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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

住友ゴム工業

Sumitomo Rubber Industries, Ltd.5110 · Prime · ゴム製品

住友電工系の総合ゴムメーカー。タイヤ事業を柱に、スポーツ用品や産業用ゴム製品も展開。

概要

住友ゴム工業は、「ダンロップ」ブランドで知られるタイヤ・ゴム製品大手である。1917年に英国ダンロップ社の子会社として設立され、1963年に住友グループの傘下に入った。乗用車・トラック用タイヤを主力に、スポーツ用品(ゴルフクラブ、テニスラケット)や産業用ゴム製品も展開する。連結売上収益は約1.2兆円(2025年12月期)、従業員数は約3.8万人。タイヤ事業が売上の約86%を占め、全世界に販売網を持つ。

3つの事業セグメントで構成される収益構造

当社グループは、タイヤ事業、スポーツ事業、産業品他事業の3セグメントで構成される。2025年12月期の連結売上収益1,207,061百万円のうち、タイヤ事業が1,043,683百万円(86.5%)を占める。スポーツ事業は125,574百万円(10.4%)、産業品他事業は37,804百万円(3.1%)である。事業利益はタイヤ事業が79,812百万円(全体の87.9%)を稼ぎ出し、スポーツ事業6,831百万円、産業品他事業4,159百万円と続く。タイヤ事業は乗用車用、トラック・バス用、建設車両用など幅広い車種をカバーし、オートモーティブ事業としてパンク応急修理剤なども扱う。

世界38の国と地域に広がる生産・販売ネットワーク

タイヤ事業の生産拠点はインドネシア、タイ、ブラジル、南アフリカ、トルコ、中国、アメリカなど9カ国に及ぶ。販売子会社は欧州、北米、中東、オセアニア、中国などに配置され、グループ全体で89社の子会社と9社の関連会社を持つ。2025年5月には欧州・北米・オセアニア地域の四輪タイヤのダンロップ商標権を取得し、グローバルで統一されたブランド展開を推進する。スポーツ事業もゴルフクラブの製造をタイやアメリカで、販売を欧州・韓国・カナダなどで行い、27社の子会社で構成される。

住友電気工業をその他の関係会社とするグループ体制

当社のその他の関係会社は住友電気工業(住友電工)1社である。歴史的に住友電工は1960年の増資時に資本提携し、その後も経営権取得や株式保有を通じて関与してきた。グループ内では、国内販売を担う株式会社ダンロップタイヤや、リトレッドサービスを行う株式会社ダンロップリトレッドサービスなどが存在する。スポーツ事業の子会社は2022年にダンロップスポーツ株式会社へ社名変更しており、産業品他事業では高機能ゴムや生活用品、インフラ関連の子会社を有する。

業界の中での役割は総合ゴム製品メーカー(タイヤ+スポーツ用品+産業用ゴム製品)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1.2兆円
営業利益
826億円
営業利益率
6.8%
純利益
504億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01自動車・車両用タイヤ主力

乗用車用、トラック・バス用、建設車両用、産業車両用、レース・ラリー用、モーターサイクル用タイヤをグローバルに製造・販売。ダンロップ・ファルケンブランドで展開。パンク応急修理剤や空気圧警報装置などのオートモーティブ事業も包含。

主な製品・サービス4
乗用車用タイヤ
ダンロップ・ファルケンブランドの乗用車用タイヤ。安全性・快適性を追求。
トラック・バス用タイヤ
大型商用車向けタイヤ。耐久性・燃費性能に優れる。
建設車両・産業車両用タイヤ
ホイールローダー等の建設機械やフォークリフト等産業車両向けタイヤ。
レース・ラリー用タイヤ
モータースポーツ向け高性能タイヤ。

02スポーツ用品準主力

ゴルフクラブ、ゴルフボール、テニス用品等のスポーツ用品を製造・販売。ダンロップ・スリクソン・クリーブランドブランド。ゴルフトーナメント運営、ゴルフ・テニススクール運営も実施。

主な製品・サービス3
ゴルフクラブ
スリクソン・クリーブランドブランドのドライバー、アイアン等。
ゴルフボール
スリクソン・ダンロップブランドのゴルフボール。ディスタンスからツアー用まで。
テニス用品
ダンロップブランドのラケット、ボール、ストリング等。

03産業用ゴム製品副次

高機能ゴム事業(制振ダンパー、OA機器用ゴム、医療用ゴム)、生活用品事業(手袋、車椅子用スロープ)、インフラ事業(防舷材、床材)などを展開。

主な製品・サービス3
制振ダンパー
振動を吸収するゴム製品。自動車・産業機器向け。
OA機器用ゴム
プリンター・複合機等のOA機器に使用されるゴム部品。
防舷材
船舶の岸壁接岸時の衝撃を吸収するゴム製品。

製品と技術

ダンロップ・ファルケンブランドの乗用車用タイヤ

乗用車用タイヤは、安全性と快適性を重視した「ダンロップ」ブランドと、スポーティーな「ファルケン」ブランドで展開される。ダンロップブランドはプレミアム志向の製品群を揃え、ファルケンは欧州でオールシーズンタイヤの拡販を進めている。2025年6月からは北米でもダンロップブランドの販売を開始し、12月には自社生産品を投入した。国内市販用タイヤでは収益性重視のため廉価品を下市する一方、新車用タイヤは自動車メーカー向けに安定供給を続けている。

トラック・バス用から建設車両用までの商用タイヤ

トラック・バス用タイヤは耐久性と燃費性能を追求し、大型商用車向けに供給される。建設車両用タイヤはホイールローダーやブルドーザーなど過酷な現場で使用され、耐摩耗性と耐カット性が求められる。産業車両用としてはフォークリフト向けタイヤも製造する。さらにモーターサイクル用タイヤや、モータースポーツ向けのレース・ラリー用高性能タイヤもラインアップする。これらの製品は世界各地の工場で生産され、現地の需要に合わせて供給される。

スリクソン・クリーブランドブランドのゴルフ用品

スポーツ事業の中核はゴルフ用品である。スリクソンブランドのドライバーやアイアン、ゴルフボールはアマチュアからプロまで幅広く支持される。クリーブランドブランドはウエッジやパターに強みを持つ。2025年には日本で発売したXXIO14が好調で、韓国市場の減収を補った。ゴルフボールはディスタンス系からツアー用まで種類が豊富で、タイやアメリカの工場で生産される。また、ゴルフトーナメントの運営やゴルフスクール事業も手掛ける。

産業用ゴム製品:制振ダンパーから医療用ゴムまで

産業品他事業は高機能ゴム、生活用品、インフラの3分野からなる。高機能ゴムでは、自動車や産業機器の振動を吸収する制振ダンパー、OA機器(プリンターなど)用の精密ゴム部品、医療用ゴム製品を製造する。生活用品では炊事用手袋や車椅子用スロープを、インフラでは船舶の衝撃を和らげる防舷材やスポーツ施設の床材を展開する。2025年にはガス管事業から撤退したが、制振ダンパーと医療用ゴムは好調で、事業利益は前期比11.7%増となった。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

ゴム製品のなかでの位置

タイヤ国内2位、収益改善途上で海外競争が激化

住友ゴム工業はタイヤ事業で国内2位、世界でも上位に位置するが、ブリヂストンや横浜ゴムと競合。売上高は1.2兆円規模で、2025年12月期の営業利益率は6.84%と前期の0.92%から大幅に回復したものの、ブリヂストンの利益率には及ばない。国内需要は横ばいで、海外展開が成長の鍵。ライバルであるTOYO TIREがSUV向けタイヤでシェアを伸ばす中、住友ゴムはスポーツ系タイヤでの差別化を図る。今後は原材料コストと為替動向が課題。

強み

  • 国内タイヤ市場で2位、ブランド認知度が高い。
  • 2025年12月期の営業利益率は0.92%から6.84%に改善。
  • スポーツ・環境対応タイヤで技術優位性を持つ。
  • 売上高1.2兆円で生産効率を追求。

課題

  • ブリヂストンなど海外勢との競争でシェア確保が困難。
  • ゴム・原油価格の高騰でコスト増。
  • 円安進行は輸出にプラスだが、海外生産の負担も。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車完成車・大手部品の時価総額近傍。太字が住友ゴム工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17201日産自動車1.2兆円
27276小糸製作所8,304億円44.9倍
37261マツダ7,692億円21.9倍
46473ジェイテクト6,834億円57.0倍
57282豊田合成6,325億円10.9倍
65110住友ゴム工業5,682億円9.2倍
76471日本精工5,495億円23.6倍
87211三菱自動車工業5,465億円50.0倍
96770アルプスアルパイン4,695億円16.7倍
103116トヨタ紡織4,267億円17.4倍
117012川崎重工業4,078億円18.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車完成車・大手部品)に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

英国ダンロップ社の子会社として1917年に発足

1917年3月、ダンロップ護謨(極東)株式会社として設立された。資本金は118万円で、全額を英国ダンロップ社が出資した。1937年2月に日本ダンロップ護謨株式会社と改称し、第二次世界大戦中の1943年1月には中央ゴム工業株式会社に一時改称したが、1949年8月に再び日本ダンロップ護謨に戻した。この間、英国ダンロップ社の支配下でタイヤ製造を担う企業として成長した。

住友グループとの資本提携と経営権取得(1960〜1963年)

1960年4月の増資で住友電気工業及び住友商事と資本提携し、日本側株主の持分比率は約30%に達した。1961年には愛知県豊田市に名古屋工場を新設し、生産能力を拡大した。1963年9月の増資で日本側株主と英国ダンロップ社の持分比率が56:44となり、日本側が経営権を掌握した。同年10月、社名を住友ゴム工業株式会社と改称すると同時に、日本ダンロップ護謨株式会社(後の株式会社日本ダンロップ)を設立した。

ダンロップ商標の完全取得と欧米市場への進出(1984〜1986年)

1983年12月、英国ダンロップ社が保有する当社株式全40%を日本側株主が取得し、資本関係が完全に切れた。翌1984年1月には、日本・台湾・韓国における「ダンロップ」商標権を英国社から譲り受けた。同年7月にはフランス現地法人が仏ダンロップ社の暖簾借りで経営を開始し、1985年には英国・西独の現地法人が現地タイヤ工場を買収した。1986年12月には米国の自動車タイヤメーカーを買収し、ヨーロッパと北米での生産拠点を獲得した。

阪神大震災で神戸工場を喪失し生産再編(1995年)

1995年1月の阪神大震災により、神戸市にあった神戸工場と技術研究センターの建屋が被災した。これを受け、神戸工場を閉鎖し、生産設備を名古屋工場や白河工場(福島県)などへ移管した。同年7月にはインドネシアにPT Sumi Rubber Indonesiaを設立し、海外生産へのシフトも進めた。1996年5月には兵庫県丹波市に市島工場を操業開始し、国内生産体制の再構築を図った。

グッドイヤーとの提携と大規模なグループ再編(1999〜2007年)

1999年6月、米国グッドイヤー社とタイヤ事業における世界的提携契約を締結し、日本・北米・欧州で合弁事業を開始した。2000年にはオーツタイヤを連結子会社化(持分51%)、2003年にはオーツタイヤが日本ダンロップを吸収合併し、スポーツ事業をSRIスポーツ株式会社として分割した。2006年にはSRIスポーツが東証一部上場を果たし、2007年には同社が米国のRoger Cleveland Golf Companyを買収した。この間、中国・タイ・ブラジルなど新興国への生産拠点展開も同時に進めた。

グッドイヤーとの提携解消とダンロップブランドの統合(2015〜2017年)

2015年10月、グッドイヤーとのアライアンス契約及び合弁事業を解消し、米国のGoodyear Dunlop Tires North Americaを100%子会社化(現Sumitomo Rubber USA)。同年にはスイスの医療用ゴムメーカーLonstroffを買収した。2017年2月には英国のタイヤ販売会社Micheldever Groupを買収し、同年4月には海外のダンロップ商標権とスポーツ用品事業及びライセンス事業を譲り受けた。これにより、ダンロップブランドのグローバル展開が一段と強化された。

長期戦略「R.I.S.E. 2035」策定と構造改革の推進(2025年)

2025年3月、2035年に向けた長期経営戦略「R.I.S.E. 2035」を策定した。ゴム・解析技術力とブランド創造力を強みに、モビリティ・スポーツ・医療・暮らしの領域で新たな体験価値を提供する方針である。同年5月には欧州・北米・オセアニアの四輪タイヤのダンロップ商標権を取得し、12月にはマレーシアなどでも商標使用権を取得した。一方、2024年11月には米国工場(SRUSA)の生産終了と解散を決議し、低収益事業の整理も並行して進めた。2025年12月期の売上収益は1,207,061百万円、事業利益90,786百万円と増益を達成した。

年表40件を開く

1910年代

  • 1917年3月創業ダンロップ護謨(極東)株式会社を設立(資本金118万円、全額英国ダンロップ社が出資)

1930年代

  • 1937年2月社名を日本ダンロップ護謨株式会社と改称

1940年代

  • 1943年1月社名を中央ゴム工業株式会社と改称
  • 1949年8月社名を従来の日本ダンロップ護謨株式会社に復帰

1960年代

  • 1960年4月増資に際し、住友電気工業㈱及び住友商事㈱と資本提携(日本側株主の持分比率約30%)
  • 1961年6月愛知県豊田市にて名古屋工場操業開始
  • 1961年10月増資に際し、㈱日本長期信用銀行(現 ㈱SBI新生銀行)と資本提携(日本側株主の持分比率約50%)
  • 1963年9月増資により日本側株主と英国ダンロップ社の持分比率が56:44となり、日本側株主が経営権を取得
  • 1963年10月社名を住友ゴム工業株式会社と改称するとともに、日本ダンロップ護謨株式会社(㈱日本ダンロップ)を設立

1970年代

  • 1972年1月兵庫県加古川市にて加古川工場操業開始
  • 1974年8月福島県白河市にて白河工場操業開始
  • 1975年1月上場東京・大阪・名古屋の3証券取引所(市場第二部)に株式上場

1980年代

  • 1981年5月オーツタイヤ㈱の発行済株式総数の48%の株式を取得し、同社と全面提携
  • 1983年12月英国ダンロップ社が保有する当社の全株式(発行済株式総数の40%)を日本側株主が取得
  • 1984年1月英国ダンロップ社より日本、台湾、韓国における「ダンロップ」商標権譲受
  • 1984年7月M&Aフランスの当社現地法人が、仏ダンロップ社の暖簾借りによりフランスにおける経営を開始(同年12月31日付で資産を正式買収)
  • 1985年1月M&A英国、西独の当社現地法人が英国ダンロップ社から現地のタイヤ工場を買収し経営を開始
  • 1986年12月M&A米国の自動車タイヤメーカーを買収
  • 1987年6月東京・大阪・名古屋の3証券取引所の第一部銘柄に指定

1990年代

  • 1994年8月神戸市中央区に本社新社屋竣工
  • 1995年1月阪神大震災により神戸工場・技術研究センターの建屋が被災、神戸工場を閉鎖し、生産設備を名古屋工場・白河工場等へ移管
  • 1995年7月創業インドネシアにPT Sumi Rubber Indonesiaを設立
  • 1996年5月兵庫県市島町(現 丹波市)にて市島工場操業開始
  • 1999年6月米国グッドイヤー社(The Goodyear Tire & Rubber Company)とのタイヤ事業における世界的提携に関する諸契約を締結し、同年9月から日本・北米・欧州での合弁事業を開始

2000年代

  • 2000年11月オーツタイヤ㈱の第三者割当増資による発行新株式の全額を引き受け(持分比率51.0%)
  • 2002年7月創業中国江蘇省常熟市に住友橡膠(常熟)有限公司を設立
  • 2003年7月M&Aオーツタイヤ㈱、㈱日本ダンロップを吸収合併 スポーツ事業を会社分割により分割し、SRIスポーツ㈱として再編
  • 2004年2月上場名古屋証券取引所市場第一部における株式の上場を廃止
  • 2005年5月創業タイにSumitomo Rubber(Thailand)Co., Ltd.を設立
  • 2006年10月上場SRIスポーツ㈱が東京証券取引所市場第一部に株式上場
  • 2007年12月M&ASRIスポーツ㈱がRoger Cleveland Golf Company, Inc.を買収

2010年代

  • 2010年9月創業中国湖南省長沙市に住友橡膠(湖南)有限公司を設立
  • 2011年6月創業ブラジルにSumitomo Rubber do Brasil Ltda.を設立
  • 2012年5月SRIスポーツ㈱が社名をダンロップスポーツ㈱と改称
  • 2013年2月創業トルコにSumitomo Rubber AKO Lastik Sanayi ve Ticaret A.Ş.を設立
  • 2013年12月M&A南アフリカでApollo Tyres South Africa(Pty)Limited(現 Sumitomo Rubber South Africa(Pty)Limited)を買収し、レディスミス工場及びアフリカ地域におけるダンロップブランドタイヤの販売権・製造権を取得
  • 2015年1月M&AスイスでLonstroff Holding AG(現 Lonstroff AG)を買収
  • 2015年10月M&A米国グッドイヤー社とのアライアンス契約及び合弁事業を解消し、米国のGoodyear Dunlop Tires North America, Ltd.(現 Sumitomo Rubber USA, LLC)を100%子会社化
  • 2017年2月M&A英国のMicheldever Group Ltd.を買収
  • 2017年4月海外のダンロップ商標権とダンロップブランドのスポーツ用品事業及びライセンス事業を譲受

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    ブランド経営の強化

    グローバルで統一された「DUNLOP」ブランドを軸に、プレミアムブランドとしての地位確立を目指す。欧州・北米・オセアニア・マレーシア・シンガポール・ブルネイでの商標権・使用権取得を完了し、2026年より本格展開する。

  2. 02

    ゴム起点のイノベーション創出

    独自技術「アクティブトレッド」搭載商品の拡販や、車輪回転速度からタイヤ状態を検知する「センシングコア」の事業化を推進。2025年に大型商用車向け車輪脱落予兆検知システムが採用され、AI技術を持つ米国Viaduct社を買収した。

  3. 03

    変化に強い経営基盤の構築

    サステナビリティ経営を推進し、環境・社会・ガバナンスの各領域で取り組みを強化。DE&Iの推進や取締役会の実効性評価、内部通報制度の充実など、強靭な経営基盤を築く。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で37,671人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は668万円で、9期前と比べて+0.0%平均年齢は40.2歳、平均勤続年数は14.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月33,792
2017年12月36,650
2018年12月37,852
2019年12月66840.715.739,233
2020年12月64340.815.939,298
2021年12月65440.615.340,055
2022年12月63740.514.940,365
2023年12月63340.714.839,975
2024年12月64740.814.637,99529
2025年12月66840.214.437,671219

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率115.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)74.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社56(国内 11 / 海外 45、うち連結子会社 29) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
Sumitomo Rubber (Thailand) Co.,Ltd. — タイ ラヨーン県520億円
タイヤ
Sumitomo Rubber AKO Lastik Sanayi ve Ticaret A.Ş — トルコ チャンクル県411億円
タイヤ
Sumitomo Rubber do Brasil Ltda. — ブラジル パラナ州331億円
タイヤ
住友橡膠(湖南)有限公司 — 中国 湖南省262億円
タイヤ
Micheldever Group Ltd. — 英国 ハンプシャー州251億円
タイヤ
宮崎工場 — 宮崎県都城市232億円
タイヤ
白河工場 — 福島県白河市218億円
タイヤ
PT Sumi Rubber Indonesia — インドネシア ジャカルタ186億円
タイヤ スポーツ
住友橡膠(常熟)有限公司 — 中国 江蘇省179億円
タイヤ
名古屋工場 — 愛知県豊田市148億円
タイヤ
ほか15件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ダンロップタイヤ(注)3・9
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権96.7%
  • 国内
    ㈱ダンロップリトレッドサービス
    兵庫県小野市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ダンロップスポーツ マーケティング
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ダンロップゴルフクラブ
    宮崎県都城市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱住ゴム産業
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ダンロップホームプロダクツ
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT Sumi Rubber Indonesia (注)3
    インドネシア ジャカルタ · 連結子会社
    議決権72.5%
  • 海外
    PT Sumi Rubber Indonesia (注)3
    インドネシア ジャカルタ · 連結子会社
    議決権72.5%
  • 海外
    住友橡膠(常熟)有限公司(注)3
    中国 江蘇省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    住友橡膠(常熟)有限公司(注)3
    中国 江蘇省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    住友橡膠(湖南)有限公司(注)3
    中国 湖南省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    住友橡膠(湖南)有限公司(注)3
    中国 湖南省 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社44社を開く
  • 住友橡膠(中国)有限公司(注)3中国 江蘇省100%
  • 住友橡膠(中国)有限公司(注)3中国 江蘇省100%
  • Sumitomo Rubber (Thailand) Co., Ltd. (注)3タイ ラヨーン県100%
  • Sumitomo Rubber (Thailand) Co., Ltd. (注)3タイ ラヨーン県100%
  • Sumitomo Rubber do Brasil Ltda. (注)3ブラジル パラナ州100%
  • Sumitomo Rubber do Brasil Ltda. (注)3ブラジル パラナ州100%
  • Sumitomo Rubber South Africa (Pty) Limited南アフリカ クワズール・ナタール州100%
  • Sumitomo Rubber South Africa (Pty) Limited南アフリカ クワズール・ナタール州100%
  • Sumitomo Rubber AKO Lastik Sanayi ve Ticaret A.Ş. (注)3トルコ チャンクル県80%
  • Sumitomo Rubber USA, LLC (注)7米国 ニューヨーク州100%
  • Sumitomo Rubber USA, LLC (注)7米国 ニューヨーク州100%
  • Sumitomo Rubber North America, Inc. (注)3・10米国 カリフォルニア州100%
  • Sumitomo Rubber North America, Inc. (注)3・10米国 カリフォルニア州100%
  • Falken Tyre Europe GmbH (注)3ドイツ オッフェンバッハ100%
  • Falken Tyre Europe GmbH (注)3ドイツ オッフェンバッハ100%
  • Sumitomo Rubber Middle East FZEアラブ首長国連邦 ドバイ100%
  • Sumitomo Rubber Australia Pty Ltd.オーストラリア シドニー100%
  • Micheldever Group Ltd.英国 ハンプシャー州100%
  • Micheldever Group Ltd.英国 ハンプシャー州100%
  • SUMITOMO RUBBER SINGAPORE PTE. LTD. (注)3シンガポール ハーバーフロント100%
  • Viaduct, Inc. (注)6米国 カリフォルニア州100%
  • Srixon Sports Europe Ltd.英国 サリー州100%
  • Srixon Sports Europe Ltd.英国 サリー州100%
  • Cleveland Golf Canada Corp.カナダ ケベック州100%
  • Cleveland Golf Canada Corp.カナダ ケベック州100%
  • Roger Cleveland Golf Company, Inc.米国 カリフォルニア州100%
  • Roger Cleveland Golf Company, Inc.米国 カリフォルニア州100%
  • Dunlop Srixon Sports Manufacturing (Thailand) Co., Ltd.タイ プラチンブリ県100%
  • Dunlop Srixon Sports Manufacturing (Thailand) Co., Ltd.タイ プラチンブリ県100%
  • Dunlop Sports Korea Co., Ltd. (注)4韓国 ソウル50%
  • Dunlop Sports Korea Co., Ltd. (注)4韓国 ソウル50%
  • 香港住膠有限公司香港100%
  • 香港住膠有限公司香港100%
  • Sumirubber Malaysia Sdn. Bhd.マレーシア ケダ州100%
  • Sumirubber Malaysia Sdn. Bhd.マレーシア ケダ州100%
  • 中山住膠精密橡膠有限公司中国 広東省100%
  • 中山住膠精密橡膠有限公司中国 広東省100%
  • Sumirubber Vietnam, Ltd.ベトナム ハイフォン市100%
  • Sumirubber Vietnam, Ltd.ベトナム ハイフォン市100%
  • 内外ゴム㈱兵庫県明石市35%
  • 栃木住友電工㈱栃木県宇都宮市33%
  • 住友電気工業㈱(注)5大阪市中央区
  • 住友電気工業㈱(注)5大阪市中央区29%
  • 住友電気工業㈱(注)5大阪市中央区0%
国際子会社 (GLEIF登録 2社)
  • GBDUNLOP GOLF EUROPE LTD
  • GBMICHELDEVER TYRE SERVICES LIMITED

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    省エネ製品開発の加速化に向けた複合計測分析システム研究開発事業省エネ製品開発の加速化に向けた複合計測分析システム研究開発事業
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-07-04
    8,146万円
  • 調達
    NEDO先導研究プログラム新産業・革新技術創出に向けた先導研究プログラム非平衡系MIスキームによる未来材料開発期間の劇的短縮
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-07-03
    1,155万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は1.2兆円営業利益826億円前期と比べると減収増益で、売上が-0.4%、利益が+637.5%。

売上高
-0.4%
1.2兆円
営業利益
+637.5%
826億円
純利益
+409.1%
504億円
営業利益率
6.8%
前期比 +5.9%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高1.3兆円1.2兆円
営業利益890億円826億円
純利益550億円504億円
1株あたり配当¥84¥84

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は6,198億円、営業利益は381億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+8.3%、営業利益は+41.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q2,768782.840
2023年2Q2,844903.242
2023年3Q2,8952468.5190
2023年4Q3,26798
2024年1Q2,9142077.1248
2024年2Q2,9562137.2139
2024年4Q6,249−308−4.9−288
2025年2Q5,7222704.7144
2025年4Q6,3495568.8360
2026年2Q6,1983816.1259

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は7,102億円から1.2兆円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は6.8%。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月0.71674355
トルコにSumitomo Rubber AKO Lastik Sanayi ve Ticaret A.Ş.を設立
2013年12月0.78746448
2014年12月0.84880532
スイスでLonstroff Holding AG(現 Lonstroff AG)を買収
2015年12月0.80890720
2016年12月0.76701414
英国のMicheldever Group Ltd.を買収
2017年12月0.88657470
2018年12月0.89503362
2019年12月0.89273121
2020年12月0.79298226
2021年12月0.94448295
2022年12月1.1022594
2023年12月1.18627370
2024年12月1.211121630.999
2025年12月1.218267786.8504

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高1.2兆円のうち、営業利益として残るのは826億円6.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は504億円、売上の4.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.5%8,387億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.0%2,776億円
  • その他の費用持分法損益などの調整0.7%82億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.8%826億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
30.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.6pt
6.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.2pt
4.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.2pt
7.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが1,504億円、投資CFが−1,866億円で、差し引きのフリーCFは−362億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は986億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月766−622−158144329
2013年12月770−683−5887420
2014年12月1,089−716−325373537
2015年12月869−307−527562536
2016年12月1,282−421−711861665
2017年12月761−1,007217−246645
2018年12月828−655−21173745
2019年12月915−634−410281606
2020年12月1,235−456−619779742
2021年12月631−540−13391751
2022年12月279−787416−508738
2023年12月1,698−622−9561,076903
2024年12月1,043−647−3563961,004
2025年12月1,504−1,866309−362986

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は1.5兆円。このうち返さなくてよい自己資本が7,161億円で、自己資本比率は49.0%(業種中央値60.6%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月0.742,7114,66433.1
2013年12月0.873,5885,08738.0
2014年12月0.953,9875,55741.8
2015年12月0.934,2235,10145.3
2016年12月0.904,2934,68347.8
2017年12月1.024,5995,58445.2
2018年12月1.004,5795,44545.7
2019年12月1.044,6085,74744.5
2020年12月0.974,5475,20146.6
2021年12月1.095,0155,84746.2
2022年12月1.235,4626,79044.6
2023年12月1.276,2416,42649.3
2024年12月1.346,5616,65348.9
2025年12月1.467,1617,23649.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
986億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
5,560億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
7,236億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率33 / 40
収益力営業利益率14 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

ゴム製品 17社との比較

同じゴム製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り17社中7位あたり、逆に低いのは自己資本比率17社中15位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.3%/中央値 7.5%
P25 3.2%P75 10.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.8%/中央値 7.5%
P25 5.7%P75 10.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
49.0%/中央値 60.6%
P25 51.0%P75 69.4%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-0.4%/中央値 1.7%
P25 -0.0%P75 3.5%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.9%/中央値 3.6%
P25 3.1%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,160で、1年前と比べて+26.5%過去52週の値幅のなかでは41%の位置にある。

¥2,160-5.8%1ヶ月-1.1%1年+26.5%時価総額5,682億円
過去52週の値幅
安値¥1,720高値¥2,798.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.2倍
PER (会社予想)10.3倍
PBR0.75倍
配当利回り3.89%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+2.23%上昇し、年初来では+38.42%と堅調。25日線(2290.76円)と75日線(2146.87円)の上に位置し、中期トレンドは維持。52週高値2798.5円に対し現在2297円で、高値圏からは約18%の水準。8月6日に出来高546.75万股を伴って2341.5円へ急伸した後、高値圏で一服。週足の傾きは緩やかだが、200日線(2199.09円)も上回り、上昇基調は継続。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは9.76倍と業界平均の16.95倍を大きく下回り、予想PERでも11倍と低水準。PBR0.80倍は割安で、平均0.92倍を下回る。ROE7.3%はやや低いが、配当利回り3.66%は平均3.53%を上回り、配当性向31.2%と余裕がある。直近の業績は2024年に減益したが、2025年は大幅回復予想で収益改善が見込まれる。割安だが、ROE向上が課題で、配当は安定している。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.2倍16.9倍
PER (予想)10.3倍
PBR0.75倍0.91倍
ROE7.3%4.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

住友ゴムの投資論点は、構造改革による収益改善が継続するかどうか。2024年12月期の業績は大幅な減益(営業利益率0.92%)だったが、2025年12月期には営業利益率6.84%と急回復した。強気派はコスト削減と高付加価値タイヤへのシフトが実を結びつつあるとみる。一方、弱気派は原材料価格や為替の影響で業績が変動しやすく、回復は持続しないと警戒する。また、スポーツ用品部門の競争激化も懸念材料。

プラスに働く材料7
  • 収益回復の兆し

    2025年12月期の営業利益率が6.84%に改善した

  • 構造改革の効果

    コスト削減と高付加価値タイヤへの集中が奏功している

  • 世界販売網の強み

    グローバルな需要を取り込める販売基盤がある

  • 営業利益826億円へ急回復、収益構造改善の継続通年影響

    2025年12月期の営業利益は826億円、前期112億円から714億円増加し営業利益率6.84%に改善

  • PBR0.90倍と1倍割れ、資本政策見直し期待次回株主総会影響

    ROE7.3%、純利益504億円への回復で増配余地が拡大、PBR0.90倍の是正が課題

  • 外国人持ち株26.27%で低PER修正への買い継続影響

    過去1年で株価50.56%上昇もPER10.57倍と割安、外国人保有が下支え

  • 減収増益で価格改定と原価低減効果が顕在化決算発表後影響

    売上高は1兆2,071億円と前期比48億円減も、営業利益は714億円増

マイナスに働く材料7
  • 原料高の影響

    天然ゴムや石油化学製品の価格変動が利益を圧迫する

  • 競争激化

    海外メーカーの低価格攻勢でシェア維持が難しい

  • 収益の不安定さ

    過去に赤字を経験し、業績の振幅が大きい

  • フォワードPER11.9倍、来期EPSは約209円へ減益2026年下期影響

    株価2,487.5円、予想PER11.9倍からEPS約209円と前期比約11%減益

  • 2024年営業利益112億円の低水準が示す収益変動不定影響

    直近2期の営業利益は112億円→826億円と乱高下、収益の安定性に欠ける

  • 売上高が前期比0.4%減、需要減少の兆し2027年〜2028年影響

    2025年売上高1兆2,071億円は2024年1兆2,119億円から48億円減

  • 営業利益率6.84%は依然低水準、改善余地は限定的通年影響

    売上高1兆2,071億円に対する営業利益826億円、利益率6.84%は依然1桁台

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益改善の持続性を確認するため
タイヤ販売本数
需要動向と市場シェアの変化を捉えるため
原材料価格
コスト変動が利益に与える影響を注視するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり84で、前期から+32.8%いまの株価に対する利回りは3.89%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥84
1株あたり
配当利回り
3.89%
いまの株価に対して
配当性向
31.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月5527.1
2017年12月550.056.6
2018年12月550.045.2
2019年12月550.074.5
2020年12月25−54.535.2
2021年12月55120.046.4
2022年12月35−36.446.3
2023年12月5865.724.5
2024年12月580.034.4
2025年12月7732.831.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥84

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ40,224人。区分でいちばん多いのは事業法人33.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が59.6%を占め、残る40.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
事業法人34.134.334.033.834.033.4
金融機関27.025.623.423.723.426.2
外国法人23.424.128.830.430.026.2
個人・その他11.811.810.89.29.210.0
証券会社3.64.22.92.83.34.1
自己株式0.00.00.00.00.00.1
外国人個人0.10.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01住友電気工業株式会社28.85
02日本マスタートラスト 信託銀行株式会社(信託口)13.97
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.30
04MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 オペレーション本部)2.79
05NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE SILCHESTER INTERNATIONAL INVESTORS INTERNATIONAL VALUE EQUITY TRUST (常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ部)2.54
06JPモルガン証券株式会社2.24
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.97
08NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE U.S. TAX EXEMPTED PENSION FUNDS (常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ部)1.57
09NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ部)1.20
10JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.03

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-04
    フィデリティ投信株式会社
    変更報告
    5.57%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+42%、1株純資産は14期で+193%。直近期のROEは7.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月13593116.07.7210.5
2013年12月1711,25715.68.726.6
2014年12月2031,52014.38.941.0
2015年12月2741,61017.55.832.3
2016年12月1581,6379.711.827.1
2017年12月1801,81110.611.656.6
2018年12月1381,7417.99.445.2
2019年12月461,7522.629.174.5
2020年12月861,7294.910.335.2
2021年12月1121,9076.210.546.4
2022年12月362,0771.832.246.3
2023年12月1412,3736.310.924.5
2024年12月382,4951.547.634.4
2025年12月1922,7247.312.631.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

17名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は17名。2025/12期の役員報酬は総額533百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢
山本悟代表取締役社長(社長)68
西口豪一代表取締役(専務執行役員)65
大川直記取締役(常務執行役員)65
國安恭彰取締役(常務執行役員)56
川松英明取締役(常務執行役員)62
其田真理取締役67
谷所敬取締役77
札場操取締役70
本島なおみ取締役63
上田善久取締役75
木滑和生常勤監査役70
石田宏樹常勤監査役68
残りの役員5名を開く
氏名役職年齢
アスリ・チョルパン監査役48
安原裕文監査役70
田川利一監査役73
日野仁取締役(常務執行役員)59
津崎正浩取締役(常務執行役員)53

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)72401222038255
社外取締役9969611
監査役2555528

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,737字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の企業集団は、当社と子会社89社(以下「当社グループ」という。)及び関連会社9社並びにその他の関係会社1社(住友電気工業㈱)で構成され、タイヤ事業、スポーツ事業及び産業品他事業のほか、各事業に付帯・関連するサービス等の事業を国内及び海外で展開しております。 各事業における各社の位置づけの概要は次のとおりであります。 なお、以下の3事業は「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 6.セグメント情報」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 事業   主要製品   区分   国内   海外 タイヤ   タイヤ・チューブ (自動車用、建設車両用、産業車両用、レース・ラリー用、モーターサイクル用等)   オートモーティブ事業 (パンク応急修理剤、空気圧警報装置等)   製造   当社 ㈱ダンロップリトレッドサービス   PT Sumi Rubber Indonesia Sumitomo Rubber (Thailand) Co., Ltd. Sumitomo Rubber do Brasil Ltda. Sumitomo Rubber South Africa (Pty) Limited Sumitomo Rubber AKO Lastik Sanayi ve Ticaret A.Ş. Sumitomo Rubber USA, LLC 住友橡膠(常熟)有限公司 住友橡膠(湖南)有限公司 販売   当社 ㈱ダンロップタイヤ   住友橡膠(中国)有限公司 Falken Tyre Europe GmbH Sumitomo Rubber North America, Inc. Sumitomo Rubber Middle East FZE Sumitomo Rubber Australia Pty. Ltd. Micheldever Group Ltd. 他23社 その他   中田エンヂニアリング㈱ SRIロジスティクス㈱   Sumirubber Thai Eastern Corporation Co., Ltd. SRI USA, Inc. Sumitomo Rubber Europe GmbH (計63社)   他9社   他10社 スポーツ   スポーツ用品 (ゴルフクラブ、ゴルフボール、その他ゴルフ用品、テニス用品等)   ゴルフトーナメント運営   ゴルフスクール・ テニススクール運営   製造   当社 ㈱ダンロップゴルフクラブ   Roger Cleveland Golf Company, Inc. Dunlop Srixon Sports Manufacturing (Thailand) Co., Ltd. 他1社 販売   ㈱ダンロップスポーツマーケティング   Srixon Sports Europe Ltd. Dunlop Sports Korea Co., Ltd. Cleveland Golf Canada Corp. 他9社 その他   ㈱ダンロップスポーツエンタープライズ   Dunlop International Group Limited (計27社)   他1社   他7社 産業品他   高機能ゴム事業 (制振ダンパー、OA機器用ゴム、医療用ゴム等)   生活用品事業 (炊事・作業用手袋、車椅子用スロープ等)   インフラ事業 (防舷材、工場用・スポーツ施設用各種床材等)   製造   当社   中山住膠精密橡膠有限公司 Sumirubber Vietnam, Ltd. Sumirubber Malaysia Sdn. Bhd. 他2社 販売   当社 ㈱住ゴム産業 ㈱ダンロップホームプロダクツ   香港住膠有限公司 その他   -   - (計8社) その他   その他の関係会社   住友電気工業㈱ (計1社) (注)1.事業ごとの会社数には当社を含めておりません。 2.Sumitomo Rubber USA, LLC(以下「SRUSA」)における生産活動をすべて終了し、その後必要な準備を行った のちに同社を解散することを2024年11月7日開催の取締役会にて決議しております。 3.Falken Tyre Europe GmbHは、2026年2月23日付で、Dunlop Tyre Europe GmbHに商号変更しております。 4.Sumitomo Rubber North America, Inc.は、2026年1月1日付で、Dunlop Tires North America, Inc.に商号変更して おります。 5.Sumitomo Rubber Middle East FZEは、2026年2月6日付で、Dunlop Tyre Middle East FZEに商号変更しておりま す。 6.Sumitomo Rubber Australia Pty. Ltd.は、2026年1月1日付で、Dunlop Tyre Australia Pty. Ltd.に商号変更して おります。 7.Srixon Sports Europe Ltd.は、2026年1月1日付で、Dunlop Golf Europe Ltd.に商号変更しております。 事業の系統図は、次のとおりであります。 (注)1.SRUSAにおける生産活動をすべて終了し、その後必要な準備を行ったのちに同社を解散することを2024年11月 7日開催の取締役会にて決議しております。 2.Falken Tyre Europe GmbHは、2026年2月23日付で、Dunlop Tyre Europe GmbHに商号変更しております。 3.Sumitomo Rubber North America, Inc.は、2026年1月1日付で、Dunlop Tires North America, Inc.に商号変更して おります。 4.Sumitomo Rubber Middle East FZEは、2026年2月6日付で、Dunlop Tyre Middle East FZEに商号変更しておりま す。 5.Sumitomo Rubber Australia Pty. Ltd.は、2026年1月1日付で、Dunlop Tyre Australia Pty. Ltd.に商号変更して おります。 6.Srixon Sports Europe Ltd.は、2026年1月1日付で、Dunlop Golf Europe Ltd.に商号変更しております。
経営方針・対処すべき課題4,988字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針及び経営戦略等 当社グループは、2025年3月、グループ全社員にとって意思決定の拠り所や行動の起点となる企業理念体系「Our Philosophy」を具現化するべく、2035年に向けた成長の道筋を示す長期経営戦略「R.I.S.E. 2035」を策定しました。 当社グループの強みである「ゴム・解析技術力」と、グローバルで統一された「DUNLOP」ブランドをはじめとする複数のブランドを創造・育成してきた「ブランド創造力」をいかし、モビリティ、スポーツ、医療、暮らしの様々な領域において、お客様に喜ばれる価値を提供してまいります。 2035年に目指す姿として、「ゴムから生み出す“新たな体験価値”をすべての人に提供し続ける」ことを掲げており、「ブランド経営強化」「ゴム起点のイノベーション創出」「変化に強い経営基盤構築」の3つの成長ドライバーのもと、目指す姿の実現を図ってまいります。 長期経営戦略「R.I.S.E. 2035」 ロードマップ また、当社グループは、中期計画(2023年~2027年)に基づき、2025年をターニングポイントと位置づけ、既存事業の選択と集中、成長事業の基盤づくりを進めてまいりました。 既存事業の選択と集中については、約10の構造改革対象事業・商材すべての目途づけが完了しました。成長事業についても、既存事業での取り組みに加え、欧州・北米・オセアニア地域における四輪タイヤのDUNLOP商標権取得や、車両部品の故障予知で実績のある米国Viaduct,Inc.(以下「Viaduct社」)の買収など、基盤強化を進めております。 2026年は、長期経営戦略「R.I.S.E. 2035」に基づく新中期計画(2026年~2030年)を策定し、新たな成長ステージへの移行を図ってまいります。 さらに、2025年12月、欧州・北米・オセアニア地域における四輪タイヤのDUNLOP商標権に加え、マレーシア・シンガポール・ブルネイにおけるDUNLOP商標使用権も取得し、グローバルで「DUNLOP」ブランドを展開する体制を整備しました。2026年より、「DUNLOP」ブランドを軸としたブランド経営を推進してまいります。 「DUNLOP」は130年以上にわたり、世界初の技術や商品を創出し、常に挑戦を続けてきました。当社グループは「ONE DUNLOP」のもとで全社員が結束し、これまでの歴史で培った革新性と信頼性を礎に、世界中のお客様へ新たな価値を提供し続けることで、プレミアムブランドとしての地位確立に取り組んでまいります。 また、当社グループは、「未来をひらくイノベーションで最高の安心とヨロコビをつくる。」という「Our Philosophy」のもと、サステナビリティ経営を推進し、事業を通じた社会課題の解決に向けて価値創造につながる活動を展開しております。 基幹ブランド「DUNLOP」のもと、新しいブランドステートメント「TAKING YOU BEYOND」を掲げ、これまでにない体験をステークホルダーの皆様へお届けすることを約束しております。このステートメントを達成するため、事業活動における環境や社会への責任を果たすとともに、当社グループが提供する価値の最大化を目指し、サステナビリティへの取り組みを一層推進してまいります。 [Environment(環境)] 当社の環境に対する取組みについては、「2.サステナビリティに関する考え方及び取組 (1)サステナビリティ全般」に記載のとおりであります。 [Social(社会)] 当社グループでは、「多様な個性をもつ仲間とともに成長する企業」の実現に向けて、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)の推進を重要な要素として位置づけております。多様性を尊重するとともに、多様性を組織の力に変えるインクルージョンの実践を重視し、多様な力を人的資本経営に取り込み、組織の持続的な成長につなげてまいります。 また、社長コミットメントのもと、2025年4月には、長期経営戦略を支える人的資本経営の実行に向け、全取締役がDE&Iトップコミットメントを策定し公開しました。個人の能力や強みを存分に発揮できる組織風土を育み、組織と個人がともに成長を続けることで、企業価値および社会的価値の向上につなげてまいります。 なお、詳細については「2.サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)人的資本」に記載のとおりであります。 [Governance(ガバナンス)] 当社グループは、顧客・サプライヤー・投資家をはじめとする多様なステークホルダーの皆様に支えられております。社会環境の激しい変化に対応し得る、強く柔軟な経営基盤を築き、企業倫理の徹底を通じて、これからもステークホルダーの皆様の信頼に応えてまいります。 当社では、取締役会の機能を向上させ、ひいては企業価値を高めることを目的として、取締役会の実効性につき、自己評価・分析を毎年実施しております。2025年は、2024年に引き続き、第三者機関によるアンケートを実施し、その集計結果をもとに取締役会にて分析・議論を行いました。今回のアンケート結果では、取締役会の構成に関する項目(員数・多様性・社内外比率)や、指名・報酬委員会における審議時間の確保に関する項目などで、評価の改善が確認されました。一方で、中長期経営計画のフォローアップ、サステナビリティ関連テーマの議論、内部統制や子会社モニタリングのあり方などについては、改善の余地があるとの回答もみられました。これらの結果を踏まえ、中長期経営計画の進捗状況のモニタリング強化、サステナビリティ領域を含む議論機会の充実など、取締役会の機能向上に向けた取り組みを今後も継続し、実効性のある取締役会運営を進めてまいります。 また当社では、任意の委員会として指名・報酬委員会を設置しており、その委員長は社外取締役が務め、委員の過半数を社外役員としております。2025年の委員会においては、委員構成の見直しに加え、役員報酬について固定報酬の比率が相対的に高い点を踏まえ、中長期的な企業価値向上に資する報酬体系のあり方(報酬構成・評価指標等)について見直しを行いました。今後も、中期計画達成に向けて取締役がグループ全体を主導できる体制づくりを支えるべく、指名・報酬の透明性・客観性の向上に向けた取り組みを継続してまいります。 加えて当社は、コンプライアンスの確保に向け、内部通報制度(企業倫理ヘルプライン)を運用しております。企業倫理ヘルプラインは、社内・社外の相談窓口から構成され、通報者保護の徹底を図るとともに、その利用状況については、社長を委員長とする企業倫理委員会へ定期的に報告し、取締役会にも報告しております。2025年は、「Bad News First/Fast」の考え方について、グループ全体で改めて周知徹底を図る研修を実施し、早期の報告・相談を促す取り組みを進めました。海外子会社においては、海外拠点の従業員が母国語で利用可能な社外通報窓口の設置を進め、概ね整備を完了しました。今後は、グループ全体で通報制度の周知・利用促進および適切な運用の徹底を図り、制度の運用の充実に取り組んでまいります。 (2)経営環境及び対処すべき主な課題 当社グループを取り巻く情勢は、今後も様々な変化が想定され、グローバルでの競争激化やサステナビリティへの社会的要請の高まりなど、対処すべき課題は多岐にわたります。 このような情勢のもと、当社グループは、「R.I.S.E. 2035」および新中期計画(2026年~2030年)、さらにはサステナビリティ長期目標への取り組みを通じて、企業の経済的価値・社会的価値の向上を目指し、次のような課題に取り組んでまいります。 (タイヤ事業) 「DUNLOP」を基幹ブランドとし、当社独自の新技術であるアクティブトレッドを搭載した商品の拡販と、成長事業の柱であるセンシングコアの事業化を引き続き進めてまいります。 当社の強みである「ゴム・解析技術力」から生まれたアクティブトレッド技術を搭載した商品「SYNCHRO WEATHER」を2024年10月、国内市場で発売しました。2025年にはサイズ拡大も行い、販売は順調に推移しております。アクティブトレッド技術は、様々な路面に適応し、ゴム自ら性質が変化する画期的な技術です。2027年には欧米での新商品展開を計画しております。今後もオールシーズン・オールウェザータイヤ、SUV・ピックアップトラック向け大外径タイヤなど、同技術を搭載した新商品の開発・展開を進め、プレミアム商品の拡販による収益向上を図ってまいります。 欧州・北米・オセアニア地域における「DUNLOP」タイヤ販売は、2026年より本格化いたします。2025年より販売開始した北米・オセアニア地域に続き、欧州でも2026年1月から販売を開始しており、順調な立ち上がりとなっております。今後も「DUNLOP」ブランドの新商品を順次発売し、プレミアム商品を中心に拡販を図るとともに、グローバルで「DUNLOP」ブランドの価値向上に向けた活動を展開し、事業拡大につなげてまいります。 車輪の回転速度からタイヤ周りの状態・状況を検知するセンシングコアは、将来のモビリティ社会に貢献できる当社独自の技術であり、当社グループの成長事業の柱として取り組んでおります。2025年には、他社に先駆けて大型商用車向けに車輪脱落予兆検知システムが本格採用されました。また、同年8月には、車両部品の故障予知で実績のある米国「Viaduct社」の買収契約を締結し、膨大なデータを独自のアルゴリズムで解析することにより、異常の早期発見や予測、さらには原因特定まで可能とする高い汎用性を備えたAI技術を取得しました。すでに大手顧客での実績を重ねており、今後は自動車分野にとどまらず、様々な分野への事業展開を視野に入れております。 (スポーツ事業) ゴルフ用品では、世界最大市場である北米においてマーケティングおよび営業体制を強化するとともに、日米2拠点での開発体制により、市場ニーズを踏まえ、他社と差別化した魅力のある商品を投入することで、一層の拡販と新たな価値創出につなげてまいります。 テニス用品では、全豪オープンとのオフィシャルパートナー契約やATPツアーとのグローバルパートナーシップ契約の継続、全米大学テニス協会とのオフィシャルパートナー契約、世界有数のアカデミーとの協業による若手育成およびトッププロ選手との契約強化を通じた「DUNLOP」ブランドの価値向上施策を基盤に、ボールやラケットのシェア拡大を図ってまいります。 また、今般のタイヤ事業における「DUNLOP」のグローバル展開に伴うクロスマーケティングなど、シナジー創出につながる取り組みも強化してまいります。 今後もスポーツ関連用品やサービスを通じて、お客様に感動と「ヨロコビ」を、引き続き提供してまいります。 (産業品他事業) これまでに既存事業の選択と集中、構造改革で強化してきた収益基盤をいかし、今後は海外展開による事業拡大と新商品の継続的な上市により、持続的な成長を目指してまいります。アジア・欧米を中心に、国内で高いシェアを有する既存商品の展開と販売チャネルを強化すること、並びに海外生産拠点の事業拠点化を進めるとともに、高付加価値を追求した共感商品の開発を加速してまいります。 また、制振事業では用途拡大や品揃えの充実による多角化を進め、医療用ゴム製品事業では市場拡大が見込まれる領域での製品拡充を図ってまいります。 これらの取り組みにより、今後も多様な社会課題の解決に貢献し、企業価値の一層の向上を目指します。
事業等のリスク5,678字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業活動に重大な影響を及ぼす恐れのある経営リスクについては、「リスク管理規定」に基づき、それぞれの担当部署及び各子会社において事前にリスク分析、対応策を検討し、経営会議等で審議しております。リスク分析・対応策の検討にあたっては、必要に応じて外部の専門家に助言・指導を求めております。経営リスクのうち、組織横断的リスクについては、当社管理部門の各部が、それぞれの所管業務に応じ関連部署と連携しながら、全社的対応を行っております。 また、「リスク管理規定」に基づき社長を委員長とする「リスク管理委員会」を設置しており、年2回開催する同委員会にて当社グループのリスク管理活動を統括し、リスク管理体制が有効に機能しているか適宜調査・確認しております。 当社グループにとって重大なリスクが顕在化し、又は顕在化が予想される場合には、「危機管理規定」に基づき、社長が危機管理本部を設置します。 このようなリスク管理体制のもと、グローバルに展開する当社の事業活動も考慮のうえ、当社グループの財政状態及び経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性のある主要なリスクを次のとおり記載しております。ただし、当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではなく、記載以外のリスクも存在し、投資家の判断に影響を及ぼす可能性があります。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。当社グループは、これらのリスクを認識し、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。 (自然災害のリスク) 当社グループは、グローバルに事業を展開しており、地震、津波、台風、豪雨等の影響を直接的又は間接的に受ける可能性があります。これらの事象が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、阪神・淡路大震災や東日本大震災といった巨大地震、集中豪雨、大型台風等により被害を受けた経験を踏まえ、大規模自然災害が発生した際も重要業務を継続し、迅速な復旧を図るため、事業継続計画(BCP)の策定と、国内外の拠点で災害を想定しBCPに基づいて事業継続のために対応する実践訓練を行うなど、従来より対策を講じております。また、各事業所で地震、火災等を想定して防災避難訓練及び安否確認訓練を実施するなど、有事の際に被害を最小限に抑えるよう従業員の防災意識を高めるための活動を実施しております。 (情報セキュリティに係るリスク) 当社グループは、事業活動を通じて、営業秘密、ノウハウ、データ等の機密情報のほか、顧客情報や従業員の個人情報も電子情報として保有・管理し、また商品企画、研究、開発、製造、販売等の様々なプロセスにおいて、情報システムやネットワークを活用しております。コンピューターウイルス感染や不正アクセスなどのサイバー攻撃のほか、災害や人為的な要因により情報システムに障害が発生した場合、機密情報・個人情報の漏えいのほか、重要な業務や製造の停止といったインシデントが発生し、社会的信用の失墜、ブランドイメージの低下、生産停止による機会損失など、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、機密情報や個人情報等の秘密保持については、社内規定の整備と運用の徹底、情報機器へのセキュリティ対策などソフト面、ハード面での対策を実施し、リスクを最小化するよう取り組んでおります。 (労働災害・火災等のリスク) 当社グループは、日本、アジア、欧州等に製造拠点を有しており、各製造拠点において負傷、疾病等の労働災害、火災、爆発等の産業事故や環境汚染が発生し、工場の操業や地域社会に大きな影響を及ぼした場合、社会的信用の失墜、被災者への補償、復旧費用、生産活動停止による機会損失、顧客に対する補償など、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、労働災害、産業事故を予防するため、点検と対策を計画的に進め、事故の発生防止対策を実施しております。また、定期的に海外製造拠点を含め監査を実施し、対策の点検と評価を行い、各拠点の活動強化を図っております。環境面でも環境汚染防止のための設備対策やモニタリングを実施するなど、環境に配慮した事業運営を実施しております。 また、重要設備の停止による生産活動への影響を最小限に抑えるために、日常的及び定期的な設備保全を行う一方、老朽化更新を計画的に進めております。 (サステナビリティ経営に係るリスク) 当社グループは、サステナビリティ経営を推進しておりますが、ESG投資に関する非財務情報の不十分な開示や、SDGs等の社会的要請に対する対応の遅れ等が発生した場合、信用・評判の失墜など、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、「未来をひらくイノベーションで最高の安心とヨロコビをつくる。」という「Our Philosophy」のPurposeを体現すべく、事業活動を通じて環境問題、社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の実現を目指しております。サステナビリティ経営の推進にあたっては、サステナビリティ統括役員を委員長、各部門担当役員を委員とする「サステナビリティ推進委員会」を開催し、各種テーマごとに設置された部会において実施している活動を継続的にフォローし、リスクを最小化するように取り組んでおります。 また、2025年1月より外部ステークホルダーと経営層とが対話する「サステナビリティ・アドバイザリーボード」を設置し、ステークホルダーとの連携を深め、社会的要請に対する対処を適切に実施しております。 (製品の品質管理に係るリスク) 当社グループは、所定の品質基準に基づき、製品の品質確保に万全の対策を講じておりますが、製品の欠陥やクレームが発生する可能性があります。 当社グループは、欠陥が発生した場合又は裁判等により欠陥が認定された場合に備え、欠陥に起因する損害賠償等の諸費用に対する損害保険を付保しておりますが、保険で補償されない費用が発生する可能性があります。また、クレームに対する処理費及び製品の回収・交換による費用が発生する可能性があります。これらの事態が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、品質保証本部を中心に品質保証体制の強化や過去の不適切事案を教材としたケーススタディ研修、部門間・拠点間のコミュニケーション向上やグループガバナンスの強化につながる諸施策を継続的に進めております。引き続き、「Our Philosophy」に掲げる「信用と確実」の遵守を徹底し企業風土改革を推進するとともに、Bad News First/Fastも徹底していくことで、不適切な事案が再発しない体制づくりを進めてまいります。 (人権侵害に係るリスク) 当社グループは、グローバルに事業を展開しており、サプライチェーン上で強制労働等の人権問題が発生する可能性があります。これらの事象が発生した場合、法令に基づく処罰、訴訟の提起及び信用・評判の失墜など、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、「人権」をマテリアリティの1つとしており、顧客やサプライヤーおよび拠点周辺の地域社会など、当社の事業とつながっている人々への人権尊重の責任を果たすため、全社横断組織である人権部会を立ち上げ、主管部門に加え、海外拠点を含む各関係部門が参画し、各部門のリスク調査と対応状況をフォローできる体制の整備、「サステナビリティ推進委員会」並びに経営層への報告を定期的に行っております。 また、人権リスクが高いと考えられる現場の実態を把握するため、外部の専門家にもアドバイスをいただきながら、部会メンバーが天然ゴム農園、国内外の製造拠点を含むグループ会社の視察や労働者との対話を実施し、より実践的な人権リスクの特定・予防・是正の活動に努めています。今後も部会会合の開催に加え、継続的に現場視察やステークホルダーとの対話を行いながら、人権の保護・尊重の取組みを進めてまいります。 (政治経済情勢等に係るリスク) 当社グループは、タイヤ事業、スポーツ事業及び産業品他事業をグローバルに展開しており、事業活動を行っている各国の政治情勢や経済環境の変化により、影響を受けることがあります。アジア・大洋州、欧州・アフリカ、米州の各地域を統括する組織を設置し、必要に応じて弁護士やコンサルタント等の専門家と契約するなどして現地特有の法規制、商習慣、リスク等を踏まえ現地拠点の経営について協議する等、リスク管理の面からも各地域における関係会社の支援を行っております。 また、当社グループは、連結売上収益に占める、国内外の自動車用タイヤの割合が大きく、自動車産業の景況が悪化した場合、自動車用タイヤの需要減少や大口顧客との取引減少など、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 このほか、各市場において、輸入規制や関税率の引き上げ等により、売上が減少、もしくは原価率が悪化するリスク、各国の国内及び国際間取引に係る租税制度の変更や移転価格税制等により税金コストが増加するリスクなど各市場における法律・規制変更が当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (人材獲得に係るリスク) 当社グループは、グローバルに事業を展開しており、事業の優位性を確保し持続的な成長を実現するためには、多様な人材の安定的な確保及び育成が重要であります。特に、デジタル革新人材(DX人材)、海外事業を担うグローバル経営人材等の高度専門人材は、当社グループの技術力及び競争力の維持・向上において重要な役割を担っております。 しかしながら、少子高齢化に伴う労働人口の減少や採用競争の激化、働き方や価値観の多様化、各国の労働市場環境の変化等により、当社グループが必要とする人材を十分に確保できない可能性があります。また、競争環境の変化等により、当社グループの中核人材や高度専門人材が流出した場合には、技術・ノウハウの流出、事業運営の停滞、事業機会の損失等が生じる可能性があります。さらに、人材確保のための採用費用や人件費の増加等が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、このようなリスクに対応するため、多様な人材が活躍できる組織風土の醸成に取り組んでおります。その一環として、2025年より従来の組織体質アンケートを見直し、エンゲージメントの要因分析や社外ベンチマークとの比較が可能なエンゲージメントサーベイへ移行しております。当該サーベイを定期的かつ継続的に実施することにより、客観的なデータに基づく職場課題の把握と改善を図り、心理的安全性の向上及び従業員エンゲージメントの向上に努めております。 採用面では、主としてスタッフ系新卒採用においてインターンシップ制度や職種別採用を取り入れるなど、入社時の希望と配属先のミスマッチ低減に努めております。スタッフ系キャリア採用では、将来的な採用ニーズを見据えたタレントプールの構築や、当社退職者との継続的な関係維持を通じたアルムナイ採用を行うことで、必要な人材への機動的なアプローチを可能とする体制整備を進めています。加えて、全採用区分を意識して当社の魅力を対外的に発信することで求職者の拡大を目指しております。 なお、これらの取り組みの詳細については、「2.サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)人的資本」において、その概要を記載しております。 (コンプライアンスに係るリスク) 当社グループは、グローバルに事業を遂行するにあたり、国内外の各種法令の適用を受けております。これらの法令に違反する行為、企業倫理に反する行為などにより、法令に基づく処罰、訴訟の提起及び信用・評判の失墜など、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、「住友の事業精神」をベースに制定した「Our Philosophy」に基づき、コンプライアンスを基盤とした事業運営が実践できるよう取り組んでおります。組織としては、社長を委員長とする「企業倫理委員会」を設置し、年4回の委員会開催を通じ当社グループのコンプライアンス体制の強化を図っております。併せて、企業倫理ヘルプライン(相談窓口)として、社長直轄の「コンプライアンス相談室」を設置し、当社グループ内で問題が発見された場合には、相談者が不利益を被らないよう十分配慮したうえで、事実関係の調査を進める体制を整えております。また、必要に応じて顧問弁護士の助言を得るなど、適法性にも留意しております。さらに、コンプライアンスに関するべからず集である「企業行動基準」を作成し、国内従業員に配布するほか、英語版や当社グループが所在する地域のその他の言語版も作成し、毎年10月の法令遵守・企業倫理月間において浸透活動を行うなど、グローバルでのコンプライアンス強化を図っています。 (知的財産に係るリスク) 当社グループは、特許権、商標権等の知的財産権の取得により自社の知的財産権保護を行っておりますが、他社からの知的財産権侵害等により競争優位性が損なわれるなど当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社が開発する製品及び技術については当社が保有する知的財産権による保護に努めているほか、他社の知的財産権に対する侵害のないよう細心の注意を払い、リスク管理を徹底しております。
経営成績の分析 (MD&A)7,421字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況 前連結会計年度   当連結会計年度   増減率 百万円   百万円   % 売上収益   1,211,856   1,207,061   △0.4 タイヤ事業   1,046,394   1,043,683   △0.3 スポーツ事業   125,650   125,574   △0.1 産業品他事業   39,812   37,804   △5.0 事業利益   87,941   90,786   3.2 タイヤ事業   76,181   79,812   4.8 スポーツ事業   7,878   6,831   △13.3 産業品他事業   3,725   4,159   11.7 調整額   157   △16   - 営業利益   11,186   82,584   638.3 親会社の所有者に 帰属する当期利益   9,865   50,379   410.7 (注)事業利益は、売上収益から売上原価、販売費及び一般管理費を控除して算出しております。 為替レートの前提 前連結会計年度   当連結会計年度   増減 1米ドル当たり   152   円   150   円   △2   円 1ユーロ当たり   164   円   169   円   5   円 当社グループは2023年から2027年を対象とした中期計画を着実に実行してきました。この中期計画では2025年をターニングポイントと位置付けており、構造改革と成長事業の基盤づくりに注力しました。1月に欧州・北米・オセアニア地域の四輪タイヤのDUNLOP商標権等の譲受契約を締結、5月7日に本取引をクロージングし、まずは北米・オセアニア地域にてDUNLOPビジネスをスタートしました。また、3月には2035年に向けた長期経営戦略「R.I.S.E. 2035」を発表しました。「R.I.S.E. 2035」では、ゴムから生み出す"新たな体験価値"をすべての人に提供し続けることを想いとして込め、タイヤのプレミアム化を推進するとともに、新たな収益の柱を構築することを目指しています。その一環で、8月にはAIソリューションを提供する米国ベンチャー企業「Viaduct社」の買収契約を締結しました。12月には"DUNLOPブランド戦略発表会"を開催し、130年を超える歴史を持つDUNLOPブランドを軸にしたブランド経営推進について皆様にお伝えしました。 当連結会計年度のタイヤの販売本数については、グローバルでの競争激化やインフレ等の影響による市況停滞に加え、一部の低採算品を下市したこともあり、前期を下回りました。事業利益については、米国関税影響や人件費等のコスト上昇はあったものの、値上げや様々な内部努力に加え米国タイヤ工場閉鎖効果もあり対前期で増益となりました。 この結果、当社グループの連結業績は、売上収益は1,207,061百万円(前期比0.4%減)、事業利益は90,786百万円(前期比3.2%増)、営業利益は82,584百万円(前期比638.3%増)となり、税金費用を計上した後の最終的な親会社の所有者に帰属する当期利益は50,379百万円(前期比410.7%増)となりました。 セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。 (タイヤ事業) タイヤ事業の売上収益は、1,043,683百万円(前期比0.3%減)、事業利益は79,812百万円(前期比4.8%増)となりました。 国内新車用タイヤは、前期に一部自動車メーカーにおいて減産があったことに加え、当期は自動車生産が堅調であったこともあり販売本数は前期を上回りました。 国内市販用タイヤは2024年秋に廉価品を下市した影響に加え、オフテイク品の受注減が影響し、前期を下回りました。 海外新車用タイヤについては中国を中心にアジア圏における自動車メーカー向けが大きく減少しました。 海外市販用タイヤは、アジア・大洋州地域においては消費者の節約志向が一段と高まるとともに、中華系大手メーカーが価格攻勢を強める中、当社グループは収益性を重視した販売に注力したこともあり前期よりも販売本数が減少しました。欧州地域においてはオールシーズンタイヤをはじめFALKENブランドタイヤを拡販できた一方で、英国の市況悪化による販売減もあり、欧州全体としての販売は若干減少しました。米州地域においては、北米では二輪用タイヤの市況悪化や、一時的要因による売上減に加え、関税影響の販売価格への転嫁を積極的に行ったことなどにより対前期で販売本数が減少しました。DUNLOPブランドタイヤの北米での販売は6月から予定通り開始しており、12月には自社生産の商品を発売しました。 南米においては市況が上向かない中で販売代理店と緊密に連携しながら拡販を進めたことなどにより販売本数を伸ばすことができました。 以上の結果、タイヤ事業の売上収益は前期を下回りましたが、事業利益は増益となりました。 (スポーツ事業) スポーツ事業の売上収益は、125,574百万円(前期比0.1%減)、事業利益は6,831百万円(前期比13.3%減)となりました。 ゴルフ用品は、主力のSRIXONブランドのゴルフクラブ・ボールの販売が好調だったことや、日本で11月に発売したXXIO14が好調に推移したことなどで、韓国の市況悪化の影響による減収をカバーし、売上収益は前期を上回りました。 テニス用品は主要市場である日本や欧州で増収となったことから、売上収益は前期を上回りました。 ゴルフスクール・テニススクールを除くウェルネス事業について対象会社の全株式を2024年12月上旬に新たな株主へ譲渡したこともありスポーツ事業の売上収益は前期並みの水準となりました。事業利益については収益性が高い韓国での販売減少が響き減益となりました。 (産業品他事業) 産業品他事業の売上収益は、37,804百万円(前期比5.0%減)、事業利益は4,159百万円(前期比11.7%増)となりました。 OA機器用ゴム部品および手袋事業の販売が減少したことに加え、3月末をもってガス管事業から撤退したこと、さらに前期に欧州の医療用ゴム製品製造・販売子会社の株式譲渡を実施したことなどが影響し、売上収益は前期を下回りました。事業利益は医療用ゴム製品の国内向け販売および制振ダンパー事業の販売好調に加え、OA機器用ゴム部品の構成良化などにより前期を上回る結果となりました。 ②財政状態の状況 前連結会計年度   当連結会計年度   増減 百万円   百万円   百万円 資産合計   1,341,123   1,459,932   118,809 負債合計   665,313   723,622   58,309 資本合計   675,810   736,310   60,500 親会社の所有者に 帰属する持分   656,134   716,080   59,946 親会社所有者帰属 持分比率(%)   48.9   49.0   0.1 ROE(%)   1.5   7.3   5.8 ROA(%)   6.7   6.5   △0.2 有利子負債   331,218   406,629   75,411 D/E レシオ(倍)   0.5   0.6   0.1 1株当たり親会社 所有者帰属持分   2,494円54銭   2,724円44銭   229円90銭 (注)ROAは連結ベースの事業利益に基づき算出しております。 当連結会計年度末の資産合計は、1,459,932百万円と前連結会計年度末に比べて118,809百万円増加しました。その他の流動資産などの増加により流動資産が9,552百万円増加しました。また、無形資産の増加などにより非流動資産は109,257百万円増加しました。 当連結会計年度末の負債合計は、723,622百万円と前連結会計年度末に比べて58,309百万円増加し、有利子負債残高は、406,629百万円と前連結会計年度末に比べて75,411百万円増加しました。 当連結会計年度末の資本合計は736,310百万円と前連結会計年度末に比べて60,500百万円増加しました。うち親会社の所有者に帰属する持分は716,080百万円と前連結会計年度末に比べて59,946百万円増加しました。この結果、親会社所有者帰属持分比率は49.0%、1株当たり親会社所有者帰属持分は2,724円44銭となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,740百万円減少し、当連結会計年度末には98,642百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、150,427百万円(前連結会計年度比46,102百万円の収入の増加)となりました。 これは主として、法人所得税の支払16,916百万円などの減少要因があったものの、税引前利益の計上77,789百万円、減価償却費及び償却費の計上78,669百万円などの増加要因によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金の減少は、186,556百万円(前連結会計年度比121,897百万円の支出の増加)となりました。 これは主として、無形資産の取得による支出120,177百万円、有形固定資産の取得による支出58,900百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出15,137百万円などによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の増加は、30,880百万円(前連結会計年度は35,623百万円の資金の減少)となりました。 これは主として、社債償還及び長期借入金の返済による支出22,271百万円、配当金の支払額16,821百万円、リース負債の返済による支出16,479百万円を行ったものの、社債発行及び長期借入による収入で87,271百万円増加したことなどによるものであります。 (2)生産、受注及び販売の実績 ①生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) タイヤ事業   854,376   97.6 スポーツ事業   65,631   102.4 産業品他事業   25,891   92.4 合計   945,898   97.8 (注)1.金額は、販売価格によっております。 ②受注実績 当社グループの製品は、大部分が見込生産であり、ごく一部の製品(防舷材等)についてのみ受注生産を行っております。 ③販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) タイヤ事業   1,043,683   99.7 スポーツ事業   125,574   99.9 産業品他事業   37,804   95.0 合計   1,207,061   99.6 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 (3)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに準拠して作成されております。 連結財務諸表の作成においては、連結会計年度末日における資産・負債の金額及び偶発債務の開示並びに連結会計年度における収益・費用の適正な計上を行うため、会計上の見積りや前提が必要となりますが、当社グループは、過去の実績、又は各状況下で最も合理的と判断される前提に基づき見積りを実施しております。ただし、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果は見積りと異なる場合があります。 当社グループが採用している会計方針のうち重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針」及び「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの中期計画における数値目標は「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (1)経営方針及び経営戦略等」に記載のとおりですが、当連結会計年度の経営成績に重要な影響を与えた主なものは、販売数量減少による減益と販売価格の改善であります。 主力のタイヤ事業において、販売面では低採算品の下市を積極的に実施したことや、競争環境の厳しい市場で採算重視での販売を行ったことなどもあり、販売本数が前年から減少しました。セグメント別にみますと、新車用タイヤについては、国内において前連結会計年度は自動車メーカー各社による減産の影響を受け販売数量が減少したものの、当連結会計年度は自動車生産が堅調に推移したことから、国内向け販売数量は前連結会計年度を上回りました。一方、海外においては、中国を中心としたアジア圏において自動車メーカー向け供給が減少したことにより、販売本数は前連結会計年度を下回りました。市販用タイヤについては、国内においては昨年下期に低採算品を戦略的に減らした影響に加え、オフテイク品の受注減が影響したことから、販売数量は前連結会計年度を下回りました。海外においては、北米では自動車部品関税に対応するための値上げが影響したことなどにより販売本数が減少しました。また、アジアや欧州といったその他の主要な地域でも採算重視で販売を行った結果、販売本数が減少したことから、海外市販全体でも販売本数は前連結会計年度を下回りました。コスト面においては、北米工場閉鎖による生産性改善や固定費の圧縮に加え、部門横断で取り組んだコスト削減プロジェクトの成果もあり、それぞれ増益要因となりました。一方で原材料では天然ゴム価格の上昇、経費では人件費の増加によりそれぞれ減益要因となりました。為替については、円高傾向に推移したため、減益要因となりました。米国関税影響は大きなマイナスとなりましたが、タイヤ価格の値上げに加え、経費の節減等に努めた結果、ほぼ相殺することができました。 この結果、前連結会計年度に対し、販売価格で約253億円、固定費で約70億円、直接原価で約42億円がそれぞれ増益要因となったものの、数量・構成他で約253億円、経費で約60億円、為替で約9億円、原材料で約7億円の減益要因となり、タイヤ事業全体で事業利益は前連結会計年度に比べ約36億円の増益となりました。 スポーツ事業及び産業品他事業の分析は「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載のとおりであります。 当連結会計年度 事業利益の増減要因 以上の結果、売上収益は1,207,061百万円と前連結会計年度に比べ4,795百万円(△0.4%)の減収、事業利益は90,786百万円と前連結会計年度に比べ2,845百万円(3.2%)の増益となり、事業利益率は前連結会計年度に比べ0.2ポイント上昇し、7.5%となりました。 その他の収益及び費用では、減損損失や事業再構築費用の減少等により、前連結会計年度に比べ68,553百万円の増益となりました。 この結果、営業利益は82,584百万円と前連結会計年度に比べ71,398百万円(638.3%)の増益となり、営業利益率は前連結会計年度に比べ5.9ポイント上昇し、6.8%となりました。 金融収益及び費用では、前連結会計年度での為替差益が為替差損に転じたことにより、前連結会計年度に比べ9,908百万円の減益となりました。 以上の結果、税金費用を計上した後の最終的な親会社の所有者に帰属する当期利益は50,379百万円と前連結会計年度に比べ40,514百万円(410.7%)の増益となりました。 中期計画における目標達成に向けて、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (1)経営方針及び経営戦略等」に記載の施策に取り組んでまいります。 ③キャッシュ・フローの状況の分析、資本の財源及び資金の流動性についての分析 キャッシュ・フローの分析は「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりでありますが、当連結会計年度において、営業活動によるキャッシュ・フローから投資活動によるキャッシュ・フローを差し引いたフリーキャッシュ・フローは36,129百万円のマイナスとなり、「第4 提出会社の状況 3.配当政策」に記載の方針に基づき、配当金の支払16,821百万円を行いました。 今後、主に世界各地での増販に合わせた高機能タイヤの生産能力増強のための設備投資を引き続き行っていきますが、販売数量の増加と採算性の改善により営業活動によるキャッシュ・フローの拡大を実現しながら、必要に応じ金融市場や金融機関からの調達も活用するなど、「成長」と「流動性の確保並びに財務体質の向上」との両立を図りながら、2023年2月14日公表の中期計画で目標としているD/Eレシオ0.6の達成を目指す中で、当連結会計年度ではD/Eレシオ0.6を前倒しで達成しました。なお、当社と国内子会社、当社と一部の海外子会社との間でCMS(キャッシュマネジメントシステム)による資金融通を行っており、当社グループ内での資金効率向上を図っております。 また、当連結会計年度末現在において、日本格付研究所(JCR)より「A+(長期)、J-1(短期)」の信用格付を取得しております。

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出典

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