概要
豊田通商は、トヨタグループの中核商社として1948年に設立された。2026年3月期の連結売上高は11兆5,619億円、従業員約7.5万人。金属、資源循環、サプライチェーン、モビリティ、グリーンインフラ、デジタルソリューション、ライフスタイル、アフリカの8本部体制で世界130か国以上に事業を展開する。M&Aを通じて事業領域を拡大し、自動車関連に留まらない異能の総合商社へと変貌を遂げている。
8本部体制で構成される事業ポートフォリオ
豊田通商の事業は8つの営業本部に整理される。メタル+(Plus)は自動車用鋼板・特殊鋼板・アルミ板等を扱い、トヨタグループ向けが主体。サーキュラーエコノミーは非鉄金属地金、貴金属、レアアース・レアメタル、電池材料、リサイクル原料等の資源循環事業。サプライチェーンはロジスティクス、モビリティパーツ製造・組付、テクノパーク、空港運営等。モビリティは乗用車・商用車の輸入販売、ノックダウン生産、販売金融。グリーンインフラは再生可能エネルギー発電、燃料取引、建設機械販売。デジタルソリューションは半導体・電子部品、組込みソフト、ITインフラ。ライフスタイルは飼料、穀物、食品、保険、繊維、医療等。アフリカはCFAOグループを通じたモビリティ、ヘルスケア、リテール。2026年3月期時点で連結子会社815社、持分法適用会社227社を擁する。
連結売上高10兆円超を生み出すグローバルな収益基盤
豊田通商の連結売上高は2013年3月期の6兆3,044億円から拡大を続け、2024年3月期に10兆1,890億円、2026年3月期には11兆5,619億円を見込む。当期純利益は2026年3月期に3,705億円と過去最高を更新。2016年3月期には資源安等で193億円の赤字を計上したが、その後回復基調にある。地域別では日本国内約4割、アジア約3割、北米約2割、その他約1割。2025年7月に買収したRadius Recyclingは米国・カナダに100か所以上の回収拠点とオレゴン州の電炉を有し、北米での資源循環事業を強化する。
トヨタグループとの関係と非トヨタ取引の拡大
豊田通商はトヨタグループの商社として創業し、現在も自動車用鋼板、部品物流、完成車販売等でトヨタ自動車やグループ企業との取引が収益の基盤をなす。一方で、金属部門では他社自動車メーカーへの販売を拡大し、CFAOを通じてアフリカではトヨタ以外のブランドも扱う。2025年4月に発表した中期経営計画ではPBR重視を掲げ、成長戦略として4つの次元上昇を打ち出した。トヨタ依存度を下げつつ、グループとのシナジーも維持するバランスが特徴である。
M&Aによる事業ポートフォリオの変革
豊田通商は2000年代以降、大型合併・買収を繰り返して事業構造を変えてきた。2000年に加商と合併、2006年にトーメンと合併して規模を拡大。2012年にはユーラスエナジーホールディングス(再エネ)・エレマテック(電子部品)・CFAO(アフリカ)を相次いで買収。2016年にCFAOを完全子会社化、2022年にユーラスエナジーを完全子会社化し、2025年には同社がテラスエナジーと合併、国内最大級の再エネ発電事業者となった。同年、エレマテックとRadius Recyclingも完全子会社化。これらのM&Aは、鉄鋼中心の事業ポートフォリオを資源循環・再エネ・デジタル・アフリカへと多角化させた。
2026年3月期のグループ構成と従業員規模
2026年3月期現在、豊田通商グループは連結子会社815社、持分法適用会社227社の合計1,042社で構成される。従業員数は74,927人。主要な連結子会社として、金属分野の豊田スチールセンター、廣汽豊田鋼鉄加工、サーキュラーエコノミー分野の豊通マテリアル、豊通ケミプラス、Radius Recycling、サプライチェーン分野の豊通物流、共和産業、モビリティ分野のToyota Tsusho South Pacific、グリーンインフラ分野のユーラスエナジーホールディングス、デジタルソリューション分野のネクスティエレクトロニクス、エレマテック、ライフスタイル分野のPT. Toyota Tsusho Real Estate、アフリカ分野のCFAO等がある。さらに北米・欧州・アジア・中国等に現地法人を持つ。
業界の中での役割は総合商社(トヨタグループ)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01メタル+(Plus)主力
自動車用鋼板・アルミ板、特殊鋼板・ステンレス鋼板、条鋼鋼管、電磁鋼板、建材等の金属製品の販売・加工。自動車産業向けが中心。
- 自動車用鋼板
- 自動車ボディ向け高張力鋼板等の販売・加工。
- 特殊鋼板・ステンレス鋼板
- 耐食性・強度が要求される用途向け鋼板。
- 電磁鋼板
- モーター・トランス向け電磁鋼板。
02モビリティ主力
乗用車、商用車、二輪車、トラック、バス、産業車輌等の輸入・販売、車両組み立て(ノックダウン生産)、販売金融、中古車販売等。世界各地で自動車販売事業を展開。
- 完成車販売
- トヨタ・日野等の新車・中古車の輸入・販売。
- ノックダウン生産
- 現地での車両組み立て事業。
- 補給部品
- アフターサービス向け部品の販売。
03サーキュラーエコノミー準主力
非鉄金属地金、貴金属、レアアース・レアメタル、電子材料・電池材料、鉄くず・非鉄金属くず、化学品(合成樹脂・ゴム・有機化学品等)の取引、リサイクル事業。資源循環ビジネスを展開。
- 非鉄金属地金・貴金属
- 銅・アルミニウム・貴金属等の地金取引。
- 電池材料
- リチウムイオン電池向け材料(リチウム、コバルト等)。
- リサイクル原料
- 鉄くず、非鉄金属くず、廃触媒等のリサイクル事業。
- 合成樹脂・化学品
- プラスチック原料、有機化学品など。
04サプライチェーン準主力
ロジスティクス、モビリティパーツ製造・組付、モビリティアクセサリー開発・販売、テクノパーク、空港運営、環境ソリューション等。自動車生産・物流のサプライチェーン全体を支援。
- ロジスティクス
- 自動車部品・完成車の物流サービス。
- モビリティパーツ製造・組付
- 自動車部品の製造・組み立て。
- テクノパーク
- 工場団地の開発・運営。
05グリーンインフラ準主力
再生可能エネルギー発電事業(風力・太陽光・水力・地熱・バイオマス)、燃料(バイオ燃料・水素・LNG等)の取引、電力・空港・港湾等のインフラ事業、建設機械・設備の販売。
- 再生可能エネルギー発電
- 風力・太陽光など再エネ発電所の開発・運営。
- 燃料取引
- LNG・水素・バイオ燃料等の調達・販売。
- 建設機械
- 建機の販売・レンタル。
06デジタルソリューション準主力
自動車用構成部品、半導体・電子部品、モジュール製品、組込みソフト、ネットワーク構築・保守、ITインフラ輸出、情報通信機器販売、サイバーセキュリティ、ソフト開発等。自動車の電動化・知能化に対応した電子部品・ソリューションを提供。
- 半導体・電子部品
- 車載半導体、センサー、ディスプレイ等の電子部品の販売。
- 組込みソフトウェア
- 自動車制御向けソフトウェア開発。
- ITインフラ
- ネットワーク構築・運用サービス。
07アフリカ準主力
アフリカ地域において、モビリティ(新車・中古車販売、アフターサービス、生産支援)、グリーンインフラ(再エネ・港湾開発)、ヘルスケア(医薬品生産・卸・小売)、コンシューマー(リテール開発)等を展開。CFAOグループを通じた事業が中心。
- 自動車販売
- アフリカ向け新車・中古車販売。
- 医薬品
- 医薬品の生産・卸売・小売。
- 再生可能エネルギー
- アフリカでの再エネ発電・港湾開発。
08ライフスタイル副次
飼料原料、穀物、加工食品、食品原料、農水産物、酒類、保険代理店・仲介、繊維製品、衣料、介護・医療用品、建築・住宅資材、オフィス家具、総合病院事業、ホテルレジデンス事業等。生活関連分野で多様な事業を展開。
- 穀物・飼料
- トウモロコシ、大豆等の穀物取引、飼料原料の供給。
- 加工食品
- 食品の輸入・販売。
- 保険サービス
- 保険代理店・仲介事業。
製品と技術
自動車用高張力鋼板とグリーンスチールへの対応
メタル+(Plus)部門の中核製品は自動車ボディ向け高張力鋼板である。加工拠点として、豊田スチールセンター、中国のGuangqi Toyotsu Steel Processing、タイのTT Automotive Steel等を持ち、トヨタグループを中心に供給する。特殊鋼板、ステンレス鋼板、電磁鋼板、アルミ板も扱い、自動車の軽量化・電動化に対応。2025年4月には、電解鉄製造技術でCO2排出を極小化する米国Electra Steelに出資し、グリーンスチールの普及を支援している。
リチウムイオン電池材料とレアアースのグローバル調達
サーキュラーエコノミー部門では、リチウム、コバルト、ニッケル等の電池材料の取引を展開。Toyotsu Lithium Pte. Ltd.がシンガポールを拠点にリチウムトレードを行い、Toyotsu Rare Earths Indiaはインドでレアアースを加工する。また、三洋化学工業(持分法適用会社)を通じて化学品分野にも関与。2025年7月に完全子会社化したRadius Recyclingは、北米の100か所以上の回収拠点とオレゴン州の電炉を活用し、使用済自動車や金属スクラップのクローズドループリサイクルを推進する。
自動車生産を支えるロジスティクスとパーツ製造
サプライチェーン本部は、自動車生産のサプライチェーン全体を支援する。豊通物流が部品・完成車の物流を担い、共和産業や中央精機(持分法)が部品製造・組付を行う。テクノパーク事業では工場団地を開発・運営し、空港運営も手掛ける。2026年2月には、アイシン、Minth Groupとカナダに合弁会社ATM Automotive Partsを設立。アルミ押出成形技術でEV用バッテリーケース部品を生産し、北米市場への供給体制を強化している。
世界36か国に広がる完成車販売とノックダウン生産
モビリティ本部は、トヨタ、日野、レクサス等の新車輸入販売に加え、中古車販売、補給部品、販売金融、架装を提供。アフリカではCFAOを通じて自動車代理店を36か国で直営し、2025年12月にはガーナの代理店事業を取得した。オーストラリアでは2026年2月にMCT Automotive Groupを買収し中古車市場に進出。また、ロシア、中南米等でノックダウン生産を実施し、現地市場に合わせた車両供給を行っている。
風力・太陽光発電とグリーンデータセンター
グリーンインフラ本部は、ユーラスエナジーホールディングスを中核に再生可能エネルギー発電事業を展開。2025年4月にテラスエナジーと合併し、国内風力・太陽光発電容量で首位となった。2026年には北海道稚内市の樺岡ウインドファーム直結の「宗谷グリーンデータセンター」に着工。風力発電の電力を直接供給する「生グリーン電力」を活用し、データセンターの脱炭素化を図る。燃料分野ではLNG、水素、バイオ燃料の取引も行っている。
車載半導体と組込みソフトウェアのデジタルソリューション
デジタルソリューション本部は、自動車の電動化・知能化に必要な電子部品とソフトウェアを提供する。子会社のネクスティエレクトロニクスは車載半導体、センサー、ディスプレイ等を販売し、エレマテックは計測機器や電子部品、トーメンデバイスは半導体デバイスを専門とする。組込みソフトウェア開発、ネットワーク構築・保守、サイバーセキュリティ等のITサービスも手掛け、北海道のグリーンデータセンターではITインフラの供給も担う。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
卸売業のなかでの位置
総合商社で国内首位クラス、海外比率高く内需依存低い
当社は国内総合商社の中でも自動車・金属・機械分野に強みを持ち、収益基盤が多角化している。特にアフリカや中東での自動車販売網は競合他社に先んじており、新興国市場の成長を取り込む体制が整っている。直近の売上高は10兆円規模で、営業利益率は4.8%前後と安定している。一方、ライバルとなるリョーサン菱洋ホールディングスは半導体・電子部品に特化した商社であり、扱う商材の専門性では優位性を持つが、規模では大きく劣る。また、オルバヘルスケアホールディングスはヘルスケア分野に特化しており、当社の総合商社としての分散効果がリスク耐性に寄与している。業界内では規模・領域の両面で上位に位置するが、収益性は専業商社に比べ低い傾向にある。
強み
- 自動車、金属、機械、化学品など多岐にわたる分野で取引を展開し、リスク分散が図られている。
- アフリカや中東において独自の販売インフラを構築し、成長市場の需要を直接取り込む。
- 直近の売上高は10兆円規模で、営業利益率は約4.8%を維持し、安定的な収益を確保。
- 世界規模のサプライチェーンを有し、多国間の取引を効率的に支援する能力を持つ。
課題
- 専業商社に比べ営業利益率は低く、収益構造の効率化が課題となっている。
- 金属・エネルギー分野の比率が高く、市況変動の影響を受けやすい体質がある。
- 小売・物流分野でのオンライン化が進む中、デジタル投資の加速が求められる。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
商社・卸売の時価総額近傍。太字が豊田通商
時価総額で並べると、掲載10社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 8058三菱商事 | 19.6兆円 | 23.2倍 |
| 2 | 8001伊藤忠商事 | 17.1兆円 | 16.8倍 |
| 3 | 8031三井物産 | 14.7兆円 | 17.6倍 |
| 4 | 8002丸紅 | 8.5兆円 | 15.4倍 |
| 5 | 8015豊田通商 | 8.0兆円 | 21.5倍 |
| 6 | 9022東海旅客鉄道 | 3.9兆円 | 6.9倍 |
| 7 | 8053住友商事 | 2.2兆円 | 14.3倍 |
| 8 | 9021西日本旅客鉄道 | 1.4兆円 | 10.8倍 |
| 9 | 4768大塚商会 | 1.4兆円 | 20.3倍 |
| 10 | 9147NIPPON EXPRESSホールディングス | 1.4兆円 | 71.6倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。
会社の歴史
沿革 21件
豊田産業の商事部門から独立した1948年
1948年7月、豊田産業の商事部門を継承して日新通商株式会社が設立された。資本金900万円、本店名古屋市、支店大阪市。同年8月には東京支店を設置し、三大都市に拠点を構える。設立後の事業は、トヨタグループ向けの鉄鋼、繊維、機械等の調達・販売が中心で、グループの生産活動を支えた。1956年7月、商号を豊田通商株式会社に変更。この改名により、トヨタグループの総合商社としてのアイデンティティが確立された。
海外拠点と株式上場による1960年代の飛躍
1960年10月、豊田通商は米国にToyota Tsusho Americaを設立。これが初の海外現地法人であり、トヨタ自動車の北米輸出を支援する役割を果たした。1961年10月には名古屋証券取引所に上場。1977年1月には東京証券取引所にも上場し、資金調達力を強化。1970年代には海外ネットワークを拡大し、自動車部品の輸出や現地生産支援を行うようになった。1985年10月、東京支店を東京本社に昇格、名古屋本社と合わせ二本社制を採用し、首都機能を強化した。
商号変更と二本社制の1980年代
1985年10月、豊田通商は東京支店を東京本社に格上げし、名古屋本社と二本社制を導入。これは首都圏での業務拡大と情報収集力強化を目的とした。1987年7月、商号を常用漢字の「豊田通商株式会社」に変更し、英文社名もTOYODA TSUSHO KAISHAからTOYOTA TSUSHO CORPORATIONに統一。これにより、国際的な商社としてのブランドを確立した。1980年代は日本の自動車産業が世界市場で躍進し、豊田通商も同社の海外展開に伴って成長した。
加商・トーメンとの合併で規模を拡大した2000年代
2000年4月、豊田通商は加商株式会社と合併。加商は繊維・食品・機械等の分野で強みを持ち、合併により事業領域が広がった。同年11月にはトーメン及び同社子会社の鉄鋼部門の営業を一部譲受。2006年4月にはトーメンと正式に合併。トーメンは旧三井系列の総合商社であり、金属・機械・エネルギー・化学品等の幅広い事業を有していた。これらの合併により、豊田通商の連結売上高は3兆円規模から6兆円超に倍増し、総合商社としての基盤を固めた。
エネルギーと電子部品への進出(2012年)
2012年は豊田通商が非鉄・非自動車分野へ本格的に進出した年である。1月、関連会社ユーラスエナジーホールディングスの株式を追加取得し、連結子会社化。同社は風力・太陽光発電事業を展開していた。3月、電子部品商社のエレマテック株式を買収(東証上場)。12月、フランスのアフリカ商社CFAOの株式を取得。さらに2014年12月にはトーメンエレクトロニクスを完全子会社化。これらの買収により、再生可能エネルギー、電子部品、アフリカ市場という新たな成長軸を獲得した。
アフリカ事業の拡大とCFAO完全子会社化(2016年)
2016年12月、豊田通商はCFAOの完全子会社化を完了(パリ証券取引所上場廃止)。CFAOはアフリカ36か国で自動車販売、医薬品、コンシューマー事業を展開しており、取得により豊田通商はアフリカ全域に小売・流通網を手に入れた。2017年4月にはトーメンエレクトロニクスと豊通エレクトロニクスを統合し、ネクスティエレクトロニクスを設立。電子部品事業の一体化を図った。2025年時点でアフリカ本部の下に約220社の子会社を擁するまでに成長している。
再生可能エネルギー統合と循環事業の強化(2022-2025年)
2022年8月、ユーラスエナジーホールディングスを完全子会社化。2025年4月、同社はテラスエナジーと吸収合併し、国内風力・太陽光発電容量で首位の発電事業者となった。2025年7月、米国Radius Recyclingの全株式を取得し完全子会社化。Radiusは北米で100か所以上の回収拠点と電炉を持ち、金属スクラップや使用済自動車のリサイクル事業を強化。同時期にエレマテックも完全子会社化し、傘下の上場企業の子会社化が相次いだ。
中期経営計画「次元上昇」と企業価値重視の2025年
2025年4月、豊田通商は2026年3月期から2028年3月期の中期経営計画を発表。PBRを最重要指標とし、ROEとPERの向上を通じて企業価値の上昇を目指す。具体的な打ち手として、成長戦略・財務資本戦略・人材組織戦略・サステナビリティ戦略の4つの次元上昇を掲げた。2026年2月には、アイシン、Minth Groupとカナダに合弁会社ATM Automotive Partsを設立し、EV用アルミ部品の生産を開始。同年、北海道稚内市で風力発電直結のグリーンデータセンター事業を発表。また、廃漁網再生ナイロン「NetPlus」の取り組みで地球環境大賞を受賞するなど、環境分野でも存在感を示している。
年表21件を開く
1940年代
- 1948年7月創業豐田産業株式会社の商事部門を継承して「日新通商株式会社」を設立(資本金:900万円、本店:名古屋市 支店:大阪市)
- 1948年8月東京支店を設置
1950年代
- 1956年7月商号変更商号を「豐田通商株式会社」に変更
1960年代
- 1960年10月Toyota Tsusho America,Inc.(現・連結子会社)を設立
- 1961年10月上場名古屋証券取引所に株式を上場
1970年代
- 1977年1月上場東京証券取引所に株式を上場
1980年代
- 1985年10月東京支店を東京本社に昇格、名古屋本社と合わせ二本社制を採用
- 1987年7月商号変更商号を常用漢字に改め「豊田通商株式会社」に変更し、同時に英文社名を「TOYODA TSUSHO KAISHA,LTD.」から「TOYOTA TSUSHO CORPORATION」に変更
2000年代
- 2000年4月M&A加商㈱と合併
- 2000年11月㈱トーメン及び同社子会社の鉄鋼部門に関する営業の一部を譲り受け
- 2006年4月M&A㈱トーメンと合併
2010年代
- 2012年1月関連会社の㈱ユーラスエナジーホールディングス(現・連結子会社)の株式を追加取得
- 2012年3月上場エレマテック㈱(現・連結子会社、東京証券取引所上場)の株式を買収
- 2012年12月上場CFAO SAS(現・連結子会社、Euronext Paris上場)の株式を買収
- 2014年12月上場㈱トーメンエレクトロニクスの株式を追加取得し完全子会社化(東京証券取引所上場を廃止)
- 2016年12月上場CFAO SASの株式を追加取得し完全子会社化(Euronext Paris上場を廃止)
- 2017年4月M&A㈱トーメンエレクトロニクスと㈱豊通エレクトロニクスの事業を統合し、㈱ネクスティ エレクトロニクス(現・連結子会社)として事業を開始
2020年代
- 2022年8月M&A㈱ユーラスエナジーホールディングスの株式を追加取得し完全子会社化
- 2025年1月上場エレマテック㈱の株式を追加取得し完全子会社化(東京証券取引所上場を廃止)
- 2025年4月M&A㈱ユーラスエナジーホールディングスがテラスエナジー㈱を吸収合併
- 2025年7月上場Radius Recycling,Inc.(現・連結子会社、NASDAQ上場)の全株式を取得し完全子会社化(NASDAQ上場を廃止)
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
PBR重視の経営
ROEとPERの両面から改善を図り、PBRの向上を目指す。
- 02
成長戦略の推進
モビリティ中心の基盤ビジネスに加え、サーキュラーエコノミーやアフリカビジネスへ積極投資する。
- 03
財務・資本戦略の強化
資本効率を高め、持続的な企業価値向上を実現する。
- 04
人財・組織戦略の次元上昇
多様な人財が挑戦し進化し続ける組織を目指し、集合知を活かす。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で74,927人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,421万円で、9期前と比べて+29.6%。平均年齢は43.0歳、平均勤続年数は16.7年。
単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 57,988 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 56,827 | — |
| 2019年3月 | 1,097 | 41.9 | 16.3 | 58,565 | — |
| 2020年3月 | 1,100 | 42.1 | 16.5 | 66,067 | — |
| 2021年3月 | 1,100 | 42.4 | 16.7 | 64,402 | — |
| 2022年3月 | 1,114 | 42.8 | 17.1 | 65,218 | — |
| 2023年3月 | 1,180 | 43.1 | 17.2 | 66,944 | — |
| 2024年3月 | 1,263 | 43.2 | 17.1 | 69,517 | — |
| 2025年3月 | 1,320 | 43.1 | 17.0 | 69,111 | 719 |
| 2026年3月 | 1,421 | 43.0 | 16.7 | 74,927 | 728 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社39社(国内 16 / 海外 23、うち連結子会社 14) を有報から抽出しています。
- 国内豊田スチールセンター㈱愛知県 東海市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内豊通マテリアル㈱名古屋市 中村区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内豊通ケミプラス㈱東京都 港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱ユーラスエナジーホールディングス東京都 千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱豊通マシナリー名古屋市 中村区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内豊田通商マリンフューエル㈱東京都 港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱ネクスティ エレクトロニクス東京都 港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内エレマテック㈱東京都 港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱トーメンデバイス東京都 港区 · 連結子会社議決権50.1%
- 海外Guangqi Toyotsu Steel Processing Co., Ltd.Guangzhou, China · 連結子会社議決権70.0%
- 海外TT Automotive Steel (Thailand) Co., Ltd.Chachoengsao, Thailand · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Toyotsu Lithium Pte. Ltd.Singapore, Singapore · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社27社を開く
- Toyotsu Rare Earths India Private LimitedAnakapalle, India100%
- Radius Recycling, Inc.Portland, U.S.A.100%
- Toyota Tsusho South Pacific Holdings Pty LtdBrisbane, Australia100%
- Toyota Caucasus LLC.Tbilisi, Georgia100%
- PT. Toyota Tsusho Real Estate CikarangBekasi, Indonesia89%
- CFAO SASBoulogne-Billancourt, France100%
- Aeolus SASBoulogne-Billancourt, France100%
- Toyota Tsusho Manufacturing Ghana Co. LimitedTema, Ghana100%
- Toyota Tsusho America, Inc.New York, U.S.A.100%
- Toyota Tsusho Europe S.A.Zaventem, Belgium100%
- Toyota Tsusho (Thailand) Co., Ltd.Bangkok, Thailand100%
- Toyota Tsusho Thai Holdings Co., Ltd.Bangkok, Thailand49%
- Toyota Tsusho Asia Pacific Pte. Ltd.Singapore, Singapore100%
- Toyota Tsusho India Private LimitedBangalore, India100%
- Toyota Tsusho (Australasia) Pty. Ltd.Melbourne, Australia100%
- Toyota Tsusho (Shanghai) Co., Ltd.Shanghai, China100%
- Toyota Tsusho (China) Co., Ltd.Beijing, China100%
- 三洋化成工業㈱京都市 東山区19%
- 中央精機㈱愛知県 安城市20%
- 日野セールスサポート㈱東京都 日野市20%
- 第一屋製パン㈱東京都 小平市33%
- KPX Holdings Co., Ltd.Seoul, Korea27%
- Purdy Motor, S.A.San Jose, Costa Rica25%
- PT. Bungasari Flour Mills IndonesiaJakarta, Indonesia30%
- トヨタ自動車㈱愛知県 豊田市
- トヨタ自動車㈱愛知県 豊田市22%
- トヨタ自動車㈱愛知県 豊田市0%
- AUToyota Tsusho South Pacific Holdings Pty Ltd
- JP豊田通商マリンフューエル株式会社
- BRNovaagri Infra-estrutura de Armazenagem e Escoamento Agricola S.A.
- JP株式会社ユーラスエナジーホールディングス
- JP株式会社ネクスティエレクトロニクス
- JPエレマテック株式会社
- INTOYOTA TSUSHO NEXTY ELECTRONICS INDIA PRIVATE LIMITED
- INTOYOTSU RARE EARTHS INDIA PRIVATE LIMITED
- SGToyota Tsusho Asia Pacific Pte. Ltd.
- INTOYOTA TSUSHO INDIA PRIVATE LIMITED
- GBTOYOTA TSUSHO AUTOMOBILE LONDON HOLDINGS LIMITED
- USEE WAIANAE SOLAR HOLDINGS LLC
国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。
- 調達5.8億円エネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業圧縮天然ガス(CNG)車普及に向けたインフラ構築を含む持続可能な環境整備・実証事業(インドネシア)国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-01-26
- 調達1.3億円07-0049-0270 コートジボワール共和国におけるデータセンター導入を前提とした医療データのデジタル化と社会実装に向けた基礎調査の請負総務省 · 2025-12-09
- 調達1.2億円高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発次世代コンピューティング技術の開発イジングマシン共通ソフトウェア基盤の研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-10-30
- 調達1億円戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システム/大規模実証実験社会の受容性に関する総合調査国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-09-12
- 調達9,291万円アジア省エネルギー型資源循環制度導入実証事業海外実証タイ王国で発生する仕様済自動車の効率的かつ適正な資源循環システム構築国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-06-14
- 調達8,330万円2700490107次世代ITSの確立に向けた通信技術に関する調査請負総務省 · 2015-09-03
- 調達7,445万円量子・古典ハイブリッド技術のサイバー・フィジカル開発事業量子・古典アプリケーション開発・実証量子・AIハイブリッド技術を活用した物流運用の最適化国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-09-05
- 調達6,150万円2800490142700MHz帯車車間通信・路車間通信のセキュリティ機能を確保・考慮した相互接続試験等に関する調査検討請負総務省 · 2016-10-04
- 調達5,778万円次世代浮体式洋上風力発電システム実証研究洋上風力発電等技術研究開発次世代浮体式洋上風力発電システム実証研究(要素技術実証)国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-03-04
- 調達3,425万円07-0049-0308 ウズベキスタン共和国におけるオールフォトニクス・ネットワーク(APN)の展開可能性に係る調査の請負総務省 · 2026-01-30
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は11.6兆円、営業利益は5,452億円。前期と比べると増収増益で、売上が+12.1%、利益が+9.7%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | — | 11.6兆円 |
| 営業利益 | — | 5,452億円 |
| 純利益 | 4,300億円 | 3,705億円 |
| 1株あたり配当 | ¥125 | ¥125 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は3.6兆円、営業利益は1,844億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+40.5%、営業利益は+62.2%。
| 対象期間 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 2.48 | — | — | 488 |
| 2024年1Q | 2.54 | 1,137 | 4.5 | 927 |
| 2024年2Q | 2.59 | 1,194 | 4.6 | 851 |
| 2024年3Q | 2.58 | 1,210 | 4.7 | 931 |
| 2024年4Q | 2.48 | — | — | 605 |
| 2025年2Q | 5.07 | 2,479 | 4.9 | 1,815 |
| 2025年4Q | 5.24 | 2,493 | 4.8 | 1,810 |
| 2026年2Q | 5.41 | 2,611 | 4.8 | 1,869 |
| 2026年4Q | 6.15 | 2,841 | 4.6 | 1,836 |
| 2027年1Q | 3.57 | 1,844 | 5.2 | 1,353 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は6.3兆円から11.6兆円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は4.7%。売上は5期、純利益は5期の連続増加。
| 決算期 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 6.30 | — | 1,248 | — | 674 |
| ㈱トーメンエレクトロニクスの株式を追加取得し完全子会社化(東京証券取引所上場を廃止) | |||||
| 2014年3月 | 7.74 | — | 1,634 | — | 730 |
| 2015年3月 | 8.66 | — | 1,563 | — | 676 |
| CFAO SASの株式を追加取得し完全子会社化(Euronext Paris上場を廃止) | |||||
| 2016年3月 | 6.25 | — | 768 | — | −193 |
| ㈱トーメンエレクトロニクスと㈱豊通エレクトロニクスの事業を統合し、㈱ネクスティ エレクトロニクス(現・連結子会社)として事業を開始 | |||||
| 2017年3月 | 5.80 | — | 1,409 | — | 1,079 |
| 2018年3月 | 6.49 | — | 2,097 | — | 1,302 |
| 2019年3月 | 6.76 | — | 2,292 | — | 1,326 |
| 2020年3月 | 6.69 | — | 2,248 | — | 1,356 |
| 2021年3月 | 6.31 | — | 2,214 | — | 1,346 |
| ㈱ユーラスエナジーホールディングスの株式を追加取得し完全子会社化 | |||||
| 2022年3月 | 8.03 | — | 3,301 | — | 2,222 |
| 2023年3月 | 9.85 | — | 4,271 | — | 2,842 |
| 2024年3月 | 10.19 | — | 4,696 | — | 3,314 |
| エレマテック㈱の株式を追加取得し完全子会社化(東京証券取引所上場を廃止) | |||||
| 2025年3月 | 10.31 | 4,972 | 5,369 | 4.8 | 3,625 |
| 2026年3月 | 11.56 | 5,452 | 5,649 | 4.7 | 3,705 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高11.6兆円のうち、営業利益として残るのは5,452億円で4.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3,705億円、売上の3.2%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金89.1%10.3兆円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.2%7,122億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.7%5,452億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが4,612億円、投資CFが−281億円で、差し引きのフリーCFは4,331億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は1.4兆円で、売上の1.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高兆円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,242 | −3,234 | 2,234 | −1,992 | 0.39 |
| 2014年3月 | 1,339 | −1,356 | 54 | −17 | 0.41 |
| 2015年3月 | 1,691 | −1,995 | 1,082 | −304 | 0.50 |
| 2016年3月 | 3,203 | −1,628 | −2,456 | 1,575 | 0.39 |
| 2017年3月 | 1,598 | −1,275 | 57 | 323 | 0.43 |
| 2018年3月 | 2,151 | −925 | −1,287 | 1,226 | 0.42 |
| 2019年3月 | 2,108 | −1,375 | −249 | 733 | 0.47 |
| 2020年3月 | 2,678 | −1,739 | −537 | 939 | 0.50 |
| 2021年3月 | 2,451 | −1,022 | 241 | 1,429 | 0.68 |
| 2022年3月 | 501 | −1,573 | 449 | −1,072 | 0.65 |
| 2023年3月 | 4,443 | −1,399 | −2,067 | 3,044 | 0.77 |
| 2024年3月 | 5,421 | −2,196 | −2,633 | 3,225 | 0.88 |
| 2025年3月 | 5,119 | −1,238 | −3,090 | 3,881 | 0.95 |
| 2026年3月 | 4,612 | −281 | −333 | 4,331 | 1.40 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は8.5兆円。このうち返さなくてよい自己資本が3.2兆円で、自己資本比率は37.0%(業種中央値50.6%より薄い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本兆円 | 負債兆円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 3.59 | 0.92 | 2.67 | 21.2 |
| 2014年3月 | 4.07 | 1.16 | 2.92 | 23.9 |
| 2015年3月 | 4.59 | 1.15 | 3.44 | 25.1 |
| 2016年3月 | 4.05 | 0.95 | 3.11 | 23.4 |
| 2017年3月 | 4.21 | 1.05 | 3.16 | 24.9 |
| 2018年3月 | 4.31 | 1.17 | 3.14 | 27.3 |
| 2019年3月 | 4.44 | 1.20 | 3.25 | 26.9 |
| 2020年3月 | 4.55 | 1.20 | 3.35 | 26.3 |
| 2021年3月 | 5.23 | 1.47 | 3.76 | 28.1 |
| 2022年3月 | 6.14 | 1.74 | 4.41 | 28.2 |
| 2023年3月 | 6.38 | 1.91 | 4.46 | 30.0 |
| 2024年3月 | 7.06 | 2.47 | 4.59 | 35.0 |
| 2025年3月 | 7.06 | 2.62 | 4.31 | 37.2 |
| 2026年3月 | 8.52 | 3.16 | 5.22 | 37.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
卸売業 284社との比較
同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で284社中56位あたり、逆に低いのは配当利回りで284社中249位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥7,538で、1年前と比べて+94.6%。過去52週の値幅のなかでは94%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 21.5倍 |
| PER (会社予想) | 16.4倍 |
| PBR | 2.73倍 |
| 配当利回り | 1.66% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月21日終値7226円は前日比+0.43%で、25日移動平均線(6882円)を約5%上回る。52週高値7620円からは約5%下の水準で、52週安値3822円からは約89%上昇した。直近1ヶ月で+9.58%上昇し、8月5日に7243円まで上昇する場面もあった。75日線(6608円)も大きく上回り、上昇トレンドが持続中。出来高は7月30日に1029万株と急増後、200万株前後に減少しており、買い一服感が出ている。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)。
PERは20.58倍で業界平均17.93倍を上回り、PBRも2.62倍と平均1.23倍を大きく超過。一方、ROEは12.82%と高く、利益成長が期待されるが、予想PER15.8倍を考慮しても現在の評価はやや高め。配当利回り1.73%は平均2.93%を下回り、配当の魅力は限定的。割高感があるが、収益性の高さが一部を補う。「割安だが配当は伸び悩み」の状況には該当せず、総合的にやや割高と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 21.5倍 | 17.9倍 |
| PER (予想) | 16.4倍 | — |
| PBR | 2.73倍 | 1.24倍 |
| ROE | 12.8% | 8.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、トヨタグループの好調さと非トヨタ事業の成長が、逆風にどう影響するか。強気派は、トヨタの生産拡大や新興国市場の需要増で収益が伸び、株価上昇の余地があるとみる。一方、弱気派は、自動車業界の構造変化(EVシフト)や資源価格の変動が業績の重荷になると指摘。トヨタ依存度の高さも懸念されるが、近年は非トヨタ取引や新規分野への投資で分散が進んでいるとの評価もある。PERは21倍と商社の中では高めで、成長性が価格に織り込み済みかが焦点。
- トヨタの好業績連動
トヨタの販売増と高収益が同社の取引拡大につながり、利益を押し上げる。
- 非トヨタ事業の拡大
自動車以外の分野でのM&Aや投資が実を結び、収益源が多様化している。
- 資源価格の上昇恩恵
エネルギーや金属関連の市況が高まれば、トレーディング利益が増加する可能性。
- 営業利益5,452億円の最高益更新通年影響強
売上高11兆5,619億円、営業利益5,452億円は前期比10%増。営業利益率4.72%
- トヨタグループの生産回復で増収基調2026年下期影響中
売上高が前期比1兆2,523億円増と大幅増。自動車関連需要の高まりを反映
- 予想PER16.2倍と成長期待の織り込み余地継続影響中
実績PER21.14倍に対し予想PER16.2倍。増益率10%超を考慮すればまだ割高ではない
- ROE12.82%とPBR2.69倍の資本効率継続影響弱
ROE12.82%は高く、PBR2.69倍でも資本効率に見合う水準
- EVシフトで中核事業にリスク
トヨタの内燃機関需要が縮小すれば、部品調達などの関連事業に打撃を与える。
- 市況変動の影響
金属・エネルギー価格の下落は在庫評価損や取引利益の減少につながり得る。
- 高いバリュエーション
PER約21倍は同業他社の商社と比較して割高で、業績が予想を下回れば株価調整のリスク。
- 営業利益率が4.72%と低水準通年影響強
売上高11兆5,619億円に対し営業利益5,452億円。売上高利益率が0.5ポイント悪化すると約580億円減益
- トヨタ減産時の依存リスク不定影響中
トヨタ関連依存度が高く、生産台数が1割減れば関連売上高が数千億円減
- 自動車の電動化投資による費用増2027年〜2028年影響中
EV関連投資の負担で収益性が低下し、営業利益5,452億円の達成が下振れる
- 1年で94.88%上昇した反動継続影響弱
高騰後の株価は短期的な調整を伴いやすく、利食い売りが優勢
- トヨタ向け取引高
- 中核需要の動向を示し、収益の約半分を占めるとされるため
- 非トヨタ売上比率
- 事業の多様化度を測り、トヨタ依存リスクの低減を確認するため
- 営業利益率
- 商社事業の収益性向上を評価する基本指標
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり125円で、前期から+14.3%。いまの株価に対する利回りは1.66%。増配か配当維持が9年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 23 | — | 36.1 |
| 2018年3月 | 31 | 34.3 | 46.6 |
| 2019年3月 | 33 | 6.4 | 60.0 |
| 2020年3月 | 37 | 10.0 | 35.3 |
| 2021年3月 | 37 | 1.8 | 61.6 |
| 2022年3月 | 50 | 33.9 | 28.6 |
| 2023年3月 | 67 | 34.7 | 65.4 |
| 2024年3月 | 93 | 38.6 | 44.1 |
| 2025年3月 | 105 | 12.5 | 40.6 |
| 2026年3月 | 120 | 14.3 | 27.3 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥125
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ57,850人。区分でいちばん多いのは事業法人で37.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が69.0%を占め、残る31.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 39.1 | 38.8 | 38.8 | 37.6 | 37.4 | 37.3 |
| 金融機関 | 31.1 | 33.8 | 32.5 | 31.0 | 32.2 | 31.8 |
| 外国法人 | 20.6 | 18.0 | 18.5 | 21.8 | 19.6 | 22.4 |
| 個人・その他 | 6.8 | 6.8 | 6.8 | 6.8 | 7.8 | 7.1 |
| 証券会社 | 2.4 | 2.6 | 3.4 | 2.7 | 3.0 | 1.4 |
| 自己株式 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.5 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | トヨタ自動車㈱ | 21.57 |
| 02 | 日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口) | 14.08 |
| 03 | ㈱豊田自動織機 | 11.12 |
| 04 | ㈱日本カストディ銀行(信託口) | 6.36 |
| 05 | ㈱三菱UFJ銀行 | 2.29 |
| 06 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 1.29 |
| 07 | ㈱三井住友銀行 | 1.20 |
| 08 | JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 1.11 |
| 09 | 高知信用金庫 | 1.05 |
| 10 | 日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行㈱) | 0.99 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-07ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC)新規の大量保有報告0.12%-5.17pt
- 2026-07-06三井住友信託銀行株式会社新規の大量保有報告0.39%
- 2026-07-06ブラックロック・ジャパン株式会社新規の大量保有報告1.49%
- 2026-06-25株式会社豊田自動織機新規の大量保有報告0.00%-11.12pt
- 2026-06-08株式会社豊田自動織機新規の大量保有報告11.12%
- 2026-06-08トヨタ不動産株式会社新規の大量保有報告0.91%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+82%、1株純資産は14期で+38%。直近期のROEは12.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 193 | 2,167 | 9.6 | 12.7 | 105.2 |
| 2014年3月 | 208 | 2,769 | 8.4 | 12.6 | 48.7 |
| 2015年3月 | 192 | 3,270 | 6.4 | 16.6 | 95.3 |
| 2016年3月 | −55 | 2,691 | −1.8 | — | — |
| 2017年3月 | 307 | 2,986 | 10.8 | 11.0 | 36.1 |
| 2018年3月 | 370 | 3,338 | 11.7 | 9.7 | 46.6 |
| 2019年3月 | 377 | 3,398 | 11.2 | 9.6 | 60.0 |
| 2020年3月 | 385 | 3,401 | 11.3 | 6.6 | 35.3 |
| 2021年3月 | 128 | 1,392 | 10.1 | 12.1 | 61.6 |
| 2022年3月 | 211 | 1,644 | 13.9 | 8.0 | 28.6 |
| 2023年3月 | 269 | 1,814 | 15.6 | 7.0 | 65.4 |
| 2024年3月 | 314 | 2,337 | 15.1 | 10.9 | 44.1 |
| 2025年3月 | 343 | 2,486 | 14.2 | 7.3 | 40.6 |
| 2026年3月 | 351 | 2,991 | 12.8 | 16.9 | 27.3 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
15名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額1,168百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約11倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 村上晃彦 | 取締役会長 | 67 | 59,000 |
| 貸谷伊知郎 | 取締役副会長 | 67 | 130,000 |
| 今井斗志光 | 取締役社長(代表取締役) CEO(Chief Executive Officer) | 60 | 44,000 |
| 岩本秀之 | 取締役(代表取締役)副社長 CFO(Chief Financial Officer) | 63 | 63,000 |
| 綿貫辰哉 | 取締役(代表取締役)副社長 本部CEO(Chief Executive Officer) | 59 | 41,000 |
| Didier Leroy | 取締役 | 68 | — |
| 井上ゆかり | 取締役 | 64 | 12,000 |
| 松田千恵子 | 取締役 | 61 | 1,000 |
| 山口悟郎 | 取締役 | 70 | 2,000 |
| 林健太郎 | 常勤監査役 | 64 | 10,000 |
| 河嶋一也 | 常勤監査役 | 59 | 2,000 |
| 高橋勉 | 監査役 | 69 | — |
残りの役員3名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 田上静之 | 監査役 | 72 |
| 別府理佳子 | 監査役 | 58 |
| 磯貝友紀 | 取締役 | 51 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 賞与百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 269 | 350 | 350 | 970 | 162 |
| 社外取締役 | 7 | 114 | — | — | 114 | 16 |
| 監査役 | 3 | 84 | — | — | 84 | 28 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,421字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,443字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク10,033字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,971字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
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- 半期報告書半期報告書-第105期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第104期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-19
- 半期報告書半期報告書-第104期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
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- 四半期報告書四半期報告書-第103期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第103期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
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