本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.66-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

東急

TOKYU CORPORATION9005 · Prime · 陸運業

東急沿線を基盤に交通・不動産・生活サービスを展開する複合事業体。鉄道沿線の開発から生まれた独自のエコシステムを持つ。

概要

東急は、東京都西南部と神奈川県を中心に鉄道8路線・軌道1路線(営業キロ110.7km)を運行する東急電鉄を中核とし、不動産開発・販売・賃貸、百貨店・スーパー・ショッピングセンター、ホテル・リゾートなど沿線住民の生活を支える複合生活インフラ企業である。本社は東京都渋谷区南平台町に置き、連結従業員数は24,262人。2025年度(2026年3月期)の連結営業収益は1兆861億円、営業利益1,031億円。渋谷スクランブルスクエアなど大規模再開発を自ら手がけ、沿線価値の向上と非鉄道収益の拡大を図る長期循環型事業モデルを採用している。

都心と郊外を結ぶ8路線の鉄道ネットワーク

交通事業の中核は連結子会社の東急電鉄が運行する9路線(鉄道8・軌道1)である。東横線・田園都市線・目黒線・大井町線など、東京の副都心と多摩・神奈川のベッドタウンを結び、1日の輸送人員は約111.7万人(2025年度実績)に達する。乗車効率は45.4%と高水準で、通勤通学の定期利用が約6割を占める。営業キロ110.7kmに対し、客車走行キロは年間約15.6万kmに及び、安全性と輸送力の両立が求められる。このほか、伊豆急行(伊豆半島45.7km)や上田電鉄(長野県11.6km)も連結子会社として運行する。バス事業では東急バスが都西南部・神奈川県で路線バスを、じょうてつが北海道で路線・貸切バスを運行。空港運営では仙台国際空港が滑走路維持管理を行い、鉄道車両関連では東急テクノシステムが車両機器の設計・更新を手がける。2025年度の交通事業営業収益は2,269億円、営業利益273億円。

沿線を中心に展開する不動産のバリューチェーン

不動産事業は宅地造成・分譲、オフィスビル賃貸、ビル管理、仲介、建設まで一貫して手がける。当社自身が沿線で宅地造成・住宅販売を行うほか、関連会社の東急不動産が首都圏・近畿圏で住宅地開発やマンション分譲を展開。ベトナム・ホーチミン市ではベカメックス東急有限会社が住宅地開発を行う。賃貸部門では、当社が都内・神奈川の沿線にオフィスビルを保有し、東急不動産も全国で賃貸事業を展開する。管理部門では東急プロパティマネジメントがビル管理を、東急コミュニティーがマンション管理を担当。仲介は東急リバブルが関東中心に住宅仲介を提供。建設は東急建設・世紀東急工業が建築・土木工事を請け負う。2025年度の不動産事業営業収益は2,629億円、営業利益は435億円。大型再開発では、渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(2025年着工)、宮益坂地区再開発(2025年組合認可)、鷺沼駅前地区再開発(2026年着手)などが進行中であり、駅とまちが一体となった価値向上を目指す。

渋谷のファッションビルから全国のシネコンまで

生活サービス事業は、沿線住民の消費・娯楽・情報ニーズを幅広くカバーする。百貨店業では東急百貨店が東京・神奈川・札幌で、ながの東急百貨店が長野県で展開。チェーンストア業では東急ストアが首都圏中心に食料品・日用品を販売する。ショッピングセンター業では、東急モールズデベロップメントとSHIBUYA109エンタテイメントが渋谷のファッションビルや沿線商業施設を運営。クレジットカード業では東急カードがカード発行を行う。ケーブルテレビ事業ではイッツ・コミュニケーションズが沿線に光ファイバー網を敷設し、テレビ・インターネットサービスを提供。広告業では東急エージェンシーが広告代理業務を、映像事業では東急レクリエーションが全国にシネマコンプレックスを展開する。これらの事業は鉄道沿線を商圏とし、相互に送客効果を生む。2025年度の生活サービス事業営業収益は非開示だが、グループ全体の多角化を支える柱の一つである。

全国37店舗の直営ホテルと5つのゴルフ場

ホテル・リゾート事業は、東急ホテルズ&リゾーツが「東急ホテル」「エクセルホテル東急」「東急REIホテル」のブランドに加え、個性派ホテル群「DISTINCTIVE SELECTION」を運営し、2025年度末時点で直営37店舗を数える。また、ゴルフ業ではスリーハンドレッドクラブ、東急セブンハンドレッドクラブなど5社がゴルフ場を運営する。2025年度はインバウンド需要の回復もあり、同事業の営業収益は前年比で増収となった。ホテル・リゾート事業は、鉄道・不動産事業との連携により、沿線外からの集客と宿泊需要の取り込みを図っている。なお、連結子会社の東急ホテルズがホテル経営と資産マネジメントを担い、グループ全体の資産効率向上に寄与する。

業界の中での役割は沿線開発型総合生活サービス企業。鉄道を核に不動産・商業・ホテル・リゾートを一体化運営にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1.1兆円
営業利益
1,032億円
営業利益率
9.5%
純利益
871億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
生活 サービス 事業5,115億円47.1%219億円4.3%
交通 事業2,231億円20.5%273億円12.2%
不動産 事業2,127億円19.6%436億円20.5%
ホテル・リゾート 事業1,388億円12.8%97億円7.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01交通主力

東京都西南部・神奈川県を中心に鉄道8路線・軌道1路線を運行。連結子会社を通じてバス・空港運営・鉄道車両関連事業も展開。沿線住民の移動手段と観光アクセスを担う。

主な製品・サービス3
鉄道旅客輸送(東急線)
東横線・田園都市線など9路線、営業キロ110.7kmでの旅客輸送。通勤・通学・観光需要に対応。
バス旅客輸送
東急バスが東京都西南部・神奈川県で路線バス運行。㈱じょうてつが北海道で路線・貸切バスを運行。
空港運営
仙台国際空港㈱が仙台空港の滑走路維持管理・着陸料収受等を実施。

02不動産主力

沿線を中心に宅地造成・住宅分譲・オフィスビル賃貸・ビル管理・仲介・建設まで一貫展開。東急不動産等の関連会社を通じ首都圏・近畿圏でも事業。

主な製品・サービス4
不動産販売(宅地・住宅)
当社および東急不動産が首都圏・近畿圏等で住宅地開発・分譲、戸建住宅・マンション等を供給。
不動産賃貸(オフィスビル等)
東京都・神奈川県等の沿線を中心にオフィスビル等を賃貸。東急不動産も首都圏・近畿圏で展開。
不動産管理
東急プロパティマネジメントがビル管理・プロパティマネジメント、東急コミュニティーがマンション管理を提供。
不動産仲介
東急リバブルが関東中心に住宅等の仲介・斡旋と付帯サービスを提供。

03生活サービス準主力

百貨店・スーパー・ショッピングセンター・クレジットカード・ケーブルテレビ・広告・映画など、沿線住民の生活に密着した多彩なサービスを提供。

主な製品・サービス4
百貨店業
㈱東急百貨店が東京・神奈川・札幌で百貨店を運営。ながの東急百貨店が長野県で展開。
チェーンストア
㈱東急ストアが首都圏中心に食料品・衣料品・日用品を扱うスーパーマーケットを運営。
ショッピングセンター運営
㈱東急モールズデベロップメントと㈱SHIBUYA109エンタテイメントが渋谷のファッションビルや沿線商業施設を運営。
ケーブルテレビ・インターネット
イッツ・コミュニケーションズが沿線に光ファイバー網を敷設し、ケーブルテレビとインターネット接続を提供。

04ホテル・リゾート準主力

東急ホテルズ&リゾーツが複数ブランドでホテル運営(直営37店舗)。ゴルフ場5社を傘下に持ち、リゾート事業を展開。

主な製品・サービス2
ホテル運営(東急ホテル等)
「東急ホテル」「エクセルホテル東急」「東急REIホテル」等のブランドで全国に直営ホテルを運営。
ゴルフ場運営
㈱スリーハンドレッドクラブ、㈱東急セブンハンドレッドクラブ等5社がゴルフ場を運営。

製品と技術

東急線全9路線の運行と新型車両導入

東急電鉄が運行する9路線(東横線・目黒線・東急新横浜線・田園都市線・大井町線・池上線・東急多摩川線・こどもの国線・世田谷線)は、総営業キロ110.7kmに及ぶ。通勤路線のほか、観光路線として伊豆急行や上田電鉄も連結子会社で運行する。2025年度には大井町線に新型車両を導入し、目黒線では車両リニューアルを実施。3D式踏切障害物検知装置の高度化や、BCP強化のための市が尾大規模蓄電池の設置(594億円の設備投資)など、安全・安定輸送と快適性向上を両立させている。また、2026年3月からは関東11社局間でクレジットカード等のタッチ決済による後払い乗車サービスを相互利用開始し、利便性を高めた。これらの取り組みは、輸送人員の増加(2025年度定期外2.7%増)につながっている。

渋谷スクランブルスクエアに象徴される都市再開発

渋谷駅周辺の大規模再開発は東急の不動産事業の中核プロジェクトである。渋谷スクランブルスクエアは東棟・中央棟・西棟から構成され、第Ⅰ期(東棟)は既に開業。第Ⅱ期(中央棟・西棟)は2025年5月に着工し、2031年度の完成、2034年度の全体完成を予定する。このプロジェクトでは、駅とまちを結ぶ多層歩行者ネットワークの整備や、オフィス・商業・ホテル・文化施設の複合開発が進められる。さらに宮益坂地区再開発では、大規模ホールや宿泊滞在施設、産業育成支援施設を整備し、国際ビジネス交流都市としての渋谷の競争力を高める。これらの再開発は、鉄道利用の増加や沿線不動産価値の向上を通じて、グループ全体の収益循環を生む。

東急ホテルズ&リゾーツのマルチブランド戦略

ホテル事業では、東急ホテルズ&リゾーツが「東急ホテル」「エクセルホテル東急」「東急REIホテル」の3ブランドに加え、個性的なホテルを集めた「DISTINCTIVE SELECTION」を展開し、直営37店舗を運営する。全国の主要都市に立地し、ビジネス・観光双方の需要に対応。ゴルフ事業では、スリーハンドレッドクラブ、東急セブンハンドレッドクラブなど5社がゴルフ場を運営する。2025年度はインバウンド回復を背景に好調な業績を示し、グループ全体の収益多様化に貢献している。東急ホテルズは資産マネジメント機能も担い、所有と運営の分離による効率的なポートフォリオ運営を進めている。

イッツ・コミュニケーションズの光ファイバーネットワーク

生活サービス事業の一部として、イッツ・コミュニケーションズが東京・川崎・横浜の東急沿線に光ファイバーケーブルと同軸ケーブルからなるブロードバンドネットワークを敷設し、ケーブルテレビとインターネット接続サービスを提供する。同社は沿線住民の情報インフラとしての役割を担い、東急グループの多角化の一翼を担う。また、東急カードが発行するクレジットカードは、グループ内の百貨店・スーパー・ホテル等での利用特典を提供し、グループ全体の顧客囲い込みに寄与する。映像事業では東急レクリエーションが全国にシネマコンプレックスを展開し、沿線外の集客も図る。これらの生活密着型サービスは、鉄道・不動産とのシナジーを生み出す基盤である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

陸運業のなかでの位置

首都圏私鉄大手、不動産・流通との複合経営

東急は首都圏私鉄大手3社(東武、小田急、京急など)の中で業界トップクラスの売上規模(2025/3期1兆550億円)を誇る。鉄道を核に不動産・流通・ホテルを展開する複合企業であり、沿線開発による安定収益が強み。一方、相鉄や京急と比べて海外比率は低く内需依存度が高い。競合の東武鉄道も沿線開発を強化するが、東急は非鉄道セグメントの比率が高く、事業ポートフォリオの分散度で優位。

強み

  • 鉄道・不動産・流通・ホテルなど多角経営で収益源を分散、景気変動耐性が高い。
  • 田園都市線等の沿線で大規模な宅地・商業施設開発を手掛け、鉄道需要を創出。
  • 鉄道・不動産賃貸等のストック型収益が厚く、安定したキャッシュフローを確保。
  • 渋谷・二子玉川などターミナル駅の再開発で高いブランド力を持ち、集客に優位。

課題

  • 首都圏でも人口減少が進めば沿線需要が頭打ちとなり、鉄道・不動産事業に影響。
  • 競合の東武などに比べ海外事業比率が低く、成長機会を逃す可能性。
  • 鉄道安全投資や再開発プロジェクトに巨額の資金が必要で、財務負荷となる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

物流・運輸の時価総額近傍。太字が東急

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19021西日本旅客鉄道1.4兆円10.8倍
29147NIPPON EXPRESSホールディングス1.4兆円71.6倍
39201日本航空1.3兆円9.5倍
49042阪急阪神ホールディングス1.2兆円14.1倍
59024西武ホールディングス1.1兆円22.8倍
69005東急1.0兆円10.8倍
79143SGホールディングス9,427億円15.0倍
84732ユー・エス・エス9,395億円22.4倍
99023東京地下鉄8,625億円14.6倍
109009京成電鉄6,918億円13.4倍
119064ヤマトホールディングス6,903億円46.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(物流・運輸)に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

2021年度の赤字転落とコロナ禍からの回復

2021年3月期(2020年度)、東急は連結純利益で559億円の赤字を計上した。これは新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛で鉄道利用が急減し、百貨店・ホテル事業も打撃を受けたためである。営業収益は前年の1兆1,642億円から9,359億円へと19.6%減少した。翌2022年3月期には収益が8,791億円まで落ち込んだものの、純利益は91億円と黒字に復帰。その後、行動制限の解除に伴い輸送人員が回復し、2023年3月期には純利益260億円、2024年3月期には639億円へと急回復した。2025年3月期には営業収益1兆550億円、純利益797億円に達し、コロナ前の水準を超えた。この間、在宅勤務の定着による定期外需要の減少に対応し、沿線価値向上を目的とした不動産開発へのシフトを加速させた。

2024年度中期経営計画「Creative Act.」の策定

2024年度を初年度とする中期3か年経営計画が策定された。計画のビジョンワードは「Creative Act. 創造力でしなやかに“世界が憧れるまち”を」である。従来重視してきた営業利益やEBITDAに加え、資本効率を重視する経営へ転換し、EPS(1株当たり利益)・ROE・ROAを最も重視する指標と定めた。2025年度実績のEPSは152.25円、ROEは10.0%。株主資本コストをCAPM等で5.7~7.9%と認識し、その上回りを目標とする。投資計画は3か年合計4,900億円で、鉄道設備更新と不動産開発に充当。有利子負債/EBITDA倍率を6倍台に維持しつつ、持続的成長を目指す。この計画は、コロナ禍からの回復期を脱し、外部環境変化に能動的に対応するための再起動の位置づけである。

新空港線計画の認定と連続立体交差事業の認可

2025年10月、東急電鉄は蒲田駅と京急蒲田駅間0.8kmを結ぶ新空港線の速達性向上計画について国土交通省の認定を受けた。運行頻度や車両編成数などの具体計画が認められ、新線開通へ向け大きく前進した。さらに2026年2月には、大井町線戸越公園駅付近の連続立体交差事業が国土交通省から認可され、2026年度より工事を開始する。これにより踏切解消による安全・安定輸送と利便性向上を図る。また2026年3月には、関東の鉄道事業者11社局によるクレジットカード等のタッチ決済後払い乗車サービスの相互利用を開始し、シームレスな乗車体験の提供を実現した。これらの投資は、鉄道事業の持続的成長と沿線価値向上に不可欠な基盤整備として位置づけられる。

渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期着工と周辺再開発の推進

2025年5月、東急は渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)の工事に着工した。2030年度には多層な歩行者ネットワークが概成し、2031年度には第Ⅱ期が完成、2034年度の全体完成を目指す。同時に、宮益坂地区第一種市街地再開発事業が2025年4月に東京都知事から組合設立認可を受け、大規模ホールや宿泊施設、産業育成支援施設の整備が計画されている。さらに2026年3月には、鷺沼駅前地区で駅改良工事に着手し、商業・住宅・公共施設・交通広場からなる複合再開発を開始。また、JR関内駅前の「BASEGATE 横浜関内」が2026年3月にグランドオープンし、旧横浜市庁舎を保存・活用したホテル等を含む大規模複合施設が誕生した。これらの再開発は、駅とまちを一体化し、国際的なビジネス交流拠点を形成する狙いを持つ。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • EPS2027年度まで164.88円
  • ROE2027年度まで9.3%
  • ROA(総資産事業利益率)2027年度まで3.7%
  • 東急EBITDA2027年度まで2,400億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存事業の収益力向上

    交通事業の収益性と社会価値提供の両立、不動産のバリューアップ投資や事業間連携により各事業の利益創出力・競争力を強化する。

  2. 02

    持続的成長のための成長投資

    不動産開発事業によるエリア価値向上、不動産販売事業の拡大とバリューチェーン強化、海外事業やGX投資を継続的に推進する。

  3. 03

    連結経営・事業推進基盤の強化

    人材戦略、デジタル戦略の推進、事業ポートフォリオ管理と経営資源配分の最適化により、グループ全体の経営基盤を強化する。

  4. 04

    資本効率を重視した経営への転換

    従来の規模指標に代わり、EPS、ROE、ROA(総資産事業利益率)を最重要指標とし、株主資本コストを意識した経営を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で24,262人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は903万円で、9期前と比べて+22.5%平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は12.0年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月22,780
2018年3月22,985
2019年3月73740.018.023,637
2020年3月77142.015.024,464
2021年3月76342.015.024,655
2022年3月74543.015.024,364
2023年3月79743.015.023,763
2024年3月77743.014.023,583
2025年3月88343.013.024,054430
2026年3月90342.012.024,262425

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率14.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率92.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社63(国内 54 / 海外 9、うち連結子会社 25) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
小計16,578億円
不動産事業8,072億円
交通事業6,034億円
生活サービス事業1,614億円
ホテル・リゾート事業858億円
渋谷ヒカリエ 東京都渋谷区722億円
東急歌舞伎町タワー 東京都新宿区570億円
渋谷ストリーム 東京都渋谷区554億円
CTリアルティ有限会社 セルリアンタワー東急ホテル 東京都渋谷区516億円
渋谷スクランブルスクエア 第Ⅰ期(東棟)東京都渋谷区433億円
ほか23件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    東急電鉄㈱ 4
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    伊豆急行㈱
    静岡県伊東市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    上田電鉄㈱
    長野県上田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱じょうてつ
    北海道札幌市 白石区 · 連結子会社
    議決権71.7%
  • 国内
    網走交通㈱
    北海道網走市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東急バス㈱
    東京都目黒区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    仙台国際空港㈱ 2
    宮城県名取市 · 連結子会社
    議決権43.0%
  • 国内
    東急テクノシステム㈱
    神奈川県川崎市中原区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東急ファイナンスアンドアカウンティング㈱
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    伊豆急ホールディングス㈱
    静岡県伊東市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東急プロパティマネジメント㈱
    東京都世田谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱東急設計コンサルタント
    東京都目黒区 · 連結子会社
    議決権70.0%
残りのグループ会社51社を開く
  • 東急ジオックス㈱東京都渋谷区90%
  • ㈱伊豆急コミュニティー静岡県伊東市100%
  • CTリアルティ有限会社 2東京都中央区100%
  • 渋谷宮下町リアルティ㈱東京都渋谷区73%
  • 渋谷スクランブルスクエア㈱東京都渋谷区64%
  • ヤンチェップ サン シティ㈱オーストラリアパース100%
  • セント アンドリュース プライベート エステート㈱オーストラリアパース100%
  • ベカメックス東急有限会社ベトナム ホーチミン市65%
  • OASIS REAL ESTATE INVESTMENT PTE.LTD.シンガポール87%
  • SLリアルティ合同会社 2東京都中央区100%
  • 東急ライフィア㈱東京都世田谷区100%
  • 東急リアル・エステート・インベストメント・マネジメント㈱東京都渋谷区100%
  • Tokyu Development (Thailand) Co., Ltd.タイ バンコク100%
  • サハ東急コーポレーション 2タイ チョンブリ46%
  • 渋谷西開発特定目的会社東京都中央区70%
  • ㈱東急百貨店東京都渋谷区100%
  • ㈱ながの東急百貨店長野県長野市100%
  • ㈱セントラルフーズ東京都品川区100%
  • 渋谷地下街㈱東京都渋谷区100%
  • ㈱東急ストア 4東京都目黒区100%
  • ㈱東急モールズデベロップメント東京都渋谷区100%
  • ㈱SHIBUYA109エンタテイメント東京都渋谷区100%
  • 東急カード㈱東京都世田谷区100%
  • イッツ・コミュニケーションズ㈱東京都渋谷区100%
  • ㈱東急エージェンシー東京都港区100%
  • ㈱東急レクリエーション東京都渋谷区100%
  • 東急セキュリティ㈱東京都世田谷区100%
  • ㈱東急グルメフロント東京都目黒区100%
  • ㈱東急パワーサプライ東京都渋谷区67%
  • ㈱TSTエンタテイメント東京都新宿区66%
  • 東急リテールマネジメント㈱東京都渋谷区100%
  • ㈱東急ホテルズ東京都渋谷区100%
  • ㈱スリーハンドレッドクラブ東京都渋谷区100%
  • 東急リネン・サプライ㈱東京都品川区100%
  • ㈱ティー・エイチ・プロパティーズ東京都渋谷区100%
  • 東急ホテルズ&リゾーツ㈱東京都渋谷区100%
  • 広島国際空港㈱広島県三原市30%
  • 東急不動産ホールディングス㈱ 1 3東京都渋谷区0%
  • 東急不動産㈱ 3東京都渋谷区100%
  • ㈱東急コミュニティー 3東京都世田谷区100%
  • 東急リバブル㈱ 3東京都渋谷区100%
  • 東急建設㈱ 1 3東京都渋谷区7%
  • 東急リニューアル㈱ 3東京都渋谷区91%
  • 世紀東急工業㈱ 1 3東京都港区24%
  • HTK INVESTMENT CORPORATIONベトナム ホーチミン市23%
  • KING SQUARE DEVELOPMENT CO., LTD.タイ バンコク35%
  • 東急リアル・エステート投資法人 1東京都渋谷区15%
  • Dong Nai Waterfront City LLCベトナム ドンナイ市15%
  • 横浜ケーブルビジョン㈱神奈川県横浜市保土ヶ谷区49%
  • YOUテレビ㈱神奈川県横浜市鶴見区21%
  • Sharing Design㈱東京都渋谷区20%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    エネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業/実証要件適合性等調査/公共交通とスマートモビリティでのMaaS活用による都市の利便性向上を実現するためのシステム実証研究(ベトナム)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-09-16
    730万円
  • 補助金
    まちなかウォーカブル推進事業
    国土交通省 · 2020-11-06
    5,100万円
  • 補助金
    官民連携都市再生推進事業
    国土交通省 · 2021-05-10
    3,180万円
  • 補助金
    コロナ禍を乗り越えるための文化芸術活動の充実支援事業
    文部科学省 · 2021-07-27
    2,500万円
  • 補助金
    官民連携都市再生推進事業
    国土交通省 · 2022-03-30
    1,272万円
  • 補助金
    官民連携都市再生推進事業
    国土交通省 · 2023-03-28
    308万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1.1兆円営業利益1,032億円前期と比べると増収減益で、売上が+3.0%、利益が-0.3%。

売上高
+3.0%
1.1兆円
営業利益
-0.3%
1,032億円
純利益
+9.3%
871億円
営業利益率
9.5%
前期比 -0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1.1兆円1.1兆円
営業利益1,100億円1,032億円
純利益900億円871億円
1株あたり配当¥32¥32

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は2,735億円、営業利益は314億円。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2018年4Q1.1477
2019年4Q1.16110
2020年4Q1.16−36
2021年4Q0.94−294
2022年4Q0.88−211
2023年4Q0.9318
2024年4Q1.04139
2025年4Q1.053823.6302
2026年4Q1.094434.1309
2027年1Q0.2731411.5363

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1.1兆円から1.1兆円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は9.5%。売上は4期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1.07563431
2014年3月1.08626565
2015年3月1.07666411
2016年3月1.09700552
2017年3月1.12764673
2018年3月1.14837701
2019年3月1.16819578
2020年3月1.16709424
2021年3月0.94−268−559
2022年3月0.8835091
2023年3月0.93474260
2024年3月1.04993639
2025年3月1.051,0351,0779.8797
2026年3月1.091,0321,1619.5871

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1.1兆円のうち、営業利益として残るのは1,032億円9.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は871億円、売上の8.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金68.6%7,447億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.9%2,383億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.5%1,032億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+2.3pt
9.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.9pt
8.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.6pt
10.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが1,277億円、投資CFが−1,750億円で、差し引きのフリーCFは−473億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は796億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月1,226−908−380318264
2014年3月1,567−1,061−223506547
2015年3月1,640−752−1,031888407
2016年3月1,296−1,216−5380429
2017年3月1,264−1,32331−59398
2018年3月1,526−1,454−7972383
2019年3月1,384−2,251821−867333
2020年3月1,553−1,906596−353575
2021年3月859−1,152172−293453
2022年3月856−788−1468516
2023年3月954−1,544746−590685
2024年3月1,453−1,010−720443416
2025年3月1,551−1,140−252411583
2026年3月1,277−1,750684−473796

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2.9兆円。このうち返さなくてよい自己資本が9,595億円で、自己資本比率は31.2%(業種中央値40.1%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債兆円自己資本比率%
2013年3月1.964,9951.4724.2
2014年3月2.025,3771.4825.3
2015年3月2.005,7961.4227.5
2016年3月2.096,2331.4727.6
2017年3月2.156,7841.4729.2
2018年3月2.277,5421.5131.0
2019年3月2.417,9621.6230.9
2020年3月2.548,0961.7329.8
2021年3月2.487,5331.7228.4
2022年3月2.487,5401.7328.4
2023年3月2.617,8041.8328.4
2024年3月2.658,3081.8229.8
2025年3月2.708,7231.8330.7
2026年3月2.929,5951.9631.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
835億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
6,654億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
100億円
在庫として抱えている分
負債合計
2.0兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率21 / 40
収益力営業利益率19 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

陸運業 56社との比較

同じ陸運業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE56社中17位あたり、逆に低いのは自己資本比率56社中48位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.0%/中央値 8.4%
P25 6.0%P75 10.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.5%/中央値 7.2%
P25 4.9%P75 10.9%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
31.2%/中央値 40.1%
P25 32.4%P75 54.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.0%/中央値 4.5%
P25 2.6%P75 7.5%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.9%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,648で、1年前と比べて-12.0%過去52週の値幅のなかでは16%の位置にある。

¥1,648-0.9%1ヶ月-1.8%1年-12.0%時価総額1.0兆円
過去52週の値幅
安値¥1,580高値¥2,011

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.8倍
PER (会社予想)10.4倍
PBR0.99倍
配当利回り1.94%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1カ月で3.43%下落し、8月10日には1644.5円まで下落した。8月21日時点で1676.5円と、25日移動平均線(1709.88円)を約2%下回る。75日線(1680.77円)も下回っており、短期的な調整局面。52週高値(2011円)からは17%下の水準で、RSIは29.45と売られすぎだが、反発の兆しは見られる。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは10.9倍で同業界平均の15.59倍を下回り、予想PERも10.5倍と割安。PBRは1.0倍とほぼ純資産価値で、平均の1.07倍を下回る。ROEは10%と良好で、配当利回りは1.93%と平均の2.33%より低いが、配当性向は35.4%と健全な水準。収益は増加傾向で、割安ながら配当利回りはやや低いが、総合的に見て割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.8倍15.7倍
PER (予想)10.4倍
PBR0.99倍1.07倍
ROE10.0%8.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

コロナ禍からの人流回復で鉄道・商業施設の業績は改善し、再開発により収益拡大が続く。強気派は、渋谷スクランブルスクエアや二子玉川などの大規模再開発の進行、オフィス・商業施設の稼働改善、訪日客増加によるインバウンド需要を評価する。弱気派は、テレワーク定着による定期外需要の減少、金利上昇による不動産市況の悪化、開発コストの増加を懸念。鉄道と不動産の好循環が維持できるかが焦点。

プラスに働く材料7
  • 再開発による価値向上

    渋谷などで大規模開発が進行し、沿線の不動産価値と収益が向上する

  • 人流回復

    通勤・外出需要が回復し、鉄道と商業施設の収益が改善している

  • インバウンド需要

    訪日外国人の増加で、観光・宿泊需要が高まり収益を押し上げる

  • 純利益871億円と3期連続の最高益通年影響

    純利益は871億円と前期797億円から74億円増加し3期連続で拡大

  • 売上高10862億円と過去最高を更新通年影響

    売上高は10862億円と前期10550億円から312億円増加

  • PBR1.04倍と割安感、下値堅い不定影響

    PBR1.04倍は解散価値に近く、下値リスクが限定的

  • 予想PER10.6倍と実績比で改善不定影響

    予想PER10.6倍は実績10.97倍を下回り、来期増益を織り込む

マイナスに働く材料7
  • テレワークの影響

    定期外需要の回復が鈍く、通勤需要の構造的な減少リスクがある

  • 金利上昇による不動産減速

    金利上昇で不動産投資が冷え込み、開発計画や売却収入に悪影響が出る

  • 開発コストの増加

    建設費の高騰などで、大規模プロジェクトの投資負担が重くなる

  • 営業利益が微減、利益率9.5%に低下通年影響

    営業利益は1032億円と前期から3億円減、利益率は0.31ポイント低下

  • 株価は1年で8.87%下落、モメンタム悪化不定影響

    1年リターンはマイナス8.87%と下落基調が続く

  • 配当利回り1.92%は相対的に低い継続影響

    配当利回り1.92%は他の鉄道株と比較して魅力度が低い

  • 外国人保有比率22.92%と高く売り圧力継続影響

    外国人保有は22.92%と高く、リスクオフ時に売りが出やすい

次の決算で確かめる点
鉄道輸送人員
主力の鉄道事業の需要動向を直接示す指標
不動産セグメントの売上高と利益
沿線価値向上と再開発の成果を測る
商業施設の入居率と客単価
商業事業の稼働状況と消費回復の度合いを確認する
訪日外国人客数
インバウンド需要の影響度を測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり32で、前期から+25.0%いまの株価に対する利回りは1.94%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥32
1株あたり
配当利回り
1.94%
いまの株価に対して
配当性向
35.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1821.5
2018年3月195.626.9
2019年3月205.331.8
2020年3月2315.054.1
2021年3月20−13.0
2022年3月15−25.044.1
2023年3月150.075.8
2024年3月1816.738.8
2025年3月2437.135.5
2026年3月3025.035.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥32

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ100,281人。区分でいちばん多いのは金融機関37.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.8%を占め、残る59.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関47.247.148.044.140.337.5
個人・その他31.430.829.531.234.734.8
外国法人17.318.118.320.120.522.9
自己株式3.23.21.33.97.48.3
事業法人3.23.13.33.53.53.3
証券会社0.90.80.91.21.11.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)11.98
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.66
03日本生命保険相互会社3.13
04第一生命保険株式会社2.64
05三井住友信託銀行株式会社2.51
06株式会社みずほ銀行1.59
07太陽生命保険株式会社1.45
08東急グループ従業員持株会1.18
09野村信託銀行株式会社(退職給付信託三菱UFJ銀行口)1.14
10JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.12

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-08-07
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    5.67%
    +0.25pt
  • 2026-06-05
    ブラックロック・ジャパン株式会社
    新規の大量保有報告
    1.60%
    -0.42pt
  • 2026-05-22
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    1.58%
    +0.01pt
  • 2026-05-22
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.43%
    +0.08pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+343%、1株純資産は14期で+322%。直近期のROEは10.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月343799.520.730.1
2014年3月4540711.414.031.7
2015年3月334437.722.633.3
2016年3月454709.821.034.0
2017年3月1101,03511.214.321.5
2018年3月1151,15810.514.426.9
2019年3月951,2268.020.331.8
2020年3月701,2535.624.354.1
2021年3月−931,164−7.7
2022年3月151,1691.3109.244.1
2023年3月431,2073.641.075.8
2024年3月1061,3198.317.438.8
2025年3月1351,4419.812.535.5
2026年3月1521,60210.012.235.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額468百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
野本弘文代表取締役会長7816,045,000
堀江正博代表取締役社長 社長執行役員641,225,000
藤原裕久取締役 専務執行役員65723,000
髙橋俊之取締役 専務執行役員672,023,000
福田誠一取締役62102,000
島田邦雄取締役673,000
宮崎緑取締役681,000
清水博取締役65
杉山涼子取締役71
中本智常勤監査役59
秋元直久常勤監査役6924,000
渡辺一監査役67
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
稲垣精二監査役63
松本拓生53

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)11213842632530
監査役4787820
社外取締役544449
社外監査役2212111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,278字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の企業グループは、当社、子会社130社及び関連会社41社で構成され、その営んでいる主要な事業内容は、次のとおりであります。なお、事業区分は、報告セグメントの区分と同一であります。 当連結会計年度末現在の各事業に係る主な事業内容 (交通事業) 鉄軌道業では、連結子会社の東急電鉄㈱が東京都西南部及び神奈川県において、東横線・目黒線・東急新横浜線・田園都市線・大井町線・池上線・東急多摩川線・こどもの国線の鉄道8路線と東京都世田谷区において、世田谷線の軌道1路線の計9路線、営業キロ110.7kmで旅客輸送を行っております。連結子会社では、伊豆急行㈱が伊豆半島で伊東~伊豆急下田間、営業キロ45.7kmで旅客輸送を行っているほか、上田電鉄㈱が長野県において上田~別所温泉間、営業キロ11.6kmで旅客輸送を行っております。 バス業では、連結子会社の東急バス㈱が東京都西南部及び神奈川県において、路線バスの運行を行っております。また、北海道では、連結子会社の㈱じょうてつが路線バスによる旅客輸送及び北海道一円を対象に貸切バス業を行っております。 空港運営事業では、連結子会社の仙台国際空港㈱が宮城県の仙台空港において、滑走路の維持管理や着陸料等の収受を行う空港運営事業を行っております。 鉄道車両関連事業では、連結子会社の東急テクノシステム㈱が、鉄道車両用機器の設計製作並びに更新修理定期検査の請負、鉄道関係電気工事の設計施工等を行っております。 (不動産事業) 不動産販売業では、当社が宅地を造成販売し、住宅等の建設販売を行うとともに、不動産コンサルティング業務を行っております。関連会社の東急不動産㈱では、首都圏・近畿圏及び地方中核都市等において、住宅地等の開発及び分譲並びに戸建住宅・中高層住宅・別荘等の建設及び分譲を行っております。また、連結子会社のベカメックス東急有限会社では、ベトナム・ホーチミン市において、住宅地等の開発及び分譲を行っております。 不動産賃貸業では、当社が東京都・神奈川県等当社沿線を中心に、また、関連会社の東急不動産㈱が首都圏・近畿圏及び地方中核都市等においてオフィスビル等の不動産の賃貸を行っております。 不動産管理業では、連結子会社の東急プロパティマネジメント㈱が、ビル等のプロパティマネジメント業務及び設備管理・清掃その他総合的管理運営業務を行うビル管理業、関連会社の東急リアル・エステート投資法人が、東急リアル・エステート・インベストメント・マネジメント㈱に資産運用業務を委託し、成長性、安定性及び透明性の確保を目指した資産運用を行っております。また、関連会社の㈱東急コミュニティーが、同様のビル管理業及びマンションの事務管理・設備管理等総合的管理運営業務を行うマンション管理業を行っております。 不動産仲介業では、関連会社の東急リバブル㈱が関東地方を中心とする主要都市において、地域に密着したネットワークによる住宅等の斡旋・仲介及びそれらに付帯するサービスの提供・斡旋を行っております。 建設業では、関連会社の東急建設㈱が、住宅・事務所・庁舎等の建築工事及び道路・鉄道・土地造成等の土木工事を行っております。また、関連会社の世紀東急工業㈱が、土木工事・舗装工事・水利工事・建築工事を行っております。 (生活サービス事業) 百貨店業では、連結子会社の㈱東急百貨店が、東京都、神奈川県、北海道札幌市において百貨店業を行っております。また、連結子会社の㈱ながの東急百貨店が長野県において同様の事業を展開しております。 チェーンストア業では、連結子会社の㈱東急ストアが、首都圏を中心に食料品・衣料品・日用品等の生活用品を取り扱っております。 ショッピングセンター業では、連結子会社の㈱東急モールズデベロップメント及び㈱SHIBUYA109エンタテイメントが、渋谷を中心に都市型ファッションビルを展開するとともに、東急線沿線を中心に商業施設の運営を行っております。 クレジットカード業では、連結子会社の東急カード㈱が、クレジットカードの取扱いに関する業務を行っております。 ケーブルテレビ事業では、連結子会社のイッツ・コミュニケーションズ㈱が、東京、川崎、横浜の当社沿線を中心に敷設された光ファイバーケーブル及び同軸ケーブルによるネットワークを通じ、ケーブルテレビサービス及びインターネット接続サービスを提供しております。 広告業では、連結子会社の㈱東急エージェンシーが、各種広告の代理業務を行っております。 映像事業では、連結子会社の㈱東急レクリエーションが、全国各地にシネマコンプレックス(複合映画施設)を展開するとともに、映像関連イベントの運営・受託、直営映画館での広告プランニングを行っております。 (ホテル・リゾート事業) ホテル業では、当社および連結子会社の㈱東急ホテルズがホテル経営と資産マネジメントを行い、連結子会社の東急ホテルズ&リゾーツ㈱が、「東急ホテル」「エクセルホテル東急」「東急REIホテル」の各ブランドに加え、東急ブランドホテルの枠を超える個性を有するホテルのブランド群「DISTINCTIVE SELECTION」にてホテルの運営(当連結会計年度末現在直営37店舗)を行っております。 ゴルフ業では、連結子会社の㈱スリーハンドレッドクラブ、㈱東急セブンハンドレッドクラブなど5社がゴルフ場の営業を行っております。 企業集団の状況について事業系統図を示すと次のとおりとなります。
経営方針・対処すべき課題2,797字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において、当社グループが判断したものであります。 (1)グループ理念 当社グループは、「美しい時代へ―東急グループ」をグループスローガンとして掲げるとともに、「グループを共につくり支える志を持ち、共有する理念」として、以下のとおり「グループ理念」を定めております。 (グループ理念) 「存在理念」:美しい生活環境を創造し、調和ある社会と、一人ひとりの幸せを追求する。 「経営理念」:自立と共創により、総合力を高め、信頼され愛されるブランドを確立する。 〇市場の期待に応え、新たな期待を創造する。 〇自然環境との融和をめざした経営を行う。 〇世界を視野に入れ、経営を革新する。 〇個性を尊重し、人を活かす。 もって、企業の社会的責任を全うする。 「行動理念」:自己の責任を果たし、互いに高めあい、グローバルな意識で自らを革新する。 (2)サステナブル経営の方針 当社は、「安全・安心」、「まちづくり」、「生活環境品質」、「ひとづくり」、「脱炭素・循環型社会」、「企業統治・コンプライアンス」をサステナブル重要テーマ(マテリアリティ)として設定しており、これらに向き合い、「未来に向けた美しい生活環境の創造」および「事業を通じた継続的な社会課題解決」に取り組んでいくという“サステナブル経営”を経営の基本姿勢としています。 (3)中期3か年経営計画 2024年度を始期とする中期3か年経営計画を策定し推進しております。 本計画では、今後起こりうる経営環境変化に能動的に対応すべく、安定的で成長力ある事業ポートフォリオを構築しながら資本効率向上と財務健全性維持の両立を図るとともに、株主資本コストを意識した経営を推進し、持続的な企業価値の向上と事業間連携の深化によるコングロマリットプレミアムの創出を図ります。 また本計画の策定にあわせて、『Creative Act.創造力でしなやかに“世界が憧れるまち”を』を、ビジョンワードとして設定しました。従業員ひとりひとりが輝ける会社となり、お客さまへの優れたサービスの提供と明るい未来の創造を目指していきます。 本計画の概要は以下の通りです。 (目指すビジネスモデル) 交通/不動産を軸とした事業間シナジーと再投資により持続的成長を実現する長期循環型事業 (基本方針) 外部環境の変化が継続する中、本計画の3か年を再起動の期間と位置づけ、事業戦略・コーポレート戦略の推進により経営基盤を強化するとともに資本効率等を重視する経営への転換を図り、持続的な企業価値の向上につなげる。 (重点施策) 1)既存事業の収益力向上による内部成長の実現(各事業の利益創出力・競争力の強化) ・「移動」を通じた社会価値提供と収益性の両立 ・バリューアップ投資と事業間連携による利益創出力の強化 2)持続的成長のための「成長投資継続」(事業領域の拡大) ・不動産開発事業を通じたエリア価値の継続的な向上 ・不動産販売事業拡大とバリューチェーン強化、資産ポートフォリオ戦略 ・海外事業の継続推進、GX投資 3)連結経営/事業推進基盤の強化 ・人材戦略、デジタル戦略の推進、事業ポートフォリオ管理と経営資源配分の最適化 (経営指標) 具体的な数値目標については以下のとおりです。 なお、2026年度、2027年度数値については2026年5月公表数値を記載しております。 定量指標   2025年度実績   2026年度予想   2027年度目標 EPS   152.25円   158.15円   164.88円 ROE   10.0%   9.6%   9.3% ROA(総資産事業利益率)   3.7%   3.8%   3.7% 東急EBITDA   2,279億円   2,368億円   2,400億円 営業利益   1,031億円   1,100億円   1,120億円 親会社株主に帰属する当期純利益   870億円   900億円   920億円 有利子負債/東急EBITDA倍率   6.1倍   6.1倍   6.0倍 従来は、規模の指標として、「営業利益」、「東急EBITDA」、健全性指標として「有利子負債(※)/東急EBITDA倍率を重視して参りましたが、本計画では資本効率を重視する経営へ深化させ、最も重視する経営指標を、「EPS」、「ROE」、「ROA(総資産事業利益率)」の3つと定めております。また、「EPS」、「ROE」の分子となる「親会社株主に帰属する当期純利益」も、重視する指標に加えております。当社の株主資本コストは、2026年3月時点推計値として、CAPM(資本資産価格モデル)および株式益利回りより算出し、5.7%~7.9%と認識しており、規模拡大のみならず効率性や財務健全性を重視し、株主資本コストを意識した経営を推進してまいります。 〇経営指標(当社独自の指標等)採用に関する補足 「ROA(総資産事業利益率)」の分子とする事業利益は、営業利益に、収支が会計ルール上、営業外収益で計上されてしまう海外事業や空港運営事業等の利益も加算した利益を指しております。 なお、事業利益の算出方法は、以下のとおりです。 事業利益=営業利益+上場会社を除く持分法投資損益+不動産事業等に係る受取配当 東急EBITDAは、大規模工事の竣工等による営業利益の変動を補正したうえで、事業スキームの多様化を反映し、当社の稼ぐ力をより正確に表す指標として採用しております。 なお、東急EBITDAの算出方法は、以下のとおりです。 東急EBITDA=営業利益+減価償却費+固定資産除却費+のれん償却費+受取利息配当+持分法投資損益 ※ 有利子負債:借入金、社債、コマーシャル・ペーパーの合計 (投資計画・株主還元の考え方) 投資計画については、今回アップデートを行い、本中期経営計画3か年合計で4,900億円を計画しております。内訳としては、鉄道事業投資に1,800億円、バリューアップ投資を含めた既存事業投資として1,300億円、不動産開発投資をはじめとした成長投資として1,800億円を見込んでおります。 株主還元の考え方については、中期経営計画で定めた配当方針として安定配当の継続と、利益成長に応じた配当金の持続的な増加を掲げており、2026年度につきましては2円増配の1株あたり年間32円の配当を予定しております。また資本政策に関しても機動的かつ積極的に実施する方針としており、200億円、1,300万株を上限とする自己株式取得についても決議いたしました。業績や資金状況もふまえつつ、総還元性向40%を当面の目安として意識してまいります。
事業等のリスク7,148字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループでは、定期的にリスク認識の再評価、及びリスク軽減に対する取り組み状況の評価を行い、発生の回避及び発生した場合の影響最小化に向けての対応に努めております。有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある連結経営上の最重要リスクとして、「経営環境変化への対応に関するリスク」、「安全管理への対応に関するリスク」、「情報セキュリティに関するリスク」、「コンプライアンスに関するリスク」、「働き方・人材確保に関するリスク」、「長期・広範な人流阻害に伴うリスク」の6つを設定しております。リスクの内容及びリスクコントロールの取り組みは次のとおりであります。 なお、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。また、以下の記載は、当社グループの事業等のリスクをすべて網羅することを意図したものではないことにご留意ください。 (1)経営環境変化への対応に関するリスク ① 金融市場混乱・金利上昇・格下げ・信用不安により、財務状況が悪化するリスク 当社グループは、これまで鉄軌道業をはじめとする各事業の必要資金の多くを、社債や金融機関からの借入により調達しているため、市場金利が上昇した場合や、格付機関が当社の格付けを引き下げた場合、ESG関連評価機関の評価が低下した場合には、相対的に金利負担が重くなったり、資金調達の条件が悪化したりすることにより、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、引き続き、資金調達の多様化を進め、金利の長期固定化や返済期限の平準化等により再調達リスクを抑制しつつ、コマーシャル・ペーパーの活用等、短期金融市場活用による機動的資金調達力の向上、及び価格政策等の推進により、金利上昇を上回る内部成長の実現に取り組んでおります。 ② 各種市況の悪化により、工事費等、調達コストの高騰が発生し、収益性が低下するリスク 当社グループは、原材料・労務費等の市場価格動向を踏まえコスト削減を行っていますが、工事費等の調達コストが高騰した場合には、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、バリューエンジニアリングやコストダウン、調達チャネルの多様化、継続的な工事内容の精査等、市場動向を踏まえた市況変化への対応力強化に取り組んでおります。 ③ 需要・事業性の予測(インフレ影響、為替影響、インバウンド需要等)見誤りにより、収益確保、事業継続が困難となるリスク 当社グループは鉄道沿線地域に経営資源が集中しており、少子高齢化や人口減少による既存事業の需要減少、生活スタイルの変化による既存の交通やオフィス・商業施設の利用減少、新たな産業やビジネスモデルの登場による既存事業の競争力低下等が起こった場合には、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは、「中期3か年経営計画」により、各種施策を実施しておりますが、需要の予測値との乖離や経済情勢の変化等によって、これらの計画が予定通り進捗しない場合や、想定した収益や期待した効果を生まない場合があり、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため経営陣は、各事業の業績動向、業績変化の兆候について早期に把握するとともに、対策の議論、意思決定、及びモニタリングを迅速かつ適切に行い、商品企画やデジタル施策強化による販路拡大、特定の国・地域に偏らない集客エリア拡大等に取り組んでおります。 ④ DX対応遅延・システム障害、生成AI活用不足により、収益確保・事業継続が困難となるリスク 当社グループは、ITシステムやクラウドサービス等の情報システムネットワークを活用して事業を行っておりますが、ITインフラの複雑化に伴ってシステム障害対応も複雑化し、重大なシステム障害が発生した場合、システム復旧や損害賠償の支払等が発生するほか、顧客の信頼を失うことで、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、DXに対する資金、人材、その他リソースの不足等により、消費者ニーズや社会情勢の変化に適切に対応できず、ビジネスモデルが陳腐化することによって競争力が低下する可能性があります。 このため、ITシステムを一元的に管理・支援する体制を構築するとともに、社長(委員長)、役付役員等を構成員とするDX委員会が決定するデジタル・ITに関する重要方針に従い、グループ横断的なデジタル・マーケティング戦略を推進しております。加えて、生成AIシステム利用に関する注意点やリスク例の周知にも取り組んでおります。 ⑤ SDGsへの対応やESG投資方針に沿った取り組みが進まないことにより、ステークホルダーからの評価・信頼が低下するリスク 当社グループは、SDGsへの対応やESG投資方針に沿った取り組みを積極的に行っていますが、この取り組みが進まない場合、ステークホルダーの皆さまからの評価・信頼が低下する可能性があります。 このため、2025年9月に改定した「環境ビジョン2040」では、自社の環境目標をより高い水準に更新するとともに「街への取り組み目標」を新たに定め、脱炭素や循環型社会の実現に向けて、TNFD対応やカーボンニュートラルに向けた移行計画の検討等、ESG評価改善の取り組みを継続するほか、ESG関連方針を取引先(サプライチェーン)へ浸透させるための取り組みを推進しております。 ⑥ 事業展開エリアでの政権交代・税制等行政施策の変更等に伴う市況激変リスク 景気低迷の長期化による世帯年収の減少や増税等による個人消費の低迷継続、各事業における法制度の変更等が生じた場合、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、市況及び政治・経済・法制度の変化を見据えた中長期的な運営方針を構築し、修繕・設備投資を含む適切な事業計画の策定、利便性向上や魅力的なテナントミックス、話題性の提供による施設集客力の維持向上等、各種対策に取り組んでおります。 (2)安全管理への対応に関するリスク ① 人為的事故(業務委託先起因を含む)の発生により、損害補償とともにサービス・施設への信頼を損なうリスク 重大な人為的事故(業務委託先起因を含む)等が発生し、人的被害や事業の中断等が生じた場合には、当社グループのブランドイメージの低下やお客さまからの信頼・信用を失うことで、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、当社グループは、安全基本方針に沿って事故、設備や情報システムの故障、食品、建設工事等の品質問題、その他の理由によるトラブルの発生を想定したさまざまな施策を講じており、東急線全駅(※)へのホームドア・センサー付固定式ホーム柵の設置、事故等発生状況の情報収集・展開による再発防止策の実践、委託先に対する業務管理、安全配慮義務遵守の徹底、過去の事故に対する再発防止策の有効性評価などに取り組んでおります。 ※ 世田谷線・こどもの国線を除く ② 品質管理不備、製品欠陥・リコール、お客さまからのクレーム・ご意見等への対応が不十分で、品質を維持したサービスの提供ができなくなるリスク 当社グループは、鉄道、不動産、生活サービス、ホテル・リゾート事業など、お客さまの生活に密着した事業を展開しておりますが、不適切な商品管理体制や従業員の教育不足等の人為的な理由により、提供商品やサービスの不具合、食品安全衛生上の事故等が発生した場合、お客さまの生命・身体・財産の毀損による損害賠償等が発生するほか、お客さまの信頼・信用を失うことで、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、グループ経営理念に則り、安全基本方針を定め、お客さまの安心と信頼を基本としたクオリティある商品・サービスを提供するため、関連する法令等の遵守、安全に関する取り組みと継続的な改善により、安全がすべてに優先するという企業文化の確立・維持・向上に取り組んでおります。 ③ テロ、政情不安による治安悪化に伴う施設損壊・お客さまの死傷等によりサービスの提供停止とともに、社会的信頼が損なわれるリスク テロ等の外的要因による重大な事故等が発生し、人的被害や事業の中断等が生じた場合には、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、当社グループは、テロ等の不法行為による災害、その他の理由によるトラブルの発生を想定したさまざまな施策を講じており、東急電鉄㈱所属の全車両への車両内防犯カメラの設置、駅施設や商業施設等への警備員の効果的配置等、安全の取り組みを進めております。 ④ 保険料率の高騰や保険会社による引受制限等により、事故対応において保険対応ができなくなるリスク 自然災害の増加など、社会情勢の変化を踏まえた保険料率の高騰や保険会社による引受制限等により、事故対応において保険対応ができなくなる可能性があります。 このため、当社グループでは、保険の補償範囲の見直し、自家保険化に関する検討に加え、事故時の保険金額請求是非の検証についても進めております。 (3)情報セキュリティに関するリスク ① 情報管理上の不備(ITセキュリティを含む)により、機密情報、個人情報の漏洩・紛失が発生し、その処理とともに社会的信頼を損なうリスク 当社グループは、社会的なインフラを担うシステムやサービスを提供しており、サービス提供に支障をきたすような運用中の障害、個人情報を含む機密情報の大規模な漏洩・紛失等が生じた場合には、当社グループの社会的信用やブランドイメージの低下、発生した損害に対する賠償金の支払い等により、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、設備や情報システムの故障、その他の理由によるトラブルの発生を想定したさまざまな施策を講じており、交通・決済・通信等重要なインフラを担う連結各社において外部によるセキュリティアセスメントの実施及び改善計画策定等、各種対策に取り組んでおります。 ② サイバー攻撃、コンピューターネットワークへの不正アクセス等によるサービスの提供停止とともに、社会的信頼が損なわれるリスク 当社グループは、社会的なインフラを担うシステムやサービスを提供しており、サイバー攻撃やコンピューターネットワークへの不正アクセス等によるサービスの停止や顧客情報、当社グループの経営・業務運営上の情報等の漏洩、データの破壊・改ざん等が発生した場合には、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、ゼロトラストに基づくアクセス管理を強化するとともに、ウイルス対策や不正侵入防止監視ツールの導入等の技術的対策の実施、従業員への標的型攻撃メール訓練等によるセキュリティ教育等の実施、大規模インシデントを想定したルール等の整備及び発生時の対応訓練など各種セキュリティ対策に取り組んでおります。 (4)コンプライアンスに関するリスク ① コンプライアンス違反、グループガバナンスの徹底不足による子会社・孫会社の不祥事の発生により、その損失処理とともに企業としての社会的信頼を損なうリスク 当社グループは、鉄軌道業、不動産事業をはじめとする各種事業において、関係法令を遵守し、企業倫理に従って事業を行っておりますが、これらに反する行為が発生し、社会的信頼を損なった場合には、お客さまや取引先の離反等により、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、経営トップによるコンプライアンス遵守メッセージの発信、コンプライアンス全般及び法改正対応に関する啓発や研修の実施、子会社・孫会社に対するコンプライアンスセルフチェックの実施、腐敗行為防止方針に基づく取引先等との接待・贈答に関する調査など、継続的にコンプライアンス・リスクマネジメント委員会が中心となって、コンプライアンス・リスクマネジメント体制の強化に取り組んでおります。 ② 経理統制体制の脆弱さにより、会計等処理に重大なミス・不正が生じ不適正な財務諸表を公表する等、社会的信用力が低下するリスク 当社グループは、関係法令を遵守し、各国の会計基準に基づき、連結経理体制の最適化、ガバナンス強化に向け、各種施策を講じておりますが、これらに反する行為が発生し、社会的信頼を損なった場合には、お客さまや取引先の離反等により、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、連結経理体制の最適化、国内連結各社の会計システム共通化による業務標準化等に取り組んでおります。 ③ 内部通報に対して適切な措置が取られず、コンプライアンス違反が見過ごされ、企業としての社会的信用力が低下するリスク 当社グループでは、不正・不祥事を含むコンプライアンス上の課題の早期発見、是正を図るため、法令違反、社内規程違反などに関する通報やコンプライアンス的に問題と思われる行為などに関する相談を受け付ける内部通報窓口を設置していますが、内部通報に対して適切な対策が取られず、コンプライアンス違反が見過ごされることにより、社会的信頼を損なった場合には、お客さまの信頼・信用を失うことで、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、内部通報窓口は、社内のほか、弁護士事務所にも窓口を設置し、当社グループの従業員(取引先を含む)などからの通報・相談に対応しております。 また、通報したこと、相談したこと、調査に応じたことによって、報復などの不利益な取り扱いを受けることがないよう、内部通報制度に関する規程で通報者、相談者、調査協力者の保護を明確にし、徹底しております。 (5)働き方・人材確保に関するリスク ① 生産年齢人口減少傾向に加え、社員の定着率低下、離職率増加により、適切な人材資源が不足・安定的な確保ができず、サービスを持続的に提供できなくなるリスク 少子高齢化や人口減少ならびに就労・雇用環境の変化による人材流動性の高まりにより、人材流出や採用難が今後深刻化し、人員不足に起因するサービスの低下や風評等につながる場合には、お客さまや取引先の離反等により、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、エンゲージメントを軸とした働きがいと働きやすさを高める職場環境整備の改善活動や健康経営・DEIへの取り組みを通じ、総合的な観点から当社グループの魅力を高め続け、正社員・フルタイム勤務者に依存しない多様で柔軟な働き方の提供に加え、多様な人材の採用力強化、専門人材育成等の施策を通じて、人材の確保・育成に努めております。 ② 処遇改善や柔軟な働き方への対応が遅れ、人材資源の質的な確保・育成ができず、人材力・技術力の低下がブランド価値の毀損につながるリスク 当社グループにおいて、処遇改善や柔軟な働き方への対応の遅れにより人材の質的な確保・育成ができなかった場合、事業機会の逸失、サービス品質の低下、事業運営が困難となり、ステークホルダーからの信頼を損ない、ブランド価値を毀損するリスクがあります。 このため、採用競争力を意識した処遇の見直し、デジタル人材をはじめとした戦略的な制度設計方針などの金銭的なアプローチ及び事業独自の人材育成プログラムの構築や戦略的人事ローテーションによる持続的な人材育成や、柔軟な働き方、福利厚生の充実など、非金銭的なアプローチの両面から総合的な改善を続けております。 (6)長期・広範な人流阻害に伴うリスク ① 地震・風水害・噴火等の自然災害により長期・広範な人流阻害が発生し、採算性が低下するリスク 当社グループの事業エリアにおいて、地震・風水害・噴火等の自然災害により、施設損壊・人的被害等による事業の中断、長期・広範な人流阻害が発生した場合には、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、当社グループ全体でのBCM体制の強化、気候変動に伴う営業損失・社会的影響評価の実施に加え、防災啓発、耐震補強工事、初動対応計画の策定・訓練実施、大規模震災に備えたリスクファイナンスなど、予防・被害最小化の両面から各種対策を継続的に進めております。 ② 感染症等の外的要因により長期・広範な人流阻害が発生し、採算性が低下するリスク 感染症等の外的要因によって、長期・広範な人流阻害が発生した場合、営業制限等による事業活動停止が発生し、採算性の低下につながる可能性があります。 このため、新型感染症等発生への継続的な体制整備を図り、感染症等の影響期間中にも人流に左右されない取り組みを進めております。 ③ 事業エリアにおける人口減少に伴う人流阻害が発生するリスク 当社グループの事業エリアにおける居住人口が減少することにより、人流阻害が発生する可能性があります。 このため、沿線の魅力づけによる居住人口の確保に取り組むほか、乗車サービスの認知度向上、沿線の魅力発信・プロモーション実施、移動創出に向けたマーケティング等、新たな移動喚起に向けた取り組みを進めております。
経営成績の分析 (MD&A)10,187字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (業績等の概要) (1)業績 当期における我が国経済は、原材料価格や工事費の高騰、金利上昇、中東情勢をはじめとする地政学リスクや通商政策の動向などの影響により、経済の先行きは不透明な状況が続いたものの、個人消費の持ち直しやインバウンド需要の拡大もあり、全体としては緩やかな回復基調で推移しました。 当社グループにおいては、『Creative Act.』をビジョンワードとする中期3か年経営計画に基づき、今後起こりうる経営環境変化に能動的に対応すべく、安定的で成長力ある事業ポートフォリオの構築に取り組んでまいりました。 当連結会計年度の営業収益は、ホテル・リゾート事業を中心に全ての事業で好調に推移したことにより、1兆861億7千9百万円(前年同期比3.0%増)、営業利益は1,031億9千3百万円(同0.3%減)、経常利益は1,161億3千2百万円(同7.8%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、870億7千1百万円(同9.3%増)となりました。 セグメントの業績は以下のとおりであり、各セグメントの営業収益は、セグメント間の内部営業収益又は振替高を含んで記載しております。なお、各セグメントの営業利益をセグメント利益としております。 (交通事業) 東急電鉄㈱では、安全投資と成長投資の両輪による鉄道事業の持続的成長を目指し、鉄道施設の適切な維持更新や、激甚化する自然災害への対策、デジタル技術を活用した運営等に取り組んでおります。更なる安全性と快適性を追求した大井町線の新型車両導入および目黒線の車両リニューアル、3D式踏切障害物検知装置の高度化の実施、BCP強化を目的とした市が尾大規模蓄電池の設置等、計594億円の設備投資を実施しました。 また、さらなる鉄道ネットワークの改良として、蒲田駅と京急蒲田駅間の0.8kmをつなぐ新空港線の速達性向上計画について、2025年10月に国土交通省より認定を受けました。運行頻度や車両編成数、整備効果等、具体的な計画内容の認定を受けたことにより、新線開通へ大きく前進しました。また、東京都・品川区と協力して進める大井町線戸越公園駅付近の連続立体交差事業について、2026年2月に国土交通省から認可されました。踏切解消による安全・安定輸送に加え、利便性の向上を目指し、2026年度より工事を進めてまいります。快適でシームレスな乗車体験の提供に向けて、2026年3月に関東の鉄道事業者11社局による「クレジットカード等のタッチ決済による後払い乗車サービス」の相互利用を開始しました。今後も更なる利便性向上を図ります。 このほか、東急バス㈱および㈱じょうてつは乗務員不足と国の制度拡充を踏まえ、外国人運転士を受け入れ・育成しています。東急バス㈱は2025年度採用の7名中3名が単独乗務開始、㈱じょうてつは2025年度採用の3名を2028年度乗務開始へ向け養成し、今後も、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍するダイバーシティ経営を推進してまいります。 東急電鉄㈱の輸送人員は、定期・定期外ともに前年を上回り、定期で3.4%増加、定期外で2.7%増加し、全体では3.1%の増加となりました。また、運賃収入は輸送人員の増加に伴い、定期で0.4%増収、定期外で2.6%増収し、全体では1.8%の増収となりました。 連結子会社の輸送人員は、伊豆急行㈱で3.0%増加いたしました。 バス業では、東急バス㈱の輸送人員が0.4%減少いたしました。 この結果、交通事業全体の営業収益は2,269億4千6百万円(同2.9%増)、営業利益は273億4千1百万円(同5.7%減)となりました。 (東急電鉄㈱の鉄軌道業の営業成績) 種別   単位   第156期   第157期 2024.4.1~2025.3.31   2025.4.1~2026.3.31 営業日数   日   365   365 営業キロ程   キロ   110.7   110.7 客車走行キロ   千キロ   156,282   155,720 輸送人員   定期外   千人   489,438   502,515 定期   千人   594,441   614,509 計   千人   1,083,879   1,117,024 旅客運輸収入   定期外   百万円   92,280   94,709 定期   百万円   57,893   58,128 計   百万円   150,173   152,837 運輸雑収   百万円   13,390   13,524 収入合計   百万円   163,563   166,361 一日平均収入   百万円   448   456 乗車効率   %   44.0   45.4 (注)    乗車効率の算出方法   乗車効率   =   輸送人員   ×   平均乗車キロ   ×  100 客車走行キロ   平均定員 (不動産事業) 不動産事業では、ホテル、商業施設等の売り上げが好調に推移し、賃料収入が増加したことや、資産回転型ビル事業において物件売却があったこと等により、営業収益は2,629億9千5百万円(同3.6%増)となりました。一方、不動産販売業において前年に大型マンション販売があった反動減等により、営業利益は435億9千5百万円(同9.9%減)となりました。 2025年4月、当社が参画する宮益坂地区第一種市街地再開発事業は、東京都知事より市街地再開発組合の設立認可を受けました。渋谷エリアに不足する大規模ホール及び宿泊滞在施設の整備や、官民連携の産業育成支援施設の創造により、東京の代表的なビジネス・交流拠点の一つとなり、世界をリードする国際ビジネス交流都市・東京渋谷の発展に寄与することを目指します。 また、2025年5月には渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)の工事に着工しました。2030年度には多層な歩行者ネットワークが概成、2031年度には渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)の完成等、2034年度の全体完成に向け、各鉄道駅間の乗換えやまちへのアクセスを飛躍的に改善させるとともに、魅力あるスポットへの利便性を高めてまいります。駅とまちが一体となった都市再生に関するモデル的プロジェクトとして、世界中から常に注目を集める渋谷の核となることを目指して、引き続き自治体・地元・事業者が連携して事業を推進し、渋谷のまちの成長に貢献してまいります。 さらに、当社および東急電鉄㈱、鷺沼駅前地区市街地再開発組合は、2026年3月より、鷺沼駅の改良工事を実施し、駅まち一体の都市空間整備に着手しました。商業・住宅・公共施設・交通広場からなる複合再開発を通じて、駅を中心に多様なライフスタイルに対応した、地域生活の核となる拠点形成を図ります。当社含め8社が参画し、開発を行ったJR関内駅前の「BASEGATE 横浜関内」が、2026年3月19日にグランドオープンしました。当街区は、オフィスや新産業創造拠点、飲食店を中心とした商業エリア、旧横浜市庁舎行政棟を保存・活用したホテル等からなる、「新旧融合」の大規模複合街区プロジェクトで、連日賑わいを見せております。 海外では、ベトナム国ビンズン新都市において、ベカメックス東急有限会社は新たな高級分譲マンション「MIDORI PARK The TENⅡ(地上14階 ・総戸数374戸)」を2026年3月に着工しました。本物件近接の商業施設「MIDORI PARK SQUARE」のエリア拡張も行い、生活利便性を高めています。ビンズン新都市はベトナム行政再編 に伴い、新ホーチミン市北部の中心拠点となりました。2026年度に15周年を迎えるベカメックス東急有限会社は今後もビンズン新都市の発展に寄与してまいります。 (生活サービス事業) 当社は、生活サービス事業を街の生活基盤として沿線価値の向上に寄与するものと位置づけるとともに、収益力の向上に取り組んでまいりました。同事業は、魅力ある施設づくりに加えて、お客さまの期待を上回る商品やサービスの提供に努めるとともに、交通事業、不動産事業をはじめとする各事業との相乗効果を発揮するため、グループ間連携をさらに促進しております。 リテール事業においては、マーケットの変化に対応するため構造改革を推進しており、2025年4月、東急百貨店や東急スクエア等の当社商業施設を運営する子会社6社を傘下に置く、東急リテールマネジメント㈱を設立しました。経営効率の高度化とスケールメリットを活かした事業展開を進めます。また、2025年9月に、韓国で複数の商業施設を展開する㈱新世界と、相互送客・プロモーション等の業務提携に向けた基本合意書を締結しました。 ㈱東急グルメフロントは、ラグジュアリーティーブランド「TWG Tea」を国内で9店舗展開しており、2025年12月には日本初上陸となる「Bacha Coffee(バシャ コーヒー)銀座」を開業しました。Bacha Coffeeは、35か国から厳選した100%アラビカ種のスペシャルティコーヒーを200種類以上取りそろえたコーヒーブランドで、店舗には連日多くのお客さまにご来店いただいております。 ICT・メディア事業においては、当社は、インディーズアーティストの創作・表現活動を支援し、世の中を楽しくする“舞台”を街につくる目的で立ち上げた「FROM STREET PROJECT」の一環として、新宿・東急歌舞伎町タワーでの経験を活かし、渋谷駅周辺の広場や店頭スペースにて施設管理者公認のストリートライブ「Shibuya Street Live」を2026年3月より開催しています。 生活サービス事業では、㈱東急レクリエーションで好調な映画市況を取り込んだことや、㈱東急パワーサプライで電力調達原価の低下があったことなどから、営業収益は5,332億7千1百万円(同1.1%増)、営業利益は218億6千8百万円(同13.0%増)となりました。 (ホテル・リゾート事業) ホテル・リゾート事業では、都心エリアのホテルを中心としてインバウンド需要を取り込んだことなどにより好調に推移し、ホテルの客室平均単価は26,681円(同+2,761円)となりました。この結果、営業収益は1,393億4千6百万円(同9.8%増)、営業利益は97億1千万円(同46.0%増)となりました。 東急ホテルズ&リゾーツ㈱は2026年4月、福井県初出店となる「JAM 福井勝山東急ホテル&リゾーツ」のフランチャイズ契約によるホテルとしての開業等、オーナーへのノウハウやブランドの提供による新規出店を広げています。また、2026年3月、東急ホテルズ&リゾーツ㈱は世界最大級の独立系ホテルブランドによるアライアンスである「Global Hotel Alliance(GHA)」に加盟しました。これにより自社ブランドの独立性を維持しながら、3,400万人のGHA会員へPRが可能となり、顧客基盤の拡大・強化を加速させます。本加盟を受け「東急ホテルズ コンフォートメンバーズ」は、2027年9月に、東急ホテルズを含むGHA加盟ホテルの会員特典を利用できる「TOKYU HOTELS DISCOVERY」へと生まれ変わり、世界に利用範囲が広がります。今後も、「世界から幅広く選ばれるホテルチェーン」となるため、持続的な成長と価値創出に取り組んでまいります。 (2)キャッシュ・フロー 当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は796億2千6百万円となり、前連結会計年度に比べて213億7百万円増加いたしました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益1,091億5千9百万円に減価償却費885億4千8百万円、法人税等の支払額243億1千4百万円などを調整し、1,277億4千7百万円の収入となりました。前連結会計年度に比べ、税金等調整前当期純利益の増益があったものの、大型物件の販売に係る売上債権回収の反動減により、273億5千7百万円の収入減となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得による支出1,593億2千4百万円等があり、1,749億8千4百万円の支出となりました。前連結会計年度に比べ、固定資産の取得による支出が増加したこと等により、609億7千1百万円の支出増となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金や社債の発行による資金調達等により、683億8千6百万円の収入となりました。 (3)財政状態 当連結会計年度末の総資産は、分譲土地建物の増加等により、2兆9,228億2千8百万円(前期末比2,238億4千7百万円増)となりました。 負債は、有利子負債(※)が、1兆3,847億2千8百万円(同930億4百万円増)となり、1兆9,633億2千2百万円(同1,366億3千6百万円増)となりました。 純資産は、自己株式の取得があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により、9,595億6百万円(同872億1千万円増)となりました。 ※ 有利子負債:借入金、社債、コマーシャル・ペーパーの合計 (生産、受注及び販売の状況) 当社グループの各事業は、受注生産形態をとらない事業が多く、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 このため生産、受注及び販売の状況については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (業績等の概要) (1)業績」における各セグメント業績に関連付けて示しております。 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 文中における将来に関する事項は、当有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 2025年度は、安定的で成長力ある事業ポートフォリオの構築を掲げた、中期3か年経営計画の2年目でありました。ホテル・リゾート事業を中心に全ての事業で好調に推移し、構造改革や、内部成長施策、付加価値創造の効果もあり、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、過去最高益水準となりました。その結果、1株あたり当期純利益、ROE、ROA(総資産事業利益率)の指標も中期経営計画に掲げた目標を達成することができました。また、有利子負債/東急EBITDA倍率は6.1倍となり、前年に引き続き財務健全性と資本効率の両立を図りました。 施策面でも、持続的な企業価値向上と事業間連携の深化によるコングロマリットプレミアムの創出を図っております。 交通事業では、各路線での輸送人員の増加により増収となりましたが、事業の継続性や将来にわたる競争力確保を目的に、設備投資や修繕工事、採用活動、従業員待遇の強化等を先行して実施したことなどにより減益となりました。なお、2026年度も東急新横浜線の需要定着や沿線人口増加等を背景とした輸送需要の継続的な高まりにより2.4%の輸送人員増加を見込んでいるほか、鉄道施設や設備の適切な維持更新や自然災害対策、またデジタル技術を活用した運営・お客さまサービスの高度化、新たな移動需要の創出などを目的として、総額約641億円の設備投資を行います。今後も、持続的な成長のために輸送需要の創出を図るとともに、安全投資、設備更新、サービス維持に必要な費用執行等のコストコントロールを着実に行いながら、増益を目指してまいります。 不動産事業では、賃貸業ではインフレを上回るペースでのオフィス賃料増額改定の推進や、商業施設やホテルにおける歩合賃料の増加により、全体の賃料収入は拡大いたしました。販売業では、前年度の大型物件販売の反動がありながらも、国内では資産回転型ビル事業での物件売却、海外では好調なマンション需要を取り込んだことにより想定を上回る単価での販売があり、増収を確保いたしました。特に渋谷エリアでは、今年度着工いたしました渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)をはじめ、Shibuya Upper West Project、宮益坂地区第一種市街地再開発事業の3つの大型プロジェクトを推進しております。当社としましては、工事費や工期をコントロールしながら着実に推進し、既存物件の収支と併せてエリア全体の価値を向上させることにより、更なる増収を目指してまいります。 生活サービス事業においては、大型タイトルのヒットにより好調となった映画市況を東急レクリエーションで取り込んだことなどにより、大幅な増益となりました。また、電力小売事業を営む東急パワーサプライでは、電力調達コストの安定化に取り組んだことに加え、イッツ・コミュニケーションズや東急ロイヤルクラブなど当社グループの顧客基盤を活用したグループシナジーを発揮し、業績は好調に推移しております。 ホテル・リゾート事業においては、旺盛なインバウンド需要などを背景とし、客室平均単価は過去最高の水準で推移しました。今後も一段の収益性向上とチェーンとしての価値向上を進めるべく、2026年3月には独立系ホテルブランドにより構成される世界最大級のホテルアライアンス「Global Hotel Alliance」に日系ホテルチェーンとして初めて加盟し、顧客基盤の拡大・強化を加速させるほか、店舗網の再構築にも取り組むなど、様々な施策を進めてまいります。 中期経営計画の最終年度となる2026年度の連結業績予想につきましては、中東情勢や金融環境等、世界経済の先行きは不透明であるものの、交通事業や不動産事業を中心に、定住人口や関係人口の増加による人流改善やインフレを超える賃料、販売価格の引き上げ等、引き続き良好な事業環境が継続することを見込んでおります。交通事業における輸送人員の増加、不動産事業における賃料の増額改定、ホテル・リゾート事業におけるレベニューマネジメントなどを進め、従業員の更なる待遇改善等に伴う人件費の増加も織り込みながら、営業収益は前年度から538億円増収の1兆1,400億円、営業利益は前年度から68億円増益の1,100億円を見込んでおります。なお、不動産販売業を除く営業利益は、955億円と66億円増益となり、更なる内部成長を目指します。また、経常利益は前年度の負ののれん計上の反動により47億円減益の1,114億円となるものの、更なる経営努力により、親会社株主に帰属する当期純利益は前年度から29億円増益の900億円となる見通しであります。 また、2027年度の計画値については昨年5月に公表した数値からアップデートを行っております。2027年度は、2025年5月に公表した数値より、営業収益は350億円増収の1兆1,800億円、営業利益は20億円増益の1,120億円、親会社株主に帰属する当期純利益は100億円増益の920億円といたしました。世界情勢には不確実性も伴いますが、今後も着実に利益を伸ばし、1株あたり純利益の成長を実現させていく考えです。 (2)資本の財源及び資金の流動性 2024年度を始期とする中期3か年経営計画では、資本効率向上と財務健全性維持の両立を図ってまいります。経営指標についても、規模拡大のみならず、効率性や財務健全性を重視し、株主資本コストを強く意識した経営を推進いたします。 2027年度にはROE9.3%、一株あたり当期純利益は164.88円を目標として掲げております。本中期経営計画における3か年合計のキャッシュ・フロー計画は今回アップデートを行い、営業キャッシュ・フロー6,000億円、入替等の資産売却等700億円等、合計8,500億円のキャッシュイン、投資キャッシュ・フロー4,900億円、分譲土地建物の取得2,200億円、株主還元1,200億円等、合計8,500億円のキャッシュアウトを計画しております。投資キャッシュ・フローの内訳は、鉄道事業投資に1,800億円、バリューアップ投資を含めた既存事業投資として1,300億円、不動産開発投資をはじめとした成長投資として1,800億円を見込んでおります。 当社における資金調達については、負債調達環境の変化(金利上昇・年限短期化)や将来の大型投資により、調達コストが増加する可能性をふまえ、格付け維持による調達競争力や中長期的な安定調達手段の確保を行い、財務健全性と資本効率の両立を図ってまいります。 運転資金の調達については、短期社債(コマーシャル・ペーパー)及びキャッシュマネジメントシステムでの調達枠を設定しており、積極的に活用することで調達コストの削減を図るとともに、危機対応型のコミットメントラインを設定し、不測の事態へも対応可能な状況にあります。 当社の“サステナブル経営”を推進する資金調達手段として、2025年度も「サステナブルファイナンス・フレームワーク」を活用したグリーンボンド・生命保険会社からのサステナビリティ・リンク・ローンの他、DBJ-対話型によるサステナビリティ・リンク・ローンにて資金調達を実施いたしました。また、2025年9月公表の「環境ビジョン2040」で掲げた、2050年GHG排出量実質ゼロに向けたGHG排出量削減目標をKPI(キー・パフォーマンス・インディケーター)及びSPT(サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット)として、新たなサステナブルファイナンス・フレームワークを2026年5月に設定しており、「次の100年」に向け、社会とともに持続的に成長することを目指しております。 株主還元については、業績や資金状況もふまえつつ、総還元性向40%を当面の目安として意識してまいります。2025年度は年間30円の配当とし、2026年度につきましては2円増配の年間32円の配当予想に加えて200億円、1,300万株を上限とする自己株式取得についても決議いたしました。引き続き、中期経営計画で定めた還元方針をベースとして着実に利益を積み増し、それを原資に配当水準の持続的な増加を目指してまいります。 ※1 有利子負債:借入金、社債、コマーシャル・ペーパーの合計 ※2 設備投資・投融資の金額については、投資計画の進捗説明を主眼とし一部組替を行っており、 「キャッシュ・フロー計算書」とは数値が異なります (3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者は、決算日における資産・負債及び報告期間における収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを行わなければなりません。これらの見積りについては、過去の実績、現在の状況に応じ合理的に判断を行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社は、創業以来、事業を通じて社会課題の解決に取り組み、時代の変化に適合しながら、国や都市・地域の発展とともに着実に成長してまいりました。今後も、社会環境の変化に対応しながらサステナブル経営を行うべく、2024年度を始期とする中期3か年経営計画を推進しております。 当社および連結子会社では、交通、不動産、生活サービス、ホテル・リゾートの各セグメントにおいて多様な事業展開を行っており、多額の固定資産を保有するとともに、設備投資・投融資等、継続的な投資を実施しております。したがって、当社および連結子会社においては、固定資産を中心とした資産ポートフォリオの管理、とりわけ減損損失の判定が、重要な会計上の見積りに該当いたします。 減損損失の判定にあたっては、事業や物件ごとに資産のグルーピングを行い、収益性や市場性、用途変更や除売却等の意思決定の有無等により兆候判定を行っております。また減損損失の認識・測定においては、将来キャッシュ・フローを直近の実績や事業計画等の意思決定に基づいて合理的に見積りを行うほか、不動産等の時価のある資産については必要に応じ鑑定等の外部評価に基づく適正な価額を用い、投資額や帳簿価額の回収可否について判定を行っております。 なお、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。