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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

住友商事

SUMITOMO CORPORATION8053 · Prime · 卸売業

住友商事は9つのセグメントで構成される総合商社。鉄鋼、自動車、資源、化学品、エネルギー、メディアなど多岐にわたる事業をグローバルに展開。

概要

住友商事は、1919年に大阪北港株式会社として創業し、戦後商社に転換した総合商社である。金属・エネルギー・機械・化学品・資源・デジタルなど9つの事業セグメントでグローバルに事業を展開し、2026年3月期の収益は7兆3373億円、当期利益は6003億円に達した。東京証券取引所プライム市場に上場し、従業員数は8万2488人。近年は非資源分野へのシフトとサステナブル関連事業を強化している。

9つの事業セグメントで構成される収益基盤

住友商事は戦略ビジネスユニット(SBU)を基本単位とし、9つのセグメントに区分される。鉄鋼グループは鋼管・鋼材の取引・加工、自動車グループは完成車・タイヤの製造販売、輸送機・建機グループは航空機・船舶リースや建設機械、都市総合開発グループは不動産・インフラ開発、メディア・デジタルグループはITサービス・ケーブルテレビ、ライフスタイルグループは食品スーパー「サミット」やドラッグストア「トモズ」、資源グループは石炭・銅鉱山、化学品・エレクトロニクス・農業グループは化学品トレードや電子材料、エネルギートランスフォーメーショングループは発電・LNG・次世代エネルギーを手掛ける。

売上総利益でみる事業の柱:ライフスタイルとメディア・デジタルが牽引

2026年3月期の連結売上総利益は1兆5097億円。このうち最大の貢献はライフスタイルグループの2626億円(構成比17.4%)で、食品スーパーやヘルスケアが安定収益を生む。次いでメディア・デジタルグループが2175億円(14.4%)、SCSKの完全子会社化でITサービスが拡大した。輸送機・建機グループ2167億円、エネルギートランスフォーメーショングループ1770億円と続く。資源グループは419億円と相対的に小さく、非資源分野へのシフトが明確である。

グローバルネットワークと地域拠点の展開

住友商事は1952年に米国法人Nikken New Yorkを設立以来、世界各地に拠点を構築してきた。子会社には米州住友商事会社、Sumisho Coal Australia Holdings(石炭)、Central Java Power(インドネシア発電)などがある。国内では関西支社、中部支社、九州支社を設置し、2000年代には北海道・東北・九州に地域子会社を設立した。また、2026年には米国航空機リース会社の買収を完了し、グローバルなリース事業を強化している。

中期経営計画2026と事業ポートフォリオの変革

2024年度から始まった中期経営計画2026は「No.1事業群」をテーマに、強みを核とした成長と事業ポートフォリオ変革を掲げる。2025年度にはSCSKを完全子会社化し、デジタル・AI戦略を策定。政策保有株式や不採算事業の売却も進め、ティーガイア社、マイダス社、北米メロン生産事業などを譲渡した。また、アンバトビーニッケル事業(マダガスカル)は2026年5月に全出資持分を譲渡する契約を締結。2026年度は当期利益6300億円を目標とする。

業界の中での役割は総合商社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
7.3兆円
純利益
6,003億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01鉄鋼主力

鋼管・鋼材等の鉄鋼製品の国内・貿易取引、加工及び関連事業を推進している。連結子会社に住友商事グローバルメタルズ、Eryngium、Edgen Group等を有する。

主な製品・サービス1
鉄鋼製品の取引・加工
鋼管、鋼材などの鉄鋼製品の国内販売、輸出入、加工サービス。

02自動車主力

自動車、タイヤ及びその他関連商品の製造、販売、リース並びに関連サービス・周辺事業を推進。主要関係会社に住友商事パワー&モビリティ、住友三井オートサービス(持分法適用)、TBC Holdings等。

主な製品・サービス1
自動車関連商品の製造・販売
完成車、タイヤ、部品等の製造・販売、リース・ファイナンス。

03輸送機・建機主力

リース・ファイナンス事業、航空機・船舶海洋・建設機械事業、防衛宇宙・安全保障ビジネスを推進。住友精密工業、SMS Construction And Mining Systems、三井住友ファイナンス&リース(持分法適用)等が主要会社。

主な製品・サービス1
航空機・船舶・建機関連事業
航空機・船舶のリース・ファイナンス、建設機械の販売・サービス、防衛宇宙関連。

04都市総合開発主力

不動産・工業団地・サステナブルシティ・基幹インフラ・デジタルインフラの開発・運営・アセットマネジメント、建設資材製造・販売、機電設備関連、物流・保険関連事業を推進。住友商事マシネックス、住商グローバル・ロジスティクス、アイジー工業等を有する。

主な製品・サービス3
不動産開発・運営
商業施設、住宅、物流施設等の開発・賃貸・管理。
インフラ事業
工業団地、発電所、デジタルインフラ等の開発・運営。
建設資材・機電設備
建設資材の製造販売、機械・電気設備関連。

05メディア・デジタル主力

デジタルソリューション事業、情報インフラ事業、モバイル付加価値サービス、5G事業、ケーブルテレビ、テレビ通販、映像コンテンツ関連、グローバルCVC(スタートアップ投資)を推進。SCSK(子会社)、JCOM(持分法適用)、ジュピターショップチャンネル(持分法適用)等が主要関係会社。

主な製品・サービス3
デジタルソリューション
ITサービス、クラウド、システムインテグレーション。
ケーブルテレビ・通信
ケーブルテレビ事業、インターネット接続サービス。
映像コンテンツ・通販
テレビショッピング、映画・アニメ等のコンテンツ企画・配信。

06ライフスタイル主力

食品スーパー・ブランド等のリテイル事業、食品・食品原料や青果等の食料事業、ドラッグストア・調剤薬局及びマネージドケア・クリニック等のヘルスケア事業を推進。サミット(子会社)、トモズ(子会社)、Fyffes International(子会社)等。

主な製品・サービス3
リテイル事業
食品スーパー「サミット」、ドラッグストア「トモズ」等の運営。
食料事業
食品原料、青果物の輸入・販売。
ヘルスケア事業
調剤薬局、クリニック運営、マネージドケアサービス。

07資源主力

金属資源等の開発・操業・生産、製品の製造・販売、商品デリバティブを活用したトレードビジネスを展開。Sumisho Coal Australia Holdings、SC Quebrada Blanca、Oresteel Investments(持分法適用)等。

主な製品・サービス2
金属資源開発・生産
石炭、銅等の鉱山開発・操業・生産。
資源トレード
金属鉱石、石炭等の取引・販売。

08化学品・エレクトロニクス・農業主力

化学品のトレード・製造、電子材料トレード及び電子機器製造受託、医薬関連、化粧品関連、アニマルヘルス、農業資材販売事業を推進。住友商事ケミカル、住商グローバルエレクトロニクス、Sumi Agro Europe等。

主な製品・サービス3
化学品事業
化成品、合成樹脂等のトレード・製造。
エレクトロニクス事業
電子材料のトレード、EMS(電子機器製造受託)。
農業関連事業
農薬、肥料等の農業資材販売。

09エネルギートランスフォーメーション主力

国内外の発電事業、国内電力小売、天然ガス・LNG等のエネルギー権益開発・生産・販売、海洋インフラ・船舶燃料供給、次世代エネルギー分野の事業開発を推進。サミットエナジー、Central Java Power、Pacific Summit Energy等。

主な製品・サービス4
発電事業
国内外における火力、再生可能エネルギー等の発電所運営。
エネルギー資源開発
LNG、天然ガス等の権益取得・生産・販売。
電力小売
国内における法人・家庭向け電力販売。
次世代エネルギー
水素、アンモニア、CCUS等の新エネルギー事業開発。

製品と技術

鋼管・鋼材と金属資源の開発

鉄鋼グループでは鋼管・鋼材の国内販売・輸出入・加工を手掛け、連結子会社に住友商事グローバルメタルズ、Edgen Groupなどがある。鋼管は石油・ガス開発向けが主力で、北米市場の動向に影響を受ける。資源グループは石炭や銅などの鉱山開発・生産を行い、Sumisho Coal Australia HoldingsやSC Quebrada Blancaを通じて操業。商品デリバティブを活用したトレーディングも展開する。

自動車と輸送機のリース・ファイナンス

自動車グループは完成車・タイヤの製造販売に加え、リース・ファイナンスサービスを提供。住友商事パワー&モビリティや住友三井オートサービス(持分法適用)が主要会社である。輸送機・建機グループでは航空機・船舶のリース・ファイナンス、建設機械の販売・サービス、防衛宇宙関連事業を推進。米国航空機リース会社の買収により、航空機リース事業を拡大している。

デジタルソリューションとケーブルテレビ

メディア・デジタルグループの中核はSCSKで、ITサービス・クラウド・システムインテグレーションを提供。2025年度に完全子会社化し、デジタル・AI戦略を策定した。JCOM(持分法適用)はケーブルテレビ・インターネット接続サービスを運営。ジュピターショップチャンネルはテレビ通販を手掛ける。5G事業やスタートアップ投資(グローバルCVC)も推進している。

発電・LNG・次世代エネルギー事業

エネルギートランスフォーメーショングループは国内外の発電所運営、電力小売、LNG・天然ガスの権益開発・生産・販売を行う。サミットエナジー(子会社)、Central Java Power(インドネシア)、Pacific Summit Energyなどが主要会社。次世代エネルギーとして水素・アンモニア・CCUSの事業開発にも取り組む。2026年3月期の売上総利益は1770億円と堅調である。

化学品トレードと電子材料・農業資材

化学品・エレクトロニクス・農業グループは化学品のトレード・製造、電子材料のトレード、電子機器製造受託(EMS)を展開。住友商事ケミカルや住商グローバルエレクトロニクスが中核子会社である。医薬・化粧品・アニマルヘルス関連も手掛け、Sumi Agro Europeを通じて農業資材(農薬・肥料)を販売。多岐にわたる分野でサプライチェーンを構築している。

食品スーパー・ドラッグストアとヘルスケア

ライフスタイルグループはリテイル事業として首都圏で食品スーパー「サミット」を運営(子会社)、ドラッグストア「トモズ」を展開。食料事業ではFyffes Internationalを通じて青果物の輸入・販売を行う。ヘルスケア事業では調剤薬局・クリニック運営、マネージドケアサービスを提供。2026年3月期の売上総利益2626億円は全セグメント中最大であり、安定的な収益源となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

総合商社で国内屈指、非資源分野と海外展開で安定成長

住友商事は総合商社大手の一角を占め、鉄鋼・輸送機・資源等の幅広い分野で事業を展開。近年は非資源分野や生活関連、情報産業への注力を強め、収益基盤の多様化を図る。同業の三菱商事や三井物産と比較すると、資源依存度はやや低いものの、自動車や機械関連で強みを持つ。国内卸売業の中では売上規模が突出しており、連結売上高は7兆円超を維持。海外事業の比率も高く、グローバルなサプライチェーンを活用した安定した収益構造が特徴。一方、資源価格変動や為替の影響を受けやすく、業績の振幅が大きい点は留意が必要。今後の成長には、脱炭素関連やデジタル分野での新規投資が鍵となる。

強み

  • 鉄鋼・輸送機・資源など幅広い分野を手掛け、収益源を分散してリスクを抑制
  • グローバルなネットワークを活用し、海外比率を高めて成長市場を取り込む

課題

  • 資源価格や為替の変動で業績が左右され、安定性に課題が残る
  • 同業他社との競争が激しく、差別化戦略が求められる

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字が住友商事

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18001伊藤忠商事17.1兆円16.8倍
28031三井物産14.7兆円17.6倍
38002丸紅8.5兆円15.4倍
48015豊田通商8.0兆円21.5倍
59022東海旅客鉄道3.9兆円6.9倍
68053住友商事2.2兆円14.3倍
79021西日本旅客鉄道1.4兆円10.8倍
84768大塚商会1.4兆円20.3倍
99147NIPPON EXPRESSホールディングス1.4兆円71.6倍
102768双日1.2兆円11.4倍
115411JFEホールディングス1.2兆円17.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

大阪北港から始まった不動産会社(1919〜1944年)

住友商事の前身は1919年12月に設立された大阪北港株式会社で、資本金3500万円で発足した。大阪北港地帯の埋立・整地・港湾修築を手掛け、不動産経営を行った。1944年11月には株式会社住友ビルデイングを合併し、社名を住友土地工務株式会社に変更。長谷部竹腰建築事務所の営業も譲り受け、土木建築の設計・監理も加えた総合不動産会社となった。

商社への転換と住友商事への改称(1945〜1952年)

終戦直後の1945年11月、新たに商事部門へ進出し、住友連系各社の製品取扱いを開始。社名を日本建設産業株式会社と改め、商事会社として再出発した。1949年8月には大阪・東京両証券取引所に株式を上場。1950年7月には土木建築設計部門を日建設計工務(現日建設計)として分離独立させた。1952年6月、社名を住友商事株式会社に改称し、現在の商号となった。

商品本部制導入と情報サービス子会社の設立(1962〜1970年)

1962年12月、大阪・東京の営業部門を統合し、商品本部制を導入。鉄鋼・非鉄金属・電機・機械・農水産・化成品・繊維・物資燃料・不動産の9本部を設置した。1969年10月には住商コンピューターサービス株式会社(現SCSK)を設立し、情報サービス事業に進出。1970年8月には相互貿易株式会社を合併し、事業規模を拡大した。同年11月、大阪本社・東京本社の二本社制を採用した。

ケーブルテレビ事業への参入とブロック制の導入(1995〜2005年)

1995年1月、東京都にジュピターテレコム(現JCOM)を設立し、ケーブルテレビ事業に本格参入。2001年4月には6グループのコーポレート部門と9事業部門28本部からなる本社体制へ再編すると同時に、関西・中部・九州沖縄でブロック制を導入。2003年には住友商事東北、2005年には住友商事九州を設立し、地域密着型の営業体制を強化した。

SBU再編とSCSK完全子会社化(2024〜2026年)

2024年4月、従来の営業部門を戦略ビジネスユニット(SBU)に再編し、9つの営業グループを設置。2025年度には連結子会社SCSKの完全子会社化を目的に公開買付けを実施し、SCSKは上場廃止となった。2026年4月には「DX・ITグループ」を「デジタル・AIグループ」に改称し、メディア・デジタルグループからデジタルSBUを移管。さらに「メディア・デジタルグループ」を「コミュニケーションサービスグループ」に名称変更した。

年表27件を開く

1910年代

  • 1919年12月創業大阪北港株式会社(資本金35百万円)として設立、以後大阪北港地帯の埋立、整地、港湾修築等を行い、不動産経営にあたる。

1940年代

  • 1944年11月創業株式会社住友ビルデイング(1923年8月設立、資本金6.5百万円)を合併して、社名を住友土地工務株式会社と改称。
  • 1944年12月長谷部竹腰建築事務所の営業を譲り受けて、不動産経営並びに土木建築の設計、監理を営む総合不動産会社となる。
  • 1945年11月創業終戦後、新たに商事部門への進出を図り、従来関係のあった住友連系各社の製品をはじめ、各業界の大手生産会社の製品の取扱いに従事することとなり、社名を日本建設産業株式会社と改称し、商事会社として新発足する。以後、事業活動の重点を商事部門に置き、取扱品目並びに取引分野の拡大に努める。
  • 1949年8月上場大阪・東京の両証券取引所に株式を上場(2013年に両取引所は統合し、現在は東京証券取引所)。

1950年代

  • 1950年7月土木建築の設計監理部門を日建設計工務株式会社(現在の株式会社日建設計)として独立させる。
  • 1952年3月創業米国にNikken New York Inc. を設立(現在の米州住友商事会社)。
  • 1952年6月社名を住友商事株式会社と改称。

1960年代

  • 1962年12月大阪・東京の営業部門を一体とし商品本部制を導入、鉄鋼・非鉄金属・電機・機械・農水産・化成品・繊維・物資燃料・不動産の9本部を設置。
  • 1969年10月創業大阪府に住商コンピューターサービス株式会社を設立(現在のSCSK株式会社、1989年2月に東京証券取引所に株式を上場)。

1970年代

  • 1970年8月創業相互貿易株式会社(1950年5月設立、資本金300百万円)を合併。
  • 1970年11月本社及び東京支社の名称を廃止し、大阪本社及び東京本社と改称。
  • 1979年6月営業部門制を導入、商品本部を鉄鋼・機電・非鉄化燃・生活物資の4営業部門とする。

1990年代

  • 1995年1月創業東京都にケーブルテレビ事業の統括運営を行う株式会社ジュピターテレコム(現在のJCOM株式会社)を設立。

2000年代

  • 2000年4月創業北海道に住友商事北海道株式会社を設立、北海道支社の業務を移管。
  • 2001年4月大阪本社及び東京本社の名称を廃止し、6グループのコーポレート部門と9事業部門28本部の営業部門からなる本社に再編。また、関西、中部及び九州・沖縄地域においてブロック制を導入。
  • 2001年6月東京都中央区に本店を移転。
  • 2003年4月創業宮城県に住友商事東北株式会社を設立、東北支社の業務を移管。
  • 2005年10月創業福岡県に住友商事九州株式会社を設立、九州・沖縄ブロックの業務を移管。

2010年代

  • 2014年4月国内ブロック制を廃止し、関西支社、中部支社、九州支社を設置。
  • 2015年4月コーポレート部門のグループ制を廃止し、担当役員制を導入。
  • 2016年4月国内担当役員の設置、及び関西地域担当役員、中部地域担当役員の廃止。
  • 2018年9月東京都千代田区(現在地)に本店を移転。

2020年代

  • 2021年4月営業部門にエネルギーイノベーション・イニシアチブを新設(営業部門は6事業部門20本部、1イニシアチブ)。
  • 2022年4月東京証券取引所市場第一部からプライム市場へ移行。
  • 2024年4月従来の営業部門を戦略単位ごとの戦略ビジネスユニット(SBU)に再編し、9つの営業グループを設置。
  • 2026年3月上場東京証券取引所プライム市場に上場していた当社連結子会社SCSK株式会社に対する当社連結子会社SCインベストメンツ・マネジメント株式会社を通じた公開買付けにより同社は上場廃止。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 当期利益(親会社の所有者に帰属)2026年度まで6,300億円
  • 成長8分野の基礎的収益の平均成長率(2023年度→2026年度)2026年度まで+11%
  • 成長8分野の利益成長(前年度比)2026年度まで前年度比プラス790億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    強みを核とした成長

    成長8分野(デジタル・リース、不動産・エネルギーソリューション、鉄鋼・ヘルスケア、建機・アグリ等)において、有機的成長と大型投資(SCSK完全子会社化、米国航空機リース会社買収等)を両輪で推進し、利益成長を図る。

  2. 02

    事業ポートフォリオ変革

    政策保有株式や非中核事業の売却(ティーガイア、マイダス等)による資産入替を進め、SBU毎にROIC・WACCをモニタリングしながら、強みをさらに強くする投資とポートフォリオの質向上を加速する。

  3. 03

    成長の原動力の強化

    経営人財やラインマネージャーの育成、自律的なキャリア形成支援、業務改革推進、エンゲージメント改善に取り組み、都市総合開発グループではインフラ知見を活かした海外都市開発を進める。

  4. 04

    デジタル・AI戦略の推進

    SCSKの完全子会社化を機にデジタル・AI戦略(DAIS)を策定。事業現場でのデジタル・AI活用による収益性向上を図り、異常検知AIソリューション等の開発・展開を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で82,488人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,840万円で、9期前と比べて+32.4%平均年齢は43.3歳、平均勤続年数は18.0年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2017年3月70,900
2018年3月73,016
2019年3月1,39042.618.065,662
2020年3月1,43742.517.072,642
2021年3月1,35642.718.074,920
2022年3月1,40643.118.074,253
2023年3月1,60643.218.078,235
2024年3月1,75943.118.079,692
2025年3月1,74443.218.083,327
2026年3月1,84043.318.082,488

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率79.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)63.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社123(国内 54 / 海外 69) を有報から抽出しています。

主な関係会社
  • 国内
    住友商事グローバルメタルズ
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    サミットスチール
    大阪府大阪市
    議決権84.6%
  • 海外
    Eryngium
    英国、グラスゴー
    議決権100.0%
  • 海外
    Servilamina Summit Mexicana
    メキシコ、ケレタロ
    議決権100.0%
  • 海外
    Sumiputeh Steel Centre
    マレーシア、セランゴール
    議決権90.0%
  • 海外
    Edgen Group
    米国、バトン・ルージュ
    議決権100.0%
  • 海外
    B&L Pipeco Services
    米国、ヒューストン
    議決権100.0%
  • 海外
    P2 Energy Services
    米国、スプリング
    議決権100.0%
  • 海外
    Sumisho Metal (Thailand)
    タイ、サムロン
    議決権100.0%
  • 海外
    Steelsummit Holdings
    米国、マーフリーズボロ
    議決権100.0%
  • 国内
    キリウ
    栃木県足利市
    議決権100.0%
  • 国内
    住友商事パワー&モビリティ
    東京都千代田区
    議決権100.0%
残りのグループ会社111社を開く
  • Toyota Ukraineウクライナ、キーウ100%
  • Summit Auto Groupインドネシア、ジャカルタ100%
  • Summit Motors Vladivostokロシア、ウラジオストク100%
  • Summit Capital Leasingタイ、バンコク100%
  • Moto-Pfohe EOODブルガリア、ソフィア100%
  • Aimo Park Swedenスウェーデン、ストックホルム100%
  • Toyota Libyaリビア、ミスラタ100%
  • 住友精密工業兵庫県尼崎市100%
  • 住商エアロシステム東京都千代田区100%
  • SMS Construction And Mining Systemsカナダ、アチェソン100%
  • Tecnologia Para La Construccion Y Mineriaスペイン、マドリッド100%
  • Sumitec Internationalロシア、モスクワ100%
  • SC Construction Machinery中国、上海100%
  • Sunstate Equipment Company米国、フェニックス100%
  • Linder Industrial Machinery米国、プラントシティ100%
  • Aver Asia (S)シンガポール100%
  • 住友商事マシネックス東京都千代田区100%
  • 住商グローバル・ロジスティクス東京都千代田区100%
  • アイジー工業山形県東根市66%
  • Zhu Li (Jinan) Real Estate中国、済南市100%
  • Thang Long Industrial Park II Corporationベトナム、フンイエン100%
  • SCSK東京都江東区100%
  • Presidio Ventures米国、サンタクララ100%
  • Sumitomo Corporation Equity Asia中国、香港100%
  • IN Ventureイスラエル、テルアビブ99%
  • IN Venture IIイスラエル、テルアビブ99%
  • サミット東京都杉並区100%
  • トモズ東京都文京区100%
  • 住商フーズ東京都千代田区100%
  • 住商ファーマシーズ東京都新宿区100%
  • Highline Produceカナダ、レミントン100%
  • SC Healthcare Holdingsマレーシア、プタリンジャヤ100%
  • Fyffes Internationalスイス、ジュネーブ100%
  • 住商メタレックス東京都千代田区100%
  • Sumitomo Corporation Global Commodities英国、ロンドン100%
  • SCAP Cオーストラリア、シドニー100%
  • Summit Ambatovy Mineral Resources Investmentオランダ、アムステルダム100%
  • Sumisho Coal Australia Holdingsオーストラリア、シドニー100%
  • SC Quebrada Blancaチリ、サンティアゴ100%
  • SCMI英国、ロンドン100%
  • SC Mineral Resourcesオーストラリア、シドニー100%
  • 住友商事ケミカル東京都千代田区100%
  • 住商グローバルエレクトロニクス東京都千代田区100%
  • 住商アグリビジネス東京都千代田区100%
  • 住商アグロインターナショナル東京都千代田区100%
  • Sumi Agro Europe英国、ロンドン100%
  • Interacid Tradingスイス、ローザンヌ100%
  • Summit Rural WAオーストラリア、クウィナーナ100%
  • Agro Amazonia Produtos Agropecuariosブラジル、クイアバ100%
  • Nativa Agronegocios & Representacoesブラジル、ミナスジェライス100%
  • Diversified C.P.C International米国、イリノイ96%
  • Summit-Agro Argentinaアルゼンチン、ブエノスアイレス100%
  • Summit Agro South America Spaチリ、サンティアゴ100%
  • Interacid North America米国、フロリダ100%
  • サミットエナジー東京都千代田区100%
  • Central Java Powerインドネシア、ジャカルタ100%
  • エネサンスホールディングス東京都港区54%
  • BSホールディングス東京都千代田区100%
  • スミエナジー・ベンチャーズ東京都千代田区100%
  • Summit Renewable Energy Europe英国、ロンドン100%
  • Perennial Power Holdings米国、テキサス100%
  • SRPT SASフランス、パリ100%
  • SRPN SASフランス、パリ100%
  • Pacific Summit Energy米国、アーバイン100%
  • Summit Forests New Zealandニュージーランド、オークランド100%
  • Summit Southern Cross Power Holdingsオーストラリア、パース100%
  • 伊藤忠丸紅住商テクノスチール東京都千代田区33%
  • 住商メタルワン鋼管東京都千代田区50%
  • Thai Steel Pipe Industryタイ、チョンブリ45%
  • Mukand Sumi Special Steelインド、タネ49%
  • Standard Steel Holdings米国、バーナム35%
  • EEW Offshore Wind Holding GmbHドイツ、エルンテブリュック45%
  • Arkansas Steel米国、ニューポート50%
  • 住友三井オートサービス東京都新宿区40%
  • Fujiwa Machinery Industry (Kunshan)中国、昆山45%
  • Hirotec Mexicoメキシコ、シラオ49%
  • TBC Holdings米国、パームビーチガーデンズ50%
  • 大島造船所長崎県西海市36%
  • 三井住友ファイナンス&リース東京都千代田区50%
  • IWS Fleetノルウェー、オスロ25%
  • SMB建材東京都港区36%
  • Metro Pacific Light Rail Corporationフィリピン、パシッグ35%
  • Capital Summit Environment Investment中国、山東省40%
  • Krisumi Corporation Privateインド、グルグラム50%
  • Summitmas Propertyインドネシア、ジャカルタ40%
  • Jiuxin (Suzhou) Real Estate Development中国、蘇州市25%
  • JCOM東京都千代田区50%
  • ジュピターショップチャンネル東京都江東区45%
  • Global Partnership for Ethiopia英国、ロンドン24%
  • M-KOPA Holdings Limited英国、ロンドン24%
  • マミーマートホールディングス埼玉県さいたま市22%
  • ウェルネオシュガー東京都中央区25%
  • 中部コールセンター三重県四日市市45%
  • Dynatec Madagascarマダガスカル、トアマシナ54%
  • SMM Cerro Verde Netherlandsオランダ、アムステルフェーン20%
  • Oresteel Investments南アフリカ、ヨハネスブルグ49%
  • Ambatovy Mineralsマダガスカル、アンタナナリボ54%
  • Tri-Arrows Aluminum Holding米国、ウィルミントン20%
  • Press Metal Sarawakマレーシア、ムカ20%
  • Press Metal Bintuluマレーシア、サマラジュ20%
  • Mineracao Usiminasブラジル、ミナスジェライス30%
  • Sakura Ferroalloysマレーシア、サマラジュ25%
  • The Hartz Mountain米国、セコーカス49%
  • Iharabras S.A. Industrias Quimicasブラジル、ソロカバ24%
  • エルエヌジージャパン東京都千代田区50%
  • ジクシス東京都港区40%
  • 仙台港バイオマスパワー宮城県仙台市50%
  • Azour North Oneクウェート、クウェート44%
  • Supreme Energy Muara Labohインドネシア、ジャカルタ50%
  • Sharjah Hamriyah Independent Power Companyアラブ首長国連邦、シャルジャ35%
  • Shuweihat Asia Power Investmentオランダ、アムステルダム51%
国際子会社 (GLEIF登録 28社)
  • IQToyota Al Iraq Company for Trading and Services of Vehicles / Ltd.
  • AUSCAP C PTY LTD
  • GBPRESIDIO VENTURES EUROPE LTD
  • SEAimo Park Sweden AB
  • CASUMITOMO CANADA LIMITED
  • JP住商メタレックス株式会社
  • IDPT Central Java Power
  • TRSumi Agro Turkey Tarım İlaçları Sanayi ve Ticaret Anonim Şirketi
  • JPサミットエナジー株式会社
  • SGSUMITOMO CORPORATION CAPITAL ASIA PTE. LTD.
  • AUSUMISHO COAL AUSTRALIA HOLDINGS PTY LTD
  • AUSC METAL PTY LTD

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    うるち玄米 1,349,850kg(単価契約)
    法務省 · 2015-09-29
    1.9億円
  • 調達
    情報システム用補用部品の取得
    防衛省 · 2025-11-13
    1.8億円
  • 調達
    地域課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証に係る工場分野におけるローカル5G等の技術的条件等に関する調査検討の請負(目視検査の自動化や遠隔からの品質確認の実現)
    総務省 · 2020-09-16
    1.7億円
  • 調達
    通信電子器材診断・整備
    防衛省 · 2025-08-08
    3,683万円
  • 調達
    通信電子器材診断・整備
    防衛省 · 2025-06-06
    2,925万円
  • 調達
    3100490065ケーブルテレビの次世代映像配信技術に関する調査研究の請負
    総務省 · 2019-05-15
    2,700万円
  • 調達
    通信電子器材診断・整備
    防衛省 · 2025-12-19
    2,390万円
  • 調達
    札幌矯正管区内に供給するうるち玄米購入契約
    法務省 · 2018-12-25
    2,308万円
  • 調達
    収集システム用補用部品の取得
    防衛省 · 2025-12-01
    1,773万円
  • 調達
    06-0049-0217 アフリカにおけるNaaSタワー事業展開に関する調査研究の請負
    総務省 · 2024-10-25
    1,600万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は7.3兆円前期と比べると増収で、売上が+0.6%。

売上高
+0.6%
7.3兆円
純利益
+6.8%
6,003億円

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高7.3兆円
純利益6,300億円6,003億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1.9兆円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+16.6%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1.751,010
2024年1Q1.671,294
2024年2Q1.671,555
2024年3Q1.721,192
2024年4Q1.85−177
2025年2Q3.522,540
2025年4Q3.773,079
2026年2Q3.543,012
2026年4Q3.802,991
2027年1Q1.951,901

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は3.0兆円から7.3兆円へ2.4倍に増えた。売上は5期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高兆円税引前利益率%純利益億円
2013年3月3.022,325
2014年3月3.322,231
2015年3月3.76−732
2016年3月4.01745
2017年3月4.001,709
2018年3月4.833,085
2019年3月5.343,205
2020年3月5.301,714
2021年3月4.65−1,531
2022年3月5.504,637
2023年3月6.825,653
2024年3月6.913,864
2025年3月7.295,619
東京証券取引所プライム市場に上場していた当社連結子会社SCSK株式会社に対する当社連結子会社SCインベストメンツ・マネジメント株式会社を通じた公開買付けにより同社は上場廃止。
2026年3月7.346,003

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。この会社の連結損益計算書には営業利益の段がないため、税引前利益を利益として並べています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが8,135億円、投資CFが−1,559億円で、差し引きのフリーCFは6,576億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1.0兆円で、売上の1.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高兆円
2013年3月2,803−1,862−2479410.92
2014年3月2,782−2,4991,4592831.11
2015年3月2,437−3,996−748−1,5590.90
2016年3月5,997−854−5,0725,1430.87
2017年3月3,458−1,807−2,5441,6510.78
2018年3月2,953−1,558−2,2961,3950.67
2019年3月2,689−513−2,3322,1760.66
2020年3月3,266−2,034−5771,2320.71
2021年3月4,671−1,201−4,6643,4700.60
2022年3月1,941490−1,3992,4310.73
2023年3月2,328−915−2,5051,4130.66
2024年3月6,089−2,192−4,1553,8970.67
2025年3月6,123−4,614−2,4741,5090.57
2026年3月8,135−1,559−2,5256,5761.01

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は13.6兆円。このうち返さなくてよい自己資本が4.6兆円で、自己資本比率は33.9%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月7.832.055.7826.2
2014年3月8.672.406.2627.7
2015年3月9.022.486.5427.5
2016年3月7.822.255.5728.8
2017年3月7.762.375.4030.5
2018年3月7.772.565.2132.9
2019年3月7.922.775.1435.0
2020年3月8.132.545.5831.3
2021年3月8.082.535.5531.3
2022年3月9.583.206.3833.4
2023年3月10.113.786.3337.4
2024年3月11.034.456.5940.3
2025年3月11.634.656.7540.0
2026年3月13.644.638.9033.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1.0兆円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3.2兆円
過去の利益の積み上がり
負債合計
8.9兆円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE284社中57位あたり、逆に低いのは自己資本比率284社中250位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.9%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
33.9%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.6%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.2%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,788で、1年前と比べて+72.8%過去52週の値幅のなかでは83%の位置にある。

¥1,788-3.3%1ヶ月+7.5%1年+72.8%時価総額2.2兆円
過去52週の値幅
安値¥1,032高値¥1,943.75

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.3倍
PER (会社予想)13.5倍
PBR1.79倍
配当利回り2.24%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に1709円となり、1ヶ月で4.91%上昇しました。25日移動平均線(1675.4円)を+2.01%上回っており、短期的なトレンドは上向きです。52週高値1943.75円に対して-12.1%の水準にあり、上値余地があります。出来高は8月21日に769万3500株と、7月31日の3272万5000株からは減少していますが、底堅い商いです。RSIは56.17と中立圏で、過熱感はありません。1年間で73.08%上昇しており、中長期的な上昇トレンドが継続しています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PER は実績 13.7 倍・予想 12.9 倍と業界平均 17.93 倍を明確に下回り、PBR 1.71 倍は平均 1.23 倍より高いが、ROE 12.9% と高収益を反映。配当利回り 2.34% は平均 2.93% を下回るが、配当性向 25% は低く増配余地あり。PBR の高さは資本効率の良さに起因し、PER の低さと業績成長(純利益 3 期連続増)を考慮すると割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.3倍17.9倍
PER (予想)13.5倍
PBR1.79倍1.24倍
ROE12.9%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

幅広い事業ポートフォリオと非資源分野へのシフトにより、安定した収益を維持しつつROE向上を図る。強気派は、資源価格の高止まりや非資源分野での成長投資により増収増益が続くと見る。一方、弱気派は、景気減速による資源需要の低下や、投資案件の収益性低迷を懸念する。また、市況変動によるトレーディング収益の不安定さも指摘される。中長期的な事業ポートフォリオの変革が投資評価のカギとなる。

プラスに働く材料7
  • 非資源分野の成長

    サステナブル関連やDX投資の拡大で収益源を多様化

  • 資源市況の追い風

    原油や金属価格の高止まりが収益に寄与

  • ROE向上の取り組み

    資本効率を意識した経営で株主価値向上を目指す

  • 純利益6,003億円と過去最高を更新通年影響

    前期比384億円増益、2期連続の増益

  • 売上高73,373億円と2期連続増収通年影響

    前期比452億円増、高水準の事業基盤

  • 予想PER13.5倍と実績14.35倍から改善決算発表後影響

    予想ベースでPER13.5倍、株価評価が割安

  • 配当利回り2.24%で株主還元が堅調継続影響

    1株配当約40円、株価1788円に対する利回り2.24%

マイナスに働く材料7
  • 市況変動リスク

    資源価格の下落や需給悪化でトレーディング収益が縮小

  • 投資収益の不確実性

    大型投資の回収が長期化し、減損リスクも存在

  • 景気減速の影響

    世界経済の減速で輸出・内需が低迷する可能性

  • 純利益の増益率が6.8%に鈍化通年影響

    前期は45%増だったが、今期は384億円増に減速

  • 売上高の増収率は0.6%に減速決算発表後影響

    売上高73,373億円、前期比452億円増で伸びは小幅

  • 株価は1年で80.6%上昇し反動警戒不定影響

    短期上昇の反動で調整するリスク

  • 外国人保有比率39.4%と高く売り圧力継続影響

    リスクオフ時は外国人売りで下落しやすい

次の決算で確かめる点
非資源分野利益
収益構造の転換が進んでいるかを確認
総資産利益率(ROA)
投資効率と資本配分の改善を見る
営業利益率
トレーディングと投資の総合収益力を確認
資源価格動向
市況変動が業績に与える影響を測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+15.4%いまの株価に対する利回りは2.24%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
2.24%
いまの株価に対して
配当性向
25.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1356.0
2018年3月1624.039.0
2019年3月1921.036.0
2020年3月206.796.0
2021年3月18−12.5
2022年3月2857.148.0
2023年3月294.535.0
2024年3月318.762.0
2025年3月334.031.0
2026年3月3815.425.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ244,782人。区分でいちばん多いのは外国法人39.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.6%を占め、残る62.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人32.732.632.733.834.439.3
金融機関36.937.035.335.334.832.4
個人・その他17.718.020.318.818.618.7
事業法人7.36.76.15.75.65.1
証券会社5.35.75.66.46.54.4
自己株式0.10.11.40.10.11.6
外国人個人0.00.00.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行(信託口)15.58
02STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505104(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)9.63
03日本カストディ銀行(信託口)5.32
04住友生命保険2.60
05CITIBANK, N.A. -NY, AS DEPOSITARY BANK FOR DEPOSITARY SHARE HOLDERS(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.82
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)1.70
07JP MORGAN CHASE BANK 385642(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)1.58
08JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)1.22
09THE CHASE MANHATTAN BANK, N. A. LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)1.05
10バークレイズ証券0.94

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-19
    ナショナル・インデムニティー・カンパニー(National Indemnity Company)
    新規の大量保有報告
    10.30%
    +1.01pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+168%、1株純資産は14期で+136%。直近期のROEは12.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1861,64212.46.367.0
2014年3月1791,92710.07.337.0
2015年3月−591,989−3.0
2016年3月601,8043.218.7252.0
2017年3月1371,8967.410.956.0
2018年3月2472,04912.57.339.0
2019年3月2572,21912.06.036.0
2020年3月1372,0366.49.096.0
2021年3月−1222,023−6.0
2022年3月3712,55816.25.748.0
2023年3月4533,06216.25.235.0
2024年3月3163,6389.411.662.0
2025年3月4643,84212.47.331.0
2026年3月4993,88112.911.625.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

56名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は56名。2026/3期の役員報酬は総額3,031百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢
兵頭誠之取締役 会長67
南部智一取締役 副会長67
上野真吾代表取締役 社長執行役員 CEO66
清島隆之取締役 社長付64
諸岡礼二代表取締役 副社長執行役員 財務・経理・リスクマネジメントグループ長CFO65
井手明子取締役71
御立尚資取締役69
高原豪久取締役65
朝倉陽保取締役65
大槻奈那取締役61
御子神大介取締役 常勤監査等委員67
坂田一成取締役 常勤監査等委員64
残りの役員44名を開く
氏名役職年齢
長嶋由紀子取締役 監査等委員65
稲田伸夫取締役 監査等委員70
國井泰成取締役 監査等委員67
犬伏勝也副社長執行役員
東野博一専務執行役員
加藤真一専務執行役員
和田知徳専務執行役員
森肇専務執行役員
上野忠之専務執行役員
吉田安宏代表取締役 専務執行役員 人材・総務・法務 グループ長CAO・CCO60
日下貴雄専務執行役員
本多之仁常務執行役員
為田耕太郎常務執行役員
吉田伸弘常務執行役員
小池浩之常務執行役員
江田麻季子常務執行役員
辛島裕常務執行役員
竹野浩樹常務執行役員
富田亜紀常務執行役員
北島誠二常務執行役員
巽達志常務執行役員
米津暢康執行役員
竹中英介執行役員
荒牧俊一執行役員
辻垣卓也執行役員
堀健太郎執行役員
阿波一志執行役員
矢崎耕一郎執行役員
遠藤宏治執行役員
渡部譲二執行役員
仁木毅執行役員
籠橋隆憲執行役員
高山宜典執行役員
堀越卓朗執行役員
梁井崇史執行役員
梶川大祐執行役員*2
加藤洋執行役員*2
川上篤樹執行役員*2
新田臣平執行役員*2
布施吉康執行役員*2
水無瀬淳執行役員*2
若杉伸一郎執行役員*2
後藤靖子取締役68
竹田光宏取締役 常勤監査等委員64

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数賞与百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)112535541,339122
取締役(社内)62534381,223204
監査等委員513513527
取締役(社内)511611623
取締役(社内)2818141
社外取締役3545418
その他役員541418
監査役2252513
社外監査役317176

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」で住友商事を取り上げた解説を、新しい順に並べている。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,872字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、長年培ってきた信用、国内外のグローバルネットワーク、あらゆる分野の取引先とのグローバルリレーション、知的資産といったビジネス基盤と、ビジネス創出力、ロジスティクス構築力、金融サービス提供力、IT活用力、リスク管理力、情報収集・分析力といった機能を統合することにより、顧客の多様なニーズに応え、多角的な事業活動をグローバル連結ベースで展開しております。 当社は戦略を軸とする「Strategic Business Unit」(SBU)を基本単位とし、戦略上の親和性の高いSBUを束ねる組織として9つのセグメント(グループ)に区分しております。当社の各グループ、及びその関係会社、各地域拠点が共同でそれぞれの事業を推進しております。 当社グループの事業セグメント毎の取扱商品又は事業の内容、及び主要な関係会社名は以下のとおりであります。 セグメント   取扱商品又は事業の内容   主要な関係会社名 鉄鋼   鋼管・鋼材等の鉄鋼製品の国内・貿易取引、加工及び関連事業を推進。   住友商事グローバルメタルズ(子)Eryngium(子)Edgen Group(子) 自動車   自動車、タイヤ及びその他関連商品の製造、販売、リース並びにこれらの関連サービス・周辺事業を推進。   住友商事パワー&モビリティ(子)住友三井オートサービス(持)TBC Holdings(持) 輸送機・建機   リース・ファイナンス事業、航空機・船舶海洋・建設機械事業、防衛宇宙・安全保障ビジネスを推進。   住友精密工業(子)SMS Construction And Mining Systems(子)三井住友ファイナンス&リース(持) 都市総合開発   不動産・工業団地・サステナブルシティ・基幹インフラ・デジタルインフラの開発・運営・アセットマネジメント事業、建設資材の製造・販売、機電設備関連事業及び物流・保険関連事業を推進。   住友商事マシネックス(子)住商グローバル・ロジスティクス(子)アイジー工業(子) メディア・デジタル(注)2,3   デジタルソリューション事業、情報インフラ事業、モバイル付加価値サービス事業、第5世代移動通信システム(5G)事業、ケーブルテレビ事業、テレビ通販事業、映像コンテンツ関連事業、グローバルCVC事業(スタートアップ投資)を推進。   SCSK(子)JCOM(持)ジュピターショップチャンネル(持) ライフスタイル   食品スーパー・ブランド等のリテイル事業、食品・食品原料や青果等の食料事業、ドラッグストア・調剤薬局及びマネージドケア・クリニック等のヘルスケア事業を推進。   サミット(子)トモズ(子)Fyffes International(子) 資源   金属資源等の開発・操業・生産、製品の製造・販売及び商品デリバティブの活用等の幅広い機能を提供するトレードビジネスを推進。   Sumisho Coal Australia Holdings(子)SC Quebrada Blanca(子)Oresteel Investments(持) 化学品・エレクトロニクス・農業   化学品のトレード・製造事業、電子材料トレード及び電子機器製造受託事業、医薬関連事業、化粧品関連事業、アニマルヘルス事業、農業資材販売事業の推進。   住友商事ケミカル(子)住商グローバルエレクトロニクス(子)Sumi Agro Europe(子) エネルギートランス フォーメーション   国内外における発電事業、国内電力小売事業、天然ガス・LNG等のエネルギー権益開発・生産及び販売事業、海洋インフラ・船舶燃料供給事業、次世代エネルギー分野での事業開発を推進。   サミットエナジー(子)Central Java Power(子)Pacific Summit Energy(子) (注)1 (子)は連結子会社、(持)は持分法適用会社であります。 (注)2 当社は、2026年4月1日付で、全社組織傘下にあった「DX・ITグループ」を営業グループに変更し、「DX・ ITグループ」の名称を「デジタル・AIグループ」に変更しております。また、「メディア・デジタルグ ループ」傘下にあったデジタルSBUを「デジタル・AIグループ」傘下の組織に移管しております。 (注)3 当社は、2026年4月1日付で、「メディア・デジタルグループ」の名称を「コミュニケーションサービスグ ループ」に変更しております。
経営方針・対処すべき課題8,183字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 ●中期経営計画2026の進捗 2024年度から始まった中期経営計画2026では、「No.1事業群」をテーマに掲げ、競争優位を磨き、社会課題解決を通じた飛躍的な成長を実現すべく、「強みを核とした成長」及び「成長の原動力の強化」に重点的に取り組み、「事業ポートフォリオ変革」を加速させています。 2025年度は「強みを核とした成長」や「事業ポートフォリオ変革」を着実に推進した結果、過去最高となる当期利益6,003億円となりました。現中期経営計画最終年度となる2026年度については、中東情勢等の地政学的リスクの顕在化懸念もありますが、既存事業を中心とするOrganicと大型投資案件を中心とするInorganicの両面で成長を牽引することで過去最高益を更新する6,300億円を計画しています。 2025年度実績 (1) 中期経営計画2026における取組の状況 ① 強みを核とした成長 ・成長8分野につき、2023年度から2026年度の基礎的収益(注)の平均成長率が+11%となる見込み ・2025年度における成長8分野での利益成長は前年度比プラス150億円 ・SCSKの完全子会社化を経てデジタル・AI戦略(DAIS)を策定。当社の事業現場でデジタル・AIを活用し、当社グループの収益性向上に取り組む ・2026年度は、Organic成長に加えて、SCSK、米国航空機リース会社の利益貢献により成長8分野で前年度比790億円の増益を計画 ・デジタル・リース:実施した大型投資により更なる収益成長を目指す ・不動産・エネルギーソリューション:資産回転推進による収益性向上等により収益成長を図る ・鉄鋼・ヘルスケア:成長市場への経営資源投下、デジタル・AIを活用した収益性向上を図る ・建機・アグリ:足元の低パフォーマンスを分析し、経営基盤強化と収益性の抜本的な改善に取り組む (注)「基礎的収益」は当期利益(親会社の所有者に帰属)から資産入替関連及び特殊損益を除いたものです。 ② 事業ポートフォリオ変革 ・2025年度はSCSKの完全子会社化や米国航空機リース会社の株式取得合意(2026年4月に買収完了)など、強みを更に強くする投資を実行 ・政策保有株式、ティーガイア社、マイダス社、北米メロン生産・販売事業、Sekal ASの売却等、資産入替も着実に進捗し、事業ポートフォリオの新陳代謝を加速 ・アンバトビーニッケル事業については、当社は2026年5月に譲渡契約を締結、当社保有の全出資持分を譲渡 ・SBU毎にROIC・WACCをモニタリング、機動的に各ビジネスの期待役割を見直し、全体としてポートフォリオの質向上を図る ③ 成長の原動力の強化 ・経営人財やラインマネージャーの育成、自律的なキャリア形成の促進、業務改革推進等の取組進捗。エンゲージメントは継続的に改善 ・都市総合開発グループではインフラ事業の知見/ノウハウを活かした海外都市開発案件等の取組進捗 (2) 定量計画 ① 経営環境 全般 世界経済は、緩やかな回復基調が続いてきたものの、米国・イスラエルとイランの軍事衝突を受けてホルムズ海峡の航行が困難となり、鉱物性燃料、化学品、金属等原材料の供給途絶とそれに伴う価格上昇が生じており、足元では先行き不透明感が増しております。先進国経済では、米国において総じて緩やかな持ち直しの動きが続いているものの、ガソリンやディーゼル等の石油製品価格の上昇が、個人消費や生産活動全般の重石となることが懸念されます。ユーロ圏経済は、財政による下支えや金融緩和の効果を背景に景気回復の動きが続いてきましたが、エネルギー不足やエネルギー価格高騰の悪影響が懸念されます。日本経済は、物価上昇ペースが一服しつつある中で、財政政策や賃金上昇の効果が徐々に表れてきた一方、物資不足や生活関連費の上昇が消費者マインドの改善の重石となっております。新興国経済では、中国において不動産市場の低迷や欧米向け輸出の伸び悩みが経済活動の下押し要因となっております。その他のアジア諸国では、米国の関税措置により景気の足取りが重くなったものの、AIデータセンター向け等の電気機器輸出が景気を下支えしてきました。しかしながら、ホルムズ海峡の混乱に伴う重要物資の供給障害及び価格高騰が、景気の先行き不透明感を一段と強めております。 今後のリスク要因としては、ホルムズ海峡の実質的封鎖の長期化、不安定な鉱物性燃料供給の継続及び価格上昇を通じた世界的な物価上昇、物価抑制に向けた金融引き締め、経済活動支援に伴う各国の財政悪化に加え、北東アジア、東南アジア、アフリカ等における地政学的リスクの高まりが挙げられます。 鉄鋼グループ 当グループは、鋼管・鋼材など鉄鋼製品を幅広く取り扱っております。 鋼管分野では、米国市場は足元横ばいで推移しておりますが、原油価格の動向次第では価格・需要が変動する可能性があります。その他地域は、一部プロジェクトの端境期からの回復を見込む一方、中東情勢等の変化により回復時期や需要動向が左右される可能性があります。また、世界各国でエネルギー安定供給の重要性を背景に石油・ガス開発は継続するも、脱炭素に向けたエナジートランジションの動きも続く見通しです。鋼材分野では、米国で鋼材価格は上昇基調にあるものの、物価高や景気動向により需要が下振れする可能性があります。その他地域では中国での需要低迷が続き、中国材の東南アジア等への流入により各地市況が押し下げられております。他方、欧州洋上風力発電用の基礎構造物事業への出資等を通じ、収益基盤の拡大に取り組んでおります。以上を踏まえ、既存事業を堅持しつつ、強みを有する事業・地域に経営資本を重点配分して収益力を強化してまいります。また、DX・AIによる新たな価値提供に加え、再生可能エネルギーやCCS等、カーボンニュートラルに資する製品・サービスの供給を通じて産業のGXに貢献してまいります。 自動車グループ 当グループは、自動車業界のバリューチェーンを俯瞰し、自動車、タイヤ、及びその他関連商品の製造、販売、リース並びにこれらの関連サービス・周辺事業を行っております。 当グループを取り巻く環境では、各国の経済発展、人・モノの移動の増加を支える自動車ニーズの伸長、所有から利活用(リース・レンタル・サブスクリプション等)へのシフト、カーボンニュートラル実現へ向けた環境車の普及、循環型経済の構築へ向けた再利用・リサイクル促進へのニーズが高まっております。一方で、中東情勢をはじめとする地政学リスクがもたらすサプライチェーンの混乱、原材料コスト・人件費・金利等の上昇による経済の成長鈍化懸念があり、動向を注視しております。 このような環境を踏まえ、足元の市場環境の変化への備えを確実にするとともに、自動車流通販売事業における商品や販売・サービス網の拡充による成長促進、自動車リース事業を軸とするモビリティサービス領域におけるサービス拡大、自動車エンジニアリング事業等の新たな事業機会の取り込み、部品製造事業・販売金融事業・タイヤ販売事業のバリューアップによる収益規模拡大、Beyond Mobility(移動から発生する、移動を越えた領域)の新規事業の創出・育成に取り組んでまいります。 輸送機・建機グループ 当グループは、リース・ファイナンス事業、グローバルにバリューチェーンを展開する航空機・船舶海洋・建設機械事業、高い専門性を持つ防衛宇宙・安全保障ビジネスを中心に、各種取引及び事業投資を行っております。 当グループを取り巻く事業環境については、足元では中東情勢の緊迫化に伴い、地政学的リスクが顕在化しております。現時点での当グループ事業への直接的な影響は限定的であるものの、市況の変動や資材・燃料価格の動向等については注視しております。一方、中長期的には、世界的な航空需要の拡大が見込まれるほか、海上貨物輸送やインフラの建設・更新需要も堅調に推移すると見込んでおります。同時に、脱炭素社会や循環経済の実現に向けた社会的な要請が一層高まっております。 こうした環境を踏まえ、当グループは強みを持つ事業の収益性向上に注力してまいります。リース・ファイナンス事業では優良資産の積み上げと資産効率の向上を図り、建設機械事業では米国の関税措置といった不確実性への影響を注視しつつ、コスト削減やフリートマネジメントを柱とした収益改善施策を進めてまいります。 また、航空機事業における退役機の部品販売を始めとするアフターマーケット事業、船舶海洋事業における洋上風力で使用される構造物の製造など、社会的な課題やニーズに応える事業を積極的に進め、成長を加速してまいります。 都市総合開発グループ 当グループは、不動産・工業団地・サステナブルシティ・基幹インフラ及びデジタルインフラの開発・運営・アセットマネジメント事業、建材・セメントなどの建設資材関連事業、産業用設備などの機電設備関連事業、物流・保険関連事業を展開しております。 不動産分野では国内不動産事業が堅調に推移したほか、工業団地分野においても引渡しが順調に進展し、期初予想を上回る実績となりました。当グループの主力ビジネスである国内不動産事業においては、今後も大都市圏を中心に需給バランスがタイトな状況が継続すると見込まれる一方で、中東情勢、金利動向、為替変動、インフレ等を取り巻く不確実性が、国内外事業におけるコストや工期を含む採算面に与える影響については、引き続き慎重な見極めが必要であると認識しております。当グループでは、こうした外部環境の変化を注視しつつ、事業のレジリエンス強化に努めております。このような環境認識のもと、資産入替や金融ストラクチャリングを積極的に活用し、自然環境に配慮するとともに災害に強い街づくりのグローバル展開を推し進めてまいります。 コミュニケーションサービスグループ 当グループは、通信インフラ事業、通信サービス事業、メディア・エンターテインメント事業、金融投資事業を行っております。 通信インフラ事業領域では、高速・大容量通信の需要拡大により、キャリア横断的な通信インフラの新増設とその共同利用の需要が見込まれており、当グループでは通信事業者向けの基地局シェアリング事業を拡大しております。通信サービス事業領域では、人手に依存していた公共インフラの保守・点検を通信技術とAIで置き換え、安心安全を更に向上させようという取り組みが進んでおり、異常検知AIソリューションの開発・展開を進めております。メディア・エンターテインメント事業領域では、国内最大のケーブル通信事業会社JCOM及び通販事業のジュピターショップチャンネルの企業価値最大化に加え、日本のアニメコンテンツが世界的に高い評価を受けていることを踏まえ、海外展開・二次利用事業の開発に取り組んでおります。金融投資事業領域ではスタートアップ投資やプライベートエクイティ投資を行っております。 デジタル・AIグループ 当グループはネットワーク構築からシステム開発・運用およびデジタル・AI領域におけるソリューション事業を総合的に展開しております。 事業環境は、既存のシステム・環境の刷新やクラウドの高度利用ニーズの拡大に支えられ、引き続き堅調に推移しております。加えて、DXの進展に伴い、顧客におけるシステム開発の主導権が情報システム部門から事業部門へと広がるとともに、AI技術の急速な発展により、AIを前提としたプロセス・業務そのものの変革ニーズが高まるなど、当グループにとって新たな事業機会が広がっております。こうした環境のもと、当グループは、従来の基幹・業務系システム開発・運用を中心とした事業基盤を強化しつつ、デジタル・AI領域へと事業の拡張を進めております。具体的には、AIを活用した開発高度化を通じた生産性向上とともに、顧客課題の発掘から事業・業務変革まで踏み込んだ提案型ビジネスの強化により、付加価値の高いサービス提供を推進してまいります。 ライフスタイルグループ 当グループは、食品スーパー・ブランド等のリテイル事業、食品・食品原料や青果などの食料事業、ドラッグストア・調剤薬局及びマネージドケア・クリニック・慢性疾患患者向け在宅ヘルスケア事業などのヘルスケア事業を展開しております。 リテイル及び食料分野では、消費者の価値観やライフスタイルの多様化・ニーズの細分化、食と健康に対する意識の高まりが見込まれます。一方で、地政学リスクの高まりやその一部顕在化を背景とした関連コストの上昇等により、消費マインドの抑制傾向が続く等、事業環境の不透明感が継続しております。ヘルスケア分野では、高齢化加速に伴う医療費適正化ニーズが一層高まる見通しであり、いずれも生活を支える事業として社会的重要性は引き続き高まっていくものと見ております。 このような環境を踏まえ、リテイル事業では、優良な店舗基盤と顧客へのアクセスを持つ強みを生かし、データ活用によるマーケティング及びデジタル・AI活用によるオペレーションの高度化や新規事業拡大に取り組んでまいります。食料事業では、食料・食品の調達・加工・販売のノウハウとグローバルなネットワークを通じた収益基盤の強化と成長分野への展開を図ってまいります。ヘルスケア事業では、国内外での事業基盤拡大を通じ、医療費抑制・適正化に資する取り組みを進め、持続的な成長を目指してまいります。 資源グループ 当グループは、金属資源等の開発・操業・生産、製品の製造・販売を展開し、トレード分野でも当社事業とのシナジー発揮や、商品デリバティブの活用等、多様な機能を提供しております。 資源価格は、地政学的リスク等を背景に先行きの不透明感がある中、品目ごとの強弱はあっても底堅く推移しており、中長期の市況変動サイクル、業界におけるプレイヤー・地域の偏在性、経済安全保障・技術革新を含むバリューチェーンや需給バランスの環境変化、資源案件開発の高難度化等の諸環境を踏まえ、当社ならではの経験・強みを発揮し、社会課題解決を通じた成長を図る事業ポートフォリオ、基盤の強化を進めております。 基幹産業を支えるベースメタルを中心に、既存資産の価値最大化と優良権益の拡充に取り組むとともに、市況影響を受けにくい製造業・トレード等の中下流ビジネス拡充に引き続き注力し、環境負荷低減に資する投資や機能提供の促進、気候変動緩和に寄与するバリューチェーン構築を推進しております。これら取り組みを通じて、日本及び世界の産業発展と持続可能な社会の実現に貢献し、人々の豊かな未来を創造することを目指してまいります。 化学品・エレクトロニクス・農業グループ 当グループは、基礎化学品、エレクトロニクス、グリーンケミカル、医薬、化粧品、動物薬、農業資材等の分野において、材料・製品の開発、製造、販売事業を展開しております。 基礎化学品分野における新興国企業の台頭やエレクトロニクス分野におけるデジタル・AIの進展、EV化等に伴う業界構造の変化、経済安全保障を背景としたサプライチェーン再構築に加え、農業資材分野では、穀物市況の低迷や高金利の状況が事業環境に影響を及ぼしております。さらに、中東情勢の先行き不透明感の高まり、為替変動や物流コストの上昇、地政学的要因等を背景に、近年、当グループを取り巻く事業環境の不確実性は高まっております。 このような環境下、当グループでは外部環境の変動が継続することを想定し、事業機会の着実な取り込みとリスクへの対応に取り組んでおります。今後は、各分野における事業基盤の強化や高付加価値創出を通じ、外部環境変化に対する下振れ耐性を高めつつ、持続的な収益成長を目指してまいります。 エネルギートランスフォーメーショングループ 当グループは、国内外における発電事業、国内電力小売事業、天然ガス・LNGなどのエネルギー権益開発・生産及び販売事業、海洋インフラ・船舶燃料供給事業、カーボンニュートラル社会実現に資する次世代エネルギー分野での事業開発を行っております。 ベトナム発電事業持分利益の減少、欧州ガストレードの低調など一部事業に関しては前年比減益となりましたが、電力EPC案件にかかる工事損失引当の取崩益や米国ガストレードにおける契約譲渡益等の一過性利益の計上もあり、グループ全体の利益としては堅調に推移しております。 当グループを取り巻く環境としては、生成AI普及(データセンター利用増大)に伴う電力消費量の増大、及び脱炭素・循環型社会の実現に向けた要請に加え、エネルギー安全保障に関する関心の高まりやエネルギー需要構成の変化が進んでおります。こうした環境下、ガスの重要性が増大し、経済性等の制約から脱炭素化は段階的に進展していきます。一方、昨今の地政学リスクの顕在化により、先行き不透明感が増大しております。 こうした環境を踏まえ、当グループは、戦略性に富み、成長が見込める事業・資産への入替を促進し、エネルギー・トランジション事業と脱炭素関連事業の両方をバランス良く取り組んでまいります。次世代エネルギー分野での事業開発については、外部環境の変化に対応し、時間軸・リソース配分について迅速に調整を行いながら着実に継続してまいります。加えて、上流ビジネスを補完しバリューを高めるトレード機能と中下流ビジネスを強化し、より収益性の高いポートフォリオの構築を目指してまいります。 ② 定量計画 ・利益計画 2026年度は、成長8分野がデジタル、リース、不動産、エネルギーソリューションを中心に着実な成長を計画しているほか、継続的な資産入替によるポートフォリオ変革の加速により、積み上げで6,600億円の利益となります。中東情勢の緊迫化等の地政学的リスクが事業及び業績に与える影響については、現時点で見積もり可能な影響を各セグメントの見通しに織り込んでおります。一方、中東情勢における更なる不確実性などに対する備えとして△300億円のバッファーを設定し、通期業績予想は6,300億円としております。 ・キャッシュ・フローアロケーション 2024年度、2025年度の実績及び2026年度中の計画については以下のとおりです。 また、財務健全性改善に向けては、資産入替の加速等により2028年度末までの3年間で財務健全性を大型投資実行前(2024年度末)の水準まで戻す計画です。 一方で、現行の株主還元方針は継続、戦略的な投資も例年と同規模で実施し、更なる成長を目指します。 (3) 株主還元方針 2024年度から開始した「中期経営計画2026」以降の株主還元方針については以下のとおりです。 ・総還元性向を40%以上として、配当及び柔軟かつ機動的な自己株式取得を実施する ・累進配当(注)により、配当の更なる安定性向上及び利益成長に応じた増配を目指す (注)1株当たり年間配当金の前期実績に対して、配当維持又は増配を行うことを指します。 当社は、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的として、2026年5月1日開催の取締役会において、2026年7月1日を効力発生日として、普通株式1株につき4株の割合で株式分割を行うことを決議しました。 2026年度の年間配当金は2026年度通期連結業績予想6,300億円を踏まえ、株式分割考慮後で1株当たり40円(株式分割考慮前で前期比10円増配となる160円)とする予定です。また、2026年5月1日の取締役会において、800億円(うち、2025年度の追加株主還元:100億円、2026年度の株主還元:700億円)を上限とする自己株式の取得を決定しました。 詳細については、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」を参照願います。
事業等のリスク9,119字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社の事業その他に関するリスクとして投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる事項には以下のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する情報は、別段の記載がない限り、当期末時点における当社の判断、目標、一定の前提または仮定に基づく予測等であり、多くの要因によって実現しない可能性があり、また、予測等に基づき策定した中期経営計画を修正する可能性や達成できない可能性もあります。 (1) 当社グループにおけるリスクマネジメントの基本方針・体制 当社においては、「リスク」を「あらかじめ予測し若しくは予測していない事態の発生により損失を被る可能性」及び「事業活動から得られるリターンが予想から外れる可能性」と定義し、以下3点をリスクマネジメントの目的としております。 ① 「業績安定」 ② 「体質強化」 ③ 「信用維持」 当社は、営業活動を投資と商取引に大別の上、それぞれに固有のリスクファクター及び双方に共通するリスクファクターを特定し、その発生する蓋然性及び発生した時の影響を分析・評価しております。 (2) 事業投資に係るリスク ① 全般 当期末現在、当社は327社の連結子会社及び192社の持分法適用会社を有しています(注)。当社では連結子会社及び持分法適用会社への投資に関しては、技術革新等を含む事業環境の変化や、主要顧客の喪失、原料価格の上昇等により、計画した利益が獲得できず、投下資金の回収不能や撤退時における追加の資金負担に繋がるといったリスクが考えられます。当社ではこれらリスクを管理するため、新規投資実行時及び実行後のモニタリングに大別して様々な制度を導入しています。 (注) 連結子会社が保有する関係会社のうち、当該連結子会社にて連結または持分法処理されているもの(当期末現在、子会社346社、持分法適用会社73社)については、上記会社数から除外しています。 (a) 新規投資実行時 取り組みの初期段階から「投資テーマ」を明確にし、デューデリジェンスによって重点的に検証しています。加えて、当該事業リスクに応じた割引率を適用することにより、投資対象の「適正な価格」を算定するとともに、2021年には、過去の大型投資案件の計画未達・損失発生等の要因を網羅的に分析し、新たに投資案件選定指針を設定、新規投資検討の際には常にこの指針に照らして議論するなど、定性・定量の両面から評価を実施しています。また、投資案件の意思決定に際しては、案件の規模や重要性に応じて、検討・実行の各段階において、経営会議及びその諮問機関である全社投融資委員会、またはグループ経営会議(各営業グループにおける投資意思決定機関)を開催し、個別案件の戦略上の位置付けや案件選定の背景・理由、投資後のバリューアップ施策の前提とその確からしさ、並びに ESGの観点等、投資の成否を左右する諸条件について早い段階から課題の特定、議論の深掘りを行うとともに、その対応策も踏まえた案件実行可否につき審議しています。 (b) 投資実行後 投資実行後の支援にあたっては、投資の意思決定時点において課題を明確にし、投資実行後もスムーズに課題解決に取り組める体制を整えています。特に重要な案件については、統合支援機能として「100日プラン(注)実行支援制度」を設けています。更に、投資先のモニタリング制度を通じ、一定の定量基準に基づく撤退候補先の洗い出し、新規投資案件の進捗状況のフォローを行うとともに、投資先の成長性や収益性にフォーカスした事業投資先レビューを実施するなど、定期的に全投資先の保有意義をレビューし、ポートフォリオの入れ替え、最適化に取り組んでいます。 また、ガバナンスの高度化を目的とし、投資先の事業に則したKAI、KPI設定を通じた経営の可視化、最適なマネジメントチームの組成、及び事業価値向上を促進するマネジメント報酬の設計等を通じ、事業会社における業務品質の向上を図っています。 加えて、投資の成功確度向上を目的に、過去の投資案件を踏まえてリスクや論点の抽出を支援するAIプラットフォームを構築しました。 (注) 投資実行後の早い段階で、投資先のマネジメントと目標とすべき経営指標や財務指標を含めた事業価値最大化を図る中期計画を策定するとともに、その実行を担保する経営インフラ、ガバナンス体制の構築・整備を行う活動のこと。 ② 鉱物資源、ガス開発・生産事業に係るリスク 当社は、鉱物資源、ガス等の開発事業を各国で展開しており、以下に例示するようなリスクを負っています。これらが顕在化することにより、当社の業績及び財政状態が悪影響を受ける可能性があることから、当社では、マーケット情報の収集や分析に取り組み、当該事業のプロジェクトマネジメントの強化に努めています。 (a) 開発事業において、計画を超えた開発費用の増加や工期の遅延が起こること (b) 事業参画前には専門家を起用して十分な地質調査を実施しますが、それにもかかわらず事業開始後に埋蔵量が変動すること (c) 操業にかかわる技術的問題等に起因して、生産量が計画を下回り、あるいは生産コストが上昇すること (d) 許認可の取得・更新の遅延、税制の変更、事業資産の接収や権利の侵害等、事業所在国の政府にかかわる事由に起因して計画が実現しないこと (3) タイプ別リスク ① 信用リスク 当社は取引先に対し、売掛債権、前渡金、貸付金、保証その他の形で信用供与を行っており、信用リスクを負っています。また、当社は、主としてヘッジを目的とするデリバティブ取引を活用しており、当該取引にも契約相手先の信用リスクが存在します。 当社では、内部格付制度に基づく取引先等の信用力チェックや担保・保証等の取得、取引先の分散等により、かかるリスクの管理に努めており、また、上記の信用リスクが顕在化した場合に備えるため、取引先の信用力、担保価値その他一定の前提、見積り及び評価に基づいて貸倒引当金を設定していますが、予期せぬ要因等によりこれら取引先、契約相手先が、支払不能、契約不履行等に陥る場合、当社の業績及び財政状態が悪影響を受ける可能性があります。 ② 商品市況の変動に係るリスク 当社グループは金属・エネルギーを始めとする各種商品の売買を行っており、当該商品の価格変動リスクを負っています。 当社は、商品ごとの枠設定による管理体制の構築や、ヘッジ取引等によりリスクの軽減に努めており、主要な商品については、ポジション枠及び損失限度枠の設定、ミドル・バックオフィスの設置により職務分離を確保しています。 また、当社グループは直接・間接的に鉱物・原油及びガス資源権益を保有しており、生産物の価格変動リスクを負っています。これら事業については、ヘッジポリシーを定め、ヘッジが必要と判断される場合は、デリバティブ取引等を用いてヘッジを実施することにより業績の下振れリスクを抑制しています。 ③ カントリーリスク 当社は、日本を含む60ヶ国以上において商取引及び事業活動を行っており、関係各国の政治・経済・社会情勢等の事業環境の変化に起因して生じる事業遅延・停止等が当社の業績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 当社は、案件ごとに保険を付保するなどのリスク回避策を講じるとともに、社内国格付に応じたエクスポージャーの上限目安額を設定し、国ごとのエクスポージャー管理を実施することにより事業ポートフォリオが適切な分散を保つよう管理しています。 中東諸国を含む全世界において、住友商事グループの役職員とその家族、取引先をはじめとする、すべてのステークホルダーの安心と安全を最優先事項として掲げています。また、ロシア及びウクライナ関連ビジネスについては、取引先を含む事業パートナーやステークホルダーとの協議を踏まえ、社長を議長とする経営会議の管理の下で、住友商事の危機対応方針に即し対処しています。 ④ 金利・為替の変動に係るリスク 当社は、金融機関からの借入及び社債・コマーシャルペーパーの発行等により、事業資金を調達しています。また、当社は取引先に対し、売掛債権、前渡金、貸付金、保証その他の形で信用を供与する場合があります。これらの取引により生じる収益・費用及び資産・負債の公正価値は、金利変動の影響を受ける場合があります。 また、当社が行う外貨建投資・外貨建取引により生じる収益・費用、外貨建債権・債務の円貨換算額、並びに外貨建で作成されている海外連結対象会社の財務諸表の円貨換算額は、外国為替レートの変動の影響を受ける場合があります。 当社は、これらの金利変動及び外国為替レートの変動によるリスクを回避するため、デリバティブ等を活用しておりますが、これらの手段によりリスクを十分に回避できる保証はありません。 ⑤ 株式市場の変動に係るリスク 当社が保有する市場性のある有価証券は、日本企業が発行する株式への投資が大きな割合を占めており、日本の株式市場が今後低迷した場合には、有価証券の公正価値の変動によって、当社の業績及び財政状態が悪影響を受ける可能性があります。また、当社の企業年金では、年金資産の一部を市場性のある株式により運用しています。よって、株価の下落は年金資産を目減りさせるリスクがあります。 ⑥ 不動産等、固定資産の価値下落に係るリスク 当社は、日本及び海外において、オフィスビルや商業用施設、居住用不動産の開発、賃貸、保守・管理事業等の不動産事業を行っており、不動産市況が悪化した場合には、業績及び財政状態が悪影響を受ける可能性があります。 また、地価及び賃貸価格の下落が生じた場合には、当社が保有する賃貸用の土地及び建物、並びに開発用の土地及びその他の不動産の評価額について、減損処理を行う必要が生ずる可能性があります。 不動産のほか、当社が所有する他の固定資産についても減損のリスクに晒されており、当社の業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 情報セキュリティに係るリスク 当社は、情報セキュリティの重要性を認識しており、関連規程の整備や役職員への啓発、情報セキュリティを確保するための技術的な対策等を施し、情報資産を管理することに努めています。また、テレワーク環境等、情報システム利用環境の多様化に応じた情報セキュリティの強化も図っています。さらに、当社は事業活動の多くを情報システムの機能に依存していることから、情報システム運営の上でも安全性の確保に努めています。しかしながら、サイバー攻撃が年々巧妙化する中、予期せぬ外部からのサイバー攻撃や不正アクセス、ウィルスやマルウェアの侵入、情報システムの機能不全等により、情報の漏洩・滅失・毀損、事業活動の一時的停止等、当社の事業活動が重大な悪影響を受ける可能性があります。 これらのリスクに適切に対応するため、チーフ・インフォメーション・オフィサーを委員長とするIT戦略委員会を中心に、2017年10月制定の「情報セキュリティ基本方針」に沿って、情報資産の適切な管理に努めています。また、外部からのサイバー攻撃や不正アクセス等に対してはシステム上の対策に加え、外部専門機関とも連携の上、最新情報を入手し、適切かつ迅速に対応できるように努めています。 ⑧ リーガル・コンプライアンスリスク 当社は、日本及び海外において、多種多様な事業活動を手掛けているため、広範な法律及び規制に服しています。これらの法律及び規制は、事業及び投資認可、輸出入活動(国家安全保障上の規制を含む)、競争法制、汚職・腐敗行為防止、為替管理、金融商品取引、個人情報・データ保護、人権保護、環境保護、消費者保護、関税及びその他の租税等の分野にわたることに加え、国によっては追加的または将来制定され得る関係の法律及び規制に新たに服する可能性があります。また、新興国においては、法令の欠如、法令の予期し得ない変更、並びに司法機関及び行政機関等による規制実務の変更によって、法令遵守のための当社における負担がより増加する可能性があります。 これらの法律及び規制の遵守を徹底するため、当社は、コンプライアンスに関する最高責任者としてチーフ・コンプライアンス・オフィサーを置いており、チーフ・コンプライアンス・オフィサーは、コンプライアンス施策の企画、立案及びその実施につきコンプライアンス委員会から助言を受け、コンプライアンスに関する適切な施策を策定・実行しています。また、コンプライアンスの基本方針を住友商事グループ全体に明確に示すために、当社は、「住友商事グループ・コンプライアンスポリシー」を制定し、セミナー等の継続的な啓発活動を通じて、グループ全体への「コンプライアンス最優先」及び、万一、コンプライアンス上の問題が発生したときは直ちに上司あるいは関係部署に対して事態を報告し、最善の措置をとること、すなわち「即一報」の意識の浸透・徹底を図っており、コンプライアンス問題の発生防止に努めています。詳細は、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (5)ガバナンスに関する開示 法規制対応」を参照ください。 しかしながら、このような取り組みをもってしても、当社または当社グループに属する役職員が、現在または将来の法律及び規制を遵守できなかった場合には、罰金等のペナルティの対象になるとともに、事業が制約され、信用の低下を被る可能性があるため、当社の事業展開、業績、財政状態及び社会的信用に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社の子会社である住商リアルティ・マネジメント株式会社(以下、SRM)は、2025年12月5日、金融庁より金融商品取引法に基づく業務改善命令の行政処分を受け、2026年1月16日、業務改善報告を金融庁へ提出しました。SRMの親会社であり、運営するリートの主要な物件供給源でもある当社は、今般の事態を重く受け止め、今般SRMから提出された業務改善報告の実践状況をモニター・監督するとともに、適切なガバナンス体制の構築に協力してまいります。また、個別の物件取引においてはSRMとの利益相反関係をより一層意識・配慮し、適切なリスク管理を徹底いたします。SRMが、投資家の皆さまのご期待に応え、持続的な成長を果たせるよう、当社は、SRMと共に信頼の回復に努めてまいります。今後も「コンプライアンス最優先」の基本方針のもと、当社グループ各社の業容や組織の実情に応じた法令遵守体制及び内部管理体制を整備、強化し、住友商事グループのさらなるコンプライアンス強化に全力を挙げて努めてまいります。 ⑨ 訴訟等に関するリスク 当社は、日本及び海外において訴訟等の係争案件に関わっています。また、事業遂行上、偶発的に発生する訴訟等やそれに至らない請求等を受ける可能性があります。 訴訟等に固有の不確実性を考慮すると、現時点において、当社の関わる訴訟等の結果を予測することはできません。また、これらの訴訟等で当社が勝訴するという保証や、将来において当社の社会的信用や当社の業績及び財務状況がそれらの訴訟等による悪影響を受けないという保証はありません。 ⑩ 社会・環境リスク 当社グループは、世界中の異なる国・地域で、複数の分野に跨り事業を展開しており、その事業活動は、地球環境や地域社会、顧客、役職員等のステークホルダーにさまざまな影響をもたらします。そのため、当社グループの事業活動が、人々の人権や地球環境に負の影響を与えた場合には、その影響の解消・緩和や損害の賠償等による追加的費用の発生や事業の停止等によって、財政状態の悪化、信用の毀損等の影響を受ける可能性があります。 当社は、社会・環境に配慮し、社会とともに持続的に成長することを目指し、「環境方針」「人権方針」「サプライチェーンCSR行動指針」を制定して、社会・環境問題に関する考え方を明確にしています。持続可能な調達を要する主要な天然資源についても、個別の方針を制定して取り組んでいます。事業活動が与える社会・環境面への影響を適切に管理するために、新規投資の際には、各事業の社会・環境への関わりや影響、それらの管理の状況を確認し、投資実行後も、定期的なモニタリングを行うなど、社会・環境リスク管理の全社的なフレームワークを整えています。 気候変動に関しては、事業を通じて、社会の持続可能な発展に必要な気候変動問題の解決、カーボンニュートラルな社会の実現に貢献する方針を掲げ、発電事業における再生可能エネルギーへのシフトなど、より環境負荷の低い事業ポートフォリオへの継続的なシフト等の取り組みを進めています。 自然資本に関しては、循環型経済の構築やサプライチェーンマネジメント等を通じた自然と共生する社会の実現を目標に掲げています。事業による影響を回避・最小化するために排水・排気・廃棄物管理の適正化による汚染防止や、資源循環に資する取り組みを行っているほか、当社全事業の中で生物多様性や水ストレスの観点でリスクの高い事業を特定して対策状況を確認するなど、自然資本の保全・再生に努めています。 人権の尊重に関しては、当社グループの全事業とサプライチェーンにおいて人権が尊重されるよう努めることを目標に掲げています。当社全事業・サプライチェーンを対象として実施した人権デューデリジェンスの結果などを踏まえ、全社的なリスクマッピングをおこない、当社グループにおける人権リスクが高い事業を特定しております。各SBUや事業会社が主体となり、引き続き人権リスクの低減・防止に努めます。 ⑪ 自然災害等に関するリスク 当社が事業活動を展開する国や地域において地震、津波、大雨、洪水等の自然災害、または新型インフルエンザ等の感染症が発生した場合に、当社の事業に悪影響を与える可能性があります。当社では地震災害等に備え、災害対策マニュアルや事業継続計画(BCP)の作成、社員の安否確認システムの構築、災害用物資の備蓄、防災訓練、建物・システムの耐震化及びデータのバック・アップ等の対策を講じていますが、これによって災害による被害を十分に回避できる保証はありません。 ⑫ オペレーショナルリスク 当社は、営業グループ、国内外の地域組織及び全世界のグループ会社を通じて、幅広い分野でビジネスを展開しており、それぞれの組織において内部統制を適切に構築する必要があります。しかしながら、当社が内部統制を適切に構築したとしても、役職員の事務処理ミスや不正行為等のオペレーショナルリスクを完全に防止することができる保証はありません。事務処理ミスや不正行為等が発生した場合、当社は財政状態の悪化、信用の毀損等の悪影響を受ける可能性があります。これらのリスクをできる限り抑えるために、内部統制に関する基本規程を定め、適正な内部統制の構築・運用・モニタリング及び評価・改善を通じて、グループガバナンスの向上及びグループ全体の業務品質向上に取り組んでいます。 ⑬ 資金の流動性に関するリスク 当社は、事業資金を金融機関からの借入または社債・コマーシャルペーパーの発行等により調達しています。金融市場の混乱や、金融機関が貸出を圧縮した場合、また、格付会社による当社の信用格付の大幅な引下げ等の事態が生じた場合、当社は、必要な資金を必要な時期に、希望する条件で調達できない等、資金調達が制約されるとともに、調達コストが増加する可能性があり、当社の業績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 そのため、現預金、コミットメントライン等の活用により十分な流動性を確保するとともに、調達先の分散や調達手段の多様化に努めており、これにより、財務健全性の維持・向上を図ります。 ⑭ 繰延税金資産に関するリスク 当社及び連結子会社は繰延税金資産の回収可能性の評価を、有税償却に関する無税化の実現可能性やその時期、当社及び連結子会社の課税所得の予想など、現状入手可能なすべての将来情報を用いて判断しています。当社及び連結子会社は、回収可能性を見込めると判断した部分について繰延税金資産を計上していますが、将来における課税所得の見積りの変更や法定税率の変更を含む税制改正等により回収可能額が変動する可能性があります。 また、経営環境悪化に伴う事業計画の目標未達等により、将来の課税所得の見込みが、現在のタックス・プランニング上の見込みよりも低下した場合、繰延税金資産の回収可能額が減少し、繰延税金資産を減額することになり、当社及び連結子会社の業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑮ 人的資本に関するリスク 詳細は、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (4) 人的資本に関する開示 ② 戦略 (c) 人的資本に関するリスク及び機会 および ③リスク管理」を参照ください。 (4) 集中リスク 当社グループの商取引及び投資活動において、特定の国、分野、または取引先に対するエクスポージャーが集中するリスクがあります。事業環境の悪化等により当社が期待するリターンが得られない、もしくは損失を被る場合は、当社の業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクに適切に対応するため、当社では以下の管理を実施しています。 ・特定の国・地域に対するリスクエクスポージャーの過度な集中を防ぐために、カントリーリスク管理制度を設けています。当社が抱えるエクスポージャーが大きい特定の国については、当該制度に基づき、きめ細かく管理しています。 ・特定分野への過度な集中を避け、バランスの取れた事業ポートフォリオを構築するために、戦略会議や大型・重要案件の審議機関である投融資委員会において、営業グループやビジネスラインへ配分する投下資本額について十分なディスカッションを行っています。 ・資源・エネルギー上流案件については、定期的なプロジェクト価値のモニタリングを実施しています。 ・当社グループとして債権残が高額になる取引先については、定期的に当該取引先の経営状況等の情報を把握し、管理しています。
経営成績の分析 (MD&A)14,964字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 企業環境 当期の世界経済は、インフレ鎮静化が進み、景気の底堅さを実感できるような時期があった一方で米国の相互関税を巡る通商問題の拡大や地政学的リスクの増大などによる減速懸念も交錯する展開となりました。 国際情勢の悪化は経済活動の重しとなりました。ウクライナ・ロシア情勢については紛争状態が長期化しています。中東情勢については、2026年2月に米国とイスラエルがイランへの軍事攻撃に踏み切ったことで、ペルシャ湾岸地域が紛争地帯となり、物流の要衝であるホルムズ海峡の航行にも大きな支障が生じています。 米国はAI関連の投資継続や金融緩和策の継続等により景気の底堅さは維持されているものの成長ペースは鈍化しました。物価は安定傾向を示してきましたが、関税由来のインフレ圧力が懸念され、金融政策のバランスが問われる1年となりました。欧州では財政支出の拡大を背景に緩やかな回復軌道をたどりました。中国では政策支援により家計消費が一時的に改善しましたが、時間の経過とともにその効果は剥落しました。また、市場競争が激しくなったことで設備投資が大きな減速局面を迎え、固定資産投資が大幅なマイナスを記録しました。アジア諸国では、AI関連需要を追い風にした輸出拡大が続きましたが、米国の関税措置や中国からの輸出攻勢といった二重の景気下押し圧力に加えて、中東の紛争により石油供給が不安定になったことで景気の先行きについて予断を許さない局面を迎えました。 国内経済は、物価上昇を上回る賃金の上昇が焦点となった1年でした。賃上げにより、マイナスが続いてきた実質賃金上昇率がようやくプラスへ転じる見通しとなったことで家計消費は購買力の回復とともに持ち直しの動きが見られました。企業の設備投資はAI・DX(注1)・GX(注2)関連を中心に拡大傾向が続きました。しかし、中東情勢の緊迫化による石油価格の上昇で物価が再び押し上げられる懸念が生じました。 国際商品市況は、中東情勢の緊迫化を受けてWTI原油先物が一時1バレル119ドル台と約4年ぶりの高値へ急伸したのち、先進国での備蓄放出や停戦期待が高まったことで乱高下を繰り返しています。地政学的リスクの高まりやAI関連需要を追い風に上昇基調が続いてきた非鉄金属については、金価格や銅価格が史上最高値を記録しました。 為替・金融市場は、日米の金融政策の相違を反映した動きとなりました。実質金利が米国においてプラスであるのに対し、日本では引き続きマイナスであり、結果として1ドル=160円付近まで円安が進行しました。長期金利は、財政支出拡大見通しを背景に、約30年ぶりに2%台前半での推移が続いており、財政負担の増加等の影響が懸念されています。日経平均株価はAIブームや企業収益の改善期待を背景に一時6万円に迫る歴史的な高水準を記録しました。 (注)1 デジタルトランスフォーメーション (注)2 グリーントランスフォーメーション (2) 業績 (単位:億円)   前期(自2024年4月1日至2025年3月31日)   当期(自2025年4月1日至2026年3月31日)       増減額   主な増減要因 収益   72,921   73,373       +452 売上総利益   14,448   15,097       +649   ・SCSKにおけるネットワンシステムズのグループ化による利益増・自動車流通販売:主力市場における競争激化により減益 販売費及び一般管理費   △10,397   △11,114       △717   ・SCSKにおけるネットワンシステムズのグループ化による費用増 固定資産損益 (注)1   △2   60       +62 その他の損益   △119   △27       +93 利息収支 (注)2   △273   △255       +18 受取配当金   149   122       △28 有価証券損益   380   470       +90 持分法による投資損益   2,770   2,667       △103   ・前期 航空機リース事業における特殊利益の反動減 税引前利益   6,956   7,020       +64 法人所得税費用   △866   △517       +349   ・繰越欠損金等に対する税効果計上 当期利益   6,090   6,503       +413 当期利益(親会社の所有者に帰属)   5,619   6,003       +385 (注)1 固定資産損益=固定資産評価損益及び固定資産売却損益の合計 (注)2 利息収支=受取利息及び支払利息の合計 (3) 事業セグメント 当社は戦略を軸とする「Strategic Business Unit」(SBU)を基本単位とし、戦略上の親和性の高いSBUを束ねる組織として9つのセグメント(グループ)に区分しております。 9つのセグメントは鉄鋼グループ、自動車グループ、輸送機・建機グループ、都市総合開発グループ、メディア・デジタルグループ、ライフスタイルグループ、資源グループ、化学品・エレクトロニクス・農業グループ、エネルギートランスフォーメーショングループから構成されております。 前期及び当期の売上総利益、当期利益(親会社の所有者に帰属)の事業セグメント別実績は以下のとおりであります。 事業セグメント別売上総利益の内訳 前期(自2024年4月1日至2025年3月31日)(億円)   当期(自2025年4月1日至2026年3月31日)(億円)   増減額(億円)   増減率(%) 鉄鋼   1,883   1,749   △134   △7.1 自動車   1,662   1,398   △264   △15.9 輸送機・建機   2,003   2,167   +164   8.2 都市総合開発   1,196   1,363   +167   14.0 メディア・デジタル   1,642   2,175   +532   32.4 ライフスタイル   2,362   2,626   +265   11.2 資源   479   419   △60   △12.5 化学品・エレクトロニクス・農業   1,539   1,505   △34   △2.2 エネルギートランスフォーメーション   1,660   1,770   +110   6.6 計   14,426   15,172   +747   5.2 消去又は全社   22   △76   △98   - 連結   14,448   15,097   +649   4.5 事業セグメント別当期利益(親会社の所有者に帰属)の内訳 前期(自2024年4月1日至2025年3月31日)(億円)   当期(自2025年4月1日至2026年3月31日)(億円)   増減額(億円)   増減率(%)   主な増減要因 鉄鋼   684   743   +59   8.6   ・鋼管:北米は油価下落による需要減、他地域は一部プロジェクト端境期による需要減・鋼材:モノパイル製造事業の利益貢献開始・当期 資産入替関連益あり 自動車   512   632   +120   23.5   ・自動車流通:主力市場における競争激化に加え中東情勢の影響により減益・マイダス社売却益、インドネシア自動車金融事業における不良債権一括処理 輸送機・建機   1,015   889   △126   △12.4   ・輸送機:リース事業堅調、船舶事業は売船により増益・建設機械:レンタル事業は建設需要が緩やかに回復、販売・サービス事業は堅調・前期 航空機リース事業における特殊利益の反動減 都市総合開発   771   815   +45   5.8   ・不動産:今期資産回転の積極促進及び大口案件の引渡し実行 メディア・デジタル   452   512   +60   13.3   ・デジタル:SCSKにおけるネットワンシステムズのグループ化、SCSK追加取得に伴う持分比率上昇による増益 ライフスタイル   141   △36   △177   -   ・欧米州青果事業:メロン事業(下期に売却済み)不調及び売却損により減益、バナナ・パイナップル事業はコスト削減効果あり・国内スーパーマーケット事業:新規出店・改装等の効果あり増益 資源   911   823   △88   △9.6   ・豪州石炭事業:価格下落及び原料炭販売数量減少により減益・南アフリカ鉄鉱石事業:価格下落・銅事業:価格上昇等により増益 化学品・エレクトロニクス・農業   214   265   +51   23.9   ・エレクトロニクス:堅調な半導体需要に伴う販売増・アグリ事業:ブラジル厳しい市場環境継続 エネルギートランスフォーメーション   964   1,024   +60   6.2   ・海外発電事業:ベトナム発電事業 持分利益減等・電力EPC案件における特殊利益あり 計   5,664   5,669   +5   0.1 消去又は全社   △45   335   +380   -   ・繰越欠損金等に対する税効果計上 連結   5,619   6,003   +385   6.8 (4) 仕入、成約及び販売の実績 ① 仕入の状況 仕入は販売と概ね連動しているため、記載は省略しております。 ② 成約の状況 成約は販売と概ね連動しているため、記載は省略しております。 ③ 販売の状況 当期において、特記事項はありません。上記「(2) 業績」及び「第5 経理の状況 連結財務諸表注記 4 セグメント情報」をご参照ください。 (5) 連結包括利益計算書における主要な項目 以下は、連結包括利益計算書における主要な項目についての説明であります。 収益 当社では、収益を、商品販売に係る収益とサービス及びその他の販売に係る収益に区分して表示しております。 商品販売に係る収益としては、以下の取引に関連して発生する収益が含まれております。 ・卸売、小売、製造・加工を通じた商品の販売 ・不動産の開発販売 ・長期請負工事契約に係る収益 サービス及びその他の販売に係る収益としては、以下の取引に関連して発生する収益が含まれております。 ・ソフトウェアの開発に関連するサービス ・賃貸用不動産、船舶などの貸付金、ファイナンス・リース及びオペレーティング・リース 売上総利益 売上総利益は、以下により構成されております。 ・当社が主たる契約当事者として関与する取引における総利益 ・当社が代理人等として関与する取引における手数料 固定資産評価損益 棚卸資産、繰延税金資産及び生物資産を除く当社の非金融資産の帳簿価額については、期末日ごとに減損の兆候の有無を判断しております。減損の兆候が存在する場合は、当該資産の回収可能価額を見積り、のれん及び耐用年数を確定できない、または未だ使用可能ではない無形資産については、回収可能価額を少なくとも年1回見積った上で、資産または資金生成単位の帳簿価額が回収可能価額を超過する場合には、減損損失を認識しております。また、減損損失の戻し入れを行った場合は当該戻し入れ金額も含めております。 固定資産売却損益 当社は、資産のポートフォリオの戦略的かつ積極的な入替えを図っております。その結果、不動産等のバリューを実現するために売却する場合や、価格の下落した不動産等を売却する場合、売却損益を計上することになります。 受取配当金 受取配当金には、当社の子会社及び持分法適用会社以外で、当社が株式を保有している会社からの配当金が計上されております。 有価証券損益 当社は事業活動の一環として相応の規模の投資を行っております。これらの投資対象のうち、公正価値で測定し、その変動を当期利益で認識する金融資産(以下、FVTPLの金融資産)は公正価値で当初認識しております。当初認識後は公正価値の変動を当期利益で認識しております。また、償却原価で測定される金融資産は、公正価値(直接帰属する取引費用も含む)で当初認識しております。当初認識後、償却原価で測定される金融資産の帳簿価額については実効金利法を用いて算定し、帳簿価額の変動について、必要な場合には減損損失を認識しております。償却原価で測定される金融資産並びに子会社及び持分法適用会社への投資等を売却する際に、売却損益を認識しております。 持分法による投資損益 投資戦略やビジネスチャンスの拡大に関連して、当社は、各セグメントで状況に応じ、新規または既存の会社の買収や出資、他の企業とのジョイント・ベンチャーの結成、または同業他社とのビジネス・アライアンスの組成を行っております。一般的に、当社は、出資比率が20%以上50%以下である会社の投資に対し、その持分利益や損失を計上しております。 FVTOCIの金融資産 公正価値で測定し、その変動をその他の包括利益で認識する金融資産(以下、FVTOCIの金融資産)は、公正価値(直接帰属する取引費用も含む)で当初認識しております。当初認識後は公正価値で測定し、公正価値の変動をその他の包括利益で認識しております。 確定給付制度の再測定 当社は、確定給付負債(資産)の純額の再測定を、その他の包括利益で認識しております。 在外営業活動体の換算差額 在外営業活動体の資産・負債(取得により発生したのれん及び公正価値の調整を含む)については期末日の為替レート、収益及び費用については期中平均レートを用いて日本円に換算しており、在外営業活動体の財務諸表の換算から生じる為替換算差額はその他の包括利益で認識しております。当社のIFRS移行日以降、当該差額はその他の資本の構成要素である「在外営業活動体の換算差額」として表示しております。 キャッシュ・フロー・ヘッジ デリバティブを、認識済み資産・負債、または当期利益に影響を与え得る発生可能性の非常に高い予定取引に関連する特定のリスクに起因するキャッシュ・フローの変動をヘッジするためのヘッジ手段として指定した場合、デリバティブの公正価値の変動のうちヘッジ有効部分は、その他の包括利益で認識しております。 (6) 重要性がある会計方針及び見積り IFRSに基づく連結財務諸表の作成にあたり、期末時点の資産・負債の計上や偶発資産及び偶発債務の開示、並びに期中の収益費用の適正な計上を行うため、マネジメントによる見積りや前提が必要とされます。当社は、過去の実績、または、各状況下で最も合理的と判断される前提に基づき、一貫した見積りを実施しております。資産・負債及び収益費用を計上する上で客観的な判断材料が十分でない場合は、このような見積りが当社における判断の基礎となっております。従って、異なる前提条件の下においては、結果が異なる場合があります。以下、当社の財政状態や経営成績にとって重要であり、かつ相当程度の経営判断や見積りを必要とする重要性がある会計方針につき説明しております。なお、当社の主な会計方針は、「第5 経理の状況 連結財務諸表注記 3 重要性がある会計方針」を参照願います。 金融資産の減損 当社は、償却原価で測定する金融資産、リース債権、契約資産及びその他の包括利益を通じて公正価値で測定する負債性金融資産に係る減損については、当該金融資産に係る予想信用損失に対して損失評価引当金を認識しております。 当社は、信用リスクの変動及び予想信用損失の算定にあたっては、主に当社独自の信用格付けである Sumisho Credit Rating(SCR)を用いております。これには、債務者の過去の貸倒実績、現在の財務状態及び合理的に利用可能な将来予測情報等が含まれております。 公正価値で測定する金融資産 当社は、有価証券やその他の投資等の金融資産を保有しており、FVTOCIの金融資産と、FVTPLの金融資産とに分類しております。当社は、投資先企業との取引関係の維持・強化による中長期的な収益の拡大などを目的として保有しており、公正価値の変動を業績評価指標としていない金融資産をFVTOCIの金融資産として分類し、公正価値の変動を獲得するために保有し、業績評価指標としている金融資産をFVTPLの金融資産として分類しております。当該金融資産の公正価値は、市場価格、割引将来キャッシュ・フローや純資産に基づく評価モデル等の評価方法により算定しております。 非流動資産の回収可能性 当社は、様々な非流動資産を保有しており、持分法で会計処理されている投資や無形資産などの非流動資産について、帳簿価額の回収可能性を損なうと考えられる企業環境の変化や経済事象が発生した場合には、減損テストを行っております。実際に減損の兆候があるかどうかの判定に際しては、様々な見積りや前提が必要となります。例えば、キャッシュ・フローが直接的に減損の懸念がある資産に関係して発生しているのかどうか、資産の残存耐用年数がキャッシュ・フローを生み出す期間として適切かどうか、生み出すキャッシュ・フローの額が適切かどうか、及び、残存価額が適切かどうか、などを考慮しなければなりません。また、のれん及び耐用年数を確定できない無形資産について、少なくとも年1回、更に減損の発生が予測される場合は、その都度、減損テストを実施しております。減損テスト時には、資産の回収可能価額を見積っております。資産または資金生成単位の回収可能価額は使用価値と処分費用控除後の公正価値のうち、いずれか高い金額としております。使用価値の算定において、見積将来キャッシュ・フローは、貨幣の時間的価値及び当該資産の固有のリスクを反映した割引率を用いて現在価値に割引いております。当社では、過去の経験や社内の事業計画、及び適切な割引率を基礎として将来キャッシュ・フローを見積っております。これらの見積りは、事業戦略の変更や、市場環境の変化により、重要な影響を受ける可能性があります。なお、非流動資産の回収可能性に関連する会計上の見積りの詳細については、「第5 経理の状況 連結財務諸表注記 11 持分法適用会社に対する投資、注記 13 無形資産」を参照願います。 繰延税金資産の回収可能性 当社は、繰延税金資産の全部または一部について、回収が不確実となった場合に、マネジメントの判断により、減額しております。繰延税金資産の回収可能性の評価にあたっては、繰延税金資産計上の根拠となっている将来の一時差異の解消が見込まれる期間内、または、繰越欠損金の繰越可能期間内に、納税地において将来十分な課税所得を生み出せるかどうかを評価しなければなりません。当社では、有利・不利に関わらず、入手可能なすべての根拠・確証を用いてこの評価を実施しております。繰延税金資産の評価は、見積りと判断に基づいております。納税地での将来の課税所得に影響を与える当社の収益力に変化があった場合、現状の繰延税金資産の回収可能性の評価も変わる場合があります。 引当金の測定 引当金は、過去の事象の結果として、当社が、現在の法的または推定的債務を負っており、当該債務を決済するために経済的資源の流出が生じる可能性が高く、その債務の金額が合理的に見積り可能である場合に認識しております。引当金は、見積将来キャッシュ・フローを貨幣の時間的価値及び当該負債に特有のリスクを反映した税引前の利率を用いて現在価値に割引いております。 確定給付債務の測定 確定給付型年金制度は、確定拠出型年金制度以外の退職後給付制度であります。確定給付型年金制度に関連する当社の純債務は、制度ごとに区別して、従業員が過年度及び当年度において提供したサービスの対価として獲得した将来給付額を見積り、当該金額を現在価値に割引き、制度資産の公正価値を差し引くことによって算定しております。割引率は、当社の債務と概ね同じ満期日を有するもので、期末日において信用格付AAの債券の利回りであります。この計算は、毎年、年金数理人によって予測単位積増方式を用いて行っております。 (7) 資産及び負債・資本 (単位:億円)   前期(2025年3月期末)   当期(2026年3月期末)       増減   主な増減要因 資産合計   116,312   136,383       +20,072   ・営業資産の増加(貴金属リース取引に係る時価評価等)・円安の影響による増加・現金及び現金同等物の増加 株主資本 (注)1   46,485   46,286       △199   ・SCSK株式の追加取得による減少・配当金の支払、自己株式の取得・当期利益の計上による増加・円安の影響による増加 非支配持分   2,371   1,066       △1,305   ・SCSK株式の追加取得による減少 ネット有利子負債 (注)2   26,725   31,472       +4,747   ・SCSK株式の追加取得による増加 ネットDER (注)3   0.57   0.68       +0.11pt (注)1 株主資本=資本の内、「親会社の所有者に帰属する持分合計」 (注)2 ネット有利子負債=社債及び借入金(流動・非流動)の合計から現預金を差し引いたもの。 (リース負債は含まれておりません) (注)3 ネットDER=有利子負債(ネット)/株主資本 (8) キャッシュ・フロー (単位:億円)   前期(自2024年4月1日至2025年3月31日)   当期(自2025年4月1日至2026年3月31日)   当期実績の概要 営業活動によるキャッシュ・フロー   6,123   8,135   ・コアビジネスが着実にキャッシュを創出 投資活動によるキャッシュ・フロー   △4,614   △1,559   ・投資 :国内外不動産の取得・資産入替:Sekal AS株式の売却、国内外不動産の売却、ティーガイア株式の売却、SCSKによるアルゴグラフィックス株式の売却 フリーキャッシュ・フロー   1,509   6,576 財務活動によるキャッシュ・フロー   △2,474   △2,525   ・SCSK株式の追加取得・配当金の支払、自己株式の取得・SCSKによるネットワンシステムズ株式の追加取得・短期・長期借入債務による収入 前期(2025年3月期末)   当期(2026年3月期末) 現金及び現金同等物の期末残高   5,706   10,054 (9) 資金調達と流動性 当社の財務運営は財務健全性の維持・向上を基本方針とし、低利かつ中長期にわたり、安定的な資金調達を行うこと、及び十分な流動性の保持を図ることとしております。当社グループ内での資金管理については、グループファイナンスを整備し、資金調達を当社及び金融子会社、海外現地法人に集中した上で、キャッシュ・マネジメント・システムを通じて、当社グループ内で資金を効率的に活用する体制を整えております。 当社は総額4兆1,771億円の社債及び借入金を有しており、このうち短期の借入金は、前期比1,971億円増加の4,896億円で、内訳は全額が短期借入金(主として銀行借入金)となっております。 一年以内に期限の到来する社債及び長期借入金4,621億円を含めた当期の社債及び長期借入金は、前期比7,253億円増加の3兆6,875億円となっております。このうち、銀行及び保険会社等からの長期借入残高は、前期比4,596億円増加の2兆7,706億円、社債残高は前期比2,656億円増加の9,170億円となっております。 当社の銀行からの借入の多くは、日本の商慣行上の規定に基づいております。当社は、このような規定が当社の営業活動や財務活動の柔軟性を制限しないと確信しておりますが、いくつかの借入契約においては、特定の財務比率及び純資産の一定水準の維持が求められております。さらに、主に政府系金融機関との契約においては、当社が株式及び社債の発行等により資金を調達した際に、当該金融機関から、当該借入金の期限前返済を求められる可能性があり、また、一部の契約では当社の剰余金の配当等について当該金融機関の事前承認を請求される可能性があります。当社は、このような請求を受けたことはなく、今後も受けることはないと判断しております。 詳細は、「3 事業等のリスク (3) タイプ別リスク ⑬ 資金の流動性に関するリスク」を参照願います。 資金調達については、各金融機関との良好な関係に基づく銀行借入等の間接金融を中心に、コマーシャルペーパーや社債等の直接金融との適切なバランスに留意し、調達期間の長期化を通じた償還期日の分散等による安定的な調達構造を構築しております。外貨建ての資金調達については、銀行借入や外貨建て社債発行、通貨スワップの他、金融子会社、海外現地法人におけるコマーシャルペーパー、ユーロMTN等の活用によって資金調達ソースの多様化に取り組んでおります。また、2022年3月にグリーンファイナンス・フレームワークを策定し、本フレームワークに基づきグリーンボンドを発行しております。2024年2月には、本フレームワークの対象事業の拡大及びソーシャル対象事業の追加を行い、サステナブルファイナンス・フレームワークとして改定しております。 なお、当社は、資本市場での直接調達を目的として、以下の資金調達プログラムを設定しており、当期末時点での当社の長期及び短期の信用格付は、ムーディーズでBaa1(見通し安定的)/P-2、スタンダード&プアーズでA-(見通しネガティブ)/A-2、格付投資情報センターでAA-(見通し安定的)/a-1+となっております。 ・当社における、3,000億円の国内及び海外公募普通社債発行登録枠 ・当社における、5,000億円のコマーシャルペーパー発行枠 ・米州住友商事における、1,500百万米ドルのコマーシャルペーパープログラム ・当社及び英国のSumitomo Corporation Capital Europe(以下、「SCCE」という。)における、5,000百万米ドルのユーロMTNプログラム ・SCCEにおける、1,500百万米ドルのユーロコマーシャルペーパープログラム 保有流動性については、金融市場の混乱等、複数の有事シナリオを想定し、当期末時点で現預金と国内外の主要な金融機関との総額1,210百万米ドル、及び2,850億円を上限とする以下の長期コミットメントラインを中心に、当社及び当社子会社における資金需要や一年以内に期日が到来する借入や社債の償還資金等を補完する十分な流動性を確保しております。なお、当有価証券報告書の提出日までに、これらのコミットメントラインに基づく借入はありません。また、これらのコミットメントラインには、借入の実行を制限する重大なコベナンツ、格付トリガー条項などは付されておりません。なお、これらのコミットメントラインのほかに、当社は、コミットメントベースでない借入枠を有しております。 ・米国及び欧州の大手銀行によるシンジケート団との間で締結した、1,060百万米ドルのマルチ・カレンシー(円・米ドル・ユーロ建)/マルチ・ボロワー(住友商事及び英国、米国、シンガポールにおける当社子会社への融資)型長期コミットメントライン ・大手米銀との間に締結した、米州住友商事への100百万米ドルの長期コミットメントライン ・大手欧銀との間に締結した、SCCEへの50百万米ドルのマルチ・カレンシー(円・米ドル・ユーロ・ポンド建)型長期コミットメントライン ・大手邦銀のシンジケート団による1,500億円の長期コミットメントライン(内、790億円はマルチ・カレンシー型) ・有力地方銀行のシンジケート団による1,350億円の長期コミットメントライン 資金調達の内訳 前期(2025年3月31日)(億円)   当期(2026年3月31日)(億円) 短期   2,925   4,896 借入金(主に銀行より調達)   2,925   4,896 長期(一年以内期限到来分を含む)   29,623   36,875 担保付 借入金   2,504   2,520 無担保 借入金   20,605   25,185 社債   6,513   9,170 有利子負債合計(グロス)   32,547   41,771 現金及び現金同等物並びに定期預金   5,822   10,299 有利子負債合計(ネット)   26,725   31,472 資産合計   116,312   136,383 親会社の所有者に帰属する持分合計   46,485   46,286 親会社所有者帰属持分合計比率(%)   40.0   33.9 デット・エクイティ・レシオ(グロス)(倍)   0.7   0.9 デット・エクイティ・レシオ(ネット)(倍)   0.6   0.7 当期末時点での当社の期限別の支払債務は、以下のとおりであります。 期限別内訳 社債及び借入金(億円)   リース負債(億円) 2026年度   9,517   874 2027年度   4,381   750 2028年度   3,990   576 2029年度   4,396   438 2030年度   4,431   619 2031年度以降   15,056   2,038 合計   41,771   5,295 当社は、資金供与に関する契約(貸付契約、出資契約)及び設備使用契約等を締結しており、当期末における契約残高は、8,944億円です。 当期末時点では、資本的支出に対する重要な契約はありません。 上述の契約に加えて、当社のビジネスに関連して、当社は、顧客の債務に対する保証などの様々な偶発債務を負っています。また、当社は、訴訟による偶発債務の影響を受ける可能性があります。これらの偶発債務に関する詳細は、「(10) 偶発債務」及び「第5 経理の状況 連結財務諸表注記 34 契約及び偶発債務」を参照願います。当社は、現状においては、それらの偶発債務がもたらす資金需要が重大なものとはならないと判断しておりますが、仮に予想に反して、当社が保証を行っている債務に重大な不履行が生じた場合、また、訴訟の結果が、当社に大きく不利なものであった場合には、新たに、大きな資金調達が必要となる可能性があります。 当社は、主に、ワーキング・キャピタル、新規や既存ビジネスへの投資や債務の返済のために、将来にわたり継続的な資金調達を行う必要があります。当社は、成長戦略として買収、株式取得または貸付による投資を行っており、当期は、有形固定資産及び投資不動産の取得に1,418億円、また、事業の取得及びその他の投資の取得に2,480億円の投資を行いました。当社は、現在、全てのセグメントにおいて、既存のコア・ビジネス及び周辺分野を中心に追加投資を検討しております。 しかしながら、これらの投資は、現在、予備調査段階のものや、今後の様々な条件により、その実施が左右されるものであり、結果的に実現されない可能性もあります。また当社は、手許の現金、現在の借入枠や営業活動によるキャッシュ・インで当面必要とされる資金需要を十分に満たせると考えておりますが、それは保証されている訳ではありません。当社の営業活動によるキャッシュ・インが想定より少なかった場合、当社は、追加借入の実施、他の資金調達手段の検討、または投資計画の修正を行う可能性があります。 (10) 偶発債務 当社の取引に関連して、顧客の債務に対する保証履行のような偶発債務を負うことがあります。当社は、世界各国のサプライヤーや顧客と多種多様な営業活動を行うことにより、営業債権及び保証等に係る信用リスクを分散させており、これらに関し重大な追加損失は発生しないものと見込んでおります。 当社の当期末における保証に対する偶発債務の残高(最長期限2044年)は2,520億円で、このうち持分法適用会社の債務に対する保証が1,292億円、第三者の債務に対する保証が1,229億円です。これらの保証は主に持分法適用会社、サプライヤー、及び顧客の信用を補完するために行っているものであります。 (11) 市場リスクに関する定量的・定性的情報 当社のビジネスは、金利、外国為替レート、商品価格、株価の変動リスクを伴い、これらのリスクマネジメントを行うため、為替予約取引、通貨スワップ・オプション取引、金利スワップ・先物・オプション取引、商品先物・先渡・スワップ・オプション取引等のデリバティブを利用しております。また、後述のリスク管理体制の下、予め決められたポジション限度・損失限度枠内で、トレーディング目的のデリバティブ取引も限定的に実施しております。 金利変動リスク 当社は、事業活動の中で様々な金利変動リスクに晒されております。コーポレートグループの財務・経理・リスクマネジメントグループ長が管掌する部署では、当社のビジネスに伴う金利変動リスクをモニタリングしております。特に、金利の変動は借入コストに影響を与えます。これは、当社の借入金には変動金利で借り入れているものがあり、また、都度借換えを行う短期借入金があるためです。 しかしながら、金利変動が借入コストに与える影響は、金利変動の影響を受ける資産からの収益により相殺されます。また、当社は、金利変動リスクをミニマイズするために資産・負債の金利を調整・マッチングさせるよう、金利スワップ等のデリバティブ取引を利用しております。 為替変動リスク 当社は、グローバルなビジネス活動を行っており、各拠点の外貨建による売買取引、ファイナンス及び投資によって、為替変動リスクに晒されている場合があります。これらのうち、永続性の高い投資等を除いた取引については、為替変動リスクを軽減するために、各拠点において外貨借入・外貨預金等に加えて、第三者との間で、為替予約取引・通貨スワップ取引・通貨オプション取引等のデリバティブ取引を必要に応じ行っております。 商品市況変動リスク 当社は、貴金属、非鉄金属、燃料、及び電力等の現物取引、並びに鉱物、石油、及びガス開発プロジェクトへの投資を行っており、関連する商品価格の変動リスクに晒されております。当社は、商品の売り繋ぎや売り買い数量・時期等のマッチング、デリバティブ等の活用によって、商品価格の変動によるリスクを減少させるよう努めております。また、予め決められたポジション限度・損失限度枠内で、トレーディング目的のデリバティブ取引も限定的に実施しております。 株価変動リスク 当社は、戦略的な目的で顧客・サプライヤー等が発行する株式等への投資を行っておりますが、これらの株式投資には株価変動リスクが伴います。当社が保有する市場性のある株式の当期末における公正価値は、2,137億円であります。 リスク管理体制 デリバティブや市場リスクを伴う取引を行う営業グループは、取引規模に応じてマネジメントの承認を事前に取得しなければなりません。マネジメントは、場合によってはデリバティブについて専門的知識を有するスタッフのサポートを得て、案件の要否を判断し、当該申請における、取引の目的、利用市場、取引相手先、与信限度、取引限度、損失限度を明確にします。 財務・経理・リスクマネジメントグループ長が管掌する部署は、取引の実施・モニタリングに際して、以下の機能を提供しております。 ・金融商品及び市況商品のデリバティブに関する口座開設、取引確認、代金決済と引渡し、帳簿記録の保管等のバックオフィス業務 ・ポジション残高の照合 ・ポジションのモニタリングと全社ベースでの関連取引のリスク分析・計測、シニアマネジメントへの定期的な報告 当社の子会社が市況商品取引を行う際には、上記のリスク管理体制に沿うことを要求しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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