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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ヤマトホールディングス

YAMATO HOLDINGS CO.,LTD.9064 · Prime · 陸運業

ヤマトグループは、宅急便を中核に、法人向け物流・国際物流・車両整備等を展開する総合物流企業。

概要

ヤマトホールディングスは、1919年に東京で創業した物流企業である。傘下のヤマト運輸が手がける「クロネコヤマト」ブランドの宅急便は日本全国を網羅し、個人・法人向け配送で最大手の地位を占める。2026年3月期の連結営業収益は1兆8,656億円、営業利益283億円、従業員数は約17万5千人。グループはエクスプレス、コントラクト・ロジスティクス、グローバル、モビリティの4事業を有し、EC市場の成長を追い風とする一方、人手不足や再配達問題への対応が続く。

エクスプレス事業が営業収益の8割超を占める

ヤマトグループの中核はエクスプレス事業であり、2026年3月期の外部顧客向け営業収益は1兆5,579億78百万円に達する。これは連結営業収益の過半を占め、同事業の営業利益は22億99百万円と前期比で大幅に改善した。同事業は個人および法人顧客向けに宅急便を中心とした国内輸配送サービスを提供する。主要な子会社はヤマト運輸株式会社であり、沖縄ヤマト運輸、ヤマトボックスチャーターなども含む。宅急便の取扱数量は小口法人・個人顧客を中心に拡大しており、大口法人へのプライシング適正化も進める。また、2025年10月には宅急便の届出運賃を改定し、同年11月には当日配送サービスと同一都道府県内運賃を新設した。EC事業者との連携による置き配サービスの拡大も再配達削減に寄与している。

コントラクト・ロジスティクスとグローバル事業の成長

コントラクト・ロジスティクス事業は法人顧客のサプライチェーン全体を最適化する3PLサービスを提供する。2026年3月期の外部営業収益は1,646億2百万円で、前期比69.6%増加した。これは新規案件の獲得と、2024年12月に子会社化した株式会社ナカノ商会の寄与による。2025年10月には福島県郡山市に輸送ターミナルとロジスティクスセンターを融合した統合型ビジネスソリューション拠点を開設した。一方、グローバル事業は国際フォワーディング(海上・航空)や海外現地物流を展開する。北米、欧州、アジアに現地法人を有し、2026年1月にはインドに海外最大のロジスティクスセンターを開設した。日系企業の海外進出支援や越境EC需要の取り込みを強化している。

モビリティ事業とグループ支援機能

モビリティ事業は運送事業者向けに車両整備・点検サービス、燃料販売、EV向け再生可能エネルギーを提供する。ヤマトオートワークス株式会社を中心に全国拠点でサービスを展開し、グループ内外の車両稼働率向上を支援する。2024年10月には「EVライフサイクルサービス」を開始し、2025年1月にはヤマトエナジーマネジメント株式会社を設立して再エネ電力供給を本格化した。その他事業にはITシステム開発(ヤマトシステム開発)、コールセンター(ヤマトコンタクトサービス)、金融サービス(ヤマトクレジットファイナンス)が含まれる。これらの機能はグループ全体の基盤を支え、顧客への付加価値提供に貢献している。なお、ヤマトクレジットファイナンスの全株式は2026年9月に譲渡予定である。

全国を覆う物流インフラと17万人の従業員

ヤマトグループの連結従業員数は174,696人に上る(2026年3月期)。宅急便ネットワークは全国をカバーし、1988年より365日営業を実施している。2013年には総合物流ターミナル「羽田クロノゲート」を竣工し、首都圏の拠点機能を強化した。また、地域の市場性に基づく集配拠点の再配置を進めており、2025年10月には福島県郡山市に統合型ビジネスソリューション拠点を開設した。2024年5月には共同輸配送のオープンプラットフォームを提供するSustainable Shared Transport株式会社を設立し、業界全体の効率化にも取り組む。人材面ではセールスドライバーが顧客対応に専念できる環境づくりを進め、待遇改善を含む人的資本投資を継続している。

業界の中での役割は総合物流サービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1.9兆円
営業利益
283億円
営業利益率
1.5%
純利益
137億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
宅配便1.4兆円75.5%
その他4,568億円24.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01エクスプレス事業主力

ヤマト運輸が提供する宅急便を中心とした国内配送サービス。個人・法人顧客向けに、時間帯指定配送やクール便などの付加価値サービスも展開。

主な製品・サービス2
宅急便
日本全国をカバーする個人向け小口配送サービス。時間帯指定・クール便・宅急便コンパクト等のバリエーションがある。
クロネコメンバーズ
配送状況の確認や再配達依頼ができる会員サービス。利便性向上を図る。

02コントラクト・ロジスティクス事業準主力

法人顧客向けのサプライチェーン全体を最適化する3PLサービス。物流センターの運営や在庫管理、輸配送管理等を提供。

主な製品・サービス1
3PL(サードパーティ・ロジスティクス)
物流センターの設計・運営、在庫管理、輸配送の最適化など、企業の物流機能を一括受託するサービス。

03グローバル事業準主力

国際フォワーディング(海上・航空貨物)、国際エクスプレス、海外現地物流などを統合し、法人のグローバルサプライチェーンを最適化。

主な製品・サービス2
国際フォワーディング
海上・航空貨物の輸送手配、通関、現地配送までを一貫して提供。
海外現地物流
北米、欧州、アジア等の現地法人による倉庫・配送サービス。日系企業の海外進出を支援。

04モビリティ事業副次

運送事業者向けの自動車整備・点検サービス、燃料販売、EV向け再生可能エネルギー販売。車両稼働率向上と安全運行を支援。

主な製品・サービス2
自動車整備事業
ヤマトオートワークスによるトラック・車両の整備・点検。全国拠点で迅速なサービスを提供。
燃料販売事業
グループ向けの軽油・ガソリン販売。EV向け再エネ電力も供給。

05その他事業その他

ITシステム開発(ヤマトシステム開発)、コールセンター(ヤマトコンタクトサービス)、金融サービス(ヤマトクレジットファイナンス)等。グループ全体の機能を支える。

製品と技術

宅急便とその派生サービス

宅急便は1966年に開始された小口配送サービスであり、現在もヤマトグループの基幹商品である。時間帯指定配送、クール便(1988年開始)、宅急便コンパクト(2015年開始)などのバリエーションを持つ。2025年11月には、午前中預かり分を当日中に届ける「宅急便当日配送サービス」と、同一都道府県内運賃を新設した。また、専用資材を事前購入することで全国一律料金で送れる「こねこ便420」を沖縄を除く全国で拡販している。個人顧客向けの会員サービス「クロネコメンバーズ」では配送状況確認や再配達依頼が可能である。再配達削減のため、EC事業者と連携した置き配サービスも拡大している。

法人向け3PLと統合型ソリューション

コントラクト・ロジスティクス事業で提供する3PL(サードパーティ・ロジスティクス)は、物流センターの設計・運営、在庫管理、輸配送最適化などを一括受託するサービスである。2024年12月に子会社化した株式会社ナカノ商会のノウハウを活用し、企業間在庫・配送拠点やEC事業者の総合物流センター運営を手がける。2025年10月には福島県郡山市に、輸送ターミナルと高付加価値ロジスティクスセンターを融合した統合型ビジネスソリューション拠点を開設した。同様の拠点を需要地に展開し、地域のサプライチェーン最適化を目指している。

国際物流とモビリティ関連サービス

グローバル事業では、国際フォワーディング(海上・航空貨物の輸送手配、通関、現地配送)と海外現地物流を統合的に提供する。北米、欧州、アジアに現地法人を有し、2026年1月にはインドにグループ最大のロジスティクスセンターを開設した。越境EC事業者への提案強化や内需拡大に伴う物流需要の取り込みを進める。モビリティ事業では、ヤマトオートワークスが全国で自動車整備・点検サービスを提供し、燃料販売も行う。2024年10月開始の「EVライフサイクルサービス」ではEV導入から廃車までのトータルサポートを提供し、2025年1月設立のヤマトエナジーマネジメントが再生可能エネルギー由来電力を販売する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

陸運業のなかでの位置

宅配便国内首位、低収益性課題

ヤマトホールディングスは、宅配便市場で国内シェア首位の企業である。売上高は約1.8兆円と巨大だが、営業利益率は1%前後と低く、収益性に課題を抱える。同業のSBSホールディングスは物流総合サービスで差別化しており、ヤマトは荷量拡大とコスト削減の両立が急務。

強み

  • 全国津々浦々をカバーする配送網とブランド認知度が強み。
  • クール便、メール便などニッチなサービスも展開し需要を取り込み。
  • EC市場拡大に伴い、宅配便の需要が安定的に増加。
  • 大手通販企業との長期契約で安定した荷量を確保。

課題

  • 人件費高騰や配送コスト上昇で営業利益率1%前後と低迷。
  • ドライバー不足が深刻化し、採用コスト増とサービス維持が困難。
  • 日本郵便や佐川急便との競争で値上げが難しく、収益圧迫。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

物流・運輸の時価総額近傍。太字がヤマトホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19005東急1.0兆円10.8倍
29143SGホールディングス9,427億円15.0倍
34732ユー・エス・エス9,395億円22.4倍
49023東京地下鉄8,625億円14.6倍
59009京成電鉄6,918億円13.4倍
69064ヤマトホールディングス6,903億円46.1倍
79072ニッコンホールディングス6,654億円34.5倍
89007小田急電鉄6,615億円16.6倍
99001東武鉄道5,872億円10.5倍
109142九州旅客鉄道5,583億円12.2倍
112871ニチレイ5,534億円19.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(物流・運輸)に従っています。

会社の歴史

沿革 45件

1919年創業から定期路線事業開始まで

ヤマトグループの起源は1919年11月、東京市京橋区において資本金10万円、車両数4台で創業したことに始まる。当初は小口運送業を営んでいたが、1929年4月に東京―横浜間の定期便を開始した。これは日本で最初の路線事業として知られ、組織的な輸送サービスへの第一歩となった。創業から10年で路線事業に乗り出したことは、その後の宅配ネットワークの原型を築く出来事である。この時期の事業はまだ地域密着型であり、後の全国展開の基盤を整えた。

戦後上場と多角化の1950~60年代

第二次世界大戦後、1949年5月に東京証券取引所の再開とともに株式を上場した。1950年には通運事業を開始し、1951年にはC.A.T.航空との代理店契約により航空貨客の取り扱いを始めた。1952年には海上貨物取扱船積業務を開始し、1957年には大和商事株式会社(現ヤマトオートワークス)を設立した。1958年には美術品梱包輸送事業、そして日本航空との代理店契約で国内航空貨物も手がけるようになった。1960年には国際航空混載貨物の取り扱いを開始し、1966年には一般港湾運送事業に進出するとともに、コンピュータ部門を分離してヤマトシステム開発株式会社を設立した。このようにして多様な物流サービスの種をまいた。

宅急便の誕生と全国ネットワーク完成(1966~1997年)

1966年4月、小口貨物の宅配システム「宅急便」のサービスを開始したことが最大の転機となる。1982年10月には商号を大和運輸株式会社からヤマト運輸株式会社に変更し、ブランド統一を図った。1988年7月には日本初の低温管理による「クール宅急便」を開始し、同時に年末年始営業を開始して365日営業体制を確立した。1997年3月には「クロネコメール便」が全国展開され、小笠原諸島へのサービス開始により宅急便の全国ネットワークが完成した。この年にはロジスティクス事業の一部を分割し、ヤマトロジスティクス株式会社を設立するなどグループ再編も進んだ。

持株会社移行とグループ再編(2005年前後)

2005年11月、ヤマト運輸株式会社は純粋持株会社に移行し、ヤマトホールディングス株式会社に商号変更した。同時にデリバリー事業などを新設のヤマト運輸分割準備株式会社(現ヤマト運輸)に承継させ、グループの管理体制を刷新した。2008年4月にはエクスプレス事業を分割しヤマトグローバルエキスプレス株式会社に統合、同年8月にはヤマトロジスティクス株式会社を物流事業と国際物流事業に分割するなど、事業ごとの専門性を高める再編が続いた。この持株会社体制により、各事業の独立性を保ちながらグループ全体の戦略を統一する枠組みが整った。

羽田クロノゲート竣工と新サービス開発(2013~2020年)

2013年9月、総合物流ターミナル「羽田クロノゲート」が竣工し、首都圏の物流拠点が大幅に強化された。2015年3月にはクロネコメール便を廃止し、翌4月に宅急便コンパクト、ネコポス、クロネコDM便を開始するなど、ラインアップの見直しを実行した。2020年4月にはヤマトリース株式会社の株式60%を芙蓉総合リースに譲渡し、同年6月にはEC事業者向け新配送商品「EAZY」を開始した。これらの動きは、EC市場の拡大に対応しつつ、収益性の高いサービスへシフトする意図があった。

人手不足対応と日本郵政との協業(2021年以降)

2021年4月、ヤマトロジスティクスなど7社をヤマト運輸に吸収合併・分割し、グループの運営を効率化した。2023年10月には日本郵政グループとの協業により「クロネコゆうパケット」を開始し、2024年2月には「クロネコゆうメール」も開始した。一方で、2024年1月にはクロネコDM便を廃止するなどサービスの取捨選択を進める。2024年5月には業界共同の輸送プラットフォーム会社Sustainable Shared Transportを設立し、2024年9月にはRH株式会社の株式を取得しレッドホースコーポレーションと業務提携した。2024年12月にはナカノ商会を子会社化してコントラクト・ロジスティクスを強化。2025年にはEVライフサイクルサービスを開始し、2026年にはヤマトクレジットファイナンスの株式譲渡を決定した。

年表45件を開く

1910年代

  • 1919年11月創業東京市京橋区において資本金10万円、車両数4台で創立。

1920年代

  • 1929年4月東京-横浜間に定期便を開始(わが国最初の路線事業)。

1940年代

  • 1949年5月上場東京証券取引所の再開とともに株式を上場。

1950年代

  • 1950年3月通運事業を開始。
  • 1951年1月C.A.T.(シヴィル・エア・トランスポート)航空と代理店契約を締結し、航空貨客の取扱を開始。
  • 1952年1月海上貨物取扱船積業務を開始。
  • 1957年10月創業大和商事株式会社(現ヤマトオートワークス株式会社)を設立。
  • 1958年6月美術品梱包輸送事業を開始。
  • 1958年8月日本航空株式会社と代理店契約を締結し、国内航空貨物の取扱を開始。

1960年代

  • 1960年2月国際航空混載貨物の取扱を開始。
  • 1966年4月創業一般港湾運送事業の営業を開始。コンピュータ部門を分離し、ヤマトシステム開発株式会社を設立。小口貨物の宅配システム「宅急便」のサービスを開始。

1970年代

  • 1977年3月創業極東リース株式会社(現ヤマトリース株式会社)を設立。

1980年代

  • 1980年3月創業YAMATO TRANSPORT U.S.A., INC.(現米国ヤマト運輸株式会社)を設立。
  • 1981年9月当社株式が東京証券取引所の市場第一部に指定替え。
  • 1982年10月商号変更大和運輸株式会社からヤマト運輸株式会社に商号変更。
  • 1986年7月創業ヤマトコレクトサービス株式会社(ヤマトフィナンシャル株式会社)を設立。
  • 1986年10月創業オランダヤマト運輸株式会社(現欧州ヤマト運輸株式会社)を設立。
  • 1988年7月日本初の低温管理による宅配システム「クール宅急便」のサービスを開始。宅急便の年末年始営業を開始。365日営業となる。

1990年代

  • 1997年3月創業「クロネコメール便」の全国でのサービスを開始。小笠原諸島へのサービス開始により、宅急便の全国ネットワークが完成。ヤマト・スタッフ・サプライ株式会社を設立。ロジスティクス事業の一部を分割し、ヤマトロジスティクス株式会社に統合。海上フォワーディング事業、通関事業、美術品輸送事業および国際引越事業を分割し、ヤマトグローバルフレイト株式会社に統合。

2000年代

  • 2003年10月M&A自動車整備部門を分割し、ヤマトオートワークス株式会社に統合。
  • 2004年10月M&Aヤマトロジスティクス株式会社とヤマトパーセルサービス株式会社を吸収合併によりヤマトグローバルフレイト株式会社に統合し、同社をヤマトロジスティクス株式会社に商号変更。
  • 2004年11月創業グループ会社の経理・会計業務や人事業務を受託するヤマトマネージメントサービス株式会社を設立。
  • 2005年4月ファインクレジット株式会社(現ヤマトクレジットファイナンス株式会社)に経営参画。
  • 2005年11月商号変更純粋持株会社への移行に伴い、ヤマト運輸株式会社からヤマトホールディングス株式会社に商号変更。デリバリー事業などをヤマト運輸分割準備株式会社(現ヤマト運輸株式会社)に承継。
  • 2008年4月M&Aヤマト運輸株式会社のエキスプレス事業を分割し、ヤマトグローバルエキスプレス株式会社に統合。
  • 2008年8月ヤマトロジスティクス株式会社を、ロジスティクス事業等を行うヤマトロジスティクス株式会社、国際物流サービス事業等を行うヤマトグローバルロジスティクスジャパン株式会社に分割。

2010年代

  • 2013年9月総合物流ターミナル「羽田クロノゲート」を竣工。
  • 2015年3月「クロネコメール便」のサービスを廃止。
  • 2015年4月「宅急便コンパクト」「ネコポス」および新たな投函サービス「クロネコDM便」のサービスを開始。
  • 2016年7月フランスのネオポストグループとの合弁会社Packcity Japan株式会社が、オープン型宅配便ロッカー事業を開始。
  • 2016年8月M&Aマレーシアを本拠地とするクロスボーダー陸上幹線輸送会社であるOTLグループ3社の株式取得およびベトナム事業取得に合意。

2020年代

  • 2020年4月ヤマトリース株式会社の発行済株式数の60%を芙蓉総合リース株式会社に譲渡。
  • 2020年6月EC事業者向け新配送商品「EAZY(イージー)」を開始。
  • 2021年4月M&Aヤマトロジスティクス株式会社、ヤマトフィナンシャル株式会社を含む7社をヤマト運輸株式会社に吸収合併および吸収分割。
  • 2021年9月M&Aヤマトマネージメントサービス株式会社をヤマト運輸株式会社に統合。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2023年9月ヤマト・スタッフ・サプライ株式会社の発行済株式数の51%を株式会社ワールドスタッフィングに譲渡。
  • 2023年10月日本郵政グループとの協業により「クロネコゆうパケット」のサービスを開始。
  • 2024年1月「クロネコDM便」のサービスを廃止。
  • 2024年2月日本郵政グループとの協業により「クロネコゆうメール」のサービスを開始。
  • 2024年5月創業共同輸配送のオープンプラットフォームを提供するSustainable Shared Transport(サステナブル シェアード トランスポート)株式会社を設立。
  • 2024年9月地域創生に向けた取組み強化を目的に、RH株式会社の発行済株式数の48.57%を取得し、ヤマト運輸株式会社がレッドホースコーポレーション株式会社と業務提携。
  • 2024年10月車両を使用する事業者様向けに「EVライフサイクルサービス」のサービスを開始。
  • 2024年12月M&Aコントラクト・ロジスティクス事業を手掛ける株式会社ナカノ商会の発行済株式数の87.74%を取得し連結子会社化。
  • 2025年1月創業再生可能エネルギー由来電力等を提供するヤマトエナジーマネジメント株式会社を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結営業収益2027年3月期まで1兆9,200億円
  • 連結営業利益2027年3月期まで420億円
  • 連結営業利益率2027年3月期まで2.2%
  • ROE2027年3月期まで4.2%
  • ROIC2027年3月期まで3.7%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    宅急便ネットワークの強靭化と提供価値の拡大

    収益性低下に対応し、付加価値に応じたプライシング適正化、営業所改革、地域の市場性に基づく集配拠点再配置、顧客ニーズを捉えた商品・サービス開発を迅速に進め、輸送・積載効率向上とコストコントロールを実現する。

  2. 02

    法人向けビジネスの拡大

    輸送ネットワークや倉庫、統合型ビジネスソリューション拠点、貨物航空輸送などのグループ経営資源を活用し、お客様のサプライチェーン全体の最適化に貢献する付加価値の高いソリューションを提供する。グローバル事業では北米・中国・東南アジアを中心に営業強化、M&Aも検討。

  3. 03

    新たなビジネスモデルの事業化

    環境・社会課題への取り組みで蓄積した知見を「グリーン・モビリティ」として事業化。EV導入支援サービス、再生可能エネルギー供給、共同輸配送プラットフォームなどを展開し、新たな収益基盤を創出する。

  4. 04

    グループ経営基盤の強化

    人事戦略ではセールスドライバーの待遇向上や間接部門効率化、リーダー人材育成を推進。デジタル戦略ではAI・データドリブン経営を本格化し、オペレーション全体の生産性向上を図る。サステナブル経営とガバナンス強化にも取り組む。

  5. 05

    資本効率を重視した経営の浸透

    営業利益率・ROE・ROICを経営指標とし、収益性向上と利益成長加速に加え、バランスシート・マネジメントの強化とキャッシュフロー最適化により資本効率改善を図り、EPS向上の基盤を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で174,696人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,248万円で、9期前と比べて+30.5%平均年齢は36.4歳、平均勤続年数は10.3年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月201,784
2018年3月213,096
2019年3月95638.012.4225,125
2020年3月97140.214.0224,945
2021年3月91640.714.6223,191
2022年3月1,01953.430.2216,873
2023年3月1,14253.625.6210,197
2024年3月1,19251.324.1177,430
2025年3月1,22650.824.7172,8228
2026年3月1,24836.410.3174,69616

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社183(国内 142 / 海外 41、うち連結子会社 57) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
エクスプレス事業4,213億円
エクスプレス 事業 コントラクト・ロジスティクス事業 グローバル事業 — ヤマト運輸㈱ 東京統括(東京都港区)1,722億円
エクスプレス 事業 コントラクト・ロジスティクス事業 グローバル事業 — ヤマト運輸㈱ 本社(東京都中央区)450億円
エクスプレス 事業 コントラクト・ロジスティクス事業 グローバル事業 — ヤマト運輸㈱ 関西統括(大阪府茨木市)433億円
エクスプレス 事業 コントラクト・ロジスティクス事業 グローバル事業 — ヤマト運輸㈱ 南関東統括(横浜市鶴見区)374億円
エクスプレス 事業 コントラクト・ロジスティクス事業 グローバル事業 — ヤマト運輸㈱ 中部統括(愛知県豊田市)346億円
コントラクト・ロジスティクス事業268億円
エクスプレス 事業 コントラクト・ロジスティクス事業 グローバル事業 — ヤマト運輸㈱ 北関東統括(埼玉県戸田市)234億円
グローバル事業179億円
エクスプレス 事業 コントラクト・ロジスティクス事業 グローバル事業 — ヤマト運輸㈱ 九州統括(福岡市東区)167億円
ほか38件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ヤマト運輸㈱
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ヤマト運輸㈱
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ヤマト運輸㈱
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ヤマト運輸㈱
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ヤマト運輸㈱
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    沖縄ヤマト運輸㈱
    沖縄県 糸満市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    沖縄ヤマト運輸㈱
    沖縄県 糸満市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    沖縄ヤマト運輸㈱
    沖縄県 糸満市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    沖縄ヤマト運輸㈱
    沖縄県 糸満市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    沖縄ヤマト運輸㈱
    沖縄県 糸満市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ヤマトボックス チャーター㈱
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ヤマトボックス チャーター㈱
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社171社を開く
  • ヤマトボックス チャーター㈱東京都 中央区100%
  • ヤマトボックス チャーター㈱東京都 中央区100%
  • ヤマトボックス チャーター㈱東京都 中央区100%
  • ヤマトマルチ チャーター㈱京都市 伏見区100%
  • ヤマトマルチ チャーター㈱京都市 伏見区100%
  • ヤマトマルチ チャーター㈱京都市 伏見区100%
  • ヤマトマルチ チャーター㈱京都市 伏見区100%
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  • ボックスチャーター㈱東京都 千代田区56%
  • ボックスチャーター㈱東京都 千代田区56%
  • ボックスチャーター㈱東京都 千代田区56%
  • ボックスチャーター㈱東京都 千代田区56%
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  • Sustainable Shared Transport㈱東京都 中央区81%
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  • ㈱ナカノ商会東京都 江戸川区88%
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  • IS鳥栖開発2号 特定目的会社東京都 千代田区88%
  • IS鳥栖開発2号 特定目的会社東京都 千代田区88%
  • IS鳥栖開発2号 特定目的会社東京都 千代田区88%
  • IS鳥栖開発2号 特定目的会社東京都 千代田区88%
  • IS鳥栖開発2号 特定目的会社東京都 千代田区88%
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  • 神戸ヤマト運輸㈱神戸市 中央区100%
  • 神戸ヤマト運輸㈱神戸市 中央区100%
  • 神戸ヤマト運輸㈱神戸市 中央区100%
  • 神戸ヤマト運輸㈱神戸市 中央区100%
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  • 湖南工業㈱浜松市 中央区100%
  • 湖南工業㈱浜松市 中央区100%
  • 湖南工業㈱浜松市 中央区100%
  • 湖南工業㈱浜松市 中央区100%
  • 湖南工業㈱浜松市 中央区100%
  • 湖南工業㈱浜松市 中央区100%
  • YAMATO TRANSPORT U.S.A.,INC.カリフォルニア アメリカ合衆国100%
  • YAMATO TRANSPORT U.S.A.,INC.カリフォルニア アメリカ合衆国100%
  • YAMATO TRANSPORT U.S.A.,INC.カリフォルニア アメリカ合衆国100%
  • YAMATO TRANSPORT U.S.A.,INC.カリフォルニア アメリカ合衆国100%
  • YAMATO TRANSPORT U.S.A.,INC.カリフォルニア アメリカ合衆国100%
  • YAMATO TRANSPORT EUROPE B.V.スキポールライク オランダ100%
  • YAMATO TRANSPORT EUROPE B.V.スキポールライク オランダ100%
  • YAMATO TRANSPORT EUROPE B.V.スキポールライク オランダ100%
  • YAMATO TRANSPORT EUROPE B.V.スキポールライク オランダ100%
  • YAMATO TRANSPORT EUROPE B.V.スキポールライク オランダ100%
  • YAMATO ASIA PTE.LTD. ※1シンガポール100%
  • YAMATO ASIA PTE.LTD. ※1シンガポール100%
  • YAMATO ASIA PTE.LTD. ※1シンガポール100%
  • YAMATO ASIA PTE.LTD. ※1シンガポール100%
  • YAMATO ASIA PTE.LTD. ※1シンガポール100%
  • YAMATO TRANSPORT(S) PTE.LTD.シンガポール100%
  • YAMATO TRANSPORT(S) PTE.LTD.シンガポール100%
  • YAMATO TRANSPORT(S) PTE.LTD.シンガポール100%
  • YAMATO TRANSPORT(S) PTE.LTD.シンガポール100%
  • YAMATO TRANSPORT(S) PTE.LTD.シンガポール100%
  • YAMATO TRANSPORT(M) SDN.BHD.セランゴール マレーシア60%
  • YAMATO TRANSPORT(M) SDN.BHD.セランゴール マレーシア60%
  • YAMATO TRANSPORT(M) SDN.BHD.セランゴール マレーシア60%
  • YAMATO TRANSPORT(M) SDN.BHD.セランゴール マレーシア60%
  • YAMATO TRANSPORT(M) SDN.BHD.セランゴール マレーシア60%
  • 雅瑪多管理(中国)有限公司上海 中国100%
  • 雅瑪多管理(中国)有限公司上海 中国100%
  • 雅瑪多管理(中国)有限公司上海 中国100%
  • 雅瑪多管理(中国)有限公司上海 中国100%
  • 雅瑪多管理(中国)有限公司上海 中国100%
  • 雅瑪多国際物流有限公司上海 中国100%
  • 雅瑪多国際物流有限公司上海 中国100%
  • 雅瑪多国際物流有限公司上海 中国100%
  • 雅瑪多国際物流有限公司上海 中国100%
  • 雅瑪多国際物流有限公司上海 中国100%
  • 雅瑪多国際物流有限公司上海 中国100%
  • 雅瑪多運輸(香港)有限公司香港100%
  • 雅瑪多運輸(香港)有限公司香港100%
  • 雅瑪多運輸(香港)有限公司香港100%
  • 雅瑪多運輸(香港)有限公司香港100%
  • 雅瑪多運輸(香港)有限公司香港100%
  • TAIWAN YAMATO INTERNATIONAL LOGISTICS INC.台北 台湾100%
  • TAIWAN YAMATO INTERNATIONAL LOGISTICS INC.台北 台湾100%
  • TAIWAN YAMATO INTERNATIONAL LOGISTICS INC.台北 台湾100%
  • TAIWAN YAMATO INTERNATIONAL LOGISTICS INC.台北 台湾100%
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  • ヤマトオートワークス㈱東京都 中央区100%
  • ヤマトオートワークス㈱東京都 中央区100%
  • ヤマトオートワークス㈱東京都 中央区100%
  • ヤマトオートワークス㈱東京都 中央区100%
  • ヤマトオートワークス㈱東京都 中央区100%
  • ヤマトオートワークス 岩手㈱岩手県 北上市95%
  • ヤマトオートワークス 岩手㈱岩手県 北上市95%
  • ヤマトオートワークス 岩手㈱岩手県 北上市95%
  • ヤマトオートワークス 岩手㈱岩手県 北上市95%
  • ヤマトオートワークス 岩手㈱岩手県 北上市95%
  • ヤマトオートワークス 岩手㈱岩手県 北上市95%
  • ヤマトオートワークス 北信越㈱新潟市 西区95%
  • ヤマトオートワークス 北信越㈱新潟市 西区95%
  • ヤマトオートワークス 北信越㈱新潟市 西区95%
  • ヤマトオートワークス 北信越㈱新潟市 西区95%
  • ヤマトオートワークス 北信越㈱新潟市 西区95%
  • ヤマトオートワークス 北信越㈱新潟市 西区95%
  • ヤマトオートワークス 四国㈱香川県 仲多度郡100%
  • ヤマトオートワークス 四国㈱香川県 仲多度郡100%
  • ヤマトオートワークス 四国㈱香川県 仲多度郡100%
  • ヤマトオートワークス 四国㈱香川県 仲多度郡100%
  • ヤマトオートワークス 四国㈱香川県 仲多度郡100%
  • ヤマトオートワークス 四国㈱香川県 仲多度郡100%
  • ヤマトオートワークス 沖縄㈱沖縄県 糸満市100%
  • ヤマトオートワークス 沖縄㈱沖縄県 糸満市100%
  • ヤマトオートワークス 沖縄㈱沖縄県 糸満市100%
  • ヤマトオートワークス 沖縄㈱沖縄県 糸満市100%
  • ヤマトオートワークス 沖縄㈱沖縄県 糸満市100%
  • ヤマトオートワークス 沖縄㈱沖縄県 糸満市100%
  • ヤマトエナジーマネジメント㈱東京都 中央区100%
  • ヤマトエナジーマネジメント㈱東京都 中央区100%
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  • ヤマトエナジーマネジメント㈱東京都 中央区100%
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  • ヤマトシステム 開発㈱東京都 江東区100%
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  • ヤマトシステム 開発㈱東京都 江東区100%
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  • ヤマトコンタクト サービス㈱東京都 豊島区100%
  • ヤマトコンタクト サービス㈱東京都 豊島区100%
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  • ヤマトコンタクト サービス㈱東京都 豊島区100%
  • ヤマトコンタクト サービス㈱東京都 豊島区100%
  • ヤマトクレジット ファイナンス㈱東京都 豊島区70%
  • ヤマトクレジット ファイナンス㈱東京都 豊島区70%
  • ヤマトクレジット ファイナンス㈱東京都 豊島区70%
  • ヤマトクレジット ファイナンス㈱東京都 豊島区70%
  • ヤマトクレジット ファイナンス㈱東京都 豊島区70%
  • ㈱MY MEDICA横浜市 中区66%
  • ㈱MY MEDICA横浜市 中区66%
  • ㈱MY MEDICA横浜市 中区66%
  • ㈱MY MEDICA横浜市 中区66%
  • ㈱MY MEDICA横浜市 中区66%
  • YMT-GB投資事業 有限責任組合東京都 渋谷区100%
  • YMT-GB投資事業 有限責任組合東京都 渋谷区100%
  • YMT-GB投資事業 有限責任組合東京都 渋谷区100%
  • YMT-GB投資事業 有限責任組合東京都 渋谷区100%
  • YMT-GB投資事業 有限責任組合東京都 渋谷区100%
  • YMT-GB2号投資事業 有限責任組合東京都 渋谷区100%
  • YMT-GB2号投資事業 有限責任組合東京都 渋谷区100%
  • YMT-GB2号投資事業 有限責任組合東京都 渋谷区100%
  • YMT-GB2号投資事業 有限責任組合東京都 渋谷区100%
  • YMT-GB2号投資事業 有限責任組合東京都 渋谷区100%
  • RH㈱東京都 墨田区49%
  • RH㈱東京都 墨田区49%
  • RH㈱東京都 墨田区49%
  • RH㈱東京都 墨田区49%
  • RH㈱東京都 墨田区49%
  • Packcity Japan㈱東京都 千代田区49%
  • Packcity Japan㈱東京都 千代田区49%
  • Packcity Japan㈱東京都 千代田区49%
  • Packcity Japan㈱東京都 千代田区49%
  • Packcity Japan㈱東京都 千代田区49%
  • Packcity Japan㈱東京都 千代田区49%
  • ヤマト・スタッフ・サプライ㈱東京都 中央区49%
  • ヤマト・スタッフ・サプライ㈱東京都 中央区49%
  • ヤマト・スタッフ・サプライ㈱東京都 中央区49%
  • ヤマト・スタッフ・サプライ㈱東京都 中央区49%
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  • ヤマトリース㈱東京都 豊島区40%
  • ヤマトリース㈱東京都 豊島区40%
  • ヤマトリース㈱東京都 豊島区40%
  • ヤマトリース㈱東京都 豊島区40%
  • ヤマトリース㈱東京都 豊島区40%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1.9兆円営業利益283億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.8%、利益が+99.3%。

売上高
+5.8%
1.9兆円
営業利益
+99.3%
283億円
純利益
-63.9%
137億円
営業利益率
1.5%
前期比 +0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1.9兆円1.9兆円
営業利益420億円283億円
純利益160億円137億円
1株あたり配当¥46¥46

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は4,433億円、営業利益は−49億円。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2018年4Q1.548
2019年4Q1.63−175
2020年4Q1.63−91
2021年4Q1.70−2
2022年4Q1.7982
2023年4Q1.8068
2024年4Q1.76−93
2025年4Q1.762921.7491
2026年4Q1.873211.7186
2027年1Q0.44−49−1.1−59

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1.3兆円から1.9兆円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は1.5%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1.28680351
2014年3月1.37647348
2015年3月1.40709375
マレーシアを本拠地とするクロスボーダー陸上幹線輸送会社であるOTLグループ3社の株式取得およびベトナム事業取得に合意。
2016年3月1.42694394
2017年3月1.47349181
2018年3月1.54361182
2019年3月1.63543257
2020年3月1.63406223
ヤマトロジスティクス株式会社、ヤマトフィナンシャル株式会社を含む7社をヤマト運輸株式会社に吸収合併および吸収分割。
2021年3月1.70940567
2022年3月1.79843560
2023年3月1.80581459
共同輸配送のオープンプラットフォームを提供するSustainable Shared Transport(サステナブル シェアード トランスポート)株式会社を設立。
2024年3月1.76405376
再生可能エネルギー由来電力等を提供するヤマトエナジーマネジメント株式会社を設立。
2025年3月1.761421960.8379
2026年3月1.872832631.5137

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1.9兆円のうち、営業利益として残るのは283億円1.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は137億円、売上の0.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金95.2%1.8兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金3.2%604億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.5%283億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比5.7pt
1.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.4pt
0.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比6.0pt
2.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが722億円、投資CFが−73億円で、差し引きのフリーCFは649億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は2,378億円で、売上の1.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月739−505−2102342,126
2014年3月801−649−901522,194
2015年3月926−585−723412,471
2016年3月497−302−1681952,493
2017年3月733−740−188−72,289
2018年3月517−412−3691052,029
2019年3月1,181−549−7096321,947
2020年3月744−499−2242451,967
2021年3月1,239441−1,2321,6802,413
2022年3月520−589−545−691,806
2023年3月900−494−3864061,832
2024年3月643−224−3084191,947
2025年3月477−44494332,081
2026年3月722−73−3716492,378

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1.3兆円。このうち返さなくてよい自己資本が5,821億円で、自己資本比率は44.6%(業種中央値40.1%より厚い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月0.955,4294,07356.2
2014年3月1.035,6024,71953.4
2015年3月1.085,7125,11352.2
2016年3月1.095,4395,45549.4
2017年3月1.115,4565,69148.4
2018年3月1.115,5765,57349.4
2019年3月1.125,7345,50350.4
2020年3月1.105,6285,37950.4
2021年3月1.095,8435,05752.9
2022年3月1.095,9824,88754.3
2023年3月1.116,1644,91255.1
2024年3月1.185,9205,89849.6
2025年3月1.276,0046,67146.5
2026年3月1.285,8216,98144.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
2,388億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4,703億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
6,981億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
63
/ 100
安定性自己資本比率30 / 40
収益力営業利益率3 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

陸運業 56社との比較

同じ陸運業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率56社中21位あたり、逆に低いのは営業利益率56社中55位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.4%/中央値 8.4%
P25 6.0%P75 10.4%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.5%/中央値 7.2%
P25 4.9%P75 10.9%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
44.6%/中央値 40.1%
P25 32.4%P75 54.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.8%/中央値 4.5%
P25 2.6%P75 7.5%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.4%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,915で、1年前と比べて-22.5%過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。

¥1,915-2.7%1ヶ月-0.0%1年-22.5%時価総額6,903億円
過去52週の値幅
安値¥1,697高値¥2,568

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)46.1倍
PER (会社予想)37.9倍
PBR1.08倍
配当利回り2.40%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1931.5円で、25日移動平均線(1990.7円)を3.0%下回り、75日線(1876.6円)近辺に位置。年初来で-19.83%と軟調だが、52週安値1697円からは13.8%回復。直近1ヶ月で-5.04%と下落傾向にあり、8月4日の2885万株の売り越しが重しとなった。ただし、RSIは30.06と売られすぎ水準にあり、反発の可能性も意識される。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 30/100)

PER 46.58倍は業界平均15.72倍の約3倍と極めて割高。PBR 1.09倍は平均1.08倍と同水準だが、ROE 2.4%と低収益性に対して株価が見合っていない。配当利回り2.38%は平均2.31%とほぼ同等だが、配当性向213.1%と配当維持が困難な水準。今期予想PER 38.2倍と改善見込みも依然高く、業績不振を考慮すると割高と判断される。

指標この会社業種平均
PER (実績)46.1倍15.7倍
PER (予想)37.9倍
PBR1.08倍1.07倍
ROE2.4%8.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

EC需要の拡大が成長を支える一方、人手不足と物流コスト上昇が収益を圧迫。強気派は、値上げ効果と生産性向上策で採算が改善するとみる。弱気派は、競争激化とコスト増で利益率が低迷し、需要増加分を収益化しきれないと懸念する。

プラスに働く材料7
  • EC需要の継続成長

    ネット通販市場は堅調に拡大し、荷物量の増加が続く。

  • 値上げの効果

    運賃改定により、一缶あたりの単価が上昇し収益性が向上。

  • 働き方改革の推進

    再配達削減や自動化投資で労働生産性の改善を目指す。

  • 2026/3期の営業利益は283億円、前期比141億円増決算発表後影響

    営業利益は142億円→283億円。売上高も増加し、収益力が回復基調にある

  • 2026/3期売上高1兆8657億円、前期比5.8%増通年影響

    売上高17,627億円→18,657億円。増収率5.8%と安定的に拡大している

  • 予想PER38.3倍と実績44.8倍から改善見込み決算発表後影響

    実績PER44.84倍から予想PER38.3倍へ改善。市場は今後の利益成長を織り込む

  • 配当利回り2.38%と相対的な妙味通年影響

    配当利回り2.38%。株主還元が継続し、下値支えとなる

マイナスに働く材料7
  • 人手不足の深刻化

    ドライバー不足が続き、賃金上昇がコストを押し上げる。

  • 競争激化

    他社や新興物流企業との価格競争で運賃の維持が難しい。

  • 低収益体質

    営業利益率は低水準に留まり、需要増が利益に結び付かない。

  • 2026/3期は純利益137億円、前期比242億円減決算発表後影響

    純利益は379億円→137億円。当期利益は242億円減少し、EPSを大きく押し下げた

  • ROE2.4%と資本効率が極めて低い継続影響

    ROE2.4%は資本コストを大きく下回り、PBR1.07倍の割安感も限定的

  • 営業利益率1.52%と低採算、値上げ効果には限界通年影響

    営業利益率は0.81%→1.52%に改善もなお低位。人件費・物流コスト増が利益を圧迫

  • 株価1年間で20.4%下落、下げトレンド継続継続影響

    1年リターン-20.44%。需給悪化やセンチメント低迷で戻り売りが続く

次の決算で確かめる点
取扱荷物量
需要動向とEC市場の成長を反映する重要指標。
運賃単価
値上げ効果と競争環境の変化を測るため。
再配達率
労働効率とコスト削減の進捗を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり46で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.40%。

年間配当
¥46
1株あたり
配当利回り
2.40%
いまの株価に対して
配当性向
213.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2734.5
2018年3月270.070.0
2019年3月283.7
2020年3月4146.499.7
2021年3月35−14.6136.3
2022年3月4631.436.1
2023年3月460.031.9
2024年3月460.049.9
2025年3月460.029.5
2026年3月460.0213.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥46

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ58,686人。区分でいちばん多いのは金融機関37.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が44.2%を占め、残る55.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関42.442.741.842.240.537.5
個人・その他21.523.924.025.532.134.6
外国法人26.824.024.722.518.119.4
自己株式4.45.64.54.79.412.0
事業法人7.17.17.07.26.86.7
証券会社2.12.32.42.52.51.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.36
02ヤマトグループ社員持株会8.56
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.01
04明治安田生命保険相互会社4.11
05日本生命保険相互会社4.10
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 みずほ銀行)2.87
07株式会社みずほ銀行2.84
08GOLDMAN, SACHS & CO. REG (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券)2.18
09ヤマトグループ取引先持株会2.15
10トヨタ自動車株式会社1.59

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-06
    三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    4.19%
    -1.08pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−47%、1株純資産は14期で+43%。直近期のROEは2.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月821,2616.721.379.0
2014年3月821,3166.427.048.8
2015年3月901,3696.730.755.7
2016年3月961,3507.123.358.9
2017年3月451,3683.451.434.5
2018年3月461,3963.357.770.0
2019年3月651,4354.643.9
2020年3月571,4414.029.999.7
2021年3月1521,55310.020.0136.3
2022年3月1511,6119.615.236.1
2023年3月1271,6857.617.931.9
2024年3月1071,7086.320.149.9
2025年3月1121,8076.517.529.5
2026年3月431,8032.440.5213.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額396百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢
長尾裕代表取締役 取締役会長61
栗栖利蔵代表取締役65
菅田史朗取締役76
久我宣之取締役71
チャールズ・イン取締役62
池田潤一郎取締役70
木原民取締役64
佐々木勉常勤監査役61
庄司義人常勤監査役65
松田隆次監査役71
井野勢津子監査役62
寺田昭仁監査役63
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
櫻井社長執行役員
野村専務執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)21174371233117
社外取締役6777713
監査役2515126
社外監査役435359

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,818字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 ヤマトグループは、ヤマトホールディングス株式会社(当社)および、子会社45社、関連会社12社により構成されており、「エクスプレス事業」「コントラクト・ロジスティクス事業」「グローバル事業」「モビリティ事業」を主な事業としているほか、これらに附帯するサービス業務等を営んでいます。 事業内容と各関係会社等の当該事業における位置づけおよび報告セグメントとの関連は、次のとおりです。 また、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しています。これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 セグメントの名称   事業内容   主要な会社 エクスプレス 事業   個人および法人のお客様に対し、宅急便を中心とした国内輸配送サービスを提供する。   ヤマト運輸㈱、 沖縄ヤマト運輸㈱、ヤマトボックスチャーター㈱、 ヤマトマルチチャーター㈱、ボックスチャーター㈱、 Sustainable Shared Transport㈱、 RH㈱※1、レッドホースコーポレーション㈱※1、Packcity Japan㈱、 その他2社 個人および法人顧客向け宅配事業、 貨物自動車運送事業、 ロールボックスパレット貸切輸送事業 コントラクト・ロジスティクス 事業   法人顧客の課題解決や事業成長を支援するソリューションを提供する。   ヤマト運輸㈱、 ㈱ナカノ商会、IS鳥栖開発2号特定目的会社、 その他1社 3PL事業、不動産事業 グローバル事業   国際フォワーディングや国際エクスプレス、海外現地におけるコントラクト・ロジスティクス等を組み合わせ、法人顧客のグローバルサプライチェーン全体を最適化するソリューションを提供する。   ヤマト運輸㈱、神戸ヤマト㈱、湖南工業㈱、 YAMATO TRANSPORT U.S.A., INC.、 YAMATO TRANSPORT EUROPE B.V.、 YAMATO ASIA PTE. LTD.※2、YAMATO TRANSPORT (S) PTE. LTD.、 YAMATO TRANSPORT (M) SDN. BHD.、 雅瑪多管理(中国)有限公司、 雅瑪多国際物流有限公司、雅瑪多運輸(香港)有限公司、 TAIWAN YAMATO INTERNATIONAL LOGISTICS INC.、 その他16社 法人顧客向け運送事業、 物流センターの企画運営業、 輸出入通関事業、航空運送代理店業 モビリティ事業   運送事業者様の安全運行と車両稼働時間の拡大に資する、稼働を止めない車両整備サービ スを提供する。EVに使用する再エネ電力などを提供する。   ヤマトオートワークス㈱、 ヤマトオートワークス岩手㈱、ヤマトオートワークス北信越㈱、 ヤマトオートワークス四国㈱、ヤマトオートワークス沖縄㈱、 ヤマトエナジーマネジメント㈱ 自動車整備事業、燃料販売事業、 損害保険代理店業 その他   ヤマトグループが保有するITやコールセンター、金融サービスなどの機能により、お客様のサプライチェーン全体に対する価値提供拡大に向けた取組みを支える。   ヤマトシステム開発㈱、ヤマトコンタクトサービス㈱、 ヤマトクレジットファイナンス㈱※3、㈱MY MEDICA、 YMT-GB投資事業有限責任組合、YMT-GB2号投資事業有限責任組合、 ヤマト・スタッフ・サプライ㈱、ヤマトリース㈱、 その他2社 ITシステムの開発および運用管理事業、 コールセンター事業、金融サービス業 ※1.2026年4月1日付でRH株式会社は、同社の子会社であるレッドホースコーポレーション株式会社を吸収合併し、同日付でレッドホースコーポレーション株式会社へ商号変更しました。 ※2.2023年2月17日開催の当社取締役会において、YAMATO ASIA PTE.LTD.を清算することが承認され、現在清算手続き中です。 ※3.2026年5月14日開催の当社取締役会において、2026年9月1日付で当社が保有するヤマトクレジットファイナンス株式会社のすべての株式を譲渡することが承認され、当該会社は子会社ではなくなる予定です。 以上の企業集団の状況について事業系統図によって示すと、次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題7,512字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 ヤマトグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在においてヤマトグループが判断したものです。 (1)経営方針 ヤマトグループは、社会的インフラとしての宅急便ネットワークの高度化、より便利で快適な生活関連サービスの創造、革新的な物流システムの開発を通じて、豊かな社会の実現に貢献することを経営理念に掲げ、生活利便性の向上に役立つ商品・サービスを開発してきました。 今後も、社会の一員として社会の課題に正面から向き合い、お客様、社会のニーズに応える「新たな物流のエコシステム」を創出することで、豊かな社会の創造に持続的に貢献していきます。また、テクノロジーを起点に次世代の営業・幹線輸送・ラストマイルオペレーションを構築し、収益力の強化に努めることで、安定した経営を目指していきます。 (2)経営環境、経営戦略及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 ヤマトグループは、経営理念に掲げる「豊かな社会の実現への貢献」を通じた持続的な企業価値の向上を実現するため、「持続可能な未来の実現に貢献する価値創造企業」を2030年の目指す姿として定めました。この実現に向け、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画「サステナビリティ・トランスフォーメーション2030 ~1st Stage~」を推進しつつ、取組みの進捗状況や事業環境の変化等を踏まえたアップデートをおこなっています。 当連結会計年度における経済環境は、物価上昇の見通しが強まる中での実質賃金減少の継続などにより、個人消費の停滞感が根強く残りました。また、深刻化する人手不足や、年度末にかけての中東情勢の緊迫化を背景としたエネルギー・原材料価格の高騰など、依然として厳しい事業環境が続いており、先行きは見通しづらい状況にあります。 このような状況の中、中期経営計画「サステナビリティ・トランスフォーメーション2030 ~1st Stage~」に基づき、宅急便ネットワークの強靭化による基盤領域の利益成長、エクスプレス事業の顧客基盤や営業網を活用した事業間のシナジーによる法人向けビジネスの拡大、多様化する顧客や社会のニーズに応える新たなビジネスモデルの事業化およびグループ経営基盤の強化など、「経済価値」を生み出すとともに、持続可能な社会に向けた「環境価値」「社会価値」を創造する取組みを推進しています。 基盤領域では、宅急便ビジネスを安定的に利益確保できる事業構造に転換させるため、大口法人のお客様に対するプライシングの適正化や2025年10月に実施した「宅急便」届出運賃の改定により、コスト上昇分の適切な転嫁を進めています。セールスドライバーがお客様に向き合い、より良いサービス提供に専念できる環境整備に注力するとともに、お客様のニーズを捉えた商品・サービスの開発を進め、専用資材の事前購入により全国一律料金で荷物が送れる「こねこ便420」の全国での拡販や、宅急便のサービスラインアップの拡充として2025年11月には、午前中にお預かりした荷物を当日中にお届けする「宅急便当日配送サービス」の提供開始と、同一都道府県内運賃を新設しました。 法人ビジネス領域では、エクスプレス事業の顧客基盤や営業網を活用し、輸配送ネットワークに倉庫オペレーションや国際フォワーディングなどの付加価値を組み合わせ、お客様のビジネス拡大を支援することで、ヤマトグループの利益成長を目指しています。2025年10月には、ヤマトグループの輸送ターミナルと高付加価値機能を持つロジスティクスセンターを融合した統合型ビジネスソリューション拠点を、福島県郡山市に開設しました。同様の拠点を需要地に展開し、お客様や地域に新たな価値を提供していきます。また、グローバル事業では、インドで生産拡大を目指す製造業のグローバルサプライチェーン構築を支援するため、2026年1月にヤマトグループとして海外最大のロジスティクスセンターを開設しました。北米、中国、そして東南アジアを中心に営業力を強化し、国際フォワーディングの効率向上、越境EC事業者様への提案強化、内需拡大に伴う物流需要の取込みなどを、M&Aや戦略的業務提携も検討しながら推進しています。 また、中長期的な輸送力不足の深刻化や気候変動への対応など、環境・社会課題に向き合い、ビジネスパートナーとともに課題解決に積極的に取り組むことで、温室効果ガス排出量の削減や、持続可能で効率的な物流システムの構築、社員の健康管理などの知見とノウハウを蓄積してきました。それらを「グリーン・モビリティ」のビジネスモデルとして磨き上げ、サプライチェーンの持続可能性を高めるソリューションとしてお客様に提供することで、ヤマトグループの新たな成長につなげていきます。 [目指す姿] 「SX2030 ~1st Stage~」主要施策 ①基盤領域:宅急便ネットワークの強靭化と提供価値の拡大 付加価値に応じたプライシング適正化、セールスドライバーがお客様に向き合い、より良いサービスの提供に専念できる環境を整備する「営業所改革」、お客様のニーズを捉えた商品・サービスの開発、地域の市場性に基づく集配拠点の再配置と荷物の発送・受取に留まらない新たなサービス拠点の展開などを迅速に進めていきます。輸送領域においては、顧客ニーズに対応しつつ、輸送・積載効率を高め、固定費の抑制および業務量に応じた変動費のコントロールを実現するため、荷物の流動量の変化に即したターミナル間およびターミナル・集配拠点間の運び方見直し、仕分け作業を担う働き手の適正配置などに取り組んでいきます。 ②成長領域:法人ビジネス領域の拡大 既存の輸送ネットワークや国内外の倉庫に加え、輸送ターミナルと高付加価値機能を持つロジスティクスセンターを融合した統合型ビジネスソリューション拠点、貨物航空輸送、通関や不動産関連のノウハウなどのグループ経営資源を活かした付加価値の高いソリューションを法人のお客様に提供することで、利益成長を加速させていきます。 ③新規領域:新たなビジネスモデルの事業化 既存の経営資源を活用しつつ、多様なパートナーとともに、環境・社会課題を解決するビジネスモデルの創出を通じて経済価値を生み出し、社会と物流業界全体の持続性を高めるとともに、新たな収益基盤として成長を加速させていきます。 ④グループ経営基盤の強化 持続的な企業価値向上を実現するための基盤として、引き続き、人事戦略、デジタル戦略、環境・社会戦略を推進し、サステナブル経営およびコーポレート・ガバナンスの強化などに取り組みます。また、あらゆる事業領域においてAI技術を駆使したビジネスモデルの再構築を推進し、グループ全体のビジネス構造を変革していきます。 ⑤資本効率をより重視した経営の浸透 資本効率をより重視した経営の浸透を図り、資本コストを上回る資本収益性の実現に取り組むため、営業利益率およびROE(自己資本利益率)、ROIC(投下資本利益率)を経営指標として設定しています。事業の収益性向上および利益成長の加速に加えて、バランスシート・マネジメントの強化とキャッシュ・フローの最適化に取り組むことで、資本効率の改善を図り、EPS(1株当たり当期純利益)および株主価値向上の基盤を構築 していきます。 当該中期経営計画の最終年度となる2027年3月期においては、計画策定時に連結営業収益2兆~2兆4,000億円、連結営業利益1,200~1,600億円(連結営業利益率6%以上)、ROE12%以上、ROIC8%以上を目標と設定しましたが、事業環境の変化や取組みの進捗状況等を踏まえ、2027年3月期の連結業績見通しを連結営業収益1兆9,200億円、連結営業利益420億円(連結営業利益率2.2%)、ROE4.2%、ROIC3.7%へ見直しました。 当計画では「持続可能な未来の実現に貢献する価値創造企業」を目指し、引き続き「宅急便ネットワークの強靭化と事業ポートフォリオの変革」に注力します。当連結会計年度において着実に進捗しているプライシングの適正化や法人向けビジネスの拡大、オペレーティングコストの適正化、間接コストの削減といった利益成長ドライバーの強化を図るとともに、バランスシート・マネジメントの強化とキャピタル・アロケーションの最適化を通じて持続的な企業価値向上に取り組んでいきます。 [成長イメージ] (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ヤマトグループを取り巻く事業環境は、不安定な国際情勢や金融市場の変動などにより、依然として先行き不透明な状況が続いています。また、物価上昇の影響や中長期的な輸送力不足の深刻化など、外部環境の変化に伴うコスト上昇が継続すると見込まれます。さらに、中長期的には、EC化のさらなる進展や地政学リスクの増大、少子高齢化・過疎化の進展、労働力不足や気候変動の深刻化などを想定しています。このような中、ヤマトグループは、経営理念に掲げる「豊かな社会の実現への貢献」を通じた持続的な企業価値の向上を実現するため、「持続可能な未来の実現に貢献する価値創造企業」を2030年の目指す姿として定めています。そして、2027年3月期を最終年度として策定した中期経営計画「サステナビリティ・トランスフォーメーション2030 ~1st Stage~」を「宅急便ネットワークの強靭化と事業ポートフォリオを変革する3年間」と位置づけ、以下①~⑤の取組みを推進していきます。 ① 宅急便ネットワークの強靭化と提供価値の拡大 宅配便市場は、ECの成長とともに拡大傾向にあるものの、基盤領域である個人および小口法人の市場は、人口減少や個人消費の低迷に伴う影響を受けています。また、EC化の進展と人口動態の変化に伴い、ラストマイル領域における集荷と配達の業務量や輸送領域における都市部・地方部間の荷物の流動量が変化しており、宅急便ネットワークの収益性は低下傾向にあります。 これらの状況を踏まえ、基盤領域である宅急便ビジネスを安定的に利益を確保できる事業構造に転換させるため、収益構成の変革に取り組み、付加価値に応じたプライシングの適正化を計画的に進めていきます。また、セールスドライバーがお客様に向き合い、より良いサービスの提供に専念できる環境を整備するとともに、地域の市場性に基づく集配拠点の再配置、お客様のニーズを捉えた商品・サービスや、宅急便の発送・受け取りにとどまらないサービス開発を進めています。 輸送領域においては、社会的インフラとしての宅急便ネットワークをより効率的かつ持続的な形に強靭化し、顧客ニーズに対応しつつ、輸送・積載効率を高め、固定費の抑制および業務量に応じた変動費のコントロールを実現するため、荷物の流動量の変化に即したターミナル間およびターミナル・集配拠点間の運び方見直し、仕分け作業を担う働き手の適正配置などに取り組みます。 ② 法人向けビジネスの拡大 世界の政治・経済とサプライチェーンのブロック化や環境問題などのリスク要因が増大し、企業が対応を求められる中、ヤマトグループは変化を機会と捉え、サプライチェーン全体に拡がるお客様の経営課題の解決を目指すソリューションビジネスを成長領域と位置付けています。 法人のお客様の物流全般や経営課題の解決に取り組むコントラクト・ロジスティクス事業では、企業間物流における在庫・配送拠点やEC事業者様の総合物流センターの運営など、提供価値を拡大していきます。また、事業成長の基盤として、全国の物流拠点への仕分け・輸配送機能とロジスティクス機能が一体となった統合型ビジネスソリューション拠点の活用および展開を進めます。全国を網羅する強靭な輸配送ネットワークと一体化したこれらの拠点を活用し、お客様のサプライチェーン全体の最適化と事業戦略に貢献することで、法人向けビジネスのさらなる拡大を推進します。 グローバル事業においては、国際輸送と海外コントラクト・ロジスティクスも組み合わせることで、お客様のサプライチェーン全体に対する価値提供を進めています。北米、中国、そして東南アジアを中心に営業力を強化し、国際フォワーディングの効率向上、越境EC事業者様への提案強化、内需拡大に伴う物流需要の取込みなどを、M&Aや戦略的業務提携も検討しながら推進していきます。 ③ 新たなビジネスモデルの事業化 持続可能な未来の実現に向けて、中長期的な輸送力不足の深刻化や気候変動への対応など、環境・社会課題に向き合い、ビジネスパートナーとともに課題解決に積極的に取り組むことで、温室効果ガス(GHG)排出量の削減や、効率的な物流システムの構築、社員の健康管理などの知見とノウハウを蓄積してきました。それらを「グリーン・モビリティ」のビジネスモデルとして磨き上げ、ヤマトグループの新たな成長につなげていきます。 具体的には、EVの導入・運用を支援する「EVライフサイクルサービス」の拡販や、ヤマトエナジーマネジメント株式会社を中心とした再生可能エネルギーの供給などのエネルギー事業を推進します。あわせて、多様なステークホルダーが参画する共同輸配送のオープンプラットフォームの展開、自動車運送事業者向けの健康管理支援サービス等を通じ、物流業界全体の持続可能性向上と課題解決に貢献します。 ④ グループ経営基盤の強化 持続的な企業価値向上を実現するための基盤として、引き続き、人事戦略、デジタル戦略、環境・社会戦略を推進し、サステナブル経営およびコーポレート・ガバナンスの強化などに取り組んでいきます。 人事戦略については、引き続きセールスドライバーをはじめとした社員の待遇のさらなる向上や、働く環境の整備に向けた投資を推進しています。また、お客様に向き合う第一線の組織と人材をこれまで以上に強化するため、間接部門の業務効率化と組織のスリム化を図りながら、宅急便の営業所や法人営業支店などへの人材配置を進めるとともに、リーダー人材の育成に注力しています。そして、社員の働きがい向上のため、営業職や企画職などを対象に、パフォーマンスに応じて報酬を決定する制度改正を進めます。 デジタル戦略については、「AI・データドリブン経営」を本格化させ、データ活用による最適な経営資源の配置やバックオフィス業務の効率化を通じ、オペレーション全体の生産性向上を図るとともに、新たな顧客体験価値を創出することで、収益力の強化を図ります。あわせて、各組織でAI活用推進の中心となる人材育成を進めます。 サステナブル経営の強化については、中長期的な企業価値の向上と持続可能な社会の実現に向けた2つのビジョン「つなぐ、未来を届ける、グリーン物流」「共創による、フェアで、“誰一人取り残さない”社会の実現への貢献」に基づき、特定した重要課題(マテリアリティ)に対して引き続き取組みを強化していきます。 環境の領域については、「2050年温室効果ガス(GHG)排出実質ゼロ(自社排出)」および「2030年温室効果ガス排出量48%削減(2021年3月期比)」の実現に向け、引き続き「EVの導入」「太陽光発電設備の導入」「再生可能エネルギー由来電力の使用率向上」などの施策を推進するとともに、サプライチェーンにおけるGHGの実質排出量(Scope3)の把握や削減目標の設定などに取り組んでいきます。 社会の領域については、引き続き、人命の尊重を最優先とし、社員やパートナーの安全・健康に対する取組みを強化するとともに、多様な社員が活躍できる職場環境に向けた整備を進めています。そして、社会の諸課題に向き合い、ビジネスパートナーとの定期的な協議の実施や、課題の早期発見と解消のための体制・プロセス・仕組みの整備など、適切な関係に基づくサステナブル・サプライチェーンの構築を推進していきます。 コーポレート・ガバナンスの強化については、引き続き、経営の監督と執行の分離、経営の透明性の維持・強化などに取り組むとともに、経営管理の高度化を推進し、株主・投資家との建設的な対話や情報開示の充実を通じて、持続的な企業価値向上に努めていきます。 ⑤ 資本効率をより重視した経営の浸透 上記の①~④を推進することに加え、資本効率をより重視した経営の浸透を図り、資本コストを上回る資本収益性の実現に取り組むため、営業利益率およびROE(自己資本利益率)、ROIC(投下資本利益率)を経営指標として設定しています。事業の収益性向上および利益成長の加速に加えて、バランスシート・マネジメントの強化とキャッシュ・フローの最適化に取り組むことで、資本効率の改善を図り、EPS(1株当たり当期純利益)および株主価値向上の基盤を構築していきます。 本中期経営計画期間においては、オペレーションの効率化に資する拠点戦略やAI・DX推進などへの成長投資を実施するとともに、お客様に対する環境負荷の少ない物流サービスの提供とオペレーションのエネルギー効率向上の両立を通じた低炭素社会の実現に向けて、EVや太陽光発電設備等への環境投資も実施します。なお、成長領域であるコントラクト・ロジスティクス事業およびグローバル事業では、自律的な成長施策に加え、M&Aや戦略的業務提携も活用していきます。 上記計画を財務面から支えるため、バランスシート・マネジメントの強化に取り組み、固定資産の流動化等を適宜検討するとともに、キャッシュの創出状況、保有現預金や自己資本比率等の状況、グループ資金の有効活用など、財務の健全性と効率性を意識しながら、必要に応じて金融機関からの借入および社債の発行を通じた資金調達を実施していきます。財務の健全性の観点から自己資本比率は45%程度、D/Eレシオ(負債資本倍率)は0.3~0.5倍程度を目安とします。株主還元については、親会社株主に帰属する当期純利益を基準とする配当性向40%以上を目標とし、自己株式の取得については、成長投資の進捗状況、キャッシュ・フローの動向、株価等の観点を踏まえ、柔軟に検討していきます。
事業等のリスク8,721字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、ヤマトグループの経営成績等に重要な影響を与えると認識している主要なリスクについて、経営への影響と顕在化する可能性の観点から重要なものを、事業環境およびそれに対応した戦略に係るリスクと、事業運営に係るリスクに分類して、以下のように取り纏めています。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在においてヤマトグループが判断したものです。 (1)事業環境およびそれに対応した戦略に係るリスク ①市場・競争環境の変化によるリスク EC化の進展、世界の政治・経済とサプライチェーンのブロック化、気候変動の深刻化や労働力人口の減少など、ヤマトグループを取り巻く市場環境は変化しています。また、EC化の進展に伴い、物流事業者との競争の激化のみならず、自社物流化を進めるEC事業者などとの戦略的な関係性がより重要となることに加え、デジタルで商慣習を変える可能性があるスタートアップ企業を意識する必要があるなど、競争環境も変化しています。このような状況の中で、変化、多様化する生活者のニーズや、既存の流通構造を再構築する法人顧客の物流ニーズに対応できない場合、営業収益の減少や成長機会の逸失によりヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。また、ヤマトグループにとってのサステナビリティ関連の重要課題に適切に対応できない場合、お客様の支持が低下することや地域社会との関係が悪化すること、優秀な人材確保が困難になること、資金調達コストが上昇することなどにより、中長期的に、ヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、ヤマトグループは、「持続可能な未来の実現に貢献する価値創造企業」を2030年の目指す姿として定め、企業価値の向上に向けた取組みを推進しています。 宅急便ネットワークの強靭化と提供価値の拡大においては、基盤領域である宅急便ビジネスを安定的に利益を確保できる事業構造に転換させるため、収益構成の変革に取り組んでいます。また、法人ビジネス領域の拡大においては、世界の政治・経済とサプライチェーンのブロック化や環境問題などのリスク要因が増大する中、変化を機会と捉え、国内外の倉庫や貨物航空輸送を含めた輸配送ネットワーク、ロジスティクスや通関、不動産関連のノウハウなどのグループ経営資源を活かした付加価値の高いソリューションを法人のお客様に提供することにより、利益成長に努めています。さらに、多様なパートナーとともに、環境・社会課題を解決するビジネスモデルの創出を通じて、経済価値を生み出す取組みを推進しています。 そして、これらの取組みを支えるためのグループ経営基盤として、人事戦略、デジタル戦略、環境・社会戦略を推進し、サステナブル経営およびコーポレート・ガバナンスの強化などに努めています。 ②労働力人口の減少によるリスク ヤマトグループの展開する事業は労働集約型の事業が多く、労働力としての質の高い人材の確保、適正な要員配置が必要不可欠です。国内の労働力人口の減少により労働需給がさらに逼迫した場合、輸配送パートナーを含め人材を十分に確保できない場合、人材獲得競争の激化によりコストが大幅に増加した場合、ヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、ヤマトグループは、パートナーを含む人的投資を適切に実行するとともに、人材マネジメント方針に基づき、人材の獲得・定着に資する魅力ある人事・評価制度により、社員が働きがいを持ちつつ活躍する環境の構築を推進しています。また、人権や多様性が尊重され、より安心して働くことができる職場環境の整備や、安全面や品質面も含めた輸配送パートナーとの連携強化に取り組んでいます。さらに、輸送領域において、社会的インフラとしての宅急便ネットワークをより効率的かつ持続的な形に強靭化し、顧客ニーズに対応しつつ、輸送・積載効率を高め、固定費の抑制および業務量に応じた変動費のコントロールを実現するため、荷物の流動量の変化に即したターミナル間およびターミナル・集配拠点間における運び方の見直し、仕分け作業を担う働き手の適正配置などに取り組んでいます。 ③テクノロジーの進化に係るリスク ヤマトグループが事業を展開する物流業界において、AI・IoT・ビッグデータ等の活用によるリソースの最適化や、ロボティクスの活用による倉庫業務の自動化、ドローン・自動運転の活用による幹線輸送やラストワンマイルの変革、生成AIやAIエージェントによるホワイトカラー業務の圧倒的な効率化等、テクノロジーの進化に伴う様々な変化が生じています。短中期的に見込まれる新たなビジネスモデルの出現に対してヤマトグループが適切に対応できない場合や、技術トレンドの誤った理解および先端テクノロジーの導入手法に不備が発生した場合、期待通りの投資効果を得られず、ヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、ヤマトグループは、デジタル戦略を持続的な企業価値向上を実現するためのグループ経営基盤の一つと位置づけ、宅急便ビジネスで蓄積したビッグデータを活用した商品開発、将来予測のモデル化・精緻化によるプライシング最適化やコスト抑制などを主軸としたデータドリブン経営を推進しています。また、DX推進体制を強化し、「オペレーション」や「働き方」の変革、生成AIを中心としたバックオフィスの業務プロセス改革を加速し、新たなビジネス創出も視野に入れた事業と一体となったDX推進に取り組んでいます。さらに、CVCファンドやVCファンドとの連携を通じて、ヤマトグループの脅威となりうるテクノロジーや事業モデルの早期察知、およびオープンイノベーションによる新たな成長モデルの創出に取り組んでいます。 ④情報セキュリティに係るリスク ヤマトグループは、営業上の機密情報に加え、物流業務や情報処理の受託等を通じて多くの個人情報・顧客情報を保有しています。サイバー攻撃や管理の不徹底等により情報が外部に漏えいした場合やデータ喪失が発生した場合、社会的信用の低下や損害賠償請求の発生、さらには推進しているデジタル戦略に疑念が生じることなどにより、ヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。また、サイバー攻撃等によりシステムがダウンし、全国で宅急便の荷受けを停止した場合、収益機会の逸失等によりヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、ヤマトグループは、サイバー攻撃の高度化・巧妙化を想定した上で、国内外で組織的・人的な対策と多層防御等による技術的な対策に取り組んでいます。その他のセキュリティ対策としては、ネットワークへの不正アクセスや施設への不正侵入に対する監視を24時間365日実施しています。また、広域災害によるシステム停止への対策として、重要なシステムのデータセンターを分散し、相互にバックアップする運用を行っています。加えて、システム故障への対策として、ハードウェアの経年劣化や製品の潜在的なバグに対応するため、メーカーとの保守契約を結び、常に不具合情報の連携を図っています。さらに、利用環境や利用ルールの整備等、データガバナンスを高めることで、内部からの情報漏洩防止に努めています。 ⑤地域の過疎化によるリスク ヤマトグループの主な市場である日本国内は、総人口が減少するとともに、地域生活、地域経済において様々な課題が発生しています。過疎化や高齢化が進む地域では、配送効率の低下や集配を担う人材不足が顕在化しており、今後、地域経済が縮小することにより地域社会インフラの衰退などの問題が深刻化する場合や、そのような地域における収益性が低下することで、中長期的な観点で全国をきめ細かくカバーする物流ネットワークの維持が困難になる場合、ヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、ヤマトグループは、社会的インフラとしての宅急便ネットワークをより効率的かつ持続的な形に強靭化するため、輸送領域において、荷物の流動量の変化に即したターミナル間およびターミナル・集配拠点間の運び方見直し、仕分け作業を担う働き手の適正配置などに取り組んでいます。また、地域社会の多様なニーズに応えるため、地域の市場性やオペレーションの効率化を踏まえた集配拠点の再配置と荷物の発送・受取サービスに留まらない新たなサービス提供を目指す地域密着型のサービス拠点の展開等、地域課題の解決に向けたソリューションの提供に取り組んでいます。 ⑥気候変動に係るリスク ヤマトグループは、事業を行うにあたり多数の車両を使用しています。気候変動をはじめとした地球規模の環境問題がさらに深刻化し、温室効果ガス(GHG)の排出規制や削減義務の強化、炭素税の引き上げ等がされる場合、低炭素車両の導入や設備改修などの費用が増加し、ヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。また、生活者の環境に配慮した消費意識や、顧客企業のサプライチェーン全体での温室効果ガス(GHG)排出量削減に向けた要請が高まる中、期待される低炭素輸送に対応できない場合、お客様の支持が低下することなどにより営業収益が減少し、ヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。加えて、低炭素社会への移行が進まない場合、長期的な影響として、自然災害の激甚化や頻度上昇による社員や施設の被災、道路寸断、電力・燃料供給停止などにより頻繁に事業活動が停止し、ヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、ヤマトグループは、長期目標である「2050年温室効果ガス(GHG)排出実質ゼロ(自社排出)」の実現に向け、中期目標として「2030年温室効果ガス(GHG)排出量48%削減(2021年3月期比)」を設定し、「EV23,500台の導入」「再生可能エネルギー由来電力の使用率向上」などの施策を推進するとともに、サプライチェーン(Scope3)実質排出量の把握を行い、削減目標の設定に向けて取り組んでいます。「宅急便」「宅急便コンパクト」「EAZY」(宅配便3商品)を対象とした「カーボンニュートラリティ宣言」を実施しました。本宣言は、2023年3月期以降各年度のサービスについて、国際規格ISO 14068-1:2023に準拠したカーボンニュートラリティを達成したことを示すとともに、今後も事業活動に伴うGHG自社排出量の削減に向けて継続的に取り組むことで、2050年までの宅配便3商品のカーボンニュートラリティ実現をコミットメントしたものです。ヤマトグループは、このような気候変動に配慮した輸送サービスの提供を通じて、個人および法人顧客のさらなる利用促進につなげていきます。 また、自然災害による様々な緊急事態を想定し危機管理体制の強化を図るなど、グループ全体でレジリエンスの向上に取り組んでいます。具体的には、BCPに基づく訓練や施設の水害リスク評価、拠点の再配置、発災後の対応や予期せぬ災害に備えた集配停止・保全作業等に係るマニュアルの継続的な見直しなどを進めています。 ⑦M&Aおよび戦略的業務提携に係るリスク ヤマトグループは、世界の政治・経済とサプライチェーンのブロック化や環境問題などのリスク要因が増大し、企業が対応を求められる中、変化を機会と捉え、サプライチェーン全体に拡がるお客様の経営課題の解決を目指すソリューションビジネスを成長領域と位置付けています。そして、その拡大を加速させるため、自律的な成長施策に加え、M&Aや戦略的業務提携を推進しています。しかしながら、事業環境や競争状況の変化により期待する成果が得られない場合や、予期せぬ事業上の問題が発生する場合、経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、ヤマトグループは、コントラクト・ロジスティクス事業やグローバル事業の成長戦略との適合性を重視するとともに、投資効果を測る定量基準の設定など規律を持って推進していくとともに、実行後は、事業性判定ルールに照らし合わせ、定期的なモニタリングを継続実施しています。 (2)事業運営に係るリスク ①コンプライアンスに係るリスク ヤマトグループは、コンプライアンスを最優先とした経営を推進しています。しかしながら、商品・サービスや労働・安全、サプライチェーン全体におけるコンプライアンス上のリスクを完全には回避できない可能性があり、各種法令に抵触する事態が発生した場合、ヤマトグループの社会的信用やブランドイメージの低下、発生した事象に対する追加的な費用の発生等により、ヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。特に、運行管理や輸送においての法令違反が発生した場合、行政処分や刑事処分を受ける可能性があるだけでなく、人命にも影響があり、主要事業の継続に影響を与える可能性があります。また、物流の停滞が懸念される「2024年問題」等を踏まえ改正法が施行された「貨物自動車運送事業法」および「物資の流通の効率化に関する法律(物流効率化法)」などに適切な対応ができない場合、ヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、ヤマトグループは、グループ企業理念に基づき、法と社会的規範に則った事業活動を展開するとともに、コンプライアンス経営を推進しています。グループ経営の健全性を高める基盤として、商品管理規程に基づく商品管理プロセスの適切な運用や、システムを活用した運行管理、社員への理念教育の実施、不適切事案の早期発見と適切な対応を行うための社内通報制度および取引先向けの相談窓口の設置、ビジネスパートナーとの定期的な協議の実施と適切な体制・プロセス・仕組みの整備などに取り組むとともに、内部監査部門がリスクアプローチによる監査を計画的に実施しています。なお、物流業界における昨今の法改正に対して、改正から施行までの期間に十分な準備を行い、改正法で定められた内容に現行の業務オペレーションや社内規程を対応させるなど、グループ各社にて法改正対応を実施しています。 ②大規模自然災害等に係るリスク ヤマトグループは、車両による荷物の輸送が主要な業務であり、社員の安全と健康、車両や施設の保全、燃料や電気の安定供給等を前提に事業を運営しています。予期せぬ大規模自然災害や停電等が発生した場合、社員やパートナーの被災等による人材の不足、車両・施設・データセンターやパブリッククラウドサービス基盤等の損壊や水没、停電・断水、燃料や備品の供給不足等による事業停止、および車両や施設等の修理・買替費用等の発生、ならびに顧客の被災による出荷量の減少が発災直後から中長期にわたり生じることなどにより、ヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、ヤマトグループは、社会的インフラを担う企業グループとして、不測の事態においても安定したサービス提供が継続できるよう、事業継続計画(BCP)を策定しています。様々な緊急事態を想定し、グループ全体で危機管理体制の強化を図っており、BCP訓練や施設のリスク評価・再配置等を行うとともに、発災後の対応や予期せぬ災害に備えた集配停止・保全作業等に係るマニュアルの継続的な見直しなどに取り組んでいます。緊急事態の発生時には、「人命を最優先する」「グループ各社の事業の早期復旧を目指す」「社会的インフラとして地域社会からの期待に応える」を柱とするヤマトグループBCP基本方針のもと、基準にもとづき当社内に対策本部を立ち上げ、グループ各社と連携して対応するとともに、被災した地域や顧客の課題に対する価値提供に取り組んでいきます。 ③重大交通事故・労働災害に係るリスク ヤマトグループは、主に公道を使用した車両による事業を行っており、重大交通事故を発生させてしまった場合は、社会的信用が低下するとともに、行政処分による車両の使用停止や、「違反点数制度」による事業所の営業停止、事業許可の取り消し等が行われ、事業の中断や中止の可能性があります。また、社員等の安全・衛生を損なう重大な労働災害を発生させてしまった場合も、ヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、ヤマトグループは、人命の尊重を最優先に、運輸安全マネジメントおよび労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)に沿った取組みの推進や、安全確保のためのルールの策定・遵守と設備・システムの整備、社員への安全教育および安全意識の浸透、監査部などによる運行・整備管理の法令遵守状況の定期的な確認、労働安全衛生法に基づく安全・安心な職場環境の確保などに取り組んでいます。また、労働災害を防止する観点より暑熱対策の重要性が高まっており、社員の熱中症の罹患や重症化を防ぐために、暑さ指数(WBGT)に応じた行動基準の策定やファン付きベスト、冷却機材の導入など、職種や拠点に応じた対策を講じています。 ④労務関連法制に係るリスク ヤマトグループの展開する事業は労働集約型の事業が多く、労働力としての質の高い人材の確保、適正な要員配置が必要不可欠です。労働や社会保険等に係る法令や制度等が改正された場合、対応するための費用の大幅な増加などにより、ヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。また、自動車運転業務における時間外労働の上限規制適用等に伴い、運送業界における長距離輸送のキャパシティが減少し、輸送パートナーへの委託コストが引き続き上昇することなどにより、ヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、ヤマトグループは、法制度に適切に対応した労働環境や人事制度の整備を推進するとともに、輸送領域において、顧客ニーズに対応しつつ、輸送・積載効率を高め、固定費の抑制および業務量に応じた変動費のコントロールを実現するため、荷物の流動量の変化に即したターミナル間およびターミナル・集配拠点間の運び方見直し、仕分け作業を担う働き手の適正配置などに取り組んでいます。また、長距離輸送の効率化に資するスーパーフルトレーラSF25をはじめとしたトレーラの活用拡大やモーダルシフトを推進するとともに、持続的な物流ネットワークの構築に向けた長距離輸送手段として、トラック、鉄道、フェリー、貨物航空輸送を活用しています。 ⑤国際情勢等の影響によるリスク ヤマトグループが営業活動を行っている地域や、主要な取引先が営業活動を行っている地域がテロ・戦争等の国際紛争や貿易摩擦の影響を被った場合、国際貿易の縮小やサプライチェーンの混乱による物流の停滞等により、ヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。また、ヤマトグループは、車両による荷物の輸送を主要な事業としており、軽油等燃料が常時安定的かつ適正に供給されることは事業を行う上で不可欠です。国際情勢等の影響により供給に制約が発生した場合や、燃料価格等が高騰した場合、ヤマトグループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、ヤマトグループは、グローバルに拡がる顧客のサプライチェーンに対して、陸海空の多様な輸送手段を組み合わせて顧客ニーズに応えるとともに、変化を好機と捉え、国内外の倉庫や貨物航空輸送を含めた輸配送ネットワーク、ロジスティクスや通関、不動産関連のノウハウといったグループ経営資源を活かした付加価値の高いソリューション提供に取り組んでいます。また、荷物の流動量の変化に即したターミナル間およびターミナル・集配拠点間の運び方見直し、仕分け作業を担う働き手の適正配置などによる輸配送の効率化、モーダルシフト、より燃費効率の良い車両の導入、エネルギーマネジメントシステムの導入等、エネルギー効率を向上する施策を推進するとともに、燃料価格等の高騰を踏まえた、顧客へのプライシングの適正化に取り組んでいます。 ⑥金融市場の影響によるリスク ヤマトグループは、事業継続および事業成長に対する投資計画に照らし、必要資金についてはグループ資金を有効活用するとともに、金融機関からの借入および社債発行等を組み合わせ対応しています。今後の国内外の経済情勢により、金融市場が機能不全となった場合や、金融機関の貸出先選別により、資金調達が困難になる可能性や、金利上昇により支払利息が増大する可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、キャッシュ創出状況、保有現預金や自己資本比率等の状況、グループ資金の有効活用など、財務の健全性と効率性を意識しつつ、バランスシート・マネジメントの強化に取り組み、固定資産の流動化等による資金創出も適宜検討していきます。また、必要に応じて金融機関からの借入および社債の発行を通じた資金調達を実施する場合には、資金調達先および時期の適切な分散を図っていきます。
経営成績の分析 (MD&A)9,538字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度におけるヤマトグループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の分析は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在においてヤマトグループが判断したものです。 (1)経営成績 当連結会計年度における経済環境は、物価上昇の見通しが強まる中での実質賃金減少の継続などにより、個人消費の停滞感が根強く残りました。また、深刻化する人手不足や、年度末にかけての中東情勢の緊迫化を背景としたエネルギー・原材料価格の高騰など、依然として厳しい事業環境が続いており、先行きは見通しづらい状況にあります。 このような状況の中、ヤマトグループは、経営理念に掲げる「豊かな社会の実現への貢献」を通じた持続的な企業価値の向上を実現するため、中期経営計画「サステナビリティ・トランスフォーメーション2030 ~1st Stage~」に基づき、宅急便ネットワークの強靭化による基盤領域の利益成長、ビジネスソリューションの提供を通じた法人向けビジネスの拡大、多様化する顧客や社会のニーズに応える新たなビジネスモデルの事業化およびグループ経営基盤の強化など、「経済価値」を生み出すとともに、持続可能な社会に向けた「環境価値」「社会価値」を創造する取組みを推進しています。 当連結会計年度の連結業績は、以下のとおりとなりました。 区分   前連結会計年度   当連結会計年度   増減   伸率(%) 営業収益   (百万円)   1,762,696   1,865,675   102,979   5.8 営業利益   (百万円)   14,206   28,304   14,098   99.2 経常利益   (百万円)   19,587   26,258   6,670   34.1 親会社株主に帰属する当期純利益   (百万円)   37,937   13,662   △24,275   △64.0 当連結会計年度の営業収益は1兆8,656億75百万円となり、前連結会計年度に比べ1,029億79百万円の増収となりました。これは、宅急便部門が向き合う小口法人・個人のお客様からの宅急便取扱数量の拡大、法人部門が向き合う大口法人のお客様に対するプライシングの適正化、および法人向けビジネスの拡大など、収益構成の変革に向けた取組みが進展したことによるものです。 営業費用は1兆8,373億70百万円となり、前連結会計年度に比べ888億80百万円増加しました。これは、宅急便ネットワークの強靭化に向けた社員やパートナーの待遇向上など人的資本への投資や集配拠点の再配置などネットワーク投資の実行、調達単価の上昇などによるものです。一方で、輸送領域のオペレーションの見直しに取り組み、コストコントロールに注力しました。 この結果、当連結会計年度の営業利益は283億4百万円となり、前連結会計年度に比べ140億98百万円の増益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、当連結会計年度においても資本効率の向上に向けた資産の流動化や政策保有株式の売却を継続して進めたものの、前連結会計年度に本社ビル等の大型のセール・アンド・リースバックに伴う特別利益を計上した反動などにより136億62百万円となり、前連結会計年度に比べ242億75百万円の減益となりました。 <セグメント別の概況> ○エクスプレス事業 ① エクスプレス事業は、個人および法人のお客様に対し、宅急便を中心とした国内輸配送サービスを提供しており、宅急便部門が向き合う小口法人・個人のお客様からの宅急便取扱数量の拡大、法人部門が向き合う大口法人のお客様を中心とした付加価値に応じたプライシングの適正化を進めています。また、セールスドライバーがお客様に向き合い、より良いサービス提供に専念できる環境整備に注力するとともに、お客様のニーズを捉えた商品・サービスの開発、地域の市場性に基づく集配拠点の再配置、宅急便の発送・受け取りにとどまらないサービスを提供する地域密着型のサービス拠点の展開を進めています。また、宅急便ネットワークの強靭化に資する輸送の効率化も進めています。 ② 当連結会計年度においては、引き続き、外部環境の変化によるコスト上昇を踏まえ、宅急便部門における小口法人・個人のお客様に対する営業強化および法人部門における大口法人のお客様の多様な輸送ニーズへの対応や、付加価値に応じたプライシング適正化の取組みを推進しました。具体的には、2025年10月より宅急便の届出運賃を改定するとともに、同年11月には、午前中にお預かりした荷物を当日中にお届けする「宅急便当日配送サービス」の提供開始と、同一都道府県内運賃を新設しました。また、EC事業者様との連携による「置き配」サービスの提供拡大など、より多くのお客様に快適な受け取り体験を提供し、再配達の削減、物流の効率化や温室効果ガス排出量の削減にも資する取組みを推進しました。加えて、小さな荷物の配送ニーズに応えるため、専用資材の事前購入により全国一律料金で荷物が送れる「こねこ便420」について、沖縄県を除く全国で拡販を推進しました。 宅急便ネットワークの強靭化については、お客様のニーズや輸送パートナーの適切な働き方に対応しつつ、輸送・積載効率を高め、オペレーティングコストを適正化するため、長距離区間は、中継拠点を定め、リレー方式でつなぐ輸送方法への切り替えや、貨物専用機の活用を含めたモーダルシフトの推進など、これまでの運び方を見直すとともに、仕分け作業を担う人材の適正配置などの取組みを推進しました。 ③ 外部顧客への営業収益は、宅急便部門が向き合う小口法人・個人のお客様からの宅急便取扱数量の拡大、および法人部門が向き合う大口法人のお客様に対するプライシングの適正化が進展したことなどにより1兆5,579億78百万円となり、前連結会計年度に比べ1.5%増加しました。営業利益は22億99百万円となり、前連結会計年度に比べ151億98百万円増加しました。 ○コントラクト・ロジスティクス事業 ① コントラクト・ロジスティクス事業は、輸配送ネットワークに倉庫オペレーションなどの付加価値を組み合わせ、法人のお客様の課題解決や事業成長を支援するソリューションを提供しています。 ② 当連結会計年度においては、連結子会社化した株式会社ナカノ商会のノウハウも活用し、企業間の在庫・配送拠点やEC事業者様の総合物流センターの運営など、より付加価値の高いサプライチェーンソリューションの提案や、オペレーションの品質・生産性改善などに取り組みました。また、2025年10月には、ヤマトグループの輸送ターミナルと高付加価値機能を持つロジスティクスセンターを融合した統合型ビジネスソリューション拠点を、福島県郡山市に開設しました。 ③ 外部顧客への営業収益は、新規案件の獲得が進展したこと、および株式会社ナカノ商会の連結子会社化などにより1,646億2百万円となり、前連結会計年度に比べ69.6%増加しました。営業利益は62億17百万円となり、前連結会計年度に比べ6億34百万円増加しました。 ○グローバル事業 ① グローバル事業は、日本国内および海外事業会社が連携し、国際フォワーディングや国際エクスプレス、海外現地におけるコントラクト・ロジスティクス等を組み合わせ、法人のお客様のグローバルサプライチェーン全体を最適化するソリューションを提供しています。サプライチェーンの変化を好機と捉え、これまで宅急便で培った国内の膨大な顧客基盤を活かしつつ、オートモーティブやハイテク、食品産業などヤマトグループが強みを発揮している領域のさらなる拡大に努めるとともに、日本、北米、中国、東南アジアを中心に営業力の強化を進めています。 ② 当連結会計年度においては、国内事業会社および各国に展開するグループ現地法人がこれまで以上に連携を強化し、一体的に事業推進する体制を整備するとともに、引き続き、国際フォワーディングの混載効率向上や、拡大する越境EC事業者様への提案強化、注力地域の内需拡大に伴う物流需要の取込みなどを推進しました。 ③ 外部顧客への営業収益は、国際フォワーディングの拡販が進展したことなどにより975億52百万円となり、前連結会計年度に比べ13.5%増加しました。営業利益は81億50百万円となり、前連結会計年度に比べ8億77百万円減少しました。 (参考) 区分   前連結会計年度   当連結会計年度   増減   伸率(%) 宅急便・宅急便コンパクト・EAZY   (百万個)   1,961   1,941   △20   △1.0 ネコポス・クロネコゆうパケット   (百万個)   391   451   60   15.4 クロネコゆうメール   (百万冊)   110   95   △14   △13.6 ○モビリティ事業 ① モビリティ事業は、これまでヤマトグループ内での環境投資や実証実験を通じて蓄積したEV、太陽光発電設備、エネルギーマネジメントなどのノウハウを活用し、車両を使用する法人のお客様の環境対応ニーズに応えるため、車両整備サービスに加え、EVの調達や効率的な活用ノウハウ、再生可能エネルギー由来電力の供給、ヤマトグループで開発したエネルギーマネジメントシステムなどをパッケージ化した「EVライフサイクルサービス」の拡販を推進しています。また、運送事業者様の安全運行と車両稼働時間の拡大に資する、稼働を止めない車両整備サービスを提供しています。 ② 当連結会計年度においては、「EVライフサイクルサービス」の営業体制を強化し、拡販を推進しました。また、業務プロセスの見直しにより自動車整備士が本業に注力できる環境作りを推進するとともに、車両整備サービスの拡販と適正料金の収受に取り組みました。 ③ 外部顧客への営業収益は、契約車両台数の増加に加え、適正料金の収受などにより220億33百万円となり、前連結会計年度に比べ7.5%増加しました。営業利益は、コストの適正化に注力したことなどにより52億21百万円となり、前連結会計年度に比べ14億40百万円増加しました。 ○その他 ① ヤマトグループが保有するITやコールセンター、金融サービスなどの機能は、お客様のサプライチェーン全体に対する提供価値拡大に向けた取組みを支えています。当連結会計年度においては、引き続き、お客様の業務効率化とエンドユーザーの利便性向上に資するITサービスの提供などを推進しました。 ② 外部顧客への営業収益は235億7百万円となり、前連結会計年度に比べ3.9%減少しました。営業利益は66億29百万円となり、前連結会計年度に比べ15億71百万円減少しました。 <その他の取組み> ① ヤマトグループは、人命の尊重を最優先とし、安全に対する様々な取組みを実施しており、輸送を主な事業とするグループ各社を中心に、安全管理規程の策定および管理体制の構築、年度計画の策定など、運輸安全マネジメントに取り組んでいます。ヤマト運輸株式会社では、2025年10月より集配車両約4.6万台のドライブレコーダーを順次リニューアルし、運転状況の可視化を通じた安全意識と運転技術のさらなる向上を図っています。また、引き続き「こども交通安全教室」を幼稚園・小学校などで開催するとともに、グループ全体での「交通事故ゼロ運動」を実施するなど、安全意識の向上を図る取り組みを推進しました。 ② ヤマトグループは、豊かな地域づくりがヤマトグループの成長と発展の基盤であると考え、地域社会の健全で持続的な発展とそこに暮らす人々の質の高い生活の確保を目指し、企業市民活動に取り組んでいます。環境の領域では、全国にネットワークを有する企業グループとして、地域の豊かな自然を将来に繋げていくため、次世代を担う子どもたちへの環境教育をサポートする「クロネコヤマト環境教室」を、2005年から全国で3,600回以上開催しており、累計参加人数は約27万人となりました。また、地域コミュニティの領域では、お客様や地域の皆様に対する感謝の気持ちを込めて、年齢や地域の枠を超えたすべての皆様へ本物の音楽をお届けすることを目的とした音楽宅急便「クロネコ ファミリーコンサート」を、1986年から全国で367回開催しており、累計参加人数は約60万人となりました。 ③ ヤマトグループは、社会とともに持続的に発展する企業を目指し、公益財団法人ヤマト福祉財団を中心に、障がい者が自主的に働く喜びを実感できる社会の実現に向けて様々な活動を行っています。具体的には、パン製造・販売を営むスワンベーカリーにおける積極的な雇用や、就労に必要な技術や知識の訓練を行う就労支援施設の運営など、障がい者の経済的な自立支援を継続的に行っています。 (2)生産、受注及び販売の実績 セグメントごとの営業収益は次のとおりです。 なお、ヤマトグループは、貨物運送事業を中心とするサービスを主要な商品としているため、生産および受注の実績は記載を省略しています。 セグメントの名称    前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)    比 較  増減率  (%) 収入   金額 (百万円)   構成比 (%)   金額 (百万円)   構成比 (%) エクスプレス事業   運送収入   1,514,931   85.9   1,544,122   82.8   1.9 物流支援収入   47,606   2.7   47,065   2.5   △1.1 その他   41,009   2.3   39,658   2.1   △3.3 内部売上消去   △68,837   △3.9   △72,867   △3.9   5.9 計   1,534,710   87.1   1,557,978   83.5   1.5 コントラクト・ ロジスティクス事業   運送収入   18,825   1.1   54,612   2.9   190.1 物流支援収入   81,916   4.6   117,231   6.3   43.1 その他   5,121   0.3   16,822   0.9   228.5 内部売上消去   △8,789   △0.5   △24,063   △1.3   173.8 計   97,074   5.5   164,602   8.8   69.6 グローバル事業   運送収入   6,510   0.4   6,243   0.3   △4.1 物流支援収入   116,480   6.6   134,774   7.2   15.7 その他   3,745   0.2   4,560   0.2   21.8 内部売上消去   △40,786   △2.3   △48,025   △2.6   17.7 計   85,950   4.9   97,552   5.2   13.5 モビリティ事業   その他   57,630   3.3   70,447   3.8   22.2 内部売上消去   △37,125   △2.1   △48,413   △2.6   30.4 計   20,505   1.2   22,033   1.2   7.5 その他   その他   71,872   4.1   67,410   3.6   △6.2 内部売上消去   △47,417   △2.7   △43,902   △2.4   △7.4 計   24,455   1.4   23,507   1.3   △3.9 合 計   1,762,696   100.0   1,865,675   100.0   5.8 (3)財政状態 総資産は1兆2,801億70百万円となり、前連結会計年度末に比べ127億42百万円増加しました。これは主に、現金及び預金が301億58百万円増加した一方で、不動産戦略に基づく固定資産の流動化により土地が104億79百万円減少したこと、およびコントラクト・ロジスティクス事業においてのれんの評価に伴いのれんを134億34百万円償却したことによるものです。これに加え、エクスプレス事業を中心として車両の調達を一部リースに切り替えたことから、車両が75億25百万円減少した一方で、リース資産が132億98百万円増加しました。 負債は6,981億13百万円となり、前連結会計年度末に比べ310億35百万円増加しました。これは主に、リース資産を取得したことによりリース債務が174億41百万円増加したこと、およびその他の事業における割賦販売の取扱高が増加したことに伴い運転資金としての借入が増加したことなどから短期借入金が70億96百万円増加したことによるものです。 純資産は5,820億57百万円となり、前連結会計年度末に比べ182億93百万円減少しました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益が136億62百万円となった一方で、剰余金の配当を148億7百万円実施したこと、ならびに自己株式を189億15百万円取得したことによるものです。 以上により、自己資本比率は前連結会計年度末の46.5%から44.6%となりました。 (4)キャッシュ・フロー ○営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動によるキャッシュ・フローは722億18百万円の収入となり、前連結会計年度に比べ収入が244億85百万円増加しました。これは主に、税金等調整前当期純利益が前連結会計年度に比べ249億36百万円減少した一方で、非資金損益項目である減価償却費およびのれん償却額が前連結会計年度に比べ191億45百万円増加したこと、投資活動によるキャッシュ・フローに含まれる損益項目である固定資産売却損益および投資有価証券売却損益が前連結会計年度に比べ185億33百万円増加したことによるものです。これに加え、未払消費税等の増加により未払消費税等の増減額が前連結会計年度に比べ147億29百万円増加した一方で、法人税等の支払額が前連結会計年度に比べ149億10百万円増加しました。 ○投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フローは72億70百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ支出が370億86百万円減少しました。これは主に、車両の調達をリースに切り替えたことに伴い有形固定資産の取得による支出が前連結会計年度に比べ173億93百万円減少したこと、および前連結会計年度にコントラクト・ロジスティクス事業において連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が353億7百万円あった一方で、投資有価証券の売却による収入が前連結会計年度に比べ120億13百万円減少したことによるものです。 ○財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フローは370億73百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ支出が464億94百万円増加しました。これは主に、借入れによる収入が前連結会計年度に比べ578億83百万円減少した一方で、自己株式の取得による支出が前連結会計年度に比べ121億78百万円減少したことによるものです。 以上により、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は2,378億22百万円となり、前連結会計年度末に比べ297億65百万円増加しました。 (5)資本の財源及び資金の流動性に関する情報 ヤマトグループは、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画「サステナビリティ・トランスフォーメーション2030 ~1st Stage~」に基づき「持続可能な未来の実現に貢献する価値創造企業」を目指し、経済価値のみならず環境価値、社会価値を同時に創出していくことで、中長期的な企業価値向上を実現していく取組みを推進しています。本中期経営計画期間においては、オペレーションの効率化に資する拠点戦略やAI・DX推進などへの成長投資を実施するとともに、お客様に対する環境負荷の少ない物流サービスの提供とオペレーションのエネルギー効率向上の両立を通じた低炭素社会の実現に向けて、EVや太陽光発電設備等への環境投資も実施します。なお、成長領域であるコントラクト・ロジスティクス事業およびグローバル事業では、自律的な成長施策に加え、M&Aや戦略的業務提携も活用していきます。 上記計画を財務面から支えるため、バランスシート・マネジメントの強化に取り組み、固定資産の流動化等を適宜検討するとともに、キャッシュの創出状況、保有現預金や自己資本比率等の状況、グループ資金の有効活用など、財務の健全性と効率性を意識しながら、必要に応じて金融機関からの借入および社債の発行を通じた資金調達を実施していきます。財務の健全性の観点から自己資本比率は45%程度、D/Eレシオ(負債資本倍率)は0.3~0.5倍程度を目安とします。株主還元については、親会社株主に帰属する当期純利益を基準とする配当性向40%以上を目標とし、自己株式の取得については、成長投資の進捗状況、キャッシュ・フローの動向、株価等の観点を踏まえ、柔軟に検討していきます。 (6)目標とする指標の達成状況等 当該中期経営計画の最終年度となる2027年3月期においては、計画策定時に連結営業収益2兆~2兆4,000億円、連結営業利益1,200~1,600億円(連結営業利益率6%以上)、ROE12%以上、ROIC8%以上と設定しましたが、事業環境の変化や取組みの進捗状況等を踏まえ、2027年3月期の連結業績見通しを連結営業収益1兆9,200億円、連結営業利益420億円(連結営業利益率2.2%)、ROE4.2%、ROIC3.7%へ見直しました。 当計画では「持続可能な未来の実現に貢献する価値創造企業」を目指し、引き続き「宅急便ネットワークの強靭化と事業ポートフォリオの変革」に注力します。当連結会計年度において着実に進捗しているプライシングの適正化や法人向けビジネスの拡大、オペレーティングコストの適正化、間接コストの削減といった利益成長ドライバーの強化を図るとともに、バランスシート・マネジメントの強化とキャピタル・アロケーションの最適化を通じて持続的な企業価値向上に取り組んでいきます。 (7)重要な会計上の見積り及び見積りに用いた仮定 ヤマトグループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されています。この連結財務諸表の作成にあたり見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っています。 重要な会計上の見積り及び見積りに用いた仮定につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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