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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

日清製粉グループ本社

NISSHIN SEIFUN GROUP INC.2002 · Prime · 食料品

小麦粉から中食・惣菜まで垂直統合した総合食品グループ。製粉国内最大手。

概要

日清製粉グループ本社は、1900年創業の製粉企業を中核とする持株会社である。国内製粉業界でシェア首位を持ち、小麦粉製造を基盤に、食品事業(パスタ・冷凍食品など)、中食・惣菜事業、その他事業(設備設計・メッシュクロスなど)を展開する。連結売上高8515億円(2025年3月期)、従業員9624人。海外では北米、アジア、オセアニアに製造拠点を有し、グローバルに事業を広げる。2001年に純粋持株会社体制へ移行し、グループ経営を推進している。

国内トップシェアを支える製粉事業

製粉事業はグループの中核で、子会社の日清製粉㈱と熊本製粉㈱が小麦粉および副製品のふすまを製造する。国内家庭用・業務用ともに高いシェアを占め、特約店(ヤマジョウ商事㈱、石川㈱)を通じて販売される。海外では米国(Miller Milling Company)、カナダ(Rogers Foods)、タイ(Nisshin-STC Flour Milling)、ニュージーランド(Champion Flour Milling)、オーストラリア(Allied Pinnacle)に製造拠点を持ち、北米・アジア・オセアニアに供給する。2024年には最新の自動化・デジタル技術を導入した水島工場が稼働し、生産効率を向上させた。製粉事業の売上はグループ全体の約4割を占める(2025年3月期)。

パスタ・プレミックスなど加工食品を展開する食品事業

食品事業では、プレミックス、パスタ、パスタソース、冷凍食品、健康食品などを扱う。プレミックスは子会社日清製粉プレミックス㈱が製造し、家庭用・業務用に「日清」ブランドで販売。パスタは「マ・マー」ブランドで、マ・マーマカロニ㈱が製造し、日清製粉ウェルナが販売する。パスタソースはタイやベトナムの現地法人が製造し、日本へ輸入される。冷凍食品もマ・マーマカロニが製造する。健康食品は日清ファルマが手掛けていたが、2024年4月にオリエンタル酵母工業へ移管された。海外ではタイ、ベトナム、中国、インドネシア、米国、トルコに生産・販売拠点を持ち、東南アジアを中心にプレミックスを販売する。

弁当・惣菜の需要を取り込む中食・惣菜事業

中食・惣菜事業は、コンビニエンスストアやスーパーマーケット向けの弁当・惣菜、調理麺を製造する。子会社トオカツフーズ㈱が弁当・惣菜、ジョイアス・フーズ㈱が調理麺(ゆで麺・焼きそば用麺など)、イニシオフーズ㈱が百貨店直営の惣菜店舗を運営する。2023年度には中間持株会社㈱日清製粉デリカフロンティアを設立し、3社の事業支援と管理を一体化。さらにトオカツフーズがデリカフロンティアを吸収合併することで、成長スピードの加速を図っている。この事業はグループ内で成長分野と位置づけられ、売上を伸ばしている。

設備設計からメッシュクロスまで多様なその他事業

その他事業には、穀類・食品・化学設備の設計施工を手掛ける日清エンジニアリング㈱、精密濾過用メッシュクロスや成形フィルターを製造する㈱NBCメッシュテック、持分法適用会社の配合飼料メーカー日清丸紅飼料㈱などが含まれる。また、物流倉庫業(日本ロジテム)、穀物荷役保管(日清サイロなど)、スポーツ施設運営(信和開発)も行う。これらの事業はグループ内需要だけでなく外部顧客にもサービスを提供し、収益を多角化している。特にNBCメッシュテックのメッシュクロスは、食品・化学分野で使用される独自技術を持つ。

業界の中での役割は製粉メーカー(国内最大手)兼総合食品メーカー(家庭用・業務用・中食)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
8,650億円
営業利益
467億円
営業利益率
5.4%
純利益
326億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01製粉事業主力

小麦粉、ふすま(副製品)を製造・販売。国内では日清製粉㈱、熊本製粉㈱が製造。海外では米国、カナダ、タイ、ニュージーランド、オーストラリアに製造拠点を持ち、北米・アジア・オセアニアで販売。家庭用・業務用とも強固な販路。

主要顧客特約店(ヤマジョウ商事㈱、石川㈱)、業務用ユーザー(製パン・製麺業者)

主な製品・サービス3
小麦粉国内シェア上位
主力製品。製パン・製麺・業務用・家庭用向けに多様な銘柄。国内最大級のシェア。
ふすま
小麦粉製造時の副産物。飼料向け等に販売。
プレミックス(製粉関連)
子会社日清製粉プレミックスが製造するホットケーキミックス等。

02食品事業準主力

プレミックス、パスタ、パスタソース、冷凍食品、健康食品、医薬品原薬(終了)、生化学製品等を製造販売。国内では子会社㈱日清製粉ウェルナが販売。海外でもタイ、ベトナム、中国、インドネシア、米国、トルコに生産・販売拠点。製粉事業と連動した高付加価値製品群。

主要顧客小売店、業務用ユーザー(外食・中食)

主な製品・サービス6
プレミックス
小麦粉ベースの混合粉。家庭用・業務用。ブランド「日清」で展開。
パスタ
ブランド「マ・マー」。乾パスタ、生パスタ。子会社マ・マーマカロニ等が製造。
パスタソース
「マ・マー」ブランドのソース。タイ・ベトナムで製造、輸入販売。
冷凍食品
冷凍パスタ、冷凍ピザなど。子会社マ・マーマカロニ等が製造。
健康食品
サプリメント。子会社日清ファルマからオリエンタル酵母工業へ移管。
生化学製品
製パン用酵母、培地など。オリエンタル酵母工業が製造販売。

03中食・惣菜事業準主力

弁当・惣菜等調理済食品、調理麺等を製造販売。子会社トオカツフーズ、ジョイアス・フーズ、イニシオフーズが担う。デパート直営店舗も運営。グループの中食事業を統括する中間持株会社を設置し、成長を加速。

主要顧客コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店

主な製品・サービス3
弁当・惣菜
トオカツフーズが製造するコンビニ・スーパー向け弁当・惣菜。
調理麺
ジョイアス・フーズが製造するゆで麺・焼きそば用麺等。
デパート直営惣菜
イニシオフーズが運営する百貨店の惣菜売場。

04その他事業その他

穀類・食品・化学設備の設計施工、粉体機器販売、メッシュクロス・フィルター製造、配合飼料製造販売(持分法)、物流・倉庫業、スポーツ施設運営等。グループ内需要と外部顧客向け。

主な製品・サービス3
生産加工設備設計・施工
日清エンジニアリングが穀類・食品工場の設備を手掛ける。
メッシュクロス・成形フィルター
㈱NBCメッシュテックが製造する精密濾過用メッシュ。
配合飼料
日清丸紅飼料㈱が製造販売(持分法適用会社)。

製品と技術

主力の小麦粉:多様な銘柄とスマート工場

小麦粉はグループの原点であり、主力製品である。製パン用、製麺用、業務用、家庭用と多様な銘柄を揃え、国内最大級のシェアを誇る。子会社日清製粉が主要な製造拠点を運営し、2024年には岡山県倉敷市に水島工場を新設。この工場は最新の自動化・デジタル技術を導入した「スマート工場」であり、従来の工場に比べ生産効率を大幅に向上させた。副製品のふすまは飼料向けに販売される。また、海外拠点では現地の需要に合わせた小麦粉を製造し、北米・アジア・オセアニアで販売している。

「マ・マー」ブランドのパスタとソース

食品事業の代表ブランドが「マ・マー」である。乾パスタ、生パスタ、パスタソースを展開し、子会社マ・マーマカロニが製造、日清製粉ウェルナが販売する。パスタソースはタイのThai Nisshin SeifunやベトナムのVietnam Nisshin Seifunで製造され、日本に輸入される。冷凍パスタや冷凍ピザも同ブランドで販売。米国のMedallion Foodsでもパスタを製造し、北米市場にも供給する。これらの製品は小麦粉の加工技術を応用した高付加価値品であり、家庭用・業務用両方で支持されている。

プレミックスと冷凍食品:業務用から家庭用まで

プレミックスは小麦粉に他の原料を混合した製品で、ホットケーキミックスや天ぷら粉などがある。日清製粉プレミックスが製造し、業務用と家庭用に供給。冷凍食品では冷凍パスタ、冷凍ピザ、冷凍惣菜などを扱う。マ・マーマカロニが製造する冷凍パスタは、電子レンジ調理で手軽に食べられる商品として人気。これらの製品はグループの製粉技術と食品加工技術を活かし、利便性の高い商品を提供している。海外ではタイ、ベトナム、中国、インドネシアの現地法人がプレミックスを製造し、東南アジア市場に展開している。

メッシュクロスとエンジニアリング:産業向け技術

その他事業のうち、NBCメッシュテックが製造するメッシュクロスは、精密濾過用の織物で、食品・化学・医療分野で使用される。独自の織技術により、微細な粒子を捕捉する性能を持つ。日清エンジニアリングは穀類・食品工場の設備設計・施工を手掛け、グループ内の工事も請負う。粉体機器の製作・販売も行い、粉体加工の技術を外部に提供する。これらの産業向け事業は、グループの技術基盤を支えるとともに、安定した収益源となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア上位小麦粉国内製粉業界トップクラス(シェア非開示)製粉事業

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

国内製粉首位、内需依存で安定成長

製粉業界では売上高で首位に立ち、ニップンや昭和産業と市場を寡占する。2026年3月期の売上高は8650億円と堅調で、営業利益率は5.4%と安定。国内需要に軸足を置くが、海外展開は限定的。食品事業の多角化で収益基盤を強化しており、粉事業のコスト競争力とブランド力が強み。一方、人口減少で国内需要の伸びは鈍く、海外市場開拓や高付加価値製品へのシフトが課題。ライバルのニップンや昭和産業も同様の課題を抱え、業界再編の可能性がある。

強み

  • 製粉市場でトップシェアを持ち、規模の経済によるコスト優位性を確保している。
  • 食品・生鮮事業など幅広く展開し、粉事業の需要変動リスクを分散している。
  • 営業利益率5%台を維持し、主要競合の昭和産業と比較しても高い水準。
  • 長年の信頼と品質で家庭用・業務用とも知名度が高く、販売網が強固。

課題

  • 人口減少で食料需要が減り、国内製粉市場の成長が期待できない。
  • 海外売上比率が低く、成長市場への進出が遅れており、グローバル競争に課題。
  • 小麦価格やエネルギー費の高騰が利益を圧迫し、価格転嫁が難しい局面もある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字が日清製粉グループ本社

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12212山崎製パン8,402億円17.9倍
23197すかいらーくホールディングス7,644億円40.2倍
32809キユーピー6,782億円26.4倍
42579コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス6,697億円35.5倍
52282日本ハム6,269億円17.5倍
62002日清製粉グループ本社5,824億円18.2倍
72871ニチレイ5,534億円19.7倍
84401ADEKA4,806億円16.7倍
92531宝ホールディングス4,273億円35.8倍
102222寿スピリッツ4,211億円33.3倍
112229カルビー4,144億円22.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

館林製粉として創業し日清製粉に改称

1900年10月、群馬県館林町(現館林市)に館林製粉株式会社が創立された。1908年2月、日清製粉株式会社を合併し、社名を日清製粉株式会社に改めた。これが現在のグループの中核企業の起源である。当初から小麦粉の製粉を主力とし、国内市場での基盤を築いた。1926年には鶴見工場が完成し、生産能力を拡大。1934年には日本篩絹株式会社(現NBCメッシュテックの前身)を設立し、後の多角化の芽を育てた。

戦後復興と株式上場による成長基盤

第二次世界大戦で工場が被害を受けたが、1949年までに復旧・増設をほぼ完了した。同年5月、東京証券取引所に株式を上場し、資本市場からの資金調達が可能となった。1961年には直系会社から配合飼料事業を譲り受け、1965年にはプレミックス事業をグループ内に取り込むなど、小麦粉以外の事業を拡大。1963年には埼玉県に中央研究所を完成させ、研究開発機能を強化した。この時期、技術と生産基盤を固め、後の多角化の準備が進められた。

ペットフードやエンジニアリングへの多角化

1970年代に入ると、グループは製粉周辺事業への進出を加速した。1970年10月に日清ペット・フード株式会社を設立し、ペットフード市場に参入。1972年4月には日清エンジニアリング株式会社を設立し、穀類・食品工場の設備設計・施工事業を開始した。1978年にはフレッシュ・フード・サービスを設立し、冷凍食品関連の販売を強化。1987年には日清フーズと日清化学を吸収合併し、事業を集約した。これらの動きにより、グループの事業領域が小麦粉から加工食品、エンジニアリングへと広がった。

海外製粉拠点の獲得とグローバル展開

1988年3月、タイに合弁会社Thai Nisshin Seifun Co., Ltd.を設立し、アジア初の製粉拠点を確保した。1989年9月にはカナダの製粉会社Rogers Foods Ltd.を買収し、北米市場に参入。1991年にはタイに2番目の製粉合弁会社を設立し、東南アジアでの生産能力を増強した。1996年には米国にMedallion Foodsを設立し、パスタ製造を開始。2002年には中国青島に製粉食品会社を設立。2003年にはオリエンタル酵母工業を子会社化し、酵母・生化学分野を追加。海外売上高は徐々に拡大し、グループの収益源として定着した。

持株会社体制への移行とグループ再編

2001年7月、全事業を分社化し、持株会社「株式会社日清製粉グループ本社」を設立。事業会社として日清製粉、日清フーズ、日清飼料、日清ペットフード、日清ファルマの5社が発足した。この再編により、グループ全体の戦略立案と各事業の独立性を両立する体制が整った。2003年10月には日清飼料と丸紅飼料が統合し、日清丸紅飼料(持分法適用会社)が発足。2023年には中食・惣菜事業の中間持株会社を設立するなど、事業ポートフォリオの再構築を継続している。

スマート工場導入と豪州事業の減損

2022年度からの中期経営計画のもと、製粉事業では生産性向上を推進。2024年5月、最新の自動化・デジタル技術を駆使した水島工場が稼働し、岡山工場と坂出工場を閉鎖した。一方、2023年3月期にはオーストラリアの製粉事業で固定資産の減損損失を計上し、連結純損失104億円を記録。2024年3月期には回復し、純利益317億円となった。2025年3月期の売上高は8515億円、営業利益464億円。中期計画では2026年度に売上高8700億円、営業利益460億円を目標とする。

年表32件を開く

1900年代

  • 1900年10月創業群馬県館林町(現 館林市)に「館林製粉株式会社」創立。
  • 1908年2月M&A日清製粉株式会社を合併し、社名を「日清製粉株式会社」に改める。

1920年代

  • 1926年2月鶴見工場完成。

1930年代

  • 1934年創業「日本篩絹株式会社」(株式会社NBCメッシュテックの前身)を設立。

1940年代

  • 1949年第2次大戦で罹災した工場の復旧、増設をほぼ完了。
  • 1949年5月上場東京証券取引所に株式を上場。

1960年代

  • 1961年2月直系会社「日清飼料株式会社」より配合飼料の製造、研究部門を譲受け。
  • 1963年9月埼玉県大井町(現 ふじみ野市)に「中央研究所」完成、本社や大阪の研究所を集結。
  • 1965年7月「日清長野化学株式会社」の全株式を取得し、同社の社名を「日清化学株式会社」に改める。
  • 1965年10月直系会社「日清フーズ株式会社」よりプレミックス類の製造、研究部門を譲受け。
  • 1966年12月創業米国のDCA Food Industries Inc.との共同出資により「日清ディー・シー・エー食品株式会社」(日清テクノミック株式会社に商号変更)を設立。
  • 1968年2月名古屋工場内に食品工場完成。

1970年代

  • 1970年10月創業「日清ペット・フード株式会社」を設立。
  • 1972年4月創業「日清エンジニアリング株式会社」を設立。
  • 1978年4月創業「フレッシュ・フード・サービス株式会社」を設立。

1980年代

  • 1987年10月M&A「日清フーズ株式会社」、「日清化学株式会社」を吸収合併。
  • 1988年3月タイにおいて合弁会社「Thai Nisshin Seifun Co., Ltd.」を設立。1989年1月より操業開始。
  • 1989年9月M&Aカナダの製粉会社「Rogers Foods Ltd.」を買収。
  • 1989年10月「中央研究所第二研究所」を栃木県西那須野町(現 那須塩原市)に移転し、「那須研究所」と改称。

1990年代

  • 1990年9月千葉製粉工場Dミル増設。
  • 1991年8月タイにおいて合弁会社「Nisshin-STC Flour Milling Co., Ltd.」を設立。1993年3月より操業開始。
  • 1994年9月東灘製粉工場Cミル増設。
  • 1996年4月M&A杏林製薬株式会社との合弁会社「日清キョーリン製薬株式会社」の運営開始(2008年10月に合弁パー トナーである杏林製薬株式会社と合併)。米国において「Medallion Foods, Inc.」を設立。
  • 1997年10月創業新たに設立した「日清フーズ株式会社」に冷凍食品事業を移管。
  • 1998年3月本店を東京都千代田区に移転。
  • 1999年4月M&A「日清テクノミック株式会社」を吸収合併。
  • 1999年10月「株式会社三幸」に経営参加。

2000年代

  • 2001年7月全事業を分社し、持株会社「株式会社日清製粉グループ本社」と事業会社「日清製粉株式会社」「日清フーズ株式会社」「日清飼料株式会社」「日清ペットフード株式会社」「日清ファルマ株式会社」の新しい体制に移行。
  • 2002年4月創業中国において「青島日清製粉食品有限公司」を設立。
  • 2002年10月「日清製粉株式会社」鶴見工場Gミル増設。
  • 2003年4月M&A「オリエンタル酵母工業株式会社」の株式を追加取得し子会社化。
  • 2003年10月M&A「日清飼料株式会社」と丸紅飼料株式会社との経営統合による「日清丸紅飼料株式会社」(持分法適用関連会社)の運営開始。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年度まで8,700億円
  • 営業利益2026年度まで460億円
  • EPS2026年度まで147円
  • CO2排出量削減率(自社拠点、2013年度比)2030年度まで50%削減
  • 政策保有株式縮減額2028年度まで400億円以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業ポートフォリオ再構築による成長促進

    強みを活かせる事業領域でポートフォリオ再構築を進め、競争力強化、研究開発、新規事業開発・M&A、デジタル化の4つの戦略を柱にグループ全体の競争力を高める。

  2. 02

    ステークホルダーとの信頼構築

    食の安定供給を第一の存在意義とし、すべてのステークホルダーを大切にした経営を推進し、社会から信頼される企業を目指す。

  3. 03

    ESGを事業戦略に組み込んだ経営

    企業価値極大化を追求し、環境・社会課題に主体的に取り組む。特にCO2排出量実質ゼロ目標など環境対応を最重要事項に位置付け、サステナビリティ経営を推進。

  4. 04

    複合的なインフレ対抗策の実行

    原材料・人件費・物流費等のコスト上昇に対抗するため、販売増、コストダウン、ブランド強化・付加価値化、適正な価格改定を複合的に実行。高付加価値製品の拡販やデジタル化・自動化を推進する。

  5. 05

    事業ポートフォリオ再評価と成長投資

    競争優位性を評価し、中長期視点の成長投資や経営資源の再配分を実行。海外事業では北米製粉の成長、豪州製粉の構造改革、インドイースト事業の業績改善を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で9,624人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は898万円で、9期前と比べて+3.8%平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は15.2年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月6,324
2018年3月6,545
2019年3月86542.617.36,760
2020年3月87442.316.38,962
2021年3月88042.115.88,951
2022年3月86741.815.58,918
2023年3月85741.715.49,420
2024年3月86941.814.79,574
2025年3月89341.915.19,731477
2026年3月89842.015.29,624485

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率20.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率110.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社16(国内 15 / 海外 1、うち連結子会社 14) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
サギノー工場 — アメリカ183億円
製粉
水島工場 — 岡山県倉敷市165億円
製粉
本社及び研究所 — 東京都千代田区、埼玉県ふじみ野市他144億円
鶴見工場 — 川崎市川崎区141億円
製粉
ウィンチェスター 工場 — アメリカ7,957百万円
製粉
東灘工場 — 神戸市東灘区7,775百万円
製粉
福岡工場 — 福岡市中央区6,679百万円
製粉
ロサンゼルス工場 — アメリカ6,357百万円
製粉
アルトナ工場 — オーストラリア5,703百万円
製粉
キングスグローブ 工場 — オーストラリア5,396百万円
製粉
ほか24件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    日清製粉㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    熊本製粉㈱
    熊本県熊本市 · 連結子会社
    議決権85.0%
  • 国内
    Miller Milling Company, LLC
    アメリカ ミネソタ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Allied Pinnacle Pty Ltd.
    オーストラリア ニューサウスウェールズ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱日清製粉ウェルナ
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日清製粉プレミックス㈱
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    マ・マーマカロニ㈱
    栃木県宇都宮市 · 連結子会社
    議決権69.8%
  • 国内
    オリエンタル酵母工業㈱
    東京都板橋区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱日清製粉デリカフロンティア
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    トオカツフーズ㈱
    神奈川県横浜市 港北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ジョイアス・フーズ
    埼玉県児玉郡 上里町 · 連結子会社
    議決権85.1%
  • 国内
    イニシオフーズ㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社4社を開く
  • 日清エンジニアリング㈱東京都中央区100%
  • ㈱NBCメッシュテック東京都日野市100%
  • 日清丸紅飼料㈱東京都中央区40%
  • 日本ロジテム㈱東京都品川区26%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は8,650億円営業利益467億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.6%、利益が+0.6%。

売上高
+1.6%
8,650億円
営業利益
+0.6%
467億円
純利益
-6.1%
326億円
営業利益率
5.4%
前期比 -0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高8,700億円8,650億円
営業利益460億円467億円
純利益410億円326億円
1株あたり配当¥65¥65

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は2,177億円、営業利益は112億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+4.6%、営業利益は−5.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,987125
2024年1Q2,0821195.787
2024年2Q2,1871366.297
2024年3Q2,2381647.3111
2024年4Q2,07522
2025年2Q4,2952606.1204
2025年4Q4,2202044.8143
2026年2Q4,3132265.2103
2026年4Q4,3372415.6223
2027年1Q2,1771125.193

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は4,556億円から8,650億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は5.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4,556247137
2014年3月4,959256151
2015年3月5,261255160
2016年3月5,567281176
2017年3月5,320303195
2018年3月5,401318213
2019年3月5,653321223
2020年3月7,122314224
2021年3月6,795299190
2022年3月6,797326175
2023年3月7,987331−104
2024年3月8,582500317
2025年3月8,5154644925.4347
2026年3月8,6504675145.4326

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高8,650億円のうち、営業利益として残るのは467億円5.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は326億円、売上の3.8%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.5%6,703億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.1%1,480億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.4%467億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
22.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.3pt
5.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.6pt
3.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.8pt
6.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが692億円、投資CFが−325億円で、差し引きのフリーCFは367億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は914億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月345−239−46106532
2014年3月251−18−51233727
2015年3月251−43643−185599
2016年3月358−122−94236730
2017年3月354−52−115302908
2018年3月429−181−186248985
2019年3月399−192−1062071,074
2020年3月384−96883−584566
2021年3月495−171−313324592
2022年3月418−155−178263687
2023年3月2345−106239830
2024年3月732−309−1954231,077
2025年3月552−350−354202920
2026年3月692−325−408367914

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は8,497億円。このうち返さなくてよい自己資本が5,384億円で、自己資本比率は61.1%(業種中央値56.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月4,6193,1741,44566.9
2014年3月4,7103,3411,36968.9
2015年3月5,4713,7871,68467.1
2016年3月5,4813,8651,61668.1
2017年3月5,5534,0681,48570.9
2018年3月5,9154,1381,77767.5
2019年3月5,9484,1881,76067.9
2020年3月6,6624,0902,57259.3
2021年3月6,8744,4482,42663.0
2022年3月7,2314,6062,62562.1
2023年3月7,1394,3852,75459.4
2024年3月8,2675,1643,10360.5
2025年3月7,8975,0262,87161.4
2026年3月8,4975,3843,11361.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
978億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3,400億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1,281億円
在庫として抱えている分
負債合計
3,113億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
81
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り123社中37位あたり、逆に低いのは売上成長率123社中76位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.5%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.4%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
61.1%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.6%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.1%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,064.5で、1年前と比べて+16.6%過去52週の値幅のなかでは72%の位置にある。

¥2,064.5+0.1%1ヶ月+6.9%1年+16.6%時価総額5,824億円
過去52週の値幅
安値¥1,724高値¥2,198.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.2倍
PER (会社予想)14.1倍
PBR1.12倍
配当利回り3.15%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で2.58%上昇し、25日移動平均線(2029.1円)を上回って推移。7月末に2173.5円まで上昇した後、8月初旬に1920円まで調整したが、その後はV字回復を見せ、8月21日には2068円と終値ベースで戻りを強めている。52週高値2198.5円に対して約5.9%下の水準に位置し、高値圏での攻防が続く。出来高は直近で135万1200株と増加傾向にあり、買い意欲の強さがうかがえる。RSIは59.62と中立圏で、過熱感はない。25日線と75日線はともに上向きで、中期的な上昇トレンドは維持されている。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PERは18.23倍で業界平均28.64倍を大きく下回り、PBRは1.12倍と平均1.63倍未満で割安感が強い。ROEは6.5%と低いが、配当利回り3.14%は平均2.22%を上回り、株主還元は厚い。配当性向71%と高水準ながら、安定した収益と成長が見込まれるため、バリュエーションは割安と判断。ただしROEの低さは資本効率の改善余地を示しており、成長鈍化リスクにも留意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.2倍28.6倍
PER (予想)14.1倍
PBR1.12倍1.63倍
ROE6.5%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

安定事業である一方、人口減少で国内需要の縮小が懸念される。強気派は、小麦粉の価格転嫁の進展と海外事業の成長を評価し、食品・メディカル・ペットフードの多角化による収益安定性を強調する。弱気派は、原材料の小麦価格変動による業績の不安定さ、国内市場の縮小、海外展開の競争激化を指摘し、成長鈍化リスクを懸念する。

プラスに働く材料7
  • 小麦粉価格転嫁

    原料高を製品価格に反映し、収益を確保

  • 多角化の安定

    食品・メディカル・ペットフードで収益源を分散

  • 海外成長

    アジアを中心に海外事業が収益貢献を拡大

  • 売上高8650億円と増収に転換通年影響

    売上高8515億円→8650億円、+135億円、増収で業績基盤が強化

  • フォワードPER13.7倍と改善決算発表後影響

    現行PER17.67倍、予想13.7倍に低下、収益拡大で割安感

  • 営業利益467億円と高水準維持通年影響

    営業利益464億円→467億円、ほぼ横ばいも増収の寄与で堅調

  • 配当利回り3.25%と安定感通年影響

    配当利回り3.25%、1年で株価15.06%上昇しても利回りを確保

マイナスに働く材料7
  • 国内市場の縮小

    人口減少で製粉・食品需要が長期的に減少

  • 小麦価格の変動

    国際市況で原料コストが急変するリスク

  • 海外競争の激化

    現地企業との競争でシェア拡大が困難

  • 営業利益率5.4%と微減通年影響

    営業利益率5.45%→5.4%へ0.05pt低下、増収効果が利益率で減殺

  • 純利益326億円と前期比減益通年影響

    純利益347億円→326億円、△6.1%減益、EPS成長が停滞

  • ROE6.5%と資本効率は低水準継続影響

    ROE6.5%、PBR1.08倍と同水準、資本効率改善が遅れると株価伸び悩み

  • 外国人保有16.41%と需給に敏感不定影響

    外国人保有16.41%、食品セクターのディフェンシブ買いが剥落しやすい

次の決算で確かめる点
麦価・小麦粉価格
原料価格と販売価格の動向が利益率を左右する
海外売上高
成長戦略の進捗を評価するため
家庭用・業務用シェア
市場における支配的地位の維持を確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり65で、前期から+9.1%いまの株価に対する利回りは3.15%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥65
1株あたり
配当利回り
3.15%
いまの株価に対して
配当性向
71.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2653.7
2018年3月2911.544.3
2019年3月3210.363.4
2020年3月346.3119.5
2021年3月378.884.4
2022年3月395.468.9
2023年3月402.677.0
2024年3月4512.5101.9
2025年3月5522.288.1
2026年3月609.171.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥65

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ48,578人。区分でいちばん多いのは金融機関44.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が63.6%を占め、残る36.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関47.746.744.743.644.444.0
事業法人21.121.020.819.919.519.7
個人・その他15.415.817.015.917.217.0
外国法人14.114.415.517.915.816.4
証券会社1.72.12.12.63.12.9
自己株式2.32.22.22.20.30.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)14.93
02日本生命保険相互会社6.87
03山崎製パン株式会社6.02
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.70
05株式会社みずほ銀行3.17
06農林中央金庫2.46
07丸紅株式会社2.23
08全国共済農業協同組合連合会2.14
09日清製粉グループ社員持株会1.47
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.39

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-21
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.01%
    -0.30pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+149%、1株純資産は14期で+80%。直近期のROEは6.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月461,0284.623.223.7
2014年3月501,0804.820.550.8
2015年3月531,2184.626.592.9
2016年3月581,2384.830.788.7
2017年3月651,3035.125.853.7
2018年3月711,3455.429.544.3
2019年3月751,3595.533.963.4
2020年3月751,3295.623.9119.5
2021年3月641,4564.628.984.4
2022年3月591,5104.029.068.9
2023年3月−351,425−2.477.0
2024年3月1071,6826.919.7101.9
2025年3月1171,6747.014.888.1
2026年3月1131,8486.518.571.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

38名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は38名。2026/3期の役員報酬は総額328百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
瀧原賢二代表取締役 取締役社長60556
坂本賢二代表取締役 専務執行役員 人事・労務本部長62256
鈴木栄一取締役 常務執行役員 経理・財務本部長62124
髙橋誠一郎取締役 常務執行役員 技術本部長59242
岩橋恭彦取締役 常務執行役員61416
池田晋一取締役 常務執行役員60217
山田貴夫取締役 執行役員65505
伏屋和彦取締役8290
永井素夫取締役7224
遠藤信博取締役7214
大内章取締役(常勤監査等委員)65197
富田美栄子取締役(監査等委員)72
残りの役員26名を開く
氏名役職年齢保有株数
安藤隆春取締役(監査等委員)77
金子寛人取締役(監査等委員)69
永木裕代表取締役 取締役社長56149
吉田亜彦常務執行役員 R&D・品質保証本部長
藤田重光常務執行役員 総務本部管掌 企画本部長 総務本部取締役会事務局室長
横山敏明取締役 常務執行役員58109
新井秀夫常務執行役員 オリエンタル酵母工業株式会社取締役社長
渡邉一充執行役員 企画本部GS(海外事業開発)企画本部GS(国際)
今井一宏執行役員 経理・財務本部副本部長 経理・財務本部財務部長
安達令子執行役員 総務本部広報部長
山田浩之執行役員 企画本部副本部長
内山哲執行役員 企画本部情報化推進部長
鈴木隆一執行役員 R&D・品質保証本部副本部長 R&D・品質保証本部品質保証部長
田中正裕執行役員 人事・労務本部副本部長 人事・労務本部人事部長 人事・労務本部人事・労務企画室長
戸塚勝博執行役員 総務本部長 総務本部法務部長
関口聡執行役員 日清製粉株式会社専務取締役
田中秀邦執行役員 日清ファルマ株式会社取締役社長
伊勢英一郎執行役員 日清製粉株式会社常務取締役
伊藤俊二執行役員 株式会社日清製粉ウェルナ常務取締役
上條天執行役員 株式会社日清製粉ウェルナ常務取締役
日下部惠美取締役(監査等委員)62
河田篤治常務執行役員 トオカツフーズ株式会社取締役社長
阿部まゆみ執行役員 取締役会事務局室長
葛井隆司執行役員 経理・財務本部経理部長
田子敏也執行役員 日清製粉株式会社常務取締役
菅野郁夫執行役員 日清製粉プレミックス株式会社取締役社長

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)8148613424531
社外取締役66336611
取締役(社内)1171717

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,438字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社、連結子会社67社及び持分法適用会社9社)の主な事業内容と、各関係会社等の当グループの事業に係わる位置付け、及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、事業内容の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 (1) 製粉事業 日清製粉㈱(連結子会社)及び熊本製粉㈱(連結子会社)は小麦粉、ふすま(副製品)等を製造・販売しております。フレッシュ・フード・サービス㈱(連結子会社)は主として冷凍食品及びその原材料の販売と小麦粉関連の商材を用いた飲食店経営を行っており、日清製粉㈱から関連商材及び小麦粉を仕入れております。ヤマジョウ商事㈱(連結子会社)及び石川㈱(持分法適用会社)は日清製粉㈱の特約店であります。なお、石川㈱は日清製粉㈱に包装資材の販売も行っております。 アメリカのMiller Milling Company, LLC(連結子会社)、カナダのRogers Foods Ltd.(連結子会社)、タイのNisshin-STC Flour Milling Co., Ltd.(連結子会社)及びニュージーランドのChampion Flour Milling Ltd.(連結子会社)は、小麦粉の製造を行い、北米、アジア及びオセアニアにて販売を行っております。オーストラリアのAllied Pinnacle Pty Ltd.(連結子会社)は小麦粉・プレミックス・ベーカリー関連原材料等の製造を行い、オセアニア及びアジアにて販売を行っております。 (2) 食品事業 ㈱日清製粉ウェルナ(連結子会社)はプレミックス等を製造・販売し、日清製粉㈱から仕入れる家庭用小麦粉、製造子会社が製造するパスタ・パスタソース・冷凍食品等、及び外部の取引先から仕入れる加工食品を販売しております。日清製粉プレミックス㈱(連結子会社)はプレミックスを製造・販売しております。マ・マーマカロニ㈱(連結子会社)はパスタ・冷凍食品を製造し、㈱日清製粉ウェルナが販売しております。 タイのThai Nisshin Technomic Co., Ltd.(連結子会社)及びベトナムのVietnam Nisshin Technomic Co., Ltd.(連結子会社)はプレミックスの製造を行い、東南アジアにて販売しております。中国の新日清製粉食品(青島)有限公司(連結子会社)はプレミックスの製造を行い、中国にて販売しております。インドネシアのPT. Indonesia Nisshin Technomic(連結子会社)は東南アジアにてプレミックスの販売を行っております。アメリカのMedallion Foods, Inc.(連結子会社)はパスタの製造を行い、主として㈱日清製粉ウェルナが輸入・販売を行っている他、プレミックスの製造を行い、主に北米にて販売しております。トルコのNisshin Seifun Turkey Makarna Ve Gida Sanayi Ve Ticaret A.S.(連結子会社)はパスタ、タイのThai Nisshin Seifun Co., Ltd.(連結子会社)はパスタソース・冷凍食品、Vietnam Nisshin Seifun Co., Ltd.(連結子会社)はパスタソースの製造を行い、主として㈱日清製粉ウェルナが輸入・販売をしております。 オリエンタル酵母工業㈱(連結子会社)は製パン用をはじめとした食品素材、生化学製品等の製造・販売及び創薬研究支援事業を行っております。 日清ファルマ㈱(連結子会社)は健康食品・医薬品原薬等を製造・販売しております。なお、同社は医薬品原薬の製造・販売を行うファインケミカル事業を本年3月に終了し、サプリメント製品の製造・販売等を行う健康食品事業をオリエンタル酵母工業㈱へ本年4月に移管しました。 (3) 中食・惣菜事業 トオカツフーズ㈱(連結子会社)は弁当・惣菜等調理済食品の製造・販売を行っております。㈱ジョイアス・フーズ(連結子会社)は調理麺等の製造・販売を行っております。イニシオフーズ㈱(連結子会社)は惣菜の製造・販売及びデパートの直営店舗の経営を行っております。㈱日清製粉デリカフロンティア(連結子会社)は中間持株会社として、これら3社の事業活動の支援及び管理を行っております。なお、当社グループの中食・惣菜事業の成長スピードを加速すべく、事業と組織の一体化を目的として、トオカツフーズ㈱は本年6月に㈱日清製粉デリカフロンティアを吸収合併する予定です。 (4) その他事業 日清エンジニアリング㈱(連結子会社)は穀類・食品・化学製品等の生産加工設備の設計・工事の請負・監理、粉体機器の製作・販売及び粉体加工事業を行っており、一部当社グループの工事の請負等をしております。 ㈱NBCメッシュテック(連結子会社)はメッシュクロス及び成形フィルターの製造・販売を行っております。 日清丸紅飼料㈱(持分法適用会社)は配合飼料を製造・販売しております。 日本ロジテム㈱(持分法適用会社)は貨物自動車運送事業・倉庫業等を営んでおり、一部当社グループ製品の輸送・保管を行っております。日清サイロ㈱(連結子会社)、阪神サイロ㈱(連結子会社)及び千葉共同サイロ㈱(持分法適用会社)は穀物の荷役保管業務を行っております。信和開発㈱(連結子会社)はスポーツ施設の経営をしております。 当社グループの状況について、事業系統図を示すと次のとおりであります。 (事業系統図)
経営方針・対処すべき課題4,387字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営の基本方針 当社グループは、「信を万事の本と為す」と「時代への適合」を社是に、「健康で豊かな生活づくりに貢献する」を企業理念として、1900年の創業以来、事業を通じて社会貢献を果たし、食の中心企業として成長を継続してまいりました。また、グループ各社は「健康」を常に念頭においた製品やサービスの開発と提供に努め、「信頼」を築き上げるという決意をこめて「健康と信頼をお届けする」をコーポレートスローガンとしております。 これらの基本的な理念のもと、当社グループは長期的な企業価値の極大化を経営の基本方針とし、コア事業と成長事業へ重点的に資源配分を行いつつ、グループ経営を展開しております。 また、企業価値を高める規律としてのガバナンス(G)を強化し、環境(E)・社会(S)への取組みを事業戦略と深く関連させたサステナビリティ経営を推進していくことで、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、株主、顧客、取引先、社員、社会等の各ステークホルダーから積極的に支持され続ける企業グループとして発展を目指してまいります。 (2) 中長期的な会社の経営戦略及び目標とする経営指標 当社グループは、「事業ポートフォリオの再構築によるグループ成長力の促進」、「ステークホルダーとの関係に対する考え方を明確にした経営推進」、「ESGを経営方針に取り込み、社会の動きに合わせて実行」の3点を基本方針とする5年間(2022年度から2026年度)の中期経営計画「日清製粉グループ 中期経営計画2026」で策定した施策に取り組んでおります。同計画では、2026年度の数値目標として、売上高9,500億円、営業利益570億円、EPS(1株当たり当期純利益)140円を掲げておりましたが、当社グループを取り巻く環境の変化及び中東情勢の状況等に鑑み、業績予想におきましては、売上高は8,700億円、営業利益は460億円、EPSは政策保有株式の縮減等により147円としております。今後もEPS成長を継続することで、株主の皆様に対して、適切なTSR(株主総利回り)の実現を目指してまいります。 なお、「日清製粉グループ 中期経営計画2026」の基準年度(2021年度)からの主要な経営指標の推移は次のとおりです(表示単位未満を四捨五入して表示しております)。 2021年度 (基準年度)   2022年度   2023年度   2024年度   2025年度   2026年度 (業績予想)       2026年度 目標(注)1 売上高 (億円)   6,797   7,987   8,582   8,515   8,650   8,700       9,500 営業利益 (億円)   294   328   478   464   467   460       570 EPS   59円   △35円 (注)2   107円   117円   113円   147円       140円 (注)1 中期経営計画「日清製粉グループ 中期経営計画2026」の最終年度の数値目標 2 豪州製粉事業における固定資産の減損損失計上に伴い、親会社株主に帰属する当期純損失となったことによるもの 「日清製粉グループ 中期経営計画2026」の概要(2022年度~2026年度) <基本方針> ① 事業ポートフォリオの再構築によるグループ成長力の促進 120年以上の歴史の中で築いてきた高い技術力と生産性、お客様からの信頼に裏付けされた強固な販売基盤等、当社グループの強みを活かせる事業領域において、今後も事業ポートフォリオの再構築を行い、4つの戦略(事業競争力強化戦略、研究開発戦略、新規事業開発・M&A戦略、デジタル戦略)を柱にグループ全体及び各事業の競争力を強化します。 ② ステークホルダーとの関係に対する考え方を明確にした経営推進 当社グループの第一の存在意義は、主要食糧である小麦粉や小麦粉関連製品を含めた「食」の安定供給にあることを認識し、すべてのステークホルダーを大切にし、世の中から信頼される企業を目指します。 ③ ESGを経営方針に取り込み、社会の動きに合わせて実行 持株会社である当社をはじめ各事業の経営トップの責務として、企業価値の極大化を追求し、社会の動きに合わせESG課題に主体的に取り組んでまいります。とりわけ世界の持続可能性に関わるE(環境)への対応を経営の最重要事項に位置付けます。 <環境政策> 当社グループでは、2050年にグループの自社拠点におけるCO2排出量実質ゼロを目指す長期目標を設定し、その通過点として2030年度までにグループの自社拠点におけるCO2排出量50%削減(2013年度比)を掲げております。目標達成に向けて、ロードマップに基づいて最大限の省エネ設備及び再生可能エネルギー設備の導入を行うとともに、オフサイト(当社グループ以外)の設備への投資や出資等によるエネルギー調達も検討してまいります。また、食品廃棄物、容器包装廃棄物、水使用量の削減への対応についても循環型社会形成に資する中長期目標を設定しており、目標達成に向け計画的に取組みを推進してまいります。 <資本政策> 小麦粉をはじめとした主要食糧等の安定供給という社会的責任を十分に勘案し、資本効率の向上と財務の安定性のバランスを取りながら資本構成を適切にコントロールしてまいります。中期経営計画期間5年間で得られる営業キャッシュ・フロー及び政策保有株式売却等で得られるキャッシュにつきましては、将来に向けた成長投資及びサステナブル投資、維持更新等の通常投資、株主還元等に適切に配分してまいります。また、財務健全性を確保しつつ適切な資本構成の維持・改善を推進するとともに、企業価値向上のため、非効率資産の縮減や事業部門別ROIC管理を通じて資本効率の向上に取り組んでまいります。 ・資本コストを意識し、資本収益性の更なる向上を目指して、事業部門別ROIC管理を推進いたします。 ・保有合理性の薄れた政策保有株式は、2024年度から2028年度までの5年間で400億円以上(年平均80億円程度)縮減し、縮減によって得られたキャッシュは成長投資等に活用してまいります。保有現預金は、主要食糧の安定供給という当社グループの社会的責任を勘案しつつ、連結売上高の1ヶ月分程度を目安といたします。 ・資本効率及び財務健全性の観点から、積極的な還元施策を推進するとともに、調達余力を活かし有利子負債も活用してまいります(中長期的にネットD/E比率0.3倍を目安)。 ・株主還元につきましては、親会社株主に帰属する当期純利益から非経常的な特殊要因による損益を除外し、連結ベースでの配当性向を現中期経営計画最終年度(2026年度)までに「50%目安」へと引き上げることとしております。また、投資資金が余剰となった場合等は、更なる株主還元を検討してまいりたいと考えております。 (3) 経営環境及び対処すべき課題 国内外の食品業界では、事業活動を取り巻くコスト負担の増加が引き続き見込まれており、今後もインフレ環境が継続するものと想定されます。企業活動のデジタル化やサプライチェーンの高度化を背景に、サイバー攻撃等に起因するシステム障害が、製品の供給や、ひいては事業の継続に影響を及ぼすリスクも高まっております。さらに、国際情勢を背景として世界経済の先行きは依然として不安定な状況にあり、当社グループを取り巻く事業環境についても、今後の見通しは極めて予測困難な状況にあります。また、中長期的には、世界の持続可能性にかかわる地球温暖化や、人権問題等の社会課題への意識の高まり、デジタル技術やフードテック等の技術革新の急速な進展等、事業環境が大きく変化していくことも想定されます。 そのような中、当社グループでは、事業を通じて社会貢献を果たし、食の中心企業として成長を継続するために、小麦粉をはじめとする「食」の安定供給という社会的使命を果たしていくとともに、2026年度は、複合的なインフレ対抗策の実行、事業ポートフォリオの再評価と成長戦略の実行、危機対応力に優れたガバナンス体制の構築を最優先課題として取り組んでまいります。 <2026年度の最優先課題> ① 複合的なインフレ対抗策の実行 日本経済におけるインフレや金利上昇といった構造変化は、事業戦略の基本を大きく変化させることが想定され、特に、原材料価格や人件費、物流費等のコスト上昇への対応は事業運営上の重要な課題となります。これらを踏まえ、販売増、コストダウン、ブランド強化・付加価値化、適正な価格改定といった収益拡大の複合的な対抗策を立案し、実行してまいります。その具体的な取組みとして、国内製粉事業では、高食物繊維小麦粉「アミュリア」や国内産小麦使用粉等の高付加価値製品の拡販を進め、加工食品事業では、「マ・マー」、「青の洞窟」をはじめとする製品ブランド力の向上を図ってまいります。また、働き方改革による生産性向上とデジタル化による効率化を図り、中食・惣菜事業、製粉事業、加工食品事業等の自動化・省人化を推進してまいります。 ② 事業ポートフォリオの再評価と成長戦略の実行 事業の更なる成長や業績向上のためには、競争上の優位性を適切に評価した上で、事業戦略を継続的に見直していく必要があると認識しております。あわせて、当該評価を踏まえた中長期視点の適切な成長投資を進めるとともに、必要に応じて経営資源の再配分を実行してまいります。当社が成長事業と位置付ける海外事業では、北米製粉事業の持続的成長戦略ならびに豪州製粉事業の構造改革による事業再生を推進し、また、インドイースト事業は業績の改善に向けて更なる販売拡大、製品価格改定、製造コスト低減等の各施策を進めてまいります。 ③ 危機対応力に優れたガバナンス体制の構築 事業ポートフォリオの強化に伴い、事業領域や地域の拡大が進むとともに、経理・財務、コンプライアンス、サイバーセキュリティ、品質保証、労務管理等、国内外を問わずリスク対応に求められる能力は年々高度化しております。こうした環境変化を踏まえ、経営資源の適切な再配分を進めるとともに、経営管理体制の複雑性を見直して効率性を高めることにより、ガバナンス体制の最適化に取り組んでまいります。
事業等のリスク9,129字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が経営成績等に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社グループでは、「日清製粉グループリスクマネジメント規程」「日清製粉グループクライシスコントロール規程」を制定し、リスクに対する適切な対応を確保し、リスクの予防・制御を目的とした日常的なリスクマネジメント活動を強化しております。また、当社社長を委員長、各事業会社社長等を委員とするリスクマネジメント委員会を設置し、当社グループ全体のリスクマネジメントを統括しているとともに、グループの主要事業会社においてリスクマネジメント委員会を設置し、各事業におけるリスク管理を実践しております。さらに、リスクマネジメント委員会の下部組織として、企画部会、災害部会、海外安全対策部会を設置し、課題ごとの具体策を検討・提言する体制を整備しております。 この体制のもと、リスクマネジメント委員会とその下部組織は、当社グループの事業運営において想定される様々なリスクを認識し、そのリスクへの具体的な対応策を整え、重要な経営判断や投資判断にあたっては、これらのリスク認識を踏まえた検討を行うことで、事業の持続的成長と中長期的な企業価値向上に資するガバナンスの確保に努めております。 以上述べた事項をリスクマネジメント体制図によって示すと次のとおりであります。 (米国を含めた世界各国の政治判断による影響について) ウクライナ情勢や中東情勢をはじめとする地政学的緊張の高まり、ならびに主要国の対外政策を巡る動向などを受け、従来の国際協調の枠組みは歴史的な転換期を迎えており、当社グループを取り巻く環境の先行きは一層不透明な状況となっております。 中東情勢は依然として先行き不透明な状況が続いております。仮に関係国間で停戦が実現した場合であっても、原材料価格やエネルギーコストを中心とした市況への影響は収束までに一定の時間を要する可能性があります。現時点において当社グループの事業運営に重大な支障は生じておりませんが、今後発生し得る原材料のコストアップ、供給の途絶、遅延など様々なリスクへの対応に向け、当社グループ内における情報収集・共有を迅速に行うと共に、国際商品市況を含む関連動向については、引き続き注視してまいります。 以下の主要なリスクについては、そのリスクが将来的に顕在化する可能性の程度、顕在化した場合の影響度をそれぞれ3段階で評価しております。この評価は上記リスクマネジメント委員会で判断したものであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 国際貿易交渉の進展と麦政策の変更 可能性の程度:高 影響度:大 CPTPP協定(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)、及び日EU・EPA、日米貿易協定等、国際貿易交渉の進展により、貿易の自由化に向けた潮流は加速しております。これらを背景に、主要国における農業政策や貿易制度の見直しが継続的に議論されており、今後の動向次第では、国内事業に影響が及ぶ可能性があります。今後国内事業においては、小麦関連製品の国境措置の低下に伴う需要構造の変化、競争の激化、主要先進国における政策変更の影響等により、当社グループの製粉事業、加工食品事業を始めとする小麦粉関連事業全般に影響が及ぶことが予想されます。 また、国内での麦政策の見直し等により、現行の国家貿易のあり方を含む小麦の管理手法(調達・在庫・売渡方法など)が変更される可能性があり、その結果、国内小麦粉・二次加工品市場において変動が生じ、関連業界の競争環境の変化や再編等が進む可能性があります。これらにより、当社グループの製粉事業、加工食品事業において、業績や事業運営に影響を及ぼすリスクの発生の可能性があります。 <主要な対応策> このような貿易自由化・麦政策変更等に伴うリスクに対応するため、当社グループはグローバルな生産体制の整備、国内小規模工場の閉鎖および大型臨海工場への生産集約、新技術の活用によるローコストオペレーションの推進、顧客ニーズの変化への的確な対応、海外事業拡大の一層の加速等に継続的に取り組んでおり、今後も事業環境の変化に対応できるより強固な企業体質の構築に努めてまいります。 ② 製品安全 可能性の程度:低 影響度:大 食の安全・安心についての社会的関心が年々高まっており、食品業界におきましては、より一層厳格な対応が求められるようになっております。当社グループは、自社工場、及び生産の外部委託先に対して製品安全に関する取り組みを継続的に実施しておりますが、外的要因も含め、当社グループの想定範囲を超えた事象が発生した場合、製品回収、出荷不能品が発生する可能性があります。 <主要な対応策> このような製品安全上のリスクに対応するため、当社グループは「消費者視点での品質保証」を基本とし、開発から製造・物流・営業まで、全ての業務に携わる従業員への教育・指導、新規原材料・新製品に対する安全性の総合的評価(セイフティレビュー)、食品防御(フードディフェンス)の取り組み強化、食品安全マネジメントシステムの国際規格であるISO・FSSC等の認証取得と継続的な実効性検証、生産の外部委託先に対する自社工場と同様の管理の徹底等、製品の品質保証体制の維持・向上に取り組んでおります。 ③ 災害・事故・感染症 可能性の程度:中 影響度:大 当社グループは、安全・安心な製品を安定的に供給するために工場等の設備維持・安全確保に努めておりますが、地震や風水害などの大規模自然災害、火災・爆発などの事故や新たな感染症の流行が発生した場合、損害発生、顧客への製品供給に支障をきたすなどの可能性があります。 <主要な対応策> このような災害・事故に係るリスクに対応するため、当社グループは地震・風水害など自然災害の発生時に人的被害・工場等の設備破損が生じないように主要工場の耐震補強、水害対策等を進めるとともに、火災・爆発などの事故発生防止の体制作りの強化(設備・安全監査の実施、設備安全に関する規程整備を含む)、大規模地震に備えたBCP(事業継続計画)及び風水害に備えたタイムライン等を整備しております。そして、当社グループに影響のある大規模自然災害が発生した場合に備え、訓練を適宜実施しており、早期に最高本部(グループ本社役員で構成)を設置し、グループ間の情報共有と初動から事業継続に至るまでの対応に備えております。南海トラフ地震の発生も差し迫ったリスクとして捉えており、気象庁から臨時情報(巨大地震警戒、巨大地震注意)が発令された際の対応について各事業場と共有し、被害が見込まれる事業場において必要な事前準備を進めるよう周知徹底を図っております。加えて火山噴火を想定した対応についても順次進めております。また、発生後の経過と終息を予測することの難しい新たな感染症に対しては、BCP(事業継続計画)及び感染防止対策等を整備しており、今後も新たな感染症の発生等に迅速かつ的確に対応するために、必要に応じて感染症対策会議(仮称)を開催可能な体制を維持します。なお、大規模自然災害対策にあたっては、近年の災害甚大化に伴う国の災害想定見直しを逐次確認し、それに対応した対策見直しを行っております。 ④ 他社とのアライアンス及び企業買収、新たな事業展開の効果の実現 可能性の程度:中 影響度:大 当社グループは、事業ポートフォリオの強化を図り、長期的な企業価値の極大化を実現するため、国内外において他社とのアライアンス及び企業買収、また、新たな事業展開のための投資を行っております。アライアンス及び買収後の事業、並びに新たに展開した事業が市場環境の変化、事業仮説やシナジー創出の難易度の高まり等により、当初の想定通りに進捗しない場合等には、その効果を実現できない可能性があり、その結果新規事業等が期待されるキャッシュ・フローを生み出さない状況になるなど、収益性低下により投資額の回収が見込めなくなることにより、多額の減損損失を計上する必要が生じた場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 <主要な対応策> 当社グループは今後も事業ポートフォリオの強化を進めてまいりますが、他社とのアライアンス及び企業買収、また、新たな事業展開に向けた投資については、独自のガイドラインに基づく案件の事前検証を行うとともに、投資実行後においても事業の進捗状況や収益性を継続的にモニタリングし、必要に応じて戦略・体制の見直しを行うことでリスクの低減を図り、確実な事業継承・立上げやPMI活動の充実等に取り組んでまいります。また、リスクが顕在化した場合は、その経緯や状況の把握・分析に努め、実効性のある打ち手を講じるとともに、将来のアライアンスや企業買収、事業展開の実行に際しノウハウとして役立ててまいります。 ⑤ 原材料調達 可能性の程度:中 影響度:大 当社グループは、各事業において環境・人権というサプライチェーン上の課題へも配慮しながら安全かつコスト競争力がある原材料の持続的な調達に努めております。一方で、感染症・天災・テロ・ウクライナや中東をはじめとする紛争等による原材料供給の停滞・途絶、異常気象による小麦を始めとする農産物の不作、新興国の経済成長による需要拡大、原材料生産地域等での地政学的リスクの顕在化等を要因とした主要原材料の高騰や供給不足、人件費及び輸送・物流コストの上昇等により、適正な調達コストの維持困難や既存製品の製造停止・減産等のリスクが発生する可能性があります。また、輸入小麦価格の大幅な引き上げ等による原材料調達コスト及びその他製造・販売・輸送に関するコストの上昇分を小麦粉及び製品の販売価格に織り込めず、価格改定を十分に行えない場合、当社グループの利益に悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、原材料調達に係る環境・人権課題等の社会的課題に適切に対応しなかった場合、社会からの信頼が失墜し、企業ブランド・競争力の低下に繋がるおそれがあります。 <主要な対応策> 当社グループは原材料調達、生産における継続的なローコストオペレーションを推進するとともに、国内外の原材料原産地の状況把握に努め、調達先の分散化や代替原材料候補の探索を行い、原材料の安定調達に努めております。また、マーケットの変化に適合した新製品開発や高付加価値化戦略等により製品の適正価値維持に取り組むとともに、上昇した調達コストを適切に反映した製品の価格改定を着実に進めてまいります。併せて、サプライヤーの皆様のご協力のもと、サプライチェーンを通じて公正で倫理的な取引を基本とし、環境・人権等の社会的責任に配慮した責任ある調達活動を推進しております。 これらの取組みにより、安全な原材料を安定的かつ持続可能な形で調達することで、小麦粉や小麦粉関連製品を含めた「食」の安定供給を支え、ステークホルダーおよび社会から信頼される企業を目指してまいります。 ⑥ 情報セキュリティ・DX(デジタルトランスフォーメーション) 可能性の程度:中 影響度:大 当社グループは、業務効率の最適化を実現するため基幹系を始めとして多くのシステムを活用しておりますが、システム運用上のトラブルの発生、当社グループの予測不能なウィルスの侵入・サイバーテロやグループ内情報への不正アクセスなどによるシステムダウンにより、支払処理を含む顧客対応に支障をきたす可能性や、営業秘密・個人情報の社外への流出などによる費用の発生、社会的信用の低下などにより事業活動に影響を及ぼす可能性があります。一方、生成AIをはじめ新たな情報技術を活用したデジタルトランスフォーメーションへの対応の遅れ、またはこれらの技術活用に向けた投資が業務改革や事業競争力の向上に十分結びつかない場合には、市場の環境変化に伴う事業競争力や不測の異常事態発生時における事業継続の対応力の低下を招く可能性があります。 <主要な対応策> このようなリスクを低減するため、当社グループでは「情報セキュリティ基本規程」に基づく積極的な情報セキュリティ活動(教育訓練含む)を展開するとともにセキュリティ関連の情報収集に努め、より高度なコンピューターウィルス対策の実行、基幹系サーバの二重化、第三者機関によるセキュリティ診断等、グループ全体として適切なセキュリティ対策、及びIT管理体制の構築に取り組んでおります。また、新たな情報技術の活用においても、機動性重視の対応方針の下、グループ横断で優先順位をつけた業務のデジタル化やデジタルトランスフォーメーションによる事業モデルの変革に取り組んでおります。また、デジタル教育やその基盤となる人材育成等の取組み、生成AI等のデジタルツール類の社内導入・活用等を進めております。 ⑦ 環境課題 可能性の程度:中 影響度:大 当社グループは、企業活動を通じて省エネルギー、廃棄物削減など環境負荷低減に積極的に取り組んでおります。しかしながら、当社グループの想定範囲を超えた環境に係る法的規制の変更、強化等の他、ステークホルダーからの環境対応要請の急激な高まり等により、これまでの想定を超える費用が発生する可能性があります。また、気候変動・水問題及び食品廃棄物・容器包装プラスチック廃棄物等のグローバルな環境課題に対して適切な対応ができなかった場合、地球環境保全に貢献できないだけでなく、当社グループの企業ブランド価値が低下し、事業活動に影響を及ぼす可能性があります。 <主要な対応策> 当社グループは地球環境保全を経営の最重要課題の一つとして「日清製粉グループ環境基本方針」を制定しております。ISO14001グループ認証を維持し、食品廃棄物の発生抑制や再利用、環境配慮設計の推進などの「食品廃棄物、容器包装廃棄物への対応」及び事業活動におけるCO2の排出量削減や水使用量削減などの「気候変動及び水問題への対応」を当社グループのサステナビリティ重要課題(マテリアリティ)に位置付け、2021年8月に、気候変動、食品廃棄物、容器包装廃棄物、水資源の4つの環境課題を中長期目標として設定し、環境保全、環境負荷軽減に取り組んでおります。 気候変動への対応といたしましては、目標年に向けた段階的な取組みを見える化するためのCO2削減ロードマップを作成し、また、CO2排出量の財務インパクトを可視化してCO2排出量削減に資する設備投資等を促進するため、インターナルカーボンプライシング(ICP)を導入しております。また、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に基づくシナリオ分析を実施し、炭素価格の上昇、異常気象の激甚化、農産物の生産量低下の影響と対応策について有価証券報告書や統合報告書に開示しております。 環境課題中長期目標の取組みや新たな課題等については、2023年度に設置したサステナビリティ委員会にて協議、確認し、下部専門委員会である環境委員会にてグループ横断で対応を推進しております。 今後、グループの総合力を結集して環境課題中長期目標の達成に向け取り組み、気候変動影響による自社のリスクと機会への対応を継続してまいります。 ⑧ 海外事業 可能性の程度:中 影響度:大 当社グループは、アジア、北米、オセアニアを中心に積極的にグローバル展開を推進し、海外売上高比率は30%前後で推移しております。また、コスト競争力強化のため、グローバルな最適生産体制の構築にも取り組んでおります。今後も海外事業基盤の拡大に取り組んでまいりますが、海外においては、政治あるいは経済の予期しない変動や法律・規制の変更、訴訟の提起、テロあるいは紛争等の発生、新型感染症の流行による事業活動の制約・停滞などにより、業績悪化、事業継続に支障が生じるなどの可能性があります。 <主要な対応策> このような海外事業におけるリスクを低減するため、グループ横断のリスクマネジメント委員会の下部組織である海外安全対策部会や外部専門家等を通じて、現地経営環境を継続的にモニタリングし、それを踏まえた事業運営の適切な管理・サポート等の実施や、現地に派遣する従業員への研修などを行うとともに、現地従業員の安全確保に努めております。 ⑨ 為替変動 可能性の程度:中 影響度:中 当社グループは、加工食品事業をはじめ各事業において、原材料・製品の一部を海外より調達しており、為替変動により調達コストが増加する可能性があります。また、製粉事業においては副産物のふすま価格が為替で変動する輸入ふすま価格の影響を受ける可能性があります。海外事業においては損益、財務状況の外貨から円貨への換算額が為替変動により悪影響を受ける可能性があります。 <主要な対応策> このような為替変動によるリスクに対応するため、当社グループではグループ横断の為替委員会を設置し、為替予約ルールの設定、為替に関する情報共有及び対策の協議を行うなど、為替変動により業績が大きく左右されないよう取り組んでおります。 ⑩ 人材の確保等 可能性の程度:中 影響度:中 当社グループは、持続的な企業価値向上のため事業ポートフォリオの再構築によるグループ成長力の促進等の基本方針に基づく事業戦略を推進しており、それらに対応するための多様な人材を確保・育成する必要があります。しかし、労働力人口の減少や雇用情勢の変動等により、当社グループのそれぞれの事業で必要とする人材の確保・育成等ができない場合には、長期的に当社グループの競争力が低下する可能性があります。 <主要な対応策> このような人材の確保に係るリスクに対応するため、当社グループでは、「人材力向上」と「組織力向上」の2つの観点による人材戦略を実行しており、新卒採用活動におけるグループ一括採用の導入やリファラル・アルムナイ採用の導入等、様々な手法によって採用活動を強化するとともに、次世代の経営者、デジタル人材、グローバル人材を育成するための教育・研修の充実に取り組んでおります。また、多様な価値観を持つ従業員一人ひとりが能力を十分に発揮できる、健全で働きがいのある労働環境の確保や業務効率化等による労働時間の削減や適切な労務管理に努めております。また、女性活躍の推進に向け、女性の事業経営者候補に対する個人別育成計画策定、社外メンターを活用したメンタリングの実施等、様々な取り組みを進めております。 ⑪ 人権課題 可能性の程度:低 影響度:大 国内外に広く事業領域を展開している当社グループにとって、自社及びそのサプライチェーン上の各種差別、ハラスメント、児童労働、強制労働等の人権諸課題への対応、及び関連法規制の順守は非常に重要な課題と認識しております。人種・国籍・性別・性的指向及び性自認・年齢・障がいの有無をはじめ、価値観・宗教・信条等の違いを認め合い、お互いを尊重し合う多様性に配慮した職場づくり及び企業活動が実現できない場合には、当社グループ及びブランドへのネガティブな評判が拡がるとともに、社員一人ひとりが能力を発揮出来ず、当社グループが求める優秀な人材の確保も困難になり、中長期的に当社グループの競争力が低下する可能性があります。 <主要な対応策> 当社グループは2019年に5つの「サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)」を特定し、経営の最重要課題の一つと位置付けております。そしてマテリアリティの一つに「健全で働きがいのある労働環境の確保」を掲げており、従業員の健康や働きがいのある労働環境の確保等にグループ全体で取り組んでおります。人権課題への対応としては、人権に対する意識を高めるために専門部署を設置し、すべての役員・社員を対象に毎年人権啓発研修を実施しております。研修では、同和問題や職場のハラスメント問題をはじめ、ジェンダーギャップ解消、LGBTQへの理解促進、ビジネス遂行上の人権問題等、様々なテーマを取り上げ、身近な問題として人権を考えるとともに、人権視点で日常業務に取り組むよう啓発を行っております。また、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づいた「日清製粉グループ人権方針」を制定し、2021年より、サプライチェーンを含む主要事業の人権デュー・デリジェンスに取り組んでおります。 ⑫ 新技術への対応 可能性の程度:中 影響度:中 当社グループは、それぞれの事業において、急激な市場の変化や技術の進化・変化に適切な対応が取れず、製品開発技術力・生産技術力の低下、及び基盤技術の陳腐化に繋がった場合に加え、新技術を活用した新たな事業や事業モデルの探索において、事業化の難易度が想定以上に高い場合には、顧客ニーズに適合した魅力ある新製品開発ができずに、出荷低迷、企業ブランド価値の低下により経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 <主要な対応策> このような新技術への対応遅れ等のリスクに対応するため、当社グループでは、グループ横断プロジェクト等を活用した技術の進化と技術者の育成、グループシナジー効果を活用した技術領域の拡大、産官学共同研究等外部からの技術導入の推進等、社内外のリソースを活用し最大化することで継続的に技術力を強化し、市場で求められる製品開発に取り組んでまいります。特にデジタル技術に関しては人材育成が急務となっており、グループのデジタル活用をリードする人材の育成に取り組んでおります。 上記以外にも当社グループが事業活動を展開するうえで、経済情勢や業界環境の変化に伴う主要製品の出荷変動、単価下落リスクの他、国内外での法的規制・訴訟リスク、商標権・特許権等の知的財産権に伴うリスク、取引先(生産委託先を含む)の経営環境の変化によるリスクなど、様々なリスクが当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性がありますが、事業ポートフォリオの変化や事業構造の転換に伴い顕在化する新たなリスクについても適切に把握・管理し、これらのリスク回避、低減に向けて適切に取り組んでまいります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要及び経営者の視点による分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成しております。連結財務諸表の作成に際しては、決算日における資産・負債の報告数値及び偶発債務の開示、並びに収益・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定を必要とします。当社グループはこれら見積り及び仮定について過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、これら見積り及び仮定と実績が異なる場合があります。 ① 棚卸資産 棚卸資産は、「棚卸資産の評価に関する会計基準」に基づき、取得原価と正味売却価額のいずれか低い価額で測定しております。また、需要の変化によって過剰又は滞留する棚卸資産についても、簿価を切り下げております。市況の変動や需要動向により、追加の評価減が必要となる可能性があります。 ② 貸倒引当金 当社グループは、金銭債権等の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、必要な貸倒引当金を計上しております。顧客の財政状態が悪化し、その支払能力が低下した場合、追加引当が必要となる可能性があります。 ③ 投資有価証券の減損 当社グループでは投資有価証券を所有しておりますが、市場価格のない株式等以外のものについては時価法を、市場価格のない株式等については原価法を採用しております。当社グループでは、市場価格のない株式等以外のものについては、時価が取得価額に比べ50%以上下落した場合には減損処理し、30%から50%の下落の場合には、当該有価証券発行会社の業績等を勘案し必要に応じ減損処理しております。市場価格のない株式等については、その実質価額が取得価額に比べ著しく下落した場合、回復の見込が確実と認められる場合を除き、減損処理しております。 当社グループでは投資有価証券について必要な減損処理をこれまでに行ってきており、現状では減損すべき投資有価証券はありませんが、将来の市況悪化又は投資先の業績不振により、現在の簿価に反映されていない損失又は簿価の回収不能が発生し、減損処理が必要となる可能性があります。 ④ 企業結合 当社グループは、企業結合により取得した企業又は事業の取得原価は、時価で算定しております。取得原価は、受け入れた資産及び引き受けた負債のうち企業結合日時点において識別可能なもの(識別可能資産及び負債)の企業結合日時点の時価を基礎として、当該資産及び負債に対して配分しております。取得原価が、企業結合日における識別可能資産及び負債の正味価額を上回る場合にその超過額をのれんとして会計処理しております。 取得した資産、特に無形資産の時価の算定は、多くの場合、経営者の重要な判断を必要とします。当社グループは、独立の第三者による評価結果を利用し、入手可能な過去の情報と将来の見通し及びその仮定に基づいて時価を算定しております。経営者は、これらの判断及び評価は合理的であると判断しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動等の結果によって実際の結果と異なる可能性があります。 ⑤ 固定資産の減損 当社グループは、固定資産の帳簿価額が回収不能であると判断された場合、回収可能価額まで減額しております。減損の兆候が生じた資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローを見積り、減損損失を認識するかどうかの判定を行っております。割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合、減損処理が必要と判断し、当該資産又は資産グループの帳簿価額を回収可能価額まで減額しております。回収可能価額は、使用価値と正味売却価額のいずれか高い金額としております。減損損失を認識するかどうかの判定及び使用価値の算定において見積もられる将来キャッシュ・フローは、合理的な仮定に基づいております。また、使用価値の算定に際して用いられる割引率は、貨幣の時間価値及び当該資産に固有のリスクを反映しております。 経営者は、減損の兆候及び減損損失の認識に関する判断、及び回収可能価額の見積りに関する評価を行っており、これらの判断及び評価は合理的であると判断しております。当社グループには、現状では減損すべき固定資産はありませんが、将来の企業環境の変化等により、回収可能価額が帳簿価額を下回ることとなった場合には減損処理が必要となる可能性があります。 ⑥ 繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産については、将来の課税所得の見込み及び税務計画に基づき、回収可能性を十分に検討し、回収可能な額を計上しております。しかしながら、繰延税金資産の回収見込額に変動が生じた場合には、繰延税金資産の取崩又は追加計上により利益が変動する可能性があります。 ⑦ 退職給付に係る負債 当社グループの退職一時金制度及び既退職の年金受給者を対象とする確定給付企業年金制度における退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。これらの前提条件には、割引率、将来の給付水準、退職率、直近の統計数値に基づいて算出される死亡率及び年金資産の長期期待運用収益率などが含まれます。割引率は期末における複数の格付機関による直近の格付けがダブルA格相当以上を得ている社債等の市場利回りに基づき、長期期待運用収益率は保有している年金資産の運用方針や過去の運用実績等に基づき決定しております。実績が前提条件と異なる場合、又は、前提条件が変更された場合、将来期間において認識される費用及び計上される債務に影響を及ぼします。 (2) 財政状態及び経営成績の状況及び経営者の視点による認識及び分析・検討内容 ① 当連結会計年度の経営成績の概況及び分析 当連結会計年度につきましては、国内景気はインバウンド需要が堅調であった一方で、長引く物価高騰により個人消費の節約志向が継続しております。また、足元では中東情勢の緊迫化による原油価格の高騰を背景に、原材料価格やエネルギー価格、その他資材等のコスト上昇が懸念され、当社グループを取り巻く環境の先行きは極めて不透明で予測困難な状況となっております。 このような中、当社グループは、小麦粉をはじめとする「食」の安定供給を確保し、各事業において安全・安心な製品をお届けするという使命を果たすとともに、2026年度を最終年度とする「日清製粉グループ 中期経営計画2026」で策定した施策に取り組んでおります。 製粉事業につきましては、日清製粉株式会社において、最新の自動化・デジタル技術を駆使した「スマート工場」である水島工場が昨年5月に稼働しました。これに伴い岡山工場、坂出工場をそれぞれ昨年7月、9月に閉鎖しました。また、米国のMiller Milling Company, LLCにおいては、更なる生産体制強化への対応を進めており、昨年3月にサギノー工場の新生産ラインが稼働するとともに、7月にウィンチェスター工場も増強工事が完了しております。食品事業につきましては、株式会社日清製粉ウェルナにおいて、ロサンゼルス・ドジャース所属の大谷翔平選手を起用した積極的な販売促進活動を行っております。また、同社は、昨年で70周年、30周年をそれぞれ迎えた「マ・マー」、「青の洞窟」のリブランディングを契機として製品の見直しや新製品の投入を行い、更なる製品需要の喚起に取り組んでおります。なお、日清ファルマ株式会社は、医薬品原薬の製造・販売を行うファインケミカル事業を本年3月31日に終了し、サプリメント製品の製造・販売等を行う健康食品事業を酵母・バイオ事業のオリエンタル酵母工業株式会社へ本年4月1日に移管しました。中食・惣菜事業につきましては、事業環境の変化に迅速に対応し成長スピードを加速すべく、事業と組織の一体化を目的として、本年6月よりトオカツフーズ株式会社を事業持株会社とする事業体制に変更することを決定しました。また、株式会社ノムラフーズにおいて、最新の自動化・省人化技術を導入し、環境へも配慮した「次世代型冷凍食品工場」である新工場を京都府宇治市に建設しており、2027年6月頃の稼働を予定しております。 当連結会計年度の業績につきましては、売上高は、海外製粉事業における小麦相場の下落や為替換算の影響等があったものの、エンジニアリング事業における大型工事の増加、加工食品事業及び酵母・バイオ事業の出荷増等、中食・惣菜事業の販売堅調等により、8,650億4百万円(前期比101.6%)となりました。利益面では、国内製粉事業における水島工場稼働に伴う立上げ費用の発生、海外製粉事業及びメッシュクロス事業における出荷減等はあったものの、加工食品事業及び酵母・バイオ事業の出荷増及び価格改定の実施、エンジニアリング事業の受注増等により、営業利益は466億85百万円(前期比100.7%)、経常利益は513億97百万円(前期比104.4%)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、政策保有株式の縮減を進めたものの、インドイースト事業での固定資産の減損損失計上により、325億89百万円(前期比94.0%)となりました。 (前期比較)  (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   前期差   前期比 売上高   851,486   865,004   13,518   101.6% 営業利益   46,380   46,685   305   100.7% 経常利益   49,210   51,397   2,187   104.4% 親会社株主に帰属する 当期純利益   34,684   32,589   △2,095   94.0% セグメント別の経営成績及び経営者の視点による認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 ※全社共通費用である㈱日清製粉グループ本社の費用については、事業規模に応じて各事業に配賦しておりましたが、近年における事業ポートフォリオ進化の積極的な推進により、新規M&Aやその後のPMI推進及び現地法制への適合をはじめとした成長投資への対応が増加している実態を踏まえ、当連結会計年度より配賦基準を変更しております。 この変更に伴い、各事業とも当該変更影響を補正した前期実績を併記しております。 なお、各事業の業績の説明における営業利益の前期比は、上記の変更影響を補正した数値を記載しております。 2026年3月期 売上高・営業利益 (単位:百万円) 売上高   営業利益 実績   前期差   実績   前期差 (補正後 ※) 製粉事業   428,533   △15,059   27,724   △395   (△1,669) 食品事業   216,620   10,368   8,224   1,818   (2,727) 中食・惣菜事業   164,552   8,476   5,680   △152   (115) その他   55,298   9,732   5,480   △769   (△672) 調整   -   -   △424   △195   (△195) 連結計   865,004   13,518   46,685   305   (305) (注)1 売上高はセグメント間取引消去後です。 2 営業利益の調整額はセグメント間取引消去等です。 1) 製粉事業 (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   前期差   前期比 売上高   443,592   428,533   △15,059   96.6% 営業利益   28,119   27,724   △395   98.6% (前年実績補正後 ※)   (29,393)   -   (△1,669)   (94.3%) 国内製粉事業につきましては、インバウンド需要が堅調であったことに加え、拡販への取組みにより、出荷は前年を上回りました。 また、輸入小麦の政府売渡価格が5銘柄平均で昨年4月に4.6%、10月に4.0%各々引き下げられたことを受け、それぞれ昨年7月及び本年1月に業務用小麦粉の価格改定を実施しました。 海外製粉事業につきましては、小麦相場下落や為替換算の影響等により、売上高は前年を下回りました。 この結果、製粉事業の売上高は、4,285億33百万円(前期比96.6%)となりました。営業利益は、国内製粉事業における水島工場稼働に伴う立上げ費用の発生に加え、海外製粉事業での出荷減の影響等もあり、277億24百万円(前期比94.3% ※)となりました。 2) 食品事業 (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   前期差   前期比 売上高   206,252   216,620   10,368   105.0% 営業利益   6,405   8,224   1,818   128.4% (前年実績補正後 ※)   (5,497)   -   (2,727)   (149.6%) 加工食品事業につきましては、国内において市場環境は厳しいものの積極的な拡販施策を実施したことにより、出荷は前年を上回りました。海外においても業務用プレミックスの出荷が堅調に推移したことにより、売上高は前年を上回りました。なお、生パスタの新市場創造を目指し、もちもち食感を徹底的に追求した「マ・マー もちもち生パスタ」シリーズや、より本格的な生パスタが楽しめる「青の洞窟 生パスタ」を発売しました。 酵母・バイオ事業につきましては、国内においてパン酵母(イースト)や培養用基材等の出荷が堅調に推移したことに加え、インドにおいて出荷増となったことにより、売上高は前年を上回りました。 健康食品事業につきましては、消費者向け製品の出荷減により、売上高は前年を下回りました。 この結果、食品事業の売上高は2,166億20百万円(前期比105.0%)となりました。営業利益は、加工食品事業及び酵母・バイオ事業における出荷増及び価格改定の実施等により、82億24百万円(前期比149.6% ※)となりました。 3) 中食・惣菜事業 (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   前期差   前期比 売上高   156,076   164,552   8,476   105.4% 営業利益   5,832   5,680   △152   97.4% (前年実績補正後 ※)   (5,564)   -   (115)   (102.1%) 中食・惣菜事業につきましては、販売が堅調に推移したことにより、売上高は1,645億52百万円(前期比105.4%)となりました。営業利益は、各種のコスト上昇はあったものの、販売増及び生産性の向上により、56億80百万円(前期比102.1% ※)となりました。 4) その他事業 (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   前期差   前期比 売上高   45,565   55,298   9,732   121.4% 営業利益   6,250   5,480   △769   87.7% (前年実績補正後 ※)   (6,153)   -   (△672)   (89.1%) エンジニアリング事業につきましては、プラントエンジニアリングにおける大型工事の増加により、売上高は前年を上回りました。 メッシュクロス事業につきましては、太陽光パネル向けスクリーン印刷用資材の出荷減により、売上高は前年を下回りました。 この結果、その他事業の売上高は552億98百万円(前期比121.4%)となり、営業利益は、メッシュクロス事業の出荷減により、54億80百万円(前期比89.1% ※)となりました。 ② 当連結会計年度の財政状態の概況及び分析 (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   前期末差 流動資産   338,728   353,356   14,628 固定資産   450,984   496,348   45,364 資産合計   789,713   849,705   59,992 流動負債   147,313   156,560   9,247 固定負債   139,829   154,706   14,876 負債合計   287,143   311,266   24,123 純資産合計   502,570   538,439   35,868 負債純資産合計   789,713   849,705   59,992 当連結会計年度末における資産、負債及び純資産の状況は以下のとおりです。 流動資産は3,533億56百万円で、棚卸資産の増加等に伴い、前年度末に比べ146億28百万円増加しました。固定資産は4,963億48百万円で、インドイースト事業において固定資産の減損損失を計上したことによる減少はあったものの、保有している投資有価証券の時価評価の増加等に伴い、前年度末に比べ453億64百万円増加しました。この結果、資産合計は8,497億5百万円となり、前年度末に比べ599億92百万円増加しました。 また、流動負債は1,565億60百万円で、支払手形及び買掛金の増加等に伴い、前年度末に比べ92億47百万円増加しました。固定負債は1,547億6百万円で、繰延税金負債の増加等に伴い、前年度末に比べ148億76百万円増加しました。この結果、負債合計は3,112億66百万円となり、前年度末に比べ241億23百万円増加しました。純資産合計は親会社株主に帰属する当期純利益の計上による増加、配当金の支出及び自己株式の取得による減少、その他の包括利益累計額の増加等により、前年度末に比べ358億68百万円増加し、5,384億39百万円となりました。 ③ 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 (3) キャッシュ・フローの状況及び資本の財源及び資金の流動性についての分析 ① キャッシュ・フローの状況 (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   前期差 営業活動によるキャッシュ・フロー   55,209   69,194   13,985 投資活動によるキャッシュ・フロー   △34,961   △32,548   2,412 財務活動によるキャッシュ・フロー   △35,432   △40,783   △5,351 現金及び現金同等物に係る換算差額   △512   3,544   4,056 現金及び現金同等物の増減額   △15,696   △593   15,103 連結子会社の決算期変更に伴う 現金及び現金同等物の増減額   21   -   △21 現金及び現金同等物の期末残高   92,005   91,411   △593 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 税金等調整前当期純利益511億87百万円に、非資金損益項目である減価償却費及び減損損失等を足し戻した資金増加が、法人税等の支払等の資金減少を上回ったことにより、当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは691億94百万円の資金増加(前連結会計年度は552億9百万円の資金増加)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 有形及び無形固定資産の取得に411億74百万円を支出したこと等により、当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは325億48百万円の資金減少(前連結会計年度は349億61百万円の資金減少)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 株主の皆様への利益還元といたしまして配当に173億90百万円を支出したことに加え、自己株式の取得により179億17百万円を支出したこと等により、当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは407億83百万円の資金減少(前連結会計年度は354億32百万円の資金減少)となりました。 以上の結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物残高は914億11百万円となりました。 ② 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当連結会計年度末の有利子負債(リース債務含む)残高は927億円でありますが、営業活動によるキャッシュ・フローや現金及び現金同等物の残高を考慮すると、当社グループの資金は、当面充分な流動性を確保しております。 当社グループは、「日清製粉グループ 中期経営計画2026」に基づき、小麦粉をはじめとした主要食糧等の安定供給という社会的責任を充分に勘案し、資本効率の向上と財務の安定性のバランスを取りながら資本構成を適切にコントロールしてまいります。持続的成長、EPS(1株当たり当期純利益)成長を実現するために、環境投資、デジタル投資、新規事業開発・M&A投資、研究開発投資、人材育成を含めた成長投資を促進するとともに、株主還元につきましては、親会社株主に帰属する当期純利益から非経常的な特殊要因による損益を除外し、連結ベースでの配当性向を現中期経営計画最終年度までに50%目安へ引き上げることとしております。また、財務状況等を踏まえ、更なる株主還元を検討してまいりたいと考えております。なお、今後の重要な設備投資の計画につきましては、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 (1)重要な設備の新設等」に記載のとおりであります。 そのための資金は、内部及び外部の両財源より調達してまいります。内部からの資金捻出は、既に導入しておりますキャッシュ・マネジメント・システム(CMS)を利用した国内連結子会社の資金の一元管理、及び政策保有株式の縮減を含めた資産の圧縮に引き続き取り組むことにより、外部からは当社グループの健全な財務体質を背景に有利子負債等により、調達してまいります。 (4) 中期経営計画「日清製粉グループ 中期経営計画2026」の進捗状況 中期経営計画「日清製粉グループ 中期経営計画2026」の進捗状況につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 中長期的な会社の経営戦略及び目標とする経営指標」に記載のとおりであります。 (5) 生産、受注及び販売の実績 a  生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   増減率(%) 金額(百万円)   金額(百万円) 製粉   427,987   410,216   △4.2 食品   126,041   129,108   2.4 中食・惣菜   146,796   154,697   5.4 その他   17,524   15,678   △10.5 合計   718,348   709,700   △1.2 (注) 金額は、期間中の平均販売価格等により算出しており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 b  受注実績 重要な受注生産を行っておりませんので、記載を省略しております。 c  販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   増減率(%) 金額(百万円)   金額(百万円) 製粉   443,592   428,533   △3.4 食品   206,252   216,620   5.0 中食・惣菜   156,076   164,552   5.4 その他   45,565   55,298   21.4 合計   851,486   865,004   1.6 (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) ㈱ファミリーマート   113,032   13.3   121,505   14.0 主要な原材料価格及び販売価格の変動については「(2) 財政状態及び経営成績の状況及び経営者の視点による認識及び分析・検討内容」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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