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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

マツダ

Mazda Motor Corporation7261 · Prime · 輸送用機器

完成車メーカー。国内生産に加え、メキシコ・タイ等でグローバルに車両を生産・販売。

概要

マツダは広島県に本拠を置く自動車メーカーである。1920年に東洋コルク工業として創業し、三輪トラックから乗用車へと事業を拡大。ロータリーエンジン搭載車コスモスポーツ(1967年)や軽量高効率なSKYACTIV技術で知られる。現在はマツダ3、CX-5、MX-5などを生産し、北米・欧州・中国など全球で販売。2026年3月期の売上高は4兆9182億円、連結従業員は4万7144人。トヨタ自動車との業務資本提携(2017年)や中国の長安汽車との合弁など、パートナーシップも展開している。

収益の3本柱と地域別依存度

マツダの事業は地域別売上高で見ると、北米が最大の市場であり、2026年3月期に2兆9534億円(全体の約60%)を占める。次いで日本が3兆3579億円、欧州が8889億円、その他地域が6611億円である。営業利益も北米が1675億円と黒字を支える一方、日本は1618億円の営業損失を計上しており、地域ごとの収益性にばらつきがある。グローバル販売台数は122万3000台で、うち北米が58万2000台と半数近くを占める。こうした地域依存度の高さから、為替変動や地域の規制・需要変化が業績に直結する構造にある。

国内生産と海外生産の分業体制

マツダの生産拠点は、日本国内の広島(本社工場・宇品工場)と防府工場に加え、メキシコのマツダモトールマヌファクトゥリングデメヒコ(MMMdM)、タイのオートアライアンス(タイランド)(AAT)などが中心である。中国では長安マツダ汽車有限公司が現地生産を担う。さらに米国ではトヨタ自動車との合弁会社マツダトヨタマニュファクチャリングUSA(MTMUS)で2022年から生産を開始した。グループ全体として、日本から完成車・部品を輸出する一方、関税や為替リスクを回避するため主要市場での現地生産比率を高めている。MMMdMは住友商事との合弁から全株式取得に至った。

グループ構成と販売網

2026年3月末時点で、マツダは連結子会社71社、持分法適用会社21社からなるグループである。事業は自動車及び同部品の製造・販売が主体で、国内販売は関東マツダや東海マツダ販売などの地域販売会社が担う。海外では北米をマツダモーターオブアメリカ、欧州をマツダモータース(ドイツランド)、その他の地域をマツダオーストラリアなどが統括する。部品の一部は倉敷化工などグループ会社が製造する。持分法適用会社には中国の長安マツダ汽車有限公司やエンジン製造の長安マツダエンジン有限公司が含まれ、トヨタとの合弁MTMUSもその一つである。

業界の中での役割は完成車OEM(自動車メーカー)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4.9兆円
営業利益
516億円
営業利益率
1.0%
純利益
351億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
北米2.6兆円52.1%1,675億円6.5%
日本9,002億円18.3%-1,618億円-18.0%
欧州8,596億円17.5%180億円2.1%
その他 の地域5,967億円12.1%327億円5.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01自動車・同部品主力

自動車および部品を自社で製造し、国内外の販売会社を通じて販売。国内では当社が車両を製造し、部品は当社及び倉敷化工などが製造。海外ではメキシコ、タイなどで生産。北米、欧州、その他地域ごとに販売子会社を配置。

主な製品・サービス2
自動車
乗用車(セダン、SUV、スポーツカーなど)の完成車。
自動車部品
自社生産用の部品および補修部品。

製品と技術

ロータリーエンジンとSKYACTIV技術

マツダの技術の芯は、1961年に始まるロータリーエンジン開発と、2010年代に導入したSKYACTIV技術である。ロータリーエンジンはコスモスポーツで実用化され、RX-7やRX-8に搭載。コンパクトで高出力が特徴だが、燃費と排出ガス規制への対応が課題となり、2012年に生産を終了した。一方、SKYACTIVはエンジン・トランスミッション・シャシ・ボディを総合的に高効率化する技術群で、高圧縮比ガソリンエンジンや軽量なスカイアクティブボディなどを含む。これらの技術はマツダ3やCX-5などに採用され、燃費性能と走行性能の両立を実現している。

主力モデル:CX-5を軸としたSUV群

CX-5は2012年発売以来、世界累計販売500万台を超えるマツダの最量販モデルである。2025年には約8年ぶりのフルモデルチェンジを受け、進化したデザインと拡大した荷室、大型ディスプレイを採用。北米市場ではCX-50も併売され、SUVラインアップの中心となっている。また、ラージ商品群としてCX-60(日本・欧州向け)やCX-90(北米向け)を展開。小型車ではマツダ3(アクセラの後継)やCX-30、スポーツカーではマツダロードスター(MX-5)が継続的に販売されている。これらのモデルはSKYACTIV技術をベースに、マイルドハイブリッドやプラグインハイブリッドなど電動化にも対応している。

電動車ラインアップ:EZ-6と将来のBEV

マツダは電動化戦略として、地域ごとに適したソリューションを提供する「マルチソリューション」アプローチを採用。第2フェーズ(2025〜2027年)では新しいハイブリッドシステムとバッテリーEVの導入を計画する。中国市場では長安マツダ汽車が開発した電動クロスオーバーSUV「MAZDA EZ-60」(2025年9月発売)とセダンタイプの「MAZDA EZ-6」を投入。EZ-6を欧州向けに仕様変更した「MAZDA6e」も販売開始した。これらはBEV専用設計であり、マツダの電動化の先行モデルとなる。さらに、2028年以降の第3フェーズでは本格的なBEV専用車の投入を表明しており、電池生産への投資も視野に入れている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

輸送用機器のなかでの位置

国内自動車で中位、海外依存で成長を志向

マツダは独自のエンジン技術とデザインで差別化を図る自動車メーカーだが、国内市場ではトヨタやホンダに次ぐ規模で、中位グループに位置する。同業他社にはトヨタ紡織やユニプレスなど部品メーカーが多いが、完成車メーカーとしては独自の路線を歩む。北米や欧州など海外販売比率が高く、為替変動の影響を受けやすい。一方、電動化や自動運転への投資が遅れており、競争激化が課題。また、低収益性に悩み、営業利益率は低水準で推移しており、コスト削減と高付加価値モデルの投入が求められる。

強み

  • スカイアクティブ技術など燃費性能に優れたエンジンを自社開発している。
  • 「魂動」デザインでブランドイメージを確立し、顧客の支持を得ている。
  • 北米や欧州など海外依存度が高く、規模拡大の余地がある。
  • 工場の集約や生産効率化でコスト削減を進めている。

課題

  • EVやハイブリッドの投入が遅れ、世界的な電動化シフトに対応できていない。
  • 営業利益率が低く、他社と比べて収益力が弱い。
  • 為替変動や海外市況に業績が左右されやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車完成車・大手部品の時価総額近傍。太字がマツダ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17270SUBARU1.9兆円21.2倍
27259アイシン1.7兆円16.2倍
37202いすゞ自動車1.5兆円11.5倍
47201日産自動車1.2兆円
57276小糸製作所8,304億円44.9倍
67261マツダ7,692億円21.9倍
76473ジェイテクト6,834億円57.0倍
87282豊田合成6,325億円10.9倍
95110住友ゴム工業5,682億円9.2倍
106471日本精工5,495億円23.6倍
117211三菱自動車工業5,465億円50.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車完成車・大手部品)に従っています。

会社の歴史

沿革 46件

コルク会社から三輪トラックへ:1920〜1931年

1920年1月、東洋コルク工業株式会社として広島で創業。社名の通りコルクの製造を目的としたが、1927年9月に東洋工業株式会社へ改称し、1929年4月には工作機械の生産を始める。本格的な自動車事業への第一歩は1931年10月、三輪トラックの生産開始である。これにより同社は輸送機器メーカーとしての基盤を築いた。なお、マツダの社名は後年(1984年)に変更されるが、ブランド名としては初期から用いられた。

ロータリーエンジンへの挑戦:1961〜1967年

1961年2月、ドイツのNSU社およびバンケル社とロータリーエンジンに関する技術提携を結ぶ。これはマツダの技術的な特徴を決定づける決断だった。1967年5月、世界初のロータリーエンジン搭載量産車「コスモスポーツ」を発売。これに先立ち1965年には三次自動車試験場を完成させ、エンジン開発を加速した。ロータリーエンジンはその後、RX-7などに搭載され、マツダのブランドイメージを確立する一方、燃費や排出ガス面での課題も残した。

フォードとの資本提携と経営再建:1979〜1996年

1979年11月、フォードモーターカンパニーと資本提携を結び、フォードの傘下に入る。1993年12月には提携関係を強化し、1996年5月にはフォードの保有比率が33.4%に達した。この間、1985年に米国に生産子会社(MMUC)を設立し、1988年には北米R&D拠点を設けた。しかし1990年代前半のバブル崩壊後の業績低迷を受け、フォードの主導でコスト削減やモデル整理が進められた。1992年には米国工場をフォードとの均等出資に変更(オートアライアンスインターナショナル)したが、後に全株式をフォードに売却している。

社名変更とグローバル展開:1984〜1990年代

1984年5月、東洋工業からマツダ株式会社へ社名を変更。これに先立ち1967年から海外販売子会社を設立してきた。1985年には米国生産会社、1987年に横浜研究所、1990年にタイの販売会社と、海外拠点を拡大した。1990年代には欧州R&D事務所を開設し、1995年にはタイにフォードとの合弁で生産会社を設立。1998年から量産を開始した。中国では2005年から長安汽車やフォードとの合弁でエンジン・車両生産に参入し、2007年に南京工場で生産開始。こうした積極的な海外展開が現在のグローバルネットワークの基礎となった。

フォード離脱とトヨタとの提携:2008〜2017年

2008年11月、フォードはマツダ株式の保有比率を13.8%に引き下げ、その後段階的に売却。2010年代半ばにはフォード資本から完全に離脱した。2017年8月、トヨタ自動車株式会社と業務資本提携に関する合意書を締結。これに基づき2018年3月、米国アラバマ州に合弁会社マツダトヨタマニュファクチャリングUSAを設立し、2022年1月から生産を開始した。この提携により電動化技術やコネクティッド分野での協業が進められている。

電動化と新型モデル投入:2022〜2026年

2022年4月、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。同年、米国合弁工場での生産を開始した。2025年7月には東京にR&Dセンターを開設し、8年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型CX-5を公表。中国市場では長安マツダ汽車が開発・製造する電動車「MAZDA EZ-6」「MAZDA EZ-60」を投入し、欧州では「MAZDA6e」として販売。EZ-6は2026年にワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞した。しかし、2026年3月期の営業利益は516億円(前期比72.3%減)と大幅減益となり、米国関税政策の影響が顕在化した。

年表46件を開く

1920年代

  • 1920年1月創業東洋コルク工業株式会社として設立
  • 1927年9月商号変更東洋工業株式会社に社名変更
  • 1929年4月工作機械の生産開始

1930年代

  • 1931年10月三輪トラックの生産開始
  • 1935年10月さく岩機の生産開始

1940年代

  • 1949年5月上場東京証券取引所に株式を上場

1950年代

  • 1958年4月小型四輪トラックを発売

1960年代

  • 1960年5月軽乗用車を発売
  • 1961年2月ドイツNSU社、バンケル社とロータリーエンジンに関し技術提携
  • 1964年4月小型乗用車を発売
  • 1965年5月三次自動車試験場完成
  • 1966年11月乗用車専門宇品工場完成(本社工場内)
  • 1967年4月オーストラリアに子会社マツダモータースPty.Ltd.を設立(現、マツダオーストラリアPty.Ltd.)
  • 1967年5月初のロータリーエンジン搭載車コスモスポーツを発売
  • 1968年7月カナダに子会社マツダモータースオブカナダLtd.を設立(現、マツダカナダ, Inc.)

1970年代

  • 1971年2月米国に子会社マツダモーターオブアメリカ, Inc.を設立
  • 1972年11月ドイツに子会社マツダモータース(ドイツランド)GmbHを設立
  • 1974年5月三次ディーゼルエンジン工場完成
  • 1979年11月フォードモーターカンパニーと資本提携

1980年代

  • 1981年12月防府中関変速機工場完成
  • 1982年9月防府西浦乗用車工場完成
  • 1984年5月商号変更マツダ株式会社に社名変更
  • 1985年1月米国に子会社マツダモーターマニュファクチャリング(USA)コーポレーションを設立
  • 1987年6月横浜研究所完成
  • 1988年7月創業米国にマツダリサーチ&ディベロップメントオブノースアメリカ, Inc.を設立(その後、マツダモーターオブアメリカ, Inc.に吸収合併)

1990年代

  • 1990年5月M&Aドイツに欧州R&D事務所を開設(その後、マツダモーターヨーロッパGmbHに統合)
  • 1990年6月タイに子会社マツダセールス(タイランド)Co., Ltd.を設立
  • 1992年2月防府第二工場完成
  • 1992年6月商号変更マツダモーターマニュファクチャリング(USA)コーポレーションをフォードモーターカンパニーとの均等出資の会社とし、社名をオートアライアンスインターナショナル, Inc.に変更(その後、当社の全保有株式をフォードモーターカンパニーへ売却)
  • 1993年12月フォードモーターカンパニーとの提携関係を強化
  • 1995年11月タイにフォードモーターカンパニーとの合弁によりオートアライアンス(タイランド)Co., Ltd.を設立
  • 1996年5月フォードモーターカンパニーが当社株式保有比率を33.4%に引き上げ
  • 1998年5月オートアライアンス(タイランド)Co., Ltd.で量産車の生産を開始

2000年代

  • 2005年9月中国にフォードモーターカンパニー及び長安汽車集団との合弁により長安フォードマツダエンジン有限公司を設立(その後、フォードモーターカンパニー保有株式を当社が取得。現、長安マツダエンジン有限公司)
  • 2006年3月商号変更中国においてフォードモーターカンパニーと長安汽車の合弁会社である長安フォード汽車有限公司へ出資し、社名を長安フォードマツダ汽車有限公司に変更(その後、存続分立。現、長安マツダ汽車有限公司)
  • 2007年10月長安フォードマツダ汽車有限公司(南京工場)で量産車の生産を開始
  • 2008年11月フォードモーターカンパニーが当社株式保有比率を13.8%に引き下げ(その後、同社は段階的に株式を売却し、2026年3月末時点における同社による当社株式の保有はありません。)

2010年代

  • 2011年9月メキシコに住友商事株式会社との合弁により子会社マツダモトールマヌファクトゥリングデメヒコS.A. de C.V.を設立(その後、住友商事株式会社が保有する全株式を当社が取得)
  • 2013年2月タイに子会社マツダパワートレインマニュファクチャリング(タイランド)Co., Ltd.を設立
  • 2014年1月マツダモトールマヌファクトゥリングデメヒコS.A. de C.V.で量産車の生産を開始
  • 2015年1月マツダパワートレインマニュファクチャリング(タイランド)Co., Ltd.でトランスミッションの量産を開始
  • 2017年8月トヨタ自動車株式会社と業務資本提携に関する合意書を締結
  • 2018年3月米国にトヨタ自動車株式会社との合弁によりマツダトヨタマニュファクチャリングUSA, Inc.を設立

2020年代

  • 2022年1月マツダトヨタマニュファクチャリングUSA, Inc.で量産車の生産を開始
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2025年7月「マツダR&Dセンター東京」を開設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • グローバル自社工場のカーボンニュートラル達成2035年までカーボンニュートラル(CN)
  • 自社新車が原因となる死亡事故ゼロ2040年まで死亡事故ゼロ
  • 国内販売台数早期実現(具体的年度の記載なし)まで20万台

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    マルチソリューション電動化戦略

    地域の電源事情や規制に応じて、内燃機関、ハイブリッド、バッテリーEV、代替燃料など多彩なソリューションを適材適所で提供する。段階的に電動化を進め、第2フェーズ(2025-27年)では新ハイブリッドシステム導入、第3フェーズ(2028-30年)でバッテリーEVを本格導入する。

  2. 02

    ライトアセット戦略による資本効率向上

    自前主義から脱却し、協業・パートナーシップを積極活用して投資を最小化する。開発生産性3倍向上、電池投資半減、既存設備でのEV・エンジン車混流生産などにより、低投資で高い資産効率を実現し資本コストを上回るリターンを目指す。

  3. 03

    サプライチェーン改革と原価低減

    サプライチェーン・バリューチェーン全体を鳥瞰し、ムリ・ムラ・ムダを徹底排除。調達構造の変革(階層浅化・近場調達)、汎用材料・半導体活用拡大、共創活動(取引先と早期連携)により強靭化と原価低減を推進する。

  4. 04

    ブランド価値経営のグローバル展開

    北米で成果を上げたブランド価値経営をアジアなど他地域に展開。リテールオペレーション強化、新世代店舗への刷新、接客トレーニングを通じてブランド体験を向上させる。国内では都市圏戦略などで販売20万台早期実現を図る。

  5. 05

    安全技術と人・IT共創

    独自の安全思想「MAZDA PROACTIVE SAFETY」のもと、人を中心としたものづくりにデジタル技術を融合。高度運転支援技術を開発し、2040年までに自社新車が原因となる死亡事故ゼロを目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で47,144人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は711万円で、9期前と比べて+5.1%平均年齢は42.5歳、平均勤続年数は17.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月48,849
2018年3月49,755
2019年3月67741.116.449,998
2020年3月66441.216.750,479
2021年3月62941.516.949,786
2022年3月63841.816.648,750
2023年3月65942.217.248,481
2024年3月68942.417.648,685
2025年3月71542.517.448,783381
2026年3月71142.517.747,144109

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率67.1%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)84.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社62(国内 41 / 海外 21) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
防府物流 センター他 — 山口県防府市他61,122億円
日本
本社及び 本社工場他 — 岡山県倉敷市他4,873億円
日本
本社 — 米国・カリフォルニア州アーバイン市996億円
北米
本社及び工場 — メキシコ・グアナファト州サラマンカ市626億円
北米
本社及び工場 — タイ・チョンブリ県311億円
その他の地域
病院・寮他 — 広島県安芸郡府中町他229億円
日本
三次事業所 — 広島県三次市166億円
日本
本社 — ドイツ・ノルトラインウエストファーレン州レバークーゼン市151億円
欧州
マツダR&Dセンター横浜 — 神奈川県横浜市神奈川区6,693百万円
日本
本社 — カナダ・オンタリオ州リッチモンドヒル市5,645百万円
北米
ほか6件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    マツダモーターオブアメリカ, Inc. (注)1,2
    米国・カリフォルニア州アーバイン市
    議決権100.0%
  • 海外
    マツダカナダ, Inc.
    カナダ・オンタリオ州リッチモンドヒル市
    議決権100.0%
  • 海外
    マツダモトールデメヒコ S. de R.L. de C.V.
    メキシコ・メキシコ市
    議決権100.0%
  • 海外
    マツダセルヴィシオスデメヒコ S. de R.L. de C.V.
    メキシコ・メキシコ市
    議決権100.0%
  • 海外
    マツダモトールマヌファクトゥリングデメヒコS.A. de C.V. (注)1
    メキシコ・グアナファト州サラマンカ市
    議決権100.0%
  • 海外
    マツダモータース(ドイツランド)GmbH
    ドイツ・ノルトラインウエストファーレン州レバークーゼン市
    議決権100.0%
  • 海外
    マツダモーターロジスティクス ヨーロッパN.V. (注)1
    ベルギー・アントワープ州ウィルブローク市
    議決権100.0%
  • 海外
    マツダモーターヨーロッパGmbH
    ドイツ・ノルトラインウエストファーレン州レバークーゼン市
    議決権100.0%
  • 海外
    マツダオトモビルフランスS.A.S.
    フランス・サンジェルマンアンレイ
    議決権100.0%
  • 海外
    マツダモータースUK Ltd.
    英国・ケント州ダートフォード市
    議決権100.0%
  • 国内
    マツダスイスS.A.
    スイス・プチランシー市
    議決権100.0%
  • 国内
    マツダモトールデポルトガルLda.
    ポルトガル・リスボン市
    議決権100.0%
残りのグループ会社50社を開く
  • マツダモーターイタリア, S.r.l.イタリア・ローマ市100%
  • マツダオートモービルズ エスパーニャ, S.A.スペイン・マドリッド市100%
  • マツダオーストリアGmbHオーストリア・クラーゲンフルト市100%
  • マツダオーストラリアPty.Ltd.オーストラリア・ビクトリア州モルグレイブ100%
  • マツダモータースオブ ニュージーランドLtd.ニュージーランド・オークランド市100%
  • マツダセールス(タイランド) Co., Ltd.タイ・バンコク市96%
  • マツダパワートレインマニュファクチャリング(タイランド) Co., Ltd.タイ・チョンブリ県100%
  • マツダマレーシアSdn.Bhd.マレーシア・スランゴール州70%
  • マツダ(中国)企業管理有限公司中国・上海市100%
  • 台湾マツダ汽車股份有限公司台湾・台北市100%
  • マツダサザンアフリカ(Pty)Ltd南アフリカ共和国・ヨハネスブルグ市70%
  • マツダデコロンビアS.A.S.コロンビア・ボゴタ市100%
  • マツダ中販㈱広島県広島市 南区100%
  • マツダエース㈱広島県安芸郡 府中町100%
  • マツダロジスティクス㈱広島県広島市 南区100%
  • 倉敷化工㈱岡山県倉敷市75%
  • ㈱マツダE&T広島県広島市 南区100%
  • マツダパーツ㈱広島県広島市 東区100%
  • マツダビジネスパートナー㈱東京都板橋区100%
  • ㈱東北マツダ宮城県仙台市 宮城野区100%
  • ㈱福島マツダ福島県郡山市100%
  • ㈱北関東マツダ茨城県水戸市100%
  • ㈱甲信マツダ長野県長野市100%
  • ㈱関東マツダ東京都板橋区100%
  • 静岡マツダ㈱静岡県静岡市 駿河区100%
  • 東海マツダ販売㈱愛知県名古屋市 瑞穂区100%
  • ㈱北陸マツダ石川県野々市市100%
  • ㈱京滋マツダ京都府京都市 南区100%
  • ㈱関西マツダ大阪府大阪市 浪速区100%
  • ㈱西四国マツダ愛媛県松山市100%
  • ㈱九州マツダ福岡県福岡市 博多区100%
  • ㈱南九州マツダ鹿児島県鹿児島市100%
  • 沖縄マツダ販売㈱沖縄県浦添市100%
  • その他 26社
  • マツダトヨタマニュファクチャリングUSA, Inc.米国・アラバマ州ハンツビル市50%
  • オートアライアンス(タイランド)Co., Ltd.タイ・ラヨーン県50%
  • 長安マツダ汽車有限公司中国・南京市48%
  • 長安マツダエンジン有限公司中国・南京市50%
  • トーヨーエイテック㈱広島県広島市 南区50%
  • ㈱日本クライメイトシステムズ広島県東広島市33%
  • ヨシワ工業㈱広島県安芸郡 海田町33%
  • ㈱サンフレッチェ広島(注)3広島県広島市 中区17%
  • ㈱マツダプロセシング中国広島県広島市 安芸区29%
  • マツダクレジット㈱大阪府大阪市 北区50%
  • MCMエネルギーサービス㈱広島県広島市 南区40%
  • マツダ部品広島販売㈱広島県安芸郡坂町33%
  • MCF Electric Drive㈱広島県広島市 南区50%
  • Mazda Imasen Electric Drive㈱広島県東広島市50%
  • MHHO Electric Drive㈱(注)4広島県広島市 南区10%
  • その他 6社
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • AUMAZDA AUSTRALIA PTY. LIMITED

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    規制の精緻化に向けたデジタル技術の開発AIを活用した自動車の完成検査の精緻化・合理化に係る調査
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-06-18
    1,989万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は4.9兆円営業利益516億円前期と比べると減収減益で、売上が-2.0%、利益が-72.3%。

売上高
-2.0%
4.9兆円
営業利益
-72.3%
516億円
純利益
-69.2%
351億円
営業利益率
1.0%
前期比 -2.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高5.5兆円4.9兆円
営業利益1,500億円516億円
純利益900億円351億円
1株あたり配当¥55¥55

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1.3兆円、営業利益は328億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+17.8%、営業利益は+9.3%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1.13392
2024年1Q1.093002.7372
2024年2Q1.239968.1709
2024年3Q1.257065.7574
2024年4Q1.26422
2025年2Q2.391,0304.3353
2025年4Q2.638313.2788
2026年2Q2.24−539−2.4−453
2026年4Q2.681,0553.9804
2027年1Q1.293282.6296

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2.2兆円から4.9兆円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は1.0%。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
タイに子会社マツダパワートレインマニュファクチャリング(タイランド)Co., Ltd.を設立
2013年3月2.21331343
2014年3月2.691,4071,357
2015年3月3.032,1261,588
2016年3月3.412,2361,344
2017年3月3.211,395938
米国にトヨタ自動車株式会社との合弁によりマツダトヨタマニュファクチャリングUSA, Inc.を設立
2018年3月3.471,7211,121
2019年3月3.561,161632
2020年3月3.43531121
2021年3月2.88283−317
2022年3月3.121,235816
2023年3月3.831,8591,428
2024年3月4.833,2012,077
「マツダR&Dセンター東京」を開設
2025年3月5.021,8611,8903.71,141
2026年3月4.925161,3181.0351

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高4.9兆円のうち、営業利益として残るのは516億円1.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は351億円、売上の0.7%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金82.0%4.0兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.0%8,348億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.0%516億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
18.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.0pt
1.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.0pt
0.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.8pt
1.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが2億円、投資CFが−9億円で、差し引きのフリーCFは−7億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は1.3兆円で、売上の3.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高兆円
2013年3月490−403−572870.44
2014年3月1,364−1,2011051630.48
2015年3月2,045−955−6281,0900.53
2016年3月2,628−1,081−9411,5470.57
2017年3月1,611−638−1,4999730.53
2018年3月2,078−1,6003054780.60
2019年3月1,467−1,3168341510.70
2020年3月348−1,276−243−9280.57
2021年3月1,201−7899934120.74
2022年3月1,892−1,362−8645300.74
2023年3月1,374−994−8993800.72
2024年3月4,189−1,799−8472,3900.92
2025年3月3,056−2,0009011,0561.11
2026年3月2−91,050−71.29

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は4.5兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1.9兆円で、自己資本比率は42.5%(業種中央値53.0%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月1.980.511.4725.1
2014年3月2.250.681.5729.4
2015年3月2.470.891.5835.2
2016年3月2.550.981.5737.4
2017年3月2.521.061.4641.2
2018年3月2.721.221.5043.8
2019年3月2.881.231.6441.8
2020年3月2.791.211.5842.1
2021年3月2.921.201.7240.5
2022年3月2.971.321.6543.8
2023年3月3.261.461.8044.2
2024年3月3.791.762.0345.8
2025年3月4.091.812.2843.8
2026年3月4.481.932.5542.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1.1兆円
すぐ使えるお金
利益剰余金
9,521億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
6,961億円
在庫として抱えている分
負債合計
2.6兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率28 / 40
収益力営業利益率2 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り82社中14位あたり、逆に低いのは営業利益率82社中76位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
1.9%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.1%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
42.5%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-2.0%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.5%/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,217.5で、1年前と比べて+23.0%過去52週の値幅のなかでは57%の位置にある。

¥1,217.5-4.3%1ヶ月+9.6%1年+23.0%時価総額7,692億円
過去52週の値幅
安値¥978.5高値¥1,395

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)21.9倍
PER (会社予想)8.5倍
PBR0.40倍
配当利回り4.52%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に1207.5円と、25日線(1165.44円)を約3.6%上回り、75日線(1122.2円)の上に位置。52週高値1395円からは約13%下、52週安値978.5円からは約23%上。年初来では26.03%上昇。RSIは54.7と中立。出来高は8月5日に1757万株と急増したが、その後は減少傾向。上昇トレンドは継続中。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)

PERが21.71倍と業界平均の16.66倍を上回るが、予想PERは8.5倍と大幅に改善が見込まれる。PBRは0.3971倍と極めて低く、解散価値を下回る水準。配当利回りは4.55%と業界平均の2.96%を上回る。ROEは1.9%と低く収益性は弱いが、予想の改善を考慮すると、現状はやや割高ながら投資妙味はある。

指標この会社業種平均
PER (実績)21.9倍16.3倍
PER (予想)8.5倍
PBR0.40倍1.12倍
ROE1.9%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

マツダの投資論点は、EVシフトへの適応と収益性の改善ができるかどうか。2025年3月期は営業利益率3.71%だったが、2026年3月期は1.05%に悪化予想。強気派は独自技術による商品力と北米市場の好調、新型EV投入への期待から成長を見込む。一方、弱気派はEV競争の激化と中国市場の不振、日系メーカー間の競争で利益率が低下し続けると警戒する。

プラスに働く材料7
  • 独自技術の強み

    SKYACTIV技術で燃費性能や走行性能が優れている

  • 北米市場の好調

    CX-5などのSUVが北米で人気を集めている

  • 新型EVへの期待

    2025年投入予定の新型EVで市場に食い込む可能性がある

  • 営業利益率3.71%への回復で営業利益1,800億円台復帰2027年〜2028年影響

    2026/3期の営業利益516億円に対し、2025/3期の1,861億円水準への回帰余地がある

  • 予想PER8.2倍とPBR0.38倍の割安修正継続影響

    時価総額7,383億円で予想PER8.2倍、PBR0.38倍。ROE1.9%の改善が焦点

  • 配当利回り4.71%の高水準が下値支え通年影響

    株価1,168.5円で配当利回りは4.71%。純利益351億円でも配当維持なら需要は厚い

  • 外国人持ち株比率36.6%の高水準な需給継続影響

    外国人持ち株比率は36.6%と高く、需給の下支えになる

マイナスに働く材料7
  • EV競争の激化

    テスラや中国勢などとの競争で苦戦が予想される

  • 中国市場の不振

    中国での販売が落ち込み、成長のけん引役を失っている

  • 利益率の低下

    2026年3月期予想で営業利益率が1.05%と大幅減益が見込まれる

  • 2026/3期の営業利益516億円まで落ち込んだ収益悪化通年影響

    営業利益は1,861億円(2025/3)から516億円(2026/3)へ72%減少

  • 純利益351億円への減少で配当減額リスク次回決算発表後影響

    純利益は1,141億円から351億円へ69%減。配当利回り4.71%の維持が焦点

  • 売上高4.9兆円と前期比2%減の停滞2026年下期影響

    2026/3期の売上高は49,182億円で前期比約2%減。増収がなければ収益改善は遅れる

  • PBR0.38倍が示す資本効率の低さ継続影響

    ROE1.9%と低く、PBR0.38倍のまま株価は純資産価値から大きく乖離

次の決算で確かめる点
販売台数
市場での需要動向とシェアの変化を把握するため
営業利益率
収益性の改善・悪化を測るため
EV販売比率
電動化戦略の進捗を確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり55で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.52%。

年間配当
¥55
1株あたり
配当利回り
4.52%
いまの株価に対して
配当性向
57.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3537.0
2018年3月350.027.0
2019年3月350.056.0
2020年3月350.0
2022年3月20−42.914.9
2023年3月45125.031.6
2024年3月6033.327.4
2025年3月55−8.357.6
2026年3月550.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥55

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ156,461人。区分でいちばん多いのは外国法人36.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が43.2%を占め、残る56.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人40.439.841.942.037.336.5
金融機関28.128.127.929.028.432.5
個人・その他17.716.614.212.117.916.5
事業法人12.212.011.410.810.810.8
証券会社1.63.44.56.15.63.7
自己株式0.30.30.30.30.20.2
外国人個人0.00.10.10.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)17.64
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.73
03トヨタ自動車株式会社5.05
04野村信託銀行株式会社(投信口)3.27
05THE BANK OF NEW YORK, TREATYJASDEC ACCOUNT(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.14
06STATE STREET BANK AND TRUSTCOMPANY 505325(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.71
07JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.38
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.33
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.22
10MAN INTERNATIONAL ICVC - MAN JAPAN COREALPHA FUND(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.21

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+385%、1株純資産は14期で+1719%。直近期のROEは1.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月111667.124.5
2014年3月2271,10523.510.11.8
2015年3月2661,45520.89.25.6
2016年3月2251,59614.77.817.8
2017年3月1571,7399.410.237.0
2018年3月1831,89410.07.727.0
2019年3月1001,9115.312.456.0
2020年3月191,8661.029.7
2021年3月−501,876−2.7
2022年3月1292,0666.67.014.9
2023年3月2272,28510.45.431.6
2024年3月3302,75813.15.327.4
2025年3月1812,8436.55.257.6
2026年3月563,0211.918.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

36名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は36名。2026/3期の役員報酬は総額1,287百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約20倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
菖蒲田清孝代表取締役 会長6737,200
毛籠勝弘代表取締役 社長兼CEO (最高経営責任者)〔コミュニケーション・サステナビリティ統括〕6547,800
ジェフリー・エイチ・ガイトン代表取締役 副社長兼経営役員CFO (最高財務責任者)〔社長補佐、経営企画・北米事業・欧州事業・中南米事業統括〕5997,322
向井武司取締役 副社長兼経営役員〔社長補佐、ものづくり・品質統括〕6432,700
青山裕大取締役 経営役員CCO (最高コスト責任者)〔コスト革新統括、ものづくり統括補佐〕6035,000
小島岳二取締役 経営役員CSO (最高戦略責任者)〔戦略領域統括〕6127,063
梅下隆一取締役 経営役員CTO (最高技術責任者)〔研究開発統括、ものづくり統括補佐〕6133,600
佐藤潔取締役702,300
小川理子取締役636,300
及川美紀取締役57700
田中浩憲取締役監査等委員(常勤)629,100
北村明良取締役監査等委員754,200
残りの役員24名を開く
氏名役職年齢保有株数
柴崎博子取締役監査等委員733,200
杉森正人取締役監査等委員692,400
井上宏取締役監査等委員696,500
藤本哲也経営役員CTAO (最高資金管理・会計責任者)
吉原誠経営役員 CRO (最高リスク責任者)
鷲見和彦経営役員 CSCO (最高サプライチェーン責任者)
木谷昭博経営役員CIO (最高情報責任者)
竹内都美子経営役員 CHRO (最高人事責任者)
大塚正志経営役員 CVCO (最高バリューチェーン責任者)
川村修上席執行役員
トム・ドネリー上席執行役員
中島徹上席執行役員
弘中武都上席執行役員
石村隆和上席執行役員
岩下卓二上席執行役員
佐賀尚人上席執行役員
中井英二上席執行役員
宮脇克典上席執行役員
マータイン・テンブリンク上席執行役員
滝村典之執行役員
東堂一義執行役員
向田光伸執行役員
今田道宏執行役員
石橋剛執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)84972881171,141143
社外取締役710710715
取締役(社内)2393920

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容525字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社71社及び持分法適用会社21社(2026年3月31日現在)で構成され、主として、自動車及び同部品の製造・販売、並びにこれらに関連した事業を行っております。 国内では、自動車は当社が製造し、自動車部品は当社及び倉敷化工㈱などが製造しております。海外においては、自動車及び同部品をマツダモトールマヌファクトゥリングデメヒコS.A. de C.V.、オートアライアンス(タイランド)Co., Ltd.などが製造しております。当社グループにおいて製造された自動車及び同部品は、国内においては、㈱関東マツダ、東海マツダ販売㈱などの販売会社が顧客に販売するとともに、一部の大口顧客に対しては当社が直接販売しております。海外においては、北米はマツダモーターオブアメリカ, Inc.、欧州はマツダモータース(ドイツランド)GmbH、その他の地域はマツダオーストラリアPty.Ltd.などが販売しております。 当社グループの事業における当社及び主要な会社の位置付け及びセグメントとの関係は、概ね以下のとおりであります。なお、以下の「日本」、「北米」、「欧州」、「その他の地域」は、セグメントと同一の区分であります。
経営方針・対処すべき課題7,358字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、企業理念として、『PURPOSE』『PROMISE』『VALUES』を定めております。 また、当社は、未来に向かってステークホルダーの皆さまと共に価値創造を進めていくべく、2030年時点の当社のありたい姿を「2030 VISION」として定めております。 企業理念 PURPOSE:前向きに今日を生きる人の輪を広げる PROMISE:いきいきとする体験をお届けする 人の頭、身体、心を活性化する コミュニティと共に VALUES :ひと中心 / 飽くなき挑戦 / おもてなしの心 2030 VISION 「走る歓び」で移動体験の感動を量産するクルマ好きの会社になる。 1. マルチソリューションで温暖化抑制に取り組み、持続可能な地球の未来に貢献する。 2. 心と身体を見守る技術で、誰もが安全・安心・自由に移動できる社会に貢献する。 3. 日常に動くことへの感動や心のときめきを創造し、一人ひとりの「生きる歓び」に貢献する。 (2) 経営環境及び対処すべき課題 ① 2030年に向けた経営方針(2030経営方針) 各国の環境規制動向、社会インフラ整備をはじめ、電源構成の変化、そして消費者の価値観の多様化など、経営を取り巻く環境の不確実性が高まっていることを受け、2030年までの視点で世界の潮流を想定した経営方針と主要な取り組みを以下のとおり定めております。 経営基本方針 1. 地域特性と環境ニーズに適した電動化戦略で、地球温暖化抑制という社会的課題の解決に貢献すること 2. 人を深く知り、人とクルマの関係性を解き明かす研究を進め、安全・安心なクルマ社会の実現に貢献すること 3. ブランド価値経営を貫き、マツダらしい独自価値をご提供し、お客様に支持され続けること 未来を拓く主な取り組み 1. カーボンニュートラルに向けた取り組み 当社が目標とする2050年のカーボンニュートラル(*1)(以下、「CN」)実現に向けては、まず自社のCO2排出について、「2035年にグローバル自社工場のCN実現」と中間目標を定め、省エネ、再エネ、CN燃料活用の3本柱で取り組みを進めてまいります。加えて、サプライチェーン(*2)への対応も必要であり、輸送会社様や購買お取引先様と共にCO2排出量を削減する活動を段階的に進めてまいります。国内においては、サプライチェーンの構造改革に取り組むほか、CN燃料の活用拡大を進めてまいります。 2. 各フェーズにおける電動化の取り組み 電動化時代への移行期間には、地域の電源事情に応じて、適材適所で内燃機関、電動化技術、代替燃料など様々な組み合わせとソリューションを提供していく「マルチソリューション」のアプローチが有効と考えており、当社は各国の電動化政策や規制強化の動向を踏まえ、パートナー企業と共に段階的に電動化を進めてまいります。 ■ 第1フェーズ(2022–2024年):蓄積した資産を活用したビジネス基盤強化 既存の技術資産であるマルチ電動化技術をフル活用して魅力的な商品を投入し、市場の規制に対応してまいります。ラージ商品群を投入し、プラグインハイブリッド車やディーゼルのマイルドハイブリッド車など、環境と走りを両立する商品で収益力を向上させつつ、バッテリーEV専用車の技術開発を本格化させます。 (*1)地球上の炭素(カーボン)の総量に変動をきたさない、二酸化炭素(CO2)の排出と吸収がプラスマイナスゼロになるようなエネルギー利用のあり方やシステム。 (*2)商品が消費者の手元に届くまでの、調達、製造、在庫管理、配送、販売、消費といった一連の流れ。 ■ 第2フェーズ(2025–2027年):電動化へのトランジション 電動化への移行期間における燃費向上によるCO2削減を目指し、新しいハイブリッドシステムを導入するなど、これまで培ってきたマルチ電動化技術をさらに磨きます。電動化が先行する中国市場においてバッテリーEVを導入するほか、グローバルにバッテリーEVの導入を開始します。また、内燃機関における再生可能燃料の利用可能性を踏まえ、熱効率の更なる改善技術の適用等により、内燃機関の性能についても極限まで進化させてまいります。 ■ 第3フェーズ(2028–2030年):バッテリーEV本格導入 バッテリーEV専用車の本格導入を進めるとともに、外部環境の変化や財務基盤強化の進捗を踏まえ、電池生産への投資なども視野に入れた本格的電動化に軸足を移してまいります。 3. 人とITの共創による価値創造への取り組み 自動車技術の改良を進め、クルマを取り巻く様々な人々や社会の声に耳を傾けつつ、人の幸せを第一に、事故のない安全・安心な社会づくりに貢献していくことは私たちの重要な責務です。安全技術開発に加え、地域や社会と連携し「死亡事故ゼロ」を目指し取り組んでまいります。安全技術開発については、独自の安全思想「MAZDA PROACTIVE SAFETY」のもと、これまで大事にしてきた「ひと」を中心としたものづくりに、デジタル技術を掛け合わせた高度運転支援技術の開発を継続し、運転者も同乗者も周囲の人も安全・安心なクルマづくりを進め、2040年を目途に自動車技術で対策が可能なものについては、自社の新車が原因となる死亡事故ゼロを目指します。 4.原価低減とサプライチェーンの強靭化 原価低減は、従来の商品原価や、製造原価だけにとどまらず、その範囲を拡大し、サプライチェーンとバリューチェーン(*3)全体を鳥瞰し、商品ラインアップの見直し等による投資効率・在庫回転率の向上を図るなどムリ・ムラ・ムダを徹底的に取り除く取り組みを通じて原価の作りこみを行うよう変えてまいります。 サプライチェーンについては、材料調達からお客様へのデリバリーに至るまでの全ての工程における個々の改善にとどまらず、モノがよどみなく流れ、しかもそのスピードが最大化される「全体最適の工程」を実現するよう取り組みます。また、材料・部品調達の階層を浅くし、種類を産む場所を近場に寄せていくなどの調達構造の変革や、汎用性の高い材料や半導体の活用拡大に取り組み、地政学的リスク、地震といった大規模災害などの外部環境の変化に対する影響も最小限にとどめてまいります。 ② 企業価値向上に向けた「ライトアセット戦略」 電動化を取り巻く環境は、インフレによる投資コストの増加や地域毎の電動化進度の違いなど多くの不確実性を抱えています。当社は2030年までを「電動化の黎明期」と捉え、2030経営方針のもと、多様化するお客様ニーズや環境規制に柔軟に対応すべくマルチソリューションで電動化を進めます。その具現化に向け、2025年3月、既存資産の活用度を高めることで、スモールプレーヤーとしての企業価値を向上させる実行戦略として「ライトアセット戦略」(*4)を公表しました。その主な内容は以下のとおりです。 ■ ものづくり領域では、独自の開発・生産プロセス革新を展開し、開発領域においては、より複雑な開発に対し、既存リソース水準を維持しつつ、生産性を3倍に向上させて対応してまいります。 ■ バッテリーEVについては、協業・パートナーシップによって、従来と比較し開発にかかる投資と工数を大幅に低減させる見通しです。 ■ 電池投資については、当初見込みにインフレ影響を加味した投資総額から、協業を活用することにより、半減できる見込みです。 ■ 生産においては、既存資産を活用してバッテリーEVとエンジン車を混流生産することにより、バッテリーEV専用工場新設と比較し、初期設備投資と量産準備期間を大幅に低減できる見通しです。 ■ こうしたライトアセット戦略は、従来の自前主義から脱し、協調すべき領域ではパートナーの資産を積極的かつ柔軟に活用して資本効率を高める一方、マツダらしさを発揮すべき領域には自前の技術と経営資源を集中して投下することで、最小の投資で最大のマーケットカバレッジを実現する経営モデルであります。 ■ 上記の取り組みを通じて、低投資で高い資産効率を確保の上、競争力ある技術・商品を提供し、資本コストを上回るリターンを創出することで、持続的な成長と企業価値向上を実現してまいります(*5)。 (*3)商品の付加価値を創出するための、商品企画、デザイン、開発、生産技術、製造、販売、サービスといった一連の事業活動の流れ。 (*4)ライトアセット戦略を説明したマツダ・マルチソリューション説明会2025の様子はこちらをご参照ください。https://www.mazda.com/ja/investors/policy/mid-term/ (*5)企業価値向上に向けた取り組みの全体像については、マツダ統合報告書2025「CEOメッセージ」及び「CFOメッセージ」をご参照ください。 https://www.mazda.com/ja/investors/library/integrated-report/ ③ 2030経営方針の進捗 当社を取り巻く経営環境は、電動化・ソフトウェア化への移行という大きな産業構造の変化に加え、地政学リスクや経済安全保障といった要因が重層的に作用し、極めて不確実性の高い状況にあります。こうした環境の中、当社はビジネス環境に適応する経営から、外部環境変化に左右されにくい、安定的に利益を生み出せる事業構造への転換を進めております。「マルチソリューション戦略」、「ライトアセット・協業戦略」、「ブランド価値経営」の3つの対応方針のもと、将来の選択肢を持ち続けることを経営の最重要事項と位置づけ、主要な施策を着実に進捗させております。当連結会計年度が初年度となる第2フェーズでは、事業と資源の選択と集中を加速し、ブランド価値の向上を図ってまいりました。 当期の主な進捗 ■ 期初に想定していた米国関税による2,300億円超の影響は、北米を最重要市場とする当社にとって極めて大きな逆風でありました。当社は、ステークホルダーの皆さまへの影響を最小限に抑え、雇用と事業を守り抜くべく、国内生産台数70万台の維持を掲げ、全社一丸となって構造的原価低減、固定費削減、価格戦略の見直し、市場別販売構成の最適化など、自らコントロールできる領域に重点的に取り組んでまいりました。その結果、短期間で黒字へと転換し、最終的には1,549億円の関税コストを吸収して、通期営業利益516億円を確保いたしました。 ■ 価値創造と原価低減を両立させる「共創活動」として、新型「CX-5」の開発初期段階から日本製鉄株式会社に参画いただき、設計・生産・調達を含むサプライチェーン・バリューチェーン全体を見直し、最適な車体構造開発を短期間で実現いたしました。これにより、輸送コストやCO2排出量の削減、サプライチェーン上の在庫削減、地政学的リスクの低減、両社の間接的な生産コスト削減に貢献しております。こうした共創活動は、既に当社庫受け額の80%に当たる領域にまで拡大しており、平時からお取引先さまとの連携を深め、サプライチェーンの強靭化・再構築を推進しております。 ■ 販売面では、北米市場においては、メキシコ工場からの「CX-30」や「MAZDA3」の米国向け輸出を抑制し、アラバマ工場で生産する「CX-50」、収益力の高い日本製の「CX-5」やラージ商品の販売を着実に積み上げるとともに、カナダ・メキシコでは「CX-30」などの増販により、前年並みの水準を達成しました。また、販売網の強化にも継続して取り組んでおり、米国ではこれまでに約550店舗のうち、350店舗以上が新世代店舗へ刷新し、ブランドの世界観を体感いただける環境づくりを進めるとともに、接客トレーニングや販売店との連携強化を図り、ブランドの魅力向上に努めております。 ■ 日本市場では、2025年6月にビジネス基盤の強化と再成長を図る国内ビジネス構造変革の方針を公表しております。ビジネス構造改革のための3本柱を、「ブランド育成に向けた成長投資」、「優先地域の特定(都市圏戦略)」、「店舗体験の向上に向けた現場支援の徹底」とし、4つの重点施策(*6)を通じて、より多くのお客様に選ばれ続けるブランドとなることで、国内販売20万台を早期に実現できるビジネス基盤の構築を図ります。また、J.D. パワー 2025年日本自動車セールス顧客満足度調査でマスマーケット国産ブランド部門2年連続第1位を獲得しました。 ■ 成長の土台となる市場戦略として、米国で成果を上げてきたブランド価値経営をアジア地域へ展開し、リテールオペレーションとマーケティングを強化しております。ASEAN、欧州、豪州では、長安汽車との共同開発による電動車を順次投入し、電動化への対応と市場適応を進めてまいります。また、タイで生産予定の次期「CX-3」(小型SUV)を来年市場導入し、ボリュームゾーンの獲得を着実に進めてまいります。 (*6)4つの重点施策の概要については、こちらをご参照ください。 https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2025/202506/250619a.html ■ 技術面では、「マルチソリューション戦略」において、長期的な視点で段階的に電動化技術を積み上げ続けてまいります。130以上の国と地域で事業を展開してきた当社にとって、地域毎の電動化の多様性そのものが重要な経営アセットであり、電動化、ハイブリッド、内燃機関を組み合わせ、お客様に選択肢を提供することが最も合理的かつ実践的な戦略と考えております。バッテリーEVについては、浸透スピードの変化やハイブリッドなど複数の電動化ソリューションへの顧客受容性を踏まえ、「意志あるフォロワー」として、市場の実需を見極めながら投資規模・タイミングを慎重に判断してまいります。モデルベース開発を核に要素技術をビルディングブロックとして積み上げ、柔軟に電動化を実現するとともに、生産面では、変種変量を可能とするフレキシブル生産システムにより、専用ラインへの大規模投資に依存せず電動化に対応してまいります。スモールプレーヤーでありながら大規模投資を前提とせずにマルチソリューションを成立させる点が、当社の競争優位であります。2030年までの電動化投資総額は、2022年公表時には1.5兆円と見込み、一時はインフレの影響で2兆円規模となる可能性も想定されましたが、自社製バッテリーEVプログラムの徹底精査や電池投資を最適化するなど、限られた経営資源の中で選択と集中を徹底することで、現在では総額1.2兆円規模に最適化いたしました。 ■ 自社製バッテリーEVの市場導入時期について見直しを行う一方、長安汽車との共同開発により4車種の電動車をスピーディかつ高い投資効率で開発・市場投入し、2030年時点で電動車20〜25万台程度、グローバル販売の約15%をカバーできる体制を構築してまいります。同時に、ハイブリッド車種を1車種から4車種へ拡大するとともに、ラージ商品のさらなる競争力強化や電動化時代における内燃機関への投資継続など、当社の独自ブランド価値を創出する領域には集中的に資源配分を行います。2027年には、理想の燃焼を追求した「SKYACTIV-Z」と当社独自のハイブリッドシステムを組み合わせて搭載した新型「CX-5」を導入する予定です。 ■ バッテリーEV生産に向けても着実に取り組みを進めております。パナソニック エナジー株式会社と車載用円筒形リチウムイオン電池の供給に向けた合意書を締結し、2025年9月には岩国工場の新設に関し、山口県及び岩国市と建設協定に調印し、同年11月に着工しております。岩国工場は、車載用円筒形リチウムイオン電池セルのモジュール化とパック化を行い、安全・安心で働きやすく、地域の雇用や経済発展にも貢献することを目指します。 ■ コスト構造改革については、第2フェーズ期間中に原価低減1,000億円、固定費削減1,000億円、合計2,000億円の構造改善を実行してまいります。モデルベース開発や開発・生産プロセスの革新、お取引先さまとの共創による構造的な原価低減を通じて、原価当たりの顧客価値を高め、営業利益率で4%相当の改善を実現することで、外部環境の変動を吸収できる収益構造へ転換してまいります。 ■ ブランド価値経営が求める価値創造の主役は「人」であるとの考えのもと、一人ひとりがいきいきと力を発揮できる環境を整える人的資本経営にも注力しております。2023年から取り組んでいる組織風土改革プログラム「BLUEPRINT」は、2025年5月までに全従業員の参画が完了いたしました。当期は、浸透・定着フェーズに移行し、マネジメント層を中心として意識と行動変容を促進するフォローセッションや代表取締役社長と従業員が直接対話する「BLUEPRINT社長セッション」を開始しております。また、2025年9月には全社横断での生成AI活用専任組織を立ち上げており、引き続き「BLUEPRINT」による組織風土変革とDXによる業務構造改革の両輪で、生産性倍増と価値創造を加速させてまいります。 当社は、資本効率を高めながら独自価値を磨き続けるブランド価値経営を貫き、外部環境変化に左右されにくい、不確実性の中でも利益を生み出し、継続的な成長を実現する事業構造への転換を着実に進めてまいります。 ※文中における将来に関する事項につきましては、本報告書提出時点において当社グループが判断した一定の前提に基づいたものであります。これらの記載は実際の結果とは異なる可能性があり、その達成を保証するものではありません。
事業等のリスク5,978字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性のあるリスクには、主として以下のようなものがあります。 ただし、以下に記載する事項は、予想される主なリスクを記載したものであり、ここに記載されたものが当社グループのすべてのリスクではありません。なお、文中における将来に関する事項につきましては本報告書提出日時点において当社グループが判断したものであります。 市場及び事業に関するリスク (1) 当社グループの事業を取り巻く経済情勢 当社グループは、日本を始め北米、欧州、アジアを含む世界各地域で製品を販売しており、それぞれの市場における景気動向や需要変動に強い影響を受けています。従いまして、当社グループの主要市場において、景気の減速または後退、需要構造の変化、需要減少、価格競争の激化等が進むことにより、当社グループの経営成績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2) 原材料、部品の調達 当社グループは、原材料及び部品の購入を複数のサプライヤーに依存しています。サプライチェーン全体を鳥瞰し、材料調達のスピードの最大化や種類を産む場所の近場化など、ムリ・ムラ・ムダを徹底的に取り除く取り組みを通じて、環境変化に対する耐性の強いサプライチェーンの構築に取り組んでおります。しかしながら、部品供給元企業が災害等により被災した場合や地政学リスクに起因する供給能力の制約、物流機能の低下、需給の逼迫や契約条件の変更または破棄等により、当社グループの生産に必要な量を確保することが困難になり、生産・販売等の事業活動に影響を及ぼす可能性があります。また、調達した原材料や部品の品質が不十分であった場合、及び、電動化の進展により、新たに調達を行う電池などの電動車関連部品・材料についてタイムリーに適量を調達できない場合には、製品の生産状況の悪化を招く可能性があり、当社グループの経営成績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3) 他社との提携、合弁の成否 当社グループは、商品の開発、生産、販売に関し、技術提携や合弁等の形で、他社と共同活動を実施、もしくは検討を行っています。これにより経営資源の最適化、集中化及び相乗効果を期待しています。しかしながら、経営、財務またはその他の理由により当事者間で不一致が生じた場合、あるいは、提携や合弁の変更または解消等により、期待される結果を生まなかった場合には、当社グループの経営成績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。また、意図しない提携や合弁の変更または解消が、当社グループの経営成績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4) 市場競争力 当社グループが製品を販売している自動車市場は、コネクティビティ技術、自動運転技術やシェアード・サービス、電動化技術に代表される新たな付加価値ビジネスの拡大、それに伴う異業種からの新規参入が相次ぐなど、産業構造が急激に変化しており、競争環境が激化・多様化しています。ブランド価値の維持発展を含む市場での競争力の維持強化は当社グループの成長にとって非常に重要であり、急激な変化に対応すべく製品の企画・開発・製造・販売等すべての領域において競争力の強化に向けた取り組みを進めています。しかしながら、想定を超える範囲とスピードで競合環境が変化した場合、技術力や生産上の問題、電動化を含めた規制対応等により、魅力ある製品を適切な時期に投入することが出来なかった場合、また、急速に多様化が進むお客様の価値観やニーズの変化に対応した流通網、販売手法を効果的に展開できなかった場合、販売シェアの低下や製品価格の低下を含め、当社グループの経営成績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) 知的財産権による保護 当社グループは、事業の優位性を確保するために他社製品と区別化できる技術とノウハウの蓄積、それらの保護並びに、第三者の知的財産権に対する侵害予防に努めています。それにもかかわらず、認識または見解相違により、第三者からその知的財産権を侵害したとして訴訟を受け、当社グループとして製造販売中止、あるいは損害賠償などが必要となった場合には、当社グループの経営成績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。また、近年のAI技術の急速な進展により、ビジネスにおけるAI活用が一層拡大しており、これに伴い、AI生成物が第三者の知的財産権を侵害するリスクが高まる可能性があります。第三者が当社グループの知的財産権を無断使用して類似した製品を製造した場合、多額の訴訟費用のみならず製品区別化が図れないことによる販売減少により、当社グループの経営成績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6) 製品の品質 当社グループは、市場の要求に応えるべく品質改善に努める一方で、製品の安全性の確保にも最善の努力を注いでいます。しかしながら、電動化等に伴う新技術、機能向上、システムやソフトウエアの複雑化などに対して、予測できない原因により製品に欠陥が生じ、大規模なリコール等が発生した場合、特にサプライヤーではなく当社グループ責任として対応する場合、多額のコストの発生、ブランドイメージの低下、市場信頼性の失墜などにより、当社グループの経営成績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7) 情報テクノロジーへの依存及び情報セキュリティ 当社グループは、製品の開発、生産、販売など、様々なビジネス活動の遂行において、情報テクノロジーやネットワーク、システムを利用しています。当社製品にも、運転支援システムなど、これら技術を採用した装備が搭載されています。情報テクノロジーやネットワーク、システムには、安全な運用のため対策が施されていますが、インフラ障害、対策を上回るサイバー攻撃、コンピューターウイルスへの感染等によって、各種業務活動の停止、データの喪失、機密情報の漏洩、当社製品の機能低下などが発生する可能性があります。また、ランサムウェア攻撃や標的型攻撃等のサイバー攻撃は高度化・巧妙化してきており、サプライチェーンを通じた当社グループシステム等に対する不正アクセスのリスクも増大しております。さらに、当社グループにおいては、ビジネススピードと生産性を大幅に引き上げるべくAI等の新たな技術の活用を進めていることから、情報漏洩や意図しない情報拡散等のリスクも存在します。これらのリスクが顕在化した場合、対策費用の発生、当社製品の信用の失墜やブランドイメージの毀損などにより、当社グループの経営成績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (8) コンプライアンス、レピュテーション 当社グループは、全てのビジネス領域における法令等の遵守のため、従業員への業務に関連する法令教育や、コンプライアンス意識啓発活動等を通じた、コンプライアンス違反の未然防止対策を講じています。さらに、コンプライアンスに係る案件を察知した場合には速やかに対応する体制も整備しており、当社グループの社会的信用や評判に与える影響を防いでいます。しかしながら、将来にわたって法令違反が発生する可能性は皆無ではなく、法令違反の事実、あるいは対応の内容や迅速性等が不十分な場合には、当社グループの社会的信用や評判に悪影響を及ぼし、当社グループの経営成績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (9) 人権尊重 当社グループは、「人権尊重は全ての企業活動における根幹」と考える人権尊重の基本姿勢と取り組みを内外にコミットする「マツダ人権方針」を2023年8月に策定しました。同方針に基づき、第三者機関のサポートを得ながら、優先人権課題の特定、影響評価、是正・救済措置という人権デュー・ディリジェンス及び苦情処理メカニズムの体制整備、人権教育・啓発活動、並びにサプライチェーンにおける各国法令遵守の取り組みを進めています。しかしながら、グローバルで人権リスクが高まっているなか、法規等への適正かつタイムリーな対応が出来なかった場合には、社会的信用やブランドイメージの低下により、当社グループの事業活動や業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (10) 気候変動 気候変動が当社グループの事業に及ぼすリスクについては、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (4) 気候変動への取組 - TCFD提言 への対応」をご参照ください。 (11) 人材の確保と育成 当社グループは「最大の経営資源は人である」と考えており、どこよりも「人」がイキイキしている企業を目指しています。CASEやカーボンニュートラルに代表される時代の要請に応えるため、高度専門的な領域で活躍いただける「人」の確保をより積極的に目指すだけでなく、多様な価値観を持つ従業員が最大活躍できるダイバーシティの理解・浸透、また、働き方の多様化を踏まえた育成強化や自律的に働くことができる制度・環境整備、新たな価値創造に果敢に挑戦できる文化・風土作りを推進していきます。 しかしながら、採用競争の激化により計画通りの採用が行えなかった場合や、人材流動性の高まりにより離職率が増加した場合、もしくはダイバーシティの浸透や人材育成、職場風土の改善などが計画通りに進まず、当社グループの「人」が活躍できない場合には、中長期的に当社グループの経営や事業活動に影響を及ぼす可能性があります。 金融・経済に係るリスク (1) 為替レートの変動 当社グループは、日本から世界各地域へ製品を輸出しているほか、海外の工場で製造した製品を世界の他の市場へ輸出するなど、グローバルな事業活動を展開しています。これらの取引は様々な通貨を通じて行われているため、為替レートの変動は当社グループの経営成績と財政状態に影響を与えます。加えて、海外の現地通貨建の資産・負債等を円換算しているため、為替レート変動により、為替換算調整勘定を通じて自己資本に悪影響を及ぼす可能性があります。また、為替レート変動リスクを最小限にするために為替予約を行っていますが、為替レートの変動状況によっては機会損失が発生する可能性があります。 (2) 原材料価格の上昇 当社グループは、原材料及び部品の購入を複数のサプライヤーに依存しています。共創活動によるサプライチェーンの強靭化を進めておりますが、中東地域の情勢不安など地政学リスクの高まりや、半導体を含む需給の逼迫及び環境規制などの要因による原材料の価格や物流費、エネルギー価格の高騰や人件費の上昇等により、当社グループ及びサプライヤーのコストが上昇する可能性があります。これに対して、生産性向上などの内部努力による製造コストの低減の他に、調達条件の見直し等によりコスト抑制に努めておりますが、これらの対応のみでは、コスト上昇を十分に吸収出来ない可能性があります。また、市場競争環境や顧客動向によっては、当社グループのみでの製品価格引き上げが困難となる場合があり、上昇コストの十分な製品価格転嫁が実現できない可能性があります。これらの影響が顕在化した場合、当社グループの経営成績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3) 資金調達環境の変化と金利の変動等 当社グループは、銀行からの借入に加え、株式及び社債の発行等により資金調達を行っています。しかしながら、今後、金融市場が混乱した場合、税制改正や政府系金融機関の制度変更等がなされた場合、もしくは当社グループの信用格付けが引き下げられた場合等においては、資金調達コストの増加や必要とする金額の資金調達が困難となること等により、当社グループの経営成績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの有利子負債には金利変動の影響を受けるものが含まれており、金利上昇により金融コストが上昇した場合には、当社グループの経営成績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、当社グループの財務内容の悪化が一部借入金等の財務制限条項に抵触し、期限の利益を喪失することとなった場合には、当社グループの経営成績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 政治・規制・法的手続・災害等に関するリスク (1) 環境等に関する法的規制 当社グループは、事業展開する各国において、燃費及び排気ガス、車両の安全性、製造工場からの汚染物質排出レベルに関する規制などの環境規制のほか、労働規制など、様々な法的規制を受けています。とくに昨今、カーボンニュートラル化への要求が世界的に急速に高まっています。当社グループとしても、企業としての社会的責任を果たすため、「Well-to-Wheel(燃料採掘から車両走行まで)」視点に加えて、クルマの製造、物流、廃棄、リサイクルまでカバーするライフサイクルアセスメント(LCA)視点でのCO2削減に向けて、各国の電源事情や使用環境、お客様の多様性やご要望を踏まえた、電動化のマルチソリューションにより課題解決に取り組んでおります。しかしながら、今後、欧米等における更なる政策や法的規制の強化によるコストの増加などにより、当社グループの経営成績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2) 国際的な事業活動に伴うリスク 当社グループは、日本を始め世界各地域で製品を販売しており、米国、欧州及び発展途上市場や新興市場を含む海外市場において事業活動を行っています。これらの海外市場での事業展開には以下のようなリスクが内在しており、当該リスクの顕在化により、当社グループの経営成績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ・不利な政治、経済要因 ・法律または規則の変更による障害 ・関税などの輸出入規制、不利な税制及びその他の規制 ・検疫強化や船舶不足等による製品物流の逼迫 ・人材の採用と確保の難しさ ・未整備のインフラ ・ストライキ等の労働争議 ・テロ、戦争あるいは新型コロナウイルス感染症のような疾病その他の要因による社会的混乱や規制 (3) 自然災害や事故に関するリスク 当社グループは、製造設備等の主要施設に関して、防火、耐震対策などを実施すると共に、財務リスクを最小化すべく災害保険加入等の対策を行っています。しかしながら、南海トラフ地震などの大規模な地震、台風、豪雨、洪水等の自然災害及び火災等の事故の発生により製品供給に重大な支障を来たした場合、当社グループの経営成績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,954字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)  経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は、次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の当社グループを取り巻く事業環境は、米国の関税・通商政策の動向、地政学的リスクの高まり、原材料価格や為替の急変動、さらに電動化進展の時間軸がグローバルで見直されるなど、極めて不確実性の高い状況で推移しました。特に、米国関税政策については、輸出比率が高い当社グループの事業に大きな影響を及ぼし、収益構造の見直しを求められる大変厳しい局面となりました。 このような状況の中、当社グループは、ブランド価値経営を軸とした事業運営を継続するとともに、「自らがコントロールできる領域を徹底的に磨き、地域の雇用とサプライチェーンを守り抜く」との方針に基づき、パートナーと連携しながら、全社一丸でやるべきことを一つひとつ積み上げてまいりました。具体的には、一定規模の生産・グローバル販売台数を維持し、原価低減や固定費削減、価格戦略の見直し、市場別販売構成の最適化など、自らコントロール可能な領域に重点的に取り組むことで、外部環境の急激な変化に耐えうる、より強固な経営体質の構築に努めてまいりました。 商品面では、2025年7月、約8年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型「MAZDA CX-5」を公表し、年度後半より、欧州及び北米での販売を開始いたしました。「CX-5」は、2012年の発売以来、世界累計販売台数500万台を達成し、当社のグローバル販売台数のおよそ4分の1を占める主力モデルです。新型「CX-5」は、進化したデザインに加え、拡大した荷室と居住性、また大型センターディスプレイによる操作性の向上など、商品力の進化について高い評価をいただいております。 急速に電動化が進む市場においては、合弁事業のパートナーである重慶長安汽車股份有限公司の協力のもと、当社が出資する現地法人である長安マツダ汽車有限公司が開発・製造を行う新型電動車を順次導入しております。2025年9月には、中国市場において、新型電動車ラインアップの第二弾となるクロスオーバーSUV「MAZDA EZ-60」の販売を開始いたしました。また、欧州市場においては、新型電動車の第一弾である「MAZDA EZ-6」をベースに開発した「MAZDA6e」の本格販売を2025年秋より開始いたしました。なお、「MAZDA EZ-6/MAZDA6e」は、2026年4月にワールド・カー・アワーズが主催する2026年「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」において、2026年「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を受賞いたしました。 当社は、「ひと中心」の価値観のもと「走る歓び」を進化させ続け、お客様の日常に移動体験の感動を創造し、「生きる歓び」をお届けしていくことを目指してまいります。 [グローバル販売] 当連結会計年度のグローバル販売台数は、米国市場において関税負担が大きいメキシコ製「MAZDA CX-30」の生産を抑制したことによる販売の減少などから、前期比6.1%減の1,223千台となりました。 市場別の販売台数は、次のとおりであります。 <日本> 「CX-5」や「MAZDA CX-60」及び「マツダ ロードスター」の販売が堅調に推移した一方、需要縮小に伴う他社との競合影響等により、前期比5.3%減の144千台となりました。 <北米> 米国は、「CX-5」及び「MAZDA CX-50」の販売は増加したものの、関税負担の大きいメキシコ製「CX-30」の販売減少等により、前期比9.2%減の395千台となりました。北米全体では、カナダでの「MAZDA3」や「CX-30」及び「CX-5」の販売が増加したことなどから、前期比5.7%減の582千台となりました。 <欧州> 生産が終了した「MAZDA2」の内燃機関モデルや新型モデルの発売を控えた「CX-5」等の販売が減少したことにより、前期比6.0%減の164千台となりました。足元では、「MAZDA6e」および新型「CX-5」の導入により、販売は回復基調にあります。 <中国> 新型電動車の「MAZDA EZ-6」及び「MAZDA EZ-60」の販売は堅調に推移したものの、内燃機関車需要の縮小の影響等により、前期比4.0%減の71千台となりました。 <その他の市場> 主要市場のオーストラリアは、ラージ商品群の販売は増加したものの、競合環境の激化により「MAZDA2」や「CX-3」等の販売が減少したことから、前期比8.9%減の89千台となりました。その他の市場全体では、ベトナムでは過去最高の販売を記録したものの、中東等での販売減少により、前期比8.2%減の262千台となりました。 [財政状態及び経営成績] a. 経営成績 当連結会計年度の当社グループの連結業績は、次のとおりです。 (単位:億円) 前連結会計年度   当連結会計年度   前期比 通期   通期   増減額   増減率 売上高   50,189   49,182   △1,007   △2.0% 営業利益   1,861   516   △1,345   △72.3% 経常利益   1,890   1,318   △572   △30.2% 親会社株主に帰属する当期純利益   1,141   351   △790   △69.2% b. 財政状態 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末より3,894億円増加し、4兆4,795億円となり、負債合計は、前連結会計年度末より2,745億円増加し、2兆5,545億円となりました。 純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益351億円やその他の包括利益累計額の増加等により、前連結会計年度末より1,149億円増加し、1兆9,250億円となりました。自己資本比率は、前連結会計年度末より1.3ポイント減少し、42.5%(劣後特約付ローンの資本性考慮後43.3%)となりました。 c. セグメントごとの財政状態及び経営成績 当連結会計年度のセグメント別の連結業績は、次のとおりです。 (単位:億円) 前連結会計年度   当連結会計年度   前期比 通期   通期   増減額   増減率 売上高   日本   37,328   33,579   △3,749   △10.0% 北米   32,933   29,534   △3,398   △10.3% 欧州   7,666   8,889   +1,223   +16.0% その他の地域   6,476   6,611   +134   +2.1% 営業利益   日本   485   △1,618   △2,103   -% 北米   670   1,675   +1,006   +150.2% 欧州   192   180   △11   △5.9% その他の地域   231   327   +97   +41.9% <日本> 売上高は、3兆3,579億円(前期比3,749億円減、10.0%減)、営業損失は1,618億円(前期比2,103億円減、-%)となりました。これは、主に関税影響を受けた米国向けを中心に出荷台数が減少したことに加え、原材料価格の上昇や関税措置の影響等によるものです。セグメント資産は、前期比1,050億円増加の3兆2,105億円となりました。 <北米> 売上高は2兆9,534億円(前期比3,398億円減、10.3%減)、営業利益は1,675億円(前期比1,006億円増、150.2%増)となりました。主に米国市場でのメキシコ製「CX-30」の販売減少に対し、収益確保に向けて、ラージ商品群の販売強化を図るとともに、市場動向を見ながら競合力のある価格設定を行なったことなどによるものです。セグメント資産は、前期比2,673億円増加の1兆1,418億円となりました。 <欧州> 売上高は8,889億円(前期比1,223億円増、16.0%増)、営業利益は180億円(前期比11億円減、5.9%減)となりました。これは、出荷台数は堅調に推移したものの、新型モデルの発売を控えた「CX-5」の販売が減少したこと等によるものです。セグメント資産は、前期比795億円増加の4,398億円となりました。 <その他の地域> 売上高は6,611億円(前期比134億円増、2.1%増)、営業利益は327億円(前期比97億円増、41.9%増)となりました。これは、「CX-5」や「CX-60」の販売台数の増加や為替の円安影響等があったことによるものです。セグメント資産は、前期比647億円増加の4,542億円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末において、現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より1,876億円増加の1兆2,932億円、有利子負債は、前連結会計年度末より1,449億円増加の8,501億円となりました。この結果、4,430億円のネット・キャッシュ・ポジションとなっております。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。 営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益594億円に対し、売上債権の増加や法人税等の支払い等により、2億円の増加(前期は3,056億円の増加)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出や定期預金の純増減等により、9億円の減少(前期は2,000億円の減少)となりました。 以上により、連結フリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計)は、6億円の減少(前期は1,057億円の増加)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金による資金調達に対し、配当金の支払いや長期借入金の返済等により、1,050億円の増加(前期は901億円の増加)となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における車両生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   台数(千台)   前期比(%) 日本   735   △1.8 北米   284   △13.4 その他の地域   146   11.5 合計   1,165   △3.5 b. 受注実績 当社グループは、主として販売会社の販売実績及び受注状況等を考慮して生産計画を立て、見込生産を行っております。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 日本   900,173   △4.0 北米   2,561,746   △7.7 欧州   859,557   17.5 その他の地域   596,696   3.9 合計   4,918,172   △2.0 (注) 1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。 2.主要な販売先については、相手先別の販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満であるため、記載を省略しております。 (2)  経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、本文中の将来に関する事項は、本報告書提出日時点において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、次のとおりであります。なお、当社グループの経営に影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク 」に記載しております。 <売上高> 当連結会計年度における売上高は、主に米国での出荷台数減少等により、4兆9,182億円(前期比1,007億円減、2.0%減)となりました。 仕向地別では、国内は、出荷台数の増加により、6,160億円(前期比375億円増、6.5%増)となり、海外は、主として米国市場向けの出荷台数の減少等により、4兆3,022億円(前期比1,382億円減、3.1%減)となりました。 製品別では、車両売上高は、出荷台数の減少により、4兆1,911億円(前期比1,713億円減、3.9%減)となり、海外生産用部品売上高は118億円(前期比31億円減、20.7%減)となりました。そのほか、部品売上高は4,113億円(前期比350億円増、9.3%増)、その他売上高は3,040億円(前期比387億円増、14.6%増)となりました。 <営業利益> コスト改善や固定費の効率化が増益要因となった一方で、出荷台数の減少や関税引上げの影響、及び原材料価格の上昇等により、営業利益は516億円(前期比1,345億円減、72.3%減)、連結売上高営業利益率は1.0%(前期比2.7ポイント減)となりました。 なお、営業利益の主な増減要因は、次のとおりです。 (単位:億円) 通期 関税影響   △1,549 台数・構成   △318 為替   +106 原材料・物流費等   △377 コスト改善   +369 固定費他   +424 計   △1,345 <経常利益> 為替差益474億円や受取利息276億円の計上等により、1,318億円(前期比572億円減、30.2%減)となりました。 <親会社株主に帰属する当期純利益> クレジット資産評価損334億円を特別損失に計上したことや税金費用234億円等により、351億円(前期比790億円減、69.2%減)となりました。 当連結会計年度の財政状態の分析、セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況の分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 ② 資本の財源、資金の流動性 当社グループは、事業活動に必要な資金を安定的に確保するため、キャッシュ・フローの創出に努めております。また、自動車及び同部品の製造販売事業を行うために必要となる設備投資等に充当することを目的として、銀行借入や社債発行などにより、必要な資金を調達しております。なお、当社は、サステナビリティに関する取り組みを推進するため、資金調達の枠組みとして2024年1月に「サステナブル・ファイナンス・フレームワーク」を策定しました。本フレームワークで調達した資金は、グローバル自社工場のCN、バッテリーEVやプラグインハイブリッド車などの開発・製造、先進安全技術・高度運転支援技術の開発・製造などに活用しております。 当社グループの資金の流動性管理にあたっては、資金繰り計画を作成し、適時に更新するなどによりリスク管理を行っているほか、急激な外部環境変化に対応できるよう、一定水準の手元流動性を確保する方針としております。また、当社はグループ全体の資金を一元管理し、グループ内での相互貸借機能を保有することで、流動性リスクに対し機動的に対応できる体制を構築しております。加えて、当社は国内金融機関とのコミットメントライン契約の締結により、十分な流動性を確保する手段を保有しております。 当連結会計年度末において、現金及び現金同等物1兆2,932億円に未使用のコミットメントライン2,000億円を加えた流動性は、月商比3.6ヶ月に相当する1兆4,932億円となっております。 なお、当社は、国内2社の格付機関から長期発行体格付けを取得しており、当連結会計年度末現在において、日本格付研究所:「A-」、格付投資情報センター:「BBB+」となっております。 株主還元につきましては、当期の業績及び経営環境並びに財務状況等を勘案して決定することを方針とし、安定的な配当の実現と着実な向上に努めることとしております。 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたっては、資産、負債、収益及び費用の金額に影響を及ぼす見積り及び仮定を行うことが求められます。当期の連結財務諸表の作成において設定した様々な見積り及び仮定は、当社経営者がその内容について合理的であると判断したものであり、実際の業績は、これらの見積り及び仮定とは異なる場合があります。 当社グループが連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 a. 貸倒引当金 売上債権、貸付金等の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検証し、回収不能見込額を計上しておりますが、将来、取引先等の財務状況が悪化するなど支払能力が低下した場合は、引当金の追加計上又は貸倒損失が発生する可能性があります。 b. 生産終了損失引当金 特定の製品について、当初の計画から生産終了時期を早期化したことに伴う取引先への補償などに備えるため、当連結会計年度末における発生見込額を計上しておりますが、将来、損失の発生が増加した場合は、引当金の追加計上が発生する可能性があります。 c. 環境規制関連引当金 環境規制に対応する費用の発生に備えるため、各国の環境規制を検証し、当連結会計年度末における発生見込額を計上しておりますが、将来、各国での環境規制がより強化された場合は、引当金の追加計上が発生する可能性があります。 d. 退職給付関係 退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出しておりますが、これらの前提条件が変動した場合、あるいは、運用環境の悪化等により年金資産が減少した場合には、将来期間において認識される費用及び債務に影響を与える可能性があります。 e. 固定資産の減損 当社グループは固定資産の減損会計の適用に際し、原則として事業会社毎を1つの資産グループとし、遊休資産、賃貸用資産及び売却予定資産は、個々の物件ごとに資産グループとして、各グループの単位で将来キャッシュ・フローを見積っておりますが、経営状況の悪化等により帳簿価額を回収できないと判断された場合には、対象資産の帳簿価額に対する減損損失の計上が必要になる可能性があります。 f. 繰延税金資産 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り) 1. 繰延税金資産の回収可能性」に記載しております。 g. 製品保証引当金 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り) 2. 製品保証引当金」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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