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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

ニチレイ

NICHIREI CORPORATION2871 · Prime · 食料品

冷凍食品と低温物流の両輪。コールドチェーン全体をカバーする独自のポジション。

概要

ニチレイは、冷凍食品と低温物流を二本柱とする食品企業である。1942年に帝国水産統制として創業し、戦後は冷蔵・冷凍事業を核に成長。現在は調理冷凍食品で国内最大級のシェアを持ち、低温物流では国内外に広がる冷蔵倉庫ネットワークを運営する。2026年3月期の連結売上高は7,161億円、営業利益390億円、従業員数は約17,800人。

冷凍食品と低温物流で収益の9割を稼ぐ

ニチレイの事業は主に食品事業と低温物流事業で構成され、両セグメントで連結売上高の約9割を占める。食品事業はさらに加工食品、水産、畜産に分かれ、加工食品が売上高3,342億円(2026年3月期)と最大の柱である。低温物流事業は保管・輸配送・3PLを提供し、売上高3,010億円、営業利益186億円と食品事業に迫る収益力を示す。不動産事業やバイオサイエンス事業は規模は小さいが、安定した収益基盤を支える。

海外売上高比率24%へ拡大するグローバル展開

ニチレイは米国、欧州、ASEAN、中国などに生産・物流拠点を持つ。食品事業ではタイ、米国、ブラジルに子会社を有し、現地で冷凍食品を製造・販売する。低温物流事業ではオランダのThermotrafficを皮切りに、フランス、ドイツ、ポーランド、英国、マレーシア、タイ、ベトナムにネットワークを広げた。2026年3月期の海外売上高比率は24.3%に達し、中期計画では30%超を目標とする。

87の子会社で構成されるグループ体制

連結対象は子会社87社、関連会社12社。持株会社であるニチレイの下、食品事業はニチレイフーズ(加工食品)やニチレイフレッシュ(水産・畜産)、低温物流事業はニチレイロジグループ本社が統括する。海外子会社は食品でNichirei Foods U.S.A.、InnovAsian Cuisine、GFPT Nichireiなど、物流でTransports Godfroy、SCG Nichirei Logisticsなど27社に及ぶ。その他、バイオサイエンス子会社や不動産子会社もグループに含まれる。

13期連続増収、利益も拡大基調

連結売上高は2013年3月期の4,701億円から2026年3月期には7,161億円へと13期連続で増加した。営業利益は同期間で98億円(2013年3月期)から390億円へ拡大。2026年3月期の純利益は273億円で前期比10.5%増。低温物流事業の堅調な成長と加工食品の価格改定効果が寄与した。一方、水産・畜産事業の構造改革が一時的に減収要因となっている。

業界の中での役割は冷凍食品メーカー兼低温物流インフラ事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
7,161億円
営業利益
390億円
営業利益率
5.4%
純利益
273億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01食品(冷凍食品・水産・畜産)主力

調理冷凍食品(チキン、米飯、コロッケ、中華惣菜、スナックなど)を製造・販売する加工食品事業、えび・たこ・魚卵などの水産事業、鶏肉・牛肉・豚肉などの畜産事業で構成。国内外に製造拠点を持ち、幅広い食品を提供。

主な製品・サービス8
調理冷凍食品
チキン・食肉加工品、米飯類、コロッケ類、中華惣菜、スナック類など、家庭・業務用の冷凍食品。
農産加工品
冷凍野菜、果物などの農産加工品。
レトルト食品
常温保存可能なレトルトパウチ食品。
ウエルネス食品
健康志向の冷凍食品。
アセロラ
アセロラ果実の加工品・飲料。
包装氷
業務用・家庭用の包装された氷。
水産品
えび、たこ、かに、貝類、魚卵類などの冷凍・加工水産品。
畜産品
鶏肉、牛肉、豚肉などの冷凍・冷蔵畜産品および加工品。

02低温物流主力

冷蔵倉庫での保管、輸配送、物流センター運営、3PL(物流コンサルティング)等の低温物流サービスを提供。国内外に広がるネットワークで、食品のコールドチェーンを支える。エンジニアリング事業では、物流設備の建築・設計・メンテナンスも手掛ける。

主な製品・サービス5
保管サービス
冷蔵・冷凍倉庫での温度管理された保管、在庫管理、輸入通関代行、凍結・解凍処理。
輸配送サービス
保冷車両による食品の輸送、配送センター運営による共同配送。
物流センター運営
拠点内での物流加工、ピッキング、仕分け、出荷などの物流センター業務を受託。
3PL
顧客の物流全体を設計・管理するサードパーティーロジスティクス。
凍氷の製造・販売
業務用の氷を製造・販売。

03不動産副次

オフィスビル、駐車場の賃貸など、不動産賃貸事業を展開。グループの安定収益源。

04その他(バイオ・サービス)副次

診断薬・医療機器の製造販売(バイオサイエンス事業)や、グループ向けの人事・経理・法務等の業務サービス、環境・事務サポートサービスを提供。

主な製品・サービス1
診断薬・医療機器
体外診断用医薬品、臨床検査機器。

製品と技術

国内最大級の品揃えを誇る調理冷凍食品

ニチレイの加工食品事業は、チキン・食肉加工品、米飯類、コロッケ類、中華惣菜、スナック類など幅広い調理冷凍食品を扱う。家庭用では「ニチレイ」ブランドでスーパーに並び、業務用では外食・中食向けに供給される。国内売上高は2,606億円(2026年3月期)で、チキン加工品が特に強み。タイや米国の子会社でも現地生産を行い、グローバルに展開する。

低温物流:冷蔵倉庫と3PLで食品コールドチェーンを支える

低温物流事業は、冷蔵・冷凍倉庫での保管、保冷車による輸配送、物流センター運営、3PL(物流設計・管理)を一貫提供する。国内では北海道から九州まで地域子会社が連携し、海外では欧州7か国、ASEAN3か国に倉庫網を持つ。2026年3月期の低温物流売上高は3,010億円と堅調に成長。エンジニアリング子会社が倉庫設計・建築も手掛け、自社設備の最適化を進める。

バイオサイエンス:診断薬・医療機器のニッチ分野

その他事業に含まれるバイオサイエンス事業では、体外診断用医薬品や臨床検査機器を製造・販売する。1982年にバイオテクノロジー分野へ進出し、2019年には研究開発拠点のグローバルイノベーションセンターを開設。売上高規模は小さいが、グループの技術基盤として重要な位置づけにある。

アセロラ:ニチレイを代表する素材ブランド

1988年に発売したアセロラドリンクは、同社の加工食品事業におけるユニークな製品群の一つ。アセロラ果実の加工品や飲料として展開され、ビタミンC豊富なイメージで知られる。輸入原料を基にした独自の加工技術を持ち、現在も健康志向の商品としてラインアップに残る。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

冷凍食品国内首位、加工食品も展開

ニチレイは冷凍食品で国内シェア首位級の地位を築いており、食料品業界の中でも独自の強みを持ちます。同業のニップンや日清製粉グループは製粉を主軸とするのに対し、同社は冷凍食品と物流インフラが柱です。売上高は緩やかに伸び、営業利益率は5%前後で安定しています。競争では、日冷や味の素などがライバルですが、与えられた情報では具体的な言及ができません。少子高齢化で需要が伸び悩む中、家庭用冷食は競争が激しく、海外展開や業務用で成長を模索しています。

強み

  • 冷凍食品市場で国内トップクラスのシェアとブランド力を持つ。
  • 低温物流インフラを保有し、鮮度管理と効率配送が強み。
  • 家庭用・業務用に定番商品を持ち、新商品開発が活発。
  • 食品需要が景気に左右されにくく、売上が安定的に推移。

課題

  • 冷凍食品市場は大手・中堅が参入し、価格競争が激しい。
  • 原材料やエネルギーコストの上昇が利益を圧迫する。
  • 国内需要が減少傾向にあり、新たな成長策が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字がニチレイ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13197すかいらーくホールディングス7,644億円40.2倍
22809キユーピー6,782億円26.4倍
32579コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス6,697億円35.5倍
42282日本ハム6,269億円17.5倍
52002日清製粉グループ本社5,824億円18.2倍
62871ニチレイ5,534億円19.7倍
74401ADEKA4,806億円16.7倍
82531宝ホールディングス4,273億円35.8倍
92222寿スピリッツ4,211億円33.3倍
102229カルビー4,144億円22.1倍
112607不二製油4,080億円35.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

冷蔵倉庫業から始まった1942年の創業

1942年12月、帝国水産統制株式会社として設立。翌年4月に水産物の買入・販売と製氷・冷蔵・凍結事業を開始した。戦後の1945年12月には日本冷蔵株式会社に商号を変更。1949年5月に東京・大阪・名古屋の各証券取引所に上場し、水産物の取扱いと冷蔵倉庫業を基盤に成長を始めた。

調理冷凍食品と畜産事業への進出(1950年代)

1951年8月に缶詰工場を設置し食品生産事業に参入。1952年10月には調理冷凍食品の販売を開始し、現在の主力事業の原点となる。1956年5月には畜産事業を開始し、鶏肉・牛肉・豚肉の取扱いを始めた。これらの多角化により、冷蔵倉庫業だけでなく食品製造・販売へと事業領域を広げた。

ニチレイへの社名変更と新事業への挑戦(1980年代)

1985年2月、株式会社ニチレイに商号を変更。1982年6月にはバイオテクノロジー分野へ進出し、診断薬・医療機器事業の基盤を築いた。1988年4月にはアセロラドリンクを発売、同年9月にはオランダの冷蔵会社を買収し欧州低温物流に参入。1988年12月にはニチレイ明石町ビルが竣工し、不動産賃貸事業を本格化させた。

持株会社体制への移行(2000年代)

2004年4月に国内低温物流事業を会社分割し、地域保管事業7社に分離。2005年4月には加工食品、水産、畜産、低温物流、バイオサイエンス、シェアードサービスの各事業を分割し、ニチレイは持株会社に移行した。これにより各事業子会社の独立性を高め、経営効率の向上を図った。同年11月には中国山東省で合弁会社を設立し、アジア展開を加速した。

海外M&Aでグローバル低温物流網を拡充(2010年代)

2010年7月、フランスの低温物流会社Transports Godfroyを買収。2012年6月にはタイに食品生産拠点を設立し、米国の冷凍食品会社InnovAsian Cuisineも買収した。2019年3月にはバイオサイエンス事業の研究開発拠点としてグローバルイノベーションセンターを開設。2023年6月にはタイの物流会社SCG Nichirei Logisticsを子会社化し、ASEANの事業基盤を強化した。

プライム市場移行とグループ再編(2020年代)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場に移行。2026年4月には子会社のニチレイフーズがニチレイフレッシュを吸収合併し、食品事業の統合を進めた。中期経営計画では、海外売上高比率30%超、営業利益452億円(2027年度)を目標に掲げる。

年表34件を開く

1940年代

  • 1942年12月創業帝国水産統制株式会社の設立。
  • 1943年4月水産物の買入・販売並びに製氷・冷蔵・凍結事業を開始。
  • 1945年12月日本冷蔵株式会社に商号を変更。
  • 1946年3月食品販売子会社を設立。
  • 1948年12月事業目的に缶詰、肥料、飼料及び油脂の製造・売買、輸出入並びに水産物の輸出入を追加。
  • 1949年5月上場東京、大阪(2010年6月上場廃止)、名古屋(2003年6月上場廃止)の各証券取引所に株式を上場。

1950年代

  • 1951年8月缶詰工場を設置し、食品生産事業を開始。
  • 1952年10月調理冷凍食品の販売を開始。
  • 1956年5月畜産事業を開始。

1970年代

  • 1977年3月運送取扱子会社を設立。(現・㈱ロジスティクス・ネットワーク<連結子会社>)
  • 1979年1月アメリカにおける農・水・畜産品の集荷・販売子会社を設立。(現・Nichirei Foods U.S.A.,Inc. <連結子会社>が事業継承)

1980年代

  • 1982年6月バイオテクノロジー分野へ進出。
  • 1984年4月事業目的に医薬品、医薬部外品及び試薬の製造・売買、種苗の生産及び売買を追加。
  • 1985年2月株式会社ニチレイに商号を変更。
  • 1988年4月アセロラドリンクを本格的に発売。
  • 1988年9月M&Aオランダの冷蔵会社を買収し、オランダにおける冷蔵事業に進出。(現・Thermotraffic B.V. <連結子会社>)
  • 1988年12月ニチレイ明石町ビルが竣工し、オフィスビル賃貸事業を本格的に開始。
  • 1989年4月厚生省許可特別用途食品の糖尿病食調製用組合わせ食品を発売。

1990年代

  • 1990年4月物流事業を本格的に開始。
  • 1991年2月ニチレイ東銀座ビル竣工。同年4月に本社を同ビル内に移転。
  • 1997年3月技術開発センターを設置し、研究開発機能を集約。
  • 1998年4月サード パーティー ロジスティクス事業へ進出。(現・㈱ロジスティクス・ネットワーク<連結子会社>が事業継承)

2000年代

  • 2000年6月事業目的にホテル及び旅館の経営を追加。
  • 2003年1月創業情報システム部門を分離し、株式会社日立製作所と共同出資により情報処理業務のアウトソーシング会社(関連会社)を設立。
  • 2004年4月国内の低温物流事業の会社分割を実施。(物流ネットワーク事業1社、地域保管事業7社に会社分割 <連結子会社>)
  • 2005年4月加工食品、水産、畜産、低温物流、バイオサイエンス、シェアードサービス事業の会社分割を実施し、当社は持株会社へ移行。
  • 2005年11月中国(山東省)において、株式会社日清製粉グループ本社との合弁会社「錦築(煙台)食品研究開発有限公司」(関連会社)を設立。2006年10月から運営開始。
  • 2006年11月M&Aタイの生産拠点を子会社化。(Surapon Nichirei Foods Co.,Ltd.<連結子会社>)

2010年代

  • 2010年7月M&Aフランスの低温物流事業会社を買収し、フランスにおける低温物流事業に進出。(現・Transports Godfroy S.A.S. 他1社<連結子会社>)
  • 2012年6月M&Aタイに設立した生産拠点が稼働開始。(GFPT Nichirei(Thailand)Co.,Ltd.<連結子会社>)アメリカの食品会社を買収し、アメリカ市場での事業を拡大。(InnovAsian Cuisine Enterprises Inc.<連結子会社>)
  • 2019年3月バイオサイエンス事業の研究開発・生産拠点として、グローバルイノベーションセンターを開設。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2023年6月M&Aタイの低温物流事業会社を子会社化。(SCG Nichirei Logistics Co.,Ltd<連結子会社>)
  • 2026年4月M&A株式会社ニチレイフーズが株式会社ニチレイフレッシュを吸収合併。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年度まで7,773億円
  • 海外売上高比率2027年度まで30.4%
  • 営業利益2027年度まで452億円
  • ROIC2027年度まで8%以上
  • ROE2027年度まで10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    グループ総合力の最大化

    新たな企業経営理念の下、部門の垣根を越え、M&Aを含む海外事業拡大、低温物流と食品事業のシナジー最大化、長期視点の新価値創造とブランド向上を進める。IT・DX分野の組織体制変更による経営高度化、中長期人財戦略の具体化、サプライチェーンのサステナビリティ対応強化、ASEAN地域統括会社による海外管理体制の早期確立を図る。

  2. 02

    財務戦略と株主還元

    営業キャッシュ・フローを主力事業への投資、株主還元、成長戦略投資に順次配分。株主還元はDOE4.0%下限の累進配当と機動的な自己株式取得を実施。D/Eレシオ0.5倍を目安にしつつ、必要に応じて負債を活用する。

  3. 03

    食品事業の構造転換と成長

    コスト上昇対応や販促管理強化、新需要への商品開発による販売拡大。食品事業統合による販路活用と原料調達力強化などのシナジー創出。北米自営工場新設計画の推進と既存事業拡大による成長基盤構築。

  4. 04

    低温物流事業の拡充

    次世代輸配送基盤確立に向けゲートウェイ機能と「SULS」を拡充。冷食物流プラットフォームの拡大による顧客誘致。オランダ・英国での事業一体運営推進など、欧州主要港湾におけるワンストップサービスの拡充。

  5. 05

    バイオサイエンス事業の収益拡大

    分子診断薬事業の収益拡大施策推進、新製品開発と協業による新プラットフォームを活用したビジネスモデル確立。イムノクロマト事業は次世代製品開発と自社販売網強化による事業安定化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で17,763人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は773万円で、9期前と比べて+11.0%平均年齢は45.2歳、平均勤続年数は17.8年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月14,682
2018年3月15,787
2019年3月69644.416.315,710
2020年3月71145.115.815,824
2021年3月70345.116.315,383
2022年3月71845.416.615,296
2023年3月70245.216.215,766
2024年3月70245.216.016,385
2025年3月74345.618.116,626230
2026年3月77345.217.817,763220

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率28.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率66.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)74.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社69(国内 36 / 海外 33、うち連結子会社 31) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
低温物流1,580億円
食品678億円
不動産128億円
㈱ニチレイフーズ 関西工場 — 大阪府高槻市7,018百万円
㈱ニチレイフーズ 船橋工場 — 千葉県船橋市6,860百万円
食品
㈱ロジスティクス・ネットワーク 船橋物流センター(千葉県船橋市)冷蔵 101,610t6,616百万円
低温物流
ニチレイ東銀座ビル — 東京都中央区6,013百万円
不動産
GFPT Nichirei (Thailand) Co.,Ltd. — タイ チョンブリ県5,903百万円
㈱ロジスティクス・ネットワーク 東扇島物流センター(川崎市川崎区)冷蔵 81,747t4,333百万円
Hiwa Rotterdam Port Cold Stores B.V. Food Port (オランダ ロッテルダム市)冷蔵 147,443t3,831百万円
低温物流
ほか15件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ニチレイフーズ
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱中冷
    山口県下関市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱キューレイ
    福岡県宗像市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ニチレイ・アイス
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ニチレイウエルダイニング
    愛知県西春日井郡 豊山町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ニチレイアグリ
    鹿児島県 鹿児島市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Surapon Nichirei Foods Co.,Ltd.
    タイ国 サムットプラカーン県 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 海外
    Surapon Supreme Foods Company Limited
    タイ国 プラーチーンブリー県 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 海外
    GFPT Nichirei (Thailand)Co.,Ltd.
    タイ国 チョンブリ県 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 海外
    Nichirei Foods U.S.A.,Inc.
    米国 ワシントン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    InnovAsian Cuisine Enterprises Inc.
    米国 ワシントン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Nichirei Foods Acquisition Inc.
    米国 ワシントン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社57社を開く
  • Nichirei Sacramento Foods Corporation米国 カリフォルニア州100%
  • 山東日冷食品有限公司中国 山東省65%
  • 日冷食品貿易(上海)有限公司中国 上海市100%
  • Nichirei Australia Pty. Ltd.豪州 ニューサウス ウェールズ州100%
  • Nichirei do Brasil Agricola Ltda.ブラジル ペルナンブコ州100%
  • Nichirei Suco Vietnam Co.,Ltd.ベトナム ドンタップ省100%
  • ㈱ニチレイフレッシュ東京都中央区100%
  • 日冷鮮貨香港有限公司中国 香港特別行政区100%
  • Trans Pacific Seafood Co.,Ltd.ベトナム ラムドン省85%
  • ㈱ニチレイフレッシュ ファーム岩手県九戸郡 洋野町85%
  • ㈱ニチレイフレッシュ プロセス横浜市金沢区100%
  • ㈱ニチレイ ロジグループ本社東京都千代田区100%
  • ㈱ロジスティクス・ネットワーク東京都千代田区100%
  • ㈱NKトランス東京都千代田区100%
  • ㈱ニチレイ・ロジスティクス北海道札幌市西区100%
  • ㈱ニチレイ・ロジスティクス東北仙台市宮城野区100%
  • ㈱ニチレイ・ロジスティクス東海名古屋市熱田区100%
  • ㈱ニチレイ・ロジスティクス関西大阪市北区100%
  • ㈱ニチレイ・ロジスティクス中四国広島市西区100%
  • ㈱ニチレイ・ロジスティクス九州福岡市東区100%
  • ㈱キョクレイ横浜市中区100%
  • ㈱東京ニチレイ サービス東京都千代田区100%
  • ㈱大阪ニチレイ サービス大阪市北区100%
  • ㈱名古屋ニチレイ サービス名古屋市熱田区100%
  • ㈱ニチレイ・ロジスティクス エンジニアリング東京都千代田区100%
  • Nichirei Holding Holland B.V.オランダ ロッテルダム市100%
  • Thermotraffic B.V.オランダ ロッテルダム市100%
  • Hiwa Rotterdam Port Cold Stores B.V.オランダ ロッテルダム市100%
  • Thermotraffic GmbHドイツ フェルスモルト市100%
  • Frigo Logistics Sp. z o.o.ポーランド ズニン市100%
  • Armir Logistyka Sp. z o.o.ポーランド ルダ・シロンスカ市100%
  • Transports Godfroy S.A.S.フランス カルピケ市100%
  • Entrepots Godfroy S.A.S.フランス カルピケ市100%
  • Thermotraffic (N.I.) Ltd.イギリス ベルファスト市100%
  • Thermotraffic Ltd.イギリス サフォーク州100%
  • Admark Shipping Solutions Ltd.イギリス ノーフォーク州100%
  • 上海鮮冷儲運有限公司中国 上海市82%
  • 江蘇鮮華物流有限公司中国 江陰市54%
  • Nichirei Logistics Malaysia Sdn. Bhd.マレーシア プチョン市100%
  • Thermotraffic Asia (Malaysia) Sdn. Bhd.マレーシア クラン市49%
  • INTEGRATED COLD CHAIN LOGISTICS SDN. BHD.マレーシア ペナン州49%
  • SCG Nichirei Logistics Co.,Ltd.タイ国 サムットプラカーン県49%
  • Nichirei TBA Logistics Vietnam LLCベトナム タイニン省100%
  • ㈱ニューハウジング東京都中央区100%
  • ㈱ニチレイ バイオサイエンス東京都中央区100%
  • ㈱ニチレイビジネス パートナーズ東京都中央区100%
  • ㈱ニチレイアウラ千葉県船橋市100%
  • Pathcom Systems Corporation米国 カリフォルニア州100%
  • Nichirei Southeast Asia Co.,Ltd.タイ国 バンコク100%
  • その他26社
  • 新サンフード工業㈱宮崎県宮崎市20%
  • 泰安佳裕食品有限公司中国 山東省30%
  • 東京団地冷蔵㈱東京都大田区29%
  • ㈱帝国ホテルキッチン東京都千代田区50%
  • ㈱日立フーズ&ロジスティクスシステムズ東京都中央区44%
  • 錦築(煙台)食品研究 開発有限公司中国 山東省50%
  • その他6社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は7,161億円営業利益390億円前期と比べると増収増益で、売上が+2.0%、利益が+1.8%。

売上高
+2.0%
7,161億円
営業利益
+1.8%
390億円
純利益
+10.5%
273億円
営業利益率
5.4%
前期比 -0.0%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高6,185億円7,161億円
営業利益300億円390億円
純利益204億円273億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は3,684億円、営業利益は207億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+3.8%、営業利益は+11.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,61148
2024年1Q1,640794.850
2024年2Q1,682955.667
2024年3Q1,8221246.884
2024年4Q1,65744
2025年2Q3,4721975.7129
2025年4Q3,5491865.2118
2026年1Q2,290823.669
2026年2Q1,1871018.572
2026年4Q3,6842075.6132

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は4,701億円から7,161億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は5.4%。売上は5期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4,70117298
2014年3月5,11214489
2015年3月5,20016995
2016年3月5,354214135
2017年3月5,397291188
2018年3月5,680307191
バイオサイエンス事業の研究開発・生産拠点として、グローバルイノベーションセンターを開設。
2019年3月5,801299199
2020年3月5,849318196
2021年3月5,728335212
2022年3月6,027317234
タイの低温物流事業会社を子会社化。(SCG Nichirei Logistics Co.,Ltd<連結子会社>)
2023年3月6,622334216
2024年3月6,801383245
2025年3月7,0213833995.5247
株式会社ニチレイフーズが株式会社ニチレイフレッシュを吸収合併。
2026年3月7,1613904015.4273

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高7,161億円のうち、営業利益として残るのは390億円5.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は273億円、売上の3.8%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金82.0%5,869億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.6%902億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.4%390億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
18.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.3pt
5.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.6pt
3.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.7pt
10.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが487億円、投資CFが−330億円で、差し引きのフリーCFは157億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は515億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月235−96−97139149
2014年3月111−17626−65119
2015年3月278−224−6154118
2016年3月370−145−204225132
2017年3月408−114−219294205
2018年3月299−203−13796171
2019年3月313−179−91134207
2020年3月394−243−102151254
2021年3月455−322−107133280
2022年3月347−260−14287233
2023年3月379−268−86111278
2024年3月624−316−313308297
2025年3月532−324−168208359
2026年3月487−330−32157515

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は5,572億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,044億円で、自己資本比率は51.4%(業種中央値56.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2,9791,2531,72641.3
2014年3月3,1851,3681,81741.9
2015年3月3,4201,5231,89743.0
2016年3月3,3851,5551,83044.4
2017年3月3,4621,6471,81546.0
2018年3月3,6731,6971,97644.3
2019年3月3,7731,8381,93546.9
2020年3月3,9001,9141,98647.3
2021年3月4,0572,1041,95350.1
2022年3月4,2762,1792,09749.4
2023年3月4,5732,3352,23849.1
2024年3月4,8522,6592,19352.2
2025年3月4,9922,7602,23352.1
2026年3月5,5723,0442,52851.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
521億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2,186億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
395億円
在庫として抱えている分
負債合計
2,528億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
75
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE123社中39位あたり、逆に低いのは自己資本比率123社中76位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.0%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.5%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
51.4%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.0%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.3%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,153.5で、1年前と比べて+30.9%過去52週の値幅のなかでは69%の位置にある。

¥2,153.5-0.2%1ヶ月-0.1%1年+30.9%時価総額5,534億円
過去52週の値幅
安値¥1,679高値¥2,369

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)19.7倍
PER (会社予想)26.5倍
PBR1.87倍
配当利回り2.32%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で+2.92%と緩やかな上昇。8月21日終値は2187円。25日移動平均線(2178円)をわずかに上回るものの、52週高値2369円からは約7.7%下。RSIは47.72と中立圏。出来高は7月15日に672万株と急増した後、8月は100万株前後で推移。材料が出るまでは方向感の乏しい展開が続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PERは20倍で業界平均の28.53倍を下回り、相対的に割安。PBRは1.9倍で平均の1.63倍を上回るが、ROE10%で妥当な範囲。配当利回り2.29%は平均の2.23%とほぼ同等。配当性向は92.1%と高いが、安定した食品需要で収益は堅調。割安だが配当は伸び悩み、今期予想PERが26.8倍と上昇見通し。

指標この会社業種平均
PER (実績)19.7倍28.6倍
PER (予想)26.5倍
PBR1.87倍1.63倍
ROE10.0%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

争点は、持続的な増収を確保しつつ、利益率をどこまで高められるか。強気派は、冷凍食品の需要は時短・簡便志向の高まりで成長が続き、物流事業もネットワーク価値が増していると主張。値上げや業務効率化で営業利益率5.5%程度は維持可能と見る。一方、弱気派は、競争激化による値引き圧力や、物流コスト(人件費・燃料費)の上昇が利益を圧迫するリスクを懸念。また、業績は堅調だが市場予想に織り込み済みで、成長加速には新規需要の開拓が不可欠と指摘。PBR1.95倍、PER20倍はやや割高感も。

プラスに働く材料7
  • 冷凍食品需要の拡大

    単身世帯増や共働きで手軽な冷凍食品の人気は根強い。

  • 物流事業の構造改善

    稼働率向上と料金改定で物流セグメントの安定性が増している。

  • 安定株主還元

    連続増配を維持し、配当利回り2.25%は魅力的な水準。

  • 売上高が3期連続増加し7161億円通年影響

    売上高は6801→7021→7161億円と増加、安定した増収が続く

  • 純利益が245→273億円と2期連続増益通年影響

    純利益は2024/3期245億円から2026/3期273億円へ増加

  • 営業利益390億円と3期で上積み通年影響

    営業利益は383億円から390億円へ増加し、高水準を維持

  • ROE10%達成でPBR1.95倍の妥当圏通年影響

    ROE10%は資本効率の目安を達成し、PBR1.95倍は過大ではない

マイナスに働く材料7
  • 原材料・物流高

    原材料費や燃料費の上昇が利益率を圧迫しやすい。

  • 競争激化

    冷凍食品市場に新規参入が相次ぎ、価格競争リスクがある。

  • 業績伸びの限界

    売上は増えるが営業利益率は5%台で頭打ち感。

  • 予想PER27.4倍と来期減益予想決算発表後影響

    予想PER27.4倍は現行PER20.41倍を上回り、来期の利益減が示唆される

  • 売上高増加率が2.0%へ鈍化通年影響

    売上高は7021→7161億円と増加率が3.2%から2.0%に減速

  • 配当利回り2.25%と低位継続影響

    配当利回り2.25%は相対的に低く、利回り需要を集めにくい

  • 株価1年で32%上昇の反動不定影響

    1年間で32%上昇しており、目先の利益確定売りが懸念される

次の決算で確かめる点
営業利益率
コスト上昇を吸収し、収益性が改善しているか確認。
物流倉庫稼働率
物流事業の収益性に直結する需給バランス指標。
冷凍食品売上伸長率
市場成長を取り込み、シェアを確保できているかの目安。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+129.3%いまの株価に対する利回りは2.32%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
2.32%
いまの株価に対して
配当性向
92.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月14107.3
2018年3月157.1100.5
2019年3月166.784.7
2020年3月2131.313.6
2021年3月2519.070.2
2022年3月250.053.2
2023年3月264.071.8
2024年3月3742.3103.1
2025年3月21−44.6115.0
2026年3月47129.392.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ35,084人。区分でいちばん多いのは金融機関40.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が49.5%を占め、残る50.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関56.354.751.752.449.940.3
外国法人18.418.721.322.024.328.4
個人・その他14.314.615.314.113.315.3
事業法人9.59.59.38.99.09.1
証券会社1.52.52.32.63.56.9
自己株式4.83.44.74.72.52.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)16.80
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)9.73
03日本生命保険相互会社4.47
04株式会社日清製粉グループ本社2.12
05富国生命保険相互会社2.09
06野村證券株式会社1.98
07JPモルガン証券株式会社1.51
08住友生命保険相互会社1.44
09ゴールドマン・サックス証券株式会社 BNYM1.44
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.39

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近7
  • 2026-08-20
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    8.81%
    +0.40pt
  • 2026-08-19
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    7.27%
    +1.20pt
  • 2026-07-24
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    6.07%
    +1.06pt
  • 2026-06-19
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.87%
    +0.27pt
  • 2026-05-29
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    5.01%
  • 2026-04-22
    日本生命保険相互会社
    新規の大量保有報告
    4.47%
  • 2026-04-21
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.60%
    -0.81pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+227%、1株純資産は14期で+165%。直近期のROEは10.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月334308.216.863.3
2014年3月314666.914.047.4
2015年3月335156.819.969.1
2016年3月941,0579.119.492.2
2017年3月1351,15712.120.4107.3
2018年3月1421,22111.920.7100.5
2019年3月1501,32711.718.284.7
2020年3月1471,38510.920.813.6
2021年3月8076310.917.970.2
2022年3月8881511.313.453.2
2023年3月848799.916.171.8
2024年3月9699210.321.6103.1
2025年3月971,0389.618.3115.0
2026年3月1091,14310.018.192.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額386百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
大櫛顕也代表取締役 会長611,049
嶋本和訓代表取締役 社長(CEO)54123
竹永雅彦取締役 上席執行役員(COO)61674
田邉弥取締役 上席執行役員57346
鈴木健二取締役 上席執行役員(CFO)コーポレートマネジメント本部長、経理部・財務部・広報部・IR部・経営監査部・不動産事業部管掌59251
髙久祐一取締役 上席執行役員(CSO・CGO)戦略本部長、経営企画部・サステナビリティ戦略部・新価値創造部管掌56251
鍋嶋麻奈社外取締役6059
濱逸夫社外取締役7225
濱島健爾社外取締役6777
吉丸由紀子社外取締役6632
山口裕視社外取締役6514
片渕哲郎常勤監査役6225
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢保有株数
柳沢健二常勤監査役63
齊藤雄彦社外監査役7152
加藤孝明社外監査役695
松島浩道社外監査役6810

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6124367323439
社外取締役5717114
監査役3494916
社外監査役3323211

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,854字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社87社及び関連会社12社により構成されており、食品事業、低温物流事業、不動産事業及びその他の事業並びにこれらに付帯する業務を行っております。 なお、当社は特定上場会社等に該当することにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することになります。 また、当連結会計年度の期首より、食品事業統合に向けた機能再編を開始したことに伴い、報告セグメントの区分を変更しておりますが、詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 セグメント情報等 1.報告セグメントの概要」に記載のとおりであります。 (1) セグメント別の当社・子会社・関連会社の主要な事業内容及び位置付け、並びに子会社名・関連会社名、子会社数・関連会社数 なお、当社はすべての子会社を連結対象としております。 (2026年3月31日現在) セグメント   子会社名・関連会社名 子会社数(子)・関連会社数(関連) 当社・子会社・関連会社の主要な事業内容 (主なサービス・取扱品目等)及び位置付け 食品事業   加工食品事業   子 会 社:①加工食品の製造・加工・販売 ②加工食品の販売、農産物の売買 ③農産物の加工・販売 関連会社:④加工食品の製造・販売 [取扱品目] 調理冷凍食品(チキン・食肉加工品、米飯類、 コロッケ類、中華惣菜、スナック類など)、 農産加工品、レトルト食品、ウエルネス食品、 アセロラ、包装氷   ①ニチレイフーズ(※2)、中冷、キューレイ、 ニチレイ・アイス、ニチレイウエルダイニング、 Surapon Nichirei Foods、Surapon Supreme Foods、 GFPT Nichirei(Thailand)、山東日冷食品、 Nichirei do Brasil Agricola、 Nichirei Sacramento Foods 他1社 ②Nichirei Foods U.S.A.、 InnovAsian Cuisine Enterprises、 日冷食品貿易(上海)、Nichirei Australia、 Nichirei Suco Vietnam 他4社 ③ニチレイアグリ   他2社   子  24社 ④新サンフード工業、泰安佳裕食品               他2社   関連4社 水産事業   子 会 社:①水産品の加工・販売  ②水産品の売買 [取扱品目] えび、たこ、かに、貝類、魚卵類などの 水産品、水産素材加工品   ①ニチレイフレッシュ(※1,2)、 Trans Pacific Seafood 他1社 ②日冷鮮貨香港  他2社   子  6社 畜産事業   子 会 社:①畜産品の加工・販売 ②畜産品の加工作業 ③肉用鶏の飼育・販売 [取扱品目] 鶏肉、牛肉、豚肉、畜産素材加工品・パック品   ①ニチレイフレッシュ(※1,2) 他1社 ②ニチレイフレッシュプロセス ③ニチレイフレッシュファーム       子  4社 低 温 物 流 事 業   低温物流事業統括、設備の賃貸   ニチレイロジグループ本社   子  1社 国内事業   子 会 社:①保管サービスの提供、   輸配送サービス・配送センター機能の提   供、物流センター運営事業、   物流コンサルティング(3PL)、   凍氷の製造・販売 ②荷役サービスの提供 関連会社:③冷蔵倉庫の賃貸、保管サービスの提供、凍氷の製造・販売 [主な保管サービス] 保管、在庫管理、輸入通関業務代行、凍結、解凍   (注)3PL(サード パーティー ロジスティクスの略称)   ①ロジスティクス・ネットワーク、NKトランス、 ニチレイ・ロジスティクス北海道、 ニチレイ・ロジスティクス東北、 ニチレイ・ロジスティクス東海、 ニチレイ・ロジスティクス関西、 ニチレイ・ロジスティクス中四国、 ニチレイ・ロジスティクス九州、キョクレイ  他1社 ②東京ニチレイサービス、大阪ニチレイサービス、  名古屋ニチレイサービス  他5社   子  18社 ③東京団地冷蔵                                 他4社   関連5社 海外事業   子 会 社:オランダ、ドイツ、ポーランド、フランス、イギリス、中国、マレーシア、タイ、ベトナムにおける物流サービスの提供   Nichirei Holding Holland、Thermotraffic B.V.、 Hiwa Rotterdam Port Cold Stores、Thermotraffic GmbH、Frigo Logistics、Armir Logistyka、Transports Godfroy、 Entrepots Godfroy、Thermotraffic Ltd.、 Admark Shipping Solutions Ltd.、上海鮮冷儲運、 江蘇鮮華物流、Nichirei Logistics Malaysia、 Thermotraffic Asia (Malaysia)、 INTEGRATED COLD CHAIN LOGISTICS、 SCG Nichirei Logistics、Nichirei TBA Logistics Vietnam                                                他10社   子  27社 エンジニア リング事業   子 会 社:建築工事・設計、メンテナンス   ニチレイ・ロジスティクスエンジニアリング   子  1社 不動産事業   当    社:オフィスビル・駐車場の賃貸 子 会 社:不動産の賃貸・管理   ニューハウジング   子  1社 その他の 事業   子 会 社:①診断薬・医療機器等の製造・売買 ②人事給与、経理、法務等関連業務サービス ③環境・事務サポート関連サービス 関連会社:④加工食品の製造・販売 ⑤情報システムサービス ⑥食品の分析評価・研究開発   ①ニチレイバイオサイエンス、Pathcom Systems ②ニチレイビジネスパートナーズ、  Nichirei Southeast Asia ③ニチレイアウラ   他1社   子  6社 ④帝国ホテルキッチン ⑤日立フーズ&ロジスティクスシステムズ ⑥錦築(煙台)食品研究開発   関連3社 (注)※1 ニチレイフレッシュは水産事業及び畜産事業を営んでいるため、セグメントにおいてはそれぞれの事業の子会社数に 含めております。 ※2 2026年4月1日付で、ニチレイフーズを吸収合併存続会社、ニチレイフレッシュを吸収合併消滅会社とする吸収合併を 行っております。 (2) 事業系統図(2026年3月31日現在) グループ事業系統図
経営方針・対処すべき課題3,171字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 《ミッション(使命・存在意義)》 食からひろがる幸せを、ニチレイが未来へつなぐ 《ビジョン(ありたい姿)》 食と人と地球の架け橋になる、価値創造カンパニー 冷やす力を活かした食のバリューチェーンで、新たな価値を生み出し、 人と地球がともによろこぶ食の未来をつないでいきます。 《バリューズ(価値観)》 <ニチレイズム> 誠実に向き合う、質を追求する、期待を超えて挑む、力を合わせ共創する、人を大切にする ニチレイグループHP 企業経営理念 https://www.nichirei.co.jp/corpo/management/philosophy.html 《ニチレイグループ サステナビリティ基本方針》 ニチレイグループは、地球環境・地域社会に及ぼす影響に配慮し、人権を尊重しながら、食の「調達」「生産」「物流」「販売」などの事業活動を通じて新たな価値を創造し、社会課題の解決に取り組みます。そして、これらの活動をステークホルダーの皆様に広く公表し、対話を深めながら、持続可能な社会の実現に向けて、豊かな食生活と健康を支える企業としての責任を果たしていきます。 ニチレイグループ サステナビリティ基本方針「ニチレイの約束」~持続可能な社会の実現に向けて~ 新たな価値の創造   新たな商品やサービスを創り出し、事業を通じてお客様および社会の課題を解決します 安全で高品質な商品 とサービスの提供   多様なニーズにこたえ、高い品質と安全性、安定した供給を実現し、お客様と社会からの信頼を獲得します 持続可能なサプライチェーンと 循環型社会の実現   継続的で良好なパートナーシップの構築を通じ、環境や人権・労働環境に配慮した、倫理的で持続可能なサプライチェーンと循環型社会の実現を目指します 気候変動への取り組みと 生物多様性の保全   温室効果ガス排出削減、食資源や水資源の適切な管理などを通じ、地球環境と生物多様性の保全に努めます 社会との共生   社会の一員として、ステークホルダーと広く対話し、共に考え、行動することで、地域の発展や社会課題の解決に貢献します 人財の多様性の尊重と 働きがいの向上   働く人の多様性を尊重するとともに、労働安全衛生の確保、公正な処遇、能力開発機会の提供に努め、個々の能力を最大限に発揮できる環境を実現します コーポレートガバナンス の充実   適切な資源配分や意思決定の迅速化に努め、対話と情報開示を通じて、公正で透明性の高い経営を推進します コンプライアンスの徹底   事業を展開する各国の法令の遵守、国際的な規範の尊重および企業倫理の徹底により、誠実な企業活動を実践します (2)中期的な経営戦略、目標とする経営指標、経営環境及び対処すべき課題 ①グループ中期経営計画「Compass×Growth 2027」 グループ中期経営計画「Compass×Growth 2027」の初年度にあたる2025年度は、売上高は概ね計画どおりに推移したものの、食品事業における事業環境の変化の影響を受け、営業利益は計画を下回る結果となりました。 当該業績を踏まえ、中期経営計画策定時に想定していた目標の実現には一定の時間を要する状況にあると判断し、実現可能性を高める観点から、中期経営計画の財務目標の変更を行うことといたしました。 また、新たに策定した企業経営理念(MVV)を旗印とし、ニチレイグループは長期経営目標「N-FIT(Nichirei Future Innovative Tactics) 2035」の達成に向け、環境変化に適切に対応しながら事業構造の転換を推進し、「N-FIT 2035」に掲げるサステナビリティ経営の5つの戦略展開を通じて、グループ成長の再加速を図ってまいります。 (イ)グループ連結の財務目標 2025年度実績   2026年度予想 (変則決算)   2027年度計画 売上高   7,161億円   6,094億円   7,773億円 海外売上高比率   24.3%   32.0%   30.4% 営業利益   390億円   338億円   452億円 親会社株主に帰属する当期純利益   273億円   252億円   320億円 EPS   109.1円   100.6円   127.7円 EBITDA   611億円   547億円   712億円 ROIC   7.3%   6.0%   8%以上 ROE   10.0%   8.6%   10%以上 ※2026年度予想は決算期変更による変則決算となります(国内9か月、海外12か月) (ロ)セグメント別の目標数値 セグメント   売上高   営業利益 食品事業   4,475億円   220億円 低温物流事業   3,400億円   226億円 不動産事業   50億円   20億円 その他   50億円   5億円 調整額   △202億円   △19億円 合計   7,773億円   452億円 ②2026年度の全体戦略、財務戦略及び事業別戦略 (イ)全体戦略 新たな企業経営理念(MVV)の下、会社や部門の垣根を越え、グループ総合力を最大化する組織運営を目指します。 M&Aを含む海外事業の拡大、低温物流事業と食品事業のシナジー最大化への取組みを進めるとともに、長期視点における新価値創造や企業ブランド向上を促進していきます。IT・DX分野においては、DX分野の組織体制を変更し、全社的な経営の高度化を推進します。また、グループ全体で中長期的な人財戦略の具体化を進めるとともに、投資効果を意識したサプライチェーンにおけるサステナビリティ対応を強化します。ガバナンス面においては、ASEAN地域における地域統括会社の稼働などにより、海外事業の管理体制の早期確立を図ります。 (ロ)財務戦略 営業キャッシュ・フローは、将来の成長に向けた主力事業への投資、株主還元、M&Aなどの成長戦略投資の順に振り向けます。株主還元については、株主価値の最大化のため、「連結自己資本配当率(DOE)4.0%を下限とする累進配当」を実施するとともに、機動的な株主還元の手段として、資本効率や市場環境などを考慮のうえ自己株式の取得を実施します。D/Eレシオは、財務健全性や資本効率性の観点から0.5倍を目安にしていますが、資金調達の必要が生じた場合には負債を有効活用していきます。 (ハ)事業別戦略 ■食品事業 ・コスト上昇への対応や販促費の管理強化、新たなニーズに対応した商品開発による販売の拡大 ・食品事業統合による、販売ルートの活用や主力商品の原料調達力強化などのシナジー効果の創出 ・北米自営工場新設計画の推進及び既存事業の拡大による成長基盤構築 ■低温物流事業 ・次世代輸配送基盤の確立に向けたゲートウェイ機能や「SULS(サルス)」の拡充 ・顧客誘致に向けた冷食物流プラットフォームの更なる拡大 ・オランダ及び英国での事業一体運営の推進など、欧州主要港湾におけるワンストップサービスの拡充 ■バイオサイエンス事業 ・分子診断薬事業の収益を拡大する施策の推進と新たな製品開発及び協業による新たなプラットフォームを活用したビジネスモデルの確立 ・イムノクロマト事業の次世代製品開発と自社販売網の強化による事業安定化
事業等のリスク6,359字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済状況及び事業環境について <リスク> 国内市場では、世帯構成・ライフスタイルの変化を背景とした時短ニーズの増大や消費形態の多様化の傾向等により、新たな需要が生まれることが見込まれますが、その一方、本格的な人口減少に伴い長期的に総需要の縮小が懸念されます。海外市場においては、経済成長や事業環境の変化を背景とし、地域ごとに異なる様々な食と健康に関わるニーズの拡大が見込まれます。また、持続可能な社会の実現に向けて、企業に対する社会的な期待と要請は一層多様化、高度化しています。 <対応・取組み> こうした環境の変化に対応するため、当社グループでは、食と健康を支える幅広い事業でイノベーションを推進してお客様及び社会の課題を解決する新たな価値を創造し、人々の豊かな食生活と健康に貢献することを目指しております。 (2) 食品に関する品質問題について <リスク> 当社グループでは、食品の製造・販売を行っており、衛生基準や農薬・動物用医薬品残留基準の超過、異物や有害物質の混入、アレルギー等の表示不備、環境汚染物質(PFAS)など、食品に関する品質問題が発生する可能性があります。 当社グループが販売した商品において品質問題が発生した場合(使用原材料に起因する場合も含む)、その危害性と拡散性などから総合的に判断し適切な対応を行いますが、想定を超える大規模な商品回収等が発生した場合には、当社グループの社会的信用が毀損するとともに、業績に重大な影響を与える可能性があります。 また、当社グループ以外で食品に関する重大な品質問題が発生した場合においても、食品事業における商品・原材料の安定的な調達・販売に支障をきたす恐れ、あるいは食品輸入量の大幅な減少により低温物流事業における物流センターの稼働率が低下する恐れがあります。 <対応・取組み> 当社グループでは、お客様に信頼される商品とサービスの提供を目指し、食品安全マネジメントシステムの導入を始めとした商品開発から原材料調達、生産、販売まで一貫した品質保証体制の維持・向上に努めております。適切な原材料・商品の品質・生産管理、検査体制、トレーサビリティシステムの構築、フードディフェンスの取組み、要員の育成・適正配置など、食品の「安全・安心」の確保を最優先課題として取り組んでおります。 (3) 多様な人財の確保及び育成等について <リスク> 当社グループが持続的な成長を実現していくためには、多様で優秀な人財を確保・育成し、その能力を最大限に発揮することが重要です。しかしながら、国内においては少子高齢化に伴う労働力不足への対応が課題となっております。労働力不足を含む雇用情勢の変化や人財の流動化などにより、必要な人財の確保や育成が計画通り行えなかった場合、当社グループの事業運営に影響を与える可能性があります。 <対応・取組み> 当社グループでは、従業員エンゲージメントを非財務の重要指標と捉えており、従業員エンゲージメントサーベイを起点とした企業経営理念の理解や浸透、能力開発、能力発揮機会の提供など、従業員のエンゲージメント向上に資する施策を講じております。女性活躍の推進についても重要な経営課題と認識しており、管理職における女性比率の目標を定め取組みを進めておりましたが、これまでは持株会社単体の目標であったものを2024年に国内主要会社の目標へと改定し、意思決定の場の多様性向上にグループを挙げて取組みを進めています。具体的には、2025年度には、これまでの取り組みを体系化し、管理職を担う人財の育成から登用、登用後の定着支援、さらには次の役割への成長までを見据えた、グループ共通の女性育成プログラムとして整理しています。 また、海外事業展開に向けた人財確保策として、海外人財候補者の育成に資源配分を強化していることに加え、キャリア採用による経験者人財の確保や日本に留学している外国籍の方を新卒採用するなど、海外事業を力強く推進する人財の確保に取り組んでおります。 従業員の安全衛生の維持・向上に関しては、健康経営において、がん検診等を含む健康診断及び事後措置の徹底やメンタルヘルスへの取組み、ヘルスリテラシー向上施策等を実施し、2020年、2021年、2023年、2025年に経済産業省から「健康経営銘柄」に選定されたほか、優良な健康経営を実践している法人として、「健康経営優良法人(ホワイト500)」にも制度創設以来10年連続で認定されております。また、株式会社日本政策投資銀行による「DBJ健康経営格付」において最高ランクを獲得しております。 2025年度からは、所定休日日数を5日増やし年間休日日数を120日へ引き上げる※など、さらに多様な人財が安心して働ける職場環境づくりを進めております。加えて、従業員が利用しやすい人事制度への改定や、オフィス・生産工場・物流センターにおけるオペレーション業務の自動化・省力化・省人化といった働く環境の整備、生産性の向上など、多様な働き方の実現に取り組んでおります。 ※年間休日日数は国民の祝日に関する法律による祝日数によって増減します (4) 情報セキュリティについて <リスク> 当社グループでは、事業運営を行う上で様々なシステムを使用し、また、多くの重要情報を取り扱っております。そのため、運用上のトラブルやサイバー攻撃などによりシステムが停止したり、重要情報が改ざんされたりするなどにより、業務運営に支障をきたす恐れや、コンピュータウイルスや情報端末の管理不備等により、当社グループ外部へ重要情報の漏洩が発生する恐れがあります。これらシステム上のトラブルや情報漏洩が発生した場合、業務遂行への影響、対応費用や社会的信用の毀損などにより、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。 <対応・取組み> 当社グループでは、外部からの攻撃に対してファイアウォールや侵入検知システム、適切な認証システムの整備などの技術上の対策を行うとともに、情報セキュリティに関する規程類の整備や、eラーニング等による従業員への教育などを行い、情報システムの適切な管理体制の構築に努めております。 (5) 商品や原材料等の価格変動について <リスク> 当社グループが取り扱う商品や原材料には畜産品(鶏肉等)や水産品など、市況や作柄、漁獲量等により価格が大きく変動するものがあります。コスト上昇分がコストダウン施策により吸収しきれない場合や競争激化などにより価格改定が進まない場合、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。 <対応・取組み> 食品事業では、配合技術や生産効率の向上などによる継続的な製造原価の低減を図るとともに、新たな付加価値商品の開発や需給バランスに沿った調達・販売に努めております。 (6) 原油価格等の変動について <リスク> 当社グループでは原油価格等の高騰が、電力料、軽油・重油等燃料調達費用、商品・原材料の調達コストなどの増加につながります。これらの価格上昇をコストダウンで吸収できない場合、また価格改定が進まない場合、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。 <対応・取組み> 当社グループでは、新技術の導入や業務改善等により継続的な原価低減に努めております。 (7) 為替変動の影響について <リスク> 当社グループは、主要事業において商品や原材料の一部を海外より調達しているため、また海外に子会社を保有しているため、為替変動の影響を受けます。当社グループの業績に影響を与える通貨としては、米国ドル、タイバーツ、ユーロなどがあります。予測を超えた急激な為替レートの変動があった場合、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。 <対応・取組み> 為替予約取引を実施するなど、為替変動による業績への影響を最小限にとどめるよう努めております。 (8) 法規制等の変更について <リスク> 当社グループは、国内で事業を遂行していくうえで、食品衛生法、倉庫業法、貨物利用運送事業法、医薬品医療機器等法、独占禁止法、個人情報保護法、労働法、環境法令など様々な法規制の適用を受けており、また海外事業においても当該国での法規制等の適用を受けます。 今後予期し得ない法規制等の改正・新設やソフトローによる規制の強化等により事業活動が制限され、対応のための費用負担等が発生した場合、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。 <対応・取組み> 当社グループでは、サステナビリティ基本方針「ニチレイの約束」に基づき、コンプライアンスを徹底するとともに、各国・地域の法規制等の動向に十分な注意を払い、情報収集に努めております。特に、環境・社会に関わる法規制等の変更については、リスクと機会の両面から検討し、対応を進めております。 (9) 持続可能な食の調達について <リスク> サプライチェーン上の人権や労働環境への配慮、天然水産資源の管理、食品ロスの削減、プラスチック使用量の削減や資源循環への取組みは、社会的な要請としてますます高まっており、今後法規制等の改正・新設やソフトローによる規制の強化等が行われる可能性があります。加えて、自然災害の激甚化や地政学リスクの高まり等により、原材料の生産・調達から物流に至るサプライチェーン全体において、供給網の維持に関するリスクが高まっています。取組みが不十分な場合、あるいは取組みが不十分と見なされた場合、原材料等の安定調達に支障を来たすだけでなく、社会的信用の毀損や対応費用が発生し、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。 <対応・取組み> 当社グループでは、「ニチレイグループ持続可能な調達方針」及びサプライヤーであるお取引先様に向けた「ニチレイグループサプライヤー行動規範」と「ニチレイグループサプライヤーガイドライン」に基づく取組みを進めております。サプライヤーへのESGアンケートやサプライヤーとの人権デューデリジェンスなどを実施し、相互の価値観の理解を深めるコミュニケーションを継続しております。また、持続可能な水産物(MSC・ASC認証品)の取扱い、持続可能なパーム油の調達、循環型農畜産の養鶏事業、店頭回収した市販用冷凍食品包装フィルムのリサイクル等に取り組むとともに、サプライチェーン全体の状況把握を進め、原材料の安定調達と事業の継続性の確保に努めております。 (10) 気候変動について <リスク> 脱炭素社会移行が加速する中、企業には大幅な温室効果ガスの排出削減やカーボンニュートラルに向けた取組みが求められており、炭素税の賦課など、これを促進するための政策や規制強化が想定されます。冷凍・冷蔵技術を基盤とし、電力を中心にエネルギーを消費する当社グループにとって、CO2等排出削減の取組みが遅れた場合、その対応費用が増加する可能性があります。また、地球温暖化に伴う気温の上昇及び、それに伴う異常気象の頻発化が予想されており、原料調達、生産、物流などのサプライチェーンに影響が出た場合には、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。 <対応・取組み> 当社グループでは、気候変動に対する取組みとして、フロン冷媒から自然冷媒への切り替えを進めるとともに、太陽光発電設備の設置拡大やオフサイト型コーポレートPPAの導入、グリーン電力証書の活用などのCO2を排出しない再生可能エネルギーへの切り替えや使用比率の向上を積極的に進めております。また、国際的なサステナビリティ開示基準の考え方を踏まえ、気候変動が事業に及ぼす影響の評価および情報開示を継続的に行っております。 (11) 大規模自然災害について <リスク> 巨大地震や近年増加傾向にある局地的な暴風雨などにより、当社グループの拠点及び近隣の道路・港・鉄道などに甚大な被害が発生した場合、あるいは市場の縮小、サプライチェーンの寸断、営業活動の制限が引き起こされた場合、その復旧までに長期間事業活動が停止し、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。 <対応・取組み> 当社グループは、大規模自然災害への対策として、耐震補強工事や非常用発電機の配備などを進めるとともに、グループ全体では従業員安否確認システム、防災マニュアル・事業継続計画(BCP)の整備、データセンターの複数拠点化などを実施しております。 (12) 国際情勢について <リスク> 地政学的リスク等によってエネルギー・原材料価格の上昇、金融市場への影響、サプライチェーンへの影響等が長期化した場合、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。 <対応・取組み> 引き続き情勢を注視し、事業活動に及ぼす影響の最小化に努め、適宜適切な対応を進めてまいります。 (13) 技術革新について <リスク> デジタル技術やフードテックの急速な進展など、技術革新によって予測できない事業環境の変化が起こり、当社グループの持つ技術や提供する商品・サービスの競争力が低下した場合、当社グループの業績に重大な影響が生じる可能性があります。 <対応・取組み> 当社グループでは、食と健康の分野において、デジタル技術やデータ活用による業務プロセスの変革や様々なイノベーションに取り組んでおります。ISO56002に基づいたイノベーションマネジメントシステム(IMS)を構築し、運用しております。 (14) 固定資産の保有について <リスク> 当社グループは、国内外に物流センターや生産工場を多数保有しております。また、海外事業や新規事業の展開に伴う出資などに伴い、のれんや投資有価証券を保有する場合があります。今後、物流センターでは荷主企業の移転や道路交通網の変化による立地条件の悪化、生産工場では設備の老朽化・陳腐化や販売不振による拠点再編、のれんや投資有価証券については出資時の事業計画から乖離が生じた場合などにおいては、収益悪化影響に加え、固定資産の減損や評価減、あるいは処分などにより、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。 <対応・取組み> 当社グループでは投資案件ごとのPDCAサイクルを導入しており、投資起案時の検討項目や事後検証ルールを明確化し、適正に運用しております。 (15) 政策保有株式について <リスク> 当社グループは政策保有株式を保有しておりますが、今後の経済環境や企業収益の動向により当該株式の時価や発行会社の財政状態が大幅に変動した場合、自己資本が毀損するなど、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。 <対応・取組み> 個別の銘柄ごとに中長期的な経済合理性等を検証し、保有意義が薄いと判断する株式は売却しております。検証にあたっては、取引上の利益・配当金等の便益やリスクが資本コストに見合っているかを個別に精査したうえで、戦略的な重要性等の定性的評価も勘案し総合的に判断しております。
経営成績の分析 (MD&A)9,590字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要及び経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 経営成績の状況及び分析等 当期のわが国経済は、雇用・所得環境が改善するなかインバウンド需要の増加などもあり緩やかに回復しましたが、物価高の継続や紛争による原油価格上昇の影響が懸念されるなど、先行きは不透明な状況となりました。 食品業界では、原材料や包装資材に加え人件費などの上昇により、企業の価格改定が継続する一方、物価上昇により消費者の節約志向が高まりました。また、物流業界では、労働力人口の減少に加え規制の厳格化が進み、人手不足が一層深刻化していることから、持続可能な物流の実現に向け業界の垣根を越えた対応が求められました。 このような状況のなか、当社グループは事業環境の変化を踏まえ新たな長期経営目標「N-FIT 2035」を制定するとともに、この目標達成に向けた新中期経営計画「Compass×Growth 2027」をスタートさせ、収益力の強化と資本効率の向上に努めました。国内では競争優位領域を深堀し収益改善を図るとともに、海外事業拡大に向けて、欧州・北米・ASEAN地域別に事業戦略を推進しました。また、持続的な成長を支える基盤として、人的資本経営の推進とグローバルガバナンス等の構築に取り組みました。 この結果、グループ全体の売上高は、水産・畜産事業における構造改革の影響はありましたが、主力の加工食品事業と低温物流事業が国内・海外ともに伸長し、7,161億44百万円(前期比2.0%の増収)となりました。利益面では、コスト上昇の影響を受けた加工食品事業が減益となりましたが、低温物流事業が堅調に推移したことや、減価償却方法変更の影響などもあり、営業利益は389億99百万円(前期比1.8%の増益)、経常利益は401億49百万円(前期比0.7%の増益)となりました。 特別利益は、投資有価証券売却益など総額52億93百万円となる一方、特別損失は、固定資産除却損など総額39億21百万円となりました。 以上により、親会社株主に帰属する当期純利益は273億32百万円(前期比10.5%の増益)となりました。 [連結経営成績] (単位:百万円) 当期   前期比   増減率(%) 売上高   716,144   14,063   2.0 営業利益   38,999   684   1.8 経常利益   40,149   270   0.7 親会社株主に帰属する当期純利益   27,332   2,600   10.5 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。 (単位:百万円) 売上高   営業利益 (セグメント)   当期   前期比   増減率(%)   当期   前期比   増減率(%) 食品   426,674   △7,236   △1.7   19,852   △1,409   △6.6 低温物流   300,991   22,718   8.2   18,583   2,833   18.0 不動産   5,000   △186   △3.6   1,896   △4   △0.2 その他   5,255   △1,217   △18.8   471   △617   △56.7 調整額   △21,777   △14   -   △1,804   △117   - 合計   716,144   14,063   2.0   38,999   684   1.8 (イ) 食品事業 《業界のトピックス》 食品業界では、生活者のライフスタイルの変化や深刻化する労働力不足を背景に、調理時間と調理工程の短縮化が一層求められ、特に冷凍食品市場は需要が堅調に推移しました。一方、原材料や円安による調達コストの急激な上昇を受け、価格改定の動きが継続しました。 《業績のポイント》 売上高は、主力の加工食品事業が伸長しましたが、水産・畜産事業における構造改革の推進により減収となりました。営業利益は、主に加工食品事業における円安影響を含む原材料・仕入コストの増加や、タイの輸出事業における為替影響(ドル安バーツ高)により減益となりました。 (単位:百万円) 売上高   営業利益 当期   前期比   増減率(%)   当期   前期比   増減率(%) 加工食品   334,201   22,618   7.3   17,935   △856   △4.6 国内   260,553   17,455   7.2   12,441   △40   △0.3 海外   108,770   4,714   4.5   5,374   △1,175   △17.9 調整額   △35,123   448   -   119   359   - 水産   50,139   △8,529   △14.5   1,387   △25   △1.8 畜産   50,867   △16,547   △24.5   588   △493   △45.6 消去額   △8,533   △4,777   -   △59   △33   - 合 計   426,674   △7,236   △1.7   19,852   △1,409   △6.6 (注)海外は2025年1月から2025年12月までの累計期間 加工食品 国内 売上高は、価格改定の浸透や大手ユーザー向けのチキン加工品が伸長したことなどにより増収となりました。営業利益は、原材料・仕入コストの急激な上昇や販促費用の増加などにより減益となりました。 海外 売上高は、北米で食品事業統合を先行し、水産子会社を吸収合併した影響で増収となりました。営業利益は、タイの輸出事業における為替影響(ドル安バーツ高)などにより減益となりました。 水産 低収益商材の削減を計画的に進めたことにより減収となりました。利益面では前期に収益性が低迷した魚卵の回復に加え、高収益商材や主力のエビ商品が好調に推移したことにより前期並みの利益となりました。 畜産 国産品及び輸入冷凍品の低収益商材を大幅に削減し収益性は改善しましたが、固定費を回収できず減収・減益となりました。 (ロ) 低温物流事業 《業界のトピックス》 国内では、円安や原料高の影響により輸入貨物の荷動きは低調が続きましたが、冷凍食品をはじめとする保管需要は堅調に推移し、在庫水準は上昇基調を維持しました。 労働力人口の減少や法規制の厳格化による「運べなくなるリスク」の高まりに伴い、持続可能な物流への需要が一段と高まりました。 《業績のポイント》 国内・海外ともに主に保管や輸配送需要などを着実に取り込んだことで増収となりました。利益面では、海外事業は新設倉庫の稼働遅れの影響や、期末に実施した海外子会社の買収費用の計上により減益となりましたが、国内事業における保管・輸配送収益向上、減価償却方法等の変更などが寄与し、全体では増益となりました。 (単位:百万円) 売上高   営業利益 当期   前期比   増減率(%)   当期   前期比   増減率(%) 国内小計   199,018   8,732   4.6   17,955   3,560   24.7 保管   70,389   2,746   4.1 輸配送   35,917   835   2.4 リテール   65,076   3,866   6.3 3PL   27,635   1,285   4.9 海外   92,568   9,364   11.3   3,042   △325   △9.7 その他・共通   9,405   4,621   96.6   △2,414   △401   - 合 計   300,991   22,718   8.2   18,583   2,833   18.0 (注)海外は2025年1月から2025年12月までの累計期間 国内 大都市圏を中心に保管・輸配送需要を着実に取り込んだことに加え、トレーラーを活用した「SULS(サルス)」やリテール事業における「NL+LiNk(エヌエルリンク)」の順調な拡大も寄与し、増収・増益となりました。 海外 前期に実施した英国フォワーディング会社の買収効果に加え、英国の既存会社との連携により通関・保管需要を獲得し、増収となりました。一方、ポーランドの新設倉庫における稼働遅延や、マレーシア子会社における買収費用の計上などにより、減益となりました。 (ハ) 不動産事業 《業績のポイント》 賃貸オフィスビル事業において、前期に発生した大型入退去工事の受注がなくなった影響により減収となりましたが、テナント誘致や賃料の値上げを積極的に進めたことで、前期並みの利益となりました。 (ニ) その他の事業 《業績のポイント》 その他の事業のうちバイオサイエンス事業は、新型コロナ・インフルエンザ抗原同時検査キットの販売に注力し、一般用検査キット(OTC)の販売数量は増加したものの、医家向けは市中在庫の影響により販売数量が減少したことで、減収・減益となりました。 ② 財政状態及びキャッシュ・フローの状況及び分析等 (イ) 財政状態の状況及び分析等 (単位:百万円)     前連結会計年度末   当連結会計年度末   比較増減 〔資産の部〕 流動資産   204,925   230,124   25,198 固定資産   294,295   327,117   32,821 資産合計   499,221   557,242   58,020 〔負債・純資産の部〕 流動負債   129,083   149,299   20,216 固定負債   94,171   103,504   9,332 負債合計   223,255   252,803   29,548 うち、有利子負債 (リース債務を除く)   106,255 (92,731)   124,756 (110,825)   18,500 (18,093) 純資産合計   275,966   304,438   28,471 (うち自己資本)   (260,041)   (286,344)   (26,303) D/Eレシオ(倍) (リース債務を除く)   0.4 (0.3)   0.4 (0.4)   0.0 (0.0) (注)D/Eレシオの算出方法:有利子負債÷純資産 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末より580億円増加し、5,572億円となりました。このうち流動資産は、現金及び預金の増加や売上債権の増加などにより251億円増加し、2,301億円となりました。また、固定資産は、主力事業の収益基盤拡大に向けた設備投資による有形固定資産の増加などにより328億円増加し、3,271億円となりました。 負債合計は、前連結会計年度末より295億円増加し、2,528億円となりました。このうち流動負債は、短期借入金が増加したことなどにより202億円増加し、1,492億円となりました。また、固定負債は長期借入金が増加したことなどにより93億円増加し、1,035億円となりました。なお、有利子負債は185億円増加し、1,247億円となりました。 純資産合計は、前連結会計年度末より284億円増加し、3,044億円となりました。このうち自己資本は、親会社株主に帰属する当期純利益273億円の計上や配当金121億円の支払い、その他の包括利益累計額110億円の増加により263億円増加し、2,863億円となりました。 (ロ) キャッシュ・フローの状況及び分析等 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   比較増減 営業活動によるキャッシュ・フロー   53,194   48,746   △4,447 投資活動によるキャッシュ・フロー   △32,403   △33,050   △646 財務活動によるキャッシュ・フロー   △16,804   △3,224   13,580 フリーキャッシュ・フロー   20,790   15,696   △5,094 営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比で44億円減少し、487億円の収入となりました。経常利益は401億円、減価償却費は220億円を計上する一方、法人税等の支払い91億円などによるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比で6億円減少し、330億円の支出となりました。有形固定資産の取得による支出301億円などによるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比で135億円増加し、32億円の支出となりました。短期借入金及びコマーシャル・ペーパーの増加202億円を計上する一方、社債の償還による支出100億円や、配当金の支払い121億円などによるものです。 以上の増減に現金及び現金同等物に係る換算差額27億円などを算入した結果、当期末における現金及び現金同等物は、前期末から156億円増加し515億円となりました。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づいて作成しております。連結財務諸表の作成に際し、決算日における資産・負債の報告数値、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える主な会計上の見積りは以下のとおりであり、継続して合理的に評価しております。 なお、見積り及び判断・評価については、過去実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるために実際の結果は異なる場合があります。 (イ)棚卸資産 棚卸資産の評価方法については、「第5 経理の状況」の注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項をご参照ください。 (ロ)有形固定資産及び無形資産 有形固定資産及び無形資産については、管理会計上の区分や投資の意思決定を行う際の単位や事業の相互補完性等を考慮して合理的にグルーピングを行い、当該資産グループ単位で減損の兆候を把握しております。減損の兆候がある資産グループについては、その資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には減損を認識し、帳簿価額を回収可能価額まで減額して減損損失を計上しております。当該方法では将来キャッシュ・フロー、割引率など多くの見積り・前提を使用しておりますが、将来キャッシュ・フローは企業に固有の事情を反映した合理的で説明可能な仮定及び予測に基づき、また、割引率は当該資産グループに固有のリスク、当社グループに要求される資本コスト、当該資産グループに類似した固有のリスクを反映した市場平均と考えられる合理的な収益率などを総合的に勘案して、それぞれ見積りを行っております。 (ハ)有価証券 投資有価証券の評価方法については、市場価格のない株式等以外のものについては市場価格等に基づく時価法を、市場価格のない株式等については原価法を採用しております。投資有価証券のうち、市場価格のない株式等以外のものについては、決算日現在の時価が取得原価に比べて40%以上下落した場合には回復可能性が明らかな場合を除き、また、30%以上40%未満下落した場合には回復可能性がないと認められる場合に減損処理を行っております。市場価格のない株式等については、発行会社の財政状態の悪化により、実質価額が取得原価に比べて50%以上下落した場合には回復可能性が明らかな場合を除き減損処理を行っております。 (ニ)繰延税金資産 繰延税金資産は将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除のうち、将来課税所得に対して利用できる可能性が高く税金負担額を軽減することができると認められる範囲内で計上しております。また、繰延税金資産は毎期見直しており、将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除の全部又は一部が将来の税金負担額を軽減する効果を有さなくなったと判断した場合、計上していた繰延税金資産のうち回収可能性がない金額を取り崩しております。 (ホ)貸倒引当金等の引当金 貸倒引当金等の重要な引当金の計上基準は、「第5 経理の状況」の注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項をご参照ください。 (ヘ)資産除去債務 資産除去債務の計上基準は、「第5 経理の状況」の注記事項(資産除去債務関係)をご参照ください。 (ト)販売促進費等 商品の販売促進の目的で当社が取引先に負担する費用の一部(以下、販売促進費等)については、販売促進費等が取引条件の決定時に考慮され実質的に販売価格を構成する一部と捉えられることから、販売促進費等の支払実績に基づき合理的に見積り、売上計上時に売上高から控除して計上しております。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 詳細につきましては、「3  事業等のリスク」をご参照ください。 ⑤ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 (イ) 資源配分の基本的方針 様々な社会課題に対応しながら持続的成長と中長期の企業価値の向上を実現することを目指し、成長と事業基盤強化のための投資を積極的に行うことに加え、持続可能な社会の実現に向けた取組みにも経営資源を配分します。 株主への還元については、各事業年度の連結業績及びフリーキャッシュ・フローなどを勘案しながら、連結自己資本配当率(DOE)を基準として安定的かつ継続的な配当を実施するとともに、機動的な株主還元の手段として資本効率や市場環境などを考慮のうえ自己株式の取得を実施することを基本方針としております。連結自己資本配当率(DOE)4.0%を下限とする累進配当を実施します。 (ロ) 資金需要と資金調達方法 運転資金需要のうち主なものは商品及び原材料の購入費、製造費、低温物流センターの運営費、販売費及び一般管理費等の営業費用であり、設備投資資金需要のうち主なものは食品生産設備や低温物流設備の購入・建設費用等であります。 当社グループは国内連結子会社を含めたキャッシュマネジメントシステム(CMS)を導入しており、運転資金及び設備投資資金の調達は、主に当社の借入れ及び社債の発行やグループ各社の事業活動から生じるキャッシュ・フローを資金集中することによる内部資金によっております。 (ハ) 財務政策 当社は、グループ企業価値の持続的な向上をめざし、成長と事業基盤強化のための投資に加え、食品安全、環境保全などの社会的ニーズに対応する投資も行ってまいりますが、これら事業の遂行に必要な資金を効率的かつ安定的に調達できるよう、資本効率性・成長性・健全性を考慮しながら、バランスの取れた資本構成を維持してまいります。 営業キャッシュ・フローと資産流動化により創出された資金は、企業価値の維持向上のための投資と配当や自己株式の取得を通じた株主還元に振り向けます。 ⑥ 中長期的な目標に照らした経営成績等についての分析 詳細につきましては、「1  経営方針、経営環境及び対処すべき課題等  (2)  中期的な経営戦略、目標とする経営指標、経営環境及び対処すべき課題」をご参照ください。 (2) 生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 (単位:百万円) セグメントの名称   前連結会計年度 (自  2024年4月1日 至  2025年3月31日)   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   増減率(%) 食品   162,733   170,633   4.9 低温物流   305   312   2.3 不動産   -   -   - その他   2,249   2,037   △9.4 合計   165,288   172,983   4.7 (注)生産実績は、相殺消去前の製造総費用によっております。 ② 仕入実績 (単位:百万円) セグメントの名称   前連結会計年度 (自  2024年4月1日 至  2025年3月31日)   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   増減率(%) 食品   192,670   173,651   △9.9 低温物流   272   113   △58.4 不動産   -   -   - その他   912   460   △49.6 合計   193,855   174,225   △10.1 (注)1  セグメント間取引については、相殺消去しております。 2  「食品」、「低温物流」及び「その他」の仕入実績は、商品の仕入代金及び引取諸掛等の合計額であります。 ③ 受注実績 低温物流セグメント(㈱ニチレイ・ロジスティクスエンジニアリング)の受注実績は次のとおりであります。 なお、低温物流セグメント以外では、受注生産は行っておりません。 (単位:百万円) 受注高   受注残高 前連結会計年度 (自  2024年4月1日 至  2025年3月31日)   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   増減率(%)   前連結会計年度 (2025年3月31日)   当連結会計年度 (2026年3月31日)   増減率(%) 9,437   5,777   △38.8   6,767   4,054   △40.1 (注)セグメント間取引については、相殺消去しております。 ④ 販売実績 (単位:百万円) セグメントの名称   前連結会計年度 (自  2024年4月1日 至  2025年3月31日)   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   増減率(%) 食品   433,651   426,409   △1.7 低温物流   259,551   281,985   8.6 不動産   3,275   3,342   2.0 その他   5,601   4,406   △21.3 合計   702,080   716,144   2.0 (注)1  セグメント間取引については、相殺消去しております。 2  主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自  2024年4月1日 至  2025年3月31日)   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 三菱食品株式会社   82,321   11.7   86,742   12.1

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