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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

京王電鉄

Keio Corporation9008 · Prime · 陸運業

京王電鉄を中心に、鉄道・バスに加え不動産、ホテル、百貨店など生活サービスを幅広く展開する企業グループ。

概要

京王電鉄は、東京都心と多摩地区を結ぶ京王線・井の頭線を運営する大手私鉄である。1910年に京王電気軌道として創業し、1948年に東京急行電鉄から分離・独立した。2026年3月期の連結営業収益は4969億円、営業利益は523億円で、従業員数は1万3079人。鉄道を中核に、不動産、ホテル、百貨店、ストア、バス、タクシーなど多角的な生活関連サービスを展開し、沿線のまちづくりを推進している。

5つのセグメントで成り立つ収益構造

京王電鉄グループの事業は、交通業、不動産業、ホテル業、建設設備業、生活サービス業の5セグメントで構成される。2026年3月期のセグメント別営業収益は、生活サービス業が1460億円(構成比29%)、交通業が1332億円(27%)、不動産業が1207億円(24%)、建設設備業が876億円(18%)、ホテル業が600億円(12%)である。営業利益では不動産業が171億円と最も大きく、交通業132億円、ホテル業101億円が続く。鉄道事業のみに依存せず、不動産販売やホテル運営などが収益を支える構造である。

沿線を中心とした地域密着型の事業展開

京王電鉄の事業は、東京都心から多摩地域に広がる京王線・井の頭線の沿線を主な舞台とする。新宿駅を東のターミナルとし、調布、府中、八王子、橋本などへ路線網を広げる。グループ企業は沿線での住宅・商業施設開発(京王多摩川開発プロジェクト、橋本駅周辺開発など)や、京王百貨店、京王ストアなどの小売、京王プラザホテルなどの宿泊施設を展開する。地域の生活インフラとして、バス(京王電鉄バス、西東京バス)、タクシー(京王自動車)も運行し、沿線居住者の移動と暮らしを一体で支える。

49の子会社と8つの関連会社から成るグループ体制

当社グループは、京王電鉄本体と連結子会社49社、持分法適用関連会社8社で構成される。交通分野では京王電鉄バス、西東京バス、京王自動車を傘下に置く。不動産分野は京王不動産、リビタ、サンウッド、京王SCクリエイションなどが手掛ける。ホテル分野は京王プラザホテル、プレッソイン、プレリアホテルなどのブランドを運営。生活サービス業には京王百貨店、京王ストア、京王アートマン、京王食品など多様な子会社が属す。建設設備業では京王建設、京王設備サービス、京王重機整備などがビル管理や車両整備を担う。

2026年3月期は過去最高収益も営業利益は減益

2026年3月期の連結営業収益は4969億円と過去最高を更新した。前期比9.7%の増収で、不動産販売の増加やホテルの高単価販売が寄与した。一方、連結営業利益は523億円(前期比3.4%減)と減少した。鉄道安全投資などの投資増加が主因である。親会社株主に帰属する当期純利益は429億円(前期比0.2%増)で、政策保有株式の売却益が利益を押し上げた。セグメント別では、交通業の営業利益が15.5%減の132億円、不動産業は2.6%減の171億円、ホテル業は7.0%減の101億円となり、建設設備業のみ32.3%増の74億円と好調だった。

業界の中での役割は鉄道・バス事業者、不動産デベロッパー、ホテル・百貨店運営会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4,969億円
営業利益
523億円
営業利益率
10.5%
純利益
429億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
生活サービス業1,364億円27.4%58億円4.3%
交通業1,323億円26.6%133億円10.1%
不動産業1,148億円23.1%172億円15.0%
ホテル業597億円12.0%101億円16.9%
建設設備業538億円10.8%74億円13.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01交通業主力

鉄道事業(当社)、バス事業(京王電鉄バスグループ、西東京バス)、タクシー業(京王自動車グループ)を展開。沿線の公共交通を担う。

主な製品・サービス3
鉄道事業
京王線・井の頭線の運行による旅客輸送サービス。
バス事業
京王電鉄バス、京王バス、西東京バスによる路線バス・高速バス運行。
タクシー業
京王自動車によるタクシー運行およびバスサービス。

02不動産業主力

不動産賃貸・販売を展開。当社、京王不動産、リビタ、サンウッド、京王SCクリエイション、京王重機整備が参画。沿線の住宅・商業施設開発を手掛ける。

03ホテル業準主力

京王プラザホテルをはじめ、プレッソイン、プレリアホテル等のブランドでホテル運営。リビタもホテル事業に参画。

04生活サービス業準主力

百貨店(京王百貨店)、ストア(京王ストア)、クレジットカード、生活雑貨販売、パン・菓子製造販売、生花販売、飲食、子育て支援、高齢者住宅、葬祭、旅行、広告代理、スポーツ、貨物輸送、情報システム、経理代行、人事代行、社会教育、清掃など多岐にわたる生活関連サービスを提供。

05建設設備業副次

ビル総合管理、車両整備、建築・土木工事を手掛ける。京王設備サービス、京王重機整備、東京特殊車体、京王建設などが担当。

製品と技術

京王線・井の頭線による鉄道輸送

京王電鉄の核は、京王線(新宿~京王八王子間ほか)と井の頭線(渋谷~吉祥寺間)の2路線である。京王線は新宿から多摩地域へ向かう通勤路線で、相模原線、高尾線、動物園線などの支線を持つ。笹塚~仙川間の連続立体交差事業も進行中。井の頭線は渋谷と吉祥寺を結ぶ短距離路線で、観光・商業需要も取り込む。両路線とも都営地下鉄新宿線との相互乗り入れにより、東京都心へのアクセスを強化している。2026年3月期の鉄道事業営業収益は、交通業全体の1332億円の大部分を占める。

バス・タクシーで補完する交通ネットワーク

グループの交通事業は鉄道に加え、バス事業とタクシー事業で構成される。京王電鉄バスおよび京王バスが沿線地域で路線バスを運行し、西東京バスが多摩西部をカバーする。高速バスは1969年の運行開始以来、新宿から関西・中部方面などへの長距離路線を拡充してきた。タクシー事業は京王自動車が営業。これらにより、鉄道駅から自宅や目的地までの「ラストワンマイル」を担い、沿線住民の移動手段を確保している。

沿線価値を高める不動産開発と商業施設

京王電鉄グループの不動産事業は、沿線での住宅・商業施設の開発、分譲、賃貸を手掛ける。主な子会社に京王不動産、リビタ、サンウッドがある。進行中の大型プロジェクトとしては、新宿駅西南口地区開発、橋本駅周辺開発、京王多摩川開発プロジェクトがあり、2030年前後の完成を目指す。商業施設運営では、京王SCクリエイションがショッピングセンターを管理し、京王百貨店(新宿店)や京王ストア(スーパーマーケット)が沿線住民の購買需要に応える。

京王プラザホテルを軸とするホテル事業

ホテル事業は、京王プラザホテル(新宿・札幌)を旗艦とし、プレッソイン(ビジネスホテル)、プレリアホテル(京都・札幌)、高山グリーンホテルなどを運営する。子会社のリビタもホテル事業に参画。2026年3月期のホテル業営業収益は600億円、営業利益は101億円。コロナ禍後のインバウンド需要回復や高単価販売戦略が収益を押し上げた。グループ全体の宿泊ブランドを活用し、沿線内外の観光需要を取り込んでいる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

陸運業のなかでの位置

私鉄大手、沿線開発で強み

京王電鉄は東京都心と多摩地域を結ぶ私鉄。同業の東急、京急、東武鉄道、相鉄HDなどと競合。売上高・営業利益率の数値は提供されていないが、他の私鉄と同様に鉄道事業のほか、沿線の不動産開発や商業施設運営で収益を上げる。京王線沿線は住宅地として人気が高く、安定した輸送需要がある。ただし、コロナ禍や人口減少の影響で鉄道利用の回復が遅れる可能性。DXや沿線価値向上が課題。

強み

  • 都心アクセス良好で住宅需要堅調。不動産事業が安定収益。
  • 京王グループとして知名度高く、沿線住民の支持。
  • 不動産・商業施設など鉄道以外の収益源を保有。
  • 通勤・通学路線として一定の利用者を確保。

課題

  • 沿線人口減少で長期的な需要減リスク。
  • テレワーク定着で通勤需要が完全回復しない可能性。
  • 東急など他社とのサービス競争。沿線開発で差別化必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

物流・運輸の時価総額近傍。太字が京王電鉄

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19037ハマキョウレックス1,395億円12.7倍
22874横浜冷凍1,302億円41.1倍
39039サカイ引越センター1,272億円14.1倍
49304澁澤倉庫1,258億円18.5倍
59090AZ-COM丸和ホールディングス1,214億円16.9倍
69008京王電鉄941億円10.8倍
79310日本トランスシティ934億円13.3倍
83946トーモク863億円10.0倍
99324安田倉庫764億円10.8倍
103232三重交通グループホールディングス652億円9.8倍
118005スクロール600億円21.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(物流・運輸)に従っています。

会社の歴史

沿革 20件

京王電気軌道として創業、玉南電気鉄道を合併

1910年9月、京王電気軌道株式会社が資本金125万円で設立された。1913年4月には笹塚~調布間の電車が開通し、同時に新宿~笹塚間、調布~国分寺間で路線バスの営業を開始した。その後、1926年12月に玉南電気鉄道株式会社を合併し、路線網を拡大。1928年5月には新宿~東八王子間の直通運転を開始、1934年4月には渋谷~吉祥寺間(現在の井の頭線)が全線開通した。創業期から鉄道とバスを一体で運営し、沿線開発の基盤を築いた。

戦時統合と戦後の分離独立(1944~1948年)

1944年5月、陸上交通事業調整法により、京王電気軌道は東京急行電鉄株式会社(現・東急)に合併された。しかし戦後の1948年6月、東京急行電鉄から京王線・井の頭線とバス3営業所を分離し、京王帝都電鉄株式会社が設立された。資本金は5000万円。この分離により、京王は再び独立した鉄道会社として歩み始めた。1949年5月には東京証券取引所に上場した。

沿線拡充と新線開通の時代(1955~1990年)

1955年10月、不動産業に進出し、沿線の宅地開発を本格化させた。1967年10月には高尾線(北野~高尾山口間)が開通。1969年3月には高速バス運行を開始した。1978年10月、京王新線が開通し、新宿~笹塚間が複々線化された。1980年3月には京王線が都営地下鉄新宿線と相互乗り入れを開始。1988年3月、本社を多摩市に移転。1990年3月には相模原線が南大沢~橋本間で開通し、調布~橋本間が全線開通した。これにより京王線の路線網は現在の形に近づいた。

社名変更と事業再編(1998~2024年)

1998年7月、会社名を京王帝都電鉄から京王電鉄株式会社に変更した。2002年8月には自動車事業(バス・タクシー)を京王電鉄バス株式会社に営業譲渡し、交通事業のグループ運営を明確化した。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行。2024年7月には商業施設運営事業を株式会社京王SCクリエイションに承継し、グループ内の機能を再編した。一貫して沿線サービスの多角化とグループ経営の効率化を進めている。

コロナ禍からの回復と中期経営計画の推進

2021年3月期には新型コロナウイルス感染症の影響により、連結営業収益が3154億円まで落ち込み、当期純損失275億円を計上した。その後、人流回復とともに収益は改善し、2024年3月期には連結営業収益4087億円、純利益292億円まで回復。2026年3月期には営業収益4969億円と過去最高を達成した。現在は2030年度をターゲットとした中期経営計画『HIRAKU 2030』を推進し、新宿駅西南口地区開発や橋本駅周辺開発などの大規模プロジェクトに取り組んでいる。

年表20件を開く

1910年代

  • 1910年9月創業京王電気軌道株式会社設立(資本金125万円)

1920年代

  • 1926年12月M&A京王電気軌道株式会社は、玉南電気鉄道株式会社を合併

1940年代

  • 1944年5月M&A京王電気軌道株式会社は、陸上交通事業調整法により東京急行電鉄株式会社に合併
  • 1948年6月創業東京急行電鉄株式会社から分離、京王線・井の頭線とバス3営業所を含めた京王帝都電鉄株式会社設立(資本金5,000万円)
  • 1949年5月上場東京証券取引所に上場

1990年代

  • 1998年7月商号変更会社名を京王電鉄株式会社に変更

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場一部からプライム市場へ移行
  • ロ、事業内容に係る事項

1910年代

  • 1913年4月笹塚~調布間電車開通、新宿~笹塚間、調布~国分寺間の路線バス営業開始

1920年代

  • 1928年5月新宿~東八王子間直通運転開始

1930年代

  • 1934年4月渋谷~吉祥寺間全線開通

1950年代

  • 1955年10月不動産業営業開始

1960年代

  • 1967年10月高尾線 北野~高尾山口間開通
  • 1969年3月高速バス運行開始

1970年代

  • 1978年10月京王新線開通 新宿~笹塚間複々線化

1980年代

  • 1980年3月京王線 都営地下鉄新宿線、相互乗入開始
  • 1988年3月新本社屋完成、移転(多摩市)

1990年代

  • 1990年3月相模原線 南大沢~橋本間開通(調布~橋本間全線開通)

2000年代

  • 2002年8月自動車事業を京王電鉄バス㈱に営業譲渡

2020年代

  • 2024年7月商業施設運営事業を㈱京王SCクリエイションに承継

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結営業利益 2026年度計画2027年3月期まで510億円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益 2026年度計画2027年3月期まで430億円
  • 連結EBITDA 2026年度計画2027年3月期まで907億円
  • ネット有利子負債/EBITDA倍率 2026年度計画2027年3月期まで5.0倍
  • 連結経常利益ROA 2026年度計画2027年3月期まで4.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ハード/ソフト一体でのまちづくり推進

    新宿駅西南口地区開発、橋本駅周辺開発、京王多摩川開発プロジェクトなど、2030年前後を目指す大規模プロジェクトを着実に進め、沿線エリアの面的・同時並行的なまちづくりを推進する。ソフト面のサービスも一体で展開し、沿線の魅力向上を図る。

  2. 02

    新たな時代に向けた交通の創造

    輸送需要のボリュームゾーンである新宿から15km圏内に加え、橋本駅を西の拠点として第二の輸送主軸を創出する。安全でサービスの良い持続可能な交通を目指し、輸送サービスを進化させる。

  3. 03

    事業成長と財務課題解決の両立

    連結営業利益と連結EBITDAを伸長させながら株主還元を強化し、資産・資本効率性を向上させる。適切な財務レバレッジを追求しつつ、2030年代の大規模投資に備えて財務健全性を確保する。

  4. 04

    サステナビリティ経営の推進

    環境に配慮した事業活動や社会貢献を通じ、グループ理念に掲げる「信頼のトップブランド」を目指す。ステークホルダーとの信頼関係を構築し、持続可能な経営基盤を築く。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で13,079人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は758万円で、9期前と比べて+6.3%平均年齢は40.5歳、平均勤続年数は17.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月12,925
2018年3月13,040
2019年3月71440.317.613,342
2020年3月71640.417.513,444
2021年3月68040.717.613,542
2022年3月65041.217.813,150
2023年3月71041.717.912,692
2024年3月73041.517.812,918
2025年3月76141.217.613,003416
2026年3月75840.517.713,079400

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率108.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
小計3,321億円
交通業1,836億円
不動産業843億円
ホテル業461億円
生活サービス業171億円
建設設備業1,091百万円
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2020-10-16
    1.2億円
  • 補助金
    令和元年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2019-05-16
    1.2億円
  • 補助金
    令和3年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2022-01-12
    9,633万円
  • 補助金
    令和4年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2022-07-04
    7,250万円
  • 補助金
    令和2年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2021-02-18
    6,300万円
  • 補助金
    令和4年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2022-07-04
    5,750万円
  • 補助金
    令和4年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2023-02-06
    5,067万円
  • 補助金
    令和3年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2021-05-17
    5,000万円
  • 補助金
    令和3年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2022-01-12
    4,300万円
  • 補助金
    平成30年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2019-03-06
    3,000万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は4,969億円営業利益523億円前期と比べると増収減益で、売上が+9.7%、利益が-3.3%。

売上高
+9.7%
4,969億円
営業利益
-3.3%
523億円
純利益
+0.0%
429億円
営業利益率
10.5%
前期比 -1.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高5,040億円4,969億円
営業利益510億円523億円
純利益430億円429億円
1株あたり配当¥22¥22

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,232億円、営業利益は162億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2018年4Q4,34720
2019年4Q4,47539
2020年4Q4,337−65
2021年4Q3,154−143
2022年4Q2,99926
2023年4Q3,4714
2024年4Q4,08738
2025年4Q4,5292244.9178
2026年4Q4,9692084.2212
2027年1Q1,23216213.1117

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は3,969億円から4,969億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は10.5%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3,969245147
2014年3月4,080302162
2015年3月4,080314172
2016年3月4,163351195
2017年3月4,190353212
2018年3月4,347357239
2019年3月4,475393272
2020年3月4,337347179
2021年3月3,154−180−275
2022年3月2,9995456
2023年3月3,471218131
2024年3月4,087435292
2025年3月4,52954153311.9429
2026年3月4,96952351210.5429

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高4,969億円のうち、営業利益として残るのは523億円10.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は429億円、売上の8.6%にあたる。営業利益率は業種中央値7.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金77.1%3,830億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.4%616億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.5%523億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+3.3pt
10.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.5pt
8.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.6pt
10.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが371億円、投資CFが−356億円で、差し引きのフリーCFは15億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は477億円で、売上の1.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月487−47111416838
2014年3月588−379−332209715
2015年3月519−323−263196647
2016年3月542−553255−11892
2017年3月494−659−166−165561
2018年3月627−713174−86645
2019年3月606−476−204130579
2020年3月502−506−156−4419
2021年3月69−308588−239768
2022年3月282−143−233139674
2023年3月250−420206−170710
2024年3月523−425−7898730
2025年3月286−381−154−95482
2026年3月371−356−1915477

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1.2兆円。このうち返さなくてよい自己資本が4,442億円で、自己資本比率は37.0%(業種中央値40.1%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月0.792,7885,14535.1
2014年3月0.792,9264,95237.1
2015年3月0.783,0774,74739.3
2016年3月0.823,1185,08438.0
2017年3月0.833,3205,02739.7
2018年3月0.893,5225,36939.6
2019年3月0.893,6805,21341.3
2020年3月0.883,7355,03242.6
2021年3月0.913,4445,68237.7
2022年3月0.913,4235,63937.8
2023年3月0.963,5166,03636.8
2024年3月1.083,9396,85536.4
2025年3月1.124,1487,07836.9
2026年3月1.204,4427,55737.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
478億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3,286億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
643億円
在庫として抱えている分
負債合計
7,557億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
76
/ 100
安定性自己資本比率25 / 40
収益力営業利益率21 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

陸運業 56社との比較

同じ陸運業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率56社中8位あたり、逆に低いのは自己資本比率56社中32位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.0%/中央値 8.4%
P25 6.0%P75 10.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.5%/中央値 7.2%
P25 4.9%P75 10.9%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
37.0%/中央値 40.1%
P25 32.4%P75 54.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
9.7%/中央値 4.5%
P25 2.6%P75 7.5%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.8%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥786.5で、1年前と比べて+4.8%過去52週の値幅のなかでは54%の位置にある。

¥786.5+0.0%1ヶ月+2.4%1年+4.8%時価総額941億円
過去52週の値幅
安値¥711.4高値¥849.3

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.8倍
PER (会社予想)10.6倍
PBR1.00倍
配当利回り2.80%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+5.7%、年間+17.5%の上昇。7月17日終値790.4円は25日線(747円)を+5.8%大きく上回り、52週高値847円から-6.7%の高値圏。週足は上昇トレンド明確で、出来高も7月16日305万株と増加傾向。堅調な推移。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER10.8倍は業界平均23.4倍を大きく下回り、PBR1.03倍は平均1.08倍とほぼ同水準。ROE10%に対しPBR1倍割れは割安。配当利回り2.81%は平均2.22%を上回る。鉄道業は安定収益が見込めるが、コロナ禍後の需要回復が続く。PERが低く、収益力に対して割安と評価。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.8倍15.7倍
PER (予想)10.6倍
PBR1.00倍1.07倍
ROE10.0%8.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

コロナ後の人流回復で運輸収入が改善し純利益は429億円まで回復。2026年3月期も同水準予想。沿線人口の減少やリモートワーク定着が逆風だが、インバウンド需要や沿線開発が成長期待。ROE10%、PBR1倍超で割高感はない。

プラスに働く材料7
  • 人流回復継続

    コロナ前水準に戻り運輸収入増加。

  • インバウンド需要

    訪日客増加で百貨店・商業施設好調。

  • 沿線開発の成長

    不動産事業が安定収益を牽引。

  • 旅客需要回復で運輸収入が計画を上振れ2026年Q2影響

    FY2025/3営業利益541億円に対し、運輸収入1%増で約5億円増益寄与の可能性

  • 不動産事業の好調が利益を押し上げ通年影響

    沿線開発の進捗で不動産収益が計画比+10億円程度増加する可能性

  • 増配または自社株買いの実施次回決算発表後影響

    配当性向30%程度、純利益429億円で年間22円配当、増配余地あり

  • インバウンド需要の更なる拡大継続影響

    訪日客増で鉄道・小売事業に追い風、営業利益への寄与は数億円規模

マイナスに働く材料7
  • 人口減少の長期リスク

    沿線人口減少で鉄道需要が減少傾向。

  • リモートワーク定着

    通勤客数減少が構造的な課題。

  • 業績伸び悩み

    純利益429億円で横ばい、成長鈍化。

  • FY26/3営業利益計画は前期比減益FY2026/3影響

    計画営業利益523億円は前期比-18億円、達成できなければ利益下方修正リスク

  • 運賃認可の遅れで増収効果が限定的不定影響

    運賃値上げ申請の認可遅れで営業利益が10億円程度減少する可能性

  • 人件費・エネルギーコストの上昇継続影響

    労務費と燃料費の増加で営業利益が年間約20億円圧迫されるリスク

  • 競合他社との値下げ競争激化不定影響

    首都圏私鉄間の競争激化で運輸収入が1%減少すると約4億円の減益

次の決算で確かめる点
運輸収入
主力事業の回復度合いを測る最重要指標。
不動産事業利益
安定収益源の動向と成長性。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり22で、前期から+10.0%いまの株価に対する利回りは2.80%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥22
1株あたり
配当利回り
2.80%
いまの株価に対して
配当性向
42.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月953.1
2018年3月105.643.6
2019年3月105.331.0
2020年3月115.046.2
2021年3月8−23.8
2022年3月80.0
2023年3月80.042.8
2024年3月1131.334.2
2025年3月2090.537.5
2026年3月2210.042.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥22

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ47,244人。区分でいちばん多いのは金融機関38.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が47.8%を占め、残る52.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関46.343.843.441.240.738.4
個人・その他29.731.231.533.837.936.6
外国法人15.615.715.914.410.613.4
事業法人7.78.38.58.88.99.4
自己株式5.05.05.04.97.93.2
証券会社0.71.00.71.81.82.2
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)12.57
02日本生命保険相互会社5.03
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.38
04太陽生命保険株式会社3.76
05株式会社日本カストディ銀行(三井住友信託銀行退職給付信託口)1.67
06三井住友信託銀行株式会社1.67
07富国生命保険相互会社1.60
08JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.33
09株式会社京王閣1.21
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.21

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-07-06
    ブラックロック・ジャパン株式会社
    新規の大量保有報告
    1.61%
  • 2026-06-03
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.59%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+202%、1株純資産は14期で+68%。直近期のROEは10.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月244565.533.550.2
2014年3月274795.727.145.9
2015年3月285045.833.455.7
2016年3月325106.331.053.8
2017年3月1732,7176.625.453.1
2018年3月1962,8827.023.243.6
2019年3月2233,0127.632.131.0
2020年3月1463,0564.843.646.2
2021年3月−2252,820
2022年3月95611.6104.6
2023年3月215763.843.242.8
2024年3月486447.917.434.2
2025年3月7170110.610.837.5
2026年3月7376710.010.642.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

1名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は1名。2026/3期の役員報酬は総額506百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
原田喜美枝58

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)9206877136541
社外取締役910410412
取締役(社内)1373737

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,153字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の企業集団は、当社、子会社49社および関連会社8社で構成されており、その営んでいる主要な事業内容は、次のとおりです。なお、各区分はセグメントの区分と同一であります。 当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は第5〔経理の状況〕1〔連結財務諸表等〕〔注記事項〕(セグメント情報等)に記載しております。 (1) 交通業 事業の内容   主要な会社名 鉄道事業   当社 バス事業   京王電鉄バスグループ (京王電鉄バス㈱、京王バス㈱)、西東京バス㈱ タクシー業   京王自動車グループ (京王自動車㈱、京王自動車バスサービス㈱) (2) 不動産業 事業の内容   主要な会社名 不動産賃貸業   当社、京王不動産㈱、㈱リビタ、㈱サンウッド、㈱京王SCクリエイション、京王重機整備㈱ 不動産販売業   当社、京王不動産㈱、㈱リビタ、㈱サンウッド (3) ホテル業 事業の内容   主要な会社名 ホテル業   当社、㈱京王プラザホテル、㈱京王プラザホテル札幌、㈱京王プレッソイン、㈱京王プレリアホテル京都、㈱京王プレリアホテル札幌、㈱高山グリーンホテル、㈱リビタ (4) 建設設備業 事業の内容   主要な会社名 ビル総合管理業   ㈱京王設備サービス 車両整備業   京王重機整備㈱、東京特殊車体㈱ 建築・土木業   京王建設㈱、京王建設横浜㈱ (5) 生活サービス業 事業の内容   主要な会社名 百貨店業   ㈱京王百貨店 ストア業   ㈱京王ストア クレジットカード業   ㈱京王パスポートクラブ 生活雑貨関連用品の販売業   ㈱京王アートマン パン、菓子の製造・販売業   京王食品㈱ 生花販売業   京王グリーンサービス㈱ 飲食業   ㈱レストラン京王 子育て支援事業   ㈱京王子育てサポート 高齢者住宅事業   京王ウェルシィステージ㈱ 葬祭事業   京王フェアウェルサポート㈱ 旅行業   京王観光㈱ 広告代理業   ㈱京王エージェンシー スポーツ業   京王レクリエーション㈱ 貨物の輸送・引越し業   京王運輸㈱ 情報システム業   ㈱京王ITソリューションズ 経理代行・金融業   ㈱京王アカウンティング 人事業務代行業   ㈱京王ビジネスサポート 社会教育事業   京王ユース・プラザ㈱ 清掃業   ㈱京王シンシアスタッフ (注) 1.主要な会社として当社および連結子会社39社を記載しております。 2.当社は交通業、不動産業およびホテル業に、㈱リビタは不動産業およびホテル業に、京王重機整備㈱は不動産業および建設設備業に、それぞれ重複して含まれております。 以上の企業集団の状況について、事業系統図を示すと次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題1,660字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 京王グループ理念 当社グループでは、グループとしての存在価値を明文化した「京王グループ理念」を制定し、これをグループ内外に発信することで、グループ全体の価値観や方向性の共有化をはかっております。 <京王グループ理念> 私たち京王グループは、 つながりあうすべての人に誠実であり、環境にやさしく、 「信頼のトップブランド」になることを目指します。 そして、幸せな暮らしの実現に向かって 生活に溶け込むサービスの充実に日々チャレンジします。 (2) 経営環境及び対処すべき課題 <京王グループ中期経営計画(2025年度~2030年度)> 当社グループは2030年前後に大きな節目を迎えます。「新宿駅西南口地区開発計画」「橋本駅周辺開発」「京王多摩川開発プロジェクト」「京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業」など、大規模プロジェクトが2030年前後を目指して進行中です。人口減少下においても将来にわたって活気ある沿線エリアを実現するために、全力を挙げてこれらのまちづくり事業を完遂させるべく、京王沿線と当社グループにとって飛躍のタイミングとなる2030年度をターゲットとして「ありたい姿」を定めた中期経営計画『HIRAKU 2030』に取り組んでおります。 中期経営計画初年度は、掲げた各施策について概ね計画どおり進捗しており、2026年度は、インフレの進行や金利上昇、世界的な情勢不安など外部環境の変化も踏まえつつ、引き続き、中期経営計画の2年目として基本方針「ハード/ソフト一体での「まちづくり」の推進」「新たな時代に向けた交通の創造」「事業成長と財務課題解決の両立」「サステナビリティ経営の推進」に基づき各施策を着実に推進してまいります。 <ビジネスモデル> <長期的に目指す沿線の姿> 現在の輸送需要のボリュームゾーンである新宿から15km圏内に加え、橋本駅を西の拠点として第二の輸送主軸を創出してまいります。 東西両端のターミナルに加え、中間地である調布エリアなど、沿線でのまちづくりを面的・同時並行的に推進することで、「国内で最も活気とポテンシャルがあるエリア」、「日本一安全でサービスの良い持続可能な交通」という長期的にありたい姿の実現を目指します。 <基本方針> <経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な経営指標> 連結営業利益、連結EBITDAを伸長させながら、還元も強化し、資産・資本効率性の向上をはかります。また、適切な財務レバレッジの追求に加え、2030年代の大規模投資の本格化に備え、財務の健全性も確保します。 (単位:億円) 2025年度実績   2026年度計画   (参考)2025年度中期計画   (参考)2026年度中期計画       (参考)2030年度中期計画 連結営業利益   523   510   500   440       620 親会社株主に帰属する当期純利益   429   430   410   300       450 連結EBITDA   869   907   850   824       1,061 ネット有利子負債/EBITDA倍率   4.8倍   5.0倍   4.6倍   5.4倍       4倍台 連結経常利益ROA   4.4%   4.0%   4.3%   3.6%       4.5%以上 連結ROE   10.0%   9.6%   9.7%   6.8%       9.0%以上 (注)1.連結EBITDA=連結営業利益+減価償却費+のれん償却額 2.ネット有利子負債=有利子負債-現金及び現金同等物 3.連結経常利益ROA=連結経常利益÷総資産(期首・期末平均) 4.連結ROE=親会社株主に帰属する当期純利益÷純資産(期首・期末平均)
事業等のリスク3,595字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループは、これらのリスクを認識した上で、事態の発生の回避に努め、発生した場合には事業への影響を最小限にとどめるべく対策を講じる所存です。 なお、以下は当社グループの事業その他に関し、予想される主なリスクを具体的に示したものであり、ここに記載されたものが当社グループのすべてのリスクではありません。また、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月23日)現在において入手可能な情報に基づき、当社グループが判断したものです。 (1)気候変動・自然災害等 大規模地震の発生のほか、気候変動により発生頻度が高まっている大型台風や集中豪雨等の自然災害が発生した場合、当社グループの事業運営に支障をきたし、営業休止やお客様の減少等により売上が減少するほか、施設等の復旧費用が発生するなど、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。当社グループでは、鉄道事業において「自然災害への対応力と危機管理体制の強化」を目指し、安全性向上に向けた取組みを行っております。気象情報システムによる監視体制の構築や耐震補強工事などの施設改良の推進、災害発生を想定した各種訓練の実施など、策定しているBCP(事業継続計画)の改善もはかりながら各種対策に取り組んでおります。 (2)事故等の発生 人為的要因を含む機器の誤作動などによるトラブルや事故、踏切などにおける第三者に起因する事故、テロ等不法行為による被害等により、当社グループにおける施設に損害が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。当社では、皆様から信頼され、愛される鉄道であるために、「『安全』は最大の使命であり、最高のサービスである」ことを常に意識し、「全社員が一丸となり継続的改善に取り組み、安全最優先の鉄道を創る」ことを最大の命題として、日々の業務に取り組んでおります。鉄道事故やトラブルが発生した際は、原因究明と再発防止策を速やかに実行するなど、継続的改善を進めております。 (3)品質管理 当社グループでは多数の資産を保有しているほか、物件の施工販売、食品の販売等を行っているため、当社グループ固有の品質問題のみならず、社会全般にわたる一般的な品質問題などが発生した場合、売上の減少や損害賠償費用の発生等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。当社グループは、「信頼のトップブランド」になることを理念に掲げ、品質管理を引き続き徹底してまいります。 (4)経営環境の変化 価値観の多様化や人口減少・少子高齢化等により、当社グループが提供する商品・サービスの需要が減退する場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。当社グループでは、ステークホルダーに対して価値を提供し、長期的に「国内で最も活気とポテンシャルがあるエリア」「日本一安全でサービスの良い持続可能な交通」を目指し、沿線の面的開発を同時並行で推進することにより沿線力を向上させ、そこで生活する人の「幸せな暮らし」を実現することで、当社グループの価値を創造してまいります。 (5)デジタル社会への対応 当社グループは、多数のITシステムやクラウドサービス等の情報通信ネットワークを活用して事業を行っているほか、お客様の個人情報を含む機密情報を保持しております。また、取引先や委託先等のサプライチェーンも多岐にわたっております。そのため、重大なシステム障害や個人情報流出が発生した場合、システム復旧や損害賠償費用等が発生するほか、信用の低下等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。当社グループでは、情報セキュリティ分科会が中心となり、適切な情報管理を推進するとともに、個人情報については、京王グループ個人情報管理体制のもと、適切な管理に努めております。 また、当社グループは、労働人口が減少していく中でもサービスの質を確保するとともに、お客さまのライフスタイルなどの社会の変化に呼応したサービスを提供し、競争力を強化するため、事業のデジタルトランスフォーメーション(DX)にかかる投資を行っております。DXに対する資金、人財、その他リソースが不足した場合、また将来の技術革新や顧客志向・社会情勢の変化に適切に対応できない場合、当社グループの競争力が低下する可能性があります。 (6)人財の確保 当社グループの業種は多岐にわたるため、それぞれの分野で専門的知見と経験を積んだ人財の確保・育成が、事業の発展には不可欠であると考えております。このため、雇用の流動化等により、適切な人財の確保・育成の継続が困難な場合、当社グループの競争力が低下する可能性があります。当社グループでは、「人財確保」「人財育成」「エンゲージメント」「DE&I」「組織風土・組織構造」における取組みを推進し、当社グループにおける全ての人財が、多様性を尊重し、時には補完し合い、どのような局面においても役割を果たすことができる環境を整えることで、企業集団としての総合力を高めてまいります。 (7)感染症の流行 感染症の流行が発生した場合、鉄道事業・バス事業等における輸送人員の減少や、ホテル・商業施設等におけるお客様数の減少・営業時間の制限など、各事業で多大な影響を受ける可能性があります。当社グループでは、社会インフラを担う企業グループとして、当社を中心としたBCPに基づき、引き続き感染症の流行への対策に取り組んでまいります。 (8)人権の尊重 「信頼のトップブランド」を掲げ、様々なステークホルダーとの関わりの中で多岐にわたる事業を営む中、当社グループやそのサプライチェーン上において人権問題が発生した場合、社会的な信用の低下等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。当社グループでは、「京王グループ人権方針」や「京王グループサプライチェーン方針」を制定し、それらに基づいた教育・浸透やリスク対応等に努めています。今後、取引先へのアンケートを通じた現状把握を実施してまいります。 (9)コンプライアンス 当社グループは、鉄道事業をはじめとする各事業において関係法令を遵守しておりますが、これらに反する行為が発生した場合、信用の低下等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。当社グループでは、グループ全体のコンプライアンス体制を推進し、コンプライアンスに関する各種取組みの検証や改善策の検討等を行っています。 (10)大規模投資期における財務負担 当社グループでは、鉄道事業における安全対策をはじめ、事業の継続性を確保するための中長期的な視点に立った設備投資を実施しているほか、今後、新宿・橋本エリアでの再開発等の大規模投資の本格化を控えております。現在、国内金利の上昇が続いており、今後もこの傾向が続くと予想されるため、大規模投資期においては、当社グループの財務負担の増加が見込まれます。当社グループでは、金利の長期固定化により市場金利の変動リスクを低減しているほか、余剰資金の活用等により有利子負債を適正水準に管理して財務健全性を維持し、大規模投資期のキャッシュアウトに耐えうる財務基盤づくりを進めるとともに、「京王グループ中期経営計画(2025年度~2030年度)」においては、政策保有株式や低効率資産の売却を進めるなどさらなる資産・資本効率性の向上に取り組んでおります。 (11)経済環境 当社グループは、鉄道事業を中心に幅広い事業を展開していることから、国内外の経済情勢が、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。インフレの進行に伴い労務費や建設コストの上昇が継続していることに加え、足元の中東情勢悪化により、動力費や燃料費等の増加のほか、住宅設備機器類を中心に資材の価格上昇や供給ひっ迫等が生じておりますが、引き続き効率化や費用の削減に向けて、あらゆる施策に取り組んでまいります。 (12)法的規制 鉄道事業をはじめとする当社グループが展開する各事業については、様々な法令・規則等による規制を受けており、これらの規制に重大な変更があった場合、当社グループの事業活動が制限されるほか、法令・規則・開示制度等を遵守するための費用が発生するなど、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,127字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 ア. 経営成績 当期については、不動産販売業の売上増や建築・土木業の完成工事高が増加したことに加え、ホテル業における高単価販売などにより、連結営業収益はすべてのセグメントで対前年増収となり、4,969億3千9百万円(前期比9.7%増)と過去最高を更新いたしました。連結営業利益は、鉄道安全投資をはじめとした投資の増加などにより、523億2千2百万円(前期比3.4%減)となりました。連結経常利益は511億7千2百万円(前期比3.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は政策保有株式の売却などにより、過去最高の429億2千9百万円(前期比0.2%増)となりました。 なお、連結EBITDAは869億1千4百万円(前期比0.1%減)、連結減価償却費は344億3千1百万円(前期比5.5%増)となりました。 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増 減 額   増 減 率 % 連結営業収益   452,916   496,939   44,022   9.7 連結営業利益   54,148   52,322   △1,825   △3.4 連結経常利益   53,253   51,172   △2,081   △3.9 親会社株主に帰属する当期純利益   42,857   42,929   71   0.2 連結EBITDA   86,958   86,914   △43   △0.1 連結減価償却費   32,644   34,431   1,786   5.5 (注)連結EBITDAは、連結営業利益+減価償却費+のれん償却額により算出しております。 セグメントごとの経営成績の概要は、次のとおりであります。 当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。以下の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。 (単位:百万円) 営 業 収 益   営 業 利 益 前連結会計年度   当連結会計年度   増 減 率   前連結会計年度   当連結会計年度   増 減 率 %           % 交通業   130,106   133,233   2.4   15,694   13,254   △15.5 不動産業   91,510   120,712   31.9   17,628   17,174   △2.6 ホテル業   56,482   60,033   6.3   10,896   10,128   △7.0 建設設備業   77,483   87,640   13.1   5,619   7,434   32.3 生活サービス業   144,285   146,036   1.2   5,319   5,837   9.7 計    499,869   547,656   9.6   55,157   53,829   △2.4 連結修正   △46,952   △50,717   ―   △1,009   △1,506   ― 連結   452,916   496,939   9.7   54,148   52,322   △3.4 イ. 財政状態 総資産は、販売用不動産の取得による棚卸資産の増加などにより772億6千7百万円増加し、1兆1,998億5千7百万円となりました。負債は、有利子負債の増加などにより478億1千8百万円増加し、7,556億5千万円となりました。純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上などにより294億4千9百万円増加し、4,442億7百万円となりました。 なお、有利子負債(借入金+社債+コマーシャル・ペーパー)は4,690億5千5百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 営業活動によるキャッシュ・フローは、棚卸資産の増加額の縮小などにより、流入額は前連結会計年度に比べ84億6千6百万円増加の370億7千8百万円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の売却による収入の増加などにより、流出額は前連結会計年度に比べ24億6千5百万円減少の356億4千4百万円となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出などにより、流出額は18億9千6百万円となりました。これらの結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は477億1千1百万円となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループの業種構成はサービス業が中心であり、受注生産形態をとらない会社が多いため、セグメントごとに生産規模および受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。このため第2〔事業の状況〕4〔経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析〕(1)経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況においてセグメントごとの営業収益を示すこととしております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針および見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債および収益・費用の報告金額ならびに開示に影響を与える見積りを必要とします。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。重要な会計方針および見積りには、以下のようなものがあります。 ア. 有価証券の評価損 当社グループは金融機関や取引先等の株式を保有しております。これらの株式の評価、時価が著しく下落した場合の回復可能性については、当社グループで定める「金融商品取扱規程」により合理的に判断しておりますが、価格変動リスクを負っているため、将来、損失が発生する可能性があります。 イ. 固定資産の減損 当社グループは多くの固定資産を保有しております。これらの価値は個別物件の将来キャッシュ・フロー、割引率、正味売却価額など多くの前提条件に基づいて算出しているため、当初見込んだ収益が得られなかった場合、または算出の前提条件に変更があった場合には、損失が発生する可能性があります。 ウ. 退職給付債務および費用 当社グループの退職給付債務および費用は、年金資産の長期期待運用収益率や割引率等数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出しているため、実際の結果が前提条件と異なる場合、または算出の前提条件に変更があった場合には、損失が発生する可能性があります。 エ. 繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を判断するに際して将来の課税所得等を合理的に見積っております。そのため、将来の課税所得の見積額等に変更が生じた場合、繰延税金資産が増額または減額され、税金費用に影響を及ぼす可能性があります。 オ.販売土地及び建物等の評価 販売土地及び建物等の評価は、個別法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)を採用しており、期末における正味売却価額が帳簿価額を下回る場合には、正味売却価額をもって貸借対照表価額とし、収益性低下による簿価切下げ額を売上原価として認識しております。正味売却価額の算定において特に重要な仮定は販売見込額であり、周辺の取引事例や市場の動向等を踏まえた上で決定しております。仮定には不確実性が伴い、今後の不動産市況や建築コストの動向、金利の変動の影響を受け、正味売却価額が低下する可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ア. 経営成績等の状況に関する分析 当社グループは、「国内で最も活気とポテンシャルがあるエリア」の形成と「日本一安全でサービスの良い持続可能な交通」の実現を目指しています。2030年代に大規模投資が本格化することから、2025年度から2030年度までの6年間を将来に向けて経営基盤を強化する期間として、「京王グループ中期経営計画(2025年度~2030年度)」を策定しました。本中期経営計画においては、「HIRAKU2030」をテーマに掲げ、沿線と当社グループの未来を切りひらくべく、沿線価値や企業価値の向上に向けた取組みを進めています。 鉄道事業では、2030年代前半でのホームドア全駅設置に向けた整備や、2020年代後半での井の頭線のワンマン運転実施に向けた自動運転設備の導入を進めました。2026年1月から運行を開始した新型通勤車両「2000系」では、従来車両より環境性能を向上させたほか、DX推進のため次世代の車両情報管理装置を採用しております。これらの取組みを通じて、さらなる安全性の向上や鉄道オペレーションの高度化・効率化を図りました。また当社は、沿線地域の活性化や移動需要の創出に向けて、沿線施設との連携を強化しております。その一環として、ポケモン初の屋外常設型施設『ポケパーク カントー』のプロモーションパートナーおよびオフィシャルスポンサーとなり、駅装飾やラッピングトレインの運行など、同施設との連携施策を実施しました。 不動産業では、新築分譲マンションブランドの第1号物件「京王多摩川ハモンズ」を、2026年6月より販売開始しております。同物件の開発にあたっては、隣接する高架下を活用したまちづくりプロジェクトを始動するなど、開発段階から地域と連携した取組みを推進しております。私募ファンドについては、新たにオフィスビルを主体とするファンドなど3本を組成したほか、アセットマネジメント事業のさらなる発展に向けて私募REITの組成検討に着手しております。 また、2026年2月に80億円規模のCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)ファンド「京王れーるファンド」を設立いたしました。出資を起点としたスタートアップ企業との共創を図り、当社グループのオープンイノベーションをさらに加速させ、特に事業部起点のプログラム「JISOU」との連携を強化することで、事業部門の課題解決による戦略リターンの創出と、出資先企業の成長による財務リターンの確保を目指してまいります。 なお、セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 〔交通業〕 鉄道事業では、輸送人員が定期・定期外ともに前期を上回ったものの、車両新造による減価償却費の増加や、処遇改善に伴う人件費の増加などにより増収減益となりました。バス事業では、インバウンド需要路線が増収となるなど高速収入が好調となり増収増益となりました。これらの結果、交通業の営業収益は1,332億3千3百万円(前期比2.4%増)、営業利益は132億5千4百万円(前期比15.5%減)となりました。 (鉄道事業) 種 別   単 位   前連結会計年度   当連結会計年度   増 減 率(%) 営業日数   日   365   365   - 営業粁   粁   84.7   84.7   - 客車走行粁   千粁   129,149   130,504   1.0 輸送人員   定期   千人   328,046   333,562   1.7 定期外   〃   265,100   272,193   2.7 計   〃   593,146   605,755   2.1 旅客運輸収入   定期   百万円   31,325   31,799   1.5 定期外   〃   50,173   51,448   2.5 計   〃   81,499   83,248   2.1 乗車効率   %   37.5   37.8   - (注) 乗車効率の算出は   延人粁   によります。 客車走行粁×平均定員 〔不動産業〕 リビタやサンウッドにおける都心部を中心とした分譲マンションの売上増や、不動産ファンドへの物件売却など、不動産販売業の牽引により増収となった一方、不動産賃貸業におけるまちづくり費用の増などにより減益となりました。これらの結果、不動産業の営業収益は1,207億1千2百万円(前期比31.9%増)、営業利益は171億7千4百万円(前期比2.6%減)となりました。 〔ホテル業〕 活況な宿泊マーケットを背景に客室単価が上昇したものの、「京王プラザホテル(新宿)」や「京王プレッソイン」における客室改装の実施や、人件費の増加などにより増収減益となりました。これらの結果、ホテル業の営業収益は600億3千3百万円(前期比6.3%増)、営業利益は101億2千8百万円(前期比7.0%減)となりました。 〔建設設備業〕 建築・土木業における完成工事高の増加や粗利率の改善などにより、増収増益となりました。これらの結果、建設設備業の営業収益は876億4千万円(前期比13.1%増)、営業利益は74億3千4百万円(前期比32.3%増)となりました。 〔生活サービス業〕 営業収益は、ストア業における来店客数および客単価の増加などによるスーパーマーケット事業の増収に加え、コンビニ事業やドラッグストア事業が好調に推移し増収となりました。営業利益は、人件費の増加などによりストア業では前年並みとなった一方、百貨店業に加え、広告代理業や旅行業が好調に推移し増益となりました。これらの結果、生活サービス業の営業収益は1,460億3千6百万円(前期比1.2%増)、営業利益は58億3千7百万円(前期比9.7%増)となりました。 イ. 資本の財源及び資金の流動性 a. 重要な資本的支出の予定 「京王グループ中期経営計画(2025年度~2030年度)」においては、6カ年累計で成長投資2,400億円、既存更新投資2,700億円を見込んでおります。 成長投資は、新宿、橋本、京王多摩川などのまちづくりについて着実に事業を推進するとともに、ホテル業は、増益を見据えた客室改装に加えて、新規出店投資も見込んでおります。既存更新投資のうち鉄道事業投資については、2030年代に設置率100%を目指すホームドア整備と、生産性向上に資する自動運転(ワンマン)に重点を置いて実施してまいります。また、老朽化の進む不動産及びホテル既存物件は、物件ROAを意識して更新・改修を実行してまいります。 2025年度実績   2026年度計画   2027年度中期計画   2030年度中期計画 連結資本的支出   655億円   1,104億円   914億円   566億円 うち鉄道事業   409億円   438億円   272億円   288億円 b. 重要な資本的支出に要する資金の調達源、資金の流動性 「京王グループ中期経営計画(2025年度~2030年度)」においては、資産・資本効率性向上のため、生産性向上や不動産販売業の強化、資産売却によりキャッシュを創出し、長期の視点に立った成長投資や安全性向上等に必要な投資資金を確保しつつ、株主還元に積極的に充当していく方針です。 重要な資本的支出に要する資金は、営業活動によるキャッシュ・フローを充てるほか、不足する資金については、経済情勢や金利動向を勘案し、社債の発行や金融機関からの借入などにより調達しております。あわせて、サステナビリティファイナンス等を通じて、調達方法の多様化を推進しております。なお、主力事業である鉄道事業の特性を鑑み、その設備資金は長期の負債(社債、長期借入金)を中心に調達しております。 短期的な運転資金は、鉄道事業やバス事業などの日々の収入金を中心に、必要な流動性資金を十分に確保しております。また、CMS(キャッシュマネジメントシステム)によりグループ内の余剰資金を有効に活用しているほか、必要に応じてコマーシャル・ペーパーの発行による調達も実施しております。 ウ. 目標とする経営指標の状況 当社グループは、「国内で最も活気とポテンシャルがあるエリア」「日本一安全でサービスの良い持続可能な交通」という長期的にありたい姿の実現に向け、2030年代に大規模投資を本格化してまいります。その入り口となる2030年度を重要な節目と位置づけ、2025年度から2030年度までの6年間を将来に向けて経営基盤を強化する期間として、「京王グループ中期経営計画(2025年度~2030年度)」を推進しております。当該中期経営計画の詳細および<経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な経営指標>については、第2〔事業の状況〕1〔経営方針、経営環境及び対処すべき課題等〕(2)経営環境及び対処すべき課題に記載のとおりです。

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開示資料

出典

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