概要
東京地下鉄株式会社は、東京都区部で9路線の地下鉄(銀座線、丸ノ内線、日比谷線など)を運営する鉄道事業者である。2004年に東京地下鉄株式会社法により設立され、2024年10月に東京証券取引所プライム市場に上場した。連結従業員数は11,441人(2026年3月期)。運輸業を中核に、不動産賃貸や駅ナカ商業施設・広告などのライフ・ビジネスサービス事業も展開し、営業収益は約4,224億円(2026年3月期見通し)に達する。
9路線を擁する都心の地下鉄ネットワーク
運輸業は、東京23区を中心に9路線(銀座線、丸ノ内線、日比谷線、東西線、千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線、副都心線)からなる総延長約195kmの地下鉄ネットワークを運行する。通勤・通学や都内移動の基幹インフラとして高い安定需要を持つ。2026年3月期の運輸業セグメント営業収益は3,866億円で、全社収益の9割超を占める。駅の清掃・運営管理は子会社のメトロセルビスやメトロコマースが担い、施設保守はメトロステーションファシリティーズ、メトロレールファシリティーズなどグループ各社が分担する。
沿線価値を高める不動産事業
不動産事業は、鉄道沿線での大型商業施設やオフィスビルの開発・賃貸を手掛ける。主な物件として、渋谷マークシティ、渋谷ヒカリエ、東急プラザ原宿「ハラカド」などがある。自社開発ビルをオフィステナントへ賃貸するほか、商業ゾーンのテナント賃貸も行う。グループ内では東京メトロ都市開発が不動産管理を、2024年設立の東京メトロアセットマネジメントが投資法人の資産運用を担う。不動産事業は鉄道需要とのシナジーを重視し、資産効率向上のための物件売却も進めている。
駅ナカ商業と広告で稼ぐライフ・ビジネスサービス
ライフ・ビジネスサービス事業は、駅構内商業施設「Echika」などの運営(ライフサービス)、駅・車内広告の取扱い(アドバタイジングサービス)、携帯電話通信サービスの営業許諾(コミュニケーションサービス)の3分野で構成される。駅ナカ商業はメトロコマース(売店運営)やメトロプロパティーズ(Echika運営)が担い、広告はメトロアドエージェンシーが取り扱う。2026年3月期から組織改正により従来の「流通・広告」セグメントを改称した。同事業は鉄道資産を活用した周辺ビジネスとして収益源の多様化に寄与している。
海外鉄道ビジネスと新技術への投資
海外鉄道ビジネスでは、ベトナムに現地法人(ベトナム東京メトロ)を設立し、ホーチミン市などの都市鉄道運営支援を行う。また、2025年5月から英国ロンドンのエリザベス・ラインの運営事業(O&M)を開始している。新技術面では、無線式列車制御システム(CBTC)を日比谷線(2026年度導入予定)などに導入し、自動運転技術(GOA2.5)の開発も進める。DX推進では、ポイントプログラム「メトポ」の会員基盤を活用したマーケティングや、クレジットカードタッチ決済による後払い乗車サービスを2026年3月から開始した。
業界の中での役割は都市鉄道事業者(東京地下鉄の独占的運行)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01運輸業主力
東京都区部を中心に9路線の地下鉄を運行。鉄道運営に加え、駅清掃・運営管理、施設保守、車両整備等をグループ会社が担う。海外都市鉄道運営支援も行う。
- 地下鉄旅客輸送
- 東京メトロ9路線(銀座線、丸ノ内線、日比谷線等)による都市内高速大量輸送。
- 駅運営管理(㈱メトロコマース)
- 駅構内の売店・コンビニ等の運営管理。
- 鉄道施設保守管理(グループ各社)
- 駅設備・車両・土木・電気設備等の整備・保守。
02不動産事業準主力
沿線の渋谷マークシティ、渋谷ヒカリエ、東急プラザ原宿「ハラカド」等の大型商業施設やオフィスビル、ホテルを保有・賃貸。不動産開発・管理・資産運用もグループ内で一貫対応。
- オフィスビル賃貸
- 渋谷周辺等の自社開発ビルをオフィステナントへ賃貸。
- 商業施設賃貸
- 渋谷ヒカリエ等の商業ゾーンをテナントへ賃貸。
03ライフ・ビジネスサービス事業準主力
駅構内の商業施設「Echika」等の運営(ライフサービス)、駅・車内広告の取扱い(アドバタイジングサービス)、携帯電話通信サービスの営業許諾等(コミュニケーションサービス)の3分野からなる。
- 駅ナカ商業施設運営(Echika等)
- 地下鉄駅構内の飲食・物販テナントを集積した商業ゾーンの運営。
- 駅・車内広告
- 東京メトロの駅構内・車両内広告媒体の販売。
- 通信サービス許諾
- 地下鉄トンネル内への携帯電話基地局設置許諾等。
04その他副次
福利厚生施設運営(㈱メトロライフサポート)、人事・経理等の業務受託(㈱メトロビジネスアソシエ)、施設清掃(㈱メトロフルール)等のグループ内サービス事業。
製品と技術
9路線の地下鉄旅客輸送
東京メトロは銀座線、丸ノ内線、日比谷線、東西線、千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線、副都心線の9路線を運行する。銀座線は日本最古の地下鉄(1927年開業)を前身とし、渋谷〜浅草間を結ぶ。丸ノ内線は池袋〜荻窪・方南町間、日比谷線は北千住〜中目黒間などをカバーする。各路線は東京の主要ターミナル駅を相互に接続し、都心部の高密度な移動需要に対応する。輸送力向上のため、東西線の混雑緩和策として南砂町駅の2面3線化や飯田橋〜九段下間の折返し線整備を進めている。
駅ナカ商業施設「Echika」と広告サービス
ライフ・ビジネスサービス事業の中核として、駅構内の商業ゾーン「Echika」を展開する。Echikaは地下鉄駅の改札内外に飲食・物販テナントを集積し、通勤・通学客の利便性を高める。運営は子会社のメトロプロパティーズが担う。広告事業では、メトロアドエージェンシーが駅構内や車両内の広告媒体を販売する。デジタルサイネージやポスターなど多様な広告形式を提供し、東京メトロの利用者数を背景に安定した収益源となっている。また、携帯電話事業者へのトンネル内基地局設置許諾も同事業に含まれる。
不動産開発と渋谷エリアの大型商業施設
不動産事業では、渋谷マークシティ(1999年開業)、渋谷ヒカリエ(2012年開業)、東急プラザ原宿「ハラカド」(2023年開業)など、沿線の大型商業施設の開発・賃貸を手掛ける。これらの物件は鉄道駅直結または近接し、集客力と利便性を活かしたテナント誘致が特徴である。オフィスビル賃貸では、渋谷周辺の自社開発ビルを中心に法人テナントへ貸し出す。2024年設立の東京メトロアセットマネジメントは、投資法人の資産運用を通じて不動産の流動化と効率的な資金循環を図る。
海外鉄道O&Mと技術コンサルティング
海外事業として、英国ロンドンのエリザベス・ラインの運営事業(O&M)を2025年5月から開始した。同路線はロンドン地下鉄の新路線であり、東京メトロの運行管理やメンテナンスのノウハウを活用する。ベトナムでは現地法人ベトナム東京メトロを通じ、JICAからの受託案件としてホーチミン市都市鉄道の能力強化プロジェクトなどを完了した。さらにフィリピン向けの鉄道訓練センター技術支援プロジェクトも受注している。海外コンサルティングは日本コンサルタンツが担い、今後はO&M事業の拡大を成長ドライバーの一つと位置づける。
自動運転・CBTCなどの先進技術
東京メトロは、鉄道の安全性と効率性を高める新技術導入を積極的に進めている。無線式列車制御システム(CBTC)は、車上と地上の無線通信で列車位置を把握し、高密度運転を可能にする。丸ノ内線で2024年12月から運用を開始し、日比谷線には2026年度中に導入予定。また、自動運転技術(GOA2.5)では、必要な要件を満たした乗務員が先頭車両に乗務する方式で輸送システムの変革を目指す。状態基準保全(CBM)により故障予知・劣化予測を行い、保守の効率化も図っている。
タッチ決済乗車とデジタルマーケティング
2026年3月から、クレジットカードのタッチ決済による後払い乗車サービスを開始した。これは関東の鉄道事業者11社局との相互利用に対応し、国内外の旅行者の利便性向上を狙う。同時に、QRコード対応の「Tokyo Subway Ticket」も導入し、インバウンド需要を取り込む。デジタルマーケティングでは、ポイントプログラム「メトポ」の会員数が2025年9月に100万人を突破。会員データを活用した沿線施設の利用促進や、混雑情報のリアルタイム配信による分散乗車の推進など、ITを活用したサービス向上に取り組む。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
陸運業のなかでの位置
東京の地下鉄で首位、国内需要が柱
東京地下鉄は、東京の地下鉄網を独占的に運営する鉄道事業者であり、都心を中心とした高密度な路線網を持つ。売上高は4000億円規模で安定成長しており、営業利益率は21%超と高い収益性を誇る。同業の東武鉄道や東急と比べ、沿線人口の変動が少なく安定的な需要が見込める一方、海外比率は低く内需依存度が高い。
強み
- 東京の地下鉄路線を独占的に運営し、都心部での高い需要を享受。
- 営業利益率21%超と鉄道業界でトップクラスの収益力を維持。
- 東京の人口集中と通勤需要により、安定的な旅客収入を確保。
- 安定したキャッシュフローにより、設備投資と配当のバランスが良好。
課題
- 海外収益が無く、日本の人口減少やテレワーク拡大が長期的リスクに。
- 公共性から運賃改定が難しく、収益拡大には限界がある。
- 地震・水害対策などの維持更新費用が増加傾向。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
物流・運輸の時価総額近傍。太字が東京地下鉄
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9042阪急阪神ホールディングス | 1.2兆円 | 14.1倍 |
| 2 | 9024西武ホールディングス | 1.1兆円 | 22.8倍 |
| 3 | 9005東急 | 1.0兆円 | 10.8倍 |
| 4 | 9143SGホールディングス | 9,427億円 | 15.0倍 |
| 5 | 4732ユー・エス・エス | 9,395億円 | 22.4倍 |
| 6 | 9023東京地下鉄 | 8,625億円 | 14.6倍 |
| 7 | 9009京成電鉄 | 6,918億円 | 13.4倍 |
| 8 | 9064ヤマトホールディングス | 6,903億円 | 46.1倍 |
| 9 | 9072ニッコンホールディングス | 6,654億円 | 34.5倍 |
| 10 | 9007小田急電鉄 | 6,615億円 | 16.6倍 |
| 11 | 9001東武鉄道 | 5,872億円 | 10.5倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(物流・運輸)に従っています。
会社の歴史
沿革 14件
東京地下鉄株式会社法による設立(2004年)
2004年4月、東京地下鉄株式会社法に基づき東京地下鉄株式会社が設立される。同法は帝都高速度交通営団(営団地下鉄)の民営化・承継を目的として制定された。設立と同時に、営団地下鉄が保有していた9路線の鉄道事業と関連資産を引き継ぎ、東京都区部の地下鉄ネットワークを一元的に運営する体制が整う。同年10月には子会社のメトロフルール(施設清掃)が設立され、グループ経営の基盤が作られた。
グループ再編とPASMO導入(2006〜2007年)
2006年4月にメトロプロパティーズ(駅商業施設運営)を設立。同年10月には地下鉄ビルデイング(現・東京メトロ都市開発)、メトロセルビス、メトロコマース、メトロ開発の4社について会社分割を実施し、新会社に事業を継承させた上で分割会社を吸収合併する大規模なグループ再編を行った。2007年2月にはメトロアドエージェンシー(広告)とメトロレールファシリティーズ(土木保守)を設立。同年3月にはICカード乗車券「PASMO」のサービスを開始し、首都圏の他事業者との相互利用が可能となった。
副都心線全線開通とその後の成長(2008〜2013年)
2008年6月、副都心線が運輸営業を開始し、全線が開通した。これにより池袋・新宿・渋谷の三大副都心を結ぶ新たな路線が加わり、ネットワークが拡充された。2011年11月には海外技術コンサルティングを手掛ける日本コンサルタンツを設立。2013年4月にはグループ内で不動産開発とスポーツ施設運営を統合し、東京メトロ都市開発がメトロスポーツを吸収合併した。この時期、沿線の再開発やインバウンド需要の高まりを背景に旅客収入は堅調に推移した。
海外展開の加速と上場(2017〜2024年)
2017年3月、ベトナムに現地法人「ベトナム東京メトロ」を設立し、海外都市鉄道運営支援に本格参入。同年4月にはメトロステーションファシリティーズ(駅設備保守)を設立した。2024年4月、東京メトロアセットマネジメントを設立し、不動産資産運用の専門組織を強化。同年10月、東京証券取引所プライム市場に上場した。上場により資本市場からの資金調達が可能となり、成長投資を加速する方針である。2024年12月には教育事業を担う東京メトロエデュケーショナルを設立し、事業領域を拡大している。
中期経営計画と新たな成長戦略(2025年度〜)
2025年4月、2025〜2027年度の中期経営計画「Run!〜次代を翔けろ〜」を公表。安全・安定輸送の確保を前提に、有楽町線延伸(豊洲〜住吉間)や南北線延伸(品川〜白金高輪間)などの新線建設を公的支援のもとで推進する。運輸収入の拡大だけでなく、不動産事業のフロー型ビジネス強化や、海外鉄道O&M事業の拡大、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を通じた新規投資にも取り組む。2026年3月期の営業収益は過去最高の4,224億円を見込む。
年表14件を開く
2000年代
- 2004年4月東京地下鉄株式会社法により、東京地下鉄㈱設立
- 2004年10月㈱メトロフルール設立
- 2006年4月㈱メトロプロパティーズ設立
- 2006年10月M&A㈱地下鉄ビルデイング(東京メトロ都市開発㈱)、㈱メトロセルビス、㈱メトロコマース及びメトロ開発㈱の4社について、それぞれの事業を会社分割により同名の新会社に継承させ、当社を存続会社として分割会社を吸収合併
- 2007年2月㈱メトロアドエージェンシー設立 ㈱メトロレールファシリティーズ設立
- 2007年3月ICカード乗車券「PASMO」のサービス開始
- 2008年6月副都心線運輸営業開始・全線開通
2010年代
- 2011年11月日本コンサルタンツ㈱設立
- 2013年4月M&A㈱地下鉄ビルデイング(東京メトロ都市開発㈱)及び㈱メトロスポーツの2社について、㈱地下鉄ビルデイング(東京メトロ都市開発㈱)を存続会社として㈱メトロスポーツを吸収合併
- 2017年3月創業ベトナム国にベトナム東京メトロ(VIETNAM TOKYO METRO ONE MEMBER LIMITED LIABILITY COMPANY)設立
- 2017年4月㈱メトロステーションファシリティーズ設立
2020年代
- 2024年4月東京メトロアセットマネジメント㈱設立
- 2024年10月上場東京証券取引所プライム市場に上場
- 2024年12月東京メトロエデュケーショナル㈱設立
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 連結ROE2028年3月期末まで7.7%
- 連結営業利益2028年3月期末まで930億円
- 連結EBITDA2028年3月期末まで1,740億円
- 連結純有利子負債/EBITDA倍率2028年3月期末まで6.3倍(新線除く5.2倍)
- CO₂削減率(2013年度比)2030年度まで53%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
鉄道事業の安全性・利便性向上
トンネル補強や脱線検知装置搭載、浸水対策等で自然災害に備え、防犯カメラ高度化や巡回警備強化でセキュリティを強化。エレベーター整備によるバリアフリー化も進める。
- 02
新線建設の着実な推進
有楽町線延伸(豊洲~住吉)および南北線延伸(品川~白金高輪)の工事を、公的支援を前提に推進し、東京圏の国際競争力強化と新規鉄道需要開拓を目指す。
- 03
新技術導入による鉄道オペレーション進化
日比谷線・半蔵門線へのCBTCシステム導入(日比谷線は2026年度)や自動運転技術(GOA2.5)の推進、状態基準保全(CBM)の展開により輸送システム変革と事業領域拡大を図る。
- 04
成長投資の強化
2026年度より専任組織「出資・事業投資担当」を新設し、新たな投資枠を設定。出資・M&Aを含む事業領域拡大を資本規律のもと検討する。
- 05
サステナビリティ(環境)への取組
「メトロCO₂ゼロ チャレンジ 2050」のもと、2030年度までに2013年度比CO₂53%削減、2050年度実質ゼロを目標。さらに2035年度60%削減、2040年度73%削減の新目標も設定。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 2期分
グループ全体で11,441人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は837万円で、1期前と比べて+5.2%。平均年齢は39.7歳、平均勤続年数は18.1年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年3月 | 795 | 39.5 | 18.1 | 11,328 | 767 |
| 2026年3月 | 837 | 39.7 | 18.1 | 11,441 | 783 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社18社(国内 18 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内㈱メトロセルビス東京都台東区議決権100.0%
- 国内㈱メトロコマース東京都台東区議決権100.0%
- 国内㈱メトロステーションファシリティーズ東京都台東区議決権100.0%
- 国内メトロ車両㈱東京都台東区議決権100.0%
- 国内㈱メトロレールファシリティーズ東京都台東区議決権100.0%
- 国内メトロ開発㈱東京都中央区議決権100.0%
- 国内東京メトロ電気メインテナンス㈱東京都台東区議決権100.0%
- 国内東京メトロ都市開発㈱東京都新宿区議決権100.0%
- 国内東京メトロアセットマネジメント㈱東京都台東区議決権100.0%
- 国内㈱メトロプロパティーズ東京都台東区議決権100.0%
- 国内㈱メトロアドエージェンシー東京都港区議決権100.0%
- 国内㈱メトロライフサポート東京都台東区議決権100.0%
残りのグループ会社6社を開く
- ㈱メトロビジネスアソシエ東京都台東区100%
- ㈱メトロフルール東京都江東区100%
- 渋谷熱供給㈱東京都渋谷区39%
- ㈱はとバス東京都千代田区10%
- 日本コンサルタンツ㈱東京都千代田区22%
- リンクティビティ㈱東京都千代田区20%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は4,224億円、営業利益は896億円。前期と比べると増収増益で、売上が+3.6%、利益が+3.1%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 4,372億円 | 4,224億円 |
| 営業利益 | 814億円 | 896億円 |
| 純利益 | 500億円 | 590億円 |
| 1株あたり配当 | ¥44 | ¥44 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
3期分
直近は2027年1Qで、売上は1,090億円、営業利益は278億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年4Q | 4,078 | 368 | 9.0 | 230 |
| 2026年4Q | 4,224 | 396 | 9.4 | 241 |
| 2027年1Q | 1,090 | 278 | 25.5 | 168 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 6期分
2021年3月期からの6期で、売上は2,957億円から4,224億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は21.2%。売上は5期、純利益は5期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 2,957 | — | −477 | — | −529 |
| 2022年3月 | 3,069 | — | −205 | — | −134 |
| 2023年3月 | 3,454 | — | 197 | — | 278 |
| 東京証券取引所プライム市場に上場 | |||||
| 2024年3月 | 3,893 | — | 659 | — | 463 |
| 2025年3月 | 4,078 | 869 | 770 | 21.3 | 537 |
| 2026年3月 | 4,224 | 896 | 792 | 21.2 | 590 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高4,224億円のうち、営業利益として残るのは896億円で21.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は590億円、売上の14.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.2%を上回る水準。
- 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金65.7%2,775億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.1%553億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益21.2%896億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 6期分
2026年3月期は営業CFが1,338億円、投資CFが−874億円で、差し引きのフリーCFは464億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は683億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 116 | −1,378 | 1,315 | −1,262 | 708 |
| 2022年3月 | 833 | −995 | 570 | −162 | 1,117 |
| 2023年3月 | 882 | −2,697 | 1,588 | −1,815 | 890 |
| 2024年3月 | 1,351 | −1,002 | −332 | 349 | 907 |
| 2025年3月 | 1,235 | −895 | −509 | 340 | 738 |
| 2026年3月 | 1,338 | −874 | −518 | 464 | 683 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 6期分
2026年3月期の総資産は2.0兆円。このうち返さなくてよい自己資本が7,348億円で、自己資本比率は35.9%(業種中央値40.1%より薄い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本億円 | 負債兆円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 1.76 | 6,444 | 1.12 | 36.6 |
| 2022年3月 | 1.81 | 6,184 | 1.19 | 34.1 |
| 2023年3月 | 2.00 | 6,333 | 1.37 | 31.6 |
| 2024年3月 | 2.02 | 6,684 | 1.35 | 33.0 |
| 2025年3月 | 2.03 | 7,165 | 1.31 | 35.3 |
| 2026年3月 | 2.05 | 7,348 | 1.31 | 35.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
陸運業 56社との比較
同じ陸運業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で56社中2位あたり、逆に低いのは売上成長率で56社中34位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,484.5で、1年前と比べて-12.4%。過去52週の値幅のなかでは37%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 14.6倍 |
| PER (会社予想) | 17.2倍 |
| PBR | 1.17倍 |
| 配当利回り | 2.96% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1か月で+3.71%と緩やかな上昇。25日線(1460.62円)を+1.3%上回って推移し、75日線(1444.76円)もサポートとして機能。52週高値1767円に対しては-16.2%の水準で、年初来の下げから戻り途上。8月に入って出来高は減少傾向で、22日は136万株と直近30日で最低水準。材料難の中、方向感は乏しいが下値は堅い。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 52/100)。
PERは14.56倍で業界平均15.72倍を下回り、PBRは1.16倍で業界平均1.08倍を上回る。配当利回りは2.97%と業界平均2.31%を上回り、ROEは8.1%と安定。今期予想PER17.2倍と増益見込みも織り込み済みで、割安とも割高とも言えない水準。配当性向43.3%と増配余地はあるが、交通業界特有の規制リスクを考慮する必要がある。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 14.6倍 | 15.7倍 |
| PER (予想) | 17.2倍 | — |
| PBR | 1.17倍 | 1.07倍 |
| ROE | 8.1% | 8.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
鉄道利用の回復と不動産事業の成長が期待される一方、コロナ禍後の在宅勤務の影響や、人口減少による長期的な利用者減が懸念される。強気派は、都心回帰とインバウンド需要の回復を根拠に、旅客収入と物販・広告収入の増加を見込む。弱気派は、運賃規制や競合路線との競争、維持コストの増加を指摘する。
- インバウンド需要の回復
訪日客の増加で鉄道利用と商業収入が拡大。
- 都心回帰の追い風
沿線人口の増加が利用者数を押し上げ。
- 不動産事業の成長
駅ビルや沿線開発が収益安定に寄与。
- 売上高4224億円・3期連続増収通年影響中
売上高は4078億円→4224億円、+3.6%。増収基調を維持
- 純利益590億円・+9.9%増益通年影響中
純利益は537億円→590億円、+9.9%。EPS伸びが株価をサポート
- 配当利回り3.0%と高水準継続影響弱
配当利回り3.00%。高利回り銘柄として機関投資家の需要が見込まれる
- PBR1.15倍・ROE8.1%で安定した資本収益継続影響弱
PBR1.15倍、ROE8.1%。純資産をやや上回り、持続可能な水準
- リモートワークの定着
通勤需要が構造的に減少するリスク。
- 運賃規制・上限
収益拡大が運賃改定に依存しにくい。
- 設備投資負担
老朽化対策で減価償却費が増加。
- 営業利益率21.2%へ0.1pt低下通年影響中
営業利益は869億円→896億円(+3.1%)、利益率は21.31%→21.21%と低下
- 予想PER17.1倍は実績14.5倍を大きく上回る継続影響強
実績PER14.45倍に対し予想PER17.1倍。来期の減益見通しがバリュエーション圧力
- 売上高増収率は4.8%→3.6%に減速通年影響中
売上高成長率は前期4.75%から当期3.58%へ鈍化。成長モメンタムが低下
- 1年間で株価12.4%下落継続影響弱
株価1469円、前年比-12.41%。下落トレンドで短期的な需給が悪化
- 輸送人員
- 鉄道収入の基盤となる乗客数の推移。
- 不動産賃貸収入
- 事業多角化の進捗を示す。
- 広告・物販収入
- 人流回復の敏感な指標。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり44円。いまの株価に対する利回りは2.96%。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥44
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ271,469人。区分でいちばん多いのは政府・自治体で50.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が59.6%を占め、残る40.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|
| 政府・自治体 | 50.0 | 50.0 |
| 個人・その他 | 26.2 | 28.6 |
| 外国法人 | 9.0 | 10.3 |
| 金融機関 | 10.8 | 7.1 |
| 事業法人 | 2.8 | 2.5 |
| 証券会社 | 1.1 | 1.4 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 |
| 自己株式 | — | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 財務大臣 | 26.71 |
| 02 | 東京都 | 23.29 |
| 03 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 4.84 |
| 04 | 東京メトロ従業員持株会 | 3.26 |
| 05 | NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ) | 1.53 |
| 06 | J.P.MORGAN SECURITIES PLC(常任代理人 JPモルガン証券株式会社) | 0.85 |
| 07 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.62 |
| 08 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.61 |
| 09 | JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.59 |
| 10 | 野村信託銀行株式会社(投信口) | 0.58 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 6期分
1株利益は6期で+212%、1株純資産は6期で+14%。直近期のROEは8.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | −91 | 1,109 | −7.8 | — | — |
| 2022年3月 | −23 | 1,064 | −2.1 | — | — |
| 2023年3月 | 48 | 1,090 | 4.4 | — | 43.7 |
| 2024年3月 | 80 | 1,150 | 7.1 | — | 40.6 |
| 2025年3月 | 93 | 1,233 | 7.8 | 19.6 | 44.8 |
| 2026年3月 | 102 | 1,266 | 8.1 | 15.9 | 43.3 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
14名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額364百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 小坂彰洋 | 代表取締役社長 社長執行役員 | 64 | 13,604 |
| 上原淳 | 代表取締役副社長 コンプライアンス・リスクマネジメント責任者 | 62 | 7,711 |
| 潮田勉 | 代表取締役副社長 サステナビリティ責任者 | 64 | 8,111 |
| 小川孝行 | 代表取締役 専務執行役員 鉄道本部長 | 62 | 8,051 |
| 鈴木信行 | 代表取締役 専務執行役員 経営企画本部長 | 60 | 6,551 |
| 堂免敬一 | 取締役 常務執行役員 人事部担当 | 59 | 5,807 |
| 小林英三 | 社外取締役 | 77 | 800 |
| 武井奈津子 | 社外取締役 | 65 | 800 |
| 井村順子 | 社外取締役 | 66 | 800 |
| 加藤一誠 | 社外取締役 | 61 | 300 |
| 佐久間妙子 | 常勤監査役 | 61 | 2,778 |
| 櫛引雅亮 | 常勤監査役 | 66 | 400 |
残りの役員2名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 坂井辰史 | 監査役 | 67 |
| 延與桂 | 監査役 | 65 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 9 | 154 | 34 | 35 | 264 | 29 |
| 社外取締役 | 10 | 79 | — | — | 79 | 8 |
| 監査役 | 2 | 21 | — | — | 21 | 11 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,409字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題7,164字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク13,202字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)8,944字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
- 決算説明資料2027年3月期第1四半期決算説明会資料2026-07-31
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