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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

千代田化工建設

CHIYODA CORPORATION6366 · Standard · 建設業

総合エンジニアリング企業として、化学プラントを中心に設計から試運転・メンテナンスまで一貫して手掛ける

概要

千代田化工建設は、石油・化学プラントや液化天然ガス(LNG)プラントなどの大規模プロジェクトを手掛ける総合エンジニアリング企業である。1950年に建設業者として登録され、1961年に東京証券取引所第一部に上場。三菱商事グループの一角を占め、中東やアジアを中心に海外案件に強みを持つ。連結従業員数は3,489人、本社は神奈川県横浜市。過去には大型案件の損失で経営危機に直面したが、再生計画を進め、2026年3月期には営業利益821億円と黒字に転換した。

エンジニアリングを主力とする事業構成

当社グループは、当社及び連結子会社13社、持分法適用関連会社3社で構成される。事業は「エンジニアリング事業」と「その他事業」に区分される。エンジニアリング事業は中核であり、各種プラントや産業用設備のコンサルティング、計画、設計、調達、施工、試運転、メンテナンスを一貫して提供する。受注生産方式を採用し、石油化学、LNG、医薬品など幅広い分野でEPC(設計・調達・建設)契約を請け負う。その他事業には、子会社による財務・会計コンサルティング(アロー・ビジネス・コンサルティング)や、人材派遣・アウトソーシング(千代田ユーテック)、ITシステム開発(TIS千代田システムズ)などが含まれる。これらの子会社はグループ内の業務委託も担い、一体となって事業を展開する。

38以上の国と地域に広がる海外拠点網

千代田化工建設は、1968年のシンガポール子会社設立を皮切りに、世界各地に現地法人を設立してきた。主要な海外工事遂行拠点として、米国(Chiyoda International Corporation)、カタール(Chiyoda Almana Engineering LLC)、インドネシア(PT. Chiyoda International Indonesia)、マレーシア(Chiyoda Sarawak Sdn. Bhd.)、オーストラリア(Chiyoda Energies Pty Ltd)、フランス(Chiyoda France S.A.S)、フィリピン(Chiyoda Philippines Corporation)などを有する。また、サウジアラビアには持分法適用関連会社(Chiyoda Petrostar Co. Ltd.)を持つ。ミャンマーの子会社は工事遂行に加え、事務所ビルの賃貸も手掛ける。これらの拠点は、現地のニーズに応じたエンジニアリングサービスを提供し、中東・アジアを中心としたプロジェクトを支えている。

エネルギーとライフサイエンスに注力する事業領域

経営環境認識として、当社は「エネルギーと素材」および「ライフサイエンス」を主な事業領域に据える。エネルギー分野では、LNG、石油・石油化学に加え、脱炭素関連(水素、低炭素燃料、CCUS、エネルギーマネジメント)や金属・先端素材(非鉄金属精錬、蓄電池・半導体材料)にも展開する。世界約60カ国・地域で300超のプロジェクト実績を持ち、EPCコントラクターとしての知見と顧客基盤が強みである。ライフサイエンス分野では、1960年代から医薬品プラントを中心に900件以上の実績を積み、細胞培養・植物バイオ領域の製法開発受託や、宇宙低軌道実験プラットフォームの開発も行う。さらに、設備保全の高度化を支援するO&M-Xソリューションを両分野で提供する。

大型プロジェクトのリスクと収益構造の課題

当社の収益は大型EPC案件に依存する傾向があり、過去には損失計上で経営を揺るがした。2019年3月期には2,149億円の純損失、2024年3月期にも158億円の純損失を記録した。特に米国のGolden Pass LNG(GPX)案件では、JVパートナーの離脱や契約改訂が必要となった。一方、カタールのNorth Field East(NFE)案件では中東情勢の影響で工事停止があった。これらに対し、再生計画を策定し無償減資や増資を実施。2026年3月期にはGPXのTrain1完成や契約改定により営業利益821億円、純利益847億円と大幅黒字化した。中期経営計画「経営計画2025」では純利益150億円(3年平均)を目標に、Non-EPC事業の拡大による収益安定化を目指している。

業界の中での役割は化学工業を中心とする各種プラントの設計・調達・建設を担うエンジニアリング・プロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4,939億円
営業利益
821億円
営業利益率
16.6%
純利益
847億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2019/3
事業売上構成比利益利益率
エンジニアリング3,386億円99.0%-2,001億円-59.1%
その他(注)134億円1.0%3億円8.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01エネルギー・化学主力

石油・ガス、石油化学、化学などのエネルギー・化学プラントの建設を主力とし、設計から機器調達、現場建設、試運転、メンテナンスまで一貫して提供しています。受注生産方式で、海外では関連会社が工事遂行を担当しています。

主な製品・サービス1
各種化学・エネルギー設備
石油精製、石油化学、化学プラントなど、多岐にわたる産業用設備の設計・調達・建設を行う。

02医薬品・研究施設準主力

医薬品製造設備や研究施設の建設を手掛けています。関連会社の千代田エクスワンエンジニアリングが国内で主に担当しています。

主な製品・サービス1
医薬品・研究施設向け設備
医薬品製造設備や研究施設の建設を、設計から施工まで一貫して提供する。

03環境・省エネ準主力

公害防止・環境改善設備や省エネルギー設備の建設を手掛けています。関連会社の千代田エクスワンエンジニアリングや千代田ユーテックが技術コンサルティングを含めて対応しています。

主な製品・サービス1
環境・省エネ設備
公害防止・環境改善用設備や、エネルギー・環境全般の技術コンサルティングを提供する。

04その他産業設備副次

各種産業用機械設備の建設を手掛けており、関連会社の千代田エクスワンエンジニアリングが国内で担当。また、幅広い産業向けにエンジニアリングサービスを提供しています。

主な製品・サービス1
産業用機械設備
各種産業用機械設備の設計・建設及び据付工事を行う。

製品と技術

LNGプラントのEPCで世界をリード

千代田化工建設は、液化天然ガス(LNG)プラントの設計・調達・建設(EPC)で世界有数の実績を持つ。代表的なプロジェクトとして、米国テキサス州のGolden Pass LNG輸出基地がある。この案件では、年産約1,600万トンのLNGを生産する3系列のプラント建設を担当。Joint Ventureパートナーと共に工事を進め、2026年3月にはTrain1の建設を完了し初出荷を達成した。カタールでは、North Field East(NFE)LNG輸出基地の増設工事を遂行中であり、年産800万トンの4系列を建設する。同国では他にも多数のLNGプロジェクトに関与してきた。これらの案件では、極低温機器や大型熱交換器など高度なエンジニアリングが求められ、同社の技術力が発揮されている。

石油・石油化学プラントでの多様な実績

石油精製や石油化学分野でも、同社は中東やアジアで多数のEPCプロジェクトを手掛けている。サウジアラビアでは現地子会社Chiyoda Petrostarを通じて石油化学プラントの建設に参画。中東での受注活動は現在も継続しており、2026年3月期には石油・石油化学関連のEPC案件を新たに受注した。国内では、出光興産から全固体リチウムイオン二次電池の固体電解質大型パイロット装置のEPC業務を受注しており、先端素材分野への展開も進む。これらのプラント建設では、プロセス設計、機器調達、建設管理までの一貫したサービスを提供し、触媒技術やスケールアップノウハウも強みとしている。

ライフサイエンス分野のEPCと製法開発

医薬品プラントのEPCコントラクターとして、同社は1960年代から900件以上の実績を積んでいる。抗体医薬や細胞医薬などのバイオ医薬品プラントに強みを持ち、培養技術のプロセス開発やスケールアップにも対応する。2026年3月期には、細胞培養や植物バイオ領域の製法開発受託(CDMO)事業を拡充。また、国際宇宙ステーション向けの実証試験装置開発の経験を活かし、低軌道プラットフォームでの実験サービスも展開する。さらに、設備保全の高度化支援(O&M-X)を医薬品分野にも提供し、顧客の操業安定化に貢献している。これらの事業は、Non-EPC収益の柱としても成長が期待されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

プラントエンジ特化、海外比率高し

プラントエンジニアリング専業で、売上は大きなが営業利益率は変動が激しい。直近では2025年3月期の営業利益率5.34%から2026年3月期は16.62%と大幅に改善し、収益性向上が顕著だ。同業のショーボンドホールディングスやミライト・ワンと比べ、規模は大きく、特にLNG関連案件などを手掛ける。受注高は増加傾向で、海外売上比率が高いため、為替の影響を受けやすい。課題は、大型案件のプロジェクト管理リスクや、建設需要の変動だ。また、エンジニア人材の確保が成長の鍵を握る。

強み

  • 売上高は4000億円超で、プラントエンジ業界で国内最大級
  • 2026年3月期は営業利益率16%と大幅向上、採算性が好転
  • 世界各地のLNGや化学プラント受注で、グローバルに事業展開
  • 高度な設計・建設技術で、大規模プロジェクトに対応可能

課題

  • 大型工事の延延やコスト超過が発生しやすい
  • 大口案件の獲得時期により売上が大きく変動
  • エンジニアの高齢化で、若手育成が急務

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字が千代田化工建設

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11860戸田建設4,880億円12.4倍
21893五洋建設4,097億円11.4倍
31980ダイダン3,767億円13.2倍
41719安藤・間3,477億円10.1倍
51417ミライト・ワン3,286億円13.7倍
66366千代田化工建設3,086億円8.7倍
71941中電工3,000億円15.1倍
81979大氣社2,459億円15.8倍
91950日本電設工業2,446億円12.8倍
101820西松建設2,352億円9.2倍
111833奥村組2,231億円11.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

建設業者登録から上場までの創業期

千代田化工建設の起源は、1950年1月に建設業者登録(建設大臣(イ)第1431号)を受けたことに始まる。1954年8月には横浜市鶴見区に工場を購入し、化工機の製作に着手。1956年10月には子会社として千代田計装を設立し、エンジニアリング機能を強化した。1961年10月、東京証券取引所市場第一部に上場。1968年9月には本店を横浜市鶴見区に移転し、同年に最初の海外子会社となる千代田シンガポール・プライベート・リミテッドを設立した。1973年8月には米国に千代田インターナショナル・コーポレーションを設立し、海外展開の基盤を整えた。同年12月には特定建設業許可を取得し、国内の建設業としての地位を確立した。

海外子会社網の拡大と多角化の1970年代

1970年代は、中東・アジアを中心に海外拠点が急速に拡充された。1974年4月には千代田工商(後に千代田エクスワンエンジニアリング)を設立、同年6月にはマレーシアに進出。1975年6月にはサウジアラビアに千代田ペトロスター・リミテッドを設立した。1980年代に入ると、1981年1月にアローヘッド・インターナショナル(現・アロー・ビジネス・コンサルティング関連)、1983年6月にナイジェリア、1986年には国内でアローヒューマンリソースや千代田テクノエース、千代田情報サービスなど複数の子会社を設立し、人材派遣やITサービスなど周辺事業へ多角化した。1990年代にはタイ、インドネシア、フィリピン、ミャンマーへと拠点を広げ、グローバルな事業基盤を完成させた。

二度の増資と再建計画を余儀なくされた2000年代初頭

1999年3月に第三者割当増資を実施し、2000年11月には新再建計画を策定。2001年2月には無償減資、同年3月には再度の第三者割当増資を行い、財務体質の改善を図った。2002年4月にはAES事業部を分離独立させ千代田アドバンスト・ソリューションズを設立するなど、事業の再編も進めた。2008年1月にはサンライズ・リアルエステートを吸収合併し、同年3月には三菱商事との資本業務提携契約を締結。同年4月には三菱商事を割当先とする第三者割当増資を実施し、同社グループの一員となった。2009年から2010年にかけてはITエンジニアリングやアローメイツを連結子会社化し、グループの結束を強めた。

統合と移転、新たなグループ体制の構築

2012年9月、本店を横浜市西区みなとみらいに移転。同時に千代田アドバンスト・ソリューションズを吸収合併し、千代田計装がITエンジニアリングを吸収合併して千代田システムテクノロジーズに商号変更した。2013年には英国のエクソダス・グループやオーストラリアの千代田オセアニアを連結子会社化するなど海外買収も行ったが、同年中にエクソダス株式は譲渡している。2014年には再生計画を策定し、再度三菱商事を割当先とする第三者割当増資と無償減資を実施。東京証券取引所の指定替え(第1部から第2部)も経験した。2015年にはIT事業をTIS千代田システムズに承継し、2020年には千代田工商がグループ内の2社を吸収合併し千代田エクスワンエンジニアリングに商号変更するなど、グループの再編が続いた。

経営危機からの再生と大型プロジェクトの収束

2019年3月期、大型LNGプロジェクトの損失等により2,149億円の純損失を計上し、経営危機に陥った。2020年3月期は122億円の純利益に回復したが、2022年3月期には再び126億円の純損失。2024年3月期も158億円の赤字を計上した。これに対し、2024年11月には米国Golden Pass LNG(GPX)プロジェクトでTrain1のEPC契約改定を顧客と合意。2025年11月にはTrain2・Train3の改定契約も締結し、全系列の体制を確立した。2026年3月にはTrain1の建設・試運転を完了し、1st LNGの生産を達成。この結果、同年の連結業績は売上高4,939億円、営業利益821億円、純利益847億円と大幅に改善し、再生への道筋をつけた。

中期経営計画で収益安定化と多様化を目指す

2025年5月、当社は2025年度から2027年度を対象とする中期経営計画「経営計画2025」を策定した。大型プロジェクトへの集中から脱却し、収益の安定化と多様化を目標とする。10年後に純利益300億円、内Non-EPC事業比率20%を掲げ、当面3年間の平均純利益150億円を目指す。海外EPCはリスク管理を徹底しつつ安定化を優先し、国内EPCは旺盛な需要に対応。Non-EPC事業として、事業投資や共創による収益源の多様化を進める。具体的な定量目標として、粗利益率10%以上(3年平均)、受注高9,500億円(3年累計)を設定した。この計画に基づき、2026年3月期の実績は平均目標を上回るスタートとなった。

年表34件を開く

1950年代

  • 1950年1月建設業者登録番号、建設大臣(イ)第1431号として登録。
  • 1954年8月横浜市鶴見区に鶴見工場を購入し、化工機製作開始。
  • 1956年10月千代田計装㈱を設立。

1960年代

  • 1961年10月上場東京証券取引所市場第1部に上場。
  • 1968年9月創業本店事務所を横浜市鶴見区に移転。千代田シンガポール・プライベート・リミテッドを設立。

1970年代

  • 1973年8月創業千代田インターナショナル・コーポレーションを設立。
  • 1973年12月特定建設業許可番号、建設大臣許可(特-48)第2371号として許可を取得。
  • 1974年4月千代田工商㈱を設立。
  • 1974年6月創業千代田マレーシア・センドリアン・ベルハッダを設立。
  • 1975年6月創業千代田ペトロスター・リミテッド(サウジアラビア)を設立。

1980年代

  • 1981年1月アローヘッド・インターナショナル㈱を設立。
  • 1983年6月創業千代田ナイジェリア・リミテッドを設立。
  • 1986年2月アローヒューマンリソース㈱(その後㈱アローメイツ)を設立。
  • 1986年10月千代田テクノエース㈱、ユーテック・コンサルティング㈱(現・千代田ユーテック㈱)、千代田情報サービス㈱(その後ITエンジニアリング㈱)を設立。
  • 1989年4月アロー・ビジネス・コンサルティング㈱を設立。

1990年代

  • 1990年3月創業千代田タイランド・リミテッドを設立。
  • 1990年5月創業ピー・ティー・千代田インターナショナル・インドネシアを設立。
  • 1994年11月創業エル・アンド・ティー・千代田リミテッドを設立。
  • 1995年2月創業シー・アンド・イー・コーポレーション(現・千代田フィリピン・コーポレーション)を設立。
  • 1997年9月創業千代田&パブリック・ワークス・カンパニー・リミテッド(ミャンマー)を設立。
  • 1999年3月第三者割当増資を実施。

2000年代

  • 2000年11月新再建計画を策定。
  • 2001年2月無償減資を実施。
  • 2001年3月第三者割当増資を実施。
  • 2002年4月AES事業部を分離独立させ、千代田アドバンスト・ソリューションズ㈱を設立。
  • 2008年1月M&Aサンライズ・リアルエステート㈱を吸収合併。
  • 2008年3月創業千代田アルマナ・エンジニアリング・エルエルシー(カタール)を設立。
  • 2008年3月三菱商事㈱と資本業務提携に関する契約を締結。
  • 2008年4月三菱商事㈱を割当先とする第三者割当増資を実施。
  • 2009年3月M&AITエンジニアリング㈱の全株式を取得し、連結子会社化。
  • 2009年10月M&A㈱アローメイツ(その後アローヒューマンリソース㈱)を連結子会社化。

2010年代

  • 2010年3月創業千代田サラワク・センドリアン・ベルハッダ(マレーシア)を設立。中鼎工程股份有限公司(台湾)と業務提携。
  • 2012年9月M&A本店を横浜市西区に移転。千代田アドバンスト・ソリューションズ㈱を吸収合併。千代田計装㈱がITエンジニアリング㈱を 吸収合併し、千代田システムテクノロジーズ㈱に商号変更。
  • 2013年6月M&Aエクソダス・グループ・(ホールディングス)・リミテッド(英国)を連結子会社化。千代田オセアニア・ピーティーワイ・リミテッド(オーストラリア)を連結子会社化。千代田ビジネスソリューションズ㈱を設立。エクソダス・グループ・(ホールディングス)・リミテッド(英国)の株式を譲渡し、持分法適用関連会社化。アローヒューマンリソース㈱が千代田ユーテック㈱及び千代田ビジネスソリューションズ㈱を吸収合併し、千代田ユーテック㈱に商号変更。エクソダス・グループ・(ホールディングス)・リミテッド(英国)の株式を譲渡し、持分法適用の範囲から除外。再生計画を策定。三菱商事㈱を割当先とする第三者割当増資を実施。東京証券取引所第2部に指定替え。無償減資を実施。千代田システムテクノロジーズ㈱のIT事業を、会社分割により新設したTIS千代田システムズ㈱に承継。再生計画をアップデート。東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所第2部からスタンダード市場に移行。千代田工商㈱が千代田システムテクノロジーズ㈱及び千代田テクノエース㈱を吸収合併し、千代田エクスワンエンジニアリング㈱に商号変更。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 純利益(3年平均)2027年度まで150億円
  • Non-EPC事業での純利益2027年度まで10億円
  • 粗利益率(3年平均)2027年度まで10%以上
  • 受注高(3年累計)2027年度まで9,500億円
  • 売上高(3年平均)2027年度まで3,800億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    収益の安定化と多様化

    大型プロジェクトへの依存から脱却し、収益の安定化と多様化を目指す自己変革を推進する。海外EPCは安定性向上を優先し、国内EPCは堅調な需要に対応する。Non-EPC事業を成長性の高い市場で収益の柱に育成する。

  2. 02

    海外プロジェクトの着実な遂行と受注改革

    GPX・NFEなどの大型既存プロジェクトを完工まで着実に遂行する。中東の中規模EPC案件を受注し、リスク抑制・分散と顧客とのリスク負担の見直しを徹底し、ポートフォリオ分散とプロジェクト選別可能な体質への変革を図る。

  3. 03

    国内プロジェクト収益拡大

    ライフサイエンスや脱炭素分野の成長市場に対応するため、プロジェクトマネージャーやエンジニアのマルチタレント化、協力会社との連携、戦略的提携を強化し、多様なニーズに対応できる体制を整える。

  4. 04

    事業共創の拡充

    植物バイオファウンドリ事業、トヨタとの大規模水電解システム共同開発、Heirloom社・Ammobia社への出資など、技術開発基盤とEPC実績を活かし、顧客・パートナーとの事業共創を拡充する。

  5. 05

    中核人財層の形成

    中核人財の人財像・コンピテンシーを再整備し、タレントマネジメントシステムでスキル・経験を可視化。計画的な異動や社外経験の付与により育成を加速し、育成・輩出のKPIを設定・運用する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,489人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,079万円で、9期前と比べて+20.6%平均年齢は42.3歳、平均勤続年数は14.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月5,367
2018年3月4,989
2019年3月89541.012.35,243
2020年3月84841.312.74,662
2021年3月92041.412.94,174
2022年3月92741.514.24,018
2023年3月89341.812.23,941
2024年3月1,00042.213.33,496
2025年3月1,03842.514.53,419714
2026年3月1,07942.314.33,4892,353

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率73.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)65.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 9 / 海外 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
子安オフィス・リサーチパーク — 横浜市6,691百万円
エンジニア リング事業
エンジニア リング事業 — 千代田フィリピン・コーポレーション(フィリピン)973百万円
本店 — 横浜市751百万円
エンジニア リング事業
営業所・出張所等689百万円
エンジニア リング事業
その他厚生施設375百万円
エンジニア リング事業
エンジニア リング事業 — 千代田エクスワンエンジニアリング株式会社(横浜市)245百万円
その他の事業 — 千代田ユーテック株式会社(横浜市)7百万円
主な関係会社
  • 国内
    千代田エクスワンエンジニアリング株式会社
    横浜市
    議決権100.0%
  • 国内
    アロー・ビジネス・コンサルティング株式会社
    横浜市
    議決権100.0%
  • 国内
    千代田ユーテック株式会社
    横浜市
    議決権100.0%
  • 海外
    Chiyoda Philippines Corporation
    フィリピン
    議決権100.0%
  • 国内
    Chiyoda International Corporation
    アメリカ テキサス州
    議決権100.0%
  • 海外
    PT. Chiyoda International Indonesia
    インドネシア
    議決権100.0%
  • 国内
    Chiyoda & Public Works Co.,Ltd.
    ミャンマー
    議決権60.0%
  • 国内
    Chiyoda Almana Engineering LLC
    カタール
    議決権49.0%
  • 海外
    Chiyoda Sarawak Sdn. Bhd.
    マレーシア
    議決権100.0%
  • 海外
    Chiyoda Oceania Pty.Ltd
    オーストラリア
    議決権100.0%
  • 海外
    CHIYODA ENERGIES PTY LTD
    オーストラリア
    議決権100.0%
  • 海外
    Chiyoda France S.A.S
    フランス
    議決権100.0%
残りのグループ会社3社を開く
  • Chiyoda Petrostar Co. Ltd.サウジアラビア49%
  • TIS千代田システムズ株式会社横浜市34%
  • 三菱商事株式会社(注)東京都千代田区33%
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • USChiyoda International Corporation

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    グリーンイノベーション基金事業/燃料アンモニアサプライチェーンの構築アンモニア供給コストの低減アンモニア製造新触媒の開発・実証/燃料アンモニアサプライチェーン構築に係るアンモニア製造新触媒の開発・技術実証
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-02-22
    30.6億円
  • 調達
    次世代火力発電等技術開発/CO2排出削減・有効利用実用化技術開発/化学品へのCO2利用技術開発/CO2を原料としたパラキシレン製造に関する技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-09-03
    5.9億円
  • 調達
    ムーンショット型研究開発事業/地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現/電気化学プロセスを主体とする革新的CO2大量資源化システムの開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-10-30
    1.8億円
  • 調達
    グリーンイノベーション基金事業/CO2の分離回収等技術開発低圧・低濃度CO2分離回収の低コスト化技術開発・実証天然ガス火力発電排ガスからの大規模CO2分離回収技術開発・実証/天然ガス燃焼排ガスからの低コストCO2分離・回収プロセス商用化の実現
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-07-07
    1.5億円
  • 調達
    IoTを活用した新産業モデル創出基盤整備事業研究開発項目[2]IoT技術を活用した新たな産業保安システムの開発保安の高度化を実現する製油所向けプラットフォームの開発 製油所3Dモデルを中心とした設備・保全情報の活用検討
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-10-11
    7,777万円
  • 調達
    水素社会構築技術開発事業地域水素利活用技術開発中部圏における海外輸入水素の受入・配送事業に関する実現可能性調査
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-09-01
    7,480万円
  • 調達
    平成29年度質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業(カリブ共同体諸国:原油・天然ガスの有効活用のための基礎調査)
    経済産業省 · 2017-10-16
    2,727万円
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム異なる電極活性点を利用したCO2からのC2化合物製造技術およびシステムの研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-07-30
    1,998万円
  • 調達
    超高圧水素インフラ本格普及技術研究開発事業水素ステーションのコスト低減等に関連する技術開発水素ステーション用タイプ2蓄圧器の供用中検査手法の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-08-08
    1,200万円
  • 調達
    エネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業実証要件適合性等調査再エネを用いた持続可能な航空機燃料製造の商用化を実現するための複合プラント構築の実証研究(アラブ首長国連邦・アブダビ首長国)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-01-25
    800万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は4,939億円営業利益821億円前期と比べると増収増益で、売上が+8.1%、利益が+236.5%。

売上高
+8.1%
4,939億円
営業利益
+236.5%
821億円
純利益
+213.7%
847億円
営業利益率
16.6%
前期比 +11.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3,400億円4,939億円
営業利益100億円821億円
純利益120億円847億円
1株あたり配当¥7.5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は868億円、営業利益は47億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−32.9%、営業利益は−7.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,21727
2024年1Q1,294513.949
2024年2Q1,423574.037
2024年3Q1,258705.671
2024年4Q1,085−315
2025年2Q2,3731375.8142
2025年4Q2,1971074.9128
2026年2Q1,9471568.0176
2026年4Q2,99266522.2671
2027年1Q868475.455

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は3,989億円から4,939億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は16.6%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
エクソダス・グループ・(ホールディングス)・リミテッド(英国)を連結子会社化。千代田オセアニア・ピーティーワイ・リミテッド(オーストラリア)を連結子会社化。千代田ビジネスソリューションズ㈱を設立。エクソダス・グループ・(ホールディングス)・リミテッド(英国)の株式を譲渡し、持分法適用関連会社化。アローヒューマンリソース㈱が千代田ユーテック㈱及び千代田ビジネスソリューションズ㈱を吸収合併し、千代田ユーテック㈱に商号変更。エクソダス・グループ・(ホールディングス)・リミテッド(英国)の株式を譲渡し、持分法適用の範囲から除外。再生計画を策定。三菱商事㈱を割当先とする第三者割当増資を実施。東京証券取引所第2部に指定替え。無償減資を実施。千代田システムテクノロジーズ㈱のIT事業を、会社分割により新設したTIS千代田システムズ㈱に承継。再生計画をアップデート。東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所第2部からスタンダード市場に移行。千代田工商㈱が千代田システムテクノロジーズ㈱及び千代田テクノエース㈱を吸収合併し、千代田エクスワンエンジニアリング㈱に商号変更。
2013年3月3,989255161
2014年3月4,461228134
2015年3月4,810223110
2016年3月6,11516234
2017年3月6,037−31−411
2018年3月5,109−10164
2019年3月3,420−1,930−2,149
2020年3月3,859186122
2021年3月3,1548580
2022年3月3,111114−126
2023年3月4,302203152
2024年3月5,060−55−158
2025年3月4,5702443225.3270
2026年3月4,93982192516.6847

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高4,939億円のうち、営業利益として残るのは821億円16.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は847億円、売上の17.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金79.7%3,934億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金3.7%184億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益16.6%821億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+9.3pt
16.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+11.7pt
17.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+112.2pt
123.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
16.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
15.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが261億円、投資CFが−33億円で、差し引きのフリーCFは228億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は2,424億円で、売上の5.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月141−53−44881,802
2014年3月−172−168−52−3401,453
2015年3月−241−54−46−2951,132
2016年3月555−267−392881,369
2017年3月−44104−27601,389
2018年3月−341−14−15−3551,018
2019年3月−379840−371683
2020年3月−322−78892−4001,159
2021年3月−208−2295−230987
2022年3月−256−38−42−294691
2023年3月44279−1715211,067
2024年3月627−16−596111,662
2025年3月512−42−34702,212
2026年3月261−33−172282,424

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は5,138億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,159億円で、自己資本比率は22.2%(業種中央値55.5%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月4,3541,8942,46043.3
2014年3月4,7531,9802,77341.3
2015年3月5,1582,0843,07440.0
2016年3月5,2822,0213,26137.9
2017年3月4,6131,5713,04233.7
2018年3月4,2031,5942,60937.5
2019年3月3,523−5924,115
2020年3月3,8512493,6026.3
2021年3月3,2963672,92911.0
2022年3月3,9541583,7964.0
2023年3月4,0662233,8435.5
2024年3月4,270614,2091.1
2025年3月4,6102554,3565.1
2026年3月5,1381,1593,98022.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,452億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,095億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
3,980億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
75
/ 100
安定性自己資本比率15 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE140社中1位あたり、逆に低いのは自己資本比率140社中136位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
123.1%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
16.6%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
22.2%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.1%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.1%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥709で、1年前と比べて+69.2%過去52週の値幅のなかでは23%の位置にある。

¥709-3.4%1ヶ月+5.7%1年+69.2%時価総額3,086億円
過去52週の値幅
安値¥369高値¥1,830

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.7倍
PER (会社予想)26.6倍
PBR2.87倍
配当利回り1.06%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で-1.28%と小幅下落。8月21日終値は696円で、25日移動平均線(688.44円)を+1.1%上回って推移。週足では7月17日の636円を底に8月14日の725円まで上昇したが、その後調整。52週高値1830円に対しては-62%と大きく下落しており、高値圏からのリバウンド局面。52週安値369円からは+88.6%と大幅に上昇しており、中期的な上昇トレンドは継続。出来高は8月7日に217万株超と高水準だったが、その後は減少傾向で、売買はやや落ち着いている。RSIは57.8とやや強気圏で、上昇余地がある。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 82/100)

PERが8.58倍と業界平均の13.75倍を大きく下回り、PBRも2.82倍と業界平均の1.53倍を上回るが、ROEが123.09%と非常に高く収益性が突出。直近業績で黒字転換し、26年3月期に営業利益率16.62%まで改善見込み。配当利回り1.08%は業界平均3.39%を下回り、配当性向15.4%と低く配当は伸び悩むが、収益力向上に伴う株価評価は割安圏と判断。割安だが配当は伸び悩む状況。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.7倍14.4倍
PER (予想)26.6倍
PBR2.87倍1.55倍
ROE123.1%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、過去の大型案件の損失から再建が進み、収益性が改善するか。強気派は、2025年3月期の黒字転換と2026年3月期の大幅増益予想、今後のエネルギー関連投資(LNG・水素・アンモニア)の増加、強固な親会社バックアップを評価する。一方、弱気派は、大型プロジェクトのリスク(コスト超過・遅延)が再発する可能性、受注競争の激化による採算悪化、および中東の地政学リスクを懸念する。直近のROEが高いのは利益回復によるもので、持続可能性に疑問を呈する声もある。

プラスに働く材料7
  • 業績回復と増益基調

    24/3期赤字から25/3期黒字化し、26/3期は純利益847億円予想

  • エネルギー関連の大型投資

    LNG・水素など脱炭素関連プロジェクトで受注機会が拡大

  • 三菱商事グループの支援

    資本提携や人材派遣で経営安定、大型案件の受注協力

  • 営業利益が前期比約3.4倍の821億円に急拡大通年影響

    売上高は4570億円→4939億円、営業利益は244億円→821億円と577億円増加した。

  • 営業利益率5.34%→16.62%へ大幅改善通年影響

    売上高4939億円に対し営業利益821億円、営業利益率は16.62%と前期5.34%から11.3pt上昇。

  • 株価は1年間で83.06%上昇し上昇トレンド継続継続影響

    1年間の株価上昇率は83.06%。時価総額2965億円、外国人保有比率12.18%。

  • ROE123.09%と自己資本効率が極めて高い継続影響

    ROEは123.09%、PBRは2.76倍。自己資本利益率の高さが株主価値向上に寄与。

マイナスに働く材料7
  • プロジェクトリスク再発

    過去の損失案件のように、コスト超過や遅延が発生する恐れ

  • 受注競争の激化

    韓国・中国勢との価格競争で採算性が悪化する可能性

  • 地政学リスク

    中東依存が高く、紛争や政情不安で事業が停滞

  • 市場予想PER25.5倍と先行き収益低下懸念不定影響

    実績PER8.4倍に対し予想PER25.5倍。市場は今後の減益を織り込んでいる可能性。

  • 売上高が2024年3月期水準まで回復していない通年影響

    2026年3月期売上高4939億円は2024年3月期の5060億円を121億円下回る。

  • 2024年3月期に158億円の純損失を計上通年影響

    2024年3月期の純利益は-158億円と赤字。回復後も収益変動リスクを内包。

  • 配当利回り1.1%と株主還元が手薄継続影響

    配当利回りは1.1%に留まり、利益水準に対して還元策が限定的。

次の決算で確かめる点
受注高と受注残高
将来の売上高の柱であり、業績の先行指標となるため
営業利益率
大型案件の採算性を評価し、再建の持続性を判断するため
完成工事原価率
プロジェクト原価管理の巧拙を示し、損失リスクを測るため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり7.5で、前期から+25.0%いまの株価に対する利回りは1.06%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥7.5
1株あたり
配当利回り
1.06%
いまの株価に対して
配当性向
15.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月6
2018年3月825.015.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥7.5

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ49,715人。区分でいちばん多いのは事業法人38.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が47.2%を占め、残る52.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人37.037.737.638.438.138.9
個人・その他43.640.341.241.343.434.1
外国法人6.79.99.210.99.412.1
金融機関8.710.310.67.46.78.3
証券会社3.91.81.41.82.46.5
自己株式0.30.10.10.10.10.1
外国人個人0.10.00.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01三菱商事株式会社60.17
02株式会社三菱UFJ銀行2.08
03モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社1.63
04千代田化工建設持株会1.06
05上田八木短資株式会社0.90
06三菱UFJ信託銀行株式会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)0.89
07BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNY GCM CLIENT ACCOUNTS M LSCB RD (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.69
08日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.59
09BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.55
10野村證券株式会社(常任代理人 株式会社三井住友銀行)0.52

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-07-06
    三菱商事株式会社
    新規の大量保有報告
    66.57%
    -15.37pt
  • 2026-05-12
    三菱商事株式会社
    新規の大量保有報告
    81.94%
    +21.77pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+413%、1株純資産は7期で−82%。直近期のROEは123.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月627279.016.934.5
2014年3月527587.025.631.0
2015年3月437975.524.138.7
2016年3月137731.763.3
2017年3月−159600
2018年3月256084.140.315.4
2019年3月−830
2020年3月415.2
2021年3月2326.321.0
2022年3月−57
2023年3月5180.37.7
2024年3月−69
2025年3月96189.03.5
2026年3月319129123.12.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額394百万円。

氏名役職年齢
榊田雅和取締役会長67
太田光治代表取締役社長 CEO 兼 CSO61
小林直樹代表取締役副社長執行役員 成長推進本部長61
出口篤代表取締役専務執行役員 CFO 兼 CCO 兼 財務本部長58
清水啓之取締役顧問66
佐藤聡取締役58
松川良取締役(注)171
救仁郷豊取締役(注)171
黒木彰子取締役(注)163
渡部修平取締役(常勤監査等委員)58
松尾祐美子取締役(監査等委員) (注)161
椋野貴司取締役(監査等委員)(注)167
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
紺野哲哉取締役副社長執行役員 CHRO65
大澤豊取締役(注)166

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
監査等委員82051112934643
監査等委員4484812

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,680字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当連結会計年度における当社グループは、当社及び連結子会社13社、持分法適用関連会社3社により構成されています。 総合エンジニアリング企業グループとして、顧客のニーズを的確に把握し最も効率的な解決方法を提供する機能をビジネスの軸としており、高度先端技術を駆使し、グループ各社の持つ遂行機能を最適に組み合わせ、各社が一体となったオペレーションを展開することにより、時代や社会・地域の要請や顧客のニーズに柔軟に対応しています。なお、事業内容は、「エンジニアリング事業」と「その他の事業」に区分しており、事業の概要は以下のとおりです。また、主要な関係会社は、4〔関係会社の状況〕に記載のとおりです。 (1) エンジニアリング事業(各種プラント、産業用設備のコンサルティング、計画、設計、施工、調達、試運転及び メンテナンス等) 当社は本事業を主要事業としており、各種産業用・民生用設備並びに公害防止・環境改善及び災害防止用設備に関する総合的計画、装置・機器の設計・調達・設置、土木・建築・電気・計装・配管等工事及び試運転等、その他これらに付帯する一切の事業を行っています。 当社の事業の特殊性は、広範多岐に亘る技術の高度な総合化が要請される近代的産業用設備、とりわけ化学工業設備の建設を、その設計から機器の調達、現場建設、試運転、メンテナンスに至るまで一貫して遂行することにあり、従って、生産方式は受注生産方式をとっています。 当該事業における各関係会社との係りは次のとおりです。 千代田エクスワンエンジニアリング㈱(連結子会社)は、国内のエネルギー・環境関連設備/医薬品・研究施設/各種産業用機械設備に関するエンジニアリング事業を主要な事業として手掛けており、当社は施工する工事の一部を上記関係会社へ発注しています。 Chiyoda Philippines Corporation(連結子会社)はフィリピンにおいて、当社の海外設計拠点として事業活動を担当しています。Chiyoda Almana Engineering LLC(カタール・連結子会社)、PT. Chiyoda International Indonesia(インドネシア・連結子会社)、Chiyoda Sarawak Sdn. Bhd.(マレーシア・連結子会社)、Chiyoda International Corporation(アメリカ・連結子会社)、CHIYODA ENERGIES PTY LTD(オーストラリア・連結子会社)、Chiyoda France S.A.S(フランス・連結子会社)、Chiyoda Petrostar Co. Ltd.(サウジアラビア・持分法適用関連会社)は、当社の海外工事遂行拠点として事業活動を担当しています。 そのほか、Chiyoda & Public Works Co.,Ltd.(ミャンマー・連結子会社)は海外工事遂行拠点として事業活動を担当するほか、事務所ビルの賃貸運営管理事業も展開しています。 また、Chiyoda Oceania Pty.Ltd(オーストラリア・連結子会社)は各種産業用設備等の設計及びコンサルティング等の事業を展開しています。 (2) その他の事業 アロー・ビジネス・コンサルティング㈱(連結子会社)は財務・会計に関するコンサルティングを行っており、当社は経理業務を委託しています。 千代田ユーテック㈱(連結子会社)はエネルギー・環境全般の技術的コンサルティング事業、人材派遣業、アウト ソーシング事業等を行っており、当社は各種コンサルティングを発注し、また技術系及び事務系社員の派遣業務を委託しています。 TIS千代田システムズ㈱(持分法適用関連会社)は統合ITシステムのコンサルティング・開発・運用等を行っており、当社は主にシステム・ソフトウェアの開発、コンピュータ管理・情報システムの運用・管理業務を委託しています。 以上述べた関係を事業系統図によって示すと、次のとおりです。 <事業系統図>
経営方針・対処すべき課題4,189字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)経営環境 ①全般 当社を取り巻く外部環境は、世界の多極化、地政学リスクの高まり、気候変動への対応、人口動態の変化、技術革新等のメガトレンドの影響を受け、引き続き大きく変化しており、経済環境の先行きは依然として不透明な状況にあります。このような環境下において、当社は、技術開発力及び技術を見極める力、課題解決力に優れたエンジニアリング力、全体最適を実現するプロジェクトマネジメント力といったコア・コンピタンスを掛け合わせることで創出される事業機会を捉え、「エネルギーと素材」及び「ライフサイエンス」を主な事業領域として位置付けています。エネルギーや先端素材の安定供給の確保、中長期的な脱炭素トレンド、循環型社会の構築といった事業機会を背景に、エネルギートランジションの進展速度には変化が見られるものの、「エネルギーと素材」の事業領域における当社事業の需要は引き続き堅調に推移していると捉えています。 また、超高齢化社会の進展や、高度医療社会への期待を背景として「ライフサイエンス」の事業領域における需要も引き続き高い水準にあると認識しています。さらに、分野横断的な産業基盤の維持・更新に関しては、当社の知見を活かしたフィジカル・デジタル両面からのO&M-Xソリューションの提供機会が今後も拡大していくものと捉えています。 ②エネルギーと素材 当社は、特にLNG・石油・石油化学分野を中心に、EPCコントラクターとして世界およそ60の国と地域で300を超えるプロジェクトの豊富な実績を積み重ねてきました。商業プラントのEPCだけでなく、触媒やプロセスの技術開発、商業化のためのスケールアップや、プラントの操業フェーズにおける技術提供など、幅広い領域での知見を蓄積してきました。これらの強みを活かし、LNG、石油・石油化学分野は勿論のこと、脱炭素・先端素材の分野においても事業を拡充していきます。 当社の強み   ・実績に裏打ちされたEPCコントラクターとしての知見・顧客基盤 ・プラントの開発・スケールアップに必要な技術と知見 ・設備保全の高度化支援、解析・診断技術 展開する領域   ・LNG(含むCleaner LNG)、石油・石油化学 ・脱炭素(水素、低炭素燃料、CCUS、エネルギーマネジメント等) ・金属・先端素材(非鉄金属精錬、蓄電池・半導体材料等) ・O&M-Xソリューション ③ライフサイエンス 当社は、石油化学領域で培った知見やスケールアップノウハウを活かして、医薬品プラント領域を中心にライフサイエンス分野のEPCコントラクターとして1960年代より900件以上の実績を積み重ねてきました。これらの強みを活かし、付加価値の高いバイオ分野のソリューションプロバイダーとして、医薬品のEPC領域のみならず、細胞培養・植物バイオ領域の開発受託、産業設備領域での経済安全保障関連施設の社会実装、宇宙低軌道の実験プラットフォーム等において事業を拡充します。 当社の強み   ・培養領域(抗体・細胞)のプロセス開発・スケールアップ知見 ・合成領域の連続生産・固相/液相法の知見 ・産業設備全般におけるプロジェクトマネジメントの実績 ・国際宇宙ステーションの実証試験装置開発 ・設備保全の高度化支援・解析・診断技術 展開する領域   ・医薬品(低・中分子、高分子、細胞医薬他) ・食品・先端素材・バイオテクノロジー ・製法開発受託(細胞培養、植物バイオ、低軌道プラットフォーム) ・O&M-Xソリューション (2)中期経営計画「経営計画2025」(2025年~2027年)の概要 ①中計策定に込めた想い 当社は2019年3月期の経営危機後、グループ一丸となって再生に向けて取組み、事業基盤の強化を図ってきました。再生計画前に受注した大型LNGプロジェクト含め略全ての損失処理を完了し、安定収益体質への転換に一定の成果を挙げることができたと考えています。一方、2024年3月期決算において、大型プロジェクト中心の受注計画が思い通りに進まなかったり、大型プロジェクトの遂行過程における予測不能な事態が発生したりすることなどによって、会社業績が大きく左右されるボラティリティの高い当社の収益構造を克服すべき課題として改めて強く認識するに至りました。これを踏まえ、収益の安定化と多様化を実現する為の「自己変革」をテーマとする中期経営計画「経営計画2025」を取り纏めました。 ②10年後の目指す姿 大型プロジェクトへの集中から脱し、収益の安定化と多様化のための自己変革を成し遂げ、10年後には、純利益300億円、内Non-EPC事業の比率20%という安定・高収益企業になることを目指します。 純利益300億円達成のため、2025年から2027年までの3年間は、平均150億円の純利益を達成し、経営を安定化させ、盤石な会社経営の土台をつくります。同時に事業共創による収益多様化、Non-EPC収益化の種まきを進めていますが、2028年以降からこれらを本格的に伸ばし、10年後には共同事業者の立場から事業投資等を通じた収益獲得などの大きな果実に繋げたいと考えております。 海外EPCについては、本経営計画期間で事業の安定性を高めることを優先課題とし、2028年以降の成長軌道への回帰に道筋を付けます。 国内EPCについては、安定的に一定収益を計上できており、今後も国内の旺盛な需要に最大限応えていきます。 Non-EPCは、成長性の高い市場において安定的な収益の柱を確立することを目指し、EPCとも連動しながら事業開発を継続いたします。 ③定量目標 収益の安定化と多様化を実現する定量目標を以下のとおり設定します。 ・純利益:150億円(3年平均) ・Non-EPC事業での純利益:10億円(2027年度) また、目標達成に向けた関連指標を以下のとおり設定します。 ・粗利益:10%以上(3年平均) ・受注高:9,500億円(3年累計) ・売上高:3,800億円(3年平均) ・受注残:6,000億円(3年平均) (3)中期経営計画「経営計画2025」の進捗・今後の対応 重点取組1: 海外既存大型PRJの着実な遂行 大型EPCプロジェクトとして、GPXプロジェクトとNFEプロジェクトを遂行しています。GPXプロジェクトについては、2025年11月13日に顧客であるGPX社とプロジェクト全体の完工迄の遂行に関するEPC契約の詳細条件合意に至り、2026年4月1日に公表のとおり、Train1において、建設及び試運転を完了し、顧客主導にてスタートアップ作業が進められ、1st LNGの生産を達成しました。Tran2及びTrain3の建設・試運転作業を完了させるべく引き続きプロジェクト遂行に尽力しています。 重点取組2: 海外取り組み改革(受注方針) 主要案件として、2025年度中東の石油・石油化学関係の中規模EPC案件をリスク抑制の形で受注を達成し、取り組み改革を進めています。今年度以降も当社リスクの抑制・分散や顧客とのリスク負担の徹底的な見直しを行い、分散の効いたポートフォリオ、プロジェクト選別可能な体質への変革を目指します。 重点取組3: 国内プロジェクト収益拡大 成長するライフサイエンスや脱炭素分野に対する旺盛な需要に応える事業基盤を整備しており、将来的な案件組成を目指し、同分野のFS・FEED業務等を遂行しています。主な案件としては、出光興産㈱向け全固体電池実用化に向けた固体電解質大型パイロット装置建設のEPC業務を受注し、固体電解質の量産化に向けた戦略的パートナーシップを提携しました。引き続きプロジェクトマネージャーやエンジニアのマルチタレント化を進めることや、協力会社の皆様との連携推進、さらにパートナー会社との戦略的提携により強化していき、多様なニーズに対応できる体制を整えていきます。 重点取組4: 事業共創の拡充 国内では、NEDO助成事業に採択された「植物による高度修復タンパク質の大量生産技術の開発」を完了しており、同助成事業にて当社子安オフィス・リサーチパーク内に設置した植物バイオ実証棟を、2025年6月より稼働を開始しました。今後は当社の強みである多様な技術のインテグレーションとスケールアップ技術を活かしながら、様々な企業の実用化開発をサポートすべく「植物バイオファウンドリ事業」を推進します。また、トヨタ自動車㈱と戦略的パートナーシップを構築し、大規模水電解システムの共同開発を行っております。2029年からの量産に向けて、トヨタ自動車㈱本社工場で実証機の導入を進めており、2026年6月より水素製造を開始する予定です。海外では、石灰石を用いた大気直接CO2回収技術を開発するHeirloom社、アンモニア製造技術を持つAmmobia社への出資を実施し、カーボンニュートラルの実現に貢献する技術の社会実装、事業化に向けて多方面から取り組んでいます。 技術開発基盤、豊富なEPC実績、そして多様なステークホルダーとの共創のネットワークに裏付けされる当社の強みを掛け合わせ、顧客・パートナーとの事業共創を拡充していきます。 重点取組5: 分厚い中核人財層の形成 2025年度は、EPC、Non-EPC及び事業共創を担う中核人財の人財像及びコンピテンシーを再整備するとともに、中核人財育成に必要なキーとなる経験を特定し、不足経験を計画的に補完する育成方針を確立しました。 その方針に基づき、スキル・経験の可視化機能を新たに加えたタレントマネジメントシステムを活用して、各々に不足する経験を特定し、その補完に向け、社内の複数領域における異動を更に促進させ、顧客の構想段階から事業化までの伴走支援に資する経験及び社外経験を組み合わせて付与する育成運用を開始しました。 今後は、事業戦略を踏まえ、中核人財の育成・輩出に関するKPIを設定・運用するとともに、人財の配置・育成・モニタリングの循環を支える運営基盤をより強固なものにし、中核人財の計画的な育成・輩出を加速します。
事業等のリスク5,782字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項、及びそれらへの対応は以下のとおりです。 当社グループは、これら事項の発生の可能性を認識したうえで、発生の低減に注力するとともに、発生した場合にはその影響を最小限に抑えるべく可及的速やかな対応に努めます。 なお、以下の記載事項については、当連結会計年度末現在において認識したものです。 (a)景気動向、経済・社会・政治情勢の変動による影響 世界的な景気動向や社会・政治情勢の変化、保護貿易・経済制裁・国交の状況、各国のエネルギー政策の転換、原油・LNG・金属資源価格の市場動向等に加え、戦争や武力紛争の発生・長期化を含む地政学的リスクの高まりにより、顧客の投資計画に中止・延期や内容の変更が発生する、或いは顧客・パートナーの財務状況が悪化する等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。特に近年は、戦争や地域紛争を背景とした国際情勢の緊張が継続しており、これに伴うサプライチェーンの混乱、エネルギー・資源価格の変動、物流制約、各国による規制・制裁措置の強化等が、主要国経済や市場環境に影響を及ぼしています。このような不確実性の高い事業環境は、当社グループの業績見通しに影響を与える要因となる可能性があります。 当社グループでは、こうした国際情勢や地政学的リスクの動向を注視しつつ、案件実現性・受注確度等を慎重に見極めながら営業活動を行うとともに、顧客との間でリスクの最適な分担を図っています。また、顧客投資計画の突然の中止・遅延といった事態に備え、受注計画には常にバックアップ案件を織り込み作成しています。加えて、新規分野を中心に幅広い分野でのスタディ業務やNon-EPC業務にも積極的に取り組み、事業機会の多様化を図っています。 (b)地震等の自然災害、ウイルスによる感染症、地政学リスク、テロ・紛争等の不可抗力 地震、地球的気候変動による大規模降雨・洪水・台風等の自然災害や、ウイルスによる感染症拡大、テロ・紛争等の不可抗力の発生により、工事従事者の生命への危険、機器資材の工事現場への搬入遅延、現場工事の中断等、遂行中案件の工事現場或いは国内外の事業所において直接的又は間接的な損害発生の可能性があります。 2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻、2023年10月に始まったイスラエルとハマスの武力衝突、2025年6月及び2026年2月の米・イスラエルとイラン間の武力衝突等が他中東諸国へ与えるリスク等により、全世界的に地政学リスクが一層高まり、世界経済を巡る不確実性、経済制裁の応酬等の動きが更に顕在化することが懸念されます。こうした不安定な世界情勢が、顧客及びジョイントベンチャーパートナーの財務状況の悪化、サプライチェーンの混乱、機器資材費等の高騰につながり、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、危機管理担当部門を設置し情報の収集・分析を行うとともに適切な対策を講じるために セキュリティコンサルタントを起用し、刻々と変化する危険地域の状況把握に努める等、人命と安全確保を最優先に考えた常なる備えとして危機管理組織を強化しています。特にカタールでは大型プロジェクトを遂行中であり、在カタール当社グループ従業員及びその家族の安全に十分配慮するとともに、他国にて遂行中の案件への影響を今後も注視、対処していきます。また、有事の際には緊急対策本部を立ち上げ、顧客等関係先と迅速に情報共有するとともに、適時に適切な対応策を実施することで、これらの危機事象発生に伴う影響を最小限に留めるよう有事対応の手順を定めています。さらに、大規模地震等を想定したBCPを策定し、災害発生時には即時の安否確認・ス ムーズな初動対応・優先業務を立ち上げられるよう、平時から訓練を重ねることで事業継続力の向上に取り組んでいます。 (c)パートナーリスク 当社グループの事業領域においては、案件の規模や技術的な複雑さ、リスクシェアの必要性等の事由により、 パートナーとジョイントベンチャー又はコンソーシアムを組成し、受注することがあります。パートナーの債務不履行や財政状態の悪化、遂行能力面での著しい問題等が生じた場合は、当社グループが契約上の連帯責任を負うことや、追加的な負担を求められる場合があり、当社グループの経営に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、協業を決定する際に、パートナー候補の財務状況及び遂行能力を十分に分析するとともに、取引開始後もモニタリングを継続し、早期にリスクを発見・対処できる体制を構築しています。 (d)機器資材費の高騰 プラント建設では契約見積時と遂行発注時にタイムラグが生じます。そのため、国家・地域間の戦争・紛争勃発といった急激な社会情勢の変化を受けて、機器資材の価格が予想を超えて高騰するリスクに曝されています。特にプラント建設で主要部分を占める鉄鋼製品の価格は原材料である原料炭と鉄鉱石の価格の変動に大きく影響を受けます。さらに、銅・ニッケル・アルミニウム・亜鉛などの市場価格の変動は予想し難いものです。また、原油価格や保険料の上昇等により海上輸送費も大きく影響を受けます。 当社グループでは、これらのリスクを回避し影響を最小化するために、市場動向の調査に加え、世界各地からの購入先の分散を図る等の調達先の多様化、競争環境の維持、機器資材の早期発注、有力な業者との協力関係構築などの対策を講じています。さらに、世界的なインフレ進行による資機材・労務価格の高騰に対しても、顧客・ベン ダー・サブコントラクター等の事業パートナーやステークホルダーとの協議・交渉を通じて適切な対応を心がけています。 (e)工事従事者・機器資材の確保困難 プラント建設では、建設工事に必要な工事従事者等の人的資源の不足、工事に要するインフラ確保の不調、及びサプライチェーンの寸断等、機器資材の調達が計画どおりに進まないことにより、工程遅れが生じ、その回復のために追加費用を投入する場合があります。 当社グループでは、国内及び海外においては労働力の逼迫する国や気候の過酷な地域での工事において、想定を超える工事コストの高騰リスクに対し、モジュール工法の採用等建設手法の工夫や有力な工事業者・機器資材供給業者との協力関係を基礎にして、これらのリスクの回避及び顕在化した場合の影響の最小化を図っています。 また、世界的な感染症や疫病の影響やストライキ等により工事中断を余儀なくされた場合には、顧客や現地関係機関と連携して適切な対応を取り、影響の最小化を図っています。 (f)気候変動による事業環境変化に関するリスク 気候変動が社会に与える影響は地球規模であり、グローバル社会が共通して直面している最も重要な社会的課題の1つです。当社グループは、気候変動の拡大に伴う物理的リスクと移行リスクによる顧客の投資環境や事業ポートフォリオが変化することで、当社の経営及び事業戦略に大きな影響を及ぼす可能性があると認識しています。 このような中、複雑化・高度化する社会や顧客の課題を的確に捉え、解決していくために、各国のエネルギー 情勢や気候変動政策の見直し、法規制等を注視するとともに、政府、関係官庁、顧客等のネットワークから適時・適切に最新の情報を入手し、経営計画を策定することで対処しています。 一方、当社グループは、気候変動を新たな事業機会としても捉えています。脱炭素・炭素循環型社会実現に向け、水素社会への移行の加速、LNGを含む低炭素エネルギー及び再生可能エネルギーの更なる普及といった当社 グループを取り巻く事業環境の大きな変化や、重要顧客の戦略見直し、及び当社グループにとっての新たな市場機会の成長を踏まえて、事業ポートフォリオの革新を更に加速し、環境負荷低減社会の実現に貢献します。 複雑な制約・課題に対し最適なソリューションを提供する課題解決力、設計を最適化し高い品質を保証するEPC遂行力、及び基礎研究力とEPC知見を融合する新技術の社会実装力という創業以来の実績に裏打ちされた当社が 培ってきた強みを活かして、水素社会をはじめとする脱炭素社会への移行を加速し、削減と循環の両輪で2050年の カーボンニュートラル達成に貢献します。 (g)プラント事故 当社グループが建設中又は建設したプラントに、何らかの原因によって爆発や火災等の重大事故が発生し、その原因が当社グループの責任と判断された場合は、損害賠償責任の負担等により業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、このような不測の事態が発生しないよう、計画時の安全設計、建設現場での無事故・無災害を最優先に品質管理・工事安全管理等について万全を期すことはもとより、適切な保険の付保、損害の負担にかかわる顧客との合理的な分担を定めた契約条件の獲得等によりこれらのリスクの回避・影響の最小化を図っています。なお、当社グループでは工事安全を確保するためのあらゆる取組みを“C-Safe”と名付け、その旗印のもと安全文化の醸成に弛まぬ努力を注いでいます。 (h)為替レートの変動 海外向け工事では、機器資材調達や下請工事代金の決済が顧客から受領する対価と異なる通貨で行われる場合が あるため、為替レートの変動は業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、支出を予定する複数の通貨での工事代金受領や、為替予約の手当によって為替レート変動の リスクを回避し、影響を最小化するよう努めています。 (i)コンプライアンス違反 国内外で事業を展開するにあたり、当社グループの本社・子会社・事務所及び事業遂行地が所在する国・地域等の法令・諸規制に従う必要があります。それら法令・諸規制に違反する行為、又は違反を疑われる行為が万が一発生した場合には、刑事・行政処分等による罰則や営業活動への制約、信用の毀損等により事業の遂行及び業績に重大な影響を与える可能性があります。 当社グループでは、これら違反の防止、及び疑義を持たれる事象の回避のため、事業活動を行うに際して全ての役職員が取るべき行動の指針として「千代田化工建設グループ行動規範」を策定し、研修そのほかの施策を通じてその浸透を図っています。また、特にリスクの高い項目である贈収賄、カルテル・入札談合、ハラスメント、輸出管理等のリスクについては、社内規程・ルールの整備・運用により法令・諸規制の遵守の徹底に取り組んでいます。 さらに、CCO(Chief Compliance Officer:チーフ・コンプライアンス・オフィサー)を委員長とし各組織のコンプライアンス・オフィサーを委員とするコンプライアンス委員会、及びCCOを議長としグループ各社社長を委員とするグループ会社コンプライアンス連絡会を設置し、コンプライアンス施策の組織横断的な展開を行いコンプライアンスへの対応を確実に業務プロセスへ取り込んでいます。加えて、内部通報制度を整備・運用し、また、発覚後の調査・対応体制を整備することで、法令・諸規制に違反する行為やその疑いの早期発見、是正・再発防止に努めています。 (j)情報セキュリティへの脅威 当社グループは、事業の遂行に必要な顧客や取引先情報を多数管理しているほか、技術・営業・その他事業に関する秘密情報を保有しています。多くの基幹業務や商取引がITシステムを駆使して世界中の拠点で行われています。重要な情報システムやネットワーク設備へのサイバー攻撃に備え、防御施策を強化しながらそのリスク低減を図っておりますが、完全なリスク回避はできるものではなく、不測の事態により、システム障害、秘密情報の漏洩、サイバー詐欺被害、重要な事業情報の滅失等が発生して当社の事業へ影響を与える可能性があります。一般企業がサイバー攻撃に巻き込まれるリスクはますます高まっています。 当社及び一部のグループ会社において、ISMS認証*1を取得しており、ISMS認証やNIST CSF*2等に基づき、サプライチェーンの情報セキュリティを意識した体制構築・強化しています。また、社内向けの定期的な教育や監査等の情報セキュリティマネジメントを徹底し、これらのリスクの回避・影響の最小化に努めています。 (k)事業投資にかかわる損失 当社グループは、新会社の設立や既存会社への出資・買収等の事業投資を行っています。これらの事業投資においては、多額の資本拠出や投資先に対する貸付・保証等の信用供与を行う場合があり、事業環境や市場動向の変化等により、投資先の収益が当初計画どおりに確保できない、又は業績の悪化等に伴い投資にかかわる損失が発生する、あるいは追加の投融資が必要となる等のリスクがあります。 当社グループでは、投融資に関する社内基準やルールに基づき、事業性、戦略的意義、リスク及びリターン等について事前に十分な検討を行うとともに、損失リスクに相応する当社グループの財務許容力を慎重に見極めた上で、投資可否を決定しています。また投資実行後は投資先の事業計画の進捗状況や経営環境を継続的にモニタリングし、必要に応じて人財、資金面での各種支援を行うことにより、投資にかかわる損失の回避や軽減に努めています。 *1 ISMS: Information Security Management System (情報セキュリティマネジメントシステム) *2 NIST CSF: 米国国立標準技術研究所 National Institute of Standards and Technology (National Institute of Standards and Technology米国国立標準技術研究所) が発行した、重要インフラのサイバーセキュリティを向上させるためのフレームワーク(Cybersecurity Framework)
経営成績の分析 (MD&A)7,212字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月18日)現在において判断したものです。 <経営成績等の状況の概要及び経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容> 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概況は次のとおりです。 (1) 財政状態及び経営成績の状況 当社グループでは、LNG/石油・石油化学分野をはじめとして、現在複数のEPC(設計・調達・建設)案件を遂行中です。米国のGolden Pass LNG(GPX)プロジェクトは、Joint Venture(JV)パートナーであったZachry社の離脱後、新たにMcDermott社との2社JVを組成し、2024年11月にTrain1にかかるEPC契約改定につき顧客であるGolden Pass LNG LLC (GPX社)と合意し、工事を遂行してきました。Train2及びTrain3にかかるEPC契約については、2025年6月に将来のコスト負担に関する責任分担の基本合意後、交渉を継続しておりましたが、2025年11月にGPX社との間で正式に改定EPC契約を締結しました。これにより、Train1~3の全系列を通して工事を遂行する体制を確立しました。なお、Train1においては2026年3月に建設及び試運転を完了し、1st LNG※の生産を達成しました。 カタールでは、年産800万トンのLNGプラント4系列の増設案件であるカタールNorth Field East LNG輸出基地案件(NFE)の建設工事を遂行中です。当連結会計年度においては、中東情勢の緊迫化を受け、工事の一時的な停止などによる影響が生じています。詳細は、連結財務諸表「注記事項(重要な後発事象)(中東情勢)」をご参照ください。その他、金属・先端素材分野及びライフサイエンス分野では、国内において複数のEPC案件を遂行中です。 受注面では、海外においては、LNG/石油・石油化学分野で、世界的に各種設備投資計画が動き始めています。当社は、「経営計画2025」の重点取組みの一つである海外プロジェクト取組み改革を踏まえ、リスク管理を徹底しつつ受注獲得に向けた活動を進めてきました。その結果、当連結会計年度においては、中東にて石油・石油化学関係のEPC案件を受注しました。 国内においては、脱炭素やライフサイエンス関連分野を中心に、引き続き受注獲得に向けた活動を行っています。当連結会計年度においては、出光興産㈱より、電気自動車向けの次世代型電池として本命視されている全固体リチウムイオン二次電池の実用化に向けた、固体電解質大型パイロット装置のEPC業務を受注しました。 ※安定的な商業生産・出荷が始まる前の初期段階の稼働 当連結会計年度における業績は、次のとおりです。 (受注工事高) 受注工事高は、前連結会計年度比41.1%増の2,980億24百万円となりました。なお、当連結会計年度末受注残高は 6,130億56百万円となりました。分野別の受注工事高は、「(2) 生産、受注及び販売の実績」に記載のとおりです。 (完成工事高) 完成工事高は、前連結会計年度比8.1%増の4,939億42百万円となりました。分野別の完成工事高は、「(2) 生産、受注及び販売の実績」に記載のとおりです。 (完成工事総利益) 完成工事総利益は、GPXプロジェクトの採算見直しや国内外で遂行中の主要案件の順調な進捗により前連結会計年度の完成工事総利益423億19百万円に対し、1,005億19百万円となりました。完成工事総利益率は前連結会計年度の9.3%から11.1ポイント増加し20.4%となりました。 (販売費及び一般管理費) 販売費及び一般管理費は、物価上昇に対応するためのベースアップや成長戦略推進の継続等により、前連結会計年度に比べ5億20百万円増加し184億17百万円となりました。販売費及び一般管理費比率は前連結会計年度の3.9%から0.2ポイント減少し3.7%となりました。 (営業利益) 営業利益は、完成工事総利益と同様の理由により、前連結会計年度に比べ576億80百万円増加し821億02百万円となりました。 (営業外収益・営業外費用) 営業外収益は、受取配当金や海外プロジェクト資金の運用利益により、前連結会計年度に比べ16億34百万円増加し131億51百万円となりました。また、営業外費用は、為替差損等により、前連結会計年度に比べ9億63百万円減少し27億79百万円となりました。この結果、営業外収支は103億72百万円の収益となりました。 (経常利益) 経常利益は、完成工事総利益と同様の理由により、前連結会計年度に比べ602億78百万円増加し924億74百万円となりました。 (特別利益・特別損失) 特別利益及び特別損失は、前連結会計年度が1億89百万円の収益超過であったのに対し、当連結会計年度は、退職給付制度終了損の計上により0百万円の損失超過となりました。 (法人税、住民税及び事業税・法人税等調整額) 税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比べ600億87百万円増加し924億74百万円の収益となりました。 法人税、住民税及び事業税は71億40百万円、法人税等調整額は2億1百万円となり、前連結会計年度に比べ25億81百万円の増加となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ576億76百万円増加し846億63百万円となりました。 経営成績に重要な影響を及ぼす可能性のある主な事項、および、それらへの対応については、3.事業等のリスクに記載しています。 大型プロジェクトであるGPXプロジェクト及びNFEプロジェクトのほか、手持ちEPC案件を着実に遂行していくことに加え、当社を取り巻く事業環境と当社グループの強みを掛け合わせ、顧客にとっての良き事業共創パートナーを目指し、事業・技術の開発から操業まで広範囲に伴走し、多様で柔軟な事業ポートフォリオの確立に努めていきます。 また、当社グループのパーパス「社会の“かなえたい”を共創(エンジニアリング)する」を実現するための重要な基盤は、当社グループの最大の資産である人財です。組織風土と人財開発の両面から組織と人財のWell-Beingを高め、社会とステークホルダーとの価値の循環を持続し、双方の価値を高めていきながら、人的資本経営を推進していきます。収益性向上やガバナンスの強化のみならず、人的資本経営を推進することで、中長期的な企業価値の向上に努めていきます。 (2) 生産、受注及び販売の実績 ① 受注実績 事業部門の名称   前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 受注高   受注残高   受注高   受注残高 金額 (百万円)   構成比 (%)   金額 (百万円)   構成比 (%)   金額 (百万円) <前年同期比>   構成比 (%)   金額 (百万円)   構成比 (%) 1 エンジニアリング事業   210,637   99.7   739,857   100.0   297,357   99.8   613,056   100.0 (△8,312)   <41.2%増>   (69,116) エネルギー 分野   (1) LNGプラント関係   34,437   16.3   486,616   65.8   40,020   13.4   316,783   51.8 (△6,542)   <16.2%増>   (78,540) (2) その他ガス関係   34,926   16.5   34,299   4.6   1,290   0.4   26,085   4.2 (△31)   <96.3%減>   (△1,444) (3) 石油・石油化学関係   38,185   18.1   37,014   5.0   154,279   51.8   126,520   20.6 (△135)   <304.0%増>   (1,048) 地球環境 分野   (4) 医薬・生化学  ・一般化学関係   26,477   12.5   87,575   11.9   13,051   4.4   36,605   6.0 (△1,224)   <50.7%減>   (△4) (5) 環境・新エネルギー  ・インフラ関係   70,121   33.2   88,267   11.9   82,172   27.6   100,657   16.4 (△254)   <17.2%増>   (△9,148) (6) その他   6,488   3.1   6,084   0.8   6,542   2.2   6,403   1.0 (△123)   <0.8%増>   (123) 2 その他の事業   622   0.3   -   -   667   0.2   -   - ( -)   <7.2%増>   ( -) 総 合 計   211,260   100.0   739,857   100.0   298,024   100.0   613,056   100.0 (△8,312)   <41.1%増>   (69,116) なお、国内及び海外の受注高並びに受注残高の内訳は、次のとおりです。 国内外内訳   前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 受注高   受注残高   受注高   受注残高 金額 (百万円)   構成比 (%)   金額 (百万円)   構成比 (%)   金額 (百万円) <前年同期比>   構成比 (%)   金額 (百万円)   構成比 (%) 国 内   131,538   62.3   192,404   26.0   151,955   51.0   199,037   32.5 (△1,570)   <15.5%増>   (△2,389) 海 外   79,721   37.7   547,453   74.0   146,069   49.0   414,018   67.5 (△6,741)   <83.2%増>   (71,505) 合 計   211,260   100.0   739,857   100.0   298,024   100.0   613,056   100.0 (△8,312)   <41.1%増>   (69,116) (注)  受注残高の( )内の数字は、前連結会計年度以前に受注した工事の契約変更等による減額及び外貨建契約に関する為替換算修正に伴う増減額の合計を加味しています。 ② 売上実績 事業部門の名称   前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(百万円)   構成比(%)   金額(百万円) <前年同期比>   構成比(%) 1 エンジニアリング事業   456,346   99.9   493,275   99.9 <8.1%増> エネルギー 分野   (1) LNGプラント関係   250,239   54.8   288,394   58.4 <15.2%増> (2) その他ガス関係   4,754   1.0   8,060   1.6 <69.5%増> (3) 石油・石油化学関係   33,250   7.3   65,822   13.3 <98.0%増> 地球環境 分野   (4) 医薬・生化学  ・一般化学関係   35,699   7.8   64,016   13.0 <79.3%増> (5) 環境・新エネルギー  ・インフラ関係   126,653   27.7   60,634   12.3 <52.1%減> (6) その他   5,748   1.3   6,347   1.3 <10.4%増> 2 その他の事業   622   0.1   667   0.1 <7.2%増> 総 合 計   456,969   100.0   493,942   100.0 <8.1%増> なお、国内及び海外の売上実績の内訳は、次のとおりです。 国内外内訳   前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(百万円)   構成比(%)   金額(百万円) <前年同期比>   構成比(%) 国 内   101,802   22.3   142,932   28.9 <40.4%増> 海 外   355,166   77.7   351,009   71.1 <1.2%減> 合 計   456,969   100.0   493,942   100.0 <8.1%増> (注) 1  当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため「生産の実績」は記載していません。 2  主な相手先別の売上実績及び総売上高に対する割合は次のとおりです。 前連結会計年度   当連結会計年度 相手先   金額 (百万円)   割合 (%)    相手先   金額 (百万円)   割合 (%) カタールエナジー   207,154   45.3   カタールエナジー   151,886   30.7 ピーティー・フリーポート・インドネシア   101,286   22.2   ゴールデンパス・エルエヌジー・エルエルシー   123,036   24.9 (3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析 ① キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は2,423億76百万円となり、前連結会計年度末残高より211億38 百万円増加しました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりです。 営業活動による資金収支 税金等調整前当期純利益の計上に加え、未収入金の減少などにより、当連結会計年度における営業活動による資金収支は261億32百万円のプラスとなりました。 投資活動による資金収支 無形固定資産及び有形固定資産の取得などにより、当連結会計年度における投資活動による資金収支は32億79百万円のマイナスとなりました。 財務活動による資金収支 長期借入金の返済による支出などにより、当連結会計年度における財務活動による資金収支は16億52百万円のマイナスとなりました。 ② 資金需要 当社グループの資金需要のうち主な内訳は、当社が受注した国内外のプラント建設に関わる費用、販売費及び一般管理費のほか、今後の成長戦略を支えるための投資です。販売費及び一般管理費のうち主な内訳は、従業員給与手当等の人件費のほか、業務委託費等です。当社の研究開発費は、研究開発に携わる従業員の人件費が過半を占めています。 エネルギー、素材、ライフサイエンス分野における事業の拡充を図るとともに、収益の安定化および多様化に向け、事業共創等のNon‑EPC領域の拡大に係る投資を推進していきます。 ③ 財務政策 当社グループは、資金需要に対して、内部資金還流または外部借入により資金調達する方針です。外部借入に関しては、三菱商事株式会社の子会社である三菱商事フィナンシャルサービス株式会社との間で総額100億円の借入枠を確保することで、流動性を維持しています。 上記財源を適切かつ効果的に活用し、事業ポートフォリオの革新と高収益体質への変革、サステナブルな社会の実現への貢献を進め、当社グループを安定的に運営する資金を継続して創出していきます。 (4) 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されています。一般に公正妥当と認められる連結財務諸表の作成にあたっては、期末日における資産及び負債の報告額や、報告対象期間中の収益及び費用の報告額に影響する判断及び見積りを行うことが要求されます。当社グループの連結財務諸表作成にあたっては、過去実績や状況に応じて合理的と考えられる様々な要因に基づいて判断及び見積りを行っていますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合もあります。 当社グループの見積りや判断を含む重要な会計方針は、連結財務諸表注記の「4 会計方針に関する事項」に記載しています。また、会計方針の適用において使用される当社の判断と見積りのうち、当社グループの連結財務諸表の報告額に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられるものについては、連結財務諸表注記の「4 会計方針に関する事項(重要な会計上の見積り)」に記載しています。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。