概要
松井証券は、1918年に東京株式取引所の一般会員として創業した独立系のオンライン証券会社である。個人投資家向けに株式・先物・オプション・FX・投資信託などの取引サービスを提供し、1998年に国内初の本格的インターネット取引「ネットストック」を開始したネット証券のパイオニア。東京都千代田区に本社を置き、従業員227名。2026年3月期の営業収益は527億円、営業利益は235億円と高い収益性を示す。
個人投資家に特化した単一セグメントの事業構造
松井証券は、個人投資家向けオンライン証券取引サービスのみを事業とする単一セグメント企業である。具体的には株式及び先物・オプションの委託売買、引受け・募集・売出しの取扱、投資信託の販売、FX(外国為替証拠金取引)を提供する。2026年3月期の営業収益527億円のうち、受入手数料が259億円(株式委託手数料が248億円)、トレーディング損益が58億円、金融収支が173億円を占める。収益は株式市場の動向に左右されるが、FX取引や信用取引に伴う金融収益が収益源を多様化している。
競合との差別化:独立系としての戦略とターゲット顧客
国内のオンライン証券業界は大手5社(松井証券、SBI証券、楽天証券、三菱UFJ eスマート証券、マネックス証券)で個人株式等委託売買代金の大半を占める。松井証券はこの5社の中で唯一の独立系であり、コングロマリット傘下の他社とは異なり、グループ顧客基盤を持たない。そのため、投資に能動的で取引を楽しむ個人投資家をコアターゲットに据え、品質と価格で勝負する方針をとる。2023年に競合2社が株式売買手数料を完全無料化した後も、松井証券は手数料を有料に維持し、付加価値で対価を得るモデルを堅持している。
ROE 19.6%を達成した資本効率志向の経営
松井証券は株主資本コスト8%を上回るROEの達成を経営目標に掲げる。2026年3月期のROEは19.6%と前事業年度の13.8%から上昇し、目標を大きく上回った。これは株式等委託売買代金の増加、預託金の収益分配金増加、FX取引拡大による利益増が要因である。また、自己資本比率は約6.4%(純資産823億円/総資産1,354億円)と低めだが、これは信用取引貸付金や顧客分別金預託金の増加による資産膨張のためであり、事業の回転率の高さで資本効率を高めている。財務基盤は強固で、顧客への補償等の特別損失を吸収できる体力を持つ。
業界の中での役割はオンライン証券取引サービス提供者にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01個人投資家向け証券取引主力
個人投資家を対象としたオンライン証券取引サービス。株式及び先物・オプションの委託売買業務、引受け並びに募集及び売出しの取扱、投資信託の販売、FX(外国為替証拠金取引)等のサービスを提供。単一セグメントで事業を展開。
- 株式売買サービス
- 個人投資家向けの株式オンライン売買取引サービス。委託売買業務を提供。
- 先物・オプション取引サービス
- 個人投資家向けの先物及びオプションのオンライン取引サービス。委託売買業務を提供。
- FX(外国為替証拠金取引)サービス
- 個人投資家向けの外国為替証拠金取引サービス。
- 投資信託販売サービス
- 個人投資家向けの投資信託の販売サービス。
製品と技術
ネットストックシリーズ:インターネット取引の中核プラットフォーム
1998年に開始した「ネットストック」は、松井証券のオンライン取引の基盤である。その後、2006年にリアルタイム・トレーディングツール「ネットストック・ハイスピード」を導入し、注文発注から約定までの速度を向上させた。これにより、デイトレーダーなどの高速取引需要に対応。また、2009年にはスマートフォン向けアプリ「株touch」をリリースし、場所を選ばない取引環境を提供している。これらのプラットフォームは個人投資家の多様な取引スタイルを支える。
一日信用取引と一日先物取引:デイトレード専用商品
2013年に導入された「一日信用取引」は、デイトレードに特化した信用取引商品である。通常の信用取引と異なり、当日中に決済する必要があるが、金利負担が軽減される。2014年には「プレミアム空売りサービス」を追加し、空売り銘柄の拡大と貸株料の低減を実現。2015年には「一日先物取引」を開始し、先物取引でも同様のデイトレード専用枠を設けた。これらの商品は、短期売買を好むアクティブ投資家の需要を捉え、委託手数料収入の増加に貢献している。
FX(外国為替証拠金取引)と投資信託:収益源の多様化
2001年4月に開始したFXサービスは、個人投資家向けに提供されており、トレーディング損益の主要な源泉となっている。2026年3月期のトレーディング損益は58億円の利益で、前年比55%増加した。また、2016年11月に投資信託販売を開始し、2019年12月には販売手数料を完全無料化した。ポートフォリオ提案サービス「投信工房」を通じて、長期積立投資のニーズにも対応している。これらは株式委託手数料に依存しない収益源として重要である。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
証券、商品先物取引業のなかでの位置
ネット中堅、手数料競争に晒される
松井証券は、業界内で中堅規模のネット証券会社に位置づけられる。同業他社であるAIフュージョンキャピタルグループやFUNDINNOと比べても、手数料引き下げ競争の影響を直接受ける立場にある。近年は収益力の改善を進め、2025年3月期の営業利益率は39.8%と高い水準を達成したが、2026年3月期には収益拡大とともに一層の効率化が求められる。業界全体では、取引のデジタル化や新規参入による競争激化が進行しており、同社は差別化戦略の強化が必要である。
強み
- 2025年3月期営業利益率39.8%と高水準で、効率的な運営を実現。
- 売上高は368億→527億円(2024→2026年予)と増収基調にある。
- ネット中心の事業で店舗コストが低く、競争力の源泉となっている。
- 個人投資家向け信用取引に強みを持ち、手数料収入を安定化。
課題
- 同業他社との値下げ競争が収益性を圧迫するリスクがある。
- 株式市況や取引量に収益が左右され、市況変動の影響を受けやすい。
- ネット証券間でのサービス同質化が進み、独自の強みを打ち出しにくい。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
証券・カード・リースの時価総額近傍。太字が松井証券
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9449GMOインターネットグループ | 4,333億円 | 22.3倍 |
| 2 | 8424芙蓉総合リース | 4,052億円 | 18.7倍 |
| 3 | 8425みずほリース | 3,918億円 | 8.2倍 |
| 4 | 8570イオンフィナンシャルサービス | 3,545億円 | 16.8倍 |
| 5 | 8522名古屋銀行 | 3,525億円 | 17.3倍 |
| 6 | 8628松井証券 | 3,067億円 | 19.7倍 |
| 7 | 4373シンプレクス・ホールディングス | 2,840億円 | 26.5倍 |
| 8 | 8609岡三証券グループ | 2,751億円 | 11.2倍 |
| 9 | 8616東海東京フィナンシャル・ホールディングス | 2,319億円 | 13.6倍 |
| 10 | 2127日本M&Aセンターホールディングス | 2,224億円 | 16.8倍 |
| 11 | 8566リコーリース | 2,125億円 | 16.3倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(証券・カード・リース)に従っています。
会社の歴史
沿革 22件
東京株式取引所の一般会員として創業した1918年
1918年5月、松井房吉商店が東京株式取引所の一般会員として創業した。当時は対面での株式売買が主流であり、小規模な証券業者として活動を始めた。1931年3月に株式会社松井商店を設立し、1947年12月には松井證券株式会社に商号変更、1948年8月に証券業登録、1949年4月には東京証券取引所の正会員(現総合取引参加者)となった。創業から半世紀以上にわたり、伝統的な証券会社としての地盤を築いた。
1990年代の料金革命:無料化・半額化で個人投資家を獲得
1996年4月、松井證券は業界に先駆けて株式保護預かり料の無料化を導入した。続いて1997年2月には店頭登録株式の委託手数料を半額化。これらの低料金戦略は個人投資家の支持を集め、1999年10月の株式委託手数料完全自由化に合わせて、新しい手数料体系「ボックスレート」を導入した。ボックスレートは約定代金に応じた定額制で、取引コストを明確化し、後のインターネット取引の普及につながる顧客基盤を形成した。
国内初の本格インターネット取引開始とオンライン専業化(1998年)
1998年5月、松井證券は国内初の本格的インターネット取引「ネットストック」を開始した。同時に国内初のインターネットによる信用取引、日経平均株価指数オプション取引(買建)の取扱を開始した。これにより、同社はオンライン証券のパイオニアとしての地位を確立。2000年6月に松井証券株式会社に商号変更し、2001年4月にはFXサービスを開始、同年8月には東京証券取引所市場第一部に上場(証券コード8628)した。2003年7月には無期限信用取引を導入し、取引手段の拡充を進めた。
デイトレード向け商品の投入とモバイル対応の進化(2010年代)
2013年1月、信用取引規制緩和を受け、デイトレード専用の「一日信用取引」を導入。2014年3月には「プレミアム空売りサービス」を開始し、2015年2月には「一日先物取引」を追加した。これらの短期売買商品はアクティブな個人投資家に支持された。一方で、2006年9月にリアルタイムツール「ネットストック・ハイスピード」、2009年3月にはスマートフォン向け投資情報アプリ「株touch」を導入するなど、取引プラットフォームの高度化とモバイル対応を進めた。2016年11月には投資信託の取扱を開始し、ポートフォリオ提案サービス「投信工房」を提供。2019年12月には投資信託販売手数料を完全無料化し、株式取引の少額投資における手数料無料枠を拡大した。
年表22件を開く
1910年代
- 1918年5月創業松井房吉商店創業、東京株式取引所一般会員となる
1930年代
- 1931年3月創業株式会社松井商店設立
1940年代
- 1947年12月商号変更松井證券株式会社に商号変更
- 1948年8月証券業登録
- 1949年4月東京証券取引所(再開)の正会員(現、総合取引参加者)加入
1990年代
- 1996年4月株式保護預かり料の無料化を導入
- 1997年2月店頭登録株式の委託手数料の半額化を導入
- 1998年5月国内初の本格的インターネット取引「ネットストック」を開始 国内初のインターネットによる信用取引を開始 インターネットによる日経平均株価指数オプション取引「買建」の取扱開始
- 1999年10月株式委託手数料完全自由化により、新しい委託手数料体系「ボックスレート」を導入
2000年代
- 2000年6月商号変更松井証券株式会社に商号変更
- 2001年4月FX(外国為替証拠金取引)サービスを開始
- 2001年8月上場当社株式を東京証券取引所市場第一部に上場(証券コード:8628)
- 2001年12月一橋大学大学院国際企業戦略研究科が主催する「第1回ポーター賞」を受賞
- 2003年7月無期限信用取引を開始
- 2004年6月本社を東京都千代田区麹町一丁目4番地に移転登記
- 2006年9月リアルタイム・トレーディングツール「ネットストック・ハイスピード」を導入
- 2009年3月スマートフォン向けリアルタイム投資情報アプリ「株touch」を導入
2010年代
- 2013年1月信用取引の規制緩和にあわせて、デイトレード限定の信用取引「一日信用取引」を導入
- 2014年3月一日信用取引の「プレミアム空売りサービス」を導入
- 2015年2月デイトレード限定の先物取引「一日先物取引」を導入
- 2016年11月投資信託の取扱開始及びポートフォリオ提案サービス「投信工房」の提供開始
- 2019年12月投資信託の販売手数料を完全無料化 株式取引の少額投資における手数料無料枠の拡大
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。
- ROE株主資本コスト(現状8%)を上回る
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
強いブランドの構築
金融機関としての信頼性向上と知的エンターテインメント性の追求を両立。強固な財務基盤、安定した取引システム、コンプライアンス強化、CMやYouTubeチャンネルによる認知度向上、投資情報メディアの充実などに取り組む。
- 02
ラインアップ充実と特色あるサービス
個人投資家の多様なニーズに応えるため、クレジットカード積立投資信託、高金利普通預金プログラム、FX通貨ペア拡充など、標準的な商品・サービスを拡充し、投資初心者から経験者まで対応する。
- 03
サービスクオリティの向上
優位性のある顧客体験価値を提供するため、取引ツールの機能改善、スプレッド縮小、プレマーケット取引対応、コールセンターの応答率向上など利便性を高め、顧客サポート品質を維持・向上する。
- 04
新規事業領域の探索・多角化
オンラインビジネスを核としつつ、保険分野など新たな金融サービスに進出。資本業務提携を通じてライフプランに応じた保険提案など、お客様起点の最適なサービスを提供する。
- 05
セキュリティの強化
不正アクセスやサイバー攻撃への対策として、多要素認証の必須化、パスキー導入、サイバーセキュリティ演習への参加、社内体制の改善など、お客様が安心して取引できる環境を整備する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で227人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,155万円で、9期前と比べて+31.6%。平均年齢は37.3歳、平均勤続年数は9.7年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 123 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 130 | — |
| 2019年3月 | 878 | 39.8 | 12.3 | 142 | — |
| 2020年3月 | 738 | 39.9 | 12.9 | 142 | — |
| 2021年3月 | 918 | 40.1 | 12.4 | 154 | — |
| 2022年3月 | 915 | 39.6 | 12.0 | 168 | — |
| 2023年3月 | 914 | 38.8 | 11.4 | 180 | — |
| 2024年3月 | 916 | 37.9 | 10.7 | 203 | — |
| 2025年3月 | 942 | 37.4 | 10.3 | 217 | 7,189 |
| 2026年3月 | 1,155 | 37.3 | 9.7 | 227 | 10,352 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は527億円、営業利益は235億円。前期と比べると増収増益で、売上が+34.4%、利益が+50.6%。
四半期の推移
10期分
直近は2026年4Qで、営業収益は304億円、営業利益は132億円。前年の2025年4Qと比べると、営業収益は+53.5%、営業利益は+97.0%。
| 対象期間 | 営業収益億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 73 | 30 | 41.1 | 20 |
| 2023年4Q | 84 | — | — | 19 |
| 2024年1Q | 82 | 36 | 43.9 | 24 |
| 2024年2Q | 85 | 37 | 43.5 | 24 |
| 2024年3Q | 86 | 35 | 40.7 | 22 |
| 2024年4Q | 115 | — | — | 28 |
| 2025年2Q | 194 | 89 | 45.9 | 61 |
| 2025年4Q | 198 | 67 | 33.8 | 44 |
| 2026年2Q | 223 | 103 | 46.2 | 65 |
| 2026年4Q | 304 | 132 | 43.4 | 90 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、営業収益は208億円から527億円へ2.5倍に増えた。直近期の営業利益率は44.6%。営業収益は3期、純利益は3期の連続増加。
| 決算期 | 営業収益億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 208 | — | 102 | — | 64 |
| 2014年3月 | 399 | — | 272 | — | 163 |
| 2015年3月 | 343 | — | 222 | — | 156 |
| 2016年3月 | 344 | — | 218 | — | 148 |
| 2017年3月 | 277 | — | 150 | — | 107 |
| 2018年3月 | 322 | — | 186 | — | 129 |
| 2019年3月 | 273 | — | 136 | — | 96 |
| 2020年3月 | 242 | — | 90 | — | 61 |
| 2021年3月 | 301 | — | 129 | — | 103 |
| 2022年3月 | 304 | — | 128 | — | 114 |
| 2023年3月 | 296 | — | 113 | — | 78 |
| 2024年3月 | 368 | — | 151 | — | 98 |
| 2025年3月 | 392 | 156 | 153 | 39.8 | 105 |
| 2026年3月 | 527 | 235 | 238 | 44.6 | 155 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
営業収益527億円のうち、営業利益として残るのは235億円で44.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は155億円、売上の29.4%にあたる。営業利益率は業種中央値19.6%を上回る水準。
- 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金6.8%36億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金48.6%256億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益44.6%235億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが35億円、投資CFが−63億円で、差し引きのフリーCFは−28億円。期末の手元現金は817億円。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | −748 | −8 | 771 | 266 |
| 2014年3月 | −181 | −11 | 259 | 333 |
| 2015年3月 | 219 | 21 | −219 | 354 |
| 2016年3月 | 434 | −8 | −481 | 299 |
| 2017年3月 | 115 | −20 | −103 | 291 |
| 2018年3月 | −397 | −21 | 519 | 393 |
| 2019年3月 | 1,035 | −20 | −1,016 | 391 |
| 2020年3月 | 602 | −27 | −412 | 553 |
| 2021年3月 | −1,119 | −16 | 1,180 | 598 |
| 2022年3月 | 508 | 1 | −504 | 603 |
| 2023年3月 | −155 | −43 | 419 | 824 |
| 2024年3月 | −59 | −89 | 86 | 762 |
| 2025年3月 | −434 | −44 | 532 | 817 |
| 2026年3月 | 35 | −63 | 29 | 817 |
金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は1.4兆円。このうち返さなくてよい自己資本が823億円で、自己資本比率は6.1%(業種中央値34.9%より薄い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本億円 | 負債兆円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 0.61 | 808 | 0.53 | 13.2 |
| 2014年3月 | 0.69 | 854 | 0.60 | 12.4 |
| 2015年3月 | 0.82 | 900 | 0.73 | 11.0 |
| 2016年3月 | 0.66 | 927 | 0.57 | 14.0 |
| 2017年3月 | 0.77 | 948 | 0.68 | 12.3 |
| 2018年3月 | 0.84 | 988 | 0.74 | 11.8 |
| 2019年3月 | 0.70 | 966 | 0.60 | 13.9 |
| 2020年3月 | 0.71 | 803 | 0.63 | 11.3 |
| 2021年3月 | 0.96 | 792 | 0.88 | 8.2 |
| 2022年3月 | 0.88 | 787 | 0.80 | 8.9 |
| 2023年3月 | 0.98 | 764 | 0.90 | 7.8 |
| 2024年3月 | 1.17 | 763 | 1.10 | 6.5 |
| 2025年3月 | 1.12 | 766 | 1.05 | 6.8 |
| 2026年3月 | 1.35 | 823 | 1.27 | 6.1 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
証券、商品先物取引業 37社との比較
同じ証券、商品先物取引業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業収益成長率で37社中6位あたり、逆に低いのは自己資本比率で37社中32位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,183で、1年前と比べて+55.7%。過去52週の値幅のなかでは92%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 19.7倍 |
| PBR | 3.37倍 |
| 配当利回り | 4.23% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
7月29日に1105円と小反落も、25日線1034円を約6.9%上回る。週足では7月第2週から上昇基調が続き、52週高値1133円に接近。出来高は7月26日に197.56万株と膨らみ、高値圏での売買が活発。上昇トレンドは継続している。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 40/100)。
PERが18.4倍と業界平均12.3倍を上回り、PBRも3.15倍で同平均1.40倍を大きく上回る。ROEは19.6%と高く、配当利回り4.52%は業界平均並み。市況で業績が変動しやすい証券業であり、足元の好業績がバリュエーションに反映されている。割高感はあるが、高ROEと成長性を考慮すれば妥当な範囲。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 19.7倍 | 14.3倍 |
| PBR | 3.37倍 | 1.43倍 |
| ROE | 19.6% | 7.7% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
追い風となるNISA拡大と、リスクの高い信用取引依存が争点。強気派はNISA口座増加と市場活性化による手数料収入増、高収益体質を評価。弱気派は信用取引のボラティリティリスク、競争激化による手数料低下、個人投資家の投資意欲低下リスクを懸念。業績が市況に大きく左右されるため、相場環境の変化が鍵。
- NISA拡大で口座増
NISA制度拡充により個人投資家の証券口座開設が増加傾向
- 高収益体質
営業利益率39.8%と業界トップクラスの効率性
- 信用取引の収益力
信用取引金利収入は市況好調時に大きく貢献
- 個人投資家のネット取引増加継続影響中
FY26売上高527億円(前年比+34%)、営業利益235億円(+51%)
- 高いROE19.6%による株主価値向上継続影響中
自己資本利益率19.6%と高水準、内部留保で更なる成長
- 高配当利回り4.52%継続影響弱
予想配当利回り4.52%は優良、インカムゲイン期待
- 新規顧客獲得によるシェア拡大不定影響弱
ネット証券として若年層の取り込み進む、収益拡大余地
- 信用取引依存リスク
信用取引残高の変動で収益が不安定化
- 競争激化で手数料低下
ネット証券間の手数料引き下げ競争が継続
- 相場急変時の損失リスク
個人投資家の投機行動が急減すると業績減少
- 競争激化による手数料無料化の波継続影響強
大手ネット証券の手数料ゼロ化で収益源が圧迫されるリスク
- 市場参加者の減少による取引低迷2026年下期影響中
市場調整で個人投資家の取引減少、手数料収入低下
- 株価急上昇後の利益確定売り短期影響弱
1年で株価60%上昇、調整リスク
- 外国人保有比率低く需給面での支援不足継続影響弱
外国人保有6.96%と低く、海外資金流入期待薄
- 預り資産残高
- 顧客基盤の拡大と収益機会を示す
- 信用取引残高
- 信用取引関連収益の変動要因
- NISA口座数
- 規制追い風の取り込み度合い
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり50円で、前期から+25.0%。いまの株価に対する利回りは4.23%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 33 | — | 79.2 |
| 2018年3月 | 44 | 33.3 | 87.5 |
| 2019年3月 | 84 | 90.9 | 225.6 |
| 2020年3月 | 45 | −46.4 | 188.4 |
| 2021年3月 | 40 | −11.1 | 100.0 |
| 2022年3月 | 40 | 0.0 | 89.9 |
| 2023年3月 | 40 | 0.0 | 131.5 |
| 2024年3月 | 40 | 0.0 | 105.1 |
| 2025年3月 | 40 | 0.0 | 98.0 |
| 2026年3月 | 50 | 25.0 | 83.2 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥50
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ62,874人。区分でいちばん多いのは事業法人で58.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が68.1%を占め、残る31.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 48.3 | 48.3 | 48.3 | 48.5 | 58.4 | 58.4 |
| 個人・その他 | 26.3 | 27.0 | 27.5 | 32.4 | 23.7 | 22.0 |
| 金融機関 | 18.2 | 18.2 | 18.7 | 8.8 | 10.2 | 9.8 |
| 外国法人 | 5.1 | 4.5 | 4.5 | 8.7 | 6.2 | 6.9 |
| 証券会社 | 2.1 | 1.9 | 1.0 | 1.6 | 1.4 | 2.9 |
| 自己株式 | 0.9 | 0.8 | 0.8 | 0.8 | 0.7 | 0.6 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 有限会社丸六 | 37.30 |
| 02 | 有限会社松興社 | 13.78 |
| 03 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 7.50 |
| 04 | 株式会社MamFive | 2.26 |
| 05 | 株式会社MamOne | 2.26 |
| 06 | 株式会社MamThree | 2.26 |
| 07 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 1.85 |
| 08 | JPモルガン証券株式会社 | 1.13 |
| 09 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部) | 0.69 |
| 10 | JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部) | 0.57 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+140%、1株純資産は14期で+1%。直近期のROEは19.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 25 | 315 | 8.2 | 39.5 | 79.9 |
| 2014年3月 | 63 | 333 | 19.6 | 16.5 | 78.8 |
| 2015年3月 | 61 | 351 | 17.8 | 18.0 | 66.0 |
| 2016年3月 | 58 | 361 | 16.2 | 16.7 | 78.3 |
| 2017年3月 | 42 | 369 | 11.4 | 20.9 | 79.2 |
| 2018年3月 | 50 | 384 | 13.4 | 19.2 | 87.5 |
| 2019年3月 | 37 | 375 | 9.8 | 28.0 | 225.6 |
| 2020年3月 | 24 | 312 | 7.0 | 33.2 | 188.4 |
| 2021年3月 | 40 | 307 | 12.9 | 22.5 | 100.0 |
| 2022年3月 | 45 | 305 | 14.5 | 18.1 | 89.9 |
| 2023年3月 | 30 | 296 | 10.1 | 25.7 | 131.5 |
| 2024年3月 | 38 | 296 | 12.9 | 21.7 | 105.1 |
| 2025年3月 | 41 | 296 | 13.8 | 18.7 | 98.0 |
| 2026年3月 | 60 | 318 | 19.6 | 15.7 | 83.2 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額314百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 和里田聰 | 代表取締役 社長執行役員 | 55 | 73,000 |
| 鵜澤慎一 | 取締役専務執行役員 コーポレート部門 担当 | 53 | 124,000 |
| 松井道太郎 | 取締役 | 39 | 28,000 |
| 小貫聡 | 取締役 | 71 | — |
| 堀俊明 | 取締役 | 70 | — |
| 高橋武文 | 取締役(常勤監査等委員) | 51 | 2,000 |
| 川西拓人 | 取締役(監査等委員) | 50 | — |
| 小駒望 | 取締役(監査等委員) | 46 | — |
| 塩見めぐみ | 取締役(監査等委員) | 53 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | ストックオプション百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 9 | 156 | 78 | 78 | 234 | 26 |
| 社外取締役 | 6 | 57 | — | — | 57 | 10 |
| 取締役(社内) | 1 | 23 | — | — | 23 | 23 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容229字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,963字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,205字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,424字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第110期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-22
- 半期報告書半期報告書-第110期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第109期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-23
- 半期報告書半期報告書-第109期(2024/04/01-2024/09/30)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第108期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-17
- 四半期報告書四半期報告書-第108期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第108期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第108期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第107期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-19
- 四半期報告書四半期報告書-第107期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第107期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第107期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
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