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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.66-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

澁澤倉庫

The Shibusawa Warehouse Co.,Ltd.9304 · Prime · 倉庫・運輸関連業

倉庫・港湾・陸上・国際輸送を一貫提供する総合物流企業。不動産事業(ビル・物流施設の賃貸管理)も併せ持つ。

概要

澁澤倉庫株式会社は、1909年に澁澤榮一によって設立された総合物流企業である。東京都江東区に本社を置き、物流事業と不動産事業を二本柱とする。物流事業では、倉庫保管、港湾運送、陸上運送、国際輸送を一貫して提供し、グループ15社の子会社と共に国内外でサービスを展開する。2026年3月期の連結営業収益は797億円、経常利益は48億円、従業員数は1,320人。東京証券取引所に上場しており、創業以来の長期にわたり物流インフラを支えている。

物流事業が収益の九割を占める事業構造

澁澤倉庫グループの連結営業収益のうち、物流事業が約93%を占める(2026年3月期実績)。物流事業は、倉庫業務、港湾運送業務、陸上運送業務、国際輸送業務の四つの柱で構成される。倉庫業務では、寄託貨物の保管・入出庫に加え、流通加工などの荷役を実施する。港湾運送業務では、船内荷役、沿岸荷役、はしけ運送、上屋保管を手掛ける。陸上運送業務は貨物自動車運送と引越サービスを提供し、国際輸送業務では国際一貫輸送と国際航空貨物運送を扱う。これらの業務は、当社および大宮通運、澁澤陸運、門司港運、澁澤(香港)などグループ各社が分担し、荷主企業向けに総合物流ソリューションを提供する。

不動産事業が支える安定収益基盤

不動産事業は、オフィスビルや物流施設の開発・賃貸・管理を主業務とする。2026年3月期の営業収益は61億円、営業利益は31億円であり、グループ全体の利益の約3割を貢献する。保有する主な物件には、澁澤ビル、澁澤シティプレイス、澁澤シティプレイス永代、澁澤シティプレイス蛎殻町などがある。近年は、物流事業とのクロスセルを推進し、施設リーシングと物流サービスを一体化した複合提案を強みとしている。また、私募ファンドへの出資を通じた不動産証券化事業にも参画し、資本効率を重視したポートフォリオ最適化を図っている。施設管理や工事請負はグループの澁澤ファシリティーズが担当する。

国内外に広がるグループネットワーク

澁澤倉庫グループは、2026年3月31日現在、当社を含む子会社15社と関連会社8社で構成される。物流事業の実作業は、国内では澁澤陸運(陸上運送)、大宮通運(倉庫・通運)、門司港運(港湾運送)などが担い、海外では澁澤(香港)、Shibusawa Logistics Vietnam、澁澤物流(上海)などの現地法人が国際輸送を実施する。さらに、フィリピンにはTDG-Shibusawa Logisticsを設立し、東南アジアでの拠点網を拡充中。2026年3月期には大宮通運と平和みらいを完全子会社化し、2026年5月には名鉄ワールドトランスポートの全株式を取得して澁澤ワールドトランスポートに改称した。これにより、国内輸送ネットワークと国際物流の連携を一層強化している。

業界の中での役割は物流サービスプロバイダー(3PL)兼不動産デベロッパー・賃貸業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
797億円
営業利益
41億円
営業利益率
5.1%
純利益
63億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
物流事業740億円92.7%37億円5.0%
不動産事業58億円7.3%31億円53.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01物流事業主力

倉庫保管・入出庫・流通加工、港湾での船内荷役・沿岸荷役・はしけ運送・上屋保管、貨物自動車運送・引越、国際一貫輸送・国際航空貨物運送など、国内外で一貫した物流サービスを提供。グループ各社が実作業・実運送を担当し、顧客の荷主企業向けに総合物流ソリューションを提供する。

主な製品・サービス5
倉庫業務
寄託貨物の保管・入出庫、流通加工等の荷役業務。当社および大宮通運等が行い、一部を澁澤コネクトに委託。
港湾運送業務
港湾における船内荷役、沿岸荷役、はしけ運送、上屋保管および荷捌業務。当社および門司港運等が実施。
陸上運送業務
貨物自動車運送および引越等のサービス。実運送は澁澤陸運等が担当。
国際輸送業務
国際一貫輸送、国際航空貨物運送および荷捌業務。海外子会社(香港、ベトナム、上海等)が対応。
その他の物流業務
物流施設賃貸業務、通運業務等を当社および大宮通運等が行う。

02不動産事業準主力

オフィスビル、物流施設等の開発・賃貸・管理を行う。施設の設備管理や各種工事請負は澁澤ファシリティーズが担当。

主な製品・サービス1
不動産賃貸・管理
オフィスビルや物流施設の開発、賃貸、管理サービスを提供。設備管理や工事請負もグループ内で対応。

製品と技術

倉庫業務:保管と流通加工を一体化

澁澤倉庫の倉庫業務は、寄託貨物の保管・入出庫に加え、流通加工(ラベリング、検品、組立等)を組み合わせたサービスを提供する。取扱品目は飲料、食品、化粧品、一般医療機器など多岐にわたる。拠点は東京都江東区の本社倉庫をはじめ、茨木倉庫(大阪府)、本牧ふ頭倉庫(横浜市)など全国各地に展開。2026年3月期には、一部顧客の内製化や拠点再編の影響で取扱量は減少したものの、新規受託した医療機器や既存の飲料・食品が底堅く推移した。倉庫内作業はグループの澁澤コネクトに委託する場合もある。

港湾運送業務:船内荷役からはしけ運送まで

港湾運送業務では、船内荷役、沿岸荷役、はしけ運送、上屋保管を一貫して行う。主な拠点は東京港、横浜港、大阪港、神戸港、門司港など。2026年3月期は、個人消費の伸び悩みから輸入家電製品の荷捌きが低調だったものの、船内荷役業務は堅調に推移した。グループの門司港運が九州エリアの港湾運送を担当し、当社が全国の港湾で直接業務を実施する。はしけ運送は、内陸水路を利用した効率的な輸送手段として強みを持つ。

陸上運送業務:ドライバー不足への対応と運賃適正化

陸上運送業務は、貨物自動車運送と引越サービスを提供する。実運送はグループの澁澤陸運が担当し、2026年3月期は飲料、食品、化粧品の取扱いが好調だった。特に化粧品は堅調な需要に支えられ、収益を下支えした。また、トラックドライバーの処遇改善や最低賃金改定に伴う労務単価上昇に対応するため、運賃水準の適正化を継続的に推進。協力会社への支払運賃も適正化し、持続可能な輸送ネットワークの維持に努めている。

国際輸送業務:アジア拠点を活用した一貫物流

国際輸送業務は、国際一貫輸送(海上・航空)と国際航空貨物運送を扱う。海外拠点として、香港、上海、広州、武漢、ホーチミン、ハノイ、マニラ、バンコクにネットワークを持つ。2026年3月期は、輸入家電の荷動きが低迷した一方、輸出入航空貨物の取扱いが伸長し、全体の取扱量は増加した。米国の通商政策や地政学リスクの影響を注視しながら、中国・ASEANを中心に現地法人が貨物を集約し、日本との間でシームレスな物流サービスを提供している。

不動産事業:物流施設とオフィスビルの開発・賃貸

不動産事業では、オフィスビルと物流施設の開発・賃貸・管理を行う。主な保有物件は、澁澤ビル、澁澤シティプレイス(中央区)、澁澤シティプレイス永代(江東区)、澁澤シティプレイス蛎殻町(中央区)、港島倉庫(神戸市)、澁澤ABCビルディング1・2号館(横浜市)など。2026年3月期は、大型工事請負案件が一巡した影響で営業収益が減少したが、賃貸収益は底堅く推移した。物流事業とのシナジーを追求し、施設リーシングと物流サービスを一体化した提案を強みとして、物流不動産領域での競争力を高めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

倉庫・運輸関連業のなかでの位置

倉庫業中堅、国際物流に強み

倉庫・運輸関連業界では三菱倉庫や三井倉庫ホールディングス、住友倉庫など大手が幅を利かせる中、当社は倉庫保管と港湾運送を核に事業展開。特に国際複合一貫輸送やフォワーディングに強みを持ち、輸出入貨物を取り扱う。東京汽船や東陽倉庫など中堅同士の競合もあるが、顧客の多様なニーズに対応する柔軟性が武器。ただし、近年は倉庫需要の変動や人手不足に直面し、効率化投資が求められている。

強み

  • 自社保税倉庫と連携した国際一貫輸送が強み。輸出入手続きまで一元対応。
  • 東京港・横浜港近隣に倉庫を集中配置し、迅速な物流サービスを提供。
  • 冷蔵・冷凍倉庫や危険物倉庫も保有し、幅広い貨物に対応可能。
  • 大手商社や製造業との長期契約が多く、収益の安定性に寄与。

課題

  • トラックドライバーや倉庫作業員の確保が難しく、人件費上昇が収益を圧迫。
  • 倉庫の自動化・省人化投資が必要だが、投資回収に時間がかかる。
  • 三菱倉庫など大手に比べ拠点数や財務基盤で劣り、大型案件で不利。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

物流・運輸の時価総額近傍。太字が澁澤倉庫

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19010富士急行1,434億円3.9倍
22146UTグループ1,395億円19.9倍
39037ハマキョウレックス1,395億円12.7倍
42874横浜冷凍1,302億円41.1倍
59039サカイ引越センター1,272億円14.1倍
69304澁澤倉庫1,258億円18.5倍
79090AZ-COM丸和ホールディングス1,214億円16.9倍
89008京王電鉄941億円10.8倍
99310日本トランスシティ934億円13.3倍
103946トーモク863億円10.0倍
119324安田倉庫764億円10.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(物流・運輸)に従っています。

会社の歴史

沿革 49件

澁澤榮一の倉庫部から会社設立へ(1897-1909)

澁澤倉庫の起源は、1897年3月に実業家の澁澤榮一が東京深川に開設した「澁澤倉庫部」である。当初は個人営業として倉庫業を営んでいたが、事業拡大に伴い1909年7月に改組し、澁澤倉庫株式会社を設立した。この時点で、東京の深川地区を拠点に港湾倉庫事業を本格化させる。設立後間もなく、1915年には小樽出張所(後の北海澁澤物流)を開設し、北海道への進出を果たす。1922年には門司支店(後の中国・九州支店)を開設し、西日本エリアにも拠点を広げた。

六大港ネットワークの形成(1933-1937)

1933年、澁澤倉庫は浪華倉庫株式会社を合併し、横浜支店と大阪支店を新設した。これにより、東京・横浜・大阪・門司・小樽・神戸の六大港に倉庫と港湾施設を保有する体制が整う。神戸には1937年に出張所(後の神戸支店)を開設し、全国主要港湾をカバーするネットワークを完成させた。この時期、関東大震災後の復興や戦時体制への移行の中で、港湾物流の重要性が高まり、会社は安定した事業基盤を築いた。

上場と総合物流体制への転換(1950-1972)

1950年12月、澁澤倉庫は東京証券取引所に株式を上場した。上場後、1963年には株式会社第一銀行と合弁で澁澤不動産株式会社を設立し、不動産事業に参入。同年には澁澤陸運株式会社を設立し、陸上運送事業を開始した。1969年には国際航空貨物運送取扱業務を開始し、1972年にはIATA公認代理店資格を取得して航空貨物分野を拡充。同年、倉庫・海運・陸運の営業一体化を進め、「総合物流体制」をスタートさせた。これにより、単なる倉庫会社から総合物流企業へと変貌を遂げる。

海外展開の本格化とM&Aによる拡大(1969-2002)

1969年、香港に現地法人「澁澤倉庫(香港)有限公司」(現:澁澤(香港))を設立し、国際物流事業の海外拠点を初めて設けた。その後、1981年に大宮通運株式会社、1991年に日正運輸株式会社の株式を取得し、国内の倉庫・運送ネットワークを強化。1994年には上海駐在員事務所を開設し、中国市場へ本格的に進出。1998年にはホーチミンに駐在員事務所を開設し、ベトナムにも足場を築いた。2002年には上海に現地法人「澁澤物流(上海)有限公司」を設立し、中国における物流事業を法人化した。

アジア拠点の拡充とAEO認定取得(2004-2014)

2004年から2014年にかけて、澁澤倉庫はアジア拠点を大幅に拡充した。2005年に広州駐在員事務所を開設し、2009年にはホーチミンに現地法人Shibusawa Logistics Vietnamを設立。2011年にはハノイ支店も開設した。2013年にはマニラ駐在員事務所を開設し、フィリピンにも進出。国内では、2012年にAEO認定通関業者、2014年にAEO特定保税承認者の認定を取得し、税関手続きの効率化と信頼性向上を実現した。同年には横浜に澁澤ABCビルディング1号館を竣工し、物流不動産の開発も進めた。

中期経営計画と新たな成長戦略(2022-2026)

近年、澁澤倉庫は中期経営計画「澁澤倉庫グループ中期経営計画2026」のもと、物流ネットワークの拡充と業域拡大を推進している。2022年にはフィリピンに現地法人TDG-Shibusawa Logisticsを設立し、マニラで営業を開始。2024年には横浜に本牧ふ頭倉庫を竣工した。2025年には商号の英文表示をShibusawa Logistics Corporationに変更し、タイのバンコクに駐在員事務所を開設。2026年には大宮通運と平和みらいを完全子会社化し、さらに名鉄ワールドトランスポートの全株式を取得して澁澤ワールドトランスポートと改称した。これらの投資により、国内外の一貫物流体制を強化している。

年表49件を開く

1890年代

  • 1897年3月創業澁澤榮一を営業主とし東京深川に澁澤倉庫部を創業

1900年代

  • 1909年7月創業倉庫部を改組し澁澤倉庫株式会社を設立

1910年代

  • 1915年10月小樽出張所(現:北海澁澤物流株式会社)を開設

1920年代

  • 1922年5月門司支店(現:中国・九州支店)を開設
  • 1923年9月東京茅場町に本店事務所を移転

1930年代

  • 1933年12月M&A浪華倉庫株式会社を合併、横浜、大阪に支店を開設し六大港に倉庫、港湾施設を保有
  • 1937年1月神戸出張所を開設(現:神戸支店)

1950年代

  • 1950年12月上場東京証券取引所に株式を上場

1960年代

  • 1963年5月澁澤不動産株式会社を株式会社第一銀行と合弁設立
  • 1963年7月澁澤陸運株式会社(現:連結子会社)を設立
  • 1969年8月国際航空貨物運送取扱業務を開始
  • 1969年9月香港に現地法人澁澤倉庫(香港)有限公司(現:澁澤(香港)有限公司、連結子会社)を設立

1970年代

  • 1972年4月IATA(国際航空運送協会)公認代理店の資格を取得し航空貨物取扱業務を拡充
  • 1972年4月倉庫、海運、陸運の営業一体化をはかり、新しい総合物流体制を開始
  • 1974年7月東京都中央区に賃貸用オフィスビル(澁澤ビル)竣工

1980年代

  • 1981年1月M&A大宮通運株式会社(現:連結子会社)の株式取得

1990年代

  • 1991年4月東京都中央区に賃貸用オフィスビル(澁澤シティプレイス)竣工
  • 1991年6月M&A日正運輸株式会社(現:連結子会社)の株式取得
  • 1994年12月上海に駐在員事務所を開設
  • 1998年7月ホーチミンに駐在員事務所を開設

2000年代

  • 2002年9月上海に現地法人澁澤物流(上海)有限公司(現:連結子会社)を設立
  • 2004年5月東京都江東区に賃貸用オフィスビル(澁澤シティプレイス永代)竣工
  • 2005年8月広州に駐在員事務所を開設
  • 2009年7月神戸市中央区において港島倉庫竣工
  • 2009年8月創業東京都江東区の創業の地に本店を移転
  • 2009年9月東京都中央区に賃貸用オフィスビル(澁澤シティプレイス蛎殻町)竣工
  • 2009年11月ホーチミンに現地法人Shibusawa Logistics Vietnam Co., Ltd.(現:連結子会社)を設立

2010年代

  • 2011年11月ハノイに現地法人Shibusawa Logistics Vietnam Co., Ltd.の支店を開設
  • 2012年3月AEO認定通関業者の認定取得
  • 2013年6月広州に現地法人澁澤物流(上海)有限公司の分公司を開設
  • 2013年9月マニラに駐在員事務所を開設
  • 2014年4月AEO特定保税承認者の承認取得
  • 2014年4月大阪府茨木市に茨木倉庫A棟竣工
  • 2014年8月横浜市神奈川区に澁澤ABCビルディング1号館竣工
  • 2014年11月M&AVinafco Joint Stock Corporation(ベトナムの物流企業、現:持分法適用関連会社)の株式取得
  • 2015年5月大阪府茨木市に茨木倉庫B棟竣工
  • 2018年4月武漢に現地法人澁澤物流(上海)有限公司の分公司を開設
  • 2018年6月ダイドー・シブサワ・グループロジスティクス株式会社をダイドードリンコ株式会社と合弁設立
  • 2019年10月M&A株式会社データ・キーピング・サービス(現:持分法適用関連会社)の株式取得

2020年代

  • 2020年2月横浜市神奈川区に澁澤ABCビルディング2号館竣工
  • 2020年9月現地法人Shibusawa Logistics Vietnam Co., Ltd.の出資比率変更(51%から90%に引上げ)
  • 2022年6月創業マニラに現地法人TDG-Shibusawa Logistics, Inc.を設立し営業開始
  • 2022年7月平和みらい株式会社(現:連結子会社)の株式追加取得
  • 2024年10月横浜市中区に本牧ふ頭倉庫竣工
  • 2025年1月商号変更商号の英文表示をShibusawa Logistics Corporationに変更
  • 2025年1月バンコクに駐在員事務所を開設
  • 2025年6月監査等委員会設置会社に移行
  • 2026年3月M&A大宮通運株式会社、平和みらい株式会社を完全子会社化
  • 2026年5月M&A名鉄ワールドトランスポート株式会社の全株式取得、澁澤ワールドトランスポート株式会社と改称

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    カテゴリーNo.1物流サービスの確立

    強みを深化させ、カテゴリーNo.1の物流サービスを確立する。物流事業の収益力強化、国内外の物流ネットワーク拡充に取り組む。

  2. 02

    物流を超えたアウトソーシング事業化

    物流の枠を超えたアウトソーシングサービスを事業の柱に育て、業域を拡大する。

  3. 03

    スマートで強靭な不動産ポートフォリオ

    スマートで強靭な不動産ポートフォリオを確立し、拡充を図る。

  4. 04

    ESG経営とサステナビリティ推進

    地球温暖化防止、循環経済、安全安心、イノベーション、人権尊重、共存共栄の6つのマテリアリティに取り組み、ESG経営を確立する。

  5. 05

    多様な人材が活躍する企業風土の確立

    多様な人材が働き甲斐を感じる労働環境・企業風土を確立し、実効性あるコーポレートガバナンスを推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,320人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は822万円で、9期前と比べて+19.6%平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は17.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,118
2018年3月1,135
2019年3月68742.017.01,106
2020年3月70143.017.01,142
2021年3月69843.018.01,146
2022年3月68843.017.01,196
2023年3月71643.017.01,320
2024年3月73643.018.01,289
2025年3月75443.017.01,287365
2026年3月82242.017.01,320311

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率116.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社11(国内 7 / 海外 4、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本店 — 東京都江東区ほか152億円
不動産 会社統括 その他
横浜支店 — 横浜市中区ほか101億円
物流
神戸支店 — 神戸市中央区ほか7,450百万円
物流
東京支店 — 東京都江東区ほか5,680百万円
物流
広域営業部 — 東京都江東区ほか4,950百万円
物流
大阪支店 — 大阪市港区ほか3,270百万円
物流
本社ほか 18営業所2,091百万円
物流 会社統括
本社ほか 29営業所1,994百万円
物流 会社統括
中国・九州支店 — 福岡県糟屋郡ほか1,964百万円
物流
本社ほか 1営業所 — 札幌市白石区1,022百万円
物流 会社統括
ほか9件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    澁澤陸運㈱
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    大宮通運㈱
    さいたま市 北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日正運輸㈱
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    北海澁澤物流㈱
    札幌市白石区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    平和みらい㈱
    静岡市駿河区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    澁澤(香港)有限公司
    香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Shibusawa Logistics Vietnam Co., Ltd.
    ベトナム · 連結子会社
    議決権90.0%
  • 海外
    澁澤物流(上海)有限公司
    中国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    澁澤ファシリティーズ㈱
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱データ・キーピング・サービス
    東京都 千代田区 · 持分法適用会社
    議決権49.0%
  • 海外
    Vinafco Joint Stock Corporation
    ベトナム · 持分法適用会社
    議決権44.9%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    文書保存管理等業務
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-02-24
    880万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は797億円営業利益41億円前期と比べると増収減益で、売上が+1.4%、利益が-12.8%。

売上高
+1.4%
797億円
営業利益
-12.8%
41億円
純利益
+28.6%
63億円
営業利益率
5.1%
前期比 -0.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高900億円797億円
営業利益53億円41億円
純利益72億円63億円
1株あたり配当¥90¥90

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は209億円、営業利益は12億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2018年4Q633−2
2019年4Q6465
2020年4Q6684
2021年4Q6534
2022年4Q71727
2023年4Q7852
2024年4Q73410
2025年4Q786202.523
2026年4Q797192.430
2027年1Q209125.730

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は534億円から797億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は5.1%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
広州に現地法人澁澤物流(上海)有限公司の分公司を開設
2013年3月5342511
Vinafco Joint Stock Corporation(ベトナムの物流企業、現:持分法適用関連会社)の株式取得
2014年3月5472413
2015年3月5512720
2016年3月5682717
2017年3月5813418
武漢に現地法人澁澤物流(上海)有限公司の分公司を開設
2018年3月6332516
株式会社データ・キーピング・サービス(現:持分法適用関連会社)の株式取得
2019年3月6464023
2020年3月6684228
2021年3月6533928
マニラに現地法人TDG-Shibusawa Logistics, Inc.を設立し営業開始
2022年3月7176953
2023年3月7855838
2024年3月7345137
商号の英文表示をShibusawa Logistics Corporationに変更
2025年3月78647566.049
大宮通運株式会社、平和みらい株式会社を完全子会社化
2026年3月79741495.163

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高797億円のうち、営業利益として残るのは41億円5.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は63億円、売上の7.9%にあたる。営業利益率は業種中央値5.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金89.1%710億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金5.8%46億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.1%41億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比0.2pt
5.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.9pt
7.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.6pt
9.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが57億円、投資CFが3億円で、差し引きのフリーCFは60億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は79億円で、売上の1.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月48−65−1−1768
2014年3月48−28−102078
2015年3月46−4342126
2016年3月24−49−28−2573
2017年3月57−22−835100
2018年3月41−19−422118
2019年3月50−19−1031138
2020年3月64−60−84134
2021年3月70−331437185
2022年3月60−9−3751201
2023年3月67−27−2040223
2024年3月58−69−117−1195
2025年3月64−60−14485
2026年3月573−676079

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,193億円。このうち返さなくてよい自己資本が684億円で、自己資本比率は57.3%(業種中央値56.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月87334253138.4
2014年3月91035955138.6
2015年3月98039658439.5
2016年3月91439651842.3
2017年3月95241853442.9
2018年3月96742953843.4
2019年3月98143354843.1
2020年3月99044554544.0
2021年3月1,04448356145.9
2022年3月1,09053755348.9
2023年3月1,15857957949.3
2024年3月1,12862650254.7
2025年3月1,17465352154.8
2026年3月1,19368450957.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
113億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
462億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
509億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
78
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

倉庫・運輸関連業 31社との比較

同じ倉庫・運輸関連業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE31社中6位あたり、逆に低いのは売上成長率31社中20位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.5%/中央値 6.9%
P25 5.6%P75 8.7%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.1%/中央値 5.4%
P25 3.4%P75 7.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
57.3%/中央値 56.9%
P25 45.8%P75 65.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.4%/中央値 3.0%
P25 0.3%P75 6.1%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.4%/中央値 2.9%
P25 2.0%P75 3.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,066で、1年前と比べて+93.0%過去52週の値幅のなかでは89%の位置にある。

¥2,066-3.1%1ヶ月+10.7%1年+93.0%時価総額1,258億円
過去52週の値幅
安値¥1,070高値¥2,184

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.5倍
PER (会社予想)16.0倍
PBR1.63倍
配当利回り4.36%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1800円(7/24)で前日比1.4%下落したが、1ヶ月では14.1%上昇、1年では73%の大幅高。25日線(1787円)を上回り、75日線(1515円)・200日線(1330円)も上抜け。52週高値2144円からは16%下落、低値1070円からは68%上。週足では上昇トレンド継続も、高値圏での利益確定売りが観測される。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERが16.1倍と業界平均13.7倍をやや上回るが、PBR1.50倍は平均0.98倍を上回っている。ROEは9.5%と安定的で、配当利回り3.11%は平均2.86%を上回る。割高感はなく、ほぼ妥当な評価水準と言える。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.5倍13.9倍
PER (予想)16.0倍
PBR1.63倍0.98倍
ROE9.5%7.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025年3月期は売上高786億円(前期比+7%)、経常利益47億円と堅調。物流需要の拡大を追い風に、2026年3月期も増収増益予想だが、営業利益率は5.98%から5.14%とやや低下。株価は1年で約73%上昇し、PER16倍、PBR1.5倍と業界平均並み。強気派は物流需要の構造的増加と安定配当を評価、弱気派は株価の上昇一服と利益率低下を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 物流需要の拡大

    EC市場成長や物流効率化需要で中期的に堅調。

  • 安定した配当利回り

    3.11%の利回りはインカムゲインとして魅力的。

  • 老舗のブランド力

    長期取引先とのリレーションと信頼性。

  • 2026年3月期の純利益63億円、過去最高更新2026/3影響

    純利益63億円(前期比29%増)、増益基調

  • 配当利回り3.11%と高水準、安定配当期待継続影響

    配当利回り3.1%は業界上位、増配余地も

  • 倉庫稼働率上昇による収益改善継続影響

    物流需要堅調で倉庫稼働率高、収益安定

  • ROE9.5%と資本効率改善傾向通年影響

    ROE9.5%は前期から改善、資本効率良好

マイナスに働く材料7
  • 株価の大幅上昇後の調整リスク

    1年で73%上昇、バリュエーションが割高圏に。

  • 営業利益率の低下

    2026年予想営業利益率5.14%と前期比低下。

  • 収益成長の鈍化

    売上高成長率が鈍化傾向(前期-6.5%→今期+7%だが変動大)。

  • 2026年3月期の営業利益減益見通し2026/3影響

    営業利益41億円(前期47億円から13%減)、収益力低下

  • 売上高成長鈍化、前期比1.4%増通年影響

    売上高797億円、787億円から微増、伸び悩み

  • 株価1年で73%上昇、割高感継続影響

    PER16倍、1年前比大幅上昇でバリュエーション割高

  • 外国人保有率低く需給脆弱継続影響

    外国人保有4.98%、国内機関投資家主導で需給薄

次の決算で確かめる点
売上高成長率
物流需要の取り込み状況を確認。
営業利益率
収益性の維持・改善が重要。
配当性向と増配
株主還元の持続性を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり90で、前期から+60.0%いまの株価に対する利回りは4.36%。増配か配当維持が8年続いている。

年間配当
¥90
1株あたり
配当利回り
4.36%
いまの株価に対して
配当性向
55.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
8年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1343.9
2018年3月11−10.028.6
2019年3月122.233.1
2020年3月138.728.6
2021年3月134.030.7
2022年3月1834.635.4
2023年3月2121.449.0
2024年3月2517.642.6
2025年3月3540.046.9
2026年3月5660.055.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥90

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ11,816人。区分でいちばん多いのは事業法人43.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が70.6%を占め、残る29.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人44.844.944.443.644.043.7
金融機関37.637.133.033.328.926.9
個人・その他12.212.915.014.219.423.7
外国法人4.84.26.58.26.55.0
自己株式0.10.10.10.14.95.0
証券会社0.60.81.10.81.20.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
政府・自治体0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス9.52
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.52
03清水建設株式会社4.93
04みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行4.61
05トーア再保険株式会社4.28
06中央日本土地建物株式会社3.47
07学校法人帝京大学2.78
08株式会社埼玉りそな銀行2.63
09日本ゼオン株式会社2.19
10清和綜合建物株式会社2.04

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-07
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    4.61%
    -0.32pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+667%、1株純資産は14期で+173%。直近期のROEは9.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月154403.438.649.4
2014年3月174623.723.246.1
2015年3月265095.413.131.2
2016年3月225094.313.139.9
2017年3月1152,6864.415.343.9
2018年3月1062,7603.917.128.6
2019年3月1492,7815.411.333.1
2020年3月1852,8626.610.928.6
2021年3月1813,1516.012.530.7
2022年3月8687710.46.735.4
2023年3月629426.89.049.0
2024年3月621,0196.312.642.6
2025年3月841,1187.89.646.9
2026年3月1121,2019.511.855.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額172百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
大隅毅取締役社長(代表取締役)兼社長執行役員 物流部門管掌6237,100
倉谷伸之取締役(代表取締役)兼専務執行役員 不動産部門・管理部門管掌6328,200
大橋武取締役 兼常務執行役員 物流部門副担当 兼神戸支店長6218,400
松本伸也取締役672,400
力石晃一取締役696,600
馬場佳子取締役632,000
星正俊取締役 常勤監査等委員6422,800
森進取締役 常勤監査等委員6611,400
志々目昌史取締役 監査等委員717,500
吉田芳一取締役 監査等委員70500
柏﨑博久取締役 監査等委員691,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3888910635
社外取締役636366
取締役(社内)2242412
監査役2663

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,017字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社(澁澤倉庫株式会社)、子会社15社および関連会社8社(2026年3月31日現在)により構成され、物流事業および不動産事業を中核として事業運営を行っております。 子会社には、物流事業会社として当社の物流事業の実作業・実運送を担当する会社、あるいは独自の営業活動を併せて行う会社ならびに不動産管理等を担当し当社とともに不動産事業を推進する会社があります。連結決算の対象会社として、これらの会社のうち重要性の判断基準により、9社を連結子会社としております。 当社グループの事業内容および当社と子会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、以下の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1) 物流事業 主たる業務は倉庫業務、港湾運送業務、陸上運送業務および国際輸送業務であります。 (イ) 倉庫業務 寄託を受けた貨物の倉庫における保管・入出庫業務およびこれらに伴う流通加工等の荷役を行う業務であり、当社および大宮通運株式会社等が行っております。また、当社は荷役業務について澁澤コネクト株式会社等に委託しております。 (ロ) 港湾運送業務 港湾における船内荷役、沿岸荷役、はしけ運送、上屋保管およびこれらに伴う荷捌を行う業務であり、当社および門司港運株式会社等が行っております。 (ハ) 陸上運送業務 貨物自動車運送および引越等のサービスを行う業務であり、実運送および実作業は澁澤陸運株式会社等が行っております。 (ニ) 国際輸送業務 国際一貫輸送業務、国際航空貨物運送業務およびこれらに伴う荷捌を行う業務であり、海外においては澁澤(香港)有限公司、Shibusawa Logistics Vietnam Co., Ltd.および澁澤物流(上海)有限公司等が行っております。 (ホ) その他の物流業務 物流施設賃貸業務および通運業務等を、当社および大宮通運株式会社等が行っております。 (2) 不動産事業 主たる業務はオフィスビル、物流施設等の開発・賃貸・管理であり、施設の設備管理、各種工事請負等を澁澤ファシリティーズ株式会社が行っております。 〔事業系統図〕 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注)矢印は当社グループ各社が提供するサービスの主な流れを示しております。
経営方針・対処すべき課題1,305字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 今後のわが国経済は、賃上げの定着に伴う所得環境の改善や設備投資の持ち直しを背景に、緩やかな回復基調が続くものと予想されます。一方で、米国の通商政策の変化や金利動向に加え、緊迫する地政学リスクがエネルギー市場に及ぼす影響を注視する必要があります。原油価格の高騰は、燃料費や光熱費の上昇を通じて国内物価を押し上げ、企業収益や個人消費を下押しする要因となり、今後の動向を慎重に見極めていく必要があります。 このような事業環境のもと、当社グループは、澁澤倉庫グループミッション「物流を越えた、新たな価値創造により、持続可能で豊かな社会の実現を支えること」のもと、「Shibusawa 2030 ビジョン」にて「お客さまの事業活動に新たな価値を生み出す Value Partner」の実現を目指してまいります。 事業の競争力強化とサービス領域の拡大とともに、持続的な価値向上のためのESG経営の確立に取り組み、当社グループが共有する価値観である、創業者の精神「正しい道理で追求した利益だけが永続し、社会を豊かにできる」を体現する企業であり続けてまいります。 「Shibusawa 2030 ビジョン」の実現に向けては、以下の諸施策に取り組んでまいります。 (1) 強みを深化させたカテゴリーNO.1の物流サービスを確立します。 (2) 物流の枠を超えたアウトソーシングサービスを事業の柱に育てます。 (3) スマートで強靭な不動産ポートフォリオを確立します。 (4) ステークホルダーとの共存共栄の関係を進化させます。 (5) 多様な人材が働き甲斐を感じる労働環境、企業風土を確立します。 (6) 実効性のあるコーポレートガバナンスの確立に取り組みます。 併せて、中期経営計画「澁澤倉庫グループ中期経営計画 2026」で掲げた事業戦略に基づき、以下の課題に取り組んでまいります。 (1) 物流事業の収益力強化 (2) 国内/海外における物流ネットワークの拡充 (3) 物流の枠を超えた業域の拡大 (4) 不動産ポートフォリオの拡充 (5) ESGへの取組み強化 当社グループでは、事業の成長は堅固な経営基盤の上に成り立つとの認識から、健全な財務体質の維持向上、事業インフラの整備に取り組むとともに、コンプライアンスの徹底、コーポレートガバナンスの強化により経営品質を向上させてまいります。加えて、サステナビリティ推進基本方針を策定し、以下の6項目をマテリアリティ(重要課題)と定めております。 (1) 地球温暖化の防止 (2) 循環経済への転換 (3) 安全・安心の実現 (4) イノベーションの活用 (5) 人権の尊重 (6) 共存共栄の追求 当社グループのみならず社会にとっても持続可能な成長につながる課題の解決に事業活動を通じて取り組むことにより、企業価値を向上させてまいります。
事業等のリスク2,969字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重大な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ① 事業環境の変化 当社グループは、倉庫業ならびに陸・海・空にわたる運輸業を主体とした物流事業と不動産賃貸業を中心とする不動産事業を主たる事業としておりますが、物流事業においては、国内外の経済環境や社会情勢の変動および天候等による景気動向の変化が、当社グループの業績に大きな影響を及ぼすリスクがあります。また、中東情勢をはじめとする地政学リスクの高まりは、国際物流における輸送ルートの制限や遅延、世界的な荷動きの停滞などを引き起こし、業績を下押しする懸念があります。 なお、不動産事業においても施設の改善と機能拡充を推進しておりますが、首都圏における賃貸オフィス市場の需給バランスの変化や市況動向等の影響を受ける可能性があります。 ② 特有の法的規制等に係るもの 当社グループの物流事業は、国内外において様々な法的許認可や規制を受けております。施設、設備の安全性や車両等の安全運行のために、国際機関および各国政府の法令、規制等を、事業推進にあたっては通商、租税、為替管理、環境、公正取引等に関する法規制の適用を受けております。今後、これらの法的規制の改廃や新たな法的規制が設けられる場合には、当社グループの事業および業績に影響を与える可能性があります。 ③ 自然災害の発生 当社グループは、物流事業と不動産事業を展開するにあたり多くの施設を有しております。そのため、地震や台風等の自然災害が発生し、当社グループの施設が被災した場合、当社グループの業績および財務状況に多大な影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社グループの保有施設につきましては、適切な補償範囲にて企業財産包括保険を付保するとともに、建物の耐震対策として、1981年建築基準法改正以前の耐震基準の設計による建物について、必要に応じ耐震診断を行い、耐震性能が不充分な建物については現行基準並みの耐震補強工事を順次実施しております。 ④ 車両燃料油価格の変動 当社グループの物流事業では、車両運行のための燃料の調達が不可欠なものとなっております。燃料費については、調達コストの平準化・削減に努めておりますが、燃料油の市場価格は概ね原油価格に連動しており、世界の景気動向、中東など産油地域の情勢、米国を中心とする在庫水準、投機資金の流入等により影響を受ける可能性があります。 ⑤ 金利の変動 当社グループは、賃貸不動産や倉庫施設等の新設や更新のため、継続的な設備投資を行っております。適切な負債資本倍率を考慮しつつ、運転資金および設備資金は主として外部借入れにて調達しております。固定金利での借入れや金利スワップ取引により金利の固定化を進めておりますが、変動金利で調達している資金については、金利変動の影響を受けます。また、金利の変動により、将来の資金調達コストが影響を受ける可能性があります。 ⑥ システムトラブルによる影響 当社グループは、各種物流情報システムを構築し、インターネットを介して顧客との情報交換を行っておりますが、外部からの不正なアクセスによるシステム内部への侵入や、コンピュータウイルスの感染等の障害が発生する可能性があります。この対策としてセキュリティソフト等を導入し、安全には万全を期しております。 また、大地震、大規模停電への対策として、遠隔地でのデータ・バックアップ・センターの配備をしております。万が一システムのトラブルが発生した場合には、顧客との情報交換のための代替手段を準備しておりますが、復旧までの間、作業効率の低下を来たす可能性があります。 ⑦ 個人情報漏洩等の発生 当社グループは、物流事業におけるトランクルーム、引越業務等において、個人情報を取り扱っております。当社グループでは情報保護方針を定め、当方針に基づき策定した「情報保護規程」をすべての役職員が遵守することにより、個人情報漏洩等の予防に努めております。しかしながら、予期せぬ不正アクセスやコンピュータウイルス等の不法行為による個人情報漏洩が発生した場合には、損害賠償請求等により、当社グループの事業および業績に重大な影響を及ぼす可能性があり、このようなリスクに備えるため、賠償責任保険を付保しております。 また、当社グループは、「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)」の認証を2005年12月16日に取得し、2024年11月22日に「ISO/IEC 27001:2022」へ移行しております。 ⑧ 保有資産の時価変動 当社グループは、減損会計基準およびその適用指針に基づき、2006年3月期より固定資産の減損会計を適用しております。今後、保有資産の時価の下落あるいは当該資産の収益性悪化等により、減損処理の手順に従い減損損失を認識した場合には、当社グループの業績および財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当期末における当社グループの投資有価証券残高は316億6千6百万円であります。将来において投資先の業績不振や証券市場における市況の悪化等により時価あるいは実質価額が下落し、かつ回復の可能性があると認められない場合には、当社グループの業績および財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 海外への事業展開 当社グループは、海外においては、現地子会社等や代理店との連携により、事業活動を行っておりますが、現地の法令規制の改廃や税制等の変更、為替相場の変動あるいは事業活動に不利な政治または経済要因の発生、戦争・テロ・伝染病などの社会的混乱により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 退職給付債務 当社グループは、従業員の退職給付費用および債務は、割引率や年金資産の期待運用収益率等の数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。これらの数値は将来に対する予測に基づくものであり、今後の退職給付債務の割引率低下や年金資産の運用実績の悪化等が生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社は、これらのリスクを緩和するため、2006年4月より確定拠出年金制度を一部導入しております。 ⑪ 気候変動に伴うリスク 当社グループは、気候変動に伴う豪雨や台風などの異常気象により、保有する施設の被災や交通網の遮断、高温による労働生産性の低下などの影響を受ける可能性があります。 また、国内外における、企業が排出する温室効果ガスに対する規制強化や炭素価格の導入等は、操業コストの増加原因となります。 これらの状況に対し、当社グループは、サステナビリティ推進基本方針において、地球温暖化の防止や安全・安心の実現をマテリアリティ(重要課題)として特定し、モーダルシフトの推進、物流効率化による温室効果ガスの排出削減および保有する施設の強靭化に取り組んでおります。
経営成績の分析 (MD&A)9,127字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態および経営成績の状況 全般の概況 (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   前期比   増減率 営業収益   78,620   79,740   1,120   1.4% 営業利益   4,668   4,097   △570   △12.2% 経常利益   5,583   4,858   △725   △13.0% 親会社株主に帰属する当期純利益   4,908   6,333   1,424   29.0% 経済環境 ・当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果を背景に、緩やかに回復し、世界経済も主要国の利下げ転換に伴い景気は底堅く推移しました。一方で、地政学リスクの高まりや米国の通商政策の変化が、景気の下押し圧力となりました。エネルギー価格の高止まりや物価上昇、深刻化する労働力不足に伴うコスト上昇が継続しており、国内消費や企業収益への波及が懸念されています。さらには、国際情勢の不確実性に起因するサプライチェーンへの影響を注視する必要があるなど、先行きは依然として不透明な状況にあります。 業績の状況 ・陸上運送業務が堅調な荷動きを背景として好調に推移したほか、国際輸送業務も底堅く推移したことから、営業収益は前期比11億2千万円(1.4%)増の797億4千万円となりました。一方で営業利益については、新設拠点の稼働率が第1四半期から第2四半期にかけて一時的に低迷し、その影響が通期利益を押し下げる要因となりました。期末にかけては着実な進展を見せ、足元では概ね正常な稼働水準へと回復しているものの、通期では本格稼働による収益寄与が途上段階に留まり、新設拠点の立ち上げに伴い、減価償却費や賃借料等の初期費用が先行いたしました。加えて、トラックドライバーの処遇改善や、地域別最低賃金の改定に伴う庫内作業員の労務単価上昇など、人件費全般の底上げが利益を圧迫したことから、営業利益は同5億7千万円(12.2%)減の40億9千7百万円、経常利益は同7億2千5百万円(13.0%)減の48億5千8百万円と、前期比増収減益となりました。 ・親会社株主に帰属する当期純利益は政策保有株式の縮減に伴う投資有価証券売却益の計上により、前期比14億2千4百万円(29.0%)増の63億3千3百万円となりました。 セグメント別の概況 当社グループのセグメントの概況は、次のとおりであります。 (物流事業) (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   前期比   増減率 営業収益   72,685   73,968   1,282   1.8% 営業利益   3,884   3,663   △220   △5.7% 事業環境 ・国内経済は緩やかな回復基調を維持したものの、継続的な物価上昇が実質賃金の伸びを抑え、個人消費を下押しするなか、荷動き全体としては一進一退の推移となりました。 ・物流業界においては、輸送能力の確保に向けた運賃是正の動きが浸透する一方、人件費やエネルギーコストの構造的な上昇が収益性の抑制要因となっています。また、ドライバーに加え、倉庫現場での深刻な労働力不足を受け、省力化投資や抜本的な処遇改善による人材確保が不可欠となっており、安定的な輸送・荷役体制の整備が喫緊の課題となっています。 ・国際事業では、国内の内需に支えられた消費材や、生産拠点の国内回帰を背景とした生産材の輸入貨物が底堅く推移しました。一方、輸出貨物については、米国の通商政策に起因する先行輸送の反動や中国経済低迷の影響に加え、地政学リスクの長期化に伴うサプライチェーンの混乱や運賃市況の変動もあり、製造業関連を中心に荷動きが鈍化するなど、全体として力強さを欠く展開となりました。 業績の状況 ・倉庫業務は、飲料や食品関連の荷動きが好調に推移したほか、新規受託した一般医療機器の取扱いが寄与したものの、一部顧客の内製化や拠点再編に伴う受託終了等の影響を受け、全体の取扱いは減少しました。また将来の収益基盤拡充に向けた新設拠点の稼働開始に伴い、減価償却費や賃借料等の初期費用が増加しました。新設拠点の稼働率は上期に一時的な停滞が見られたものの、期末にかけては着実な進展により概ね正常な水準まで回復しており、次年度以降の収益寄与に向けた体制整備が進んでおります。 ・陸上運送業務は、飲料や食品関連の安定した荷動きに加え、堅調な需要が続く化粧品の取扱いが収益を下支えし、好調を維持しました。また、諸コストの上昇を反映した運賃水準の適正化を継続的に推進したことで、増収および収益性の確保に努めました。 ・港湾運送業務は、船内荷役業務や個人消費の伸び悩みによる輸入家電製品の荷捌業務が低調に推移しました。 ・国際輸送業務は、輸入家電製品の荷動きは低迷したものの、輸出入航空貨物の取扱いが伸長したことで、セグメント全体の取扱いは増加しました。 ・労働力不足を背景としたオペレーションコストの上昇に加え、持続的な輸送ネットワークの維持・強化を目的として、協力会社への支払運賃の適正化を継続的に推進いたしました。これらの営業原価の上昇に加え、新設拠点に係る固定費の発生により、営業費用は増加しました。 ・中期経営計画「澁澤倉庫グループ中期経営計画2026」の2年目にあたる本年は、持続的な成長軌道をより確固たるものにすべく、テクノロジー活用によるオペレーションの高度化や拠点ネットワークの拡充、物流の枠を超えた業域の拡大を積極的に進めてまいりました。これらの戦略が生み出す強みを活かし、収益機会の創出と新規案件の獲得に取り組み、計画達成に向けた基盤を一段と強化いたしました。 (不動産事業) (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   前期比   増減率 営業収益   6,403   6,146   △257   △4.0% 営業利益   3,350   3,134   △216   △6.5% 事業環境 ・オフィスビル賃貸市場は、出社回帰に伴う需要の回復を背景に空室率が改善傾向を辿り、賃料水準も底堅く推移いたしました。一方で、建設資材価格の上昇や、建設業界における労働力不足に起因する労務費の高騰により、建築コストは依然として高止まりしています。加えて、本格的な金利上昇局面への移行により、資産の新規取得や開発事業の推進にあたっては、多角的なリスク検証とより慎重な収益性判断が求められる状況となっています。 業績の状況 ・ビル工事請負業務は、高水準で推移した前期の大型案件が完了し、新規案件の引き合いが落ち着きを見せたことから、全体の取扱いは減少しました。 ・保有資産のバリューアップを通じた賃貸収益の強化を図るとともに、私募ファンドへの出資を通じた不動産証券化事業への参画など、資本効率を重視したポートフォリオの最適化と収益基盤の多角化を推進しました。 ・物流事業とのシナジーを最大限に発揮すべく、施設リーシングと物流サービスを一体化させた高付加価値な複合提案(クロスセル)を推進し、物流不動産領域における収益機会の着実な拡大に努めました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度の連結キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローおよび投資活動によるキャッシュ・フローの増加があったものの、財務活動によるキャッシュ・フローの減少により、全体で6億2千万円の減少となり、現金及び現金同等物の期末残高は、79億円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払いがあったものの、税金等調整前当期純利益および減価償却費の計上による資金留保等により、57億4千2百万円の増加(前年同期は63億5千万円の増加)となりました。 なお、当連結会計年度のキャッシュ・フローが前連結会計年度に比べ6億7百万円下回りましたのは、法人税等の支払額の増加等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の取得による支出等があったものの、投資有価証券の売却による収入等があったため、3億1千7百万円の増加(前年同期は60億1千3百万円の減少)となりました。 なお、当連結会計年度のキャッシュ・フローが前連結会計年度に比べ63億3千1百万円上回りましたのは、有形固定資産の取得による支出の減少および投資有価証券の売却及び償還による収入の増加等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出、自己株式の取得による支出および配当金の支払い等により、66億7千4百万円の減少(前年同期は14億1千万円の減少)となりました。 なお、当連結会計年度のキャッシュ・フローが前連結会計年度に比べ52億6千4百万円下回りましたのは、当連結会計年度は社債の発行による収入がなかったこと等によるものであります。 ③ 生産、受注および販売の実績 (1) セグメントごとの主要業務の営業収益内訳 当連結会計年度の営業収益をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   営業収益(百万円)   前連結会計年度比増減 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   金額 (百万円)   比率 (%) 物流事業   72,685   73,968   1,282   1.8 (倉庫業務)   19,937   19,772   △165   △0.8 (港湾運送業務)   6,709   6,550   △158   △2.4 (陸上運送業務)   34,719   36,462   1,743   5.0 (国際輸送業務)   7,907   7,978   71   0.9 (その他の物流業務)   3,412   3,203   △208   △6.1 不動産事業   6,403   6,146   △257   △4.0 報告セグメント計   79,089   80,114   1,024   1.3 セグメント間の内部営業収益又は 振替高   △468   △373   95   - 合計   78,620   79,740   1,120   1.4 (注)最近2連結会計年度の主な相手先の営業収益および当該営業収益の連結営業収益合計に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) サントリーロジスティクス㈱   7,923   10.0   9,128   11.4 (2) セグメントごとの主要業務の取扱高 1.物流事業 (イ) 倉庫業務 1) 所管倉庫明細 項目   面積(㎡)   前連結会計年度比増減 前連結会計年度 (2025年3月31日現在)   当連結会計年度 (2026年3月31日現在)   面積 (㎡)   比率 (%) 所有庫   284,302   286,258   1,956   0.7 借庫   261,663   267,929   6,266   2.4 計   545,966   554,188   8,222   1.5 貸庫   -   -   -   - 合計   545,966   554,188   8,222   1.5 (注)1.保管面積は倉庫業法に基づく保管用面積(野積面積を除く)であります。 2.上表のほか、保管施設として上屋(港湾運送事業)16,743㎡があります。 2) 入出庫高および保管残高 項目   数量(トン)   前連結会計年度比増減 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   数量 (トン)   比率 (%) 入庫高   2,732,123   2,969,719   237,596   8.7 出庫高   2,726,066   2,973,120   247,054   9.1 合計   5,458,189   5,942,839   484,650   8.9 月末保管残高   年間合計   2,691,917   2,695,405   3,488   0.1 年間平均   224,326   224,617   291   0.1 3) 貨物回転率 項目   貨物回転率(%)   前連結会計年度比増減 (ポイント) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 数量   101.4   110.2   8.8 (注)算定方式   貨物回転率 =   (年間入庫高+年間出庫高)×1/2   × 100 月末保管残高年間合計 (ロ) 港湾運送業務 項目   取扱数量(トン)   前連結会計年度比増減 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   取扱数量 (トン)   比率 (%) 船内荷役   1,063,186   1,021,753   △41,433   △3.9 はしけ運送   -   -   -   - 沿岸荷役   462,688   432,908   △29,780   △6.4 合計   1,525,874   1,454,661   △71,213   △4.7 (ハ) 陸上運送業務 項目   数量(トン)   前連結会計年度比増減 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   数量 (トン)   比率 (%) 数量   7,701,423   7,752,396   50,973   0.7 2.不動産事業 項目   面積(㎡)   前連結会計年度比増減 前連結会計年度 (2025年3月31日現在)   当連結会計年度 (2026年3月31日現在)   面積 (㎡)   比率 (%) 賃貸ビル面積(契約面積)   94,892   94,892   -   - (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の財政状態の分析 当社グループの連結会計年度末の資産の残高は、前連結会計年度末に比べ18億5千5百万円(1.6%)増加して1,193億1百万円となりました。このうち流動資産は9億8千9百万円(3.4%)減少し278億9千4百万円となりました。この主な要因は、現金及び預金およびその他流動資産の残高が減少したこと等によるものであります。固定資産は28億5千5百万円(3.2%)増加し913億6千9百万円となりました。固定資産のうち有形固定資産は、前連結会計年度末に比べ16億9千2百万円(2.9%)減少して557億9千2百万円となりました。この主な要因は、物流事業における新規設備投資および不動産事業における設備更新のための投資を実施したものの、減価償却費の計上が上回ったこと等によるものであります。また、投資その他の資産は45億円(15.1%)増加し343億3千万円となりましたが、この主な要因は、私募ファンドへの出資および株式相場の上昇により保有する投資有価証券の時価が増加したこと等によるものであります。 連結会計年度末の負債の残高は、前連結会計年度末に比べ12億5千8百万円(2.4%)減少して508億5千9百万円となりました。このうち流動負債は63億1千5百万円(38.9%)増加し225億5千1百万円となり、固定負債は75億7千4百万円(21.1%)減少し283億7百万円となりました。流動負債の増加と固定負債の減少の主な要因は、長期借入金(固定負債)から一年内返済長期借入金(流動負債)に振替えたこと等によるものであります。 連結会計年度末の純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ31億1千3百万円(4.8%)増加して684億4千1百万円となりました。この主な要因は、自己株式の取得および配当金の支払い等があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益が計上されたことやその他有価証券評価差額金が増加したこと等によるものであります。 上記の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の54.8%から57.3%となりました。また、当社は、2025年10月1日付で普通株式1株につき4株の割合で株式分割を行っております。第178期期首に当該株式分割が行われたと仮定して、1株当たり純資産額は1,118円10銭から1,200円89銭となりました。 なお、キャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績の分析 当社グループの当連結会計年度の経営成績は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態および経営成績の状況」に記載のとおり、物流業界では、継続的な物価上昇が個人消費を下押しするなか、国内貨物の荷動きは一進一退の推移となりました。輸出入貨物は生産材等の輸入が底堅い一方、輸出は地政学リスクや中国経済低迷に伴い、製造業の荷動きが鈍化するなど、総じて力強さを欠く展開となりました。また、不動産業界では、出社回帰に伴う需要の回復を背景に、オフィスビル賃貸市場の空室率が改善傾向を辿り、賃料水準も底堅く推移した一方、建築費高騰と金利上昇を受け、投資や開発にあたってはより慎重な収益性判断が求められる状況です。 こうした事業環境の下、当社グループは、3ヶ年の中期経営計画「澁澤倉庫グループ中期経営計画2026」で掲げた事業戦略に基づき、テクノロジー活用によるオペレーションの高度化や拠点ネットワークの拡充、物流を越えた業域の拡大を積極的に進め、収益機会の創出と新規案件の獲得に取り組み、計画達成に向けた基盤を一段と強化いたしました。また、不動産事業においては、保有資産のバリューアップを通じた賃貸収益の強化、および不動産証券化事業への参画による収益基盤の多角化、ならびに物流事業とのシナジーを活かした物流不動産領域における収益機会の拡大に努めました。 この結果、当連結会計年度の営業収益は、陸上運送業務および国際輸送業務が好調に推移したことから、前期比11億2千万円(1.4%)増の797億4千万円、営業利益は新設拠点の費用先行や人件費増等により、同5億7千万円(12.2%)減の40億9千7百万円となりました。新設拠点は足元では概ね正常な稼働水準へ回復しているものの、通期の収益寄与が途上となり利益を押し下げました。経常利益は前期比7億2千5百万円(13.0%)減の48億5千8百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は政策保有株式の売却益計上により、同14億2千4百万円(29.0%)増の63億3千3百万円となりました。なお、営業収益営業利益率は5.1%、総資産経常利益率は4.1%、自己資本当期純利益率は9.5%となっております。 また、事業セグメント別では、物流事業の営業収益は前期比12億8千2百万円(1.8%)増の739億6千8百万円、営業利益は前期比2億2千万円(5.7%)減の36億6千3百万円となりました。不動産事業の営業収益は前期比2億5千7百万円(4.0%)減の61億4千6百万円、営業利益は前期比2億1千6百万円(6.5%)減の31億3千4百万円となりました。 ③ 資本の財源および資金の流動性 ⅰ) 資金需要 当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、物流事業に関わる倉庫荷役費、港湾荷捌費、陸上運送費および不動産事業に関わる不動産維持費、付帯費ならびに各事業についての販売費及び一般管理費があります。 また、設備資金需要としては、物流施設および機器、不動産施設への投資ならびにシステム開発等があります。 ⅱ) 財務政策 当社グループの事業活動に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用および金融機関からの借入ならびに社債の発行により資金を調達しております。運転資金および設備資金につきましては、国内・海外子会社のものを含めて当社において一元管理しており、当社および国内連結子会社の一部にはキャッシュ・マネジメント・システム(CMS)を導入しております。なお、運転資金の効率的な調達を行うため、金融機関と当座貸越契約を締結しております。 また、資金調達に際しては、将来の金利変動リスクを避けるために、一部金利スワップを利用しており、調達コストの低減に努めております。 ④ 重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

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