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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

NIPPON EXPRESSホールディングス

NIPPON EXPRESS HOLDINGS, INC.9147 · Prime · 陸運業

グローバルにロジスティクス事業を展開する総合物流企業。陸・海・空の輸送モードを組み合わせ、世界中のサプライチェーンを支える。

概要

NIPPON EXPRESSホールディングスは、日本通運を中核とする物流グループである。陸・海・空の総合物流サービスを世界50カ国以上で提供し、2025年12月期の売上収益は2兆5,748億円、従業員数は約7万8,000人に上る。フォワーディング・倉庫・3PLを主力とし、2022年に持株会社体制へ移行した。

ロジスティクスを主軸とする四つの報告セグメント

グループの事業は「ロジスティクス事業」「警備輸送事業」「重量品建設事業」「物流サポート事業」の四つに区分される。ロジスティクス事業は中核で、日本・米州・欧州・東アジア・南アジア・オセアニアの各地で貨物自動車運送、鉄道・航空・海上利用運送、倉庫業などを展開する。警備輸送はNXキャッシュ・ロジスティクスが、重量品建設はNXエンジニアリングが担う。物流サポートはNX商事など42社が機器販売・車両整備・保険代理店・不動産賃貸等を手掛ける。

五地域にまたがるグローバルな拠点網

グループは日本国内に加え、米州ではNXアメリカ、欧州ではNX UK・NXオランダ・カーゴパートナーホールディングスなど、東アジアではNX国際物流(中国)・NX香港、南アジア・オセアニアではNXシンガポール・NXオーストラリアなど、計275社の子会社を通じて事業を展開する。2025年2月にはドイツのSimon Hegele社を買収し、欧州のヘルスケア物流を強化した。海外売上比率の長期目標は50%である。

売上2.6兆円規模だが利益は変動

2022年12月期の売上収益は2兆6,187億円、2023年12月期は2兆2,390億円、2024年12月期は2兆5,776億円、2025年12月期は2兆5,748億円と、為替や荷動きの影響で増減を繰り返す。当期利益は2022年期1,083億円から2023年期371億円、2024年期317億円、2025年期27億円へと急減した。2025年期の事業利益は515億円である。経営計画では2028年度に売上3兆円、事業利益1,500億円、ROE10%以上を掲げる。

2022年に純粋持株会社へ移行

1937年創業の日本通運を事業会社とし、2022年1月に完全親会社としてNIPPON EXPRESSホールディングスを設立した。これによりグループ全体の経営管理と各事業会社の独立性を両立させる体制となった。東京証券取引所には1950年代に上場し、2022年4月の市場区分見直しでプライム市場に移行している。本社は東京都千代田区に置く。

業界の中での役割はグローバル総合物流事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2.6兆円
営業利益
515億円
営業利益率
2.0%
純利益
27億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2023/12
事業売上構成比利益利益率
日本1.4兆円65.6%714億円5.0%
東アジア2,222億円10.2%128億円5.8%
欧州2,045億円9.4%125億円6.1%
南アジア・オセアニア1,910億円8.8%201億円10.5%
米州1,326億円6.1%138億円10.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ロジスティクス(一般貨物・国際複合一貫輸送)主力

国内・海外各地域で貨物自動車運送、鉄道利用運送、航空利用運送、海上運送、港湾運送、倉庫業等を展開。日本、米州、欧州、東アジア、南アジア・オセアニアの各地で現地法人を通じ、グローバルな物流ネットワークを構築している。

主な製品・サービス5
国際複合一貫輸送サービス
陸・海・空の輸送モードを組み合わせた国際貨物輸送。ドア・ツー・ドアで顧客のサプライチェーン全体を最適化する。
倉庫・在庫管理サービス
世界各地の倉庫施設を活用した保管、在庫管理、流通加工サービス。物流の効率化を支援する。
海上運送サービス
コンテナ船や在来船を用いた海上貨物輸送。定期航路やチャーターサービスを提供する。
航空運送サービス
航空貨物の利用運送。緊急性の高い貨物や高価格帯の製品の輸送に対応する。
鉄道利用運送サービス
鉄道コンテナを利用した陸上輸送。大量・長距離輸送に適し、環境負荷低減にも貢献する。

02警備輸送準主力

NXキャッシュ・ロジスティクス株式会社が警備業及び付随する事業を行い、現金・有価証券等の貴重品の輸送・管理を専門に提供する。

主な製品・サービス1
警備輸送サービス
現金、貴金属、有価証券などの貴重品を、特別な警備体制のもとで安全に輸送・管理するサービス。金融機関や商業施設などが主な顧客。

03重量品建設準主力

NXエンジニアリング株式会社等が重量物の運搬、架設、設置及び付随する事業を行う。工場プラントや大型設備の据付など、特殊な技術を要するプロジェクトを手掛ける。

主な製品・サービス1
重量品運搬・架設・設置サービス
大型機械、プラント設備、変圧器などの重量物を、特殊な車両やクレーンを用いて運搬・設置する。建設現場や工場などでのプロジェクトに対応。

04物流サポート(販売・不動産・研究等)副次

物流機器・包装資材等の販売、車両整備、保険代理店、不動産業、グループファイナンス、調査研究、人材派遣等、物流事業を支える多様なサービスを提供する。NX商事株式会社等が担当。

主な製品・サービス3
物流機器・資材販売
フォークリフト、パレット、包装資材、梱包資材などの物流関連機器・資材を販売。
車両整備・保険代理店サービス
トラック等の車両整備、および損害保険・生命保険の代理店業務。物流事業者向けのサポートを提供。
不動産賃貸・管理サービス
物流倉庫・事務所等の不動産の賃貸・管理。グループ内外の物流拠点の整備に貢献。

製品と技術

陸海空をつなぐ国際複合一貫輸送

グループの主力サービスは、貨物自動車・鉄道・航空・海上の各モードを組み合わせた国際複合一貫輸送である。ドア・ツー・ドアで顧客のサプライチェーン全体を最適化する。2025年実績で航空フォワーディング数量は93.3万トン、海上フォワーディング数量は85.1万TEU。2028年目標はそれぞれ130万トン、140万TEUと設定されている。米国の関税政策や地政学リスクが荷動きに影響を与える。

世界各地の倉庫で保管・在庫管理

グループは世界中に倉庫施設を保有し、保管・在庫管理・流通加工サービスを提供する。2025年の倉庫・配送等売上は4,974億円で前年比3.2%増。2028年目標は5,900億円。日本国内では日本通運が、海外では各地の現地法人が運営する。特に欧州ではcargo-partner社やSimon Hegele社のインフラを活用し、ヘルスケア産業向けの温度管理物流を強化している。

特殊貨物を扱う警備輸送と重量品建設

警備輸送事業では、NXキャッシュ・ロジスティクスが現金・有価証券などの貴重品を特別な警備体制で輸送・管理する。金融機関や商業施設が主な顧客である。重量品建設事業では、NXエンジニアリングが大型機械やプラント設備の運搬・架設・設置を手掛ける。特殊車両やクレーンを用いたプロジェクト対応が強みで、工場建設現場などで需要がある。両事業ともグループ内で専門性の高いニッチ領域を占める。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

陸運業のなかでの位置

総合物流の国内大手、海外拠点活かし成長へ

NIPPON EXPRESSホールディングスは、総合物流で国内最大手の一社で、売上高は2.5兆円規模に達し、陸運業界内では突出した存在である。同業のSBSホールディングスや東武鉄道は、それぞれ特化型物流や鉄道中心の事業だが、当社は国内外のネットワーク網を強みに、フォワーディングや3PLまで手掛ける。2024年以降、収益性は低い水準に留まるが、世界規模の物流需要の回復で改善が期待される。課題は低い営業利益率で、コスト構造改革と高付加価値サービスの強化が必要。東武鉄道との比較では、鉄道事業の安定性は劣るが、物流のグローバル展開で勝る。

強み

  • 国内外に広がる拠点ネットワークを持ち、国際輸送から国内配送までワンストップで提供できる。
  • 海上・航空フォワーディング、倉庫、配送など幅広いサービスを一貫して提供できる。
  • 大手メーカーや小売りなど多業種との取引があり、安定的な需要を確保している。
  • 長年の歴史と実績で、物流業界における高いブランド認知度を有している。

課題

  • 営業利益率が2%前後と低く、運賃競争やコスト増が収益を圧迫している。
  • 物流業界の人手不足が深刻で、ドライバーや倉庫作業員の確保が課題だ。
  • 業務のデジタル化が競合他社に比べて遅れており、効率化が進んでいない。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

物流・運輸の時価総額近傍。太字がNIPPON EXPRESSホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19101日本郵船2.9兆円14.1倍
29104商船三井2.6兆円11.4倍
39107川崎汽船2.1兆円15.9倍
49202ANAホールディングス1.4兆円9.2倍
59021西日本旅客鉄道1.4兆円10.8倍
69147NIPPON EXPRESSホールディングス1.4兆円71.6倍
79201日本航空1.3兆円9.5倍
89042阪急阪神ホールディングス1.2兆円14.1倍
99024西武ホールディングス1.1兆円22.8倍
109005東急1.0兆円10.8倍
119143SGホールディングス9,427億円15.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(物流・運輸)に従っています。

会社の歴史

沿革 20件

「日本通運株式会社法」に基づき創業した1937年

1937年10月、東京市麹町区において資本金3,500万円で日本通運株式会社が創立された。当時は特別法に基づく特殊会社として発足し、国内の陸運・倉庫事業を担った。1950年2月に同法が廃止され、一般商事会社へ転換。これにより自由な事業展開が可能となり、株式の東京証券取引所上場も実現した。

海外拠点を開設した1960〜70年代

1962年7月、米国日本通運(現NXアメリカ)を設立し、初の海外現地法人を置いた。続いて1977年にオランダ日本通運(現NXオランダ)、1979年に香港日本通運(現NX香港)を設立。欧州・アジアの主要都市に拠点を広げ、国際複合一貫輸送のネットワークを構築した。これらの子会社は現在も各セグメントの基幹会社として機能している。

中国進出と多角化を進めた1990年代〜2000年代

1995年1月、天宇客貨運輸服務有限公司(現NX国際物流(中国))を設立し、中国市場に本格参入。2003年7月には本社を東京都港区に移転。2006年に日通キャピタル(現NXキャピタル)を設立し、グループファイナンス機能を強化した。2009年4月には宅配便事業をJPエクスプレス株式会社に分割し、経営資源をフォワーディング・ロジスティクスに集中させる選択を行った。

M&Aによる事業領域拡大と持株会社化

2013年12月に日通NECロジスティクスの株式を取得し、IT物流を強化。2014年1月には日通・パナソニックロジスティクス(現NX・NPロジスティクス)を加えた。2015年12月に株式会社ワンビシアーカイブズを買収し、情報資産管理事業に参入。2021年にはリース事業を分離し、2022年1月に純粋持株会社体制へ移行。グループ全体の戦略立案とガバナンスを一元化した。

2025年:欧州ヘルスケア物流の大型買収

2025年2月、ドイツを主たる拠点とするSimon Hegele社を買収した。同社は医療機器等のロジスティクスに強みを持ち、欧州におけるコントラクトロジスティクスの拡大に貢献する。同時期、日本通運では社内カンパニー制を導入し、エリアごとに異なる経営目標を設定。関東甲信越・中部・関西では事業軸組織へ、北海道・東北・中国・四国・九州ではROIC経営へ再編した。

年表20件を開く

1930年代

  • 1937年10月創業東京市麹町区において資本金3,500万円をもって創立

1950年代

  • 1950年2月「日本通運株式会社法を廃止する法律」の施行により一般商事会社となる
  • 上場東京証券取引所に株式を上場
  • 1958年10月株式会社日通保険総代理社を設立(現・NⅩ商事株式会社)(現・連結子会社)

1960年代

  • 1962年7月米国日本通運(現・NⅩアメリカ)株式会社(現・連結子会社)設立

1970年代

  • 1977年6月オランダ日本通運(現・NXオランダ)株式会社(現・連結子会社)設立
  • 1979年6月香港日本通運(現・NX香港)株式会社(現・連結子会社)設立

1990年代

  • 1995年1月天宇客貨運輸服務有限公司(現・NX国際物流(中国)有限公司)(現・連結子会社)設立

2000年代

  • 2003年7月本社を東京都港区に移転
  • 2006年10月日通キャピタル(現・NXキャピタル)株式会社(現・連結子会社)設立
  • 2009年4月宅配便事業を分割(承継会社:JPエクスプレス株式会社)

2010年代

  • 2011年9月欧州日本通運(現・NX欧州)有限会社(現・連結子会社)設立
  • 2012年2月南アジア・オセアニア日本通運(現・NX南アジア・オセアニア)株式会社(現・連結子会社)設立
  • 2013年12月M&A日通NECロジスティクス株式会社(現・連結子会社)株式取得
  • 2014年1月M&A日通・パナソニックロジスティクス(現・NX・NPロジスティクス)株式会社(現・連結子会社)株式取得
  • 2015年12月M&A株式会社ワンビシアーカイブズ(現・NXワンビシアーカイブズ)(現・連結子会社)株式取得

2020年代

  • 2021年3月日通商事(現・NX商事)株式会社のリース事業を分割(承継会社:日通リース&ファイナンス株式会社(現・NX・TCリース&ファイナンス株式会社))(現・持分法適用関連会社)
  • 2021年12月本社を東京都千代田区(現住所)に移転
  • 2022年1月創業持株会社体制への移行に伴い、完全親会社のNIPPON EXPRESSホールディングス株式会社を設立
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上収益2028年度まで3兆円
  • 事業利益2028年度まで1,500億円
  • ROE2028年度まで10%以上
  • 海外売上収益2028年度まで1兆2,000億円
  • 配当性向40%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    グローバル市場での事業成長加速

    グローバルネットワークを活用したEnd to Endソリューション提供に注力。アカウントマネジメントによる顧客基盤強化、M&Aによる海外顧客基盤獲得と重点産業のインフラ拡充を進める。インド事業拡大や地政学的変化に対応したサプライチェーン変革に取り組む。

  2. 02

    日本事業の再構築

    日本通運に社内カンパニー制を導入し、エリアごとに組織を区分。アカウント専任体制による顧客基盤強化、ロジスティクス事業拡大で売上拡大と利益最大化を図る。作業戦力の一元管理や事務集中化、組織統合で収益性・資本効率を改善。低収益事業の譲渡・統合も推進。

  3. 03

    サステナビリティ経営の推進

    脱炭素ロジスティクスソリューションの提供、CO2排出量削減(Scope1~3)、人権デューデリジェンスの実施など、持続可能なサプライチェーン構築に向けた基盤整備を進める。SBT短期目標の認定取得。

  4. 04

    企業価値向上に向けた取組み

    バランスシートマネジメント強化(低収益資産の売却)、資本政策の見直し(ROE・配当性向・総還元性向目標設定)、事業ポートフォリオマネジメント(定量・定性評価に基づく事業譲渡・再編)を実施。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で77,925人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は833万円で、3期前と比べて+1.5%平均年齢は47.5歳、平均勤続年数は22.2年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年12月82147.622.973,482
2023年12月93847.722.574,438
2024年12月89247.722.376,38964
2025年12月83347.522.277,92566

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 14 / 海外 1、うち連結子会社 14) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
国内子会社計4,380億円
日本通運㈱ — 東京都千代田区他3,041億円
日本(ロジスティクス)
NX商事㈱他22社 — 東京都港区他450億円
物流サポート
その他 43社291億円
米州(ロジスティクス) — アメリカ シカゴ他291億円
㈱NX ワンビシアーカイブズ — 東京都港区他291億円
NXキャッシュ・ロジスティクス㈱ — 東京都千代田区他112億円
警備輸送
NXエンジニアリング ㈱ — 東京都千代田区他9,612百万円
重量品建設
NX・NP ロジスティクス㈱ — 大阪府摂津市他8,200百万円
日本(ロジスティクス)
欧州(ロジスティクス) — ドイツ デュッセルドルフ他2,433百万円
ほか7件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    日本通運㈱(注)3、4
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NX商事㈱(注)5
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NXキャッシュ・ロジスティクス㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NXエンジニアリング㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NXキャピタル㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NXキャリアロード㈱
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NX・NPロジスティクス㈱
    大阪府摂津市 · 連結子会社
    議決権66.7%
  • 国内
    日通NECロジスティクス㈱
    神奈川県 川崎市中原区 · 連結子会社
    議決権70.0%
  • 国内
    ㈱NXワンビシアーカイブズ
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    大阪倉庫㈱
    大阪府 大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権79.4%
  • 国内
    NXアメリカ㈱(NIPPON EXPRESS U.S.A., INC.)
    アメリカ シカゴ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    NX欧州㈲(NIPPON EXPRESS EUROPE GmbH)(注)3
    ドイツ デュッセルドルフ · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社3社を開く
  • カーゴパートナーホールディングス㈲(Cargo-Partner Holdings GmbH)(注)3オーストリア フィッシャムエント100%
  • NX国際物流(中国)有限公司(NIPPON EXPRESS(CHINA)CO.,LTD.)中華人民共和国 北京100%
  • NX・TCリース&ファイナンス㈱東京都港区49%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は2.6兆円営業利益515億円前期と比べると減収増益で、売上が-0.1%、利益が+4.9%。

売上高
-0.1%
2.6兆円
営業利益
+4.9%
515億円
純利益
-91.5%
27億円
営業利益率
2.0%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高2.8兆円2.6兆円
営業利益1,200億円515億円
純利益700億円27億円
1株あたり配当¥100¥100

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は1.4兆円、営業利益は448億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+6.7%、営業利益は+55.6%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q0.582434.2133
2023年2Q0.551612.9121
2023年3Q0.541102.051
2023年4Q0.5666
2024年1Q0.62350.68
2024年2Q0.631572.5106
2024年4Q1.332992.3203
2025年2Q1.272882.386
2025年4Q1.302271.7−59
2026年2Q1.364483.3243

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 5期分

直近期の営業利益率は2.0%。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2021年12月
持株会社体制への移行に伴い、完全親会社のNIPPON EXPRESSホールディングス株式会社を設立
2022年12月2.621,6021,083
2023年12月2.24612371
2024年12月2.584915191.9317
2025年12月2.575154182.027

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高2.6兆円のうち、営業利益として残るのは515億円2.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は27億円、売上の0.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金90.7%2.3兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.8%1,747億円
  • その他の費用持分法損益などの調整0.6%145億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.0%515億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
9.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比5.2pt
2.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比6.0pt
0.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比8.1pt
0.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2025年12月期は営業CFが2,087億円、投資CFが−32億円で、差し引きのフリーCFは2,055億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は2,834億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年12月2,95240−1,6332,9922,767
2023年12月1,857−593−1,0011,2643,151
2024年12月2,279−1,407−1,6418722,513
2025年12月2,087−32−1,7392,0552,834

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 4期分

2025年12月期の総資産は2.4兆円。このうち返さなくてよい自己資本が8,295億円で、自己資本比率は34.3%(業種中央値40.1%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債兆円自己資本比率%
2022年12月2.087,5651.3236.5
2023年12月2.118,0011.3137.9
2024年12月2.308,5391.4237.2
2025年12月2.428,2951.5734.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
2,834億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
6,173億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1.6兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
57
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

陸運業 56社との比較

同じ陸運業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率56社中38位あたり、逆に低いのは売上成長率56社中53位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
0.3%/中央値 8.4%
P25 6.0%P75 10.4%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.0%/中央値 7.2%
P25 4.9%P75 10.9%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
34.3%/中央値 40.1%
P25 32.4%P75 54.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-0.1%/中央値 4.5%
P25 2.6%P75 7.5%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.8%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,590で、1年前と比べて+75.0%過去52週の値幅のなかでは90%の位置にある。

¥5,590-4.7%1ヶ月+8.6%1年+75.0%時価総額1.4兆円
過去52週の値幅
安値¥3,169高値¥5,866

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)71.6倍
PER (会社予想)19.3倍
PBR1.60倍
配当利回り1.79%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で+1.24%と上昇し、25日移動平均線(5,429円)を2.4%上回る。75日線(5,154円)に対しては+7.9%と上昇基調が続く。52週高値5,793円に迫る水準で、8月10日に320万株の出来高を記録し、上昇の勢いが強まった。RSIは60.12と中立圏のやや強気で、過熱はしていない。年間では+75.38%と大幅上昇を維持しており、物流関連の業績期待が背景。200日線(4,110円)を大きく上回り、中期的な上昇トレンドが明確。目先は高値試しの展開か。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 33/100)

PER71.44倍は業界平均15.72倍を大きく上回るが、予想PER19.2倍へ急低下が見込まれる。PBR1.59倍は平均1.08倍を上回り、ROE0.3%と極めて低く収益性が課題。配当利回り1.8%は平均2.31%を下回り、配当性向104.8%は利益以上に配当を支払っており持続性に懸念。業績は売上高は増加したが純利益は減少傾向で、今期は大幅減益予想。割高だが成長期待を織り込んだ面もある。

指標この会社業種平均
PER (実績)71.6倍15.7倍
PER (予想)19.3倍
PBR1.60倍1.07倍
ROE0.3%8.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

総合物流のリーディングカンパニーであるが、荷動きの変動に業績が左右される。強気派は、グローバルなフォワーディング需要の回復や、企業の物流効率化需要の高まりを受けた3PL事業の成長を期待する。一方、弱気派は、世界経済の減速による貨物量の減少、運賃競争の激化、2025年12月期の大幅減益予想(純利益27億円と急減)を懸念する。投資論点は、長期的な物流構造変化への適応と収益の安定性。

プラスに働く材料7
  • 物流需要の回復

    世界経済の回復で国際貨物輸送量が増加し、フォワーディング事業に追い風

  • 3PLの成長

    企業の物流アウトソーシング需要が拡大し、3PL事業の成長が期待

  • ネットワークの強み

    世界50カ国以上のネットワークが競合他社に対する参入障壁となる

  • フォワードPER18倍が示す純利益約700億円の回復通年影響

    市場予想PER18倍は純利益約702億円を織り込み、現在の27億円から大幅回復が前提

  • 2025/12期営業利益515億円、前期比24億円増決算発表後影響

    営業利益は491億円から515億円へ増益、物流需要の底堅さを示す

  • 売上高2兆5,748億円と高水準維持通年影響

    売上高は2兆5,748億円と前期比ほぼ横ばいも、2.5兆円規模の収益基盤を維持

  • 外国人保有31.8%と海外マネーの活発な参加不定影響

    外国人保有31.8%の高水準は需給を支え、株価上昇トレンドを後押し

マイナスに働く材料7
  • 荷動きの悪化

    世界貿易の減速により、海上・航空貨物の取扱量が減少

  • 運賃競争の激化

    物流業界では価格競争が激しく、採算性が悪化

  • 業績の急減

    2025年12月期予想の純利益は約27億円と前期から大幅減益

  • 2025/12期純利益27億円と91.5%減益決算発表後影響

    純利益は317億円から27億円へ91.5%減少、EPSが大幅に目減りし現在PERは66.7倍

  • ROE0.3%の極端な資本効率低下継続影響

    ROE0.3%はPBR1.53倍に対して著しく低く、資本コストを大きく下回る

  • 売上高の伸びが止まり成長期待薄通年影響

    売上高は2兆5,776億円から2兆5,748億円と微減、増収による利益成長が見込めない

  • 営業利益率2.0%の低採算体質継続影響

    売上高2.5兆円に対し営業利益は515億円、率にして2.0%と採算性が低い

次の決算で確かめる点
航空・海上フォワーディング取扱量
国際物流市況の変動を直接反映する重要指標
3PL売上高
成長著しい物流アウトソーシング需要の取込度を測る
営業利益率
運賃競争の影響を反映し、収益性の悪化を早期に検知するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり100で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.79%。

年間配当
¥100
1株あたり
配当利回り
1.79%
いまの株価に対して
配当性向
104.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年12月10053.3
2024年12月1000.069.8
2025年12月1000.0104.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥100

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ46,464人。区分でいちばん多いのは金融機関37.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.7%を占め、残る57.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
金融機関43.741.040.037.8
外国法人26.126.325.531.8
個人・その他19.420.922.420.6
事業法人7.67.56.34.9
証券会社3.34.25.84.8
自己株式1.42.80.30.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)14.66
02朝日生命保険相互会社6.92
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.40
04NX持株会4.79
05損害保険ジャパン株式会社2.74
06UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.70
07BNP PARIBAS NEW YORK BRANCH - PRIME BROK ERAGE CLEARANCE ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.54
08JPモルガン証券株式会社1.80
09みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行1.79
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.67

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-07-07
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.07%
    -0.18pt
  • 2026-05-20
    エリオット・インベストメント・マネージメント・エルピー(Elliott Investment Management L.P.)
    新規の大量保有報告
    6.05%
    +1.01pt
  • 2026-04-28
    エリオット・インベストメント・マネージメント・エルピー(Elliott Investment Management L.P.)
    新規の大量保有報告
    5.04%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 4期分

1株利益は4期で−97%、1株純資産は4期で+21%。直近期のROEは0.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2022年12月4012,82815.56.343.4
2023年12月1403,0334.819.153.3
2024年12月1213,2873.819.769.8
2025年12月113,4210.3310.6104.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2025/12期の役員報酬は総額534百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約12倍にあたる。

氏名役職年齢
齋藤充代表取締役会長71
堀切智代表取締役社長 社長執行役員 CEO65
赤石衛取締役 常務執行役員58
阿部幸子取締役 執行役員62
柴洋二郎取締役76
伊藤ゆみ子取締役67
塚原月子取締役54
中本孝取締役 監査等委員64
青木良夫取締役 監査等委員75
讃井暢子取締役 監査等委員71
桝野龍二取締役 監査等委員72
工藤陽子取締役 監査等委員64
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
池側千絵取締役 監査等委員60

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4256992619400100
社外取締役610010017
取締役(社内)13313434

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,321字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、国内・海外各地域で貨物自動車運送業、鉄道利用運送業、航空利用運送業、海上運送業、港湾運送業、倉庫業等を行っている「ロジスティクス事業」を主軸とし、更に専門事業である「警備輸送事業」、「重量品建設事業」、及び各事業に関連する販売業・不動産業等の「物流サポート事業」を展開しているグループ会社の経営管理及びそれに附帯または関連する業務を行っております。 当社グループの事業に係る位置づけ及び報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。 ○ ロジスティクス事業(日本通運㈱、及びNXアメリカ㈱以下275社) 日本    日本各地で、日本通運㈱、子会社並びに関連会社が、鉄道利用運送事業、貨物自動車運送事業、倉庫業、利用航空運送事業、海上運送業、港湾運送事業及び付随する事業を行っております。また、㈱NXワンビシアーカイブズ並びにその子会社が、情報資産管理業を行っております。 米州    米州の各都市で、NXアメリカ㈱等の子会社並びに関連会社が、利用航空運送事業、海上運送業、倉庫業等を行っております。 欧州    欧州の各都市で、NX UK㈱、NXオランダ㈱、NXフランス㈱、NXイタリア㈱、カーゴパートナーホールディングス㈲、シーモン・ヘーゲレホールディングス㈲等の子会社並びに関連会社が、利用航空運送事業、海上運送業、倉庫業等を行っております。 東アジア    東アジアの各都市で、NX国際物流(中国)有限公司、NX香港㈱、APCアジア・パシフィック・カーゴ㈱、NX韓国㈱、NX台湾国際物流㈱等の子会社並びに関連会社が、利用航空運送事業、海上運送業、倉庫業等を行っております。 南アジア・ オセアニア    南アジア・オセアニアの各都市で、NXシンガポール㈱、NXオーストラリア㈱、NXマレーシア㈱、NXタイ㈱、NXロジスティクスインドネシア㈱等の子会社並びに関連会社が、利用航空運送事業、海上運送業、倉庫業、重量品建設事業等を行っております。 ○ 警備輸送事業(NXキャッシュ・ロジスティクス㈱) NXキャッシュ・ロジスティクス㈱が警備業及び付随する事業を行っております。 ○ 重量品建設事業(NXエンジニアリング㈱、他2社) NXエンジニアリング㈱並びに関連会社等が重量物の運搬、架設、設置及び付随する事業を行っております。 ○ 物流サポート事業(NX商事㈱以下42社) NX商事㈱等の国内外の子会社並びに関連会社が物流機器・包装資材・梱包資材・車両・石油・LPガスをはじめとする各種商品の販売、車両の整備、保険代理店業務、不動産業、ロジスティクスファイナンス事業等を行っております。 また、㈱NX総合研究所が調査・研究業等を、NXキャピタル㈱がグループファイナンス事業等を、NXキャリアロード㈱が労働者派遣業を行っております。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断されます。 事業の系統図は次のとおりであります。 2025年12月31日現在
経営方針・対処すべき課題6,775字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(以下「NXグループ」という。)が判断したものです。 (1)長期ビジョン NXグループは、企業理念を拠り所として、創業以来ものを運ぶことを通して、人、企業、地域を結び、社会の発展を支えてきました。この変わらぬ使命を果たすため、社会の変化をとらえ、自らを進化させ続けます。また、安全に徹し、環境に配慮し、世界を舞台に全ての力を結集して、物流から新たな価値を創造することに挑戦していきます。そして、いつの時代にも、社会から求められ、信頼されることを誇りに行動します。 この企業理念に込められた想いを実践していくために、創立100周年の節目となる2037年のありたい姿として「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」に成長することを長期ビジョンに掲げております。長期ビジョンの実現には、ロジスティクスを通じて持続可能な社会の実現に貢献する企業であり続けるとともに、NXグループ自らが持続的な成長を果たす企業であり続けなければなりません。そのためには、多様な社員が、お客様や社会を支える仕事に誇りを持って活躍し、幸せを感じる企業であり続けられるよう邁進してまいります。 「安全・コンプライアンス・品質」に対するこだわりを基本とした現場力、企業メッセージ「We Find the Way」に表現されるお客様第一の姿勢は、大切にする価値観としてこれからも徹底的にこだわっていきます。加えて、NXグループがグローバル市場での成長を加速していくために、グループ・グローバルで全体最適やありたい姿・長期ビジョンに対するバックキャストで物事を捉えられるよう社員一人ひとりの意識と行動を変容させ、自律的で挑戦的な価値観を醸成させる企業風土への変革を進めてまいります。そのような変革を通して、NXグループが「イノベーションによる新たな価値創造」、つまり、ロジスティクスを通じてお客様や社会へ新たな価値を提供していくことで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 そして、その先にある「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」という姿を、NXグループ全体で共有し、その実現に向け進んでまいります。 長期ビジョンの実現に向けたステップを、上図に示しております。 グローバル市場での存在感を高めるべく、2037年度に海外売上比率50%を目指すという長期目標を掲げ、2024年1月から「NXグループ経営計画2028」をスタートしました。本計画の2年目となる2025年度におきましては、計画に掲げた諸施策の取組みを進めるとともに、企業価値向上に向けた取組みを強化してまいりました。 不確実性の高い環境に適応しながら、長期的な目標を見据えたバックキャストの考え方に基づき、経営計画に掲げる諸施策を実行し企業価値の向上に努めるとともに、長期ビジョンの実現に向けて取り組んでまいります。 (2)NXグループ経営計画2028 Dynamic Growth 2.0 “ Accelerating Sustainable Growth ~持続的な成長の加速~ ” ①経営計画の取組み NXグループは、長期ビジョンの実現に向けたバックキャスト思考のもと、2024年1月1日より、5年間の経営計画「NXグループ経営計画2028 Dynamic Growth 2.0 “ Accelerating Sustainable Growth ~持続的な成長の加速~ ”」を策定し、グループ価値の向上を目指して取り組んでまいりました。 ■基本方針 ・グループ全体最適志向の下、グローバルな競争力の向上と事業の成長を実現する。 ・明確な事業ポートフォリオと役割分担のもと、事業の競争力・収益性を高め、企業価値を高める。 ・社会課題解決や持続可能社会の実現へ貢献するサステナビリティ経営を実践し、顧客・社会・株主・社員から選ばれる企業グループへ変革する。 上記、3点を掲げ、重要な数値目標(KGI)として、2028年度における売上収益3兆円、事業利益1,500億円、ROE 10%以上を目指します。 ■重点取組み 「グローバル市場での事業成長の加速」 ロジスティクスソリューションの提供を通じてお客様の課題解決を実現することをコンセプトとして、アカウントマネジメントの高度化の取組みとEnd to Endソリューションの提供に注力してまいりました。また、M&Aの取組みとして、cargo-partner社との拠点統合などのシナジー創出活動に加えて、2025年2月にSimon Hegele社を買収し、欧州におけるヘルスケア産業の取扱い拡大に取り組んでまいりました。重要なエリア戦略であるインド事業については、半導体やテクノロジー、ライフスタイル関連を中心に拡販を推進してまいりました。 ≪主なKPI≫ ・海外売上(M&A含む) ・重点産業売上、倉庫・配送等売上 ・航空フォワーディング数量(t)、海上フォワーディング数量(TEU) 「日本事業の再構築」 日本通運株式会社(以下「日本通運」という。)では2025年1月に社内カンパニー制を導入し、マーケット特性の異なるエリアごとに組織を区分けし、経営資源の適切かつ効率的な再配置を進めてまいりました。関東甲信越・中部・関西エリアでは売上拡大を伴う利益の最大化を目的として、エリア軸からフォワーディング・ロジスティクスの事業軸とアカウント営業を主とする顧客軸組織へ、各カンパニー(East:北海道・東北、West:中国・四国・九州)は資本効率の向上に注力すべく、ROICを経営目標数値として設定し、事業構造の改革による作業・事務の効率化に取り組んでまいりました。 ≪主なKPI≫ ・売上、事業利益、事業利益率(ロジスティクス日本セグメント) ・料金改定による効果額 ・カンパニー別ROIC 「サステナビリティ経営の推進」 重要課題(マテリアリティ)の一つである「サステナブル・ソリューションの開発・強化」において、低炭素輸送商品など脱炭素ロジスティクスソリューションの提供をはじめ、お客様のサステナビリティ課題の解決やビジネス成長に資するソリューションを提供する体制を強化いたしました。また、気候変動への対応として、2025年6月にSBT※短期目標の認定を取得したほか、人権尊重への取組みとして、主要グループ会社においてサプライヤー人権デューデリジェンスを開始するなど、持続可能なサプライチェーンの構築に向けた基盤整備を進めてまいりました。 ※Science Based Targets:パリ協定の温室効果ガス排出削減目標と整合した企業が設定する削減目標 ≪主なKPI≫ ・脱炭素ロジスティクスソリューション販売数(日本通運) ・CO2排出量の削減量(Scope1~3) ・NXコアエンゲージメントスコア 「企業価値向上に向けた取組み」 2025年2月に「企業価値の向上に向けた取組み」をアップデートし、アセットの保有戦略の見直しを含めたバランスシートマネジメントの強化、資本政策の見直しと事業ポートフォリオマネジメントなどの取組みを強化してまいりました。アセットの保有戦略の見直しとして、低収益な事業用資産及び投資用不動産を対象に売却を進めるとともに、事業ポートフォリオマネジメントでは、事業の資本収益性と成長性による定量評価と、NXグループにおける位置付けやシナジー、事業の成長性、ベストオーナー観点などの定性評価を行い、一部事業の譲渡などを進めてまいりました。 ≪主なKPI≫ ・ROE、ROIC、自己資本比率 ②経営計画における経営数値目標及び実績について ■経営数値目標 経営計画の2年目となる2025年度の実績及び最終目標に対する進捗状況は、以下のとおりです。 (単位:億円、%) 項目   2023年12月期実績   2024年12月期実績   2025年12月期実績   2028年度最終目標 最終目標数値   進捗率 売上収益   22,390   25,776   25,748   30,000   85.8 事業利益   812   635   659   1,500   43.9 事業利益率   3.6   2.5   2.6   5.0   - 親会社の所有者に帰属する当期利益   370   317   26   1,000   2.6 海外売上収益   5,855   9,262   9,117   12,000   76.0 ROE   4.8   3.8   0.3   10.0以上   - ※「海外売上収益」は連結調整後数値となります。 ※国際会計基準(IFRS会計基準)に基づく金額を記載しています。 セグメント別   (単位:億円、%) セグメント   項目   2023年12月期実績   2024年12月期実績   2025年12月期実績   2028年度最終目標 最終目標数値   進捗率 日本   売上収益   12,565   12,620   12,603   13,500   93.4 事業利益   485   405   445   790   56.3 米州   売上収益   1,512   1,530   1,380   2,180   63.3 事業利益   92   53   57   135   42.2 欧州   売上収益   1,926   5,017   5,279   2,530   208.7 事業利益   98   112   47   130   36.2 東アジア   売上収益   1,576   1,739   1,658   2,220   74.7 事業利益   37   45   57   110   51.8 南アジア・オセアニア   売上収益   1,408   1,576   1,554   2,170   71.6 事業利益   83   54   32   125   25.6 警備輸送   売上収益   678   685   695   730   95.2 事業利益   33   24   24   40   60.0 重量品建設   売上収益   511   500   485   580   83.6 事業利益   65   53   53   70   75.7 物流サポート   売上収益   4,258   4,204   4,467   4,760   93.8 事業利益   138   122   161   165   97.6 ※連結調整前数値、億円未満切捨てとなります。 ※国際会計基準(IFRS会計基準)に基づく金額を記載しています。 ※欧州の2025年12月期実績にはM&A(cargo-partner社、Tramo社、Simon Hegele社)の実績を含んでおります。 ■経営計画各種戦略の実施状況及び経営成績についての評価 経営計画達成に向けた2025年度の重点戦略の取組み、及びKPIの進捗状況、それらについての分析と評価については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績」をご覧下さい。 ■資本政策 ≪目標数値≫ ・ROE                 10.0%以上 ・配当性向               40%以上 ・総還元性向            55%以上(2024年度~2028年度累計) ・自己資本比率        35%程度 ≪実績の推移≫ ③対処すべき課題 今後の経済動向につきましては、米国の関税政策による減速懸念の緩和や人工知能(AI)への投資加速などにより底堅い成長が期待される一方で、長引く貿易摩擦や政策の不確実性に加えて、国家間の新たな経済的対立リスクの高まりなど引き続き不透明な状況が続くことが予測されます。 物流業界におきましては、こうした地政学・地経学リスクが常態化してきている実態を踏まえ、長期的なサプライチェーンの安定性を確保する役割が一層期待されており、さらには、気候変動や慢性的な人材不足への対応など社会課題の解決に資するロジスティクスソリューションの提供が求められております。 NXグループは、このような経営環境のもと、創立100周年となる2037年にありたい姿として定めた「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」という長期ビジョンの実現に向けて、5年間の経営計画である「NXグループ経営計画2028 Dynamic Growth 2.0 “ Accelerating Sustainable Growth ~持続的な成長の加速~ ”」の達成に向けて、引き続き取り組んでまいります。 「グローバル市場での事業成長の加速」 お客様の課題解決のため、グローバルに展開するネットワークやナレッジを駆使したEnd to Endソリューションの提供に引き続き注力してまいります。この取組みを加速していくにあたり、アカウントマネジメントによる顧客基盤の強化と提供ソリューションの拡充に加えて、M&Aによる海外の顧客基盤獲得と重点産業におけるインフラ拡充を進めてまいります。また、被買収会社へのPMIとして、事業拡大と収益性の拡大に資する活動に取り組んでまいります。エリア戦略では、インドでの事業拡大に引き続き取り組んでいくとともに、地政学的な情勢を踏まえた生産拠点の移転や消費市場の変容等によるサプライチェーンの変化に対応するため、汎アジアや環インド洋、新興地域開発といった観点で、従来の枠組みに拘らない取組みにも注力してまいります。 「日本事業の再構築」 アカウント専任体制の整備が完了した日本通運におきましては、アカウントマネジメントによる顧客基盤の強化、ロジスティクス事業や重点産業での取扱い拡大を進め、売上拡大による利益の最大化を図るとともに、作業戦力の一元管理や事務作業の集中化、組織の統合などの取組みにより、収益性・資本効率の改善に一層注力してまいります。 また、低収益会社や拠点における収益改善活動を継続的に推進するとともに、経営資源の最適配分を目的とした事業ポートフォリオマネジメントを引き続き進めてまいります。具体的には、事業譲渡や統合、再編などの選択肢を含め、各事業の成長性・収益性を総合的に評価し、NXグループ全体の競争力強化につなげてまいります。 「サステナビリティ経営の推進」 サステナビリティ経営における重要課題(マテリアリティ)への取組みを継続的に進めていくとともに、非財務情報の開示充実にも取り組んでまいります。 重要課題への取組みとして、お客様のサステナビリティ課題の解決に共に取り組み、企業価値向上に貢献できるようサステナブル・ソリューションの開発を強化してまいります。加えて、人的資本経営を通じてWell-beingの充実やインクルーシブな職場風土の構築を進め、多様で優秀な人財一人ひとりのパフォーマンスを上げることで、労働生産性の向上やイノベーションによる価値創出が図られるよう、イノベーションを生む人財力の向上に引き続き取り組んでまいります。 非財務情報開示の充実は、非財務資本の強化や株主資本コストの低減の観点からも重要な取組みと位置付けており、重要課題への取組内容を適切に開示していくことで、開示規制への対応やESG評価の向上を図り、グループ全体でサステナビリティ経営の深化を進めてまいります。 「企業価値向上に向けた取組み」 企業価値向上に向けた取組みとして、経営計画に定めた成長戦略の実行により事業利益の拡大を図るとともに、低収益資産の売却などを通じた高収益事業へのシフトと、事業ポートフォリオマネジメントの推進による成長事業への集中と低収益・ノンコア事業の整理を進めてまいります。また、現経営計画の中間年度となる2026年はコストコントロールを強化して、全社的な間接部門コストの削減に取り組んでまいります。 これらの取組みにより生み出したキャッシュは、財務健全性を維持しながら、コア事業であるグローバルロジスティクス事業への投資や株主還元にバランスよく配分していくことで、資本創出の好循環を生み出し、持続的な企業価値向上を目指してまいります。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 NXグループは、リスク発生の抑制及び発現時の被害最小限化に向けた予防的活動をリスク管理として、発現したリスクへの対処を危機管理として定義し、これらを統合的に管理する体制を整備しております。リスク管理においては、リスク統括部門がNXグループ全体におけるリスクの棚卸及び定期的なリスク評価実施の推進、NXグループにおける重要リスクの特定、重要リスクのモニタリングを行い、リスク所管部門・NXグループ各社と連携し、リスクへの対応に取り組んでおります。リスクマネジメントの推進にあたっては、代表取締役社長を委員長としたリスクマネジメント委員会を設置し、NXグループの重要方針や重要課題について協議し、取組みを推進しております。NXグループリスク管理体制につきましては、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (1)サステナビリティ全般 ③リスク管理」をご参照ください。 NXグループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスクには、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてNXグループが判断したものであります。 (1)事業環境に関わるリスク ①市場環境の変化について NXグループは、B to Bの企業間物流を中心に事業を展開しておりますが、新興国市場の拡大や消費者ニーズの多様化などに伴い顧客企業のサプライチェーンのグローバル化はより一層進展しております。そのような中において、米国の通商政策や各国の対応策を巡る経済の不透明感の高まりや、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、中東情勢の不安定化など、貿易や製造業の成長の下押しの要因となりうる不確実な状況が続いております。これらを背景に世界経済が後退すると、顧客企業の輸送需要の動向に影響を与えることになり、NXグループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼすリスクとなります。特に、米国、中国経済の鈍化は日本を含む多くの国々の製造業にも影響することもあり、NXグループのロジスティクス事業セグメントにおいて大きな影響を及ぼす可能性があります。 引き続き、製造業の顧客に対する生産調達物流に関わる貢献領域の拡大に取り組むとともに、各国における消費財関連の販売物流領域の一層の強化、拡大や、新興エリア等への事業進出の加速などを通じて、リスク低減に努めてまいります。 また、NXグループの事業の中心は「ロジスティクス(日本)」であり、今後も事業の核となるのは強みである日本事業と日系企業との取引になると考えております。一方で、少子高齢化を背景とした需要低下の予測や、eコマースを代表としたロジスティクス物流の変化など、日本国内市場における事業環境は変化するとともにB to Bの貨物輸送需要は減少することが想定されます。 日本国内市場の輸送需要の減少は、NXグループの事業、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼすリスクとなりますが、中長期的な課題として位置付けており、当面は緩やかな減少になると考えております。引き続き、NXグループの事業の中心である日本でしっかりと収益を確保するとともに、医薬品関連産業や半導体関連産業へのロジスティクスや、グリーンロジスティクスなど、今後、日本国内で需要が拡大すると見込まれるロジスティクスのニーズを取り込んでまいります。また、成長領域である海外のロジスティクス物流市場へ更なる投資を進めることで、事業の成長につなげてまいります。 ②デジタル化等のテクノロジーの進化について デジタル技術の急速な発展を背景に、あらゆる業界において新たなビジネスモデルやサービスの創造が進んでおります。物流業界を取り巻く環境においても、AI技術の進化により業務や意思決定が高度に自動化され、低コスト・高効率なサービスを提供する異業種や新規参入企業の台頭によって当社の競争優位性が低下し、市場シェア縮小や価格競争激化のリスクが高まる可能性があります。このような変化は、デジタル技術の活用による事業の省力化や効率化につながると考えられますが、中長期的にはNXグループが長年培ってきた強みを打ち消す、もしくは物流ニーズの低減につながるリスクとなりえると考えられます。 また、労働力人口の減少によるドライバー・スタッフ不足を始めとして、災害の激甚化・頻発化、国際紛争による地政学的リスクの高まりなどの影響により、サプライチェーンが滞るリスクが生じております。これらの課題を踏まえ、物流現場における自動搬送機・ロボティクス等の先端機器の導入による効率化や、AIによる需要予測モデルを活用した作業計画の最適化・自動化を検討しております。 2028年までの経営計画期間内においては、これらの事業環境の変化に関する分析や異業種との共創などを通じて、現在、そして今後起こりうる変化への対応や備えに努めるとともに、デジタル化を取り込み、時代の変化に適応したサービスの創出を通じて事業の成長につなげてまいります。 ③コンプライアンスについて グローバルでさまざまな法規制の強化が進む中、企業には高いコンプライアンス意識が強く求められております。NXグループは、「NXグループ企業理念」を拠りどころに、「安全・コンプライアンス・品質」へのこだわりを基本とし、企業理念を具現化した行動指針として「NXグループ行動憲章」を制定し、NXグループのコンプライアンス経営を実践しております。コンプライアンスの推進にあたっては、代表取締役社長を委員長としたコンプライアンス委員会を設置し、NXグループの重要方針や重要課題について協議し、取組みを推進しております。しかしながら、NXグループが展開する物流を中心とした事業は、グローバルに多岐にわたっており、法的規制により営業活動等の一部が制限された場合、売上収益の減少、あるいは、新たな費用の増加等により、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④自然災害について 世界各地で昨今発生する自然災害はその頻度を増し、また、気候変動の影響により激甚化しており、大規模地震やそれに伴う津波・火山の噴火、大規模風水害などが、NXグループ及び顧客の事業活動にとって大きなリスクとなっております。NXグループは、「NXグループ事業継続基本方針」に基づき、NXグループ各社において事業継続計画(BCP: Business Continuity Plan)を整備するなど、NXグループ全体でレジリエンスの向上に取り組んでおります。しかしながら、NXグループは、鉄道、自動車、船舶、航空機など、多岐にわたる輸送手段を有しており、自然災害により輸送障害が発生した際、代替手段による輸送を実施したとしても、顧客企業の生産や販売活動への影響を低減しきれない場合、また、自然災害によるNXグループ施設への被害が発生した場合、NXグループの経営成績及び財政状態への悪影響を回避できない可能性があります。 ⑤感染症について NXグループは、グローバルで事業を運営しており、各国においてサービスを提供しております。一方で、新型コロナウイルス感染症収束後の人の往来が活発化している中、今後も、感染症の急速かつ世界的な拡大や新たな感染症の発現などのリスクには継続して注意が必要と認識しております。NXグループは、感染症対策に取組み、BCPを整備しておりますが、NXグループの事業活動が行われる国において大規模な感染症が発生した場合、お客様の事業活動の停止や、輸送インフラの停止などが想定され、また、従業員や協力会社に大量の病欠者が出た場合には、事業継続に影響を及ぼす可能性があります。 (2)経営戦略の推進・事業拡大に関わるリスク ①M&A及び事業投資について NXグループは、グローバルロジスティクス企業としての成長に向けた経営資源の最適化を図るため、NXグループ内における経営管理を徹底し、選択と集中を進めると共に、事業領域の拡大、もしくは必要な機能の取得及び拡充に向けて、M&Aをその選択肢の一つとしております。M&Aの実施にあたっては、対象企業の財務内容や契約内容等について綿密な事前審査を行い、リスクを把握したうえで決定しておりますが、デューデリジェンスでは確認しえなかった買収先のリスクが残る可能性があります。また、例えば新型コロナウイルス感染症拡大などのように、買収後に予想しえなかった事業環境の変化がおこる可能性もあります。これらの要因等により当初想定した事業展開が進まず、事業計画どおりの成果が得られない場合には、対象企業の業績悪化やのれんの減損損失等、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ②人財の確保・育成について 高度な物流ソリューションを提供し、急速に変化する経営環境へ柔軟に対応していくためには優秀な人財の確保が重要となります。 そのため、多様な人財が活躍し、社員の成長を支援する仕組みや社員が能力を存分に発揮できる環境の整備が重要であるとの認識に立ち、各種研修制度の拡充、社員の挑戦を促す人事施策を推進しております。同時に、高い専門性や事業経験を有するプロフェッショナル人財の確保についても、グローバルレベルで取組みを進めております。 しかし、優秀な人財の確保が世界各国、各業界において共通の課題となっていることから、必要となる人財を確保することが困難となった場合には、NXグループの企業価値が十分に高められず、事業運営や経営計画の遂行に支障をきたし、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、実運送を主体としている日本国内のNXグループ会社においては、今後加速する労働力人口の減少に対応すべく、労働環境・諸制度の改革や、省力化、省人化を実現する最先端技術の導入、データの利活用など物流の高度化を推進しております。 ところが、こうした取組みの効果が発揮できず、事業の継続に必要となる人財を確保することが困難となった場合は、事業の継続に支障をきたし、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ③財務について NXグループの主要な資金需要は、利用運送費、燃油費、販売費及び一般管理費等の営業費用並びにNXグループの設備の新設、改修及びM&A等に係る投資であり、これらの資金需要に対し、一部を金融機関からの借入及び社債発行等による資金調達にて対応していくこととしております。 金利の変動リスクに晒されている借入金については、原則、金利スワップ取引等のヘッジ手段を利用してリスクを低減することとしておりますが、大幅な金利の変動等があった場合、また、格付け機関によるNXグループの信用格付けの引き下げ等の事態が生じた場合、資金調達コストが増加し、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、NXグループは、日本国内、海外各国に数多くの物流拠点を有しております。設備投資あるいは長期にわたる賃貸借契約にあたっては、投資効果の算定、キャッシュ・フローの回収見込み等、長期的な観点から十分に検討したうえで実施しておりますが、今後の経済動向、顧客企業の動向等により、当初計画よりも早期に処分、返還等を行い、一時的な損失が発生する、又は減損損失が発生する等、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)事業運営に関わるリスク ①安全品質について NXグループは、「安全はすべてに優先する」という安全理念のもと、安全最優先で事業活動を行っております。しかしながら、万が一重大な貨物事故、交通事故、労働災害などが発生した場合には、顧客からの信頼の失墜や社会的信用の低下に加え、営業停止や事業免許取消などの行政処分により一部の事業活動が継続困難になり、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ②地政学リスクについて NXグループは、世界各国・地域において国際物流事業を展開しており、事業活動は各国の政治・経済・社会情勢の影響を受けやすい構造となっております。近年、米中関係の緊張、ロシア・ウクライナ情勢、中東地域の不安定化、アジア諸国間の領有権問題に加え、主要国による自国優先主義や保護主義の台頭など、地政学的リスクは高まっております。これらの要因は、経済制裁、輸出入規制、関税引き上げ、港湾・空港の閉鎖、国境封鎖、政権交代や法制度の急変、内戦・武力衝突、テロ行為などを引き起こし、国際輸送や経済活動に制約を与える可能性があります。また、国際的な安全保障環境の悪化や外交関係の変化により、物流ルートの変更や輸送手段の制限が発生することもあります。 これらの事象が発生した場合、輸送の遅延や停止、輸送ルート変更によるコスト増加、現地拠点の操業停止、取引縮小や契約解消による売上減少、為替変動や資産価値の減少など、NXグループに重大な影響を及ぼす可能性があります。 NXグループでは、グループ内での情報収集や外部専門家の知見活用、代替輸送ルートの確保、現地情勢の常時モニタリング、事業継続計画(BCP)の整備等を通じ、これらのリスクの低減に努めております。しかし、予測困難な事態が発生した場合には、NXグループの事業、経営成績及び財務状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ③情報システム及び情報セキュリティについて 昨今の情報通信技術の急速な発展により、情報システムの戦略的な活用は事業運営に不可欠であるとともに、システムの可用性や情報の適切な取扱いは、NXグループにおいても経営の重要課題であり、また、企業として果たすべき社会的責任でもあります。NXグループにおいては、ITシステム部門の統合と協業によるIT戦略の立案と実施をグループ一体で推進するとともに、ITガバナンスやシステムリスクに関するNXグループ共通の各種規程類を整備し、IT部門の円滑な運営と適切なITシステム環境の構築及びeラーニング等を利用した従業員へのセキュリティ教育や外部からの攻撃や非常事態を想定した態勢構築に努めております。 しかしながら、システムや通信における想定外の障害や、近年の大規模化・巧妙化を続けるサイバー攻撃は、NXグループの事業活動に深刻な影響を及ぼすだけでなく、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,255字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前連結会計年度との比較分析にあたっては、当該見直し反映後の金額によっております。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてNXグループが判断したものです。 (1)経営成績 当連結会計年度の世界経済は、インフレの鈍化と漸進的な金融緩和が追い風となり、新興国を中心に底堅さをみせ、緩やかに成長した一方で、米国の関税政策や各国の対応策を巡る経済の不透明感の高まりや、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、中東情勢の不安定化等、地政学リスクや経済安全保障上の不確実性は依然として高い状況で推移いたしました。 このような経済情勢のなか、当社事業を取り巻く環境としましては、国際物流では、米国の関税措置の影響による駆け込み需要が一部ではみられたものの、その反動も含めて当社の主力である日本を含むアジア発は総じて低調な荷動きとなりました。加えて、航空貨物、海運貨物ともに運賃相場の下落の影響を受ける状況で推移いたしました。国内物流では、個人消費が緩やかな回復をみせ、設備投資にも持ち直しの動きがみられたものの、荷動きは総じて力強さに欠ける状況で推移いたしました。また、労働力不足の深刻化、燃料費の高止まりや物価高による輸送原価の上昇、環境規制対応に伴うコスト増等、物流業界全体で構造的な課題への対応が必要な状況にありました。 引き続き、地政学リスクや経済安全保障上の不確実性によるサプライチェーンへの影響、労働力不足や各種コストの上昇等に注視が必要な状況にあります。 NXグループは、このような経営環境のもと、2024年1月にスタートいたしました5年間の経営計画「NXグループ経営計画2028 Dynamic Growth 2.0 “Accelerating Sustainable Growth ~持続的な成長の加速~”」の2年目となる当連結会計年度は、よりスピード感をもって長期ビジョンである「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向け、経営計画に掲げる「グローバル市場での事業成長の加速」「日本事業の再構築」「サステナビリティ経営の推進」の取組みを進めるとともに、「企業価値向上に向けた取組み」を強化してまいりました。 当連結会計年度につきましては、売上収益は、Simon Hegele社のグループ参入による増収要因があった一方、国内における特積み事業の統合等による減収要因が影響し、前年同期に比べ減収となりました。セグメント利益は、国内事業の収益性改善や物流サポート事業が堅調に推移したこと等により、前年同期に比べ増益となりました。 「グローバル市場での事業成長の加速」 サプライチェーン全体を俯瞰し、トータルなロジスティクスソリューションを通じてお客様の課題解決を実現することをコンセプトとして、アカウントマネジメントの高度化の取組みを進めるとともに、End to Endソリューションの提供に注力してまいりました。日本を中心に蓄積された知見を共通インフラとして、成功事例の積み上げによるソリューションの展開を進め、日系企業のみならず非日系グローバルアカウントにおいて、高品質なサービス提供が評価され、それを契機として他地域の業務獲得へと発展する事例も増えてきました。 M&Aによるグローバル事業の強化の取組みとして、cargo-partner社とのシナジー創出を目的とした、フォワーディング事業における共同購買の推進や営業面でのクロスセル、世界各地の法人や拠点の集約・統廃合に取り組んでまいりました。また、2025年2月には、医療機器等のロジスティクスサービスに強みを持ち、ドイツを主たる拠点とするSimon Hegele社を買収し、コントラクトロジスティクスの主戦場とされる欧州において、同社のインフラを活かしたヘルスケア産業の取扱い拡大に取り組んでまいりました。 重要なエリア戦略であるインド事業の拡大につきましては、重点エリア・産業別に営業戦略を定め、半導体やテクノロジー、ライフスタイル関連を中心にフォワーディングやロジスティクスの拡販を推進してまいりました。 主なKPIの進捗は、以下のとおりです。 重点産業 (売上収益)   2025年 実績   2024年度 実績   前年対比 増減率   2028年 目標 テクノロジー基盤領域:電機電子 成長、挑戦領域:産業用機械   3,001億円   3,054億円   △1.7%   4,000億円 モビリティ基盤領域:自動車 成長、挑戦領域:建機、農機、鉄道、航空機   2,490億円   2,650億円   △6.0%   2,600億円 ライフスタイル基盤領域:アパレル 成長、挑戦領域:家具、装飾品、コスメティクス   1,503億円   1,543億円   △2.7%   1,600億円 ヘルスケア成長、挑戦領域:医薬品、医療機器   1,127億円   1,077億円   +4.7%   1,300億円 半導体成長、挑戦領域:半導体   625億円   593億円   +5.4%   1,000億円 ※日本通運株式会社、海外4セグメント合計(cargo-partner社、Tramo社、Simon Hegele社は除く) フォワーディングの拡販   2025年 実績   2024年 実績   前年対比増減率   2028年 目標 航空フォワーディング数量   93.3万t   92.1万t   +1.3%   130万t 海運フォワーディング数量   85.1万TEU   89.9万TEU   △5.3%   140万TEU ロジスティクスソリューションの 提供強化(売上収益)   2025年 実績   2024年 実績   前年対比増減率   2028年 目標 倉庫・配送等売上   4,974億円   4,818億円   +3.2%   5,900億円 ※倉庫・配送等売上にはcargo-partner社、Simon Hegele社は含まない。 「日本事業の再構築」 日本事業の再構築の根幹となる事業基盤の変革の取組みとして、日本通運では2025年1月に社内カンパニー制を導入し、マーケット特性の異なるエリアごとに組織を区分けし、それぞれの経営目標の達成に向け、経営資源の適切かつ効率的な再配置を進めてまいりました。 関東甲信越・中部・関西エリアでは売上拡大を伴う利益の最大化を目的として、これまでのエリア軸組織からフォワーディング・ロジスティクスの事業軸及びアカウント営業を主とする顧客軸組織への再編を進めてまいりました。一方、各カンパニー(East:北海道・東北、West:中国・四国・九州)は利益率・資本効率の向上に注力すべく、ROICを経営目標数値として設定し、事業構造の改革や組織の統合による作業・事務の効率化に取り組んでまいりました。 「サステナビリティ経営の推進」 サステナビリティ経営を全ての事業活動の基盤と位置付け、企業価値の向上と社会価値の創出の両立を実現するため、重要課題(マテリアリティ)の解決に向けた取組みを着実に進めてまいりました。 重要課題の一つである「サステナブル・ソリューションの開発・強化」においては、モーダルシフトや低炭素輸送商品などの脱炭素ロジスティクスソリューションの提供をはじめ、お客様のサステナビリティ課題の解決やビジネス成長に資するソリューションをサプライチェーン全体で提供する体制を強化いたしました。 また、お客様や社会からの期待も高い気候変動への対応として、2025年6月にSBT短期目標の認定を取得したほか、人権尊重への取組みとして、主要グループ会社においてサプライヤー人権デューデリジェンスを開始する等、持続可能なサプライチェーンの構築に向けた基盤整備を進めてまいりました。 「企業価値向上に向けた取組み」 長期ビジョンの実現に向けた第2ステップと位置づけた現経営計画目標の達成に向けて2025年2月に「企業価値の向上に向けた取組み」をアップデートし、アセットの保有戦略の見直しを含めたバランスシートマネジメントの強化、資本政策の見直しと事業ポートフォリオマネジメント等の取組みを強化してまいりました。 アセットの保有戦略の見直しとしまして、資産の時価に対してハードルレートとして設定したROIC5%を下回る低収益な事業用資産及び投資用不動産を対象に、売却あるいはセール・アンド・リースバックを進めてまいりました。また、事業ポートフォリオマネジメントでは、「事業ポートフォリオに関する基本方針」を定め、事業の資本収益性と成長性による定量評価と、NXグループにおける位置付けやシナジー、事業の成長性、ベストオーナー観点等の定性評価をおこない、別荘地管理事業等の事業譲渡を進めてまいりました。 NXグループの当連結会計年度の業績は、売上収益は2兆5,748億円と前年同期に比べ28億円、0.1%の減収となり、営業利益は514億円と前年同期に比べ24億円、4.9%の増益となりましたが、為替の影響等により、税引前利益は417億円と前年同期に比べ101億円、19.5%の減益となり、親会社の所有者に帰属する当期利益は26億円と前年同期に比べ290億円、91.5%の減益となりました。 報告セグメントの業績概況は以下のとおりであります。 売上収益の明細 セグメントの名称   前連結会計年度 (自 2024年 1月 1日 至 2024年12月31日) (百万円)   当連結会計年度 (自 2025年 1月 1日 至 2025年12月31日) (百万円) ロ ジ ス テ ィ ク ス   日本   1,262,027   1,260,364 米州   153,068   138,004 欧州   501,757   527,949 東アジア   173,913   165,801 南アジア・ オセアニア   157,655   155,437 警備輸送   68,538   69,504 重量品建設   50,068   48,597 物流サポート   420,489   446,727 計   2,787,518   2,812,386 調整額   △209,874   △237,560 合計   2,577,643   2,574,826 セグメント利益の明細 セグメントの名称   前連結会計年度 (自 2024年 1月 1日 至 2024年12月31日) (百万円)   当連結会計年度 (自 2025年 1月 1日 至 2025年12月31日) (百万円) ロ ジ ス テ ィ ク ス   日本   40,529   44,511 米州   5,363   5,768 欧州   11,247   4,796 東アジア   4,532   5,708 南アジア・ オセアニア   5,472   3,257 警備輸送   2,407   2,493 重量品建設   5,301   5,307 物流サポート   12,233   16,129 計   87,088   87,972 調整額   △23,504   △21,991 合計   63,584   65,980 ①日本(ロジスティクス) 料金改定の効果があったものの、航空貨物及び海運貨物を始めとした各種取扱いが減少し、売上収益は1兆2,603億円と前年同期に比べ16億円、0.1%の減収となりましたが、各種コスト削減効果により、セグメント利益は445億円と前年同期に比べ39億円、9.8%の増益となりました。 ②米州(ロジスティクス) 航空貨物及び海運貨物の取扱いが減少し、売上収益は1,380億円と前年同期に比べ150億円、9.8%の減収となりましたが、昨年実施した子会社清算の反動増の効果等により、セグメント利益は57億円と前年同期に比べ4億円、7.6%の増益となりました。 ③欧州(ロジスティクス) 航空貨物の取扱いが増加したことに加え、Simon Hegele社を新たに連結の範囲に含めたことにより、売上収益は5,279億円と前年同期に比べ261億円、5.2%の増収となりましたが、各種コスト増の影響により、セグメント利益は47億円と前年同期に比べ64億円、57.4%の減益となりました。 ④東アジア(ロジスティクス) 航空貨物の取扱いは増加したものの、海運貨物の取扱いがアパレル、生活家具関連を中心に減少し、売上収益は1,658億円と前年同期に比べ81億円、4.7%の減収となりましたが、事業再編・機能統合によるコスト削減効果により、セグメント利益は57億円と前年同期に比べ11億円、25.9%の増益となりました。 ⑤南アジア・オセアニア(ロジスティクス) 航空貨物の取扱いが減少したことに加え、販売単価の下落の影響により、売上収益は1,554億円と前年同期に比べ22億円、1.4%の減収となり、各種コスト増の影響により、セグメント利益は32億円と前年同期に比べ22億円、40.5%の減益となりました。 ⑥警備輸送 設定便の減便や前年の改刷対応の反動減があったものの、料金改定の効果により、売上収益は695億円と前年同期に比べ9億円、1.4%の増収となりましたが、各種コスト増の影響により、セグメント利益は24億円と前年同期並みとなりました。 ⑦重量品建設 シャットダウンメンテナンス工事等の取扱いが増加したものの、風力工事関連の取扱いが減少したことから、売上収益は485億円と前年同期に比べ14億円、2.9%の減収となりましたが、各種コスト削減効果により、セグメント利益は53億円と前年同期並みとなりました。 ⑧物流サポート 物流商品部門、整備製作部門、不動産部門の取扱い増加により、売上収益は4,467億円と前年同期に比べ262億円、6.2%の増収となり、セグメント利益は161億円と前年同期に比べ38億円、31.8%の増益となりました。 なお、NXグループの取り扱う輸送手段は多岐にわたるとともに、実運送や利用運送も行っており、セグメント情報に関連付けて、輸送手段ごとの販売実績の的確な表示を行うことは困難であります。 このため、生産、受注及び販売の状況につきましては、上記セグメントの業績に示しており、記載を省略しております。 (2) 財政状態 当連結会計年度末の資産合計は2兆4,149億円となり、前連結会計年度末に比べ1,173億円、5.1%増となりました。 流動資産は1兆333億円で前連結会計年度末に比べ984億円、10.5%増、非流動資産は1兆3,816億円で前連結会計年度末に比べ189億円、1.4%増となりました。 流動資産増加の主な要因は、営業債権及びその他の債権の増加等によるものです。 非流動資産増加の主な要因は、使用権資産の増加等によるものです。 流動負債は7,595億円で前連結会計年度末に比べ16億円、0.2%増、非流動負債は8,063億円で前連結会計年度末に比べ1,397億円、21.0%増となりました。 流動負債増加の主な要因は、営業債務及びその他の債務の増加等によるものです。 非流動負債増加の主な要因は、社債及び借入金の増加等によるものです。 当連結会計年度末の資本合計は8,490億円で、前連結会計年度末に比べ239億円、2.7%減となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、2,833億円となり、前連結会計年度末に比べ320億円増となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは2,086億円の収入となり、前年同期に比べ192億円収入が減少しました。その主な要因は、法人所得税の支払額が増加したこと等によるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは32億円の支出となり、前年同期に比べ1,375億円支出が減少しました。その主な要因は、有形固定資産の売却による収入が増加したこと等によるものです。。 財務活動によるキャッシュ・フローは1,739億円の支出となり、前年同期に比べ98億円支出が増加しました。その主な要因は、短期借入金の返済による支出が増加したこと等によるものです。 NXグループの資本の財源及び資金の流動性につきまして、NXグループの主要な資金需要は、利用運送費、燃油費、販売費及び一般管理費等の営業費用並びにNXグループの設備の新設、改修及びM&A等に係る成長投資であります。 これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金のほか、金融機関からの借入及び社債発行等による資金調達にて対応していくこととしております。 手許の運転資金につきましては、当社及び一部の連結子会社においてCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入することにより、各社における余剰資金の一元管理を行うことで、資金効率の向上を図っております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表は、IFRS会計基準に準拠して作成しています。この連結財務諸表の作成にあたり採用した重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 2.作成の基礎 (4)重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しております。

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開示資料

出典

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