市場を開拓した1990年代

1993年11月に電動アシスト自転車、1996年10月に電動車椅子を発売し、モビリティの多様化に対応。1998年1月にはベトナム法人を設立し、東南アジアでの生産拠点を拡充。2000年3月にはトヨタ自動車との業務提携を強化し、2004年6月には決算期を3月から12月に変更。1998年7月にはコミュニケーションプラザを磐田市に開設した。

グローバルパーツセンター稼動と中期経営計画の推進

2006年5月に静岡県袋井市のグローバルパーツセンターが稼動開始。2007年1月に国内販売会社を再編し、ヤマハ発動機販売㈱が発足。2008年3月にはインド法人が本格操業。2013年8月にレクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル(ROV)を投入。2017年2月にはイノベーションセンターを開設し、研究開発を強化。2025年からは長期ビジョン「ART for Human Possibilities」に基づく中期経営計画を推進している。

年表43件を開く

1950年代

  • 1955年7月創業日本楽器製造株式会社(現 ヤマハ株式会社)より分離独立し、静岡県浜松市においてヤマハ発動機㈱として発足、分離以前より製造していた二輪車を継続生産販売

1960年代

  • 1960年4月ヤマハモーターパワープロダクツ㈱(連結子会社)の前身の㈱昌和製作所に資本参加
  • 1960年7月ボート、船外機の販売を開始
  • 1961年9月上場東京証券取引所第一部に新規上場
  • 1965年5月漁船の販売を開始
  • 1966年2月トヨタ2000GTの受託生産を開始
  • 1966年3月日本楽器製造株式会社(現 ヤマハ株式会社)新居工場のボート生産業務を生産設備と共に譲り受け当社新居工場としてボートの生産を開始
  • 1966年10月静岡県磐田市に二輪車生産工場として磐田工場完成
  • 1968年4月和船の販売を開始
  • 1968年7月スノーモビルの販売を開始
  • 1968年10月Yamaha Motor Europe N.V.(連結子会社)を設立
  • 1969年8月汎用エンジンの販売を開始

1970年代

  • 1970年11月Yamaha Motor do Brasil Ltda.(連結子会社)を設立
  • 1972年2月静岡県磐田市に本社を移転
  • 1973年6月発電機の販売を開始
  • 1974年7月PT.Yamaha Indonesia Motor Manufacturing(連結子会社)を設立
  • 1975年4月ゴルフカーの販売を開始
  • 1977年1月Yamaha Motor Corporation, U.S.A.(連結子会社)を設立
  • 1978年10月除雪機の販売を開始

1980年代

  • 1984年2月四輪バギーの販売を開始
  • 1984年2月産業用ロボットの販売を開始
  • 1986年10月Yamaha Motor Manufacturing Corporation of America(連結子会社)を設立
  • 1986年11月ウォータービークルの販売を開始
  • 1986年12月台湾山葉機車工業股份有限公司(連結子会社)を設立
  • 1987年1月サーフェスマウンターの販売を開始
  • 1989年12月産業用無人ヘリコプターの販売を開始

1990年代

  • 1993年11月電動アシスト自転車の販売を開始
  • 1996年10月電動車椅子の販売を開始
  • 1998年1月Yamaha Motor Vietnam Co., Ltd.(連結子会社)を設立
  • 1998年7月静岡県磐田市にコミュニケーションプラザを開設
  • 1998年11月ヤマハマリン㈱(連結子会社)の前身となるヤマハ熊本プロダクツ㈱を設立

2000年代

  • 2000年3月トヨタ自動車株式会社との業務提携を強化
  • 2001年6月M&AThai Yamaha Motor Co., Ltd.(連結子会社)を子会社化
  • 2004年6月商号変更決算期を3月31日から12月31日に変更
  • 2006年5月静岡県袋井市のグローバルパーツセンターが稼動開始
  • 2006年12月創業財団法人(現 公益財団法人)ヤマハ発動機スポーツ振興財団を設立
  • 2007年1月M&A1998年4月に1社へ統合した国内販売会社から、二輪車を中心としたランドビークル製品の販売を継承し、ヤマハ発動機販売㈱(連結子会社)が事業活動を開始
  • 2007年5月Yamaha Motor Philippines, Inc.(連結子会社)を設立
  • 2008年3月India Yamaha Motor Pvt. Ltd.(2007年10月設立:連結子会社)が Yamaha Motor India Pvt. Ltd.(連結子会社)から営業譲渡を受け、4月より操業を開始
  • 2008年6月静岡県袋井市に船外機生産工場として袋井工場(現 当社袋井南工場)が稼動開始

2010年代

  • 2013年8月レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークルの販売を開始
  • 2017年2月静岡県磐田市にヤマハモーター イノベーションセンターを開設
  • 2017年2月静岡県浜松市北区(現 浜松市中央区)に浜松IM事業所(現 浜松ロボティクス事業所)を開所

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE(3年平均)14%水準
  • ROIC(3年平均)8%水準
  • ROA(3年平均)9%水準
  • 総還元性向(中期経営計画期間累計)40%以上
  • サステナブル原材料使用比率18%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コア事業の競争力再強化

    MC事業(二輪車)とマリン事業(船外機等)へ重点投資し、魅力ある商品・サービスで成長と収益性を両立させる。MCではプレミアム戦略強化や電動化を推進、マリンでは大型船外機のラインアップ拡充と統合ボートビジネスで顧客価値を向上する。

  2. 02

    戦略事業の成長加速

    ロボティクス、SPV(電動アシスト自転車)、OLV(RV・ゴルフカー)の3事業を戦略領域に位置付け、市場ポテンシャルを活用する。ロボティクスは子会社統合で半導体後工程・電子部品実装のトップ企業を目指す。SPVは欧州拠点買収で市場プレゼンス向上。OLVは北米でシナジー創出。

  3. 03

    新規事業領域の開拓

    モビリティサービス、低速自動走行、農業の3領域に注力。インド・アフリカでモビリティアセットマネジメント・ラストマイルデリバリー事業を展開。農業では米国子会社を通じロボットとデータ解析で持続可能な農業に貢献する。

  4. 04

    環境計画の推進

    気候変動・資源循環・生物多様性の3柱で環境目標を設定。自社GHG排出量は2035年カーボンニュートラル、製品使用時の排出削減、サステナブル原材料比率を中期で14%→18%に引き上げる。内製用アルミは2030年までに100%化。TNFD開示を2026年開始。

  5. 05

    人的資本経営の強化

    多様な社員にチャレンジ機会を提供し、個人と会社の成長を目指す。グローバルエンゲージメントスコア80%以上を維持、DE&Iやタレントマネジメント高度化、モノづくり人財育成を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で55,176人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は835万円で、9期前と比べて+12.0%平均年齢は42.7歳、平均勤続年数は18.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月53,150
2017年12月53,579
2018年12月53,977
2019年12月74642.919.455,255
2020年12月71443.319.952,437
2021年12月72643.820.351,243
2022年12月79543.820.152,554
2023年12月81243.519.653,701
2024年12月81843.118.854,206335
2025年12月83542.718.155,176229

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率80.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社32(国内 9 / 海外 23、うち連結子会社 17) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社及び磐田本社工場 — 静岡県磐田市530億円
ランドモビリティ マリン アウトドアランドビークル その他
ランドモビリティ マリン アウトドアランドビークル ロボティクス その他 — 米国 カリフォルニア州他441億円
ランドモビリティ その他 — インドネシア ジャカルタ263億円
ランドモビリティ — インド ウッタルプラデシュ州239億円
ランドモビリティ マリン アウトドアランドビークル その他 — ブラジル サンパウロ州他209億円
ランドモビリティ マリン アウトドアランドビークル ロボティクス その他 — オランダ スキポールライク他190億円
ランドモビリティ — タイ サムットプラーカーン県他183億円
浜松ロボティクス 事業所 — 静岡県浜松市中央区175億円
ロボティクス
ランドモビリティ — 台湾 新竹県128億円
ランドモビリティ — インドネシア 西ジャワ州125億円
ほか16件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ヤマハモーター精密部品製造㈱
    静岡県 周智郡 森町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ヤマハ熊本 プロダクツ㈱(注)6
    熊本県 八代市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ヤマハモーターハイドロリックシステム㈱
    静岡県 周智郡 森町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ヤマハモーターパワー プロダクツ㈱
    静岡県 掛川市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ヤマハ発動機販売㈱
    東京都 大田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ワイズギア
    静岡県 浜松市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ヤマハロボティクス㈱(注)3
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Yamaha Motor Manufacturing Corporation of America (注)3.5
    米国 ジョージア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Yamaha Motor Manufacturing Europe S.A.S.
    フランス サンカンタン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT.Yamaha Indonesia Motor Manufacturing (注)3.7
    インドネシア ジャカルタ · 連結子会社
    議決権85.0%
  • 海外
    India Yamaha Motor Pvt. Ltd. (注)3
    インド ウッタル プラデシュ州 · 連結子会社
    議決権85.0%
  • 海外
    Yamaha Motor Philippines, Inc.
    フィリピン バタンガス州 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社20社を開く
  • Thai Yamaha Motor Co., Ltd. (注)3タイ サムットプラーカーン県92%
  • Yamaha Motor Vietnam Co., Ltd. (注)4ベトナム ハノイ46%
  • 台湾山葉機車工業 股份有限公司(注)3台湾 新竹県51%
  • Yamaha Motor da Amazonia Ltda. (注)3ブラジル アマゾナス州100%
  • Industria Colombiana de Motocicletas Yamaha S.A.S.コロンビア メデジン85%
  • Robotics Plus Limited (注)3ニュージーランド タウランガ100%
  • Yamaha Motor Corporation, U.S.A. (注)3.7米国 カリフォルニア州100%
  • Yamaha Motor Canada Ltd.カナダ オンタリオ州100%
  • Yamaha Motor Europe N.V. (注)3.7オランダ スキポール ライク100%
  • Yamaha Motor Asia Pte. Ltd.シンガポール100%
  • Yamaha Motor India Sales Pvt. Ltd. (注)3インド タミルナードゥ州100%
  • Yamaha Motor India Pvt. Ltd. (注)3インド タミルナードゥ州100%
  • 台湾山葉興業股份 有限公司台湾 台北100%
  • 雅馬哈発動機(中国)有限公司中国 上海100%
  • Yamaha Motor do Brasil Ltda. (注)3ブラジル サンパウロ州100%
  • Yamaha Motor de Mexico, S.A. de C.V.メキシコ メキシコ州100%
  • Yamaha Motor Australia Pty. Ltd.オーストラリア ニューサウス ウェールズ州100%
  • Yamaha Motor Finance Corporation米国 カリフォルニア州100%
  • Hong Leong Yamaha Motor Sdn. Bhd.マレーシア セランゴール州31%
  • 重慶建設・雅馬哈摩托車有限公司中国 重慶50%
国際子会社 (GLEIF登録 8社)
  • COYAMAHA MOTOR FINANCE COLOMBIA S.A.S
  • INYAMAHA MOTOR INDIA SALES PRIVATE LIMITED
  • AUYAMAHA MOTOR AUSTRALIA PTY. LTD.
  • INYAMAHA MOTOR INDIA PRIVATE LIMITED
  • INYAMAHA MOTOR RESEARCH AND DEVELOPMENT INDIA PRIVATE LIMITED
  • MXYAMAHA MOTOR DE MEXICO SA DE CV
  • ININDIA YAMAHA MOTOR PRIVATE LIMITED
  • NLYamaha Motor Europe N.V.

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    安全安心なドローン基盤技術開発政府調達向けを想定したドローンの標準機体設計・開発及びフライトコントローラー標準基盤設計・開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-06-22
    5.1億円
  • 調達
    経済安全保障重要技術育成プログラム/長距離物資輸送用無人航空機技術の開発・実証ハイブリッドVTOL機の技術開発と実証
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-06-27
    4.9億円
  • 調達
    監視取締艇1隻買入
    海上保安庁 · 2025-08-07
    6,150万円
  • 調達
    経済安全保障重要技術育成プログラム/高度な金属積層造形システム技術の開発・実証焼結型積層造形とデジタルプロセス設計を組み合わせた金属3Dプリンタシステムの研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2025-01-23
    4,253万円
  • 調達
    大型無人航空機による海域火山調査支援事業
    海上保安庁 · 2024-09-18
    1,169万円
  • 調達
    淀川管内巡視船整備業務
    国土交通省 · 2017-04-03
    1,117万円
  • 調達
    淀川管内巡視船整備業務
    国土交通省 · 2018-04-02
    367万円
  • 調達
    令和6年度UAVレーザ計測による立木調査等業務
    林野庁 · 2024-10-31
    265万円
  • 調達
    令和5年度UAVレーザ計測による立木調査等業務
    林野庁 · 2023-12-13
    232万円
  • 調達
    令和4年度UAVレーザ計測による立木調査等業務
    林野庁 · 2022-12-09
    212万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は2.5兆円営業利益1,264億円前期と比べると減収減益で、売上が-1.6%、利益が-30.4%。

売上高
-1.6%
2.5兆円
営業利益
-30.4%
1,264億円
純利益
-85.1%
161億円
営業利益率
5.0%
前期比 -2.1%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高2.9兆円2.5兆円
営業利益2,600億円1,264億円
純利益1,700億円161億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は1.5兆円、営業利益は1,585億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+17.2%、営業利益は+88.5%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2022年3Q0.6171811.8501
2023年1Q0.6172812.0448
2023年2Q0.6270011.3605
2023年3Q0.6165410.7440
2024年1Q0.6478012.1560
2024年2Q0.7176410.8571
2024年4Q1.232712.2−50
2025年2Q1.288416.6531
2025年4Q1.264233.4−370
2026年2Q1.501,58510.61,139

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は1.2兆円から2.5兆円へ2.1倍に増えた。直近期の営業利益率は5.0%。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月1.2127375
2013年12月1.41601441
2014年12月1.52973685
2015年12月1.631,252600
2016年12月1.501,021632
静岡県磐田市にヤマハモーター イノベーションセンターを開設
2017年12月1.671,5481,016
2018年12月1.671,380934
2019年12月1.661,195757
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2020年12月1.47877531
2021年12月1.811,8941,556
2022年12月2.252,3931,744
2023年12月2.412,3611,584
2024年12月2.581,8151,8327.01,081
2025年12月2.531,2641,3325.0161

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高2.5兆円のうち、営業利益として残るのは1,264億円5.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は161億円、売上の0.6%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.0%1.7兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金26.9%6,811億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.0%1,264億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
31.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.1pt
5.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.1pt
0.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.3pt
1.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが1,386億円、投資CFが−861億円で、差し引きのフリーCFは525億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は3,989億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月−24−511158−5351,065
2013年12月670−62736431,200
2014年12月936−725−892111,373
2015年12月285−68568−4001,076
2016年12月1,432−465−6769671,355
2017年12月1,263−532−5287311,556
2018年12月589−483−2641061,382
2019年12月991−797−3681941,227
2020年12月1,105−4398376662,672
2021年12月1,413−510−9359032,749
2022年12月709−742231−332,968
2023年12月860−1,161885−3013,470
2024年12月1,768−1,287−4644813,730
2025年12月1,386−861−3045253,989

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は2.9兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1.1兆円で、自己資本比率は39.0%(業種中央値53.0%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2012年12月0.960.340.6232.0
2013年12月1.150.420.7233.5
2014年12月1.310.500.8135.1
2015年12月1.310.530.7737.6
2016年12月1.320.580.7440.5
2017年12月1.420.670.7544.0
2018年12月1.420.700.7346.3
2019年12月1.530.750.7846.0
2020年12月1.640.750.8943.6
2021年12月1.830.900.9346.9
2022年12月2.180.961.2244.2
2023年12月2.561.081.4942.0
2024年12月2.781.161.5641.7
2025年12月2.901.131.7039.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
3,989億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
9,487億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1.7兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
66
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率82社中42位あたり、逆に低いのはROE82社中72位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
1.4%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.0%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
39.0%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-1.6%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.6%/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,896で、1年前と比べて+77.8%過去52週の値幅のなかでは90%の位置にある。

¥1,896-2.8%1ヶ月+25.5%1年+77.8%時価総額1.9兆円
過去52週の値幅
安値¥1,033高値¥1,987

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.5倍
PER (会社予想)10.8倍
PBR1.47倍
配当利回り2.64%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に1940円となり、1ヶ月で49.46%急上昇しました。25日移動平均線(1607.1円)を+20.7%上回っており、非常に強い上昇トレンドです。52週高値1987円にわずか-2.4%と接近しています。出来高は8月5日に3448万9700株と急増し、その後の上昇を支えました。RSIは84.27と買われ過ぎ圏にあり、短期的な過熱感が強まっています。200日線(1209円)からの乖離も+60%と大きく、調整リスクに注意が必要です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PERは実績8.65倍と業界平均16.75倍を大幅に下回り、PBRも1.5倍と平均1.15倍を上回るものの、ROEが1.4%と極端に低い。配当利回りは2.59%で平均2.97%を下回るが、配当性向は49.1%と高い。直近の業績は2024/12期に営業利益率7.05%まで回復したが、2025/12期は4.99%へ悪化し、純利益も大幅減。割安指標は魅力的だが、収益性の低さと業績の不確実性が懸念。ただし、PERの低さを考慮し、割安と判定。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.5倍16.3倍
PER (予想)10.8倍
PBR1.47倍1.12倍
ROE1.4%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論争は、2024年12月期までの好調な業績が、2025年12月期に減収減益へ転じる見通しであることに関連する。強気派は、世界のレジャー需要回復や新興国での二輪車需要増加に期待し、為替の追い風もあると分析する。また、配当利回り2.71%や低いPER(約8倍)から割安感を指摘する。一方、弱気派は、2025年の減益予想を市場の減速シグナルと捉え、原材料高や新興国市場の競争激化を懸念する。特に東南アジア市場での低価格競争が収益を圧迫する可能性を強く意識している。

プラスに働く材料7
  • 世界シェア首位の二輪車

    ブランド力と販売網で優位性を維持し、需要回復で成長余地が拡大。

  • 高配当と低PER

    配当利回り2.71%で、PER約8倍とバリュエーションは割安水準。

  • 多角化の進展

    マリンやロボットなど非二輪部門が成長し、収益基盤が多様化。

  • 営業利益1,264億円から7.05%水準への回復2027年〜2028年影響

    2025/12期の営業利益1,264億円に対し、2024/12期の1,815億円水準への回復余地

  • 予想PER10.5倍とPBR1.43倍の評価修正継続影響

    予想PER10.5倍、実績PER8.25倍。ROE1.4%の低さが改善されれば評価は上がる

  • 売上高2.5兆円規模を維持した高水準通年影響

    2025/12期の売上高2兆5,342億円は前期比2%減だが、高水準を維持

  • 1年で72.9%上昇した株価モメンタム継続影響

    過去1年で株価は72.89%上昇。モメンタムが続けば需給は強い

マイナスに働く材料7
  • 減収減益の見通し

    2025年12月期に売上高・利益とも減少予想で、業績モメンタムが悪化。

  • 新興国での競争激化

    中国メーカーなど低価格攻勢でシェアと価格が圧迫される懸念。

  • 為替感応度の高さ

    収益が円高で大きく悪化する体質で、為替変動が業績に影響。

  • 2025/12期の純利益161億円まで急減した収益悪化通年影響

    純利益は1,081億円から161億円へ85%減。営業利益も1,815億円から1,264億円へ

  • 営業利益率7.05%から4.99%への低下2026年下期影響

    営業利益率は2.06ポイント低下。売上高2.5兆円で約520億円の利益インパクト

  • 予想PER10.5倍は実績に対して割高継続影響

    直近実績PER8.25倍に対し予想PER10.5倍。回復期待が先行し過ぎている

  • ROE1.4%と低い資本効率の長期化継続影響

    ROE1.4%はPBR1.43倍と乖離。資本効率改善がなければ評価は調整

次の決算で確かめる点
二輪車の販売台数
世界市場での需要動向とシェア維持を確認するため。
船外機の販売台数
マリン事業の成長性とレジャー需要の回復度合いを測るため。
営業利益率
減益予想の影響度と事業利益の効率性を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から30.0%いまの株価に対する利回りは2.64%。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
2.64%
いまの株価に対して
配当性向
49.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月2049.8
2017年12月2946.646.1
2018年12月302.350.4
2019年12月300.053.6
2020年12月20−33.374.7
2021年12月3891.638.9
2022年12月428.729.5
2023年12月4816.036.4
2024年12月503.554.7
2025年12月35−30.049.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ453,900人。区分でいちばん多いのは金融機関31.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.4%を占め、残る59.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
金融機関37.835.936.932.832.131.4
個人・その他11.311.414.019.120.428.9
外国法人27.933.730.528.932.527.6
事業法人17.811.611.511.78.98.9
自己株式0.21.23.45.64.74.7
証券会社5.17.37.07.56.13.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)17.00
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.82
03NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE SILCHESTER INTERNATIONAL INVESTORS INTERNATIONAL VALUE EQUITY TRUST(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ)3.81
04ヤマハ株式会社2.84
05NORTHERN TRUSTCO.(AVFC)RE U.S.TAX EXEMPTEDPENSION FUNDS(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ)2.20
06トヨタ自動車株式会社1.84
07株式会社静岡銀行1.66
08NORTHERN TRUSTCO.(AVFC)RENON TREATY CLIENTS ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ)1.60
09野村信託銀行株式会社(投信口)1.51
10JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)1.32

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-31
    シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー(Silchester International Investors LLP)
    新規の大量保有報告
    7.59%
    -1.20pt
  • 2026-07-06
    三井住友信託銀行株式会社
    新規の大量保有報告
    0.20%
    -0.09pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−23%、1株純資産は14期で+32%。直近期のROEは1.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月218822.544.234.0
2013年12月1261,10012.712.532.8
2014年12月1961,31716.212.527.8
2015年12月1721,40512.616.070.0
2016年12月1811,53012.314.249.8
2017年12月2911,78317.612.746.1
2018年12月2671,88314.68.150.4
2019年12月7267311.110.253.6
2020年12月516827.513.974.7
2021年12月14982819.86.238.9
2022年12月17095018.75.929.5
2023年12月1581,08515.58.036.4
2024年12月1101,1889.712.854.7
2025年12月171,1671.469.949.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

20名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は20名。2025/12期の役員報酬は総額696百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約13倍にあたる。

氏名役職年齢
渡部克明取締役会長66
設楽元文代表取締役社長 社長執行役員CEO コーポレート管掌 管掌領域:ブランド、経営戦略、人事総務、リスク・コンプライアンス・法務・知財、企画・財務63
丸山平二取締役 常務執行役員64
松山智彦取締役 上席執行役員63
田代祐子取締役72
大橋徹二取締役72
Jin Song Montesano取締役55
増井敬二取締役72
Sarah L. Casanova取締役61
妻夫木雅常勤監査役64
野田武男常勤監査役61
米正剛監査役72
残りの役員8名を開く
氏名役職年齢
河合江理子監査役68
氏原亜由美監査役64
井端俊彰取締役 上席執行役員 マーケティング管掌 管掌領域:ランドモビリティ、アウトドアランドビークル、マリン、ソリューション、海外市場開拓、カスタマーエクスペリエンス、金融サービス61
木下拓也取締役 上席執行役員 技術管掌 管掌領域:IT、技術・研究・デザイン、モビリティ開発58
村木健一取締役 上席執行役員 製造・調達管掌 管掌領域:品質保証、生産、生産技術、調達58
小野直樹取締役69
須永順子取締役65
小林悦子監査役65

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)428411520434109
社外取締役611011018
監査役3868629
社外監査役3666622

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,495字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び国内外の関係会社170社(子会社148社、関連会社22社(2025年12月31日現在))によって構成され、ランドモビリティ、マリン、アウトドアランドビークル、ロボティクス、金融サービス及びその他の事業を行っています。それぞれの事業における主要製品及びサービス、並びに当社及び関係会社の位置づけは以下のとおりです。 なお、次の事業の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 6.事業セグメント」に掲げるセグメントの区分と同一です。 また、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しています。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 6.事業セグメント (4) 報告セグメントの変更等に関する事項」に記載のとおりです。 ランドモビリティ事業   二輪車、中間部品、海外生産用部品、電動アシスト自転車、電動アシスト自転車ドライブユニット(e-Kit)、電動車椅子、自動車用エンジン、自動車用コンポーネント (二輪車) 当社のほか、海外においてPT.Yamaha Indonesia Motor Manufacturing、India Yamaha Motor Pvt. Ltd.、Thai Yamaha Motor Co., Ltd.、Yamaha Motor Philippines, Inc.、Yamaha Motor Vietnam Co., Ltd.、台湾山葉機車工業股份有限公司、Yamaha Motor da Amazonia Ltda.他の子会社及び関連会社で製造し販売しています。 販売会社としては、国内はヤマハ発動機販売㈱、海外はYamaha Motor Corporation, U.S.A.、Yamaha Motor Europe N.V.他の子会社があり、当社及び海外製造子会社等の製品を販売しています。 (電動アシスト自転車、電動アシスト自転車ドライブユニット(e-Kit)) 当社のほか、海外子会社がドライブユニットを製造しており、販売は当社のほか、主としてヤマハ発動機販売㈱及びYamaha Motor Europe N.V.他の子会社を通じて行っています。 (電動車椅子) 当社が製造し、主として当社が販売しています。 (自動車用エンジン) 当社が製造し、販売しています。 マリン事業   船外機、ウォータービークル、ボート、漁船・和船 (船外機、ウォータービークル) 船外機は当社のほか、主にヤマハ熊本プロダクツ㈱が製造しています。ウォータービークルは主にYamaha Motor Manufacturing Corporation of Americaが製造しています。 販売は船外機、ウォータービークルとも、国内では当社が、海外では主としてYamaha Motor Corporation, U.S.A.、Yamaha Motor Europe N.V.他の子会社を通じて行っています。 なお、ヤマハ熊本プロダクツ㈱は、2026年1月1日付でヤマハマリン株式会社へ商号を変更しています。 (ボート、漁船・和船) 国内では子会社が製造し、主に当社が販売しています。また、海外では主に米国子会社及び欧州子会社が製造し、販売しています。 アウトドアランドビークル事業   四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル、ゴルフカー (四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル) 四輪バギー及びレクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークルは、Yamaha Motor Manufacturing Corporation of Americaが製造しています。 販売は海外において主としてYamaha Motor Corporation, U.S.A.、Yamaha Motor Europe N.V.他の子会社を通じて行っています。 (ゴルフカー) 国内においてはヤマハモーターパワープロダクツ㈱、海外においてはYamaha Motor Manufacturing Corporation of Americaが製造しており、販売は国内ではヤマハモーターパワープロダクツ㈱が、海外では主としてYamaha Motor Corporation, U.S.A.のゴルフカー販売子会社、Yamaha Motor Europe N.V.他の子会社を通じて行っています。 ロボティクス事業   サーフェスマウンター、半導体製造後工程装置、産業用ロボット、産業用無人ヘリコプター (サーフェスマウンター、半導体製造後工程装置、産業用ロボット) 当社のほか、ヤマハロボティクス㈱及びヤマハロボティクス㈱の海外子会社が製造し、販売は当社及び子会社を通じて行っています。 (産業用無人ヘリコプター) 当社が製造し、当社及び子会社が販売しています。 金融サービス事業   当社製品に関わる販売金融及びリース 主にYamaha Motor Finance Corporation他の海外子会社がサービスを提供しています。 その他の事業   発電機、汎用エンジン、除雪機、モビリティサービス (発電機、汎用エンジン、除雪機) 国内ではヤマハモーターパワープロダクツ㈱を通じて、海外では主としてYamaha Motor Corporation, U.S.A.、Yamaha Motor Europe N.V.他の子会社を通じて販売を行っています。 (モビリティサービス) 当社のほか、海外子会社がサービスを提供しています。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりです。(主な連結子会社及び持分法適用関連会社を記載しています。) (注)1 持分法適用関連会社です。 (注)2 ヤマハ熊本プロダクツ株式会社は、2026年1月1日付でヤマハマリン株式会社へ商号を変更しています。
経営方針・対処すべき課題3,516字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年3月23日)現在において当社グループが判断したものです。 当面の優先的に対処すべき課題の内容等 当社は、企業目的である「感動創造企業」のもと、2030年に向けた長期ビジョンとして「ART for Human Possibilities~人はもっと幸せになれる~」を掲げています。2025年からの中期経営計画は、この長期ビジョンの後半6年間のスタートになります。中期経営計画の基本方針は、「コア事業の競争力を高め、人の可能性を拡げる新技術を獲得し、人の悦びと環境が共生する社会をヤマハ発動機らしい挑戦で実現する」としています。 詳細は、当社ウェブサイト「中期経営計画」をご参照ください。 (https://global.yamaha-motor.com/jp/profile/mtp/) ○事業ポートフォリオ 当社は、前中期経営計画からポートフォリオ経営を実装しました。2025年からの中期経営計画では、ポートフォリオ戦略として、コア事業(MC事業、マリン事業)、戦略事業(ロボティクス事業、SPV事業、OLV事業)、新規事業の3つと定めました。また将来的には、当社が保持する全ての事業がROIC 12.5%を上回る経営を目指します。 ■コア事業領域 中期経営計画では、コア事業の競争力を再強化していきます。MC事業とマリン事業へ重点的な投資を行い、魅力ある商品、サービスを提供することで、成長と収益性を両立させます。 [MC事業] 「移動に喜びを、週末に楽しさを、人々と共に創る」ことを目指し、魅力的な商品ラインアップ、デジタル技術を活用したユーザーサービス強化に取り組みます。 アセアン、新興国では、これまで注力してきたプレミアム戦略をさらに強化します。2025年は、主要モデルである「NMAX155」に、電子制御CVT「YECVT」を搭載したモデルを販売開始しました。MT車のような走行感覚を得ることができる当社独自のシステムによって、走る楽しさを広げるプレミアムモデルです。 電動化対応として、インドでは電動スポーツスクーター「AEROX E」と、「River Mobility Private Limited」との協業による電動スクーター「EC-06」の2モデルを発表しました。電動領域は、自社でのプラットフォーム開発と外部との連携の両輪で推進していきます。 [マリン事業] 「信頼性と豊かなマリンライフ 海の価値を更に高める」ことを目指し、大型船外機のラインアップ拡充、統合ボートビジネスの推進により、顧客価値の向上を追求していきます。 統合ボートビジネスでは、2025年2月のマイアミ国際ボートショーにて、「ヘルムマスターEX ワイヤレスステーション」を発表しました。運転席から離れた場所でも操船操作を可能とし、操船性の自由度と快適性を向上するシステムです。 主要市場である米国は関税などにより事業環境が大きく変化しています。その中でも、大型船外機の需要は引き続き堅調に成長する見通しです。中期経営計画期間中に大型船外機のラインアップを拡充すべく、開発を継続しています。 ■戦略事業領域 市場ポテンシャルの高い、ロボティクス事業とSPV事業、OLV事業(Outdoor Land Vehicle: RV事業とゴルフカー事業を統合)の3つを戦略事業領域とします。 [ロボティクス事業] 加速するデジタル社会と、変革するモビリティを、ワンストップスマートソリューションで支えていくことで、成長と収益性を両立させます。2025年に当社の完全子会社であるヤマハロボティクスホールディングス株式会社、及びその完全子会社である株式会社新川、アピックヤマダ株式会社、株式会社PFAを統合し、ヤマハロボティクス株式会社を設立しました。本統合により、顧客の期待を超える価値創出を加速させ、半導体後工程及び電子部品実装分野における世界トップクラスのトータルソリューション企業を目指します。 [SPV事業] 地球環境に優しいモビリティである電動アシスト自転車を通じ、人々の挑戦を後押しすることで事業の成長を実現します。2025年にはドイツの自動車部品メーカー「Brose」社の自転車用ドライブユニット(e-Kit)事業子会社を買収し、ドイツに新会社「Yamaha Motor eBike Systems GmbH」を設立しました。最大市場である欧州に開発拠点を置き、さらにBrose社のネットワークを活用することで、欧州における市場プレゼンスの向上を目指します。 [OLV事業] 陸から海まで、お客様が生涯にわたりワンブランドで楽しめるアウトドア商材を持つ会社として、当社の強みが活きる北米市場でシナジーを創出していきます。 OLV事業の製品の市場規模は、付加価値化が進み、長期的に拡大すると見込んでいます。米国関税の影響や市場の需要変化といった要因を踏まえ、コスト管理と資源配分の適正化により収益基盤を再構築します。 ■新規事業領域 事業拡大の可能性を見極めながら、モビリティサービス、低速自動走行、農業の3領域に注力していきます。 モビリティサービスでは、インドやアフリカでモビリティアセットマネジメント事業とラストマイルデリバリー事業に取り組み、利益と雇用機会の創出や生活の質向上といった社会貢献の実現を目指します。 農業では、米国に「Yamaha Agriculture, Inc.」を設立し、ロボットソリューションと高度なデータ解析を組み合わせ、持続可能かつ収益性の高い農業の実現に貢献することを目指し、北米とオセアニアで事業を開始しました。 ■財務指標・株主還元方針 資本コスト以上のリターンを継続的に創出することを目標とし、ROE14%水準、ROIC8%水準、ROA9%水準(いずれも3年平均)を目指します。株主還元については、「業績の見通しや将来の成長に向けた投資を勘案しつつ、安定的かつ継続的な配当を行う」ことを基本方針とし、キャッシュ・フローの規模に応じて機動的な株主還元を実施します。総還元性向は中期経営計画期間累計で40%以上です。 なお、2025年は100億円の自己株式取得を行いました。 ■環境計画 中期経営計画における環境計画は、「気候変動」「資源循環」「生物多様性」の3つの柱で構成されています。 気候変動では、企業活動における自社のGHG排出量は、2035年にカーボンニュートラルを目指します。2025年には、化石燃料を一切使用しないオール電化塗装ラインの導入を実現しました。また、製品使用時のGHG排出量は、マルチパスウェイの方針のもと削減を進めます。 資源循環では、2050年までにサステナブル原材料使用比率100%を目指し、中期経営計画では、現状の14%から18%に引き上げます。そのうち内製用アルミ合金は、既に90%をサステナブル材へ切り替えており、2030年までに100%とする計画です。 生物多様性では、生態系と人間の双方に利益をもたらす課題解決を探求します。また、TNFD提言に基づく開示を2026年より開始します。 ■人的資本経営 「Challenge & Growth 多様な社員にチャレンジの機会を!ヤマハ発動機らしいチャレンジで個人と会社の成長を!」をミッションに、グループ全体で従業員の挑戦と成長を後押ししていきます。2025年のグローバルエンゲージメントスコアは82.4%と、目標である80%を維持しています。2025年には、エンゲージメント向上や株主との価値共有を進めることを目的に、ヤマハ発動機従業員持株会を通じて対象会員1人あたり70株を付与しました。 引き続き、DE&Iや、タレントマネジメントの高度化、モノづくり人財育成などを推進し、多様な社員がチャレンジの機会を得ることで、個人と会社が成長し未来を切り開いていける組織を目指します。 ■リスク・コンプライアンス経営 リスク・コンプライアンス経営の強化を重要な方針として位置づけ、Global、Integrated、Agileの3つを柱に、当社の経営・事業に想定されるリスクを特定し、適切にコントロールしていきます。 CRCO(チーフ・リスク・コンプライアンス・オフィサー)を軸とした体制により、環境の変化を素早く捉え、責任と権限のグローバル化を図る当社の経営をさらに促進していきます。
事業等のリスク9,032字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を以下に記載しています。なお、これらは全てのリスクを網羅したものではなく、これら以外にも投資者の判断に影響を及ぼす事項が発生する可能性があります。また、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年3月23日)現在において当社グループが判断したものです。 <1>    リスクマネジメントの取り組み リスクマネジメント対応のために適切な体制や規程を整備・運用し、リスク低減活動に取り組んでいます。平常時の予防活動として、当社グループが対処すべきリスクについて担当部門を明確にして対策を推進し、グループ全体で活動を行っています。重大な危機が発生した場合には、社内規程等に基づき、社長執行役員を本部長とする緊急対策本部を設け、損害・影響を最小限にとどめています。 <2>    リスクマネジメント体制 「リスクマネジメント規程」に基づき、チーフ・リスク・コンプライアンス・オフィサー(CRCO)が委員長を務め、CRCOが指名する執行役員を委員とする「グローバルリスク・コンプライアンス経営委員会」、及び下部組織としてCRCOが指名する各地域のリスク・コンプライアンスオフィサー(RCO)を委員とする「グローバルリスク・コンプライアンス推進委員会」とリスクマネジメント統括部門とリスクの主管部門で構成される「リスク・コンプライアンス推進会議」を設置し、グループ全体のリスク状況をモニタリングしています。同時に、重点的に取り組む「グループ重要リスク」の選定、対策活動のチェックなどを行い、グループ全体のリスク低減を図っています。またリスクの主管部門は、主管リスクについて対応方針、規程等を定めるとともに、本社各部門及びグループ会社に対して対応方針等に基づく対策活動の推進、活動モニタリングなどを行います。その実効性を担保するため、統合監査部はリスク主管部門に対して監査を実施しています。 <3>    リスクマネジメント活動サイクル リスクマネジメント活動は、下記のPDCAサイクルを回すことで推進しています。当社グループでは、必要なリスクを網羅したリスク管理台帳を作成しており、リスク管理台帳を適切に管理・運用することにより、リスク低減を図っています。 <4>    グループ重要リスク 毎年、リスクの中でも特に重点的に予防・対策に取り組むべきものをグループ重要リスクに定めています。グループ重要リスクは、グループ全体のリスク評価結果に加え、グループ事業戦略、グループ内外の法令変更、環境変化及び発生事案情報などを踏まえ、総合的に判断・選定されます。 <5>    事業等のリスク (1)経済環境変化リスク - ①市場における競争環境変化 <リスク> 当社グループは、事業を展開する多くの市場において激しい競争環境の変化にさらされており、このような競争状態のために当社グループにとって有利な価格決定をすることが困難な状況に置かれる場合があります。このような競争状態は、当社グループの利益の確保に対する圧力となり、その圧力は特に市場が低迷した場合に顕著となります。また、当社グループは、激しい競争の中で優位性を維持又は獲得するために、競争力のある新製品を市場に投入し続けていますが、資源を投入して開発した製品が計画通り販売出来ない場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 <対応策> モーターサイクル事業においては、今後10年で急速に拡大することが予想されるアセアン・インドの上位中間層をターゲットに、プレミアム戦略を加速し、収益性の向上を目指しています。具体的には、アジア主要国でのプレミアムオートマチックスクーターやプレミアムスポーツモデルに注力することを戦略的に取り組んでいます。また、ボディやエンジンのプラットフォーム化を導入したことで開発のスピードが上がり、お客様の求める商品を適切なタイミングで上市しています。マリン事業においては、当社グループとしてグローバルに拠点を構える販売子会社との連携により、市場の変化にフレキシブルに対応する事業運営を行っています。特に先進国では、エンジンの卸先であるボートビルダーと長期契約に基づく関係を築くことで販売の安定化を図っています。エンジンとボートの操船に関わる周辺機器をセットで提供することで、当社ブランド製品に対するロイヤリティを高めています。 (1)経済環境変化リスク - ②為替の変動 <リスク> 当社グループは、日本を含む世界の国々で生産活動を行い、その製品を世界各国に輸出しており、製造のための原材料や部品の調達及び製品の販売において、各国で外貨建の取引があります。従って、為替変動は、当社グループの売上はもとより、収益及び費用等に影響し、その結果、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、当社グループは在外子会社の現地通貨ベースの業績を円換算して作成した連結財務諸表をもって業績及び財政状態を表示していますので、各通貨の円に対する為替レートの変動が当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 <対応策> 当社グループでは、為替ヘッジ取引や為替変動分の価格転嫁等により、為替レートの変動による影響を最小限に止める努力をしています。 (1)経済環境変化リスク - ③金利変動、資金調達環境の変化 <リスク> 当社グループは、事業活動の資金を内部資金及び金融機関からの借入や社債の発行等により調達しています。しかしながら、経済環境が変動した際、金融機関の融資姿勢や金融市場の不安定化により、また格付機関による当社信用格付けの引下げの事態が生じた場合などに資金調達を想定通り行うことが難しくなり、資金調達コストが増加するリスクがあります。 <対応策> 当社グループでは、適時に資金繰り計画を作成・更新するとともに、手元流動性を適度に維持しています。加えて、銀行借入や社債の発行など資金調達の多様化を進めることにより流動性リスクを低減しています。また、借入金に係る支払利息の金利上昇リスクを抑制するために、固定金利で長期資金調達又は金利スワップ取引等を利用することがあります。 (2)海外事業展開リスク <リスク> 当社グループの売上収益に占める海外比率は約90%となっています。地政学リスクをはじめ、外的要因による経済安全保障リスクは高まりを見せており、当社グループが事業を展開している国又は地域における予期しない輸出入規制の運用・改廃、不利な影響を及ぼす税制・関税等の変更、外貨規制、移転価格税制を含む税務調査・追徴課税などが発生した場合には当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 <対応策> 当社グループでは、リスク低減のため、国際情勢の動向や各国の法規制の改正等に関する情報を定常的に把握し、対応を実行しています。2023年7月より貿易管理・経済安保推進委員会を設置し、貿易関連の法令遵守だけでなく、経済安全保障に関するリスクの選定、対応策の審議・遂行をタイムリーに行う対応を進めています。幅広い機能・部門の責任者である執行役員以上のメンバーで構成された委員会の運営により、事業活動リスク(サプライチェーン維持、データ・情報管理、人事管理等)の把握を行い、リスク回避・低減の仕組み作りだけでなく、リスク顕在時の初動対応が図れる対応を進めています。昨今の安全保障環境の変化に伴い、これまで以上に強固な管理体制の整備が必要と考え、その構築を加速しています。米国関税、中国輸出管理令、外為法の改正等の経済安全保障に関連する各国の輸出入規制の改正に対しても、外部機関との連携を密に迅速な情報収集に努め、総合的なリスク制御・迅速な対応に努めています。また、税務基本方針や移転価格設定方針を定め、早期に税務リスクを把握するために本社と各子会社の間で情報交換を行い、リスク低減のため方策を講じています。税務処理に不確実性がある場合は、税務当局への事前照会や外部専門家への相談を行い不確実性の排除に努めています。 (3)合弁事業リスク <リスク> 当社グループは、一部の国又は地域において合弁で事業を展開しています。これらの合弁事業は、合弁パートナーの経営方針等により影響を受けることがあります。 <対応策> 合弁パートナーとは配当金による利益分配や損益を応分に負担する等で良好な関係を保つとともに、製品に係る知財を当社が保持することでパートナーの方針変更があっても事業を継続しやすい対応を取っています。 (4)特定の顧客・マーケットへの依存リスク <リスク> 当社グループは、二輪車、船外機等の消費者向け製品を市場に供給しているだけでなく、顧客企業に対して自動車用エンジン等を供給しており、その売上は顧客企業の経営方針、調達方針等の当社グループが管理出来ない要因により影響を受けることがあります。 <対応策> 当社グループは、常に最新のマーケット動向へ目を向け、自動車エンジン等に加えてEV用電動モーター等の新商材開発を積極的に行い、取扱商材の多様化に向けた努力をすると同時に、顧客企業数を増やす活動を推進し、特定の顧客に過度に依存しない供給体制の構築を目指しています。 (5)調達リスク <リスク> 当社グループは、製品の製造に使用する原材料及び部品等を当社グループ外の多数の供給業者から調達しており、これらの一部については特定の供給業者に依存しています。市況、災害等、当社グループでは制御出来ない要因により、当社グループがこれらの原材料及び部品等を効率的に、且つ安定したコストで調達し続けることが出来なくなった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。原材料価格の今後の高騰や部品不足などが発生、長期化する場合には、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。 <対応策> 当社グループは、互換性のある部品や原材料への切替や、長期的な内示数量提示による供給数の確保などの対策を進めています。 (6)製品品質・リコール関連リスク <リスク> 当社グループは、グループ品質保証体制の下に、世界各国の工場で製品を製造しています。しかし、法律や政府の規制に従い、或いは、お客様の安心感の観点から、リコール等の市場処置を実施する可能性もあります。また、当社グループは、製造物責任等の訴訟、その他の商取引、独占禁止、消費者保護などの法的手続の当事者となる可能性があります。大規模なリコール等の市場処置を講じた場合や当社グループが当事者となる法的手続で不利な判断がなされ、多額の費用・損害賠償責任が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 <対応策> ・品質マネジメントシステム当社では、社長により表明された当社グループ全体の独自の品質方針ならびにISO9001規格に基づいた品質マネジメントシステムを構築し運用しています。これらの取り組みはグローバルに展開されており、本社において策定された3年間の中期計画に沿った活動が各拠点の中期目標として作成し実施されています。各事業で作成された中期計画の内容と進捗状況は年に1度の事業マネジメントレビューで見直しするとともに課題解決策の討議を行うということで品質マネジメントシステムにおけるPDCAサイクルを回しています。なお、各市場での商品の不具合情報や保証修理の情報などから市場における品質情報処理が適切になされているかを確認する委員会が設けられており、タイムリーな調査とマネジメントへの報告を行っています。・市場情報収集と対応市場で発生した品質問題は、国内外の販売会社のサービスを通じてその製品の製造工場に情報が集約される体制を作っています。その情報は設計、製造、サプライヤーなどの開発・生産部門に届けられ、連携して原因の究明や対策を実施するとともに、該当するお客さまへの適切な対応や再発防止策を策定していきます。製品事故が発生した場合や法規に抵触する可能性のある不具合が発生した場合は迅速にマネジメントへも情報が届くフローと討議できるシステムを設定しており、判断や決定に遅れがないようにしています。市場措置が必要であると決定した場合は、発生国の法規に従って迅速に当局に届け出を行い、販売会社からその製品のお客様に無償修理のご案内をダイレクトメールや電話、ホームページなどを使ってお届けしています。・品質意識の醸成お客さまに感動を提供するために、従業員一人ひとりが「ヤマハブランドを輝かせるのは他の誰でもない。私自身である」という高い当事者意識を持ち、気づく力(発見力)を磨き製品品質のみならず仕事の質そのものを高める活動をしています。 (7)人権侵害リスク <リスク> 各国において、国際連合や国際労働機関が提唱する人権に関する国際規範や法令に基づく人権の取組みを求める法規の制定が進んでおり、サプライチェーン全体での人権リスクへの対応・順応の必要性が急速に高まってきています。これらの法規に対して適時適切な対応が出来なかった場合や、取り組みが奏功しない、もしくは不十分である場合、ブランドイメージの毀損や社会的信用の低下に加え、当社グループの生産活動の停滞や遅延、開発や購買や営業などの各事業、ビジネス活動にかかる追加の対応コストなどが生じる可能性があり、その場合には、当社グループの事業業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社グループでは、「ヤマハ発動機グループ人権方針」のグループ会社・取引先展開に加え、実業務に織り込むべく契約書への人権条項織り込みなどを実施してきました。また本方針に基づき人権デューデリジェンスにてリスクの特定に向けた活動、社内外に向けたホットラインの設定、教育・啓発活動を進め、グループ従業員及びサプライチェーンへの人権意識を高める取り組みを行っています。 (8)ハラスメントリスク <リスク> サプライチェーン全体での人権リスクへの対応・順応の必要性が急速に高まっている中、当社グループは従業員に対して、人種・国籍・生活信条・身体・性格・親族等についての誹謗中傷、人格を否定するような言動の禁止、セクシャルハラスメントをはじめとしたすべてのハラスメント行為の禁止を倫理行動規範でうたっています。しかしながら、ハラスメントは誰しも意図せず行為者になりうるものであり、ひとたび重大なハラスメントが発生すると、被害者だけでなく、会社、組織、事業活動そのものにも影響を与える可能性があります。 <対応策> 当社グループで展開しているダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)の浸透、社員のエンゲージメント向上等の取組みを通じ、ハラスメントが起きにくい組織風土を醸成し、事案発生時には、再発防止も含め、迅速・適切に対応すると共に、ハラスメントを未然防止するための啓発、教育活動にも継続的に取り組んでいます。また、日本国内ではコンプライアンス案件通報窓口に加え、ハラスメント・労務問題専用の相談窓口を設置し、ハラスメントを受けた、見聞きした、という場合には速やかに相談できるレポートラインを整備しています。 (9)法規制の強化・法的手続リスク <リスク> 当社グループが事業を展開する多くの国又は地域において、当社グループは、製品の安全性、燃費、排ガス規制、並びに工場からの汚染物質排出レベル等の広範囲な環境規制及びその他の法規制を受けています。これらの規制は変更されることがあり、多くの場合規制が厳しくなる傾向にあります。当社グループが事業を展開する国又は地域におけるこれらに関連する規制又は法令の変更があった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 <対応策> 当社グループは、環境負荷の低減を目的としたグリーン調達を推進するためのガイドラインを制定し、さらに専任者を含むチームを置いて活動するなどの環境活動を推進しています。 (10)知的財産リスク <リスク> 当社事業に関わる特許、商標、その他の知的財産が十分に確保されないことにより当社事業の差別化や優位性を喪失する場合及び第三者が当社グループの知的財産を不正に用いて類似した事業を行うことを効果的に防止できない場合や当社が第三者の知的財産を侵害して当社事業に影響を及ぼす場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 <対応策> 当社グループでは、知財戦略を担う部門を設置し、製品及びサービスを差別化して優位性を確保するために必要な特許権、商標権、その他の知的財産に関わる権利を各市場国で保有しています。そして、これらの知的財産を侵害する行為には、各国の当局等とも連携して法的手続きを含む各種対応を講じるとともに、知財部門による第三者の知的財産に関する調査及び分析を踏まえて事業活動を推進しています。 (11)情報セキュリティ・サイバーリスク <リスク> 当社グループは、顧客の個人情報や技術的機密情報を適切に保護し、情報システムの安定稼働を維持することを重要課題と位置づけています。これらの情報が漏洩・紛失・不正利用された場合や、情報システムに障害が発生した場合には、社会的信用の低下や損害賠償責任の発生につながるおそれがあります。近年はランサムウェア攻撃の高度化や取引先を経由したサプライチェーン攻撃が増加しており、脅威は多様化しています。重要な情報システム(製造拠点の制御システムを含む)に障害が生じた場合には、製品供給や業務継続に大きな支障をきたし、当社グループの業績や財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社グループは、サイバーセキュリティリスクをCRCOが委員長を務めるグローバルリスク・コンプライアンス経営委員会で定めた経営上の重要課題の一つと位置づけ、全社横断的なリスク管理体制を構築しています。リスク管理の一環として社内規程類の整備を進めるとともに、専門組織であるCSIRTを中心に、24時間体制での監視やインシデント対応訓練を継続的に実施し、異常発生時における初動対応力の強化に取り組んでいます。また、年々高度化・巧妙化するサイバー攻撃に対応するため、当社グループは各種技術的対策の導入・改善を進めています。加えて、役職員を対象に定期的なセキュリティ教育及び標的型メール訓練を行い、情報セキュリティに対する意識向上と対応能力の強化を図っています。さらに、重大なサイバーインシデントの発生を想定した事業継続計画(BCP)を策定し、年次のシナリオ訓練を通じて、被害の最小化と早期復旧に向けた体制整備を進めています。併せて、主要サプライヤーを含むサプライチェーン全体のセキュリティ水準向上を目的に、対策検討、リスク評価、情報共有を推進しています。これらの取り組みにより当社グループは、「平時の予防」から「有事の対応」まで一貫したサイバーセキュリティ体制を継続的に強化し、事業継続性の確保とステークホルダーの信頼維持に努めています。 (12)自然災害による事業中断リスク <リスク> 当社グループの日本における主要製造拠点は、南海トラフ巨大地震の予想震源域近傍に集中しています。そのため、巨大地震が発生した場合には当社グループの製造拠点等が直接に被害を受け、操業が遅延又は中断し、業績及び財政状態にも影響を与える可能性があります。 <対応策> 巨大地震発生に対しては被害を最小化するため主要建築物・設備の耐震補強工事・情報システムのクラウド化等を行うと共に、平時から防災体制の整備・強化、災害用資機材・備蓄品の準備、全役職員を対象とした避難訓練や防災組織を対象とした初動対応訓練の実施等の対応を行っています。また、被災後の早期復旧を可能にするための事業継続要領・事業継続計画(BCP)を策定している他、当社グループが保有する建築物、在庫等の損害に対する地震保険にも加入しています。 (13)パンデミックによる事業中断リスク <リスク> 新型インフルエンザ等の感染症が国内外でまん延しパンデミック状態となった場合には、多くの従業員が罹患し、出社不能となる可能性があります。これにより、当社グループの操業が遅延または中断し、業績及び財政状態にも影響を与える可能性があります。 <対応策> 当社グループは新型インフルエンザ等によるパンデミックに対する事業継続要領・事業継続計画(BCP)を策定し、新型インフルエンザ等の発生段階に応じた対応体制、業務継続方針、感染対応等を定めています。2019年に新型コロナウイルスの感染が拡大した際には、事業継続計画に準じて本社で職域接種を実施した他、感染防止策の一つとして在宅勤務制度の導入やそれを可能とする各種システムツールの整備も実施しました。その他、当該対応で得られた知見及び各国政府等の方針・指針等を勘案し、適宜、事業継続要領の見直しを行っています。 (14)人為災害等による事業中断リスク <リスク> 戦争、テロ、ストライキ、デモ等が発生した場合、当社グループの操業が遅延又は中断する可能性があり、さらに、当社グループの製造拠点等が直接に損害を受けた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 <対応策> 戦争、テロ等の有事の際には、危機管理体制に基づき、迅速な情報収集及び意思決定を行い、従業員の安全を最優先として確保するとともに、事業への影響を最小限に抑えるよう努めています。また従業員によるストライキやデモ等を防ぐため、当社グループの各社では労使関係を円満に保つための労使間の対話を行っています。
経営成績の分析 (MD&A)12,942字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 以下の分析については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 6.事業セグメント (4)報告セグメントの変更等に関する事項」に記載のとおり、遡及・組替後の前連結会計年度のセグメント情報の数値を用いて説明しています。 (1) 経営成績の概要及び分析 当連結会計年度の当社グループを取り巻く環境は、米国の関税政策を含む各国の経済政策や為替変動など、先行き不透明な状況が続きました。一方で、米国・欧州の政策金利の引き下げなど、政府の景気刺激策が経済を下支えしました。 コア事業であるMC事業の需要は底堅く推移した一方で、マリン事業と戦略事業(ロボティクス事業、SPV事業、アウトドアランドビークル(OLV)事業)では、一部需要が想定を下回る市場もあり、厳しい事業環境となりました。 引き続き2025年からの中期経営計画に基づき、コア事業の競争力の再強化や、ポートフォリオ戦略を推進していきます。 当連結会計年度の売上収益は、MC事業のインドネシアやフィリピン、タイで販売台数が増加したものの、ベトナムで発生した生産・出荷停止の影響や、マリン事業のウォータービークル、OLV事業の販売台数が減少したことなどにより、2兆5,342億円と前連結会計年度に比べ420億円(1.6%)の減収となりました。 営業利益は、米国関税の影響や、調達コストの上昇、研究開発費や人件費などの販売費及び一般管理費の増加、OLV事業の有形固定資産の減損損失などを計上した結果、1,264億円と前連結会計年度に比べ551億円(30.4%)の減益となりました。 親会社の所有者に帰属する当期利益は、営業利益の減少や繰延税金資産の取り崩しにより、161億円と前連結会計年度に比べ920億円(85.1%)の減益となりました。 なお、当連結会計年度の為替換算レートは、米ドル150円(前期比2円の円高)、ユーロ169円(同5円の円安)でした。 財務体質については、ROEは1.4%(前期比8.3ポイント減少)、ROICは0.8%(同4.6ポイント減少)、ROAは4.4%(同2.3ポイント減少)となりました。親会社の所有者に帰属する持分は1兆1,322億円(前期末比293億円減少)、親会社所有者帰属持分比率は39.0%(同2.7ポイント減少)となりました。また、フリー・キャッシュ・フロー(販売金融含む)は525億円のプラス(前期比44億円増加)となりました。 セグメント別の概況 〔ランドモビリティ〕 売上収益1兆6,151億円(前期比56億円・0.3%増加)、営業利益1,087億円(同49億円・4.7%増加)となりました。 部門別の経営成績の概要は、次のとおりです。 MC事業では、売上収益1兆5,781億円(前期比70億円・0.4%増加)、営業利益1,235億円(同30億円・2.3%減少)となりました。先進国は日本の販売が伸長しましたが、欧米の需要減少に伴い全体の販売台数はわずかに減少しました。その結果、売上収益3,864億円(前期比129億円・3.2%減少)となりました。新興国では、生産・出荷停止が発生したベトナムの販売台数は減少したものの、インドネシアやフィリピン、タイで販売台数が増加した結果、売上収益1兆1,916億円(前期比199億円・1.7%増加)となりました。MC事業全体の営業利益は、調達コストの上昇や、研究開発費や人件費などの販売費及び一般管理費の増加、米国関税の影響などにより減益となりました。 なお、MC事業全体の販売台数は、500万台(前期比0.8%増加)となりました。 SPV事業(電動アシスト自転車、e-Kit、電動車椅子)では、売上収益371億円(前期比14億円・3.7%減少)、営業損失148億円(前期:営業損失227億円)となりました。海外完成車事業の見直しに伴い販売台数が減少した結果、売上収益も前年を下回りました。一方、販売費及び一般管理費の減少に加え、前期に計上した固定資産減損等の反動により営業損失は縮小しました。 なお、当連結会計年度の業績には、ドイツで設立したYamaha Motor eBike Systems GmbHの2025年8月~12月の業績を含んでいます。 [マリン] 売上収益5,276億円(前期比101億円・1.9%減少)、営業利益536億円(同342億円・39.0%減少)となりました。 船外機の需要は、主要市場である米国では軟調に推移しましたが、全体では前年並みとなりました。当社の販売は、欧米で堅調に推移しましたが、アジアを中心に減少した結果、全体では前年並みとなりました。ウォータービークルでは、主要市場である米国の需要が減少し、当社の販売台数も前年を下回りました。この結果、マリン事業全体では減収となりました。営業利益は、ウォータービークルの販売台数の減少や、研究開発費や人件費などの販売費及び一般管理費の増加、米国関税の影響などにより減益となりました。 [アウトドアランドビークル] 売上収益1,485億円(前期比310億円・17.2%減少)、営業損失398億円(前期:営業損失174億円)となりました。 RV事業(四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル(ROV))では、需要は前年並みとなりました。当社の販売は、四輪バギーは堅調に推移したものの、ROVの減少に加え、米国関税の影響や有形固定資産の減損損失を計上した結果、事業全体で減収・減益となりました。 LSM事業(ゴルフカー等)では、市場全体で需要は減少しました。主要市場である米国を中心に当社の販売も減少し、販売費及び一般管理費なども増加した結果、減収・減益となりました。 [ロボティクス] 売上収益1,115億円(前期比18億円・1.6%減少)、営業損失6億円(前期:営業損失30億円)となりました。 半導体製造後工程装置は、生成AIや先端パッケージ向けの需要が伸長し、販売が増加しました。一方、サーフェスマウンター及び産業用ロボットの販売台数は前年を下回った結果、事業全体の売上収益は前年並みとなりました。営業損失は製造経費の減少や限界利益率の改善により縮小しました。 [金融サービス] 売上収益1,140億円(前期比19億円・1.7%増加)、営業利益211億円(同16億円・7.3%減少)となりました。 売上収益は、販売金融債権の増加に伴い増収となりました。営業利益は、前期に発生した金利スワップ評価益が当期は評価損に転じた結果、減益となりました。 [その他] 売上収益174億円(前期比66億円・27.4%減少)、営業損失166億円(前期:営業損失124億円)となりました。 営業損失は、パワープロダクツ事業の事業譲渡に伴う費用が発生したことなどにより、減益となりました。 なお、各セグメントの主要な製品及びサービスは以下のとおりです。 セグメント   主要な製品及びサービス ランドモビリティ   二輪車、中間部品、海外生産用部品、電動アシスト自転車、電動アシスト自転車ドライブユニット(e-Kit)、電動車椅子、自動車用エンジン、自動車用コンポーネント マリン   船外機、ウォータービークル、ボート、漁船・和船 アウトドアランドビークル   四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル、ゴルフカー ロボティクス   サーフェスマウンター、半導体製造後工程装置、産業用ロボット、産業用無人ヘリコプター 金融サービス   当社製品に関わる販売金融及びリース その他   発電機、汎用エンジン、除雪機、モビリティサービス (2) 生産、受注及び販売の実績 当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しているため、前期比については変更後のセグメント区分の数値と比較しています。報告セグメントの変更の詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 6.事業セグメント(4)報告セグメントの変更等に関する事項」に記載のとおりです。 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   製品   台数(台)   前期比(%) ランドモビリティ   二輪車   4,966,442   99.9 電動アシスト自転車、電動アシスト自転車ドライブユニット(e-Kit)   338,319   116.0 マリン   船外機   271,174   120.0 ウォータービークル   42,078   78.0 ボート、漁船・和船   6,768   104.1 アウトドアランドビークル   四輪バギー、 レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル   45,809   95.4 ゴルフカー   52,345   72.3 ロボティクス   サーフェスマウンター、産業用ロボット   29,166   87.5 (注) 主要製品について記載しています。 ② 受注実績 当社グループは主に見込み生産をしています。 ③ 販売実績 (a)当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) ランドモビリティ   1,615,138   100.3 マリン   527,630   98.1 アウトドアランドビークル   148,526   82.8 ロボティクス   111,478   98.4 金融サービス   114,033   101.7 報告セグメント計   2,516,807   98.6 その他   17,395   72.6 合計   2,534,203   98.4 (注) セグメント間取引については相殺消去しています。 (b)ランドモビリティの主要製品である二輪車の当連結会計年度における当社グループの販売実績は、次のとおりです。 地域   台数(台)   前期比(%) 日本   76,103   105.7 海外   4,923,029   100.7 地 域 別 内 訳   北米   79,083   96.1 欧州   210,061   93.1 アジア   3,902,542   101.0 その他   731,343   101.9 合計   4,999,132   100.8 (3) 財政状態の概要及び分析 当連結会計年度末の総資産は、前期末比1,191億円増加し、2兆9,026億円となりました。流動資産は、販売金融債権の増加や現金及び現金同等物の増加などにより同819億円増加しました。非流動資産は、繰延税金資産取り崩しによる減少などがある一方、販売金融債権の増加やのれん及び無形資産の増加、有形固定資産の増加などにより同372億円の増加となりました。 負債合計は、社債及び借入金の増加やその他の流動負債の増加、営業債務及びその他の債務の増加などにより同1,473億円増加し、1兆7,043億円となりました。 資本合計は、当期利益349億円、その他の包括利益309億円などにより増加した一方、配当金の支払により576億円、自己株式の取得により100億円、支配継続子会社に対する持分変動により276億円減少したことにより同283億円減少し、1兆1,983億円となりました。 これらの結果、親会社所有者帰属持分比率は39.0%(前期末:41.7%)、D/Eレシオ(ネット)は0.58倍(同:0.50倍)となりました。 (4) キャッシュ・フローの状況 〔営業活動によるキャッシュ・フロー〕 税引前当期利益1,332億円(前期:1,832億円)や減価償却費及び償却費888億円(同:831億円)、営業債権及びその他の債権の減少79億円(同:138億円の減少)、棚卸資産の減少36億円(同:313億円の減少)などの収入に対して、販売金融債権の増加534億円(同:622億円の増加)や法人所得税の支払額527億円(同:966億円)などの支出により、全体では1,386億円の収入(同:1,768億円の収入)となりました。 〔投資活動によるキャッシュ・フロー〕 有形固定資産及び無形資産の売却による収入293億円や投資有価証券の売却による収入118億円などがありましたが、有形固定資産及び無形資産の取得による支出1,133億円(前期:1,159億円の支出)などにより、861億円の支出(同:1,287億円の支出)となりました。 〔財務活動によるキャッシュ・フロー〕 社債の発行や長期借入れによる収入がありましたが、配当金の支払、自己株式の増加などにより304億円の支出(前期:464億円の支出)となりました。 これらの結果、当連結会計年度のフリー・キャッシュ・フローは525億円のプラス(前期:481億円のプラス)、現金及び現金同等物の残高は3,989億円(前期末比:259億円の増加)となりました。当連結会計年度末の有利子負債(リース負債を除く)は1兆443億円(同:923億円の増加)となりました。 (5) 金融サービス事業を区分した経営成績情報 以下の表は金融サービス事業と金融サービス事業以外の事業を区分した要約連結財政状態計算書、要約連結損益計算書及び要約連結キャッシュ・フロー計算書です。金融サービス事業はそれ以外の事業とは性質が異なるため、これらの要約連結財務諸表が連結財務諸表の理解と分析に役立つものと考えています。なお、以下の「金融サービス事業以外の事業及び消去」は連結計から金融サービス事業の数値を差し引いたものとしています。 要約連結財政状態計算書 (単位:百万円) 金融サービス事業   金融サービス事業以外 の事業及び消去   連結計 2024年12月期   2025年12月期   2024年12月期   2025年12月期   2024年12月期   2025年12月期 資産 現金及び現金同等物   33,461   18,214   339,537   380,689   372,999   398,904 営業債権及びその他の債権   251   778   177,934   180,943   178,186   181,721 販売金融債権   372,582   403,581   -   -   372,582   403,581 棚卸資産   -   -   574,105   591,369   574,105   591,369 その他   16,120   15,687   94,373   98,967   110,493   114,655 流動資産合計   422,416   438,262   1,185,951   1,251,970   1,608,368   1,690,233 有形固定資産、のれん及び無形資産   27,969   29,952   536,343   576,712   564,313   606,664 販売金融債権   367,709   395,672   -   -   367,709   395,672 その他   28,898   28,309   214,212   181,704   243,110   210,014 非流動資産合計   424,577   453,934   750,555   758,417   1,175,133   1,212,351 資産合計   846,994   892,197   1,936,507   2,010,387   2,783,501   2,902,584 負債 営業債務及びその他の債務   2,365   1,781   147,557   158,601   149,922   160,382 社債及び借入金   380,913   340,967   299,417   274,839   680,330   615,807 その他   16,457   32,482   301,151   318,224   317,608   350,707 流動負債合計   399,735   375,232   748,126   751,665   1,147,861   1,126,898 社債及び借入金   211,758   263,690   59,884   164,826   271,643   428,516 その他   19,311   20,253   118,097   128,586   137,409   148,840 非流動負債合計   231,070   283,943   177,982   293,413   409,053   577,356 負債合計   630,806   659,175   926,108   1,045,079   1,556,915   1,704,255 資本 資本金   53,153   63,247   32,947   22,853   86,100   86,100 資本剰余金   12   -   63,363   46,010   63,375   46,010 利益剰余金   120,827   139,385   858,360   809,297   979,188   948,682 自己株式   -   -   △54,064   △53,633   △54,064   △53,633 その他の資本の構成要素   42,194   30,388   44,774   74,687   86,969   105,076 非支配持分   -   -   65,017   66,091   65,017   66,091 資本合計   216,187   233,021   1,010,398   965,308   1,226,586   1,198,329 負債及び資本合計   846,994   892,197   1,936,507   2,010,387   2,783,501   2,902,584 要約連結損益計算書 (単位:百万円) 金融サービス事業   金融サービス事業以外 の事業及び消去   連結計 2024年12月期   2025年12月期   2024年12月期   2025年12月期   2024年12月期   2025年12月期 売上収益   112,172   114,033   2,464,006   2,420,170   2,576,179   2,534,203 売上原価   △66,156   △67,053   △1,688,058   △1,682,605   △1,754,214   △1,749,658 売上総利益   46,016   46,980   775,948   737,564   821,964   784,544 販売費及び一般管理費   △24,077   △26,414   △618,447   △654,724   △642,525   △681,139 その他の収益費用(純額)   766   △202   △5,752   13,091   △4,985   12,888 持分法による投資損益   -   692   7,062   9,386   7,062   10,079 営業利益   22,705   21,056   158,810   105,316   181,515   126,373 金融収益   234   432   15,445   18,637   15,679   19,069 金融費用   △34   △18   △13,984   △12,227   △14,019   △12,245 税引前当期利益   22,904   21,470   160,271   111,726   183,175   133,196 法人所得税費用   △6,363   △5,188   △52,241   △93,069   △58,605   △98,258 当期利益   16,540   16,281   108,029   18,656   124,570   34,938 親会社の所有者   16,540   16,281   91,528   △172   108,069   16,109 非支配持分   -   -   16,500   18,829   16,500   18,829 要約連結キャッシュ・フロー計算書 (単位:百万円) 金融サービス事業   金融サービス事業以外 の事業及び消去   連結計 2024年12月期   2025年12月期   2024年12月期   2025年12月期   2024年12月期   2025年12月期 営業活動によるキャッシュ・フロー 税引前当期利益   22,904   21,470   160,271   111,726   183,175   133,196 減価償却費及び償却費   2,705   5,602   80,362   83,163   83,067   88,766 金融事業に係る利息収益及び利息費用   △44,812   △51,753   -   -   △44,812   △51,753 販売金融債権の増減額(△は増加)   △62,199   △53,441   -   -   △62,199   △53,441 その他   39,888   55,977   △22,271   △34,141   17,616   21,835 営業活動によるキャッシュ・フロー   △41,513   △22,142   218,361   160,748   176,847   138,605 投資活動によるキャッシュ・フロー 有形固定資産及び無形資産の取得による支出   △7,424   △1,144   △108,458   △112,121   △115,882   △113,266 その他   1,343   315   △14,209   26,825   △12,865   27,141 投資活動によるキャッシュ・フロー   △6,080   △828   △122,667   △85,295   △128,748   △86,124 財務活動によるキャッシュ・フロー 借入金の増減額(△は減少)   71,271   15,846   △28,649   43,488   42,622   59,335 社債の増減額(△は減少)   △11,600   △12,168   19,915   29,876   8,314   17,707 その他   960   -   △98,323   △107,471   △97,363   △107,471 財務活動によるキャッシュ・フロー   60,631   3,678   △107,058   △34,106   △46,426   △30,428 現金及び現金同等物に係る換算差額   △2,912   4,047   21,693   △193   18,781   3,853 現金及び現金同等物の増減額 (△は減少)   10,124   △15,246   10,330   41,151   20,454   25,905 現金及び現金同等物の期首残高   22,134   33,461   324,882   339,537   347,016   372,999 新規連結に伴う現金及び 現金同等物の増加額   1,203   -   4,325   -   5,528   - 現金及び現金同等物の期末残高   33,461   18,214   339,537   380,689   372,999   398,904 (6) 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループにおける主な資金需要は、製品製造のための材料・部品等の購入費、製造費用、製品・商品の仕入、販売費及び一般管理費、運転資金、設備投資資金、投融資及び当社製品に関わる販売金融です。 運転資金については返済期限が一年以内の短期借入金で、通常各々の会社が運転資金として使用する現地の通貨で調達しています。設備投資資金については主に資本金、内部留保といった自己資金でまかなうこととしています。 資金の流動性管理にあたっては、適時に資金繰り計画を作成・更新するとともに、手元流動性を適度に維持することで、必要な流動性を確保しています。 当連結会計年度においては、設備投資や子会社の支配獲得に係る投資活動による支出があったものの、営業活動による収入に加え、台湾子会社の土地売却やヤマハ株式会社等の株式売却による収入があったことにより、フリー・キャッシュ・フローを確保しました。また、株主還元と資本効率の向上を図るために自己株式の取得を行いました。 当社は株主の皆様の利益向上を重要な経営課題と位置付け、企業価値の向上に努めています。株主配当については、2026年2月2日に開示した「2025年12月期通期連結業績予想および配当予想の修正並びに個別業績見込みと前期実績との差異に関するお知らせ」のとおり、期末配当1株当たり10円の実施を2026年3月25日開催予定の第91期定時株主総会に上程する予定です。2026年については年間配当1株当たり50円を予定しています。加えて、自己株式の取得についても、中期経営計画の還元方針に則り、機動的な実施を目指します。 また、2026年の設備投資は1,400億円、研究開発支出は1,700億円を計画しています。 (7) 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに準拠して作成しています。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者はこれらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断していますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の連結財務諸表で採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針」に記載していますが、特に次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えています。なお、当連結会計年度における重要な会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しています。 ① 棚卸資産 当社グループは、棚卸資産の、推定される将来需要及び市場状況に基づく時価の見積額と総平均法による原価法(貸借対照表価額は、収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定しています。)による評価額との差額に相当する陳腐化の見積額について、評価減を計上しています。実際の将来需要又は市場状況が、当社グループ経営者による見積りより悪化した場合、追加の評価減が必要となる可能性があります。 ② 損失評価引当金 当社グループは、売掛金、販売金融債権及び貸付金その他これらに準ずる債権を適正に評価するため、営業債権及びその他の債権については常に損失評価引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定しています。金融サービス事業に係る債権については、報告日ごとに予想信用損失を見積り、予想信用損失に対して損失評価引当金を計上しています。なお、米国内のインフレの急激な進行等の外部環境の変化により債権の信用リスクが増加した場合には、必要に応じて見積りに対し補正を加えています。将来、債権の相手先の財務状況がさらに悪化して支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上又は追加の損失が発生する可能性があります。 ③ 非金融資産の減損 当社グループは、減損の兆候のある資金生成単位または資金生成単位グループごとに将来キャッシュ・フローの見積りを行い、当該資産の減損要否の判定を行っています。資金生成単位または資金生成単位グループの減損が必要であると判断した場合、帳簿価額が回収可能価額を超える部分について減損損失を認識します。のれん、耐用年数を確定できない無形資産及び未だ使用可能ではない無形資産については、減損の兆候の有無にかかわらず回収可能価額を毎年同じ時期に見積っています。将来、回収可能価額が減少した場合、減損損失の計上が必要となる可能性があります。 ④ 繰延税金資産 当社グループは、将来の一定期間における課税所得の見積りやタックスプランニングに基づき、繰延税金資産の回収可能性を検討しています。これらの将来に係る見積りは、市場の動向や経済環境、また、当社グループの事業計画等の変動の影響を受けるため、回収可能性が大きく変動した場合、税金費用が大きく変動する可能性があります。 ⑤ 製品保証引当金 当社グループは、販売済製品の保証期間中のアフターサービス費用、その他販売済製品の品質問題に対処する費用の見積額を計上しています。当該見積りは、過去の実績若しくは個別の発生予想額に基づいていますが、実際の製品不良率又は修理コストが見積りと異なる場合、アフターサービス費用の見積額の修正が必要となる可能性があります。 ⑥ 退職給付に係る負債 従業員の退職給付費用及び退職給付債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されています。これらの前提条件には、割引率、長期期待運用収益率、将来の給与水準、退職率、直近の統計数値に基づいて算出される死亡率などが含まれます。当社及び一部の国内連結子会社が加入する年金制度においては、割引率は優良社債を基礎とした複数の割引率を退職給付の支払見込期間ごとに設定しています。長期期待運用収益率は、年金資産が投資されている資産の種類毎の期待収益率の加重平均に基づいて計算されます。実際の結果が前提条件と異なる場合、又は前提条件が変更された場合、その影響は累積され、将来にわたって規則的に計上されるため、一般的には将来期間において認識される収益・費用、計上される資産・負債及び純資産に影響を及ぼします。 確定給付制度の当期勤務費用及び確定給付負債(資産)の純額に係る利息の純額は純損益として認識しています。確定給付制度の再測定額は、発生した期に一括してその他の包括利益で認識し、直ちに利益剰余金に振り替えています。制度の改訂による従業員の過去の勤務に係る確定給付制度債務の増減は、純損益として認識しています。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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