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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

日本精工

NSK Ltd.6471 · Prime · 機械

軸受(ベアリング)と自動車部品の世界大手。産業機械・自動車向け軸受と電動パワーステアリングを主力に、グローバルに展開。

概要

日本精工株式会社(NSK)は1916年設立の総合精密機械メーカーであり、軸受(ベアリング)で世界トップクラスのシェアを有する。自動車、工作機械、産業機械向けにボールベアリング、リニアガイド、ステアリング部品を供給する。2026年3月期の連結売上高は9,116億円、従業員数は26,278人。売上高の約6割は海外であり、グローバルな生産販売網を展開する。

軸受を中核に産業機械・自動車・ステアリングの三事業

NSKは報告セグメントを産業機械事業、自動車事業、ステアリング事業に区分する。産業機械事業では一般産業向けの玉軸受、円筒ころ軸受、円すいころ軸受、自動調心ころ軸受、精密軸受に加え、ボールねじ、リニアガイド、メガトルクモータ、状態監視システムなどを手掛ける。自動車事業ではハブユニット軸受、ニードル軸受、自動変速機用部品を中心に、自動車・部品メーカーへ供給する。ステアリング事業は電動パワーステアリング(EPS)と機械式ステアリングを製造し、2025年9月にNSKステアリング&コントロール(NS&C)を連結子会社化したことで規模を拡大した。2026年3月期の事業別売上高は、産業機械が3,775億円、自動車が4,033億円、ステアリングが1,006億円であり、それぞれ全体の約41%、44%、11%を占める。

38の国と地域に展開するグローバル体制

NSKは1962年に米国NSKコーポレーションを皮切りに海外進出を開始し、現在は米州、欧州、中国、アセアン・オセアニアの4地域に統括会社を置く。連結子会社90社、関連会社18社を擁し、主要製造拠点は日本(藤沢、大津、石部など)、米国(クラリンダ)、ブラジル(スザノ)、英国(ピータリー)、ポーランド、中国(昆山、常熟)、インド、タイ、メキシコなど。現地生産・現地販売を基本とし、売上高の約6割は海外で発生する。地域別売上高の内訳は、日本が約4割、中国を含むアジアが約3割、米州・欧州がそれぞれ1割強である(2026年3月期)。

V字回復を遂げた2026年3月期の業績

連結売上高は2018年3月期に1兆203億円のピークを付けた後、2021年3月期には7,476億円まで落ち込んだ。2026年3月期は9,116億円(前期比+14.4%)へ回復し、営業利益388億円、親会社所有者帰属当期利益229億円を計上した。増収の主因は、ステアリング事業の再連結によるものである。セグメント別では、産業機械事業の営業利益は欧州構造改革費用の影響で前期比9.9%減の126億円となった一方、自動車事業は関税の売価転嫁などで同18.0%増の174億円、ステアリング事業は77億円の営業利益をあげた。資産合計は1兆2,398億円、自己資本比率は55.8%である。

業界の中での役割は軸受・自動車部品サプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
9,116億円
営業利益
388億円
営業利益率
4.3%
純利益
229億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01産業機械事業主力

一般産業向け軸受(玉軸受、円筒ころ軸受、円すいころ軸受、自動調心ころ軸受、精密軸受)やボールねじ、リニアガイド、メガトルクモータ、XYテーブル、状態監視システムなどを製造販売。工作機械、産業機械などの幅広い分野に供給。

主な製品・サービス8
玉軸受
産業機械向けの基本的な転がり軸受。
円筒ころ軸受
重荷重対応の産業機械用軸受。
円すいころ軸受
ラジアル荷重とアキシアル荷重の両方に対応する産業用軸受。
自動調心ころ軸受
調心性を持つ産業機械用軸受。
精密軸受
高精度が要求される工作機械スピンドルなどに使用。
ボールねじ
回転運動を直線運動に変換する精密位置決め部品。
リニアガイド
直線運動を案内する精密部品。
メガトルクモータ
高トルクのダイレクトドライブモータ。

02自動車事業主力

自動車・自動車部品メーカー向けにハブユニット軸受、ニードル軸受、円筒ころ軸受、円すいころ軸受、玉軸受、ボールねじ、自動変速機用部品などを製造販売。駆動系・シャシー向け軸受を中心に供給。

主な製品・サービス3
ハブユニット軸受
車輪の回転を支えるユニット化された軸受。
ニードル軸受
自動車トランスミッションなどに使用される細長いころの軸受。
自動変速機用部品
ATやCVTに使用する部品。

03ステアリング事業主力

自動車メーカー向け電動パワーステアリング(EPS)及びステアリングシステムを製造販売。NS&C(旧JIS関連会社)を連結子会社化し、グローバルに展開。

主な製品・サービス2
電動パワーステアリング
電動モータで操舵をアシストするステアリングシステム。
ステアリング(機械式)
機械式のステアリングシステム。

04その他事業副次

天辻鋼球製作所が鋼球を、NSKマシナリーが機械設備を製造販売。グループ内の部品供給や設備製作を担う。

主な製品・サービス2
鋼球
軸受用の鋼球。
機械設備
軸受製造設備など。

製品と技術

高い信頼性を誇る軸受製品群

NSKの中核製品は転がり軸受であり、玉軸受、円筒ころ軸受、円すいころ軸受、自動調心ころ軸受、精密軸受など多様なラインナップを揃える。玉軸受は最も一般的な形式で、産業機械全般に使用される。円筒ころ軸受は重荷重対応、円すいころ軸受はラジアル荷重とアキシアル荷重の両方を支え、自動調心ころ軸受は軸のたわみを吸収する。精密軸受は工作機械スピンドルなど高精度が要求される用途に採用される。自動車向けには、ハブユニット軸受(車輪回転支持)、ニードル軸受(トランスミッション用)を供給する。これらの軸受は、低摩擦、長寿命、静音性を追求し、NSKの転がり技術の基盤をなしている。

回転を直線運動に変換する精密直動製品

ボールねじは回転運動を直線運動に変換する精密位置決め部品であり、工作機械や半導体製造装置の送り機構に不可欠である。リニアガイドは直線運動を案内するガイド部品で、高い剛性と位置決め精度を実現する。メガトルクモータはダイレクトドライブ方式の高トルクモータであり、工作機械の主軸や回転テーブルに用いられる。これらの直動製品は、ボールねじとリニアガイドを組み合わせることで、高精度なXYテーブルシステムとしても提供される。NSKはこれらの製品を自社開発・製造し、産業機械分野において「摩擦の制御」技術を活かしたソリューションを提供している。

自動車の電動化を支えるステアリングシステムと電動部品

ステアリング事業では、電動パワーステアリング(EPS)と機械式ステアリングを製造する。EPSはモータで操舵をアシストし、燃費向上と運転支援システムへの適合に貢献する。2025年9月にNSKステアリング&コントロール(NS&C)を連結子会社化し、グローバルなステアリング供給体制を強化した。また、自動車電動化の流れの中で、eアクスル用軸受や電動ブレーキ用ボールねじを開発・拡販している。電動ブレーキ用ボールねじは、ブレーキシステムに直動機構を組み込み、高い応答性と信頼性を要求される。これらの製品は、電動化・自動運転化が進むモビリティ市場において、NSKの成長ドライバーとして位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

ベアリング国内首位、グローバル展開中

日本精工はベアリング業界で国内首位であり、世界的にも主要メーカーの一角を占める。同業他社としては、日本製鋼所や三浦工業が挙げられるが、ベアリング専業としての規模では日本精工が圧倒的だ。売上高は7,889億円から7,967億円へほぼ横ばいだが、2026年3月期には9,116億円への大幅増収が見込まれ、自動車向けや産業機械向け需要の回復が追い風となる。営業利益率は3.58%から4.26%へ改善傾向にあり、コスト削減や高付加価値製品へのシフトが進む。一方、自動車産業の変革や新興国メーカーの台頭など競争激化が課題で、海外事業の収益性向上が鍵となる。

強み

  • ベアリングで国内最大手、技術力と信頼性が強み。
  • 2026年3月期に9,116億円へ大幅増収見通し。
  • 営業利益率3.58%から4.26%へ改善し効率化進行。
  • 自動車、産業機械など多様な需要に対応。

課題

  • EVシフトでベアリング需要変化に適応必要。
  • 新興国メーカーとの価格競争で収益圧迫。
  • 鋼材価格上昇が利益率を圧迫するリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車完成車・大手部品の時価総額近傍。太字が日本精工

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17276小糸製作所8,304億円44.9倍
27261マツダ7,692億円21.9倍
36473ジェイテクト6,834億円57.0倍
47282豊田合成6,325億円10.9倍
55110住友ゴム工業5,682億円9.2倍
66471日本精工5,495億円23.6倍
77211三菱自動車工業5,465億円50.0倍
86770アルプスアルパイン4,695億円16.7倍
93116トヨタ紡織4,267億円17.4倍
107012川崎重工業4,078億円18.8倍
117278エクセディ2,979億円20.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車完成車・大手部品)に従っています。

会社の歴史

沿革 37件

日本初の軸受生産を開始した1916年の創業

1916年11月、東京都品川区に資本金350千円で日本精工株式会社を設立。日本で初めて軸受(ベアリング)の生産を開始した。当時、軸受はすべて輸入に依存していたが、国内工業化の進展に伴い需要が高まり、国産化を目指して設立された。創業から間もなく、1937年11月には神奈川県藤沢市に藤沢工場を設立し、生産能力を拡大した。戦前期の国内需要を背景に、軸受の国産化と品質向上に注力し、後の事業拡大の基盤を築いた。

戦後復興と国内生産体制の拡充

戦後、1953年11月に滋賀県大津市に大津工場、1959年11月に同県湖南市に石部工場を設立し、関西地域での生産拠点を強化した。1960年6月には群馬県前橋市に北日本精工株式会社(現NSKステアリングシステムズ)を設立し、ステアリング事業の原型となる会社を立ち上げた。1964年8月には米国の自動車部品メーカー、ボルグワーナー社との合弁でNSKワーナー株式会社を設立し、自動車変速機用部品の生産に参入した。これらの工場・子会社の設立により、国内生産能力は飛躍的に増大し、多品種の軸受と関連部品を供給する体制が整った。

1960年代に始まる海外販売拠点の展開

1962年12月、米国ニュージャージー州にNSKコーポレーション社を設立し、北米市場への販売チャネルを開拓した。続いて1963年10月にはドイツ・デュッセルドルフにNSKドイツ社を設立し、欧州市場への足がかりを得た。1975年11月にはシンガポールにNSKシンガポール社を設立し、アセアン地域の販売拠点とした。これらの海外販売子会社を通じて、日本製軸受のグローバル販売網を構築し、輸出比率を高めた。当時の海外進出は販売機能が中心であり、製造拠点は日本に集中していた。

1970年代~80年代の海外生産現地化

1970年12月、ブラジル・スザノ市にNSKブラジル社スザノ工場を設立し、初の海外製造拠点を稼働させた。1974年4月には英国ダーラム州にNSKベアリング・ヨーロッパ社ピータリー工場、1975年11月には米国アイオワ州にNSKコーポレーション社クラリンダ工場を設立した。1987年9月には韓国・昌原市にNSK韓国社を設立し、アジアでの製造を開始した。これらの現地生産拠点の設立により、為替リスクの低減と現地顧客への納期短縮を実現し、国際競争力を高めた。1990年には英国最大の軸受メーカーUPI社を買収し、欧州でのプレゼンスを一層強化した。

中国・ASEAN進出でアジア市場を開拓

1994年4月、インドネシア・ベカシ県にNSKベアリング・インドネシア社を設立し、ASEANでの製造拠点を拡充。1995年7月には中国江蘇省昆山市にNSK昆山社を設立し、中国市場への本格参入を果たした。1997年6月にはインド・チェンナイにラネーNSKステアリングシステムズ社を設立し、インドでのステアリング生産を開始した。1998年1月にはポーランドの国有企業FLTイスクラ社の株式70%を取得し、東欧への生産拠点を確保した。これらの動きにより、成長著しいアジア市場での地歩を固めるとともに、低コスト生産体制を構築した。

ステアリング事業の再編と新領域への挑戦

2023年4月、ステアリング事業を株式会社ADTechに吸収分割し、NSKステアリング&コントロール株式会社(NS&C)に社名変更した。同年8月にはNS&Cを持分法適用関連会社へ移行したが、2025年9月に全株式を取得し再び連結子会社化した。2024年9月にはインドの合弁会社ラネーNSKステアリングシステムズ社の株式を譲渡し、事業ポートフォリオを整理した。2021年3月には英国スペクトリス社から状態監視システム事業(ブリュエル・ケアー・バイブロ)を取得し、製品ライフサイクルマネジメント(PLM)ビジネスを強化。2025年10月にはロボット関連の株式会社アールティの株式を取得し、ヒューマノイドロボット市場への参入を試みている。

年表37件を開く

1910年代

  • 1916年11月創業東京都品川区に資本金350千円で日本精工株式会社を設立。日本で初めて軸受の生産を開始。

1930年代

  • 1937年11月創業神奈川県藤沢市に藤沢工場を設立。

1950年代

  • 1953年11月創業滋賀県大津市に大津工場を設立。
  • 1959年11月創業滋賀県湖南市に石部工場を設立。

1960年代

  • 1960年6月創業群馬県前橋市に北日本精工株式会社(現 NSKステアリングシステムズ株式会社)を設立。
  • 1962年12月創業米国 ニュージャージー州ニューアーク市にNSKコーポレーション社を設立。以降、米州各地に販売拠点を設立。
  • 1963年1月創業群馬県高崎市にエヌエスケー・トリントン株式会社を設立(2003年にNSKニードルベアリング株式会社に社名変更)。
  • 1963年10月創業ドイツ デュッセルドルフ市にNSKドイツ社を設立。以降、欧州各地に販売拠点を設立。
  • 1964年8月米国の自動車部品メーカー、ボルグワーナー社と合弁で、東京都品川区にNSKワーナー株式会社を設立。

1970年代

  • 1970年12月創業ブラジル スザノ市にNSKブラジル社スザノ工場を設立。
  • 1974年4月創業英国 ダーラム州にNSKベアリング・ヨーロッパ社ピータリー工場を設立。以降、欧州各地に製造拠点を設立。
  • 1975年6月創業埼玉県羽生市に埼玉工場を設立。
  • 1975年11月創業米国 アイオワ州クラリンダ市にNSKコーポレーション社クラリンダ工場を設立。以降、米国各地に製造拠点を設立。
  • 1975年11月創業シンガポールにNSKシンガポール社(現 NSKインターナショナル(シンガポール)社)を設立。以降、アセアン地域各地に販売拠点を設立。

1980年代

  • 1984年8月創業福島県東白川郡に福島工場を設立。
  • 1987年9月創業韓国 昌原市にNSK韓国社を設立。以降、韓国に製造及び販売拠点を設立。

1990年代

  • 1990年3月英国 ノッティンガム州の英国最大の軸受メーカー、UPI社の100%の株式を取得。
  • 1990年6月創業福岡県うきは市に日本精工九州株式会社を設立。
  • 1994年4月創業インドネシア ベカシ県にNSKベアリング・インドネシア社を設立。以降、アセアン地域各地に製造拠点を設立。
  • 1995年7月創業中国 江蘇省昆山市にNSK昆山社を設立。以降、中国各地に製造及び販売拠点を設立。
  • 1997年6月創業インド タミルナドゥ州チェンナイ市にラネーNSKステアリングシステムズ社を設立。以降、インド各地に製造及び販売拠点を設立。
  • 1998年1月M&Aポーランド 国有企業FLTイスクラ社の70%の株式を取得し、子会社化(現 NSKベアリング・ポーランド社)。

2000年代

  • 2004年4月委員会等設置会社(現 指名委員会等設置会社)へ移行。
  • 2006年3月M&A大阪府門真市の株式会社天辻鋼球製作所の100%の株式を取得し、子会社化。
  • 2008年2月神奈川県藤沢市に藤沢工場桐原棟を竣工。

2010年代

  • 2010年9月創業東京都品川区に株式会社ADTechを設立。
  • 2011年7月創業システム製品事業部を分社し、東京都品川区にNSKテクノロジー株式会社を設立。
  • 2013年4月創業メキシコ グアナファト州シラオ市にNSKベアリング・マニュファクチュアリング・メキシコ社を設立。以降、メキシコの製造拠点を拡充。
  • 2015年6月NSKテクノロジー株式会社の株式を神奈川県横浜市の株式会社ブイ・テクノロジーに譲渡。
  • 2016年7月M&ANSKニードルベアリング株式会社を吸収合併。
  • 2018年12月群馬県高崎市に榛名工場3号棟を竣工。

2020年代

  • 2021年3月英国のスペクトリス社から状態監視システム事業(ブリュエル・ケアー・バイブロ)を取得。
  • 2023年4月商号変更ステアリング事業を株式会社ADTechに吸収分割し、NSKステアリング&コントロール株式会社に社名変更。
  • 2023年8月NSKステアリング&コントロール株式会社及びその子会社を持分法適用会社へ移行。
  • 2024年9月ラネーNSKステアリングシステムズ社の株式をRane Holdings Limitedに譲渡。
  • 2025年9月M&ANSKステアリング&コントロール株式会社及びその子会社を子会社化。
  • 2025年10月株式会社アールティの株式の一部を取得し、持分法適用会社化。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益率8%以上
  • ROE8%
  • ROIC6%
  • ネットD/Eレシオ0.4倍未満

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存事業の構造改革と収益性向上

    欧州の構造改革完遂と日本の構造改革着手、グローバル生産再編を実行。開発から販売までの連携によるコストダウンやデジタル技術活用で業務効率化を進め、国際競争力を高める。

  2. 02

    差別化製品の拡大による収益改善

    アフターマーケット向け高収益製品や、小型軽量化・低摩擦化・特殊環境対応など技術強みを活かした差別化製品を拡大し、製品ポートフォリオを強化して収益性を向上させる。

  3. 03

    成長領域へのリソースシフトと新事業育成

    自動車電動化向け電動ブレーキ用ボールねじのシェア拡大やメカユニット製品開発、ロボット産業向け軸受・直動製品・アクチュエータ開発、状態監視ソリューションなどの技術サービス提供に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で26,278人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は788万円で、9期前と比べて+1.6%平均年齢は42.1歳、平均勤続年数は16.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続
2017年3月
2018年3月
2019年3月77640.815.0
2020年3月74741.015.3
2021年3月68541.215.7
2022年3月71241.315.9
2023年3月71941.516.2
2024年3月74141.616.2
2025年3月76441.916.7
2026年3月78842.116.6

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率95.8%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)74.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社97(国内 24 / 海外 73) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
藤沢工場(神奈川県藤沢市) — 注1359億円
産業機械
埼玉工場(埼玉県羽生市) — 注4177億円
自動車
高崎工場/榛名工場(群馬県高崎市) — 注6174億円
自動車
石部工場(滋賀県湖南市) — 注3143億円
自動車
福島工場(福島県東白川郡) — 注5130億円
産業機械
大津工場(滋賀県大津市) — 注28,730百万円
産業機械
昌原工場 — Changwon,Korea7,578百万円
産業機械
本社工場 — 大阪府 門真市5,847百万円
その他
天安工場(Cheonan,Korea) — 注105,741百万円
自動車
クラリンダ工場 — Iowa,U.S.A.3,808百万円
産業機械
ほか5件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    NSKステアリングシステムズ㈱
    東京都 品川区
    議決権100.0%
  • 国内
    NSKステアリング&コントロール㈱
    東京都 品川区
    議決権100.0%
  • 国内
    NSKマイクロ プレシジョン㈱
    東京都 千代田区
    議決権3.7%
  • 国内
    NSKマイクロ プレシジョン㈱(長野県)
    長野県 下伊那郡
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱天辻鋼球製作所
    大阪府 門真市
    議決権100.0%
  • 国内
    AKS東日本㈱
    神奈川県 藤沢市
    議決権60.0%
  • 国内
    日本精工九州㈱
    福岡県 うきは市
    議決権100.0%
  • 国内
    旭精機㈱
    愛知県 豊橋市
    議決権74.3%
  • 国内
    信和精工㈱
    滋賀県 高島市
    議決権82.4%
  • 国内
    NSK富山㈱
    富山県 高岡市
    議決権100.0%
  • 国内
    NSKマシナリー㈱
    埼玉県 久喜市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱栗林製作所
    長野県 埴科郡
    議決権73.5%
残りのグループ会社85社を開く
  • NSK土地建物㈱東京都 品川区100%
  • 日精ビル管理㈱東京都 品川区40%
  • 中外商事㈱東京都 品川区65%
  • NSKアメリカズ社Michigan, U.S.A.100%
  • NSKコーポレーション社Michigan, U.S.A.100%
  • NSKプレシジョン・アメリカ社Indiana, U.S.A.100%
  • NSKラテンアメリカ社Florida, U.S.A.100%
  • NSKステアリングシステムズ・アメリカ社Michigan, U.S.A.100%
  • NSK-AKSプレシジョンボール社Iowa, U.S.A.40%
  • BKVアメリカ社Nevada, U.S.A.100%
  • NSKカナダ社Ontario, Canada100%
  • NSKベアリング・メキシコ社Guanajuato, Mexico100%
  • NSKベアリング・マニュファクチュアリング・メキシコ社Guanajuato, Mexico100%
  • AKSプレシジョンボール・メキシコ社Guanajuato, Mexico100%
  • NSKブラジル社Suzano, Brazil100%
  • NSKアルゼンチン社Buenos Aires, Argentina100%
  • NSKペルー社Lima, Peru100%
  • NSKヨーロッパ社Berkshire, U.K.100%
  • NSKベアリング・ヨーロッパ社Berkshire, U.K.100%
  • NSKプレシジョン UK社Berkshire, U.K.100%
  • NSK UK社Berkshire, U.K.100%
  • NSKステアリングシステムズ・ヨーロッパ社Berkshire, U.K.100%
  • NSKステアリングシステムズUK社Berkshire, U.K.100%
  • AKSプレシジョンボール・ヨーロッパ社Durham, U.K.77%
  • NSKヨーロッパ・ホールディング社Ratingen, Germany100%
  • NSKドイツ社Ratingen, Germany100%
  • BKVドイツ社Darmstadt, Germany100%
  • NSKステアリングシステムズ・ドイツ社Ratingen, Germany100%
  • NSKフランス社Guyancourt, France100%
  • NSKステアリングシステムズ・フランス社Guyancourt, France100%
  • NSKイタリア社Milano, Italy100%
  • NSKスペイン社Barcelona, Spain100%
  • NSKヨーロッパ・ディストリビューションセンター社Tilburg, Netherlands100%
  • NSKベアリング・ポーランド社Kielce, Poland96%
  • NSKポーランド社Kielce, Poland100%
  • NSKステアリングシステムズ・ポーランド社Walbrzych, Poland100%
  • NSKニードルベアリング・ポーランド社Kielce, Poland25%
  • AKSプレシジョンボール・ポーランド社Zarow, Poland70%
  • BKVデンマーク社Kongs Lyngby , Denmark100%
  • NSKベアリング・ミドルイースト・トレーディング社Istanbul, Turkey100%
  • NSK南アフリカ社Sandton, South Africa100%
  • NSKステアリングシステムズ・モロッコ社Tanger, Morocco100%
  • NSK中国社中国,昆山市100%
  • NSK昆山社中国,昆山市22%
  • NSKオートモーティブ・コンポーネンツ中国社中国,昆山市100%
  • NSKステアリングシステムズ東莞社中国,東莞市100%
  • NSKオートモーティブ・テクノロジー東莞社中国,東莞市100%
  • NSK張家港社中国,張家港市81%
  • NSK常熟社中国,常熟市20%
  • AKSプレシジョンボール杭州社中国,杭州市100%
  • NSK蘇州社中国,蘇州市13%
  • NSKテクノロジーセンター中国社中国,昆山市100%
  • NSKステアリングシステムズ杭州社中国,杭州市100%
  • NSKステアリングシステムズ蕭山社中国,杭州市100%
  • NSKプレシジョン瀋陽社中国,瀋陽市100%
  • NSK瀋陽社中国,瀋陽市100%
  • NSK合肥社中国, 合肥市100%
  • NSK香港社Kowloon, Hong Kong70%
  • NSK台湾社台湾,台北市70%
  • NSKインターナショナル(シンガポール)社Singapore, Singapore100%
  • NSKベアリング・インドネシア社Bekasi, Indonesia25%
  • NSKインドネシア社Jakarta, Indonesia40%
  • AKSプレシジョンボール・インドネシア社Bekasi, Indonesia83%
  • NSKベアリング・マニュファクチュアリング(タイ)社Chonburi, Thailand75%
  • サイアムNSKステアリングシステムズ社Chachoeng-sao, Thailand75%
  • NSKアジアパシフィック・テクノロジーセンター社Chonburi, Thailand100%
  • NSKベアリング(マレーシア)社Selangor Darul Ehsan, Malaysia51%
  • NSKマイクロプレシジョン(M)社Selangor Darul Ehsan, Malaysia50%
  • ISCマイクロプレシジョン社Selangor Darul Ehsan, Malaysia100%
  • NSKベトナム社Hanoi, Vietnam100%
  • NSKオーストラリア社Victoria, Australia100%
  • NSKベアリング・インド社Chennai, India100%
  • NSKステリング&コントロール・インディア社Chennai, India100%
  • NSK韓国社Seoul, Korea100%
  • NSKワーナー㈱東京都 品川区50%
  • 井上軸受工業㈱大阪府 堺市40%
  • 八木工業㈱群馬県 高崎市30%
  • 湖国精工㈱滋賀県 大津市22%
  • ㈱東京精密器具製作所神奈川県 川崎市20%
  • ㈱コーメー神奈川県 高座郡15%
  • 大崎再開発ビル㈱東京都 品川区17%
  • SBS NSKロジスティクス㈱東京都 新宿区33%
  • ㈱アールティ東京都 千代田区45%
  • 東振NSK蘇州社中国, 蘇州市40%
  • NSKベアリング(タイ)社Bangkok, Thailand49%
国際子会社 (GLEIF登録 4社)
  • INNSK BEARINGS INDIA PRIVATE LIMITED
  • JPNSKマイクロプレシジョン株式会社
  • INRANE STEERING SYSTEMS PRIVATE LIMITED
  • PL"AKS PRECISION BALL POLSKA SPÓŁKA Z OGRANICZONĄ ODPOWIEDZIALNOŚCIĄ"

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム大型風洞設備による浮体式風車ウエイク現象の評価技術の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-07-26
    3,082万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は9,116億円営業利益388億円前期と比べると増収増益で、売上が+14.4%、利益が+36.1%。

売上高
+14.4%
9,116億円
営業利益
+36.1%
388億円
純利益
+116.0%
229億円
営業利益率
4.3%
前期比 +0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1.0兆円9,116億円
営業利益500億円388億円
純利益290億円229億円
1株あたり配当¥34¥34

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は2,556億円、営業利益は150億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+35.8%、営業利益は+265.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q76675
2024年1Q1,882412.2−9
2024年2Q1,985703.516
2024年3Q2,014824.140
2024年4Q2,00838
2025年2Q3,976972.420
2025年4Q3,9911884.786
2026年2Q4,1231654.093
2026年4Q4,9932234.5136
2027年1Q2,5561505.997

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は7,328億円から9,116億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は4.3%。売上は3期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
メキシコ グアナファト州シラオ市にNSKベアリング・マニュファクチュアリング・メキシコ社を設立。以降、メキシコの製造拠点を拡充。
2013年3月0.73303157
2014年3月
2015年3月0.97846594
NSKニードルベアリング株式会社を吸収合併。
2016年3月0.98872657
2017年3月0.95636456
群馬県高崎市に榛名工場3号棟を竣工。
2018年3月1.02972693
2019年3月0.99792558
2020年3月0.83241174
2021年3月0.75594
2022年3月0.87295166
ステアリング事業を株式会社ADTechに吸収分割し、NSKステアリング&コントロール株式会社に社名変更。
2023年3月0.78433184
2024年3月0.7926285
NSKステアリング&コントロール株式会社及びその子会社を子会社化。
2025年3月0.802852513.6106
2026年3月0.913883804.3229

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高9,116億円のうち、営業利益として残るのは388億円4.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は229億円、売上の2.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.0%7,203億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.7%1,609億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.3%388億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.4pt
4.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.5pt
2.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.2pt
3.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2026年3月期は営業CFが978億円、投資CFが−648億円で、差し引きのフリーCFは330億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1,421億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月538−453−55851,417
2015年3月655−467−571881,844
2016年3月1,086−452−6816341,755
2017年3月679−542−4841371,396
2018年3月837−530−3983071,313
2019年3月926−727−2051991,300
2020年3月724−398−2133261,373
2021年3月538−511300271,766
2022年3月227−200−482271,375
2023年3月642−488441541,601
2024年3月998−908−248901,506
2025年3月822−588−3372341,383
2026年3月978−648−3783301,421

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1.2兆円。このうち返さなくてよい自己資本が6,720億円で、自己資本比率は54.2%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月0.883,4085,41736.2
2014年3月0.993,5646,31136.1
2015年3月1.134,6156,64041.0
2016年3月1.034,5475,77744.0
2017年3月1.044,6145,82644.2
2018年3月1.095,3725,55149.2
2019年3月1.095,3675,49849.4
2020年3月1.035,0555,24449.1
2021年3月1.175,5456,17247.3
2022年3月1.236,1786,16850.0
2023年3月1.236,1626,17150.0
2024年3月1.306,6006,38150.8
2025年3月1.226,5155,50453.4
2026年3月1.246,7205,47654.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,421億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3,920億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
5,476億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
75
/ 100
安定性自己資本比率36 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率209社中27位あたり、逆に低いのはROE209社中170位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.5%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
4.3%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
54.2%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
14.4%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.1%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,099で、1年前と比べて+46.0%過去52週の値幅のなかでは54%の位置にある。

¥1,099-3.5%1ヶ月-4.9%1年+46.0%時価総額5,495億円
過去52週の値幅
安値¥733.6高値¥1,414.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)23.6倍
PER (会社予想)18.5倍
PBR0.78倍
配当利回り3.09%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で-2.19%と下落、8月21日終値は1117.5円。25日移動平均線(1143.18円)を約2.2%下回り、75日線(1176.59円)も下回るなど、短中期で下落トレンド。52週高値1414.5円からは約21%下落。RSIは42.55とやや弱気圏。出来高は7月31日に759万株と急増したが、8月は減少傾向。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PER24.02倍は業界平均23.18倍とほぼ同水準だが、予想PER18.9倍と改善見込み。PBR0.7974倍は業界平均1.54倍を大幅に下回り、解散価値に対しても割安。配当利回り3.04%は業界平均2.66%を上回り、配当性向148.3%と高いが、利益は回復基調。ROE3.5%は低いが、2026年3月期に純利益が229億円と大幅増益予想。割安だが収益性が低く、今後の改善が鍵。

指標この会社業種平均
PER (実績)23.6倍22.7倍
PER (予想)18.5倍
PBR0.78倍1.50倍
ROE3.5%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

自動車産業の変革期にある中で、電動化の進展は軸受の需要構造を変える可能性がある。強気派は、電動車向けの高付加価値な軸受が伸びれば、販売単価と収益性の向上が期待できると見る。また、海外シェアの拡大が成長を牽引する。弱気派は、自動車生産の不確実性や、中国市場の減速が業績に影響を与えると懸念する。また、ROEが3.5%と低く、資本効率の改善が課題。

プラスに働く材料6
  • 電動化での需要創出

    電動車用の軸受需要が高まり、高単価品の拡大で収益性向上が見込まれる。

  • 海外事業の拡大

    売上高の約6割が海外で、新興国での需要増加が成長を支援。

  • 業績回復の期待

    2026年3月期は増収増益見込みで、収益ベースでの改善が見られる。

  • 2026年3月期営業益388億円、前期比36%増決算発表後影響

    営業利益は前期比103億円増の388億円

  • 売上高9116億円と前期比14.4%増通年影響

    売上高は前期比1149億円増の9116億円

  • 予想PER19.8倍と現在25.19倍から改善継続影響

    現在PER25.19倍、予想PER19.8倍

マイナスに働く材料6
  • 自動車市場の不確実性

    世界的な自動車生産の変動や半導体不足の影響で、販売が不安定になるリスク。

  • 低い資本効率

    ROEが3.5%と低く、株主資本を効率的に活用できていない。

  • 中国依存のリスク

    中国市場の景気減速や地政学リスクが、売上と利益に影響を与える可能性。

  • 営業利益率4.26%と低水準通年影響

    売上高営業利益率4.26%

  • 株価1年で60.3%上昇し過熱不定影響

    株価上昇率は60.33%

  • 外国人保有28.6%で需給が不安定継続影響

    外国人保有比率28.6%

次の決算で確かめる点
自動車向け売上高
主力市場である自動車産業の動向が業績に大きく影響するため。
海外売上高比率
グローバルな事業展開の進捗と為替の影響を把握するために重要。
電動化関連製品の売上高
新成長分野である電動車向け需要の動向を監視するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり34で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.09%。

年間配当
¥34
1株あたり
配当利回り
3.09%
いまの株価に対して
配当性向
148.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月38131.8
2018年3月405.356.3
2019年3月400.073.5
2020年3月30−25.072.3
2021年3月20−33.363.4
2022年3月2525.037.3
2023年3月3020.030.9
2024年3月300.023.1
2025年3月3413.354.7
2026年3月340.0148.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥34

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ70,085人。区分でいちばん多いのは金融機関44.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が47.6%を占め、残る52.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関48.648.747.449.648.044.1
外国法人21.717.918.921.919.228.6
個人・その他19.323.022.918.724.119.3
証券会社3.33.64.64.94.04.6
事業法人7.06.66.24.84.63.5
自己株式6.06.05.40.70.70.3
外国人個人0.00.00.00.00.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.82
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.73
03明治安田生命保険相互会社5.53
04富国生命保険相互会社4.48
05日本生命保険相互会社4.41
06株式会社みずほ銀行2.73
07日本精工取引先持株会2.27
08STATE STREET BANK AND TRUSTCOMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.26
09日本精工社員持株会1.77
10株式会社日本カストディ銀行(信託E口)1.76

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-07
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    5.29%
    -1.09pt
  • 2026-08-07
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    6.88%
    -0.13pt
  • 2026-04-22
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.26%
    -0.24pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は13期で+60%、1株純資産は14期で+132%。直近期のROEは3.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月295915.224.5180.9
2014年3月659287.3
2015年3月11085314.516.046.6
2016年3月12184014.38.580.8
2017年3月868739.918.5131.8
2018年3月1311,01613.910.956.3
2019年3月1071,04810.49.773.5
2020年3月349873.320.472.3
2021年3月11,0820.11644.963.4
2022年3月321,2052.822.837.3
2023年3月361,2013.021.130.9
2024年3月171,3511.351.223.1
2025年3月221,3331.629.354.7
2026年3月471,3733.523.3148.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額890百万円。

氏名役職年齢保有株数
市井明俊取締役63916
鈴木啓太取締役61376
山名賢一取締役64239
吉田ルリ子取締役57468
津田純嗣取締役7584
泉本小夜子取締役73
藤塚主夫取締役71
林信秀取締役6927
鹿島章取締役62
清田徳明取締役64
御地合英季執行役専務 自動車事業本部長 自動車事業本部自動車営業本部長62451
近江勇人執行役専務 技術開発本部長 品質保証本部担当61200
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
早田龍史執行役専務 産業機械事業本部長58295
後藤直樹執行役専務 生産本部長60402

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役215145334696
取締役(社内)8914104
社外取締役692090

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,722字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社及び当社の関係会社(当社、子会社94社(うち連結子会社90社)及び関連会社18社(2026年3月31日現在)により構成)におきましては、産業機械事業、自動車事業、ステアリング事業等を行っています。 産業機械事業については、一般産業向けの軸受、精密機器関連製品及び状態監視システム等の製造・販売を行っています。自動車事業については、自動車及び自動車部品メーカー向けの軸受、自動変速機用部品等の製造・販売を行っています。ステアリング事業については、自動車メーカー向けのステアリング等の製造・販売を行っています。 (ステアリング事業) 2025年9月1日に、JISが保有する当社の持分法適用関連会社であるNS&Cの全株式を取得したため、NS&C及び同社の子会社であるNSKステアリングシステムズ株式会社、NSKステアリングシステムズ・アメリカ社、NSKステアリングシステムズ・フランス社、NSKステアリングシステムズ・ポーランド社、NSKオートモーティブ・コンポーネンツ中国社、NSKステアリングシステムズ杭州社、その他6社は、当社の連結子会社となりました。 ステアリング事業以外の事業に係る主要な関係会社の異動はありません。 なお、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しています。詳細は、「第5[経理の状況]1[連結財務諸表等] [連結財務諸表注記]4.セグメント情報」に記載のとおりです。 各事業における主要製品、当社及び関係会社の位置付け等は次のとおりです。 事業   主要製品   主要製造会社   主要販売会社 産業機械         玉軸受 円筒ころ軸受 円すいころ軸受 自動調心ころ軸受 精密軸受 ボールねじ リニアガイド メガトルクモータ XYテーブル 状態監視システム等         ※    日本精工㈱NSKマイクロプレシジョン㈱日本精工九州㈱井上軸受工業㈱NSKコーポレーション社NSKプレシジョン・アメリカ社NSKブラジル社NSKベアリング・ヨーロッパ社BKVドイツ社NSKベアリング・ポーランド社NSK合肥社NSK韓国社                 日本精工㈱ NSKコーポレーション社 NSKプレシジョン・アメリカ社 NSKベアリング・メキシコ社 NSKブラジル社 NSK UK社 NSKドイツ社 BKVドイツ社 NSKフランス社 NSK中国社NSKインドネシア社NSKベアリング・マニュファク チュアリング(タイ)社 NSKベアリング・インド社 NSK韓国社 自動車            ハブユニット軸受 ニードル軸受 円筒ころ軸受 円すいころ軸受 玉軸受 ボールねじ 自動変速機用部品等        ※ 日本精工㈱NSKワーナー㈱NSKコーポレーション社NSKベアリング・ヨーロッパ社NSK昆山社NSK常熟社NSKベアリング・マニュファク チュアリング(タイ)社NSKベアリング・インド社NSK韓国社 ステアリング         ステアリング 電動パワーステアリング等         NSKステアリングシステムズ㈱NSKステアリングシステムズ・ アメリカ社NSKステアリングシステムズ・ ポーランド社NSKステアリングシステムズ杭州社         NSKステアリング&コントロール㈱NSKステアリングシステムズ・ アメリカ社NSKステアリングシステムズ・ フランス社NSKオートモーティブ・ コンポーネンツ中国社 その他          鋼球、機械設備等         ㈱天辻鋼球製作所 NSKマシナリー㈱           - ※ 持分法適用会社であり、当社及び持分法適用会社以外は連結子会社です。 以上の事業の概略を系統図によって示すと、次のとおりです。 なお、米州、欧州、中国及びアセアン・オセアニアにおきましては、NSKアメリカズ社、NSKヨーロッパ社、NSK中国社及びNSKインターナショナル(シンガポール)社が、それぞれの地域の関係会社の統括を行っています。 ※ 持分法適用会社であり、当社及び持分法適用会社以外は連結子会社です。
経営方針・対処すべき課題3,198字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「MOTION & CONTROL™を通じ、円滑で安全な社会に貢献し、地球環境の保全をめざすとともに、グローバルな活動によって、国を越えた人と人の結びつきを強める」という企業理念のもと、 ①世界をリードする技術力によって、顧客に積極的提案を行う ②社員一人ひとりの個性と可能性を尊重する ③柔軟で活力のある企業風土で時代を先取りする ④社員は地域に対する使命感をもとに行動する ⑤グローバル経営をめざす という経営姿勢により社会に貢献する企業を目指していきます。 (2) 経営環境及び対処すべき課題等 当社グループを取り巻く事業環境は、世界的なインフレの継続、欧州や中国の経済回復の遅れに加え、米国の追加関税政策、中国のレアアース輸出規制及び中東情勢、それらに対する各国の経済政策や顧客・取引先の生産計画の変更などの影響により、先行きは未だ不透明な状況にあります。自動車産業においては、バッテリーEVの成長鈍化により、完成車メーカーの事業戦略にも大きな変化が見られます。また、産業全般における電動化・自動化・デジタル化などの技術革新により、企業として取り組むべき課題は拡大を続けています。さらには、環境問題、人権の尊重、少子高齢化問題への取り組みなど企業の社会的責任の重要性は増し、経営環境は急速に変化しています。 このような環境下、当社グループは2022年度から2026年度までの5ヵ年を対象期間とする『中期経営計画2026』に則り、「収益を伴う成長」「経営資源の強化」「ESG経営」の3つの経営課題に取り組む一方、厳しい事業環境を鑑み、欧州の構造改革やインフレに対する製品への価格転嫁など、収益改善のための施策に取り組んできました。しかしながら、『中期経営計画2026』で想定していた事業環境に対してグローバル自動車生産台数の下振れに加え、工作機械など生産財及び家電など消費財の需要回復の遅れもあり、軸受業界全体の競争環境はより厳しいものになりました。そのため、更なる収益体質の改善と製品ポートフォリオの改善が必要であると判断し、1年前倒しで次期中期経営計画の策定に取り組み、2026年5月に当社グループが10年後に目指す姿である『NSKビジョン2036』と『中期経営計画2028』を発表しました。 『NSKビジョン2036』は、「トライボロジーソリューションで理想の動きを共に実現する」です。当社グループは100年以上にわたり、製品の品質の向上と高機能化を通じて、自動車、鉄道、工作機械など社会を支えるさまざまな機械の発展に貢献してきました。次の社会では、デジタル技術の進展やフィジカルAIの出現により、ソフトウェア上で設計された理想の動きの具現化が求められます。その実現のためには、低摩擦化や耐久性に加え、摩擦を精緻に制御するための技術や製品が必要です。当社グループは、デジタル上の「理想の動き」を実現させるため、世の中に必要とされるパズルピースとして重要な役割を担い続けます。さらには、軸受を中心とした機械部品ビジネスだけでなく、ユニット製品によるシステムの最適化提案や顧客課題を解決するソリューションビジネスへの移行を目指します。 また、『中期経営計画2028』においては、既存事業において安定した収益を生み出し続けながら、新事業・新領域において更なる成長を続けることを意味する“Bearings & Beyond”のもと、その実現を目指し、以下のような取り組みをしていきます。 “Bearings”の取り組みとして、既存事業において物量に頼らない体質改善と製品ポートフォリオの強化による収益性の向上を目指します。 ・欧州の構造改革の完遂及び日本の構造改革の着手、それらに伴うグローバル生産再編を実行します。 ・開発、設計の段階から生産、販売までの連携によるコストダウン、及びデジタル技術の活用による業務効率化に取り組み、国際的な競争優位性の向上に取り組みます。 ・アフターマーケット向けなどの高収益製品や、小型軽量化、低摩擦化、特殊環境への対応など当社の技術の強みを活かした差別化製品を拡大し、収益性の向上を目指します。 “Beyond”の取り組みとして、新たな収益の柱を育てるため、成長領域へのリソースの移動と将来を見据えた組織体制の整備を行います。 ・進展を続ける自動車の電動化に伴い、電動ブレーキ用ボールねじは高シェアを維持しながら更なる成長を目指します。それに加え、これまで培ってきた技術基盤や顧客基盤を活かし、メカユニット製品を継続的に開発し、安全で環境にやさしいモビリティの実現に貢献していきます。 ・補修や交換のための製品の提供だけでなく、状態監視ソリューション、寿命予測、リコンディショニングなどの技術サービスを合わせて提供することにより、循環型社会の発展に貢献していきます。 ・AIの発展に伴い急拡大していくロボット産業において、ロボットの関節を支える軸受、アームを伸縮させる直動製品の提供に加えて、外部との協業を積極的に行い、アクチュエータなどのユニット製品の開発やロボットの実装化のための技術サービスの提供に挑戦し、高齢化社会における労働力不足の解決に貢献していきます。 当社グループは、以上の経営課題に取り組み、改善の積み上げと次のステージへの挑戦を続け、未来志向の高い目標に向かって、前進を続ける活力のある会社を目指します。当社のコアバリューである「安全・品質・環境・コンプライアンス」を経営の意思決定や行動において最優先される共通の価値基準とし、企業理念に基づいた企業活動とMOTION & CONTROL™の進化を通じて、社会的課題の解決と社会の持続的発展への貢献を続けていきます。 (3) 目標とする経営指標 当社は2026年5月に『中期経営計画2028』(2027年3月期から2029年3月期)を発表しました。世界的なインフレの継続、欧州や中国の経済回復の遅れに加え、地政学的リスクの影響など事業環境の先行きは不透明な状態が続いています。このような環境下で新事業・新領域において新たな収益の柱を育てるため、成長領域へのリソースの移動と将来を見据えた組織体制の整備を通じて持続的成長を目指すと共に、既存事業においては構造改革を進め、物量に頼らない体質改善と製品ポートフォリオの強化によって、ROE8%の早期実現に向けた収益改善に継続して取り組んでいきます。さらには、『NSKビジョン2036』の実現に向けた事業ポートフォリオ変革を通じて、ROE10%以上の収益構造の構築を目指します。 経営指標 事業ポートフォリオの変革収益を伴う成長   営業利益率   8%以上 資本コストを上回る資本効率性の追求   ROE   8% ROIC   6% 持続的な成長を支える財務基盤の安定維持   ネットD/Eレシオ   0.4倍未満 また、非財務目標として、環境についてはCO2排出量の削減及び環境貢献型製品の開発、安全な職場環境づくりに対しては休業度数率の減少に取り組んでいます。また、人的資本の価値最大化を目指し、持続可能なエンゲージメントスコアの向上などに取り組んでいます。 当社とNTN株式会社は、共同株式移転の方法により共同持株会社を設立し、経営統合(以下「本経営統合」)を行うことについて基本的な合意に達し、2026年5月12日付で、それぞれの取締役会において本経営統合に関する基本合意書を締結することを決議し、締結いたしました。詳細は、「第5[経理の状況]1[連結財務諸表等] [連結財務諸表注記]32.後発事象」に記載のとおりです。
事業等のリスク2,177字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が中・長期的観点も含め連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があると認識している重要なリスクは、次のとおりです。 なお、将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 当社は、経営陣の主要なリスク認識を基にグループ全体を対象にリスク・アセスメントを実施し、経営会議にてリスク重要度を決定し、取締役会にも報告しています。リスク・アセスメントのプロセスにおいては、リスクを発生可能性と影響度の二軸で評価し、さらに総合的な重要度に従い数段階に管理レベルを分けています。また、抽出したリスクは、当連結会計年度末時点での残余リスクに基づき評価していますが、対応策を講じることでその発生可能性と影響度を低減することを意図しています。管理レベルの高い重要リスクへの対応策の進捗状況を定期的に経営陣に報告する仕組みを構築しています。 2026年度の重要リスクは次の表のとおりです。 代表的リスクと対応策 リスク項目   代表的リスク内容   対応策 1   地政学リスク   ・国際紛争による物流遮断や調達の難化、生産停止、原材料・エネルギー価格の高騰リスク・各国の通商・経済安全保障政策が当社の収益を圧迫するリスク   ・サプライチェーンの可視化と各種代替手段の検討・タイムリーな情報収集とそれに基づく販売価格の調整や生産地変更の検討 2   技術革新に係るリスク   ・技術革新に伴う市場の変化や顧客の技術要求に開発対応が遅れるリスク   ・中・長期方針に基づく開発計画の管理・運営の徹底・オープンイノベーションやアライアンスの活用 3   安全・防火及び自然災害に係るリスク   ・自然災害・パンデミック等へのBCP対応不備が操業に影響するリスク・重大な労働災害が発生するリスク・火災発生により操業が停止するリスク   ・影響度分析を通じた優先付けと具体的対策の特定・実施・重点拠点の管理体制強化と防止活動充実・グループ内教育活動の充実 4   品質に係るリスク   ・重大な品質問題の発生リスク・品質保証体制の不備により問題への対応力が低下するリスク・品質データの偽装、改ざんリスク   ・過去案件の分析に基づく対応策の強化・全社トレーサビリティシステムの導入による問題発生時の影響軽減・情報共有と品質監査活動の充実、教育強化 5   環境に係るリスク   ・長期エネルギー削減施策の遅れが事業機会の逸失や企業価値毀損を招くリスク・環境負荷物質の漏洩や排出基準超過が発生するリスク   ・エネルギー削減目標達成サイクルに基づく投資計画の実行・重点拠点の管理体制強化と防止活動充実 6   コンプライアンスに係るリスク   ・各種法令や規制の変化への対応が遅れるリスク・グローバルな税務課題に関する対応力が不足するリスク   ・グループコンプライアンス体制を通じた情報共有、教育研修の実施・国際税務対応リソースの拡充や親子会社間でのデータとリスク共有など税務マネジメント体制の強化 7   人材・労務に係るリスク   ・グローバルに有能な人材の確保ができず事業拡大や戦略遂行に支障をきたすリスク・働き方に対する価値観が多様化する中、人事諸制度、諸施策の見直しが遅れるリスク・各国の労働関連法令に適宜対応できず、事業運営に支障をきたすリスク   ・各国各地域や事業・機能の状況に応じた採用プロセスの強化とサクセッションプランニングの充実・エンゲージメント調査に基づくグループ内施策・アクションプランの策定と実施及び啓発活動の強化・各地域の人事部門との定期的情報交換とモニタリング、外部専門家との連携 8   調達に係るリスク   ・特定供給元への依存が円滑な調達に支障をきたすリスク   ・代替品の検討、調達先の複数化、現地調達の推進 9   DXや情報セキュリティに係るリスク   ・基幹システムの導入に係る納期遅延とコスト増大リスク・サイバー攻撃や機密情報流出などの情報セキュリティリスク   ・プロジェクト管理の徹底と厳格な追加開発審査プロセスの構築・計画的システム更新と定期的な脆弱性診断評価・早期検知と対処能力の向上、早期復旧体制の強化 10   中・長期的な企業価値向上に係るリスク   ・事業環境の想定外の変化により、中期経営計画の達成に支障をきたすリスク・株主・投資家や従業員等ステークホルダーとの対話が不十分なことにより企業価値向上や外部評価に影響を与えるリスク   ・計画の達成度のモニタリングと変化が生じた際の新たな対応策の策定と実行・各ステークホルダーとのエンゲージメント活動の活発化や開示・発信のレベルアップ 一方、インシデント発生時には、グループ内の各事業所・部署より報告が速やかにリスク管理部署になされる体制を整備し、影響の軽減と収束に向けた措置を講じることとしています。また、当社経営監査部は、各拠点や地域の内部監査部門と連携し、各拠点からの報告や実地監査等を通してリスクやインシデントの管理状況のモニタリングを行い、その結果を監査委員会に報告しています。
経営成績の分析 (MD&A)7,356字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月22日)現在において当社グループが判断したものです。 (1) 重要性がある会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、連結財務諸表規則第312条の規定によりIFRS会計基準に準拠して作成しています。連結財務諸表の作成にあたって、決算日における資産・負債の報告金額及び偶発資産・負債の開示、並びに報告期間における収益・費用の報告金額に影響を与えるような見積り・予測を必要とします。結果として、このような見積りと実績が異なる場合があります。 なお、連結財務諸表作成にあたっての重要性がある会計方針及び見積り等については、「第5[経理の状況]1[連結財務諸表等] (1) [連結財務諸表] [連結財務諸表注記] 2.作成の基礎 (6) 見積り及び判断の利用、3.重要性がある会計方針」に記載のとおりです。 (2) 財政状態及び経営成績の状況 ①事業全体の概況 当社グループは、当社のコアバリューである「安全・品質・環境・コンプライアンス」を経営の意思決定や行動において最優先される共通の価値基準とし、「収益を伴う成長」「経営資源の強化」「ESG経営」の3つの経営課題に取り組んでいます。 当連結会計年度の世界経済を概観すると、インフレの落ち着きを背景に景気は緩やかに回復傾向を示しています。一方で、不安定な国際情勢による地政学的リスクに加え、米国の関税政策をはじめとする各国の政策運営や金融市場を巡る不確実性は依然として高く、先行きに対する警戒感は強まっています。 地域別にみると、日本は個人消費に持ち直しの動きがみられるなど、景気は緩やかに回復しています。米州は労働市場に弱さがみられますが底堅い成長が続いています。欧州はインフレが落ち着きつつあるものの、設備投資の需要は低迷が続いています。中国では不動産市場の低迷に加え、政府の景気刺激策の一服がみられ景気は足踏み状態となっています。 このような経済環境において、当連結会計年度の売上高は9,116億44百万円(前期比+14.4%)となりました。営業利益は388億12百万円(前期比+36.4%)、税引前利益は380億39百万円(前期比+51.5%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は228億67百万円(前期比+114.8%)となりました。 当社は、2025年9月1日にジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第参号投資事業有限責任組合(以下「JIS」)から、JISが保有するステアリング事業をグローバルに統括する当社の持分法適用関連会社であるNSKステアリング&コントロール株式会社(以下「NS&C」)の全株式を取得しました。NS&C及び同社の子会社を連結の範囲に含めたことにより、当社グループの業績には支配獲得日(2025年9月1日)以降のNS&C及び同社の子会社の売上高、損益が含まれています。また当連結会計年度末において取得資産及び引受負債の公正価値測定を実施し取得原価の配分が完了しました。この結果、「その他の営業収益」に負ののれんの発生益85億27百万円、「その他の営業費用」に段階取得にかかる差損46億62百万円等、一時的な損益を計上しています。 ②セグメントごとの業績 (産業機械事業) 設備投資の需要が緩やかに回復したことにより、当連結会計年度は対前期比で増収となりました。 地域別では、日本は工作機械向けの販売増加などにより増収となりました。米州ではアフターマーケットや半導体製造装置向けの販売増加に加えて、関税の売価転嫁を実施した影響もあり増収となりました。欧州は市況悪化の影響を受けて販売が低迷し減収となりました。中国では工作機械向けを中心に販売が増加し増収となりました。 この結果、産業機械事業の売上高は3,774億91百万円(前期比+4.4%)、営業利益は欧州事業の構造改革による一時的な費用を計上した影響もあり125億65百万円(前期比△9.9%)となりました。 当事業では、アフターマーケット向けや精機製品等、重点領域の拡大を通じた、ポートフォリオの変革を推進することや、構造改革を完遂させることに加え、適正売価の浸透を図ることで営業利益率10%以上の収益水準への回復を目指していきます。また、補修・交換用製品の供給にとどまらず、状態監視ソリューションを組み合わせたPLM(Product Lifecycle Management)ビジネスの拡大を図るとともに、ヒューマノイドロボットなど新領域における市場開拓に積極的に取り組んでいきます。 (自動車事業) 一部地域における減収の影響があったものの、関税に対して売価転嫁を推進したこと等により当連結会計年度の売上高は対前期比で横ばいとなりました。 地域別では、日本は自動変速機用部品の販売が減少し減収となりました。米州では自動車販売が堅調だったことに加えて関税の売価転嫁を実施した影響もあり増収となりました。欧州は需要の低迷が継続し減収となりました。中国では日本車の販売不振による影響があったものの、電動ブレーキ用ボールねじの拡販により売上高は横ばいとなりました。 この結果、自動車事業の売上高は4,033億4百万円(前期比+0.4%)、営業利益は欧州事業の構造改革による一時的な費用を計上したものの173億66百万円(前期比+18.0%)となりました。 当事業では、自動車の電動化を背景に、eAxle向け軸受や電動ブレーキ向けボールねじなどの拡販を推進しています。それに加え、適正売価の浸透、国内外における生産体制の再編を通じた体質改善を進め、国際競争力の確保と収益基盤の強化を図っていきます。これまで培ってきた技術基盤及び顧客基盤を活用し、新商品の継続的な開発を推進することで、安全で環境にやさしいモビリティの実現に貢献していきます。 (ステアリング事業) 当連結会計年度におけるステアリング事業の売上高は1,005億54百万円、営業利益は77億30百万円となりました。上記には、支配獲得日(2025年9月1日)以降のNS&C及び同社の子会社の売上高、損益ならびに、支配獲得に伴い一時的に発生した損益が含まれています。 当事業では、ストラテジック・パートナー探しの方針を継続するとともに黒字体質の維持、収益向上を図ります。 ③財政状態の分析 当連結会計年度において、資産合計は前連結会計年度末に比べて202億25百万円増加した1兆2,397億69百万円となり、負債合計は27億20百万円減少した5,476億33百万円となりました。 資本合計は、剰余金の配当があったものの、親会社の所有者に帰属する当期利益、その他の資本の構成要素の増加等により、前連結会計年度末に比べて229億46百万円増加した6,921億35百万円となりました。 ④キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前利益、減価償却費及び償却費、運転資本等の加減算に加え、NS&C及び同社の子会社を連結子会社としたことによる負ののれんの発生益や段階取得に係る差損を計上した結果、978億6百万円の収入となりました(前連結会計年度は821億76百万円の収入)。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、政策保有株式の縮減を進めたことに伴うその他の金融資産の売却による収入があった一方で、有形固定資産及び無形資産の取得、NS&C株式の取得に加えて、AIロボティクス企業への戦略的投資を行ったことに伴う関連会社株式の取得等により、647億51百万円の支出となりました(前連結会計年度は587億53百万円の支出)。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払に加え、借入金の純減等により、377億90百万円の支出となりました(前連結会計年度は337億41百万円の支出)。 上記により、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べて38億69百万円増加した1,421億23百万円となりました。 ⑤目標とする経営指標の達成状況等 当社は2022年5月に発表した『中期経営計画2026』(2023年3月期から2027年3月期)に基づき、「収益を伴う成長」「経営資源の強化」「ESG経営」の3つの経営課題に取り組んできました。(2024年5月に2027年3月期の経営指標の目標値を修正) 当連結会計年度の当社グループの業績は前期に比べて増収増益となりましたが、『中期経営計画2026』において想定していた事業環境に対して、グローバル自動車生産台数の下振れに加え、工作機械など生産財及び家電など消費財の需要回復の遅れもあり、軸受業界全体の競争環境はより厳しいものになりました。そのため、更なる収益体質の改善と製品ポートフォリオの変革が必要であると判断し、1年前倒しで次期中期経営計画を策定し、2026年5月に『中期経営計画2028』を発表しました。 当社が経営上の目標として掲げる指標と実績は、次のとおりです。 経営指標   『中期経営計画2026』目標   2026年3月期実績       『中期経営計画2028』目標 事業ポートフォリオの変革収益を伴う成長   営業利益率   8%   4.3%       8%以上 資本コストを上回る資本効率性の追求   ROE   8%   3.5%       8% ROIC   6%   2.6%       6% 持続的な成長を支える財務基盤の安定維持   ネットD/Eレシオ   0.4倍以下   0.24倍       0.4倍未満 『中期経営計画2028』の初年度となる2027年3月期の事業環境は、AI需要の拡大により半導体関連分野を中心に需要増加を見込んでいます。またグローバル自動車生産台数は前年度と同水準を想定しています。このような環境下においても、当社のコアバリューである「安全・品質・環境・コンプライアンス」を経営の意思決定や行動において最優先される共通の価値基準とし、企業理念に基づいた企業活動とMOTION & CONTROL™の進化を通じて、社会的課題の解決と社会の持続的発展への貢献を続けていきます。 (3) 資本の財源及び資金の流動性 ①財務戦略の基本方針 当社グループは、安定した財務体質のもと、収益から創出されたキャッシュを持続的成長のための投資と安定的・継続的な株主還元に配分を行い、資本コストを意識した経営を推進することにより、中長期的な企業価値向上を実現することを財務戦略の基本方針とします。 ②財務状況 当連結会計年度の財務状況は次のとおりです。 財務戦略の基本方針   経営指標   『中期経営計画2026』目標   2026年3月期 実績   2026年3月期の評価・コメント 財務安定性の維持   ネットD/Eレシオ   0.4倍以下   0.24倍   健全な財務体質を維持 収益を伴う成長   ROE   8%   3.5%   事業環境の変化を受け、収益計画に遅れ『中期経営計画2028』においてROE8%に再挑戦 ROIC   6%   2.6% 安定的な利益還元   配当性向   30%~50%   72.7%   年間配当金 34円/株安定的な利益還元を継続 DOE   2.5%を下限の目安   2.5% ③財務活動の振り返り 当社グループは、経営資源を有効活用するため、引き続き資産効率の向上に取り組んでいます。当連結会計年度においては、政策保有株式の縮減を進めたことに伴うその他の金融資産の売却により155億14百万円の収入がありました。これにより、当社が保有する政策保有株式の銘柄数は当連結会計年度に4銘柄(うち上場株式3銘柄)を縮減し、連結資本合計に対する株式保有金額の比率は3.5%まで低下しています。 資金調達においては、日本銀行が2025年12月に政策金利を引き上げる前の2025年9月に国内無担保普通社債300億円を発行して、当連結会計年度の社債償還資金と借入金返済資金に充当しました。また、環境負荷低減に資する設備投資を推進するためグリーンローンによる長期借入も実行し、調達した資金は太陽光発電設備の導入や空調のエネルギー使用量の削減のための設備投資に充当しました。当社グループのカーボンニュートラル活動を進めるため、これからもサステナブルファイナンスのスキームを用いた資金調達に取り組んでいきます。 利益還元については、『中期経営計画2026』では配当性向30%~50%に加えて、DOE2.5%を下限の目安に株主の皆様へ安定的・継続的な配当を実施する方針を掲げました。この方針を踏まえた上で、当期の業績や今後の事業環境等を総合的に勘案した結果、当連結会計年度の1株当たり配当金は前連結会計年度と同額の34円としました。 ④『中期経営計画2028』の重点施策 (a) ROE 2029年3月期にROE8%達成を目指します。 株主資本コストについては、当社は一般的なCAPM(Capital Asset Pricing Model、資本資産評価モデル)を用いて算出しています。国債金利、当社の過去の株価動向と事業特性及び中長期的な株式市場の期待値から算出した当社の株主資本コストは概ね8%~9%台と認識しています。 『中期経営計画2028』の重点施策である「ポートフォリオ変革」、「不断の構造改革」、「適切な自己資本コントロール」の遂行により、『中期経営計画2028』の最終年度となる2029年3月期までにROE8%となる体質を作り上げます。さらに、『NSKビジョン2036』の実現に向けて収益力と資本効率を高めることにより、株主資本コストを上回るROE10%以上の達成に向けて取り組んでまいります。 (b) 財務健全性の維持 ネットD/Eレシオを0.4倍未満とし、格付Aを維持するよう適切に自己資本をコントロールします。 (c) 政策保有株式 政策保有株式の縮減を進めて、『中期経営計画2028』の期間中に政策保有株式ゼロを目指します。 (d) 資産の有効活用 政策保有株式の売却資金、手元現金、有利子負債を有効活用します。 (e) 安定配当 『中期経営計画2028』では、配当性向30%~50%、DOE2.5%を下限の目安に、株主の皆様へ安定的・継続的な配当を実施する方針です。また、DOEはROE改善の進捗に合わせて段階的に引き上げることにより、2029年3月期にはDOE3.5%を目標とします。 (f) 自己株式取得 資本効率の改善に向けて、機動的な自己株式取得を適切に実施します。 ⑤キャッシュ・アロケーション 『中期経営計画2028』のキャッシュ・アロケーションは次の通りです。 『中期経営計画2028』で掲げた「ポートフォリオ変革」、「構造改革/効率化」の施策を実行し、収益率を高めてキャッシュ創出力を増大させることにより、中期経営計画の3年間で2,700億円の営業キャッシュ・フローを創出する計画です。加えて、政策保有株式の売却や、当社グループの財務安定性を維持しつつ有利子負債を活用することにより、更なるキャッシュ創出ができると認識しています。 創出したキャッシュは、当社グループが持続的に成長するための設備投資に1,700億円、株主の皆様への安定配当に500億円を配分する計画です。利益還元については、配当性向30%~50%、DOE2.5%を下限の目安として、株主の皆様へ安定的・継続的な配当を実施する方針です。なお、DOEはROE改善の進捗に合わせて段階的に引き上げを図り、『中期経営計画2028』の最終年度にはDOE3.5%を目標とします。さらに、収益力を高めることで創出したキャッシュは、M&Aを含むBeyond領域の拡大に向けた戦略的投資や、資本効率の改善に向けた機動的な自己株式の取得にも配分したいと考えています。 ⑥資金調達の方針 当社グループは現在、自己資金及び金融機関からの借入れ等により資金調達を行っています。運転資金について借入れによる資金調達を行う場合、期限が一年以内の短期借入金で各連結会社がその現地通貨で調達することが一般的で、生産設備などの長期資金は、主として長期借入金及び社債で調達しています。 有価証券報告書提出日現在において、格付投資情報センターから「A」、日本格付研究所から「A+」の格付を取得しており、外部からの資金調達に関しては問題なく実施可能と認識しています。当社グループは、その健全な財務状況、営業活動によりキャッシュ・フローを生み出す能力、金融機関とのコミットメントライン契約金額400億円や、コマーシャルペーパー発行枠500億円などにより必要資金の確保と緊急時の流動性を確保しています。 (4) 生産、受注及び販売の実績 当社グループの販売・生産品目は極めて広範囲かつ多種多様であり、また見込み生産を行う製品もあるため、生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示していません。このため、販売及び生産の状況については、「(2) 財政状態及び経営成績の状況」に関連づけて記載しています。 (5) 経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの事業展開、経営成績及び財務状況等に重要な影響を与えるリスク要因については、「3[事業等のリスク]」に記載のとおりです。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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