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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

イオンフィナンシャルサービス

AEON Financial Service Co.,Ltd.8570 · Prime · その他金融業

イオングループの金融子会社。クレジットカード、融資、銀行、電子マネー等を国内・海外で展開する総合金融サービス企業。

概要

イオンフィナンシャルサービスは、イオングループの金融事業を統括する持株会社である。傘下にイオン銀行、イオンクレジット、イオン保険サービスなど34社の連結子会社を持ち、小売グループの顧客基盤を活用したリテール金融を展開する。2025年2月期の連結営業収益は5333億円、営業利益率は11.5%、従業員数は1万4942人。クレジットカード、ローン、銀行預金、保険、電子マネー等を一体化して提供する金融コングロマリットである。

小売グループの金融窓口としての役割

イオンフィナンシャルサービスは、親会社イオン株式会社の子会社として、イオンリテールを中心とするグループ各社と一体となり金融サービスを提供する。店舗での買い物から決済・融資・保険までをワンストップで扱う点が特徴で、2025年2月期の国内リテール事業の営業収益は2429億円と全社の45.6%を占める。イオンカードの会員基盤とイオン銀行の預金を組み合わせた低コスト資金調達が競争力の源泉である。

5つのセグメントで構成される事業ポートフォリオ

報告セグメントは「国内リテール」「国内ソリューション」、そして海外三区分(中華圏・メコン圏・マレー圏)の計5つ。国内リテールはクレジットカード・ローン・銀行業・電子マネーを束ね、国内ソリューションは住宅ローン保証・債権管理回収・保険代理店・業務代行を扱う。海外はアジア8か国に広がり、2025年2月期の海外営業収益は2361億円と全体の44.3%に達する。地域ごとにカード、融資、銀行、保険、マイクロファイナンスを組み合わせた現地化戦略をとる。

持株会社体制から事業会社へ移行した組織再編

2013年4月、イオンクレジットサービスがイオン銀行を子会社化し銀行持株会社へ移行、商号をイオンフィナンシャルサービスに変更した。しかし2019年4月には銀行子会社株式を新設のAFSコーポレーションに吸収分割で承継させ、自らは事業会社として直接金融サービスを提供する体制に戻した。2025年度にはACSリースの吸収合併やエー・シー・エス債権管理回収の一部事業承継など、組織のスリム化を進めている。

連結従業員1万4942人、アジアに広がるグループ網

2025年2月期末の連結従業員数は1万4942人。国内ではイオン銀行(約2500人)、イオンクレジット(本体)、イオン保険サービスなどが中核。海外ではタイのAEON THANA SINSAPが約4000人、マレーシアのAEON CREDIT SERVICEが約3000人と規模が大きく、ベトナム・カンボジア・ミャンマー・ラオス・インドネシア・インド・中国・香港にも拠点を持つ。グループ全体で34の連結子会社と1社の持分法適用関連会社で構成される。

業界の中での役割は総合金融サービス会社(リテール金融)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
5,694億円
営業利益
607億円
営業利益率
10.7%
純利益
211億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01国内リテール事業主力

イオングループと連携し、包括信用購入あっせん(クレジットカード)、個別信用購入あっせん、カードキャッシング、各種ローン、電子マネー事業等を展開。子会社イオン銀行を通じた銀行業(預金・貸出)も含む。イオン店舗を中心に個人顧客向け金融サービスを提供。

主な製品・サービス6
包括信用購入あっせん(クレジットカード)
会員にイオンカードを発行し、加盟店での買物代金を立替払い、後日会員から回収。リボルビング払い等に対応。
個別信用購入あっせん
カードを使わず、その都度契約で商品購入代金を立替払い。分割払いが可能。
カードキャッシング
クレジットカード会員やローンカード会員に対するATM等からの融資。リボ払いで返済。
各種ローン
消費者向け直接融資。最長180回の分割払い。
銀行業
子会社イオン銀行による預金受入、貸出等の銀行業務。
電子マネー事業
会員がチャージした電子マネーの決済・加盟店精算。WAON等。

02国内ソリューション事業準主力

当社(イオンフィナンシャルサービス)を中心に、住宅ローン保証、債権管理回収、保険代理店等の事業を展開。法人・個人向け金融ソリューション提供。

主な製品・サービス4
住宅ローン保証
子会社イオン住宅ローンサービス㈱による住宅ローンの保証業務。
債権管理回収
子会社エー・シー・エス債権管理回収㈱によるサービサー業務(債権管理・回収)。
保険代理店
イオン保険サービス㈱等による保険商品の販売代理。
コールセンター・業務代行
グループ向けコールセンター業務や業務代行サービス。

03海外事業(中華圏)準主力

香港・中国・シンガポール等でクレジットカード、融資、保険、マイクロファイナンス等の金融サービスを展開。地域特性に合わせた事業ポートフォリオ。

主な製品・サービス3
クレジットカード・融資
AEON CREDIT SERVICE (ASIA)等を通じたカード発行、個人向け融資。
マイクロファイナンス
AEON MICRO FINANCE (SHENZHEN) etc.による小口融資。
保険代理
AEON INSURANCE BROKERS (HK)等による保険仲介。

04海外事業(メコン圏)準主力

タイ、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、ラオスでクレジットカード、融資、銀行、保険、マイクロファイナンス等を展開。グループ主要海外市場の一つ。

主な製品・サービス4
クレジットカード・融資
AEON THANA SINSAP (THAILAND)等によるカード発行、個人向け融資。
銀行業
AEON SPECIALIZED BANK (CAMBODIA)等による預金・貸出。
マイクロファイナンス
AEON MICROFINANCE (MYANMAR)等による小口融資。
リース
AEON Leasing Service (Lao)によるリース事業。

05海外事業(マレー圏)準主力

マレーシア、インドネシア、インドでクレジットカード、融資、銀行、保険、アセットマネジメント等を展開。多様な金融サービスを提供。

主な製品・サービス4
クレジットカード・融資
AEON CREDIT SERVICE (M) BERHAD等によるカード・融資。
銀行業
AEON BANK (M) BERHADによる銀行業務。
保険代理
AEON INSURANCE BROKERS (M)等による保険仲介。
アセットマネジメント
AEON ASSET MANAGEMENT CORPORATION等による資産運用。

製品と技術

イオンカードを軸とした包括信用購入あっせん

包括信用購入あっせんは、イオンカード会員に対してクレジットカードを発行し、加盟店での買物代金を一括立替払い、後日会員からリボルビング払い等で回収する事業。2025年2月期のショッピングリボ・分割債権残高は3951億円と期首比で336億円増加。カードショッピングの1回払い後から分割変更できる「あとから分割払い」など利便性向上施策を投入し、収益性を高めている。

イオン銀行の預金を活用した融資事業

銀行業は子会社イオン銀行が担い、主に個人預金で資金を調達し、カードキャッシングや各種ローン、住宅ローン等の貸出を行う。2025年2月期のキャッシング債権残高は4353億円。金利上昇により貸出金利息や有価証券運用益が拡大した半面、預金利息増加で銀行の利益は圧迫された。イオングループの取引先向け法人融資も強化し、安定的な収益基盤を目指す。

WAON電子マネーとAEON Payコード決済

電子マネー事業では、チャージ型のWAONを運営。2025年2月にはイオンリテールからWAONバリュイシュア事業を譲り受け、コード決済「AEON Pay」と融合させた。AEON Payはクレジットカード・銀行口座・WAONを一つのアプリで使える決済プラットフォームで、若年層へのリーチ拡大と金融サービスへの導線として位置づけられる。加盟店への精算もグループで行う。

海外で展開するマイクロファイナンスとデジタルバンク

海外では各国の実情に合わせた金融商品を提供する。カンボジアではAEON SPECIALIZED BANKが預金・貸出を行うデジタルバンクを運営。中国・深圳ではAEON MICRO FINANCEが小口融資を手がける。マレーシアのAEON BANKは事業者向け預金を開始した。ベトナムではAEON Consumer Financeがポイント会員基盤を活用した融資を拡大している。これらはイオン店舗の顧客を起点に、決済から融資へつなげるモデルである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他金融業のなかでの位置

イオン傘下の信販・カード最大手

イオングループの金融中核企業として、クレジットカード・信販・ローンを手掛ける。キャッシュレス決済拡大を追い風に安定成長。同業のMFSやNEXYZ.Groupに比べ、規模で圧倒しつつもグループ依存度が高い。営業利益率11.5%と業界平均並みだが、収益源の多様化には課題。

強み

  • グループ店舗網を活用した会員獲得とクロスセルが強み。
  • リカーリング収入が中心で、景気変動の影響を受けにくい。
  • 国内キャッシュレス比率上昇を追い風に決済取扱高が拡大。
  • 5,333億円の売上高は同業他社を大きく上回る。

課題

  • イオン依存度が高く、グループ戦略次第で業績が左右される。
  • 貸倒リスク増加懸念
  • 後発のフィンテック企業や新興ペイメントサービスとの競合。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

証券・カード・リースの時価総額近傍。太字がイオンフィナンシャルサービス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18524北洋銀行4,968億円19.3倍
28304あおぞら銀行4,758億円18.4倍
39449GMOインターネットグループ4,333億円22.3倍
48424芙蓉総合リース4,052億円18.7倍
58425みずほリース3,918億円8.2倍
68570イオンフィナンシャルサービス3,545億円16.8倍
78522名古屋銀行3,525億円17.3倍
88628松井証券3,067億円19.7倍
94373シンプレクス・ホールディングス2,840億円26.5倍
108609岡三証券グループ2,751億円11.2倍
118616東海東京フィナンシャル・ホールディングス2,319億円13.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(証券・カード・リース)に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

ジャスコの子会社としてクレジット事業を開始した1981年

1981年6月、ジャスコ(現イオン)の100%子会社として日本クレジットサービス株式会社が設立された。資本金9000万円、本店は東京都千代田区。当初はクレジットカード業を中核とし、イオングループの小売店舗で使えるカードを発行した。1990年には保険代理店子会社(現イオン保険サービス)を設立し、事業の幅を広げた。

アジア進出と上場で拡大した1990年代

1990年7月に香港現地法人、1992年12月にタイ現地法人を設立し、アジア事業を本格化。1994年8月にイオンクレジットサービスへ商号変更、同年12月に店頭登録。1995年9月には香港現地法人を香港証券取引所に上場させた。1996年12月に東京証券取引所市場第二部に上場、1998年8月には一部指定され、国内証券市場での地位を確立した。

2000年代にイオン銀行を設立し持株会社へ移行

2006年5月に銀行準備会社を設立、2007年10月に株式会社イオン銀行として営業を開始した。2008年には保険代理店事業を統合しイオン保険サービスとした。2013年1月にイオン銀行の株式を取得、4月には吸収分割により銀行持株会社へ移行し商号をイオンフィナンシャルサービスに変更。これによりクレジット・銀行・保険を同一グループで提供する体制が整った。

2019年の組織再編で事業会社に回帰

2019年4月、イオン銀行等の子会社株式を新設のAFSコーポレーションに吸収分割で承継させ、銀行持株会社から事業会社へ戻る組織再編を実施。2020年3月にはアリアンツ生命保険(現明治安田トラスト生命保険)を子会社化した。その後も2025年7月に同事業の株式の85.1%を明治安田生命に譲渡し、生命保険から撤退するなど、ポートフォリオの見直しを進めている。

収益が5300億円に達した2020年代の成長

2025年2月期の連結営業収益は5333億円と前期比9.8%増。営業利益は615億円と過去最高水準だが、純利益は156億円と前期から減少。2026年2月期は営業収益5694億円、営業利益607億円、純利益211億円と増収増益を見込む。自己資本利益率(ROE)は10.0%目標を掲げ、中期経営計画ではAI活用やAEON Payの拡大による顧客基盤強化を打ち出す。

年表40件を開く

1980年代

  • 1981年6月ジャスコ㈱(現 イオン㈱)の100%子会社として日本クレジットサービス株式会社(資本金90,000千円)を設立し、本店を東京都千代田区におく。

1990年代

  • 1990年1月当社の100%子会社としてエヌ・シー・エス興産㈱(現 イオン保険サービス㈱)を設立する。
  • 1990年7月創業香港に現地法人NIHON CREDIT SERVICE(ASIA)CO.,LTD.(現 AEON CREDIT SERVICE(ASIA) CO.,LTD.)を設立する。
  • 1992年12月創業タイに現地法人SIAM NCS CO.,LTD.(現 AEON THANA SINSAP(THAILAND)PCL.)を設立する。
  • 1994年8月イオンクレジットサービス㈱と商号を変更する。
  • 1994年12月店頭登録銘柄として日本証券業協会に登録する。
  • 1995年9月上場香港の現地法人AEON CREDIT SERVICE(ASIA)CO.,LTD.が香港証券取引所に株式を上場する。
  • 1996年12月上場東京証券取引所市場第二部に上場する。
  • 1996年12月創業マレーシアに現地法人ACS CREDIT SERVICE(M)SDN.BHD.(現 AEON CREDIT SERVICE(M) BERHAD)を設立する。
  • 1998年8月東京証券取引所市場第一部に指定される。
  • 1999年2月当社の100%子会社としてエー・シー・エス・クレジットマネジメント㈱(現 エー・シー・エス債権管理回収㈱)を設立する。
  • 1999年12月創業台湾に現地法人AEON CREDIT SERVICE(TAIWAN)CO.,LTD.を設立する。

2000年代

  • 2000年5月創業中国深圳に現地法人AEON INFORMATION SERVICE(SHENZHEN)CO.,LTD.を設立する。
  • 2001年12月上場AEON THANA SINSAP(THAILAND)PCL.がタイ証券取引所に株式を上場する。
  • 2002年8月創業台湾に現地法人AEON CREDIT CARD(TAIWAN)CO.,LTD.を設立する。
  • 2006年5月銀行準備会社としてイオン総合金融準備㈱を設立する。
  • 2006年5月創業インドネシアに現地法人PT.AEON CREDIT SERVICE INDONESIAを設立する。
  • 2006年8月創業中国北京に現地法人AEON CREDIT GUARANTEE(CHINA)CO.,LTD.を設立する。
  • 2007年3月創業タイに現地法人ACS SERVICING(THAILAND)CO.,LTD.を設立する。
  • 2007年10月商号変更イオン総合金融準備㈱が、㈱イオン銀行に社名変更する。金融庁より銀行業の営業免許を取得し、㈱イオン銀行が営業を開始する。
  • 2007年12月上場マレーシアの現地法人であるAEON CREDIT SERVICE(M)BERHADがマレーシア証券取引所に株式を上場する。
  • 2008年2月M&A子会社エヌ・シー・エス興産㈱がイオン㈱及びイオンモール㈱の保険代理店事業を統合し、イオン保険サービス㈱に社名変更する。
  • 2008年2月創業フィリピンに現地法人AEON CREDIT TECHNOLOGY SYSTEMS (PHILIPPINES) INC.(現 AEON CREDIT SERVICE SYSTEMS (PHILIPPINES) INC.)を設立する。
  • 2008年5月創業ベトナムに現地法人ACS TRADING VIETNAM CO.,LTD.を設立する。
  • 2008年11月創業香港に現地法人AEON INSURANCE BROKERS (HK) LIMITEDを設立する。
  • 2009年7月イオン㈱、㈱エヌ・ティ・ティ・ドコモと合弁会社イオンマーケティング㈱を設立する。

2010年代

  • 2010年7月MC少額短期保険㈱(現 イオン少額短期保険㈱)の株式を取得し子会社とする。
  • 2011年2月子会社イオン保険サービス㈱の保有株式の全てを売却する。
  • 2011年3月創業インドに現地法人AEON CREDIT SERVICE INDIA PRIVATE LIMITEDを設立する。
  • 2011年4月創業中国瀋陽に現地法人AEON MICRO FINANCE (SHENYANG) CO.,LTD.を設立する。
  • 2011年10月創業カンボジアに現地法人AEON MICROFINANCE (CAMBODIA) PRIVATE COMPANY LIMITED(現 AEON SPECIALIZED BANK (CAMBODIA) PUBLIC LIMITED COMPANY)を設立する。
  • 2012年1月東芝住宅ローンサービス㈱(現 イオン住宅ローンサービス㈱)の株式を取得し子会社とする。
  • 2012年6月創業香港にAEON Credit Holdings (Hong Kong) Co.,Ltd.(現 AEON Financial Service (Hong Kong) Co., Limited)を設立する。
  • 2013年1月㈱イオン銀行の株式を取得し、同行及び同行子会社のイオン保険サービス㈱を子会社とする。
  • 2013年4月㈱イオン銀行及び新イオンクレジットサービス㈱(現 当社)との吸収分割により銀行持株会社へ移行し、イオンフィナンシャルサービス㈱に商号を変更する。
  • 2013年5月東芝ファイナンス㈱(現 ㈱オリコプロダクトファイナンス)の株式を取得し子会社とする。
  • 2015年11月ACSリース㈱を設立する。
  • 2019年1月AFSコーポレーション㈱を設立する。
  • 2019年4月㈱イオン銀行等の子会社株式を吸収分割により新設のAFSコーポレーション㈱へ承継、当社が銀行持株会社から事業会社へ移行する組織再編を実施。

2020年代

  • 2020年3月アリアンツ生命保険㈱(現 明治安田トラスト生命保険㈱)の株式を取得し子会社とする。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE10.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    AEON Payによる顧客基盤拡大

    コード決済「AEON Pay」を軸に、分散していた顧客接点を集約し、グループや提携先との連携強化、家族間の繋がり等を通じて若年層を中心に顧客基盤を拡大し、金融サービス提供の基盤を構築する。

  2. 02

    データ・AI活用による融資事業強化

    決済データと購買情報を融合しAIを活用して個々のニーズに合わせた融資を提供。個人向けクロスセルに加え法人融資も強化し、銀行預金を低コスト資金として収益性と競争力を両立する。

  3. 03

    アジア重点国での「小売×金融×デジタル」モデル確立

    マレーシア・ベトナム・カンボジアに経営資源を集中。スマホアプリを軸に決済・融資を連動させ、各国特性に応じた金融サービスを展開。特にベトナムでは与信機能付き決済事業を開始し新たな収益基盤を構築する。

  4. 04

    国内コスト構造改革

    2027年度末までに商品・サービス見直しや業務オペレーション改善、間接コスト抑制で抜本的なコスト改革を実施。AI・デジタル技術で業務効率化・高度化を進め、創出した投資余力を成長分野に再配分する。

  5. 05

    強固なコーポレート・ガバナンス実現

    3線防衛の内部管理体制を高度化し、グループ全体の経営管理の実効性を向上。リスク管理・コンプライアンス・内部監査の連携強化、サイバーセキュリティや不正防止にAI活用で未然防止を重視し、「安全・安心No.1」を確立する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で14,942人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は712万円で、9期前と比べて+10.6%平均年齢は40.7歳、平均勤続年数は11.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月17,340
2018年3月18,460
2019年3月64342.410.119,313
2020年2月81340.97.319,873
2021年2月80643.42.317,611
2022年2月80342.52.016,089
2023年2月73242.62.016,259
2024年2月60639.611.315,968
2025年2月63340.111.015,547396
2026年2月71240.711.614,942406

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率16.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率96.9%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)49.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社35(国内 11 / 海外 24、うち連結子会社 16) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
リテール — 東京都 千代田区 他166億円
ソリューション — 東京都 千代田区 他101億円
メコン圏 — タイ5,417百万円
マレー圏 — マレーシア3,267百万円
中華圏 — 香港2,776百万円
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    イオン㈱(注)3.
    千葉市 美浜区
    議決権50.0%
  • 国内
    エー・シー・エス 債権管理回収㈱
    千葉市 美浜区 · 連結子会社
    議決権99.8%
  • 国内
    イオン少額短期保険㈱
    東京都 文京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    イオン住宅ローン サービス㈱
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱イオン銀行(注)4.5.
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    イオン保険サービス㈱
    千葉市 美浜区 · 連結子会社
    議決権99.0%
  • 国内
    AFSコーポレーション㈱(注)5.
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    フェリカポケットマーケティング㈱
    東京都 文京区 · 連結子会社
    議決権87.6%
  • 海外
    AEON CREDIT SERVICE(ASIA) CO.,LTD.(注)5.6.
    香港 · 連結子会社
    議決権56.9%
  • 海外
    AEON THANA SINSAP (THAILAND)PCL. (注)4.5.7.
    タイ · 連結子会社
    議決権54.9%
  • 海外
    AEON CREDIT SERVICE(M)BERHAD (注)4.5.8.
    マレーシア · 連結子会社
    議決権61.5%
  • 海外
    AEON INFORMATION SERVICE(SHENZHEN) CO.,LTD.
    中国 深圳 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社23社を開く
  • ACS CAPITAL CORPORATION LTD.タイ29%
  • AEON INSURANCE BROKERS (M) SDN.BHD.マレーシア100%
  • PT.AEON CREDIT SERVICE INDONESIAインドネシア85%
  • ACS SERVICING (THAILAND)CO.,LTD.タイ100%
  • AEON CREDIT SERVICE SYSTEMS (PHILIPPINES) INC.フィリピン100%
  • ACS TRADING VIETNAM CO.,LTD.(注)5.ベトナム100%
  • AEON INSURANCE BROKERS (HK) LIMITED香港100%
  • AEON CREDIT SERVICE INDIA PRIVATE LIMITED (注)5.インド100%
  • AEON Financial Service (Hong Kong) Co.,Limited. (注)5.香港100%
  • AEON Leasing Service (Lao) Company Limitedラオス100%
  • AEON ASSET MANAGEMENT CORPORATION(注)5.フィリピン100%
  • AEON Microfinance (Myanmar) Co.,Ltd.ミャンマー100%
  • ACSI(Thailand)Co.,Ltd.タイ100%
  • AEON MICRO FINANCE (SHENZHEN) CO.,LTD.中国 深圳100%
  • ATS Rabbit Special Purpose Vehicle Company Limitedタイ49%
  • AEON BANK(M) BERHAD (注)5.マレーシア100%
  • AEON ASSET MANAGEMENT (THAILAND) CO., LTD.タイ100%
  • AEON Consumer Finance Company Limited(注)5.ベトナム100%
  • ATS PICO Holdings Company Limitedタイ100%
  • ATS PICO (Bangkok) Company Limitedタイ100%
  • ATS PICO (Samut Sakhon) Company Limitedタイ100%
  • AEON360 SDN. BHD.マレーシア51%
  • ㈱つなぐ埼玉県 さいたま市20%
国際子会社 (GLEIF登録 2社)
  • MYAeon Bank (M) Berhad
  • INAEON CREDIT SERVICE INDIA PRIVATE LIMITED

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    令和3年度質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業費補助金(東南アジア地域におけるキャッシュレス決済インフラの推進に関する事業実施可能性調査事業調査事業)
    経済産業省 · 2021-06-24
    3,851万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は5,694億円営業利益607億円前期と比べると増収減益で、売上が+6.8%、利益が-1.3%。

売上高
+6.8%
5,694億円
営業利益
-1.3%
607億円
純利益
+35.3%
211億円
営業利益率
10.7%
前期比 -0.9%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高6,000億円5,694億円
営業利益450億円607億円
純利益150億円211億円
1株あたり配当¥53¥53

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、営業収益は1,539億円、営業利益は175億円。

対象期間営業収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2019年2Q1,111827.4105
2019年3Q1,113118
2019年4Q1,13797
2021年4Q4,87376
2022年4Q4,70779
2023年4Q4,51883
2024年4Q4,856120
2025年4Q5,3333446.554
2026年4Q5,6943245.7124
2027年1Q1,53917511.490

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、営業収益は2,060億円から5,694億円へ2.8倍に増えた。直近期の営業利益率は10.7%。営業収益は3期連続で増加。

決算期営業収益億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2,060334136
2014年3月2,861411207
ACSリース㈱を設立する。
2015年3月3,290531305
2016年3月3,597594358
2017年3月3,752616395
2018年3月4,080657387
AFSコーポレーション㈱を設立する。
2019年3月4,384702394
2020年2月4,573658341
2021年2月4,873402177
2022年2月4,707599302
2023年2月4,518615307
2024年2月4,856512209
2025年2月5,33361562611.5156
2026年2月5,69460760710.7211

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

営業収益5,694億円のうち、営業利益として残るのは607億円10.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は211億円、売上の3.7%にあたる。営業利益率は業種中央値10.8%を下回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金14.3%814億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金75.0%4,273億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.7%607億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比0.2pt
10.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.1pt
3.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.9pt
4.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年2月期は営業CFが3,037億円、投資CFが−4,238億円で、差し引きのフリーCFは−1,201億円期末の手元現金は6,628億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2013年3月2732482,2004,995
2014年3月−1,3751603004,082
2015年3月1,615−814−3464,559
2016年3月−96−58−1584,220
2017年3月359544355,062
2018年3月1,989−681−1526,226
2019年3月2,157−1,946−1616,279
2020年2月3,522−1,774−8907,134
2021年2月623−946−1446,667
2022年2月763−336−1356,976
2023年2月1,051118−1468,047
2024年2月−508−1,137−1826,255
2025年2月3,473−1,585−1997,951
2026年2月3,037−4,238−1866,628

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は8.3兆円。このうち返さなくてよい自己資本が6,252億円で、自己資本比率は5.7%(業種中央値24.7%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債兆円自己資本比率%
2013年3月2.532,5892.289.1
2014年3月3.163,0732.868.6
2015年3月3.593,2493.267.6
2016年3月3.753,4093.407.8
2017年3月4.194,0123.798.3
2018年3月4.854,3784.427.6
2019年3月5.254,4874.817.2
2020年2月5.784,5915.326.8
2021年2月6.124,7475.656.6
2022年2月6.285,0915.776.8
2023年2月6.665,4116.126.5
2024年2月6.955,7436.376.6
2025年2月7.765,8587.175.9
2026年2月8.316,2527.695.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
6,768億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3,000億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
7.7兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
45
/ 100
安定性自己資本比率4 / 40
収益力営業利益率21 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他金融業 39社との比較

同じその他金融業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率39社中21位あたり、逆に低いのは自己資本比率39社中37位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.5%/中央値 10.4%
P25 5.5%P75 18.5%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.7%/中央値 10.8%
P25 5.0%P75 22.2%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
5.7%/中央値 24.7%
P25 12.9%P75 44.0%
営業収益成長率前期からの売上の伸び
6.8%/中央値 10.7%
P25 4.5%P75 16.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.2%/中央値 3.7%
P25 2.7%P75 4.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,641で、1年前と比べて+15.7%過去52週の値幅のなかでは51%の位置にある。

¥1,641-2.0%1ヶ月+9.0%1年+15.7%時価総額3,545億円
過去52週の値幅
安値¥1,413.5高値¥1,860

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.8倍
PER (会社予想)23.6倍
PBR0.74倍
配当利回り3.23%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に1714.5円と、8月6日からの上昇基調を維持し、52週高値1860円に接近しています。25日線を約7.4%上回り、75日線も上回っており、短中期の上昇トレンドが明確です。出来高も増加傾向にあり、需給が強いことを示しています。52週安値1413.5円からの上昇は約21.3%で、高値更新への期待が高まっています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PBRは0.78倍で業界平均の1.85倍を大きく下回る一方、PERは17.54倍と平均16.39倍をやや上回る。ROEは4.5%と低水準だが、配当利回りは3.09%と平均とほぼ同等。直近の2026/2期は純利益が211億円と回復傾向。割安だが、ROEの低さが割安の理由とも言え、配当性向が180%超と高い点は持続性に注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.8倍17.4倍
PER (予想)23.6倍
PBR0.74倍1.81倍
ROE4.5%12.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

小売グループとのシナジーで成長が期待される一方、貸倒リスクや金利動向が収益に影響。強気派はグループの顧客接点を活かしたクロスセル拡大を評価し、弱気派は個人向けローンの信用リスクと金融規制の影響を懸念。2026年2月期の増収増益見込みが焦点。

プラスに働く材料7
  • クロスセル拡大

    イオンの店舗網を活用し、カードやローン提案を増強。

  • 増収基調

    売上高が2023年2月期の4518億円から2026年2月期は5694億円へ。

  • 高い営業利益率

    営業利益率が10%超に達し、収益性が高い。

  • 2026年2月期売上高5694億円で前期比6.8%増通年影響

    売上高は5333億円→5694億円。増収基調が続き、規模の拡大が評価材料。

  • 純利益211億円と前期比35.3%増決算発表後影響

    純利益は156億円→211億円。最終利益は大幅に改善し、業績懸念を後退させる。

  • 配当利回り3.28%と安定株主還元継続影響

    配当利回りは3.28%。高利回りが株価の下支えとなる。

  • PBR0.73倍と資産価値の割安感継続影響

    PBR0.7325倍と解散価値を下回る水準。ROE改善余地が再評価につながる。

マイナスに働く材料7
  • 貸倒リスク

    低所得層へのローンが多く、景気後退で貸倒が増加。

  • 金利変動

    資金調達コストの上昇が利ざやを圧迫。

  • 低いROE

    ROEは4.5%と低く、資本効率が課題。

  • 営業利益607億円と前期比1.3%減通年影響

    営業利益は615億円→607億円と減少。増収にもかかわらず本業の収益力が低下。

  • 営業利益率10.66%と前期から0.87ポイント低下通年影響

    営業利益率は11.53%→10.66%に悪化。収益構造の弱体化が懸念。

  • フォワードPER23.3倍と実績16.56倍から悪化決算発表後影響

    予想PERは実績16.56倍から23.3倍へ上昇。来期利益の減少見通しが株価の重し。

  • ROE4.5%と資本効率の低さ継続影響

    ROE4.5%はPBR0.73倍の要因。資本コスト以上に稼げない状態が続く。

次の決算で確かめる点
クレジットカード取扱高
グループシナジーの成果と消費動向を示す。
貸倒率
悪化は信用コストの増加につながるため。
営業利益率
事業効率と収益性の維持を確認する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり53で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.23%。

年間配当
¥53
1株あたり
配当利回り
3.23%
いまの株価に対して
配当性向
180.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月68115.0
2018年3月680.0109.3
2019年3月680.0106.8
2020年2月680.0118.5
2021年2月23−66.286.0
2022年2月50117.4103.0
2023年2月536.0131.4
2024年2月530.031.6
2025年2月530.01077.2
2026年2月530.0180.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥53

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ53,906人。区分でいちばん多いのは事業法人52.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が64.6%を占め、残る35.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
事業法人51.952.252.052.852.352.4
外国法人19.619.420.213.815.819.7
金融機関18.417.817.217.314.112.3
個人・その他7.87.97.311.713.210.8
証券会社2.32.73.34.44.64.9
自己株式0.10.10.10.10.10.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01イオン株式会社48.15
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.89
03CGML PB CLIENT ACCOUNT/COLLATERAL (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.05
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.05
05ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.48
06JPモルガン証券株式会社1.44
07野村證券株式会社1.28
08株式会社フジ1.22
09エムエルアイ フォークライアントジェネラル オムニノンコラテラルノントリーティーピービー(常任代理人 BOFA証券株式会社)1.18
10ブラウン ブラザーズ ハリマン ルクセンブルグ エスシーエー カストデイアン アーカス フアンド シカブ アーカス ジヤパン フアンド(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.07

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-08-12
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    10.80%
    +1.02pt
  • 2026-05-13
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    9.78%
    +0.05pt
  • 2026-05-12
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    9.73%
    +1.65pt
  • 2026-05-11
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    8.08%
    +1.66pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+11%、1株純資産は14期で+79%。直近期のROEは4.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月881,2357.030.369.9
2014年3月1051,3168.222.2
2015年3月1531,37811.219.9130.3
2016年3月1801,46512.714.7136.8
2017年3月1901,60512.411.1115.0
2018年3月1791,71510.813.6109.3
2019年3月1831,76410.512.3106.8
2020年2月1581,8238.87.3118.5
2021年2月821,8604.516.686.0
2022年2月1401,9657.38.5103.0
2023年2月1422,0147.19.1131.4
2024年2月972,1234.713.531.6
2025年2月722,1363.416.71077.2
2026年2月982,2094.518.1180.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

18名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は18名。2026/2期の役員報酬は総額202百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
白川俊介取締役 会長622,988
深山友晴代表取締役 社長 兼 海外事業担当539,911
三島茂樹取締役兼専務執行役員 人事総務担当 兼 人事総務本部長62
三藤智之取締役兼常務執行役員 経営管理・銀行事業担当626,790
渡邉廣之取締役6812,910
尾島司取締役63
中島好美社外取締役69
山澤光太郎社外取締役69
佐久間達哉社外取締役69
長坂隆社外取締役69
谷新一郎常勤監査役(社外監査役)65
小野保子社外監査役60
残りの役員6名を開く
氏名役職年齢
小林昭夫社外監査役62
藤本隆史監査役61
吉田昭夫取締役66
岡田尚也取締役43
新井佐恵子社外取締役62
緒方裕之社外取締役60

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円ストックオプション百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)886197711214
社外取締役9909010

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,058字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社34社並びに持分法適用関連会社1社で構成され、当社の親会社イオン㈱の子会社である総合小売業を営むイオンリテール㈱を中心とするイオングループ各社と一体となり、それぞれの地域において包括信用購入あっせん、個別信用購入あっせん、融資、銀行業、電子マネー、サービサー(債権管理・回収)等の金融サービス事業を主に行っております。その他、銀行代理業、コールセンター、業務代行、保険代理店等の事業の拡充にも努め、各社がお客さまと直結した事業活動を展開しております。 1.包括信用購入あっせん(カード業務) 当社グループが信用調査の上承認した顧客(以下「会員」という。)に対してクレジットカードを発行し、会員が当社グループの加盟店でそのカードにより、商品の購入及びサービスの提供を受ける取引であり、その利用代金は当社グループが会員に代って加盟店に一括立替払いを行い、会員からは一回払い又はリボルビング払い等により回収するものであります。 2.個別信用購入あっせん 当社グループの加盟店が不特定の消費者に割賦販売を行う場合、当社グループが信用調査の上承認した顧客に対して、クレジットカードによらずその都度契約を行う取引であり、当社グループがその利用代金を顧客に代って加盟店に一括立替払いを行い、顧客からは一回払い又は分割払いにより回収するものであります。 3.融資 (1)カードキャッシング 当社グループが発行するクレジットカード会員又はローンカード会員に対する融資であり、提携金融機関のATM等から融資を行い、会員からは一回払い又はリボルビング払いにより回収するものであります。 (2)各種ローン 消費者が借入申込をした場合、当社グループが信用調査の上承認した顧客に対して直接融資を行うものであり、最長180回の分割払いによって顧客より回収するローンであります。 4.銀行業 銀行業を営む子会社を通じて、主に顧客からの預金等によって資金調達を行い、貸出、運用等を行うものであります。 5.電子マネー事業 会員がチャージした代金をお預かりし、会員による利用売上代金を加盟店に精算するものであります。 6.その他 銀行代理業、サービサー、コールセンター、業務代行、保険代理店等であります。 [事業系統図] 当社グループの事業の系統図は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度より、「国際」としていた報告セグメント名称を「海外」に変更しております。この変更はセグメント名称の変更であり、セグメント情報に与える影響はありません。 セグメント   主な連結子会社 国内   リテール   株式会社イオン銀行 イオン保険サービス株式会社 イオン少額短期保険株式会社 ソリューション   当社 イオン住宅ローンサービス株式会社 エー・シー・エス債権管理回収株式会社 フェリカポケットマーケティング株式会社 海外   中華圏   AEON CREDIT SERVICE (ASIA) CO., LTD. AEON INSURANCE BROKERS (HK) LIMITED AEON INFORMATION SERVICE (SHENZHEN) CO., LTD. AEON MICRO FINANCE (SHENZHEN) CO., LTD. メコン圏   AEON THANA SINSAP (THAILAND) PCL. ACSI (Thailand) CO., LTD. ACS SERVICING (THAILAND) CO., LTD. AEON ASSET MANAGEMENT (THAILAND) CO., LTD. ACS TRADING VIETNAM CO., LTD. AEON SPECIALIZED BANK (CAMBODIA) PLC. AEON MICROFINANCE (MYANMAR) COMPANY LIMITED AEON Leasing Service (Lao) Company Limited AEON Consumer Finance Company Limited ATS PICO Holdings Company Limited ATS PICO (Bangkok) Company Limited ATS PICO (Samut Sakhon) Company Limited マレー圏   AEON CREDIT SERVICE (M) BERHAD AEON INSURANCE BROKERS (M) SDN.BHD. AEON BANK (M) BERHAD PT. AEON CREDIT SERVICE INDONESIA AEON ASSET MANAGEMENT CORPORATION AEON CREDIT SERVICE INDIA PRIVATE LIMITED AEON360 SDN. BHD.
経営方針・対処すべき課題3,477字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、金融サービスの提供を通じた持続的な成長を実現するため、当社グループの存在意義をOur Purpose「金融をもっと近くに。一人ひとりに向き合い、まいにちのくらしを安心とよろこびで彩る。」と定めています。本パーパスのもとで、小売業発の金融グループの強みである「生活者視点」に立ち、すべてのお客さまのライフステージや生活環境の変化に対応した金融サービスの提供を目指してまいります。 (2)目標とする経営指針 持続的な成長に向けて、収益力の強化及び資本効率の向上を図ることで、経営指標としてROE10.0%の水準の達成、維持を目指してまいります。 (3)中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題 当社グループを取り巻く事業環境は、世界的な政情不安の長期化、中国経済の成長鈍化、日本を除く各国における金融引き締め政策の継続及び金利水準の高止まりを背景とした景気下振れリスクなど、先行きの不透明な状況が継続しております。また、AIや量子コンピューティング等の技術進展に伴い、サイバー攻撃は一層高度化・巧妙化しており、金融機関として安全・安心なサービス提供体制の一層の強化が求められております。加えて、ブロックチェーン技術の進展や関連法制度の整備を背景に、当社グループの主要事業領域である決済事業においては、デジタル化が一段と加速しております。 国内においては、物価や賃金上昇の広がりを受け、経済の好循環が期待される一方で、お客さまの生活防衛意識は高く、消費行動や資産運用ニーズに影響を及ぼしております。また、政策金利の上昇により事業資金の調達コスト増加が見込まれるなど、金融商品の利益構造にも変化が生じております。 このような事業環境を踏まえ、当社グループは、2030年におけるありたい姿として「『金融をもっと近くに』する地域密着のグローバル企業」を掲げております。日本国内にとどまらず、アジア全体をマーケットとして捉え、各国においては地域密着型の金融サービスを展開し、小売発の金融会社として一人ひとりのお客さまに寄り添いながら、お客さまの抱える「不」を解決・解消することで、ありたい姿の実現に向けて取り組んでおります。 こうした方針のもと、当社グループは、2030年におけるありたい姿の実現に向け、2026年度から2030年度までの5年間を対象とする中期経営計画を策定しました。本中期経営計画(2026年度~2030年度)は、イオングループの強みを活かした国内外の小売接点と、金融データ、AIをはじめとしたデジタル技術を融合することで、決済から融資、資産形成等のさまざまな金融サービスをシームレスにつなぎ、展開するアジア各国で、顧客起点の金融サービスを通じた、持続的な成長と企業価値の実現を目指します。 また、成長戦略と構造改革を両輪に、重点戦略ごとに明確なKPIを設定し、その達成に向けた施策の着実な実行とモニタリングを通じ、収益力の強化と事業基盤の高度化を図ってまいります。 当社グループは、Our Purposeのもと、日本及びアジア各国のお客さまに対し、より革新的な金融サービスを提供することを目指し、以下の重点戦略を推進してまいります。 <稼ぐ力の発揮> イオンの金融である強みを最大限に発揮し、国内外におけるイオングループとのシナジー最大化を図るとともに、小売データとAIを掛け合わせることで顧客理解を深め、提供価値の継続的な向上を図ってまいります。 (1)AEON Payによる顧客基盤拡大 国内においては、コード決済「AEON Pay」を決済手段にとどまらず、金融サービス展開の中核となるブランドに進化させてまいります。 クレジットカードや銀行口座等の、これまで分散していた顧客接点をAEON Payに集約するとともに、イオングループ各社や提携先等との連携強化、家族間の繋がり等による若年層を中心とした新たな顧客層へのアプローチを強化し、顧客基盤の着実な拡大を目指します。 これにより、AEON Payを起点とした顧客接点を強化し、次に続く金融サービス提供の基盤を構築してまいります。 (2)データ・AI活用による融資事業の強化 決済を通じて得られる購買や顧客情報等のデータを融合し、AI活用によりお客さま一人ひとりのニーズやタイミングにあった融資サービスを提供します。 これにより、決済から融資へのクロスセルを着実に拡大することに加え、イオングループの取引先や地域のサプライヤー等を対象とした法人向け融資についても展開を強化し、安定的な収益基盤の構築を進めてまいります。また、銀行を有する強みを活かし、お客さま預金による低コストな資金調達を背景に、収益性と競争力を両立する融資事業を実現してまいります。 (3)アジア重点国における「小売×金融×デジタル」事業モデルの確立 海外においては、高い経済成長が見込まれ、イオングループの店舗展開が進むマレーシア・ベトナム・カンボジアを重点国と位置付け、経営資源の集中により、各国の小売事業と金融を融合したアプリ起点での「小売×金融×デジタル」事業モデルの確立を図ります。 スマホアプリを軸に決済・融資等のサービスをデジタルでシームレスに連動させることで、各国の特性に応じた金融サービスを展開し、成長市場における持続的な収益拡大を目指します。特に、イオングループが海外戦略の重要国と位置付けるベトナムにおいては、スマホアプリを通じた与信機能を有する決済事業を開始し、イオングループとの連携強化を図るとともに、デジタルを起点とした顧客基盤及び取扱高の拡大による、新たな収益基盤の構築を図ってまいります。 <高効率経営への転換> 今般策定した新たな中期経営計画においては、成長戦略と同時に、従来の高コスト構造の抜本的な見直しを図ります。AI等を活用した業務効率化の徹底、商品・サービスの見直しによるコスト削減により、持続的な成長投資に振り向ける投資余力を創出してまいります。 ・国内コスト構造改革 国内事業においては、本中期経営計画の前半となる2027年度末までに、商品・サービスの見直しを含む業務オペレーションの改善及び間接コストの抑制を通じた、コスト構造の抜本的な改革に取り組んでまいります。また、人に依存した業務プロセスからの脱却を進め、AIやデジタル技術を活用した与信・債権管理、コンタクトセンター等の顧客接点を含めた業務オペレーション等における業務効率化・高度化を推進することで、お客さまの体験価値向上と人時生産性の高い筋肉質な経営体制への転換を図ります。 これにより創出される投資余力を、AEON Payや海外重点国等の、将来の競争力強化につながる分野への投資に重点的に再配分し、持続的成長を支える事業基盤の構築を進めてまいります。 <安全・安心NO.1> 前中期経営計画期間(2021年度~2025年度)において、当社連結子会社への業務改善命令発出及びクレジットカード不正被害の拡大、海外子会社取得に係る過年度決算の修正等の重大事案が発生しました。これらの事案を重く受け止め、当社グループ全体でのリスク管理、コンプライアンス等のガバナンス強化を最重要課題と認識し、本中期経営計画では、コーポレート・ガバナンスの強化を、企業成長を下支えする前提条件と位置づけ、強固なコーポレート・ガバナンスの実現による「安全・安心No.1」を確立してまいります。 ・強固なコーポレート・ガバナンスの実現 3線防衛を基本とした内部管理体制の高度化を進め、当社及び当社子会社のグループ全体の経営管理の実効性向上を図ります。リスク管理、コンプライアンス及び内部監査機能の連携を強化し、グループガバナンスの実効性向上による、健全で強靭な企業風土の構築を図ってまいります。 加えて、サイバーセキュリティ対策、不正利用防止、AML/CFT対応についても、AIの活用等による高度化により、リスクの予見精度を高め、未然防止を重視した管理体制の構築に取り組むことで、お客さまに安全・安心な金融サービスを提供してまいります。 これにより、持続的な成長投資を可能とする、レジリエントな企業基盤を構築いたします。
事業等のリスク8,774字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社は、当社グループの事業等のリスクについて、リスク事象の発生可能性及びその経営への影響度を評価し、総合的に重要なリスクを特定しています。重要なリスクの所在及び対応方針については、リスク・コンプライアンス委員会での審議を経て、取締役会にて審議、決定を行います。年度毎のリスク管理実行計画の進捗状況については取締役会に報告を行います。 当社及び当社グループの事業等のリスクについて、投資者の投資判断上重要であると考えられるリスク事項を「特に重要なリスク」「重要なリスク」として以下に記載しています。 これらリスクについては、定期的にリスク・コンプライアンス委員会、及び取締役会に報告し、リスクが顕在したり、新しいリスク事象が発生した場合に適切に対応できるよう努めています。また、役職員のリスクカルチャーの醸成のため、継続的に教育を行い、3つのディフェンスラインを中心とした内部統制強化にも努めています。当社のリスク管理態勢については「4.コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ③企業統治に関するその他の事項 (二)リスク管理体制の整備の状況」をご参照ください。なお、本項における将来に関する事項は、本有価証券報告書の提出日現在において判断したものです。また、当社グループの事業に関するすべてのリスクを網羅的に記述するものではありません。 ■特に重要なリスク リスクの概要   対応策 ・重要なITプロジェクトに関するリスク  当社グループは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の取組や、基幹システムの更改等により、新商品やサービスの提供等を通じて競争優位の確立や他社との差別化に努めています。これら重要なITプロジェクトにおけるリリースの延期、実現機能の不足や品質の低下等が発生した場合、投資コストの超過等、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループは、開発計画、開発プロセス、品質への重層的なモニタリングの実施や、設計品質の確保、テストの網羅性を高めるためベンダーと相互牽制をしつつ、一体となって開発を行う態勢を整え、プロジェクトを推進しています。重要なITプロジェクトの進捗状況は月次で当社のリスク・コンプライアンス委員会に報告されます。また、リリースに際しては、あらゆるケースを想定して事前の検証を徹底し、万が一障害が発生した場合の体制整備に努めています。 ・システムサービスの中断や誤作動  当社グループが提供する各種サービスにおいて、ITシステムの安定稼働は重要であり、必要不可欠です。システム上の不具合、自然災害等による影響、人為的なミス、更にはサードパーティ起因の障害等さまざまな要因によりITシステムが停止、中断、誤作動した場合、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループではこうした障害による被害の最小化と早期復旧のために物理的、技術的、組織的な対策を講じています。具体的には、不具合等の発生を迅速に察知する監視体制の構築と強化、システムやデータの分散及び冗長化、業務オペレーションの標準化と定期的な教育、インシデント発生時に備えたリカバリープランの策定及び訓練の実施等があります。実際に発生したインシデントに関しては、その原因究明を行い、再発防止策を策定しています。委託先に関しては取引開始前審査を実施するほか、その他のサードパーティについても平時から連絡連携を密にし、障害発生時に円滑な対応が取れるよう関係強化に努めています。 ・サイバー攻撃に関するリスク  近年のデジタル技術の著しい進展に伴い、サイバー攻撃も高度かつ巧妙になっています。AI技術を利用した攻撃パターンの学習、メールや電話を通じた悪意あるサイトへの誘導による人的な脆弱性を突いた手法、サードパーティを攻撃経路として狙う手法等が用いられ、金融機関を取り巻くサイバー攻撃の脅威は一層深刻化しています。当社グループのシステムやサードパーティがサイバー攻撃を受け、サービスの停止、データの棄損や情報の漏えい等が発生した場合、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループでは、サイバー攻撃に対する技術的な対策を講じるとともに、グループ全体の対応水準や役割を明確化するため、サイバーセキュリティに関する基本方針を定めています。  また、AFSにCISO(Chief Information Security Officer)及び専門部署としてサイバーセキュリティ部、主要会社にはCSIRT(Computer Security Incident Response Team)を設置し、グループ全体におけるサイバーセキュリティ対応の統括や経営層も関与する意思決定プロセスの明確化を図り、重要システムに対する防御・監視体制を整備しています。加えて、業界団体が実施する訓練への参加や外部専門家との連携を通じたサイバー攻撃時の対応力の向上、日進月歩で進化するサイバー脅威に対する潜在的なリスクの軽減に取り組んでいます。また、フィッシングメールやビジネスメール詐欺等のサイバー攻撃に対するお客さまや役職員への啓蒙を実施しています。 ・マネー・ローンダリング及びテロ資金供与に関するリスク  当社グループは、金融機関としてマネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策(AML/CFT)に関する法規制を遵守する義務があります。当社グループは、態勢を整備し各種の対応策を実施していますが、これらの法規制に違反し、法的制裁等を受けた場合、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、AML/CFTに関する不備が発生した場合、当社グループのブランドイメージやお客さまからの信頼にも悪影響を与える可能性があります。    当社グループでは、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与に関するリスクを重要な経営課題と位置づけ、お客さまとの取引開始時及びその後の継続的な確認を通じて、お客さまの身元及び取引の目的を確認する手続、不審な取引を検出するためのシステムによる日常的な取引の監視、リスク管理部門による業務運用点検と有効性確認、及び内部監査を実施しております。また、前連結会計年度において、当社グループ会社の銀行事業におけるAML/CFTについて金融庁より業務改善命令が発出されたことを踏まえ、業務フローの見直しによる疑わしい取引の届け出迅速化、外部専門家による全般検証を実施するほか、役職員に対する教育を実施することにより法規制の遵守意識の向上に努めています。 ・法規制違反  当社グループが提供するサービスには、法令に基づく許認可によるものが多くあります。これら法令及び規制の変更や新設に適切な対応ができず、あるいは違反による行政処分等を受けた場合、事業活動への制限を受ける等当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループ各社は、その展開する国や地域における関係法令及び諸規制の改正動向をモニタリングし、事業活動や業績等への影響を評価・分析し、コンプライアンスリスクの把握を行っています。また、法令等に基づく各種報告や届出事項に遺漏がないよう、厳格な期日管理を実施しています。更に、当社グループの役職員に対して定期的に研修を実施し、法令遵守に努めています。 ・信用リスク  当社グループの与信業務は、クレジットカード、割賦販売、住宅ローン等の個人向けが大きな割合を占めており、信用リスクの分散が図られています。しかしながら、経済状況の著しい悪化や金融市場等の混乱の発生等により、お客さまの信用状況が変化し、想定を超える与信関連費用が発生する等した場合、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループでは、信用リスク管理態勢の強化を図っています。外部経済環境や商品・地域別の信用状況の変化を把握し、タイムリーに審査基準に反映することにより、収益と健全性のバランスのとれた運営に努めています。また、お取引開始後にも個々のお客さまの返済状況等のモニタリングを行い、必要な場合には与信枠の見直しを行う等、適切な債権管理を実施しています。 リスクの概要   対応策 ・外部不正(フィッシングサイト等を通じた不正アクセス等被害)  近年、フィッシング詐欺による被害が多く発生しており、こうした金融犯罪の増加は金融機関にとって喫緊の課題となっています。特にネットサービスにおける犯罪手法は、高度化、巧妙化が進んでいます。こうした犯罪に適切に対応できない場合、当社グループの信頼が損なわれ又は評判が低下する可能性があります。また、これらの事象に対応するための追加費用、被害にあったお客さまに対する補償費用等が発生した場合、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。    外部不正動向の変化やリスクに迅速に対応するため、当社グループでは、技術的及び組織的な安全措置を拡充し、不正手口の高度化を前提とした検知・抑止力の強化に取組んでいます。具体的には、フィッシングサイトや不正アクセスの常時監視を行い、業界横断でのフィッシングサイトの能動的な閉鎖に取り組んでいます。更に、当社HPを模倣した不正なWebサイトを確認次第、警告画面(レッドスクリーン)へ書き換える等、Web Risk(セーフブラウジング)対策を通じた被害の未然防止・リスク低減を図っています。  また、セキュリティ対策専門チームによる不正検知ルールの高度化を含むセキュリティ体制の強化を推進するとともに、外部関連団体(一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター等)との連携を通じて不正に関する最新情報を早期に把握し、不正利用防止の強化を図っています。加えて、お客さまに対して被害に遭わないための注意喚起や情報提供にも継続的に努めています。 ・情報セキュリティ  当社グループは、お客さまや取引先の個人情報を含む重要な情報を必要な範囲で取得し、適切に管理しています。しかしながら、これらの情報がサイバー攻撃を受けたり、役職員または業務委託先を含むサードパーティによる杜撰な管理等により情報の漏えい、改ざん、毀損、紛失等が発生した場合、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループは個人情報をはじめとする情報資産管理について、技術的、物理的及び組織的な安全管理措置を講じています。近年脅威が増大しているサイバー攻撃については「サイバー攻撃に関するリスク」に記載のとおりです。当社グループ役職員は定期的な教育や研修を通じて、情報管理の重要性及びその保護についての理解を深めています。また、個人情報等の取扱いを外部に委託する場合においては、委託の基準を定めるほか、定期的なモニタリングを実施する等の管理措置を講じています。 ■重要なリスク リスクの概要   対応策 ・税務リスク  当社グループが展開する国や地域の税務処理に関して税務当局と税法の解釈や認識に相違がある場合、想定外の追加の税金、利息や罰金が発生する等、当社グループの財務状況に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループでは、日本を含む展開各国ごとの税務専門家によるレビューやアドバイスを活用し、できる限り当局との認識相違が生じないよう、適切な納税額を算定する体制を構築しています。当局との認識相違が発生した場合には、これら専門家の支援を得ながら当社の解釈について理解を得られるよう対応することとしています。 ・内部不正、事務事故等のリスク  当社グループは、業務の遂行に際して様々な種類の事務処理を行っています。役職員等が定められたとおりの事務処理を怠る、あるいは事故、不正等を起こした場合、予期せぬ損失の発生や行政処分の対象になる可能性があります。その結果、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループでは、事務処理に関して社内規程や手続等を定め、業務品質の維持向上に努めています。事務処理上の過失が発生した場合は、原因分析を徹底し、再発防止策を講じることとしています。また、内部不正の防止については、ジョブローテーションの実施による業務関連不正の抑止やイオングループ共通の基本理念に基づくコンプライアンス意識教育を行っています。 ・為替リスク、金利リスク、価格変動リスク  当社グループの国内銀行事業では、住宅ローン等運用期間が長い金融商品を取り扱っているため、運用と調達の金利更改ギャップが発生します。市場動向等により金利が大幅に変動した場合、当社グループの業績や財務内容に影響を及ぼす可能性があります。  また、国内銀行事業においては、外国証券及び債券・株式等の有価証券による資産運用を行っています。市場動向等により、為替・金利・株価等が大幅に変動した場合、当社グループの業績や財務内容に影響を及ぼす可能性があります。  更に、当社グループはアジア各国で事業を展開していることから、日本からの投融資や現地子会社における外貨建て調達、又は現地子会社からの配当金送金、連結業績等に関して、為替相場が大幅に変動した場合、当社グループの業績や財務内容に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループの国内事業では、調達について社債等の長期資金を活用し、運用と調達の金利更改ギャップの低減に取り組んでいます。  また国内銀行事業における有価証券の価格変動リスクについては、リスク量として主にバリュー・アット・リスク(過去のデータ等に基づき、今後の一定期間において、特定の確率で、保有する金融商品に生じる損失額の推計値)を計測し、取締役会等で決議したリスク限度額を超過しないようリスクをコントロールしています。  為替変動リスクについては、国内銀行事業においては上述のリスクコントロールを行っています。また、事業を展開するアジア各国での為替相場変動リスクについては、当社グループの業績や財務内容への影響を考慮し、定期的に影響度をモニタリングしています。 ・流動性リスク  当社グループは、営業活動に必要な資金の調達を預金及び金融機関からの借入、社債、コマーシャル・ペーパー、債権流動化等により行っています。金融市況及び景気動向の急激な変動、その他の要因により当社グループの信用力低下が生じた場合、又は、格付が低下する等した場合、資金調達に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループでは、継続的なキャッシュ・フローのモニタリングを通して、適時に資金管理を行うほか、資金調達手段の多様化や市場環境を考慮した短期調達・長期調達のバランスの調整等により、流動性リスクを管理しています。  また、当社グループの銀行事業では、流動性リスク管理として支払準備資産保有比率及び資金ギャップ枠を設定し、その枠を超過しないようリスクをコントロールしています。 ・人材管理リスク  当社グループは、幅広い分野で高い専門性を必要とする業務を行っていますが、こうした人材層の市場ニーズはますます高まっています。新規人材の獲得競争に劣後し、あるいは既存役職員の流出等により高い専門性を有する人材を充分に育成、確保できない場合、事業が計画通りに進行しない等、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループでは、事業の成長やお客さまの変化に対応するイノベーションを実現するため、専門性を持った優秀な人材の育成、確保を重要な課題と認識しています。そのため、成果・能力主義を重視した人事制度の運用、従業員の業務遂行能力向上を目指した教育制度の充実に努めています。  また、「次世代経営者育成プログラム」等を通じ、グループ経営を推進する人材の育成に向けて、トップ及びミドルマネジメント層の人材開発にも取り組んでいます。 ・人事・労務リスク  当社グループは国内外で事業活動を行っており、各社には多様な人種や国籍、文化を有する役職員が働いています。グループ各社において人権や多様性への理解と対応が不十分である場合、役職員の離職や社会的批判の対象となる可能性があります。このことは、当社グループのレピュテーションに影響を与えるほか、サービス利用の敬遠等による業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループでは、事業を展開する各国において、当該国の法令の遵守のみならず、すべての役職員が「お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する。」というイオンの基本理念に基づいた行動を体得すべく、定期的な教育を通じた啓蒙活動を行い、ハラスメント等の人権侵害や職場環境を害する役職員の言動の予防措置に努めています。また、差別等の不適切な行為があった場合、その当事者や発見者は内部通報制度によりこうした不適切な行為を通報することができます。当該制度を通じた個別の事案に対しては、通報者の適切な保護のもと調査に基づく是正対応を行っています。 ・自然災害、その他災害  当社グループは、国内及びアジア各国・各地域において事業を行っています。これらの地域で、地震・津波・台風・大雨・システムトラブル・感染症の拡大・暴動・テロ活動等の発生により、当社グループの店舗・その他施設及び資金決済に関するインフラ・ATM等への物理的な損害や役職員への人的被害、又は当社グループのお客さまへの被害が生じる可能性があります。その結果、相当期間にわたる業務停止、多大な復旧コストの発生や事業廃止に至る等、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。    当社と子会社であるイオン銀行は、こうした自然災害等に対して、事業継続マネジメントシステム(BCMS)の国際規格(ISO22301)の認証を受け、事業継続計画の策定、訓練や演習等を行っています。グループ各社においても、有事の際の被害の最小化と早期事業復旧のため、重要業務の選定、BCP(事業継続計画)の策定、訓練や演習、役職員への教育等のプロセスを推進しています。 ・風評・風説の発生によるリスク  当社グループや金融業界等に対して事実と異なる理解・認識をされる可能性がある風説・風評が、マスコミ報道・口コミ・インターネット上の掲示板、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)への書き込み等により発生・拡散した場合、当社グループへの信頼が損なわれお客さまの離反に伴う収益の低下や事態収拾のためのコスト発生等、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループでは、常時キーワード検知による掲載記事確認及びSNSモニタリングを実施し、こうした風説・風評の早期発見に努めるとともに、その影響度・拡散度等の観点から適時かつ適切に対応することで、影響の極小化に努めています。 ・地政学的リスク  当社グループはアジア圏を主に海外展開しています。近時、地政学的な緊張の高まりや国家間の分断の進展等により国際情勢の不確実性が高まる中、これら展開地域やその周辺地域、更には展開地域以外での戦争や外交的緊張等により貿易や投資の混乱、金融危機、政情不安や社会不安が顕在化した場合、当該国・地域の事業環境や経済環境、並びに当社グループの事業運営に影響が生じ、当社グループの業績や財政状況に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループでは、展開の前後でマクロ及びミクロレベルでのマーケットの調査と分析を実施するほか、経済情勢や政治社会情勢等について、イオングループ各社や現地日本企業との連携を深め情報収集に努めています。各種情勢変化の兆候を認めたときは、リスク・コンプライアンス委員会等で対応について検討することとしています。 ・気候変動リスク  異常気象の増加(台風・洪水等)や気温上昇等により、当社グループの店舗・その他施設並びに資金決済に関するインフラやATM等に停電や通信障害等の被害が発生し、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。  また、当社グループでは「イオン脱炭素ビジョン2050」に基づき、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (4)指標及び目標 ②気候変動に関する事項」に記載の指標を目指し、省エネルギーの推進、再生可能エネルギーの推進、再生可能エネルギーへの転換等に取り組んでいます。また、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に沿った情報開示を進めています。一方で、環境規制の強化や社会的要請の高まり等により、想定以上の対策コストが発生したり、取組や開示内容が不十分と見なされた場合には、社会的信用の低下を招くおそれがあります。    当社では、店舗やその他施設における設備・運用の整備やシステムの安定稼働の確保に向けた取り組みを行っております。また、店頭における商品説明、サービスのお申込み、イオンカードのご利用明細等のペーパーレス化、デジタル化を推進する等、脱炭素への対応を進めております。 加えて、環境規制の強化や社会的要請の高まりに対応するため、各種規制の新設や変更等のモニタリングを行い、十分な開示を行うことで、当社グループの説明責任を適切に果たせるよう努めています。
経営成績の分析 (MD&A)11,033字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。 (1)経営成績の状況 ①連結経営成績の状況 当連結会計年度の連結営業収益は5,693億70百万円(前期比106.8%)、連結営業利益は606億55百万円(前期比98.6%)、連結経常利益は606億93百万円(前期比97.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は210億92百万円(前期比134.8%)となりました。 当社は、金融サービスの提供を通じた持続的な成長を実現するため、当社グループの存在意義をOur Purpose 「金融をもっと近くに。一人ひとりに向き合い、まいにちのくらしを安心とよろこびで彩る。」と定めています。Our Purposeのもと、小売業発の金融グループの強みである「生活者視点」に立ち、展開するアジア各国において、全てのお客さまのライフステージや生活環境の変化に対応した金融サービスの提供を目指しております。 また、2030年のありたい姿として設定した「『金融をもっと近くに』する地域密着のグローバル企業」の実現に向け、中期経営計画(2021年度~2025年度)を「変革フェーズ」と位置づけ、事業環境の変化を踏まえた最適な事業ポートフォリオへの見直しや、デジタルを活用した新たなビジネスモデルの構築に取り組んでまいりました。 中期経営計画の最終年度である当連結会計年度は、イオン生活圏におけるお客さまへの提供価値の最大化を図るため、事業ポートフォリオの見直しによる経営資源の再配分を進めました。国内では、2025年7月1日に生命保険事業を営む連結子会社イオン・アリアンツ生命保険株式会社(現 明治安田トラスト生命保険株式会社)の発行済株式の85.1%を、明治安田生命保険相互会社へ譲渡しました。また、2026年2月1日に連結子会社であるACSリース株式会社を当社に吸収合併し、2026年3月1日にはエー・シー・エス債権管理回収株式会社のデータ分析コンサルティング業を吸収分割により当社へ承継しました。加えて、連結子会社であるAFSコーポレーション株式会社を当社へ吸収合併することを決定しています。これらにより、よりシンプルで実効性の高い効率的な組織体制を構築するとともに、各事業間の連携強化を通じた事業拡大を図ってまいります。 当連結会計年度の国内経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、人件費やエネルギー、物流コスト等の上昇に伴う物価高の影響が家計を圧迫し、個人消費については慎重な動きが継続しました。当社グループの展開するアジア各国においては、マレーシアやベトナムを中心に、家計消費の拡大を背景に堅調な経済成長が続いておりますが、中国経済の成長率鈍化に加え、米国の通商政策を巡る不透明感の高まり等により、マクロ経済環境の先行きには不確実性が残っています。さらに一部地域においてはインフレの長期化や所得の伸び悩みが見られ、景気回復には時間を要する状況となりました。 このような状況のもと当社グループは、国内外においてお客さまの決済及び資金ニーズに応える金融商品・サービスの提供により顧客基盤の拡充に取り組むとともに、各種取扱高及び営業債権残高の拡大による資産収益性の向上を図りました。 国内では、2025年2月28日にGMS事業を営むイオンリテール株式会社からWAONバリュイシュア事業の譲受を完了し、コード決済や電子マネー等の各種決済チャネルを融合した、より利便性の高いスマホ決済「AEON Pay」サービスの提供とともに、顧客基盤及び加盟店の拡大に取り組みました。また、2025年7月12日に、レンディングサービスやフィンテックソリューションを提供するAND Global Pte. Ltd.(以下、AND Global社)との間で、AND Global社の第三者割当増資についての株式引受契約及び戦略的パートナーシップに関する覚書を締結しました。AND Global社の有するオルタナティブデータを活用したAIスコアリングによる与信管理ノウハウやデジタルレンディングに関するビジネスノウハウを、当社の国内及びアジア各国で活用することにより、サービスのDX化を推進するとともに、融資事業の強化、AI等のデジタル技術を活用した与信精緻化や債権回収体制の強化を図ってまいります。 海外では、イオングループが海外戦略の重要国と位置付けているベトナムにおいて、2025年2月に連結子会社となったAEON Consumer Finance Company Limitedが、現地法人ACS Trading Vietnam Co., Ltd.の提供する共通ポイント会員と一体となった顧客基盤の拡大に取り組みました。マレーシアにおいても、デジタルバンク事業を営むAEON BANK(M)BERHADが事業者向け預金を開始し、イオングループの取引先等へのサービス提供を図るとともに、2025年9月17日には、現地法人AEON CREDIT SERVICE(M)BERHADがイオングループの小売業を営むAEON Co.(M)BHD.と共同で、マーケティング事業を営む新会社AEON360 SDN.BHD.を設立する等、イオン生活圏をさらに発展させる取り組みを進めました。 ②セグメントの状況 <国内・リテール> 国内・リテール事業の営業収益は2,429億71百万円(前期比125.6%)、営業利益は51億18百万円(前期比48.7%)となりました。 当連結会計年度では、ショッピングリボ・分割を中心とした営業債権残高が順調に増加したことや、金利上昇に伴うローン等の貸出金利息や有価証券の運用益が拡大したことで、営業収益は前期を上回りました。一方、銀行業における預金利息の拡大や金利環境に合わせた保有債券ポートフォリオのリバランスに伴う金融費用の増加等により、営業利益は前期を下回りました。 リテール事業では、2025年9月11日よりカードショッピング1回払い又はボーナス一括払いにおいて、決済手続き後にWeb及びイオンウォレットを通じて返済方法を分割払いへ変更できる「あとから分割払い」サービスを開始しました。ショッピングリボにおいては、ご利用明細やご利用日単位に加え、1カ月単位で支払方法をリボ払いに変更できる機能を追加し、お客さまの利用状況に合わせた、より柔軟な支払方法の選択が可能となりました。これら利便性の向上によるショッピングリボ・分割債権残高の拡大に加え、2025年12月2日ご請求分よりショッピングリボ手数料を改定し、収益性の向上を図りました。また、カードキャッシングにおいては、スマホアプリ「イオンウォレット」を通じたネットキャッシングの告知強化を図りました。 これらの取り組みにより、ショッピングリボ・分割債権残高は3,951億79百万円(期首差336億12百万円増)、キャッシング債権残高は4,353億76百万円(期首差74億73百万円増)と順調に拡大しました。 なお、2026年4月6日よりアプリ名称を「AEON Pay」へ変更し、デザインを刷新するとともに、視認性及び操作性を改善しました。今後も、お客さまがより使いやすいアプリへとUI・UXの向上を図り、利便性を高めてまいります。 株式会社イオン銀行(以下、イオン銀行)では、日本銀行による金融政策の見直しや金利情勢の変化を踏まえ、2025年3月1日に円預金及びローン店頭表示金利の改定を実施しました。また、金融環境のさらなる変化に合わせ、2026年3月1日にも円預金及びローン店頭表示金利の改定を実施し、普通預金金利は預金残高にかかわらずわかりやすくお伝えできるようになりました。 そのほか、円預金においては、お客さまの預金ニーズの高まりに応えるため、定期預金キャンペーンの実施に加えて、2025年2月に取り扱いを開始した退職金定期預金の店頭告知の強化、給与振り込み口座設定での定期預金優遇金利の適用等に取り組んだ結果、イオン銀行の預金残高は5兆4,641億67百万円(期首差2,625億34百万円増)と、順調に拡大しました。 また、顧客接点であるイオングループ店舗に出店する銀行店舗では、対面ニーズの高い金融相談等への対応や、顧客基盤拡大に向けた新規口座の獲得推進を目的に、新店舗の開設に加え、カードカウンターと銀行店舗の一体運営による募集拠点を全国9箇所に拡大しました。 各種ローン商品においては、住宅ローン契約者さま特典としてイオングループでのお買い物が毎日5%割引となる「イオンセレクトクラブ」の告知強化による、継続した当社グループ独自のメリットを訴求しました。また、住宅価格の高騰や若い世代のお客さまの住宅購入需要の高まりに対応し、2025年4月1日より、借入期間を従来の最長35年から最長50年に延長しました。これらの取り組みの結果、債権流動化前の居住用住宅ローンの貸出金残高は2兆9,117億87百万円(期首差46億51百万円増)となりました。 資産形成サービスでは、NISAをはじめとした資産運用応援キャンペーンの他、お買い物ついでに立ち寄れるショッピングセンター内にあるリアル店舗の強みを活かしたセミナー開催や保険等の対面相談ニーズにお応えすることで、資産形成関連の販売額は順調に推移しました。 イオン銀行では、2024年12月26日に金融庁より、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与(以下、マネロン・テロ資金供与)管理態勢に関し、銀行法第26条第1項の規定に基づく業務改善命令を受けました。当社及びイオン銀行は今回の処分を厳粛に受け止め、真摯に反省するとともに、同管理態勢の改善に一体となり取り組んでおります。イオン銀行は、2025年1月31日に本命令の趣旨を踏まえた業務改善計画書を金融庁へ提出し、以降、定期的に業務改善計画の進捗状況を金融庁へ報告しております。引き続き全社をあげて業務改善計画を着実に実行することで、マネロン・テロ資金供与対策に係る態勢強化を図り、お客さまに安心してご利用いただけるよう、信頼の回復に努めてまいります。 <国内・ソリューション> 国内・ソリューション事業の営業収益は1,898億38百万円(前期比98.6%)、営業利益は135億2百万円(前期比137.7%)となりました。 当連結会計年度は、クレジットカード及びスマホ決済「AEON Pay」の顧客基盤及び加盟店ネットワークの規模拡大に取り組んだことに加え、2025年2月にイオンリテール株式会社よりWAONバリュイシュア事業を譲受したことにより役務取引等収益が拡大し、増益となりました。 ソリューション事業では、2025年6月26日よりAEON Payと電子マネーWAONの融合を図り、両決済手段における残高を自由に移行できる機能をAEON Payに搭載しました。サービス開始にあわせ、イオングループ各社と連携した告知強化に取り組み、顧客基盤の拡充及び利用拡大に取り組みました。 顧客基盤の拡充については、期間中に初めてAEON Payを利用した方へご利用金額の最大20%を還元する企画の実施や、ATMでの現金チャージ機能の認知向上の他、継続して新規会員の獲得に取り組んだ結果、チャージ払い利用者を中心に会員が拡大し、AEON Payの有効会員は1,208万人(期首差392万人増)となりました。これらの結果、AEON Payを含む国内有効ID数は3,925万人(期首差309万人増)、内カード有効会員数は2,654万人(期首差37万人増)となりました。 決済領域においては、物価上昇を背景とした日常消費での節約志向が根強く、利用単価の伸び悩みが見られています。そのような中、イオングループや提携先企業、加盟店における共同販促施策の実施や、イオンカードのゴールド会員限定で、全国のイオンモール専門店において毎月20日・30日のお買い物が5%割引となる「お客さま感謝デー」特典の対象に、2025年3月よりネイバーフッド型ショッピングセンターのイオンタウン専門店を追加し、カード特典の魅力度向上に取り組みました。また、2025年7月から、毎月10日にイオングループの対象店舗でのAEON Payのご利用で、WAON POINTを基本の10倍付与する新たな利用促進企画を開始する等、よりお得な決済手段として利用拡大に取り組みました。 さらに、あらゆる生活シーンで気軽に利用可能な決済手段を目指し加盟店網の拡大を図り、AEON Payの利用可能箇所数は期首より111万箇所増となる415万箇所となりました。これらの結果、カードショッピング取扱高は7兆8,666億73百万円(前期比105.0%)となりました。 当社は、さらなる成長に向けた事業ポートフォリオの見直しとして、コア領域・成長領域への適切なリソース配分を行う方針のもと、戦略的パートナーとの協業を推進しています。2025年10月に、株式会社オリエントコーポレーションと共同で、個人事業主及び法人代表者・中小企業法人向けの「イオンビジネスカード」の発行を開始しました。さらに、2025年3月にイオン株式会社及び当社と包括的パートナーシップ契約を締結した明治安田生命保険相互会社との取り組みの一環として、2025年10月に「一般社団法人 全国フードバンク推進協議会」に寄付できる「フードバンク応援WAON」の発行を開始しました。イオングループ店舗網を活用した健康増進イベントを共同で開催する等、お客さまの健康増進・地域活性化に資する取り組みを推進しています。 当社はこれまでも国内市場で増加するフィッシング詐欺等によるクレジットカード不正利用を防ぐため、本人認証サービス(3Dセキュア)の導入や24時間365日、不正利用を察知する異常検知モニタリング等のセキュリティ体制を構築してきました。2025年7月23日には、グーグル・クラウド・ジャパン合同会社とフィッシング詐欺対策の強化を目的としたパートナーシッププログラム契約を締結し、同社の提供する、AIと機械学習を活用し不正なウェブサイトをリアルタイムで検知・ブロックする「Web Risk」の活用を開始しました。今後も、外部関連団体との連携深化による最新情報の共有・対策強化及び、セキュリティ体制の強化によるお客さまへの安全な金融サービスの提供に努めてまいります。 <海外・中華圏> 中華圏の営業収益は359億24百万円(前期比100.9%)、営業利益は108億25百万円(前期比116.2%)となりました。 中華圏の主要エリアである香港は、物価上昇の影響や米国の通商政策を巡る不透明感を背景に消費動向に慎重な状況が続きましたが、政府による観光振興や飲食業を中心とした支援策の実施、中国本土との往来回復等を受け、香港域内での消費や観光・サービス分野では持ち直しの動きが見られました。このような環境下において、クレジットカードの利用促進等に継続して取り組み、取扱高及び営業債権残高は堅調に推移しました。他方、マクロ環境を鑑みた与信精緻化に努めたことで貸倒関連費用を抑制し、営業利益は前期を上回りました。 香港の現地法人AEON CREDIT SERVICE(ASIA)CO.,LTD.は、イオングループの小売り事業AEON STORES(HONGKONG)Co.,LTD.の店舗に加え、カード利用ニーズの高い飲食店や交通機関を対象に、イオンカードのモバイル決済(NFC決済)利用時のポイント特典を強化しました。また、観光需要の高まりに合わせた旅行予約や、フードデリバリー等のEC利用の伸長等により、カードショッピング取扱高は2,289億33百万円(前期比105.0%)と順調に拡大しました。 カードキャッシングでは、顧客データ分析に基づくスマホアプリやテレマーケティングを中心とした個別アプローチを強化するとともに、スマホアプリのUI・UXの改善や新規顧客向け特典の提供を開始しました。個人向けローンでは、対面相談サービスの充実等パーソナライズした営業を強化した結果、カードキャッシング取扱高は518億82百万円(前期比108.5%)、個人向けローン取扱高は307億8百万円(前期比101.7%)となりました。 また、ローン契約業務の完全ペーパーレス化や、カードレスで発行するバーチャルカードの即時発行運用の開始等の業務効率化を進めました。貸倒関連費用については、外部信用情報と自社顧客データを組み合わせたスコアの継続活用により、審査精度を向上したことで抑制を図りました。 <海外・メコン圏> メコン圏の営業収益は1,028億30百万円(前期比107.4%)、営業利益は160億85百万円(前期比100.5%)となりました。 メコン圏の主要エリアであるタイは、高水準で推移する家計債務を背景に個人消費が伸び悩み、内需の回復に力強さを欠く状況が続きました。他方、ベトナムやカンボジアでは製造業や輸出関連分野の拡大、観光や国内消費の持ち直し等を背景に経済活動は総じて底堅く推移し、各国ごとに経済動向にばらつきが見られました。 このような環境下で各国において顧客基盤及び取扱高の拡大に取り組むとともに、与信回収体制の強化による生産性向上に努め営業収益は前期を上回りました。一方、営業利益はベトナム連結子会社のAEON Consumer Finance Company Limited(以下、ACF)取得に係るのれん償却費の計上により前期と同水準となりました。 タイの現地法人AEON THANA SINSAP (THAILAND)PCL.は、新たな顧客層の開拓、商品・サービスの拡大、サービスやオペレーションの改善に積極的に取り組みました。2026年2月にはペットとの生活を総合的にサポートするクレジットカード「Petster」の発行を開始し、新規会員獲得を目指しました。またイオンカードのデザインリニューアルやカード特典の見直し等のリブランディングを進めました。 個人向けローンでは、まとまった資金ニーズにお応えする長期の証書貸付ローンの取り扱いを開始する等、お客さまの利便性向上に取り組んだ結果、メコン圏の取扱高は1,029億14百万円(前期比90.1%)となりました。 貸倒関連費用の抑制に向け、債権回収システムの刷新による業務効率化ならびに債権回収時の連絡におけるAIボイスボット活用により債権回収率の改善につながりました。 ベトナムでは、2025年2月3日に持分取得したファイナンス会社ACFへ、現地法人ACS Trading Vietnam Co., Ltd.(以下、ACSTV)からの個品割賦事業の移管を、2025年10月1日に完了しました。個品割賦利用者への個人向けローンの提供等のクロスセル推進や、ACSTVの提供する共通ポイント会員と一体となった顧客基盤の拡大に取り組みました。 <海外・マレー圏> マレー圏の営業収益は1,017億9百万円(前期比111.6%)、営業利益は149億56百万円(前期比111.4%)となりました。 マレー圏の主要エリアであるマレーシアでは、失業率の低下等、雇用環境の改善と個人所得の増加を背景に個人消費が堅調に拡大し、内需の拡大が経済成長の主要なけん引役となりました。これにより、国内経済は引き続き安定した成長を維持しています。そのような中、主力の小型バイクに加え、近年注力している大型バイクや中古車をはじめとする個品割賦事業やクレジットカード等の取扱高が順調に推移し、営業債権残高が増加したことにより、営業収益は前期を上回り増収となりました。営業利益についても、営業債権残高拡大に伴う貸倒関連費用等の増加を吸収し、前期を上回りました。 マレー圏では、マレーシア現地法人AEON CREDIT SERVICE(M)BERHAD(以下、ACSM)において、2025年6月にマレーシア初のバイク愛好者向けカード「AEON Biker Visa Card」の発行を開始しました。また2026年1月には、クレジットカードとメンバーズカードを統合した「AEON Member Plus Credit Card」を発行し、イオングループ小売各社での独自特典や、ACSM及び小売各社の発行するポイントの統合を図り、よりわかりやすく便利なサービス提供に取り組みました。 個品割賦においては、外部信用情報を活用した即時仮与信機能やAIクレジットスコアリングの導入による与信精緻化に取り組みました。個人向けローンにおいては、スマホアプリ「イオンウォレット」のUI・UXの改善に加え、2025年8月に利用状況に応じてステージランクを決定する「FinPlus」のデータを活用した事前与信機能の追加により、FinPlus会員からの融資申込の拡大につながりました。これらの結果、マレー圏の個品割賦の取扱高は1,417億36百万円(前期比101.4%)、個人向けローンの取扱高は829億77百万円(前期比106.4%)と伸長しました。 デジタルバンク事業を営むAEON BANK(M)BERHADでは、預金及びデビットカードに加え、2025年3月に個人向けローン「Personal Financing-i」の提供を開始しました。2025年4月にはACSMのスマホアプリへ口座申込導線を設置し、両社の連携強化を図っています。加えて、2025年8月には事業者向け預金商品の取り扱いを開始しました。 2025年9月17日に、ACSMはイオングループの小売業を営むAEON Co.(M)BHD.と共同でマーケティング会社AEON360 SDN.BHD.(以下、AEON360)を設立しました。AEON360は、マレーシアでイオングループが40年にわたり培った事業基盤と、ACSMが蓄積してきた金融ノウハウやデータを融合し、お客さまのライフスタイルに関わる全方位(360度)のサービス提供とイオン生活圏のさらなる発展につなげていくことを目的としています。スマホアプリをグループ各社と統合し、グループ横断のプラットフォームの開発を拡大することで、顧客IDやロイヤリティ制度の共通化、AIを活用したデータマーケティング等の提供を目指してまいります。 (2)財政状態の状況 資産の部、負債の部、純資産の部における主な増減内容は次のとおりであります。 (資産の部) 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末より5,574億63百万円増加し、8兆3,139億56百万円となりました。これはカードキャッシングや個人向けローンの残高拡大及び居住用住宅ローン貸出金残高の増加等により貸出金が2,496億6百万円、銀行業における有価証券が3,290億92百万円、及び買入金銭債権が1,088億65百万円増加した一方、日銀預け金の減少等により現金及び預金が1,379億72百万円減少したこと等によるものです。 (負債の部) 負債合計額は、前連結会計年度末より5,180億20百万円増加し、7兆6,887億46百万円となりました。これは資金決済口座としての利用拡大等により預金が2,758億53百万円、買掛金が750億24百万円、有利子負債が1,301億49百万円、及び流動負債その他が603億92百万円増加した一方、事業分離により子会社を連結の範囲から除外した影響により保険契約準備金が426億56百万円減少したこと等によるものです。 (純資産の部) 純資産合計額は、前連結会計年度末より394億43百万円増加し、6,252億9百万円となりました。これは利益剰余金が親会社株主に帰属する当期純利益の計上により210億92百万円、為替換算調整勘定が242億35百万円、非支配株主持分が237億39百万円増加した一方、利益剰余金が期末及び中間配当金の支払いにより114億41百万円、及びその他有価証券評価差額金が394億93百万円減少したこと等によるものです。 (3)資本の財源及び資金の流動性についての分析 ①キャッシュ・フロー 営業活動によるキャッシュ・フローについては、銀行業における預金残高の増加等により、3,036億65百万円の収入となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローについては、有価証券の取得による支出が有価証券の売却・償還による収入を上回ったこと等により、4,238億29百万円の支出となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローについては、配当金の支払等により、186億28百万円の支出となりました。 以上の結果により現金及び現金同等物は1,322億76百万円減少し、6,627億91百万円となりました。 ②資金需要 当社グループの主な資金需要は、個人向けの金融サービスの提供に係る、貸出金及び割賦売掛金等の事業運営資金に加え、お客さま利便性向上のためのIT、デジタル投資並びに子会社への出資・増資等を含む成長投資であります。 ③資金調達 当社グループは、円滑な事業運営に必要な流動性の確保と、財務の健全性及び安定性の維持を資金調達の基本方針としております。この方針のもと、調達期間の長期化や調達手法の多様化を進めるとともに、外部金融機関との取引の安定及び拡大を図ることにより、手元流動性及び財務基盤の安定性の確保に注力しております。 資金調達の内訳として、国内においては、銀行業における預金に加え、メガバンクを中心とした金融機関からの借入による間接金融のほか、社債及びコマーシャル・ペーパーの発行、ならびに債権流動化による直接金融を活用しております。海外においては、主に邦銀及び現地金融機関からの借入等による間接調達により資金調達を行っております。 また当社グループは国内2社の格付機関から格付を取得しており、本報告書提出時点において、日本格付研究所の格付はA(安定的)、格付投資情報センターの格付はAマイナス(安定的)となっております。また主要な金融機関とは良好な関係を維持していることから、引き続き、事業拡大や投資、運転資金の調達に対して安定的な外部資金調達が可能であると認識しております。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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