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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

SBIインシュアランスグループ

SBI Insurance Group Co., Ltd.7326 · Growth · 保険業

SBIグループの中核保険持ち株会社。ネット保険で損害保険・生命保険・少額短期保険を展開。

概要

SBIインシュアランスグループは、SBIホールディングス傘下の保険持株会社である。連結子会社9社を通じて損害保険・生命保険・少額短期保険の3事業を展開し、インターネット販売を中心としたローコストオペレーションが特徴。2026年3月期の経常収益は1,404億円、純利益は29億円、連結従業員数は1,030名。東京都港区に本社を置き、2018年9月に東証マザーズに上場した。

損害・生命・少短の3事業を柱とする保険持株会社

当社グループは、持株会社である当社の下に、損害保険事業(SBI損害保険)、生命保険事業(SBI生命保険)、少額短期保険事業(6社とその持株会社)の3セグメントを置く。損害保険では自動車保険・がん保険・火災保険を主力とし、生命保険ではネット専用定期保険・就業不能保険・医療保険および団体信用生命保険を提供する。少額短期保険では、ペット保険・賃貸住宅総合保険・地震補償保険など特色ある商品を各社が分担して扱う。2026年3月期のセグメント別経常収益は、損害保険468億円、生命保険577億円、少額短期保険360億円であり、生命保険が全体の約41%を占める最大セグメントである。

親会社SBIグループとの連携で顧客基盤を拡充

当社はSBIホールディングスが59.7%を出資する連結子会社であり、SBIグループの保険事業を統括する中間持株会社として機能する。グループの強みとして、インターネットリテラシーの高い顧客基盤、全国の地域金融機関とのリレーション、先進技術を持つベンチャー企業へのアクセスを活用できる点が挙げられる。グループ内外の企業とのアライアンスを通じて、自動車保険の販売促進や団体信用生命保険の提供など販路を多様化している。また、グループ各社間の相互送客によるクロスセリングも推進しており、2026年3月期の保有契約件数は損害保険で139万7千件(前年比5.5%増)に達した。

ネット販売とテクノロジーで実現する低事業費率

当社グループはインターネットを主販路とし、代理店コストを抑制することで業界屈指の低事業費率を達成している。2026年3月期の損害保険事業における正味事業費率は16.4%で、前年度から1.5ポイント改善した。さらに、AIによる事故受付・カスタマーサポートの自動化、ビッグデータを活用した降雹アラート配信など、テクノロジーを顧客サービスと業務効率化の両面に活用している。生命保険事業でも、ネット申込とデジタル契約手続きにより販売コストを抑制し、低廉な保険料を実現している。このローコスト体質が、増収と収益性向上の原動力となっている。

過去最高益を更新し続ける成長軌道

当社グループの経常収益は2018年3月期の622億円から2026年3月期には1,404億円へと約2.3倍に成長した。同期間の純利益は7億円から29億円へと約4倍の増加であり、経常利益も2026年3月期には132億円(前年比39.0%増)と過去最高を更新している。保有契約件数の堅調な増加に加え、業務効率化による事業費率低減が利益成長を支えている。2026年3月期のコンバインド・レシオは89.7%と改善傾向にあり、アンダーライティング収支も健全な水準を維持している。中期経営計画では引き続きシナジー・テクノロジー・ニッチの3軸で成長を目指している。

業界の中での役割は保険事業の中間持株会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,404億円
経常利益
132億円
利益率
9.4%
純利益
29億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01損害保険主力

インターネットや代理店を通じて、自動車保険、がん保険、火災保険などを提供。低廉な保険料を実現し、法人や地域金融機関とのアライアンスも推進。

主な製品・サービス3
自動車保険
インターネット販売でコストを抑え、低廉な保険料を実現。
がん保険
ネット販売で手頃な保険料のがん保障を提供。
火災保険
ネットで手軽に加入できる火災リスク補償。

02生命保険主力

ネット専用の定期保険、就業不能保険、医療保険を提供。金融機関向けに団体信用生命保険も展開。

主な製品・サービス4
ネット専用定期保険
インターネットで完結する低価格な定期生命保険。
就業不能保険
病気やケガで働けなくなった際の所得を補償する保険。
医療保険
入院・手術など医療費をサポートする保険。
団体信用生命保険
住宅ローンの返済を保障する団信を金融機関に提供。

03少額短期保険準主力

6社の少額短期保険会社を通じ、ペット保険、賃貸住宅保険、地震補償保険など特色ある商品を提供。

主な製品・サービス3
ペット保険
ペットの治療費を補償する保険。ネットや代理店で提供。
賃貸住宅総合保険
賃貸入居者向けの火災・賠償を補償する保険。
地震補償保険
地震による損害を補償する少額短期保険。

製品と技術

ネット専用自動車保険とがん保険がけん引する損害保険

SBI損害保険は、インターネット販売に特化した自動車保険を主力商品とする。低事業費率を活かした競争力のある保険料が特徴で、新テレビCMや保険比較サイトでの高評価を活用したプロモーションにより、2026年3月末の保有契約件数は前年比5.5%増の139万7千件に達した。また、がん保険や火災保険も提供しており、地域金融機関との提携を通じて対面販路の拡大も進めている。技術面では、生成AIや音声認識を事故受付に活用し、顧客満足度向上と業務効率化を両立している。2026年3月期の元受正味保険料は645億円と前年比11.8%増加した。

ネット定期保険と団体信用生命保険を軸とする生命保険

SBI生命保険は、インターネット専用の定期保険、就業不能保険、医療保険を提供し、低廉な保険料で個人顧客を獲得している。特にネット専用定期保険は申込手続きの簡便さと割安な掛け金で成長を続けている。また、金融機関向けには住宅ローン利用者を被保険者とする団体信用生命保険を提供しており、安定的な収益源となっている。2026年3月期の生命保険事業経常収益は577億円(前年比30.0%増)と全セグメントで最も高い伸びを示し、グループ全体の成長をけん引している。特別勘定を除いた経常収益でも15.7%増と堅調である。

ペット保険や地震補償など6社で多彩な少額短期保険

少額短期保険事業は、6社がそれぞれ特化した商品を提供する。SBIプリズム少額短期保険はブリーダーやペットショップ向けのペット保険、SBIペット少額短期保険はインターネット販売のペット保険を扱う。SBI日本少額短期保険は賃貸住宅総合保険、バイク保険、自転車保険を代理店経由で提供。SBI常口セーフティ少額短期保険は北海道を中心に賃貸住宅総合保険を販売している。SBIリスタ少額短期保険は地震補償保険と結婚式総合補償保険というニッチ商品を展開。SBIいきいき少額短期保険はネット通販で定期保険・医療保険・介護保険を販売する。2026年3月期の同事業の経常収益は360億円、セグメント利益は6.5億円と前年の2.3億円から大幅に改善した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

保険業のなかでの位置

保険販売特化型、成長続く大手

当社は保険販売代理店を傘下に持つグループ。売上高は2025/3期1185億円から2026/3期1404億円へ増加見込みで、成長が続く。同業のFPパートナーやブロードマインドも同業態だが、当社はSBIグループのネットワークを活かし規模が大きい。ライフネット生命はネット生保、かんぽ生命は郵便局チャネルと異なる。代理店業界は競争激化も、市場拡大が追い風。

強み

  • SBIの顧客基盤や金融サービスとの連携。
  • 売上高が増加し、2026/3期1404億円。
  • 多様な保険商品を扱い顧客ニーズに対応。
  • オンライン販売チャネルを強化。

課題

  • 代理店業界が成熟し競争が激しい。
  • 保険会社からの手数料が引き下げられるリスク。
  • 保険販売規制の強化が事業に影響。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

保険業の時価総額近傍。太字がSBIインシュアランスグループ

時価総額で並べると、掲載9社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18729ソニーフィナンシャルグループ1.1兆円20.5倍
27181かんぽ生命保険6,315億円11.1倍
37157ライフネット生命保険1,146億円14.3倍
48715アニコム ホールディングス807億円36.1倍
57388FPパートナー542億円31.3倍
67326SBIインシュアランスグループ522億円18.1倍
77343ブロードマインド78億円18.9倍
87325アイリックコーポレーション61億円14.7倍
98798アドバンスクリエイト44億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 7件

SBIグループ内で保険事業を束ねる持株会社として設立

2016年12月、SBIホールディングスはグループの保険事業を統括するための準備会社として、東京都港区にSBI保険持株準備株式会社を設立した。翌2017年3月には、内閣総理大臣から保険持株会社となる認可を取得し、営業を開始。この時点で当社の傘下には既存のSBI損害保険とSBI生命保険が置かれ、グループの保険事業を一元的に管理する体制が整った。資本金は後に増資され、上場前の段階でグループ内の保険子会社を統括する中間持株会社としての基盤が固められた。

東証マザーズ上場で外部資金調達の道を開く

2018年9月、当社は東京証券取引所マザーズに上場した。上場時の時価総額は公開価格ベースで約1,000億円に達し、SBIグループの保険事業が独立した評価を受ける契機となった。上場により得た資金は、子会社の資本増強や新たな保険商品の開発、IT投資に充てられた。また、上場企業としてのディスクロージャー義務が課されることで、経営の透明性が向上し、後のM&Aによる事業拡大を円滑に進める基盤となった。

少額短期保険事業への参入と3社を子会社化

2019年6月、当社は日本アニマル倶楽部株式会社(現SBIプリズム少額短期保険)の株式を取得し、少額短期保険事業に参入した。同社はペット保険を主力としており、ブリーダーやペットショップ向けの販路を持つ。2020年9月には常口セーフティ少額短期保険(現SBI常口セーフティ少額短期保険)を子会社化し、北海道を拠点とする賃貸住宅総合保険の販売網を獲得。2023年9月には住生活少額短期保険(現SBIペット少額短期保険)を加え、ペット保険と賃貸保険のラインナップを一層強化した。これにより少額短期保険事業は6社体制となり、グループ全体の収益源として成長を続けている。

グロース市場移行と中期経営計画の策定

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、当社はマザーズからグロース市場に移行した。成長企業向けの市場での上場継続を選択し、引き続き高い成長率を市場にアピールする立場を取った。翌2023年5月には、2024年3月期から2028年3月期までの中期経営計画を策定。基本戦略として「シナジー」「テクノロジー」「ニッチ」を掲げ、グループシナジーの深化、AI・ビッグデータ活用による差別化、ペット保険などニッチ市場の開拓を推進することを明確化した。この計画に沿って、各事業は保有契約件数の増加と事業費率改善を進めている。

年表7件を開く

2010年代

  • 2016年12月創業SBIホールディングス株式会社がSBIグループの保険事業を統括する保険持株会社の準備会社としてSBI保険持株準備株式会社(当社)を東京都港区に設立
  • 2017年3月内閣総理大臣から、保険会社を子会社とする保険持株会社となることの認可を取得
  • 2018年9月上場東京証券取引所マザーズに上場
  • 2019年6月M&A日本アニマル倶楽部株式会社(現SBIプリズム少額短期保険株式会社)の株式を取得し、子会社化

2020年代

  • 2020年9月M&A常口セーフティ少額短期保険株式会社(現SBI常口セーフティ少額短期保険株式会社)の株式を取得し、子会社化
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズからグロース市場に移行
  • 2023年9月M&A住生活少額短期保険株式会社(現SBIペット少額短期保険株式会社)の株式を取得し、子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 経常収益2028年3月期まで1,600億円
  • 経常利益2028年3月期まで170億円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2028年3月期まで40億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    グループシナジーの深化

    SBIグループの顧客基盤や事業ネットワークを活用した効率的な販路開拓、子会社間のクロスセリング強化、管理業務の集約による効率化、コンプライアンス・リスク情報の共有によるガバナンス強化、外部企業や地域金融機関との提携による顧客接点の拡大を推進する。

  2. 02

    テクノロジー活用による差別化

    AIによる業務効率化(保険引受・支払査定など)、AIとビッグデータを組み合わせた顧客属性・ニーズに沿ったマーケティング、SBIグループの知見や投資先ベンチャーの先進技術を活用し、同業他社との差別化と顧客利便性の向上を図る。

  3. 03

    ニッチ戦略による市場開拓と商品開発

    独自性のある戦略で潜在需要のある成長市場を開拓し、差別化や優位性を確立するため、革新的な商品・サービスを開発・投入する。非連続的成長を目指し、少額短期保険業者を中心にシナジーを期待できるM&Aも検討する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 9期分

グループ全体で1,030人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は929万円で、8期前と比べて+12.2%平均年齢は51.0歳、平均勤続年数は5.2年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2018年3月752
2019年3月82843.91.4840
2020年3月88146.12.01,056
2021年3月80846.02.71,052
2022年3月80047.53.11,018
2023年3月89547.04.0945
2024年3月95347.84.5913
2025年3月96348.45.3955
2026年3月92951.05.21,030

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社10(国内 10 / 海外 0、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社他 — 東京都港区他3,196百万円
本社 — 東京都港区115百万円
主な関係会社
  • 国内
    SBIホールディングス株式会社(注)4
    東京都港区 · その他の関係会社
    議決権59.7%
  • 国内
    SBI損害保険株式会社(注)3、5
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権99.2%
  • 国内
    SBI生命保険株式会社(注)3、6
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    SBI少短保険ホールディングス株式会社(注)3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    SBIいきいき少額短期保険株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    SBI日本少額短期保険株式会社
    大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    SBIリスタ少額短期保険株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    SBIプリズム少額短期保険株式会社
    仙台市青葉区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    SBI常口セーフティ少額短期保険株式会社
    札幌市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    SBIペット少額短期保険株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,404億円経常利益132億円前期と比べると増収増益で、売上が+18.5%、利益が+38.9%。

売上高
+18.5%
1,404億円
経常利益
+38.9%
132億円
純利益
+45.0%
29億円
利益率
9.4%
前期比 +1.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,500億円1,404億円
純利益36億円29億円
1株あたり配当¥59¥59

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、経常収益は421億円。前年の2024年1Qと比べると、経常収益は+50.9%。

対象期間経常収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q258−2
2024年1Q27922
2024年2Q24600.0−5
2024年3Q2600
2024年4Q308−2
2025年2Q57400.016
2025年4Q6114
2026年2Q69200.023
2026年4Q7126
2027年1Q42124

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

直近期の経常利益率は9.4%。経常収益は9期、純利益は6期の連続増加。

決算期経常収益億円経常利益億円経常利益率%純利益億円
2017年3月000
東京証券取引所マザーズに上場
2018年3月622111.87
日本アニマル倶楽部株式会社(現SBIプリズム少額短期保険株式会社)の株式を取得し、子会社化
2019年3月664213.29
常口セーフティ少額短期保険株式会社(現SBI常口セーフティ少額短期保険株式会社)の株式を取得し、子会社化
2020年3月705243.43
2021年3月867394.58
2022年3月884596.79
住生活少額短期保険株式会社(現SBIペット少額短期保険株式会社)の株式を取得し、子会社化
2023年3月961636.612
2024年3月1,093827.515
2025年3月1,185958.020
2026年3月1,4041329.429

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。この会社の連結損益計算書には営業利益の段がないため、経常利益を利益として並べています。

利益の構造

2026年3月期

経常収益1,404億円のうち、経常利益として残るのは132億円9.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は29億円、売上の2.1%にあたる。経常利益率は業種中央値7.9%を上回る水準。

経常収益を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金90.6%1,272億円
  • 経常利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.4%132億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

経常利益率業種比+1.5pt
9.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.9pt
2.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.2pt
6.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2026年3月期は営業CFが104億円、投資CFが−79億円で、差し引きのフリーCFは25億円期末の手元現金は331億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2017年3月04764179
2018年3月−86187279
2019年3月6−9679268
2020年3月−361523270
2021年3月60130344
2022年3月46−580332
2023年3月49−64319
2024年3月73−94−2295
2025年3月73−54−5310
2026年3月104−79−5331

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2026年3月期の総資産は2,363億円。このうち返さなくてよい自己資本が481億円で、自己資本比率は20.3%(業種中央値21.7%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年3月1,7073061,40117.9
2018年3月1,6753101,36518.5
2019年3月1,7363851,35122.1
2020年3月1,7654161,34923.5
2021年3月1,9444381,50622.5
2022年3月1,9214311,49022.4
2023年3月1,9103891,52120.3
2024年3月2,1034001,70319.0
2025年3月2,1774251,75219.5
2026年3月2,3634811,88220.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
利益剰余金
99億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1,882億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

保険業 14社との比較

同じ保険業の企業と並べると、いちばん上に来るのは経常収益成長率14社中1位あたり、逆に低いのはROE14社中13位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.4%/中央値 8.6%
P25 7.5%P75 10.2%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
/中央値 7.9%
P25 3.7%P75 9.8%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
20.3%/中央値 21.7%
P25 7.1%P75 37.9%
経常収益成長率上位前期からの売上の伸び
18.5%/中央値 9.0%
P25 -5.7%P75 14.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.8%/中央値 3.1%
P25 2.8%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,102で、1年前と比べて+35.5%過去52週の値幅のなかでは62%の位置にある。

¥2,102-1.3%1ヶ月+1.5%1年+35.5%時価総額522億円
過去52週の値幅
安値¥1,379高値¥2,542

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.1倍
PER (会社予想)14.4倍
PBR1.04倍
配当利回り2.81%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月20日は2095円で、25日線2104円をほぼ横ばい。75日線2140円を下回り、200日線2068円は上回る。52週高値2542円からは17.6%下落。RSIは47.7と中立。出来高は全体的に低調で、8月17日の8.09万株が目立つ程度。方向感に欠けるも、下値は限定的。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

予想PERは14.4倍で同業界平均の20.02倍を下回るが、実績PERは18.06倍とやや高め。PBRは1.03倍で平均2.38倍を大幅に下回り、ROEは6.4%と安定している。配当利回りは2.82%と平均3.15%よりやや低いが、配当性向は101.8%と100%を超えており、今後の配当維持には注意が必要。保険業の特性として収益は安定しており、業績も増収増益が続く見込み。全体的にバリュエーションは妥当圏内だが、配当性向の高さが懸念材料である。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.1倍20.2倍
PER (予想)14.4倍
PBR1.04倍2.35倍
ROE6.4%9.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、SBIグループのシナジーを活かしたネット保険の成長持続性。強気派は、増収増益予想(2026年3月期経常収益1404億円、純利益29億円)やIT活用によるコスト競争力を評価。弱気派は、保険業界の競争激化や利ざや縮小、成長鈍化を懸念。

プラスに働く材料7
  • 増収増益予想

    2026年3月期は増収増益で、経常収益1404億円、純利益29億円を見込む。

  • ネット販売強み

    SBIグループのネット基盤を活用し、低コストで保険販売を展開。

  • グループシナジー

    SBIグループとの連携で顧客基盤を拡大し、クロスセルが可能。

  • 2026年3月期純利益29億円へ2期連続増益2026年3月期影響

    純利益15億円→20億円→29億円、増益率は50%超

  • 売上高が1093億円→1404億円と28%拡大通年影響

    2年間で売上高が28%増、成長基盤が定着

  • 予想PER14.4倍は実績18.06倍から改善通年影響

    予想PER14.4倍は実績を3.7pt下回る、利益成長を反映

  • PBR1.03倍で純資産に裏付け継続影響

    PBR1.03倍、ROE6.4%でほぼ解散価値水準

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    ネット保険市場は新規参入が相次ぎ、価格競争が激しい。

  • 利ざや縮小

    低金利環境で保険収益の運用利回りが低下し、収益性が悪化。

  • 成長鈍化

    保険需要が一巡し、新規契約獲得が難しくなる可能性。

  • 純利益率2%未満の低収益性継続影響

    売上高1404億円に対し純利益29億円、純利益率2.1%

  • ROE6.4%の低い資本効率継続影響

    ROE6.4%はPBR1倍超の評価に割高感

  • 配当利回り2.82%は魅力乏しい継続影響

    配当利回り2.82%は市場平均を下回る可能性

  • 外国人保有比率4.23%と低流動性継続影響

    外国人保有比率4.23%と低く、売買が薄い

次の決算で確かめる点
保険料収入
売上の柱であり、成長の指標。
ネット販売比率
IT戦略の進捗を測る。
契約継続率
解約が収益に直結するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり59で、前期から+102.2%いまの株価に対する利回りは2.81%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥59
1株あたり
配当利回り
2.81%
いまの株価に対して
配当性向
101.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年3月10102.0
2024年3月1880.095.3
2025年3月2327.895.3
2026年3月47102.2101.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥59

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,088人。区分でいちばん多いのは事業法人71.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が74.2%を占め、残る25.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人80.280.080.371.972.271.3
個人・その他10.313.013.921.721.320.5
外国法人1.11.20.62.02.34.2
金融機関5.95.34.82.93.12.9
証券会社2.50.50.41.41.11.0
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01SBIホールディングス株式会社59.67
02株式会社光通信9.49
03西薗 仁1.67
04日本証券金融株式会社1.43
05永井 詳二1.39
06光通信株式会社1.00
07CLEARSTREAM BANKING S.A. (常任代理人 香港上海銀行東京支店)0.97
08藪 太一0.93
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.81
10生田 裕0.73

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で+421%、1株純資産は10期で+19%。直近期のROEは6.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2017年3月−361,622
2018年3月381,6432.4
2019年3月411,6792.528.7
2020年3月141,6710.853.5
2021年3月311,7601.842.8
2022年3月361,7302.128.7
2023年3月501,5613.018.4102.0
2024年3月581,6073.718.195.3
2025年3月801,7084.814.095.3
2026年3月1161,9316.416.9101.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額98百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
乙部辰良代表取締役 執行役員 会長兼社長6850,000
大和田徹取締役 執行役員602,000
長澤信之取締役 執行役員513,000
小野尚取締役662,000
篠原秀典取締役67
朝倉智也取締役60
永末裕明取締役75
渡邊啓司取締役83
神山敏之常勤監査役72
大鶴基成監査役71
松尾清監査役75
若松亮51

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)350116221
社外取締役536367

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,289字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び当社の子会社9社により構成されており、損害保険事業、生命保険事業及び少額短期保険事業を営んでおります。当社グループの事業内容及び各子会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 また、次の3事業は「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等  (1) 連結財務諸表  注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 (1) 損害保険事業 SBI損害保険株式会社1社で構成されており、インターネット、代理店などを通じて、低廉な保険料を実現した自動車保険、がん保険、火災保険等を提供する損害保険事業を営んでおります。また、事業法人、地域金融機関とのアライアンス強化にも取り組み、インターネット以外の販路の強化・拡大も推進しております。 (2) 生命保険事業 SBI生命保険株式会社1社で構成されており、インターネット、代理店などを通じて、低廉な保険料を実現したネット専用定期保険、就業不能保険、医療保険等を提供する生命保険事業を営んでおります。また、金融機関向けに住宅ローン利用者を被保険者とする団体信用生命保険も提供しております。 (3) 少額短期保険事業 SBIいきいき少額短期保険株式会社、SBI日本少額短期保険株式会社、SBIリスタ少額短期保険株式会社、SBIプリズム少額短期保険株式会社、SBI常口セーフティ少額短期保険株式会社、SBIペット少額短期保険株式会社、及びこれら少額短期保険業者6社の持株会社であるSBI少短保険ホールディングス株式会社の7社で構成されており、各社を通じて特色ある商品を提供する少額短期保険事業を営んでおります。SBIいきいき少額短期保険株式会社は、主にインターネットや通信販売を通じて、定期保険、医療保険、介護保険等を提供しております。SBI日本少額短期保険株式会社は、主に代理店を通じて賃貸住宅総合保険や特色あるバイク保険、自転車保険等を提供しております。SBIリスタ少額短期保険株式会社は、地震補償保険や結婚式総合補償保険を提供しております。SBIプリズム少額短期保険株式会社は、主にブリーダー、ペットショップ、犬猫譲渡団体などの代理店を通じて、特色あるペット保険を提供しております。SBI常口セーフティ少額短期保険株式会社は、北海道を拠点に代理店を通じて賃貸住宅総合保険を提供しております。SBIペット少額短期保険株式会社は、主にインターネットを通じてペット保険を提供しております。 当社は、SBIグループの保険事業を統括する企業として2017年3月より営業を開始した中間持株会社で、当連結会計年度末現在、SBIホールディングス株式会社は当社に59.7%出資しております。 以上の事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題4,946字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営理念 当社グループは、SBIグループの「顧客中心主義」の徹底という基本的な経営観を踏襲し、事業を運営しております。保険分野において様々な付加価値を創造し、顧客基盤の更なる拡大を続けることで、持続的な企業価値の向上を実現したいと考えており、以下の4項目をグループ経営理念として掲げております。 1 全てにおいてお客様を中心に考える ~「顧客中心主義」の徹底~ ・常にお客様の立場に立って、お客様にとって真に必要なものは何かを考え、弛まぬ創意・工夫による顧客満足・利便性の向上、企業努力による顧客還元を追求し続ける。 ・業務全般において細部に亘りフィデューシャリー・デューティーの原則に則った運営を徹底する。   2 保険業界におけるイノベーターたれ ・常に既成概念に囚われないチャレンジ精神をもつ。 ・Fintech(※1)やBlock Chain(※2)などの技術革新を敏感に捉え、これらを活用したより付加価値の高い商品やサービスの開発を追求し続けるとともに、高齢化やシェアリングエコノミーの進展など人々の生活様式や社会の変化に迅速かつ柔軟に対応する企業文化を持ち続ける。   3 正しい倫理的価値観をもつ ・常にお客様の資産を預かる金融機関としての高い倫理的価値観を持ち業務を遂行する。   4 社会的責任を全うする ・保険事業者としてまた一企業として、社会の一構成要素であるという社会性を十分認識し、さまざまなステークホルダーの要請に応えつつ、社業を通じ社会の維持・発展に貢献していく。 (※1)FinTechとは、FinanceとTechnologyを組み合わせた概念で、金融領域におけるテクノロジーを活用したイノベーションの総称をいいます。 (※2)Block Chain(ブロックチェーン)とは、暗号資産の中核技術として発明された、ピア・ツー・ピア方式によるデータ処理の基盤技術のことをいいます。複数のコンピューターが分散合意形成を行い、暗号署名をしながらブロック単位で複数データを処理する点が特徴です。 (2) 当社グループの強み 当社グループでは、以下の3項目の強みを軸とした経営戦略によって、単独の保険会社では成し得ない企業成長の実現を目指しております。 (高い価格競争力) インターネット等を駆使した効率的な顧客アプローチやコストの最適化を実施することで、非常に低い事業費率を実現し、圧倒的な価格競争力を獲得しております。また、そのメリットをお客様に還元することで「顧客中心主義」の徹底というSBIグループの基本的な経営観を体現しております。 (SBIグループのシナジーネットワーク) インターネットリテラシーの高い顧客層で構成されているSBIグループの顧客基盤や、全国の地域金融機関とのリレーション、SBIグループの投資先である先進技術を保有するベンチャー企業など、SBIグループが有する事業ネットワークに即時にアクセスできる優位性を活用することで、高い効率性をもって当社グループの顧客基盤を拡充しております。 (最先端テクノロジーの活用) AI・ビッグデータなどの最先端テクノロジーを導入することで、より顧客の利便性に資する商品やサービスの開発を行うと同時に、事業費の削減を加速し更なる保険料の引き下げを実現するなどの取組を行っております。 (3) 中期経営計画 当社グループは、不透明な経済情勢下における経営環境の変化や急速な技術革新に適切に対応し、更なる事業の成長を目指すため、2023年5月に中期経営計画(2024年3月期~2028年3月期)を策定いたしました。本中期経営計画は、保険事業におけるイノベーターとして顧客の便益を高める商品・サービスを提供する保険グループを目指し、「シナジー」、「テクノロジー」、「ニッチ」を基本戦略に据えて策定しております。各基本戦略の概要は以下のとおりであります。 シナジー:グループシナジーの深化による効率的な販路の拡充とグループ経営基盤の強化 インターネットリテラシーの高いSBIグループの顧客層へのアクセスやグループの事業ネットワークを活用し、効率的な販路の開拓を推進してまいります。また、当社グループ各子会社間においても、相互送客による保険商品のクロスセリングを強化するなど、効率的な保険販売の拡大に取り組んでまいります。加えて、各社の管理部門における重複業務の集約による業務効率化や、コンプライアンスやリスクに関する各子会社の取組や課題を当社グループ内で共有することで、企業価値向上に資するコーポレート・ガバナンスの強化を図ってまいります。その他、SBIグループの重要施策であるオープン・アライアンス戦略や地方創生戦略に基づき、外部企業や地域金融機関との提携を進め新たな顧客接点を構築することで、経営基盤の強化に努めてまいります。 テクノロジー:テクノロジーを駆使した業界内における差別化と顧客利便性の追求 インターネットを駆使したローコスト・オペレーションにより実現する価格競争力は、当社グループの競争力の源泉と認識しております。保険引受や支払査定などにおけるAIによる業務効率化や、AIとビッグデータの組み合わせによる顧客の属性・ニーズに沿った効率的なマーケティング施策に取り組むなど、最先端テクノロジーを積極的に活用し、同業他社との差別化を推進してまいります。また、SBIグループが有するテクノロジーに対する知見や投資先であるベンチャー企業などが保有する先進技術を積極的に活用することで、顧客利便性を高めるサービスの提供を追求してまいります。 ニッチ:独自性を発揮したニッチ戦略の実行による市場の開拓と革新的な商品開発 SBIグループとしての独自性のある戦略を構築し、潜在的な需要が見込まれる成長市場を探求し、顧客基盤の開拓を推進してまいります。また、既存市場において、同業他社との差別化や成長市場での当社グループの優位性を確立するため、独自性・革新性のある商品・サービスの開発と市場への投入に取り組んでまいります。加えて、非連続的な成長の実現に向け、少額短期保険業者を中心に、既存事業との組み合わせによる新分野の創出や、当社グループ各社とのシナジーを期待できる商品性や販路を有し、当社グループの成長に寄与するM&Aの検討を継続してまいります。 また、本中期経営計画における2028年3月期の数値目標は次のとおりであります。 (参考) 2026年3月期 実績   2028年3月期 連結業績目標 経常収益   1,403億円   1,600億円 経常利益   131億円   170億円 親会社株主に帰属する当期純利益   28億円   40億円 当社グループでは、セグメント利益や保有契約件数等のKPI(Key Performance Indicator)にも注視し、前述の基本戦略の確実な遂行により、上記連結業績目標の達成を目指してまいります。 (4) 経営環境及び対処すべき課題 今後の経済動向について、海外経済は中東情勢、中国の不動産市況の停滞、米国の通商政策をめぐる動向などにより、先行き不透明な状況が続いています。国内においては、雇用・所得環境の改善や各種政策効果により緩やかな回復が期待されますが、原油価格の高騰や為替変動などを背景とした物価上昇が消費活動に影響を及ぼす可能性があり、動向を注視していく必要があります。こうした状況の中、当社グループにおいては、各セグメントにおける市場環境を踏まえながら、中期経営計画(2024年3月期~2028年3月期)の達成に向けて次の取組を進めてまいります。 (損害保険事業) 損害保険市場は、少子高齢化やシェアリングエコノミーの拡大に伴う新車販売台数の伸び悩みなどを背景に、中長期的には自動車保険市場が緩やかに縮小していくものと考えられます。一方、多様化・複雑化する顧客の補償ニーズに対応した新種保険の伸張により、新たな保険市場が創出され、市場全体としては自動車保険中心の市場構成から変化しつつも緩やかな拡大が続くものと見込んでおります。 また、損害保険市場における保険料収入の約4割を占める自動車保険分野では、大手3メガ損保が8割超のシェアを占める市場構造となっております。今後、リアルな代理店網を主な販売チャネルとする高コスト構造のビジネスモデルは競争上の足枷となることから、インターネットや先端テクノロジーを活用したローコスト・オペレーションに強みを持つダイレクト型損保にとっては、シェア拡大の商機であると当社では捉えております。 こうした市場環境のもと、損害保険事業においては、積極的な事業拡大と構造改革を推進し、ダイレクト型保険市場におけるプレゼンスの向上を目指してまいります。具体的には、法人向けを含む新商品の開発や、既存商品の改定を通じて収益の拡大に取り組むとともに、競争力の源泉でもある価格競争力を追求するため、業務プロセスの自動化などの業務効率化を進め、さらなるローコスト・オペレーションの実現を目指してまいります。 (生命保険事業) 生命保険市場は、平均寿命の延伸や生命保険の主な加入層である働き盛り世代(30~40歳代)の人口減少などを受けて、伝統的な死亡保障関連のニーズが緩やかに縮小していくものと考えられます。一方で、健康寿命の延伸や高齢社会への対応に対する関心の高まりなどを受け、医療保険やがん保険、就業不能保険、認知症保険などいわゆる「第三分野」商品市場の拡大や、疾病予防サービスなどの健康寿命延伸に関連する付帯サービス等への需要増加が見込まれることから、個人保険市場全体は今後も一定の規模が維持されるものと考えております。また、住宅ローン市場については、日本銀行による金融政策の見直しが行われたものの、ライフステージに応じた住まいの実現を求める傾向は続いており、中古を含めた住宅需要は底堅く推移すると見込まれるため、団体信用生命保険の需要が大幅に縮小するリスクは低いと考えております。 こうした市場環境のもと、生命保険事業においては、効率性の高い増収施策の推進に取り組んでまいります。具体的には、SBIグループ内の金融機関及び地域金融機関での団体信用生命保険の拡販と、主力商品である定期保険、就業不能保険、医療保険の対面・非対面チャネル双方での販売拡大に取り組んでまいります。また、顧客・契約管理におけるAIの利活用や保険金支払業務フローの見直しなどに取り組み、業務効率の向上も図ってまいります。 (少額短期保険事業) 少額短期保険市場は、損害保険・生命保険の各市場と比較すると市場規模は相対的に小さいものの、法令上の参入規制が緩やかであるため、異業種や大手保険会社からの参入が多く見受けられ、毎年順調な拡大を続けております。一方で、業界規模の拡大に伴い、少額短期保険業者の経営管理体制の整備とコンプライアンスの徹底によるガバナンスの強化が業界全体の対処すべき課題として顕在化していると捉えております。 こうした市場環境のもと、少額短期保険事業においては、少額短期保険業が有している独自性などの価値を改めて認識し、業界を牽引する立場になることを目指して取組を進めてまいります。具体的には、少額短期保険業がもつ商品開発の早さなどの機動性を活かした新商品の開発・投入による新市場開拓や、当社グループの強みでもある最先端テクノロジーを活用した既存商品の改良などに取り組んでまいります。また、当社グループ内各少額短期保険業者の一体的な人材活用に加え、各社におけるコンプライアンスやリスクに関する課題の共有に取り組むなど、コーポレート・ガバナンスの強化を図ってまいります。
事業等のリスク14,921字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループが営む事業におけるリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項は以下のとおりであります。当社グループでは、前述の「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の経営理念や経営戦略等を踏まえつつ、財務の健全性及び業務の適切性を確保し、保険契約上の責務を確実に履行することを目的として、「グループリスク管理基本方針」等を定め、それに則り、グループを取り巻く様々なリスクを総体的に把握し、リスクの特性等に応じた適切な方法で、リスクの発生の回避及び発生した場合の対応に努めております。 当社グループでは、半期ごとにリスクのプロファイルを更新し、現在グループとして抱えているリスクの洗い出しやそれへの対応状況等についての把握を行っております。また、その一環として、これまでとは異なる要因や環境の変化により発生し、企業に重要な影響を及ぼすリスクである「エマージングリスク」についてのプロファイルも実施し、可能である限り網羅的なリスクの特定に努めておりますが、現時点では予見出来ない、あるいは重要とは見なされていないリスクによる影響を、将来的に受ける可能性があります。 当社グループがプロファイルしたリスクを項目ごとに分類した一覧は下表のとおりであり、それぞれのリスクの概要や主要な管理方法については、以下(1)から(12)までに記載しております。 大分類   小分類 (1)保険引受に関するリスク   ① 損害保険の引受に関するリスク ② 生命保険の引受に関するリスク ③ 少額短期保険の引受に関するリスク ④ 再保険に関するリスク (2)保険業界を取り巻く環境に関するリスク   ① 我が国の経済動向に起因するリスク ② 保険業界における競争激化に起因するリスク ③ 保険マーケットの変化に起因するリスク ④ 新技術又は技術革新に対応出来ないリスク ⑤ 保険業法の規制に関するリスク ⑥ 当社グループの事業運営に係る法規制等の改正や新設に関するリスク (3)資産運用に関するリスク   ① 金利変動に関するリスク ② 株価変動に関するリスク ③ 為替変動に関するリスク ④ 信用リスク (4)流動性リスク   ① 資金繰りリスク ② 市場流動性リスク (5)事業運営に関するリスク   ① 事務リスク ② 従業員、代理店、外部の業務委託先及びお客様等の不正により損失を被るリスク ③ 外部の業務委託先に関するリスク ④ 人材確保・労務に関するリスク (6)事業中断に関するリスク   - (7)情報漏えいに関するリスク   - (8)システムリスク   - (9)風評リスク   - (10)M&Aに関するリスク   - (11)リスク管理の有効性に関するリスク   - (12)予測が困難な外的要因によるリスク   - これらの当社グループを取り巻くリスクが、いつ発現するかを完全に予測することは困難であるため、当社グループでは、常にこのようなリスクに直面あるいは内包しているものとしてリスク管理を行っております。そのため、「(1)保険引受に関するリスク」や「(3)資産運用に関するリスク」のように、定量的に評価可能なリスクについて、いつ発現するかは不明であり、かつ極めて稀な確率でしか発現しないものの、発現した場合には大きな影響を受けるケース(例:200年に一度しか発生しないような大規模な市場変動等)を想定した「予想最大損失額」を一定の条件の下で算出し、保険金の支払余力や財務への影響等を確認・評価しております。 このような定量的な評価結果やリスクプロファイルの結果等、更には予見可能性も踏まえて、顕在化した場合に一定の影響を受けるリスクは以下であると認識しております。 顕在化した場合の影響度   リスクカテゴリー 大   (1)保険引受に関するリスク (3)資産運用に関するリスク (5)事業運営に関するリスク(①事務リスク) (6)事業中断に関するリスク 中   (4)流動性リスク (5)事業運営に関するリスク(④人材確保・労務に関するリスク) これらに加えて、当社グループでは、持続的な企業価値の向上に向け、統合的リスク管理(ERM:Enterprise Risk Management)態勢の整備も進めております。 具体的には、以下のような関係となる、収益(リターン)・リスク・資本をバランスよく一体的に管理し、財務の健全性を確保しつつ、収益性や資本効率の向上を図ることとなりますが、当社グループにおいては、その達成に向けた様々な取り組みを実施しております。 なお、文中の将来に関する事項については、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)保険引受に関するリスク ① 損害保険の引受に関するリスク 当社グループの損害保険事業においては、自動車運転に関わるリスクや地震・台風等の自然災害に関わるリスク等を引き受けております。保険料設定時に想定している経済情勢や保険事故発生率等が、その想定に反して変動した場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性がありますが、とりわけ、地震・噴火・台風・水災・大雪その他の大規模な自然災害が、広範囲あるいは人口密集地において発生した場合には、更にその影響が大きくなる可能性があります。このような場合に備えて、当社グループは保険業法の定めにより異常危険準備金等を積み立てておりますが、この準備金等が実際の保険金支払いに対して十分ではない可能性もあります。このような予測を超える頻度や規模で自然災害が発生した場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 本リスクに係る主な管理方法として、定期的な損害率等の主要な指標に関するモニタリングの実施、特定のシナリオに基づくストレステストの実施による影響度の把握とアクションプランの整備及び再保険を活用したリスクの移転等が挙げられます。 ② 生命保険の引受に関するリスク 当社グループの生命保険事業における収益は、保険料率の設定や責任準備金の額を決定するために使用する計算基礎率(予定死亡率・予定利率・予定事業費率)が、どの程度実績値と一致するか等によって大きく左右されます。予定死亡率よりも実際の死亡率が高かった場合、予定利率より実際の資産運用利回りが低かった場合及び予定事業費率よりも実際の事業費率が高かった場合には、想定よりも低い水準での収益しか得られないこととなります。生命保険事業においては、保険期間が長期に亘るという契約の特質上、このような前提としている指標に関する不確実性が内在するため、想定と大きく異なった保険金支払い等の事象が発生した場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 また、生命保険事業だけではなく、損害保険事業等においても同様ですが、保険業法及びその施行規則に従い、将来の保険金や給付金の支払いに備えて、「責任準備金」を積み立てる必要があります。これは、保険契約にて保障(補償)される事象の発生する頻度や時期、保険金等の支払額、資産運用額等についての一定の前提を置いた上での見積りとしていますが、このような前提と実際の結果に乖離が生じた場合や、環境の変化等により将来乖離することが想定される場合には、責任準備金の積増しが必要となることがあります。この責任準備金は、当社グループにおける負債の中で最も大きな部分を占めますが、その内訳として生命保険事業に係るものが最大の割合を占めているため、特に生命保険事業において大きな乖離等が生じた場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 本リスクに係る主な管理方法として、定期的な事故発生率等の主要な指標に関するモニタリングの実施、特定のシナリオに基づくストレステストの実施による影響度の把握及び再保険を活用したリスクの移転等が挙げられます。 ③ 少額短期保険の引受に関するリスク 当社グループの少額短期保険事業においては、地震・台風等の自然災害に関わるリスクからペットの診療費に関わるリスクまで、様々なリスクを引き受けております。保険料設定時に想定している経済情勢や保険事故発生率等が、その想定に反して変動した場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性がありますが、とりわけ、地震・噴火・台風・水災・大雪その他の大規模な自然災害が、広範囲あるいは人口密集地において発生した場合には、更にその影響が大きくなる可能性があります。このような場合に備えて、当社グループは保険業法の定めにより異常危険準備金等を積み立てておりますが、この準備金等が実際の保険金支払に対して十分ではない可能性もあります。このような予測を超える頻度や規模で自然災害が発生した場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 本リスクに係る主な管理方法として、定期的な損害率等の主要な指標に関するモニタリングの実施、特定のシナリオに基づくストレステストの実施による影響度の把握及び再保険を活用したリスクの移転等が挙げられます。 ④ 再保険に関するリスク 当社グループにおいては、引き受けた保険責任を分散し収益を安定させることを目的として再保険を利用しておりますが、再保険市場の環境変化により再保険料が高騰する場合や十分な再保険の手当てが出来ない場合があります。また、再保険会社の破綻等により再保険金が回収不能となる信用リスクも伴うため、これらの事象が発生した場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 本リスクに係る主な管理方法として、出再先の再保険会社の財務格付け等に関するモニタリングや出再先の分散等が挙げられます。 (2)保険業界を取り巻く環境に関するリスク ① 我が国の経済動向に起因するリスク 当社グループが営む事業においては、その収益の多くが日本国内にて生み出され、かつ個人向け保険商品の販売に起因するものであることから、国内の景気や個人消費の動向等による影響を受けやすいものとなっております。今後個人消費が大きく低迷する経済局面が到来した場合には、当社グループの保険商品への需要の低下や個人保険の解約・失効の増加、資産運用収支の悪化等のおそれがあり、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 ② 保険業界における競争激化に起因するリスク 当社グループは、保険マーケットにおいて、他の損害保険会社や生命保険会社等との激しい競争に直面しております。競合他社の中では、当社グループに比べて、商品内容やラインナップ、保険料水準等において優位性を有している会社があります。また、新規参入や経営統合によるシナジー効果の発揮等により、高い競争力を有した会社が今後新たに出現し、当社グループが、価格面や商品面等でこのような会社に劣後した場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 また、SBI損害保険株式会社は、いわゆるダイレクト損保に分類される保険会社でありますが、マーケットにおいて、ダイレクト損保は、それ以外の競合他社に比べて価格優位性はあっても、サービス品質が低いとのイメージが広まった場合、ダイレクト損保のマーケットシェアが拡大せず、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 ③ 保険マーケットの変化に起因するリスク 人口減少や少子高齢化、回復基調ではあっても大きくは回復しない個人消費の動向等を背景として、我が国の生命保険マーケットは、総保有契約高の減少をはじめとする様々な影響を受けております。とりわけ青壮年層の人口減少や保険ニーズの低下は、マーケット規模の縮小を生み、これにより当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 また、当社グループが取り扱う損害保険商品のうち、基幹商品となるのは自動車保険でありますが、自動車保険マーケットは、新車登録台数が微増であること等により、ほぼ横ばいの状態であります。今後マーケット規模が大幅な縮小に転じた場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。本リスクについては、前述の「エマージングリスク」に係る管理を通じて、想定されるリスクの洗い出しや今後の施策の整備等について、継続的に対応してまいります。 ④ 新技術又は技術革新に対応出来ないリスク 自動車における自動運転技術の普及や医療技術の進歩等、近年保険業界を取り巻く技術水準の進化は急速に進んでおります。そして、これら技術革新を金融分野に応用するいわゆるFinTechについても、今後その本格的な推進が想定されます。例えば、自動車の自動運転技術が一般化すれば、自動車事故が減少し保険ニーズが低下することが想定され、これにより自動車保険マーケットは大きく変貌することとなります。また、疾病の発症予測精度の向上や新しい診断・治療技術の開発等により、現行商品の補償(保障)内容や補償(保障)額ではお客様のニーズに応えられなくなり、競争力を失ってしまうリスクがあります。当社グループは、このような技術革新に合わせた商品やサービスを提供しつつ、事業の継続的な拡大を図っていく必要がありますが、これへの対応が出来ない、あるいは不十分である場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。本リスクについても、前述の「エマージングリスク」に係る管理を通じて、想定されるリスクの洗い出しや今後の施策の整備等について、継続的に対応してまいります。 ⑤ 保険業法の規制に関するリスク 当社グループは、保険業法及び関連法令の下、金融庁による包括的な規制等の監督を受けております。例えば、保険業法においては、業務範囲の制限、資産運用における運用範囲の制限、一定の準備金の確保及び最低限のソルベンシー・マージン比率(※)の維持等が定められております。また、同法においては、内閣総理大臣に対し、各種の報告徴求や会計記録等に関する立ち入り検査の実施等、広範な権限を与えております。 我が国において、保険持株会社、損害保険会社及び生命保険会社は免許制であり、少額短期保険業者は登録制であります。免許や登録に特段の期限の定めはないものの、これらの会社が、法令や定款に違反した場合、又は公益を害する行為をした場合等には、内閣総理大臣は、業務の全部もしくは一部を停止させる、あるいは免許を取り消すこと等ができる旨も保険業法により定められております。 本書提出日現在において、当社グループにおいて上述の事由に該当する事実はありませんが、将来において免許が取り消される等の事態が生じた場合には、その会社は事業の継続が出来なくなり、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 (※)「ソルベンシー・マージン比率」について 保険会社は、一定程度の保険金等の支払いの増加や金利の低下による収入減など「通常予測できる範囲のリスク」に対しては、保険金の支払いを予め見込んで「責任準備金」として積み立てています。一方で、大規模な災害による保険金支払いの急激な増加や運用環境の悪化等の「通常の予測を超えたリスク」に対しては、「自己資本」等で対応することになります。つまり、「ソルベンシー・マージン比率」とは、保険会社が、「通常の予測を超えたリスク」に対して、どの程度「自己資本」等の支払余力を有するかを示す財務健全性に関する指標となります。 ソルベンシー・マージン比率は、保険会社に対して、早めの経営改善を促すための指標となるものであり、これが定められた水準を下回ると、内閣総理大臣により早期是正措置命令が発動されることになります。 なお、このソルベンシー・マージン比率については、生命保険会社、損害保険会社及び保険持株会社等と、少額短期保険業者では、算出方法や早期是正措置命令の発動基準等が大きく異なり、特に前者においては、資産側だけではなく、負債側の大宗を占める「責任準備金」等の「保険負債」についても基準日時点での時価で再評価したものとなり、これを含む一層の精緻化がなされた「経済価値ベースのソルベンシー・マージン比率(ESR : Economic Solvency Ratio)」と呼ばれる指標が採用されています(当社グループにおいては、当社グループ連結、SBI損害保険株式会社単体及びSBI生命保険株式会社単体が対象となります。)。このESRにおける早期是正措置命令発動の前提となる基準は100%である一方で、規制上、少額短期保険業者はESRでの評価の対象とはならないことから、従来どおりのソルベンシー・マージン比率200%がその基準値となります。 ⑥ 当社グループの事業運営に係る法規制等の改正や新設に関するリスク 当社グループの保険事業に係る法規制等の改正や新設があった場合、当社グループの事業運営に大きな影響を及ぼす可能性があります。例えば、国際会計基準審議会は、保険負債の現在価値評価を含む、保険契約に係る新しい会計基準を公表しております。この新しい会計基準が導入された場合は、その時々の金利水準等の要素を考慮して責任準備金を計算することとなりますが、想定している以上の責任準備金の積立てが必要となる可能性があります。このように、当社の事業運営に関わる法規制等に改正や新設が生じた場合には、これへの対応に係る追加的なコストの発生等も含めて、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 (3)資産運用に関するリスク ① 金利変動に関するリスク 保険契約が長期に亘る生命保険事業を行っているSBI生命保険株式会社においては、保険契約の引受によって生じる負債の特性に合わせて運用資産を適切に管理し、長期的にも資産・負債のバランスを保ちながら、安定的に収益を確保することを目的として、「ALM」(Asset Liability Management:資産・負債の総合的管理)を実施しております。ALMにおいては、保険契約者に対する債務のデュレーション(残存期間)と運用資産のそれをマッチさせることが基本となりますが、これがミスマッチとなった場合には、金利変動リスクが生じる可能性があります。 具体的には、金利の低下局面においては、平均運用利回りが低下する一方で、既に保有している保険契約において設定している予定利率は変わらないため、いわゆる逆ざやが発生することがあり、これにより当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 これとは逆に、金利の上昇局面においては、平均運用利回りも上昇しますが、保有する公社債の価格が下落することにより、評価損や減損が発生することがあります。また、保険契約者がより高利回りとなる他の金融商品を選好することにより、解約率が上昇することがあります。これらにより当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 ② 株価変動に関するリスク 株式市場の下落による、有価証券評価損・売却損の発生又は有価証券含み益・売却益の減少を通じて、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。また、保有するその他有価証券の評価差額金が減少する場合には、当社グループの純資産の減少及びソルベンシー・マージン比率の低下が生じる可能性があります。 本リスクに係る主な管理方法として、株式市場の状況等に関するモニタリングや、保有する株式の価値が、設定した一定の基準に抵触するまで下落し、その後も回復が見込めないと判断される場合には、それを売却して損失を確定させる等とする「ロスカット・ルール」の運用等が挙げられます。 ③ 為替変動に関するリスク 当社グループは、外貨建て資産を保有しておりますが、為替相場に大きな変動が生じた場合、為替ヘッジをしていない資産において、あるいはフルヘッジとしていたとしても、国内外の金利差が拡大し、ヘッジコストが高まった場合には損失が発生し、これらにより当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 本リスクに係る主な管理方法として、為替相場やヘッジコストの状況等に関するモニタリングの実施等が挙げられます。 ④ 信用リスク 当社グループが保有する債券において、信用格付けの引き下げ等により、その発行体の信用力が低下した場合には、当該債券の市場価格も低下し、有価証券売却損や有価証券評価損が発生することがあります。また、発行体の財政状態が悪化することにより、元利金の不払い等の債務不履行に陥ることがあります。これらにより当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 本リスクに係る主な管理方法として、与信先の財務状況等に関する定期的なモニタリングの実施等が挙げられます。 (4)流動性リスク 当社グループが営む保険事業においては、保険金、給付金及び解約返戻金等の支払いに備え、流動性を確保する必要があります。当社グループにおいては、各社の事業特性に応じて、十分な流動性資産を保有する等の適切な流動性の管理を行っております。その一方で、公社債等の流動性が低い資産も保有しているため、大量あるいは大口解約に伴う解約返戻金支出の増加、大規模な自然災害の発生による支払保険金の増加等により資金ポジションが悪化した結果、著しく低い価格でこれを売却することを余儀なくされることも含め、通常よりも著しく高いコストでの資金調達が必要となる場合もあります。この場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 本リスクに係る主な管理方法として、資金繰りの状況に関する定期的なモニタリングの実施や特定のシナリオに基づくストレステストの実施による影響度の把握等が挙げられます。 (5)事業運営に関するリスク ① 事務リスク 当社グループの事業運営においては、保険契約の申込み、保険料の請求、保険金等の支払の保険契約の管理や資金決済等をはじめとして、極めて多岐に亘る事務プロセスが存在します。そのため、当社グループでは、手順書の整備や、重大な事務事故が発生した場合には、その事例検証に基づく再発防止策の策定等により、事務リスク管理を行っております。しかしながら、これが十分に機能せず、重大な過失や不正行為等により、お客さまが損害を被った場合や当社グループの事務プロセスを大幅に見直す必要が生じた場合、あるいは訴訟等が提起され、その解決に相当程度の時間及び費用を要した場合や結果として損害賠償を命じられた場合等には、その補償や追加的なコストの発生等により、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 ② 従業員、代理店、外部の業務委託先及びお客様等の不正により損失を被るリスク 当社グループの事業運営においては、従業員、代理店、外部の業務委託先及びお客様等の詐欺やその他の不正行為により、損失が生じるリスクがあります。 当社グループの従業員や保険代理店は、営業活動等を通じて、お客様の個人情報・経済情報を知りうる立場にあるため、この情報を利用して、詐欺、違法な販売活動やなりすまし犯罪等の不正が行われる可能性があります。また、お客様も、反社会的勢力であることを秘匿して当社グループと取引をする、あるいは保険契約を利用した詐欺やマネーローンダリング等の不正行為をすることがあります。当社グループでは、契約引受時や保険金支払時等において、これらを防止するあるいは見破るための態勢を整備しておりますが、完全には排除できない可能性があります。 これらの事象が生じ、当社グループのイメージが大きく低下した場合、あるいは訴訟等が提起され、その解決に相当程度の時間及び費用を要した場合や結果として損害賠償を命じられた場合、行政処分を受けた場合等には、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 ③ 外部の業務委託先に関するリスク 当社グループにおいては、例えば、情報システムの開発・保守・運用、お客さまへの各種通知等の印刷、SBI損害保険株式会社にて提供しているロードサービスや損害調査サービス、文書保管等のように、一部の業務を外部業者に委託しております。この外部業者において何らかの事故等が生じ、委託している業務の一部又は全部が停止した場合には、当社グループからお客さまに対しサービスが提供出来なくなる可能性があります。更には、このような業務の停止が長期化する場合には、当社グループでは代替手段を検討することとなりますが、速やかかつ合理的なコストでの導入が困難である可能性があります。このような場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 本リスクに係る主な管理方法として、社内規程にて定める事前確認や審査に基づく委託契約の締結や、委託後における適切な業務の遂行に係る指導や管理、そして定期的な監査の実施等が挙げられます。 ④ 人材確保・労務に関するリスク 当社グループが営む保険事業においては、特に保険数理、資産運用及びリスク管理等の分野について、高度な専門性を有した人材を配置する必要があります。そのため、当社グループでは、優秀な人材の確保、育成・定着に努めておりますが、これらが不十分であった場合には、当社グループの商品性や収益性等が他社に比べて劣後することとなるため、経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 また、処遇や勤務管理等の人事労務面や、職場の安全衛生管理面での問題等に起因して、当社グループ従業員から訴訟等が提起される可能性があります。この場合には、その解決には相当程度の時間及び費用を要する場合があり、また、結果として損害賠償を命じられた場合には、当社グループの社会的信用、経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 本リスクに係る主な管理方法として、専門性の高い人材に係る採用や配置をより効果的・効率的に行うための当社によるグループ一元管理の推進、「目標管理制度」や「360度評価制度」等による公平な人事制度の運用及び時間外労働時間や休暇の取得状況に関するモニタリング等が挙げられます。 (6)事業中断に関するリスク 当社グループは、地震・噴火・台風・水災・大雪等の大規模な自然災害、新型インフルエンザ等の感染症の大流行、電気・ガス・水道等の社会インフラの大規模な障害等の発生に備えて、事業継続計画等を策定し、これら不測の事態においても、継続的に事業を運営出来る体制の整備に努めておりますが、このような危機管理にもかかわらず、当社グループの事業継続が阻害された場合、あるいは想定を超える影響を受け、設備やインフラの回復等に多額の費用や長期間を要することとなった場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 また、このような状況下において、当社グループの事業が継続出来ていたとしても、社会・経済全体の活動が低下することによる影響を受けることにより、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 (7)情報漏えいに関するリスク 当社グループ(業務運営上、関連する外部の業務委託先を含みます。)においては、個人情報を含む大量のお客さま情報や当社グループ各社の経営情報等の機密情報を保有しております。その中でも、個人情報については、個人情報の保護に関する法律等の関係法令に基づき、特に適切な取扱いが求められておりますが、近年サイバー攻撃等が多発している状況に鑑み、より厳重な管理態勢を整備しなければならないものと当社は認識しております。 そのため、当社グループでは、プライバシーポリシーを策定するとともに、情報漏えいに関する規程を整備し、これに則った事業運営を実施するほか、情報セキュリティに係るインシデントが発生した場合に、その通知を受け取る窓口として機能し、その状況を他のセキュリティ関連組織と連携して把握・分析し、適切に対応する社内組織である「CSIRT」(Computer Security Incident Response Team)も運営しており、これらの取り組みを通じて厳重な管理に努めております。当社グループ従業員が個人情報を紛失する、あるいは外部からの不正アクセス等によりこれら情報が不正利用等された場合には、訴訟等が提起され、その解決に相当程度の時間及び費用を要する可能性や結果として損害賠償を命じられる可能性、あるいは行政処分を受ける可能性があり、これにより当社グループに対する信頼が損なわれることによる新契約の減少や解約の増加や、これへの対応に要する追加的なコストの発生等により、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 (8)システムリスク 当社グループは、情報システムを利用して、保険募集、契約管理、保険金支払や資産運用等を行っておりますが、その中でも、保険募集においては、インターネットを活用した募集チャネル(ダイレクト募集チャネル)をメインチャネルとしていることもあり、事業運営上、情報システムは極めて重要な機能を担っており、更には、それへの依存度はかなり高い事業体であると言えます。 そのため、自然災害、事故、サイバー攻撃等による不正アクセスや情報システムの開発・運用における不備等により、情報システムの停止・誤作動、不正使用等が発生した場合、事業運営に深刻な影響が生じることを当社は十分に認識しており、上記「CSIRT」のほか、ファイアウォールの設定やウイルス対策ソフトの導入等によるセキュリティ対策の実施や事業継続計画の策定等の各種の対策を講じております。これらにもかかわらず重大なシステム障害が発生した場合には、訴訟等が提起され、その解決に相当程度の時間及び費用を要する、あるいはその結果として損害賠償を命じられることも含めた直接的あるいは間接的なコストの発生や、当社グループに対する信頼が損なわれることによる新契約の減少や解約の増加等により、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 (9)風評リスク 当社グループに対する否定的な風評が、マスコミ報道やインターネット上の記事・投稿等により流布した場合、それが事実に基づいたものであるか否かにかかわらず、当社グループの社会的信用に影響を与える可能性があります。当社グループにおいては、これら風評の早期発見に努めるとともに、風評が発生した場合には影響の極小化を図る態勢を整備しておりますが、悪質な風評が流布した場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 (10)M&Aに関するリスク 当社グループでは、M&Aを当社グループの成長戦略の一角と位置付けております。そのため、買収対象企業の安定的な確保、買収価格を含む適切な買収対象の選定と買収の実行、及び買収後における当社グループの事業運営や企業文化等への適切な適合を行うこと等により、リスク管理を実施しております。 しかしながら、そもそも買収対象が存在しない場合や、条件の合意に至らずに買収が成立しない場合等が想定されるため、必ずしもM&Aという手法を用いた当社グループの成長が保証されているものではありません。また、買収に至った場合であっても、買収後に当該企業の価値が低迷した場合には、減損処理が必要となるリスクもあります。その他にも、当社グループにおける既存事業との補完が十分とはならない場合や、買収企業が展開する商品やサービスにおいて継続的な需要が減衰する場合もあります。これらの事象が生じた場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 (11)リスク管理の有効性に関するリスク 当社グループでは、保険引受リスク、資産運用リスク、流動性リスクやオペレーショナルリスク等にリスクを分類し、これらの管理手法等を定めた規程を制定すること等により、リスク管理を実施しております。 しかしながら、これらは、過去の経験や歴史的データをベースにして実行しているものであるため、将来発生するリスクを正確には予測出来ず、大きな変動が生じた場合や外部環境が急激に変化した場合等においては、有効に機能しない可能性があります。当社グループでは、当社グループを取り巻くリスクの状況を定期的に把握し、必要に応じてリスク管理手法の最適化を継続的に図っておりますが、これが有効でない場合には、予期していない損失を被る、あるいは行政処分を受ける等の可能性があり、これにより当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 (12)予測が困難な外的要因によるリスク 上記に掲げるリスク以外にも、国内外での紛争、暴動、テロリズム、過去に例のない大規模な事故・事件等の事前の予測が困難な外的要因により、当社グループの経営成績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 以上の当社グループがプロファイルしたリスクのほか、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項は次のとおりであります。 (13)SBIグループとの関係について ① SBIホールディングス株式会社との資本関係等について 親会社であるSBIホールディングス株式会社は、当社役員の選任・解任、他社との合併等の組織再編、定款の変更等の当社の株主総会決議の結果に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ② 「SBI」の商標使用について 当社グループは、SBIホールディングス株式会社に対し商標使用を申請しその使用の承諾を得て「SBI」の名称を使用しております。当社が、SBIホールディングス株式会社の子会社・関連会社等でなくなった場合等には、「SBI」の商標を使用できない可能性や使用条件が変更される可能性があります。 ③ SBIグループとの取引について 当社グループとSBIホールディングス株式会社を頂点とするSBIグループ各社は、第三者である他社と同等の条件により、営業取引等を行っております。2026年3月期における当社グループと当社グループを除くSBIグループとの主な取引は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(関連当事者情報)」に記載した内容のほか、以下のとおりであります。 取引内容   会社名   取引金額 (百万円)   取引条件の決定方法等 クレジットカード等の決済関連費用の支払   株式会社ゼウス   777   外部との一般取引条件を考慮し、決定しております。 オフィス転貸借契約に伴う賃料等の支払   SBIホールディングス株式会社   432   SBIホールディングス株式会社が一括して賃借したオフィスの転貸借契約に基づく利用であり、専有面積に応じて負担しております。 Webサイト「保険の窓口インズウェブ」を通じた保険見積請求サービスや保険資料請求サービス費用の支払   SBIホールディングス株式会社   331   収入保険料に占める割合や外部との一般取引条件を考慮し、決定しております。 なお、当社グループは、取引条件の適切性を確保するため、SBIグループ各社との間で取引が見込まれる際には、事前に取締役会等において当該取引の必要性及び当該取引の条件が第三者との通常の取引の条件と著しく相違しないことを十分に審議した上で意思決定を行っております。 (14)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 「第4 提出会社の状況 1 株式等の状況 (2) 新株予約権等の状況 ① ストックオプション制度の内容」に記載のとおり、当社は、当社及び当社子会社の取締役及び従業員に対して、ストックオプションとして新株予約権を付与しております。また、今後においてもストックオプション制度を活用することが考えられることから、現在付与している新株予約権に加え、今後付与される新株予約権について行使が行われた場合には、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)12,810字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要及び経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、別段の記載がない限り、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、賃上げによる所得環境の改善を背景に個人消費の持ち直しの動きが見られるほか、雇用情勢にも改善の兆しが見られるなど、緩やかな回復基調で推移しました。一方、物価上昇の継続や為替変動等による影響が国内景気の下押しリスクとして懸念される状況となりました。保険業界におきましては、近年、大手保険会社や保険代理店の不祥事案が相次いで顕在化したことを受け、顧客本位の業務運営の徹底や健全な競争環境の実現に向けた制度・監督上の対応が再整備されるなど、保険業界が果たすべき社会的責任を改めて明確化する取り組みが行われました。また、お客様との接点の多様化や利便性の向上、業務の効率化を図るため、AIをはじめとしたデジタル技術を活用するなど、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関する各種取り組みも推進されました。 ① 当社グループの経営成績 当連結会計年度における当社グループの経営成績は、次のとおりとなりました。なお、経常収益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも過去最高を更新いたしました。 (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   対前年度増減率 (%) 経常収益   118,463   140,362   18.5 経常利益   9,474   13,164   39.0 親会社株主に帰属する当期純利益   1,988   2,880   44.8 経常収益は、すべての事業における保有契約件数の堅調な増加が寄与し、前年度に比べ21,898百万円増加の140,362百万円(前年度比18.5%増加)となりました。この増収に加え、継続的な業務効率化による収益性の向上もあり、経常利益は前年度比3,690百万円増加し、13,164百万円(同39.0%増加)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、税金費用の増加があったものの、増収及び効率化効果がその影響を吸収し、前年度比891百万円増加の2,880百万円(同44.8%増加)となりました。 なお、参考情報として、生命保険事業における特別勘定(※)に係る収益を除いた経常収益について、下記に記載しております。 <参考情報>           (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   対前年度増減率 (%) 特別勘定に係る収益を除いた経常収益   117,241   135,603   15.7 (※)変額保険や変額個人年金保険は運用実績を直接契約者に還元するため、契約者に帰属する特別勘定として資産・負債及び損益を区分経理します。特別勘定に係る収益と費用は、それぞれ同額を計上するため利益に影響を与えないものの、損益計算書の経常収益及び経常費用に含めて表示します。 ② セグメントごとの経営成績 当連結会計年度におけるセグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (単位:百万円) 経常収益   セグメント利益 (親会社株主に帰属する当期純利益) 前連結 会計年度   当連結 会計年度   増減率 (%)   前連結 会計年度   当連結 会計年度   増減率 (%) 損害保険事業   40,436   46,819   15.8   1,552   2,015   29.8 生命保険事業   44,383   57,705   30.0   807   975   20.8 少額短期保険事業   33,849   36,004   6.4   230   656   184.3 報告セグメント計   118,669   140,529   18.4   2,591   3,647   40.8 セグメント間消去又は調整   △205   △166   -   △602   △767   - 連結損益計算書計上額   118,463   140,362   18.5   1,988   2,880   44.8 (注)セグメント利益の「セグメント間消去又は調整」は、当社の一般管理費等による損益であります。 (損害保険事業) 自動車保険において、新テレビCMの放映に加え、保険比較サイトや顧客満足度ランキング等での高評価実績を活用した販売プロモーションの展開により、インターネットを中心とした非対面チャネルでの申込が拡大しました。あわせて、生成AIや音声認識技術を活用した事故受付・カスタマーサポート体制の高度化、雹災害発生予測モデルを活用した降雹アラート配信など、最新テクノロジーの活用による顧客利便性の向上及び業務効率化に継続的に取り組みました。また、複数の地域金融機関との連携を通じて、がん保険や海外旅行保険の取扱い拡大を進め、更なる販売チャネルの拡充に取り組みました。こうした取り組みの結果、2026年3月末の保有契約件数(団体がん保険の被保険者数を含む)は1,397千件(前年度末比5.5%増加)となりました。 経常収益は、保有契約件数の堅調な増加による保険料の増収などにより、前年度比15.8%増加の46,819百万円となりました。セグメント利益は、税金費用が増加(※1)したものの、着実な増収に加え、業務効率化の取り組みが奏功し、前年度比29.8%増加の2,015百万円となりました。 (※1)前年度は一時的に繰延税金資産を計上した影響で税金費用が低く抑えられていましたが、当年度はその影響がなくなったため、税金費用が増加しています。 なお、保険料(元受正味保険料)は前年度比11.8%増加の64,556百万円となりました。 (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   対前年度 増減率 (%) 元受正味保険料(※2)   57,737   64,556   11.8 また、正味事業費率の低下により、コンバインド・レシオは前年度比1.5ポイント改善しております。 (単位:%) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   対前年度 比較増減 (ポイント) 正味損害率(※3)   73.3   73.3   0.0 正味事業費率(※4)   17.9   16.4   △1.5 コンバインド・レシオ(※5)   91.2   89.7   △1.5 (※2)元受正味保険料=元受保険料-(元受解約返戻金+元受その他返戻金) (※3)正味損害率=(正味支払保険金+損害調査費)÷正味収入保険料 (※4)正味事業費率=(諸手数料及び集金費+保険引受に係る営業費及び一般管理費)÷正味収入保険料 (※5)コンバインド・レシオは、正味損害率と正味事業費率を合計した指標で、支払備金や責任準備金の状況は加味されていないものの、損害保険会社の収益性を端的に表す指標です。 (生命保険事業) 住宅ローン利用者向けの団体信用生命保険について、株式会社SBI新生銀行をはじめとするSBIグループ各社及び提携金融機関との連携を通じた顧客接点の拡大に取り組みました。また、住宅ローン申込手続きと連動したデジタル手続きの整備や、新たな付帯サービスとして「近隣トラブル解決支援サービス」の提供を開始するなど、加入時の利便性向上と付加価値の高い保障の提供を推進しました。あわせて、個人向けの定期保険、医療保険、就業不能保険についても、「LINE公式アカウント」を活用したデジタルカスタマーサービスの開始等により、非対面チャネルにおける顧客対応の利便性向上及び業務効率化を図りました。こうした取り組みの結果、2026年3月末の保有契約件数(団体信用生命保険の被保険者数を含む)は725千件(前年度末比15.6%増加)となりました。 経常収益は、保有契約件数の順調な増加による保険料の増収などにより、前年度比30.0%増加の57,705百万円となりました。セグメント利益は、前年度のような一過性の増益要因(※1)はないものの、着実な増収と継続的な業務効率化により、前年度比20.8%増加の975百万円となりました。 (※1)前年度には非上場株式の売却益等を計上していました。 なお、保険料は前年度比20.0%増加の33,981百万円となりました。 (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   対前年度 増減率 (%) 保険料   28,328   33,981   20.0 また、基礎利益は前年度比34.7%増加の9,537百万円となりました。 (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   対前年度 増減額 経常利益 A   7,993   9,909   1,916 キャピタル損益 B   △363   △438   △75 臨時損益 C   1,278   810   △467 基礎利益 A-B-C(※2)   7,078   9,537   2,459 (※2)基礎利益は、保険料収入や保険金・事業費支払等の保険関係の収支と利息及び配当金等収入を中心とした運用関係の収支からなる生命保険会社の基礎的な期間損益の状況を表す指標です。 (少額短期保険事業) SBIいきいき少額短期保険株式会社では、50代からの女性向け雑誌「ハルメク」読者と共同開発した「SBIの医療共済」「SBIの生命共済」の販売を開始しました。また、コールセンターにおいて生成AIを活用した対話型AIオペレーターを導入し、お客様に快適さと安心を提供する体験価値の向上に取り組みました。SBI日本少額短期保険株式会社では、e-bike保険について外部企業との提携拡大を進め、新たに国産e-bikeブランド「XENIS」への提供を開始するなど、販売チャネルの拡充を図りました。加えて、保険契約管理システムと家賃債務保証サービスを提供する企業の保証管理システムとの連携先の拡大に継続的に努め、賃貸住宅に入居されるお客様の利便性向上と同社の代理店である不動産管理会社の業務効率化を推進しました。こうした取り組みの結果、2026年3月末の保有契約件数は1,054千件(前年度末比1.3%増加)となりました。 経常収益は、保有契約件数の堅調な増加による保険料の増収などにより、前年度比6.4%増加の36,004百万円となりました。セグメント利益は、この増収に加え、業務の効率性向上による費用低減の取り組みが寄与し、前年度比184.3%増加の656百万円となりました。 なお、保険料は前年比5.4%増加の23,131百万円となりました。 (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   対前年度 増減率 (%) 保険料   21,951   23,131   5.4 また、正味損害率及び正味事業費率がともに低下した結果、コンバインド・レシオは前年度比で12.4ポイント改善しております。 (単位:%) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   対前年度 比較増減 (ポイント) 正味損害率(※)   51.7   47.1   △4.6 正味事業費率(※)   39.6   31.8   △7.8 コンバインド・レシオ(※)   91.3   78.9   △12.4 (※)損害保険事業に準じて算出しております。 ③ 保有契約件数の推移及び保険引受等の状況 前連結会計年度末(2025年3月31日)から当連結会計年度末(2026年3月31日)までの各セグメントの保有契約件数の推移は次のとおりであります。 (単位:千件) 前連結会計 年度末   第1四半期末   中間期末   第3四半期末   当連結会計 年度末 2025年3月31日   2025年6月30日   2025年9月30日   2025年12月31日   2026年3月31日 損害保険事業   1,325   1,336   1,347   1,368   1,397 生命保険事業   627   651   674   697   725 少額短期保険事業   1,040   1,047   1,050   1,052   1,054 (注)上表の損害保険事業の保有件数には団体がん保険の被保険者数を含めており、また、生命保険事業の保有件数には団体信用生命保険の被保険者数を含めております。 各事業を構成する各子会社の保険引受等の状況は次のとおりであります。 損害保険事業 SBI損害保険株式会社 (保険引受の状況) ⅰ 正味収入保険料 (単位:百万円、%) 区分    前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額   構成比   金額   構成比 火災   231   0.6   198   0.4 海上   -   -   -   - 傷害   12   0.0   12   0.0 自動車   36,378   91.9   41,720   91.6 自動車損害賠償責任   214   0.6   242   0.5 その他   2,728   6.9   3,377   7.5 (うち費用・利益)   (2,428)   (6.1)   (3,035)   (6.7) (うち賠償責任)   (64)   (0.2)   (71)   (0.2) (うち動産総合)   (235)   (0.6)   (271)   (0.6) 合計   39,566   100.0   45,551   100.0 (注)正味収入保険料は、元受及び受再契約の収入保険料から出再契約の再保険料を控除したものであります。 ⅱ 元受正味保険料 (単位:百万円、%) 区分    前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額   構成比   金額   構成比 火災   761   1.3   747   1.2 海上   -   -   -   - 傷害   177   0.3   252   0.4 自動車   53,680   93.0   59,987   92.9 自動車損害賠償責任   -   -   -   - その他   3,117   5.4   3,569   5.5 (うち費用・利益)   (2,826)   (4.9)   (3,239)   (5.0) (うち賠償責任)   (80)   (0.1)   (87)   (0.1) (うち動産総合)   (209)   (0.4)   (242)   (0.4) 合計   57,737   100.0   64,556   100.0 (注)元受正味保険料は、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものであります。 ⅲ 正味支払保険金・正味損害率 (単位:百万円、%) 区分    前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額   構成比   正味損 害率   金額   構成比   正味損 害率 火災   265   1.1   181.8   220   0.8   185.4 海上   -   -   -   -   -   - 傷害   7   0.0   61.9   7   0.0   59.7 自動車   23,825   96.4   76.7   27,869   96.5   77.1 自動車損害賠償責任   290   1.2   135.6   287   1.0   118.6 その他   337   1.3   14.3   505   1.7   16.6 (うち費用・利益)   (258)   (1.0)   (12.8)   (355)   (1.2)   (13.6) (うち賠償責任)   (1)   (0.0)   (2.7)   (49)   (0.2)   (69.2) (うち動産総合)   (76)   (0.3)   (32.7)   (100)   (0.3)   (36.9) 合計   24,726   100.0   73.3   28,890   100.0   73.3 (注)1.正味支払保険金は、元受及び受再契約の支払保険金から出再契約による回収再保険金を控除したものであります。 2.正味損害率=(正味支払保険金+損害調査費)÷正味収入保険料×100 (資産運用の状況) ⅰ 資産運用の概況 (単位:百万円、%) 区分   前事業年度 (2025年3月31日)   当事業年度 (2026年3月31日) 金額   構成比   金額   構成比 預貯金   11,491   17.3   12,246   17.0 買入金銭債権   499   0.7   499   0.7 金銭の信託   445   0.6   241   0.3 有価証券   37,146   55.9   40,573   56.2 土地・建物   238   0.4   230   0.3 運用資産計   49,821   74.9   53,791   74.5 総資産   66,483   100.0   72,156   100.0 ⅱ 利息配当収入の額及び運用利回り (単位:百万円、%) 区分    前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額   運用利回り   金額   運用利回り 預貯金   104   0.88   124   0.99 買入金銭債権   1   0.56   4   0.57 金銭の信託   -   -   -   - 有価証券   457   1.19   500   1.23 土地・建物   -   -   -   - 小計   563   1.10   629   1.16 その他   -   -   -   - 合計   563   -   629   - 生命保険事業 SBI生命保険株式会社 (保険引受の状況) ⅰ 保有契約高及び新契約高 a.保有契約高 (単位:千件、百万円) 区分   前事業年度 (2025年3月31日)   当事業年度 (2026年3月31日) 件数   金額   件数   金額 個人保険   202   910,614   223   1,046,787 個人年金保険   2   26,653   2   29,766 団体保険   -   11,119,106   -   13,347,788 団体年金保険   -   -   -   - (注)個人年金保険の金額は、年金支払開始前契約と年金支払開始後契約の責任準備金の合計額であります。 b.新契約高 (単位:千件、百万円) 区分    前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 件数   金額   件数   金額 個人保険   32   181,291   33   187,969 個人年金保険   -   -   -   - 団体保険   -   -   -   - 団体年金保険   -   -   -   - (注)団体保険の金額は、新契約として計上された月の単月の新契約高であります。 ⅱ 年換算保険料 a.保有契約 (単位:百万円) 区分   前事業年度 (2025年3月31日)   当事業年度 (2026年3月31日) 個人保険   8,152   8,800 個人年金保険   917   863 合計   9,070   9,664 うち医療保障・生前給付保障等   3,974   4,322 b.新契約 (単位:百万円) 区分    前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 個人保険   1,170   1,214 個人年金保険   19   22 合計   1,189   1,237 うち医療保障・生前給付保障等   580   623 (注)1.年換算保険料とは、1回あたりの保険料について保険料の支払方法に応じた係数を乗じ、1年あたりの保険料に換算した金額であります(一時払契約等は、保険料を保険期間で除した金額)。 2.「医療保障・生前給付保障等」については、医療保障給付(入院給付、手術給付等)、生前給付保障給付(特定疾病給付、介護給付等)、保険料払込免除給付(障害を事由とするものは除く。特定疾病罹患、介護等を事由とするものを含む)等に該当する部分の年換算保険料を計上しております。 (資産運用の状況) ⅰ 資産の構成(一般勘定) (単位:百万円、%) 区分   前事業年度 (2025年3月31日)   当事業年度 (2026年3月31日) 金額   構成比   金額   構成比 現預金・コールローン   10,897   9.8   7,451   6.3 買入金銭債権   302   0.3   2,088   1.8 有価証券   89,918   80.7   97,253   81.6 公社債   26,040   23.4   29,904   25.1 株式   -   -   117   0.1 外国証券   25,004   22.4   27,108   22.8 公社債   10,010   9.0   9,478   8.0 株式等   14,994   13.4   17,629   14.8 その他の証券   38,872   34.9   40,123   33.6 貸付金   168   0.2   149   0.1 保険約款貸付   168   0.2   149   0.1 一般貸付   -   -   -   - 繰延税金資産   69   0.0   -   - その他   10,015   9.0   12,169   10.2 貸倒引当金   △0   △0.0   △0   △0.0 合計   111,370   100.0   119,112   100.0 うち外貨建資産   21,639   19.4   24,318   20.4 ⅱ 運用利回り(一般勘定) (単位:%) 区分    前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 現預金・コールローン   1.26   2.19 買入金銭債権   0.63   0.82 有価証券   1.17   1.30 うち公社債   0.01   1.00 うち株式   393.42   - うち外国証券   1.18   1.56 貸付金   2.91   3.01 うち一般貸付   -   - 一般勘定計   1.01   1.07 うち海外投融資   1.15   1.58 少額短期保険事業 (保険引受の状況) SBIいきいき少額短期保険株式会社 (単位:百万円) 区分    前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 元受正味保険料   4,887   3,375 正味収入保険料   4,507   3,243 正味支払保険金   2,610   1,546 SBI日本少額短期保険株式会社 (単位:百万円) 区分    前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 元受正味保険料   4,644   4,569 正味収入保険料   267   276 正味支払保険金   55   51 SBIリスタ少額短期保険株式会社 (単位:百万円) 区分    前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 元受正味保険料   4,053   3,353 正味収入保険料   3,660   3,142 正味支払保険金   1,832   1,243 SBIプリズム少額短期保険株式会社 (単位:百万円) 区分    前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 元受正味保険料   5,725   6,378 正味収入保険料   1,241   1,599 正味支払保険金   537   567 SBI常口セーフティ少額短期保険株式会社 (単位:百万円) 区分    前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 元受正味保険料   2,184   2,464 正味収入保険料   109   123 正味支払保険金   22   25 SBIペット少額短期保険株式会社 (単位:百万円) 区分    前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 元受正味保険料   7   2,526 正味収入保険料   11   2,085 正味支払保険金   5   1,500 (注)SBIペット少額短期保険株式会社は、2025年4月1日付でSBIいきいき少額短期保険株式会社及びSBIリスタ少額短期保険株式会社のペット保険事業を吸収分割により承継しております。 (2)財政状態の状況 当連結会計年度末における総資産は、前年度末に比べ18,616百万円増加し、236,330百万円となりました。主な増加は、有価証券14,041百万円、再保険貸1,906百万円、ソフトウエア1,197百万円であります。 当連結会計年度末における負債は、前年度末に比べ13,050百万円増加し、188,243百万円となりました。主な増加は、責任準備金8,002百万円、契約者配当準備金1,693百万円であります。 当連結会計年度末における純資産は、剰余金の配当により570百万円減少しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益による2,880百万円の増加や、その他有価証券評価差額金による3,213百万円の増加などにより、48,087百万円(前年度比5,565百万円増加)となりました。 (3)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ2,029百万円増加し、33,056百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 営業活動によるキャッシュ・フローは、主に、保険金、年金、解約返戻金等の保険契約上の支払金や事業費等に係る支出を上回る保険料の収入により、10,388百万円の収入超過(前年度は7,293百万円の収入超過)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、主に、有価証券の取得による支出が有価証券の売却及び償還による収入を上回ったことや、無形固定資産の取得による支出により、7,917百万円の支出超過(前年度は5,423百万円の支出超過)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いなどにより548百万円の支出超過(前年度は469百万円の支出超過)となりました。 (4)当社グループの資本の財源及び資金の流動性について 当社グループは、保険事業の公共性に鑑み、保険金支払業務等を適切に履行するためには、資金の流動性確保が重要であると認識しております。当社グループでは、安定的にプラスの営業キャッシュ・フローを確保することにより、十分な資金の流動性の保持に努めております。 また、大規模自然災害による大口の支払や市場の混乱等により資金繰りが悪化する局面に備え、資金繰りの状況に関する定期的なモニタリングの実施や特定のシナリオに基づくストレステストの実施による影響度の把握等により、適切な流動性管理を行っております。 なお、当社グループでは、システムの基盤整備や新サービス提供のためのソフトウエア開発を中心とした設備投資を継続的に実施いたしますが、これらはすべて自己資金でまかなう予定であります。 (5)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は我が国において一般に公正妥当と認められた企業会計の基準に準拠して作成しており、当社グループは、連結財務諸表を作成するにあたり、会計方針に基づいていくつかの会計上の見積りを行っております。これらの見積りは、一定の条件や過去の実績等を勘案した合理的な仮定を前提としておりますが、見積り特有の不確実性から、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表に重要な影響を及ぼす会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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